JP7224638B2 - シート - Google Patents

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Description

本発明は、パッドおよび表皮を備えたシートに関する。
自動車用シートなどのシートでは、着座者の臀部を支持するシートクッションや着座者の背中を支持するシートバックにおいて、発泡樹脂などからなるパッドが皮革やビニールレザーなどからなる表皮によって覆われたシート構造が採用されている。
例えば、特許文献1に示されるシートでは、表皮が複数のシート状素材の合わせ目に吊込み部を有し、この吊込み部が、パッドの溝に挿入され、溝内部に設けられたインサートワイヤに固定される。吊込み部の固定方法としては、ホグリンガと呼ばれる取付け工具などを用いて、C字状の線材であるCリングによって吊込み部分をインサートワイヤに掛け止めさせることによって、吊込み部分をインサートワイヤに固定させる。
特開2018-52498号公報
しかし、特許文献1に示されるシート構造では、ホグリンガなどの取付け工具を用いて表皮の吊込み部をパッドの溝の内部に固定する作業が必要である。ホグリンガなどの取付け工具は重いため、表皮の取付け作業を行う作業者に大きな負担がかかる。
また、特許文献1に示されるシート構造では、Cリングによって吊込み部分を固定する際に表皮が当該Cリングによって局所的に(ピンポイントに)引っ張られるため、シワ(例えば放射状に延びるシワなど)が発生しやすく、シートの外観品質の向上が難しい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、表皮組付け作業の負担を軽減し、かつ、シートの外観品質の向上が可能なシートを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のシートは、着座者に対向する第1面および当該第1面と異なる第2面を有し、当該第1面に溝が形成されたパッドと、前記溝に沿って延びるとともに前記溝の内部に吊り込まれた吊込み部を有し、前記パッドの前記第1面を覆う表皮と、前記吊込み部の長手方向に沿って延びるとともに当該吊込み部に設けられたフレームと、前記フレームにおける前記溝の底部を向く側と反対側に接触する第1部分および当該第1部分につながる少なくとも1つの第2部分を有する少なくとも1つのフレーム拘束部材とを備えており、前記パッドには、前記溝の内部から前記第2面に連通する貫通孔が形成され、前記フレーム拘束部材の前記第2部分が前記貫通孔を通して前記第2面に挿通され、前記第2面の側で前記パッドに係止されることにより、前記フレームが前記パッドの前記溝の内部に拘束されている、ことを特徴とする。
ここで、本発明における「前記フレーム拘束部材の前記第2部分が~前記第2面の側で前記パッドに係止される」とは、フレーム拘束部材の第2部分がパッドに対して相対的に動かないように第2面の側で拘束されているかまたは止められていることを意味するものであり、第2部分を拘束または止める手段についてはとくに限定されない。
本実施形態のシートは、表皮に吊込み部の長手方向に沿って延びるとともに当該吊込み部に設けられたフレームと、フレームにおけるパッドの溝の底部を向く側と反対側に接触する第1部分および当該第1部分につながる第2部分を有するフレーム拘束部材とを備えている。フレーム拘束部材の第2部分をパッドの溝の内部に形成された貫通孔に挿通し、前記第2部分が前記第2面の側で前記パッドに係止されることにより、表皮の吊込み部に設けられたフレームをパッドの溝の内部に拘束することが可能である。このため、ホグリンガなどの重い工具を用いずに表皮をパッドに組み付ける組付け作業が可能であり、作業者の負担が軽減する。
さらに、吊込み部の長手方向に沿って延びるフレームが溝の内部に拘束されることにより、フレーム拘束部材からフレームを介して吊込み部に溝の内部に引き込む力を当該吊込み部の長手方向全体に亘って与えることが可能である。そのため、表皮に局部的なシワが生じにくくなり、シートの外観品質が向上する。
上記のシートにおいて、前記フレーム拘束部材は、可撓性を有する線状体で構成されているのが好ましい。
かかる構成では、フレーム拘束部材が可撓性を有する線状体で構成されているので、フレーム拘束部材の取り扱いが容易である。そのため、フレーム拘束部材の第2部分をパッドの貫通孔に挿通し、第2部分を第2面の側でパッドに係止する作業が容易であり、表皮の組付け作業性がさらに向上する。
上記のシートにおいて、前記フレームは、少なくとも一部が筒状部材で構成され、前記フレーム拘束部材の前記第1部分は、前記筒状部材の内部に挿通されることによって前記フレームに接触しているのが好ましい。
