JP7206137B2 - 乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バーナからの燃焼ガスが送られる燃焼ガス流路と、燃焼ガス流路からの燃焼ガスが供給される乾燥室と、乾燥室からの乾燥処理済ガスが排気ファンにより送られるガス排出流路とが備えられた乾燥装置に関する。
上記構成の乾燥装置として特許文献1には、メインバーナの燃焼ガスを乾燥室に供給して被乾燥物の乾燥を行い、乾燥室から排気ファンで排出される乾燥処理済ガス(文献では乾燥用気体)の一部を乾燥室に戻す分岐管とを備えた構成が記載されている。
特開2018-126202号公報
燃焼ガスを乾燥室に供給して乾燥を行う乾燥装置は、乾燥室から比較的高温の乾燥処理済ガスが排出されるため熱量を無駄に消費することになる。これに対し、特許文献1に記載されるように乾燥室から排出された乾燥処理済ガスの一部を乾燥室に戻す構成は、熱量の無駄な消費を抑制してエネルギーロスの低減が可能となる。
しかしながら、乾燥室から排出される乾燥処理済ガスの温度は燃焼ガスと比較して低温である。従って、特許文献1に記載されるように乾燥処理済ガス(乾燥用気体)を乾燥室に直接供給する構成では、燃焼ガスと乾燥処理済ガスとが適切に混合されないため、乾燥室の内部空間の温度が不均一になる現象を招き、例えば、乾燥室の一部の領域で良好な乾燥を行うものの、他の領域で乾燥不良を招くことも想像できた。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、エネルギーロスを低減しつつ良好な乾燥が可能な乾燥装置を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る乾燥装置は、バーナからの燃焼ガスが送られる
燃焼ガス流路と、前記燃焼ガス流路からの燃焼ガスが供給される乾燥室と、前記乾燥室か
らの乾燥処理済ガスが排気ファンにより送られるガス排出流路とが備えられた乾燥装置で
あって、その特徴構成は、前記燃焼ガス流路にチャンバーが形成され、前記ガス排出流路
に流れる乾燥処理済ガスの一部を前記チャンバーに供給する還流路が形成されると共に、
前記チャンバーが、前記燃焼ガス流路の上流側からの燃焼ガスを受け入れるため当該チャ
ンバーの壁面に形成された供給口と、前記還流路からの乾燥処理済ガスを受け入れるため
当該チャンバーの壁面から延び突出端が当該壁面と対向する壁面へ向けて内部空間に突出するダクトと、当該チャンバーの内部空間のガスを前記燃焼ガス流路の下流側に送り出すため当該チャンバーの壁面に形成された排出口とが形成されており、前記ダクトは、前記排出口から前記内部空間のガスを送り出すように設定された排出方向に対して交差する点にある。
この特徴構成によると、燃焼ガス流路で送られる燃焼ガスと、乾燥装置から排出される乾燥処理済ガスの一部とがチャンバーにおいて混合され、混合された混合ガスが乾燥室に供給される。そして、チャンバーの内部空間にダクトが突出して形成されているため、チャンバーの内部で流れるガスをダクトに接触させることにより、ガスの流れを乱してガスの混合を促進し、乾燥室の温度分布の不均一を抑制できる。
特に、例えば、チャンバーの壁面に形成された開口から乾燥処理済ガスをチャンバーの内部空間に供給する構成(内部空間にダクトを突出させない構成)を想定すると、この想定の構成では、開口からチャンバーの内部空間に供給される乾燥処理済ガスが最短距離で排出口から送り出される不都合を招くものである。これに対し、本特徴構成のようにダクトを介して乾燥処理済ガスを内部空間に供給する構成では、乾燥処理済ガスが短絡的に排出される不都合を抑制するだけなく、ダクトの開口から排出された乾燥処理済ガスを、チャンバーのうちダクトの開口に対向する壁面に衝突させ、チャンバーの内部空間のガスの流れを乱すことも可能となる。更に、ダクトが外部からの熱で温度が上昇するため、ダクトの内部に流れる乾燥処理済ガスの温度上昇を図ることも可能となる。
