JP7216489B2 - 測定装置、測定プログラム及び測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測定装置、測定プログラム及び測定方法に関する。
現在、自己の血糖値(血液中のグルコース濃度の値)を測定するための様々な血糖値測定装置が市販されている。例えば、血糖値測定装置として、血糖自己測定(SMBG:Self-Monitoring of Blood Glucose)を行うためのSMBG装置や、持続グルコース測定(CGM:Continuous Glucose Monitoring)を行うためのCGM装置が知られている。SM
BG装置では、穿刺器具を用いて指先などから採取した血液を、測定器に装着した試験片に付着させて血糖値の測定を測定する。また、CGM装置では、電極とグルコースに反応する酵素を含む微小センサを皮下に留置し、間質液中のグルコース濃度を持続的に測定する。CGMでは、数日~数週間程度に亘りセンサを皮下に留置し、数十秒~数分間隔毎に血糖値が連続的に測定される。
血糖値と間質液中のグルコース濃度の値(以下、グルコース濃度値と表記する。)とは乖離している。そのため、CGM装置では、入力された血糖値を参照して間質液中のグルコース濃度値を補正し、間質液中のグルコース濃度値を血糖値に近似させている。CGM装置では、一定期間毎に血糖値を入力することにより、CGMの較正が行われている。CGMの較正の周期は、CGM装置のセンサの性能に依存し、4回/日、2回/日、1回/日等である。例えば、CGMの較正の周期が2回/日である場合、前回の血糖値が入力されてから11時間~12時間後に血糖値の入力が自動的に要求される。侵襲的に測定された基準血糖値を用いて、非侵襲的に推定された推定血糖値の校正を自動的に行う血糖値モニタリング装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2011-62335号公報
CGMの較正には、SMBG装置で測定された血糖値が用いられるが、血糖値とCGMの測定対象である間質液中のグルコース濃度値との間にはタイムラグが存在する。すなわち、間質液中のグルコース濃度値が、血糖値に追随するまでには一定時間が掛かる。そのため、血糖値の変動が大きい時にCGMの較正を行うと、タイムラグの影響によりCGM装置の測定値の正確性に悪影響を与える。
しかしながら、従来技術では、例えば、CGMの較正の周期が2回/日である場合、血糖値の変動が大きい状態かどうかは考慮されることなく、前回の血糖値が入力されてから11時間~12時間後に血糖値の入力が自動的に要求される。また、従来技術では、例えば、CGMの較正の周期が2回/日である場合、ユーザの活動状態(例えば、ユーザが睡眠中の状態)を考慮せずに、前回の血糖値が入力されてから11時間~12時間後に血糖値の入力が自動的に要求される。ユーザが睡眠中の状態に血糖値の入力が自動的に要求されると、ユーザに負担を与えるという問題がある。本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、試料中の特定物質の濃度の測定値の正確性を向上すると共に、試料中の特定物質の濃度の測定におけるユーザの負担を軽減することを目的とする。
本発明の一態様は、ユーザの活動因子を検出する少なくとも一つの活動センサが出力するシグナルからユーザの活動状態を判定する状態判定部と、第1試料に含まれる特定物質の濃度に応じた信号値を測定する測定部と、第2試料に含まれる特定物質に関する基準値を取得する取得部と、信号値及び基準値に基づいて第1試料に含まれる特定物質の濃度値を算出する算出部と、ユーザの活動状態が所定状態である第1の条件及び第1試料に含まれる特定物質の濃度値の変動が閾値以下である第2の条件の少なくとも一方の条件を満たす場合、基準値の較正を行うタイミングを決定するタイミング決定部と、決定されたタイミングで基準値の入力をユーザに要求する入力要求部と、を備える測定装置である。
上記態様によれば、ユーザの活動状態が所定状態である第1の条件及び第1試料に含まれる特定物質の濃度値の変動が閾値以下である第2の条件の少なくとも一方の条件を満たす場合、基準値の較正を行うタイミングが決定される。決定されたタイミングで基準値の入力がユーザに要求されるため、ユーザの負担や不快感が軽減される。また、上記態様によれば、第1試料に含まれる特定物質の濃度値の変動が閾値以下である場合、基準値の較正を行うタイミングが決定される。そのため、第2試料に含まれる特定物質に関する基準値の正確性が向上すると共に、第1試料に含まれる特定物質の濃度値の正確性が向上する。その結果、第1試料に含まれる特定物質の濃度値と第2試料に含まれる特定物質の濃度値との乖離が抑制される。
