JP7222387B2 - 装置、方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、装置、方法およびプログラムに関する。
特許文献1には「使用者の視線を検出して、他の通信機器との情報通信を制御する」と記載されている。
特許文献1 特開2016-177565号公報
本発明の第1の態様においては、装置が提供される。装置は、巡回者が目視検査するべきプラント内の検査対象機器を、巡回ルート上の位置毎に記憶する記憶部を備えてよい。装置は、巡回ルート上の巡回者の位置を取得する位置取得部を備えてよい。装置は、巡回者が目視した目視対象機器を検出する第1検出部を備えてよい。装置は、巡回ルート上での巡回者の位置に対応する検査対象機器が目視対象機器として検出されないことに応じて、目視対象機器についてのアラート信号を出力するアラート部を備えてよい。
アラート部は、アラート信号を出力する場合に、その旨を巡回者に報知する報知部を有してよい。アラート部は、報知を受けた巡回者によりアラート信号の出力がキャンセルされたことに応じてアラート信号の出力を中止する出力制御部を有してよい。
装置は、巡回者の脳波を検出する第2検出部をさらに備えてよい。記憶部は、巡回ルート上の位置毎に、当該位置での巡回者の基準脳波をさらに記憶してよい。アラート部は、巡回ルート上での巡回者の位置に対応する検査対象機器が目視対象機器として検出されず、かつ、巡回者の脳波と、基準脳波との差異が許容値を超えたことに応じてアラート信号を出力してよい。
装置は、巡回者が聴覚、嗅覚および触覚を含む感覚のうち少なくとも1つの感覚による知覚を行ったことを検出する第3検出部を備えてよい。装置は、プラント内の複数の機器のうち、知覚を用いた官能検査が行われた機器を検出する第4検出部を備えてよい。記憶部は、巡回者が知覚を用いた官能検査を行うべき巡回ルート上の検査位置をさらに記憶してよい。アラート部は、検査位置とは異なる位置で巡回者が知覚を行ったことに応じて、第4検出部により検出された機器についてのアラート信号をさらに出力してよい。
装置は、巡回者の視界を撮像する撮像部を備えてよい。装置は、撮像部により撮像された画像内で巡回者の手と、プラント内の各機器とを検出する画像解析部を備えてよい。第3検出部は、巡回者の手が機器と重なったことに応じて、巡回者が触覚による知覚を行ったことを検出してよい。第4検出部は、巡回者の手が重なった機器を検出してよい。
第1検出部は、巡回者に装着されてよい。
アラート部は、巡回者に装着され、プラントの管理センタにアラート信号を送信してよい。
アラート部は、プラントの管理センタに配置されてアラート信号を出力してよい。
本発明の第2の態様においては、方法が提供される。方法は、巡回者が目視検査するべきプラント内の検査対象機器を、巡回ルート上の位置毎に記憶する記憶段階を備えてよい。方法は、巡回ルート上の巡回者の位置を取得する位置取得段階を備えてよい。方法は、巡回者が目視した目視対象機器を検出する第1検出段階を備えてよい。方法は、巡回ルート上での巡回者の位置に対応する検査対象機器が目視対象機器として検出されないことに応じて、目視対象機器についてのアラート信号を出力するアラート段階を備えてよい。
本発明の第3の態様においては、プログラムが提供される。プログラムは、コンピュータを、巡回者が目視検査するべきプラント内の検査対象機器を、巡回ルート上の位置毎に記憶する記憶部として機能させてよい。プログラムは、コンピュータを、巡回ルート上の巡回者の位置を取得する位置取得部として機能させてよい。プログラムは、コンピュータを、巡回者が目視した目視対象機器を検出する第1検出部として機能させてよい。プログラムは、コンピュータを、巡回ルート上での巡回者の位置に対応する検査対象機器が目視対象機器として検出されないことに応じて、目視対象機器についてのアラート信号を出力するアラート部として機能させてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る保全管理システム1を示す。 巡回用端末2を示す。 巡回用端末2の外観を示す。 目視対象機器11(M)に関する動作を示す。 知覚対象機器11(T)に関する動作を示す。 本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[1.保全管理システム1の構成]
図1は、本実施形態に係る保全管理システム1を示す。保全管理システム1は、プラントの保全管理を行うものであり、複数の機器11と、保全用端末12と、巡回用端末2と、運転制御装置15と、インタフェース装置16と、資源管理装置17とを備える。
ここで、プラントとしては、化学等の工業プラントの他、ガス田や油田等の井戸元やその周辺を管理制御するプラント、水力・火力・原子力等の発電を管理制御するプラント、太陽光や風力等の環境発電を管理制御するプラント、上下水やダム等を管理制御するプラント等がある。各機器11と、保全用端末12と、巡回用端末2とは、プラントにおいてプロセスが実行される現場に配置されてよい。例えば、現場には、被測定流体を流す配管及び配管に設置されて流体の流量を測定する流量計などが存在する。運転制御装置15と、インタフェース装置16と、資源管理装置17とは、プラントの管理センタ10に配置されてよい。
[1-1.機器11]
複数の機器11は器具、機械または装置であり、例えば、プラントのプロセスにおける圧力、温度、pH、速度、流量などの物理量を測定するセンサでもよいし、いずれかの物理量を制御するバルブ、流用制御弁、開閉弁、ポンプ、ファン、モータ、加熱装置、冷却装置等のアクチュエータでもよいし、プラント内の異音等を収集したり警報音等を発したりするマイク、スピーカ等の音響機器でもよいし、各機器の位置情報を出力する位置検出機器でもよいし、流体を流す配管であってもよいし、その他の機器でもよい。複数の機器11における各機器11は互いに異種でもよいし、少なくとも一部の2以上の機器11が同種でもよい。
各機器11は、制御用ネットワーク100を介して有線または無線で運転制御装置15に接続されてよい。制御用ネットワーク100内の通信はデジタル通信でもよいし、アナログ信号(4~20mA信号等)にデジタル信号を重畳したハイブリッド通信でもよく、1000bps~10000bps程度(一例として1200bps、2400bps)の速度でよい。制御用ネットワーク100内の通信は、例えばISA(International Society of Automation:国際計測制御学会)の無線通信プロトコルで行われてよく、一例としてISA100、HART(Highway Addressable Remote Transducer)(登録商標)、BRAIN(登録商標)、FOUNDATION Fieldbus、PROFIBUS等で行われてよい。
各機器11は固有の識別情報(機器固有情報とも称する)を有してよい。機器固有情報は、機器を一意に識別するための情報であり、本実施形態では一例として、通信プロトコル(一例としてHART)によって機器11に付与されたシリアル番号、機器11の製造業者により設定されたシリアル番号、および機器IDの少なくとも1つでよい。
[1-2.保全用端末12]
