JP7207938B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、転写材、印刷用紙、感光紙、静電記録紙等の記録材上に画像を形成する画像形成装置に関するものである。特に、画像形成装置に対して開閉可能なカバーを有する画像形成装置に関するものである。
画像形成装置において、開閉カバーのユーザー操作性における品質感向上が課題になることがある。つまり、カバーの剛性、カバーの操作時の感触、開閉する動作の高級感などが要求されることがある。その中でも、カバーを開く操作において、勢いよくカバーが開いたり、開いたカバーがバウンドするなどして装置の品質感を低下させることがある。
そのため、従来の画像形成装置では、開閉カバーの操作感向上のため、カバーの開閉動作に応じて効果を発揮するブレーキ機構を設けることが提案されている。
例えば、図21(a)に示すように、カバーの開きを規制するリンク部材にカバー側のボスを干渉させてブレーキをかける構成が提案されている(特許文献1)。図21(b)や(c)に示すように、リンク部材の隙間を摺動するボスの外径に対して、リンク部材の隙間の幅をボス外径よりも狭くすることで、ブレーキをかける構成が提案されている。
また、図20に示すように、ダンパーを用いたブレーキ機構として、ギア列による減速を併用して、高トルクを発揮するブレーキ機構が提案されている(特許文献2)。図22に示すように、カバー部材の一部をカバー部材の回転半径方向と直交する方向に押圧負荷を付与するダンパー手段が提案されている(特許文献3)。
特開2003-87464号公報 特開2017-3892号公報 特開2004-45585号公報
しかし、特許文献1では、樹脂製の部品同士を干渉させてブレーキ力を発揮させるため、ブレーキ力を大きくすると、部品が破損してしまう恐れがある。そのため、大きく重量のあるカバーに対して、十分なブレーキ力が得られない課題があった。
また、特許文献2では、ダンパーとギア列により高トルクを発揮できるものの、ブレーキ機構の収納スペースが大きくなってしまうことやコストが高いといった課題があった。
さらに、特許文献3では、十分なダンパー機能を発揮させるために大きなダンパー手段が必要になる課題があった。
そこで、本発明は、画像形成装置であって、回転することにより開閉可能なカバーと、記カバーを開閉可能に支持するカバー支持部と、を有、前記カバー支持部は、前記カバーの回転半径方向において前記カバーの一部または前記カバー支持部の一部と接触して、前記カバーの前記一部または前記カバー支持部の前記一部を前記回転半径方向に挟む込む挟み込み部と、前記挟み込み部に組み付けられ前記挟み込み部を加圧する加圧部材と、を備える画像形成装置を提供するものである。
本発明によれば、開閉可能なカバーを有する画像形成装置に省スペースで十分なブレーキ力を発揮する機構を設けることが可能になる。
実施例1にかかる画像形成装置の断面図である。 実施例1にかかる画像形成装置の斜視図である。 実施例1にかかる画像形成装置の開閉ドアを開けた状態の図である。 実施例1にかかるドアヒンジ部周辺の詳細図である。 実施例1にかかる開閉ドアのヒンジとの係合部を示す図である。 実施例1にかかるドアヒンジの詳細図である。 実施例1にかかるドアヒンジの分解図である。 実施例1にかかるドアヒンジの詳細図(裏面)である。 実施例1にかかるブレーキ板の図である。 実施例1にかかるドアヒンジ部の断面図(開閉ドアが閉じた状態)である。 (a)は実施例1にかかるドアヒンジ部の断面図(開閉ドアが開いた状態)である。(b)は実施例1にかかるドアヒンジ部の断面図(開閉ドアが開いた状態における干渉量を示すもの)である。 実施例2にかかるドアヒンジの詳細図である。 実施例2にかかるドアヒンジの分解図である。 実施例2にかかるドアヒンジの側面図である。 実施例2にかかるドアヒンジの側面図(裏面)である。 実施例3にかかるドアヒンジの詳細図である。 実施例3にかかるドアヒンジの分解図である。 実施例3にかかるドアヒンジの側面図である。 実施例3にかかるドアヒンジの側面図(裏面)である。 従来の開閉可能なカバーに設けられた機構を示す図である。 従来の開閉可能なカバーに設けられた機構を示す図である。 従来の開閉可能なカバーに設けられた機構を示す図である。
