JP7205549B2 - 臭気センサデータ補正装置、臭気センサデータ補正方法、及びプログラム - Google Patents

臭気センサデータ補正装置、臭気センサデータ補正方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、本発明は、臭気センサが出力する臭気データを補正する臭気センサデータ補正装置、臭気センサデータ補正方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
非特許文献1には、複数のセンサ素子が設けられた臭気センサについて開示がされている。具体的には、それらのセンサ素子には、センサ素子ごとに異なる特性を有する感応膜が設けられている。また、センサ素子は、感応膜に吸着する分子に対して、特異な反応をするように構成されている。
「嗅覚センサーの業界標準を目指す「MSSアライアンス」発足~MSS技術実用化に向けた基礎的要素技術確立を目指して~」,[online],2015年9月29日,日本電気株式会社,[平成27年9月1日検索],インターネット<URL:http://jpn.nec.com/press/201509/20150929_01.html>
しかしながら、上述した感応膜を有する臭気センサは、感応膜の製造後の状態により、臭気センサ間に個体差が生じるため、異なる臭気センサを用いて臭気を計測した場合、臭気センサ間で計測誤差が生じる。
本発明の目的の一例は、臭気センサ間の個体差による計測誤差を抑制する、臭気センサデータ補正装置、臭気センサデータ補正方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における臭気センサデータ補正装置は、
第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、補正係数を算出する、算出部と、
前記補正係数に基づいて、対象の臭気を前記臭気センサが計測して得た第三の臭気データを補正する、補正部と、
を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における臭気センサデータ補正方法は、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、補正係数を算出する、ステップと、
(b)前記補正係数に基づいて、対象の臭気を前記臭気センサが計測して得た第三の臭気データを補正する、ステップと、
を有することを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは
コンピュータに、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、補正係数を算出する、ステップと、
(b)前記補正係数に基づいて、対象の臭気を前記臭気センサが計測して得た第三の臭気データを補正する、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、臭気センサ間の個体差による計測誤差を抑制することができる。
図1は、臭気センサデータ補正装置の一例を示す図である。 図2は、補正係数を算出するフェーズのシステムの一例を示す図である。 図3は、基準臭気データ及び計測臭気データのデータ構造の一例を示す図である。 図4は、臭気データの波形の一例を示す図である。 図5は、補正係数データのデータ構造の一例を示す図である。 図6は、計測臭気データを補正するシステムの一例を示す図である。 図7は、臭気センサデータ補正装置の補正係数を算出する動作の一例を示す図である。 図8は、臭気センサデータ補正装置が臭気データを補正する動作の一例を示す図である。 図9は、臭気センサデータ補正装置を実現するコンピュータの一例を示す図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について、図1から図9を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、図1を用いて、本実施の形態における臭気センサデータ補正装置1の構成について説明する。図1は、臭気センサデータ補正装置の一例を示す図である。
図1に示す臭気センサデータ補正装置1は、臭気センサ間の個体差による計測誤差を抑制する装置である。また、図1に示すように、臭気センサデータ補正装置1は、算出部2と、補正部3とを有する。
このうち、算出部2は、基準となる基準臭気(第一の臭気)を示す基準臭気データ(第一の臭気データ)と、基準臭気を臭気センサが計測して得た計測臭気データ(第二の臭気データ)とに基づいて、補正係数を算出する。補正部3は、補正係数に基づいて、対象の臭気を臭気センサが計測して得た計測臭気データ(第三の臭気データ)を補正する。
このように、本実施の形態においては、算出した補正係数を用いて、臭気センサが対象の臭気を計測して得た計測臭気データを補正するので、臭気センサ間の個体差による計測誤差を抑制できる。
また、上述した臭気センサデータ補正装置1は、算出部2と補正部3とを有する構成であれば、算出部2と補正部3とを別々の装置に分けた構成としてもよい。