従って、チャンバー内で燃焼ガスと乾燥処理済ガスとを良好に混合させる結果、エネルギーロスを低減しつつ良好な乾燥が可能な乾燥装置が構成された。
本発明に係る乾燥装置の更なる特徴構成は、バーナからの燃焼ガスが送られる燃焼ガス流路と、前記燃焼ガス流路からの燃焼ガスが供給される乾燥室と、前記乾燥室からの乾燥処理済ガスが排気ファンにより送られるガス排出流路とが備えられた乾燥装置であって、
前記燃焼ガス流路にチャンバーが形成され、前記ガス排出流路に流れる乾燥処理済ガスの一部を前記チャンバーに供給する還流路が形成されると共に、前記チャンバーが、前記燃焼ガス流路の上流側からの燃焼ガスを受け入れるため当該チャンバーの壁面に形成された供給口と、前記還流路からの乾燥処理済ガスを受け入れるため当該チャンバーの壁面から内部空間に突出するダクトと、当該チャンバーの内部空間のガスを前記燃焼ガス流路の下流側に送り出すため当該チャンバーの壁面に形成された排出口とが形成されており、前記供給口が、前記チャンバーの内部空間に供給される燃焼ガスを前記ダクトの外面に衝突させるように開口位置が設定されている点にある。
この特徴構成によると、燃焼ガス流路で送られる燃焼ガスと、乾燥装置から排出される
乾燥処理済ガスの一部とがチャンバーにおいて混合され、混合された混合ガスが乾燥室に
供給される。そして、チャンバーの内部空間にダクトが突出して形成されているため、チ
ャンバーの内部で流れるガスをダクトに接触させることにより、ガスの流れを乱してガス
の混合を促進し、乾燥室の温度分布の不均一を抑制できる。
特に、例えば、チャンバーの壁面に形成された開口から乾燥処理済ガスをチャンバーの
内部空間に供給する構成(内部空間にダクトを突出させない構成)を想定すると、この想
定の構成では、開口からチャンバーの内部空間に供給される乾燥処理済ガスが最短距離で
排出口から送り出される不都合を招くものである。これに対し、本特徴構成のようにダク
トを介して乾燥処理済ガスを内部空間に供給する構成では、乾燥処理済ガスが短絡的に排
出される不都合を抑制するだけなく、ダクトの開口から排出された乾燥処理済ガスを、チ
ャンバーのうちダクトの開口に対向する壁面に衝突させ、チャンバーの内部空間のガスの
流れを乱すことも可能となる。更に、ダクトが外部からの熱で温度が上昇するため、ダク
トの内部に流れる乾燥処理済ガスの温度上昇を図ることも可能となる。
従って、チャンバー内で燃焼ガスと乾燥処理済ガスとを良好に混合させる結果、エネル
ギーロスを低減しつつ良好な乾燥が可能な乾燥装置が構成された。
これによると、供給口から供給される燃焼ガスをダクトの外面に衝突させることで、燃
焼ガスの流れを乱し、チャンバーの内部空間に拡散させることが可能となる。また、ダク
トに燃焼ガスが衝突することによりダクトの温度を上昇させ、このダクトから排出される
乾燥処理済ガスの温度上昇を図ることも可能となる。これにより、チャンバー内のガスの
温度分布を平均化させることが可能となる。
本発明に係る乾燥装置の更なる特徴構成は、バーナからの燃焼ガスが送られる燃焼ガス流路と、前記燃焼ガス流路からの燃焼ガスが供給される乾燥室と、前記乾燥室からの乾燥処理済ガスが排気ファンにより送られるガス排出流路とが備えられた乾燥装置であって、
前記燃焼ガス流路にチャンバーが形成され、前記ガス排出流路に流れる乾燥処理済ガスの一部を前記チャンバーに供給する還流路が形成されると共に、前記チャンバーが、前記燃焼ガス流路の上流側からの燃焼ガスを受け入れるため当該チャンバーの壁面に形成された供給口と、前記還流路からの乾燥処理済ガスを受け入れるため当該チャンバーの壁面から内部空間に突出するダクトと、当該チャンバーの内部空間のガスを前記燃焼ガス流路の下流側に送り出すため当該チャンバーの壁面に形成された排出口とが形成されており、前記排出口が、前記供給口から燃焼ガスが送り出される方向と、前記ダクトから乾燥処理済ガスが送り出される方向との何れに対しても交差する方向に前記内部空間のガスを送り出すように排出方向が設定されている点にある。
