JP7219576B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7219576B2
JP7219576B2 JP2018189530A JP2018189530A JP7219576B2 JP 7219576 B2 JP7219576 B2 JP 7219576B2 JP 2018189530 A JP2018189530 A JP 2018189530A JP 2018189530 A JP2018189530 A JP 2018189530A JP 7219576 B2 JP7219576 B2 JP 7219576B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
flow path
width adjusting
wall
blowing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018189530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020059301A (ja
Inventor
法之 近川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Priority to JP2018189530A priority Critical patent/JP7219576B2/ja
Publication of JP2020059301A publication Critical patent/JP2020059301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7219576B2 publication Critical patent/JP7219576B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
自動車等の車両に適用される車両用空調装置は、筐体と、送風ファンと、エバポレータと、ヒータコアと、を有する。車両用空調装置は、筐体内において、エバポレータを通じて発生する冷風と、該冷風の一部を用いてヒータコアが生成する温風と、を適宜混合することで所望の温度の送風を行う(例えば、特許文献1参照。)。
上記筐体としては、送風ファンを収容するファン収容空間と、エバポレータを収容するエバポレータ収容空間と、ファン収容空間と接続され、エバポレータに空気を送風する送風用流路と、筐体の前後方向における送風用流路の入口部分の区画する側壁及びノーズ部と、を有するものがある。
送風用流路の入口部分は、筐体の前後方向において、送風用流路の入口側から出口側に向かうにつれて幅が広くなるように形成されている。送風用流路は、入口部分の下流側に配置され、入口部分よりも拡径されるとともに、ヒータコアと対向する拡径流路部を含んでいる。
特開2004-161061号公報
上述した車両空調装置では、エンジン等の機器を設置するためのスペースや室内空間の広さを確保するために、車両空調装置の寸法をできるだけ小さくすることが望まれている。
特に、車両の前後方向(車両空調装置の前後方向)における車両空調装置の外形の寸法を小さくすることが望まれている。
このように、車両空調装置の外形を小さくすると、エバポレータやヒータコアを通過する際の圧損により、送風用流路の入口部分のノーズ部側で空気の逆流が発生し、騒音が増大する可能性があった。
そこで、本発明は、大型化を抑制した上で、送風用流路の入口部分で発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することの可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る車両用空調装置は、空気を送風する送風ファンと、前記送風ファンから送風された前記空気を冷やすことで冷風を生成するエバポレータと、前記冷風を温めて温風を生成するヒータコアと、前記送風ファンを収容するファン収容空間、前記ファン収容空間と連通するとともに、前記送風ファンから送風された空気を下方に導く送風用流路、前記送風用流路の下流側に配置され、前記送風用流路と連通するとともに、前記エバポレータを収容するエバポレータ収容空間、前記エバポレータ収容空間の下流側に配置され、前記ヒータコアを収容するヒータコア収容空間、幅方向一方側に配置された第1の側壁、幅方向他方側に配置された第2の側壁、前記幅方向に対して直交する前後方向に配置され、前記第1及び第2の側壁を接続する第3の壁、前記第1の側壁の内面のうち、前記ファン収容空間に露出された面に設けられ、前記第1の側壁の内面から前記第2の側壁に向かう方向に突出し、前記送風ファンが取り付けられるファン取付け部、及び前記ファン収容空間の出口側に配置され、前記前後方向において前記第3の壁との間に前記送風用流路の入口部分を区画するノーズ部を有する筐体と、前記送風用流路の入口部分に前記第1の側壁の内面と接続されて設けられ、上端が前記ファン取付け部と接続されるとともに、下方に延びており、前記前後方向において前記第3の壁と前記ノーズ部との間に配置された流路幅調整部と、を備え、前記ノーズ部は、前記送風用流路の入口から出口に向かう方向に対して前記送風用流路の入口部分の幅を広くするように、前記第3の壁に対して傾斜する傾斜部を有し、前記流路幅調整部は、前記前後方向における前記送風用流路の入口部分の幅を狭くする。
