JP7210996B2 - 制御モデル同定方法、制御モデル同定装置及びプログラム - Google Patents

制御モデル同定方法、制御モデル同定装置及びプログラム Download PDF

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本発明は、制御モデル同定方法、制御モデル同定装置及びプログラムに関する。
温調制御装置やPLC(Programmable Logic Controller)、DCS(Distributed Control System)等の制御装置、パーソナルコンピュータや組込み制御機器上で実装される制御装置等が産業上広く利用されている。
また、制御対象の制御量を目標値に追従させることを目的とする種々の制御方式が知られている。このような制御方式のうち、制御対象のモデル(つまり、制御モデル)を必要としない方式として、PID(Proportional-Integral-Differential)制御等が知られている。同様に、制御対象の制御モデルを必要とする方式として、モデル予測制御(MPC(Model-Predictive-Control))、内部モデル制御、LQG(Linear-Quadratic-Gaussian)制御、H2制御、H∞制御等が知られている。
ここで、MPC等の制御対象の制御モデルに基づく制御方式は、PID制御等と比べて、制約条件を考慮しつつ未来の軌道を考慮できる点等で優れ、高い制御性能を実現することができるが、制御対象の制御モデルを事前に決定しておく必要がある。制御モデルを決定することは「モデル同定」又は「制御モデル同定」等と称される。制御モデル同定手法として、例えば、特許文献1や非特許文献1に開示されている手法が知られている。
特許文献1には、閉ループ制御を行っている状態で、自動調整開始を指示する信号が入力されたとき、制御量を励振する励起信号を発生させて励起試験を実行し、同定用入力信号と同定用出力信号とに基づいて制御対象の伝達関数を演算する開ループ同定手法が開示されている。
また、非特許文献1には、プラントが既設の制御器によって制御された閉ループシステムにおいて、観測された同定用信号・制御量・操作量の一定期間データを用いて、プラントの応答モデルを決定する手法として、あたかもフィードバックループが存在しないものと仮定して同定を行う直接法と、同定用信号から閉ループ応答モデルを作成した上で、制御器モデルを利用して当該閉ループ応答モデルを開ループ応答モデルへと変換する間接法と、入出力データを結合して多次元時系列を考え、時系列モデルの構築を通してプロセスの同定を行う入出力結合法とが開示されている。
上記の特許文献1及び非特許文献1に開示されている手法は、いずれも同定用信号が既知であることを前提としている。これに対して、例えば、非特許文献2及び3には、同定用信号が不要な制御モデル同定手法として、プラントが既設のPID制御によって制御された閉ループシステムにおいて、目標値は一定で外乱によって駆動された際の制御量・操作量の一定期間のデータを用いて、より望ましい外乱応答が達成されるような最適なPIDパラメータを求める外乱抑制FRIT(Fictitious Reference Iterative Tuning)法が開示されている。
国際公開第2015/015876号
加納 学、喰田 秀樹、「閉ループ同定」、日本学術振興会プロセスシステム工学第143委員会ワークショップNo.25最終報告書 第3部 第8章 増田 士朗、武田 郷平、「外乱によって生成された入出力データを用いた外乱抑制FRIT法」、電気学会論文誌C、電子・情報・システム部門誌 Vol.131、No.4、pp.788-793 増田 士朗、「外乱抑制FRIT法によるPIDゲイン調整」、電気学会論文誌C、電子・情報・システム部門誌 Vol.132、No.6、pp.820-823
以上で説明した従来の制御モデル同定手法では、例えば、プラントの運用を停止して開ループ応答試験を行ったり、外部の目標値を十分に変化させた前提で閉ループ同定を行ったりする必要があった。しかしながら、操業中のプラントに開ループ応答試験を実施することは生産に影響を与えるため好ましくなく、また、目標値を一定で運用しているプラントでは外部の目標値を十分に変化させる前提が当てはまらず、例えばプラント内部の発熱等の観測できない未知の外乱によって制御量が変化している場合に対応することができなかった。