かかる構成では、線状体であるフレーム拘束部材の第1部分をフレームを構成する筒状部材に挿通するだけでフレーム拘束部材とフレームとの接触を容易かつ確実に行うことが可能であり、表皮の組付け作業性がより一層向上する。
上記のシートにおいて、前記パッドの前記貫通孔は、前記筒状部材の両端に対応する位置にそれぞれ形成され、前記フレーム拘束部材は、前記第1部分の両側にそれぞれ連続する2つの前記第2部分を有し、前記2つの第2部分は、前記筒状部材の両端に対応する位置の前記貫通孔にそれぞれ挿通され、前記第2面の側で前記パッドに係止されるのが好ましい。
かかる構成では、可撓性を有する線状体であるフレーム拘束部材のうち、第1部分はフレームを構成する筒状部材に挿通し、第1部分の両側の2つの第2部分はそれぞれ貫通孔に挿通して第2面の側で前記パッドに係止される。これにより、フレームをフレーム拘束部材の2つの第2部分によってパッドにより安定して拘束することが可能になる。
上記のシートにおいて、前記溝は、前記第1面において矩形形状の四辺を形成するように延びており、前記表皮は、前記四辺に対応する前記吊込み部を有し、前記吊込み部は、矩形形状の四辺に対応する前記溝のそれぞれに吊り込まれ、前記フレームは、四辺の前記溝にそれぞれ吊り込まれた吊込み部に個別に設けられた4つの辺部分を有して矩形形状を有するのが好ましい。
かかる構成では、フレームは、四辺の溝にそれぞれ吊り込まれた吊込み部に個別に4つの辺部分を有して矩形形状を有する。このように矩形形状に平面配置されたフレームによって、表皮の吊込み部を四辺の溝に均一な力で吊り込むことが可能になり、表皮に局部的なシワがさらに生じにくくなり、シートの外観品質が向上する。
上記のシートにおいて、前記フレームは、共通の前記吊込み部の長手方向に並んで当該吊込み部に設けられた複数の辺分割部分を有するのが好ましい。
かかる構成では、フレームが共通の吊込み部の長手方向に並んで当該吊込み部に設けられた複数の辺分割部分を有していることにより、吊込み部の種々の形状(例えば湾曲している形状)に対応して複数の辺分割分を組み合わせてフレームを構成することが可能であり、汎用性が高い。すなわち、フレームの複数の辺分割部分を組み合わせて種々の形状の吊込み部に設けることが可能であるので、吊込み部の個々の全体形状に合わせてフレームを特別に製造する必要が無くなり、部品管理や在庫管理が容易になる。
上記のシートにおいて、前記溝は、前記第1面において矩形形状の四辺を形成するように延びており、前記表皮は、前記四辺に対応する前記吊込み部を有し、前記吊込み部は、矩形形状の四辺に対応する前記溝のそれぞれに吊り込まれ、前記フレームは、四辺の前記溝にそれぞれ吊り込まれた吊込み部に個別に設けられた筒状部材で構成された4つの辺部分を有して矩形形状を有し、前記フレーム拘束部材は、可撓性を有する線状体で構成され、前記フレーム拘束部材の前記第1部分は、4つの前記辺部分を構成するそれぞれの前記筒状部材の内部に挿通されることによって4つの前記辺部分を連結可能な無端状の線状体で構成され、前記フレーム拘束部材の前記第2部分は、隣接する2つの前記辺部分で形成される4つの角部で前記第1部分に連結された線状体で構成されているのが好ましい。
かかる構成では、フレーム拘束部材の第1部分は、フレームの4つの辺部分のそれぞれ筒状部材の内部に挿通されることによって4つの辺部分を連結可能な無端状の線状体で構成され、フレーム拘束部材の第2部分は、隣接する2つの辺部分で形成される4つの角部で第1部分に連結された線状体で構成されている。そのため、フレームの4つの辺部分をフレーム拘束部材の無端状の第1部分によって連結した状態で第1部分に連結された4か所の第2部分をパッドの第2面の側でパッドに係止するだけで、フレームの4つの辺部分をパッドの溝の内部に容易に拘束することが可能であり、表皮の組付け作業性がさらに向上する。
また、この構成によれば、フレームは、四辺の溝にそれぞれ吊り込まれた吊込み部に個別に4つの辺部分を有して矩形形状を有する。このように矩形形状に平面配置されたフレームによって、表皮の吊込み部を四辺の溝に均一な力で吊り込むことが可能になり、表皮に局部的なシワがさらに生じにくくなり、シートの外観品質が向上する。
上記のシートにおいて、複数の前記第2部分同士が少なくとも2本束ねて互いに連結されることにより、前記第2部分が前記第2面の側で前記パッドに係止されるのが好ましい。
かかる構成では、複数の第2部分を少なくとも2本束ねて互いに連結することにより、複数の第2部分を第2面の側で前記パッドに係止する作業の工数を減らすことが可能であり、表皮の組付け作業性がより一層向上する。
上記のシートにおいて、複数の前記第2部分を束ねて拘束する拘束部材をさらに備えるのが好ましい。
