以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重畳した説明を省略する。
<第1実施形態>
広告マッチングシステム100は、ダイレクトメール(以下、DMと呼ぶ)の発送のために顧客情報を提供する複数の広告主(以下、主広告主または第1広告主と呼ぶ)の広告と、主広告主と一緒にDMを発送したい複数の広告主(以下、副広告主または第2広告主と呼ぶ)の広告と、を広告マッチングしたDMの発送準備を行うシステムである。
まず、広告マッチングシステム100の構成について説明する。図1は、広告マッチングシステム100の構成の一例を示す図である。広告マッチングシステム100は、主広告主端末1A~1Cと、副広告主端末2A~2Cと、広告マッチング装置3と、印刷装置4と、印刷業者端末5と、印刷装置6と、を備える。なお、主広告主端末1A~1Cは主広告主端末1(第1広告主端末の一例)と総称する。また、副広告主端末2A~2Cは副広告主端末2(第2広告主端末の一例)と総称する。
主広告主端末1、副広告主端末2、広告マッチング装置3、印刷装置4、印刷業者端末5は、ネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)やインターネットを含むネットワークである。図1では印刷装置6が印刷業者端末5とネットワークNを介さずにローカル接続される例を示したが、これに限らない。
主広告主端末1は、それぞれ主広告主が所有するコンピュータである。主広告主端末1はPC(Personal Computer)、タブレット端末、又はスマートフォンであるが、これに限られない。なお、広告マッチングシステム100に含まれる主広告主端末1の数は任意である。
主広告主は、広告マッチングシステム100を利用する広告主のうち、広告マッチング装置3にDMの宛先を提供する広告主である。主広告主は、自身が所有する主広告主端末1を利用して自身の広告(以下、主広告と呼ぶ)を広告マッチング装置3に登録する。主広告は、主広告主が提供した宛先に発送するDMに印刷される。
副広告主端末2は、それぞれ副広告主が所有するコンピュータである。副広告主端末2はPC、タブレット端末、又はスマートフォンであるが、これに限られない。なお、広告マッチングシステム100に含まれる副広告主端末2の数は任意である。
副広告主は、広告マッチングシステム100を利用する広告主のうち、広告マッチング装置3にDMの宛先を提供せず、主広告主と一緒にDMを発送する広告主である。副広告主は、自身が所有する副広告主端末2を利用して自身の広告(以下、副広告と呼ぶ)を広告マッチング装置3に登録する。副広告は、主広告主が提供した宛先に発送するDMに印刷される。
広告マッチング装置3は、主広告主から登録された主広告(第1広告の一例)と、副広告主から登録された副広告(第2広告の一例)と、を広告マッチングするコンピュータである。広告マッチング装置3は、例えばPC又はサーバで実現してもよいし、複数のコンピュータからなるシステムにより実現してもよいし、クラウドコンピューティングにより実現してもよい。
広告マッチングシステム100は、主広告主からの主広告の登録を受け付け、その主広告と一緒に副広告をDMで発送したい副広告主から広告マッチングの申請を受け付ける。広告マッチングシステム100は、申請を承認した主広告主の主広告と、申請を承認された副広告主の副広告と、主広告主が有する顧客の宛先情報と、を一緒のDMに印刷する広告として対応付ける(広告マッチングする)。
印刷装置4は、広告マッチング装置3からの印刷要求を受け付け、広告マッチング装置3で広告マッチングされた顧客の宛先情報、主広告及び副広告をDMに印刷する。広告マッチングシステム100には、複数の印刷装置4が含まれてもよい。また、広告マッチングシステムの印刷装置4は、ネットワークNを介さずに広告マッチング装置3に直接接続されていてもよい。
また、印刷業者端末5は、印刷業者が所有するコンピュータである。印刷業者端末5はPC、タブレット端末、又はスマートフォンであるが、これに限られない。印刷業者端末5は、広告マッチング装置3からの印刷発注を受け付け、印刷発注に応じた印刷を印刷装置6に要求する。印刷装置6は印刷業者端末5からの印刷要求を受け付け、広告マッチング装置3で広告マッチングされた顧客の宛先、主広告及び副広告をDMに印刷する。なお、図1の広告マッチングシステム100に含まれる印刷業者端末5及び印刷装置6の数は任意である。
次に、広告マッチングシステム100のハードウェア構成について説明する。図2は広告マッチング装置3のハードウェア構成の一例を示す図である。図2の例では広告マッチング装置3が1つのコンピュータにより構成される場合を想定している。広告マッチング装置3は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、HDD(Hard Disk Drive)304と、を備える。また、広告マッチング装置3は、入力装置305と、表示装置306と、通信インタフェース307と、システムバス308と、を備える。
CPU301は、プログラムを実行することにより、広告マッチング装置3の各構成を制御し、広告マッチング装置3の機能を実現する。
ROM302は、CPU301が実行するプログラム(BIOS(Basic Input Output System)など)や各種のデータを記憶する。RAM303は、CPU301に作業領域を提供する。HDD304は、CPU301が実行するプログラム(OS(Operating System)など)や各種のデータを記憶する。
入力装置305はユーザの操作に応じた情報を広告マッチング装置3に入力する。入力装置305は、タッチパネル、キーボード、マウス等であるが、これに限られない。表示装置306は、ユーザの操作に応じた画面を表示する。表示装置306は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、又はプラズマディスプレイ等であるが、これに限られない。
