JP7218623B2 - 車載更新装置、更新処理システム、更新処理方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

車載更新装置、更新処理システム、更新処理方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本開示は、車載更新装置、更新処理システム、更新処理方法及びコンピュータプログラムに関する。
従来、車両には複数のECU(Electronic Control Unit)などの車載装置が搭載され、複数のECUがCAN(Controller Area Network)バスなどの通信線を介して接続されて相互に情報の送受信を行うことが可能とされている。各ECUは、フラッシュメモリ又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の記憶部に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)などの処理装置が読み出して実行することにより、車両の制御などの種々の処理を行っている。ECUの記憶部に記憶されたプログラムは、例えば機能追加、不具合の修正又はバージョンアップ等の必要が生じた際には、新たなプログラムに書き換える更新処理を行う必要がある。この場合、更新処理の対象となるECUに対して、通信線を介して更新用のプログラムを送信することが行われている。
特許文献1においては、車両のユーザにより操作可能な端末からの要求に応じてプログラムを更新する際、ユーザに運転可否を報知することができる車両用装置が提案されている。
特開2017-220091号公報
しかしながら、車載装置のプログラム更新によって車両が予期せぬ動作をし、車両周辺の人に危険が及ぶ可能性があるという技術的問題があった。特許文献1においては、車両周辺の人に危険が及ぶ不測の事態については考慮されていない。
本開示の目的は、少なくとも車両周辺に人が存在しないことを確認した上で車載装置のプログラム更新処理を実行し、車両周辺に人が存在する場合、プログラム更新処理を制限することができる車載更新装置、更新処理システム、更新処理方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本態様に係る車載更新装置は、プログラムを書き換え可能に記憶した記憶部を有する第1の車載装置と、車両周辺に存在する人を検知するセンサを有し、該車両周辺に存在する人の有無を示す検知結果を送信する第2の車載装置とそれぞれ通信を行う通信部と、前記記憶部が記憶した前記プログラムを更新するための更新用プログラムを外部から取得し、取得した前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記通信部にて受信した前記検知結果に基づき、前記車両周辺に人が存在しないと判定した場合、前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行する。
本態様に係る車載更新方法は、第1の車載装置が有する記憶部が記憶したプログラムの更新処理を実行する更新処理方法であって、前記記憶部が記憶した前記プログラムを更新するための更新用プログラムを外部から取得するステップと、車両周辺に存在する人を検知するセンサを有し、該車両周辺に存在する人の有無を示す検知結果を送信する第2の車載装置と通信を行うステップと、受信した前記検知結果に基づき、前記車両周辺に人が存在するか否かを判定するステップと、前記車両周辺に人が存在しないと判定した場合、取得した前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行するステップとを備える。
本態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、第1の車載装置が有する記憶部が記憶したプログラムの更新処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、車両周辺に存在する人を検知するセンサを有し、該車両周辺に存在する人の有無を示す検知結果を送信する第2の車載装置と通信を行うステップと、受信した前記検知結果に基づき、前記車両周辺に人が存在するか否かを判定するステップと、前記車両周辺に人が存在しないと判定した場合、前記プログラムを更新するための、外部から取得した更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行するステップとを実行させる。
なお、本願は、このような特徴的な処理部を備える更新処理装置として実現することができるだけでなく、上記の通り、かかる特徴的な処理をステップとする更新処理方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、更新処理装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、更新処理装置を含むその他のシステムとして実現したりすることができる。
上記によれば、少なくとも車両周辺に人が存在しないことを確認した上で車載装置のプログラム更新処理を実行し、車両周辺に人が存在する場合、プログラム更新処理を制限することができる車載更新装置、更新処理システム、更新処理方法及びコンピュータプログラムを提供することができる。
