JP7207158B2 - 表示制御装置 - Google Patents

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Description

この明細書による開示は、表示制御装置に関する。
近年、車両制御部が運転タスクのうち少なくとも一部を代行可能な自動運転機能を備えた車両が急速に普及しようとしている。このような車両に設けられたディスプレイによる表示を制御する表示制御装置が、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示の装置は、ヘッドアップディスプレイ、メータディスプレイ、センターディスプレイ等のディスプレイに、映画、テレビ番組、コンピュータゲーム等のマルチメディア系コンテンツを表示させることが可能となっている。
特開2017-222271号公報
自動運転機能を備えた車両では、車両制御部が車両操舵、車両駆動、車両制動、及び周辺監視等の運転タスクの実行権限を行使している状況下において、ドライバによるマルチメディア系コンテンツの観賞が容認されることがある。
その一方で、これらの運転タスクの実行権限は、ドライバに移譲されることがあり、当該ドライバは、マルチメディア系コンテンツの観賞中においても、こうした運転交代に備えておいた方が良い。
この明細書の開示による目的のひとつは、ドライバにとって運転交代への備えが容易な表示制御装置を提供することにある。
ここに開示された態様のひとつは、車両制御部(28)が運転タスクのうち少なくとも一部をドライバから代行可能な自動運転機能を備えた車両(α)において、車両のインスツルメントパネルの運転席と助手席との両席間に対向するセンタ部に、互いに上下に並ぶように配置された複数のディスプレイ(18,19)による表示を制御する表示制御装置であって、
自動運転機能において、車両制御部による運転タスクの実行権限の保有状態を含む車両制御状態を把握する車両制御状態把握部(27)と、
車両制御部が車両操舵、車両駆動、車両制動及び周辺監視を含む運転タスクの実行権限を保有している場合に、マルチメディア系コンテンツと、運転情報コンテンツとを、複数のディスプレイのうち上方に配置されたディスプレイにおける共通の画面(18a)に表示させる表示制御部(31)と、を備える。
また、開示された態様の他のひとつは、車両制御部(28)が運転タスクのうち少なくとも一部をドライバから代行可能な自動運転機能を備えた車両(α)において、車両に設けられたディスプレイ(15)による表示を制御する表示制御装置であって、
自動運転機能において、車両制御部による運転タスクの実行権限の保有状態を含む車両制御状態を把握する車両制御状態把握部(27)と、
車両制御部が車両操舵、車両駆動、車両制動及び周辺監視を含む運転タスクの実行権限を保有している場合に、マルチメディア系コンテンツと、運転情報コンテンツとを、ディスプレイにおける共通の画面(18a)に表示させる表示制御部(31)と、
運転タスクの実行権限のうち少なくとも一部がドライバに移譲される運転交代についてのリスクを把握する運転交代リスク把握部(29)と、を備え、
リスクは、運転交代が発生する発生確率リスクを含み、
表示制御部は、リスクに基づき、マルチメディア系コンテンツと、運転情報コンテンツとが両方表示された共通の画面における表示レイアウトを決定する。
れらの態様によると、車両制御部が車両操舵、車両駆動、車両制動、及び周辺監視を含む運転タスクの実行権限を保有している場合に、ドライバは、表示制御部による表示制御によって表示されたマルチメディア系コンテンツを観賞することができる。こうした観賞において、マルチメディア系コンテンツが表示された画面と共通の画面に、運転情報コンテンツが表示される。運転情報コンテンツが共通の画面に表示されるので、マルチメディア系コンテンツを視認する際に、視野内に運転情報コンテンツを入れることが可能となる。したがって、ドライバがマルチメディア系コンテンツにのみ没頭することを抑制し、ドライバの運転情報への配慮を促すことができる。以上により、運転タスクの実行権限の移譲による運転交代への備えは、ドライバにとって容易なものとなる。
なお、括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。
第1実施形態での自動運転ECUを含む車載ネットワークの概略的な構成示す図である。 第1実施形態での車両におけるディスプレイの画面の配置を説明するための図である。 第1実施形態での表示制御パターンAを説明するための図である。 第1実施形態での表示制御パターンBを説明するための図である。 第1実施形態での表示制御パターンC1,C2と運転交代リスクとの関係を説明するための図である。 第1実施形態での自動運転ECUの表示制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態での表示制御パターンD1~D3と運転交代リスクとの関係を説明するための図である。 第2実施形態でのマルチメディア系コンテンツの種類に応じたレイアウト変更を説明するための図である。 第2実施形態での自動運転ECUの表示制御処理を示すフローチャートである。
以下、複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、本開示の第1実施形態による表示制御装置は、自動運転ECU(Autonomous Driving Electric Control Unit)20となっている。自動運転ECU20は、車両αに用いられ、例えば車両αに搭載されている。自動運転ECU20の搭載により、車両αは、車両制御部28が運転タスクをドライバより代行可能な自動運転機能を備えている。本実施形態における運転タスクとは、車両操舵、車両駆動及び車両制動の運転操作に加え、周辺監視を含む概念である。こうして本実施形態の車両αは、米国自動車技術会が規定する自動運転レベルにおいて、レベル3の自動運転を行なうことが可能となっている。
自動運転ECU20は、自動運転機能、高度運転支援機能及び表示制御機能等を統合的ないし複合的に実現する電子制御装置である。自動運転ECU20は、車両αに搭載された車載ネットワークの通信バスに通信可能に接続されている。自動運転ECU20は、車載ネットワークに設けられた複数のノードのうちの1つである。車載ネットワークの通信バスには、例えばセンサ部11、DSM(Driver Status Monitor)12、車両制御アクチエータ13、操作デバイス14及びディスプレイ15等がそれぞれノードとして接続されている。通信バスに接続されたこれらのノードは、相互に通信可能である。
センサ部11は、周辺監視センサ11a及び慣性センサ11b等を含む構成である。周辺監視センサ11aは、車両αの周辺環境を監視する自律センサである。周辺監視センサ11aは、自社周囲の検出範囲から、歩行者、サイクリスト、人間以外の動物、及び他車両等の移動物体、さらに路上の落下物、ガードレール、縁石、道路標識、走行区画線等の路面標示、及び道路わきの構造物等の静止物体等を検出可能である。周辺監視センサ11aは、車両αの周囲の物体を検出した検出情報を、通信バスを通じて、自動運転ECU20等に提供する。
周辺監視センサ11aは、物体検出のための検出構成として、フロントカメラ及びミリ波レーダを有している。フロントカメラは、車両αの前方範囲を撮影した撮像データ、及び撮像データの解析結果の少なくとも一方を、検出情報として出力する。ミリ波レーダは、例えば車両αの前後の各バンパーに互いに間隔を空けて複数配置されている。ミリ波レーダは、ミリ波又は準ミリ波を、車両αの前方範囲、前側方範囲、後方範囲及び後側方範囲等へ向けて照射する。ミリ波レーダは、移動物体及び静止物体等で反射された反射波を受信する処理により、検出情報を生成する。なお、ライダ及びソナー等の検出構成が、周辺監視センサ11aに含まれていてもよい。