この特徴構成によると、燃焼ガス流路で送られる燃焼ガスと、乾燥装置から排出される
乾燥処理済ガスの一部とがチャンバーにおいて混合され、混合された混合ガスが乾燥室に
供給される。そして、チャンバーの内部空間にダクトが突出して形成されているため、チ
ャンバーの内部で流れるガスをダクトに接触させることにより、ガスの流れを乱してガス
の混合を促進し、乾燥室の温度分布の不均一を抑制できる。
特に、例えば、チャンバーの壁面に形成された開口から乾燥処理済ガスをチャンバーの
内部空間に供給する構成(内部空間にダクトを突出させない構成)を想定すると、この想
定の構成では、開口からチャンバーの内部空間に供給される乾燥処理済ガスが最短距離で
排出口から送り出される不都合を招くものである。これに対し、本特徴構成のようにダク
トを介して乾燥処理済ガスを内部空間に供給する構成では、乾燥処理済ガスが短絡的に排
出される不都合を抑制するだけなく、ダクトの開口から排出された乾燥処理済ガスを、チ
ャンバーのうちダクトの開口に対向する壁面に衝突させ、チャンバーの内部空間のガスの
流れを乱すことも可能となる。更に、ダクトが外部からの熱で温度が上昇するため、ダク
トの内部に流れる乾燥処理済ガスの温度上昇を図ることも可能となる。
従って、チャンバー内で燃焼ガスと乾燥処理済ガスとを良好に混合させる結果、エネル
ギーロスを低減しつつ良好な乾燥が可能な乾燥装置が構成された。
これによると、供給口からチャンバー内に供給される燃焼ガスと、ダクトから供給され
る乾燥処理済ガスとの何れも、短絡的に排出口から排出さることがなく、チャンバーの内部空間でのガスの混合を良好に行わせることが可能となる。
乾燥装置の構成を示す図である。 チャンバーの横断平面と、縦断側面とを示す図である。 網状体に備えられる温度センサの配置と、温度センサの位置の記号とを示す図である。 第1実験のチャンバーの構造と、第1実験の結果を表す3次元グラフとを示す図である。 第2実験のチャンバーの構造と、第2実験の結果を表す3次元グラフとを示す図である。 第1実験と第2実験との実験結果を表す2次元グラフを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1に示すように、乾燥室Rを内部に有した筐体1を備えると共に、都市ガス等の燃料を燃焼させるバーナ10と、バーナ10からの燃焼ガスを乾燥室Rに供給する燃焼ガス流路11と、燃焼ガス流路11に形成されたチャンバーCと、乾燥室Rの乾燥処理済ガスを排出するガス排出流路12と、このガス排出流路12に備えられた排気ファン13と、ガス排出流路12に送られる乾燥処理済ガスの一部をチャンバーCに供給する還流路15とで乾燥装置Aが構成されている。
乾燥装置Aは、洗濯直後の衣料や、タオル、シーツ等の水分を含んだ乾燥対象物の乾燥を行う。この乾燥装置Aは、乾燥室Rに横向きの駆動軸2aによって回転自在なドラム2を備え、このドラム2を駆動回転するモータ3を備えている。筐体1には、燃焼ガス流路11からの燃焼ガスを乾燥室Rに供給する供給ガイド壁4と、乾燥室Rから排出される乾燥処理済ガスを外部に案内する排出ガイド壁5とが形成されている。
チャンバーCは、燃焼ガス流路11から供給される燃焼ガスと、還流路15から供給される乾燥処理済ガスとを混合して乾燥処理済ガスを含む燃焼ガス(混合ガスと称する)を作り出し、チャンバーCより下流側の燃焼ガス流路11に送り出す。図1に示すように還流路15には開閉弁16を備えている。また、チャンバーCは、内部において温度の偏りが緩和された混合ガスを作り出すように構成されている。この構成については後述する。
前述したドラム2は、ステンレス材等を用いて有底筒状に形成され、外周壁に多数の貫通孔が形成されている。このドラム2は、筐体1の開閉扉(図示せず)の方向に開放する姿勢で備えられ、開閉扉を開放することでドラム2の内部に乾燥対象物を投入できる位置に配置されている。また、開閉扉を閉じ、バーナ10に点火し、排気ファン13を駆動し、ドラム2を駆動回転することにより乾燥対象物の乾燥が可能となる。
