JP7207057B2 - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本明細書に開示される技術分野は、画像処理装置、画像処理方法、およびプログラムに関する。
従来から、スキャナやデジタルカメラ等の画像入力装置で生成された画像データに基づいて印刷等の画像出力処理を行う場合、画像データが示す画像を複数のブロックに分割し、ブロック単位で得られる特徴量を用いて、画像データの画像に対して画像処理を行う技術が知られている。例えば、特許文献1には、画像データが示す画像のうち文字領域を抽出し、その文字領域を複数のブロックに分割し、ブロック単位で文字色および下地色を算出する構成が開示されている。
特開2005-198007号公報
印刷物のサイズによって、ユーザにとっての好適な観察距離(視認距離)が異なることが知られている。例えば、A4サイズの印刷物と比較して、名刺等の小サイズの印刷物では、印刷される文字が小さい傾向にあり、観察距離が短い。一方、ポスター等の大サイズの印刷物では、ユーザがその印刷物からある程度離れた位置でその印刷物を見ることが想定され、観察距離が長い。従来の技術では、この観察距離が考慮されていないため、より好適な画像処理を行う上で改善の余地がある。
本明細書は、画像データに基づいて画像処理を行う画像処理装置が、観察距離に適した画像処理を行うことが可能な技術を開示する。
この課題の解決を目的としてなされた画像処理装置は、コンピュータを備える画像処理装置であって、前記コンピュータは、画像データを取得する画像データ取得処理と、前記画像データ取得処理にて取得した前記画像データが示す画像である原画像の文字領域を抽出する抽出処理と、前記原画像に基づく印刷を行う場合の印刷対象の画像である印刷画像のサイズを特定するサイズ情報を取得するサイズ情報取得処理と、前記サイズ情報取得処理にて取得した前記サイズ情報に基づいて、ブロックのサイズを決定するブロックサイズ決定処理と、前記原画像を、前記ブロックサイズ決定処理で決定されたブロックのサイズにて複数のブロックに分割する分割処理と、前記抽出処理にて抽出された前記文字領域に属する画素を、色情報に基づいて第1のクラスと第2のクラスとに、前記分割処理にて分割された前記ブロックごとに分類する分類処理と、前記分類処理でのクラスの分類結果に基づいて、前記原画像における黒文字色と下地色とを特定する色特定処理と、を実行する、ことを特徴としている。
本明細書に開示される画像処理装置は、印刷画像のサイズの情報に基づいて、分割するブロックのサイズを決定し、決定したブロックのサイズで原画像を複数のブロックに分割して、抽出された文字領域をブロック単位で2つのクラスに分類し、分類結果に基づいて黒文字色と下地色とを特定する。例えば、大サイズの印刷であれば観察距離が長く、1文字のサイズも大きい可能性が高いことから、大サイズのブロックに分割し、小サイズの印刷であれば観察距離が短く、1文字のサイズも小さい可能性が高いことから、小サイズのブロックに分割する。印刷画像のサイズに応じたサイズのブロックに分割することで、観察距離に適した画像処理を行うことが期待できる。
上記装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
本発明によれば、画像データに基づいて画像処理を行う画像処理装置が、観察距離に適した画像処理を行うことが可能な技術が実現される。
本形態に係るMFPの電気的構成を示すブロック図である。 色判定処理の手順を示すフローチャートである。 抽出された文字領域の例を示す説明図である。 サイズ決定処理の手順を示すフローチャートである。 近点距離の変化の例を示す説明図である。 観察距離と視野角との例を示す説明図である。 ブロックに分割した状態の例を示す説明図である。
画像形成装置を具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、画像形成機能と画像読取機能とを含む画像処理機能を有する複合機(以下、「MFP」とする)を開示するものである。
本形態のMFP100の電気的構成について説明する。本形態のMFP100は、図1に示すように、CPU31と、ROM32と、RAM33と、不揮発性メモリ34と、を含む制御基板30を備えている。また、MFP100は、画像形成デバイス10と、画像読取デバイス20と、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)37と、操作パネル40と、を備え、これらが制御基板30に電気的に接続されている。