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1に実施例1に係る画像形成装置の一例として、電子写真方式を採用した画像形成装置のうち中間転写ベルトを用いた4ドラムフルカラー画像形成装置の概略構成を示す。
図1において、符号1は、電子写真方式のフルカラーレーザビームプリンタである4ドラムフルカラー画像形成装置の装置本体である。符号2Y、2M、2C、2Kは、像担持体である感光ドラムであり、それぞれイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の現像剤(トナー)で現像された現像剤像(トナー像)を担持する。各感光ドラムは、プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKにそれぞれ回転可能にその両端を支持されて設けられている。そして、画像形成装置内の駆動モータからギアなどの駆動伝達手段を介して感光ドラムの一方の端部から駆動が伝達される。図1において、感光ドラムは、反時計回り方向に回転するように駆動される。また、プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKは、カートリッジトレイ6によって、画像形成装置の装置本体1に対して着脱可能に設置されている。
画像形成プロセスとして、まず、表面に有機光導電層を有する各感光ドラム2Y、2M、2C、2Kは、帯電ローラ3Y、3M、3C、3Kにより、その表面が一様に帯電させられる。その後、感光ドラム上には、露光手段であるレーザースキャナー装置5から発せられたレーザー光により選択的に露光され、静電潜像が形成される。
この静電潜像は、現像手段4Y、4M、4C、4Kにより各色の現像剤であるトナーが付与されトナー像として感光ドラム上に現像される。
中間転写ベルトユニット7には、中間転写ベルト8が駆動ローラ9、および従動ローラ10により張架されている。1次転写ローラ11Y、11M、11C、11Kは、中間転写ベルト8を介して感光ドラム2Y、2M、2C、2Kに接しながら駆動される。中間転写ベルト8は、駆動モータからギアなどの駆動伝達手段を介して駆動ローラ9が回転することにより図1の時計回り方向に回転駆動される。
また、1次転写ローラ11Y、11M、11C、11Kには、所定の転写バイアスが印加され、感光ドラム2Y、2M、2C、2K表面上の各色トナー像が中間転写ベルト8上に順次重ね合わされて転写され4色のトナー像を形成する。
給紙カセット12には、普通紙や厚紙などの記録材である転写材Qが積載されており、給送ローラ13により転写材Qを給送する。その後、転写材Qは、搬送ローラ対14、レジストローラ対15を通って中間転写ベルト8と2次転写ローラ16とが接する2次転写位置に搬送される。2次転写位置では、所定のバイアスを印加された2次転写ローラ16により、中間転写ベルト8上の4色のトナー像が転写材Q上に転写される。
4色のトナー像が転写された転写材Qは、定着ローラ対17に搬送され、熱と圧力により転写材Q上にトナー像が溶融固着されることにより転写材Q上にカラー画像が形成される。定着ローラ対17により搬送された転写材Qは、排出ローラ対18を通過して排出トレイ上に排出され、積載される。
ここで、カートリッジトレイ6、中間転写ベルトユニット7は、装置本体1に設けられた開閉可能なカバーである開閉ドア19を揺動開閉させることにより、図1の矢印A方向に着脱可能に構成されている。開閉可能なカバーである開閉ドア19は、回転中心19fを中心に回動して画像形成装置の内部を開放し、カートリッジトレイ6や中間転写ベルトユニット7を画像形成装置内部から引き出すことが可能になる。図1は、開閉可能なカバーである開閉ドア19を閉じた状態を示しており、図3は、開閉可能なカバーである開閉ドア19が開いた状態を示している。
図2に、実施例1に係る画像形成装置の斜視図を示す。