本実施形態に係る更新処理システムの構成を示す模式図である。 本実施形態に係る更新処理システム及びゲートウェイの構成を示す模式図である。 駆動ECUの構成を示す模式図である。 プログラム更新処理の手順を示すフローチャートである。 プログラム更新処理の手順を示すフローチャートである。 プログラム更新方法を示す説明図である。 プログラム更新方法を示す説明図である。 プログラム更新方法を示す説明図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本態様に係る車載更新装置は、プログラムを書き換え可能に記憶した記憶部を有する第1の車載装置と、車両周辺に存在する人を検知するセンサを有し、該車両周辺に存在する人の有無を示す検知結果を送信する第2の車載装置とそれぞれ通信を行う通信部と、前記記憶部が記憶した前記プログラムを更新するための更新用プログラムを外部から取得し、取得した前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記通信部にて受信した前記検知結果に基づき、前記車両周辺に人が存在しないと判定した場合、前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行する。
本態様にあっては、処理部は、第1の車載装置の記憶部が記憶するプログラムを更新するための更新プログラムを外部から取得する。処理部は、取得した更新プログラムを用いて、上記記憶部が記憶するプログラムの更新処理を実行する際、第2の車載装置から送信された検知結果を通信部にて受信する。検知結果は、車両周辺に存在する人の有無を示す情報である。処理部は、受信した検知結果に基づいて、車両周辺に人が存在するか否かを判定し、車両周辺に人が存在しないと判定した場合に、上記プログラムの更新処理を実行する。つまり、車両周辺に人が存在する場合、処理部は上記記憶部が記憶するプログラムの更新処理を実行しない。
従って、プログラム更新処理の不具合によって車両が予期せぬ動作を行った場合であっても、車両周辺に人が存在しないため、プログラム更新に係る不測の事態が発生しても人的被害を回避することができる。
(2)前記通信部は、車内の人を検知するセンサを有し、前記車内の人の有無を示す車内検知結果を送信する第3の車載装置と通信を行うようにしてあり、前記処理部は、前記通信部にて受信した前記検知結果及び前記車内検知結果に基づき、前記車両周辺及び前記車内に人が存在しないと判定した場合、前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行する構成が好ましい。
本態様にあっては、処理部は、上記記憶部が記憶するプログラムの更新処理を実行する際、第3の車載装置から送信された車内検知結果を通信部にて受信する。車内検知結果は、車内に存在する人の有無を示す情報である。処理部は、受信した検知結果及び車内検知結果に基づいて、車両周辺及び車内に人が存在するか否かを判定し、車両周辺及び車内に人が存在しないと判定した場合に、上記プログラムの更新処理を実行する。つまり、車両周辺及び車内に人が存在する場合、処理部は上記記憶部が記憶するプログラムの更新処理を実行しない。
従って、プログラム更新処理の不具合によって車両が予期せぬ動作を行った場合であっても、車両周辺及び車内に人が存在しないため、プログラム更新に係る不測の事態が発生しても人的被害を回避することができる。
(3)前記処理部は、人が存在しないことを確認してから所定時間が経過した場合、前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行する構成が好ましい。
本態様にあっては、処理部は、車両周辺に人が存在しないことを確認してから所定時間経過後に上記記憶部が記憶するプログラムの更新処理を実行する。従って、車両周辺に人が存在しないことをより確実に検知し、プログラム更新に係る不測の事態に起因する人的被害を回避することができる。
(4)前記処理部は、前記プログラムの更新処理中、前記車両周辺に人が存在すると判定した場合、前記第1の車載装置による前記プログラムの更新処理を停止し、再び前記車両周辺に人が存在しないと判定されてから所定時間が経過した場合、前記プログラムの更新処理を再開させる構成が好ましい。
本態様にあっては、処理部は、プログラムの更新処理中に、車両周辺に存在する人が検知された場合、更新処理を一時停止する。処理部は、再び人が存在しないと判定されてから所定時間が経過した場合、上記プログラムの更新処理を再開させる。従って、車両周辺に人が存在しない状態で更新処理を進行させることができ、プログラム更新に係る不測の事態に起因する人的被害を回避することができる。
(5)前記処理部は、車両のドアの解錠操作が行われた場合、前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を停止させる構成が好ましい。
本態様にあっては、処理部は、プログラムの更新処理中に、ドアが解錠操作が行われた場合、更新処理を一時停止する。遠隔操作にてドアの解錠操作が行われた場合、車両に人が接近する可能性がある。従って、車両周辺に人が存在する可能性がある場合も更新処理を停止させることができ、プログラム更新に係る不測の事態に起因する人的被害を回避することができる。
(6)前記車両周辺に存在する人が検知されず、所定時間が経過した場合、車両のドアの施錠を指示する施錠命令信号を前記通信部に送信させる構成が好ましい。
本態様にあっては、処理部は、車両周辺に人が存在しないことを確認してから所定時間経過後に車両のドアを施錠する。従って、プログラム更新中の車内に人が入って、車両が操作させることを防ぐことができ、プログラム更新に係る不測の事態に起因する人的被害をより確実に回避することができる。
(7)車両の保守に係る通信装置が、自装置及び前記第1の車載装置が接続された車内ネットワークに接続された場合、前記車両周辺に存在する人の有無に拘わらず前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行する構成が好ましい。