ROM32には、MFP100を起動するための起動プログラム等が記憶されている。RAM33は、各種の処理が実行される際の作業領域として、あるいは、データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。不揮発性メモリ34は、例えば、HDD、フラッシュメモリであり、各種のプログラムや画像データ等のデータや各種設定を記憶する領域として利用される。CPU31は、コンピュータの一例である。
画像形成デバイス10は、用紙に画像を形成するための構成を含む。画像形成デバイス10は、インクジェット方式プリンタ、電子写真方式プリンタなど、どのような方式のデバイスでも良い。また、画像形成デバイス10は、カラー画像の形成が可能なデバイスであっても良いし、モノクロ画像のみを形成するデバイスであっても良い。また、MFP100は、複数の画像形成デバイス10を備えていても良い。
画像読取デバイス20は、用紙に形成されている画像を読み取って、画像データを取得するための構成を含む。MFP100の画像読取デバイス20は、カラー原稿を読み取ってカラー画像データを取得するカラーイメージスキャナであっても良いし、モノクロ画像データのみを取得するモノクロイメージスキャナであっても良い。
通信IF37は、パーソナルコンピュータ等の外部装置との通信を行うための構成を含む。MFP100は、複数種類の通信方式に対応可能であってもよい。操作パネル40は、ディスプレイ等の表示のための構成と、入力ボタン等の指示入力を受け付けるための構成とを含む。操作パネル40は、例えば、タッチパネル等の表示と入力受け付けとの両方の機能を備えるものであっても良い。
MFP100は、画像データを取得し、取得した画像データが示す画像である原画像に基づく印刷を実行する機能を備えている。画像データは、MFP100の画像読取デバイス20にて読み取って取得したデータでも良いし、通信IF37を介して外部装置から取得したデータでも良い。MFP100は、取得した画像データを一旦、RAM33または不揮発性メモリ34に記憶し、印刷用のデータを生成する前に、画像データに示される画像に対して各種の画像処理を施す。
画像処理は、例えば、文字領域の抽出、および、抽出された文字領域に含まれる黒文字色と下地色の特定、を含む。さらに、MFP100は、例えば、文字領域に対してはエッジ強調処理や文字と下地とのコントラストの調整を含む階調補正処理やディザ補正処理、画像領域に対しては平滑化処理、背景領域に対しては下地色除去処理を行うことで、鮮明で見やすい印刷物を作成できる。
続いて、本形態のMFP100における色判定方法について説明する。本形態の色判定処理の手順について、図2のフローチャートを参照して説明する。この色判定処理は、例えば、印刷実行の指示を受け付けたことを契機に、CPU31にて実行される。
色判定処理では、CPU31は、まず、印刷対象として指定された画像のドットデータを取得する(S101)。S101は、画像データ取得処理の一例である。印刷指示にて指定される印刷対象の画像のデータ形式は、様々な形式のものである。CPU31は、指定された画像のドットデータを取得する。例えば、受け付けた印刷指示がコピー指示であれば、CPU31は、画像読取デバイス20にて読み取ったデータであるドットデータを取得する。あるいは、外部装置から取得したPDLデータの印刷指示であれば、CPU31は、PDLデータをラスタライズして、ドットデータを取得する。ドットデータは、YMCKデータでもRGBデータでも良い。
CPU31は、原画像のドットデータから、原画像よりも解像度の低い低解像度画像データを作成する(S102)。さらに、CPU31は、作成した低解像度画像データに基づいて、文字領域を抽出する(S103)。S103は、抽出処理の一例である。
文字領域では、RGB全てにおいて下地色と文字色とのコントラストが大きくなる傾向にある。そこで、CPU31は、カラー成分の適応的二値化処理を行うことにより、文字領域を抽出する。CPU31は、例えば、作成した低解像度画像データを平滑化し、各画素の周りに固定サイズのウィンドウを設定して、RGBのそれぞれの平均値μと標準偏差σを計算する。CPU31は、所定のパラメータa、bを用いた閾値μ(a+bσ)と低解像度画像データの各画素の値とを比較して、各色の値が閾値よりも小さい画素を文字領域の要素とする。さらに、文字領域の要素の間にある短い背景画素を文字領域に組み込み、全体を文字領域とする。これにより、例えば、図3に示すように、文字領域Cが抽出される。
