JP7206233B2 - 障子開閉装置及び建具 - Google Patents

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本発明は、障子開閉装置及びこれを備える建具に関する。
従来、辷り出し窓等の建具において、窓(障子)を手動で開閉するオペレータハンドルの代わりに電動で障子を開閉する障子開閉装置を備える建具が知られている。この種の技術が記載されているものとして例えば特許文献1がある。特許文献1には、手動ハンドルの代わりにカップリングを介して減速機付の電動モータが連結される着脱部を有する回転伝達軸、回転伝達軸の回転によって動かされて面材を開閉する開閉機構に連結された連結部材を備えた本体部等を有する障子開閉装置及びそれを備える建具が記載されている。
特開2005-256395号公報
しかしながら、特許文献1の障子開閉装置は、オペレータハンドルの本体部を残し、カップリングを介して電動機が連結される構成であるため、障子開閉装置のサイズを小型化することが困難である。
そこで、カップリングを介さずに電動機を有する電動ユニットと、障子を開閉する開閉アームを直接接続する方法が考えられる。しかしながら、障子が開いた状態で強風等による強い外力を受けると、外力が障子の開閉アームから電動ユニットに直接伝達し、電動機が回転することで障子が開閉するおそれがある。耐風圧性能を向上させるために、電動ユニット内の力の伝達を規制する方法も考えられるが、電動ユニット内の歯車に過剰な負荷がかかるおそれもある。
本開示は上記に鑑みてなされたものであり、耐風圧性能を満足しつつ、電動ユニット内の歯車への過負荷の伝達を遮断でき、かつ、小型化が可能な障子開閉装置及びこれを備える建具を提供することを目的とする。
本開示は、建物の開口に固定される枠体と、前記枠体内に開閉可能に取り付けられる障子を開閉する障子開閉装置であって、電動機と、前記電動機の駆動力を前記障子に伝達する出力軸と、前記電動機の駆動力を前記出力軸に伝達するウォームギアと、を有する電動ユニットと、一端が前記出力軸に直接接続され、他端が前記障子に連結される開閉アームと、を備え、前記ウォームギアは、前記電動機のシャフトに配置されるウォームと、前記電動機と前記出力軸との間に配置され、前記ウォームに噛み合うウォームホイールとからなる障子開閉装置及びそれを備える建具に関する。
本開示の第1実施形態に係る建具を屋内側から見た正面図である。 本開示の第1実施形態に係る建具を示す側面図である。 本開示の第1実施形態に係る建具の下枠の周辺を示す拡大側面図である。 本開示の第1実施形態に係る障子開閉装置を示す斜視図である。 本開示の第1実施形態に係る障子開閉装置の周辺を示す平面図である。 本開示の第1実施形態に係る障子開閉装置の周辺を示す平面図である。 本開示の第1実施形態に係る障子開閉装置の周辺を示す底面図である。 本開示の第1実施形態に係る障子開閉装置の制御ユニットの電気的な構成を示すブロック図である。 本開示の第1実施形態に係る障子開閉装置のウォームギアを示す平面図である。 本開示の第2実施形態に係る障子開閉装置を示す斜視図である。 本開示の第2実施形態に係る障子開閉装置の電動ユニットを示す底面図である。 本開示の第2実施形態に係る障子開閉装置の開閉アームを示す平面図である。 本開示の第2実施形態に係る障子開閉装置の電動ユニットの変形例を示す底面図である。 本開示の第2実施形態に係る障子開閉装置の開閉アームの変形例を示す平面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口に納められた建具における障子の面方向を意味し、「見込方向」とは、上記障子の厚み方向を意味する。
まず、本開示の第1実施形態に係る障子開閉装置40が配置される建具1について説明する。本実施形態の建具1は、いわゆる横辷り出し窓である。図1に示すように、建具1は、枠体10と、障子20と、障子20を開閉する障子開閉装置40と、を備える。
枠体10は、上枠11と、下枠12と、左右の縦枠13,14と、により矩形に枠組みされている。枠体10は、建物の壁2の開口に固定される。枠体10には、外開きの障子20が開閉可能に取り付けられる。下枠12には、障子開閉装置40が配置される。