本発明の一実施形態は、目標値が一定で、かつ、未知の外乱によって制御量及び操作量が変化する状況において、操業中の閉ループ応答データを用いて、制御モデルを同定することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態は、制御対象の制御量の目標値が一定である場合において、前記制御対象の制御モデルを同定するための制御モデル同定方法であって、前記制御対象を制御するPID制御のパラメータを用いて、外乱からの制御応答を模擬する外乱応答参照モデルを設定する第1の設定手順と、前記外乱応答参照モデルと、前記PID制御で制御された制御対象の閉ループ応答データとを用いて、FRIT法によって、前記PID制御の最適な制御パラメータを含む最適パラメータを算出する最適化手順と、前記最適パラメータを用いて、前記制御モデルを算出する制御モデル算出手順と、をコンピュータが実行することを特徴とする。
目標値が一定で、かつ、未知の外乱によって制御量及び操作量が変化する状況において、操業中の閉ループ応答データを用いて、制御モデルを同定することができる。
フィードバック制御の閉ループの一例を示す図である。 外乱抑制FRIT法の閉ループの一例を示す図である。 第一の実施形態に係るプラントモデル同定装置の機能構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係るプラントモデル同定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係るプラントモデル同定処理の一例を示すフローチャートである。 第一の実施形態に係るFRIT評価関数の最適化処理の一例を示すフローチャートである。 第二の実施形態に係るプラントモデル同定装置の機能構成の一例を示す図である。 第二の実施形態に係るプラントモデル同定処理の一例を示すフローチャートである。 実施例におけるフィードバック制御の閉ループを示す図である。 実施例における外乱を示す図である。 実施例における閉ループの制御量及び操作量の時系列を示す図である。 実施例における最適パラメータの算出を示す図である。 実施例における外乱応答との比較を示す図である。 実施例におけるプラントモデル同定結果の比較を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の各実施形態では、制御モデルの一例として、プラントを制御するための応答モデル(以降、「プラントモデル」と表す。)を同定する場合について説明する。ただし、本発明の各実施形態は、プラントモデルに限られず、任意の制御対象を制御するための制御モデルを同定する場合にも同様に適用することができる。
<フィードバック制御の閉ループ及び外乱抑制FRIT法の閉ループ>
まず、本発明の各実施形態の説明をする前に、従来技術として、フィードバック制御の閉ループ及び外乱抑制FRIT法の閉ループについて説明する。なお、詳細については、例えば、非特許文献2や非特許文献3等を参照されたい。
図1は、フィードバック制御の閉ループの一例を示す図である。図1では、制御対象プラント(の伝達関数)をP(s)、制御器(の伝達関数)をC(s;ρ)、目標値をr、外乱をd、操作量をu、制御量をy、目標偏差をeで表している。制御器C(s;ρ)はPID制御器となっており、以下で表される。
Figure 0007210996000001
ここで、制御器C(s;ρ)のパラメータρを構成するk、k、kはそれぞれ比例ゲイン、積分ゲイン、微分ゲインであり、τは微分を因果的にするための近似微分時定数である。なお、tは時刻、sは微分演算子(これは、「ラプラス演算子」とも称される。)を表す。また、
Figure 0007210996000002
は転置を表す。
図2は、外乱抑制FRIT法の閉ループの一例を示す図である。図2では、目標値rが一定であり、閉ループの操作量観測値u(t)と制御量観測値y(t)との一定期間の時系列が得られており、外乱の形状を想定している(この想定している外乱を「想定外乱」と表し、dで表記する。)ものとする。以降では、当該一定期間をt=0からt=Tまでの間の期間とする。
この場合において、制御器C(s;ρ)の出力する操作量が操作量観測値u(t)と一致するという条件の下で、外乱応答参照モデルPdr(s;γ)が想定外乱d(t;α)で駆動された場合の制御量である参照制御量ydr(t)と、制御量観測値y(t)との誤差である参照誤差edr(t)ができるだけ小さくなるように、制御器C(s;ρ)のパラメータρ及びαを決定する。なお、この決定の際に、仮想的な目標値を用いるため、Fictitious Reference Iterative Tuning法と呼ばれる。
外乱応答参照モデルPdr(s;γ)は理想的な外乱応答を指定する伝達関数(言い換えれば、外乱からの制御応答を模擬する伝達関数)であり、以下で表される。
Figure 0007210996000003
ここで、γは外乱応答参照モデルの時定数、lは外乱応答参照モデルの相対次数である。
また、想定外乱d(t;α)は、以下で表される。
Figure 0007210996000004