〔制御構成〕
この乾燥装置Aでは、チャンバーCより下流側の燃焼ガス流路11に流れるガスの温度を計測する第1温度センサS1と、乾燥室Rから排出された乾燥処理済ガスの温度を計測する第2温度センサS2とを備えると共に、これらの計測信号が入力する制御装置6を備えている。
制御装置6は、バーナ10に対する燃料(都市ガス)の供給量を調整する流量調整弁10Vを制御し、ドラム2を駆動するモータ3を制御し、排気ファン13を制御し、開閉弁16を制御する。
このような構成から、乾燥装置Aで乾燥を行う際には、制御装置6の制御によってバーナ10で燃料の燃焼が行われると共に、モータ3によってドラム2が回転駆動され、排気ファン13が駆動される。更に、第1温度センサS1で計測される温度が目標温度(180℃程度)に維持されるように制御装置6が流量調整弁10Vでの燃料の供給量を制御する。尚、初期状態において、開閉弁16は閉じ状態に維持される。
このような制御により、燃焼ガス流路11から供給される燃焼ガス(開閉弁16が開放する状態では混合ガス)が筐体1の供給ガイド壁4を介して乾燥室Rに供給される。そして燃焼ガスは、ドラム2の外周の多数の貫通孔からドラム2の内部に送り込まれ、乾燥対象物の乾燥が実現する。また、乾燥室Rを通過した乾燥処理済ガスは、排出ガイド壁5から排気ファン13に送られ、ガス排出流路12から外部に排出される。
このような初期の制御が継続し、第2温度センサS2で計測される温度が閾値(70℃程度)を超えたことを判定した場合に、制御装置6が開閉弁16を開放する。これにより、閾値を超えた高温の乾燥処理後ガスが、還流路15からチャンバーCに供給され、チャンバーCにおいて燃焼ガス流路11から供給される燃焼ガスと混合し、混合ガスとして乾燥室Rに供給される。
この乾燥装置Aでは、チャンバーCにおいて乾燥処理済ガスと燃焼ガスとを混合して混合ガスを作り出すため、バーナ10から供給される燃焼ガスの温度上昇を図らずとも乾燥処理済ガスの熱量を利用して混合ガスの温度上昇を図り、燃料の無駄な消費を抑制している。特に、本実施形態のチャンバーCは、燃焼ガスと乾燥処理済ガスとを均一に混合することで混合ガスの温度ムラを低減して良好な乾燥を可能にしている。
〔チャンバー〕
図1にはチャンバーCの斜視図を示しており、図2の上段には、チャンバーCの横断平面を示し、図2の下段にはチャンバーCの縦断側面を示している。これらの図に示すように、チャンバーCは、耐熱性と断熱性とに優れた材料で成る上壁21と、底壁22と、4つの側壁23とを備えている。本実施形態では、上壁21と、底壁22と、4つの側壁23とが等しいサイズの正方形として形成されている。これにより、上壁21と底壁22とは互いに平行する位置関係で配置され、4つの側壁23のうち互いに対向するもの同士が平行する位置関係となる。
本実施形態では、チャンバーCが上面視と、正面視と、側面視とにおいて正方向形となるが、チャンバーCの形状は、これに限るものではなく、例えば、平面視で上壁21と底壁22とが長方形や、五角形等の多角形に形成されるものであっても良い。
図1、図2に示すように、燃焼ガス流路11の上流側に連通する供給口24が、4つの側壁23の1つ形成されている。また、還流路15に連通するダクト25が、供給口24が形成された側壁23に隣接する側壁23から内部空間に向けて突設されている。このダクト25は金属材を円筒形に成形したものであり、突出端が、突出方向で対向する側壁23に対して比較的近接する位置に達するように突出量が設定されている。
このチャンバーCでは供給口24が、側壁23の横方向での中央(図2の上段では上下方向の中央)に形成されているため、ダクト25の突出量は側壁23の横幅(内部空間に露出する部位の横幅)の1/2を超えることが必要となる。特に、ダクト25の開口から排出される乾燥処理済ガスがチャンバーCの側壁23に衝突してガスの乱流を作り出すことを考えると、ダクト25の突出量は、側壁23の横幅(内部空間に露出する部位の横幅)の70~90%であることが望ましい。