通信インタフェース307は、広告マッチング装置3をネットワークNに接続するインタフェースである。広告マッチング装置3は、通信インタフェース307を介して、主広告主端末1、副広告主端末2、印刷装置4、及び印刷業者端末5を含む外部装置と通信する。また、システムバス308は、CPU301、ROM302、RAM303、HDD304、入力装置305、表示装置306、及び通信インタフェース307を相互に接続する。
なお、広告マッチング装置3のハードウェア構成は、図2の例に限られない。例えば、広告マッチング装置3は、各種の周辺機器を備えてもよい。また、主広告主端末1、副広告主端末2、及び印刷業者端末5のハードウェア構成は、広告マッチング装置3と同様であるため、説明を省略する。
次に、広告マッチング装置3の機能構成について説明する。図3は、広告マッチング装置3の機能構成の一例を示す図である。図3の広告マッチング装置3は、主広告登録部10と、副広告登録部12と、広告画像登録部14と、広告マッチング部16と、印刷発注部18と、宛先情報記憶部20と、広告主情報記憶部22と、主広告情報記憶部24と、副広告情報記憶部26と、広告画像記憶部28と、広告マッチング情報記憶部30と、を備える。
主広告登録部10と、副広告登録部12と、広告画像登録部14と、広告マッチング部16と、印刷発注部18とは、CPU301がプログラムを実行し、他の構成と協働することにより実現される。宛先情報記憶部20と、広告主情報記憶部22と、主広告情報記憶部24と、副広告情報記憶部26と、広告画像記憶部28と、広告マッチング情報記憶部30とは、HDD304により実現される。
主広告登録部10は、第1広告登録部の一例であり、主広告主端末1を操作する主広告主からDMの宛先情報、後述の主広告情報(第1広告情報の一例)の登録を受け付ける。副広告登録部12は、副広告主端末2を操作する副広告主から後述の副広告情報(第2広告情報の一例)の登録を受け付ける。広告画像登録部14は、主広告主端末1を操作する主広告主及び副広告主端末2を操作する副広告主からDMに印刷する広告画像の登録を受け付ける。
広告マッチング部16は、主広告主からの登録を受け付けた主広告と一緒に副広告をDMで発送したい副広告主から広告マッチングの申請を受け付ける。また、広告マッチング部16は副広告主からの広告マッチングの申請に対する主広告主の承認結果(承認、仮承認又は取下げ)に基づき、後述するような承認結果に応じた処理を行う。
印刷発注部18は、後述するように広告マッチングが成立すれば、申請を承認した主広告主の広告画像と、申請を承認された副広告主の広告画像と、主広告主が有する顧客の宛先情報と、を利用して、印刷装置4や印刷業者端末5への印刷発注を行う。
また、印刷発注部18は、後述するように広告マッチングが不成立となれば、主広告の広告画像と、主広告主が有する顧客の宛先情報と、を利用して、印刷装置4や印刷業者端末5への印刷発注を行う。なお、印刷発注部18は、広告マッチングが不成立となった場合に、主広告の広告画像と、主広告主が有する顧客の宛先情報と、の他に、汎用広告などの画像を利用して、印刷装置4や印刷業者端末5への印刷発注を行うようにしてもよい。
宛先情報記憶部20は、図4の顧客情報からDMの宛先として選択された宛先情報を記憶するテーブルである。図4は顧客情報の一例を示すテーブルである。図4の各レコードが各顧客の顧客情報に相当する。
図4の顧客情報は、顧客ID、氏名、住所、電話番号、年齢、性別、及び趣味を項目として含む。顧客IDは、顧客の識別情報である。氏名、住所、及び電話番号は、顧客の氏名、住所、及び電話番号である。年齢、性別、及び趣味は、顧客の年齢、性別、及び趣味である。
主広告主は、図4のような顧客情報を参照して、DMを発送する顧客を選択し、選択した顧客の顧客情報の少なくとも一部を、DMの宛先情報として広告マッチング装置3に登録する。宛先情報は、顧客の氏名及び住所を含むが、これに限られない。例えば、主広告主は、ゴルフ用品を宣伝するDMを発送する場合、顧客情報を参照して、趣味がゴルフである顧客を選択し、当該顧客の氏名及び住所(宛先)を、宛先情報として広告マッチング装置3に登録する。
図5は広告主情報記憶部22に記憶された広告主情報の一例を示すテーブルである。図5の各レコードが、広告マッチングシステム100を主広告主又は副広告主として利用可能な広告主の広告主情報に相当する。図5の広告主情報は、広告主ID、会社名、1つ以上の業種を項目として含む。広告主IDは、広告主の識別情報である。会社名は、広告主の会社名である。1つ以上の業種は、広告主の業種である。
図6は主広告情報記憶部24に記憶された主広告情報の一例を示すテーブルである。図6の主広告情報は、主広告ID、主広告主ID、DM名、発送予定日、掲載期間、発送予定部数、葉書種別、募集広告面数、宛先エリア、DMターゲット性別、DMターゲット年齢、及びDMターゲット趣味が項目として含まれる。
主広告情報は主広告に関する情報である。主広告IDは、主広告の識別情報である。主広告主IDは、主広告主の広告主IDである。DM名は、主広告の名称である。発送予定日はDMを発送する予定日である。掲載期間は、その主広告が広告マッチング装置3に掲載される期間であって、主広告主が副広告主を募集する期間である。発送予定部数は主広告主が発送するDMの予定部数である。
葉書種別は、DMに利用する葉書の種類を表している。葉書種別「1枚もの」は普通葉書などの印刷面数が2面ある葉書を示している。葉書種別「2枚もの」は2つ折りの圧着葉書などの印刷面数が4面ある葉書を示している。葉書種別「3枚もの」は3つ折りの圧着葉書などの印刷面数が6面ある葉書を示している。
募集広告面数は、DMの印刷面数のうち、副広告主を募集する面数を示している。宛先エリアは、DMを発送する宛先(DMを発送する顧客の住所)を含むエリアである。DMターゲット性別、DMターゲット年齢、及びDMターゲット趣味は、DMターゲット情報の一例であって、DMを発送する顧客の性別、年齢、及び趣味を示している。
図7は副広告情報記憶部26に記憶された副広告情報の一例を示すテーブルである。図7の副広告情報は、副広告ID、副広告主ID、DM名、発送予定日、承認希望日、及び発送予定部数が項目として含まれる。
副広告情報は副広告に関する情報である。副広告IDは、副広告の識別情報である。副広告主IDは、副広告主の広告主IDである。DM名は、副広告の名称である。発送予定部はDMを発送する予定日である。承認希望日は、副広告主が希望する後述の承認の期限日を示している。発送予定部数は副広告主が発送したいDMの予定部数である。
