JP7212429B2 - レール破断検知装置 - Google Patents
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Description
詳しくは、レール対からなる鉄道の軌道における送電端から受電端への通電状態に基づいて両端間のレール破断状態を示す情報を取得するレール破断検知装置に関する。
すなわち、列車の走行等による過大な応力を軌道が受けて亀裂・破断・折損といったレール破断障害が発生したときも、そこの通電状態が悪化して、列車非在線状態であっても受電側の電圧や電流が低下したり更には途絶するといった状況に至るため、受電信号からレール破断状態の情報を得るというレール破断検知機能も発揮することができる。
このような列車位置検知機能を備えた列車運行システムでは、軌道回路が無くても列車の運行が適正に行われる。
また、車軸検知器を用いることでも軌道回路不要で列車を検知することができる。
もっとも、例えば軌道回路不使用の列車検知システムを導入したけれども未だ軌道回路が残っている設備更新区間などであれば、既存の軌道回路をレール破断検知にだけ用いるといったことで比較的容易に、すなわち維持費は別として大きな設備追加費用を掛けることなく、対処することができる。
しかしながら、そのような対策のうち、例えば後者の検測車走行方式については、検知時期が夜間等に限られるうえ、検測車走行などの保守作業の負担が重く、検測車の増設や設備の管理維持などの負担も重い。
そのため、使用実績のある軌道回路を設置するのがレール破断検知機能を具現化する早道であると言えるが、その際に従来と同様の態様で導入するのでは、軌道回路不使用の列車検知システムを導入したことの価値が損なわれる。
そこで、レール破断検知機能を主たる機能とすることで、軌道回路を低コストで設置できるようにすることが基本的な課題となる。
具体的には、軌道回路において離隔している始端(送電端)と終端(受電端)とから電圧や電流などの測定値を得る装置では(例えば特許文献2参照)、両端間に亘る長い信号ケーブル等の付設費や維持費が無視できない。そのような離隔端間で切替を同期させるための追加設備も、有線のものであれ(例えば特許文献3実施例1参照)、無線のものであれ(例えば特許文献3実施例5参照)、追加費用を無視できるものではない。
並走する複数のレール対のうち何れか一つの第一レール対について設定された送電端において前記第一レール対に接続されると前記送電端から信号送信を行う送信器と、受信器とを備えたレール破断検知装置において、
前記受信器が前記の複数のレール対のうち何れか他の一つの第二レール対について設定された受電端において前記第二レール対に接続されると前記受電端から信号受信を行うようになっており、前記第一レール対と前記第二レール対との双方について設定された中継箇所において前記の両レール対の双方に接続されると共振周波数の交流信号を前記第一レール対から前記第二レール対へ伝達する直列共振回路部が具備されており、前記送信器が前記共振周波数の交流信号を送出しうるものであり、前記送信器と前記中継箇所との離隔距離が前記送信器と前記受信器との離隔距離よりも大きく、前記受信器と前記中継箇所との離隔距離も前記送信器と前記受信器との離隔距離より大きいことを特徴とする。
前記中継箇所と前記直列共振回路部とが複数具備されており、それら複数の直列共振回路部で共振周波数が互いに異なっており、それら複数の共振周波数の交流信号の何れをも前記送信器が送出しうるようになっていることを特徴とする。
前記送信器から前記第一レール対と前記中継箇所の何れか一つと前記第二レール対とを経由して前記受信器に至る第1通電経路が、前記送信器から前記第一レール対と前記中継箇所の何れか他の一つと前記第二レール対とを経由して前記受信器に至る第2通電経路に対して、部分的に重複しているものとして、前記第1通電経路に係る前記送信器から前記受信器への通電状態が異常状態であると、前記第1通電経路については異常状態であると判定するとともに、前記第2通電経路から前記第1通電経路の重複部分を除いた残部経路については不明と判定する判定手段が設けられている、ことを特徴とする。
前記送信器から前記第一レール対と前記中継箇所の何れか一つと前記第二レール対とを経由して前記受信器に至る第1通電経路が、前記送信器から前記第一レール対と前記中継箇所の何れか他の一つと前記第二レール対とを経由して前記受信器に至る第2通電経路に対して、部分的に重複しているものとして、前記第1通電経路に係る前記送信器から前記受信器への通電状態が正常状態であって前記第2通電経路に係る前記送信器から前記受信器への通電状態が異常状態のときには、前記第1通電経路については正常状態であると判定するとともに、前記第2通電経路から前記第1通電経路の重複部分を除いた残部経路に異常が生じていると判定する判定手段が設けられている、ことを特徴とする。