なお、算出部2と補正部3とを別の装置にした場合、例えば、算出部2を検査装置に設け、補正部3を臭気解析装置に設けることなどが考えられる。検査装置は、例えば、工場出荷時に上述した補正係数などを設定する装置などである。臭気解析装置は、例えば、臭気センサと直接接続される端末装置、又は、臭気センサとネットワークを介して接続されるサーバコンピュータなどである。
[システム構成]
続いて、図2を用いて、本実施の形態における補正係数の算出についてより具体的に説明する。図2は、補正係数を算出するフェーズのシステムの一例を示す図である。
図2に示すように、本実施の形態における、補正係数を算出するフェーズにおいて、システムは算出部2に加えて、基準臭気センサ21a、臭気センサ21b、取得部23を用いて補正係数を算出する。基準臭気センサ21aは、感応膜22a、感応膜22bを有する。臭気センサ21bは、感応膜22c、感応膜22dを有する。更に、算出部2は、前処理部24、補正係数算出部25、補正係数取得部26を有する。
補正係数の算出について説明する。補正係数を算出する場合、まず、取得部23は、基準となる臭気センサである基準臭気センサ21aが、基準となる基準臭気(リファレンスガス)を計測した計測結果(基準臭気データ)を取得する。
なお、基準臭気データは、一つの基準臭気センサから得られたデータでもよいし、複数の基準臭気センサから基準臭気をそれぞれ計測することで得られた複数の計測結果を用いてもよい。例えば、平均、中央値などの統計処理を用いて、基準臭気データとしてもよい。
続いて、算出部2は、補正係数を設定する対象となる臭気センサ21bが、基準臭気を計測した計測結果(計測臭気データ)を取得する。その後、算出部2は、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとを用いて、計測時において、対象の臭気を臭気センサ21bが計測した計測臭気データを補正するための補正係数を算出する。
基準臭気センサ21aは、補正係数を算出する場合に用いられる、基準となる臭気センサで、一つ以上の感応膜22を有する。図2の例では、基準臭気センサ21aは、感応膜22a、22bを有する。具体的には、基準臭気センサ21aは、基準臭気を計測し、感応膜22a、22bごとの基準となる臭気データを、取得部23へ出力する。
臭気センサ21bは、補正係数を設定する対象となる臭気センサで、一つ以上の感応膜22を有する。図2の例では、臭気センサ21bは、感応膜22c、22dを有する。具体的には、臭気センサ21bは、補正係数を設定する場合、基準臭気を計測し、感応膜22c、22dごとに基準臭気データを、算出部2へ出力する。また、計測時において、対象の臭気を計測し、感応膜22c、22dごとに対象の臭気を計測した計測臭気データを、算出部2へ出力する。
臭気センサ21(21a、21b)について説明をする。臭気センサは、化学物質を検出する素子を用いて、空気中の化学物質を検出するセンサである。具体的には、臭気センサは、感応膜に分子が吸着、離脱したことによるデバイスの粘弾性、動力学特性(質量、慣性モーメントなど)に関連する物理量の変化を利用するものであれば、カンチレバー式、膜型、光学式、ピエゾ、振動応答によるものでもよい。例えば、臭気センサは、膜型表面応力センサ(MSS:Membrane-type Surface stress Sensor)などが考えられる。
MSSは、複数のMSS素子を有する臭気センサである。MSS素子は、感応膜と、感応膜を支持する支持部材と、支持部材を囲む配線基板と、支持部材と配線基板とを連結する複数のブリッジとを有する。また、ブリッジはピエゾ抵抗素子を有する。
感応膜は、物質が吸着した場合、感応膜に歪が発生する。支持部材は、感応膜を支持する部材で、感応膜の歪に応じて歪む仕組みを有する。ブリッジは、支持部材に連結され、上述した歪によりブリッジに応力がかかると、ブリッジに埋め込まれたピエゾ抵抗素子の電気抵抗が変化する。すなわち、MSSは、この電気抵抗を計測し、配線基板を介し、計測結果を表す臭気データを出力する。
また、MSS素子の感応膜の材質は、MSS素子ごとに異なるが、MSS素子が検出する物質の種類は一つに固定されない。そのため、感応膜の材質は、臭気を構成する物質の集合に応じて異なる。なお、感応膜は、感応膜を構築するための基板上に、化学物質を付着させて形成される。付着方法は、例えば、インクジェット方式、ディップ方式などによる液体の塗布、蒸着などの方法を用いる。
取得部23は、基準臭気センサ21aから感応膜22ごとの計測結果を表す基準臭気データを取得する。具体的には、取得部23は、基準臭気センサ21aから取得した基準臭気データを、あらかじめ不図示の記憶部に記憶する。例えば、取得部23は、感応膜22それぞれを識別する感応膜識別情報と、感応膜22それぞれが出力した臭気データとを関連付けた基準臭気データを取得し、記憶部に記憶する。
なお、上述した記憶部は、臭気センサデータ補正装置1の内部に設けてもよいし、臭気センサデータ補正装置1の外部に設けてもよい。外部に設けた場合、臭気センサデータ補正装置1は、外部に設けられた記憶部と通信をして、基準臭気データを取得する。