障子20は、枠体10内に開閉可能に取り付けられる。図2に示すように、障子20は、枠体10の屋外側に配置される。障子20は、吊元側上框21、戸先側下框22、左右の縦框23,24により矩形に枠組みされた框体25と、框体25内に嵌め込まれて固定された面材としてのガラス26と、を含んで構成される。障子20は、吊元側上框21に沿って左右方向に延びる回動軸27を中心に回動することで開閉される。
図2に示すように、縦枠13と縦框23は、回動軸27の近傍で細長い第1リンク31を介して接続される。第1リンク31は、その一端がピン32により縦枠13に回動可能に連結され、他端がピン33により縦框23に回動可能に連結される。即ち、第1リンク31は、障子20を支持しながら、障子20の開閉動作に連動して回動する。
縦枠14と縦框24は、回動軸27の近傍で細長い第2リンク34を介して接続される。第2リンク34は、その一端がピン35によって縦枠14に回動可能に連結され、他端がピン36によって縦框24に回動可能に連結される。即ち、第2リンクは、障子20を支持しながら、障子20の開閉動作に連動して回動する。
次に、障子開閉装置40が配置される下枠12及び戸先側下框22の詳細な構成について図3を参照しながら説明する。なお、図3において、障子開閉装置40の筐体41、ケース427に収容された電動機421、出力軸422の一部は二点鎖線で示されている。
下枠12の見込方向室内側端部には、中空部を有する下枠本体部120が形成される。下枠本体部120の室内側端部には、その上面から上方に立ち上がる立ち上がり部121が形成される。
立ち上がり部121の上端には、見込方向室外側に延出し、上下方向で下枠本体部120の上面に対向する延出片122が形成される。立ち上がり部121には、後述する障子開閉装置40の突部414、415が嵌合する嵌合穴121aが形成される。
下枠本体部120の室外側の上端には、パッキン124を嵌合する嵌合部123が形成される。パッキン124は室外側へ突出するように配置される。
図3に示すように、戸先側下框22は、中空部を有する下框本体部220と、下框本体部220の上側に形成され、ガラス26の端部が挟み込まれるガラス溝部221と、を備える。ガラス溝部221は、下框本体部220の室内側端部から上方に立ち上げる立ち上がり部222と、下框本体部220の室外側端部から上方に立ち上がる立ち上がり部223とから形成される。立ち上がり部222の室内側の見付面には、後述する支持部436cが固定される。
図3に示すように障子20が閉じられた状態では、戸先側下框22は、下框本体部220の見付面が枠体10の嵌合部123に嵌合されたパッキン124に接触する。下框本体部220がパッキン124に接触している状態では、下枠本体部120と、立ち上がり部121と、延出片122と、障子20との間に矩形の空間125が形成される。空間125には、障子20を開閉する開閉アーム43が配置される。
次に、第1実施形態に係る障子開閉装置40について説明する。図4は障子開閉装置40の筐体41と電動ユニット42と開閉アーム43を示す斜視図である。図5は障子20が閉じた状態の建具1に備わる障子開閉装置40の周辺の平面図、図6は障子20が開いた状態の建具1に備わる障子開閉装置40の周辺の平面図、図7は障子20が閉じた状態の建具1に備わる障子開閉装置40の周辺の底面図である。なお、図4において筐体41は二点鎖線で示されており、図5及び図6において筐体41は二点鎖線で示されており、図7において枠体10、筐体41が二点鎖線で示されており、固定金具442の図示が省略されている。
図1から図3に示すように、障子開閉装置40は、枠体10の屋内側に配置される。具体的には、障子開閉装置40は、下枠12の立ち上がり部121の見付面に取り付けられる。障子開閉装置40は、筐体41と、電動ユニット42と、開閉アーム43と、電動ユニット42と開閉アーム43を支持する支持部材44と、制御ユニット45と、を主に備える。
筐体41は、下枠12の立ち上がり部121に取り付けられる内側ケース411と、内側ケース411の上部を覆うように取り付けられる上側ケース412と、内側ケース411の下部を覆うように取り付けられる下側ケース413とを含んで構成される。内側ケース411、上側ケース412、及び下側ケース413は互いに着脱可能である。