前記第一レール対および前記第二レール対に係る列車在線情報を取得する列車在線情報取得手段と、前記列車在線情報と前記受信器の受信値との組データを時系列で保持するデータ保持手段とが設けられていることを特徴とする。
前記組データを前記データ保持手段に保持させるときに又は前記組データをデータ保持手段から読み出したときに前記組データの系列において前後の組データについて列車位置の変化分が一定になるように前記組データに対して変換処理を施すデータ処理手段が設けられていることを特徴とする。
前記組データを波形図で画面表示する手段が設けられていることを特徴とする。
しかも、そのような直列共振回路部による交流信号の中継では、直流成分や電車電流さらには周波数の異なる他の信号電流といった不所望な電流成分はカットされるので、レール破断検知装置が複数のレール対に対して接続されても不都合なことは生じない。
そして、その配置状態では、必然的に中継箇所が信号の折り返し箇所になるため、それだけではレール破断や列車在線があっても第一,第二レール対の何れが該当するのかまでは分からないが、第一,第二レール対の通電部分を併せた長さが送受信可能な範囲に収まっていれば所望の長さのレール対についてレール破断状態を調べることができる。
したがって、この発明によれば、長期慣用の軌道回路方式を踏襲しながらも、より低廉に設置可能なレール破断検知装置を実現することができる。
周波数の異なる複数の交流信号の送信は、時分割で択一的に行うことも、重畳させて並列的に行うことも、それらを混在させて行うことも可能である。
更に複数の中継箇所をなるべく離して設けて二つ以上のレール区間の大部分が重複しないようにすれば、一組の送信器と受信器とで検査することのできるレール破断検知範囲が拡大されるため、更なるコストダウンを望むこともできる。
これにより、組データから列車走行速度の影響が取り除かれる又は軽減されるので、組データに基づいてレール破断の状態や位置を探るのが容易になる。
列車不在で受信信号が列車の影響を受けることなく通常は概ね一定値を示して正常か異常かといったレール破断状態を示している場合も、列車在線で受信信号が列車の影響を受けている場合も、受信信号ひいては通電状態を目視で容易に確認することができる。
さらに、列車不在時に異常が見つかっているときには、受信信号の波形変化にレール破断の兆候が見られた時期に列車が第一,第二レール対のうち何れを走行したのかを確認することで、第一,第二レール対のうち何れが異常なのかを切り分けることもできる。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段1(出願当初の請求項1)を具現化したものであり、図2~3に示した実施例2は、上述した解決手段2(出願当初の請求項2)を具現化したものであり、図4に示した実施例3は、上述した解決手段3~4(出願当初の請求項3~4)を具現化したものであり、図5~6に示した実施例4は、上述した解決手段5~7(出願当初の請求項5~7)を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、筐体などの機械部や,電気信号送受回路などの電気部については、詳細な図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心にブロック図などで示した。
即ち、設置対象となりうる鉄道では、少なくとも二対以上のレール対が並走しており、図示の例では、下り線の第一レール対2と上り線の第二レール対5とが並走している。
それらのうち、一方の第一レール対2は、一定間隔で並んだレール3とレール4とからなり、他方の第二レール対5は、一定間隔で並んだレール6とレール7とからなる。
そして、一方の第一レール対2については適宜箇所に送電端15が設定され、他方の第二レール対5については近くに受電端18が設定され、第一レール対2と第二レール対5との双方については遠くに中継箇所16が設定される。
送電端15と中継箇所16との離隔距離D2は、送信器11と受信器12とによる送受信可能距離の最大値の半分以下であり、通常は1km~2km程度の何れかである。受電端18と中継箇所16との離隔距離D3も、送信器11と受信器12とによる送受信可能距離の最大値の半分以下であり、上述した離隔距離D2と同程度である。
