JP7224034B2 - 信号処理装置及び信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置及び信号処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7224034B2
JP7224034B2 JP2019074939A JP2019074939A JP7224034B2 JP 7224034 B2 JP7224034 B2 JP 7224034B2 JP 2019074939 A JP2019074939 A JP 2019074939A JP 2019074939 A JP2019074939 A JP 2019074939A JP 7224034 B2 JP7224034 B2 JP 7224034B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
signals
processing
unit
demodulated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019074939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020174278A (ja
Inventor
大地 平原
耕司 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Original Assignee
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aerospace Exploration Agency JAXA filed Critical Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority to JP2019074939A priority Critical patent/JP7224034B2/ja
Publication of JP2020174278A publication Critical patent/JP2020174278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7224034B2 publication Critical patent/JP7224034B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Noise Elimination (AREA)

Description

特許法第30条第2項適用 https://www.ieice.org/ken/paper/20190213C1jW/ 2019年1月23日 発表原稿投稿日 〔刊行物等〕 https://www.ieice.org/ken/paper/20190213C1jW/ 2019年2月6日 予稿WEB公開日 〔刊行物等〕 https://www.ieice.org/ken/paper/20190213C1jW/ 2019年2月13日 発表講演日
本発明は、例えば自動船舶識別システム(Automatic Identification System(本明細書ではこれを「AIS」と呼ぶ。))信号を処理する信号処理装置及び信号処理方法に関する。
日本ではこれまで沿岸に設置された陸上局を利用してAIS信号を収集してきた。そのカバーエリアは海岸から20~30海里(37~55km)程度の範囲であった。これに対して、人工衛星を用いたAISは、地上局によるものと比べ、一度に直径5,000km程度の広範囲(陸上局のないエリアも含む。)のAIS信号の受信が可能である、という利点があり、既に商用サービスが開始される等、普及が進んでいる(非特許文献1、特許文献1参照)。一方で、船舶が過密した地域では、信号が混信してしまい受信しても復調できない、という課題がある。また、広い視野で陸域の地上レーダー等も観測してしまい妨害波による性能劣化も発生する。例えば、日本周辺の海域や陸域では、船舶数や妨害波が多く、既存サービスの衛星数によるシステムでは積極的な処置対策をする報告はない。
従来の解決方法としては、信号衝突をしたAIS信号はアンテナの指向性を高めることで衝突しうる信号の数を減らし、結果的に数波の混信であれば高負荷な処理により波形を予測し検出を試み、妨害波に対してはフィルタ処理により影響を緩和する技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2015-197779号公報(段落[0109]) 特開2018-7212号公報
http://www.satnavi.jaxa.jp/experiment/spaise/
しかしながら、人工衛星を用いたAISの場合、アンテナ数Nに対し信号数(妨害波も含む。)Mが同等に近い状況やそれ以上の状況が起こり、そのような場合は性能が劣化し原理的に分離効果に限界があり信号を検出できなくなってゆく。
昨今の一般的な通信システムでは、予想される信号数が十分検出可能なシステムが設計されるが、IoT等で多くの家電製品やセンサ群が無線通信機能を有することになると、AISと同様な通信方式を用いた場合、またはシステム構築後に想定以上のユーザー数に成長した場合、ネットワーク配置に対して無線機配置が部分的な隔たりを発生させた場合に同じ課題が起こりうる。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、空間ダイバーシティ処理により分離しても復調できない信号であっても復調することができる信号処理装置及び信号処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の信号処理装置は、複数の信号源からの信号を空間ダイバーシティ処理により分離するデジタルビームフォーミング部と、前記デジタルビームフォーミング部で分離された信号と復調される可能性がある複数の信号を合成した信号との比較により、復調する複数の信号を推定する信号推定処理部とを具備する。