慣性センサ11bは、例えばジャイロセンサ及び加速度センサを有している。ジャイロセンサは、車両αの角速度を検出する。加速度センサは、車両αの加速度を検出する。慣性センサ11bにより、車両αの姿勢変化を検出可能である。慣性センサ11bは、角速度及び加速度を含む姿勢変化の情報を、通信バスを通じて、自動運転ECU20等に提供する。
DSM12は、近赤外光源及び近赤外カメラと、これらを制御する制御ユニットとを含む構成である。DSM12は、運転席のヘッドレスト部に近赤外カメラを向けた姿勢にて、例えばステアリングコラム部の上面又はインスツルメントパネルの上面等に設置されている。DSM12は、近赤外光源によって近赤外光を照射されたドライバの頭部を、近赤外カメラによって撮影する。近赤外カメラによる撮像画像は、制御ユニットによって画像解析される。制御ユニットは、ドライバの頭部における視線等の情報を撮像画像から抽出し、抽出した情報を自動運転ECU20等に提供する。
車両制御アクチエータ13は、車両操舵装置13a、車両駆動装置13b、車両制動装置13cを含む構成である。車両操舵装置13aは、車両αの例えば前輪に与える操舵角を制御する装置である。車両駆動装置13bは、車両αの動力源から提供された動力を用いて、車両αの例えば前輪を駆動する装置である。車両制動装置13cは、摩擦制動、回生制動等の制動方法にて、車両αの例えば前輪を制動する装置である。これら車両制御アクチエータ13は、自動運転ECU20からの車両制御信号の入力により制御可能に構成されている。
操作デバイス14は、ドライバ等によるユーザ操作を受け付ける意思入力部である。操作デバイス14は、複数のデバイスによるデバイス群を主体とした構成である。操作デバイス14には、自動運転機能の停止状態にてドライバ等が運転タスクのうち運転操作を実行するためのステアリングホイール、アクセルペダル、及びブレーキペダル等の運転操作デバイス14aが含まれる。ステアリングホイールは、自動運転ECU20を介して車両操舵装置13aを手動制御可能に構成されている。アクセルペダルは、自動運転ECU20を介して車両駆動装置13bを手動制御可能に構成されている。ブレーキペダルは、自動運転ECU20を介して車両制動装置13cを手動制御可能に構成されている。
また操作デバイス14には、自動運転機能、カーナビゲーション機能、冷暖房機能、オーディオ機能、セカンドタスク機能等について、起動及び停止の切り替え、並びに設定変更を行なうユーザ操作が入力される非運転操作デバイス14bが含まれる。これらのユーザ操作を実行するための非運転操作デバイス14bとしては、例えばステアリングホイールのスポーク部に設けられたステアスイッチ、ステアリングコラム部に設けられた操作レバー、ユーザ操作としてのジェスチャを検出するジェスチャ検出装置、ディスプレイ15に設けられたタッチパネル等が挙げられる。
ディスプレイ15は、車両αの乗員に向けた表示を提供可能に構成されている。本実施形態のディスプレイ15は、メータインフォメーションディスプレイ(Meter Information Display;MID)16、ヘッドアップディスプレイ(Head Up Display;HUD)17、及び複数のセンターインフォメーションディスプレイ(Center Information Display;CID)18,19を含む、ディスプレイ群を主体とした構成である。
MID16は、運転席のフットレスト部とは運転操作デバイス14aの1つであるステアリングホイールを挟んだ反対側に配置され、当該フットレスト部を向く画面16aを有している。MID16は、矩形状の画面16aに画像を実像表示可能となっている。図2に示すように、運転席に着座したドライバは、例えばステアリングホイールの開口部を通して、MID16の画面16aを覗き見ることができる。
HUD17は、インスツルメントパネル内に収容されたプロジェクタから、ウィンドシールド6へ向けて画像の表示光を投影する。表示光の投影によって、フットレスト部とはウィンドシールド6を挟んだ車外の空中に、虚像による画面17aを形成する。HUD17は、矩形状の画面17aに画像を虚像表示可能となっている。プロジェクタには、液晶方式のプロジェクタ、レーザスキャナ方式のプロジェクタ等が採用され得る。
複数のCID18,19は、インスツルメントパネルにおいて、運転席と助手席との両席間に対向するセンタ部に、互いに上下に並ぶように配置されている。各CID18,19は、矩形状の画面18a,19aに画像を実像表示可能となっている。本実施形態では、上方に配置されたCID18の画面18aのサイズが、下方に配置されたCID19の画面19aのサイズに対して大きくなっている。CID18,19の画面18a,19aには、非運転操作デバイス14bに該当するタッチパネルが設けられている。
なお、MID16及びCID18,19には、液晶式のディスプレイ、有機ELディスプレイ、マイクロLEDディスプレイ等が採用され得る。
自動運転ECU20は、プロセッサ、RAM(Random Access Memory)、記憶部、入出力インターフェース、及びこれらを接続するバス等を備えたマイクロコンピュータを主体として含む構成である。記憶部は、1つ又は複数の記憶媒体を含む構成である。自動運転ECU20は、記憶部に記憶されたプログラムをプロセッサによって実行することにより、自動運転、高度運転支援及び表示制御を実現する複数の機能部を有する。具体的に、自動運転ECU20は、通信部21、自車両位置特定部22、環境認識部23、経路策定部24、走行軌跡策定部25、ドライバ状態判定部26、自動運転状態管理部27、車両制御部28、運転交代リスク算出部29、セカンドタスク判定部30及び表示制御部31を有する。また、自動運転ECU20は、記憶部に記憶されているデータベースとして、自動運転用情報DB32を有する。
自動運転用情報DB32は、記憶媒体としての不揮発性メモリを主体に構成されており、自動運転用のデータを記憶している。自動運転用のデータには、自動運転のために整備された高精度な地図データ(以下、高精度地図データ)が含まれる。高精度地図データには、交差点を含む道路の3次元形状情報、車線数情報、各車線に許容された進行方向を示す情報、横断歩道ないし自転車レーンの敷設情報、制限速度情報等が含まれる。
通信部21は、無線通信が可能な無線通信機等を用いて、車両αの外部に設けられた情報センタ2と通信する。無線通信としては、例えば携帯電話回線を用いた遠距離通信が採用され得るが、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)等の規格を用いた近距離通信が採用されてもよい。情報センタ2は、例えばクラウド上に設けられたプローブサーバである。情報センタ2は、自動運転用情報DB32に記憶されている高精度地図データを更新するための情報の他、交通情報(例えば交通渋滞発生情報、交通事故発生情報)、天候情報等が記憶された記憶部を含む構成である。なお、無線通信機は、自動運転ECU20に組み込まれていてもよく、車載ネットワークの通信バスに接続され、自動運転ECU20の外部に設けられた装置であってもよい。
自車両位置特定部22は、車両αについての最新の位置及び方角を特定する。この特定は、センサ部11及びGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機から取得した情報等に基づく。GNSS受信機は、衛星測位システム(例えばGPS)の複数の人工衛星(測位衛星)から送信された測位信号を受信する。なお、GNSS通信機は、自動運転ECU20に組み込まれていてもよく、車載ネットワークの通信バスに接続され、自動運転ECU20の外部に設けられた装置であってもよい。
環境認識部23は、車両αの周辺環境を認識する。この認識は、自車両位置特定部22が特定した位置及び方角の情報、センサ部11からの情報、並びに高精度地図データから取得した情報に基づく。
経路策定部24は、自車両位置特定部22が特定した位置から、自動運転機能及びカーナビゲーション機能において設定された目的地までの経路を策定する。