そのため離隔距離D3も離隔距離D2も離隔距離D1より桁違いに大きい。
そして、送信器11の出力端子対の一方が送電端15における一方の接続点15Aで第一レール対2の一方のレール3に接続されるとともに、送信器11の出力端子対の他方が送電端15における他方の接続点15Bで第一レール対2の他方のレール4に接続されると、送電端15から第一レール対2へ交流信号を送出できるようになる。
そして、受信器12の入力端子対の一方が受電端18における一方の接続点18Aで第二レール対5の一方のレール7に接続されるとともに、受信器12の入力端子対の他方が受電端18における他方の接続点18Bで第二レール対5の他方のレール6に接続されると、受電端18から交流信号を受信できるようになる。
直列共振回路13,14は、何れも、共振周波数の交流信号は通過させるが、他の周波数成分や直流成分は通過させないものである。コイルとコンデンサとを直列に接続した基本構成の回路を図示したが、上記の機能を発揮する直列回路であれば、例えばスイッチなど他の構成のものであっても良い。
その共振周波数の交流信号がレール破断の検知に使用されるため、送信器11には、上記の共振周波数の交流信号を送出しうるものが採用される。
送信器11と送電端15とを上述のように接続するとともに、受信器12と受電端18をも上述のように接続し、更に直列共振回路部13&14についても上述のように接続すると、レール破断検知装置10を使用する準備が調う。
レール破断検知装置20は、上述した実施例1のレール破断検知装置10について、破断検知対象を概ね二倍に拡大するために部分的な改造を施したものであり、相違点を中心に説明する。
直列共振回路部23&24は、直列共振回路23と直列共振回路24とからなり、直列共振回路23,24は、何れも上述した直列共振回路13,14と同様のもので良いが、共振周波数が異なっており、直列共振回路13,14が通過させる共振周波数f1の交流信号は直列共振回路23,24が通過させず、直列共振回路23,24が通過させる共振周波数f2の交流信号は直列共振回路13,14が通過させないようになっている。
そして、何れの直列共振回路23,24も、固有の共振周波数f2の交流信号を第一レール対2から第二レール対5へ伝達するものとなる。
送信器21は、直列共振回路13,14の共振周波数f1の交流信号を送出することも、直列共振回路23,24の共振周波数f2の交流信号を送出することもできるものであり、それら複数の交流信号を重畳させて出力するようにして良く、単体で何れか一つの周波数を交互に選択するようにしても良いが、この例では、制御装置22から与えられた指令に応じて何れか一つの周波数を選択するようになっている。
ここで複数の共振周波数f1,f2を制御装置22の指令に応じて使い分ける回路構成例を三つほど挙げるが(図3参照)、何れの構成でも、送信器21は、制御装置22の指令に応じて切り替わるスイッチSWを具備するとともに、共振周波数f1,f2の二種類の交流信号を生成できるか流用できるようになっている。
送信器21と送電端15とを上述のように接続し、受信器12と受電端18をも上述のように接続し、更に直列共振回路部13&14に加えて直列共振回路部23&24についても上述のように接続すると、レール破断検知装置20を使用する準備が調う。
そのときの交流信号は中継箇所26では遮断されて中継箇所16だけを通過するので、第一レール対2のうち送電端15と中継箇所16との間に位置する部分と、第二レール対5のうち受電端18と中継箇所16との間に位置する部分とについて、受信器12の受信レベルに応じてレール破断の有無を確認することができる。
そのときの交流信号は中継箇所16では遮断されて中継箇所26だけを通過するので、第一レール対2のうち送電端15と中継箇所26との間に位置する部分と、第二レール対5のうち受電端18と中継箇所26との間に位置する部分とについて、受信器12の受信レベルに応じてレール破断の有無を確認することができる。
レール破断検知装置30は、上述したレール破断検知装置10の破断検知対象区間(図1のD2,D3を参照)を、区間1と区間2と区間3とに細分化するために(図4参照)、上述した実施例2のレール破断検知装置20について(図2参照)、部分的な改造を施したものである(図4参照)。以下、その相違点を中心に説明する。
それらの直列共振回路33,34は、中継箇所16,26と同様に、中継箇所36の接続点36A,36Bで第一レール対2に接続され、中継箇所36の接続点37A,37Bで第二レール対5に接続されるようになっている。