本発明によれば、上記構成とされた流路幅調整部を有することで、空気の逆流が発生しやすいノーズ部の近傍から第3の壁側に送風用流路の入口部分の形成位置を移動させることが可能となる。
これにより、第3の壁と流路幅調整部との間に形成された送風用流路の入口部分における空気の逆流の発生を抑制可能となるので、車両用空調装置の大型化を抑制した上で、送風用流路の入口部分で発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
また、上記本発明の一態様に係る車両用空調装置において、前記流路幅調整部は、前記第3の壁側に配置され、前記前後方向における前記送風用流路の入口部分の幅を狭くする流路幅調整面を含み、前記流路幅調整面は、前記前後方向において前記ノーズ部と前記第3の壁との距離が最も近くなる前記ノーズ部の位置と前記第3の壁の位置との中間位置を通過する仮想平面と前記ノーズ部の位置との間に配置させてもよい。
このように、前後方向においてノーズ部と第3の壁との距離が最も近くなるノーズ部の位置と第3の壁の位置との中間位置を通過する仮想平面とノーズ部の位置との間に流路幅調整面を配置させることで、流路幅調整面に対応する流路幅調整部が空気の流れに対して大きな障壁となることを抑制することが可能となる。これにより、冷房性能を制限することなく、送風用流路の入口部分で発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
また、上記本発明の一態様に係る車両用空調装置において、前記流路幅調整部は、前記入口部分が延びる方向において、前記前後方向における前記入口部分の幅を一定の値にするように配置させてもよい。
このように、入口部分が延びる方向において、前後方向における送風用流路の入口部分の幅を一定の値とすることで、流路幅調整部が送風される空気の障壁となることを抑制可能となるので、送風用流路の入口部分おける騒音低減の効果を高めることができる。
また、上記本発明の一態様に係る車両用空調装置において、前記幅方向における前記流路幅調整部の幅は、前記幅方向における前記ファン取付け部の厚さ以下であってもよい。
このように、流路幅調整部の幅をファン取付け部の厚さ以下とすることで、送風ファンの径方向において、流路幅調整部の端部と送風ファンとが対向することを抑制可能となる。これにより、流路幅調整部が送風ファンから送られる空気の流れの障壁になることを抑制可能となる。したがって、送風ファンからの空気の流れを邪魔することなく、送風用流路の入口部分で発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
また、上記本発明の一態様に係る車両用空調装置において、前記送風用流路は、前記送風用流路の入口部分の下流側に配置され、前記入口部分と連通するとともに、前記前後方向に延びて前記エバポレータと対向し、前記入口部分よりも流路断面積の大きい拡径流路部を含み、前記流路幅調整部の下端は、前記ノーズ部の下端よりも上方に配置されていてもよい。
このように、ノーズ部の下端よりも上方に流路幅調整部の下端を配置させることで、送風用流路の入口部分から口部分よりも流路断面積の大きい流路に空気が流れ込む際に、流路幅調整部の下部が空気の流れの障壁となることを抑制できる。
また、上記本発明の一態様に係る車両用空調装置において、前記流路幅調整部は、前記第3の壁側に配置された流路幅調整面を有する板材であってもよい。
このように、流路幅調整部として、第3の壁側に配置された流路幅調整面を有する板材を用いることで、前後方向における送風用流路の入口部分の幅を狭くすることができる。
また、上記本発明の一態様に係る車両用空調装置において、前記流路幅調整部は、前記第3の壁側に配置された流路幅調整面を有するブロック材であってもよい。
このように、流路幅調整部として、第3の壁側に配置された流路幅調整面を有するブロック材を用いることで、前後方向における送風用流路の入口部分の幅を狭くすることができる。
本発明によれば、大型化を抑制した上で、送風用流路の入口部分で発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