ここで、αは外乱ゲインであり、外乱の大きさを表すパラメータである。σは外乱形状であり、例えば、インパルス信号δ(t;t)、ステップ信号S(t;t)、ランプ信号(t;t)等が用いられる。
インパルス信号δ(t;t)、ステップ信号S(t;t)及びランプ信号(t;t)は、それぞれ以下で表される。
Figure 0007210996000005
ここで、tは信号の発生時刻(すなわち、外乱の印加時刻又は印加開始時刻)であり、0≦t≦Tである。
外乱抑制FRIT法では、以下のFRIT評価関数JFDが最小となるρ及びαを探索することで、制御器C(s;ρ)の最適な制御パラメータρ及びαを得る。
Figure 0007210996000006
ここで、疑似応答信号は、以下で定義される。
Figure 0007210996000007
疑似応答信号とは、仮想信号によって駆動された制御量のことである。
なお、明細書のテキスト中では、便宜上、ハット「^」を文字の頭上ではなく、文字の直前に表す。例えば、上記の疑似応答信号は、明細書のテキスト中では「^y」と表される。
このとき、FRIT評価関数JFD(ρ,γ,α)は、
Figure 0007210996000008
と表すことができる。ただし、ρα、A、b及びcは、以下で定義されるベクトル又は行列である。
Figure 0007210996000009
上記のFRIT評価関数JFD(ρ,γ,α)を最適化することによって、最適な制御パラメータρ及びαを得ることがFRIT法である。
[第一の実施形態]
以降では、本発明の第一の実施形態として、目標値が一定で、かつ、未知の外乱によって制御量及び操作量が変化する状況において、操業中の閉ループ応答データを用いて、プラントモデルを同定することが可能なプラントモデル同定装置10について説明する。
<プラントモデル同定装置10の機能構成>
まず、本実施形態に係るプラントモデル同定装置10の機能構成について説明する。図3は、第一の実施形態に係るプラントモデル同定装置の機能構成の一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係るプラントモデル同定装置10は、機能部として、外乱応答参照モデル設定部101と、想定外乱形状設定部102と、評価関数最適化部103と、プラントモデル算出部104とを有する。
外乱応答参照モデル設定部101は、外乱応答参照モデルの相対次数を表す調整パラメータlと、既設のPID制御のパラメータを表す既設PIDパラメータ(k,k,k)とを入力として、外乱応答参照モデルPdrを設定する。
想定外乱形状設定部102は、想定外乱形状σを設定する。
評価関数最適化部103は、閉ループで観測される操作量及び制御量の時系列を表す閉ループ観測時系列(u,y)と、FRIT法の最適化を調整する調整パラメータε=(ε,ε,ε,ε)(ただし、各ε≧0)と、外乱応答参照モデルPdrと、想定外乱形状σとを入力として、FRIT評価関数JFD(ρ,γ,α,ε)を最適化することによって、最適な制御パラメータ(以降、「最適パラメータ」とも表す。)γ及びρを得る。なお、閉ループ観測時系列(u,y)が閉ループ応答データの一例である。ただし、閉ループの操作量観測値の時系列u又は閉ループの制御量観測値の時系列yのいずれか一方のみを閉ループ応答データとしても良い。既設PIDパラメータ(k,k,k)と目標値とを用いて、u又はyのいずれか一方のデータから他方のデータを生成することができるためである。
上述したように、FRIT評価関数JFD(ρ,γ,α)を最適化する制御パラメータρ及びαを得ることがFRIT法であるが、この最適パラメータρ及びαが得られたときのγが最適パラメータγとなる。
プラントモデル算出部104は、調整パラメータlと、既設PIDパラメータ(k,k,k)と、最適パラメータ(γ,ρ)と、外乱応答参照モデルPdrとを入力として、プラントモデル^P及び/又は^Pを算出する。
<プラントモデル同定装置10のハードウェア構成>
次に、本実施形態に係るプラントモデル同定装置10のハードウェア構成について説明する。図4は、第一の実施形態に係るプラントモデル同定装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係るプラントモデル同定装置10は、ハードウェアとして、入力装置201と、表示装置202と、外部I/F203と、通信I/F204と、ROM(Read Only Memory)205と、RAM(Random Access Memory)206と、CPU(Central Processing Unit)207と、補助記憶装置208とを有する。これら各ハードウェアは、バス209により相互に通信可能に接続されている。
