JP7209654B2 - 計量分配器 - Google Patents
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Description
前記高さ調節パイプの昇降に応じて、前記目盛板の目印が前記透明容器の計量目盛を指示した状態において、内容物の入った前記液体容器を押圧することにより、前記連通パイプの上端から内容物が溢れ出し、前記容器の押圧を解除することにより、前記透明容器の計量目盛が指示した位置で内容物の上端が停止することによって計量が完了するようにしたことを特徴とするものである。
図1ないし図7は、この発明の計量分配器11を構成する各パーツおよび液体容器21の概略正面図、概略斜視図、概略斜視断面図である。
図において計量分配器11は、図6および図7に示す液体容器21の注出口21aに装着されるものであって、図1ないし図5に示すとおり、前記注出口21aに取り付けるキャップ31と、該キャップ31の上部に装着される計量目盛付きの上部を開放した透明容器41と、該透明容器41の内側下部に装着される連通パイプ51と、該連通パイプ51の外側に前記透明容器41を介して所望の間隔でスライド可能に配設される高さ調節パイプ61と、該高さ調節パイプ61から垂設され、前記高さ調節パイプ61の昇降に伴って前記透明容器41の外側を昇降する目印付き目盛板71から構成されている。
前記透明容器41は、上部が開放されているとともに、下部にはテーパ状のつぼまり41aを設けてある。該テーパ状のつぼまり41aの内側下部には、前記連通パイプ51を挿通する保持部材42を収納可能な筒状端部41bを形成してある。なお、前記筒状端部41bは、前記キャップ31に設けた開口部31aに挿通して固定するようにしてある。また、前記透明容器41の上部開放縁41dには、前記高さ調節パイプ61を装着するための一対の挟着部材43,44が取り付けられる。
また、前記透明容器41には、外部から視認可能な位置に計量目盛41c(図26参照)を付しておくようにする。
他方、前記挟着部材44は、前記挟着部材43の前記フレーム43aの枠内に差し渡された前記ガイドレール43cに取り付けられ、該ガイドレール43cに沿って前後に移動可能としてある。また、前記挟着部材44の下部には下向きのピン44aを設けてある。
また、前記連通パイプ51の下端には連結パイプ52を介して延長パイプ53と連結してあり、該延長パイプ53の下端が前記液体容器21の内側底面に位置するようにしている。
そして、前記透明容器41の上部開放縁41dに取り付けられた前記一対の挟着部材43,44に装着された前記高さ調節パイプ61は、上端を封鎖するとともに下端を開口させて、前記連通パイプ51を挿通させた上で、前記連通パイプ51の外側において所望の間隔で昇降可能に配設されている。
このとき、前記連通パイプ51の外側と前記高さ調節パイプ61の内側との間には所定の間隙Lを設けてある。このようにすることで、前記間隙Lが前記液体容器21に収納された内容物Aの流路として機能するようにしてある。
まず、図8に示すように、前記挟着部材43のフレーム43aの枠内に配設されたガイドレール43cに、前記挟着部材44を取り付ける。そして、図9に示すように、前記挟着部材43の前記挟着突起43bの下部に設けたピン43dと前記挟着部材44の下部に設けたピン44aに前記弾性線材45を取り付けるようにする。このようにすることで、前記ピン43d,44aどうしが前記弾性線材45により挟み付けられて、前記挟着部材43の挟着突起43bと前記挟着部材44とが互いに引き寄せあうように付勢される。
このとき、前記挟着部材43,44と前記高さ調節パイプ61との接触面を平滑な面とすることにより、前記高さ調節パイプ61の高さを自在に調節することができるようにしてある。もちろん、あえて前記挟着部材43,44と前記高さ調節パイプ61の互いに接触する部分において、前記挟着部材43,44と前記高さ調節パイプ61の両者またはいずれか一方に、前記透明容器41の外周面に付された計量目盛41cと対応するよう所定の間隔で凹凸を形成させて、前記高さ調節パイプ61を所望の計量容量となる位置に正確にかつ容易にスライド昇降させることができるようにしてもよい。
前記連通パイプ51の下端には連結パイプ52を介して延長パイプ53と連結してある。もちろん、前記連通パイプ51を長尺のものとしてもよい。
この発明の計量分配器11は、上述のとおり各パーツが組み付けられており、図22ないし図25に示すように、前記キャップ31を前記液体容器21の注出口21aに取り付けることにより、前記液体容器21に収納された内容物Aの計量が可能となる。もちろん、前記液体容器21の注出口21aに取付可能な前記キャップ31を用意すれば、前記液体容器21のサイズ・形状を問わず様々な液体容器にこの発明の計量分配器11を適用することができることはいうまでもない。