広告画像記憶部28は、主広告主から登録された主広告の広告画像(画像データ又は文書データ)を、当該主広告の主広告情報と対応付けて記憶する。また、広告画像記憶部28は、副広告主から登録された副広告の広告画像(画像データ又は文書データ)を、当該副広告の副広告情報と対応付けて記憶する。さらに、広告画像記憶部28は、汎用広告などの画像(画像データ又は文書データ)を記憶する。
図8は、広告マッチング情報記憶部30に記憶された広告マッチング情報の一例を示すテーブルである。図8に示す広告マッチング情報は、主広告ID、副広告ID、発送申請部数、及びステータスが項目として含まれる。広告マッチング情報は、副広告主が主広告との広告マッチングを申請することで、その申請に対応するレコードが追加される。
主広告IDは広告マッチングを申請された主広告IDを示す。副広告IDは広告マッチングを申請した副広告主の副広告IDを示す。発送申告部数は、副広告主が広告マッチングにより発送したいDMの申請部数である。ステータスは、そのレコードの申請の状態を示し、承認待ち、承認、仮承認、取下げなどを表している。
ところで、本実施形態において、副広告主は、広告マッチング装置3に登録された主広告の中から、自身が登録した副広告と共にDMを発送したい主広告を選択し、その主広告の主広告主に対して、広告マッチングの申請を行うことができる。また、主広告主は副広告主から受け付けた広告マッチングの申請を承認することで、主広告と副広告とを共にDMに印刷して発送できる。
主広告と副広告とを共にDMに印刷して発送するとは、主広告及び副広告を1つの郵便物として発送する形態の一例である。広告マッチングの申請を承認すると、主広告は、当該主広告の発送予定部数のうち副広告の発送予定部数だけ副広告と共に発送され、主広告の残りの発送予定部数だけ単独で発送される。このように、主広告と副広告とを共にDMに印刷して発送することにより、送料を主広告主及び副広告主で分担し、主広告主及び副広告主のコストを削減することができる。また、副広告主は広告マッチング装置3に登録された主広告の中から、広告マッチングの申請を行う主広告を選択できるので、意図しない主広告主や意図しない主広告と広告マッチングされることもない。さらに、主広告主は広告マッチングの申請を承認できるので、意図しない副広告主や意図しない副広告と広告マッチングされることもない。
なお、副広告登録部12は、副広告主が自身の副広告と共にDMを発送したい主広告を選択するための検索エンジンを有している。副広告主が自身の副広告と共にDMを発送したい主広告として望ましい主広告の検索条件を入力すると、当該検索条件を満たす主広告が副広告登録部12により提示される。副広告主は、副広告登録部12により提示された主広告の中から、所望の主広告を選択できる。検索条件には、1つ以上の任意の主広告情報の項目(宛先エリア、DMターゲット趣味など)や広告主情報の項目(業種など)を利用できる。
また、印刷発注部18は印刷装置4のように印刷を実行するための印刷画像データを添付して印刷発注を行う必要がある場合、印刷画像生成機能を利用して、広告画像と顧客の宛先情報とを含む印刷画像データを生成する。また、印刷発注部18は印刷装置6のように必ずしも印刷画像データを添付して印刷発注を行う必要がない場合、広告画像と顧客の宛先情報とを添付して印刷発注を行うようにしてもよい。
なお、広告画像は主広告と共に発送する副広告が承認されなかった場合、主広告の広告画像となる。一方、広告画像は主広告と共に発送する副広告が承認された場合、主広告の広告画像と副広告の広告画像となる。
印刷発注部18は、主広告と共に発送する副広告が承認され、印刷装置4に印刷発注を行う場合、主広告の発送予定部数のうち、副広告の発送予定部数だけ、主広告の広告画像と、副広告の広告画像と、DMを発送する顧客の宛先情報と、を含む印刷画像データを生成する。また、印刷発注部18は、主広告の残りの発送予定部数だけ、主広告の広告画像と、DMを発送する顧客の宛先情報と、を含む印刷画像を生成する。
例えば、DMに利用する葉書の種類が2つ折りの圧着葉書である場合、印刷発注部18は副広告の発送予定部数だけ、主広告の広告画像と、副広告の広告画像と、DMを発送する顧客の宛先情報と、を含む2つ折りの圧着葉書用の印刷画像を生成すればよい。2つ折りや3つ折りの圧着葉書などを利用することにより、主広告及び副広告が印刷された葉書を1つの郵便物として発送できる。
次に、広告マッチングシステム100の処理について説明する。図9は広告の登録処理の一例を示すシーケンス図である。ステップS10において、まず、主広告主は、主広告主端末1から広告マッチング装置3にログインする。ログインに成功すると、広告マッチング装置3はステップS12に進み、図10に示すようなトップ画面1000を主広告主端末1に表示させる。
図10は広告マッチングシステム100のトップ画面1000の一例を示すイメージ図である。図10のトップ画面1000は、主広告主が主広告の登録処理に進むための「一緒にDM(ダイレクトメール)を送信する広告主を募集する。」ボタンと、副広告主が副広告の登録処理に進むための「募集に応募する。」ボタンと、申請状況の確認処理に進むための「申請状況の確認」ボタンと、印刷状況の確認処理に進むための「印刷状況の確認」ボタンと、が含まれている。
主広告主により「一緒にDM(ダイレクトメール)を送信する広告主を募集する。」ボタンがマウス等によるクリック操作やタッチパネルへのタッチ操作により押下されると、主広告主端末1はステップS14に進み、図11に示す主広告登録受付処理を行う。図11は主広告登録受付処理の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、主広告主または副広告主が、入力装置305を用いて各種画面に表示されている各種ボタンを選択することを「押下」としている。
ステップS50において、主広告主端末1は主広告主からDMの宛先情報の登録を受け付ける。主広告主は、例えば図4に示した顧客情報から、DMを発送する顧客の宛先情報を作成する。ステップS52に進み、主広告主端末1は図12に示すような主広告情報登録画面1100を表示して、主広告主から主広告情報の登録を受け付ける。図12は主広告情報登録画面1100の一例を示すイメージ図である。