これにより、空間ダイバーシティ処理により分離しても復調できない信号であっても復調することができる。
本発明では、前記信号推定処理部により推定された複数の信号に基づいて、前記デジタルビームフォーミング部による空間ダイバーシティ処理前の信号を補正する補正処理部を具備してもよい。
本発明では、前記デジタルビームフォーミング部で分離された信号から、前記複数の信号源の空間的な偏りを利用して、前記復調する複数の信号に含まれない信号を抽出する抽出部を具備し、前記補正処理部は、前記抽出部により抽出された信号に基づいて、前記デジタルビームフォーミング部による空間ダイバーシティ処理前の信号を補正してもよい。
本発明の一形態では、前記復調する複数の信号に含まれない信号は、妨害波又は前記復調する複数の信号の信号源の領域とは異なる領域の信号源の信号である。
本発明の信号処理装置は、複数の信号源からの信号を空間ダイバーシティ処理により分離するデジタルビームフォーミング部と、前記デジタルビームフォーミング部で分離された信号から、前記複数の信号源の空間的な偏りを利用して、前記復調する複数の信号に含まれない信号を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された信号に基づいて、前記デジタルビームフォーミング部による空間ダイバーシティ処理前の信号を補正する補正処理部とを具備する。
本発明の信号処理方法は、複数の信号源からの信号を空間ダイバーシティ処理により分離し、前記分離された信号と復調される可能性がある複数の信号を合成した信号との比較により、復調する複数の信号を推定する。
本発明の信号処理方法は、複数の信号源からの信号を空間ダイバーシティ処理により分離し、前記分離された信号から、前記複数の信号源の空間的な偏りを利用して、前記復調する複数の信号に含まれない信号を抽出し、前記抽出された信号に基づいて、前記空間ダイバーシティ処理前の信号を補正する。
本発明によれば、空間ダイバーシティ処理により分離しても復調できない信号であっても復調することができる。
本発明の一実施形態に係るAIS信号受信システムの信号処理装置の構成を示すブロック図である。 図1の詳細を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る信号処理装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態によって限定的に解釈されるものではない。
図1は本発明の一実施形態に係る信号処理装置を示す図であり、図2はその詳細を示す図である。
AIS信号受信システム4は、人工衛星(図示せず)に搭載され、船舶等から送信されるAIS信号(信号源1、2の信号)を、複数のAISアンテナ5aを介してそれぞれ独立してA/D変換器5bで受信する受信装置5を有する。
信号処理装置10は、DBF(デジタルビームフォーミング)によりデジタル上で所望のアンテナビームを形成し、形成したアンテナビームに応じて、受信した各AIS信号を分離する。
信号処理装置10は、各受信装置5により受信された受信信号を処理する処理コンピュータ6及び解析装置8を有する。処理コンピュータ6は、信号検出装置7を、解析装置8は、データベース9を、それぞれ有する。
信号検出装置7は、マルチアンテナデータ収集部7aと、デジタルビームフォーミング部7cと、検波復調部7eとを備え、さらに、データ補正処理部7bと、信号推定処理部7dとを備える。
解析装置8は、データベース9の他に、妨害波干渉抽出部8aと、受信信号数評価処理部8bと、受信システム運用情報収集部8eとを備える。
マルチアンテナデータ収集部7aは、AIS信号受信システム4の各受信装置5より受信された受信信号を収集する。
デジタルビームフォーミング部7cは、空間ダイバーシティ処理を行う。例えば、DBFによりデジタル上で所望のアンテナビームを形成し、形成したアンテナビームに応じて、受信した各AIS信号を分離するものである。典型的にはデジタルビームフォーミング部7cは、DBF処理としてデジタル信号にそれぞれウエイトを与えて合成することで、デジタル上でアンテナビームを形成し、AIS信号を分離するものであり、ウエイトを与えて合成する際に異なるウエイトの組み合わせによる並列処理によって、マルチビームを同時に形成する。デジタルビームフォーミング部7cは、各マルチビームを所定の条件に応じて適応的に形成する。なお、DBFは、利得やビーム幅、方向に合わせてウエイトを決めて分離する手順に限定されず、マルチアンテナによる信号分離全般を意味する。例えば、時空間的分離や周波数的分離処理も含まれる。すなわち、DBFとは、ヌルの方向やメインローブの利得、サイドローブの位置などが、信号分離に都合のよい状況を適時算出するもの全般を含むものである。
検波復調部7eは、デジタルビームフォーミング部7cで分離されたAIS信号からデータをそれぞれ復調する。
信号推定処理部7dは、デジタルビームフォーミング部7cで分離された信号と複数の模擬信号を合成した信号との比較により、実際に含まれる複数の信号を推定する。AIS信号は、規格化された信号であるので、復調される可能性がある信号のパターンは限定される。従って、復調される可能性がある複数の信号を合成した信号もある程度限定される。本発明に係る信号処理装置10では、この点に着目し、デジタルビームフォーミング部7cで分離された信号を、復調される可能性がある複数の信号を合成した信号と例えばパターンマッチングし、復調する信号を推定することで、空間ダイバーシティ処理により分離しても復調できない信号であっても復調することを可能としている。すなわち、空間ダイバーシティ(マルチアンテナによるデジタルビームフォーミング等)効果で除去しきれない信号衝突(例えば信号源1どうしの信号衝突)や妨害波3を信号推定処理部7dによりさらに分離することができる。