測定装置は、上記基準値の較正を行う較正部を更に備え、タイミング決定部は、上記基準値の較正が行われてからの経過時間が所定時間以上であり、かつ、上記第1の条件及び上記第2の条件の少なくとも一方の条件を満たす場合、上記タイミングを決定する。測定装置において、少なくとも一つの活動センサは、ユーザの動き量を検出するモーションセンサを含み、状態判定部は、ユーザの動き量に基づいてユーザの活動状態を判定する。測定装置において、少なくとも一つの活動センサは、ユーザの姿勢を検出する姿勢センサを含み、状態判定部は、ユーザの姿勢に基づいてユーザの活動状態を判定する。
測定装置において、少なくとも一つの活動センサは、ユーザの体温を測定する温度センサを含み、状態判定部は、ユーザの体温に基づいてユーザの活動状態を判定する。測定装置において、少なくとも一つの活動センサは、ユーザの脈拍数を測定する脈拍センサ、ユーザの心拍数を測定する心拍センサ又はユーザの脈波を測定する脈波センサを含み、状態判定部は、ユーザの脈拍数、ユーザの心拍数又はユーザの脈波に基づいてユーザの活動状態を判定する。測定装置において、少なくとも一つの活動センサは、ユーザの血圧値を測定する血圧センサを含み、状態判定部は、ユーザの血圧値に基づいてユーザの活動状態を判定する。測定装置において、第1試料は、間質液であり、第2試料は、血液であり、特定物質は、グルコースである。
上記態様は、プログラムがコンピュータによって実行されることによって実現されてもよい。即ち、上記態様は、コンピュータに実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として特定することができる。また、上記態様は、コンピュータが実行する方法として特定することができる。更に、上記態様は、測定装置を含むシステムとして特定されてもよい。
本発明によれば、試料中の特定物質の濃度の測定値の正確性を向上すると共に、試料中の特定物質の濃度の測定におけるユーザの負担を軽減することが可能となる。
図1は、実施形態に係る測定システムの構成図である。 図2は、実施形態に係る送信装置のブロック構成図である。 図3は、実施形態に係る受信装置のブロック構成図である。 図4は、実施形態に係る検出装置の概略構成図である。 図5は、グルコース基準値の較正要求処理の一例を示すフロー図である。 図6は、グルコース基準値の較正を行うタイミングの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態は例示であり、本発明は以下の実施形態の構成に限定されない。
図1は、実施形態に係る測定システムの構成図である。図1に示す測定システムは、送信装置1、受信装置2及び検出装置3を備える。送信装置1は、体内における第1試料中の特定物質(測定対象物質)の濃度を連続的に測定し、測定結果を受信装置2に送る。送信装置1は、ユーザ(人体)の腹部や肩等の部位に装着して使用することが可能である。送信装置1は、持続グルコース測定を行うためのCGM装置であってもよい。体内における第1試料として、例えば、間質液等の体液がある。特定物質として、例えば、間質液に含まれるグルコースがある。特定物質は、グルコース以外の物質であってもよい。
受信装置2は、送信装置1から測定結果を受信する。受信装置2は、無線により送信装置1との間でデータ通信を行うと共に、無線により検出装置3との間でデータ通信を行う。また、受信装置2は、有線により送信装置1との間でデータ通信を行ってもよいし、有線により検出装置3との間でデータ通信を行ってもよい。実施形態において、送信装置1及び受信装置2が別々の機器として構成されているが、これらが一体に構成されていてもよい。
検出装置3は、体外に取り出した第2試料中の特定物質の濃度を測定する装置である。体外に取り出した第2試料として、例えば、血液等の体液がある。検出装置3は、血糖自己測定を行うためのSMBG装置であってもよい。検出装置3は、血液中のグルコース濃度に応じた電流値を測定する。また、検出装置3は、検量線データを参照して電流値を血液中のグルコース濃度値に変換することにより、血液中のグルコース濃度値を測定する。検出装置3によって測定された電流値及び血液中のグルコース濃度値は、受信装置2に送られ、受信装置2に入力される。また、検出装置3は、検出装置3に設けられたディスプレイに血液中のグルコース濃度値を表示してもよい。ユーザは、検出装置3のディスプレイに表示された血液中のグルコース濃度値を、受信装置2に入力してもよい。
〈送信装置〉
送信装置1は、ユーザの皮下に植え込んで使用する測定センサ10を備える。送信装置1は、粘着テープ等によってユーザの皮膚に貼り付けられ、あるいはベルト等に取り付けられることで、ユーザに装着される。測定センサ10は、電気化学的反応を利用して第1試料中の特定成分(例えば、特定物質の濃度)を測定する電気化学センサである。例えば数日~数週間程度の連続測定期間に亘って測定センサ10を皮下に留置させ、送信装置1が連続的に間質液中のグルコース濃度を測定する。「連続的」の意味は、測定センサ10を皮下に留置させた状態で、送信装置1が継続的にグルコース濃度を測定することを意味し、送信装置1が所定時間毎にグルコース濃度を測定する態様が含まれる。送信装置1に対してグルコース濃度の測定頻度を任意に設定することができる。例えば、送信装置1が数十秒~数分間に一回の頻度でグルコース濃度を測定するように、送信装置1に対してグルコース濃度の測定頻度を設定してもよい。