かかる構成では、拘束部材を用いて複数の前記第2部分を束ねて拘束する作業を容易に行うことが可能であり、表皮の組付け作業性がより一層向上する。
本発明のシートによれば、表皮組付け作業の負担を軽減することができるとともにシートの外観品質の向上を達成することができる。
本発明のシートの実施形態に係るシートクッションの全体構成を示す分解斜視図である。 図1のフレームおよびフレーム拘束部材をパッドに取り付けた状態を示す斜視図である。 図1のフレームおよびフレーム拘束部材をパッドに取り付けた状態を示す平面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図1のパッドの背面側においてフレーム拘束部材の第2部分を拘束部材で束ねて拘束した状態を示す斜視図である。 本発明のシートの変形例である4本のフレーム拘束部材が筒状部材の辺部分ごとに連結する構成を示す斜視図である。 本発明のシートの他の変形例であるフレームが複数の辺分割部分を有する例を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。図1~5には、本発明のシートの実施形態の一例として、自動車用シートにおける着座者の臀部を支持するシートクッション1の構造が示されている。図1に示されるシートクッション1は、自動車の後部座席の横方向に着座部分が3列並ぶ構造を有している。
図1~4に示されるシートクッション1は、パッド2と、当該パッド2を覆う表皮3とを備え、さらに、表皮3をパッド2に取り付けるために、フレーム4と、フレーム拘束部材5と、拘束部材6(図5参照)とを備えている。
表皮3はシート状素材の合わせ目に吊込み部3a有しており、フレーム4は吊込み部3aに取り付けられる。フレーム拘束部材5は、可撓性を有するヒモ状の線状部材で形成され、フレーム拘束部材5の第1部分5aがフレーム4におけるパッド2の溝2cの底部を向く側と反対側(具体的には、フレーム4の内周面の下側)に接触している。拘束部材6は、パッド2の下面2b側でフレーム拘束部材5の後述の第2部分5bを拘束する。
つぎに、シートクッション1の各構成要素についてさらに詳細に説明する。
パッド2は、着座者(とくに臀部付近)に対向する第1面である上面2aと、当該第1面と異なる第2面として、下面2bを有する。本実施形態のパッド2は、シートクッション1の横方向Xに着座部分が3列並んで形成されるように、2つの上面2aおよびそれらの下側に位置する2つの下面2bを有する。
それぞれの上面2aには、表皮3の吊込み部3aおよびフレーム4が挿入される溝2cが形成されている。溝2cは、上面2aにおいて矩形形状の四辺を形成するように延びている。また、本実施形態の溝2cは、矩形形状の四辺の角部からシートクッション1の前後方向Yにも延長するように延びている。
パッド2には、溝2cの内部から下面2bに連通する貫通孔2dが形成されている。貫通孔2dは、矩形形状に延びる溝2cの4つの角部にそれぞれ形成されている。貫通孔2dは、フレーム拘束部材5の後述の第2部分5bが挿通される。
パッド2は、弾力性を有するとともにある程度の形状保持性を有する材料で製造される。パッド2は、例えば、低密度で形状保持性のあるビーズ発泡品と弾性力があるポリウレタン樹脂とを一体発泡成形することで製造され、その場合、パッド2は軽量になる。
また、パッド2に貫通孔2dを形成する方法については、本発明はとくに限定しないので、種々の方法で形成すればよい。例えば、パッド2を製造する際に発泡部材を発泡させる金型に貫通孔を形成する予定の位置にあらかじめ突起を設けておくことによって、パッド2の形成時に貫通孔2dを形成することが可能である。この場合、例えば、金型は、上型と下型からなり、上型および下型それぞれに突起を設ければよい。そして、上型および下型を閉じた際、対向する突起の上面が当接することによって、発泡部材でパッド2を形成する際に貫通孔2dを形成することが可能になる。
また、貫通孔2dの大きさについては、本発明ではとくに限定しないが、上面2aの外観品質や貫通孔2dの上下両面における開口の変形防止の観点などから、上面2a側の開口および下面2b側の開口2d1の内径を両方ともできるだけ小さい方が好ましい。
すなわち、シートクッション1の外観品質に対する阻害要因を抑制することを考慮した場合、上面2a側の開口を下面2b側の開口2d1よりも内径を小さくした方がよい。
また、フレーム拘束部材5の第2部分5bをパッド2の下面2bで束ねて拘束する際に、当該第2部分5bによる押圧力によってパッド2の下面2bが変形することを抑制するために、貫通孔2dの下面2b側の開口2d1(図4参照)の内径を上面2a側の開口の内径よりも小さくしておく方がよい。
