JP7216515B2 - 電動圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動圧縮機に関する。
従来、電気自動車やハイブリッド車等の車両に搭載される空調装置用の圧縮機として、インバータ装置が一体に組込まれた電動圧縮機が用いられている。
このような構成とされた電動圧縮機は、電動モータと圧縮機(例えば、スクロール圧縮機)とが内蔵されるハウジングの外周に配置された金属製の収容ケース(インバータボックス)を有する。
収容ケースの内部には、高電圧電源ユニットから供給される直流電力を三相交流電力に変換し、電動モータに給電するインバータ装置が組込まれている。
収容ケースは、インバータ装置を挿入する開口部を有する収容部本体と、収容部本体の開口部を塞ぐように固定されたカバー部材と、を有する。
カバー部材は、収容部本体の開口部を塞ぐように、収容部本体にボルト等で固定されている。
ところで、収容部本体は、カバー部材と一部が直接接触、或いは締め付け用のボルトを介して接触していため、収容部本体とカバー部材とがメタルタッチする。
このような収容部本体とカバー部材とがメタルタッチする構造の場合、圧縮機等で振動が発生した際に、収容部本体を介して、カバー部材に振動が伝達されて、カバー部材が振動して騒音を発生させてしまうという問題があった。
このような問題を解決することを目的とした技術として、特許文献1に開示された電動圧縮機がある。
特許文献1には、開口部を有し、内部にインバータ装置が収容設置される収容部本体と、開口部を覆うカバー部材と、収容部本体とカバー部材との間に介在して、収容部本体とカバー部材との隙間をシールするガスケットと、を備え、ガスケットが、平たい金属製の芯材と、芯材の両面を覆うように設けられた発泡弾性体と、を備え、かつエンボス加工によって付与された所定形状の凹凸を有しており、収容部本体とカバー部材とがボルトで締結され、ガスケットに付与された凹凸が、ボルトよりも収容部本体内側に配置された電動圧縮機が開示されている。
特許第5653695号公報
しかしながら、特許文献1に開示された電動圧縮機では、ガスケットを介して、収容部本体とカバー部材とをボルトで締結された構成であるため、カバー部材が収容部本体から離間する方向に変位して、ガスケット或いは収容部本体からガスケットが離間すると、ガスケットによるカバー部材の防振を行うことが困難となり、カバー部材の振動に起因する騒音を低減できない恐れがあった。
そこで、本発明は、カバー部材の振動に起因する騒音を低減することの可能な電動圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る電動圧縮機は、圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、 前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、前記基板支持部に対する前記回路基板の位置を規制するように、前記基板支持部に締結され、前記カバー部材の内面と対向する頭部の一面が平面とされたボルトと、前記頭部の一面と前記カバー部材の内面との間に配置されており、前記頭部の一面及び前記カバー部材の内面と接着された防振部材と、を有し、前記頭部には、ねじ穴が設けられており、前記カバー部材の外側から前記カバー部材及び前記防振部材を貫通して、前記ねじ穴に対して螺合されたねじを有する
本発明によれば、ボルトの頭部の一面(平面)とカバー部材の内面との間に配置され、頭部の一面及びカバー部材の内面と接着された防振部材を有することで、カバー部材がボルトの頭部から離間する方向に変位した場合において、防振部材が頭部及びカバー部材と接続された状態を維持することが可能となる。
これにより、カバー部材の変位方向(この場合、カバー部材がボルトの頭部から離間する方向、及びカバー部材がボルトの頭部に近づく方向)に依存することなく、防振部材が頭部及びカバー部材と接続された状態を維持することが可能となる。これにより、カバー部材の振動した際、防振部材によりカバー部材の振動を抑制可能となるので、カバー部材の振動に起因する騒音を低減することができる。
本発明の一態様に係る電動圧縮機は、圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、前記基板支持部に対する前記回路基板の位置を規制するように、前記基板支持部に締結され、前記カバー部材の内面と対向する頭部の一面が平面とされたボルトと、前記頭部の一面と前記カバー部材の内面との間に配置されており、前記カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有する防振部材と、を有し、前記頭部には、ねじ穴が設けられており、前記カバー部材の外側から前記カバー部材及び前記防振部材を貫通して、前記ねじ穴に対して螺合されたねじを有する。
このように、ボルトの頭部の一面とカバー部材の内面との間に配置され、前記カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有する防振部材を有することで、ボルトの頭部の一面及びカバー部材の内面と防振部材とを接着することなく、防振部材により、カバー部材の振動に起因する騒音を低減することができる。
このように、カバー部材の外側からカバー部材及び防振部材を貫通して、ボルトの頭部に設けられたねじ穴に対して螺合されたねじを有することで、カバー部材がボルトの頭部から離間する方向への位置を規制することが可能になるとともに、カバー部材の内面と防振部材との間の接続強度を高めることが可能となる。
これにより、カバー部材の振動を抑制する効果を高めることが可能となるので、カバー部材の振動に起因する騒音を低減する効果を高めることができる。
また、上記本発明の一態様に係る電動圧縮機において、前記カバー部材の外面に配置されたガスケットを有しており、前記ねじは、前記ガスケットを介して、前記ねじ穴に螺合されていてもよい。
このように、カバー部材の外面に配置されたガスケットを設け、かつガスケットを介して、ねじ穴にねじを螺合することで、ガスケットが金属製の場合には、ねじが緩むことを防止できる。
また、ガスケットがゴム製の場合には、防振部材とガスケットとを用いて、カバー部材の振動を抑制することが可能となるので、カバー部材の振動に起因する騒音を低減する効果をさらに高めることができる。
また、上記本発明の一態様に係る電動圧縮機において、前記ガスケットは、ゴム製であってもよい。
このように、ゴム製のガスケットを用いることで、カバー部材の振動に起因する騒音を低減する効果を高めることができる。
本発明の一態様に係る電動圧縮機は、圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、を備え、前記カバー部材は、前記基板支持部と対向する部分に貫通穴を備えており、前記貫通穴の周囲に位置する前記カバー部材を収容するリング状の溝を含み、前記貫通穴に装着され、かつ防振性を備えたグロメットと、前記カバー部材の外側から前記グロメットを貫通して、前記基板支持部に螺合されたねじと、を有しており、前記グロメットは、前記回路基板の他面、及び前記カバー部材に接着されている。