燃焼ガス流路11の下流側に連通する排出口26が底壁22に形成され、更に、チャンバーCの内部で排出口26の上方を覆う位置に網状体27が配置されている。この網状体27は、外周部分が4つの側壁23との間に隙間が形成されないサイズで形成され、排出口26から上方に所定距離だけ離間する位置に支持されている。
特に、このチャンバーCは、供給口24が形成された側壁23と直交する方向視において、供給口24の中心とダクト25の中心とが重複するように相対的な位置関係が設定されている。これにより、供給口24から供給される燃焼ガスが、ダクト25に衝突し、上下に分かれて流れることになる。
また、チャンバーCの内部空間に供給口24から供給される燃焼ガスがダクト25の外面に衝突することにより、燃焼ガスの熱によってダクト25の温度を上昇させると共に、この燃焼ガスがダクト25の上下方向に分流する際に、ガスの流れが乱される。
更に、ダクト25から排出された乾燥処理済ガスは、対向する側壁23の内面によって流れが遮られるため、一部は側壁23に沿って流れ、残余は側壁23から離間する方向に流れ、乱流が作り出される。前述したように供給口24から供給された燃焼ガスがダクト25に衝突して乱流となるため、この燃焼ガスと乾燥処理済ガスとがチャンバーCの内部空間で撹拌されるように流れ、結果として燃焼ガスと乾燥処理済ガスとが良好に混合した混合ガス(乾燥処理済ガスを含む燃焼ガス)が作り出される。
乾燥装置Aで乾燥が行われる際には、排気ファン13が駆動されるため乾燥室Rに負圧が作用する。従って、チャンバーCの内部空間では、混合ガスが排出口26に流れ、網状体27に接触することにより、更に撹拌が行われ、温度にムラのない混合ガスが、燃焼ガス流路11の下流側から乾燥室Rに供給される。
〔混合状態を確認する実験結果〕
チャンバーCの内部空間において乾燥処理済ガスと燃焼ガスとの混合状態を確認するために第1実験と第2実験とを行っており、これらの実験に用いた温度センサTの配置を図3に示し、実験結果を図4~図6に示している。
図3に示すように、これらの実験では、網状体27の25箇所に等間隔で備えた温度センサTでガスの温度を計測している。また、これら複数の温度センサTの計測値の判別を可能にするため、複数の温度センサTの位置をCH1~CH25として示している。
第1実験では、図4に示すように実施形態で説明した構成と類似する構造のチャンバーCが用いられているが、ダクト25を備えずに側壁23の一つに還元開口15Hが形成されている。この第1実験の結果の温度分布を立体的な形状から把握可能な3次元グラフとして図4に示しており、25箇所の温度センサTの各々で計測された温度を図6に2次元グラフとして示している。
尚、図4に示す3次元グラフではX軸方向とY軸方向とを、図3に示す網状体27の平面視におけるX軸方向とY軸方向と対応させ、X軸方向とY軸方向とに直交する方向に温度の計測値(℃)を取っている。
また、図6に示す2次元グラフは、第1実験において、25箇所に温度センサTを識別する数値(CH1~CH25)を横軸に取り、各々の温度センサTで計測された温度を縦軸に取り、個々の温度の計測値を◇印として示し、この◇印を直線で結んだ構造を有している。
図4に示す3次元グラフと、図6に示す2次元グラフとから判断して、第1実験では、網状体27のうち、還元開口15Hに近い位置の温度が低く、この還元開口15Hから離れた位置ほど温度が高く、温度差も大きく、ガスの混合が不充分であることが理解できる。このようにチャンバーCの排出口26から排出される混合ガス(乾燥処理済ガスと混合した燃焼ガス)の温度は、排出口26の断面においても温度の分布が平均化されず、結果として、乾燥室Rに供給される混合ガスの温度に偏りのあるものとなる。
これに対し、第2実験では、図5に示すように実施形態で説明した構成のチャンバーCが用いられている。この第2実験の結果の温度分布を立体的な形状から把握可能な3次元グラフとして図5に示しており、25箇所の温度センサTの各々で計測された温度を図6に2次元グラフとして示している。