画像形成装置に対して開閉可能なカバーである開閉ドア19は、把手20を操作することで画像形成装置の装置本体に対して開閉可能に構成されている。
把手20を操作することで、図3に示すように、開閉ドア19を画像形成装置の筐体から開閉することができ、画像形成装置の内部が目視できる状態になる。この状態で、ユーザーは、トナーの無くなったプロセスカートリッジPを交換する際に、カートリッジトレイ6を装置本体1から引き出しプロセスカートリッジPの交換作業を実施することができる。
図3に示すように、開閉可能なカバーである開閉ドア19は、画像形成装置に設けられたカバー支持部である第1と第2ドアヒンジ(左側と右側のドアヒンジ)27、28によって回転可能に支持されている。
開閉ドアは、開閉ドアを前側として手前から見て左側のドアヒンジ27と、右側のドアヒンジ28によって、図3に1点鎖線で示す揺動回転軸22回りに回転可能にカバー支持部に支持されている。
開閉ドア19の裏面には、把手20に設けられた把手爪21が2カ所設けられ、装置本体1側の係合溝23に係合し、付勢手段により把手20を付勢することで、開閉ドア19が閉じた状態で保持することができる。
また、開閉ドア19の角部には、2カ所の係合部である爪24が設けられており、装置本体1側の係合穴25に係合することで、開閉ドア19を閉めた状態で、開閉ドア端部が装置本体1から浮いた状態になることを防いでいる。なお、開閉ドアの強度不足や反りなどによって、係合部である爪24が係合穴25にしっかりと係合しないことを防止する目的で、開閉ドア19には、金属ステー26を設置している。
図4に、第1ドアヒンジ(左側のドアヒンジ)27周辺の詳細を示す。
図4に示す左側のドアヒンジ27は、開閉ドア19のブレーキ機構を設けている。図3に示した右側のドアヒンジ28には、本実施例においては、ブレーキ機構を設けていない。
図4に示す構造を開閉ドア19とドアヒンジ27とに分割して示した図が、それぞれ図5、図6となる。
図5は、開閉ドア19の左側のドアヒンジ27との係合部を示す図で、ヒンジ係合穴19aに後述する開閉ドアの一部であるドアヒンジ左ボス27a(図6)が係合し、開閉ドア19を回転可能(揺動可能)に支持する。
また、開閉ドア19には、ドア突起部19bが設けられており、後述するブレーキ機構により、加圧・狭持されることで、開閉ドアの動きに抵抗を与え、操作感を向上させている。ドア突起部19bは、開閉ドアの一部であり、後述するカバー支持部の挟み込み部と接して動くことで、ドア突起部19bにブレーキ作用が発生するため、開閉ドアの開く動作が遅くなる。開閉ドア19の一部には、ドア突起部19bの他に、ヒンジを覆うための円弧形状の第1ヒンジカバー部19cとヒンジ係合穴19a有しヒンジを覆うための第2ヒンジカバー部19dを有する。
さらに、開閉ドア19の一部には、開閉ドアの回転方向に沿うような円弧面を有する円弧突起部19eを有している。この円弧突起部19eもカバー支持部の挟み込み部と接して動く際に、開閉ドアの動きに抵抗を与えるための構造になっている。そのため、本実施例では、開閉ドアを閉じた状態(0°)から45°開いた状態から挟み込み部と円弧突起部19eが接触し始め、円弧突起部19eが挟み込み部の上部を上の方へ押し上げようとする。これに対して、加圧部材が挟み込み部を介して円弧突起部19eに加圧することにより、ブレーキ作用を発生させている。そして、その状態で、開閉ドアを開いた状態(90°)近くまで開閉が進むと円弧突起部19eからドア突起部19bが挟み込み部と接触するようになる。
図6に、カバー支持部である左側のドアヒンジ27の詳細を示す。左側のドアヒンジ27は、本実施例では4部品で構成されており、樹脂製のドアヒンジ左フレーム27cと、金属製のブレーキ板30a、30bが2枚と、樹脂製のブレーキカバー29とで構成されている。本実施例では、樹脂製のドアヒンジ左フレーム27cと樹脂製のブレーキカバー29とがカバー支持部の挟み込み部を構成している。カバー支持部の挟み込み部は、開閉ドアの一部であるドア突起部19bを開閉ドアの回転半径方向において挟むように設けられている。また、金属製の板金である第1と第2ブレーキ板30a、30bがカバー支持部の挟み込み部を加圧する加圧部材である。ブレーキ板は、回転半径方向において、ドア突起部19bと接するドアヒンジ左フレームの面と反対側の面と接触する。また、ブレーキ板は、回転半径方向において、ドア突起部19bと接するブレーキカバー29の面と反対側の面と接触する。
