JP7219576B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
特に、車両の前後方向(車両空調装置の前後方向)における車両空調装置の外形の寸法を小さくすることが望まれている。
これにより、第3の壁と流路幅調整部との間に形成された送風用流路の入口部分における空気の逆流の発生を抑制可能となるので、車両用空調装置の大型化を抑制した上で、送風用流路の入口部分で発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
図1~図5を参照して、本実施形態に係る車両用空調装置10について説明する。
図1、及び図3に示すX方向は、筐体11の幅方向(車両用空調装置10の幅方向)を示している。図2、図4、及び図5に示すY方向は、X方向に対して直交する筐体11の前後方向(車両用空調装置10の前後方向)を示している。
図1~図5に示すZ方向は、X方向及びY方向に対して直交する筐体11の高さ方向(車両用空調装置10の高さ方向)を示している。
図2に示す点線の矢印は、空気が移動する方向を示している。図3において、M1はX方向におけるファン取付け部35の厚さ(以下、「厚さM1」という)、W1はX方向における流路幅調整部14の幅(以下、「幅W1」という)をそれぞれ示している。
図4及び図5において、W2は側壁部33Aと流路幅調整部14との間に形成された送風用流路11BのY方向の幅(以下、「幅W2」という)を示している。
図1~図5において、同一構成部分には、同一符号を付す。
送風用流路11Bは、ファン収容空間11Aよりも下方に配置されている。送風用流路11Bは、ファン収容空間11Aとエバポレータ収容空間11Cとを連通させている。
送風用流路11Bは、入口部分11BAと、拡径流路部11BBと、を有する。
上記構成とされた送風用流路11Bは、送風ファン13から送風された空気をエバポレータ15に導く。
この状態において、デフ及びフェイス用流路11Hには、エアミックス空間11Gを通過した空気が供給される。
第2の側壁32は、X方向他方側(幅方向他方側)に配置されている。第2の側壁32は、X方向において第1の側壁31(具体的には、第1の側壁31の内面31a)と対向している。
第3の壁33は、ファン収容空間11A、送風用流路11B、及びエバポレータ収容空間11CのY方向他方側を区画している。
第3の壁33は、送風用流路11Bの入口部分11BAを区画する側壁部33Aを有する。側壁部33Aは、Z方向に延びている。側壁部33Aは、Y方向に対して直交する内面33Aaを有する。
ファン取付け部35は、X方向において第2の側壁32と対向している。ファン取付け部35は、ファン取付け部35に取り付けられた送風ファン13と対向する面35aを有する。ファン取付け部35の外形は、送風ファン13の外径よりも大きくなるように構成されている。
傾斜部37Aは、送風用流路11Bの入口から出口に向かう方向に対して送風用流路11Bの入口部分11BAの幅を広くするように、側壁部33Aの内面33Aaに対して傾斜する傾斜面37Aaを有する。
流路幅調整部本体41は、送風用流路11Bの入口部分11BAのうち、側壁部33Aと傾斜部37Aとの間に位置する部分に配置された板状である。流路幅調整部本体41は、Y方向における送風用流路11Bの入口部分11BAの幅を狭くするように配置されている。
流路幅調整部本体41のX方向一方側の端部は、側壁部33Aと傾斜部37Aとの間に位置する第1の側壁31の内面31aと接続されている。
これにより、第1の側壁31と流路幅調整部本体41との間からノーズ部37の傾斜部37A側に空気が流れ込むことに起因する空気の逆流の発生を抑制できる。
このように、流路幅調整部本体41の上端41Aをファン取付け部35と接続させることで、流路幅調整部本体41の上端41Aとファン取付け部35との間に隙間が形成されることがなくなるため、流路幅調整部本体41の上端41Aとファン取付け部35との間からノーズ部37の傾斜部37A側に空気が流れ込むことを抑制可能となる。
これにより、流路幅調整部本体41の上端41Aとファン取付け部35との間からノーズ部37の傾斜部37A側に空気が流れ込むことに起因する空気の逆流の発生を抑制できる。
これにより、第3の壁33と流路幅調整部本体41との間に形成された送風用流路11Bの入口部分11BAにおける空気の逆流の発生を抑制可能となるので、車両用空調装置10の大型化を抑制した上で、送風用流路11Bの入口部分11BAで発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
このように、Z方向において、入口部分11BAの幅W2を一定の値とすることで、流路幅調整部本体41が障壁となることなく、入口部分11BAにおける騒音低減の効果を高めることができる。
このように、流路幅調整部14の幅W1をファン取付け部35の厚さM1以下とすることで、送風ファン13の径方向において、流路幅調整部14のX方向他方側の端部と送風ファンとが対向することを抑制可能となる。
これにより、流路幅調整部14が送風ファン13から送られる空気の流れの障壁になることを抑制可能となる。したがって、送風ファン13からの空気の流れを邪魔することなく、送風用流路11Bの入口部分11BAで発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
このように、ノーズ部37の下端37Bよりも上方に流路幅調整部14の下端14Bを配置させることで、送風用流路11Bの入口部分11BAから入口部分11BAよりも流路断面積の大きい拡径流路部11BBに空気が流れ込む際に、流路幅調整部14の下部が空気の流れの障壁となることを抑制できる。
回転軸19Aは、軸線周りに回動可能な構成とされている。回転軸19Aの周方向には、複数の凹凸が形成されている。