この第2実験でも、図5に示す3次元グラフではX軸方向とY軸方向とを、図3に示す網状体27の平面視におけるX軸方向とY軸方向と対応させ、X軸方向とY軸方向とに直交する方向に温度の計測値(℃)を取っている。
また、図6に示す2次元グラフは、第2実験において、25箇所に温度センサTを識別する数値(CH1~CH25)を横軸に取り、各々の温度センサTで計測された温度を縦軸に取り、個々の温度の計測値を■印として示し、この■印を直線で結んだ構造を有している。
図5に示す3次元グラフと、図6に示す2次元グラフとから判断して、第2実験では、第1実験と比較して、網状体27のうち、ダクト25の基端に近い位置の温度と、このダクト25の開口に近い位置の温度との温度差が小さく、温度分布が平均化していることが理解できる。このようにチャンバーCの排出口26から排出される混合ガス(乾燥処理済ガスと混合した燃焼ガス)の温度は平均化する。
〔実施形態の作用効果〕
このように、ダクト25と、供給口24と、排出口26と、網状体27との配置により、チャンバーCの内部において乾燥処理済ガスと燃焼ガスとの何れもが排出口26に短絡的に流れる不都合を抑制するだけでなく、チャンバーCの内部に乱流を作り出して乾燥処理済ガスと燃焼ガスとの良好な混合が実現する。
また、チャンバーCで混合した混合ガスは、先に説明した実験結果から明らかなように排出口26から送り出される時点で、この排出口26の断面に沿う方向での温度分布が平滑化する。その結果、乾燥室Rに、乾燥処理済ガスと混合した燃焼ガス(混合ガス)を乾燥室Rに供給することにより、偏りのない均一な乾燥を実現するだけでなく、エネルギーロスを低減しつつ良好な乾燥を実現する。
また、乾燥を行う際にバーナ10から燃焼ガスを乾燥室Rに供給した後に、第2温度センサS2で計測される温度が閾値を超えるまで開閉弁16を閉じ状態に維持されるので、乾燥装置Aで乾燥を開始した初期において、低温の乾燥処理済ガスが乾燥室Rに供給される不都合を解消して無理のない乾燥を可能にする。
なお、上記実施形態(下記の別実施形態を含む)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)チャンバーCの形状は実施例において一部説明しているが、この説明の他に、例えば、断面形状が球状や楕円状の内部空間を有するものや、凹凸を有する壁面で取り囲まれる内部空間を備えて構成することも可能である。また、チャンバーCの壁面が曲面となるものでは、排出口26を任意の位置に形成しても良い。
この別実施形態(a)では、チャンバーCを任意の形状に設定できるため、乾燥装置AにおいてチャンバーCの配置の自由度が増し、設計も容易となる。特に、チャンバーCの内面の形状が非平滑化するものでは、内部空間でのガスの流れを乱して撹拌を促進し、良好な混合を実現する。
(b)供給口24からダクト25に衝突するように燃焼ガスを供給する構成として、例えば、ダクト25の上面近くや、下面近くに燃焼ガスを衝突させるように、供給口24からの燃焼ガスの送出方向を設定する。
この別実施形態(b)の構成では、燃焼ガスのうちダクト25に衝突しない一部のものをチャンバーCの内部に供給することで、比較的高速となる燃焼ガスの流れをチャンバーCの内部に作り出し、燃焼ガスと乾燥処理済ガスとの撹拌を促進できる。
(c)供給口24からチャンバーCの内部空間に燃焼ガスを供給する方向と、ダクト25の姿勢とは必ずしも直交する必要はなく、所定の角度で交差するように位置関係を設定できる。
(d)乾燥装置Aとして、筐体1の形状を任意に設定することが可能であり、例えば、ドラム2を備えない構成のものでも良い。
(e)チャンバーCにおいて、供給口24とダクト25と排出口26との位置関係は、実施形態や、既に説明した別実施形態の構成に限るものはなく、任意に設定することが可能である。具体例として、例えば、ダクト25が備えられる側壁23に排出口26を形成することや、上壁21に排出口26を形成することも考えられる。