保全用端末12は、機器11の設定パラメータにアクセスし、設定パラメータの値の参照、設定および変更などを行う。保全用端末12は、現場作業者が携帯するハンドヘルドターミナル(HHT)(一例としてスマートフォンまたはタブレットPC)でもよいし、据え置き型のPCでもよい。保全用端末12がハンドヘルドターミナルである場合には、保全用端末12は機器11に対して着脱可能に接続されてよい。
[1-3.巡回用端末2]
巡回用端末2は、装置の一例であり、プラント内の巡回に使用される。巡回用端末2は、管理センタ10における運転制御装置15、インタフェース装置16、または、資源管理装置17の少なくとも1つと無線通信してよい。なお、巡回用端末2については詳細を後述する。
[1-4.運転制御装置15]
運転制御装置15は、各機器11と通信してプロセスを制御する。例えば、運転制御装置15は、センサである機器11から測定データであるプロセス値を取得し、アクチュエータである機器11を駆動させる。そして、運転制御装置15は、プロセス値をインタフェース装置16に供給し、インタフェース装置16からプロセス値の目標値を受信してよい。なお、本実施形態では一例として保全管理システム1には運転制御装置15が1つ具備されて全ての機器11を制御することとして説明するが、運転制御装置15が複数具備されて、それぞれ一部の機器11を分散制御してもよい。運転制御装置15は、一例としてFCS(Field Control Station)でよい。
[1-5.インタフェース装置16]
インタフェース装置16は、管理者とプラントとのインタフェースを行う。インタフェース装置16は、管理者による操作に応じ、運転制御装置15を介してプラントのプロセスを制御してよい。例えば、インタフェース装置16は、運転制御装置15からプロセス値を受信し、プロセス値の目標値を運転制御装置15に供給してよい。また、インタフェース装置16は、運転制御装置15を介して機器11の設定パラメータの値を変更してよい。また、インタフェース装置16は、少なくとも一部の機器11に対応付けて当該機器11の設定パラメータの値を記憶してよい。インタフェース装置16は、一例としてHIS(Human Interface Station)でよく、PCなどで構成されてよい。
[1-6.資源管理装置17]
資源管理装置17は、プラントのオンライン監視および集中管理を行う。例えば、資源管理装置17は、運転制御装置15が取得した機器11の情報(一例として設定パラメータの値やプロセス値)などを管理してよい。資源管理装置17は、一例としてPCなどで構成されてよい。
[2.巡回用端末2]
図2は、巡回用端末2を示す。巡回用端末2は、プラント内を既定の巡回ルートに沿って巡回する巡回者によって使用される。巡回ルートは、プラント内の複数の機器11のうち、目視検査するべき各機器11(検査対象機器11(K)とも称する)を巡回者が視認できるように設定されてよい。
巡回用端末2は、通信部20と、入力部21と、記憶部22と、撮像部23と、画像解析部24と、知覚検出部25と、位置取得部26と、機器検出部27と、脳波検出部28と、アラート部29とを有する。なお、巡回用端末2の構成のうち、少なくとも撮像部23、画像解析部24、知覚検出部25、位置取得部26、機器検出部27、および、脳波検出部28は巡回者に装着されてよく、本実施形態では一例として、巡回用端末2の各構成は巡回者に装着される。
[2-1.通信部20]
通信部20は、管理センタ10における運転制御装置15、インタフェース装置16、または、資源管理装置17の少なくとも1つと無線通信する。
[2-2.入力部21]
入力部21は、巡回者から入力を受ける。例えば、入力部21には、巡回中に行われる検査の結果が入力されてよい。入力部21は、入力内容を記憶部22などに供給してよい。入力部21は物理キーなどのキーによる入力を受けてもよいし、音声入力による入力を受けてもよい。
[2-3.記憶部22]
記憶部22は、巡回者が行うべき検査内容を記憶する。
例えば、記憶部22は、目視検査するべき検査対象機器11(K)を巡回ルート上の位置毎に記憶してよい。記憶部22は、巡回ルート上の各位置を示す位置情報に対応付けて、当該位置で目視検査するべき検査対象機器11(K)の機器固有情報を記憶してよい。巡回ルート上の位置と、検査対象機器11(K)との対応関係は、ベテランの巡回者によって設定されてよく、一例として、ベテランの巡回者が巡回中に目視検査した機器11と、目視検査したときの巡回者の位置とに基づいて設定されてよい。位置情報は、本実施形態では一例として、GPS衛星から取得される緯度および経度を示すが、プラント内の位置が一意に特定される限りにおいて、他の内容を示してもよい。
また、記憶部22は、聴覚、嗅覚および触覚を含む感覚のうち少なくとも1つの感覚による知覚を用いた官能検査を行うべき巡回ルート上の検査位置をさらに記憶してよい。記憶部22は、巡回ルート上の各位置を示す位置情報に対応付けて、当該位置で行うべき知覚の種類や、官能検査の対象となる機器11をさらに記憶してよい。
なお、記憶部22は、検査内容に加えて、他の情報を記憶してもよい。
例えば、記憶部22は、巡回ルート上の位置毎に、当該位置での巡回者の基準脳波をさらに記憶してよい。本実施形態では一例として、記憶部22は、巡回ルート上の各位置を示す位置情報に対応付けて、当該位置での基準脳波を記憶してよい。基準脳波は、プラントの各機器11に異常がない状態で巡回者が巡回ルートを巡回した場合に巡回ルート上の各位置で測定された脳波を示してよい。基準脳波は、α波やβ波などの基礎律動(背景脳波とも称する)のパターンを示してよい。基準脳波は、巡回用端末2を使用する巡回者ごとに異なる脳波であってよい。
また、記憶部22は、プラント内の各機器11について、設置位置を示す位置情報と、当該機器11を外観で識別するための識別データとをさらに記憶してよい。識別データは、機器11の外観の画像データであってもよいし、外観の特徴(一例として色や、ボタンの配置など)を示すデータであってもよいし、機器11の外部に設けられた製品名や型番、機器固有情報を示すデータであってもよい。製品名や型番、機器固有情報を示すデータは、製品名や型番、機器固有情報そのものであってもよいし、これらに対応するバーコードや2次元コード(一例としてQRコード(登録商標))などのコードであってもよく、貼付、印刷、または、刻印の少なくとも1つによって機器11に設けられてよい。
また、記憶部22は、巡回者によって行われた検査(本実施形態では一例として目視検査および官能検査)の結果をさらに記憶してよい。例えば、記憶部22は、入力部21から入力される検査結果を格納してよい。一例として、記憶部22は、目視検査の検査結果を、その対象の機器11に対応付けて格納してよい。また、記憶部22は、官能検査の検査結果を、その検査を行った位置や、その対象の機器11に対応付けて格納してよい。
[2-4.撮像部23]
撮像部23は、巡回者の視界を撮像する。撮像部23は、撮像した画像(撮像画像とも称する)を画像解析部24に供給してよい。
[2-5.画像解析部24]
画像解析部24は、撮像部23による撮像画像を解析する。
画像解析部24は、撮像画像内でプラント内の各機器11を検出してよい。これに加えて、画像解析部24は、撮像画像内で巡回者の手を検出してよい。例えば、画像解析部24は、撮像画像に対してエッジ抽出処理などの画像処理を行って、機器11や巡回者の手を検出してよい。