なお、信号推定処理部7dで比較される複数の模擬信号を合成した信号は、例えば、AIS信号を模擬して生成された模擬信号を合成した信号であり、復調される可能性がある複数の信号を合成した信号に相当する。複数の模擬信号を合成した信号は、例えば、信号推定処理部7d内または外部からから供給すればよい。
データ補正処理部7bは、信号推定処理部7dにより推定された複数の信号に基づいて、デジタルビームフォーミング部7cによる空間ダイバーシティ処理前の信号を補正する。すなわち、信号推定処理部7dの検出結果を空間ダイバーシティ前の混信信号状態から減算等することで信号衝突や妨害波の少ない問題に置き換え、デジタルビームフォーミング部7cで再処理することで、復調性能がより向上する。なお、以上の処理で信号推定可能となった受信波形をデジタルビームフォーミング部7cによる空間ダイバーシティ処理の拘束条件としてもよい。例えば、観測点ごとの信号推定結果可能となった受信波形生成の条件を蓄積ならびに再利用することで経験則的に効率的な信号処理が可能となる。蓄積されたデータを用いて年度変化や季節変動を学習し推論に利用してもよい。
妨害波干渉抽出部8aは、デジタルビームフォーミング部7cで分離された信号のうち、所望信号以外の特徴を有する妨害波等を判断し受信システム運用情報収集部8cからの当該受信システム4と信号処理装置10における観測条件と紐づいてデータベース9に結果を蓄積する。複数の信号源の空間的な偏りを利用して、復調する複数の信号に含まれない信号を抽出する。
複数の信号源の空間的な偏りとは、例えば信号源1や妨害波3が一様に分布していたとした場合に、群をなした信号源2が一部の地域に存在することをいう。本実施形態では、信号源1を復調する信号とすると、群をなした信号源2及び妨害波3は干渉源となりデジタルビームフォーミング部7cはそれらに感度を抑制するように処理する。逆に妨害波干渉抽出部8aではこれら群をなした信号源2及び妨害波3を抽出し、データベース9に蓄積された運用情報収集部8cからの軌道情報等から干渉源の座標、信号強度を求めデータベース9に蓄積することができる。
すなわち、衝突する信号源や妨害波が一様分布ではなく特定の領域に偏る場合、同じ方向から来ることになる信号または妨害波をまとめて一つの干渉源として処理することで、干渉信号の少ない部分問題に置き換えることができる。部分問題となった粗密なエリアからの信号源を検波復調処理または妨害波識別した結果を、空間ダイバーシティ前の混信状態波形から減算等をすることで問題から部分問題を取り除くことを実現できる。
また、同じ方向から来ることになる信号または妨害波をまとめた一つの干渉源に対し、妨害波干渉抽出部8aの結果を用いて空間ダイバーシティ前の混信状態波形から減算等をすることで、部分問題に対して再度空間ダイバーシティ処理から実施することができる。これらの部分問題化を繰り返すことで検波復調処理結果を改善する。
受信信号数評価処理部8bは、デジタルビームフォーミング部7cで空間分離された信号と到来方向、データベース9に蓄積された運用情報収集部8cからの受信システム4と信号処理装置10における過去の運用情報を収集し、信号数推定等の結果を海域等と紐づけ、結果をデータベース9に蓄積させる。
受信システム運用情報収集部8cは、当該受信システム4と信号処理装置10における運用情報を収集しデータベース9に蓄積する。この信号処理装置10では、例えば過去の信号検出装置7における各パラメータや検出結果をデータベース9に蓄積しておき、この蓄積データを用いて或いは加味して空間ダイバーシティ前の混信状態波形から減算等をするように構成してもよい。また、この信号処理装置10では、信号推定処理部7dや妨害波干渉抽出部8a、受信信号数評価処理部8bの検出結果をデータベース9に蓄積しておき、例えば現在データと蓄積データを用いて信号推定処理や妨害波抽出処理等をするように構成してもよい。すなわち、蓄積データによる学習と現在データからの推論を構成してもよい。
以上のように構成された信号処理装置10の動作を図3に示すフローチャートに基づき説明する。
AIS信号受信システム4からの観測データを受け取ることで信号処理装置10の動作が開始される(ST301)。
マルチアンテナデータ収集部7aが、AIS信号受信システム4の各受信装置5より受信された受信信号を収集する(ST302)。
受信システム運用情報収集部8eが受信システム4と信号処理装置10における運用実績を収集する(ST303)。例えば、軌道情報、姿勢情報、観測タイミング、観測モード、他機器動作等の観測計画とダウンリンクされたテレメトリ―等による情報を収集する。
処理コンピュータ6は、解析処理の要否を決定する(ST304)。例えば、レイテンシー要求のある定常運用において解析処理は不要とし速やかに検出結果配信を行う。初期校正や実験観測、特別に性能を求められる観測等の場合は、データ補正処理部7bやデジタルビームフォーミング部7cの性能向上に向けて解析処理を要とする。これは、自動判断、もしくは外部判断によりデータを複製し解析装置8で実施してもよい。
<解析処理が不要な場合>
解析処理が不要な場合には、処理コンピュータ6が、データ補正処理の要否を決定する(ST305)。例えば、信号数及び妨害波空間的隔たり照合処理(ST320)、受信システム運用情報収集(ST303)、検波復調処理(ST308)の結果から、減算可能なデータの有無に対してデータ補正処理要否(ST305)を実施する。