本態様にあっては、車両の保守に係る通信装置が車内ネットワークに接続された場合、専門知識を有する保守作業車によってプログラムの更新処理が管理されている状況にあるため、処理部は、車両周辺の人の有無にかかわらす、記憶部が記憶するプログラムの更新処理を実行することができる。従って、不必要にプログラム更新処理が中断されることを防ぎ、保守作業車は効率的に車両の保守作業を行うことができる。
(8)前記検知結果は、前記車両周辺を撮像する車載カメラ又はレーダにて前記車両周辺に存在する人を検知した結果を含む構成が好ましい。
本態様にあっては、車載カメラ又はレーダにて車両周辺に人が存在しないことを確認し、上記記憶部が記憶するプログラムの更新処理を実行することができる。
車載カメラを利用することによって、低コストでシステムを構成することができる。車載カメラには赤外線カメラ等、可視光外で撮像するカメラも含まれる。
レーダは、電波又は超音波を照射し、対象物からの反射波を検出して人を検知する。レーダには、ミリ波レーダ、超音波センサ、赤外線センサ、レーザースキャナー等が含まれる。
(9)本態様に係る更新処理システムは、態様(1)から態様(8)のいずれか一つの車載更新装置と、前記プログラムを書き換え可能に記憶した前記記憶部を有する第1の車載装置と、前記車両周辺に存在する人を検知するセンサを有し、該車両周辺に存在する人の有無を示す前記検知結果を送信する第2の車載装置とを備える。
本態様にあっては、態様(1)同様、車載装置のプログラム更新処理の不具合によって車両が予期せぬ動作を行った場合であっても、車両周辺に人が存在しないため、プログラム更新に係る不測の事態が発生しても人的被害を回避することができる。
(10)本態様に係る車載更新方法は、第1の車載装置が有する記憶部が記憶したプログラムの更新処理を実行する更新処理方法であって、前記記憶部が記憶した前記プログラムを更新するための更新用プログラムを外部から取得するステップと、車両周辺に存在する人を検知するセンサを有し、該車両周辺に存在する人の有無を示す検知結果を送信する第2の車載装置と通信を行うステップと、受信した前記検知結果に基づき、前記車両周辺に人が存在するか否かを判定するステップと、前記車両周辺に人が存在しないと判定した場合、取得した前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行するステップとを備える。
本態様にあっては、態様(1)同様、車載装置のプログラム更新処理の不具合によって車両が予期せぬ動作を行った場合であっても、車両周辺に人が存在しないため、プログラム更新に係る不測の事態が発生しても人的被害を回避することができる。
(11)本態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、第1の車載装置が有する記憶部が記憶したプログラムの更新処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、車両周辺に存在する人を検知するセンサを有し、該車両周辺に存在する人の有無を示す検知結果を送信する第2の車載装置と通信を行うステップと、受信した前記検知結果に基づき、前記車両周辺に人が存在するか否かを判定するステップと、前記車両周辺に人が存在しないと判定した場合、前記プログラムを更新するための、外部から取得した更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行するステップとを実行させる。
本態様にあっては、コンピュータを態様(1)に係る更新処理装置として機能させることができ、車載装置のプログラム更新処理の不具合によって車両が予期せぬ動作を行った場合であっても、車両周辺に人が存在しないため、プログラム更新に係る不測の事態が発生しても人的被害を回避することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る車載更新装置、更新処理システム、及び更新処理方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以下、本開示をその実施形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本実施形態に係る更新処理システム100の構成を示す模式図、図2は、本実施形態に係る更新処理システム100及びゲートウェイ(車載更新装置)1の構成を示す模式図である。本実施の形態に係る更新処理システム100は、車両Cに搭載された複数のECU2と、1つの無線通信装置3と、1つのゲートウェイ1とを備える。
各ECU2は、通信線1a、1b又は1cのいずれかに接続されており、接続された通信線1a、1b又は1cを介した通信を行うことができる。図2に示す例においては、通信線1aに駆動ECU(第1の車載装置)21が接続され、通信線1bに周辺検知ECU(第2の車載装置)22、停車検知ECU23、着座検知ECU(第3の車載装置)24a、把持検知ECU(第3の車載装置)24bが接続され、通信線1cに施解錠ECU25が接続されている。本実施形態では、これらを総括して適宜ECU2と呼ぶ。ゲートウェイ1は通信線1a、1b、1c間の通信を中継し、これにより複数のECU2は通信線1a、1b、1c及びゲートウェイ1を介して通信を行うことができる。
駆動ECU21は、例えば車両Cのエンジンの動作を制御するECU2である。駆動ECU21の構成は後述する。