図3及び図4に示すように、内側ケース411は、立ち上がり部121の見付面と対向する面に左右方向に長い開口部411aを有する。また、内側ケース411は、開口部411aの左右方向の両側に室外側に突出する突部414、415が形成される。突部414、415が嵌合穴121aに嵌合されることによって、障子開閉装置40が下枠12に固定される。これにより、障子開閉装置40の筐体41の内部空間と下枠12の空間125とが連通する。
内側ケース411には、LEDレンズ416及びボタン417を支持する支持プレート418が配置される。LEDレンズ416及びボタン417は、筐体41から室内側に一部が露出するように配置される。
図3に示すように、支持部材44は、支持プレート441と、固定金具442と、を含んで構成される。
支持プレート441は、内側ケース411よりも上側に配置され、筐体41の一部の空間を上下方向に区画する板状の部材である。支持プレート441には、上下方向に貫通する開口が形成される。
固定金具442は、支持プレート441の室外側の下部に配置され、支持プレート441と開閉アーム43とを支持する。固定金具442は、突部414及び突部415にネジ止めされることで内側ケース411に固定される。
次に、電動ユニット42について説明する。電動ユニット42は、筐体41の内側に配置され、開閉アーム43を駆動する。電動ユニット42は、電動機421と、減速機428と、出力軸422と、を含んで構成される。
電動機421は、障子開閉装置40の駆動源である。図3や図5、図6に示すように、電動機421は支持プレート441の上面に配置される。電動機421は、回転駆動するシャフト4211を有する。
シャフト4211は、減速機428に接続され、回転駆動することによって減速機428に電動機421の駆動力を伝達する。シャフト4211には、その先端側の外周面を覆うように円筒状のウォーム4212が配置される。
ウォーム4212は、シャフト4211に固定されている。ウォーム4212は、その外周面にねじ状の溝4213を有する。ウォーム4212は、減速機428に接続され、減速機428に電動機421の駆動力を伝達する。
減速機428は、歯車の回転速度を減速することでトルクを増加して電動機421からの駆動力を出力軸422に伝達する装置である。減速機428は、少なくとも1つの歯車を含んで構成される。本実施形態では、減速機428は3つの多段歯車を含んで構成される。具体的には、大径歯車であるウォームホイール4282と小径歯車4283とを有する第1減速歯車4281と、大径歯車4285と小径歯車4286とを有する第2減速歯車4284と、大径歯車4288と小径歯車4289とを有する第3減速歯車4287を含んで構成される。
第1減速歯車4281のウォームホイール4282は、ウォーム4212と噛み合い1組のウォームギア429を構成する。
図4に示すように、ウォームホイール4282がウォーム4212と噛み合い、小径歯車4283が大径歯車4285と噛み合い、小径歯車4286が大径歯車4288と噛み合い、小径歯車4289が出力軸422の後述する伝達歯車425と噛み合っている。この構成により、電動機421からのトルクの増加した駆動力が出力軸422に伝達される。
図4に示すように、出力軸422は、棒状の軸部材423と、焼結軸受424と、伝達歯車425と、駆動歯車426と、ケース427を有する。図3に示すように、出力軸422は、支持プレート441を貫通し、上下方向に延びるように配置される。
図3に示すように、軸部材423は、支持プレート441に形成される開口に挿通される。具体的には、軸部材423は、支持プレート441の開口の内周面に固定された焼結軸受424に摺動自在に取り付けられる。
軸部材423における支持プレート441よりも上側には、伝達歯車425が形成される。伝達歯車425は、減速機428の小径歯車4289と噛み合っている。即ち、出力軸422の伝達歯車425には、減速機428を介して電動機421の駆動力が伝達される。軸部材423の下端には、その外周面に複数の歯4261を有する駆動歯車426が形成される。即ち、出力軸422はその先端に駆動歯車426を有する。
ケース427は、支持プレート441とともに、伝達歯車425と伝達歯車425に電動機421の駆動力を伝達する歯車と軸部材423の一部を収容する。
電動機421が駆動すると、伝達歯車425に駆動力が伝わり、軸部材423が回転する。このとき、伝達歯車425及び駆動歯車426は、その回転軸が鉛直方向を向くように回転する。