次に、CPU31は、ドットデータを分割するブロックのサイズを決定するサイズ決定処理を実行する(S104)。サイズ決定処理の手順について、図4のフローチャートを参照して説明する。
サイズ決定処理では、CPU31は、まず用紙サイズを取得する(S201)。CPU31は、例えば、印刷指示に含まれる印刷パラメータに基づいて、印刷対象となる用紙の用紙サイズを取得する。S201は、サイズ情報取得処理の一例である。用紙サイズは、印刷パラメータから直接取得しても良いし、印刷パラメータに含まれる他の情報を用いて取得しても良い。例えば、印刷パラメータとして給紙トレイが指定されている場合、CPU31は、指定されている給紙トレイにセットされている用紙の用紙サイズを、画像形成デバイス10から取得しても良い。用紙サイズは、サイズ情報の一例である。
CPU31は、印刷指示がNin1印刷の指示であるか否かを判断する(S202)。Nin1印刷は、複数ページ分の画像を1ページに集約して印刷する印刷態様であり、Nは、1ページに集約される元のページ数を示す数値である。例えば、2in1印刷では、2ページ分の画像を1ページに集約して印刷する。Nin1印刷は、集約印刷の一例である。
Nin1印刷の指示であると判断した場合(S202:YES)、CPU31は、用紙サイズを、1つの画像が印刷される範囲のサイズに変更する(S203)。例えば、A3の用紙に2in1印刷を行う印刷指示であれば、CPU31は、S201では用紙サイズとしてA3サイズを取得し、S203にて用紙サイズをA4サイズに変更する。
S203の後、または、Nin1印刷の指示ではないと判断した場合(S202:NO)、CPU31は、用紙サイズに対応する観察距離Dを取得する(S204)。観察距離Dは、人が印刷物の全体を見る場合の目と印刷物との距離であり、印刷物が大きいほど観察距離Dは大きい。本形態では、印刷物のサイズごとに観察距離が予め設定されている。具体的には、A3サイズの観察距離Dは100cm、A4サイズの観察距離Dは30cm、名刺サイズの観察距離Dは10cmとする。用紙サイズによって大凡の観察距離を推測できるので、好適なブロックサイズを簡単に決定できる。
前述した観察距離Dは印刷物の全体を眺める場合の距離であり、印刷物を詳細に見る場合にはより近い近点距離を観察距離Dとして適用することが好ましい。この近点距離は、例えば、図5に示すように、加齢により変化することが知られている。観察者が30歳代までであれば、近点距離は短く、観察距離Dも前述した設定値よりも小さくすることが好ましい。一方、観察者が60歳以上であれば、近点距離が長く、観察距離Dも前述した設定値よりも大きくすることが好ましい。
そこで、本形態では、CPU31は、これから形成する印刷物を見る観察者の年齢層の指定を受け付ける(S205)。年齢層は、印刷パラメータとして受け付けても良いし、MFP100の操作パネル40にて受け付けても良い。そして、CPU31は、受け付けた年齢層に基づいて、観察距離Dを調整する(S206)。例えば、観察者が30歳代までであれば、CPU31は、観察距離Dを設定値の3分の1とする。一方、観察者が60歳以上であれば、CPU31は、観察距離Dを設定値の2倍とする。観察者が40歳から60歳までの間であるか、あるいは観察者の年齢層が不明である場合には、CPU31は、観察距離Dを変更しない。
次に、CPU31は、印刷指示のカラーモードがモノクロ印刷であるか否かを判断する(S207)。S207は、カラーモード取得処理の一例である。モノクロ印刷の指示ではなく、カラー印刷の指示であると判断した場合(S207:NO)、CPU31は、印刷対象として選択されている用紙の用紙種を取得する(S208)。S208は、用紙種取得処理の一例である。用紙種としては、例えば、写真用の光沢紙やマット紙、普通紙、厚紙、OHP用紙がある。
CPU31は、選択された用紙種が写真用の用紙であるか否かを判断する(S209)。光沢紙やマット紙等の写真用の用紙が選択されていると判断した場合(S209:YES)、CPU31は、視野角θを10度に決定する(S210)。用紙種は、用途情報の一例である。
視野角は、視野の全体のうちの対象物に意識を向ける範囲を示す角度である。視野角は、写真や絵画など全体的に眺める対象物では大きく、文字や図形など細部に注目する対象物では小さい。例えば、比較的広い範囲を全体的に見る写真の視野角は約10度、詳細に観察する文字の視野角は約2度であると言われている。印刷用途によって視野角が異なり、選択されている用紙種によって印刷用途が推測できることから、本形態では、CPU31は、用紙種に基づいて視野角を決定する。本形態では、カラー印刷であって写真用の用紙に印刷する指示であれば、視野角θを10度とする。光沢紙やマット紙などにカラー画像を印刷する場合、写真用途である可能性が高い。