その判定手段は、区間1対応の通電経路と区間1~2対応の通電経路と区間1~3対応の通電経路とについて受信レベルが適正であれば区間1~3の全域で通電状態が正常でありレール破断が無いと判定するが、何れかで受信レベルが適正でないときには、通電状態が異常であると判定するが、区間毎に細分化して判別するようにもなっている。
そして、レール破断検知装置30を稼動させると、繰り返しとなる煩雑な説明は割愛して簡潔に述べると、区間1対応の通電経路に対する送受信と、区間1~2対応の通電経路に対する送受信と、区間1~3対応の通電経路に対する送受信とが、適宜なタイミングで切り替えられながら繰り返し行われる。
そのため、レール破断検知対象範囲を区間1と区間2と区間3とに細分化してレール破断の発生状況が検出される。
また、図6は、区間2を含む範囲の軌道を列車が通り抜けたときに区間2に係る測定によって得られた受信信号のレベル変動を示す画面表示例であり、(a)が正常レールを列車が走行したときの受信信号のレベル変動を示し、(b)が破断レールを列車が走行したときの受信信号のレベル変動を示している。
制御装置42は、上述した切替手段や判定手段に加えて、計時用の時計と、所定周期で受信器12から受信信号を入力してその値そのままかレベル値を情報処理装置43へ随時電送するデータ送信手段とを具備している。
位置系列基準データ処理が施された組データの画面表示では(図6参照)、適宜な基準位置からの距離(例えばkm単位)などで通過列車の位置が横軸に表示され(図6では図5との対応付けのため2A,2B等の符号を代用表示)、縦軸には受信レベル変動量がとられ、例えば正常時からの減衰量が対数的(dB単位)に表示される。
例えば区間2がレール破断検知対象にされて通電中の線路を列車9が通過したときに得られたデータに基づく画面表示波形は(図6(a)参照)、列車9が第一レール対2を走行したときも第二レール対5を走行したときも同様になるが、ここでは、列車9が第一レール対2を区間1,2,3の順に走行したときの状態を詳述する。
そして、列車9が中継箇所26を通過して区間2に入ると、その間は(図5の列車位置2B参照)、受信レベルが大きく低下したままになる(図6(a)の中央の略一定の波形部分を参照)。
列車9が第二レール対5を走行して区間2を通過したときも、レール破断が無ければ、走行方向が逆になることや(図5の列車位置5D,5C,5B,5A参照)、区間2,3の境界が厳密には送電端15から受電端18になるといった現場での相違はあるが、列車位置基準の画面表示はほとんど同じになる(図6(a)参照)。
順を追って詳述すると、区間2がレール破断検知対象にされて該当部分が通電されている第二レール対5を列車9が通過したときに得られたデータに基づく画面表示波形は(図6(b)参照)、列車9が区間3のうち破断箇所5Xより手前にいて区間2に対して破断箇所5Xより遠い状態では(図5の列車位置5Dを参照)、車軸短絡への分流による受信レベルの低下が無いか有っても小さいので、受信レベルがほぼ正常値になる(図6(b)の右端部分の水平な波形部分を参照)。
それからは、列車9が受電端18に近づくにつれて車軸短絡への分流による受信レベルの低下が徐々に増加する(図6(a)の右部分の左下がり波形部分を参照)。
また、この構成では(図5参照)、検知対象区間を区間2から区間3に切り替えることができるので、検知対象区間が区間3になっているときに取得しておいた組データの系列から区間3等の列車通過時のデータを選出して、受信レベル変動の画面波形を調べることで、隣の区間2の破断箇所を特定することもできる。
上記の実施例4では、列車走行位置基準の画面表示を例示したが(図6参照)、図示のように明瞭な波形が示されず波形が不自然に乱れているときには、時刻情報基準の画面表示に切り替えて、該当箇所における受信レベル変動を時系列で確認すると良い。
通過列車が速度を急に変えたり更には行きつ戻りつしたような場合などには、列車走行位置基準の画面表示波形が不連続になったりするので、誤判定の回避に役立つ。
そうすることによりレール破断箇所を区画単位で推定することが可能になる。
本発明のレール破断検知装置は、上述したように列車検知機能が必須で無い環境で使用されるようになったことを勘案して主にコストダウンを図ったものであるが、軌道回路方式を踏襲していて、軌間短絡を検出する能力があるので、軌道上にモーターカーなどが置き忘れられているといった状態の検出に役立つこともある。
5…第二レール対、 6,7…レール、 9…列車、