図12の主広告情報登録画面1100では、主広告情報の一例として、DM名、発送予定日、掲載期間、発送予定部数、宛先エリア、DMターゲット性別、DMターゲット年齢及びDMターゲット趣味を主広告主に登録させる。その後、主広告主は、主広告情報登録画面1100の「登録する」ボタンを押下する。なお、掲載期間の最終日は発送予定日及び発送予定部数からDMを発送するまでの作業量を考慮し、自動的に登録されるようにしてもよい。
「登録する」ボタンが押下されると、主広告主端末1はステップS54に進み、図13に示すテンプレート選択画面1200を表示して、主広告主からテンプレートの選択を受け付ける。図13はテンプレート選択画面1200の一例を示すイメージ図である。
図13のテンプレート選択画面1200では、葉書種別の一例として「1枚もの」「2枚もの」又は「3枚もの」のテンプレートからDMに利用するテンプレートの選択を受け付ける。例えば印刷面数が4面ある葉書をDMで利用したければ主広告主は「2枚もの」のテンプレートを選択すればよい。
その後、主広告主はテンプレート選択画面1200の「使用広告枚数の指定」ボタンを押下することで、図14A又は図14Bに示す使用広告面数指定画面1300を主広告主端末1に表示させることができる。図14A及び図14Bは、使用広告面数指定画面1300の一例を示すイメージ図である。図14A及び図14Bの使用広告面数指定画面1300では、図13で選択したテンプレートの印刷面数のうち、副広告主を募集する面数(募集広告面数)を主広告主に選択させる。
図14A及び図14Bの使用広告面数指定画面1300は図13で「2枚もの」のテンプレートが選択された場合の例を示している。図14Aの使用広告面数指定画面1300では「選択」ボタンの押下により主広告主から募集広告面数「1」「2」又は「3」の選択を受け付ける。主広告主から募集広告面数の選択を受け付けると、主広告主端末1は図13のテンプレート選択画面1200の表示に戻る。なお、図14に示すテンプレートを主広告主に選択させる他に、主広告主によって、主広告主が使用する広告面を指定できるようにしてもよい。例えば、図14Bに示すように、入力装置305を介して、主広告主が広告に使用する面をA面~D面の中から選択できるようにしてもよい。また、主広告主端末1は、主広告主により選択された募集広告面数と、主広告主が広告に利用する広告面の情報を受け付ける。
ステップS56に進み、主広告主端末1は図13のテンプレート選択画面1200を表示して、主広告主からテンプレートに応じた広告画像の登録(広告画像のファイル選択)を受け付ける。主広告主は図13のテンプレート選択画面1200から広告画像を登録することができる。なお、広告画像の登録は図15示すような広告画像アップロード画面1400又は図16に示すような広告画像アップロード画面1500から行えるようにしてもよい。図15は広告画像アップロード画面1400の一例を示すイメージ図である。図16は広告画像アップロード画面1500の一例を示すイメージ図である。
図9に戻り説明を続ける。ステップS14の主広告登録受付処理が終了すると、主広告主端末1はステップS16に進み、主広告主から登録されたDMの宛先情報、主広告情報及び広告画像の登録要求を広告マッチング装置3に送信する。なお、ステップS16の処理は、DMの宛先情報、主広告情報及び広告画像の登録要求を複数回に分けて要求してもよい。
ステップS16の登録要求を受信した広告マッチング装置3はステップS18の主広告登録処理を行う。ステップS18の主広告登録処理において、広告マッチング装置3は当該主広告に主広告IDを割り当て、主広告情報記憶部24に保存(登録)する。
また、広告マッチング装置3は主広告主端末1から受信したDMの宛先情報を主広告IDと対応付けて宛先情報記憶部20に保存(登録)する。さらに、広告マッチング装置3は主広告主端末1から受信した広告画像と、募集広告面数と、主広告主が広告に利用する広告面の情報とを主広告IDと対応付けて広告画像記憶部28に保存(登録)する。これにより、主広告IDを介して、主広告情報とDMの宛先情報と主広告の広告画像とが対応付けられる。ステップS10~S18の処理により、主広告主は自身の主広告を広告マッチング装置3に登録することができる。なお、各主広告主は、複数の主広告を登録してもよい。
ステップS20において、副広告主は、副広告主端末2から広告マッチング装置3にログインする。ログインに成功すると、広告マッチング装置3はステップS22に進み、図10に示したトップ画面1000を副広告主端末2に表示させる。副広告主により「募集に応募する。」ボタンが押下されると、副広告主端末2は図18に示すような主広告一覧画面1600を副広告主端末2に表示させる。
図18は主広告一覧画面1600の一例を示すイメージ図である。図18の主広告一覧画面1600には、主広告主により登録された主広告が一覧表示される。また、主広告一覧画面1600は、検索機能の一例としてのキーワード検索機能が設けられている。例えば副広告主はステップS24においてキーワードなどの検索条件を主広告一覧画面1600のキーワード検索欄に入力して検索要求を行うことができる。
ステップS26において、副広告主端末2は検索条件を指定して主広告検索要求を広告マッチング装置3に送信し、ステップS28で検索結果を受信することで、検索条件に合致する主広告が一覧表示された主広告一覧画面1600を表示する。なお、主広告一覧画面1600には一覧表示された主広告ごとに「選択」ボタンと「詳細」ボタンとが設けられている。
副広告主は、例えば主広告一覧画面1600の「選択」ボタンを押下することで主広告を選択できる。また、副広告主は主広告一覧画面1600の「詳細」ボタンを押下することで主広告の詳細を副広告主端末2に表示させることができる。
本実施形態では、図18に示すように、広告マッチング装置3は、主広告一覧画面1600に、主広告主の広告に関する情報である「主広告主の広告画像のサンプル」「業種」「業種2」「会社名」「発送予定部数」「掲載期間」「募集広告面数」を表示している。主広告一覧画面1600が、これらを表示することで、副広告主は、希望する広告主に対応する「選択」ボタンを押下することができる。