図3は、基準臭気データ及び計測臭気データのデータ構造の一例を示す図である。図3の基準臭気データ31は、感応膜22a、22bを識別する感応膜識別情報を表す「1」「2」と、感応膜22a、22bそれぞれが出力した臭気データを表す「data1」「data2」とが関連付けられて記憶されている。
算出部2は、感応膜22ごとに補正係数を算出する。また、算出部2は、前処理部24、補正係数算出部25、補正係数取得部26を有する。ただし、前処理部24は、算出部2に設けなくてもよい。
具体的には、算出部2は、まず、対象となる臭気センサ21bから、基準臭気を計測した計測臭気データを取得する。図3の計測臭気データ32は、感応膜22c、22dを識別する感応膜識別情報を表す「3」「4」と、感応膜22c、22dそれぞれが出力した基準臭気を計測した臭気データを表す「data3」「data4」とが関連付けられている。
続いて、算出部2は、基準臭気データと、基準臭気を計測した計測臭気データとを用いて、感応膜22ごとに補正係数を算出する。具体的には、算出部2は、感応膜「1」(22a)と感応膜「3」(22c)とが対応する感応膜である場合、感応膜「1」の臭気データ「data1」と感応膜「3」の臭気データ「data3」とを用いて、補正係数を算出する。また、算出部2は、感応膜「2」(22b)と感応膜「4」(22d)とが対応する感応膜である場合、感応膜「2」の臭気データ「data2」と感応膜「4」の臭気データ「data4」とを用いて、補正係数を算出する。
算出部について詳細に説明をする。
前処理部24は、基準臭気データ、基準臭気を計測した計測臭気データに対して前処理をする。具体的には、数1に示すように、基準臭気データと基準臭気を計測した計測臭気データとを、線形変換行列を用いて前処理する。ただし、前処理に必ずしも線形変換行列を用いなくてもよい。
Figure 0007205549000001
前処理は、例えば、(A)統計量の取得、(B)ダウンサンプリング、(C)平滑化、(D)オフセットの除去、(E)特徴量の抽出、(F)重み付などの処理である。
図4を用いて前処理について説明する。図4は、臭気データの波形の一例を示す図である。図4は、縦軸に臭気データのレベルLを示し、横軸に時間tを示している。
(A)統計量の取得について説明する。
統計量の取得は、例えば、振幅、平均を算出する処理などである。振幅を算出する処理は、図4の例では、時刻t0におけるレベルL0と、時刻tmにおけるレベルLmとを取得して、レベルLmとレベルL0との差(Lm-L0)を振幅とする。振幅は、感応膜22の反応の大きさに関係する。この臭気データのレベルから振幅を算出する処理は、図4の例においては、例えば数2に示すような線形変換行列を用いて表すことができる。
Figure 0007205549000002
平均を算出する処理は、例えば、臭気データのレベルの一部又は全体の平均を算出する。平均を算出する処理は、図4の時刻t0から時刻tnの間のレベルの平均を算出する場合、時刻t0から時刻tnの時間にサンプリングした臭気データの数がN個である場合、臭気データN個のレベルの平均を算出する。このように、平均を算出することにより、臭気データにのったノイズの低減などが期待できる。
なお、臭気データのレベルから平均を算出する処理は、例えば数3に示すような線形変換行列を用いて表すことができる。
Figure 0007205549000003
(B)ダウンサンプリングについて説明する。
ダウンサンプリングは、例えば、所定周期ごとに臭気データを取得する処理(間引き処理)などである。なお、ダウンサンプリングを用いることで、データ量を抑制できるので、処理速度を向上させることができる。
ダウンサンプリングの処理は、例えば、数4に示すような線形変換行列を用いて表すことができる。数4の例の線形変換行列は、臭気データを1/3に間引きをする。
Figure 0007205549000004
(C)平滑化について説明する。
平滑化は、例えば、臭気データに移動平均フィルタ、ガウシアンフィルタ、中央値フィルタ、などを適用する処理である。平滑化を用いることで、臭気データのレベルに乗ったノイズを低減できる。平滑化の処理は、線形変換の場合、例えば、移動平均フィルタ、ガウシアンフィルタなどを用いる。例えば、それぞれ数5、数6のカーネルが用いられる。
Figure 0007205549000005
Figure 0007205549000006
具体的なカーネルの使用方法を、移動平均フィルタの例を用いて説明する。移動平均フィルタのカーネルは数5で表される。ここで、カーネルのサイズを(1×3)とすると、カーネルは(1/3 1/3 1/3)と表される。このカーネルと、臭気データとを、ずらしながら掛け、さらに足し合わせることで、臭気データを移動平均フィルタで平滑化できる。
すなわち、移動平均フィルタの処理は、例えば、数7に示すような線形変換行列を用いて表すことができる。ガウシアンフィルタにおいても、例えばカーネルのサイズを(1×3)、分散の大きさを1と決めてカーネルを決定した後、同様の計算を行うことで、臭気データをガウシアンで平滑化できる。
非線形変換の場合、例えば中央値フィルタでは、カーネルのサイズが(1×3)とすると、臭気データに対して、三つずつずらしながらデータを選択し、それぞれ中央値をとれば中央値フィルタで平滑化できる。なお、移動平均フィルタ、ガウシアンフィルタ、中央値フィルタは一例であって、ガボールフィルタなど、他のフィルタを用いて平滑化を行ってもよい。また、提示した数値は一例であって、別の数値を用いてカーネルを決定してもよい。
