JP7210947B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
文書データ等のデータを管理するシステムにおいては、人事異動等の組織変更が発生した場合に、データに対するアクセス権の変動の登録業務を行う担当者が、そのアクセス権を更新することがある。
特許文献1には、アクセス権更新情報を人事異動の前に取得し、文書が格納されている格納手段に設定されているアクセス権を、人事異動前に更新するシステムが記載されている。
特許文献2には、利用者が現在所属する組織の情報と、その組織の統合及び分割の少なくとも一方の履歴情報とを、利用者の認証情報として提供するシステムが記載されている。
特開2013-196335号公報 特開2011-13982号公報
ところで、組織変更が発生した場合、組織に属するユーザが利用していたデータを、その変更に応じた格納領域に移動させたり、データの格納に関する確認作業等を行ったりすることがある。ユーザ等の作業者がマニュアル操作でそのような作業を行うことが考えられるが、その場合、作業者の作業負担が増大することがある。
本発明の目的は、組織変更が発生した場合に、作業者がマニュアル操作でデータの移動に関する作業を行う場合と比べて、作業者の作業負担を軽減することにある。
請求項1に記載の発明は、特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、を有し、前記制御手段は、前記変更日の前において前記特定ユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における操作履歴と、前記データに対する前記変更日の後における前記特定ユーザのアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、前記期間において前記特定ユーザが前記データを操作し、かつ、前記変更日の後において前記データに対して前記特定ユーザがアクセス権を有している場合において、前記第1組織の変更が、前記特定ユーザの人事異動を含む場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記特定ユーザの異動先に紐付けられた格納領域に前記データを移動する、情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、を有し、前記期間において前記データが操作されておらず、かつ、前記変更日の後において前記データに対して前記特定ユーザがアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記データを移動させずに、前記第1組織の変更に含まれる前記特定ユーザの人事異動の有無に応じた通知を制御する、情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、を有し、前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記特定ユーザの操作履歴と、前記変更日の後において前記特定ユーザが属する第2組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、前記期間において前記特定ユーザが前記データを操作し、かつ、前記変更日の後において、前記データに対して前記第2組織がアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記第1組織の変更に伴う前記特定ユーザの異動の有無に応じて、前記特定ユーザの異動先に紐付けられた格納領域への前記データの移動、又は、前記特定ユーザに紐付けられた格納領域への前記データの移動のいずれかを実行する、情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、を有し、前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記第1組織に属するユーザの操作履歴と、前記変更日の後における前記第1組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、前記期間における前記第1組織に属するユーザが前記データを操作した場合であって、前記変更日の後において、前記第1組織が前記データに対してアクセス権を有する場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記データを他の格納領域に移動させない、情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、を有し、前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記第1組織に属するユーザの操作履歴と、前記変更日の後における前記第1組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、前記期間において前記データが操作されていない場合であって、前記変更日の後において、前記第1組織が前記データに対してアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記第1組織の変更に伴う前記特定ユーザの異動の有無に応じた通知を行う、情報処理装置である。
請求項に記載の発明は、コンピュータを、特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、として機能させ、前記制御手段は、前記変更日の前において前記特定ユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における操作履歴と、前記データに対する前記変更日の後における前記特定ユーザのアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、前記期間において前記特定ユーザが前記データを操作し、かつ、前記変更日の後において前記データに対して前記特定ユーザがアクセス権を有している場合において、前記第1組織の変更が、前記特定ユーザの人事異動を含む場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記特定ユーザの異動先に紐付けられた格納領域に前記データを移動する、プログラムである。
請求項7に記載の発明は、コンピュータを、特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、として機能させ、前記期間において前記データが操作されておらず、かつ、前記変更日の後において前記データに対して前記特定ユーザがアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記データを移動させずに、前記第1組織の変更に含まれる前記特定ユーザの人事異動の有無に応じた通知を制御する、プログラムである。