本発明によれば、カバー部材のうち、貫通穴の周囲に位置する部分を収容するリング状の溝を含み、貫通穴に装着され、防振性を備えたグロメットと、カバー部材の外側からグロメットを貫通して、基板支持部に螺合されたねじと、を有し、回路基板の他面、及びカバー部材にグロメットが接着された構成とすることにより、カバー部材が回路基板から離間する方向に変位したときに、グロメットと回路基板の他面及びカバー部材とが接続された状態を維持することが可能となる。
これにより、グロメットによりカバー部材の振動を抑制することが可能となるので、カバー部材の振動に起因する騒音を低減することができる。
また、回路基板とカバー部材との間のみでなく、カバー部材の外側にもグロメットの一部が配置されているため、カバー部材の振動に起因する騒音を低減する効果をさらに高めることができる。
本発明の一態様に係る電動圧縮機は、圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、を備え、前記カバー部材は、前記基板支持部と対向する部分に貫通穴を備えており、前記貫通穴の周囲に位置する前記カバー部材を収容するリング状の溝を含み、前記貫通穴に装着され、かつ防振性を備えたグロメットと、前記カバー部材の外側から前記グロメットを貫通して、前記基板支持部に螺合されたねじと、を有しており、前記グロメットは、前記カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有する。
このように、カバー部材に形成された貫通穴に装着され、防振性を備えるとともに、カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有するグロメットと、カバー部材の外側からグロメットを貫通して、基板支持部に螺合されたねじと、を有することで、回路基板及びカバー部材とグロメットとを接着することなく、グロメットにより、カバー部材の振動に起因する騒音を低減することができる。
本発明の一態様に係る電動圧縮機は、圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、前記基板支持部に対する前記回路基板の位置を規制するように、前記基板支持部に締結され、前記カバー部材の内面と対向する頭部の一面が平面とされ、かつ前記頭部にねじ穴が設けられたボルトと、前記頭部の一面と前記カバー部材の内面との間に配置されており、前記頭部の一面及び前記カバー部材の内面と接着された防振部材と、前記カバー部材の外面に配置され、防振機能を有するガスケットと、前記ガスケットを介して、前記ねじ穴に螺合されたねじと、を有する。
本発明によれば、ボルトの頭部の一面とカバー部材の内面との間に配置されており、頭部の一面及びカバー部材の内面と接着された防振部材と、カバー部材の外面に配置され、防振機能を有するガスケットと、ガスケットを介して、頭部に設けられたねじ穴に螺合されたねじと、を有することにより、防振部材を頭部の一面及びカバー部材の内面と接着させることなく、カバー部材がボルトの頭部から離間する方向に変位した場合において、防振部材が頭部及びカバー部材と接続された状態を維持することが可能となる。
これにより、カバー部材の変位方向(この場合、カバー部材がボルトの頭部から離間する方向、及びカバー部材がボルトの頭部に近づく方向)に依存することなく、防振部材が頭部及びカバー部材と接続された状態を維持することが可能となる。よって、カバー部材の振動した際、防振部材によりカバー部材の振動を抑制することが可能となるので、カバー部材の振動に起因する騒音を低減することができる。
また、上記本発明の一態様に係る電動圧縮機において、前記ガスケットは、ゴム製であってもよい。
このように、ゴム製のガスケットを用いることで、カバー部材の振動に起因する騒音を低減する効果を高めることができる。
また、上記本発明の一態様に係る電動圧縮機において、前記ガスケットは、前記カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有してもよい。
このように、カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有するガスケットを用いることで、カバー部材の振動に起因する騒音の低減効果を高めることができる。
本発明の一態様に係る電動圧縮機は、圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、を備え、前記カバー部材は、前記基板支持部と対向する部分に貫通穴を備えており、前記貫通穴の周囲に位置する前記カバー部材を収容するリング状の溝を含み、前記貫通穴に装着され、かつ防振性を備えたグロメットと、前記カバー部材の外側から前記グロメットを貫通して、前記基板支持部に螺合されたねじと、を有する。
本発明によれば、カバー部材に設けられた貫通穴の周囲に位置するカバー部材を収容するリング状の溝を含み、貫通穴に装着され、防振性を備えたグロメットと、カバー部材の外側からグロメットを貫通して、基板支持部に螺合されたねじと、を有することで、カバー部材がボルトの頭部から離間する方向に変位した場合において、グロメットが回路基板の他面及びカバー部材と接続された状態を維持することが可能となるので、カバー部材の振動に起因する騒音を低減することができる。
また、回路基板とカバー部材との間のみでなく、カバー部材の外側にもグロメットの一部が配置されることになるので、カバー部材の振動に起因する騒音を低減する効果をさらに高めることができる。
また、上記本発明の一態様に係る電動圧縮機において、前記グロメットは、前記カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有してもよい。
このように、カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有するグロメットを用いることで、カバー部材の振動に起因する騒音の低減効果を高めることができる。
また、上記本発明の一態様に係る電動圧縮機において、前記圧縮機は、渦巻き形状とされた固定スクロール及び可動スクロールと、前記固定スクロールと前記可動スクロールとの間に形成され、前記可動スクロールの可動により冷媒を圧縮する複数の圧縮室と、圧縮された前記冷媒を吐出する吐出口と、を備えており、前記圧縮機が前記冷媒を前記吐出口から吐出する段階において、前記複数の圧縮室のうち、最も内側に形成された圧縮室を区画する前記固定スクロールの内側曲線の長さをS(mm)と、前記最も内側に形成された圧縮室を区画する前記可動スクロールの外側曲線の長さをS(mm)と、の平均の値を平均値SAV(mm)したときに、前記カバー部材の固有値E(kHz)が下記(1)式を満たしてもよい。
E≧V/SAV ・・・(1)
但し、上記(1)式において、V(m/s)は前記冷媒の音速である。
このように、上記(1)式を満たすように、カバー部材の固有値Eを設定することで、圧縮機の振動が収容部本体に伝達された際に、防振部材によりカバー部材が振動することを抑制可能となる。これにより、カバー部材の振動に起因する騒音を低減することができる。
本発明の一態様に係る電動圧縮機は、圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、前記カバー部材の内面と接触する防振部材と、を備え、前記圧縮機は、渦巻き形状とされた固定スクロール及び可動スクロールと、前記固定スクロールと前記可動スクロールとの間に形成され、前記可動スクロールの可動により冷媒を圧縮する複数の圧縮室と、圧縮された前記冷媒を吐出する吐出口と、を備えており、前記圧縮機が前記冷媒を前記吐出口から吐出する段階において、前記複数の圧縮室のうち、最も内側に形成された圧縮室を区画する前記固定スクロールの内側曲線の長さS(mm)と、前記最も内側に形成された圧縮室を区画する前記可動スクロールの外側曲線の長さS(mm)と、の値の平均を平均値SAV(mm)したときに、前記カバー部材の固有値E(kHz)が下記(2)式を満たす。