Figure 0007205549000007
(D)オフセットの除去について説明する。
オフセットの除去は、例えば、臭気データのレベルそれぞれから、レベルの一部又は全部の平均値を差し引く処理、又は、臭気データのレベルそれぞれから、所定時刻における臭気データのレベルを差し引く処理である。このようなオフセットの除去をすることで、バイアスが除去できる。なお、臭気データのレベルから、レベルの平均値を差し引く処理は、例えば、数8に示すような線形変換行列を用いて表される。
Figure 0007205549000008
また、臭気データのレベルLそれぞれから、図4の時刻t0における臭気データのレベルL0を差し引く処理は、例えば、数9に示すような線形変換行列で表される。
Figure 0007205549000009
(E)速度定数の寄与度の特徴量の抽出について説明する。
臭気データから、感応膜への分子の吸脱着の速さ(速度定数)の寄与の大きさを特徴量とするような変換をしてもよい。例えば、数10に示すような線形変換行列を用いてもよい。
Figure 0007205549000010
(F)重み付について説明する。
重み付は、重視したい箇所の臭気データを指定して重み付をする処理である。重み付をすることで、臭気データの任意の重要な箇所を重視できる。重み付は、数11に示すような線形変換行列を用いてもよい。数11に示す線形変換行列は、図4の波形の立ち上がり時刻t0の直前の時刻から、立ち下り時刻tmの直後の時刻に取得した臭気データにおいて、レベルL0、Lmを注目させるための線形変換行列である。すなわち、数11の値0.1、0.3、0.1は、レベルL1、Lm及びその近辺のレベルLを大きな値とする。
Figure 0007205549000011
また、臭気データを用いて回帰分析や判別分析を行う場合、例えば、数12のような線形モデルがそのまま、あるいは式の一部として用いられる。この線形モデルを用いる場合、その出力は、重みwiとxiの掛け算が足し合わされた合計値をもとに決定される。すなわち、wiとxiの絶対値が大きいほど、その出力に寄与しているものと考えられる。そのため、作成した線形モデルの係数を重みとすることで、回帰分析や判別分析の出力に寄与する部分の臭気データを重視できる。線形モデルの係数wiを重みとする場合、例えば、数12に示すような線形変換行列が用いられる。なお、このとき臭気データは標準化されていてもよいし、されていなくてもよい。
Figure 0007205549000012
なお、上述した前処理を二つ以上組み合わせて用いてもよい。例えば、(D)オフセットを除去した後、(C)平滑化などの処理を行ってもよい。
補正係数算出部25は、例えば、数13に示すような式を最小化することで、補正係数αを算出する。最小化には、例えば、最小二乗法や確率的勾配降下法、などを用いてもよい。
Figure 0007205549000013
又は、補正係数算出部25は、例えば、数14に示すように、上述した線形変換行列(前処理)を適用した後、最小化することで補正係数αを算出してもよい。
Figure 0007205549000014
更に、補正係数算出部25は、例えば、数15に示すように、条件ごとに、最小化することで、補正係数αを算出してもよい。ここで、条件とは、温度、湿度、基準となる臭気の種類などを組み合わせた計測条件である。
Figure 0007205549000015
又は、補正係数算出部25は、例えば、数16に示すように、条件ごとに、上述した線形変換行列(前処理)を適用し、最小化することで、補正係数αを算出してもよい。
Figure 0007205549000016
補正係数取得部26は、補正係数算出部25において算出した補正係数を取得する。具体的には、補正係数取得部26は、補正係数算出部25から補正係数を取得した後、補正係数データを生成して、不図示の記憶部に記憶する。補正係数取得部26は、例えば、補正係数α又はαを用いて補正係数データを生成し、上述したように臭気センサデータ補正装置1の内部に設けられた記憶部、又は、外部に設けられた記憶部に記憶する。
図5は、補正係数データのデータ構造の一例を示す図である。図5に示す補正係数データ51は、臭気センサ21bを識別するセンサ識別情報を表す「S1」と、感応膜22c、22dを識別する感応膜識別情報を表す「3」「4」と、感応膜22c、22dそれぞれに対する補正係数αを表す「cr3」「cr4」とが関連付けられて記憶されている。
また、図5に示す補正係数データ52は、臭気センサ21bを識別するセンサ識別情報を表す「S1」と、条件を表す「con1」「con2」と、感応膜22c、22dを識別する感応膜識別情報を表す「3」「4」と、条件ごとの感応膜22c、22dそれぞれに対する補正係数αを表す「cr3_1」「cr4_1」「cr3_2」「cr4_2」とが関連付けられて記憶されている。
続いて、図6を用いて、本実施の形態における臭気センサデータの補正についてより具体的に説明する。図6は、計測臭気データを補正するシステムの一例を示す図である。