下面2bの変形に対する対策としては、発泡ビーズで形状保持するか、またはブッシュ(合成樹脂製または金属製の略円筒状の部品)などの補強部品を下面2b側の開口2d1に嵌め込み、開口2d1を補強してもよい。
なお、貫通孔2dの内径は、上面2aの外観品質や貫通孔2dの上下両面における開口の変形防止の条件以外にも、フレーム拘束部材5の取付作業性などの条件を考慮して設定すればよい。
表皮3は、パッド2の上面2aを覆うものであり、皮革やビニールレザーなどからなる複数のシート状素材の端部同士をつなぎ合わせて構成されている。表皮3は、上記のシート状素材の合わせ目に形成された吊込み部3aを有する。吊込み部3aは、パッド2の溝2cに沿って延びるとともに溝2cの内部に吊り込まれる。本実施形態では、吊込み部3aは、溝2cの配置(すなわち、矩形形状の四辺を形成する配置)に対応するように、矩形形状の四辺を形成するように延びる。
フレーム4は、吊込み部3aの長手方向に沿って延びるとともに当該吊込み部3aに設けられている。本実施形態のフレーム4は、四辺の溝2cにそれぞれ吊り込まれた吊込み部3aに個別に設けられた4つの辺部分4a、4b、4c、4dを有する。4つの辺部分4a、4b、4c、4dは、それぞれ筒状部材によって構成されている。そのうち、パッド2の前後方向Yに延びる辺部分4a、4bにおける辺部分4cの端部に対向する部分には、フレーム拘束部材5の第1部分5aが挿通可能な横孔4e、4fが開口している。
なお、フレーム4は、少なくとも一部が筒状部材によって構成されていればよく、例えば、各辺部分は一部が筒状部材で構成され他の部分は筒状部材以外のもの(例えば中実棒状の部材など)で構成されてもよい。
筒状部材によって構成された4つの辺部分4a、4b、4c、4dは、フレーム拘束部材5の第1部分5aが挿通可能な内径を有していればよい。
フレーム4は、基本的には、安価、丈夫、かつ軽量な素材が用いられることが望ましい。つまり、フレーム4の素材は、割れにくく、かつ軽量であるものが望ましい。また、フレーム4は、乗員の着座位置に近い位置に存在する部品であるため、乗員に違和感を感じさせない素材が望ましく、そのためある程度の可撓性は必要であり、曲げ剛性が比較的低い部材が好ましく、例えば、ポリプロピレン(PP)などの合成樹脂などの素材がフレーム4に採用される。また、ポリプロプレン以外にも、ポリアミドやポリアセドも可能である。
フレーム4は、表皮3の吊込み部3aの長手方向に沿って設けられていればよく、例えば、吊込み部3aの下端付近に熱融着、接着または縫着などによって固定される。また、吊込み部3aの下端付近に長尺の袋を設けておき、当該袋にフレーム4を内包するようにしてもよい。
フレーム拘束部材5は、フレーム4に接触するロの字ループ状の第1部分5aと、当該第1部分5aにつながる少なくとも1つ(本実施形態では4本)の長尺の第2部分5bとを有する。フレーム拘束部材5の第1部分5aおよび第2部分5bは、いずれも可撓性を有する線状体で構成されている。
第1部分5aは、4つの辺部分4a、4b、4c、4dを構成するそれぞれの筒状部材で構成された4つの辺部分4a、4b、4c、4dの内部に挿通されることによって4つの辺部分4a、4b、4c、4dを連結可能な無端状の線状体で構成されている。第1部分5aは、筒状部材からなる4つの辺部分4a、4b、4c、4dの内部に挿通されることによってフレーム4におけるパッド2の溝2cの底部を向く側と反対側(具体的には、フレーム4の内周面の下側)に接触している。
4本の第2部分5bは、隣接する2つの辺部分4a、4b、4c、4dで形成される4つの角部で第1部分5aに連結されている。
フレーム拘束部材5の第2部分5bが貫通孔2dを通して第2面2bに挿通され、第2面2bの側でパッド2に係止されることにより、フレーム4がパッド2の溝2cの内部に拘束されている。
フレーム拘束部材5の第1部分5aおよび第2部分5bを構成する可撓性を有する線状体は、例えば、単線または複線のヒモのようなものであり、具体的にはポリエステル製のヒモなどである。ヒモ状のフレーム拘束部材5は、組付け作業性の高いもの、つまり、作業者が握ったときに滑りにくく、かつ手で扱いやすいものが望ましい。したがって、作業者によって貫通孔2dにヒモ状のフレーム拘束部材5を挿通させる作業性を容易にするために、ヒモ状のフレーム拘束部材5は、直径2~4mm程度有することが好ましい。なお、フレーム拘束部材5を構成する可撓性を有する線状体としては、ヒモの代わりに鋼線などの金属線でもよく、その場合、フレーム拘束部材5は可撓性を有しながら切れにくくなるという利点を有する。
図5に示されるように、拘束部材6は、複数(本実施形態では4本)の第2部分5bを束ねて拘束する。