E≧V/SAV ・・・(2)
但し、上記(2)式において、V(m/s)は前記冷媒の音速である。
スクロール圧縮機の筒内の流体音は、圧縮室の代表長さと音速との関係で発生する。代表長さは、スクロール圧縮室の最内周の長さと等価な長さである。したがって、カバーの固有値E(kHz)が筒内の流体音の固有値以上としてもよい。
上記(2)式を満たすように、カバー部材の固有値を設定することで、簡便な構成で、防振部材を用いてカバー部材の振動を抑制することが可能となる。これにより、カバー部材の振動に起因する騒音を低減することができる。
なお、固定スクロールの内側曲線は、腹側曲線という場合がある。また、可動スクロールの外側曲線は、背側曲線という場合がある。
本発明によれば、カバー部材の振動に起因する騒音を低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電動圧縮機の概略構成を示す側面図である。 図1に示す電動圧縮機をA視した側面図である。 図1に示すインバータ装置を収容した図2に示す収容ケースをB-B線で切断した断面図である。 図1に示す圧縮機の内部構造を示す断面図である。 図4に示す状態(冷媒ガスを吐出する段階)において、複数の圧縮室のうち、吐出口に最も近い位置に形成された圧縮室と吐出口とを模式的に示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る電動圧縮機の概略構成を示す側面図である。 図6に示す収容ケースをC-C線で切断した断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る電動圧縮機の概略構成を示す側面図である。 図8に示す収容ケースをD-D線で切断した断面図である。 本発明の第3の実施形態の変形例に係る電動圧縮機の主要部の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る電動圧縮機の概略構成を示す側面図である。 図11に示す収容ケースをF-F線で切断した断面図である。 本発明の第4の実施形態の変形例に係る電動圧縮機の主要部の断面図である。 本発明の第5の実施形態の電動圧縮機の主要部の断面図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の電動圧縮機の寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電動圧縮機の概略構成を示す側面図である。図1では、電動圧縮機10の一例として、カーエアコンに使用されるインバータ一体型電動圧縮機を例に挙げて図示する。
図2は、図1に示す電動圧縮機をA視した側面図である。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図3は、図1に示すインバータ装置を収容した図2に示す収容ケースをB-B線で切断した断面図である。図3において、図1及び図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図1~図3を参照するに、第1の実施形態の電動圧縮機10は、ハウジング11と、電動モータ12と、圧縮機13と、モータ軸14と、収容ケース15と、ボルト16と、防振部材17と、第1の接着層18Aと、第2の接着層18Bと、インバータ装置19と、を有する。
ハウジング11は、第1のハウジング部21と、第2のハウジング部22と、を有する。第1のハウジング部21は、電動モータ12を収容するハウジング本体24と、ハウジング本体24に設けられた冷媒吸入ポート25と、を有する。
冷媒吸入ポート25は、ハウジング11の外部から低温低圧とされた冷媒ガス(冷媒)をハウジング本体24内に導入させる。ハウジング本体24内に導入された低温低圧の冷媒ガスは、電動モータ12の周囲を流通後、第2のハウジング部22内に流れ、圧縮機13に吸い込まれて圧縮される。
第2のハウジング部22は、圧縮機13を収容するハウジング本体27と、ハウジング本体27に設けられ、冷媒ガスが吐出される吐出ポート28と、を有する。ハウジング本体27は、複数のボルト(図示せず)を用いて、ハウジング本体24に対して締め付け固定されている。これにより、第1のハウジング部21と第2のハウジング部22とは、一体に構成されている。
ハウジング11は、第1のハウジング部21内の冷媒が第2のハウジング部22内に移動可能な構成とされている。吐出ポート28は、圧縮機13の中央部まで延在し、圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出口28Aを有する。吐出口28Aは、圧縮機13の一部を構成している。
上記構成とされた吐出ポート28は、圧縮機13により圧縮されることで生成される高温高圧の冷媒をハウジング11の外部に吐出する。
上記構成とされたハウジング11は、耐圧容器として機能する。ハウジング11の材質としては、例えば、アルミダイカストを用いることが可能である。
電動モータ12は、モータ軸14の一端と接続されている。電動モータ12は、モータ軸14を介して、圧縮機13を駆動させる。
図4は、図1に示す圧縮機の内部構造を示す断面図である。図4では、圧縮機13の一例として、スクロール圧縮機を例に挙げて図示する。図4に示す圧縮機13は、吐出口28Aから高温高圧とされた冷媒ガスを吐出している状態を模式的に図示している。
また、図4では、固定スクロール41の位置を基準としたときの可動スクロール42の位置角θが230°の状態を図示している。なお、位置角θは、固定スクロール41の背側巻終わりを基準とした際の可動スクロール42の位置を示す角度である。
さらに、図4では、冷媒ガスを吐出する段階において、複数の圧縮室44のうち、吐出口28Aに最も近い位置に形成された圧縮室を圧縮室44Aとして図示する。図4において、図1~図3に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図1及び図4を参照するに、圧縮機13は、スクロール圧縮機であり、モータ軸14の他端と接続されている。
圧縮機13は、渦巻き形状とされた固定スクロール41と、渦巻き形状とされた可動スクロール42と、固定スクロール41と可動スクロール42との間に形成され、可動スクロール42の可動により冷媒ガスを圧縮する複数の圧縮室44(圧縮室44Aを含む)と、固定スクロール41の中央部と対向し、圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出口28Aと、を有する。
圧縮機13は、可動スクロール42の可動により、形状が変化する複数の圧縮室44を用いて、低温低圧とされた冷媒ガスを圧縮機13の中央に向かう方向に圧縮することで、高温高圧とされた冷媒ガスを生成する。
そして、高温高圧とされた冷媒ガスは、圧縮機13の中央(固定スクロール41の中央)に配置された吐出口28Aに案内され、吐出口28Aを介して、電動圧縮機10の外部に供給される。