請求項8に記載の発明は、コンピュータを、特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、として機能させ、前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記特定ユーザの操作履歴と、前記変更日の後において前記特定ユーザが属する第2組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、前記期間において前記特定ユーザが前記データを操作し、かつ、前記変更日の後において、前記データに対して前記第2組織がアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記第1組織の変更に伴う前記特定ユーザの異動の有無に応じて、前記特定ユーザの異動先に紐付けられた格納領域への前記データの移動、又は、前記特定ユーザに紐付けられた格納領域への前記データの移動のいずれかを実行する、プログラムである。
請求項9に記載の発明は、コンピュータを、特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、として機能させ、前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記第1組織に属するユーザの操作履歴と、前記変更日の後における前記第1組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、前記期間における前記第1組織に属するユーザが前記データを操作した場合であって、前記変更日の後において、前記第1組織が前記データに対してアクセス権を有する場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記データを他の格納領域に移動させない、プログラムである。
請求項10に記載の発明は、コンピュータを、特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、として機能させ、前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記第1組織に属するユーザの操作履歴と、前記変更日の後における前記第1組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、前記期間において前記データが操作されていない場合であって、前記変更日の後において、前記第1組織が前記データに対してアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記第1組織の変更に伴う前記特定ユーザの異動の有無に応じた通知を行う、プログラムである。
請求項1,に記載の発明によれば、組織変更が発生した場合に、作業者がマニュアル操作でデータの移動に関する作業を行う場合と比べて、作業者の作業負担を軽減することができる。
請求項に記載の発明によれば、組織変更後における操作履歴とアクセス権の設定とに応じた移動制御を行うことができる。
請求項1,6に記載の発明によれば、異動元に紐付けられた格納領域にデータを格納し続ける場合と比べて、当該データへのアクセスが容易となる。
請求項2,7に記載の発明によれば、組織変更後にデータが操作されていない場合に、ユーザの人事異動に応じた通知を行うことができる。
請求項3,4,5,8,9,10に記載の発明によれば、組織に属するユーザの操作を考慮した移動制御を行うことができる。
本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。 データに対する処理を示す図である。 データに対する処理を示す図である。 処理1を示すフローチャートを示す図である。 処理2を示すフローチャートを示す図である。 処理3を示すフローチャートを示す図である。 処理4を示すフローチャートを示す図である。 処理5を示すフローチャートを示す図である。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムの一例を示す。
本実施形態に係る情報処理システムは、アクセス管理装置10、データ管理装置12、アクセス履歴DB(データベース)14、アクセス権DB(データベース)16、人事異動情報DB(データベース)18、及び、1又は複数の端末装置20を含む。各装置は、他の装置と通信する機能を有する。アクセス管理装置10は、例えば、インターネット又は他のネットワーク等の通信経路を介して他の装置と通信する。
アクセス管理装置10は、管理されているデータの移動の制御、及び、データの移動に関する通知の制御等を行う装置である。例えば、企業内における人事異動等の組織変更が発生した場合に、アクセス管理装置10はデータの移動や格納の確認処理等を制御する。組織は、例えば、企業内における部署やチーム等である。もちろん、組織は、企業内の組織に限定されるものではなく、教育機関や任意の団体(例えばサークルやクラブ等)等であってもよい。以下では、一例として、組織は企業内の組織であるものとして説明する。組織変更の概念の範疇には、部署やチームの変更、及び、人事異動等が含まれる。従業員(社員)が異動した場合も、その異動前に当該従業員が所属していた組織や、当該従業員の異動先の組織が変更したといえる。
データ管理装置12は、1又は複数の格納領域を有し、格納領域にデータを格納する装置である。企業内における組織毎(例えば部署毎やチーム毎等)の格納領域が形成されてもよいし、ユーザ毎(例えば従業員毎)の格納領域が形成されてもよい。格納領域として、フォルダやボックス等と称されている領域が用いられてもよい。
各格納領域は、例えば、記憶装置(ハードディスク、メモリ等)に設定された論理パーティション又は論理ドライブであってもよい。また、データ管理装置12に複数の記憶装置(物理ドライブ)が設けられ、それら個々の物理ドライブがそれぞれ別々の格納領域として定義されてもよい。また、これら例示した各種の格納領域が組み合わされて利用されてもよい。
本実施形態において処理の対象となるデータの概念の範疇には、文書データ、画像データ(静止画像データ、動画像データ等)、音声データ、及び、その他の形式を有するデータが含まれる。これらの中の1又は複数の種類のデータに対して、本実施形態に係る処理が適用されてもよい。
データには、当該データを作成したユーザを識別するためのユーザ識別情報(例えば氏名や従業員ID等)が紐付けられている。
操作履歴DB14は、データに対する各ユーザの操作の履歴を示す操作履歴情報を格納する格納領域である。操作履歴は、データに対する各ユーザのアクセスの履歴を含む。操作されたデータ毎の操作履歴情報が作成されて操作履歴DB14に格納される。操作履歴情報は、ユーザ毎に管理されてもよいし、ユーザが属する組織毎に管理されてもよい。例えば、操作履歴情報は、アクセス等の操作が行われたデータを識別するためのデータ識別情報、当該データを操作したユーザを識別するためのユーザ識別情報、当該ユーザが属する組織を識別するための組織識別情報、操作の内容(例えばアクセス等)を示す情報、及び、操作が行われた日時を示す操作日時情報等を含み、これらの情報が互いに対応付けられている。
アクセス権DB16は、データにアクセスするためのアクセス権を示すアクセス権情報を格納する格納領域である。データ毎のアクセス権情報が作成されてアクセス権DB16に格納される。アクセス権は、ユーザ単位で設定されてもよいし、組織単位で設定されてもよい。ユーザ単位でアクセス権が設定される場合、アクセス権情報は、例えば、アクセス権の対象となるデータを識別するためのデータ識別情報、及び、アクセス権が与えられたユーザを識別するためのユーザ識別情報等を含み、これらの情報が互いに対応付けられている。組織単位でアクセス権が設定される場合、アクセス権情報は、例えば、アクセス権の対象となるデータを識別するためのデータ識別情報、及び、アクセス権が与えられた組織を識別するための組織識別情報等を含み、これらの情報が互いに対応付けられている。アクセス権が与えられたユーザは、当該アクセス権に紐付くデータへのアクセスが許可される。また、アクセス権が与えられた組織に属するユーザは、当該アクセス権に紐付くデータへのアクセスが許可される。なお、アクセス権に有効期限等が設定されてもよいし、操作可能な内容の異なるアクセス権が設定されてもよい。