画像解析部24は、検出した各機器11について当該機器を特定するためのデータ(機器特定用データとも称する)を生成してよい。機器特定用データは、記憶部22に記憶された識別データと同種のデータであってよく、機器11の外観の画像データであってもよいし、外観の特徴を示すデータであってもよいし、機器11の外部に設けられた製品名や型番、機器固有情報を示すデータであってもよい。
画像解析部24は、撮像画像内で検出された各機器11について、機器特定用データと、撮像画像内での位置情報とを機器検出部27に供給してよい。撮像画像内での位置情報は、巡回者の視界内での位置情報を示してよい。撮像画像内に巡回者の手が検出された場合には、画像解析部24は、撮像画像内での各機器11および手の位置情報を、機器検出部27および知覚検出部25に供給してよい。
[2-6.知覚検出部25]
知覚検出部25は、第3検出部の一例であり、巡回者が聴覚、嗅覚および触覚を含む感覚のうち少なくとも1つの感覚による知覚を行ったことを検出する。本実施形態では一例として、知覚検出部25は、巡回者が触覚による知覚を行ったことを検出してよい。知覚検出部25は、巡回者の手が機器11と重なったことに応じて、巡回者が触覚による知覚を行ったことを検出してよい。知覚検出部25は、画像解析部24から供給される、撮像画像内の手および機器11の位置情報に基づいて、手と機器11とが重なったことを検出してよい。
知覚検出部25は、巡回者が知覚を行ったことを検出した場合に、その旨を示す信号をアラート部29および機器検出部27に供給してよい。
[2-7.位置取得部26]
位置取得部26は、巡回ルート上の巡回者の位置を取得する。位置取得部26は、取得した位置の情報を機器検出部27およびアラート部29に供給してよい。
[2-8.機器検出部27]
機器検出部27は、巡回者により異常と感じられた可能性がある機器11を検出する。機器検出部27は、目視機器検出部271と、知覚機器検出部272とを有する。
[2-8(1).目視機器検出部271]
目視機器検出部271は、巡回者が目視した目視対象機器11(M)を検出する。
目視機器検出部271は、画像解析部24によって撮像画像内で検出された機器11のうち、撮像画像の中央領域で検出された機器11を目視対象機器11(M)として検出してよい。目視機器検出部271は、画像解析部24から供給される、撮像画像内での各機器11の位置情報に基づいて目視対象機器11(M)を検出してよい。
目視機器検出部271は、記憶部22を参照し、当該目視対象機器11(M)について画像解析部24から供給された機器特定用データと、位置取得部26から供給された巡回者の位置情報とに基づいて目視対象機器11(M)の機器固有情報を検出してよい。目視機器検出部271は、目視対象機器11(M)の機器固有情報をアラート部29に供給してよい。
[2-8(2).知覚機器検出部272]
知覚機器検出部272は、第4検出部の一例であり、プラント内の複数の機器11のうち、知覚を用いた官能検査が行われた機器11(知覚対象機器11(T)とも称する)を検出する。
知覚機器検出部272は、画像解析部24によって撮像画像内で検出された機器11のうち、巡回者の手と重なって検出された機器11を知覚対象機器11(T)として検出してよい。知覚機器検出部272は、画像解析部24から供給される、撮像画像内での手および各機器11の位置情報に基づいて知覚対象機器11(T)を検出してよい。
知覚機器検出部272は、記憶部22を参照し、当該知覚対象機器11(T)について画像解析部24から供給された機器特定用データと、位置取得部26から供給された巡回者の位置情報とに基づいて知覚対象機器11(T)の機器固有情報を検出してよい。知覚機器検出部272は、知覚対象機器11(T)の機器固有情報をアラート部29に供給してよい。
[2-9.脳波検出部28]
脳波検出部28は、第2検出部の一例であり、巡回者の脳波を検出する。脳波検出部28は、巡回者の頭部に接触して配置される複数の電極を有してよく、これら複数の電極を介して脳波を検出してよい。本実施形態では一例として、脳波検出部28は、脳波のα波やβ波などの基礎律動のパターンを検出してよい。脳波検出部28は、検出した脳波をアラート部29に供給してよい。
[2-10.アラート部29]
アラート部29は、巡回者の動作に応じ、プラント内の機器11についてのアラート信号を出力する。アラート部29は、検査内容検出部291、判定部292、報知部293および出力制御部294を有してよい。
[2-10(1).検査内容検出部291]
検査内容検出部291は、巡回者が行うべき検査内容を検出する。例えば、検査内容検出部291は、巡回者の位置に対応する検査対象機器11(K)を検出してよい。また、検査内容検出部291は、官能検査を行うべき巡回ルート上の検査位置を検出してよい。
検査内容検出部291は、記憶部22を参照して検査内容を検出してよい。検査内容検出部291は、検出結果を判定部292に供給してよい。
[2-10(2).判定部292]
判定部292は、アラート信号の出力の要否に関する判定を行う。
例えば、判定部292は、巡回ルート上での巡回者の位置に対応する検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されたか否かを判定してよい。判定部292は、検査内容検出部291により検出された検査対象機器11(K)の機器固有情報と、目視機器検出部271により検出された目視対象機器11(M)の機器固有情報とを比較して判定を行ってよい。検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されない場合には、巡回者によって目視対象機器11(M)が検査対象機器11(K)よりも優先して目視されているため、目視対象機器11(M)について異常が生じている可能性が高い。従って、検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されなかった、という旨の判定結果は、アラート信号を出力すべきであることを意味してよい。
判定部292は、巡回ルート上での巡回者の位置に対応する検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されず、かつ、巡回者の脳波と、基準脳波との差異が許容値を超えたか否かを判定してもよい。判定部292は、記憶部22から読み出した基準脳波と、脳波検出部28により検出された脳波とを比較して判定を行ってよい。巡回者毎の基準脳波が記憶部22に記憶されている場合には、巡回用端末2を使用している巡回者の基準脳波を判定に用いてよい。
ここで、脳波の差異が許容値を超えるとは、脳波の基礎律動のパターンを示すパラメータの差異が許容値を超えることであってよい。一例として、α波の振幅は、被験者が緊張すると小さくなる。判定部292は、巡回者のα波の振幅と、基準脳波のα波の振幅との差異が許容値を超えるか否かを判定してよい。検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されず、脳波の差異が大きい場合には、巡回者によって目視対象機器11(M)が検査対象機器11(K)よりも優先して目視されており、巡回者が緊張状態にあるため、目視対象機器11(M)について異常が生じている可能性が高い。従って、検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されず、かつ、脳波の差異が許容値を超えた、という旨の判定結果は、アラート信号を出力すべきであることを意味してよい。