収容ケース15は、金属製のケースであり、収容部本体31と、基板支持部32と、カバー部材34と、複数のねじ35と、を有する。
収容部本体31は、第1のハウジング部21の側面(ハウジング11の側面)に設けられている。収容部本体31は、開口部31Aを有する。収容部本体31は、インバータ装置19を収容している。
基板支持部32は、収容部本体31の底面31aに設けられている。基板支持部32は、収容部本体31の底面31aに対して直交する方向に突出している。つまり、基板支持部32は、収容部本体31の内側に突出した状態で設けられている。基板支持部32の先端面32aは、平坦な面とされている。基板支持部32の先端面32aは、インバータ装置19を構成する後述する回路基板55の一面55aを支持する。
基板支持部32は、ボルト16が締結されるねじ穴32Aを有する。ねじ穴32Aは、先端面32aから露出されており、底面31aに対して直交する方向に延在して設けられている。
カバー部材34は、板状とされた部材であり、開口部31Aを塞ぐように、収容部本体31に配置されている。カバー部材34は、収容部本体31側に配置された内面34aと、内面34aの反対側に配置された外面34bと、を有する。また、カバー部材34は、その外周部に複数のねじ穴(図示せず)を有する。
複数のねじ35は、軸部がカバー部材34に形成されたねじ穴、及び該ねじ穴と対向する収容部本体31の縁部に螺合されている。これにより、カバー部材34は、収容部本体31に固定されている。
図3を参照するに、ボルト16は、頭部51と、おねじが加工された軸部52と、を有する。頭部51は、一面51aと、軸部52が設けられた他面51bと、を有する。一面51aは、平坦な面であり円形とされている。他面51bは、一面51aの反対側に配置された平坦な面である。
ボルト16の軸部52は、回路基板55に形成された貫通穴55Aに挿入された状態で、基板支持部32に設けられたねじ穴32Aに締結されている。これにより、回路基板55は、ボルト16により、基板支持部32に固定されている。
防振部材17は、頭部51の一面51aとカバー部材34の内面34aとの間に設けられている。防振部材17は、圧縮機13から発生する振動がカバー部材34に伝達された際に、カバー部材34の振動を抑制するための部材である。防振部材17としては、例えば、防振ゴム(ゴム製の防振部材)を用いることが可能である。
防振部材17として防振ゴムを用いる場合、防振部材17の厚さは、例えば、2mm~20mmの範囲内で設定することが可能である。
防振部材17は、頭部51の一面51aと対向する一面17aと、カバー部材34の内面34aと対向する他面17bと、を有する。一面17a及び他面17bは、平坦な面とされている。他面17bは、一面17aの反対側に配置された面である。
防振部材17の一面17aは、第1の接着層18Aを介して、頭部51の一面51aに接着されている。防振部材17の他面17bは、第2の接着層18Bを介して、カバー部材34の内面34aに接着されている。
第1及び第2の接着層18A,18Bとしては、例えば、加硫接着剤や水分硬化型の接着剤等を用いることが可能である。
このように、ボルト16の頭部51の一面51a(平面)とカバー部材34の内面34aとの間に配置され、頭部51の一面51a及びカバー部材34の内面34aと接着された防振部材17を有することで、カバー部材34がボルト16の頭部51から離間する方向に変位した場合において、防振部材17が頭部51及びカバー部材34と接続された状態を維持することが可能となる。
これにより、カバー部材34の変位方向(この場合、カバー部材34がボルト16の頭部51から離間する方向、及びカバー部材34がボルト16の頭部51に近づく方向)に依存することなく、防振部材17が頭部51及びカバー部材34と接続された状態を維持することが可能となる。
よって、カバー部材34の振動した際、防振部材17によりカバー部材34の振動を抑制することが可能となるので、カバー部材34の振動に起因する騒音を低減することができる。
防振部材17の形状は、例えば、円形とされた頭部51の一面51aの直径と等しい直径を有する円柱形状にすることが可能である。この場合、防振部材17の一面17a及び他面17bの形状は円形となる。
なお、図3では、第1及び第2の接着層18A,18Bを用いて、頭部51の一面51a及びカバー部材34の内面34aに防振部材17を接着させた場合を例に挙げて説明したが、例えば、防振部材17自体が粘着性或いは接着性を有する材料である場合には、第1及び第2の接着層18A,18Bを用いることなく、頭部51の一面51a及びカバー部材34の内面34aに防振部材17を接着させてもよい。
インバータ装置19は、収容ケース15内に収容されている。インバータ装置19は、高電圧系部品(図示せず)と、パワー系基板(図示せず)と、電子部品57及び回路基板55を含むCPU基板58と、インバータモジュール(図示せず)と、を有する。
高電圧系部品(図示せず)としては、例えば、高電圧電源ライン(図示せず)に設けられた平滑コンデンサ、ノーマルモードコイル、及びコモンモードコイル等の部品を用いることが可能である。
パワー系基板(図示せず)としては、例えば、回路基板と、回路基板に実装された複数の電力用半導体スイッチング素子(IGBT)、及びこれらを動作させるパワー制御回路と、で構成された構造体を用いることが可能である。
回路基板55は、基板本体(図示せず)と、基板本体に形成された回路パターン(図示せず)と、を有する。回路基板55は、基板支持部32の先端面32aに固定されている。
回路基板55は、基板支持部32の先端面32aと接触する一面55aと、カバー部材34の内面34aと対向する他面55bと、ボルト16の軸部52を挿入するための貫通穴55Aと、を有する。
電子部品57は、回路基板55の他面55bに実装されている。電子部品57としては、例えば、CPU等の低電圧で動作する素子を用いることができる。
図5は、図4に示す状態(冷媒ガスを吐出する段階)において、複数の圧縮室のうち、吐出口に最も近い位置に形成された圧縮室と吐出口とを模式的に示す図である。図5において、図4に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
ここで、図1、図4、及び図5を参照して、カバー部材34の好ましい固有値Eについて説明する。
図5を参照するに、圧縮機13が冷媒ガス(冷媒)を吐出口28Aから吐出する段階(図4に示す状態)において、複数の圧縮室44のうち、最も内側に形成された圧縮室44Aを区画する固定スクロール41の内側曲線CLの長さS(mm)と、最も内側に形成された圧縮室44Aを区画する可動スクロール42の外側曲線CLの長さS(mm)と、の平均値SAV(mm)は、下記(3)式により算出される。なお、平均値SAV(代表長さ)は、図5に示す中心曲線CLの長さに相当する値である。
AV=(S+S)/2 ・・・(3)
そして、カバー部材34の固有値E(kHz)は、下記(4)式を満たすように設定するとよい。
E≧V/SAV ・・・(4)
但し、上記(4)式において、V(m/s)は冷媒ガス(冷媒)の音速である。
このように、上記(4)式を満たすように、カバー部材34の固有値Eを設定することで、圧縮機13の振動が収容部本体31に伝達された際に、防振部材17によりカバー部材34が振動することを抑制可能となるので、カバー部材34の振動に起因する騒音を低減できる。