入力装置201は、例えば各種ボタンやタッチパネル、キーボード、マウス等であり、プラントモデル同定装置10に各種の操作を入力するのに用いられる。表示装置202は、例えばディスプレイ等であり、プラントモデル同定装置10による各種の処理結果を表示する。なお、プラントモデル同定装置10は、入力装置201及び表示装置202の少なくとも一方を有していなくても良い。
外部I/F203は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体203a等がある。プラントモデル同定装置10は、外部I/F203を介して、記録媒体203aの読み取りや書き込み等を行うことができる。記録媒体203aには、例えば、SDメモリカード(SD memory card)やUSBメモリ、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等がある。なお、プラントモデル同定装置10が有する各機能部(例えば、外乱応答参照モデル設定部101、想定外乱形状設定部102、評価関数最適化部103及びプラントモデル算出部104等)を実現する1以上のプログラムは、記録媒体203aに格納されていても良い。
通信I/F204は、プラントモデル同定装置10が他の装置とデータ通信を行うためのインタフェースである。なお、プラントモデル同定装置10が有する各機能部を実現する1以上のプログラムは、通信I/F204を介して、所定のサーバ等から取得(ダウンロード)されても良い。
ROM205は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM206は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。CPU207は、例えば補助記憶装置208やROM205からプログラムやデータをRAM206上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。プラントモデル同定装置10が有する各機能部は、例えば補助記憶装置208等に格納された1以上のプログラムがCPU207に実行させる処理により実現される。
補助記憶装置208は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。補助記憶装置208に格納されているプログラムやデータには、例えば、プラントモデル同定装置10が有する各機能部を実現する1以上のプログラムや基本ソフトウェアであるOS(Operating System)、OS上で動作する各種アプリケーションプログラム等がある。
本実施形態に係るプラントモデル同定装置10は、図4に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現することができる。なお、図4では、プラントモデル同定装置10が1台のコンピュータで実現される場合のハードウェア構成例を示したが、これに限られず、プラントモデル同定装置10は複数台のコンピュータで実現されていても良い。
<プラントモデル同定処理>
次に、本実施形態に係るプラントモデル同定処理を説明する。図5は、第一の実施形態に係るプラントモデル同定処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1:外乱応答参照モデル設定部101は、調整パラメータlと、既設PIDパラメータ(k,k,k)とを入力として、以下により外乱応答参照モデルPdrを設定する。
Figure 0007210996000010
なお、γは、後述するステップS3での最適化の際に調整するパラメータである。
ステップS2:想定外乱形状設定部102は、想定外乱形状σを設定する。本実施形態では、閉ループに未知の外乱が印加された状況を想定するが、本ステップは、外乱の形状を仮定するためのステップである。
想定する外乱(想定外乱)をd(t;α)=ασ(t)として、αは未知の外乱の大きさ、σ(t)は想定外乱形状を表す。想定外乱形状σ(t)としては、例えば、上記の数4に示すインパルス信号δ(t;t)、ステップ信号S(t;t)又はランプ信号(t;t)等を用いることができる。これら以外にも、想定外乱形状σ(t)として、他の任意の想定し得る形状を用いることができる。例えば、バッチプロセスで毎回同一の処理を行うプラント内の温度や圧力、流量等の過去データを用いたり、プラントに投入する材料の計画値時系列等を用いたりすることができる。
ステップS3:次に、評価関数最適化部103は、閉ループ観測時系列(u,y)と、調整パラメータεと、外乱応答参照モデルPdrと、想定外乱形状σとを入力として、FRIT評価関数JFD(ρ,γ,α,ε)を最適化することによって、最適パラメータγ及びρを得る。