また、判定部292は、官能検査を行うべき検査位置とは異なる位置で巡回者が何れか1つの感覚による知覚を行ったか否かを判定してよい。判定部292は、検査内容検出部により検出された、官能検査を行うべき検査位置と、知覚検出部25により知覚が検出された場合に位置取得部26により取得された巡回者の位置とを比較して判定を行ってよい。検査位置とは異なる位置で知覚が行われた場合には、本来は不要な知覚が巡回者によって行われているため、知覚の対象となった機器11について異常が生じている可能性が高い。従って、検査位置とは異なる位置で知覚が行われた、という旨の判定結果は、アラート信号を出力すべきであることを意味してよい。
判定部292は、判定結果を報知部293に供給してよい。
[2-10(3).報知部293]
報知部293は、アラート信号を出力する場合(本実施形態では一例として、アラート信号を出力すべきであるという旨の判定が行われた場合)に、その旨を巡回者に報知する。例えば、報知部293は、キャンセル操作が行われない限りアラート信号が出力される予定である旨のメッセージを巡回者に伝えてよい。
なお、報知部293は、巡回ルート上での巡回者の位置に応じて、実行されるべき検査の内容を巡回者に報知してもよい。例えば、報知部293は、検査内容検出部291による検出結果に基づいて、検査対象の機器11や、官能検査で行うべき知覚の種類を巡回者に報知し、検査を促してよい。
[2-10(4).出力制御部294]
出力制御部294は、アラート信号の出力を制御する。出力制御部294は、報知部293による報知を受けた巡回者によりアラート信号の出力がキャンセルされたことに応じてアラート信号の出力を中止してよい。出力制御部294は、入力部21からキャンセルが指示されることに応じてアラート信号の出力を中止してよい。
出力制御部294は、アラート信号の出力が指示されたことに応じて、アラート信号を出力してよい。出力制御部294は、キャンセルが基準時間(一例として2秒間)だけ指示されないことに応じてアラート信号を出力してもよい。
出力制御部294は、通信部20を介して管理センタ10にアラート信号を出力してよい。本実施形態においては一例として、出力制御部294は、運転制御装置15、インタフェース装置16、または、資源管理装置17の少なくとも1つに対してアラート信号を出力してよい。アラート信号には、対象となった機器11の機器固有情報が含まれてよい。アラート信号には、巡回者の位置、または、撮像部23による撮像画像の少なくとも一方がさらに含まれてもよい。
[2-11.巡回用端末2から得られる効果]
以上の巡回用端末2によれば、巡回ルート上での巡回者の位置に対応する検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されないことに応じて目視対象機器11(M)についてのアラート信号が出力されるので、巡回者が異常を感じて検査対象機器11(K)よりも優先して目視した機器11について、アラート信号を出力して異常を報知することができる。
また、巡回ルート上での巡回者の位置に対応する検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されず、かつ、巡回者の脳波と、基準脳波との差異が許容値を超えたことに応じてアラート信号が出力されるので、巡回者により確実に異常と感じられた機器11についてアラート信号を出力して異常を報知することができる。
また、官能検査を行うべき検査位置とは異なる位置で巡回者が感覚による知覚を行ったことに応じて、プラント内の複数の機器11のうち、知覚を用いた官能検査が行われた知覚対象機器11(T)についてのアラート信号が出力される。従って、巡回者により異常と感じられて感覚による検知が行われた知覚対象機器11(T)についてアラート信号を出力して異常を報知することができる。
また、巡回者の手が機器11と重なったことに応じて、巡回者が触覚による知覚を行ったことが検出され、巡回者の手が重なった機器11についてのアラート信号が出力されるので、巡回者により異常と感じられて触覚による検知が行われた機器11について確実にアラート信号を出力して異常を報知することができる。
また、アラート信号を出力する場合に巡回者に報知が行われ、アラート信号の出力がキャンセルされたことに応じてアラート信号の出力が中止される。従って、巡回者により異常がないと判断された機器11についてアラート信号が出力されてしまうのを防止することができる。
また、巡回用端末2の位置取得部26や撮像部23、機器検出部27などが巡回者に装着されるので、巡回者に装着されない場合と比較して、巡回者が目視した機器を正確かつ速やかに検出することができる。
また、巡回用端末2のアラート部29は巡回者に装着され、プラントの管理センタ10にアラート信号を送信するので、巡回者により異常と感じられた機器11の状態を管理センタ10で確認することができる。
[3.巡回用端末2の外観]
図3は、巡回用端末2の外観を示す。
巡回用端末2は、ユーザに装着されるウェアラブルコンピュータであってよく、本実施形態においては一例として頭部装着型のいわゆるヘッドマウントディスプレイであってよい。巡回用端末2は、ユーザの頭部に装着されるヘルメット200と、ユーザの目を覆うゴーグル201と、撮像部23とを有してよい。
ヘルメット200は、ユーザの頭部を保護する。ゴーグル201は、巡回用端末2の前側部分に設けられてユーザの目を覆う。ゴーグル201は、報知部293の一例であり、光学透過型のディスプレイであってよい。ゴーグル201は、ユーザの視界に報知内容を重畳して表示してよい。
撮像部23は、巡回用端末2の前側部分に設けられる。本実施形態では一例として、撮像部23はヘルメット200に設けられているが、ゴーグル201に設けられてもよい。
[4.巡回用端末2の動作]
[4-1.目視対象機器11(M)に関する動作]
図4は、目視対象機器11(M)に関する動作を示す。巡回用端末2は、ステップS11~S29の処理を行うことにより目視対象機器11(M)についてアラート信号を出力する。なお、この動作と、後述の知覚対象機器11(T)に関する動作とにおいて、予め記憶部22には上述した記憶内容のうち、検査結果以外の内容(一例として巡回ルート上の位置毎の検査対象機器11(K)など)が記憶されてよい。また、動作中には逐次、撮像部23によって巡回者の視界が撮像され、画像解析部24によって撮像画像内で検出された機器11の機器特定用データが生成されてよい。
ステップS11において位置取得部26は、巡回ルート上の巡回者の位置を取得する。位置取得部26は、巡回用端末2の位置を巡回者の位置として取得してよい。位置取得部26は、GPS衛星から送信される無線信号を受信して、巡回用端末2の現在の位置座標を検出してよい。
但し、位置取得部26は、他の手法によって巡回用端末2の位置を取得してもよい。一例として、位置取得部26は、プラント内に配置された複数の基地局からの電波受信強度(RSSI)に基づいて巡回用端末2の位置を取得してもよい。また、位置取得部26は、巡回ルート上の各位置で予め撮像された画像内の各被写体の位置や大きさと、巡回中に撮像部23によって新たに撮像された画像内の各被写体の位置や大きさとを比較して、巡回用端末2の位置を算出してもよい。