走行軌跡策定部25は、自車両位置特定部22が特定した位置及び方角の情報、環境認識部23が認識した周辺環境の情報等に基づいて、自動運転機能により車両αが走行を予定する走行軌跡を策定する。具体的に、走行軌跡策定部25は、経路策定部24が策定した経路のうち、車両αが現在走行している道路において、複数の車線のうち車両αを走行させる車線上の軌跡、及び車両αが車線変更する場合の車線変更の軌跡等を策定する。
ドライバ状態判定部26は、DSM12から取得した情報に基づいて、ドライバの状態を判定する。ここでいうドライバの状態の判定とは、ドライバが運転に適した適正状態であるか否かの判定である。ドライバ状態判定部26は、例えば、ドライバの開眼度が低く、頭部姿勢が下向きである場合に、ドライバが眠たい状態又は睡眠状態であり、運転に支障をきたす状態であると判定する。ドライバ状態判定部26による判定には、ドライバの視線のふらつき度合の判定が含まれる。
自動運転状態管理部27は、自車両位置特定部22が特定した車両αの位置及び方角の情報、環境認識部23が認識した周辺環境の情報、通信部21が取得した交通情報及び天候情報、さらには非運転操作デバイス14bにより設定された自動運転機能の設定情報等に基づき、自動運転の状態を管理する。特に本実施形態では、自動運転状態管理部27は、車両制御状態としての自動運転レベルを管理し、適時切り替える。本実施形態において自動運転レベルは、0以上3以下の整数である離散的な数値をとる。自動運転レベルは、数値が高くなるに従って、車両制御部28の運転タスクの実行権限が大きな範囲となることを意味する。
例えば自動運転レベルがレベル0の場合では、運転タスクの全てを実行する権限をドライバが有する。自動運転レベルがレベル1の場合では、運転タスクのうち、車両操舵か、車両駆動及び車両制動かのいずれか一方を車両制御部28が実行し、その他の運転タスクの全てをドライバが実行する。自動運転レベルがレベル2の場合では、車両操舵、車両駆動、及び車両制動を車両制御部28が実行するが、ドライバは、車両制御部28による運転タスクの実行状況を監視し、当該運転タスクに常に介入できるよう、ステアリングホイールを握る等、運転操作デバイス14aを即時操作可能な状態を保つ必要がある。したがって、レベル1及びレベル2において機能するのは、運転タスクの部分的な代行機能といえるから、高度運転支援機能であるともいえる。
自動運転がレベル3の場合では、車両操舵、車両駆動、車両制動及び周辺監視の全ての運転タスクの実行権限を車両制御部28が有し、車両制御部28がこれら運転タスクを実行する。このとき、ドライバは、車両制御部28による運転タスクの実行状況を監視することなく、かつ、ステアリングホイールを握り続けることなく、後述するセカンドタスクを行なうことができる。ただし、自動運転レベルがレベル3からレベル2以下に切り替わること、すなわち、運転タスクの実行権限が車両制御部28からドライバへ移譲されるという運転交代が発生することがある。このため、ドライバは、運転交代に備えておくべきである。
自動運転状態管理部27は、自動運転機能の機能限界への到達及び自動運転機能が制限された制限エリアへの侵入に応じて、自動運転レベルをレベル3からレベル2以下に切り替える。機能限界への到達としては、周辺環境において車両制御部28が想定外とする事象の発生、悪天候による周辺監視センサ11aの機能不全等による自動運転機能の継続困難が挙げられる。制限エリアへの侵入としては、例えば非制限エリアとしての高速道路から制限エリアとしての一般道への侵入が挙げられる。
こうして、自動運転状態管理部27は、自ら自動運転レベルを切り替えることにより、運転タスクの実行権限の保有状態を含む車両制御状態を把握する。自動運転状態管理部27は、運転タスクの実行権限の保有状態を含む車両制御状態、すなわち自動運転レベルの情報を、表示制御部31に逐次提供する。
車両制御部28は、自動運転状態管理部27が管理している自動運転レベルに基づき、車両制御アクチエータ13を制御する。自動運転レベルがレベル0の場合では、車両制御部28は、運転操作デバイス14aから自動運転ECU20に入力される操作情報を取得し、当該操作情報に忠実な動作量及び動作タイミングにて車両制御アクチエータ13が作動するように、当該車両制御アクチエータ13を制御する。すなわち、運転操作デバイス14aを操作するドライバが実質的な運転タスクの実行権限を保有した状態となる。
一方、自動運転レベルがレベル3の場合では、車両制御部28は、走行軌跡策定部25が策定した走行軌跡に沿って車両αを走行させるための車両制御アクチエータ13の動作を計算し、計算した動作を実現するように、車両制御アクチエータ13を制御する。すなわち、車両制御部28が運転タスクの実行権限を保有した状態となる。
自動運転レベルがレベル1又は2の場合では、上述のレベル0の制御とレベル3の制御との中間的な制御が実施される。一例では、車両制御アクチエータ13のうち一部の装置に、レベル0と同等の制御が適用され、他の一部の装置にレベル3と同等の制御が適用される。他の一例では、通常時はレベル0と同等の制御が適用されるが、周辺環境を考慮してドライバによる運転操作が適切でない時に、車両制御部28が運転タスクに介入する制御が適用される。
運転交代リスク算出部29は、運転タスクの実行権限が車両制御部28からドライバへ移譲されるという運転交代についてのリスク(以下、運転交代リスク)を算出する。運転交代リスクは、運転交代が発生する確率が高いという発生確率リスク、及び仮に運転交代が発生した場合に、円滑な交代が困難であるという交代困難リスクのうち一方又は両方が含まれる。本実施形態の運転交代リスクは、発生確率リスク及び交代困難リスクを総合的に加味した数値として算出されるようになっている。
運転交代リスク算出部29は、運転交代リスクを、車両αと前方他車両との車間距離、自動運転機能の制限エリアまでの行程、車両αに加わるG力(G-force)、走行環境、ドライバの視線のふらつき度合のうち1つのパラメータ、又は複数のパラメータの組み合わせに基づいて算出する。この算出の一例としては、運転交代リスクは、上述のパラメータを数値化した上で、理論的、経験的又は実験的に得られた関数に基づいて算出される。他の一例としては、運転交代リスクは、ニューラルネットワークを主体として構成されたリスク算出モデルに、上述のパラメータを入力することにより算出される。
車両αと前方他車両との距離は、センサ部11における周辺監視センサ11aの検出情報又は環境認識部23が認識した周辺環境から取得される。運転交代リスク算出部29は、車両αと前方他車両との距離が小さくなる程、運転交代リスクを大きく算出する。
制限エリアまでの行程は、高精度地図データから取得した情報、経路策定部24が策定した経路情報及び走行軌跡策定部25が策定した走行軌跡情報に基づき算出される。この行程は、長さを単位とする制限エリアまでの道のりであってもよく、時間を単位とする制限エリアまでの予想到達時間であってもよい。運転交代リスク算出部29は、制限エリアまでの行程が短くなる程、運転交代リスクを大きく算出する。
車両αに加わるG力は、車両αに加わるG力の実測値又は予測値とされる。G力の実測値が採用される場合には、慣性センサ11bにおける加速度の検出情報からG力が算出される。このG力は、車両αの加速、減速、カーブにおける遠心力等により生じ得る。G力の予測値が採用される場合には、高精度地図データの情報、走行軌跡策定部25が策定した走行軌跡、車両制御部28が計算した車両制御アクチエータ13の動作等から当該G力の予測値が予測される。例えば3秒後のG力の予測値が予測可能となっている。運転交代リスク算出部29は、車両αに加わるG力が大きくなる程、運転交代リスクを大きく算出する。