なお、本実施形態では、広告マッチング装置3は、主広告一覧画面1600に「主広告主の広告画像のサンプル」「業種」「業種2」「会社名」「発送予定部数」「掲載期間」「募集広告面数」を表示しているが、これらに限らず、主広告主からのコメント表示する「コメント欄」を設けてもよい。また、副広告主が、希望する主広告主を選択できる範囲であれば、適宜主広告一覧画面1600に表示する情報を変更してもよい。なお、広告一覧画面1600に表示されていない情報は、副広告主が「詳細」ボタンを押下することでポップアップウィンドウ等に表示するようにしてもよい。また、副広告主が「詳細」ボタンを押下することで、主広告主が選択した使用広告面数の指定を確認できるようにしてもよい。
副広告主端末2はステップS30に進み、例えば図17に示すような副広告登録受付処理を行う。図17は副広告登録受付処理の一例を示すフローチャートである。ステップS60において、副広告主端末2は主広告一覧画面1600において副広告主から主広告の選択を受け付ける。ここで選択される主広告は副広告主が一緒にDMを発送したい主広告主の主広告である。
ステップS62に進み、副広告主端末2は図19に示すような副広告情報登録画面1700を表示して、副広告主から副広告情報の登録を受け付ける。図19は副広告情報登録画面1700の一例を示すイメージ図である。
図19の副広告情報登録画面1700では、副広告情報の一例として、DM名、発送予定日、承認希望日、発送予定部数、宛先エリア、DMターゲット性別、DMターゲット年齢及びDMターゲット趣味を副広告主に登録させる。その後、副広告主は、副広告情報登録画面1700の「登録する」ボタンを押下する。
「登録する」ボタンが押下されると、副広告主端末2はステップS64に進み、図15に示した広告画像アップロード画面1400又は図16に示した広告画像アップロード画面1500等を表示し、副広告主からテンプレートに応じた広告画像の登録(広告画像のファイル選択)を受け付ける。
図9に戻り説明を続ける。ステップS30の副広告登録受付処理が終了すると、副広告主端末2はステップS32に進み、副広告主から登録された副広告情報及び広告画像の登録要求を広告マッチング装置3に送信する。なお、ステップS32の処理は、副広告情報及び広告画像の登録要求を複数回に分けて要求してもよい。
ステップS32の登録要求を受信した広告マッチング装置3はステップS34の副広告登録処理を行う。ステップS34の副広告登録処理において、広告マッチング装置3は当該副広告に副広告IDを割り当て、副広告情報記憶部26に保存(登録)する。
また、広告マッチング装置3は副広告主端末2から受信した広告画像を副広告IDと対応付けて広告画像記憶部28に保存(登録)する。これにより、副広告IDを介して、副広告情報と副広告の広告画像とが対応付けられる。
さらに、広告マッチング装置3は、副広告登録受付処理において副広告主が選択した主広告の主広告IDと、副広告登録受付処理において副広告主が登録した副広告の副広告IDと、副広告の発送申請部数と、ステータスとを対応付けて広告マッチング情報記憶部30に保存(登録)する。これにより、広告マッチングの申請を受け付けた主広告と、その申請を行った副広告とが対応付けられる。
ステップS20~S34の処理により、副広告主は、一緒にDMを発送したい主広告を選択した上で、自身の副広告を広告マッチング装置3に登録することができる。なお、副広告主は、複数の副広告を登録してもよい。そして、ステップS34の副広告登録処理を終えた広告マッチング装置3はステップS36に進み、広告マッチングの申請を受け付けた主広告の主広告主に対して広告マッチングの申請を通知する。
これにより、主広告主はステップS10~S18の処理により広告マッチング装置3に登録した主広告に対して、副広告主からの広告マッチングの申請があったことを認識することができる。
図20は申請の承認処理の一例を示すシーケンス図である。例えば広告マッチングの申請を通知された主広告主はステップS80において、主広告主端末1から広告マッチング装置3にログインする。ログインに成功すると、広告マッチング装置3はステップS82に進み、図10に示したトップ画面1000を主広告主端末1に表示させる。ステップS84において主広告主により「申請状況の確認」ボタンが押下されると、主広告主端末1はステップS86に進み、申請状況の確認要求を広告マッチング装置3に送信する。
ステップS88において、広告マッチング装置3はステップS80でログインした主広告主の主広告主IDをキーとして主広告情報記憶部24を検索し、その主広告主が登録した主広告の主広告IDを取得する。そして、広告マッチング装置3は取得した主広告IDをキーとして広告マッチング情報記憶部30を検索することで、その主広告主が登録した主広告に対する申請状況の情報を取得できる。
ステップS88に進み、広告マッチング装置3は広告マッチング情報記憶部30から取得した申請状況の情報を主広告主端末1に送信する。広告マッチング装置3から申請状況の情報を受信した主広告主端末1は、例えば図21に示すような申請承認画面1800を表示する。
図21は申請承認画面1800の一例を示すイメージ図である。図21の申請承認画面1800には、主広告主端末1を操作する主広告主により登録された主広告に対する申請状況が一覧表示される。また、図21の申請承認画面1800には、一覧表示された主広告ごとに「承認」ボタンと「仮承認」ボタンと「取下げ」ボタンとが設けられている。
主広告主は、例えば申請承認画面1800の「承認」ボタンを押下することで、一覧表示された主広告の申請ごとに承認を行い、ステータスを承認済みに変更できる。また、主広告主は、例えば申請承認画面1800の「仮承認」ボタンを押下することで、一覧表示された主広告の申請ごとに仮承認を行い、ステータスを仮承認に変更できる。さらに、主広告主は、例えば申請承認画面1800の「取下げ」ボタンを押下することで、一覧表示された主広告の申請ごとに取下げを行い、ステータスを取下げに変更できる。