図6に示すように、本実施の形態における、計測した臭気データを補正するフェーズにおいて、システムは、臭気センサ21と補正部3とを有する。更に、システムは、臭気解析部61、出力部62を用いて臭気解析をし、その解析結果を出力する。
補正部3は、計測時において、対象となる臭気を臭気センサ21bが計測した感応膜22c、22dごとの計測臭気データを、感応膜22c、22dに対応する補正係数α又はαを用いて補正する。具体的には、補正部3は、まず、臭気センサ21bに対応する補正係数データを取得する。また、補正部3は、臭気センサ21bが計測した計測臭気データを取得する。
次に、補正部3は、対象となる臭気を計測した計測臭気データと補正係数データとを用いて、感応膜22c、22dごとの計測臭気データを補正する。補正部3は、条件がない場合、補正係数データ51を取得し、感応膜22c、22dごとの臭気データのレベルに、補正係数αを乗算する。
また、補正部3は、条件がある場合、条件を用いて補正係数データ52を参照し、条件に関連付けられた感応膜22c、22dごとの補正係数αを取得し、臭気データのレベルに、補正係数αを乗算する。その後、補正部3は、臭気解析をする臭気解析部61に、補正した計測臭気データを送信する。
臭気解析部61は、感応膜22に対応する補正した計測臭気データを解析する。具体的には、臭気解析部61は、臭気解析をする解析器で、事前に作成した予測モデルなどで、回帰、判別分析などを行ってもよいし、可視化を行ってもよいし、あるいは単にデータを記憶しておくだけでもよい。
出力部62は、臭気解析部61から出力可能な形式に変換された、解析結果(臭気の特定結果)を表す出力情報を取得し、その出力情報に基づいて生成した画像及び音声などを出力する。出力部62は、例えば、液晶、有機EL(Electro Luminescence)、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた画像表示装置などである。更に、画像表示装置は、スピーカなどの音声出力装置などを有してもよい。なお、出力部62は、プリンタなどの印刷装置でもよい。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態における臭気センサデータ補正装置1の動作について図7、図8を用いて説明する。図7は、臭気センサデータ補正装置の補正係数を算出する動作の一例を示す図である。図8は、臭気センサデータ補正装置が臭気データを補正する動作の一例を示す図である。以下の説明においては、適宜図1から図6を参酌する。また、本実施の形態では、臭気センサデータ補正装置1を動作させることによって、臭気センサデータ補正方法が実施される。よって、本実施の形態における臭気センサデータ補正方法の説明は、以下の臭気センサデータ補正装置1の動作説明に代える。
図7を用いて、本実施の形態における補正係数を算出について説明する。
図7に示すように、最初に、取得部23は、基準臭気センサ21aから感応膜22ごとの基準臭気データを取得する(ステップA1)。具体的には、ステップA1において、取得部23は、感応膜22それぞれを識別する感応膜識別情報と、感応膜22それぞれが出力した臭気データとを関連付けた基準臭気データを取得し、記憶部に記憶する。図3の基準臭気データ31を参照。
なお、基準臭気データは、一つの基準臭気センサから得られたデータでもよいし、複数の基準臭気センサから基準臭気をそれぞれ計測することで得られた複数の計測結果を用いてもよい。例えば、平均、中央値などの統計処理を用いて、基準臭気データとしてもよい。
続いて、算出部2は、補正係数を設定する対象となる臭気センサ21bから感応膜22ごとに、基準臭気を計測した計測臭気データを取得する(ステップA2)。具体的には、ステップA2において、算出部2は、感応膜22それぞれを識別する感応膜識別情報と、感応膜22それぞれが出力した臭気データとを関連付けた、基準臭気を計測した計測臭気データを取得する。
続いて、算出部2の前処理部24は、基準臭気データ、基準臭気を計測した計測臭気データに対して前処理をする(ステップA3)。具体的には、ステップA3において、前処理部24は、数1に示すように、基準臭気データと計測臭気データとを、線形変換行列などを用いて前処理する。ただし、ステップA3の前処理はなくてもよい。
前処理は、例えば、上述した(A)統計量の取得、(B)ダウンサンプリング、(C)平滑化、(D)オフセットの除去、(E)特徴量の抽出、(F)重み付などの処理である。
続いて、算出部2の補正係数算出部25は、基準臭気データと、計測臭気データとを用いて、感応膜22ごとに補正係数を算出する(ステップA4)。具体的には、ステップA4において、補正係数算出部25は、感応膜「1」(22a)と感応膜「3」(22c)とが対応する感応膜である場合、感応膜「1」の臭気データ「data1」と感応膜「3」の臭気データ「data3」とを用いて、補正係数を算出する。また、算出部2は、感応膜「2」(22b)と感応膜「4」(22d)とが対応する感応膜である場合、感応膜「2」の臭気データ「data2」と感応膜「4」の臭気データ「data4」とを用いて、補正係数を算出する。
