JP7224638B2 - シート - Google Patents
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Description
(1)
本実施形態のシートクッション1は、表皮3に吊込み部3aの長手方向に沿って延びるとともに当該吊込み部3aに設けられたフレーム4と、フレーム4に接触する第1部分5aおよび当該第1部分5aにつながる第2部分5bを有するフレーム拘束部材5とを備えている。フレーム拘束部材5の第2部分5bをパッド2の溝2cの内部に形成された貫通孔2dに挿通し、当該フレーム拘束部材5が緊張した状態で第2部分5bが下面2bの側で動かないよう拘束されてパッド2に係止される。これにより、表皮3の吊込み部3aに設けられたフレーム4をパッド2の溝2cの内部に拘束することが可能である。このため、ホグリンガなどの重い工具を用いずに表皮3をパッド2に組み付ける組付け作業が可能であり、作業者の負担が軽減する。
本実施形態のシートクッション1では、フレーム拘束部材5が可撓性を有する線状体で構成されているので、フレーム拘束部材5の取り扱いが容易である。そのため、フレーム拘束部材5の第2部分5bをパッド2の貫通孔2dに挿通し、当該フレーム拘束部材5を緊張した状態で第2部分5bを下面2bの側で動かないよう拘束して、下面2bの側でパッド2に係止する作業が容易であり、表皮3の組付け作業性がさらに向上する。
本実施形態のシートクッション1では、フレーム4は、少なくとも一部(本実施形態では4つの辺部分4a、4b、4c、4d)が筒状部材で構成されている。フレーム拘束部材5の第1部分5aは、筒状部材の内部に挿通されることによってフレーム4の内周面の下側に接触している。
本実施形態のシートクッション1では、パッド2の溝2cは、上面2aにおいて矩形形状の四辺を形成するように延びている。表皮3の吊込み部3aは、矩形形状の四辺に対応する溝2cのそれぞれに吊り込まれている。フレーム4は、四辺の溝2cにそれぞれ吊り込まれた吊込み部3aに個別に設けられた4つの辺部分4a、4b、4c、4dを有して矩形形状を有する。
本実施形態のシートクッション1では、フレーム拘束部材5の第1部分5aは、フレーム4の4つの辺部分4a、4b、4c、4dのそれぞれ筒状部材の内部に挿通されることによって4つの辺部分4a、4b、4c、4dを連結可能な無端状の線状体で構成され、フレーム拘束部材5の第2部分5bは、隣接する2つの辺部分4a、4b、4c、4dで形成される4つの角部で第1部分5aに連結された線状体で構成されている。そのため、フレーム4の4つの辺部分4a、4b、4c、4dをフレーム拘束部材5の無端状の第1部分5aによって連結した状態で第1部分5aに連結された4か所の第2部分5bをパッド2の下面2bの側でパッド2に係止するだけで、フレーム4の4つの辺部分4a、4b、4c、4dをパッド2の溝2cの内部に容易に拘束することが可能であり、表皮3の組付け作業性がさらに向上する。
本実施形態のシートクッション1では、フレーム拘束部材5が複数(本実施形態では4本)の第2部分5bを有する構成において、第2部分5b同士が少なくとも2本(本実施形態では4本)を拘束部材6で束ねて互いに連結されることにより、第2部分5bが下面2bの側でパッドに係止する作業の工数を減らすことが可能であり、表皮3の組付け作業性がより一層向上する。
本実施形態のシートクッション1は、複数の第2部分5bを束ねて拘束する拘束部材6を備える。この構成では、拘束部材6を用いて複数の第2部分5bを束ねて拘束する作業を容易に行うことが可能であり、表皮3の組付け作業性がより一層向上する。
(A)
上記実施形態では、可撓性を有する線状体のフレーム拘束部材5を例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、フレーム拘束部材5は、棒状体であってもよい。この場合、棒状体のフレーム拘束部材5をパッド2の貫通孔2dに挿通し、第2部分5bを下面2bに係止することにより、フレーム4および表皮3の位置ズレを確実に防ぐことが可能である。
上記実施形態では、フレーム拘束部材5は一体型の構成、すなわち、ロの字状の第1部分5aおよび4本の第2部分5bを有する例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図6に示されるように、可撓性を有する線状体である4本のフレーム拘束部材5がフレーム4の4つの辺部分4a、4b、4c、4dに個別に連結する構成でもよい。
また、本発明の他の変形例として、フレーム4は、表皮3の共通の吊込み部3aの長手方向に並んで当該吊込み部3aに設けられた複数の辺分割部分を有するようにしてもよい。
フレーム4は、表皮3の吊込み部3aに一体形成した長尺の袋状のものでもよい。ただし、フレーム4は、吊込み部3aや表皮3の素材よりも硬質の材料、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂などで形成されれば、形状保持性が高く、トリムのしわの発生を防止でき、外観品質を向上できる点で好ましい。
上記実施形態では、本発明のパッドの「第2面」としてパッド2の下面2bが例に示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、着座者に対向する第1面である上面2aと異なる面であればよく、第2面として、パッド2の前面、後面、両側の側面でもよい。しかし、第2面が下面2bの場合には、フレーム拘束部材5の第2部分5bおよびそれを拘束する拘束部材6が、パッド2の上面2a(第1面)に座る人から最も見えにくくなるので最も好ましい。