拘束部材6は、複数の第2部分5bを束ねて拘束することが可能な構成であればよく、例えば、リング状のカラーやクリップなど種々の構成の部材が採用されうる。
上記のように構成されたシートクッション1の構造では、表皮3をパッド2に組み付ける場合、以下の手順で行われる。
まず、予備段階として、フレーム4の筒状部材からなる4つの辺部分4a、4b、4c、4dを表皮3の吊込み部3aに熱融着、接着または縫着などによって取り付けておく。
組付けの最初の段階として、まず、ヒモ状のフレーム拘束部材5のうち第1部分5aを筒状部材からなる4つの辺部分4a、4b、4c、4dにそれぞれ挿通させる。ヒモ状の第1部分5aは、両端をしばるか熱溶着または接着するなどして、ロの字状に閉じる。ついで、ヒモ状の4本の第2部分5bを、隣接する2つの辺部分4a、4b、4c、4dで形成される4つの角部で第1部分5aに連結する。これにより、図1に示されるようなロの字状の第1部分5aおよび4本の第2部分5bを有するフレーム拘束部材5が形成される。
なお、4本の第2部分5bは、ロの字状に閉じる前の状態の第1部分5aにあらかじめ取り付けておいてもよい。
ついで、4本の第2部分5bを、パッド2の貫通孔2dに挿通する。そして、拘束部材6によって、4本の第2部分5bを束ねて互いに連結することにより、第2部分5bがパッド2の下面2b側でパッド2に係止される。このとき、フレーム拘束部材5が緊張した状態で第2部分5bが下面2bの側で動かないように拘束される。それにより、フレーム4がパッド2の溝2cの内部に拘束される。その結果、吊込み部3aが溝2cに吊り込まれた状態で表皮3をパッド2に組み付けることが可能である。
なお、第2部分5bを拘束する拘束部材6は、パッド2の下面2bから当該パッド2の内部に埋め込んでおけばよい。
(本実施形態の特徴)
(1)
本実施形態のシートクッション1は、表皮3に吊込み部3aの長手方向に沿って延びるとともに当該吊込み部3aに設けられたフレーム4と、フレーム4に接触する第1部分5aおよび当該第1部分5aにつながる第2部分5bを有するフレーム拘束部材5とを備えている。フレーム拘束部材5の第2部分5bをパッド2の溝2cの内部に形成された貫通孔2dに挿通し、当該フレーム拘束部材5が緊張した状態で第2部分5bが下面2bの側で動かないよう拘束されてパッド2に係止される。これにより、表皮3の吊込み部3aに設けられたフレーム4をパッド2の溝2cの内部に拘束することが可能である。このため、ホグリンガなどの重い工具を用いずに表皮3をパッド2に組み付ける組付け作業が可能であり、作業者の負担が軽減する。
さらに、吊込み部3aの長手方向に沿って延びるフレーム4が溝2cの内部に拘束されることにより、フレーム拘束部材5からフレーム4を介して吊込み部3aに溝2cの内部に引き込む力を当該吊込み部3aの長手方向全体に亘って与えることが可能である。そのため、表皮3に局部的なシワが生じにくくなり、シートクッション1の外観品質が向上する。
(2)
本実施形態のシートクッション1では、フレーム拘束部材5が可撓性を有する線状体で構成されているので、フレーム拘束部材5の取り扱いが容易である。そのため、フレーム拘束部材5の第2部分5bをパッド2の貫通孔2dに挿通し、当該フレーム拘束部材5を緊張した状態で第2部分5bを下面2bの側で動かないよう拘束して、下面2bの側でパッド2に係止する作業が容易であり、表皮3の組付け作業性がさらに向上する。
(3)
本実施形態のシートクッション1では、フレーム4は、少なくとも一部(本実施形態では4つの辺部分4a、4b、4c、4d)が筒状部材で構成されている。フレーム拘束部材5の第1部分5aは、筒状部材の内部に挿通されることによってフレーム4の内周面の下側に接触している。
この構成によれば、線状体であるフレーム拘束部材5の第1部分5aをフレーム4を構成する筒状部材に挿通するだけでフレーム拘束部材5とフレーム4との接触を容易かつ確実に行うことが可能であり、表皮3の組付け作業性がより一層向上する。
(4)
本実施形態のシートクッション1では、パッド2の溝2cは、上面2aにおいて矩形形状の四辺を形成するように延びている。表皮3の吊込み部3aは、矩形形状の四辺に対応する溝2cのそれぞれに吊り込まれている。フレーム4は、四辺の溝2cにそれぞれ吊り込まれた吊込み部3aに個別に設けられた4つの辺部分4a、4b、4c、4dを有して矩形形状を有する。
この構成によれば、フレーム4は、四辺の溝2cにそれぞれ吊り込まれた吊込み部3aに個別に4つの辺部分4a、4b、4c、4dを有して矩形形状を有する。このように矩形形状に平面配置されたフレーム4によって、表皮3の吊込み部3aを四辺の溝2cに均一な力で吊り込むことが可能になり、表皮3に局部的なシワがさらに生じにくくなり、シートクッション1の外観品質が向上する。