ここで、上記のステップS3のFRIT評価関数JFD(ρ,γ,α,ε)の最適化処理の詳細について説明する。図6は、第一の実施形態に係るFRIT評価関数の最適化処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS11:まず、評価関数最適化部103は、外乱応答参照モデルのパラメータ(時定数)γの探索範囲を0≦γ≦γmaxと設定する。そして、評価関数最適化部103は、この探索範囲内からγを1つ取得する。ここで、γmaxは想定し得る時定数の上限である。γmaxとしては、例えば、閉ループ応答データの期間の上限(つまり、時系列として得られる閉ループ応答データの最終時刻)とすれば良い。
ステップS12:次に、評価関数最適化部103は、調整パラメータε=(ε,ε,ε,ε)を以下のように行列化(対角行列化)する。
Figure 0007210996000011
ステップS13:次に、評価関数最適化部103は、FRIT評価関数JFD(ρ,γ,α,ε)を以下のように設定する。
Figure 0007210996000012
ただし、ρα、A、b及びcは、以下で定義されるベクトル又は行列である。
Figure 0007210996000013
このように、本実施形態では、従来のFRIT評価関数JFD(ρ,γ,α)に対して、調整パラメータを含めて拡張したFRIT評価関数JFD(ρ,γ,α,ε)を用いる。つまり、本実施形態では、従来のFRIT評価関数に対して、調整項として、
Figure 0007210996000014
を導入する。この調整項を導入することで、最適化の結果、或る特定のパラメータ(例えば、PID制御の或る特定のゲイン)のみが大きい値となってしまうような事態を防止することができる。
ステップS14:次に、評価関数最適化部103は、最適パラメータρα を算出する。ここで、評価関数最適化部103は、外乱応答参照モデルのパラメータγが所与の場合に、FRIT評価関数JFD(ρ,γ,α,ε)を最小化する最適パラメータρα を行列計算によって以下のようにして算出する。
Figure 0007210996000015
ステップS15:次に、評価関数最適化部103は、探索範囲0≦γ≦γmax内でγを探索済みが否かを判定する。探索済みであると判定された場合、評価関数最適化部103は、ステップS16に進む。一方で、探索済みでないと判定された場合、評価関数最適化部103は、探索範囲0≦γ≦γmax内から次のγ(つまり、未だ取得していないγ)を1つ取得して、ステップS13に戻る。
なお、探索範囲からγを取得(サンプリング)する方法としては、種々のサンプリング法を用いることができる。例えば、探索範囲0≦γ≦γmaxの最小値から一定の刻み幅で最大値まで段階的にサンプリングするグリッドサーチ法を用いても良いし、探索範囲0≦γ≦γmaxにおいて一様乱数等の確率的な手法を用いて所定の回数サンプリングするランダムサンプリング法を用いても良い。
ステップS16:評価関数最適化部103は、最適パラメータ(γ,ρα )を算出する。ここで、評価関数最適化部103は、以下により最適パラメータγと、最適パラメータρα とを算出する。
Figure 0007210996000016
ここで、上記の最適パラメータγを求めるには、評価関数最適化部103が探索範囲0≦γ≦γmax内からサンプリングしたγ(つまり、上記のステップS11及びS15で取得(サンプリング)したγ)を用いて、JFDの値が最も小さくなるようなγを求めれば良い。
以上により、最適パラメータ(γ,ρα )が算出される。これにより、ραの定義から最適パラメータ(γ,ρ)が得られる。
図5に戻る。ステップS4:プラントモデル算出部104は、調整パラメータlと、既設PIDパラメータ(k,k,k)と、最適パラメータ(γ,ρ)と、外乱応答参照モデルPdrとを入力として、プラントモデル^P及び/又は^Pを算出する。そして、プラントモデル算出部104は、算出したプラントモデルを所定の出力先(例えば、表示装置202や補助記憶装置208、通信I/F204を介した他の装置等)に出力する。
既設PIDパラメータを
Figure 0007210996000017
として、この既設PIDパラメータρと最適パラメータγとを用いて、プラントモデル算出部104は、以下によりプラントモデル^Pを算出する。
Figure 0007210996000018
ここで、上記のプラントモデル^Pは、外乱応答参照モデルPdr(s;γ)に最適パラメータγを代入して得られる最適外乱応答参照モデルPdr(s;γ)と、既設PID制御の制御器C(s;ρ)とが構成する閉ループから開ループを逆算して得られる伝達関数に所定のゲインcを乗じた伝達関数である、ということができる。
また、Pdr(s;γ)をPdr(s;γ,k)と表記し、最適パラメータρと最適パラメータγとを用いて、プラントモデル算出部104は、以下によりプラントモデル^Pを算出する。
Figure 0007210996000019