一方、モノクロ印刷であると判断した場合(S207:YES)、または、カラー印刷であっても写真用紙ではないと判断した場合(S209:NO)、CPU31は、視野角θを2度に決定する(S211)。モノクロ印刷であれば、文書,図表等の画像である可能性が高いことから、写真用途である可能性は低く、CPU31は、写真用途の場合に比較して狭い視野角を用いる。これにより、例えば、図6に示すように、観察距離Dと視野角θとが決定される。
CPU31は、S206にて決定した観察距離Dと、S210またはS211にて取得した視野角θとから、ブロックサイズLを決定して(S212)、サイズ決定処理を終了する。S212は、ブロックサイズ決定処理の一例である。ブロックサイズLは、ドットデータを複数のブロックに分割する場合の1ブロックの1辺の長さである。
S212では、CPU31は、ブロックサイズL(cm)を、以下の(式1)にて決定する。
L(cm) = D(cm) × tanθ × 2 … (式1)
本形態では、用紙サイズに基づく観察距離Dと、印刷用途に基づく視野角θと、をブロックサイズLの決定に反映させるので、印刷対象の画像ごとに、より好適なブロックサイズLを決定できる。
この(式1)に、前述した観察距離Dの設定値と2種類の視野角θとの数値(図6参照)を当てはめると、ブロックサイズLは、以下のようになる。
観察距離:100cm 視野角:10度 ブロックサイズ:約35.2cm
観察距離:100cm 視野角: 2度 ブロックサイズ:約 7.0cm
観察距離: 30cm 視野角:10度 ブロックサイズ:約10.6cm
観察距離: 30cm 視野角: 2度 ブロックサイズ:約 2.0cm
観察距離: 10cm 視野角:10度 ブロックサイズ:約 3.4cm
観察距離: 10cm 視野角: 2度 ブロックサイズ:約 0.6cm
図2の色判定処理の説明に戻る。CPU31は、S101にて取得したドットデータを、一辺がサイズ決定処理にて決定したブロックサイズLの正方形のブロックに分割する(S105)。S105は、分割処理の一例である。例えば、図7に示すように、印刷画像51を、Lcm四方のブロックBに分割する。例えば、A4の原稿を300dpiにて読み取った画像データを、A4サイズの用紙に印刷するコピー処理において、L=2cmとした場合、CPU31は、300×20/25.4から、一辺が236画素の正方形のブロックに分割する。
次に、CPU31は、各ブロックB内において、文字領域Cに属する各画素を、その色情報に基づいて2つのクラスに分類する(S106)。S106は、分類処理の一例である。CPU31は、例えば、各画素の輝度を用いて、所定の閾値よりも輝度が小さい画素を第1のクラスとし、所定の閾値よりも輝度が小さくない画素を第2のクラスとする。第1のクラスは、暗い画素であり、文字に対応すると推測される。第2のクラスは、明るい画素であり、下地に対応すると推測される。
さらに、CPU31は、分類結果に基づいて、黒文字色と下地色との特定に用いるブロックを選択する(S107)。例えば、CPU31は、クラス分類を行った全てのブロックBのうち、第2のクラスに属する画素数が最大になるブロックBを選択する。あるいは、S107にてCPU31は、文字と下地との輝度差に着目してブロックBを選択しても良い。例えば、CPU31は、クラス分類を行った全てのブロックBにおいて、第1のクラスに属する画素群の平均輝度と第2のクラスに属する画素群の平均輝度との差を算出し、差が最大となるブロックBを選択しても良い。
なお、ブロック内の全ての画素を判定対象とする必要はなく、例えば、ブロックサイズに関わらず同程度の所定のサンプル数となるように、画素を間引く等の処理を行っても良い。このようにすれば、ブロックサイズの大小に関わらず、同程度の処理負荷となる。
そして、CPU31は、選択したブロックBのドットデータに基づいて、文字色と下地色とを決定する(S108)。S108は、色特定処理の一例である。例えば、CPU31は、選択したブロックBにおいて、第1のクラスに属する画素の平均色を文字色とし、第2のクラスに属する画素の平均色を下地色とする。
CPU31は、決定した文字色と下地色とに基づいて、階調補正を行う(S109)。S109は、補正処理の一例である。CPU31は、例えば、第1のクラスの輝度の平均値が輝度の最小値、第2のクラスの輝度の平均値が輝度の最大値となるように、各画素の輝度を補正する。あるいは、CPU31は、下地色の変動を考慮して、第1のクラスの輝度や第2のクラスの輝度の標準偏差を算出し、算出した標準偏差を用いて補正の程度を調整しても良い。CPU31は、S109の後、色判定処理を終了する。なお、CPU31は、さらに、階調補正以外の画像処理も行うとよい。