人事異動情報DB18は、企業内における人事異動等の組織変更に関する人事異動情報を格納する格納領域である。人事異動の種類として、例えば、組織間での従業員(ユーザ)の異動、従業員の退職、及び、同一組織内での役職の変更等が挙げられる。人事異動情報は、人事異動の対象となったユーザを識別するためのユーザ識別情報、当該ユーザについての人事異動の種類を示す情報、異動元の旧所属組織(例えば旧部署)を識別するための組織識別情報、異動先の新所属組織(例えば新部署)を識別するための組織識別情報、及び、人事異動が有効となる日時(効力発生日時)を示す人事異動日時情報等を含み、これらの情報が互いに対応付けられている。
端末装置20は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)、スマートフォン又は携帯電話等の装置である。各端末装置20は、例えば、従業員、データの作成者、データの登録者又はシステム管理者等のユーザによって利用される。端末装置20は、ユーザに紐付けられて管理されてもよいし、ユーザが所属する組織に紐付けられて管理されてもよい。
以下、アクセス管理装置10の構成について詳しく説明する。
情報処理装置の一例としてのアクセス管理装置10は、操作履歴管理部22、アクセス権設定部24、人事情報管理部26、判断部28、移動先決定部30及び制御部32を含む。
操作履歴管理部22は、データ管理装置12に格納されている各データに対する操作の履歴を管理し、各データの操作履歴情報を操作履歴DB14に格納するように構成されている。操作履歴管理部22は、ユーザ毎の操作履歴を管理してもよいし、組織毎の操作履歴を管理してもよい。操作履歴管理部22は、データに対して操作が行われる度に当該データの操作履歴情報を更新する。
アクセス権設定部24は、データにアクセスするためのアクセス権を設定し、アクセス権を示すアクセス権情報をアクセス権DB16に格納するように構成されている。アクセス権設定部24は、ユーザ単位でアクセス権を設定してもよいし、組織単位でアクセス権を設定してもよい。例えば、アクセス権設定部24は、アクセス権を設定する権限を有する管理者等からの指示(例えば、当該管理者等が利用する端末装置20からの指示)に従ってアクセス権を設定する。
また、アクセス権設定部24は、アクセス権の設定変更を要するイベントが発生した場合、アクセス権を変更するように構成されている。イベントは、例えば人事異動等の組織変更である。例えば、アクセス権設定部24は、組織変更の発生に伴って、アクセス権を設定する権限を有する管理者等からアクセス権の設定変更の指示を受け、その指示に従ってアクセス権を変更する。アクセス権の設定変更が有効となる日時が指定された場合、アクセス権設定部24は、当該日時に設定変更が有効となるようにアクセス権を設定する。設定変更が有効となる日時は、組織変更の効力発生日時であってもよいし、指定された別の日時であってもよい。
具体的には、アクセス権設定部24は、アクセス権が与えられていたユーザや組織のアクセス権を削除したり、アクセス権を別のユーザや別の組織に設定したりする。アクセス権が削除されたユーザ、及び、アクセス権が削除された組織に属するユーザは、当該アクセス権に紐付くデータへのアクセスが禁止される。アクセス権が変更された場合、アクセス権設定部24は、変更後のアクセス権を示すアクセス権情報をアクセス権DB16に格納する。
人事情報管理部26は、人事異動等の組織変更に関する人事異動情報を管理し、人事異動情報を人事異動情報管理DB18に格納するように構成されている。例えば、人事情報管理部26は、人事を管理する組織(例えば人事課や総務課等)が利用する端末装置20から送られてきた人事異動情報を受けて、その人事異動情報を人事異動情報DB18に格納する。
判断部28は、操作履歴DB14を参照することで、人事異動等の組織変更が発生する時点(組織変更の効力発生時点)よりも前の時点(過去の時点)において、データに対して操作が行われたか否かを判断するように構成されている。
移動先決定部30は、組織変更が発生した後におけるデータに対する操作履歴(発生時以降における操作履歴であってもよい)に基づいて、当該データの移動先の格納領域を決定するように構成されている。
制御部32は、アクセス管理装置10の各部の制御を行うように構成されている。また、制御部32は、人事異動等の組織変更が発生した場合に、移動や削除等の処理をデータに適用したり、データに対する処理に関する通知を端末装置20に送信したりする。
なお、操作履歴の管理はアクセス管理装置10以外の装置やシステム等によって行われてもよい。この場合、アクセス管理装置10は操作履歴管理部22を有していなくてもよい。同様に、アクセス権の設定や人事情報の管理は、アクセス管理装置10以外の装置やシステム等によって行われてもよい。この場合、アクセス管理装置10は、アクセス権設定部24及び人事情報管理部26を有していなくてもよい。
以下、本実施形態に係る情報処理システムによる処理について詳しく説明する。以下では、データの一例として文書データ(以下、「文書」と略す)を対象として処理が実行されるものとする。もちろん、文書データ以外のデータとして、画像データや音声データ等に対して処理が実行されてもよい。
また、以下では、ユーザAによって作成された1又は複数の文書Aを対象として処理が実行されるものとする。もちろん、ユーザA以外の作成者によって作成された文書(作成者が不明な文書を含む)を対象として処理が実行されてもよい。なお、ユーザAは特定ユーザの一例に相当する。
以下、図2及び図3を参照して、文書に対する処理について説明する。
図2は、ユーザAのみに文書Aのアクセス権が設定されている場合の処理を示す。文書Aに対する各ユーザのアクセス履歴とユーザAの異動とに応じた処理が定義されている。処理1,2については後で詳しく説明する。
図3は、ユーザAが現時点で所属する組織のみに文書Aのアクセス権が設定されている場合の処理を示す。文書Aに対する各ユーザのアクセス履歴とユーザAの異動とに応じた処理が定義されている。なお、現時点とは、処理3~5のいずれかが実行されている時点である。処理3,4,5については後で詳しく説明する。