ここで、上記のプラントモデル^Pは、外乱応答参照モデルPdr(s;γ,k)に最適パラメータγ及びk を代入して得られる最適外乱応答参照モデルPdr(s;γ,k )と、既設PID制御の制御器C(s;ρ)に最適パラメータρを代入して得られる最適制御器C(s;ρ)とが構成する閉ループから開ループを逆算して得られる伝達関数である、ということができる。
なお、プラントモデル算出部104は、上記のプラントモデル^Pとプラントモデル^Pとの両方を算出しても良いし、いずれか一方のプラントモデルのみを算出しても良い。また、プラントモデル算出部104は、上記のプラントモデル^Pとプラントモデル^Pとの両方を算出した上で、所定の基準に従ってプラントモデル^Pとプラントモデル^Pとを評価し、この評価結果が良かった方のプラントモデルのみを出力するようにしても良い。又は、プラントモデル算出部104は、上記のプラントモデル^Pとプラントモデル^Pとを所定の基準に従って事前に評価した上で、この評価結果が良かった方のプラントモデルのみを算出及び出力するようにしても良い。なお、所定の基準としては、例えば、正解プラントが既知のテストデータを用いて、プラントモデル^Pとプラントモデル^Pとのうち、どちらが当該正解プラントに近いかを評価する等が挙げられる。
以上のように、本実施形態に係るプラントモデル同定装置10は、目標値が一定で、かつ、未知の外乱によって制御量及び操作量が変化する状況において、操業中の閉ループ応答データを用いて、プラントモデルを同定することができる。これにより、同定されたプラントモデルを用いて、例えば、MPC等の高度な制御を行うことができるようになる。また、上記のプラントモデルを同定する際に、未知の外乱の大きさを推定することができると共に、最適なPID制御のパラメータも得ることができる。
[第二の実施形態]
以降では、本発明の第二の実施形態として、第一の実施形態で同定したプラントモデルの単位ステップ応答を表示させることが可能なプラントモデル同定装置10について説明する。
<プラントモデル同定装置10の機能構成>
まず、本実施形態に係るプラントモデル同定装置10の機能構成について説明する。図7は、第二の実施形態に係るプラントモデル同定装置の機能構成の一例を示す図である。
図7に示すように、本実施形態に係るプラントモデル同定装置10は、機能部として、第一の実施形態で説明した機能部に加えて、単位ステップ応答算出部105と、表示制御部106とを有する。
単位ステップ応答算出部105は、プラントモデル算出部104が算出したプラントモデルに対して、単位ステップ信号を印加することで、当該プラントモデルの単位ステップ応答を算出する。
表示制御部106は、単位ステップ応答算出部105が算出した単位ステップ応答を表示装置202に表示させる。
<プラントモデル同定処理>
次に、本実施形態に係るプラントモデル同定処理を説明する。図8は、第二の実施形態に係るプラントモデル同定処理の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS1~ステップS4は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS5:単位ステップ応答算出部105は、プラントモデル算出部104が算出したプラントモデル(^P及び/又は^P)に対して、単位ステップ信号を印加することで、当該プラントモデルの単位ステップ応答を算出する。
ステップS6:表示制御部106は、単位ステップ応答算出部105が算出した単位ステップ応答を表示装置202に表示させる。
以上のように、本実施形態に係るプラントモデル同定装置10は、プラントモデルの単位ステップ応答を表示装置202に表示させる。これにより、プラントモデル同定装置10のユーザがプラントモデルの同定結果を視覚的に把握することができるようになると共に、MCP等の高度な制御のモデルとしても直接に用いることができるようになる。
[実施例]
以降では、上記の実施形態の実施例として、実施例1~3について説明する。
まず、実施例1~3では、図9に示す閉ループを用いるものとする。図9は、実施例におけるフィードバック制御の閉ループを示す図である。図9では、制御対象プラント(の伝達関数)をP(s)、制御器(の伝達関数)をC(s;ρ)、目標値をr、外乱をd、操作量をu、制御量をy、目標偏差をeで表している。また、目標値r(t)は、r(t)=0で一定であるものとする。
ここで、実施例1~3における制御対象プラントの伝達関数を以下とする。
Figure 0007210996000020
このとき、実施例1~3における制御対象プラントの伝達関数のパラメータk、ω、ζはそれぞれ以下の表1に示すものであるとする。
Figure 0007210996000021
また、既設PID制御の制御器の伝達関数を以下とする。