図7に、左側のドアヒンジ27の分解図を示す。組立は、ブレーキカバー29にブレーキ板30を2枚組み付けた後、ブレーキカバー29ごとドアヒンジ左フレーム27cに組み付ける。これらの4つの部品は、画像形成装置に取り付けた状態で、開閉ドアの回転軸方向にブレーキ板を挟むようにブレーキカバー29とドアヒンジ左フレーム27cを配置している。組み付け後は、図8に示すブレーキカバー爪29a、29bが、ドアヒンジ左フレーム27cの穴に係合することで、抜け止めとなる。なお、ブレーキカバー29は、ドアヒンジ左フレーム27cに対して直接的に位置決めはされておらず、ブレーキ板30を介して位置決めされるように構成されている。
このようにドアヒンジ27の挟み込み部を、第1部材であるドアヒンジ左フレーム27cと第2部材であるブレーキカバー29との2体化で構成することで、挟み込み部自体に作用する応力を大幅に低減することでる。これにより、ドア突起部19bに対して大きなブレーキ力を発揮するブレーキ機構を実現できる。
図9に、板金から形成されたブレーキ板30を示す。ブレーキ板は、C形状をしており、画像形成装置に取り付けられた場合に開閉ドアの回転軸方向から見た場合(回転軸に垂直な面で見た場合)に、C形状である。また、ブレーキ板は、その端部側に対向する2カ所の第1と第2ブレーキ加圧部30a1、30a2を有する。さらに、本実施例のブレーキ板は、カバー支持部と連動して動くようにカバー支持部に係合するための突起状の第1と第2引っ掛け部30c1、30c2を有する。ブレーキ板の第1引っ掛け部30c1は、ドアヒンジ左フレームの凹部に突出部が嵌ることにより引っ掛かっている。また、ブレーキ板の第2引っ掛け部30c2は、ブレーキカバー29の凹部に突出部が嵌ることにより引っ掛かっている。第1と第2引っ掛け部ともに、画像形成装置に配置されている状態で、開閉ドアの回転中心に近い側(または回転中心に向かって)に突起部が突出している。ブレーキ板の第1と第2ブレーキ加圧部30a1、30a2は、開閉ドア19の一部であるドア突起部19bを回転半径方向において挟み込む。第1と第2ブレーキ加圧部30a1、30a2は、図9の矢印D方向(加圧方向)にドア突起部19bを加圧することで、ドア突起部と挟み込み部との間でブレーキ作用を発生させ開閉ドアの動きにブレーキをかけている。ここで、ブレーキ板30のブレーキ加圧部30a1、30a2で、直接ドア突起部19bを挟み込むと摺動部が破損しやすい。そのため、図6に示したように、樹脂製のドアヒンジ左フレーム27cと樹脂製のブレーキカバー29とを介して、ドア突起部19bを挟み込むように構成している。さらに、加圧部材であるブレーキ板30は、樹脂製のドアヒンジ左フレーム27cや樹脂製のブレーキカバー29に接触可能な状態で組み付けられている。
このように加圧部材とブレーキ作用を作用させたい部材との間に他の部材を介在させることによって、ドア突起部や挟み込み部の破損を低減することができる。この結果、省スペースで十分なブレーキ力を発揮する機構を設けることが可能になる。
なお、ブレード板は、回転半径方向において、ドアヒンジ左フレーム27cとブレーキカバー29のドア突起部19bの接触部に対して、外側かつ両側から接触するように構成されている。
実施例1で採用しているブレーキ機構は、開閉ドアが開いた状態(ドア解放状態)でも見栄えが良いように、ドアヒンジ部周辺のみでブレーキ機構を完結させている。つまり、開閉ドアの揺動支点(又は回動支点)近くで、ブレーキを掛けるために、大きな加圧狭持力を発揮させる必要がある。また、ドアヒンジ部周辺のみでブレーキ機構を構成するため、前述した第1と第2ヒンジカバー部によってヒンジを隠すことでより見栄えをよくすることが可能になる。