また、上記(4)式を満たす固有値Eを有するカバー部材34と、頭部51の一面51a及びカバー部材34の内面34aと接着された防振部材17と、を有することで、カバー部材34の振動を抑制する効果を高めることが可能となるので、カバー部材34の振動に起因する騒音をさらに低減できる。
ここで、具体的な例を挙げて、カバー部材34の固有値E(kHz)について説明する。
冷媒ガス(冷媒)として、フッ素系冷媒であるR-134aを用いる場合、冷媒の音速Vは、150m/s~180m/s程度である。
カーエアコン用の圧縮機13として、33ccのスクロール圧縮機を用いる場合において、長さSが79.97mm、長さSが103.09mmの場合、これら2つの平均値SAVは、91.53mmとなる。
V=180m/sとし、SAV=91.53mmと、V=180m/sと、を上記(4)式に代入すると、E≧1.97(kHz)となる。
したがって、上述した条件の場合、カバー部材34の固有値Eは、1.97kHz以上にすると、カバー部材34の振動が抑制され、カバー部材34の振動に起因する騒音を低減することができる。
第1の実施形態の電動圧縮機10によれば、ボルト16の頭部51の一面51a(平面)とカバー部材34の内面34aとの間に配置され、頭部51の一面51a及びカバー部材34の内面34aと接着された防振部材17を有することで、カバー部材34がボルト16の頭部51から離間する方向に変位した場合において、防振部材17が頭部51及びカバー部材34と接続された状態を維持することが可能となる。
これにより、カバー部材34の変位方向(この場合、カバー部材34がボルト16の頭部51から離間する方向、及びカバー部材34がボルト16の頭部51に近づく方向)に依存することなく、圧縮機13の振動が収容部本体31に伝達された際に、防振部材17によりカバー部材34が振動することを抑制可能となるので、カバー部材34の振動に起因する騒音を低減することができる。
なお、第1の実施形態の電動圧縮機10では、第1及び第2の接着層18A,18Bを用いて、カバー部材34の内面34a及び頭部51の一面51aと防振部材17とを接着させた場合を例に挙げて説明したが、例えば、防振部材17として、カバー部材34の1次固有値の周波数以上(ダンピングしたい周波数以上)とされたサージング周波数を有する防振部材を用いる場合、カバー部材34の内面34a及び頭部51の一面51aと防振部材17とを接着させることなく、防振部材17として、カバー部材34の1次固有値の周波数以上(ダンピングしたい周波数以上)とされたサージング周波数を有する防振部材を用いてもよい。
このように、ボルト16の頭部51の一面51aとカバー部材34の内面34aとの間に配置され、カバー部材34の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有する防振部材17を有することで、ボルト16の頭部51の一面51a及びカバー部材34の内面34aと防振部材17とを接着することなく、カバー部材34の変位に対して防振部材17が充分に追従することが可能となるので、カバー部材34の振動に起因する騒音を低減することができる。
また、第1及び第2の接着層18A,18Bを使用しない場合、ダンピングをしたい周波数での振動変位よりも初期潰し量(初期変位)を大きく設定しておくとよい。これにより、防振部材17を用いて、カバー部材34の振動に起因する騒音をさらに低減することができる。
なお、第1及び第2の接着層18A,18Bを使用する場合において、カバー部材34の1次固有値の周波数以上以上(ダンピングしたい周波数以上)とされたサージング周波数を有する防振部材を用いてもよい。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る電動圧縮機の概略構成を示す側面図である。図6において、図1に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図7は、図6に示す収容ケースをC-C線で切断した断面図である。図7において、第1の実施形態で説明した図3に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図6及び図7を参照するに、第2の実施形態の電動圧縮機65は、第1の実施形態の電動圧縮機10を構成するボルト16に替えて、ボルト66を設け、さらにカバー部材34に設けられた貫通穴34Aと、ねじ68と、を有すること以外は、電動圧縮機10と同様に構成されている。
ボルト66は、頭部51にねじ穴51Aを有すること以外は、ボルト16と同様に構成されている。ボルト66は、回路基板55に設けられた貫通穴55Aに挿入された状態で、基板支持部32のねじ穴32Aに締結されている。
ねじ穴51Aは、頭部51の一面51aから露出されており、一面51aから軸部52に向かう方向に延在している。ねじ穴51Aの深さは、頭部51の厚さよりも小さい。
貫通穴34Aは、カバー部材34のうち、ねじ穴51Aと対向する部分を貫通するように形成されている。
ねじ68は、頭部69と、頭部69と一体とされた軸部71と、を有する。ねじ68は、カバー部材34の外側から軸部71が貫通穴34Aに挿入された状態で、頭部51に設けられたねじ穴51Aに螺合されている。この状態において、ねじ68の軸部71は、第1の接着層18A、防振部材17、及び第2の接着層18Bを貫通している。
第2の実施形態の電動圧縮機65によれば、防振部材17、第1の接着層18A、及び第2の接着層18Bの他に、カバー部材34の外側からカバー部材34及び防振部材17を貫通して、ボルト66の頭部51に設けられたねじ穴51Aに対して螺合されたねじ68を有することで、カバー部材34が頭部51から離間する方向への位置を規制することが可能になるとともに、カバー部材34の内面34aと防振部材17との間の接続強度を高めることが可能となる。
これにより、カバー部材34の振動を抑制する効果を高めることが可能となるので、カバー部材34の振動に起因する騒音を低減する効果を高めることができる。
また、第2の実施形態の電動圧縮機65を構成するカバー部材34の固有値Eは、第1の実施形態で説明した上記(4)式を満たすように設定してもよい。
なお、第2の実施形態の電動圧縮機65では、第1及び第2の接着層18A,18Bを用いて、カバー部材34の内面34a及び頭部51の一面51aと防振部材17とを接着させた場合を例に挙げて説明したが、例えば、カバー部材34の内面34a及び頭部51の一面51aと防振部材17とを接着させることなく、防振部材17として、カバー部材34の1次固有値の周波数以上(ダンピングしたい周波数以上)とされたサージング周波数を有する防振部材を用いてもよい。
このように、ボルト16の頭部51の一面51aとカバー部材34の内面34aとの間に配置され、カバー部材34の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有する防振部材17を有することで、ボルト16の頭部51の一面51a及びカバー部材34の内面34aと防振部材17とを接着することなく、カバー部材34の変位に対して防振部材17が充分に追従することが可能となるので、カバー部材34の振動に起因する騒音を低減することができる。
また、第1及び第2の接着層18A,18Bを使用しない場合、ダンピングをしたい周波数での振動変位よりも初期潰し量(初期変位)を大きく設定しておくとよい。これにより、防振部材17を用いて、カバー部材34の振動に起因する騒音をさらに低減することができる。