以下、処理1~5のそれぞれについて詳しく説明する。以下では、組織変更が発生する日(組織変更の効力発生日)が、4月1日であるものとする。また、組織変更の効力発生日の前の期間として第1期間が定められ、組織変更の効力発生日の後の期間として第2期間が定められている。なお、第2期間には、組織変更の効力発効日が含まれ、当該効力発効日以降の期間として定義されてもよい。第1期間及び第2期間の長さは、予め定められた長さであり、例えば管理者等によって変更されてもよい。第1期間と第2期間とで異なる長さの期間が定められてもよい。例えば、第1期間及び第2期間の長さは1ヶ月である。この場合、第1期間は、3月1日から3月31日までの期間であり、第2期間は、4月1日から4月30日までの期間(一例として効力発生日を含む)である。また、処理1~5のそれぞれは、第2期間中の最終日が経過した日以降の日(例えば5月1日等)に行われるものとする。例えば、制御部32は、第2期間が経過した後に処理1~5のいずれかの処理を自動的に実行してもよいし、第2期間が経過した後に管理者等の指示に従って処理1~5のいずれかの処理を実行してもよい。なお、第2期間の途中で処理1~5のいずれかの処理が行われた場合(例えば管理者等によって実行指示が与えられて処理が実行された場合等)、効力発生日から当該処理が行われている時点までの期間を第2期間として定めて当該処理が実行されてもよい。
以下、図2及び図4を参照して処理1について説明する。図4は、処理1を示すフローチャートを示す。
まず、判断部28は、操作履歴DB14を参照することで、人事異動等の組織変更の効力発生日(4月1日)よりも前の第1期間(3月1日~3月31日)において、ユーザAのみがアクセスした文書Aの有無を確認する(ステップS01)。つまり、判断部28は、第1期間において、データ管理装置12に格納されている1又は複数の文書Aの中に、ユーザAのみがアクセスした文書Aが含まれているか否かを判断する。なお、判断部28は、人事異動情報DB18から人事異動情報を取得することで組織変更の効力発生日を特定してもよいし、他の装置(例えば人事を管理する組織が利用する端末装置20等)から人事異動情報を取得することで組織変更の効力発生日を特定してもよい。
次に、判断部28は、ユーザAのみがアクセスした文書Aを抽出し、当該文書Aを処理対象文書として定める(ステップS02)。複数の文書Aが抽出された場合、当該複数の文書Aのそれぞれが処理対象文書として定められる。
次に、移動先決定部30は、操作履歴DB14を参照することで、組織変更の効力発生日(4月1日)以降の第2期間(4月1日~4月30日)における処理対象文書についてのアクセス履歴を抽出し、第2期間においてユーザAのみがアクセスしている処理対象文書を抽出する(ステップS03)。
次に、移動先決定部30は、アクセス権DB16を参照することで、抽出された処理対象文書に対するアクセス権を確認し、ユーザAのみにアクセス権が設定されている処理対象文書を抽出する(ステップS04)。
次に、移動先決定部30は、人事異動情報DB18を参照することで、ユーザAの人事異動の有無を確認する。
ユーザAに人事異動が発生し、ユーザAが新部署(新所属組織)に異動している場合(ステップS05,Yes)、移動先決定部30は、ユーザAの異動先の新部署に紐付く格納領域(格納先)を、処理対象文書の移動先の格納領域として決定する。そして、制御部32は、データ管理装置12に格納されている処理対象文書を、移動元の格納領域から、ユーザAの異動先の新部署に紐付く格納領域へ移動させ、当該格納領域に処理対象文書を格納する(ステップS06)。異動元の格納領域は、例えば、人事異動の発生前(効力発生日以前)にユーザAが所属していた旧部署(旧所属組織)に紐付く格納領域である。処理対象文書の移動が行われた場合、移動元の格納領域には、当該処理対象文書は格納されない。
ユーザAに人事異動が発生していない場合(ステップS05,No)、処理対象文書の移動制御は行われず、処理は終了する。人事異動が発生していない場合には、処理対象文書を移動させる必要が無いと推測されるので、処理対象文書を移動させない。
第1期間及び第2期間の両期間にてユーザAのみがアクセスし、かつ、ユーザAのみがアクセス権を有する処理対象文書は、ユーザAのみによって使用され、ユーザA以外のユーザによって使用されない文書であると推測される。また、第2期間においても当該処理対象文書に対してユーザAはアクセスしているため、ユーザAが異動した場合であっても、異動先の新部署にて当該処理対象文書はユーザAによって使用されると推測される。従って、ユーザAが新部署(新所属組織)に異動した場合には、異動先の当該新部署に紐付く格納領域に処理対象文書を移動させて格納することで、異動元の旧所属組織に紐付く格納領域に当該処理対象文書を格納し続ける場合と比べて、ユーザAにとって当該処理対象文書へのアクセスが容易となり得る。つまり、ユーザAは、他の部署である旧部署に紐付く格納領域へアクセスせずに、新部署に紐付く格納領域へアクセスすれば済むため、そのアクセスに要する手間等が軽減され得る。
文書Aに対する操作履歴及びアクセス権の有無に基づいてデータの移動制御を行うことで、ユーザ等の作業者がマニュアル操作でデータを移動させる場合と比べて、作業者の負担が軽減される。
なお、4月1日に人事異動が実行される場合、一般的には、それよりも1ヶ月前付近(例えば3月1日)に、人事異動が発表されると想定される。通常、1ヶ月程度の期間をかけて引継ぎ用の文書等が作成されると考えられるので、その期間として第1期間が設定される。なお、この期間設定は一例に過ぎず、本実施形態の適用場面(例えば適用される企業等の慣行等)に応じて期間が設定されてもよい。
上記の処理1では、第1期間及び第2期間の両期間においてユーザAのみがアクセスした文書Aに対して、ステップS04以降の処理が実行されている。別の例として、第1期間及び第2期間の中の少なくとも1つの期間において、ユーザA以外の他のユーザがアクセスした文書Aであっても、ユーザAのアクセス回数と他のユーザのアクセス回数との比較結果等に応じて、当該文書Aに対してステップS04以降の処理が実行されてもよい。例えば、当該文書Aについて、他のユーザのアクセス回数が、予め定められた回数閾値以下になる場合や、ユーザAのアクセス回数に対する他のユーザのアクセス回数の割合が、予め定められた割合閾値以下になる場合や、他のユーザのアクセス回数に対するユーザAのアクセス回数の割合が割合閾値以上となる場合や、総アクセス回数に対するユーザAのアクセス回数の割合が割合閾値以上となる場合や、ユーザAのアクセス回数が他のユーザのアクセス回数以上となる場合や、ユーザAのアクセス回数が他のユーザのアクセス回数よりも多い場合であって、両アクセス回数の差分が、予め定められた差分閾値以上となる場合や、ユーザAのアクセス回数の増加率が他のユーザのアクセス回数の増加率以上となる場合等に、当該文書Aに対してステップS04以降の処理が実行されてもよい。例えば、他のユーザのアクセス回数が、ユーザAのアクセス回数の10%以下になる場合等に、当該文書Aに対してステップS04以降の処理が実行されてもよい。つまり、文書Aに対するユーザA及び他のユーザのそれぞれのアクセスの頻度に応じて、当該文書Aに対するステップS04以降の処理の有無が決定されてもよい。他のユーザのアクセスの頻度が低い場合や、ユーザAのアクセスの頻度よりも低い場合等では、他のユーザが当該文書Aを使用する可能性が低いとも考えられる。例えば、他のユーザが当該文書Aに間違ってアクセスした場合や、参考のためにアクセスした場合等が考えられる。このような場合には、実質的に、ユーザAのみが当該文書Aを使用すると考えられるため、ステップS04以降の処理が実行されてもよい。そして、ユーザAが異動した場合には、当該文書Aは異動先に紐付く格納領域に移動させられる。
以下、図2及び図5を参照して処理2について説明する。図5は、処理2を示すフローチャートを示す。