走行環境は、車両αが走行する道路の道路形状、車両αの周辺に存在する他車両等の数のうち少なくとも1つを含む。道路形状は、高精度地図データから取得した情報及び環境認識部23が認識した周辺環境から取得される。運転交代リスク算出部29は、車両αの前方の道路形状の変化の大きさを算出する。車両αの前方の道路形状が、直線が続くような道路形状であれば、道路形状の変化は小さいとされる。車両αの前方の道路形状が、カーブが存在している道路形状、車線数が増減する道路形状、合流、分岐又は交差点が存在している道路形状であれば、道路形状の変化は大きいとされる。運転交代リスク算出部29は、道路形状の変化が大きい程、運転交代リスクを大きく算出する。
また、車両αの周辺に存在する他車両等の数は、環境認識部23が認識した周辺環境から取得される。運転交代リスク算出部29は、車両αの周辺に存在する他車両、歩行者等の数が多い程、運転交代リスクを大きく算出する。
ドライバの視線のふらつき度合は、ドライバ状態判定部26が判定した判定情報から取得される。運転交代リスク算出部29は、ドライバの視線のふらつき度合が大きい程、運転交代リスクを大きく算出する。
セカンドタスク判定部30は、自動運転レベルがレベル3の場合に、ドライバが実施している又は実施しようとしているセカンドタスク(以下、実施セカンドタスク)が存在するか否かを判定する。ここでセカンドタスクとは、運転タスクを一次的なタスクとした場合の運転以外のタスクを示す二次的なタスクであり、セカンダリーアクティビティとも称される。さらに、セカンドタスク判定部30は、実施セカンドタスクが存在している場合に、当該実施セカンドタスクの種類を判別する。
ここで、セカンドタスクは、マルチメディア系コンテンツの観賞の他、携帯電話の操作、読書、食事等の様々なタスクを含む概念である。ただし、本実施形態のセカンドタスク判定部30は、各種セカンドタスクのうち、ディスプレイ15の視認を含むマルチメディアコンテンツの観賞に特に限定して、存在の有無を判定する。この判定は、非運転操作デバイス14bの操作情報等に基づいて下される。マルチメディア系コンテンツの種類としては、映画、テレビ番組、インターネット配信の動画、オーディオブック、コンピュータゲーム等が挙げられる。
表示制御部31は、自動運転ECU20において、ディスプレイ15による表示の表示制御機能を実現している。表示制御機能は、ディスプレイ15における複数の画面16a~19aへの表示コンテンツの割り当て機能、及び各画面16a~19a内での表示レイアウト機能を含む。表示制御部31は、自動運転状態管理部27が管理している自動運転レベルに基づき、表示コンテンツの割り当て及び表示レイアウトを設定する。以下では、特にCID18,19の画面18a,19aへの表示コンテンツの割り当て及び表示レイアウトの設定を中心に、説明する。
例えば図3に表示制御パターンAとして示すように、自動運転レベルがレベル2以下の場合、表示制御部31は、画面18aに地図情報コンテンツが表示されるように、表示コンテンツを割り当てる。これと共に、表示制御部31は、画面19aに音楽情報コンテンツが表示されるように、表示コンテンツを割り当てる。また、表示制御部31は、MID16の画面16a及びHUD17の画面17aに運転情報コンテンツ等が表示されるように、表示コンテンツを割り当てる。
地図情報コンテンツは、カーナビゲーション機能を実現するためのコンテンツである。地図情報コンテンツは、道路情報、経路策定部24が策定した経路情報、カーナビゲーション機能の設定変更をするための操作アイコン等を含む構成である。
音楽情報コンテンツは、オーディオ機能を実現するためのコンテンツである。音楽情報コンテンツは、車載オーディオにて再生中の音楽情報(例えばCDアルバムのジャケット画像)、オーディオ機能の再生及び停止の操作及び設定変更をするための操作アイコン等を含む構成である。
運転情報コンテンツは、ドライバによる運転タスクを円滑に実行させるコンテンツである。運転情報コンテンツは、例えば表示制御部31が取得した情報に基づき生成される。運転情報コンテンツとしては、自動運転レベルがレベル3からレベル2以下に切り替えられる際の運転交代までの残り時間又は距離、情報センタ2から通信部21を介して取得された交通情報等が挙げられる。
自動運転レベルがレベル3の場合には、表示制御部31は、セカンドタスク判定部30の判定情報に基づき、表示コンテンツの割り当てを実施する。具体的に、セカンドタスク判定部30が実施セカンドタスク、特にマルチメディア系コンテンツを観賞するタスクの存在を否定した場合について説明する。図4に表示制御パターンBとして示すこの場合に表示制御部31は、画面18aに運転情報コンテンツが表示されるように、表示コンテンツを割り当てる。これと共に、表示制御部31は、画面19aに地図情報コンテンツが表示されるように、表示コンテンツを割り当てる。
他方、セカンドタスク判定部30が実施セカンドタスク、特にマルチメディア系コンテンツを観賞するタスクの存在を肯定した場合を説明する。図5に表示制御パターンC1,C2に示すこの場合に、表示制御部31は、運転交代リスクに応じて、表示コンテンツの割り当てを変更する。
まず、運転交代リスクが所定の値Xよりも小さな状態を、第1状態とする。第1状態は、自動運転機能及び運転交代に関してドライバが安心できる状態を意味する。例えば、車両αが直線道路で定速走行しており、周辺に他車両や歩行者等が殆ど存在していない状態が、第1状態に該当する。
第1状態に対して、運転交代リスクが所定の値X以上の状態を、第2状態とする。第2状態は、自動運転機能及び運転交代に関してドライバが若干以上の不安感をもつ状態を意味する。例えば、渋滞で加速及び減速を繰り返している状態、前方他車両と車両αとの間に隣の車線からさらに他の車両が割り込んできた状態、周辺で交通事故が発生した状態等が、第2状態に該当する。
第1状態にて表示制御部31は、表示制御パターンC1として、画面18aにマルチメディア系コンテンツが表示されるように、表示コンテンツを割り当てる。これと共に、表示制御部31は、画面19aに地図情報コンテンツが単独で表示されるように、表示コンテンツを割り当てる。すなわち、運転交代リスクが十分に小さな第1状態では、画面18aにマルチメディア系コンテンツが最大面積にて表示される。これにより、ドライバは、快適にマルチメディア系コンテンツを観賞することができる。
第2状態にて表示制御部31は、表示制御パターンC2として、画面18aにマルチメディア系コンテンツ及び運転情報コンテンツの両方が表示されるように、表示コンテンツを割り当てる。換言すると、マルチメディア系コンテンツと運転情報コンテンツとが共通の画面18aに同時に表示されることとなる。なお、画面19aに地図情報コンテンツが割り当てられるのは、第1状態と同様である。
こうして、表示制御パターンC1と表示制御パターンC2とを隔てる所定の値Xは、共通の画面18aにマルチメディア系コンテンツ及び運転情報コンテンツの両方を表示するか否かを切り替える共有切替値として機能する。
第1実施形態の表示レイアウトでは、矩形状の画面18aが、マルチメディア系コンテンツを表示する矩形状の表示領域DAmと、運転情報コンテンツを表示する矩形状の表示領域DAdとに左右に分割される。両表示領域DAd,DAmを区画する境界線BLは、上下に伸びる直線状となっている。
そして、第2状態にて表示制御部31は、運転交代リスクに応じて、マルチメディア系コンテンツ及び運転情報コンテンツの両方を共通の画面18aに表示するための表示レイアウトを変更する。詳細に、表示制御部31は、表示領域DAmの面積に対する表示領域DAdの面積の面積比を、運転交代リスクに応じて、連続的に変化させる。表示制御部31は、表示領域DAmの面積に対する表示領域DAdの面積の面積比を、運転交代リスクが大きくなる程、大きくする。
この面積比の変更は、境界線BLの位置を、運転交代リスクが大きくなる程、表示領域DAd側からDAm側へ向かって滑らかに移動させることによって、実現される。逆に、運転交代リスクが小さくなる程、境界線BLの位置は、表示領域DAm側からDAd側へ向かって滑らかに移動される。こうした境界線BLの位置移動は、両表示領域DAd,DAmのアスペクト比の変動を伴っている。