データ補正処理が不要な場合には、デジタルビームフォーミング部7cが、マルチアンテナデータ収集部7aにより収集された受信信号をそのまま使って空間ダイバーシティ処理を行う(ST306)。
データ補正処理が必要な場合には、データ補正処理部7bが、空間ダイバーシティ処理前の信号を補正し、デジタルビームフォーミング部7cに渡し(ST310)、デジタルビームフォーミング部7cが、補正後の受信信号を使って空間ダイバーシティ処理を行う(ST306)。
処理コンピュータ6が、信号推定処理の要否を決定する(ST307)。例えば、信号数及び妨害波空間的隔たり照合処理(ST320)、受信システム運用情報収集(ST303)、検波復調処理(ST308)の結果から、複数の信号源が混在し分離が可能と判断された場合に要となり、波形模擬および相関処理(ST311)がデジタルビームフォーミング部7cで分離された混信が残るAIS信号を受け取る。
信号推定処理が不要な場合には、検波復調部7eが、デジタルビームフォーミング部7cで分離されたAIS信号からデータを復調する(ST308)。
信号推定処理が必要な場合には、信号推定処理部7dが、デジタルビームフォーミング部7cで分離された混信が残るAIS信号を受け取り、内在するAIS信号の波形パターンを模擬し高い相関が得られたときに信号源候補として結果を検波復調処理(ST308)へ出力し復調させる。
処理コンピュータ6が、検波復調部7eで検波復調処理(ST308)を行い、AIS信号の情報を生成し結果を検出結果配信(ST309)する。
<解析処理が必要な場合>
解析処理が必要な場合には、解析装置8が、妨害波干渉抽出部8aで妨害波の干渉があるか否かを判断する(ST312)。例えば、フィルタ処理や閾値判断等で妨害波の干渉があるか否かを判断する。
妨害波の干渉がある場合には、デジタルビームフォーミング部7cにおいて空間ダイバーシティ処理を行い(ST313)、妨害波干渉抽出部8aが、空間ダイバーシティ処理後の信号の妨害波の最大化をし、すなわち空間ダイバーシティ処理により妨害波が最大となるように処理を行い(ST314)、その妨害波を分離処理する(ST315)。なお、上記のデータ補正処理部7bは、空間ダイバーシティ処理前の信号から、上記の分離処理された妨害波を減算する(ST310)。
妨害波干渉抽出部8aが、妨害波源の空間分布を照合する処理を行い(ST316)、妨害波源の領域を特定する。例えば、受信システム運用情報収集(ST303)の衛星位置情報等と紐づけて図1に示した妨害波3が発生している領域を特定し、その領域を受信領域から外すようにデジタルビームフォーミング部7cにおいて空間ダイバーシティ処理を行う(ST317)。
ST312に妨害波の干渉がないと判断された場合、ST316を踏まずにデジタルビームフォーミング部7cにおいて空間ダイバーシティ処理を行う(ST317)。
ST317で空間ダイバーシティ処理を行った後、解析装置8が、空間ダイバーシティ処理後の受信電力の最大化をし、すなわち空間ダイバーシティ処理により受信電力が最大となるように処理を行い(ST318)、受信電力の空間分布を照合する処理を行う(ST319)。これにより、例えば受信システム運用情報収集(ST303)の衛星位置情報等と紐づけて図1に示した信号源1と群をなす信号源2のそれぞれの領域を区別できる。
解析装置8は、信号数及び妨害波の空間的偏りを照合する処理を行う(ST320)。具体的には、受信システム運用情報収集(ST303)の衛星位置情報等と紐づけて図1に示した信号源1と群をなす信号源2、妨害波のそれぞれの領域を区別できる。そして、その各領域に対して感度を調整するようにデジタルビームフォーミング部7cにおいて空間ダイバーシティ処理を行う(ST307)。
本実施形態によれば、アンテナ本数を超える数十の信号衝突と、妨害波が受信される場合においても、ある程度の信号検出が可能となり、空間ダイバーシティ処理により分離しても復調できない信号であっても復調することができるようになる。なお、各機能を実現するのに図2や図3で示すフローに限る必要はない。
また、上記の各処理において波形推定や観測点毎の各処理に機械学習、スパース処理、部分推定を用いることにより処理の高性能効率化を図ることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で様々変形や応用が可能であり、その範囲も本発明の技術的範囲に属するものである。
例えば、上記の実施形態では、本発明をAIS信号受信システムに適用したものであったが、本発明は家庭内通信、ドローンとの通信等にも適用できる。例えば、多数のセンサと制御系が配置される工場等では、これらのセンサとの通信や制御処理にも本発明を適用できる。
7b :データ補正処理部
7c :デジタルビームフォーミング部
7d :信号推定処理部
8a :妨害波干渉抽出部
10 :信号処理装置

Claims (7)

  1. 複数の信号源からの信号を空間ダイバーシティ処理により分離するデジタルビームフォーミング部と、
    前記デジタルビームフォーミング部で分離された信号と復調される可能性がある複数の信号を合成した信号との比較により、前記複数の信号源からの信号に対応する復調する複数の信号を推定する信号推定処理部と
    を具備する信号処理装置。
  2. 前記信号推定処理部により推定された複数の信号に基づいて、前記デジタルビームフォーミング部による空間ダイバーシティ処理前の信号を補正する補正処理部を具備する請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記デジタルビームフォーミング部で分離された信号から、前記複数の信号源の空間的な偏りを利用して、前記復調する複数の信号に含まれない信号を抽出する抽出部を具備し、