図2は、実施形態に係る送信装置1のブロック構成図である。送信装置1は、受信装置2に各種のデータを送るトランスミッターである。送信装置1は、センサ部11、測定部12、制御部(演算部)13、記憶部14、送信部15、アンテナ16及び検出部17を
備える。センサ部11は、グルコースオキシダーゼ(GOD)、グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)等のグルコース酸化還元酵素、作用極や対極、参照極等の複数の電極を有する。センサ部11は、図1に示す測定センサ10の先端側に設けられている。センサ部11は、配線18を介して測定部12に電気的に接続されている。
測定部12は、センサ部11に電圧を印加し、信号値(例えば、応答電流値)を測定する回路である。センサ部11の電極間(作用極と対極との間、又は作用極と参照極との間)に電圧が印加されると、センサ部11は、体液中のグルコースの濃度に応じた応答電流値を出力する。測定部12は、センサ部11の電極間に印加する電圧を制御して、センサ部11から出力された応答電流値を測定する。センサ部11の電極間に電圧が印加されると、グルコース酸化還元酵素によって体液中のグルコースが酸化され、これによって取り出された電子が作用極に供給される。測定部12は、作用極に供給された電子の電荷量を応答電流値として測定する。また、測定部12は、応答電流値を応答電圧値に換算し、作用極に供給された電子の電荷量を応答電圧値として測定してもよい。以下では、測定部12が、応答電流値を測定した場合について説明する。測定部12によって測定された応答電流値は、制御部13に伝わる。
制御部13は、測定部12、記憶部14、送信部15及び検出部17を制御する。制御部13、記憶部14及び送信部15は、送信装置1に設けられたCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等を含
むコンピュータ、各装置及びコンピュータ上で実行されるプログラム等によって実現することができる。CPUは、プロセッサとも呼ばれる。CPUは、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。
制御部13は、応答電流値を記憶部14に記憶すると共に、応答電流値を送信部15に送る。送信部15は、アンテナ16を介して応答電流値を受信装置2に送る。送信部15は、制御部13から送信された応答電流値を受信装置2に送ってもよいし、記憶部14に記憶された応答電流値を受信装置2に送ってもよい。
検出部17は、送信装置1が装着されたユーザの活動因子を検出し、ユーザの活動因子に応じたシグナルを出力する。検出部17は、モーションセンサ、姿勢センサ及びバイタルセンサのうちの少なくとも一つを有する。モーションセンサは、送信装置1が装着されたユーザの動き量を検出する活動センサであり、モーションセンサとして、例えば、加速度センサが挙げられる。姿勢センサは、送信装置1が装着されたユーザの姿勢を検出する活動センサであり、姿勢センサとして、例えば、ジャイロセンサが挙げられる。バイタルセンサは、送信装置1が装着されたユーザのバイタルデータを測定する活動センサであり、バイタルセンサとして、例えば、温度センサ、脈拍センサ、心拍センサ、脈波センサ及び血圧センサ等が挙げられる。温度センサは、送信装置1が装着されたユーザの体温を測定する。脈拍センサは、送信装置1が装着されたユーザの脈拍数を測定する。心拍センサは、送信装置1が装着されたユーザの心拍数を測定する。脈波センサは、送信装置1が装着されたユーザの脈波を測定する。血圧センサは、送信装置1が装着されたユーザの血圧値を測定する。
検出部17が検出したユーザの活動因子は、活動因子データとして送信部15に伝わる。送信部15は、アンテナ16を介して活動因子データを受信装置2に送る。活動因子データは、動き量データ(加速度データ)、姿勢データ(角速度データ及び角加速度データ)、体温データ、脈拍数データ、心拍数データ、脈波データ及び血圧値データのうちの少なくとも一つを含む。活動因子データは、シグナルの一例である。
〈受信装置〉
図3は、実施形態に係る受信装置2のブロック構成図である。受信装置2は、送信装置1から各種のデータを受信し、表示する。受信装置2は、制御部(演算部)21、記憶部22、受信部23、アンテナ24、表示部25及び操作部26を備える。制御部21は、記憶部22、受信部23及び表示部25を制御する。制御部21、記憶部22及び受信部23は、受信装置2に設けられたCPU、RAM及びROM等を含むコンピュータ、各装置及びコンピュータ上で実行されるプログラム等によって実現することができる。