本発明の実施形態に係る車両用空調装置の前後方向の一方側から視た図である。 図1に示す車両用空調装置のA-A線方向の断面図である。 図2に示す構造体のB-B線方向の断面図である。 図2に示す構造体のうち、領域Cで囲まれた部分を拡大した図である。 流路幅調整面を配置可能な領域を説明するための図である。 本発明の実施形態の変形例に係る流路幅調整部を説明するための図である。
(実施形態)
図1~図5を参照して、本実施形態に係る車両用空調装置10について説明する。
図1、及び図3に示すX方向は、筐体11の幅方向(車両用空調装置10の幅方向)を示している。図2、図4、及び図5に示すY方向は、X方向に対して直交する筐体11の前後方向(車両用空調装置10の前後方向)を示している。
図1~図5に示すZ方向は、X方向及びY方向に対して直交する筐体11の高さ方向(車両用空調装置10の高さ方向)を示している。
図2に示す点線の矢印は、空気が移動する方向を示している。図3において、M1はX方向におけるファン取付け部35の厚さ(以下、「厚さM1」という)、W1はX方向における流路幅調整部14の幅(以下、「幅W1」という)をそれぞれ示している。
図4及び図5において、P1はX方向においてノーズ部37と第3の壁33との距離Eが最も近くなるノーズ部の位置(以下、「位置P1」という)、P2はX方向においてノーズ部37と第3の壁33との距離Eが最も近くなる側壁部33A(第3の壁33の一部)の内面33Aaの位置(以下、「位置P2」という)、P3は位置P1と位置P2との中間位置(以下、「中間位置P3」という)をそれぞれ示している。
図4及び図5において、W2は側壁部33Aと流路幅調整部14との間に形成された送風用流路11BのY方向の幅(以下、「幅W2」という)を示している。
図1~図5において、同一構成部分には、同一符号を付す。
なお、図2に点線で示すデフ及びフェイス用ダンパ29の位置は、デフ及びフェイス用ダンパ29がセンターフェイス吹出口11I、及びサイドフェイス吹出口11J,11Kを開く位置を示している。
車両用空調装置10は、筐体11と、送風ファン13と、流路幅調整部14と、エバポレータ15と、ヒータコア17と、スライドダンパ19と、フロントフット用ダクト21,22と、リアフット用ダクト24,25と、フット用ロータリーダンパ28と、デフ及びフェイス用ダンパ29と、を有する。
筐体11は、ファン収容空間11Aと、送風用流路11Bと、エバポレータ収容空間11Cと、冷風用流路11Dと、ヒータコア収容空間11Eと、温風用流路11Fと、エアミックス空間11Gと、デフ及びフェイス用流路11Hと、センターフェイス吹出口11Iと、サイドフェイス吹出口11J,11Kと、デフ吹出口11Lと、を区画している。
ファン収容空間11Aは、送風ファン13を収容する空間である。
送風用流路11Bは、ファン収容空間11Aよりも下方に配置されている。送風用流路11Bは、ファン収容空間11Aとエバポレータ収容空間11Cとを連通させている。
送風用流路11Bは、入口部分11BAと、拡径流路部11BBと、を有する。
入口部分11BAは、ファン収容空間11Aと連通しており、ファン収容空間11Aの下方に延びている。入口部分11BAは、筐体11を構成する第3の壁33とノーズ部37との間に配置されている。
拡径流路部11BBは、入口部分11BAの下流側に配置されており、入口部分11BAとエバポレータ収容空間11Cとを連通させている。拡径流路部11BBは、Y方向に延びており、エバポレータ15と対向している。拡径流路部11BBは、入口部分11BAよりも流路断面積が大きくなるように構成されている。
上記構成とされた送風用流路11Bは、送風ファン13から送風された空気をエバポレータ15に導く。
エバポレータ収容空間11Cは、送風用流路11Bの下流側に配置されている。エバポレータ収容空間11Cは、送風用流路11Bと連通している。これにより、エバポレータ収容空間11Cには、送風用流路11Bを介して、送風ファン13により送風された空気が供給される。エバポレータ収容空間11Cは、エバポレータ15を収容するための空間である。
冷風用流路11Dは、エバポレータ収容空間11Cの下流側に配置されている。冷風用流路11Dは、エバポレータ収容空間11Cと連通している。冷風用流路11Dには、エバポレータ15により冷却された空気(冷風)が流れる。
ヒータコア収容空間11Eは、冷風用流路11Dの下流(エバポレータ収容空間11Cの下流側)に配置されている。ヒータコア収容空間11Eは、ヒータコア17を収容するための空間である。
温風用流路11Fは、ヒータコア収容空間11Eの下流側に配置されている。温風用流路11Fは、ヒータコア収容空間11Eと連通している。温風用流路11Fには、ヒータコア17により温められた温風が流れる。
エアミックス空間11Gは、冷風用流路11D及び温風用流路11Fの下流に配置されている。図2に示すスライドダンパ本体19B(スライドダンパ19の構成要素のうちの1つ)の位置において、エアミックス空間11Gは、冷風用流路11D及び温風用流路11Fと連通している。この状態において、エアミックス空間11Gには、冷風と温風が供給され、冷風と温風とが混合されて、所望の温度とされた空気が生成される。
