JP7206760B2 - データ管理システム - Google Patents
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Description
〔1 発明の構成〕
〔1.1 全体構成〕
図1は、本発明の実施形態に係るデータ管理システム1の全体構成図である。
データ管理システム1は、スマートメータ10と、データ収集通信装置20と、メータデータ管理装置(MDMS)30とを備える。なお、図示はしないが、スマートメータ10とデータ収集通信装置20、及びデータ収集通信装置20とメータデータ管理装置(MDMS)30とは、互いにネットワークを介して接続される。
図2は、スマートメータ10の機能ブロックを示す。スマートメータ10は、制御部110と記憶部130とを備える。制御部110は、指示数取得部115と、イベント検知部120と、送信部125とを備える。
なお、具体的な判定方法については、後述の〔2.1 欠落と判定する場合〕の項で詳述する。
なお、具体的な検出方法については、後述の〔2.2 例外データ検出方法〕の項で詳述する。
なお、具体的な補間方法については、後述の〔3 補間方法〕の項で詳述する。
マスタデータ370は、スマートメータ10を管理する台帳となるデータである。
以下、図5A~図5Eを参照することにより、判定部325による「欠落」の判定方法を示す。
図5Aは、指示数データが欠落していると判定される一連のメータデータの例を示す。なお、図5Aのデータテーブルに示される「指示数」は、30分毎に取得される30分指示数を示すものとする。
メータデータ管理装置30の判定部325は、上記の方法により、指示数データの欠損の原因が「欠落」であると判定するが、スマートメータ10が需要家の建物等に取り付けられていない期間が存在する場合には、この期間の前後での連続した2つのレコード番号に対応する2つの取得日時データの間隔が所定時間を超えていても、指示数データの欠損の原因が「欠落」であるとは判定しない。その詳細について、図5B~図5Eを参照することにより説明する。
以下、図6A~図6Eを参照することにより、例外データ検出部330による例外データの検出方法について説明する。
受信部315によって受信したメータデータに含まれる計器IDが、メータデータ管理装置30が有するマスタデータ375に含まれていない場合、又は、マスタデータ375に記録された当該計器IDに対応するスマートメータ10の廃滅年月日よりも、後の取得日時のメータデータを受信部315が受信した場合には、例外データ検出部330は、このメータデータを例外データとして検出する。
図6Aに示すように、受信部315によって受信したメータデータに含まれる時刻リセットフラグが「1」(ON)であった場合に、例外データ検出部330は、このメータデータを例外データとして検出する。
これは例えば、最新コマのメータデータに含まれる取得日時が2014年10月1日の10:00であり、その直前のコマのメータデータに含まれる取得日時が、時刻リセットにより1999年1月1日の0:00となっていた場合に、1999年1月1日の0:30~2014年10月1日の9:30までの指示数データの欠損全体が「欠落」と判定されることを防ぐことを目的とする。
図6Bに示すように、メータデータ管理装置30の計時部(不図示)が示す現在の業務日時が2014年10月1日の00:00:00である一方で、メータデータに含まれる取得日時が2014年1月1日の00:00:00であって、両者の差が大きい場合(図6Bの例では9カ月)には、例外データ検出部330は、このメータデータを例外データとして検出する。
より詳細には、例外データ検出部330は、メータデータに含まれる取得日時が、現在の業務日時より規定値以上、過去又は未来にずれている場合に、このメータデータを例外データとして検出する。
図6Cに示すように、受信部315によって受信した一連のメータデータにおいて、時刻が連続しているにも拘らず、レコード番号が連続していない場合に、例外データ検出部330は、非連続部分の直後のメータデータを例外データとして検出する。
図6Cの例においては、例外データ検出部330は、レコード番号4のメータデータを例外データとして検出する。
図6Dに示すように、受信部315によって受信した一連のメータデータの中に、取得日時が重複しているものがある場合に、例外データ検出部330は、取得日時が重複しているメータデータのうち、取得日時が最も早いメータデータ以外のメータデータを例外データとして検出する。
図6Eに示すように、受信部315によって受信した一連のメータデータの中に、連続する指示数データから算出される電力使用量が上限値を超えている場合に、例外データ検出部330は、電力使用量の算出に用いた指示数データのうち最新の指示数データを含むメータデータを例外データとして検出する。
上記のチェックにおいて、例外データ検出部330によって例外データとして検出されたメータデータに含まれる指示数データは、「欠落」しているものとみなされる。
以下、補間部335による補間方法について説明する。
指示数データの欠落個所の直前のコマの指示数と、欠落個所の直後のコマの指示数が一致している場合には、欠落個所において指示数に変化がないという推定に基づき、補間部335は、指示数データの欠落個所に、当該欠落個所の直前のコマの指示数データ又は当該欠落個所の直後のコマの指示数データを補間する。
受信部315が、指示数データの欠落個所の直前に停電イベントを含むメータデータを受信し、指示数データの欠落個所の直後に復電イベントを含むメータデータを受信した場合には、補間部335は、停電イベント直前のコマの指示数データを、欠落個所のコマの指示数データとして補間する。