周辺検知ECU22は、車両周辺を撮像する車載カメラ22a、車両周辺に存在する物体を検知するための超音波センサ22b、ミリ波レーダ22c、レーザレーダ(LIDAR:light detection and ranging)22dに接続されている。車載カメラ22aは、単眼カメラ、ステレオカメラのいずれも利用することができる。また、車載カメラ22aは、可視光にて人Aを撮像するものであっても良いし、赤外線にて人Aを撮像するものであっても良い。本実施形態に係る周辺検知ECU22は、車載カメラ22aにて撮像された画像、超音波センサ22b、ミリ波レーダ22c、レーザレーダ22d(LIDAR)等の検出データに基づいて、車両周辺に存在する人Aを検知する。人Aには、歩行者のみならず、二輪車に乗っている人A等も含まれる。人Aの識別は、例えばディープラーニングによって学習された学習済モデルを用いて行えば良い。ディープラーニングは、機械学習の一種であり、画像及び各センサ、レーダの検出結果を所定のクラスに分類するものである。周辺検知ECU22は、車両周辺に存在する人A以外の静止障害物のオブジェクト画像、人Aのオブジェクト画像、車両周辺に存在する建物、車両C等の物体のオブジェクト画像等を大量に学習し、人A等の特徴と、各特徴に対応するクラスとを関連付ける重み係数を学習結果として記憶している。周辺検知ECU22は、取得した画像データ及び各センサの検出結果を学習済モデルに入力することによって、検出対象が属するクラスを特定する。クラスの特定によって、検出対象が人Aであるか否かが特定される。周辺検知ECU22は、車両周辺に人Aが存在するか否かを示す車外検知結果をゲートウェイ1へ送信する。ゲートウェイ1は、周辺検知ECU22から送信された車外検知結果を受信し、受信した車外検知結果に基づいて、車両周辺に人Aが存在するか否かを判定することができる。
停車検知ECU23は、例えば、車速センサ、車両Cのシフトレバーの位置に応じた信号を出力するポジションスイッチ、イグニッションスイッチ等に接続されている。車速センサは、例えば車輪速センサであり、車輪の回転速度に応じたパルス信号を出力する。停車検知ECU23は、車速センサ、ポジションスイッチ、イグニッションスイッチ等が出力する信号に基づいて車両Cが停車しているか否かを判定し、車両Cが停止しているか否かを示す停車検知結果をゲートウェイ1へ出力する。ゲートウェイ1は、停車検知ECU23から送信された停車検知結果を受信し、受信した停車検知結果に基づいて、車両Cが停止しているか否かを判定することができる。
着座検知ECU24aは、車両Cの座席に埋め込まれた感圧センサ、重量センサ等を有し、当該座席に乗員が座っているか否かを検出し、車内検知結果をゲートウェイ1へ送信する。ゲートウェイ1は着座検知ECU24aから送信される車内検知結果を受信し、受信した車内検知結果に基づいて、車両に人Aが存在するか否かを判定することができる。
把持検知ECU24bは、ステアリングホイールに設けられたタッチセンサを有する。タッチセンサは例えば静電容量センサであり、把持検知ECU24bは、タッチセンサの信号に基づいて、運転者がステアリングホイールを把持しているか否かを判定する。把持検知ECU24bは、ステアリングホイールが把持されているか否かを示した車内検知結果をゲートウェイ1へ送信する。ゲートウェイ1は把持検知ECU24bから送信される車内検知結果を受信し、受信した車内検知結果に基づいて、車両に人Aが存在するか否かを判定することができる。
施解錠ECU25は、車両ドアの施錠及び解錠を行う図示しない施解錠装置を駆動するアクチュエータに接続されている。車両ドアのリクエストスイッチが操作され、正規の携帯機がドア付近にある場合、施解錠ECU25は、施解錠装置を駆動させ、車両ドアを施錠又は解錠する。また、正規の携帯機からドアの施解錠を指示する信号が送信され、当該信号を受信した場合、施解錠ECU25は、施解錠装置を駆動させ、車両ドアを施錠又は解錠する。なお、リクエストスイッチの操作状態の検知、携帯機との間の無線通信処理、携帯機の位置検出、携帯機の認証処理等は他のECU2が実行すると良い。施解錠ECU25は、当該他のECU2から、リクエストスイッチの操作状態、携帯機の位置検出結果、認証結果、携帯機から無線送信された施解錠を指示する信号等を受信すれば良い。
また、施解錠ECU25は、ドアの施解錠状態を示す情報を、通信線1cを介してゲートウェイ1へ送信することができる。ゲートウェイ1は、施解錠ECU25から送信される当該情報を受信することによって、ドアの施解錠状態を認識することができる。
本実施の形態に係る更新処理システム100では、ゲートウェイ1に通信線1dを介して無線通信装置3が接続されている。ゲートウェイ1は、無線通信装置3を介して車両Cの外部に設置されたサーバ装置9との通信を行うことができる。
無線通信装置3は、例えば携帯電話通信網又は無線LAN(Local Area Network)等の無線通信を行うことによって、車両Cの外部に設置されたサーバ装置9との間で通信を行うことができる。無線通信装置3は、ゲートウェイ1及びサーバ装置9の間の通信を中継することができ、ゲートウェイ1から与えられたデータをサーバ装置9へ送信すると共に、サーバ装置9から受信したデータをゲートウェイ1へ与える。
サーバ装置9は、車両Cに搭載されるECU2にて実行されるプログラムを管理及び記憶している。サーバ装置9は、車両Cからの問合わせに応じて、各ECU2が記憶するプログラムなどの更新が必要であるか否かを通知すると共に、更新が必要である場合には更新用のプログラムを車両Cへ配信する処理を行う。ゲートウェイ1は、サーバ装置9と通信を行い、ECU2が記憶する後述のプログラム21dを更新するための更新プログラムを取得し、取得した更新プログラムをECU2へ送信することができる。
車両Cの適所には外部の機器を有線で接続するためのコネクタ4が設けられている。ゲートウェイ1は通信線1eにてコネクタ4に接続されている。コネクタ4には、例えば通信ケーブルを介してダイアグツール5が着脱可能に接続される。これによりゲートウェイ1は、通信線1e、コネクタ4及び通信ケーブルを介してダイアグツール5との通信を行うことができる。