なお、図2に示すスライドダンパ本体19Bの位置が下方にスライドして、エバポレータ15からの冷風がヒータコア17に供給されない場合、エアミックス空間11Gには、冷風のみが供給される。
デフ及びフェイス用流路11Hは、エアミックス空間11Gの上方に配置されている。図2に示すフット用ロータリーダンパ28の位置において、デフ及びフェイス用流路11Hは、エアミックス空間11Gと連通している。
この状態において、デフ及びフェイス用流路11Hには、エアミックス空間11Gを通過した空気が供給される。
なお、フット用ロータリーダンパ28がデフ及びフェイス用流路11Hの入口を塞いだ場合には、デフ及びフェイス用流路11Hには、エアミックス空間11Gを通過した空気は供給されない。
センターフェイス吹出口11I、及びサイドフェイス吹出口11J,11Kは、デフ及びフェイス用流路11Hの下流に設けられており、デフ及びフェイス用流路11Hに連通している。サイドフェイス吹出口11J,11Kは、X方向からデフ及びフェイス用流路11Hを挟むように配置されている。
デフ吹出口11Lは、デフ及びフェイス用流路11Hの下流に配置されており、デフ及びフェイス用流路11Hに連通している。デフ吹出口11Lは、センターフェイス吹出口11I、及びサイドフェイス吹出口11J,11Kが形成された位置よりも送風ファン13側に配置されている。
筐体11は、第1の側壁31と、第2の側壁32と、第3の壁33と、第4の壁34と、ファン取付け部35と、ノーズ部37と、を有する。
第1の側壁31は、X方向一方側(幅方向一方側)に配置されている。第1の側壁31は、内面31aを有する。
第2の側壁32は、X方向他方側(幅方向他方側)に配置されている。第2の側壁32は、X方向において第1の側壁31(具体的には、第1の側壁31の内面31a)と対向している。
上記構成とされた第1及び第2の側壁31,32は、ファン収容空間11A、送風用流路11B、エバポレータ収容空間11C、冷風用流路11D、ヒータコア収容空間11E、温風用流路11F、エアミックス空間11G、デフ及びフェイス用流路11HのX方向を区画している。
第3の壁33は、Y方向他方側に配置されている。第3の壁33は、X方向一方側の端部が第1の側壁31と接続され、X方向他方側の端部が第2の側壁32と接続されている。
第3の壁33は、ファン収容空間11A、送風用流路11B、及びエバポレータ収容空間11CのY方向他方側を区画している。
第3の壁33は、送風用流路11Bの入口部分11BAを区画する側壁部33Aを有する。側壁部33Aは、Z方向に延びている。側壁部33Aは、Y方向に対して直交する内面33Aaを有する。
第4の壁34は、Y方向一方側に配置されており、外面34aを有する。第4の壁34は、X方向一方側の端部が第1の側壁31と接続され、X方向他方側の端部が第2の側壁32と接続されている。
ファン取付け部35は、第1の側壁31の内面31aのうち、ファン収容空間11Aに露出された面に設けられている。ファン取付け部35は、第1の側壁31の内面31aから第2の側壁32に向かう方向に突出している。
ファン取付け部35は、X方向において第2の側壁32と対向している。ファン取付け部35は、ファン取付け部35に取り付けられた送風ファン13と対向する面35aを有する。ファン取付け部35の外形は、送風ファン13の外径よりも大きくなるように構成されている。
ノーズ部37は、第1の側壁31と第2の側壁32との間に配置されている。ノーズ部37は、Y方向において、送風用流路11Bの入口部分11BAを挟んで、第3の壁33の側壁部33Aと対向する傾斜部37Aを有する。
傾斜部37Aは、送風用流路11Bの入口から出口に向かう方向に対して送風用流路11Bの入口部分11BAの幅を広くするように、側壁部33Aの内面33Aaに対して傾斜する傾斜面37Aaを有する。
このため、側壁部33Aと傾斜部37Aとを用いて、入口部分11BAのY方向を区画する場合、Y方向における入口部分11BAの幅は、入口部分11BAの入口から出口に向かうにつれて広くなる。
送風ファン13は、ファン本体が回転可能な状態で、ファン取付け部35に固定されている。送風ファン13の周方向には、リング状流路が形成されている。リング状流路は、入口から出口に向かうにつれて送風ファン13の径方向の幅が徐々に広くなるように構成されている。送風ファン13は、送風用流路11Bに空気を送風する。
流路幅調整部14は、流路幅調整部本体41と、蓋体42と、を有する。
流路幅調整部本体41は、送風用流路11Bの入口部分11BAのうち、側壁部33Aと傾斜部37Aとの間に位置する部分に配置された板状である。流路幅調整部本体41は、Y方向における送風用流路11Bの入口部分11BAの幅を狭くするように配置されている。