こうした第2状態での表示制御パターンC2の採用は、例えばマルチメディア系コンテンツがオーディオブックである場合に好適である。このオーディオブックの再生においては、表示領域DAmに、朗読中の文章が表示されるようになっている。文章の文字は、境界線BLの延伸方向に沿った並びで表示される。境界線BLの位置が移動してアスペクト比が変動した場合には、表示される文章の行数が変更される。このようにすることで、表示領域DAmの遷移の前後において、オーディオブックの文章の段組み、改行位置等の変更が抑制されるので、文章の読み易さを向上させることができる。
オーディオブックの文章が例えば日本語、中国語等で縦書き表示されている場合には、図5のように境界線BLの延伸方向が上下であり、境界線BLの位置移動の方向が左右であることが好ましい。オーディオブックの文章が例えば英語等で横書き表示されている場合には、境界線BLの延伸方向が左右であり、境界線BLの位置移動の方向が上下であることが好ましい。
面積比の変更に伴い、運転情報コンテンツの表示態様も変更される。運転情報コンテンツの表示態様には、表示情報量の変更、及び表示手段の変更のうち少なくとも1つが含まれる。表示情報量の変更の一例では、表示領域DAdの面積が小さな状態下、渋滞情報の有無のみを表示していた場合に、表示領域DAdの面積の増大に従って、渋滞が発生している位置、渋滞の長さ、渋滞を通過する予測時間等の追加情報が表示される。表示手段の変更の一例では、表示領域DAdの面積が小さな状態下、渋滞情報をアイコンによって表示していた場合に、表示領域DAdの面積の増大に従って、アイコンによる表示が文字による表示に変更される。
次に、記憶部に記憶され、処理部に実行される表示制御プログラムに基づき、表示コンテンツを割り当て、表示レイアウトを変更する表示制御方法を、図6のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートに基づく一連の表示制御処理は、自動運転ECU20が作動している状態において、適宜の開始タイミングにて、繰返し実施される。
S101では、表示制御部31は、自動運転状態管理部27が管理している自動運転レベルがレベル3以上であるか否か判定する。S101にて肯定判定が下されると、S102へ移る。S101にて否定判定が下されると、S104へ移る。
S102では、表示制御部31は、セカンドタスク判定部30による判定結果を参照して、セカンドタスク、特にマルチメディア系コンテンツを観賞するタスクが実施されているか否かを判定する。S102にて肯定判定が下されると、S103へ移る。S102にて否定判定が下されると、S105へ移る。
S103では、表示制御部31は、運転交代リスク算出部29が算出した運転交代リスクに基づき、運転交代リスクが共有切替値Xよりも小さいか否かを判定する。ステップS103にて肯定判定が下されると、S106へ移る。ステップS103にて否定判定が下されると、S107へ移る。
S101にて否定判定が下された場合のS104では、表示制御部31は、表示制御パターンAを選択する。
S102にて否定判定が下された場合のS105では、表示制御部31は、表示制御パターンBを選択する。
S103にて肯定判定が下された場合のS106では、表示制御部31は、表示制御パターンC1を選択する。
S104にて肯定判定が下された場合のS107では、表示制御部31は、表示制御パターンC2を選択する。表示制御パターンC2では、上述のように、表示制御部31は、さらに運転交代リスクの値の大小に基づき、表示領域DAd,DAmの面積比を決定する。
S104~S105の各ステップを以って、一連の処理が終了し、当該処理にて決定された表示制御パターンに基づいて、ディスプレイ15による表示が実施される。
なお、第1実施形態では、自動運転ECU20がディスプレイ15による表示を制御する「表示制御装置」に相当する。自動運転状態管理部27が車両制御部28による運転タスクの実行権限の保有状態を含む車両制御状態を把握する「車両制御状態把握部」に相当する。運転交代リスク算出部29が運転交代についてのリスクを把握する「運転交代リスク把握部」に相当する。ドライバ状態判定部26がドライバの視線を把握する「視線把握部」に相当する。
(作用効果)
以上説明した第1実施形態の作用効果を以下に説明する。
第1実施形態によると、車両制御部28が車両操舵、車両駆動、車両制動、及び周辺監視を含む運転タスクの実行権限を保有している場合に、ドライバは、表示制御部31による表示制御によって表示されたマルチメディア系コンテンツを観賞することができる。こうした観賞において、マルチメディア系コンテンツが表示された画面と共通の画面18aに、運転情報コンテンツが表示される。運転情報コンテンツが共通の画面18aに表示されるので、マルチメディア系コンテンツを視認する際に、視野内に運転情報コンテンツを入れることが可能となる。したがって、ドライバがマルチメディア系コンテンツにのみ没頭することを抑制し、ドライバの運転情報への配慮を促すことができる。以上により、運転タスクの実行権限の移譲による運転交代への備えは、ドライバにとって容易なものとなる。
また、第1実施形態によると、運転交代リスクに基づき、マルチメディア系コンテンツと、運転情報コンテンツとが両方表示された共通の画面18aにおける表示レイアウトが決定される。ドライバの運転情報への配慮のさせ方を、運転交代リスクの大小に応じて変えることができるので、運転情報コンテンツの表示による煩わしさを抑制させつつ、運転交代の備えをドライバにとって容易なものとすることができる。
また、第1実施形態によると、車両αに加わるG力が大きな程、大きく把握される運転交代リスクに基づき、表示レイアウトが決定される。仮にG力が大きな場合に運転交代が発生すると、ドライバにはすぐに高度な運転操作が要求されることとなる。こうした要求の可能性に応じて、ドライバの運転情報への配慮のさせ方を変えておくことができるので、運転交代の備えをドライバにとって容易なものとすることができる。
また、第1実施形態によると、車両αの前方の道路形状の変化が大きな程、大きく把握される運転交代リスクに基づき、表示レイアウトが決定される。仮に形状変化が大きな道路にて運転交代が発生すると、ドライバにはすぐに高度な運転操作が要求されることとなる。こうした要求の可能性に応じて、ドライバの運転情報への配慮のさせ方を変えておくことができるので、運転交代の備えをドライバにとって容易なものとすることができる。
また、ドライバの視線のふらつき度合が大きく、ドライバの集中力の発揮が困難であると想定される場合に運転交代が仮に発生してしまうと、運転操作の正確性に問題が出ることが懸念される。これに対して、第1実施形態によると、ドライバの視線のふらつき度合が大きな程、大きく把握される運転交代リスクに基づき、表示レイアウトが決定される。すなわち、ドライバの集中力の発揮が困難であると想定される場合に、適切な表示レイアウトによってドライバの運転情報への配慮を促しておくことで、運転交代の備えをドライバにとって容易なものとすることができる。
また、第1実施形態によると、マルチメディア系コンテンツの表示領域DAmの面積に対する運転情報コンテンツの表示領域DAdの面積の面積比は、運転交代リスクが小さな場合よりも大きな場合において、大きくされる。運転交代リスクが大きな場合に、運転情報コンテンツが広い面積で表示されることになるので、ドライバの運転情報への配慮が促され、運転交代の備えをドライバにとって容易なものとすることができる。
また、第1実施形態によると、画面18aに文章が表示されるマルチメディア系コンテンツの表示領域DAmが、面積比の変更に伴って縮小され得る。この場合に、文章における文字の並び方向に対して直交する方向に、マルチメディア系コンテンツの表示領域DAmの幅が縮小される。このようにすると、縮小の前後における文章の段組み、改行位置等の変更が抑制される。したがって、マルチメディア系コンテンツの快適な観賞と、ドライバの運転情報への配慮とを、両立することができる。