まず、判断部28は、操作履歴DB14を参照することで、人事異動等の組織変更の効力発生日(4月1日)よりも前の第1期間(3月1日~3月31日)において、ユーザAのみがアクセスした文書Aの有無を確認する(ステップS10)。つまり、判断部28は、第1期間において、データ管理装置12に格納されている1又は複数の文書Aの中に、ユーザAのみがアクセスした文書Aが含まれているか否かを判断する。
次に、判断部28は、ユーザAのみがアクセスした文書Aを抽出し、当該文書Aを処理対象文書として定める(ステップS11)。複数の文書Aが抽出された場合、当該複数の文書Aのそれぞれが処理対象文書として定められる。
次に、移動先決定部30は、操作履歴DB14を参照することで、組織変更の効力発生日(4月1日)以降の第2期間(4月1日~4月30日)における処理対象文書についてのアクセス履歴を抽出し、第2期間において誰からもアクセスされていない処理対象文書を抽出する(ステップS12)。
次に、移動先決定部30は、アクセス権DB16を参照することで、抽出された処理対象文書に対するアクセス権を確認し、ユーザAのみにアクセス権が設定されている処理対象文書を抽出する(ステップS13)。
次に、移動先決定部30は、人事異動情報DB18を参照することで、ユーザAの人事異動の有無を確認する。処理2では、人事異動の有無に関わらず、処理対象文書は移動させられず、制御部32による通知制御が行われる。
ユーザAに人事異動が発生し、ユーザAが新部署(新所属組織)に異動している場合(ステップS14,異動有り)、制御部32は、処理対象文書の作成者が利用する端末装置20に、当該処理対象文書が存在している旨を示す情報を通知する(ステップS15)。ユーザAが新部署に異動したという状況下では、第1期間においてユーザAのみにアクセスされ、第2期間において全くアクセスされていない処理対象文書は、旧部署への引き継ぎ用の文書であると推測される。つまり、ユーザAは新部署にて当該処理対象文書にアクセスしていないため、当該処理対象文書は、新部署ではユーザAにとって使用されない文書であると推測される。更に、異動前の第1期間にユーザAは当該処理対象文書にアクセスしており、そのアクセスは、引き継ぎのための行われたアクセスであると推測される。このように、当該処理対象文書は、ユーザAによって使用されないと推測されるため、当該処理対象文書を、ユーザAの新部署に紐付く格納領域に移動させない。そして、制御部32は、当該処理対象文書が引き継ぎ用の文書として格納されている旨を示す通知を、当該処理対象文書の作成者が利用する端末装置20に送る。例えば、当該処理対象文書がユーザAによって作成された場合、当該通知は、ユーザAが利用する端末装置20に送られる。その通知を受けたユーザAは、旧部署に所属するユーザ等に対して、引き継ぎ文書が存在している旨等を伝えることが想定される。
ユーザAに人事異動が発生していない場合(ステップS14,移動無し)、制御部32は、ユーザAが利用する端末装置20に、当該処理対象文書を削除する旨を示す情報を通知する(ステップS16)。ユーザAに人事異動が発生していないという状況下において、第2期間において全くアクセスされていない処理対象文書は、不要な文書であると推測される。つまり、ユーザAは異動していないため、当該処理対象文書は、引き継ぎ用の文書であるとは推測されない。この場合、制御部32は、削除する旨を示す情報を、ユーザAが利用する端末装置20に通知する。こうすることで、不要な文書の削除が促される。なお、当該処理対象文書の削除は、ユーザAによる指示に従って行われてもよいし、通知が行われた時点から予め定められた時間が経過した後に、制御部32によって行われてもよい。
ユーザAが退職した場合(ステップS14,退職)、制御部32は、システム管理者が利用する端末装置20に、当該処理対象文書が存在している旨を示す情報を通知する(ステップS17)。ユーザAが退職しているため、当該処理対象文書は、今後、ユーザAによって使用される可能性は無いと推測される。また、当該処理対象文書は、第1期間にてユーザAによってアクセスされており、第2期間にて全くアクセスされていないため、当該処理対象文書は、不要な文書又は引き継ぎ用の文書であると推測される。この場合、ユーザAは退職しているため、当該処理対象文書が存在している旨をユーザAに通知せずに、システム管理者に通知する。システム管理者は、当該処理対象文書を削除したり、旧部署に所属するユーザ等に対して引き継ぎ用の文書が存在する旨を通知したりすることが想定される。こうすることで、不要な文書の削除が促されたり、文書の引き継ぎが促されたりする。
文書Aに対する操作履歴及びアクセス権の有無に基づいて通知制御を行うことで、ユーザ等の作業者がマニュアル操作で通知を行う場合と比べて、作業者の負担が軽減される。
処理2においても、処理1と同様に、他のユーザのアクセス回数に応じて、文書が処理対象文書として定められてもよい。また、第2期間内において処理対象文書がアクセスされた場合であっても、そのアクセス回数に応じて、ステップS13以降の処理が実行されてもよい。
なお、人事異動に伴って、アクセス権の変更又は維持が行われる場合がある。例えば、ユーザにアクセス権が付与されている場合、当該ユーザにアクセス権が付与されたままの状態で当該ユーザが新部署に異動するパターンや、異動に伴ってアクセス権が当該ユーザから削除されるパターンや、異動先の新部署にアクセス権が設定されて、異動先でも当該ユーザによるアクセスが許可されるパターンや、異動先の新部署にアクセス権が設定されず、異動先では当該ユーザによるアクセスが禁止されるパターン、異動元の旧部署からアクセス権が削除されるパターン等が発生し得る。アクセス権の設定指示は、アクセス権を設定する権限を有する管理者等によって与えられ、その設定指示に従って、アクセス権の変更等が行われる。このようにアクセス権の有無が変更される場合があるため、第2期間において、文書AへのユーザAによるアクセスが許可される場合もあれば、禁止される場合もある。
以下、図3及び図6を参照して処理3について説明する。図6は、処理3を示すフローチャートを示す。
まず、判断部28は、操作履歴DB14を参照することで、人事異動等の組織変更の効力発生日(4月1日)よりも前の第1期間(3月1日~3月31日)において、ユーザAが所属していた旧所属組織(旧部署)に所属するユーザのみがアクセスした文書Aの有無を確認する(ステップS20)。つまり、判断部28は、第1期間において、データ管理装置12に格納されている1又は複数の文書Aの中に、ユーザAが所属していた旧所属組織に所属するユーザのみがアクセスした文書Aが含まれているか否かを判断する。
ここで、ユーザAが異動している場合と異動していない場合とがあり得る。ユーザAが異動している場合、旧所属組織は異動前にユーザAが所属していた組織である。ユーザAが異動していない場合、旧所属組織は、現時点においてユーザAが所属している組織である。ここでは、旧所属組織の概念は、これら両組織を含む概念である。また、旧所属組織に所属するユーザは、ユーザAであってもよいし、ユーザ以外の他のユーザであってもよい。ユーザAが異動している場合であっても、第1期間内では、ユーザAは旧所属組織に属するユーザである。
次に、判断部28は、旧所属組織に所属するユーザのみがアクセスした文書Aを抽出し、当該文書Aを処理対象文書として定める(ステップS21)。複数の文書Aが抽出された場合、当該複数の文書Aのそれぞれが処理対象文書として定められる。