ここで、承認とは副広告主から申請された副広告との広告マッチングを受け入れる意思表示である。承認することにより、主広告の広告画像と副広告の広告画像とは一緒のDMで顧客に発送される。取下げとは、副広告主から申請された副広告との広告マッチングを受け入れない意思表示である。取下げることにより、主広告の広告画像と副広告の広告画像とは一緒のDMで顧客に発送されない。
仮承認とは、副広告主から申請された副広告との広告マッチングをそのまま受け入れることができないが、受け入れの可能性が残されていることの意思表示である。例えば主広告主は副広告情報の一部の項目や副広告の広告画像の一部の内容を変更すれば承認できると考えた場合、ステータスを仮承認に変更した上で、副広告主との協議を行う。
例えばステータスが「仮承認」の主広告は掲載期間が経過しても所定期間、申請承認画面1800から消えないようにする運用が考えられる。このような運用により、主広告主は副広告主との協議を続けたい主広告のステータスを「承認待ち」から「仮承認」に変更することで、協議を継続できる。なお、ステータスが「承認待ち」のまま掲載期間が経過した主広告は、図21の申請承認画面1800の一覧に表示されなくなる。
また、図21の申請承認画面1800には、一覧表示された主広告ごとに「詳細」ボタンが設けられている。主広告主は、例えば申請承認画面1800の「詳細」ボタンを押下することで、一覧表示された主広告の申請ごとに、副広告主の情報を図22のように表示できる。図22は申請広告主情報画面1900の一例を示すイメージ図である。図22の申請広告主情報画面1900により、主広告主は申請を承認するか否かの判断に、申請を行った副広告主の副広告情報を利用できる。
さらに、図21の申請承認画面1800には、一覧表示された主広告ごとに、副広告の広告画像を表示させるための「PDF」ボタンが設けられている。主広告主は、例えば申請承認画面1800の「PDF」ボタンを押下することで、一覧表示された主広告の申請ごとに、副広告主の広告画像を表示できる。主広告主は副広告主の広告画像を参照した上で申請を承認するか否かを判断できる。
なお、副広告主端末2に表示されたトップ画面1000の「申請状況の確認」ボタンが副広告主により押下されると、副広告主端末2は例えば図23に示すような申請状況確認画面2000を表示する。図23は申請状況確認画面2000の一例を示すイメージ図である。図23の申請状況確認画面2000には、副広告主端末2を操作する副広告主により登録された申請中の副広告に対する承認状況が一覧表示される。
図23の申請状況確認画面2000には、一覧表示された申請中の副広告ごとに「取下げ」ボタンが設けられている。副広告主はステータスが承認待ちであれば、例えば申請状況確認画面2000の「取下げ」ボタンを押下することで一覧表示された申請中の副広告を取り下げることができる。
図20に戻り説明を続ける。ステップS90において、主広告主は図21の申請承認画面1800において、承認、仮承認又は取下げなどの申請の承認処理を行う。ステップS92に進み、主広告主端末1はステップS90の申請の承認結果を広告マッチング装置3に送信する。
申請の承認結果を受信した広告マッチング装置3はステップS94に進み、図24に示すような承認結果に応じた処理を行う。図24は、承認結果に応じた処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS100において、広告マッチング装置3は申請の承認結果が「承認」であるか判定する。申請の承認結果が「承認」でなければ広告マッチング装置3はステップS102の処理をスキップする。申請の承認結果が「承認」であれば、広告マッチング装置3はステップS102において、申請の承認結果に対応する図8の広告マッチング情報のステータスを承認に更新する。
ステップS104において、広告マッチング装置3は申請の承認結果が「仮承認」であるか判定する。申請の承認結果が「仮承認」でなければ広告マッチング装置3はステップS106の処理をスキップする。申請の承認結果が「仮承認」であれば、広告マッチング装置3はステップS106において、申請の承認結果に対応する図8の広告マッチング情報のステータスを仮承認に更新する。
ステップS108において、広告マッチング装置3は申請の承認結果が「取下げ」であるか判定する。申請の承認結果が「取下げ」でなければ広告マッチング装置3はステップS110の処理をスキップする。申請の承認結果が「取下げ」であれば、広告マッチング装置3はステップS110において、申請の承認結果に対応する図8の広告マッチング情報のステータスを取下げに更新する。
図24の承認結果に応じた処理によれば、主広告主端末1で行われた申請の承認結果で図8の広告マッチング情報のステータスを更新できる。図20に戻り、説明を続ける。広告マッチング装置3はステップS96に進み、主広告主端末1で行われた申請の承認結果を副広告主端末2に通知する。これにより、副広告主は広告マッチングの申請に対する承認結果を確認できる。
図25は印刷発注処理の一例を示すフローチャートである。広告マッチング装置3は図25の印刷発注処理により、広告マッチングが成立したDMの印刷発注だけでなく、広告マッチングが成立しなかったDMの印刷発注も行うことができる。
ステップS120に進み、広告マッチング装置3は図8の広告マッチング情報を参照してステータスが「承認」の広告マッチング情報があるか否かを判定する。広告マッチング装置3はステータスが「承認」の広告マッチング情報がなければ、ステップS122の処理をスキップする。広告マッチング装置3はステータスが「承認」の広告マッチング情報があれば、広告マッチングが成立したと判定し、ステップS122の印刷業者への発注処理を行う。
ステップS122において、広告マッチング装置3は広告マッチングが成立したと判定した広告マッチング情報に対応付いた主広告、副広告及び宛先情報を利用した印刷業者への発注処理を行う。ステップS122の印刷業者への発注処理によれば、主広告の広告画像と副広告の広告画像とが一緒に印刷されたDMを顧客に発送できる。
ステップS124に進み、広告マッチング装置3は図6の主広告情報を参照して掲載期間が経過した広告マッチング情報があるか否かを判定する。広告マッチング装置3は掲載期間が経過した広告マッチング情報がなければ、ステップS126~S130の処理をスキップする。広告マッチング装置3は掲載期間が経過した広告マッチング情報があればステップS126に進む。