以上、詳細に説明したように、本形態のMFP100によれば、ブロックサイズを印刷画像のサイズに応じて可変とし、そのブロックサイズによって分割した各ブロックを用いて色判定を行う。本形態では、印刷対象の画像のサイズに基づいてブロックサイズが決定される。例えば、用紙に印刷される印刷画像の物理的なサイズの大小によって観察距離が異なる傾向にあることから、MFP100は、観察距離に基づいてブロックサイズを決定する。観察距離に基づいてブロックサイズを決定することで、人間の網膜上に形成される画像中の1ブロック分の画像領域の大きさは、ほぼ同一となる。従って、例えばハードウェアの規模等によって定められた固定サイズの場合と比較して、各画像に応じた適切なブロックサイズとなる可能性が高く、観察距離に適した画像処理を行うことが期待できる。
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、MFPに限らず、プリンタ、複写機、FAX装置等、画像形成機能を備えるものであれば適用可能である。
また、例えば、全ての処理をMFP100で行う構成に限らず、一部の処理を他の装置にて行っても良い。つまり、本形態の処理を行う画像処理装置は、MFP100やプリンタであってもよいし、プリンタに画像データを送信するPCであってもよいし、プリンタと接続するサーバであってもよい。PCあるいはサーバが、画像データを取得し、図2に示した色判定処理などの各種の画像処理を行い、さらに、印刷用データを生成してMFP100やプリンタに送信しても良い。また、階調補正等の各種の画像処理は、さらに別の装置が行っても良い。
また、印刷画像のサイズは、用紙サイズに基づいて決定する例に限らず、印刷ジョブの印刷パラメータに基づいて決定しても良い。例えば、ポスター印刷や画像の拡縮が設定されている場合、拡縮後のサイズに基づいて印刷画像のサイズを決定しても良い。
また、前述した(式1)にてブロックサイズLを算出する例に限らず、例えば、予め複数種のブロックサイズを用意し、その中から、(式1)の結果に最も近いブロックサイズを選択する構成であってもよい。例えば、L=10cmの大ブロックと、L=2cmの中ブロックと、L=0.5cmの小ブロックと、を用意し、(式1)による算出結果が10cm以上であれば大ブロックを、2~10cmであれば中ブロック、2cm未満であれば小ブロックを用いるとしても良い。この場合、例えば、ブロックサイズごとに画像処理を行うハードウェアを用意し、各ハードウェアを用いて画像処理を行っても良い。また、ドットデータの縦横の全画素数に応じて、割り切れる大きさとなるようにブロックサイズを調整しても良い。
また、コピーの場合、MFP100は、原稿を低解像度で読み取るプリスキャンを行っても良く、プリスキャンにて得られた低解像度の画像データに基づいて、文字領域の抽出を行っても良い。また、MFP100は、文字領域の抽出に際しても、本形態のサイズ決定処理にて決定されたブロックサイズを用いても良い。例えば、低解像度画像データを作成する代わりに、ドットデータをブロックサイズで複数のブロックに分割したデータを用いても良い。また、固定サイズのウィンドウに代えて、ブロックサイズに基づいて決定される可変サイズのウィンドウとしても良い。
また、観察者の年齢層による観察距離Dの調整は、行わなくても良い。その場合、サイズ決定処理のS205とS206とを削除して、S204の後、S207に進むとすればよい。
また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
31 CPU
100 MFP

Claims (14)

  1. コンピュータを備える画像処理装置であって、
    前記コンピュータは、
    画像データを取得する画像データ取得処理と、
    前記画像データ取得処理にて取得した前記画像データが示す画像である原画像の文字領域を抽出する抽出処理と、
    前記原画像に基づく印刷を行う場合の印刷対象の画像である印刷画像のサイズを特定するサイズ情報を取得するサイズ情報取得処理と、
    前記サイズ情報取得処理にて取得した前記サイズ情報に基づいて、ブロックのサイズを決定するブロックサイズ決定処理と、
    前記原画像を、前記ブロックサイズ決定処理で決定されたブロックのサイズにて複数のブロックに分割する分割処理と、