表示部25は、ディスプレイを有し、ディスプレイに各種の情報及びメッセージを表示する。また、表示部25は、ディスプレイに測定結果やエラーを表示すると共に、設定時における操作手順や操作状況等を表示する。表示部25のディスプレイは、例えば、液晶表示装置、プラズマディスプレイパネル、Cathode Ray Tube(CRT)又はエレクトロルミネッセンスパネル等である。表示部25は、音声を出力する音声出力部を有していてもよい。操作部26は、各種の操作ボタン、タッチパネル等を有し、ユーザから各種の情報の入力を受け付ける。
受信部23は、アンテナ24を介して送信装置1から応答電流値及び活動因子データを受信し、応答電流値及び活動因子データを制御部21に送る。制御部21は、受信した応答電流値及び活動因子データを記憶部22に記憶する。制御部21は、記憶部22に記憶されている検量線データを参照して、応答電流値をグルコース濃度値に変換する。記憶部22には、応答電流値と、間質液中のグルコース濃度値との対応関係を示す検量線データが記憶されている。検量線データは、例えば、数式や対応テーブルとして、記憶部22に記憶されている。制御部21は、「測定部」の一例である。
制御部21は、活動因子データからユーザの活動状態を判定する。制御部21は、「状態判定部」の一例である。制御部21は、動き量データからユーザの活動量を算出する。例えば、制御部21は、動き量データから単位時間当たりの歩数を計算し、単位時間当たりの歩数をユーザの活動量として算出してもよい。ユーザが運動中である場合、ユーザの動き量は大きくなる傾向にあり、ユーザが休憩中である場合、ユーザの動き量は小さくなる傾向にある。制御部21は、動き量データ及び姿勢データからユーザの活動量を算出してもよい。制御部21は、ユーザの活動量が所定量の範囲内に収まっている場合、ユーザの活動状態が第1状態であると判定する。第1状態の一例として、ユーザが運動中でない状態(非運動中の状態)が挙げられる。
制御部21は、姿勢データからユーザの姿勢を算出する。制御部21は、動き量データ及び姿勢データからユーザの姿勢を算出してもよい。制御部21は、ユーザの姿勢が所定姿勢である場合、ユーザの活動状態が第2状態であると判定する。第2状態の一例として、例えば、ユーザが立っている状態及びユーザが座っている状態が挙げられる。また、制御部21は、ユーザの姿勢を数値化し、数値化した値をユーザの活動量として算出してもよい。例えば、制御部21は、ユーザが立っている状態及びユーザが座っている状態を“0”と算出し、ユーザが横たわっている状態を“1”と算出してもよい。制御部21は、ユーザの活動量が所定量の範囲内に収まっている場合、ユーザの活動状態が第2状態であると判定する。
制御部21は、体温データからユーザの体温(温度値)を算出する。制御部21は、ユーザの体温が所定の温度範囲内に収まっている場合、ユーザの活動状態が第3状態であると判定する。ユーザが運動中である場合やユーザが食事中である場合、ユーザの体温は上昇する傾向にあり、ユーザが睡眠中である場合、ユーザの体温は下降する傾向にある。第3状態の一例として、例えば、ユーザが非運動中の状態、ユーザが食事中でない状態(非食事中の状態)及びユーザが睡眠中でない状態(非睡眠中の状態)が挙げられる。制御部21は、ユーザの平均体温を基準として、ユーザの体温が所定の温度範囲内に収まってい
るか否かを判定してもよい。また、制御部21は、ユーザの体温をユーザの活動量として算出してもよい。制御部21は、ユーザの活動量が所定量の範囲内に収まっている場合、ユーザの活動状態が第3状態であると判定する。
制御部21は、脈拍数データからユーザの脈拍数を算出する。制御部21は、ユーザの脈拍数が所定脈拍数の範囲内に収まっている場合、ユーザの活動状態が第3状態であると判定する。ユーザが運動中である場合やユーザが食事中である場合、ユーザの脈拍数は上昇する傾向にあり、ユーザが睡眠中である場合、ユーザの脈拍数は下降する傾向にある。制御部21は、ユーザの平均脈拍数を基準として、ユーザの脈拍数が所定脈拍数の範囲内に収まっているか否かを判定してもよい。また、制御部21は、ユーザの脈拍数をユーザの活動量として算出してもよい。制御部21は、ユーザの活動量が所定量の範囲内に収まっている場合、ユーザの活動状態が第3状態であると判定する。