ステップS126において、広告マッチング装置3は掲載期間が経過した広告マッチング情報のステータスが「仮承認」であるか否かを判定する。広告マッチング装置3は掲載期間が経過した広告マッチング情報のステータスが「仮承認」でなければ、ステップS130に進む。また、広告マッチング装置3は掲載期間が経過した広告マッチング情報のステータスが「仮承認」であれば、ステップS128に進む。
ステップS128において、広告マッチング装置3は掲載期間が経過した広告マッチング情報のステータスが「仮承認」であり、且つ、承認希望日を経過しているか否かを判定する。
広告マッチング装置3は掲載期間が経過した広告マッチング情報のステータスが「仮承認」であり、且つ、承認希望日を経過していなければ、掲載期間経過後の猶予期間中であると判定し、ステップS130の処理をスキップする。広告マッチング装置3は掲載期間が経過した広告マッチング情報のステータスが「仮承認」であり、且つ、承認希望日を経過していれば、掲載期間経過後の猶予期間も経過したと判定し、ステップS130の処理を行う。
ステップS130において、広告マッチング装置3は広告マッチングが成立しなかったと判定した広告マッチング情報に対応付いた主広告、汎用広告などの画像及び宛先情報を利用した印刷業者への発注処理を行う。汎用広告などの画像は、広告マッチングが成立しなかった場合に副広告の替わりに募集広告面を埋める画像の一例である。ステップS130の印刷業者への発注処理によれば、広告マッチングが不成立であっても、汎用広告などの画像と主広告の広告画像とが印刷されたDMを顧客に発送できる。
ステップS130の印刷業者への発注処理は例えば図26に示すフローチャートのように実行される。図26は、広告マッチングが不成立であった場合の印刷業者への発注処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS140において、広告マッチング装置3は広告マッチングが成立しなかったと判定した広告マッチング情報に対応付いた主広告の広告画像データを広告画像記憶部28から取得する。また、ステップS142において、広告マッチング装置3は広告画像記憶部28から例えば汎用広告の広告画像データを取得する。
ステップS144に進み、広告マッチング装置3は広告マッチングが成立しなかった広告マッチング情報と対応付いた宛先情報を宛先情報記憶部20から取得する。ステップS146に進み、広告マッチング装置3は募集広告面数分の汎用広告の広告画像データ、主広告の広告画像データ、及び顧客の宛先情報を利用して印刷業者への発注処理を行う。
図27は広告マッチングが成立の場合と不成立の場合との印刷画像の違いの一例を示す図である。図27は選択されたテンプレートが「2枚もの」の葉書であり、募集広告面数が1面である例を示している。図27(a)は4面ある葉書における3面の主印刷面と1面の募集広告面とを示している。図27(b)は広告マッチングが成立した場合に募集広告面が副広告面として利用されることを示している。また、図27(c)は広告マッチングが不成立であった場合に募集広告面が汎用広告面として利用されることを示している。
図26のフローチャートによれば、広告マッチングが不成立となっても募集広告面が不自然に空白となることがない。また、主広告主は送料を汎用広告主などと分担し、主広告主のコストを削減することもできる。
図28は広告マッチング装置3からの印刷発注の一例を示すシーケンス図である。図28のシーケンス図では、印刷を実行するための印刷画像データを添付して印刷発注を行う例と、広告画像と顧客の宛先情報とを添付して印刷発注を行う例と、を示している。
ステップS160~S168の処理は広告画像と顧客の宛先情報とを添付して印刷発注を行う例を示している。また、ステップS180~S186の処理は印刷を実行するための印刷画像データを添付して印刷発注を行う例を示している。なお、図28ではステップS160~S168の処理の後に、ステップS180~S186の処理が行われるシーケンス図を記載したが、これに限らない。ステップS160~S168の処理と、ステップS180~S186の処理とは、それぞれ独立して処理できる。
ステップS160において、広告マッチング装置3は宛先情報記憶部20から宛先情報を読み出し、広告画像記憶部28から広告画像データを読み出す。ステップS162において、広告マッチング装置3は宛先情報、広告画像データを添付して印刷業者端末5に印刷発注を行う。ステップS164において、印刷業者端末5は印刷画像生成機能を有するアプリケーション等を利用し、印刷発注に添付されていた宛先情報及び広告画像データを含む印刷画像データを生成する。
ステップS166において、印刷業者端末5は印刷画像データを送信し、印刷装置6に印刷要求を行う。ステップS168において、印刷装置6は選択されたテンプレートの葉書への印刷画像データの印刷を実行する。ステップS160~S168の処理では、印刷画像データの生成を広告マッチング装置3で行わず、印刷業者への発注を行う。
ステップS180において、広告マッチング装置3は宛先情報記憶部20から宛先情報を読み出し、広告画像記憶部28から広告画像データを読み出す。ステップS182において、広告マッチング装置3は印刷画像生成機能を利用し、読み出した宛先情報及び広告画像データを含む印刷画像データを生成する。
ステップS184において、広告マッチング装置3は印刷画像データを添付して印刷装置4に印刷発注(印刷要求)を行う。ステップS186において、印刷装置4は選択されたテンプレートの葉書への印刷画像データの印刷を実行する。ステップS180~S186の処理では、印刷画像データの生成を広告マッチング装置3で行い、印刷装置4への発注を行う。
なお、印刷発注後、広告マッチング装置3は主広告情報記憶部24に保存されている主広告情報、副広告情報記憶部26に保存されている副広告情報、広告画像記憶部28に保存されている広告画像、及び広告マッチング情報記憶部30に保存されている広告マッチング情報を更新する。
広告マッチング装置3による主広告情報、副広告情報、広告画像、及び広告マッチング情報の更新は、対応するレコードの削除であってもよいし、別の記憶部への移動であってもよいし、ステータスの変更であってもよい。