    前記補正処理部は、前記抽出部により抽出された信号に基づいて、前記デジタルビームフォーミング部による空間ダイバーシティ処理前の信号を補正する
    請求項2に記載の信号処理装置。
  4. 前記復調する複数の信号に含まれない信号は、妨害波又は前記復調する複数の信号の信号源の領域とは異なる領域の信号源の信号である
    請求項3に記載の信号処理装置。
  5. 複数の信号源からの信号を空間ダイバーシティ処理により分離するデジタルビームフォーミング部と、
    前記デジタルビームフォーミング部で分離された信号から、前記複数の信号源の空間的な偏りを利用して、前記複数の信号源からの信号に対応する復調する複数の信号に含まれない信号を抽出する抽出部と、
    前記抽出部により抽出された信号に基づいて、前記デジタルビームフォーミング部による空間ダイバーシティ処理前の信号を補正する補正処理部と
    を具備する信号処理装置。
  6. 複数の信号源からの信号を空間ダイバーシティ処理により分離し、
    前記分離された信号と復調される可能性がある複数の信号を合成した信号との比較により、前記複数の信号源からの信号に対応する復調する複数の信号を推定する
    信号処理方法。
  7. 複数の信号源からの信号を空間ダイバーシティ処理により分離し、
    前記分離された信号から、前記複数の信号源の空間的な偏りを利用して、前記複数の信号源からの信号に対応する復調する複数の信号に含まれない信号を抽出し、
    前記抽出された信号に基づいて、前記空間ダイバーシティ処理前の信号を補正する
    信号処理方法。
JP2019074939A 2019-04-10 2019-04-10 信号処理装置及び信号処理方法 Active JP7224034B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019074939A JP7224034B2 (ja) 2019-04-10 2019-04-10 信号処理装置及び信号処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019074939A JP7224034B2 (ja) 2019-04-10 2019-04-10 信号処理装置及び信号処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020174278A JP2020174278A (ja) 2020-10-22
JP7224034B2 true JP7224034B2 (ja) 2023-02-17

Family

ID=72831878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019074939A Active JP7224034B2 (ja) 2019-04-10 2019-04-10 信号処理装置及び信号処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7224034B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007104097A (ja) 2005-09-30 2007-04-19 Nec Electronics Corp 無線受信装置及びアンテナ・ベリフィケーション方法
US20140258802A1 (en) 2013-03-05 2014-09-11 Exactearth Ltd. Methods and systems for enhanced detection of e-navigation messages
JP2016127515A (ja) 2015-01-07 2016-07-11 三菱スペース・ソフトウエア株式会社 信号検波システム、プログラム及び信号検波方法
CN106302283A (zh) 2016-09-21 2017-01-04 西安空间无线电技术研究所 一种低复杂度的星载ais信号非相干序列检测方法
JP2018007212A (ja) 2016-07-08 2018-01-11 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 Ais信号受信システム及びais信号の受信方法
JP2018121215A (ja) 2017-01-25 2018-08-02 国立研究開発法人情報通信研究機構 通信資源の同時共用が可能な通信システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007104097A (ja) 2005-09-30 2007-04-19 Nec Electronics Corp 無線受信装置及びアンテナ・ベリフィケーション方法
US20140258802A1 (en) 2013-03-05 2014-09-11 Exactearth Ltd. Methods and systems for enhanced detection of e-navigation messages
JP2016127515A (ja) 2015-01-07 2016-07-11 三菱スペース・ソフトウエア株式会社 信号検波システム、プログラム及び信号検波方法
JP2018007212A (ja) 2016-07-08 2018-01-11 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 Ais信号受信システム及びais信号の受信方法
CN106302283A (zh) 2016-09-21 2017-01-04 西安空间无线电技术研究所 一种低复杂度的星载ais信号非相干序列检测方法