次に、移動先決定部30は、操作履歴DB14を参照することで、組織変更の効力発生日(4月1日)以降の第2期間(4月1日~4月30日)における処理対象文書についてのアクセス履歴を抽出し、第2期間においてユーザAのみがアクセスしている処理対象文書を抽出する(ステップS22)。
次に、移動先決定部30は、アクセス権DB16を参照することで、抽出された処理対象文書に対するアクセス権を確認し、ユーザAが現時点にて所属する組織のみにアクセス権が設定されている処理対象文書を抽出する(ステップS23)。ユーザAが異動している場合、ユーザAが現時点で所属する組織は、新所属組織(新部署)である。ユーザAが異動していない場合、ユーザAが現時点で所属する組織は、旧所属組織(旧部署)である。なお、上記のように、人事異動に伴って、組織に設定されているアクセス権が変更される場合がある。
次に、移動先決定部30は、人事異動情報DB18を参照することで、ユーザAの人事異動の有無を確認する。
ユーザAに人事異動が発生し、ユーザAが新部署(新所属組織)に異動している場合(ステップS24,Yes)、移動先決定部30は、ユーザAの異動先の新部署に紐付く格納領域(格納先)を、処理対象文書の移動先の格納領域として決定する。そして、制御部32は、データ管理装置12に格納されている処理対象文書を、移動元の格納領域から、ユーザAの異動先の新部署に紐付く格納領域へ移動させ、当該格納領域に処理対象文書を格納する(ステップS25)。
ユーザAに人事異動が発生していない場合(ステップS24,No)、移動先決定部30は、ユーザA個人に紐付く格納領域(例えば個人用のフォルダ)を、処理対象文書の移動先の格納領域として決定する。そして、制御部32は、データ管理装置12に格納されている処理対象文書を、移動元の格納領域から、ユーザAの個人用のフォルダに移動させ、当該個人用のフォルダに処理対象文書を格納する(ステップS26)。
第1期間にて旧所属組織に所属するユーザのみがアクセスし、第2期間にてユーザAのみがアクセスし、かつ、ユーザAが所属する組織のみがアクセス権を有する処理対象文書は、ユーザAのみによって使用される文書、又は、ユーザAが現時点で所属する組織にて使用される文書であると推測される。従って、ユーザAが新部署(新所属組織)に異動した場合には、異動先の当該新部署に紐付く格納領域に処理対象文書を移動させて格納することで、異動元の旧所属組織に紐付く格納領域に当該処理対象文書を格納し続ける場合と比べて、ユーザA又は所属先の組織にとって当該処理対象文書へのアクセスが容易となり得る。
また、ユーザが異動していない場合、当該処理対象文書は、ユーザAの個人用の文書であると推測される。つまり、第2期間ではユーザAのみが当該処理対象文書にアクセスしているため、他のユーザが当該処理対象文書を使用する可能性が低いと推測される。このような文書は、ユーザAの個人用の文書であると推測されるので、当該処理対象文書は、ユーザAの個人用の格納領域に移動させられる。
処理3においても、処理1と同様に、他のユーザのアクセス回数に応じて、文書が処理対象文書として定められてもよい。また、第2期間内において処理対象文書がアクセスされた場合であっても、そのアクセス回数に応じて、ステップS23以降の処理が実行されてもよい。
以下、図3及び図7を参照して処理4について説明する。図7は、処理4を示すフローチャートを示す。
まず、判断部28は、操作履歴DB14を参照することで、人事異動等の組織変更の効力発生日(4月1日)よりも前の第1期間(3月1日~3月31日)において、ユーザAが所属していた旧所属組織(旧部署)に所属するユーザのみがアクセスした文書Aの有無を確認する(ステップS30)。つまり、判断部28は、第1期間において、データ管理装置12に格納されている1又は複数の文書Aの中に、ユーザAが所属していた旧所属組織に所属するユーザのみがアクセスした文書Aが含まれているか否かを判断する。旧所属組織の定義は、処理3における旧所属組織の定義と同じである。
次に、判断部28は、旧所属組織に所属するユーザのみがアクセスした文書Aを抽出し、当該文書Aを処理対象文書として定める(ステップS31)。複数の文書Aが抽出された場合、当該複数の文書Aのそれぞれが処理対象文書として定められる。
次に、移動先決定部30は、操作履歴DB14を参照することで、組織変更の効力発生日(4月1日)以降の第2期間(4月1日~4月30日)における処理対象文書についてのアクセス履歴を抽出し、第2期間において旧所属組織に属するユーザのみがアクセスしている処理対象文書を抽出する(ステップS32)。
次に、移動先決定部30は、アクセス権DB16を参照することで、抽出された処理対象文書に対するアクセス権を確認し、旧所属組織に所属するユーザのみにアクセス権が設定されている処理対象文書を抽出する(ステップS33)。
次に、移動先決定部30は、人事異動情報DB18を参照することで、ユーザAの人事異動の有無を確認する。
処理4では、ユーザAが新所属組織(新部署)に異動した場合、ユーザAが退職した場合、及び、ユーザAが異動していない場合のいずれにおいても、制御部32は、処理対象文書を他の格納領域に異動させない(ステップS35,S36)。
ユーザAが新所属組織に異動した場合、又は、ユーザAが退職した場合、当該処理対象文書は、引き継ぎ用の文書であると推測される。つまり、ユーザAが新所属組織に異動し、又は、ユーザAが退職したにも関わらず、第2期間中に旧所属組織に所属するユーザAのみが当該処理対象文書にアクセスしているため、当該処理対象文書は、ユーザAによって使用されることが想定されておらず、旧所属組織に属するユーザのみによって使用されることが想定される。この場合、旧所属組織に属するユーザの利用に供するために、制御部32は、当該処理対象文書を移動させない。
また、ユーザAが異動しない場合、当該処理対象文書は、ユーザAが所属する組織によって管理されている文書であると推測される。つまり、ユーザAが異動しておらず、ユーザAが所属する組織に属するユーザが当該処理対象文書にアクセスしているため、当該組織によって管理されている文書であると推測される。この場合、ユーザが所属する組織に属するユーザの利用に供するために、制御部32は、当該処理対象文書を移動させない。
処理4においても、処理1と同様に、他のユーザのアクセス回数に応じて、文書が処理対象文書として定められてもよい。また、第2期間内において処理対象文書がアクセスされた場合であっても、そのアクセス回数に応じて、ステップS33以降の処理が実行されてもよい。
以下、図3及び図8を参照して処理5について説明する。図8は、処理5を示すフローチャートを示す。
まず、判断部28は、操作履歴DB14を参照することで、人事異動等の組織変更の効力発生日(4月1日)よりも前の第1期間(3月1日~3月31日)において、ユーザAが所属していた旧所属組織(旧部署)に所属するユーザのみがアクセスした文書Aの有無を確認する(ステップS40)。つまり、判断部28は、第1期間において、データ管理装置12に格納されている1又は複数の文書Aの中に、ユーザAが所属していた旧所属組織に所属するユーザのみがアクセスした文書Aが含まれているか否かを判断する。旧所属組織の定義は、処理3における旧所属組織の定義と同じである。
次に、判断部28は、旧所属組織に所属するユーザのみがアクセスした文書Aを抽出し、当該文書Aを処理対象文書として定める(ステップS41)。複数の文書Aが抽出された場合、当該複数の文書Aのそれぞれが処理対象文書として定められる。