以上、本実施形態によれば、主広告主は、自身の主広告を副広告と共にDMで発送することにより、DMの送料を削減できる。また、副広告主は、主広告主の顧客情報を利用したDMで自身の副広告を主広告と共にDMで発送できる。
主広告主はマッチングの申請を承認しないこともできるので、意図しない副広告主や意図しない副広告と広告マッチングされることもない。また、副広告主は広告マッチング装置3に登録された主広告の中からマッチングの申請を行う主広告を選択できるので、意図しない主広告主や意図しない主広告と広告マッチングされることもない。
なお、本実施形態によれば、主広告主が有する顧客情報に、副広告主をアクセスさせることなく、広告マッチングによるDMの発送ができる。したがって、本実施形態によれば主広告主が有する顧客情報の漏えいを抑制できる。さらに、本実施形態によれば、副広告主は、自身の副広告と共にDMを発送する主広告として、相乗効果が得られる主広告を選択することにより、副広告の広告効果を向上させることができる。例えば、副広告がゴルフ場を宣伝する広告である場合、当該副広告と共に発送する主広告として、ゴルフ用品を宣伝する広告や、ゴルフ場の近隣のホテルを宣伝する広告を選択することにより、副広告を単独のDMで発送する場合に比べて大きな広告効果が期待できる。
<第2実施形態>
第1実施形態に係る広告マッチングシステム100は、主広告主からの主広告の登録を受け付け、その主広告と一緒に副広告をDMで発送したい副広告主からマッチングの申請を受け付ける。そして、第1実施形態に係る広告マッチングシステム100は、申請を承認した主広告主の主広告と、申請を承認された副広告主の副広告と、主広告主の顧客の宛先と、を一緒のDMに印刷して発送していた。
第2実施形態に係る広告マッチングシステム100は、副広告主からの副広告の登録を受け付け、その副広告と一緒に主広告をDMで発送したい主広告主からマッチングの申請を受け付ける。そして、第2実施形態に係る広告マッチングシステム100は、申請を承認した副広告主の副広告と、申請を承認された主広告主の主広告と、主広告主の顧客の宛先と、を一緒のDMに印刷して発送するものである。なお、第2実施形態は第1実施形態とマッチングの申請をする側とマッチングの申請を承認する側とが入れ替わっている点で異なっているが、主広告主の顧客の宛先を利用する点で同一である。
本実施形態によれば、副広告主はマッチングの申請を承認しないことができるので、意図しない主広告主や意図しない主広告と広告マッチングされることもない。また、主広告主は広告マッチング装置3に登録された副広告の中からマッチングの申請を行う副広告を選択できるので、意図しない副広告主や意図しない副広告と広告マッチングされることもない。
なお、本実施形態によれば、主広告主は、自身の主広告と共にDMを発送する副広告として、相乗効果が得られる副広告を選択することにより、主広告の広告効果を向上させることができる。例えば、主広告がゴルフ場を宣伝する広告である場合、当該主広告と共に発送する副広告として、ゴルフ用品を宣伝する広告や、ゴルフ場の近隣のホテルを宣伝する広告を選択することにより、主広告を単独のDMで発送する場合に比べて大きな広告効果が期待できる。
<その他の実施形態>
前述した図21の申請承認画面1800は、主広告主に「仮承認」ボタンを押下された場合に、仮承認した理由をコメント等で入力させるようにしてもよい。主広告主に入力された仮承認した理由を副広告主に示すことにより、広告マッチング装置3は主広告主が承認でなく仮承認とした理由を副広告主に確認させることができる。例えば副広告主は主広告主が承認でなく仮承認とした理由をヒントに、副広告情報や副広告の広告画像を修正することで仮承認から承認に変更される可能性を高めることができる。
また、前述した図21の申請承認画面1800は、主広告主に「取下げ」ボタンを押下された場合に、取下げした理由をコメント等で入力させるようにしてもよい。主広告主に入力された取下げした理由を副広告主に示すことにより、広告マッチング装置3は主広告主が承認でなく取下げとした理由を副広告主に確認させることができる。例えば副広告主は主広告主が承認でなく取下げとした理由を、次回の広告マッチングの申請に役立てることができる。
前述した図12の主広告情報登録画面1100は、掲載期間を複数の期間に分け、それぞれの期間ごとにDMターゲット情報を登録できるようにしてもよい。これにより、主広告主は掲載期間の前半に自らが所望するDMターゲット情報を登録し、掲載期間の後半に副広告主が申請しやすいDMターゲット情報を登録するなど、主広告情報の登録を工夫できる。
図29は副広告情報登録画面2100の一例を示すイメージ図である。図29の副広告情報登録画面2100は「お気に入り登録」ボタンが設けられている。副広告主は「お気に入り登録」ボタンを押下することで、副広告情報登録画面2100に表示されている主広告情報を、お気に入り登録できる。
また、副広告情報登録画面2100には、副広告情報登録画面2100に表示されている主広告情報を、お気に入り登録した副広告主の数を例えば「★2社 この企業を2社がお気に入り登録しています。」のように表示される。副広告主は、図29の副広告情報登録画面2100に表示される、お気に入り登録した副広告主の数を、マッチング広告の申請の判断に利用できる。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
ステップS32において副広告主端末2から広告マッチング装置3に送信される登録要求は特許請求の範囲に記載した選択情報の一例である。また、ステップS36において広告マッチング装置3から主広告主端末1に送信される申請通知は申請情報の一例である。また、ステップS92において主広告主端末1から広告マッチング装置3に送信される申請の承認結果(承認)は承認情報の一例である。
図14の使用広告面数指定画面1300において、図13で選択したテンプレートの印刷面数のうち、副広告主を募集する面数を主広告主に選択させる処理は、選択を受け付けた用紙の印刷面数のうち、副広告を募集する印刷面数が異なる印刷画像の複数の面付けパターンを主広告主に選択させる処理の一例である。葉書種別は印刷画像を印刷する用紙の種別の一例である。