Figure 0007210996000022
このとき、実施例1~3における制御器の伝達関数のパラメータk、k、k、τはそれぞれ以下の表示2に示すものであるとする。
Figure 0007210996000023
また、上記の図9に示す閉ループに実際に印加された外乱dの波形を図10に示す。図10に示すように、外乱d(t)は、t=t=0で大きさ1のステップ状に変化する波形であるものとする。
このとき、一例として、調整パラメータl=2として、外乱応答参照モデルPを以下とする。
Figure 0007210996000024
また、想定外乱形状σはステップ関数として、想定外乱dを以下とする。
Figure 0007210996000025
このとき、実施例1~3において、図9に示す閉ループで観測された制御量y及び操作量uの時系列を図11(a)~図11(c)に示す。図11に示すように、制御量y及び操作量uの時系列が時刻t=0~t=600の間で得られたものとする。この時系列が、図9に示す閉ループの応答データであり、既設PID制御によって制御された結果である。
次に、実施例におけるFRIT評価関数JFD(ρ,γ,α,ε)を最適化する際の調整パラメータεの設定例としては、以下とした。
Figure 0007210996000026
そして、上記の対角化行列を用いて、以下のFRIT評価関数JFD(ρ,γ,α,ε)を設定した。
Figure 0007210996000027
このとき、図12に示すように、外乱応答参照モデルのパラメータγの探索範囲を0~40として、実施例1~3でFRIT評価関数JFD(ρ,γ,α,ε)の最適パラメータを算出した。この算出された最適パラメータγ及びρα を以下の表3に示す。
Figure 0007210996000028
次に、実施例1~3でそれぞれ算出された最適パラメータγを外乱応答参照モデルPdr(s;γ)に代入して得られた最適外乱応答参照モデルPdr(s;γ)を用いた疑似応答^y(ρ)と、閉ループ応答データyとを比較した結果を図13(a)~図13(b)にそれぞれ示す。図13に示すにように、実施例1~3のいずれでも制御量の波形がよく一致していると言える。
最後に、実施例1~3でそれぞれ算出されたプラントモデルの同定結果を図14(a)~図14(c)に示す。図14に示すように、実施例1~3のそれぞれで若干の差はあるものの、正解プラント(すなわち、プラントの伝達関数P)に近いプラントモデル^P及び^Pが算出できていることがわかる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
10 プラントモデル同定装置
101 外乱応答参照モデル設定部
102 想定外乱形状設定部
103 評価関数最適化部
104 プラントモデル算出部

Claims (11)

  1. 制御対象の制御量の目標値が一定である場合において、前記制御対象の制御モデルを同定するための制御モデル同定方法であって、
    前記制御対象を制御するPID制御のパラメータを用いて、外乱からの制御応答を模擬する外乱応答参照モデルを設定する第1の設定手順と、
    前記外乱応答参照モデルと、前記PID制御で制御された制御対象の閉ループ応答データとを用いて、FRIT法によって、前記PID制御の最適な制御パラメータを含む最適パラメータを算出する最適化手順と、
    前記最適パラメータを用いて、前記制御モデルを算出する制御モデル算出手順と、
    をコンピュータが実行し、
    前記制御モデル算出手順は、
    前記外乱応答参照モデルに対して前記最適パラメータを代入して得られる最適外乱応答参照モデルと前記PID制御とで構成される閉ループから開ループを逆算して得られる伝達関数に所定のゲインを乗じた第1の伝達関数と、
    前記外乱応答参照モデルに対して前記最適パラメータを代入して得られる最適外乱応答参照モデルと前記PID制御に対して前記最適パラメータを代入して得られる最適PID制御とで構成される閉ループから開ループを逆算して得られる第2の伝達関数と、の少なくとも一方を前記制御モデルとして算出する、ことを特徴とする制御モデル同定方法。
  2. 前記制御モデル同定方法には、
    想定される外乱の形状を示す想定外乱形状を設定する第2の設定手順が含まれ、
    前記最適化手順は、
    前記想定外乱形状を更に用いて、前記最適パラメータを算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の制御モデル同定方法。
  3. 前記想定外乱形状は、インパルス信号が表す形状、ステップ信号が表す形状、ランプ信号が表す信号、又は予め設定された形状のいずれかである、ことを特徴とする請求項2に記載の制御モデル同定方法。
  4. 前記外乱応答参照モデルは、