なお、第1及び第2の接着層18A,18Bを使用する場合において、カバー部材34の1次固有値の周波数以上(ダンピングしたい周波数以上)とされたサージング周波数を有する防振部材を用いてもよい。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係る電動圧縮機の概略構成を示す側面図である。図8において、図6に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図9は、図8に示す収容ケースをD-D線で切断した断面図である。図9において、第2の実施形態で説明した図7に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図8及び図9を参照するに、第3の実施形態の電動圧縮機75は、第2の実施形態の電動圧縮機65の構成に、さらにガスケット78を設けたこと以外は、電動圧縮機65と同様に構成されている。
ガスケット78は、ねじ68の軸部71が通過可能な穴(図示せず)を有する。ガスケット78は、上記穴がカバー部材34に設けられた貫通穴34Aと対向するように、カバー部材34の外面34bに配置されている。
ガスケット78としては、例えば、表面にゴムがコーティングされたガスケット等を用いることが可能である。
ねじ68は、ガスケット78、カバー部材34、第1の接着層18A、防振部材17、及び第2の接着層18Bを介して、ねじ穴51Aに螺合されている。
第3の実施形態の電動圧縮機75によれば、カバー部材34の外面34bに配置されたガスケット78を設け、かつガスケット78を介して、ねじ穴に51Aにねじ68を螺合することで、ガスケット78が金属製の場合には、ねじ68が緩むことを防止できる。
また、ガスケット78がゴム製の場合には、防振部材17とガスケット78とを用いて、カバー部材34の振動を抑制することが可能となるので、カバー部材34の振動に起因する騒音を低減する効果をさらに高めることができる。
なお、第3の実施形態の電動圧縮機75を構成するカバー部材34の固有値Eについても、第1の実施形態で説明した上記(4)式を満たすように設定してもよい。
図10は、本発明の第3の実施形態の変形例に係る電動圧縮機の主要部の断面図である。図10において、第3の実施形態で説明した図7に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図10を参照するに、第3の実施形態の変形例の電動圧縮機85は、第3の実施形態の電動圧縮機75の構成から、第1及び第2の接着層18A,18Bを除き、かつガスケット78として防振機能を有するものを用いること以外は、電動圧縮機75と同様に構成されている。ガスケット78としては、例えば、表面がゴムでコーティングされたガスケットを用いることが可能である。
つまり、電動圧縮機85では、カバー部材34が静止した状態において、カバー部材34の内面34a及び頭部51の一面51aと防振部材17とが接触し、カバー部材34の外面34bとガスケット78とが接触している。
したがって、カバー部材34が振動して、カバー部材34が静止した位置からカバー部材34が頭部69に近づく方向に変位すると、カバー部材34の内面34aから防振部材17が離間しても、頭部69及びカバー部材34の外面34bにガスケット78が当接されるため、ガスケット78によりカバー部材34の振動を抑制することが可能となる。
一方、カバー部材34が振動して、カバー部材34が静止した位置から頭部69から離間する方向(回路基板55に近づく方向)に変位すると、ガスケット78がカバー部材34の外面34bから離間しても、頭部51の一面51a及びカバー部材34の内面34aに防振部材17が当接されるため、防振部材17によりカバー部材34の振動を抑制することが可能となる。
つまり、第3の実施形態の変形例の電動圧縮機85によれば、第1及び第2の接着層18A,18Bを用いることなく(言い換えれば、ボルト66の頭部51及びカバー部材34の内面34aに防振部材17を接着させることなく)、簡略化された構成で、カバー部材34の振動を抑制することができる。
なお、第3の実施形態の変形例の電動圧縮機85を構成するカバー部材34の固有値Eについても、第1の実施形態で説明した上記(4)式を満たすように設定してもよい。
なお、上述した電動圧縮機75,85を構成するガスケット78として、例えば、カバー部材34の1次固有値の周波数以上(ダンピングしたい周波数以上)とされたサージング周波数を有するガスケットを用いてもよい。このような構成とされたガスケット78を用いることで、カバー部材34の振動に起因する騒音をさらに低減することができる。
(第4の実施形態)
図11は、本発明の第4の実施形態に係る電動圧縮機の概略構成を示す側面図である。図11において、図3に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図12は、図11に示す収容ケースをF-F線で切断した断面図である。図12において、第1の実施形態で説明した図3に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図11及び図12を参照するに、第4の実施形態の電動圧縮機90は、第1の実施形態の電動圧縮機10を構成するボルト16、及び防振部材17に替えて、防振性を備えたグロメット91、及びねじ92を設け、かつカバー部材34にグロメット91を配置するための貫通穴34Bを有すること以外は、電動圧縮機10と同様に構成されている。
貫通穴34Bは、カバー部材34のうち、基板支持部32と対向する部分を貫通するように設けられている。貫通穴34Bの直径は、グロメット91に設けられた後述するリング状の溝に、貫通穴34Bの周囲を区画するカバー部材34が収容可能な大きさとされている。
グロメット91は、その中央を貫通するねじ用貫通穴91Aと、リング状の溝91Bと、を有する。リング状の溝91Bは、グロメット91の側壁の一部をリング状に切り欠くことで形成されている。
カバー部材34のうち、リング状の溝91Bに挿入された部分は、第1の接着層18Aにより、リング状の溝91Bを区画するグロメット91に接着されている。
また、グロメット91の2つの端面のうち、回路基板55の他面55bと対向する端面は、第2の接着層18Bにより回路基板55の他面55bに接着されている。
グロメット91としては、例えば、ゴム製のグロメットを用いることが可能である。
ねじ用貫通穴91Aの延在方向におけるグロメット91の厚さは、回路基板55の他面55bからカバー部材34の外面34bまでの距離よりも大きくなるように構成されている。これにより、カバー部材34の内面34a側及び外面34b側の両方にグロメット91が配置されている。
ねじ92は、図7で説明したねじ68の軸部71よりも長さの長い軸部95を有すること以外は、ねじ68と同様な構成とされている。軸部95の長さは、基板支持部32に設けられたねじ穴32Aに螺合可能な長さとされている。
上記構成とされたねじ92は、カバー部材34の外側から軸部95が貫通穴34Bに挿入された状態で、ねじ穴32Aに螺合されている。これにより、軸部95は、グロメット91及び第2の接着層18Bを貫通している。