また、第1実施形態によると、車両制御部28が車両操舵、車両駆動、車両制動及び周辺監視を含む運転タスクの実行権限を保有している場合であっても、運転交代リスクが所定の共有切替値Xよりも小さい場合には、マルチメディア系コンテンツは、ディスプレイ15における1つの画面18aに、単独で表示される。運転交代リスクが小さい場合に、マルチメディア系コンテンツを観賞し易い画面18aが構成されることによって、マルチメディア系コンテンツの快適な観賞を実現しつつ、運転交代の備えをドライバにとって容易なものとすることができる。
(第2実施形態)
図7~9に示すように、第2実施形態は第1実施形態の変形例である。第2実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第2実施形態の表示制御部31は、運転交代リスクを小状態、中状態、大状態に分類し、当該各状態に応じて、表示コンテンツの割り当て及び表示レイアウトを決定する。この分類には、第1実施形態と同様の共有切替値Xと、当該共有切替値Xよりも大きな値に設定された所定の値Yとが用いられる。
小状態は、第1実施形態の第1状態に対応している。中状態は、第2状態のうち、比較的運転交代リスクが小さな範囲に対応しており、運転交代リスクが共有切替値X以上であって、所定の値Yよりも小さな状態である。例えば、渋滞で加速及び減速を繰り返している状態等が、中状態に該当する。大状態は、第2状態のうち、比較的運転交代リスクが大きな範囲に対応しており、運転交代リスクが所定の値Y以上の状態である。例えば、前方他車両と車両αとの間に隣の車線からさらに他の車両が割り込んできた状態、周辺で交通事故が発生した状態等が、大状態に該当する。
図7に表示制御パターンD1として示す小状態にて表示制御部31は、第1実施形態の第1状態と同様に、表示コンテンツを割り当てる。中状態及び大状態にて表示制御部31は、第1実施形態の第2状態と同様に、CID18の画面18aにマルチメディア系コンテンツ及び運転情報コンテンツの両方が表示されるように、表示コンテンツを割り当てる。
図に表示制御パターンD2,D3として示す、第2実施形態の中状態及び大状態における表示レイアウトでは、マルチメディア系コンテンツを表示する矩形状のマルチメディア表示層DLmと、運転情報コンテンツを表示する矩形状の運転情報表示層DLdとが、相互に重なり合って積層されたレイアウトが採用されている。
ここでいう表示層は、グラフィックソフトウエア分野においては一般的に用いられる仮想的な構造であり、表示内容のうち一部が層別された層構造である。複数の表示層が積層されることによって、画面18aにおける表示が成立する。ここで、複数の表示層のうち前面に配置された表示層は、当該前面の表示層に属するコンテンツの表示部分において、後面に配置された表示層に属するコンテンツよりも優先的に表示される。後面の表示層に属するコンテンツには、前面の表示層と重畳する領域において、前面の表示層に属するコンテンツの表示部分に隠れて部分的に非表示となる部分的非表示の表示形態、輝度又は色度等が落とされて表示されるトーンダウンの表示形態等が適用される。
中状態にて表示制御部31は、表示制御パターンD2として、第1積層レイアウトを表示レイアウトに決定する。第1積層レイアウトでは、マルチメディア表示層DLmの面積が運転情報表示層DLdの面積よりも大きく設定される。加えて、運転情報表示層DLdがマルチメディア表示層DLmよりも前面に配置される。この場合、マルチメディア表示層DLmに属するマルチメディア系コンテンツには、運転情報表示層DLdと重畳する領域において、上述の部分的非表示の表示形態、トーンダウンの表示形態等が適用される。マルチメディア表示層DLmが運転情報表示層DLdとの重畳を避けて露出する領域は、重畳する領域よりも大きく設定される。
図8に示すように表示制御部31は、セカンドタスク、より詳細にはマルチメディア系コンテンツの種類に基づき、運転情報表示層DLdがマルチメディア表示層DLmに重畳する重畳位置を決定している。例えばマルチメディア系コンテンツが映画である場合には、表示制御部31は、運転情報表示層DLdの上端がマルチメディア表示層DLmの上端に接するように、両表示層DLd,DLmを配置する。映画に重畳表示される字幕がマルチメディア表示層DLmの下端近傍に存在する場合に、運転情報表示層DLdは、字幕との重畳が避けられた位置に配置されていることとなる。一方で、マルチメディア系コンテンツが映画以外である場合には、表示制御部31は、運転情報表示層DLdの下端がマルチメディア表示層DLmの下端に接するように、両表示層DLd,DLmを配置する。
大状態にて表示制御部31は、表示制御パターンD3として、第2積層レイアウトを表示レイアウトに決定する。第2積層レイアウトでは、運転情報表示層DLdの面積がマルチメディア表示層DLmの面積よりも大きく設定される。加えて、マルチメディア表示層DLmが運転情報表示層DLdよりも前面に配置される。この場合、運転情報表示層DLdに属する運転情報コンテンツは、マルチメディア表示層DLmとの重畳を避けた位置にのみ、表示される。運転情報表示層DLdがマルチメディア表示層DLmとの重畳を避けて露出する領域は、重畳する領域よりも大きく設定される。
こうして、第1積層レイアウトと第2積層レイアウトとを隔てる所定の値Yは、両表示層DLd,DLmの面積及び前後位置を逆転させるように切り替える積層切替値として機能する。第1積層レイアウトと第2積層レイアウトとの間で、マルチメディア表示層DLmのアスペクト比は、維持される。
次に、第2実施形態の表示制御方法を、図9のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートに基づく一連の表示制御処理は、第1実施形態と同様、自動運転ECU20が作動している状態において、適宜の開始タイミングにて、繰返し実施される。
S201,S202,S204,S205の各ステップは、第1実施形態のS101,S102,S104,S105と同様である。
S202にて肯定判定が下された場合のS203では、表示制御部31は、運転交代リスク算出部29が算出した運転交代リスクに基づき、運転交代リスクが小であるか、中であるか、大であるかを判定する。具体的に、運転交代リスクが共有切替値Xよりも小さな場合には、運転交代リスクが小であると判定される。運転交代リスクが共有切替値X以上であって、積層切替値Yよりも小さな場合には、運転交代リスクが中であると判定される。運転交代リスクが積層切替値Y以上の場合には、運転交代リスクが大であると判定される。ステップS203にて小判定が下されると、S206へ移る。ステップS203にて中判定が下されると、S207へ移る。ステップS203にて大判定が下されると、S208へ移る。
S206では、表示制御部31は、表示制御パターンD1を選択する。
S207では、表示制御部31は、表示制御パターンD2を選択する。
S208では、表示制御部31は、表示制御パターンD3を選択する。
S204~S208の各ステップを以って、一連の処理が終了し、当該処理にて決定された表示制御パターンに基づいて、ディスプレイ15による表示が実施される。
以上説明した第2実施形態によると、運転交代リスクが所定の積層切替値Yよりも小さい場合に、第1積層レイアウトが表示レイアウトに決定され、運転交代リスクが所定の積層切替値Y以上の場合に、第2積層レイアウトが表示レイアウトに決定される。第1積層レイアウトと第2積層レイアウトとの切り替えにおいて、マルチメディア表示層DLmと運転情報表示層DLdとの前後関係が逆転するので、運転交代リスクが大きくなった場合に、ドライバに運転情報を注目させることができる。故に、運転交代の備えをドライバにとって容易なものとすることができる。
また、第2実施形態によると、第2積層レイアウトにおけるマルチメディア表示層の領域は、第1積層レイアウトにおけるアスペクト比を維持した状態で、マルチメディア表示層DLmの面積を縮小した矩形状の領域となっている。そうすると、アスペクト比が固定される動画のマルチメディア系コンテンツが、表示レイアウトの切り替え前後で継続して表示されても、アスペクト比の維持により、マルチメディア系コンテンツの観賞における違和感を抑制することができる。