制御部21は、心拍数データからユーザの心拍数を算出する。制御部21は、ユーザの心拍数が所定心拍数の範囲内に収まっている場合、ユーザの活動状態が第3状態であると判定する。ユーザが運動中である場合やユーザが食事中である場合、ユーザの心拍数は上昇する傾向にあり、ユーザが睡眠中である場合、ユーザの心拍数は下降する傾向にある。制御部21は、ユーザの平均心拍数を基準として、ユーザの心拍数が所定心拍数の範囲内に収まっているか否かを判定してもよい。また、制御部21は、ユーザの心拍数をユーザの活動量として算出してもよい。制御部21は、ユーザの活動量が所定量の範囲内に収まっている場合、ユーザの活動状態が第3状態であると判定する。
制御部21は、脈波データからユーザの脈波の波形を算出する。制御部21は、ユーザの脈波の波形と、記憶部22に予め記憶されている所定の脈波の波形とを比較し、ユーザの活動状態が第3状態であるか否かを判定してもよい。所定の脈波の波形が、記憶部22に記憶されるようにしてもよい。制御部21は、ユーザの脈波の波形を周波数解析してユーザの脈拍数を算出してもよい。
制御部21は、血圧値データからユーザの血圧値を算出する。制御部21は、ユーザの血圧値が所定値の範囲内に収まっている場合、ユーザの活動状態が第3状態であると判定する。ユーザが運動中である場合やユーザが食事中である場合、ユーザの血圧値は上昇する傾向にあり、ユーザが睡眠中である場合、ユーザの血圧値は下降する傾向にある。制御部21は、ユーザの平均血圧値を基準として、ユーザの血圧値が所定値の範囲内に収まっているか否かを判定してもよい。また、制御部21は、ユーザの血圧値をユーザの活動量として算出してもよい。制御部21は、ユーザの活動量が所定量の範囲内に収まっている場合、ユーザの活動状態が第3状態であると判定する。
受信部23は、アンテナ24を介して検出装置3から血液中のグルコースに関する基準値(以下、グルコース基準値と表記する)を受信し、グルコース基準値を制御部21に送る。制御部21は、グルコース基準値を取得し、グルコース基準値を記憶部22に記憶する。制御部21は、「取得部」の一例である。制御部21は、グルコース基準値を用いて、間質液中のグルコース濃度値を補正する。血液中のグルコース濃度値と間質液中のグルコース濃度値とは一致しない。そのため、制御部21は、グルコース基準値を用いて、間質液中のグルコース濃度値を補正することにより、間質液中のグルコース濃度値を血液中のグルコース濃度値に近似させる処理を行う。
グルコース基準値は、例えば、検出装置3によって測定された電流値又は検出装置3によって測定された血液中のグルコース濃度値である。制御部21は、応答電流値に基づいて間質液中のグルコース濃度値を算出し、検出装置3によって測定された血液中のグルコース濃度値を参照して間質液中のグルコース濃度値を補正してもよい。以下、検出装置3
によって測定された血液中のグルコース濃度値を参照して補正された間質液中のグルコース濃度値を、補正後のグルコース濃度値と表記する。また、制御部21は、検出装置3によって測定された電流値を参照して応答電流値を補正し、補正後の応答電流値に基づいて間質液中のグルコース濃度値を算出してもよい。以下、補正後の応答電流値に基づいて算出された間質液中のグルコース濃度値を、補正後のグルコース濃度値と表記する。制御部21は、「算出部」の一例である。
制御部21は、ユーザの活動状態及び間質液中のグルコース濃度値の変動に基づいて、グルコース基準値の較正を行うタイミングを決定する。制御部21は、ユーザの活動状態が所定状態であり、かつ、間質液中のグルコース濃度値の変動が閾値以下である場合、グルコース基準値の較正を行うタイミングを決定する。制御部21は、ユーザの活動状態が所定状態である第1の条件、及び、間質液中のグルコース濃度値の変動が閾値以下である第2の条件、の少なくとも一方の条件を満たす場合、グルコース基準値の較正を行うタイミングを決定してもよい。所定状態は、第1状態~第3状態を含む。制御部21は、複数回測定された間質液中のグルコース濃度値が所定の濃度値の範囲内に収まっている場合、間質液中のグルコース濃度値の変動が閾値以下であると判定してもよい。制御部21は、ユーザの活動状態及び間質液中のグルコース濃度値の変動の何れか一方に基づいて、グルコース基準値の較正を行うタイミングを決定してもよい。制御部21は、「タイミング決定部」の一例である。
例えば、ユーザが運動中の状態、ユーザが食事中の状態及びユーザが睡眠中の状態である場合に、グルコース基準値の較正をユーザに要求すると、ユーザに負担や不快感を与える。例えば、ユーザが非運動中の状態、ユーザが非食事中の状態及びユーザが非睡眠中の状態である場合に、グルコース基準値の較正をユーザに要求することにより、ユーザの負担や不快感が軽減される。
制御部21は、決定されたタイミングに基づいて、グルコース基準値の較正を要求するメッセージを表示部25に表示する。表示部25が音声出力部を有する場合、表示部25は、グルコース基準値の較正を要求する音声を出力してもよい。ユーザは、検出装置3を用いて血液中のグルコース濃度を測定する。検出装置3によって測定された電流値又は血液中のグルコース濃度値は、受信装置2に送られ、受信装置2に入力される。また、ユーザが受信装置2の操作部26を操作することにより、ユーザが血液中のグルコース濃度値を受信装置2に入力してもよい。受信装置2に入力された血液中のグルコース濃度値は、制御部21が受け取る。制御部21は、「入力要求部」の一例である。