第4の実施形態の電動圧縮機90によれば、カバー部材34のうち、貫通穴34Bの周囲に位置する部分を収容するリング状の溝91Bを含み、貫通穴34Bに装着され、防振性を備えたグロメット91と、カバー部材34の外側からグロメット91を貫通して、基板支持部32に螺合されたねじ92と、を有し、回路基板55の他面55b、及びカバー部材34にグロメット91が接着された構成とすることにより、カバー部材34が回路基板55から離間する方向に変位したときに、グロメット91と回路基板55の他面55b及びカバー部材とが接続された状態を維持することが可能となる。
このため、グロメット91によりカバー部材34の振動を抑制することが可能となるので、カバー部材34の振動に起因する騒音を低減することができる。
また、回路基板55とカバー部材34との間のみでなく、カバー部材34の外側(外面34b)にもグロメット91の一部が配置されているため、カバー部材34の振動に起因する騒音を低減する効果をさらに高めることができる。
なお、第4の実施形態の電動圧縮機90を構成するカバー部材34の固有値Eについても、第1の実施形態で説明した上記(4)式を満たすように設定してもよい。
図13は、本発明の第4の実施形態の変形例に係る電動圧縮機の主要部の断面図である。図13において、第4の実施形態で説明した図12に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図13を参照するに、第4の実施形態の変形例の電動圧縮機100は、第4の実施形態の電動圧縮機90の構成から、第1及び第2の接着層18A,18Bを除いたこと以外は、電動圧縮機90と同様に構成されている。
電動圧縮機100では、カバー部材34の内面34a及び外面34bの両方にグロメット91の一部が配置されており、カバー部材34が静止した状態において、カバー部材34の内面34a及び外面34bとグロメット91とが接触している。
電動圧縮機100では、カバー部材34が振動して、カバー部材34が静止した位置から回路基板55から離間する方向に変位すると、カバー部材34の内面34aからグロメット91が離間しても、カバー部材34の外側に配置されたグロメット91の一部がカバー部材34の外面34b及びねじ92の頭部69に当接されるため、カバー部材34の外側に配置されたグロメット91によりカバー部材34の振動を抑制することが可能となる。
一方、カバー部材34が振動して、カバー部材34が静止した位置から回路基板55に近づく方向に変位すると、グロメット91がカバー部材34の外面34bから離間しても、カバー部材34の内面34a及び回路基板55の他面55bにグロメット91の一部が当接されるため、カバー部材34の内側に配置されたグロメット91により、カバー部材34の振動を抑制することが可能となる。
つまり、第4の実施形態の変形例の電動圧縮機100によれば、第1及び第2の接着層18A,18Bを用いることなく、簡略化された構成で、カバー部材34の振動を抑制することができる。
なお、第4の実施形態の変形例の電動圧縮機100を構成するカバー部材34の固有値Eについても、第1の実施形態で説明した上記(4)式を満たすように設定してもよい。
なお、上述した電動圧縮機90,100を構成するグロメット91として、例えば、カバー部材34の1次固有値の周波数以上(ダンピングしたい周波数以上)とされたサージング周波数を有するグロメットを用いてもよい。このような構成とされたグロメット91を用いることで、カバー部材34の振動に起因する騒音をさらに低減することができる。
(第5の実施形態)
図14は、本発明の第5の実施形態の電動圧縮機の主要部の断面図である。図14において、第1の実施形態で説明した図3に示す構造体と同一構成部分には同一符号を付す。
図14を参照するに、第5の実施形態の電動圧縮機110は、第1の実施形態の電動圧縮機10の構成から、第1及び第2の接着層18A,18Bを除き、かつ第1の実施形態で説明した上記(4)式を満たすように、カバー部材34の固有値Eを設定したこと以外は、電動圧縮機10と同様に構成されている。
このような構成とされた第5の実施形態の電動圧縮機110では、第1及び第2の接着層18A,18Bを用いて、防振部材17とカバー部材34の内面34a及び頭部51の一面51aとを接着させることなく、カバー部材34の振動を抑制することが可能となるので、簡便な構成で、カバー部材34の振動に起因する騒音を低減することができる。
また、上記(4)式を満たす固有値Eを有するカバー部材34は、図14に示す構造以外の電動圧縮機(具体的には、防振部材17の両端に図3に示す第1及び第2の接着層18A,18Bを備えてない電動圧縮機)に適用可能である。
なお、上述した電動圧縮機110を構成する防振部材17として、例えば、カバー部材34の1次固有値の周波数以上(ダンピングしたい周波数以上)とされたサージング周波数を有する防振部材を用いてもよい。このような構成とされた防振部材17を用いることで、カバー部材34の振動に起因する騒音をさらに低減することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10,65,75,85,90,100,110…電動圧縮機
11…ハウジング
12…電動モータ
13…圧縮機
14…モータ軸
15…収容ケース
16,66…ボルト
17…防振部材
17a,51a,55a…一面
17b,51b,55b…他面
18A…第1の接着層
18B…第2の接着層
19…インバータ装置
21…第1のハウジング部
22…第2のハウジング部
24,27…ハウジング本体
25…冷媒吸入ポート
28…吐出ポート
28A…吐出口
31…収容部本体
31a…底面
31A…開口部
32…基板支持部
32a…先端面
32A,51A…ねじ穴
34…カバー部材
34a…内面
34b…外面
34A,34B,55A…貫通穴
35,68,92…ねじ
41…固定スクロール
42…可動スクロール
44,44A…圧縮室
51,69…頭部
52,71,95…軸部
55…回路基板
57…電子部品
58…CPU基板
78…ガスケット
91…グロメット
91A…ねじ用貫通穴
91B…リング状の溝
CL…内側曲線
CL…外側曲線
CL…中心曲線
θ…位置角

Claims (13)

  1. 圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、
    電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、
    前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、
    前記基板支持部に対する前記回路基板の位置を規制するように、前記基板支持部に締結され、前記カバー部材の内面と対向する頭部の一面が平面とされたボルトと、
    前記頭部の一面と前記カバー部材の内面との間に配置されており、前記頭部の一面及び前記カバー部材の内面と接着された防振部材と、
    を有し、
    前記頭部には、ねじ穴が設けられており、
    前記カバー部材の外側から前記カバー部材及び前記防振部材を貫通して、前記ねじ穴に対して螺合されたねじを有する電動圧縮機。
  2. 圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、
    電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、
    前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、