補正係数算出部25は、例えば、数13に示すような式を最小化して、補正係数αを算出する。又は、補正係数算出部25は、例えば、数14に示すように、上述した線形変換行列(前処理)を適用した後、最小化して、補正係数αを算出してもよい。
更に、補正係数算出部25は、例えば、数15に示すように、条件ごとに、最小化して、補正係数αを算出してもよい。ここで、条件とは、温度、湿度、基準となる臭気の種類などを組み合わせた計測条件である。又は、補正係数算出部25は、例えば、数16に示すように、条件ごとに、上述した線形変換行列(前処理)をし、最小化して、補正係数αを算出してもよい。
続いて、算出部2の補正係数取得部26は、補正係数算出部25において算出した補正係数を取得し、記憶部に記憶する(ステップA5)。具体的には、ステップA5において、補正係数取得部26は、補正係数算出部25から補正係数α又はαを取得した後、補正係数データを生成して、臭気センサデータ補正装置1の内部に設けられた記憶部、又は、外部に設けられた記憶部に記憶する。図5の補正係数データ51、52を参照。
図8を用いて、本実施の形態における臭気センサデータの補正について説明する。
図8に示すように、最初に、補正部3は、臭気センサ21bから、臭気センサ21bが計測した計測臭気データを取得する(ステップB1)。補正部3は、記憶部から、臭気センサ21bに対応する補正係数データを取得する(ステップB2)。
補正部3は、対象の臭気を計測した計測臭気データと補正係数データとを用いて、感応膜22c、22dごとに、対象の臭気を計測した計測臭気データを補正する(ステップB3)。具体的には、ステップB3において、補正部3は、感応膜22c、22dごとの臭気データのレベルに補正係数α又はαを乗算して、対象の臭気を計測した計測臭気データを補正する。
補正部3は、条件がない場合、補正係数データ51を取得し、感応膜22c、22dごとの臭気データのレベルに、補正係数αを乗算する。
また、補正部3は、条件がある場合、条件を用いて補正係数データ52を参照し、条件に関連付けられた感応膜22c、22dごとの補正係数αを取得し、臭気データのレベルに、補正係数αを乗算する。
臭気解析部61は、感応膜22に対応する補正した計測臭気データを解析する(ステップB4)。具体的には、ステップB4において、臭気解析部61は、臭気センサ21bの感応膜22c、22dが計測した臭気データを取得して、解析器を用いて、臭気を解析する。
出力部62は、臭気解析部61から出力可能な形式に変換された、解析結果(臭気の特定結果)を表す出力情報を取得し、その出力情報に基づいて生成した画像及び音声などを出力する(ステップB5)。
[本実施の形態の効果]
以上のように、本実施の形態によれば、算出した補正係数を用いて、計測臭気データを補正するので、臭気センサ間の個体差による計測誤差を抑制できる。
また、感応膜ごとに算出した補正係数を用いて、感応膜ごとに計測臭気データを補正するので、臭気センサ間の個体差による計測誤差を更に抑制できる。
更に、感応膜の形状、大きさ、厚さ、化学的性質などによる製造バラツキがある場合、臭気解析が精度よくできないため、臭気を計測する精度が低下するが、本実施の形態によれば、算出した補正係数を用いて、計測臭気データを補正するので、臭気を計測する精度を向上させることができる。
[プログラム]
本発明の実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図7に示すステップA1からA5を実行させるプログラム、又は図8に示すステップB1からB5を実行させるプログラムであればよい。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における臭気センサデータ補正装置と臭気センサデータ補正方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、取得部23、算出部2(前処理部24、補正係数算出部25、補正係数取得部26)、補正部3、臭気解析部61、出力部62として機能し、処理を行なう。
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されてもよい。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、算出部2(前処理部24、補正係数算出部25、補正係数取得部26)、補正部3、臭気解析部61、出力部62のいずれかとして機能してもよい。
[物理構成]
ここで、実施の形態におけるプログラムを実行することによって、臭気センサデータ補正装置を実現するコンピュータについて図9を用いて説明する。図9は、臭気センサデータ補正装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図9に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていてもよい。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであってもよい。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置があげられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)などの汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)などの磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体があげられる。