    前記抽出処理にて抽出された前記文字領域に属する画素を、色情報に基づいて第1のクラスと第2のクラスとに、前記分割処理にて分割された前記ブロックごとに分類する分類処理と、
    前記分類処理でのクラスの分類結果に基づいて、前記原画像における黒文字色と下地色とを特定する色特定処理と、
    を実行する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記サイズ情報取得処理では、前記サイズ情報として、前記原画像に基づく印刷を行う場合の印刷対象の用紙サイズを取得し、
    さらに前記コンピュータは、
    前記ブロックサイズ決定処理では、前記サイズ情報取得処理にて取得した前記用紙サイズに対応する観察距離を用いて、前記ブロックのサイズを決定する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載する画像処理装置において、
    前記観察距離は、あらかじめ用紙サイズごとに定められており、第1の用紙サイズに対応する第1の観察距離は、前記第1の用紙サイズよりも大きい第2の用紙サイズに対応する第2の観察距離と比較して、短く、
    前記コンピュータは、
    前記ブロックサイズ決定処理では、前記観察距離が長いほど、前記ブロックのサイズを大きい値に決定する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記ブロックサイズ決定処理では、Nページ分の画像を1ページに集約する集約印刷が設定されている場合、前記サイズ情報取得処理にて取得した前記用紙サイズのN分の1のサイズに対応する観察距離を用いて、前記ブロックのサイズを決定する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか1つに記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記ブロックサイズ決定処理では、前記ブロックのサイズの決定に、さらに印刷用途を特定する用途情報を用いる、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項5に記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記原画像に基づく印刷を行う場合の印刷対象の用紙種を取得する用紙種取得処理を実行し、
    前記ブロックサイズ決定処理では、前記用紙種取得処理にて取得した前記用紙種を前記用途情報とし、前記用途情報に対応する視野角を用いて、前記ブロックのサイズを決定する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項6に記載する画像処理装置において、
    前記視野角は、あらかじめ用紙種ごとに定められており、写真用途である第1の用紙種に対応する第1の視野角は、写真用途以外の用途である第2の用紙種に対応する第2の視野角と比較して、大きく、
    前記コンピュータは、
    前記ブロックサイズ決定処理では、前記視野角が大きいほど、前記ブロックのサイズを大きい値に決定する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項7に記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記原画像に基づく印刷を行う場合のカラーモードを取得するカラーモード取得処理を実行し、
    前記ブロックサイズ決定処理では、前記カラーモード取得処理にて取得した前記カラーモードがモノクロを示す場合、前記第2の視野角を用いて、前記ブロックのサイズを決定する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記色特定処理にて特定された前記黒文字色と前記下地色とに基づいて、前記原画像に対して階調補正を行う補正処理を実行する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項1に記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記サイズ情報取得処理では、前記サイズ情報として、前記原画像に基づく印刷を行う場合の印刷対象の用紙サイズを取得し、
    さらに前記コンピュータは、
    前記原画像に基づく印刷を行う場合の印刷対象の用紙種を取得する用紙種取得処理を実行し、
    さらに前記コンピュータは、
    用紙サイズごとに観察距離が定められており、