このように構成するために、ブレーキ板の加圧方向(図9の矢印D方向)は、板金の板厚方向(図9の寸法C方向)と直交する方向になるように構成している。また、ブレーキ力を決める重要な寸法である図9に示す寸法Eに関しては、プレス加工時の抜き精度で管理できるため、ブレーキ力の安定化に貢献できる。当然、曲げ工程を入れてしまうと、寸法Eの精度が悪化となるため、本実施例のように、抜き工程のみでC形状の加圧部材を成型することが好ましい。
本実施例では、ブレーキ板の材質として、一般的な亜鉛メッキ鋼板を採用している。
必要なブレーキ力は、開閉カバーの大きさや重量の開閉カバーに応じて、ブレーキ板30を最適化することで調整できる。十分なブレーキ力が得られなければ、本実施例のように板金2枚構成としたり、板金の板厚や形状を変更することも可能である。さらには、強度の高い材料(ステンレスのバネ材や、高張力鋼板など)を使用することも可能である。
以下にブレーキ機構の動作に関して説明する。
図10は、画像形成装置に対して開閉可能な開閉ドア19が閉じた状態でのカバー支持部であるドアヒンジの断面である。図10は、開閉ドア19の回転方向を含む断面であり、開閉ドア19の回転半径方向を含む断面でもある。
開閉ドア19が閉じた状態で、開閉ドア19のドア突起部19bは、カバー支持部の挟み込み部であるドアヒンジ左フレーム27cとブレーキカバー29から加圧されておらず、開閉ドア19にブレーキ力は働かない。開閉ドア19に常にブレーキ力が作用するように構成すると、開閉ドア19の片閉りが起きやすく、開閉操作力が大きくなる。
図11(a)は、開閉ドア19を開き切った時の左側のドアヒンジの断面である。図11(a)は、開閉ドア19の回転方向を含む断面であり、開閉ドア19の回転半径方向を含む断面でもある。
開閉ドア19が開き切った状態では、左側のドアヒンジ27のドアストッパ27bに、ドア突起部19bの裏面のリブが引っ掛かることで開閉ドアが保持される。
また、図10から図11(a)の状態に開閉ドアが開いていく過程の途中からブレーキ力が作用するよう構成している。そのために、ブレーキカバー29の下面のカバー摺動面29bは開閉ドアの揺動回転軸22から、中心がオフセットした半径Rの円弧となっている。一方、ドアヒンジ左フレーム27cのヒンジ摺動面27dは、上記カバー摺動面29bによって加圧された、ドア突起部19bを裏側からバックアップしながら加圧する。つまり、挟み込み部を構成するドアヒンジ左フレーム27cの面とブレーキカバー29の面29bとで開閉ドアのドア突起部19bを加圧するように、加圧部材であるブレーキ板で挟み込み部を両側から加圧している。
図11(b)は、ドア突起部19bとカバー摺動面29bの干渉状態を模式的に示す図である。図11(b)は、開閉ドア19の回転方向を含む断面であり、開閉ドア19の回転半径方向を含む断面でもある。本実施例では、開閉ドアが45°開閉した状態から干渉し始めるようになっており、完全に開閉ドアが開いた状態では、図11(b)に示すような干渉量Fによって、ブレーキ力が作用するように構成されている。
なお、実際には、開閉ドア19が完全に開いた状態では、ブレーキ板30が広げられブレーキカバー29が移動することで、図11(a)の状態となる。
以上のように、加圧部材であるブレーキ板30の加圧力により、カバー摺動面29bと、ヒンジ摺動面27dとで、ドア突起部19bを挟むことで、開閉ドア動作時のブレーキ力を発生することができる。本実施例では、開閉ドアが閉じた状態から開閉ドアが開いた状態に開閉ドアが回動する際の回動の後半でブレーキ力を発生する構成について説明したがこれに限定されない。例えば、本実施例とは逆の閉じた状態に移行する際の後半でブレーキ力が発生するような構成でもよい。また、完全に開く状態の直前と完全に閉じる状態の直前との2箇所で、ブレーキ作用が発生する構成でもよい。
ここで、安定したブレーキ力を発揮するためには、図11(b)で示されるカバー摺動面29bと、ドア突起部19bとの干渉量Fを管理する必要がある。本実施例の干渉量Fは、ブレーキ板30の寸法E、カバー摺動面29bの肉厚、ヒンジ摺動面27dの肉厚、ドア突起部19bから裏面リブまでの高さ寸法Gとで決まる。このため、寸法精度を高めやすい箇所で干渉量を管理できるため、バラツキを最小限に抑えて大きなブレーキ力を安定的に得ることができる。また、金属製のブレーキ板による加圧のため、環境変動にも影響されないブレーキ力を得ることができる。