また、第2実施形態によると、マルチメディア系コンテンツが映画であり、当該映画に重畳表示される字幕が存在する場合に、第1積層レイアウトにおける運転情報表示層DLdは、当該字幕との重畳を避けた位置に配置される。字幕が隠れずに表示されるので、マルチメディア系コンテンツの快適な観賞を実現することができる。
また、第2実施形態によると、マルチメディア系コンテンツの種類に基づき、マルチメディア系コンテンツと、運転情報コンテンツとが両方表示された共通の画面18aにおける表示レイアウトが決定される。マルチメディア系コンテンツの種類に応じて、運転情報コンテンツが観賞の邪魔になり難いように表示レイアウトが変わるので、運転情報コンテンツの表示による煩わしさを抑制させつつ、運転交代の備えをドライバにとって容易なものとすることができる。
(他の実施形態)
以上、複数の実施形態について説明したが、本開示は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に変形例1としては、自動運転レベルがレベル2以下の表示制御パターンAの表示の制御において、表示制御部31は、画面19aに、音楽情報コンテンツ以外の表示コンテンツを割り当てることができる。例えば表示制御部31は、画面19aに、マルチメディア系コンテンツを割り当てると共に、画面19aに表示されるマルチメディア系コンテンツの情報量を低減して表示してもよい。情報量の低減としては、オーディオ機能により再生される映画の音声に合わせて、マルチメディア系コンテンツとしての映画自体は表示せずに、映画のタイトルのみを表示すること等が挙げられる。
変形例2としては、表示制御部31は、運転交代リスクに基づかずに、マルチメディア系コンテンツと運転情報コンテンツとが両方表示された共通の画面18aにおける表示レイアウトを決定してもよい。例えば表示制御部31は、マルチメディア系コンテンツの種類のみに基づき、共通の画面18aにおける表示レイアウトを決定してもよい。また、表示制御部31による表示制御機能に、表示レイアウト機能及び表示割り当て機能のうち、表示割り当て機能だけが含まれていてもよい。
変形例3としては、運転交代リスクは、1つのパラメータに基づき決定されてもよい。例えば運転交代リスクが車両αに加わるG力により決定され、G力が0.3以下であれば小状態、G力が0.3より大きく0.4以下であれば中状態、G力が0.4より大きければ大状態とされてもよい。
変形例4としては、表示制御部31は、自動運転レベルがレベル3以上の場合であって、運転交代リスクが所定の値Aよりも小さい場合に、マルチメディア系コンテンツと運転情報コンテンツとを共通の画面18aに表示させてもよい。
第1実施形態に関する変形例5としては、表示制御部31は、表示領域DAmの面積に対する表示領域DAdの面積の面積比を、連続的ではなく、段階的に変化させてもよい。
第2実施形態に関する変形例6としては、中状態又は大状態において表示制御部31は、運転情報表示層DLdの左端又は右端がマルチメディア表示層DLmの左端又は右端に接するように両表示層DLd,DLmを配置してもよい。また、中状態において表示制御部31は、運転情報表示層DLdをマルチメディア表示層DLmの中央に重なるように配置してもよい。また、大状態において表示制御部31は、マルチメディア表示層DLmを運転情報表示層DLdの中央に重なるように配置してもよい。
変形例7としては、表示制御部31によりマルチメディア系コンテンツと運転情報コンテンツとが表示される共通の画面は、CID18の画面18aに代えて、MID16の画面16a、HUD17の画面17a、又はCID19の画面19aであってもよい。
変形例8としては、車両制御状態把握部は、運転タスクの実行権限の保有状態を含む車両制御状態を把握する機能を有していればよく、自動運転レベルを管理する機能(自動運転レベルを切り替える機能)を有していなくてもよい。
変形例9としては、車両制御状態把握部は、他の機能部又は表示制御装置の外部機器から、運転タスクの実行権限の保有状態を含む車両制御状態の情報を取得することを以って、車両制御状態を把握する車両制御状態情報取得部であってもよい。この場合においても、車両制御状態情報取得部は、取得した車両制御情報を表示制御部31に逐次提供する。
変形例10としては、車両制御状態把握部は、他の機能部又は表示制御装置の外部機器の挙動に関する情報を取得し、当該取得された情報を解析することにより、車両制御状態を把握する車両制御状態解析部であってもよい。この場合においても、車両制御状態解析部は、解析した車両制御情報を表示制御部31に逐次提供する。
変形例11としては、運転交代リスク把握部は、表示制御装置の外部機器から運転交代リスクの値を取得することを以って、運転交代リスクを把握する運転交代リスク情報取得部であってもよい。この場合においても、運転交代リスク情報取得部は、取得した運転交代リスクの情報を表示制御部31に逐次提供する。
変形例12としては、視線把握部は、自らドライバ状態を解析することなく、DSM12が解析した解析結果を取得することだけを以って、ドライバの視線を把握する視線情報取得部であってもよい。この場合においても、視線情報取得部は、取得した視線の情報を表示制御部31に逐次提供する。
変形例13としては、表示制御装置としての自動運転ECU20によって提供されていた各機能は、ソフトウェア及びそれを実行するハードウェア、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの複合的な組み合わせによっても提供可能である。さらに、こうした機能がハードウェアとしての電子回路によって提供される場合、各機能は、多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路によっても提供可能である。
変形例14としては、上述の表示制御方法を実現可能なプログラム等を記憶する記憶媒体の形態も、適宜変更されてもよい。例えば記憶媒体は、回路基板上に設けられた構成に限定されず、メモリカード等の形態で提供され、スロット部に挿入されて、表示制御装置としての自動運転ECU20の制御回路に電気的に接続される構成であってもよい。さらに、記憶媒体は、表示制御装置としての自動運転ECU20へのプログラムのコピー基となる光学ディスク及びハードディスク等であってもよい。
変形例15としては、表示制御装置は、少なくとも表示制御機能を実現する装置であればよく、自動運転機能及び高度運転支援機能を統合的又は複合的に実現する装置でなくてもよい。例えば、表示制御装置としてのHCU(Human Machine Interface Control Unit)が、自動運転機能及び高度運転支援機能を実現する自動運転ECUとは別の電子制御装置として、相互に通信可能に設けられていてもよい。表示制御装置は、ディスプレイ15と一体的に形成された電子制御装置であってもよい。
変形例16としては、表示制御装置は、車両αに搭載されていなくてもよい。表示制御装置が車両αに搭載されず、車両αの外に固定配置されている場合又は他車両に搭載されている場合には、インターネット、路車間通信、車車間通信等の通信によって、ディスプレイ15による表示が遠隔制御されてもよい。
変形例17としては、車両αは、米国自動車技術会が規定する自動運転レベルにおいて、レベル4の自動運転を行なうことが可能となっていてもよい。この場合においても、車両制御部28が運転タスクをドライバより代行可能なエリアから、当該エリアの外部への車両αの移動において、運転タスクの実行権限が車両制御部28からドライバへ移譲されるという運転交代が発生し得る。したがって、第1,2実施形態に準じた表示制御方法は、有効である。なお、レベル4の自動運転における運転交代時に、車両αが一旦停車する仕様になっていてもよい。