ダイアグツール5は、例えば車両Cのディーラ又は整備工場等に備えられる装置であり、車両Cの不具合の検査又は設定変更等を作業者が行うための装置である。ダイアグツール5は、例えば操作部及び表示部等を有する可搬型の装置である。作業者がダイアグツール5の通信ケーブルを車両Cのコネクタ4に接続し、適宜の認証処理などを経た後で、ダイアグツール5及び車両Cのゲートウェイ1が通信可能となる。
本実施の形態に係る更新処理システム100では、ゲートウェイ1が無線通信装置3を介して定期的にサーバ装置9との通信を行い、ECU2が記憶しているプログラムの更新の有無を確認する。更新がある場合、ゲートウェイ1は、更新用プログラムをサーバ装置9から取得して自身の記憶部12に記憶する。更新用プログラムの取得が完了した後、ゲートウェイ1は、通信線1a、1b、1cを介して更新対象のECU2へ更新用プログラムを送信することによって、ECU2の更新処理を行う。ECU2は、ゲートウェイ1から送信された更新用プログラムを受信して自身の記憶部21bに蓄積し、更新用プログラムを全て受信し終えた後に自身の実行するプログラムを蓄積した更新用プログラムに変更することによって、プログラムの更新を行う。以下、本実施形態では、主に駆動ECU21のプログラムを更新する例を説明する。
本実施の形態に係るゲートウェイ1は、図2に示すように、処理部(プロセッサ)11、記憶部(ストレージ)12及び第1~第5通信部(トランシーバ)13a~13e等を備える。処理部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置を用いて構成され、記憶部12に記憶されたコンピュータプログラム12aを読み出して実行することにより、種々の演算処理を行う。本実施の形態において処理部11は、車内ネットワークの通信線1a~1e間のデータ送受信を中継する処理、及び、ECU2の更新処理等に必要な演算処理を行う。
記憶部12は、フラッシュメモリ又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性のメモリ素子を用いて構成されている。記憶部12は、処理部11が実行する各種のプログラム、及び、処理部11の処理に必要な各種のデータを記憶する。本実施の形態において記憶部12は、処理部11が実行するコンピュータプログラム12aを記憶している。なおコンピュータプログラム12aは、例えばゲートウェイ1の製造段階において記憶部12に書き込まれてもよく、また例えば遠隔のサーバ装置9などが配信するものをゲートウェイ1が通信にて取得してもよく、また例えばメモリカード又は光ディスク等の記録媒体101に記録されたものをゲートウェイ1が読み出して記憶部12に記憶してもよく、また例えば記録媒体101に記録されたものを書込装置が読み出してゲートウェイ1の記憶部12に書き込んでもよい。コンピュータプログラム12aは、ネットワークを介した配信の態様で提供されてもよく、記録媒体101に記録された態様で提供されてもよい。
ゲートウェイ1は、第1通信部13a、第2通信部13b、第3通信部13c、第4通信部13d及び第5通信部13eを備える。第1通信部13a、第2通信部13b、第3通信部13c、第4通信部13d及び第5通信部13eは、車内ネットワークを構成する通信線1a~1eにそれぞれ接続され、所定の通信プロトコルに従ってECU2、サーバ装置9、ダイアグツール5とデータの送受信を行う。本実施の形態において、第1~第5通信部13a~13eはCANの通信規格に基づくデータの送受信を行うものとするが、通信規格はCAN以外のどのようなものであってもよい。第1~第5通信部13a~13eは、処理部11から与えられたデータを電気信号に変換して通信線1a~1eへ出力することによって情報を送信すると共に、通信線1a~1eの電位をサンプリングして取得することによりデータを受信し、受信したデータを処理部11へ与える。なおゲートウェイ1が備える5つの第1~第5通信部13a~13eは、それぞれ異なる通信プロトコルに従って通信を行うものであってもよい。
図3は、駆動ECU2の構成を示す模式図である。なお本図においては、車両Cに搭載された複数のECU2のうち、駆動ECU21の構成を図示しているが、他のECU2についても同様の構成である。駆動ECU21は、制御部(プロセッサ)21、記憶部21b(ストレージ)21b及びECU通信部(トランシーバ)21c等を備える。制御部21aには、ECU2の機能に応じて、各種センサ、アクチュエータ等が接続されている。制御部21aは、例えばCPU又はMPU等の演算処理装置を用いて構成され、記憶部21bに記憶されたプログラム21dを読み出して実行することにより、種々の演算処理を行う。なお記憶部21bに記憶されるプログラム21dは、ECU2毎にその内容が異なっている。
記憶部21bは、フラッシュメモリ又はEEPROM等の不揮発性のメモリ素子を用いて構成されている。記憶部21bは、制御部21aが実行するプログラム21dと、このプログラム21dの実行に必要なデータとを記憶する。最初期のプログラム21dは、例えば駆動ECU21の製造段階において記憶部21bに書き込まれてもよく、また例えばメモリカード又は光ディスク等の記録媒体に記録されたものを駆動ECU21が読み出して記憶部21bに記憶してもよく、また例えば記録媒体に記録されたものを書込装置が読み出して駆動ECU21の記憶部21bに書き込んでもよい。ただし本実施の形態においては、駆動ECU21が車両Cに搭載された後、ゲートウェイ1から通信線1aを介して送信された更新用プログラムを駆動ECU21が受信し、受信した更新用プログラムにより駆動ECU21が記憶部21bのプログラム21dを更新する。