まずは、図29および図30に示すように、前記高さ調節パイプ61から垂設された前記目印付目盛板71の目印71aを、前記高さ調節パイプ61をスライド昇降させて前記透明容器41の計量目盛41cの所望の計量位置まで移動させる。本実施例では、所望の計量容量を5ccとして、前記目印付目盛板71の目印71aを前記計量目盛41cの5ccの位置に移動させている。
さらに前記液体容器21を押圧していくと、前記内容物Aが前記透明容器41内に順次排出されていくことにより、前記内容物Aは前記透明容器41内においてその水位A-2をさらに上昇させていき、図34に示すように、前記透明容器41内に排出された内容物Aの水位A-2が前記高さ調節パイプ61の下部開口端61aよりも高くなる。このとき、前記高さ調節パイプ61の下部開口端61aの位置と、前記高さ調節パイプ61から垂設された前記目印付目盛板71の目印71aの位置とは水平方向において同一の高さとしてあるので、所望の計量容量を超える量の内容物Aが前記透明容器41内に排出されたこととなる。
(1)前記高さ調節パイプ61をスライド昇降させるだけで、ワンタッチで所望の計量容量に設定できる。
(2)所望の計量容量を事前に設定できるので、前記液体容器21から内容物Aを排出させる際に、常に前記透明容器41の計量目盛41cを注視しておく必要がなく、ストレスなく所望の計量容量の内容物Aを得ることができる。
(3)前記液体容器21への押圧を解除すると、前記透明容器41内に排出された内容物Aのうち、所望の計量容量を超える分の内容物Aが自動的に前記液体容器21内に回収されるようにしてあるので、容易にかつ確実に無駄を解消することができる。
(4)すなわち、所望の計量容量は前記高さ調節パイプ61をスライド昇降させてワンタッチで設定することができ、あとは、前記液体容器21を押圧し、押圧を解除するだけで、極めて単純な手順で容易にかつ正確に所望の計量容量の内容物Aのみを無駄なく得ることができるのである。
21 液体容器
21a 注出口
31 キャップ
31a 開口部
31b リング状弾性部材
31c 固定キャップ
41 透明容器
41a テーパ状のつぼまり
41b 筒状端部
41c 計量目盛
41d 上部開放縁
42 保持部材
42a フランジ部
43 挟着部材
43a フレーム部
43b 挟着突起
43c ガイドレール
43d ピン
44 挟着部材
44a ピン
45 弾性線材
46 リング状弾性部材
51 連通パイプ
51a 上部開口端
52 連結パイプ
53 延長パイプ
53a 下部開口端
61 高さ調節パイプ
61a 下部開口端
71 目印付目盛板
71a 目印
A 内容物
A-1 水位
A-2 水位
L 間隙
Claims (4)
- 液体容器の注出口に装着する計量分配器であって、前記注出口に取り付けたキャップの上部に装着された計量目盛付きの上部を開放した透明容器と、前記透明容器の内側下部に装着した連通パイプと、該連通パイプの外側に前記透明容器を介して所望の間隔でスライド可能に配設された高さ調節パイプと、該高さ調節パイプから垂設され、前記高さ調節パイプの昇降に伴って前記透明容器の外側を昇降する目印付き目盛板とを備え、
前記高さ調節パイプの昇降に応じて、前記目盛板の目印が前記透明容器の計量目盛を指示した状態において、内容物の入った前記液体容器を押圧することにより、前記連通パイプの上端から内容物が溢れ出し、前記液体容器の押圧を解除することにより、前記透明容器の計量目盛が指示した位置で内容物の上端が停止することによって計量が完了するようにしたことを特徴とする計量分配器。 - 前記キャップに装着した連通パイプが、その下端を前記液体容器の底面に近接して配設されていることを特徴とする請求項1に記載の計量分配器。
- 前記連通パイプの外側に前記透明容器を介して所望の間隔で、スライド可能に配設された高さ調節パイプが、前記透明容器の上部に取り付けられた一対の挟着部材間に装着され、前記挟着部材に取り付けたピン間を弾性線材で挟み付けることによりスライド可能に保持されてなることをも特徴とする請求項1または2に記載の計量分配器。
- 前記連通パイプが、前記液体容器内の下端と上端とにそれぞれ逆止弁が敷設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の計量分配器。
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