制御部21は、受信装置2に入力された電流値又は血液中のグルコース濃度値に基づいて、記憶部22に記憶されているグルコース基準値を更新することにより、グルコース基準値の較正を行う。制御部21は、「較正部」の一例である。
血液中のグルコース濃度値と間質液中のグルコース濃度値との間にはタイムラグが存在する。すなわち、間質液中のグルコース濃度値が、血液中のグルコース濃度値に追随するまでには一定時間が掛かる。例えば、間質液中のグルコース濃度値の変動が大きい場合であっても、血液中のグルコース濃度値の変動が小さい場合がある。間質液中のグルコース濃度値の変動が大きい場合に、グルコース基準値の較正が行われると、補正後のグルコース濃度値が血液中のグルコース濃度値から大きく乖離する可能性がある。制御部21が、間質液中のグルコース濃度値の変動に基づいて、グルコース基準値の較正を行うタイミングを決定することで、補正後のグルコース濃度値と血液中のグルコース濃度値との乖離が抑制される。
血液中のグルコース濃度値と間質液中のグルコース濃度値との乖離を考慮すると、1日
に1回又は1日に数回は、グルコース基準値の較正が実施されることが好ましい。制御部21は、グルコース基準値の較正が行われてからの経過時間が所定時間以上である場合、ユーザの活動状態及び間質液中のグルコース濃度値の変動に基づいて、グルコース基準値の較正を行うタイミングを決定してもよい。所定時間の一例として、24時間、12時間、8時間、6時間等が挙げられる。グルコース基準値の較正が行われてから一定時間経過後に、グルコース基準値の較正をユーザに要求することにより、グルコース基準値の正確性が向上すると共に、ユーザの負担や不快感が軽減される。グルコース基準値の正確性が向上することにより、補正後のグルコース濃度値の正確性が向上し、補正後のグルコース濃度値と血液中のグルコース濃度値との乖離が抑制される。
〈検出装置〉
図4は、実施形態に係る検出装置3の概略構成図である。検出装置3は、バイオセンサ30を用いて電気化学的手法により血液中のグルコース濃度の測定を行う。検出装置3は、筐体31、複数の操作ボタン32、表示パネル33及びセンサ挿入口34を備えている。また、図示を省略しているが、検出装置3は、検出装置3の所定の動作(例えば、電圧の印加或いは外部との通信など)に必要な回路、CPU、RAM、ROM等の電子部品が搭載された回路基板を有している。
図4に示すように、筐体31に、操作ボタン32及び表示パネル33が設けられている。操作ボタン32は、各種の設定(測定条件の設定やユーザのID入力など)や、測定の開始、終了等の動作を行うために使用される。操作ボタン32は、接触式のタッチパネルであってもよい。表示パネル33は、測定結果やエラーを表示すると共に、設定時における操作手順や操作状況等を表示する。表示パネル33は、例えば、液晶表示装置、プラズマディスプレイパネル、CRT又はエレクトロルミネッセンスパネル等である。操作ボタン32と表示パネル33とが一体となっていてもよい。
バイオセンサ30は、基板、基板に設けられた作用極や対極、参照極等の複数の電極及びグルコース酸化還元酵素を備える。バイオセンサ30の内部にキャピラリが形成されている。バイオセンサ30のキャピラリには試薬層が設けられており、バイオセンサ30のキャピラリには血液が保持される。センサ挿入口34にバイオセンサ30が挿入される。検出装置3は、バイオセンサ30の電極間に電圧を印加し、信号値(例えば、電流値)を測定する。バイオセンサ30の電極間に電圧が印加されると、バイオセンサ30は、血液中のグルコースの濃度に応じた電流値を出力する。
検出装置3は、バイオセンサ30の電極間に印加する電圧を制御して、バイオセンサ30から出力された電流値を測定する。バイオセンサ30の電極間に電圧が印加されると、グルコース酸化還元酵素によって血液中のグルコースが酸化され、これによって取り出された電子が作用極に供給される。検出装置3は、作用極に供給された電子の電荷量を電流値として測定する。また、検出装置3は、電流値を電圧値に換算し、作用極に供給された電子の電荷量を電圧値として測定してもよい。実施形態では、検出装置3が、電流値を測定する場合について説明する。
図5は、グルコース基準値の較正要求処理の一例を示すフロー図である。グルコース基準値の初期設定が行われることにより、図5に示すフローが開始される。検出装置3によって測定された電流値又は血液中のグルコース濃度値が、受信装置2に入力されることにより、グルコース基準値の初期設定が行われる。ステップS01において、制御部21は、グルコース基準値の初期設定が行われてからの経過時間が第1所定時間以上であるか否かを判定する。グルコース基準値の初期設定が行われてからの経過時間が第1所定時間以上である場合、ステップS02に進む。グルコース基準値の初期設定が行われてからの経過時間が第1所定時間未満である場合、経過時間が第1所定時間以上になるまで、制御部