流路幅調整部本体41のX方向一方側の端部は、側壁部33Aと傾斜部37Aとの間に位置する第1の側壁31の内面31aと接続されている。
このように、流路幅調整部本体41のX方向一方側の端部と第1の側壁31の内面31aとを接続させることで、第1の側壁31の内面31aと流路幅調整部本体41との間に隙間がなるため、第1の側壁31と流路幅調整部本体41との間からノーズ部37の傾斜部37A側に空気が流れ込むことを抑制可能となる。
これにより、第1の側壁31と流路幅調整部本体41との間からノーズ部37の傾斜部37A側に空気が流れ込むことに起因する空気の逆流の発生を抑制できる。
流路幅調整部本体41の上端41A(流路幅調整部14の上端14A)は、ファン取付け部35と接続されている。
このように、流路幅調整部本体41の上端41Aをファン取付け部35と接続させることで、流路幅調整部本体41の上端41Aとファン取付け部35との間に隙間が形成されることがなくなるため、流路幅調整部本体41の上端41Aとファン取付け部35との間からノーズ部37の傾斜部37A側に空気が流れ込むことを抑制可能となる。
これにより、流路幅調整部本体41の上端41Aとファン取付け部35との間からノーズ部37の傾斜部37A側に空気が流れ込むことに起因する空気の逆流の発生を抑制できる。
流路幅調整部本体41は、上端41Aとファン取付け部35との接続位置から筐体11の底部に向かうZ方向一方側に延びている。流路幅調整部本体41は、側壁部33Aの内面33Aaと対向し、かつ内面33Aaに対して平行な流路幅調整面41aを有する。流路幅調整面41aは、内面33Aaとともに送風用流路11Bの入口部分11BAのY方向を区画している。
上記構成とされた流路幅調整部本体41を設けることで、空気の逆流が発生しやすいノーズ部37の近傍から第3の壁33側に送風用流路11Bの入口部分11BAの形成位置を移動させることが可能となる。
これにより、第3の壁33と流路幅調整部本体41との間に形成された送風用流路11Bの入口部分11BAにおける空気の逆流の発生を抑制可能となるので、車両用空調装置10の大型化を抑制した上で、送風用流路11Bの入口部分11BAで発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
流路幅調整面41aは、Y方向においてノーズ部37と第3の壁の側壁部33Aとの距離が最も近くなるノーズ部37の位置P1と側壁部33Aの位置P2との中間位置P3を通過する仮想平面Dとノーズ部37の位置P1との間に配置させるとよい。
このように、中間位置P3を通過する仮想平面Dとノーズ部37の位置P1との間に、流路幅調整面41aを配置させることで、流路幅調整面41aに対応する流路幅調整部本体41が空気の流れに対して大きな障壁となることを抑制可能となる。これにより、冷房性能を制限することなく、送風用流路11Bの入口部分11BAで発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
また、流路幅調整部本体41は、例えば、Z方向(入口部分11BAが延びる方向)において、Y方向における入口部分11BAの幅W2が一定の値となるように配置させてもよい(図4参照)。
このように、Z方向において、入口部分11BAの幅W2を一定の値とすることで、流路幅調整部本体41が障壁となることなく、入口部分11BAにおける騒音低減の効果を高めることができる。
蓋体42は、板状であり、一方の端部42Aが流路幅調整部本体41の下端41Bと接続されており、他方の端部42B(流路幅調整部14の下端14B)が傾斜部37Aの下部と接続されている。蓋体42は、X方向一方側の端部が第1の側壁31の内面31aと接続されている。
蓋体42は、流路幅調整部本体41と傾斜部37Aとの間に形成された空間Fの入口を塞いでいる。このような構成とされた蓋体42を設けることで、空間Fにおける空気の逆流の発生を抑制することができる。
上記構成とされた流路幅調整部14の幅W1は、例えば、ファン取付け部35の厚さM1以下の範囲内で設定することが好ましい。
このように、流路幅調整部14の幅W1をファン取付け部35の厚さM1以下とすることで、送風ファン13の径方向において、流路幅調整部14のX方向他方側の端部と送風ファンとが対向することを抑制可能となる。
これにより、流路幅調整部14が送風ファン13から送られる空気の流れの障壁になることを抑制可能となる。したがって、送風ファン13からの空気の流れを邪魔することなく、送風用流路11Bの入口部分11BAで発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
また、上記構成とされた流路幅調整部14の下端14Bは、例えば、ノーズ部37の下端37Bよりも上方に配置することが好ましい。