本実施形態ではフレームとして筒状部材で構成されたフレームを例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、中実の棒状部材からなるフレームであってもよい。この場合、棒状部材からなるフレームにヒモ状などのフレーム拘束部材を取り付けて引っ張るようにしてもよい。
上記の実施形態では、本発明のシートの一例として、自動車用シートのシートクッションを例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パッドおよび表皮を有するシートであれば本発明のシートを広く適用することが可能である。本発明の変形例として、自動車用シートにおける着座者の背中を支持するシートバックでもよい。また自動車用シート以外でも、飛行機や鉄道などの乗り物に設置されるシート、または建物や家屋内に設置されるソファや革張りのチェアなども、本発明におけるシートに含まれる。
2 パッド
2a 上面(第1面)
2b 下面(第2面)
2c 溝
2d 貫通孔
3 表皮
3a 吊込み部
4 フレーム
4a、4b、4c、4d 辺部分
4a1、4a2、4b1、4b2、4c1、4c2、4d1、4d2 辺分割部分
5 フレーム拘束部材
5a 第1部分
5b 第2部分
6 拘束部材
Claims (9)
- 着座者に対向する第1面および当該第1面と異なる第2面を有し、当該第1面に溝が形成されたパッドと、
前記溝に沿って延びるとともに前記溝の内部に吊り込まれた吊込み部を有し、前記パッドの前記第1面を覆う表皮と、
前記吊込み部の長手方向に沿って延びるとともに当該吊込み部に設けられたフレームと、
前記フレームにおける前記溝の底部を向く側と反対側に接触する第1部分および当該第1部分につながる少なくとも1つの第2部分を有する少なくとも1つのフレーム拘束部材と
を備えており、
前記パッドには、前記溝の内部から前記第2面に連通する貫通孔が形成され、
前記フレーム拘束部材の前記第2部分が前記貫通孔を通して前記第2面に挿通され、前記第2面の側で前記パッドに係止されることにより、前記フレームが前記パッドの前記溝の内部に拘束されている、
ことを特徴とするシート。 - 前記フレーム拘束部材は、可撓性を有する線状体で構成されている、
請求項1に記載のシート。 - 前記フレームは、少なくとも一部が筒状部材で構成され、
前記フレーム拘束部材の前記第1部分は、前記筒状部材の内部に挿通されることによって前記フレームに接触している、
請求項2に記載のシート。 - 前記パッドの前記貫通孔は、前記筒状部材の両端に対応する位置にそれぞれ形成され、
前記フレーム拘束部材は、前記第1部分の両側にそれぞれ連続する2つの前記第2部分を有し、
前記2つの第2部分は、前記貫通孔にそれぞれ挿通され、前記第2面の側で前記パッドに係止される、
請求項3に記載のシート。 - 前記溝は、前記第1面において矩形形状の四辺を形成するように延びており、
前記表皮は、前記四辺に対応する前記吊込み部を有し、
前記吊込み部は、矩形形状の四辺に対応する前記溝のそれぞれに吊り込まれ、
前記フレームは、四辺の前記溝にそれぞれ吊り込まれた吊込み部に個別に設けられた4つの辺部分を有して矩形形状を有する、
請求項1~4のいずれか1に記載のシート。 - 前記フレームは、共通の前記吊込み部の長手方向に並んで当該吊込み部に設けられた複数の辺分割部分を有する、
請求項1~5のいずれか1項に記載のシート。 - 前記溝は、前記第1面において矩形形状の四辺を形成するように延びており、
前記表皮は、前記四辺に対応する前記吊込み部を有し、
前記吊込み部は、矩形形状の四辺に対応する前記溝のそれぞれに吊り込まれ、
前記フレームは、四辺の前記溝にそれぞれ吊り込まれた吊込み部に個別に設けられた筒状部材で構成された4つの辺部分を有して矩形形状を有し、
前記フレーム拘束部材は、可撓性を有する線状体で構成され、
前記フレーム拘束部材の前記第1部分は、4つの前記辺部分を構成するそれぞれの前記筒状部材の内部に挿通されることによって4つの前記辺部分を連結可能な無端状の線状体で構成され、
前記フレーム拘束部材の前記第2部分は、隣接する2つの前記辺部分で形成される4つの角部で前記第1部分に連結された線状体で構成されている、
請求項1に記載のシート。 - 複数の前記第2部分同士が少なくとも2本束ねて互いに連結されることにより、前記第2部分が前記第2面の側で前記パッドに係止される、
請求項1~7のいずれか1項に記載のシート。 - 複数の前記第2部分を束ねて拘束する拘束部材をさらに備える、
請求項8に記載のシート。
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JP2019102108A JP7224638B2 (ja) | 2019-05-31 | 2019-05-31 | シート |
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JPH0429840Y2 (ja) * | 1988-12-24 | 1992-07-20 | ||
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Patent Citations (2)
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