本実施の形態において駆動ECU21の記憶部21bは、プログラム21dを記憶するための2つの領域が設けられている。2つの領域は、いずれもプログラム21dを記憶する十分な記憶容量を有している。制御部21aは記憶部21bの一方の領域からプログラム21dを読み出して処理を行い、ゲートウェイ1から受信した更新用プログラムが記憶部21bの他方の領域に記憶される。駆動ECU21は、ゲートウェイ1から更新用プログラムの全ての受信を完了した後、制御部21aがプログラム21dを読み出す領域を切り替えることによって、プログラム21dの更新を行う。
ECU通信部21Cは、車内ネットワークを構成する通信線1aに接続され、例えばCANの通信プロトコルに従ってデータの送受信を行う。ECU通信部21Cは、制御部21aから与えられたデータを電気信号に変換して通信線1aへ出力することによってデータを送信すると共に、通信線1aの電位をサンプリングして取得することによりデータを受信し、受信したデータを制御部21aへ与える。
図4及び図5は、プログラム更新処理の手順を示すフローチャート、図6、図7及び図8は、プログラム更新方法を示す説明図である。
ゲートウェイ1の処理部11は、サーバ装置9から更新要求を受信したか否かを判定する(ステップS11)。更新要求を受信していないと判定した場合(ステップS11:NO)、処理部11は、更新要求を受信するまで待機する。
更新要求を受信したと判定した場合(ステップS11:YES)、処理部11は、更新要求の送信元のサーバ装置9から送信される更新用プログラムを受信することにより、更新処理に用いる更新用プログラムを取得する(ステップS12)。
処理部11は、ゲートウェイ1の第5通信部13eないしコネクタ4にダイアグツール5が接続されているか否かを判定する(ステップS13)。図6に示すように、ダイアグツール5が接続されていると判定した場合(ステップS13:YES)、処理部11は、車内外に存在する人Aに有無を検知する処理を実行することなく、ステップS12で取得した更新用プログラムを用いて、ECU2の記憶部21bが記憶するプログラム21dの更新処理を実行する(ステップS14)。プログラム21dの更新処理完了の通知をECU2から受信すると、処理部11はプログラム更新処理を終える。
ダイアグツール5が接続されていないと判定した場合(ステップS13:NO)、処理部11は、周辺検知ECU22から送信される車外検知結果を第2通信部13bにて受信する(ステップS15)。処理部11は、着座検知ECU24a、把持検知ECU24bから送信される車内検知結果を第2通信部13bにて受信する(ステップS16)。処理部11は、ステップS15及びステップS16で受信した車内検知結果及び車外検知結果に基づいて、車両周辺及び車内に人Aが存在するか否かを判定する(ステップS17)。図7Aに示すように、車両周辺及び車内に人Aが存在すると判定した場合(ステップS17:YES)、処理部11は処理をステップS15へ戻し、車両周辺及び車内の監視を継続する。つまり、処理部11は、プログラム更新処理を実行することなく、待機する。
車両周辺及び車内に人Aが存在しないと判定した場合(ステップS17:NO)、車両周辺及び車内における人Aの不在時間、即ち車両周辺及び車内に人Aが存在しないと判定されてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS18)。人Aの不在時間が所定時間以内であると判定した場合(ステップS18:NO)、処理部11は処理をステップS15へ戻し、車両周辺及び車内の監視を継続する。
図7Bに示すように、車両周辺及び車内に人Aが存在しないと判定されてから所定時間が経過したと判定した場合(ステップS18:YES)、処理部11は、車両Cのドアの施錠命令信号を第3通信部13cにて施解錠ECU25へ送信する(ステップS19)。施錠命令信号の送信により、車両Cのドアは施錠される。次いで処理部11は、ステップS12で取得した更新用プログラムを用いて、駆動ECU21の記憶部21bが記憶するプログラム21dの更新処理を開始する(ステップS20)。
更新処理を開始した後、処理部11は、周辺検知ECU22から送信される車外検知結果を第2通信部13bにて受信し(ステップS21)、着座検知ECU24a、把持検知ECU24bから送信される車内検知結果を第2通信部13bにて受信する(ステップS22)。処理部11は、ステップS21及びステップS22で受信した車外検知結果及び車内検知結果に基づいて、車両周辺及び車内に人Aが存在するか否かを判定する(ステップS23)。
車両周辺及び車内に人Aが存在しないと判定した場合(ステップS23:NO)、施解錠ECU25と通信を行い、解錠操作が行われたか否かを判定する(ステップS24)。解錠操作が行われていないと判定した場合(ステップS24:NO)、処理部11は、ECU2と通信を行い、プログラム21dの更新処理が完了したか否かを判定する(ステップS25)。例えば、ECU2は、プログラム21dの更新が完了した場合、ゲートウェイ1に完了信号するように構成されており、処理部11はECU2から送信された完了信号を受信したか否かによって、更新が完了したか否かを判定することができる。図8Aに示すように、車両周辺及び車内に人Aがおらず、プログラム21dの更新が完了していないと判定した場合(ステップS25:NO)、処理部11は処理をステップS21へ戻し、プログラム更新処理を継続しながら車両周辺及び車内の人Aの監視を継続する。プログラム21dの更新処理が完了したと判定した場合(ステップS25:YES)、処理部11は処理を終える。
図8Bに示すように、プログラム更新中において、車両周辺及び車内に人Aが存在すると判定した場合(ステップS23:YES)、又はドアの解錠操作が行われたと判定した場合(ステップS24:YES)、処理部11はプログラム21dの更新処理を一時停止させる(ステップS26)。具体的には、処理部11は、更新の一時停止を指示する一時停止命令信号を駆動ECU21へ送信する。一時停止命令信号を受信した駆動ECU21は、プログラム21dの更新処理を一時停止させる。