このように、ノーズ部37の下端37Bよりも上方に流路幅調整部14の下端14Bを配置させることで、送風用流路11Bの入口部分11BAから入口部分11BAよりも流路断面積の大きい拡径流路部11BBに空気が流れ込む際に、流路幅調整部14の下部が空気の流れの障壁となることを抑制できる。
エバポレータ15は、エバポレータ収容空間11Cに配置されている。エバポレータ15は、送風ファン13から供給された空気を冷やすことで冷風を生成する。生成された冷風は、冷風用流路11Dを流れる。
ヒータコア17は、ヒータコア収容空間11Eに配置されている。ヒータコア17は、エバポレータ15から冷風が供給された際、冷風を温めることで、温風を生成する。生成された温風は、温風用流路11Fを流れる。
スライドダンパ19は、筐体11内に収容されており、エバポレータ15とヒータコア17との間に配置されている。スライドダンパ19は、回転軸19Aと、スライドダンパ本体19Bと、を有する。
回転軸19Aは、軸線周りに回動可能な構成とされている。回転軸19Aの周方向には、複数の凹凸が形成されている。
スライドダンパ本体19Bは、回転軸19Aが配置された位置よりもヒータコア17側に配置されている。スライドダンパ本体19Bは、回転軸19Aの凹凸と係合する凹凸を有する。
図2に示す状態において、回転軸19Aが右回りに回転すると、スライドダンパ本体19Bは、下方にスライド(移動)する。一方、図2に示す状態において、回転軸19Aが左回りに回転すると、スライドダンパ本体19Bは、上方にスライド(移動)する。
フロントフット用ダクト21は、第1の側壁31の外面に設けられている。フロントフット用ダクト21は、フロントフット用流路を区画している。フロントフット用流路の入口は、エアミックス空間11Gに連通している。
フロントフット用ダクト22は、第2の側壁32の外面に設けられている。フロントフット用ダクト21,22は、X方向から筐体11を挟み込むように配置されている。
フロントフット用ダクト22は、フロントフット用流路を区画している。フロントフット用流路の入口は、エアミックス空間11Gに連通している。
リアフット用ダクト24,25は、第4の壁34の外面34aの下部に設けられている。リアフット用ダクト24,25は、X方向に配置されている。
リアフット用ダクト24は、エアミックス空間11Gと連通するリアフット用流路を区画している。リアフット用ダクト25は、エアミックス空間11Gと連通するリアフット用流路を区画している。
フット用ロータリーダンパ28は、エアミックス空間11Gに配置されている。フット用ロータリーダンパ28は、回転軸28Aと、回転軸28Aとともに回動するダンパ本体28Bと、を有する。
フット用ロータリーダンパ28は、回転軸28Aを回転させて、ダンパ本体28Bの位置を変更することで、フット用ロータリーダンパ28は、デフ及びフェイス用流路11Hの入口の開度、フロントフット用流路、及びリアフット用流路の入口の開度を調節する。
デフ及びフェイス用ダンパ29は、センターフェイス吹出口11I及びサイドフェイス吹出口11J,11Kとデフ吹出口11Lとの間に位置する筐体11内に回動可能な状態で設けられている。
デフ及びフェイス用ダンパ29は、センターフェイス吹出口11I、サイドフェイス吹出口11J,11K、及びデフ吹出口11Lの開度を調節する。
本実施形態の車両用空調装置10によれば、上記構成とされた流路幅調整部14を有することで、空気の逆流が発生しやすいノーズ部37の傾斜面37Aaの近傍から第3の壁33側に送風用流路11Bの入口部分11BAの形成位置を移動させることが可能となる。
これにより、第3の壁33と流路幅調整部14との間に形成された送風用流路11Bの入口部分11BAにおける空気の逆流の発生を抑制可能となるので、車両用空調装置10の大型化を抑制した上で、送風用流路11Bの入口部分11BAで発生する空気の逆流に起因する騒音を低減することができる。
なお、本実施形態では、一例として、流路幅調整部14が流路幅調整部本体41及び蓋体42を有する場合を例に挙げて説明したが、流路幅調整部を流路幅調整部本体41のみで構成してもよい。この場合、本実施形態で説明した流路幅調整部本体41と同様な効果を得ることができる。
次に、図6を参照して、本実施形態の変形例に係る流路幅調整部51について説明する。図6において、図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
流路幅調整部51は、第3の壁33側に配置され、側壁部33Aの内面33Aaと対向する流路幅調整面51aを有するブロック材である。流路幅調整面51aは、先に説明した流路幅調整面41aと同じ範囲内に配置することが可能である。
流路幅調整部51は、上端51Aがファン取付け部35と接続されおり、上端51Aよりも下方に位置する部分が傾斜部37Aの傾斜面37Aaと接触している。
流路幅調整部51の下端51Bは、ノーズ部37の下端37Bよりも上方に配置されている。