次に、開閉アーム43について説明する。開閉アーム43は、電動機421の駆動力を利用して障子20を開閉する。図3に示すように、開閉アーム43は、筐体41の内部空間から空間125にわたって位置するように固定金具442に固定される。開閉アーム43は、全体として細長い板状であり、第1アームプレート431と、第2アームプレート436と、を含んで構成される。開閉アーム43は、一端に従動歯車432を有し、他端が障子20に連結される。開閉アーム43の一端は第1アームプレート431の一端に相当し、開閉アーム43の他端は第2アームプレート436の他端に相当する。
第1アームプレート431は、細長い板状であり、その一端の上面に従動歯車432が配置される。従動歯車432は、円盤状であり、その周縁部に複数の歯4321が形成される。第1アームプレート431と従動歯車432は、円盤状のスペーサ433、434、及び軸状のピン435によって互いに移動しないように固定される。具体的には、第1アームプレート431と従動歯車432は、上側からスペーサ433、従動歯車432、第1アームプレート431、スペーサ434の順に積み重ねた状態で、ピン435を貫通させることによって固定される。従動歯車432は、その回転軸が鉛直方向を向くように配置される。即ち、従動歯車432の回転軸は、駆動歯車426の回転軸と略平行である。
第2アームプレート436は、細長い板状部材であり、第1アームプレート431の他端側にピン436aによって回動可能に連結される。第2アームプレート436は、一端が係合部材52に支持され、他端に支持部436cを有する。
係合部材52は、下枠12に固定された板状部材である。係合部材52には、左右方向に延びる係合溝部521が形成される。第2アームプレート436の他端には、係合溝部521に係合されて案内され、かつ、回動軸として機能する突部436bが形成される。これにより、第2アームプレート436は、第1アームプレート431の移動に連動して左右方向にスライド移動可能であるとともに、戸先側下框22に対して回動可能である。
支持部436cは、戸先側下框22の立ち上がり部222の室内側の見付面に固定される。第2アームプレート436の他端は、ピン436dによって支持部436cに回動可能に連結される。
図3、図4、及び図7に示すように、開閉アーム43の従動歯車432は、電動ユニット42の駆動歯車426と噛み合う位置に配置される。即ち、開閉アーム43の一端が出力軸422からの駆動力を伝達可能に出力軸422に直接接続される。この構成により、電動機421が駆動すると、減速機428を介して伝達歯車425に駆動力が伝わり、駆動歯車426が回転し、駆動歯車426と噛み合う従動歯車432が回転する。従動歯車432が回転すると、図5及び図6に示すように、第1アームプレート431の他端が室外側に移動するとともに、第2アームプレート436の他端が戸先側下框22を室外側へ押すように移動し、第2アームプレート436の一端が係合溝部521をスライド移動して障子20が開かれる。
本実施形態では、電動ユニット42の出力軸422が障子20を開閉する開閉アーム43に直接接続されているので、障子開閉装置40全体のサイズの小型化が可能である。また、開閉アーム43の従動歯車432と電動ユニット42の駆動歯車426が噛み合うので、開閉アーム43の従動歯車432と電動ユニット42の駆動歯車426の間にカップリング等の連結具を介在させる必要がない。よって、開閉アームの軸と電動ユニットの軸のズレが生じ難くなり、駆動力のロスを抑制でき、障子20の開閉時における開閉音を低減できる。
次に、制御ユニット45について図8を参照しながら説明する。制御ユニット45は、受信部451と駆動制御部452とを含んで構成される。制御ユニット45の配置は特に制限されず、例えば、障子開閉装置40に内蔵しても、壁2に配置しても、枠体10に配置してもよい。本実施形態では、制御ユニット45は筐体41に収容される。
受信部451は、電動ユニット42に障子20を開閉させるための駆動指令を受信するセンサである。駆動指令は、スマートフォン等のモバイル端末やリモコン等の操作機器70から送信される。受信部451は、Bluetooth(登録商標)や赤外線等からの信号を受信可能に構成される。