ステップS13においてアラート部29の検査内容検出部291は、巡回者の位置に対応する検査対象機器11(K)を検出する。検査内容検出部291は、記憶部22を参照し、巡回ルート上の位置毎に記憶された検査対象機器11(K)のうち、巡回者の現在位置に対応する検査対象機器11(K)の機器固有情報を検出してよい。巡回者の現在位置に対応する検査対象機器11(K)が複数ある場合には、検査内容検出部291は、各検査対象機器11(K)の機器固有情報を取得してよい。
なお、ステップS13においてアラート部29の報知部293は、検出された各検査対象機器11(K)が目視検査の対象であることを巡回者に報知してよい。一例として、報知部293は、ゴーグル201の表示領域のうち、各検査対象機器11(K)と重なる部分に、目視検査の対象であることを示すマークを表示させてよい。また、ステップS13において巡回者の位置に対応する検査対象機器11(K)が無い場合には、ステップS19に処理が移行してよい。
ステップS15において機器検出部27の目視機器検出部271は、巡回者が目視した目視対象機器11(M)を検出する。目視機器検出部271は、画像解析部24によって撮像画像の中央領域で検出された機器11を目視対象機器11(M)として検出してよい。本実施形態では一例として、目視機器検出部271は、第1の基準時間(一例として3秒間)に亘って撮像画像の中央領域で検出され続けた機器11を目視対象機器11(M)として検出してよい。また、目視機器検出部271は、ステップS13の処理によって検査対象機器11(K)が検出されてから第2の基準時間の間に撮像画像の中央領域で検出された各機器11を目視対象機器11(M)として検出してよい。第2の基準時間は、ステップS13の処理で検出された検査対象機器11(K)の個数に応じた長さであってもよいし、10秒間などの固定の長さであってもよい。
目視機器検出部271は、目視対象機器11(M)について画像解析部24から供給された機器特定用データと、位置取得部26から供給された巡回者の位置情報とに基づいて目視対象機器11(M)の機器固有情報を検出してよい。本実施形態では一例として、目視機器検出部271は、巡回者の位置情報と、記憶部22に記憶された各機器11の設置位置の位置情報とを照合して、巡回者の位置情報で示される位置から基準範囲(一例として半径10mの範囲)内の各機器11を検出してよい。また、目視機器検出部271は、検出された各機器11について記憶部22に記憶された識別データと、目視対象機器11(M)について生成された機器特定用データとを照合して、機器特定用データに合致する識別データを検出してよい。目視機器検出部271は、機器特定用データに合致した識別データに記憶部22内で対応付けられた機器固有情報を、目視対象機器11(M)の機器固有情報としてよい。
ステップS17においてアラート部29の判定部292は、巡回者の位置に対応する検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されたか否かを判定する。巡回者の位置に対応する検査対象機器11(K)が複数ある場合には、判定部292は、当該複数の検査対象機器11(K)のそれぞれが目視対象機器11(M)として検出されたか否か、つまり全ての検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されたか否かを判定してよい。
各検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されたと判定された場合(ステップS17;Y)、つまり巡回者が通常通り各検査対象機器11(K)を目視検査した場合には、ステップS19に処理が移行する。この場合には、入力部21は、巡回者から入力される検査結果を記憶部22に記憶させてよい。
各検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されないと判定した場合(ステップS17;N)、つまり、巡回者が異常を感じて検査対象機器11(K)よりも優先して目視対象機器11(M)を目視した場合には、ステップS21に処理が移行する。なお、判定部292は、ステップS13の処理によって検査対象機器11(K)が検出されてから上述の第2の基準時間(一例として10秒間)に亘って当該検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されないことに応じて、検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されないと判定してよい。
ステップS19において位置取得部26は、巡回者の移動を検出する。位置取得部26は、改めて取得される位置が、ステップS11で取得した位置と異なることに応じて移動を検出してよい。移動が検出された場合には、ステップS11に処理が移動してよい。この場合には、位置取得部26は、改めて巡回者の位置を取得せずに、ステップS19で取得した位置を巡回者の位置としてもよい。
ステップS21において脳波検出部28は、巡回者の脳波を検出する。
ステップS23においてアラート部29の判定部292は、巡回者の脳波と、基準脳波との差異が許容値を超えたか否かを判定する。差異が許容値を超えないと判定された場合(ステップS23;N)、例えば巡回者の緊張度合が大きくない場合には、ステップS15に処理が移行する。差異が許容値を超えたと判定された場合(ステップS23;Y)、例えば巡回者の緊張度合が大きい場合には、ステップS25に処理が移行する。
ステップS25においてアラート部29の報知部293は、アラート信号を出力する旨を巡回者に報知する。一例として、報知部293は、キャンセル操作が行われない限りアラート信号が出力される予定である旨のメッセージをゴーグル201に表示してよい。また、報知部293は、いずれの機器11についてアラート信号が出力されるかを巡回者に報知してよく、別言すれば、アラート信号の出力対象となる目視対象機器11(M)を巡回者に報知してよい。例えば、報知部293は、ゴーグル201の表示領域のうち、アラート信号の出力対象となる目視対象機器11(M)と重なる部分に、アラート信号の対象であることを示すマークを表示させてよい。この場合には、巡回者は、アラート信号の対象となる機器11を確認したうえで、アラート信号の出力をキャンセルするか否かを判断し得る。
なお、アラート信号の出力対象となる目視対象機器11(M)は、ステップS15の処理で検出された各目視対象機器11(M)のうち、ステップS13の処理で検出された何れの検査対象機器11(K)とも異なる機器11であってよい。該当する目視対象機器11(M)が複数ある場合には、アラート信号の出力対象となる目視対象機器11(M)は、最も長い時間に亘って撮像画像の中央領域で検出され続けた目視対象機器11(M)であってもよいし、最後に撮像画像の中央領域で検出された目視対象機器11(M)であってもよい。