21は待機する。
ステップS02において、制御部21は、ユーザの活動状態が所定状態であるか否かを判定する。ユーザの活動状態が所定状態である場合、ステップS03に進む。ユーザの活動状態が所定状態でない場合、所定時間(例えば、30分間)が経過するまで制御部21は待機し、ステップS2の処理が再度行われる。
ステップS03において、制御部21は、間質液中のグルコース濃度値の変動が閾値以下であるか否かを判定する。間質液中のグルコース濃度値の変動が閾値以下である場合、ステップS04に進む。間質液中のグルコース濃度値の変動が閾値より大きい場合、所定時間(例えば、30分間)が経過するまで制御部21は待機し、ステップS02に進む。
ステップS04において、制御部21は、グルコース基準値の較正を行うタイミングを決定する。ステップS05において、制御部21は、決定されたタイミングに基づいて、グルコース基準値の較正を要求するメッセージを表示部25に表示する。表示部25が音声出力部を有する場合、表示部25は、グルコース基準値の較正を要求する音声を出力してもよい。
ステップS06において、制御部21は、グルコース基準値の較正が行われてからの経過時間が第2所定時間以上であるか否かを判定する。グルコース基準値の較正が行われてからの経過時間が第2所定時間以上である場合、ステップS02に進む。グルコース基準値の較正が行われてからの経過時間が第2所定時間未満である場合、経過時間が第2所定時間以上になるまで、制御部21は待機する。第2所定時間は、第1所定時間と同じ値であってもよいし、第1所定時間と第2所定時間とが異なる値であってもよい。
図5に示すグルコース基準値の較正要求処理において、グルコース基準値の初期設定が行われてからの経過時間が第1所定時間以上である場合(ステップS01:YES)、ステップS03に進んでもよい。また、図5に示すグルコース基準値の較正要求処理において、ユーザの活動状態が所定状態である場合(ステップS02:YES)、ステップS04に進んでもよい。更に、図5に示すグルコース基準値の較正要求処理において、ステップS02とステップS03とを入れ替えてもよい。すなわち、制御部21は、間質液中のグルコース濃度値の変動が閾値以下であるか否かを判定した後、ユーザの活動状態が所定状態であるか否かを判定してもよい。
図6は、グルコース基準値の較正を行うタイミングの一例を示す図である。図6の上段のグラフには、時刻と共に間質液中のグルコース濃度値の変動が示されている。図6の下段のグラフには、時刻と共にユーザの活動量が示されている。図6の下段のグラフに示されているユーザの活動量は、単位時間当たりの歩数である。ユーザの歩数は、加速度センサによって検出された加速度データから算出することが可能である。図6に示すタイミングT1~T4では、間質液中のグルコース濃度値の変動が小さく、かつ、ユーザの活動量が小さい。図6に示すタイミングT1~T4で、グルコース基準値の較正をユーザに要求することにより、補正後のグルコース濃度値の正確性が向上すると共に、ユーザの負担や不快感が軽減される。
上記では、送信装置1、受信装置2及び検出装置3を備える測定システムを例示して説明したが、実施形態はこれに限定されない。送信装置1及び受信装置2を一体とする測定装置として構成してもよい。送信装置1、受信装置2及び検出装置3を備える分析装置として構成してもよい。送信装置1の制御部13が、「状態判定部」、「測定部」、「取得部」、「算出部」、「タイミング決定部」、「入力要求部」及び「較正部」のうちの少なくとも一つとして機能してもよい。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記何れかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録してもよい。コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、上記何れかの機能が提供される。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取り可能な記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
1・・・送信装置
2・・・受信装置
3・・・検出装置
10・・・センサ
11・・・センサ部
12・・・測定部
13、21・・・制御部
14、22・・・記憶部
15・・・送信部
17・・・検出部
23・・・受信部

Claims (4)