以上のように、本実施例によれば、ドアヒンジ(カバー支持部の挟み込み部)に高応力を発生させることなく、大きなブレーキ力を安定的に得ることができるブレーキ機構を実現することができる。また、開閉ドア19のヒンジ部にリンク機構やダンパー機構を用いないため、開閉ドアの揺動回転軸周辺でコンパクトにブレーキ機構を構成することができる。これにより、低コストで、ドアを開放した際に見栄えも良い画像形成装置を提供することができる。
なお、本実施例では、ブレーキ板を装置本体に設けられた開閉ドア19のヒンジ側に設置したが、ブレーキ板を開閉カバー側に設置した構成でも、同様な効果が得られる。つまり、開閉ドア側に、挟み込み部と加圧部材とを設けている構成でもよい。
画像形成装置の装置本体の構成は実施例1と同じで、左側のドアヒンジのみ構成が異なるため、実施例1の構成と異なる部分について以下に説明する。
実施例1よりも、開閉ドアの操作感の改善に必要なブレーキ力が小さいような場合、ブレーキ機構をさらに簡易化することができる。
図12に、本実施例のドアヒンジの詳細図を示す。
本実施例のドアヒンジは、図13の分解図に示すように、2部品で構成されており、カバー支持部の挟み込み部であるドアヒンジフレーム31に、加圧部材である加圧板32を組み付けている。開閉ドアのドア突起部を開閉ドアの回転半径方向にドアヒンジフレーム31で挟む構成であり、そのドアヒンジフレーム31の外側を回転半径方向において両側から加圧板32で接触可能な構成にしている。開閉ドアが閉じた状態から開く状態に移行する際の後半に、ドア突起部は加圧部材である加圧板から挟み込み部であるドアヒンジフレーム31を介して加圧される。
図14と15に、ドアヒンジ31の側面図、側面図(裏面)を示す。
図14のヒンジ摺動面31aが、実施例1のカバー摺動面29bと同様な円弧となっており、実施例1の開閉ドアのドア突起部19bと干渉させることで、ブレーキ力を発生させる。
加圧板32は、電気亜鉛メッキ鋼板を使用しているが、強度が不足する場合には、ステンレスのバネ材や高張力鋼板などを使用しても構わない。
ただし、本実施例では、実施例1に比較して構成を簡略化したことで、ドアヒンジの切欠き部根本部31bに応力が集中するため、ドアヒンジ部品の強度との兼ね合いで、ブレーキ力を決める必要がある。
また、加圧板32とドアヒンジ31の部品精度によって、干渉量がばらついてしまうため、加圧板32でのバネ定数は、必要以上に高く設定しないように配慮する必要がある。
実施例1のような高いブレーキ力を本実施例で得る場合には、ドアヒンジ31と加圧板32とをインサート成型するといった構成にしても構わない。それぞれの部品を製造して組み付けるよりも部品同士の寸法誤差の影響が少なくなるためである。
以上、本実施例によれば、実施例1ほどの大きなブレーキ力は発揮しないが、実施例1よりもさらに低コストで開閉ドアの操作性を改善した画像形成装置を提供することができる。当然、従来の機構よりは、省スペースで十分なブレーキ力を発揮する機構である。
本実施例は、実施例2の加圧板32を加圧バネ34へ変更したものであり、その他の説明は、実施例2と同様となるため、以下では省略する。
図16に、本実施例のドアヒンジの詳細図を示す。
図17に、本実施例のドアヒンジの分解図を示す。
加圧部材である加圧バネ34は、金属の鋼線を使用してマルチフォーミング加工されたものである。実施例2同様に、加圧バネ34をカバー支持部の挟み込み部であるドアヒンジフレーム33に組み付けることで、ドアヒンジが完成する。
図18と19とに、ドアヒンジ33の側面図、側面図(裏面)を示す。
ヒンジ摺動面33aとその対向面で、開閉ドアのドア突起部19bを加圧狭持してブレーキ力を発生させ、実施例2同様の効果を得ることができる。当然、従来の機構よりは、省スペースで十分なブレーキ力を発揮する機構である。
19 開閉ドア
22 揺動回転軸
27 ドアヒンジ
29 ブレーキカバー
29b カバー摺動面
30 ブレーキ板
30a ブレーキ加圧部
32 加圧板
34 加圧バネ