    用紙種ごとに視野角が定められており、
    さらに前記コンピュータは、
    前記ブロックサイズ決定処理では、前記サイズ情報取得処理にて取得した前記用紙サイズに対応する観察距離Dと、前記用紙種取得処理にて取得した前記用紙種に対応する視野角θを用いて、次の式(1)から算出される長さLに基づいて前記ブロックの一辺の長さを決定する、
    L=D×tanθ×2 (1)
    ことを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1つに記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記色特定処理では、前記ブロックごとのクラスの分類結果に基づいて、前記第2のクラスに属する画素数が最大になる前記ブロックにおける前記第1のクラスに属する画素群の平均色を前記黒文字色とし、前記第2のクラスに属する画素数が最大になる前記ブロックにおける前記第2のクラスに属する画素群の平均色を前記下地色として特定する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項1から請求項10のいずれか1つに記載する画像処理装置において、
    前記コンピュータは、
    前記色特定処理では、前記ブロックごとのクラスの分類結果に基づいて、前記第1のクラスに属する画素群の平均輝度と前記第2のクラスに属する画素群の平均輝度との差が最大になる前記ブロックにおける前記第1のクラスに属する画素群の平均色を前記黒文字色とし、前記第1のクラスに属する画素群の平均輝度と前記第2のクラスに属する画素群の平均輝度との差が最大になる前記ブロックにおける前記第2のクラスに属する画素群の平均色を前記下地色として特定する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  13. 原画像における黒文字色と下地色とを特定する画像処理方法であって、
    画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データ取得ステップにて取得した前記画像データが示す画像である前記原画像の文字領域を抽出する抽出ステップと、
    前記原画像に基づく印刷を行う場合の印刷対象の画像である印刷画像のサイズを特定するサイズ情報を取得するサイズ情報取得ステップと、
    前記サイズ情報取得ステップにて取得した前記サイズ情報に基づいて、ブロックのサイズを決定するブロックサイズ決定ステップと、
    前記原画像を、前記ブロックサイズ決定ステップで決定されたブロックのサイズにて複数のブロックに分割する分割ステップと、
    前記抽出ステップにて抽出された前記文字領域に属する画素を、色情報に基づいて第1のクラスと第2のクラスとに、前記分割ステップにて分割された前記ブロックごとに分類する分類ステップと、
    前記分類ステップでのクラスの分類結果に基づいて、前記原画像における黒文字色と下地色とを特定する色特定ステップと、
    を含む、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  14. 画像処理装置のコンピュータによって実行可能なプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    画像データを取得する画像データ取得処理と、
    前記画像データ取得処理にて取得した前記画像データが示す画像である原画像の文字領域を抽出する抽出処理と、
    前記原画像に基づく印刷を行う場合の印刷対象の画像である印刷画像のサイズを特定するサイズ情報を取得するサイズ情報取得処理と、
    前記サイズ情報取得処理にて取得した前記サイズ情報に基づいて、ブロックのサイズを決定するブロックサイズ決定処理と、
    前記原画像を、前記ブロックサイズ決定処理で決定されたブロックのサイズにて複数のブロックに分割する分割処理と、
    前記抽出処理にて抽出された前記文字領域に属する画素を、色情報に基づいて第1のクラスと第2のクラスとに、前記分割処理にて分割された前記ブロックごとに分類する分類処理と、
    前記分類処理でのクラスの分類結果に基づいて、前記原画像における黒文字色と下地色とを特定する色特定処理と、
    を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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