ステップS27において出力制御部294は、巡回者によりアラート信号の出力がキャンセルされたか否かを判定する。キャンセルされたと判定された場合(ステップS27;Y)には、ステップS15に処理が移行する。これにより、アラート信号の出力がキャンセルされたことに応じてアラート信号の出力が中止される。ステップS27においてアラート信号の出力がキャンセルされないと判定された場合(ステップS27;N)には、ステップS29に処理が移行する。
ステップS29において出力制御部294は、アラート信号の出力対象の目視対象機器11(M)について、アラート信号を出力する。出力制御部294は、目視機器検出部271によって検出された目視対象機器11(M)の機器固有情報をアラート信号に含めてよい。
[4-2.知覚対象機器11(T)に関する動作]
図5は、知覚対象機器11(T)に関する動作を示す。巡回用端末2は、ステップS31~S47の処理を行うことにより知覚対象機器11(T)についてアラート信号を出力する。なお、この動作は、上述の目視対象機器11(M)に関する動作と並行して実行されてよい。
ステップS31において検査内容検出部291は、官能検査を行うべき巡回ルート上の検査位置を検出する。検査内容検出部291は、記憶部22を参照し、巡回ルート上の各検査位置の位置情報を検出してよい。検査内容検出部291は、記憶部22を参照し、各検査位置で行うべき知覚の種類や、官能検査の対象となる機器11をさらに検出してよい。
ステップS33において位置取得部26は、巡回ルート上の巡回者の位置を取得する。位置取得部26は、上述のステップS11と同様にして巡回者の位置を取得してよい。
ステップS35において判定部292は、巡回者の位置が官能検査の検査位置であるか否かを判定する。巡回者の位置が検査位置でないと判定された場合(ステップS35;N)には、ステップS37に処理が移行してよい。巡回者の位置が検査位置であると判定された場合(ステップS35;Y)には、ステップS39に処理が移行してよい。
なお、巡回者の位置が検査位置であると判定された場合には、アラート部29の報知部293は、現在位置が官能検査の検査位置であることを巡回者に報知してよい。一例として、報知部293は、ゴーグル201の表示領域に、官能検査で行うべき知覚の種類を表示させてよい。また、入力部21は、巡回者から入力される検査結果を記憶部22に記憶させてよい。
ステップS39において位置取得部26は、巡回者の移動を検出する。位置取得部26は、改めて取得される位置が、ステップS33で取得した位置と異なることに応じて移動を検出してよい。移動が検出された場合には、ステップS33に処理が移動してよい。この場合には、位置取得部26は、改めて巡回者の位置を取得せずに、ステップS39で取得した位置を巡回者の位置としてよい。
ステップS37において判定部292は、聴覚、嗅覚および触覚を含む感覚のうち少なくとも1つの感覚(本実施形態では一例として触覚)による知覚が行われたか否かを判定する。本実施形態では一例として判定部292は、知覚検出部25により知覚が検出されたか否かを判定してよい。知覚が行われないと判定された場合(ステップS37;N)にはステップS39に処理が移行する。知覚が行われたと判定された場合(ステップS37;Y)にはステップS41に処理が移行する。
ステップS41において機器検出部27の知覚機器検出部272は、知覚を用いた官能検査が行われた知覚対象機器11(T)を検出する。知覚機器検出部272は、画像解析部24によって撮像画像内で検出された機器11のうち、巡回者の手と重なって検出された機器11を知覚対象機器11(T)として検出してよい。本実施形態では一例として、知覚機器検出部272は、第3の基準時間(一例として3秒間)に亘って撮像画像内で手と重なって検出され続けた機器11を知覚対象機器11(T)として検出してよい。
知覚機器検出部272は、知覚対象機器11(T)について画像解析部24から供給された機器特定用データと、位置取得部26から供給された巡回者の位置情報とに基づいて知覚対象機器11(T)の機器固有情報を検出してよい。本実施形態では一例として、知覚機器検出部272は、巡回者の位置情報と、記憶部22に記憶された各機器11の設置位置の位置情報とを照合して、巡回者の位置情報で示される位置から基準範囲(一例として半径10mの範囲)内の各機器11を検出してよい。また、知覚機器検出部272は、知覚対象機器11(T)について供給された機器特定用データと、検出された各機器11について記憶部22に記憶された識別データとを照合して、機器特定用データに合致する識別データを検出してよい。そして、知覚機器検出部272は、検出した識別データに記憶部22内で対応付けられた機器固有情報を、知覚対象機器11(T)の機器固有情報としてよい。
ステップS43においてアラート部29の報知部293は、アラート信号を出力する旨を巡回者に報知する。一例として、報知部293は、キャンセル操作が行われない限りアラート信号が出力される予定である旨のメッセージをゴーグル201に表示してよい。また、報知部293は、いずれの機器11についてアラート信号が出力されるかを巡回者に報知してよく、別言すれば、アラート信号の出力対象となる知覚対象機器11(T)を巡回者に報知してよい。例えば、報知部293は、ゴーグル201の表示領域のうち、アラート信号の出力対象となる知覚対象機器11(T)と重なる部分に、アラート信号の対象であることを示すマークを表示させてよい。この場合には、巡回者は、アラート信号の対象となる機器11を確認したうえで、アラート信号の出力をキャンセルするか否かを判断し得る。なお、アラート信号の出力対象となる知覚対象機器11(T)は、ステップS41の処理で検出された知覚対象機器11(T)であってよい。
ステップS45において出力制御部294は、巡回者によりアラート信号の出力がキャンセルされたか否かを判定する。キャンセルされたと判定された場合(ステップS45;Y)には、ステップS37に処理が移行する。これにより、アラート信号の出力がキャンセルされたことに応じてアラート信号の出力が中止される。ステップS45においてアラート信号の出力がキャンセルされないと判定された場合(ステップS45;N)には、ステップS47に処理が移行する。
ステップS47において出力制御部294は、知覚対象機器11(T)についてのアラート信号を出力させる。出力制御部294は、知覚機器検出部272によって検出された知覚対象機器11(T)の機器固有情報をアラート信号に含めてよい。
[5.目視対象機器11(M)を検出する構成の変形例]
上記の実施形態においては、目視対象機器11(M)の機器固有情報は、目視対象機器11(M)について画像解析部24から供給される機器特定用データを用いて検出されることとして説明したが、機器特定データを用いずに検出されてもよい。
例えば、巡回用端末2は、巡回者の視線または巡回者の両目の注視点(注視位置とも称する)を検出するセンサ群(図示せず)を有してよい。巡回者の視線は、両目の中間点と、巡回者の注視点とを結ぶ直線であってもよいし、両目の中間点を通って頭部の正面に向かう直線であってもよい。センサ群は、6軸センサや、磁気センサ、測距センサ、眼電位センサなどを含んでよい。6軸センサは、3軸加速度センサおよび3軸ジャイロ(角速度)センサを有するモーションセンサ(慣性センサとも称する)であってよく、巡回者の頭部の動き、ひいては巡回用端末2の向きを検出してよい。磁気センサは、例えば、3軸の地磁気センサであってよい。測距センサは、巡回用端末2から前方の物体(一例として機器11)までの距離を測定してよい。眼電位センサは、目の周りの電位差を検出することで、眼球の向きを検出してよい。