次いで、処理部11は、周辺検知ECU22から送信される車外検知結果を第2通信部13bにて受信し(ステップS27)、着座検知ECU24a、把持検知ECU24bから送信される車内検知結果を第2通信部13bにて受信する(ステップS28)。処理部11は、ステップS27及びステップS28で受信した車外検知結果及び車内検知結果に基づいて、車両周辺及び車内に人Aが存在するか否かを判定する(ステップS29)。
車両周辺及び車内に人Aが存在すると判定した場合(ステップS29:YES)、処理部11は処理をステップS27へ戻し、車両周辺及び車内の監視を継続する。
車両周辺及び車内に人Aが存在しないと判定した場合(ステップS29:NO)、車両周辺及び車内における人Aの不在時間、即ち車両周辺及び車内に人Aが存在しないと判定されてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS30)。人Aの不在時間が所定時間以内であると判定した場合(ステップS30:NO)、処理部11は処理をステップS27へ戻し、車両周辺及び車内の監視を継続する。
車両周辺及び車内に人Aが存在しないと判定されてから所定時間が経過したと判定した場合(ステップS30:YES)、処理部11は、車両Cのドアの施錠命令信号を第3通信部13cにて施解錠ECU25へ送信し(ステップS31)、図8Cに示すように、プログラム21dの更新処理を再開させ(ステップS32)、処理をステップS21へ戻す。具体的には、処理部11は、更新処理の再開を指示する再開命令信号を駆動ECU21へ送信する。再開命令信号を受信した駆動ECU21は、プログラム21dの更新処理を再開させる。
このように構成された実施形態に係る更新処理システム100、ゲートウェイ1、更新処理方法、コンピュータプログラム12aによれば、車両周辺及び車内に人Aが存在しないことを確認した上で車載装置のプログラム更新処理を実行し、車両周辺及び車内に人Aが存在する場合、プログラム更新処理を制限することができる。
本実施形態によれば、処理部11は、車両周辺に人Aが存在しないことを確認してから所定時間経過後に記憶部21bが記憶するプログラム21dの更新処理を実行する。従って、車両周辺に人Aが存在しないことをより確実に検知し、プログラム更新に係る不測の事態に起因する人的被害を回避することができる。
本実施形態によれば、処理部11は、プログラム21dの更新処理中に、車両周辺に存在する人Aが検知された場合、更新処理を一時停止し、再び人Aが存在しなくなったことを確認した上でプログラム21dの更新処理を再開させる。従って、車両周辺に人Aが存在しない状態で更新処理を進行させることができ、プログラム更新に係る不測の事態に起因する人的被害を回避することができる。
本実施形態によれば、処理部11は、プログラム21dの更新処理中に、ドアが解錠操作が行われた場合、更新処理を一時停止する。遠隔操作にてドアの解錠操作が行われた場合、車両に人Aが接近する可能性がある。従って、車両周辺に人Aが存在する可能性がある場合も更新処理を停止させることができ、プログラム更新に係る不測の事態に起因する人的被害を回避することができる。
本実施形態によれば、処理部11は、車両周辺に人Aが存在しないことを確認してから所定時間経過後に車両のドアを施錠する。従って、プログラム更新中に車内に人Aが入って、車両が操作させることを防ぐことができ、プログラム更新に係る不測の事態に起因する人的被害をより確実に回避することができる。
本実施形態によれば、ダイアグツール5が車内ネットワークに接続された場合、専門知識を有する保守作業車によってプログラム21dの更新処理が管理されている状況にあるため、処理部11は、車両周辺の人Aの有無にかかわらす、記憶部21bが記憶するプログラム21dの更新処理を実行することができる。従って、不必要にプログラム更新処理が中断されることを防ぎ、保守作業車は効率的に車両の保守作業を行うことができる。
本実施形態によれば、処理部11は、車載カメラ22aにて車両周辺に人Aが存在しないことを確認し、記憶部21bが記憶するプログラム21dの更新処理を実行することができる。車載カメラ22aを利用することによって、低コストでシステムを構成することができる。
また、処理部11は、車載カメラ22aに加え、超音波センサ22b、ミリ波レーダ22c、レーザレーダ22dにて車両周辺に人Aが存在しないことを確認する。従って、より確実に車両周辺の人Aを検知し、プログラム更新に係る不測の事態に起因する人的被害をより確実に回避することができる。特に、ミリ波レーダ22cを用いれば、天候に左右されることなく、人Aを検知することができる。レーザレーダ22dを用いれば、他のレーダに比べてより精度良く人Aを検知することができる。
なお、本実施形態では、ECU2のプログラム更新処理を制御するリプロマスタ(更新処理装置)をゲートウェイ1として構成する例を説明したが、リプロマスタをゲートウェイ1と別体で構成しても良い。また、ECU2のプログラムを構成する例を説明したが、車内ネットワークに有線接続又は無線接続される任意のリプロスレーブのプログラムを構成するように構成しても良い。
1 ゲートウェイ
1a,1b,1c,1d,1e 通信線
2 ECU
3 無線通信装置
4 コネクタ
5 ダイアグツール
9 サーバ装置
11 処理部
12 記憶部
13a 第1通信部
13b 第2通信部
13c 第3通信部
13d 第4通信部
13e 第5通信部
21 駆動ECU
22 周辺検知ECU
23 停車検知ECU
24a 着座検知ECU
24b 把持検知ECU
25 施解錠ECU
21a 制御部
21b 記憶部
21c ECU通信部
22a 車載カメラ
22b 超音波センサ
22c ミリ波レーダ
22d レーザレーダ