駆動制御部452は、受信部451が受信する駆動指令に基づいて、電動ユニット42の駆動を制御するコンピュータである。具体的には、駆動制御部452は、電動機421に流す電流値を制御する。駆動制御部452には、筐体41に収容される電源部453から電力が供給される。電源部453には、外部電源3に接続された電源ケーブル60を介して電力が供給される。電源ケーブル60は、一端に電源プラグ61を有し、電源プラグ61をコンセント(図示省略)に差し込むことで外部電源3に接続するものであってもよく、壁2内に配線され、壁2内で一端が外部電源3に接続する隠蔽配線であってもよい。
受信部451が障子20を開く駆動指令を操作機器70から受信すると、駆動制御部452が電動機421に電流を供給して電動機421のシャフト4211を所定の方向に回転させる。減速機428を介して駆動歯車426から従動歯車432へ駆動力が伝わり、開閉アーム43によって障子20が所定の位置まで開くと、電動機421を流れる電流値が上昇する。駆動制御部452は、電動機421の電流値の上昇によって障子20が所定の位置まで開いたことを認識し、電動機421への電力の供給を停止する。
一方、受信部451が障子20を閉じる駆動指令を操作機器70から受信すると、駆動制御部452が電動機421に障子20を開く場合と反対方向に流れる電流を供給して、障子20を開く場合とは反対の方向にシャフト4211を回転させる。シャフト4211が回転すると、減速機428を介して駆動歯車426から従動歯車432へ駆動力が伝わり、開閉アーム43によって障子20が閉じ、電動機421を流れる電流値が上昇する。駆動制御部452は、電流値の上昇によって障子20が閉じたことを認識し、電動機421への電流の供給を停止する。
次に、図9を参照しながら電動ユニット42のウォームギア429の詳細について説明する。図9は、ウォームギア429の拡大平面図である。
ウォームギア429は、ウォーム4212からウォームホイール4282への回転を伝達するが、ウォームホイール4282からウォーム4212への回転の伝達を規制するセルフロック機能を有する。即ち、ウォームギア429は、シャフト4211の回転を小径歯車4283、第2減速歯車4284、及び第3減速歯車4287、出力軸422を介して開閉アーム43に伝達するが、開閉アーム43から出力軸422等を介してシャフト4211への回転の伝達を規制する。これにより、電動機421が静止している場合に、障子20に外力が加わったとしても、所定以下の力であれば、障子20から開閉アーム43、出力軸422、及び減速機428を介して電動機421に伝達する力を規制できる。
ウォームギア429のセルフロック機能によって外力の伝達を規制できる範囲は、ウォーム4212の進み角γに応じて変化する。進み角γとは、図9に示すように、平面視においてシャフト4211の回転軸に対して直交する仮想線Aに対して溝4213がなす角度である。
ウォーム4212の進み角γは、その角度が小さいほどウォームホイール4282からウォーム4212への回転の伝達をより規制でき、角度が大きいほどウォームホイール4282からウォーム4212への回転が伝達し易くなる。
本実施形態のウォーム4212の進み角γは、障子20が受ける風圧を基準に調整されている。即ち、進み角γは、障子20が受ける風圧が所定の値以下である場合に、ウォームホイール4282の回転がウォーム4212に伝達されず、障子20が受ける風圧が所定の値を超える場合にウォームホイール4282の回転がウォーム4212に伝達されるように調整される。本実施形態では、障子20が受ける風圧の値が1600Pa以下の場合にセルフロック機能を発揮させ、1600Paを超える場合にセルフロックが解除するように進み角γを調整したが、風圧の値は1600Paに限定されない。ウォームギア429のセルフロックが解除される風圧の値は、要求される障子20の耐風圧性能に応じて選択できる。
セルフロック機能は、障子20の力の電動機421への伝達を規制するという利点があるが、減速機428等の歯車が過負荷により破損するおそれもある。ウォームギア429によれば、障子20が受ける風圧が1600Paまでであればセルフロックが発揮されるが、風圧1600Paを超える力が障子20に加わるとセルフロックが解除される。セルフロックが解除されると、ウォームホイール4282の回転がウォーム4212に伝達可能になる。これにより、障子20側からの外力によって減速機428等の歯車に回転が回転可能になり、障子20から風圧1600Paを超える外力を受けても電動ユニット42内の歯車等に加わる負荷を逃がすことができる。