この場合に、目視機器検出部271は、巡回者の視線または両目の注視位置に基づいて目視対象機器11(M)の機器固有情報を検出してよい。一例として、目視機器検出部271は、センサ群による測定結果と、位置取得部26により取得される位置情報とに基づいて、巡回者の位置を起点とする巡回者の視線や注視位置を検出してよい。また、目視機器検出部271は、記憶部22に記憶された各機器11の設置位置を参照し、視線上または注視位置に位置する機器11を目視対象機器11(M)として検出してよい。
また、巡回用端末2は、巡回者の眼球を撮像する撮像部を有してもよい。この場合には、目視機器検出部271は、眼球の画像を解析することによって視線を検出してもよい。また、目視機器検出部271は、巡回者の左右の眼球の向きから算出される輻輳角を用いて巡回用端末2から巡回者の注視点までの距離や注視位置を検出してもよい。
[6.知覚対象機器11(T)を検出する構成の変形例]
上記の実施形態においては、知覚検出部25は、巡回者によって触覚による知覚が行われたことを検出することとして説明したが、これに加えて、または、これに代えて、聴覚または嗅覚の少なくとも一方の感覚による知覚が行われたことを検出してもよい。
知覚検出部25は、聴覚による知覚を検出する場合には、巡回者による耳を澄ます動作を検出してよい。例えば、知覚検出部25は、6軸センサによって巡回者の頭部の動きを検出し、頭部が基準時間を超えて停止したことに応じて聴覚による知覚が行われたこととしてよい。また、知覚検出部25は、巡回者の眼球を撮像する撮像部からの画像において巡回者の目が基準時間(一例として2秒)を超えて閉じられたことに応じて、聴覚による知覚が行われたこととしてもよい。また、知覚検出部25は、巡回者の耳を撮像する撮像部からの画像において巡回者の手のひらが耳の後ろに当てられたことに応じて、聴覚による知覚が行われたこととしてもよい。また、知覚検出部25は、巡回用端末2の周辺の音圧を測定するセンサにより基準音圧(一例として60dB)を超える音圧が測定されたことに応じて、聴覚による知覚が行われたこととしてもよい。知覚検出部25が聴覚による知覚を検出する場合には、知覚機器検出部272は、巡回者から基準範囲(一例として半径10mの範囲内)内の1または複数の機器11を知覚対象機器11(T)として検出してよい。
また、知覚検出部25は、嗅覚による知覚を検出する場合には、巡回者の鼻腔を撮像する撮像部からの画像において巡回者の鼻から基準頻度(一例として1秒間に2回)を超えて空気が吸い込まれたことに応じて、嗅覚による知覚が行われたこととしてもよい。知覚検出部25が嗅覚による知覚を検出する場合には、知覚機器検出部272は、巡回者から基準範囲(一例として半径5mの範囲)内の1または複数の機器11(一例として巡回者に最も近い機器11)や、巡回者の風上の1または複数の機器11を知覚対象機器11(T)として検出してよい。巡回者の風上の機器11を検出する場合には、知覚機器検出部272は、巡回者の周囲の風向きを測定する風向センサによる測定結果と、位置取得部26により取得される位置情報とに基づいて、巡回者よりも風上に配置された機器11を検出してよい。
なお、知覚検出部25が触覚、聴覚または嗅覚のうち2以上の感覚による知覚を検出する場合には、知覚機器検出部272は、全ての感覚による官能検査が行われた機器11を知覚対象機器11(T)として検出してよい。例えば、知覚検出部25が第1の感覚による知覚と、第2の感覚による知覚とを検出する場合には、知覚機器検出部272は、第1の感覚による官能検査が行われ、かつ、第2の感覚による官能検査が行われた機器11を知覚対象機器11(T)として検出してよい。
これに代えて、知覚機器検出部272は、知覚検出部25により検出される感覚ごとに、当該感覚による官能検査が行われた機器11を検出してもよい。例えば、知覚検出部25が第1の感覚による知覚と、第2の感覚による知覚とを検出する場合には、知覚機器検出部272は、第1の感覚による官能検査が行われた機器11と、第2の感覚による官能検査が行われた機器11とをそれぞれ知覚対象機器11(T)として検出してもよい。
[7.その他の変形例]
上記の実施形態においては、巡回用端末2は通信部20と、入力部21と、撮像部23と、画像解析部24と、知覚検出部25と、位置取得部26と、機器検出部27の知覚機器検出部272と、脳波検出部28とを有することとして説明したが、これらの何れかを有しないこととしてもよい。巡回用端末2が通信部20を有しない場合には、巡回用端末2のアラート部29は、巡回用端末2の周囲に対してアラート信号を出力してよい。
また、巡回用端末2の各部が巡回者に装着されることとして説明したが、アラート部29は巡回者に装着されずに、プラントの管理センタ10に配置されてもよい。例えば、巡回用端末2は、撮像部23や画像解析部24、知覚検出部25、位置取得部26、機器検出部27、脳波検出部28、記憶部22、入力部21などを含んで巡回者に装着される端末本体と、管理センタ10に配置されるアラート部29とを有してよい。この場合には、巡回者に装着される構成を減らして端末本体を軽くすることができる。
また、アラート部29は報知部293を有することとして説明したが、報知部293を有しないこととしてもよい。この場合には、アラート部29は、巡回ルート上での巡回者の位置に対応する検査対象機器11(K)が目視対象機器11(M)として検出されないことに応じて、目視対象機器11(M)についてのアラート信号を出力してよい。
また、本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/またはアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
図6は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作または当該装置の1または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該1または複数のセクションを実行させることができ、および/またはコンピュータ2200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216、およびディスプレイデバイス2218を含み、それらはホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200はまた、通信インタフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226、およびICカードドライブのような入/出力ユニットを含み、それらは入/出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータはまた、ROM2230およびキーボード2242のようなレガシの入/出力ユニットを含み、それらは入/出力チップ2240を介して入/出力コントローラ2220に接続されている。
CPU2212は、ROM2230およびRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中にCPU2212によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示されるようにする。