次に、移動先決定部30は、操作履歴DB14を参照することで、組織変更の効力発生日(4月1日)以降の第2期間(4月1日~4月30日)における処理対象文書についてのアクセス履歴を抽出し、第2期間において誰からもアクセスされていない処理対象文書を抽出する(ステップS42)。
次に、移動先決定部30は、アクセス権DB16を参照することで、抽出された処理対象文書に対するアクセス権を確認し、旧所属組織に所属するユーザのみにアクセス権が設定されている処理対象文書を抽出する(ステップS43)。
次に、移動先決定部30は、人事異動情報DB18を参照することで、ユーザAの人事異動の有無を確認する。
ユーザAに人事異動が発生し、ユーザAが新部署(新所属組織)に異動している場合(ステップS44,異動有り)、制御部32は、処理対象文書の作成者が利用する端末装置20に、当該処理対象文書が存在している旨を示す情報を通知する(ステップS45)。ユーザAが新部署に異動したという状況下では、第1期間において旧所属組織に属するユーザのみにアクセスされ、第2期間において全くアクセスされていない処理対象文書は、旧部署への引き継ぎ用の文書であると推測される。つまり、ユーザAは新部署にて当該処理対象文書にアクセスしていないため、当該処理対象文書は、新部署ではユーザAにとって使用されない文書であると推測される。また、異動前の第1期間に旧所属組織に属するユーザは当該処理対象文書にアクセスしており、そのアクセスは、引き継ぎのための行われたアクセスであると推測される。また、ユーザAが新部署に移動したにも関わらず、旧部署に属するユーザのみにアクセス権が設定されている。このように、当該処理対象文書は、ユーザAによって使用されないと推測されるため、当該処理対象文書を、ユーザAの新部署に紐付く格納領域に移動させない。そして、制御部32は、当該処理対象文書が引き継ぎ用の文書として格納されている旨を示す通知を、当該処理対象文書の作成者が利用する端末装置20に送る。例えば、当該処理対象文書がユーザAによって作成された場合、当該通知は、ユーザAが利用する端末装置20に送られる。その通知を受けたユーザAは、旧部署に所属するユーザ等に対して、引き継ぎ文書が存在している旨等を伝えることが想定される。
ユーザAに人事異動が発生していない場合(ステップS44,移動無し)、制御部32は、ユーザAが利用する端末装置20に、当該処理対象文書を削除する旨を示す情報を通知する(ステップS46)。ユーザAに人事異動が発生していないという状況下において、第2期間において全くアクセスされていない処理対象文書は、不要な文書であると推測される。つまり、ユーザAは異動していないため、当該処理対象文書は、引き継ぎ用の文書であるとは推測されない。この場合、制御部32は、削除する旨を示す情報を、ユーザAが利用する端末装置20に通知する。なお、当該処理対象文書の削除は、ユーザAによる指示に従って行われてもよいし、通知が行われた時点から予め定められた時間が経過した後に、制御部32によって行われてもよい。
ユーザAが退職した場合(ステップS44,退職)、制御部32は、システム管理者が利用する端末装置20に、当該処理対象文書が存在している旨を示す情報を通知する(ステップS47)。ユーザAが退職しているため、当該処理対象文書は、今後、ユーザAによって使用される可能性は無いと推測される。また、当該処理対象文書は、第1期間にて旧所属組織に属するユーザのみによってアクセスされており、第2期間にて全くアクセスされていないため、当該処理対象文書は、不要な文書又は引き継ぎ用の文書であると推測される。この場合、ユーザAは退職しているため、当該処理対象文書が存在している旨をユーザAに通知せずに、システム管理者に通知する。システム管理者は、当該処理対象文書を削除したり、旧部署に所属するユーザ等に対して引き継ぎ用の文書が存在する旨を通知したりすることが想定される。
処理5においても、処理1と同様に、他のユーザのアクセス回数に応じて、文書が処理対象文書として定められてもよい。また、第2期間内において処理対象文書がアクセスされた場合であっても、そのアクセス回数に応じて、ステップS43以降の処理が実行されてもよい。
上記のアクセス管理装置10は、一例としてハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、アクセス管理装置10は、図示しないCPU等の1又は複数のプロセッサを備えている。当該1又は複数のプロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、アクセス管理装置10の各部の機能が実現される。上記プログラムは、CD又はDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。別の例として、アクセス管理装置10の各部は、例えばプロセッサ、電子回路又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。更に別の例として、アクセス管理装置10の各部は、DSP(Digital Signal Processor)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。
10 アクセス管理装置、12 データ管理装置、14 操作履歴DB、16 アクセス権DB、18 人事異動情報DB、20 端末装置、22 操作履歴管理部、24 アクセス権設定部、26 人事情報管理部、28 判断部、30 移動先決定部、32 制御部。

Claims (10)

  1. 特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、
    を有し、
    前記制御手段は、前記変更日の前において前記特定ユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における操作履歴と、前記データに対する前記変更日の後における前記特定ユーザのアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、
    前記期間において前記特定ユーザが前記データを操作し、かつ、前記変更日の後において前記データに対して前記特定ユーザがアクセス権を有している場合において、前記第1組織の変更が、前記特定ユーザの人事異動を含む場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記特定ユーザの異動先に紐付けられた格納領域に前記データを移動する、
    情報処理装置。
  2. 特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、
    を有し、
    前記期間において前記データが操作されておらず、かつ、前記変更日の後において前記データに対して前記特定ユーザがアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記データを移動させずに、前記第1組織の変更に含まれる前記特定ユーザの人事異動の有無に応じた通知を制御する
    報処理装置。
  3. 特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、
    を有し、