JP2018121215A (ja) 2017-01-25 2018-08-02 国立研究開発法人情報通信研究機構 通信資源の同時共用が可能な通信システム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
清水 星哉、他3名,衛星搭載AISにおける衝突パケットの逐次分離検出,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.118 No.474,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2019年02月27日,第118巻

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020174278A (ja) 2020-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9331774B2 (en) Systems and methods for segmenting a satellite field of view for detecting radio frequency signals
EP2738972B1 (en) Parallel-frequency partially-coherent reception of pulse-position modulated ADS-B messages
EP2211486B1 (en) Satellite detection of automatic identification system signals
EP2575270B1 (en) ADS-B receiver system with multipath mitigation
EP1361678A2 (en) Path search circuit, radio receiver and radio transmitter, utilizing a directional beam
KR102345820B1 (ko) 배열 안테나를 이용하여 기만신호 제거가 가능한 빔 형성 항재밍 장치
US20170085307A1 (en) Distributed Airborne Beamforming System
JP6754967B2 (ja) Ais信号受信システム及びais信号の受信方法
JP2001510649A (ja) 方向性無線通信方法及び装置
Picard et al. An adaptive multi-user multi-antenna receiver for satellite-based AIS detection
US8824363B2 (en) Satellite telecommunication system comprising a mechanism for seperating messages transmitted by a plurality of transmitters
US20030214881A1 (en) Underwater telemetry apparatus and method
CN104330809A (zh) 基于多信源估计的卫星导航欺骗式干扰抑制方法
Maggio et al. Digital beamforming techniques applied to satellite-based AIS receiver
CN111934749A (zh) 一种宽窄波束协同的星载ais报文实时接收处理系统
JP7224034B2 (ja) 信号処理装置及び信号処理方法
CN107831488B (zh) 基于dvb-s信号多信道全信息融合的空中移动目标检测方法
US9331775B2 (en) Method and system for detecting broadcast signals transmitted by terrestrial sources and received by a satellite
CN115774274A (zh) 一种卫星导航信号跟踪中的多径抑制方法
US9927527B2 (en) Satellite signal acquisition using antennas with beamforming abilities
NL2005532C2 (en) Satellite system for retrieving modulated signals.
KR102219341B1 (ko) Fm 신호 기반의 수동형 코히어런트 위치 추정(pcl) 시스템에서 기준채널 내의 다중경로에 의한 간섭원을 제거하는 간섭원 제거장치 및 방법
JP7062299B2 (ja) 信号処理装置、信号処理システム、信号処理方法、及びプログラム
JP2024000448A (ja) 信号処理装置、信号処理システム、信号処理方法、及びプログラム
US11588548B2 (en) Modem-satellite transmission with Doppler correction and E-SSA demodulation

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20190508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220317

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20220317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7224034

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150