ここで、障子20から受ける外力による電動ユニット42への過負荷を防ぐために、開閉アーム43と、電動ユニット42の出力軸422との間にトルクリミッタを用いる方法も考えられる。しかし、トルクリミッタを用いる方法では所定の設定値を超えると、開閉アーム43と出力軸422間の力の伝達が解除されて、勢いよく障子20が閉じるので安全性の面で改善の余地がある。本実施形態では、風圧1600Paを超える力が加わると、歯車の回転によって障子20が閉じるので、障子20が閉じる速度が制限され、安全性が向上する。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態では、障子開閉装置40を、電動機421のシャフト4211に配置されるウォーム4212と、ウォーム4212に噛み合うウォームホイール4282とからなるウォームギア429を備え、開閉アーム43の一端が電動ユニット42の出力軸422に直接接続される構成とした。これにより、電動ユニット42が障子20を開閉する開閉アーム43に直接接続されているので、障子開閉装置40全体のサイズの小型化が可能である。また、ウォームホイール4282からウォーム4212への回転の伝達を規制できるので、障子20が風圧等による外力を受けても、開閉アーム43から電動機421への外力の伝達を規制でき、障子の耐風圧性能を向上させることができる。さらに、所定の負荷がかかるとウォームギア429のセルフロックを解除する構成とすることで、電動ユニット42内の歯車への負荷の伝達を解除できる。よって、障子開閉装置40は、耐風圧性能を満足しつつ、減速機428の歯車やウォームギア429への過負荷の伝達を遮断でき、サイズの小型化が実現できる。
また、本実施形態では、ウォーム4212の進み角γを、障子20が受ける風圧が1600Pa以下である場合にセルフロックが機能し、障子20が受ける風圧が1600Paを超える場合にウォームホイール4282からウォーム4212に回転が伝達されるように設定した。これにより、1600Paまでの風圧に対応できる優れた耐風圧性能を備えつつ、1600Paの強風が障子20に加わった場合にセルフロックを解除でき、電動ユニット42内の歯車に過負荷が加わることを防ぎ、当該歯車を保護することができる。
本実施形態では、建具1を、電動機421のシャフト4211に配置されるウォーム4212と、ウォーム4212に噛み合うウォームホイール4282とからなるウォームギア429を備える障子開閉装置40を有する構成とした。これにより、ウォームホイール4282からウォーム4212への回転の伝達を規制できるので、障子20が風圧等による外力を受けても、障子20から電動機421への外力の伝達を規制できる。よって、障子20が開いた状態であっても、障子20の耐風圧性能を向上させることができる。
次に、第2実施形態に係る障子開閉装置40Aについて説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については、同様の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図10は障子開閉装置40Aの筐体41と電動ユニット42Aと開閉アーム43Aを示す斜視図である。図11は障子開閉装置40Aの周辺の底面図である。図12は開閉アーム43Aの平面図である。なお、図10において筐体41は二点鎖線で示されており、図11において筐体41は二点鎖線で示されており、開閉アーム43A及び固定金具442の図示が省略されている。
障子開閉装置40Aは、筐体41と、電動ユニット42Aと、開閉アーム43Aと、支持部材44と、制御ユニット45と、を主に備える。第2実施形態に係る障子開閉装置40Aは、電動ユニット42Aと開閉アーム43Aとの接続部分の構造が障子開閉装置40と主に異なる。
電動ユニット42Aは、電動機421Aと、減速機428と、出力軸422Aと、を含んで構成される。
電動機421Aは、電動機421と同様にウォーム4212が形成されたシャフト4211を有するが、障子20を開く場合のシャフト4211の回転方向と、障子20を閉じる場合のシャフト4211の回転方向が電動機421とは逆である。