    時定数を表すパラメータと、相対次数を表すパラメータとが含まれる伝達関数である、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の制御モデル同定方法。
  5. 前記最適化手順は、
    所定の評価関数を最小化させるパラメータを算出することで、前記最適パラメータを算出する、ことを特徴とする請求項4に記載の制御モデル同定方法。
  6. 前記閉ループ応答データは、前記制御対象の制御量の時系列及び前記制御対象に対する操作量の時系列であり、
    前記評価関数は、
    前記PID制御のパラメータと、前記時定数を表すパラメータと、前記想定外乱形状の大きさを表すパラメータと、所定の調整パラメータとの関数であって、
    前記制御量の時系列と仮想信号によって駆動された制御量を示す疑似応答信号との誤差の2乗を積分した値と、所定の調整項との和で表される関数である、ことを特徴とする請求項5に記載の制御モデル同定方法。
  7. 前記調整項は、
    前記PID制御のパラメータと前記想定外乱形状の大きさを表すパラメータとで構成されるベクトルと、前記調整パラメータを対角行列化した行列との2次形式で表される、ことを特徴とする請求項6に記載の制御モデル同定方法。
  8. 前記制御対象はプラントであり、
    前記制御モデル算出手順は、
    前記制御モデルとして、前記プラントを制御するための応答モデルを算出する、ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の制御モデル同定方法。
  9. 前記制御モデル同定方法には、
    前記制御モデルから単位ステップ応答を算出する単位ステップ応答算出手順が含まれる、ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の制御モデル同定方法。
  10. 制御対象の制御量の目標値が一定である場合において、前記制御対象の制御モデルを同定するための制御モデル同定装置であって、
    前記制御対象を制御するPID制御のパラメータを用いて、外乱からの制御応答を模擬する外乱応答参照モデルを設定する第1の設定手段と、
    前記外乱応答参照モデルと、前記PID制御で制御された制御対象の閉ループ応答データとを用いて、FRIT法によって、前記PID制御の最適な制御パラメータを含む最適パラメータを算出する最適化手段と、
    前記最適パラメータを用いて、前記制御モデルを算出する制御モデル算出手段と、
    を有し、
    前記制御モデル算出手段は、
    前記外乱応答参照モデルに対して前記最適パラメータを代入して得られる最適外乱応答参照モデルと前記PID制御とで構成される閉ループから開ループを逆算して得られる伝達関数に所定のゲインを乗じた第1の伝達関数と、
    前記外乱応答参照モデルに対して前記最適パラメータを代入して得られる最適外乱応答参照モデルと前記PID制御に対して前記最適パラメータを代入して得られる最適PID制御とで構成される閉ループから開ループを逆算して得られる第2の伝達関数と、の少なくとも一方を前記制御モデルとして算出する、ことを特徴とする制御モデル同定装置。
  11. 制御対象の制御量の目標値が一定である場合において、前記制御対象の制御モデルを同定するための制御モデル同定方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記制御モデル同定方法は、
    前記制御対象を制御するPID制御のパラメータを用いて、外乱からの制御応答を模擬する外乱応答参照モデルを設定する第1の設定手順と、
    前記外乱応答参照モデルと、前記PID制御で制御された制御対象の閉ループ応答データとを用いて、FRIT法によって、前記PID制御の最適な制御パラメータを含む最適パラメータを算出する最適化手順と、
    前記最適パラメータを用いて、前記制御モデルを算出する制御モデル算出手順と、
    が含まれ
    前記制御モデル算出手順は、
    前記外乱応答参照モデルに対して前記最適パラメータを代入して得られる最適外乱応答参照モデルと前記PID制御とで構成される閉ループから開ループを逆算して得られる伝達関数に所定のゲインを乗じた第1の伝達関数と、
    前記外乱応答参照モデルに対して前記最適パラメータを代入して得られる最適外乱応答参照モデルと前記PID制御に対して前記最適パラメータを代入して得られる最適PID制御とで構成される閉ループから開ループを逆算して得られる第2の伝達関数と、の少なくとも一方を前記制御モデルとして算出する、ことを特徴とするプログラム。
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