このような構成とされた流路幅調整部51は、先に説明した流路幅調整部14と同様な効果を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10…車両用空調装置
11…筐体
11A…ファン収容空間
11B…送風用流路
11BA…入口部分
11BB…拡径流路部
11C…エバポレータ収容空間
11D…冷風用流路
11E…ヒータコア収容空間
11F…温風用流路
11G…エアミックス空間
11H…デフ及びフェイス用流路
11I…センターフェイス吹出口
11J,11K…サイドフェイス吹出口
11L…デフ吹出口
13…送風ファン
14,51…流路幅調整部
14A,41A,51A…上端
14B,37B,41B,51B…下端
15…エバポレータ
17…ヒータコア
19…スライドダンパ
19A,28A…回転軸
19B…スライドダンパ本体
21,22…フロントフット用ダクト
24,25…リアフット用ダクト
28…フット用ロータリーダンパ
28B…ダンパ本体
29…デフ及びフェイス用ダンパ
31…第1の側壁
31a,33Aa…内面
32…第2の側壁
33…第3の壁
33A…側壁部
34…第4の壁
34a…外面
35…ファン取付け部
35a…面
37…ノーズ部
37A…傾斜部
41…流路幅調整部本体
41a,51a…流路幅調整面
42…蓋体
42A…一方の端部
42B…他方の端部
D…仮想平面
E…距離
F…空間
M1…厚さ
P1,P2…位置
P3…中間位置
W1,W2…幅

Claims (7)

  1. 空気を送風する送風ファンと、
    前記送風ファンから送風された前記空気を冷やすことで冷風を生成するエバポレータと、
    前記冷風を温めて温風を生成するヒータコアと、
    前記送風ファンを収容するファン収容空間、前記ファン収容空間と連通するとともに、前記送風ファンから送風された空気を下方に導く送風用流路、前記送風用流路の下流側に配置され、前記送風用流路と連通するとともに、前記エバポレータを収容するエバポレータ収容空間、前記エバポレータ収容空間の下流側に配置され、前記ヒータコアを収容するヒータコア収容空間、幅方向一方側に配置された第1の側壁、幅方向他方側に配置された第2の側壁、前記幅方向に対して直交する前後方向に配置され、前記第1及び第2の側壁を接続する第3の壁、前記第1の側壁の内面のうち、前記ファン収容空間に露出された面に設けられ、前記第1の側壁の内面から前記第2の側壁に向かう方向に突出し、前記送風ファンが取り付けられるファン取付け部、及び前記ファン収容空間の出口側に配置され、前記前後方向において前記第3の壁との間に前記送風用流路の入口部分を区画するノーズ部を有する筐体と、
    前記送風用流路の入口部分に前記第1の側壁の内面と接続されて設けられ、上端が前記ファン取付け部と接続されるとともに、下方に延びており、前記前後方向において前記第3の壁と前記ノーズ部との間に配置された流路幅調整部と、
    を備え、
    前記ノーズ部は、前記送風用流路の入口から出口に向かう方向に対して前記送風用流路の入口部分の幅を広くするように、前記第3の壁に対して傾斜する傾斜部を有し、
    前記流路幅調整部は、前記前後方向における前記送風用流路の入口部分の幅を狭くする車両用空調装置。
  2. 前記流路幅調整部は、前記第3の壁側に配置され、前記前後方向における前記送風用流路の入口部分の幅を狭くする流路幅調整面を含み、
    前記流路幅調整面は、前記前後方向において前記ノーズ部と前記第3の壁との距離が最も近くなる前記ノーズ部の位置と前記第3の壁の位置との中間位置を通過する仮想平面と前記ノーズ部の位置との間に配置させる請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記流路幅調整部は、前記入口部分が延びる方向において、前記前後方向における前記入口部分の幅を一定の値にするように配置されている請求項1または2記載の車両用空調装置。
  4. 前記幅方向における前記流路幅調整部の幅は、前記幅方向における前記ファン取付け部の厚さ以下である請求項1から3のうち、いずれか一項記載の車両用空調装置。
  5. 前記送風用流路は、前記送風用流路の入口部分の下流側に配置され、前記入口部分と連通するとともに、前記前後方向に延びて前記エバポレータと対向し、前記入口部分よりも流路断面積の大きい拡径流路部を含み、
    前記流路幅調整部の下端は、前記ノーズ部の下端よりも上方に配置されている請求項1から4のうち、いずれか一項記載の車両用空調装置。
  6. 前記流路幅調整部は、前記第3の壁側に配置された流路幅調整面を有する板材である請求項1から5のうち、いずれか一項記載の車両用空調装置。
  7. 前記流路幅調整部は前記第3の壁側に配置された流路幅調整面を有するブロック材である請求項1から5のうち、いずれか一項記載の車両用空調装置。