(f)別実施形態(e)の変形例として、供給口24の位置を側壁23の横方向での中央よりダクト25の基端側に偏位したものを想定することも可能である。このような想定では、ダクト25の突出量を実施形態に示したものより短くすることも考えられる。更に、ダクト25が緩やかに湾曲する形状のものを用いることも考えられる。また、ダクト25は、断面形状が円形に限るものではなく、断面形状を多角形や長円等の非円形に設定することも可能である。
本発明は、バーナからの燃焼ガスを乾燥室に供給する構成の乾燥装置に利用できる。
10 バーナ
11 燃焼ガス流路
12 ガス排出流路
13 排気ファン
15 還流路
24 供給口
25 ダクト
26 排出口
A 乾燥装置
C チャンバー
R 乾燥室

Claims (3)

  1. バーナからの燃焼ガスが送られる燃焼ガス流路と、前記燃焼ガス流路からの燃焼ガスが供給される乾燥室と、前記乾燥室からの乾燥処理済ガスが排気ファンにより送られるガス排出流路とが備えられた乾燥装置であって、
    前記燃焼ガス流路にチャンバーが形成され、前記ガス排出流路に流れる乾燥処理済ガスの一部を前記チャンバーに供給する還流路が形成されると共に、
    前記チャンバーが、前記燃焼ガス流路の上流側からの燃焼ガスを受け入れるため当該チャンバーの壁面に形成された供給口と、前記還流路からの乾燥処理済ガスを受け入れるため当該チャンバーの壁面から延び突出端が当該壁面と対向する壁面へ向けて内部空間に突出するダクトと、当該チャンバーの内部空間のガスを前記燃焼ガス流路の下流側に送り出すため当該チャンバーの壁面に形成された排出口とが形成されており、
    前記ダクトは、前記排出口から前記内部空間のガスを送り出すように設定された排出方向に対して交差する、乾燥装置。
  2. バーナからの燃焼ガスが送られる燃焼ガス流路と、前記燃焼ガス流路からの燃焼ガスが供給される乾燥室と、前記乾燥室からの乾燥処理済ガスが排気ファンにより送られるガス排出流路とが備えられた乾燥装置であって、
    前記燃焼ガス流路にチャンバーが形成され、前記ガス排出流路に流れる乾燥処理済ガスの一部を前記チャンバーに供給する還流路が形成されると共に、
    前記チャンバーが、前記燃焼ガス流路の上流側からの燃焼ガスを受け入れるため当該チャンバーの壁面に形成された供給口と、前記還流路からの乾燥処理済ガスを受け入れるため当該チャンバーの壁面から内部空間に突出するダクトと、当該チャンバーの内部空間のガスを前記燃焼ガス流路の下流側に送り出すため当該チャンバーの壁面に形成された排出口とが形成されており、
    前記供給口が、前記チャンバーの内部空間に供給される燃焼ガスを前記ダクトの外面に衝突させるように開口位置が設定されている乾燥装置。
  3. バーナからの燃焼ガスが送られる燃焼ガス流路と、前記燃焼ガス流路からの燃焼ガスが供給される乾燥室と、前記乾燥室からの乾燥処理済ガスが排気ファンにより送られるガス排出流路とが備えられた乾燥装置であって、
    前記燃焼ガス流路にチャンバーが形成され、前記ガス排出流路に流れる乾燥処理済ガスの一部を前記チャンバーに供給する還流路が形成されると共に、
    前記チャンバーが、前記燃焼ガス流路の上流側からの燃焼ガスを受け入れるため当該チャンバーの壁面に形成された供給口と、前記還流路からの乾燥処理済ガスを受け入れるため当該チャンバーの壁面から内部空間に突出するダクトと、当該チャンバーの内部空間のガスを前記燃焼ガス流路の下流側に送り出すため当該チャンバーの壁面に形成された排出口とが形成されており、
    前記排出口が、前記供給口から燃焼ガスが送り出される方向と、前記ダクトから乾燥処理済ガスが送り出される方向との何れに対しても交差する方向に前記内部空間のガスを送り出すように排出方向が設定されている乾燥装置。
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