    前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記特定ユーザの操作履歴と、前記変更日の後において前記特定ユーザが属する第2組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、
    前記期間において前記特定ユーザが前記データを操作し、かつ、前記変更日の後において、前記データに対して前記第2組織がアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記第1組織の変更に伴う前記特定ユーザの異動の有無に応じて、前記特定ユーザの異動先に紐付けられた格納領域への前記データの移動、又は、前記特定ユーザに紐付けられた格納領域への前記データの移動のいずれかを実行する
    報処理装置。
  4. 特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、
    を有し、
    前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記第1組織に属するユーザの操作履歴と、前記変更日の後における前記第1組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、
    前記期間における前記第1組織に属するユーザが前記データを操作した場合であって、前記変更日の後において、前記第1組織が前記データに対してアクセス権を有する場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記データを他の格納領域に移動させない
    報処理装置。
  5. 特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、
    を有し、
    前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記第1組織に属するユーザの操作履歴と、前記変更日の後における前記第1組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、
    前記期間において前記データが操作されていない場合であって、前記変更日の後において、前記第1組織が前記データに対してアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記第1組織の変更に伴う前記特定ユーザの異動の有無に応じた通知を行う
    報処理装置。
  6. コンピュータを、
    特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、
    として機能させ
    前記制御手段は、前記変更日の前において前記特定ユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における操作履歴と、前記データに対する前記変更日の後における前記特定ユーザのアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、
    前記期間において前記特定ユーザが前記データを操作し、かつ、前記変更日の後において前記データに対して前記特定ユーザがアクセス権を有している場合において、前記第1組織の変更が、前記特定ユーザの人事異動を含む場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記特定ユーザの異動先に紐付けられた格納領域に前記データを移動する、
    プログラム。
  7. コンピュータを、
    特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、
    として機能させ、
    前記期間において前記データが操作されておらず、かつ、前記変更日の後において前記データに対して前記特定ユーザがアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記データを移動させずに、前記第1組織の変更に含まれる前記特定ユーザの人事異動の有無に応じた通知を制御する、
    プログラム。
  8. コンピュータを、
    特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、
    として機能させ、
    前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記特定ユーザの操作履歴と、前記変更日の後において前記特定ユーザが属する第2組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、
    前記期間において前記特定ユーザが前記データを操作し、かつ、前記変更日の後において、前記データに対して前記第2組織がアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記第1組織の変更に伴う前記特定ユーザの異動の有無に応じて、前記特定ユーザの異動先に紐付けられた格納領域への前記データの移動、又は、前記特定ユーザに紐付けられた格納領域への前記データの移動のいずれかを実行する、
    プログラム。
  9. コンピュータを、
    特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、
    として機能させ、
    前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記第1組織に属するユーザの操作履歴と、前記変更日の後における前記第1組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、
    前記期間における前記第1組織に属するユーザが前記データを操作した場合であって、前記変更日の後において、前記第1組織が前記データに対してアクセス権を有する場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記データを他の格納領域に移動させない、
    プログラム。
  10. コンピュータを、
    特定ユーザが属する第1組織の変更日を示す情報を取得し、前記第1組織に属する複数のユーザからアクセス可能なデータ管理装置にて管理されているデータのうち、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作されたデータに対する、前記変更日の後の予め定められた期間における操作履歴に基づいて、前記データの移動を制御する制御手段、
    として機能させ、
    前記制御手段は、前記変更日の前において前記第1組織に属するユーザによって操作された前記データに対する、前記期間における前記第1組織に属するユーザの操作履歴と、前記変更日の後における前記第1組織のアクセス権の設定と、に基づいて、前記データの移動を制御し、
    前記期間において前記データが操作されていない場合であって、前記変更日の後において、前記第1組織が前記データに対してアクセス権を有している場合、前記制御手段は、前記データの移動の制御として、前記第1組織の変更に伴う前記特定ユーザの異動の有無に応じた通知を行う、
    プログラム。
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