    前記基板支持部に対する前記回路基板の位置を規制するように、前記基板支持部に締結され、前記カバー部材の内面と対向する頭部の一面が平面とされたボルトと、
    前記頭部の一面と前記カバー部材の内面との間に配置されており、前記カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有する防振部材と、
    を有し、
    前記頭部には、ねじ穴が設けられており、
    前記カバー部材の外側から前記カバー部材及び前記防振部材を貫通して、前記ねじ穴に対して螺合されたねじを有する電動圧縮機。
  3. 前記カバー部材の外面に配置されたガスケットを有しており、
    前記ねじは、前記ガスケットを介して、前記ねじ穴に螺合されている請求項1又は2記載の電動圧縮機。
  4. 前記ガスケットは、ゴム製である請求項記載の電動圧縮機。
  5. 圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、
    電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、
    前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、
    を備え、
    前記カバー部材は、前記基板支持部と対向する部分に貫通穴を備えており、
    前記貫通穴の周囲に位置する前記カバー部材を収容するリング状の溝を含み、前記貫通穴に装着され、かつ防振性を備えたグロメットと、
    前記カバー部材の外側から前記グロメットを貫通して、前記基板支持部に螺合されたねじと、
    を有しており、
    前記グロメットは、前記回路基板の他面、及び前記カバー部材に接着されている電動圧縮機。
  6. 圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、
    電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、
    前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、
    を備え、
    前記カバー部材は、前記基板支持部と対向する部分に貫通穴を備えており、
    前記貫通穴の周囲に位置する前記カバー部材を収容するリング状の溝を含み、前記貫通穴に装着され、かつ防振性を備えたグロメットと、
    前記カバー部材の外側から前記グロメットを貫通して、前記基板支持部に螺合されたねじと、
    を有しており、
    前記グロメットは、前記カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有する電動圧縮機。
  7. 圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、
    電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、
    前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、
    前記基板支持部に対する前記回路基板の位置を規制するように、前記基板支持部に締結され、前記カバー部材の内面と対向する頭部の一面が平面とされ、かつ前記頭部にねじ穴が設けられたボルトと、
    前記頭部の一面と前記カバー部材の内面との間に配置されており、前記頭部の一面及び前記カバー部材の内面と接着された防振部材と、
    前記カバー部材の外面に配置され、防振機能を有するガスケットと、
    前記ガスケットを介して、前記ねじ穴に螺合されたねじと、
    を有する電動圧縮機。
  8. 前記ガスケットは、ゴム製である請求項記載の電動圧縮機。
  9. 前記ガスケットは、前記カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有する請求項7または8記載の電動圧縮機。
  10. 圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、
    電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、
    前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、
    を備え、
    前記カバー部材は、前記基板支持部と対向する部分に貫通穴を備えており、
    前記貫通穴の周囲に位置する前記カバー部材を収容するリング状の溝を含み、前記貫通穴に装着され、かつ防振性を備えたグロメットと、
    前記カバー部材の外側から前記グロメットを貫通して、前記基板支持部に螺合されたねじと、
    を有する電動圧縮機。
  11. 前記グロメットは、前記カバー部材の1次固有値の周波数以上とされたサージング周波数を有する請求項10記載の電動圧縮機。
  12. 前記圧縮機は、渦巻き形状とされた固定スクロール及び可動スクロールと、前記固定スクロールと前記可動スクロールとの間に形成され、前記可動スクロールの可動により冷媒を圧縮する複数の圧縮室と、圧縮された前記冷媒を吐出する吐出口と、を備えており、
    前記圧縮機が前記冷媒を前記吐出口から吐出する段階において、前記複数の圧縮室のうち、最も内側に形成された圧縮室を区画する前記固定スクロールの内側曲線の長さをS(mm)と、前記最も内側に形成された圧縮室を区画する前記可動スクロールの外側曲線の長さをS(mm)と、の平均の値を平均値SAV(mm)したときに、前記カバー部材の固有値E(kHz)が下記(1)式を満たす請求項1ないし11のうち、いずれか1項記載の電動圧縮機。
    E≧V/SAV ・・・(1)
    但し、上記(1)式において、V(m/s)は前記冷媒の音速である。
  13. 圧縮機、及び前記圧縮機を駆動させる電動モータを収容するハウジングと、
    電子部品が実装された回路基板を含むインバータ装置と、
    前記ハウジングの側面に設けられ、前記インバータ装置を収容する収容部本体、前記収容部本体の内側に突出して設けられ、前記回路基板の一面を支持する基板支持部、及び前記収容部本体に固定され、前記収容部本体の開口部を塞ぐカバー部材を含む収容ケースと、
    前記カバー部材の内面と接触する防振部材と、
    を備え、
    前記圧縮機は、渦巻き形状とされた固定スクロール及び可動スクロールと、前記固定スクロールと前記可動スクロールとの間に形成され、前記可動スクロールの可動により冷媒を圧縮する複数の圧縮室と、圧縮された前記冷媒を吐出する吐出口と、を備えており、
    前記圧縮機が前記冷媒を前記吐出口から吐出する段階において、前記複数の圧縮室のうち、最も内側に形成された圧縮室を区画する前記固定スクロールの内側曲線の長さS(mm)と、前記最も内側に形成された圧縮室を区画する前記可動スクロールの外側曲線の長さS(mm)と、の値の平均を平均値SAV(mm)したときに、前記カバー部材の固有値E(kHz)が下記(2)式を満たす電動圧縮機。
    E≧V/SAV ・・・(2)
    但し、上記(2)式において、V(m/s)は前記冷媒の音速である。
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