10…レール破断検知装置、
11…送信器、 12…受信器、
13…直列共振回路(直列共振回路部)、
14…直列共振回路(直列共振回路部)、
15…送電端、 15A,15B…接続点、
16…中継箇所、 16A,16B,17A,17B…接続点、
18…受電端、 18A,18B…接続点、D1,D2,D3…離隔距離、
20…レール破断検知装置、
21…送信器、 22…制御装置、
23,24…直列共振回路(直列共振回路部)、
26…中継箇所、 26A,26B,27A,27B…接続点、
30…レール破断検知装置、
32…制御装置、 33,34…直列共振回路(直列共振回路部)、
36…中継箇所、 36A,36B,37A,37B…接続点、
40…レール破断検知装置、
42…制御装置、 43…情報処理装置
Claims (7)
- 並走する複数のレール対のうち何れか一つの第一レール対について設定された送電端において前記第一レール対に接続されると前記送電端から信号送信を行う送信器と、受信器とを備えたレール破断検知装置において、
前記受信器が前記の複数のレール対のうち何れか他の一つの第二レール対について設定された受電端において前記第二レール対に接続されると前記受電端から信号受信を行うようになっており、前記第一レール対と前記第二レール対との双方について設定された中継箇所において前記の両レール対の双方に接続されると共振周波数の交流信号を前記第一レール対から前記第二レール対へ伝達する直列共振回路部が具備されており、前記送信器が前記共振周波数の交流信号を送出しうるものであり、前記送信器と前記中継箇所との離隔距離が前記送信器と前記受信器との離隔距離よりも大きく、前記受信器と前記中継箇所との離隔距離も前記送信器と前記受信器との離隔距離より大きいことを特徴とするレール破断検知装置。 - 前記中継箇所と前記直列共振回路部とが複数具備されており、それら複数の直列共振回路部で共振周波数が互いに異なっており、それら複数の共振周波数の交流信号を前記送信器が択一的に送出しうるようになっていることを特徴とする請求項1記載のレール破断検知装置。
- 前記送信器から前記第一レール対と前記中継箇所の何れか一つと前記第二レール対とを経由して前記受信器に至る第1通電経路が、前記送信器から前記第一レール対と前記中継箇所の何れか他の一つと前記第二レール対とを経由して前記受信器に至る第2通電経路に対して、部分的に重複しているものとして、前記第1通電経路に係る前記送信器から前記受信器への通電状態が異常状態であると、前記第1通電経路については異常状態であると判定するとともに、前記第2通電経路から前記第1通電経路の重複部分を除いた残部経路については不明と判定する判定手段が設けられている、ことを特徴とする請求項2記載のレール破断検知装置。
- 前記送信器から前記第一レール対と前記中継箇所の何れか一つと前記第二レール対とを経由して前記受信器に至る第1通電経路が、前記送信器から前記第一レール対と前記中継箇所の何れか他の一つと前記第二レール対とを経由して前記受信器に至る第2通電経路に対して、部分的に重複しているものとして、前記第1通電経路に係る前記送信器から前記受信器への通電状態が正常状態であって前記第2通電経路に係る前記送信器から前記受信器への通電状態が異常状態のときには、前記第1通電経路については正常状態であると判定するとともに、前記第2通電経路から前記第1通電経路の重複部分を除いた残部経路に異常が生じていると判定する判定手段が設けられている、ことを特徴とする請求項2記載のレール破断検知装置。
- 前記第一レール対および前記第二レール対に係る列車在線情報を取得する列車在線情報取得手段と、前記列車在線情報と前記受信器の受信値との組データを時系列で保持するデータ保持手段とが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載されたレール破断検知装置。
- 前記組データを前記データ保持手段に保持させるときに又は前記組データをデータ保持手段から読み出したときに前記組データの系列において前後の組データについて列車位置の変化分が一定になるように前記組データに対して変換処理を施すデータ処理手段が設けられていることを特徴とする請求項5記載のレール破断検知装置。
- 前記組データを波形図で画面表示する手段が設けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載されたレール破断検知装置。
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