図10に示すように、出力軸422Aは、棒状の軸部材423と、焼結軸受424と、伝達歯車425と、突起部426Aと、ケース427を有する。
突起部426Aは、軸部材423の下端から下方に延出する略円柱状の突起である。突起部426Aは、図10及び図11に示すように、突起部426Aは、その外周面の一部から突出し、軸方向に延びる凸部4262を有する。
開閉アーム43Aは、全体として細長い板状であり、第1アームプレート431Aと、第2アームプレート436と、を含んで構成される。
第1アームプレート431Aは、細長い板状であり、その一端の上面に円盤状の固定部材432Aが配置される。第1アームプレート431Aと固定部材432Aは、円盤状のスペーサ433、434、及び軸状のピン437によって互いに移動しないように固定される。具体的には、第1アームプレート431Aと固定部材432Aは、上側からスペーサ433、固定部材432A、第1アームプレート431A、スペーサ434の順に積み重ねた状態で、ピン437を貫通させることによって固定される。
図12に示すように、ピン437の上端には、出力軸422Aの突起部426Aが嵌合する嵌合穴4371が形成される。嵌合穴4371は、平面視で略円形状の穴であり、その内周面に突起部426Aの凸部4262と嵌合可能な溝部4372を有する。障子開閉装置40Aは、突起部426Aと嵌合穴4371とが嵌合することで、開閉アーム43Aの一端が電動ユニット42の出力軸422Aに直接接続される。このとき、突起部426Aの外周面から突出する凸部4262と嵌合穴4371の内周面に形成された溝部4372とが嵌合するため、凸部4262が溝部4372を周方向に押し込みながら出力軸422Aが回転できる。これにより、出力軸422Aの回転を開閉アーム43Aにより確実に伝えることができる。
以上、本発明に関する実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、建具1は、横辷り出しの開閉窓により構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、建具は、縦辷り出しにより構成されてもよい。
第2実施形態では、突起部426Aが略円柱状であり、その外周面の一部から突出して軸方向に延びる凸部4262を有するように形成され、嵌合穴4371と突起部426Aが嵌合可能に形成されるが、突起部426Aと嵌合穴4371が嵌合可能であればその形状は特に限定されない。例えば、図13及び図14に示すように、突起部426B及び嵌合穴4373が断面視で略D字形状であってもよい。
第2実施形態では、出力軸422Aの下端に突起部426Aが形成され、開閉アーム43Aのピン437の上端に嵌合穴4371が形成されるが、出力軸422Aの下端に嵌合穴を形成し、ピン437の上端に突起部を形成して、嵌合穴と突起部とが嵌合する構成としてもよい。
1 建具
10 枠体
20 障子
40 障子開閉装置
42 電動ユニット
43 開閉アーム
421 電動機
422 出力軸
429 ウォームギア
4211 シャフト
4212 ウォーム
4282 ウォームホイール

Claims (2)

  1. 建物の開口に固定される枠体と、前記枠体内に開閉可能に取り付けられる障子を開閉する障子開閉装置であって、
    電動機と、前記電動機の駆動力を前記障子に伝達する出力軸と、前記電動機の駆動力を前記出力軸に伝達するウォームギアと、を有する電動ユニットと、
    一端が前記出力軸に直接接続され、他端が前記障子に連結される開閉アームと、を備え、
    前記ウォームギアは、前記電動機のシャフトに配置されるウォームと、前記電動機と前記出力軸との間に配置され、前記ウォームに噛み合うウォームホイールとからなり、
    前記ウォームは、前記障子が受ける風圧が所定の値以下である場合に、前記ウォームホイールの回転が前記ウォームに伝達されず、前記障子が受ける風圧が所定の値を超える場合に前記ウォームホイールの回転が前記ウォームに伝達される進み角を有する障子開閉装置。
  2. 請求項1に記載の障子開閉装置を備える建具。
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