記憶部360に格納されたメータデータ365の中に、指示数データが欠落したコマの取得日時と同じ時刻の過去分のデータ、例えば、前年の同月同日の同時刻の指示数データや、前月同日の同時刻の指示数データが存在する場合には、補間部335は、指示数データが欠落した箇所に、これら同時刻の指示数データを補間してもよい。
図7は、本実施形態に係るデータ管理システム1の動作を示すフローチャートである。
本実施形態によれば、メータデータ管理装置30の欠損検知部320が、メータデータ内の指示数データの欠損を検知した場合に、判定部325によって、指示数データの欠損の原因が、「欠落」か「欠測」かを判定し、「欠落」と判定した場合には、補間部335が指示数データの欠測個所を補間する。
これにより、指示数データが欠損した原因が「欠測」ではなく「欠落」だった場合を特定して、補間によって指示数データを補うことが可能となり、延いては、現地出向による指示値の収集が不要となるため、業務の効率化が図れる。
レコード番号に基づいて、スマートメータ10が所定の時刻に指示値を刻んでないことを判断することで、指示値データの欠落を簡便に判定することが可能となる。
これにより、例えば指示数データが不正である場合に、不正なデータの代わりに補間データを補うことで、補間データに基づいてより正確な電力使用量を算出することが可能となる。
これにより、指示数データが「欠落」しても電力使用量を簡便に算出することが可能となる。
これにより、指示数データが「欠落」しても、電力使用量を簡便に算出することが可能となる。
指示数データの「欠測」が発生した場合を特定して、メータデータの再収集の指示をすることにより、不要な処理を省略することが可能となる。
10 スマートメータ
20 データ収集通信装置
30 メータデータ管理装置(MDMS)
315 受信部
320 欠損検知部
325 判定部
330 例外データ検出部
335 補間部
340 格納部
345 再収集指示部
Claims (5)
- 1つ以上のスマートメータと、データ収集通信装置と、メータデータ管理装置とを備えるデータ管理システムであって、
前記スマートメータは、
電力使用量に対応する指示数を所定時間毎に取得する指示数取得部と、
前記指示数を示す指示数データと、前記指示数取得部によって前記指示数が取得される度にインクリメントされるレコード番号と、前記指示数の取得日時を示す取得日時データとを含むメータデータを、前記データ収集通信装置に送信する送信部とを備え、
前記データ収集通信装置は、
前記1つ以上のスマートメータから、前記メータデータを受信する受信部と、
前記受信部が前記1つ以上のスマートメータから受信した前記メータデータを、前記メータデータ管理装置に送信する送信部と、を備え、
前記メータデータ管理装置は、
前記データ収集通信装置から前記メータデータを受信する受信部と、
前記受信部によって受信した前記メータデータ内に前記指示数データが含まれていない欠損を検知する欠損検知部と、
前記欠損検知部によって前記欠損が検知された場合に、前記欠損の原因が、前記スマートメータによって指示数が取得されていない欠落であるか、前記スマートメータによって指示数が取得されたものの、取得された指示数に対応する指示数データが前記メータデータに含まれていない欠測であるかを判定する判定部と、
前記判定部によって、前記原因が欠落であると判定された場合に、欠落した前記指示数データを補間する補間部と、を備え、
前記メータデータ管理装置は、前記スマートメータから受信した前記メータデータが、例外データに該当しているか否かを検出する例外データ検出部を更に備え、
前記判定部は、前記例外データ検出部によって、前記メータデータが前記例外データに該当していることが検出された場合に、前記例外データに該当する前記メータデータに含まれる前記指示数データが欠落しているとみなし、
前記例外データ検出部は、前記メータデータの内容に基づいて、
前記スマートメータの廃滅年月日よりも後の取得日時の前記メータデータ、
直前の前記メータデータの取得日時が、時刻リセットされた日時である前記メータデータ、
取得日時が、現在の日時から、規定値以上ずれている前記メータデータ、
取得日時が連続しているにも拘らず、レコード番号が連続していない前記メータデータ、
他の前記メータデータと取得日時が重複している前記メータデータ、及び、
算出される電力使用量が上限値を超えている前記メータデータ、のうちの何れかに該当する前記メータデータを前記例外データとして検出する、データ管理システム。 - 前記判定部は、一連の前記メータデータにおいて、連続した2つのレコード番号に対応する2つの前記取得日時データの間隔が、前記所定時間を超えた場合に、前記原因が欠落であると判定する、請求項1に記載のデータ管理システム。
- 前記補間部は、前記指示数データの欠落個所の前後で、連続した2つのレコード番号に対応する2つの指示数データが同一である場合に、前記指示数データの欠落個所に、前記2つの指示数データと同一の指示数データを補間する、請求項1又は2に記載のデータ管理システム。
- 前記スマートメータは、発生したイベントを検知するイベント検知部を更に備えると共に、前記送信部は前記イベント検知部によって検知されたイベントを含むメータデータを前記メータデータ管理装置に送信し、
前記補間部は、前記受信部によって、前記指示数データの欠落個所の前後で、前記スマートメータから停電イベントと復電イベントを受信した場合に、前記指示数データの欠落個所に、前記停電イベントの直前の指示数データを補間する、請求項1又は2に記載のデータ管理システム。 - 前記メータデータ管理装置は、前記判定部によって前記指示数データの欠測が判定された場合に、前記データ収集通信装置に対して、前記スマートメータからの前記メータデータの再収集を指示する再収集指示部を更に備える、請求項1~4のいずれか1項に記載のデータ管理システム。
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