通信インタフェース2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラムまたはデータをDVD-ROM2201から読み取り、ハードディスクドライブ2224にRAM2214を介してプログラムまたはデータを提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/またはプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
ROM2230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、および/またはコンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入/出力チップ2240はまた、様々な入/出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入/出力コントローラ2220に接続してよい。
プログラムが、DVD-ROM2201またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、またはROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ2200の使用に従い情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ2200および外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROM2201、またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
また、CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226(DVD-ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM2214に読み取られるようにし、RAM2214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM2214に対しライトバックする。また、CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ2200上またはコンピュータ2200近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2200に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
1 保全管理システム
2 巡回用端末
10 管理センタ
11 機器
12 保全用端末
15 運転制御装置
16 インタフェース装置
17 資源管理装置
20 通信部
21 入力部
22 記憶部
23 撮像部
24 画像解析部
25 知覚検出部
26 位置取得部
27 機器検出部
28 脳波検出部
29 アラート部
200 ヘルメット
201 ゴーグル
271 目視機器検出部
272 知覚機器検出部
291 検査内容検出部
292 判定部
293 報知部
294 出力制御部

Claims (10)

  1. 巡回者が目視検査するべきプラント内の検査対象機器を、巡回ルート上の位置毎に記憶する記憶部と、
    巡回ルート上の巡回者の位置を取得する位置取得部と、
    巡回者が目視した目視対象機器を検出する第1検出部と、
    巡回ルート上での巡回者の位置に対応する前記検査対象機器が前記目視対象機器として検出されないことに応じて、前記目視対象機器についてのアラート信号を出力するアラート部と、
    を備える、装置。
  2. 前記アラート部は、
    アラート信号を出力する場合に、その旨を巡回者に報知する報知部と、
    報知を受けた巡回者によりアラート信号の出力がキャンセルされたことに応じて前記アラート信号の出力を中止する出力制御部と、
    を有する、請求項1に記載の装置。
  3. 巡回者の脳波を検出する第2検出部をさらに備え、
    前記記憶部は、巡回ルート上の位置毎に、当該位置での巡回者の基準脳波をさらに記憶し、
    前記アラート部は、巡回ルート上での巡回者の位置に対応する前記検査対象機器が前記目視対象機器として検出されず、かつ、巡回者の脳波と、基準脳波との差異が許容値を超えたことに応じて前記アラート信号を出力する、請求項1または2に記載の装置。
  4. 巡回者が聴覚、嗅覚および触覚を含む感覚のうち少なくとも1つの感覚による知覚を行ったことを検出する第3検出部と、
    前記プラント内の複数の機器のうち、前記知覚を用いた官能検査が行われた機器を検出する第4検出部と、をさらに備え、
    前記記憶部は、巡回者が前記知覚を用いた官能検査を行うべき巡回ルート上の検査位置をさらに記憶し、
    前記アラート部は、前記検査位置とは異なる位置で巡回者が前記知覚を行ったことに応じて、前記第4検出部により検出された機器についてのアラート信号をさらに出力する、請求項1から3の何れか一項に記載の装置。
  5. 巡回者の視界を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により撮像された画像内で巡回者の手と、前記プラント内の各機器とを検出する画像解析部と、
    を備え、
    前記第3検出部は、巡回者の手が機器と重なったことに応じて、巡回者が触覚による知覚を行ったことを検出し、
    前記第4検出部は、巡回者の手が重なった前記機器を検出する、請求項4に記載の装置。
  6. 前記第1検出部は、巡回者に装着される、請求項1から5の何れか一項に記載の装置。
  7. 前記アラート部は、巡回者に装着され、前記プラントの管理センタに前記アラート信号を送信する、請求項6に記載の装置。
  8. 前記アラート部は、前記プラントの管理センタに配置されて前記アラート信号を出力する、請求項6に記載の装置。
  9. 巡回者が目視検査するべきプラント内の検査対象機器を、巡回ルート上の位置毎に記憶する記憶段階と、
    巡回ルート上の巡回者の位置を取得する位置取得段階と、
    巡回者が目視した目視対象機器を検出する第1検出段階と、
    巡回ルート上での巡回者の位置に対応する前記検査対象機器が前記目視対象機器として検出されないことに応じて、前記目視対象機器についてのアラート信号を出力するアラート段階と、
    を備える、方法。
  10. コンピュータを、
    巡回者が目視検査するべきプラント内の検査対象機器を、巡回ルート上の位置毎に記憶する記憶部と、
    巡回ルート上の巡回者の位置を取得する位置取得部と、
    巡回者が目視した目視対象機器を検出する第1検出部と、
    巡回ルート上での巡回者の位置に対応する前記検査対象機器が前記目視対象機器として検出されないことに応じて、前記目視対象機器についてのアラート信号を出力するアラート部
    として機能させる、プログラム。
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