変形例18としては、車両αは、一般的な自家用の乗用車に限定されず、レンタカー用の車両、有人タクシー用の車両、ライドシェア用の車両、貨物車両及びバス等であってもよい。
変形例19としては、車両αに設けられ、表示制御装置による表示制御対象のディスプレイ15の構成としては、種々の構成を採用することができる。例えばHUD17が設けられずに、MID16と2つのCID18,19が設けられた構成が採用されてもよい。また例えば1つのMID16、1つのHUD17及び1つのCID18が設けられた構成が採用されてもよい。また、車両αに設けられるディスプレイ15の画面は、複数存在せず、1つだけであってもよい。
変形例20としては、運転操作デバイス14aは、車両制御アクチエータ13と直接的に連結されることにより、ドライバが運転タスクの実行権限を保有している場合に、車両制御部28を介さずに当該車両制御アクチエータ13を操作可能となっていてもよい。
変形例21としては、車両αは、それぞれの国及び地域の道路交通法に応じて最適化されてよい。さらに表示制御装置による表示制御方法は、それぞれの国及び地域の道路交通法に応じて最適化されてよい。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと一つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
15:ディスプレイ、18a:画面、27:自動運転状態管理部(車両制御状態把握部)、28:車両制御部、31:表示制御部、α:車両

Claims (13)

  1. 車両制御部(28)が運転タスクのうち少なくとも一部をドライバから代行可能な自動運転機能を備えた車両(α)において、前記車両のインスツルメントパネルの運転席と助手席との両席間に対向するセンタ部に、互いに上下に並ぶように配置された複数のディスプレイ(18,19)による表示を制御する表示制御装置であって、
    前記自動運転機能において、前記車両制御部による前記運転タスクの実行権限の保有状態を含む車両制御状態を把握する車両制御状態把握部(27)と、
    前記車両制御部が車両操舵、車両駆動、車両制動及び周辺監視を含む前記運転タスクの実行権限を保有している場合に、マルチメディア系コンテンツと、運転情報コンテンツとを、前記複数のディスプレイのうち上方に配置されたディスプレイにおける共通の画面(18a)に表示させる表示制御部(31)と、を備える表示制御装置。
  2. 前記運転タスクの実行権限のうち少なくとも一部がドライバに移譲される運転交代についてのリスクを把握する運転交代リスク把握部(29)を、さらに備え、
    前記表示制御部は、前記リスクに基づき、前記マルチメディア系コンテンツと、前記運転情報コンテンツとが両方表示された前記共通の画面における表示レイアウトを決定する請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 車両制御部(28)が運転タスクのうち少なくとも一部をドライバから代行可能な自動運転機能を備えた車両(α)において、前記車両に設けられたディスプレイ(15)による表示を制御する表示制御装置であって、
    前記自動運転機能において、前記車両制御部による前記運転タスクの実行権限の保有状態を含む車両制御状態を把握する車両制御状態把握部(27)と、
    前記車両制御部が車両操舵、車両駆動、車両制動及び周辺監視を含む前記運転タスクの実行権限を保有している場合に、マルチメディア系コンテンツと、運転情報コンテンツとを、前記ディスプレイにおける共通の画面(18a)に表示させる表示制御部(31)と、
    前記運転タスクの実行権限のうち少なくとも一部がドライバに移譲される運転交代についてのリスクを把握する運転交代リスク把握部(29)と、を備え
    前記リスクは、運転交代が発生する発生確率リスクを含み、
    前記表示制御部は、前記リスクに基づき、前記マルチメディア系コンテンツと、前記運転情報コンテンツとが両方表示された前記共通の画面における表示レイアウトを決定する表示制御装置。
  4. 前記表示制御部は、前記車両に加わるG力が大きな程、大きく把握される前記リスクに基づき、前記表示レイアウトを決定する請求項2又は3に記載の表示制御装置。
  5. 前記表示制御部は、前記車両の前方の道路形状の変化が大きな程、大きく把握される前記リスクに基づき、前記表示レイアウトを決定する請求項2から4のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  6. 前記ドライバの視線を把握する視線把握部(26)を、さらに備え、
    前記表示制御部は、前記ドライバの視線のふらつき度合が大きな程、大きく把握される前記リスクに基づき、前記表示レイアウトを決定する請求項2からのいずれか1項に記載の表示制御装置。
  7. 前記表示制御部は、前記マルチメディア系コンテンツの表示領域(DAm)の面積に対する前記運転情報コンテンツの表示領域(DAd)の面積の面積比を、前記リスクが小さな場合よりも大きな場合において、大きくする請求項2からのいずれか1項に記載の表示制御装置。
  8. 前記マルチメディア系コンテンツは、前記共通の画面に文章を表示するものであり、
    前記表示制御部は、前記マルチメディア系コンテンツの前記表示領域を縮小する場合に、前記文章における文字の並び方向に対して直交する方向に、前記マルチメディア系コンテンツの前記表示領域の幅を、縮小する請求項に記載の表示制御装置。
  9. 前記表示制御部は、
    前記マルチメディア系コンテンツを表示するマルチメディア表示層(DLm)と、前記運転情報コンテンツを表示する運転情報表示層(DLd)と、を設定し、
    前記リスクが所定の積層切替値よりも小さい場合に、前記マルチメディア表示層の面積を前記運転情報表示層の面積よりも大きく設定し、前記運転情報表示層が前記マルチメディア表示層よりも前面に配置されるように、両前記表示層を積層した第1積層レイアウトを、前記表示レイアウトに決定し、
    前記リスクが所定の積層切替値以上の場合に、前記運転情報表示層の面積を前記マルチメディア表示層の面積よりも大きく設定し、前記マルチメディア表示層が前記運転情報表示層よりも前面に配置されるように、両前記表示層を積層した第2積層レイアウトを、前記表示レイアウトに決定する請求項2からのいずれか1項に記載の表示制御装置。
  10. 前記表示制御部は、前記マルチメディア系コンテンツが動画である場合に、前記第1積層レイアウトにおける前記マルチメディア表示層の領域を、前記動画のアスペクト比に合わせた矩形状に設定すると共に、前記第2積層レイアウトにおけるマルチメディア表示層の領域を、前記アスペクト比を維持した状態で、前記面積を縮小した領域とする請求項に記載の表示制御装置。
  11. 前記表示制御部は、前記マルチメディア系コンテンツが映画であり、前記映画に重畳表示される字幕が存在する場合に、前記第1積層レイアウトにおける前記運転情報表示層を、前記字幕との重畳を避けた位置に配置する請求項又は10に記載の表示制御装置。
  12. 前記表示制御部は、前記車両制御部が前記車両操舵、前記車両駆動、前記車両制動及び前記周辺監視を含む前記運転タスクの実行権限を保有している場合であっても、前記リスクが所定の共有切替値よりも小さい場合には、前記マルチメディア系コンテンツを、前記ディスプレイにおける1つの画面に、単独で表示させる請求項2から1のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  13. 前記表示制御部は、前記マルチメディア系コンテンツの種類に基づき、前記マルチメディア系コンテンツと、前記運転情報コンテンツとが両方表示された前記共通の画面における表示レイアウトを決定する請求項1から1のいずれか1項に記載の表示制御装置。
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