なお、本実施の形態における臭気センサデータ補正装置1は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、臭気センサデータ補正装置1は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
[付記]
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)から(付記15)により表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、補正係数を算出する、算出部と、
前記補正係数に基づいて、対象の臭気を前記臭気センサが計測して得た第三の臭気データを補正する、補正部と、
を有することを特徴とする臭気センサデータ補正装置。
(付記2)
付記1に記載の臭気センサデータ補正装置であって、
前記臭気センサは、一つ以上の感応膜を有し、
前記算出部は、前記感応膜ごとに前記補正係数を算出する
ことを特徴とする臭気センサデータ補正装置。
(付記3)
付記2に記載の臭気センサデータ補正装置であって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とする臭気センサデータ補正装置。
(付記4)
付記3に記載の臭気センサデータ補正装置であって、
前記補正部は、前記臭気センサが出力した前記感応膜ごとの前記第三の臭気データを、前記感応膜に対応する前記補正係数を用いて補正する
ことを特徴とする臭気センサデータ補正装置。
(付記5)
付記1から4のいずれか一つに記載の臭気センサデータ補正装置であって、
前記算出部は、前記第一の臭気データと前記第二の臭気データとを線形変換する
ことを特徴とする臭気センサデータ補正装置。
(付記6)
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、補正係数を算出する、ステップと、
(b)前記補正係数に基づいて、対象の臭気を前記臭気センサが計測して得た第三の臭気データを補正する、ステップと、
を有することを特徴とする臭気センサデータ補正方法。
(付記7)
付記6に記載の臭気センサデータ補正方法であって、
前記臭気センサは、一つ以上の感応膜を有し、
前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記補正係数を算出する
ことを特徴とする臭気センサデータ補正方法。
(付記8)
付記7に記載の臭気センサデータ補正方法であって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とする臭気センサデータ補正方法。
(付記9)
付記8に記載の臭気センサデータ補正方法であって、
前記(b)のステップにおいて、前記臭気センサが出力した前記感応膜ごとの前記第三の臭気データを、前記感応膜に対応する前記補正係数を用いて補正する
ことを特徴とする臭気センサデータ補正方法。
(付記10)
付記6から9のいずれか一つに記載の臭気センサデータ補正方法であって、
前記(a)のステップにおいて、前記第一の臭気データと前記第二の臭気データとを線形変換をする
ことを特徴とする臭気センサデータ補正方法。
(付記11)
コンピュータに、
(a)第一の臭気を示す第一の臭気データと、前記第一の臭気を臭気センサが計測して得た第二の臭気データとに基づいて、補正係数を算出する、ステップと、
(b)前記補正係数に基づいて、対象の臭気を前記臭気センサが計測して得た第三の臭気データを補正する、ステップと、
を実行させる命令を含むプログラム。
(付記12)
付記11に記載のプログラムであって、
前記臭気センサは、複数の感応膜を有し、
前記(b)のステップにおいて、前記感応膜ごとに前記補正係数を算出する
ことを特徴とするプログラム
(付記13)
付記12に記載のプログラムであって、
前記第一の臭気データは、基準となる前記第一の臭気に基づいて、前記感応膜ごとに生成する
ことを特徴とするプログラム
(付記14)
付記13に記載のプログラムであって、
前記(b)のステップにおいて、前記臭気センサが出力した前記感応膜ごとの前記第三の臭気データを、前記感応膜に対応する前記補正係数を用いて補正する
ことを特徴とするプログラム
(付記15)
付記11から14のいずれか一つに記載のプログラムであって、
前記(a)のステップにおいて、前記第一の臭気データと前記第二の臭気データとに対して線形変換をする
ことを特徴とするプログラム
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
以上のように本発明によれば、臭気センサ間の個体差による計測誤差を抑制することができる。本発明は、臭気センサにおいて計測精度の向上が必要な分野において有用である。