なお、上記の実施形態では、フレーム4は、4つの辺部分4a、4b、4c、4dを有する矩形形状を有しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、フレーム4が対向する2つ辺部分(例えば、辺部分4a、4bのみ)のみを有する形状にしてもよく、例えば、対向する2箇所それぞれに筒状部材の辺部分を設け、これらの筒状部材にヒモ状のフレーム拘束部材を挿通して引っ張るようにしてもよい。または、フレーム4は、4つの辺部分が連続するロの字のリング状であってもよく、例えば、フレーム4の四つの角部に穴をあけて四辺それぞれにヒモ状のフレーム拘束部材を挿通させる構成にしてもよい。
(5)
本実施形態のシートクッション1では、フレーム拘束部材5の第1部分5aは、フレーム4の4つの辺部分4a、4b、4c、4dのそれぞれ筒状部材の内部に挿通されることによって4つの辺部分4a、4b、4c、4dを連結可能な無端状の線状体で構成され、フレーム拘束部材5の第2部分5bは、隣接する2つの辺部分4a、4b、4c、4dで形成される4つの角部で第1部分5aに連結された線状体で構成されている。そのため、フレーム4の4つの辺部分4a、4b、4c、4dをフレーム拘束部材5の無端状の第1部分5aによって連結した状態で第1部分5aに連結された4か所の第2部分5bをパッド2の下面2bの側でパッド2に係止するだけで、フレーム4の4つの辺部分4a、4b、4c、4dをパッド2の溝2cの内部に容易に拘束することが可能であり、表皮3の組付け作業性がさらに向上する。
(6)
本実施形態のシートクッション1では、フレーム拘束部材5が複数(本実施形態では4本)の第2部分5bを有する構成において、第2部分5b同士が少なくとも2本(本実施形態では4本)を拘束部材6で束ねて互いに連結されることにより、第2部分5bが下面2bの側でパッドに係止する作業の工数を減らすことが可能であり、表皮3の組付け作業性がより一層向上する。
なお、本実施形態では、1つのフレーム拘束部材5が有する複数の第2部分5bを束ねて拘束する例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、1つのフレーム4に複数のフレーム拘束部材5が連結される場合においても、複数のフレーム拘束部材5が有する第2部分5b同士を束ねて拘束してもよい。
また、パッド2の下面2b側でフレーム拘束部材5の4本の第2部分5bを束ねる場合には、4本の第2部分5bを1つに束ねる以外にも、2本の第2部分5bごとに束ねるようにしてもよい。
(7)
本実施形態のシートクッション1は、複数の第2部分5bを束ねて拘束する拘束部材6を備える。この構成では、拘束部材6を用いて複数の第2部分5bを束ねて拘束する作業を容易に行うことが可能であり、表皮3の組付け作業性がより一層向上する。
なお、上記実施形態では、リング状のカラーなどからなる拘束部材6によって複数の第2部分5bを束ねて拘束する例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の手段で複数の第2部分5bを束ねて拘束もよい。例えば、接着テープで束ねる方法、ヒモ状の複数の第2部分5b同士を結ぶ方法、または複数の第2部分5b同士を接着または熱溶着する方法などによっても、複数の第2部分5bを束ねて拘束することが可能である。
さらに、複数の第2部分5bを束ねないでパッド2の下面2bに個々に固定して拘束してもよい。
(変形例)
(A)
上記実施形態では、可撓性を有する線状体のフレーム拘束部材5を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、フレーム拘束部材5は、棒状体であってもよい。この場合、棒状体のフレーム拘束部材5をパッド2の貫通孔2dに挿通し、第2部分5bを下面2bに係止することにより、フレーム4および表皮3の位置ズレを確実に防ぐことが可能である。
(B)
上記実施形態では、フレーム拘束部材5は一体型の構成、すなわち、ロの字状の第1部分5aおよび4本の第2部分5bを有する例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図6に示されるように、可撓性を有する線状体である4本のフレーム拘束部材5がフレーム4の4つの辺部分4a、4b、4c、4dに個別に連結する構成でもよい。