Claims (11)

  1. 画像形成装置であって、
    回転することにより開閉可能なカバーと、
    記カバーを開閉可能に支持するカバー支持部と、を有、前記カバー支持部は、前記カバーの回転半径方向において前記カバーの一部と接触して、前記カバーの前記一部を前記回転半径方向に挟む込む挟み込み部と、前記挟み込み部に組み付けられ前記挟み込み部を加圧する加圧部材と、を備え、
    前記加圧部材は、前記カバーの一部が前記挟み込み部と接触しながら動く際に、前記挟み込み部が前記カバーの一部を加圧するように前記挟み込み部を加圧することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成装置であって、
    回転することにより開閉可能なカバーと、
    記カバーを開閉可能に支持するカバー支持部と、を有
    前記カバーは、前記カバーの回転半径方向において前記カバー支持部の一部と接触して、前記カバー支持部の前記一部を前記カバーの回転半径方向に挟む込む挟み込み部と、前記挟み込み部に組み付けられ前記挟み込み部を加圧する加圧部材と、を備え、
    前記加圧部材は、前記カバー支持部の一部が前記挟み込み部と接触しながら動く際に、前記挟み込み部が前記カバー支持部の一部を加圧するように前記挟み込み部を加圧することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記挟み込み部は、樹脂製の第1部材と第2部材とから構成され、
    前記第1部材は、穴を有し、
    前記第2部材は、前記穴と係合する爪を有し、
    前記加圧部材を前記カバーの回転軸方向に挟んだ状態で、前記第1部材と前記第2部材が係合することにより、前記加圧部材を前記挟み込み部に組み付けていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記挟み込み部は、樹脂製の第1部材と第2部材とから構成され、
    前記第1部材と前記第2部材は、前記回転半径方向において、前記カバーの一部を挟むように配置され、
    前記加圧部材は、前記第1部材と引っかかる第1引っ掛け部と、前記第2部材と引っかかる第2引っ掛け部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1引っ掛け部と前記第2引っ掛け部は、前記カバーの回転中心に近い側に突出するように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記挟み込み部は、樹脂製の第1部材と第2部材とから構成され、
    前記第1部材と前記第2部材は、前記回転半径方向において、前記カバー支持部の一部を挟むように配置され、
    前記加圧部材は、前記第1部材と引っかかる第1引っ掛け部と、前記第2部材と引っかかる第2引っ掛け部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1引っ掛け部と前記第2引っ掛け部は、前記カバーの回転中心に近い側に突出するように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記挟み込み部は樹脂製であり、前記加圧部材は金属製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  9. 前記挟み込み部は、前記カバーが閉じた状態では、前記カバーに加圧していないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記加圧部材は、板金で構成され、前記挟み込み部を加圧する加圧方向と、板金の板厚方向が直交していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記加圧部材は、前記カバーの回転軸に垂直な面で見た場合において、C形状であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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