100 更新処理システム
C 車両
A 人

Claims (9)

  1. プログラムを書き換え可能に記憶した記憶部を有する第1の車載装置と、車両周辺に存在する人を検知するセンサを有し、該車両周辺に存在する人の有無を示す検知結果を送信する第2の車載装置と、車内の人を検知するセンサを有し、前記車内の人の有無を示す車内検知結果を送信する第3の車載装置とそれぞれ通信を行う通信部と、
    前記記憶部が記憶した前記プログラムを更新するための更新用プログラムを外部から取得し、取得した前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行する処理部と
    を備え、
    前記処理部は、
    前記通信部にて受信した前記検知結果及び前記車内検知結果に基づき、前記車両周辺及び前記車内に人が存在しないと判定した場合、前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行し、
    前記車両周辺に存在する人が検知されず、所定時間が経過した場合、車両のドアの施錠を指示する施錠命令信号を前記通信部に送信させる
    車載更新装置。
  2. 前記処理部は、
    人が存在しないことを確認してから所定時間が経過した場合、前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行する
    請求項1に記載の車載更新装置。
  3. 前記処理部は、
    前記プログラムの更新処理中、前記車両周辺に人が存在すると判定した場合、前記第1の車載装置による前記プログラムの更新処理を停止し、再び前記車両周辺に人が存在しないと判定されてから所定時間が経過した場合、前記プログラムの更新処理を再開させる
    請求項1又は請求項2に記載の車載更新装置。
  4. 前記処理部は、
    車両のドアの解錠操作が行われた場合、前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を停止させる
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車載更新装置。
  5. 車両の保守に係る通信装置が、自装置及び前記第1の車載装置が接続された車内ネットワークに接続された場合、前記車両周辺に存在する人の有無に拘わらず前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行する
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車載更新装置。
  6. 前記検知結果は、
    前記車両周辺を撮像する車載カメラ又はレーダにて前記車両周辺に存在する人を検知した結果を含む
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車載更新装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車載更新装置と、
    前記プログラムを書き換え可能に記憶した前記記憶部を有する第1の車載装置と、
    前記車両周辺に存在する人を検知するセンサを有し、該車両周辺に存在する人の有無を示す前記検知結果を送信する第2の車載装置と
    車内の人を検知するセンサを有し、前記車内の人の有無を示す車内検知結果を送信する第3の車載装置と
    を備える更新処理システム。
  8. 第1の車載装置が有する記憶部が記憶したプログラムの更新処理を実行する更新処理方法であって、
    前記記憶部が記憶した前記プログラムを更新するための更新用プログラムを外部から取得するステップと、
    車両周辺に存在する人を検知するセンサを有し、該車両周辺に存在する人の有無を示す検知結果を送信する第2の車載装置と通信を行うステップと、
    車内の人を検知するセンサを有し、前記車内の人の有無を示す車内検知結果を送信する第3の車載装置と通信を行うステップと、
    受信した前記検知結果及び前記車内検知結果に基づき、前記車両周辺及び前記車内に人が存在するか否かを判定するステップと、
    前記車両周辺及び前記車内に人が存在しないと判定した場合、取得した前記更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行するステップと
    前記車両周辺に存在する人が検知されず、所定時間が経過した場合、車両のドアの施錠を指示する施錠命令信号を送信するステップと
    を備える更新処理方法。
  9. コンピュータに、第1の車載装置が有する記憶部が記憶したプログラムの更新処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    車両周辺に存在する人を検知するセンサを有し、該車両周辺に存在する人の有無を示す検知結果を送信する第2の車載装置と通信を行うステップと、
    車内の人を検知するセンサを有し、前記車内の人の有無を示す車内検知結果を送信する第3の車載装置と通信を行うステップと、
    受信した前記検知結果及び前記車内検知結果に基づき、前記車両周辺及び前記車内に人が存在するか否かを判定するステップと、
    前記車両周辺及び前記車内に人が存在しないと判定した場合、前記プログラムを更新するための、外部から取得した更新用プログラムにて前記記憶部が記憶する前記プログラムの更新処理を実行するステップと
    前記車両周辺に存在する人が検知されず、所定時間が経過した場合、車両のドアの施錠を指示する施錠命令信号を送信するステップと
    を実行せるためのコンピュータプログラム。
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