1 臭気センサデータ補正装置
2 算出部
3 補正部
21、21a、21b 臭気センサ
22、22a、22b、22c、22d 感応膜
23 取得部
24 前処理部
25 補正係数算出部
26 補正係数取得部
31 基準臭気データ
32 計測臭気データ
51 補正係数データ
61 臭気解析部
62 出力部
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

Claims (4)

  1. 複数の第一の感応膜を有し、前記第一の感応膜ごとに基準となる第一の臭気を計測する第一の臭気センサと、
    複数の第二の感応膜を有し、補正係数を設定する場合、前記第二の感応膜ごとに前記第一の臭気を計測し、計測する場合、前記第二の感応膜ごとに対象の臭気を計測する第二の臭気センサと、
    に接続して用いる臭気センサデータ補正装置であって、
    前記臭気センサデータ補正装置は、
    前記第一の臭気センサの前記第一の感応膜ごとに、前記第一の感応膜に対応する前記第一の臭気を示す第一の臭気データと、当該第一の感応膜に対応する前記第二の感応膜の前記第一の臭気を計測して得た第二の臭気データとに基づいて、前記補正係数を算出する、算出手段と、
    前記第一の感応膜ごとに算出した前記補正係数に基づいて、前記第二の臭気センサの前記第一の感応膜に対応する前記第二の感応膜それぞれが計測して得た第三の臭気データを補正する、補正手段と、を有し、
    さらに、前記第一の臭気センサ及び前記第二の臭気センサは、膜型表面応力センサであり、
    前記膜型表面応力センサは、複数の膜型表面応力センサ素子を有し
    前記膜型表面応力センサ素子は、前記感応膜と、前記感応膜を支持する支持部材と、前記支持部材を囲む配線基板と、前記支持部材と配線基板とを連結する複数のピエゾ抵抗素子とから構成されている
    臭気センサデータ補正装置。
  2. 請求項1に記載の臭気センサデータ補正装置であって、
    前記算出手段は、前記第一の臭気データと前記第二の臭気データとに対して線形変換をする
    ことを特徴とする臭気センサデータ補正装置。
  3. 複数の第一の感応膜を有し、前記第一の感応膜ごとに基準となる第一の臭気を計測する第一の臭気センサと、
    複数の第二の感応膜を有し、補正係数を設定する場合、前記第二の感応膜ごとに前記第一の臭気を計測し、計測する場合、前記第二の感応膜ごとに対象の臭気を計測する第二の臭気センサと、
    に接続して用いる臭気センサデータ補正装置の臭気センサデータ補正方法であって、
    前記臭気センサデータ補正装置が、
    (a)前記第一の臭気センサの前記第一の感応膜ごとに、前記第一の感応膜に対応する前記第一の臭気を示す第一の臭気データと、当該第一の感応膜に対応する前記第二の感応膜の前記第一の臭気を計測して得た第二の臭気データとに基づいて、前記補正係数を算出する、ステップと、
    (b)前記第一の感応膜ごとに算出した前記補正係数に基づいて、前記第二の臭気センサの前記第一の感応膜に対応する前記第二の感応膜それぞれが計測して得た第三の臭気データを補正する、ステップと、を実行し、
    さらに、前記第一の臭気センサ及び前記第二の臭気センサは、膜型表面応力センサであり、
    前記膜型表面応力センサは、複数の膜型表面応力センサ素子を有し
    前記膜型表面応力センサ素子は、前記感応膜と、前記感応膜を支持する支持部材と、前記支持部材を囲む配線基板と、前記支持部材と配線基板とを連結する複数のピエゾ抵抗素子とから構成されている
    臭気センサデータ補正方法。
  4. 複数の第一の感応膜を有し、前記第一の感応膜ごとに基準となる第一の臭気を計測する第一の臭気センサと、
    複数の第二の感応膜を有し、補正係数を設定する場合、前記第二の感応膜ごとに前記第一の臭気を計測し、計測する場合、前記第二の感応膜ごとに対象の臭気を計測する第二の臭気センサと、
    に接続して用いる臭気センサデータの補正をするためのコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    (a)前記第一の臭気センサの前記第一の感応膜ごとに、前記第一の感応膜に対応する前記第一の臭気を示す第一の臭気データと、当該第一の感応膜に対応する前記第二の感応膜の前記第一の臭気を計測して得た第二の臭気データとに基づいて、前記補正係数を算出する、ステップと、
    (b)前記第一の感応膜ごとに算出した前記補正係数に基づいて、前記第二の臭気センサの前記第一の感応膜に対応する前記第二の感応膜それぞれが計測して得た第三の臭気データを補正する、ステップと、を実行させ、
    さらに、前記第一の臭気センサ及び前記第二の臭気センサは、膜型表面応力センサであり、
    前記膜型表面応力センサは、複数の膜型表面応力センサ素子を有し
    前記膜型表面応力センサ素子は、前記感応膜と、前記感応膜を支持する支持部材と、前記支持部材を囲む配線基板と、前記支持部材と配線基板とを連結する複数のピエゾ抵抗素子とから構成されている
    プログラム。
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