  1. ユーザの活動因子を検出する少なくとも一つの活動センサが出力するシグナルから前記ユーザの活動状態を判定する状態判定部と、
    前記ユーザの第1試料に含まれる特定物質の濃度に応じた信号値を測定する測定部と、
    前記ユーザの第2試料に含まれる前記特定物質に関する基準値を取得する取得部と、
    前記信号値及び前記基準値に基づいて前記第1試料に含まれる前記特定物質の濃度値を算出する算出部と、
    前記ユーザの前記活動状態が所定状態である第1の条件及び前記第1試料に含まれる前記特定物質の前記濃度値の変動が閾値以下である第2の条件の両方を満たす場合、前記基準値の較正を行うタイミングを決定するタイミング決定部と、
    決定された前記タイミングで前記基準値の入力を前記ユーザに要求する入力要求部と、
    を備え、
    前記少なくとも一つの活動センサは、前記ユーザの動き量を検出するモーションセンサ又は前記ユーザの姿勢を検出する姿勢センサを含み、
    前記状態判定部は、前記少なくとも一つの活動センサに前記モーションセンサが含まれる場合には、前記モーションセンサによって検出された前記ユーザの動き量に基づいて前記ユーザの活動状態を判定し、前記少なくとも一つの活動センサに前記姿勢センサが含まれる場合には、前記姿勢センサによって検出された前記ユーザの姿勢に基づいて前記ユーザの活動状態を判定する
    測定装置。
  2. 前記基準値の較正を行う較正部を更に備え、
    前記タイミング決定部は、前記基準値の較正が行われてからの経過時間が所定時間以上であり、かつ、前記第1の条件及び前記第2の条件の両方を満たす場合、前記タイミングを決定する、
    請求項1に記載の測定装置。
  3. コンピュータに、
    ユーザの活動因子を検出する少なくとも一つの活動センサであって、前記ユーザの動き
    量を検出するモーションセンサ又は前記ユーザの姿勢を検出する姿勢センサを含む少なくとも一つの活動センサが出力するシグナルから前記ユーザの活動状態を判定する処理と、
    前記ユーザの第1試料に含まれる特定物質の濃度に応じた信号値を測定する処理と、
    前記ユーザの第2試料に含まれる前記特定物質に関する基準値を取得する処理と、
    前記信号値及び前記基準値に基づいて前記第1試料に含まれる前記特定物質の濃度値を算出する処理と、
    前記ユーザの前記活動状態が所定状態である第1の条件及び前記第1試料に含まれる前記特定物質の前記濃度値の変動が閾値以下である第2の条件の両方を満たす場合、前記基準値の較正を行うタイミングを決定する処理と、
    決定された前記タイミングで前記基準値の入力を前記ユーザに要求する処理と、
    を実行させ、
    前記少なくとも一つの活動センサに前記ユーザの動き量を検出するモーションセンサが含まれる場合には、前記コンピュータに、前記モーションセンサによって検出された前記ユーザの動き量に基づいて前記ユーザの活動状態を判定する処理を実行させ、
    前記少なくとも一つの活動センサに前記ユーザの姿勢を検出する姿勢センサが含まれる場合には、前記コンピュータに、前記姿勢センサによって検出された前記ユーザの姿勢に基づいて前記ユーザの活動状態を判定する処理を実行させる、
    測定プログラム。
  4. コンピュータが、
    ユーザの活動因子を検出する少なくとも一つの活動センサであって、前記ユーザの動き量を検出するモーションセンサ又は前記ユーザの姿勢を検出する姿勢センサを含む少なくとも一つの活動センサが出力するシグナルから前記ユーザの活動状態を判定する処理と、
    前記ユーザの第1試料に含まれる特定物質の濃度に応じた信号値を測定する処理と、
    前記ユーザの第2試料に含まれる前記特定物質に関する基準値を取得する処理と、
    前記信号値及び前記基準値に基づいて前記第1試料に含まれる前記特定物質の濃度値を算出する処理と、
    前記ユーザの前記活動状態が所定状態である第1の条件及び前記第1試料に含まれる前記特定物質の前記濃度値の変動が閾値以下である第2の条件の両方を満たす場合、前記基準値の較正を行うタイミングを決定する処理と、
    決定された前記タイミングで前記基準値の入力を前記ユーザに要求する処理と、
    を実行することを含み、
    前記コンピュータは、前記少なくとも一つの活動センサに前記ユーザの動き量を検出するモーションセンサが含まれる場合には、前記モーションセンサによって検出された前記ユーザの動き量に基づいて前記ユーザの活動状態を判定し、前記少なくとも一つの活動センサに前記ユーザの姿勢を検出する姿勢センサが含まれる場合には、前記姿勢センサによって検出された前記ユーザの姿勢に基づいて前記ユーザの活動状態を判定する、
    測定方法。
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