JP2018189530A 2018-10-04 2018-10-04 車両用空調装置 Active JP7219576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018189530A JP7219576B2 (ja) 2018-10-04 2018-10-04 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018189530A JP7219576B2 (ja) 2018-10-04 2018-10-04 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020059301A JP2020059301A (ja) 2020-04-16
JP7219576B2 true JP7219576B2 (ja) 2023-02-08

Family

ID=70218657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018189530A Active JP7219576B2 (ja) 2018-10-04 2018-10-04 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7219576B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002046449A (ja) 2000-08-04 2002-02-12 Sanden Corp 車両用空調装置
JP2002339899A (ja) 2001-03-16 2002-11-27 Denso Corp 遠心式送風機
JP2003252032A (ja) 2002-03-05 2003-09-09 Denso Corp 車両用空調装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002046449A (ja) 2000-08-04 2002-02-12 Sanden Corp 車両用空調装置
JP2002339899A (ja) 2001-03-16 2002-11-27 Denso Corp 遠心式送風機
JP2003252032A (ja) 2002-03-05 2003-09-09 Denso Corp 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020059301A (ja) 2020-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3952919B2 (ja) 車両用空調装置
JP5972736B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP6101065B2 (ja) 車両用空調装置
US10543732B2 (en) Vehicle air-conditioning unit
US20160221414A1 (en) Air conditioning unit
JP6632505B2 (ja) 車両用空調ユニット
WO2012077539A1 (ja) 車両用空気調和装置
JP2008094251A (ja) 車両用空調装置
WO2015012286A1 (ja) 車両用空調ユニット
WO2017145617A1 (ja) 車両用空調ユニット
JP7219576B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008087575A (ja) 車両用空調装置
JP4178866B2 (ja) 車両用空調装置
JP2006321361A (ja) ベント開口部構成部材及びこれを用いた車両用空調ユニット
CN110562004A (zh) 车辆用空调装置
WO2021070356A1 (ja) 車両用空調装置
JP6420517B1 (ja) 車両用空調装置
JP7070461B2 (ja) 車両用空調ユニット
WO2023119445A1 (ja) 車両用空調装置
JP2017154717A (ja) 車両用空調装置
JP2002264633A (ja) 空気通路開閉装置および車両用空調装置
JP2019209959A (ja) 車両用空調装置
WO2018008449A1 (ja) 空気調和ユニット及び車両用空気調和装置
JP2022177627A (ja) 車両用空調ユニット
JP2003211934A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20211001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7219576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150