すなわち、図6に示される本発明の変形例では、パッド2の貫通孔2dは、筒状部材で構成された4つの辺部分4a、4b、4c、4dの両端に対応する位置にそれぞれ形成されている。フレーム拘束部材5は、第1部分5aの両側にそれぞれ連続する2つの第2部分5bを有している。2つの第2部分5bは、筒状部材で構成された4つの辺部分4a、4b、4c、4dの両端に対応する位置の貫通孔2dにそれぞれ挿通され、下面2bの側でパッド2に係止される。2つの第2部分5bは、例えば、下面2bの側で拘束部材6などを用いて束ねて拘束するなどによって、下面2bの側でパッド2に係止される。
この変形例によれば、可撓性を有する線状体であるフレーム拘束部材5のうち、第1部分5aはフレーム4の4つの辺部分の4a、4b、4c、4dを構成する筒状部材に個別に挿通し、第1部分5aの両側の2つの第2部分5bはそれぞれ貫通孔2dに挿通して下面2bの側でパッド2に係止される。これにより、フレーム4の各辺部分4a、4b、4c、4dをフレーム拘束部材5の2つの第2部分5bによってパッド2に個別に拘束することにより、フレーム4をパッド2により安定して拘束することが可能になる。
(C)
また、本発明の他の変形例として、フレーム4は、表皮3の共通の吊込み部3aの長手方向に並んで当該吊込み部3aに設けられた複数の辺分割部分を有するようにしてもよい。
具体的には、図7に示されるように、略四角形に配置されたフレーム4の辺部分4a、4b、4c、4dは、それぞれ複数(本実施形態では2つ)に分割されている。例えば、各辺部分4a、4b、4c、4dは、それぞれ筒状部材である2つの辺分割部分4a1、4a2、4b1、4b2、4c1、4c2、4d1、4d2を有するように分割されている。筒状部材である各辺分割部分4a1~4d2には、フレーム拘束部材5のロの字状態の第1部分5aが挿通された状態で連結される。さらに、隣接する2つの辺分割部分4a1~4d2の間にはそれぞれ、フレーム拘束部材5の第2部分5bが第1部分5aに接続されている。また、パッド2には、隣接する2つの辺分割部分4a1~4d2の間に対応する位置にはそれぞれ、貫通孔2dが形成されている。これにより、フレーム拘束部材5の各第2部分5bは、パッド2の貫通孔2dを通して下面2b側に延ばし、下面2b側で拘束される。
上記のような図7に示される変形例では、フレーム4が共通の吊込み部3aの長手方向に並んで当該吊込み部3aに設けられた複数の辺分割部分4a1~4d2を有していることにより、吊込み部3aの種々の形状(例えば湾曲している形状)に対応して複数の辺分割部分4a1~4d2を組み合わせてフレーム4を構成することが可能であり、汎用性が高い。すなわち、フレーム4の複数の辺分割部分を組み合わせて種々の形状の吊込み部3aに設けることが可能であるので、吊込み部3aの個々の全体形状に合わせてフレーム4を特別に製造する必要が無くなり、部品管理や在庫管理が容易になる。
ここで、比較例としてフレーム4の各辺部分4a、4b、4c、4dが1本の筒状部材によって構成されている例を考えた場合、その場合には、湾曲している吊込み部3aには、その湾曲に合わせた筒状部材を製作する必要がある。一方、上記の図7の変形例のように、フレーム4の各辺部分4a、4b、4c、4dが複数の筒状部材によって構成されている場合、湾曲している吊込み部3aにあわせて、複数の筒状部材を組み合わせることで各辺部分4a、4b、4c、4dを構成することが可能である。これにより、座席の各機種の吊込み部3aの形状に応じて、形状が異なるフレーム4を作り直す必要がなく、以前作ったフレーム4を使用することが可能となる。
(D)
フレーム4は、表皮3の吊込み部3aに一体形成した長尺の袋状のものでもよい。ただし、フレーム4は、吊込み部3aや表皮3の素材よりも硬質の材料、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂などで形成されれば、形状保持性が高く、トリムのしわの発生を防止でき、外観品質を向上できる点で好ましい。
(E)
上記実施形態では、本発明のパッドの「第2面」としてパッド2の下面2bが例に示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、着座者に対向する第1面である上面2aと異なる面であればよく、第2面として、パッド2の前面、後面、両側の側面でもよい。しかし、第2面が下面2bの場合には、フレーム拘束部材5の第2部分5bおよびそれを拘束する拘束部材6が、パッド2の上面2a(第1面)に座る人から最も見えにくくなるので最も好ましい。
(F)
本実施形態ではフレームとして筒状部材で構成されたフレームを例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、中実の棒状部材からなるフレームであってもよい。この場合、棒状部材からなるフレームにヒモ状などのフレーム拘束部材を取り付けて引っ張るようにしてもよい。
(G)