図2に示す状態において、回転軸19Aが右回りに回転すると、スライドダンパ本体19Bは、下方にスライド(移動)する。一方、図2に示す状態において、回転軸19Aが左回りに回転すると、スライドダンパ本体19Bは、上方にスライド(移動)する。
フロントフット用ダクト22は、フロントフット用流路を区画している。フロントフット用流路の入口は、エアミックス空間11Gに連通している。
リアフット用ダクト24は、エアミックス空間11Gと連通するリアフット用流路を区画している。リアフット用ダクト25は、エアミックス空間11Gと連通するリアフット用流路を区画している。
フット用ロータリーダンパ28は、回転軸28Aを回転させて、ダンパ本体28Bの位置を変更することで、フット用ロータリーダンパ28は、デフ及びフェイス用流路11Hの入口の開度、フロントフット用流路、及びリアフット用流路の入口の開度を調節する。
デフ及びフェイス用ダンパ29は、センターフェイス吹出口11I、サイドフェイス吹出口11J,11K、及びデフ吹出口11Lの開度を調節する。
これにより、第3の壁33と流路幅調整部14との間に形成された送風用流路11Bの入口部分11BAにおける空気の逆流の発生を抑制可能となるので、車両用空調装置10の大型化を抑制した上で、送風用流路11Bの入口部分11BAで発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
流路幅調整部51の下端51Bは、ノーズ部37の下端37Bよりも上方に配置されている。
11…筐体
11A…ファン収容空間
11B…送風用流路
11BA…入口部分
11BB…拡径流路部
11C…エバポレータ収容空間
11D…冷風用流路
11E…ヒータコア収容空間
11F…温風用流路
11G…エアミックス空間
11H…デフ及びフェイス用流路
11I…センターフェイス吹出口
11J,11K…サイドフェイス吹出口
11L…デフ吹出口
13…送風ファン
14,51…流路幅調整部
14A,41A,51A…上端
14B,37B,41B,51B…下端
15…エバポレータ
17…ヒータコア
19…スライドダンパ
19A,28A…回転軸
19B…スライドダンパ本体
21,22…フロントフット用ダクト
24,25…リアフット用ダクト
28…フット用ロータリーダンパ
28B…ダンパ本体
29…デフ及びフェイス用ダンパ
31…第1の側壁
31a,33Aa…内面
32…第2の側壁
33…第3の壁
33A…側壁部
34…第4の壁
34a…外面
35…ファン取付け部
35a…面
37…ノーズ部
37A…傾斜部
41…流路幅調整部本体
41a,51a…流路幅調整面
42…蓋体
42A…一方の端部
42B…他方の端部
D…仮想平面
E…距離
F…空間
M1…厚さ
P1,P2…位置
P3…中間位置
W1,W2…幅
Claims (7)
- 空気を送風する送風ファンと、
前記送風ファンから送風された前記空気を冷やすことで冷風を生成するエバポレータと、
前記冷風を温めて温風を生成するヒータコアと、
前記送風ファンを収容するファン収容空間、前記ファン収容空間と連通するとともに、前記送風ファンから送風された空気を下方に導く送風用流路、前記送風用流路の下流側に配置され、前記送風用流路と連通するとともに、前記エバポレータを収容するエバポレータ収容空間、前記エバポレータ収容空間の下流側に配置され、前記ヒータコアを収容するヒータコア収容空間、幅方向一方側に配置された第1の側壁、幅方向他方側に配置された第2の側壁、前記幅方向に対して直交する前後方向に配置され、前記第1及び第2の側壁を接続する第3の壁、前記第1の側壁の内面のうち、前記ファン収容空間に露出された面に設けられ、前記第1の側壁の内面から前記第2の側壁に向かう方向に突出し、前記送風ファンが取り付けられるファン取付け部、及び前記ファン収容空間の出口側に配置され、前記前後方向において前記第3の壁との間に前記送風用流路の入口部分を区画するノーズ部を有する筐体と、
前記送風用流路の入口部分に前記第1の側壁の内面と接続されて設けられ、上端が前記ファン取付け部と接続されるとともに、下方に延びており、前記前後方向において前記第3の壁と前記ノーズ部との間に配置された流路幅調整部と、
を備え、
前記ノーズ部は、前記送風用流路の入口から出口に向かう方向に対して前記送風用流路の入口部分の幅を広くするように、前記第3の壁に対して傾斜する傾斜部を有し、
前記流路幅調整部は、前記前後方向における前記送風用流路の入口部分の幅を狭くする車両用空調装置。 - 前記流路幅調整部は、前記第3の壁側に配置され、前記前後方向における前記送風用流路の入口部分の幅を狭くする流路幅調整面を含み、
前記流路幅調整面は、前記前後方向において前記ノーズ部と前記第3の壁との距離が最も近くなる前記ノーズ部の位置と前記第3の壁の位置との中間位置を通過する仮想平面と前記ノーズ部の位置との間に配置させる請求項1記載の車両用空調装置。 - 前記流路幅調整部は、前記入口部分が延びる方向において、前記前後方向における前記入口部分の幅を一定の値にするように配置されている請求項1または2記載の車両用空調装置。
- 前記幅方向における前記流路幅調整部の幅は、前記幅方向における前記ファン取付け部の厚さ以下である請求項1から3のうち、いずれか一項記載の車両用空調装置。
- 前記送風用流路は、前記送風用流路の入口部分の下流側に配置され、前記入口部分と連通するとともに、前記前後方向に延びて前記エバポレータと対向し、前記入口部分よりも流路断面積の大きい拡径流路部を含み、
前記流路幅調整部の下端は、前記ノーズ部の下端よりも上方に配置されている請求項1から4のうち、いずれか一項記載の車両用空調装置。 - 前記流路幅調整部は、前記第3の壁側に配置された流路幅調整面を有する板材である請求項1から5のうち、いずれか一項記載の車両用空調装置。
- 前記流路幅調整部は、前記第3の壁側に配置された流路幅調整面を有するブロック材である請求項1から5のうち、いずれか一項記載の車両用空調装置。
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