上記の実施形態では、本発明のシートの一例として、自動車用シートのシートクッションを例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パッドおよび表皮を有するシートであれば本発明のシートを広く適用することが可能である。本発明の変形例として、自動車用シートにおける着座者の背中を支持するシートバックでもよい。また自動車用シート以外でも、飛行機や鉄道などの乗り物に設置されるシート、または建物や家屋内に設置されるソファや革張りのチェアなども、本発明におけるシートに含まれる。
1 シートクッション
2 パッド
2a 上面(第1面)
2b 下面(第2面)
2c 溝
2d 貫通孔
3 表皮
3a 吊込み部
4 フレーム
4a、4b、4c、4d 辺部分
4a1、4a2、4b1、4b2、4c1、4c2、4d1、4d2 辺分割部分
5 フレーム拘束部材
5a 第1部分
5b 第2部分
6 拘束部材

Claims (9)

  1. 着座者に対向する第1面および当該第1面と異なる第2面を有し、当該第1面に溝が形成されたパッドと、
    前記溝に沿って延びるとともに前記溝の内部に吊り込まれた吊込み部を有し、前記パッドの前記第1面を覆う表皮と、
    前記吊込み部の長手方向に沿って延びるとともに当該吊込み部に設けられたフレームと、
    前記フレームにおける前記溝の底部を向く側と反対側に接触する第1部分および当該第1部分につながる少なくとも1つの第2部分を有する少なくとも1つのフレーム拘束部材と
    を備えており、
    前記パッドには、前記溝の内部から前記第2面に連通する貫通孔が形成され、
    前記フレーム拘束部材の前記第2部分が前記貫通孔を通して前記第2面に挿通され、前記第2面の側で前記パッドに係止されることにより、前記フレームが前記パッドの前記溝の内部に拘束されている、
    ことを特徴とするシート。
  2. 前記フレーム拘束部材は、可撓性を有する線状体で構成されている、
    請求項1に記載のシート。
  3. 前記フレームは、少なくとも一部が筒状部材で構成され、
    前記フレーム拘束部材の前記第1部分は、前記筒状部材の内部に挿通されることによって前記フレームに接触している、
    請求項2に記載のシート。
  4. 前記パッドの前記貫通孔は、前記筒状部材の両端に対応する位置にそれぞれ形成され、
    前記フレーム拘束部材は、前記第1部分の両側にそれぞれ連続する2つの前記第2部分を有し、
    前記2つの第2部分は、前記貫通孔にそれぞれ挿通され、前記第2面の側で前記パッドに係止される、
    請求項3に記載のシート。
  5. 前記溝は、前記第1面において矩形形状の四辺を形成するように延びており、
    前記表皮は、前記四辺に対応する前記吊込み部を有し、
    前記吊込み部は、矩形形状の四辺に対応する前記溝のそれぞれに吊り込まれ、
    前記フレームは、四辺の前記溝にそれぞれ吊り込まれた吊込み部に個別に設けられた4つの辺部分を有して矩形形状を有する、
    請求項1~4のいずれか1に記載のシート。
  6. 前記フレームは、共通の前記吊込み部の長手方向に並んで当該吊込み部に設けられた複数の辺分割部分を有する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載のシート。
  7. 前記溝は、前記第1面において矩形形状の四辺を形成するように延びており、
    前記表皮は、前記四辺に対応する前記吊込み部を有し、
    前記吊込み部は、矩形形状の四辺に対応する前記溝のそれぞれに吊り込まれ、
    前記フレームは、四辺の前記溝にそれぞれ吊り込まれた吊込み部に個別に設けられた筒状部材で構成された4つの辺部分を有して矩形形状を有し、
    前記フレーム拘束部材は、可撓性を有する線状体で構成され、
    前記フレーム拘束部材の前記第1部分は、4つの前記辺部分を構成するそれぞれの前記筒状部材の内部に挿通されることによって4つの前記辺部分を連結可能な無端状の線状体で構成され、
    前記フレーム拘束部材の前記第2部分は、隣接する2つの前記辺部分で形成される4つの角部で前記第1部分に連結された線状体で構成されている、
    請求項1に記載のシート。
  8. 複数の前記第2部分同士が少なくとも2本束ねて互いに連結されることにより、前記第2部分が前記第2面の側で前記パッドに係止される、
    請求項1~7のいずれか1項に記載のシート。
  9. 複数の前記第2部分を束ねて拘束する拘束部材をさらに備える、
    請求項8に記載のシート。
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