JP7205057B2 - 情報システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子キーを用いた情報システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
受取人が配達物を受け取る荷受用車両を予め登録し、登録された荷受用車両のトランク内に配達物を収容することで、受取人が不在の場合であっても配達物の受け渡しを可能にする技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。上記技術によれば、受取人は、例えば、自身の所有する車両を配達物の配送先として指定できるため、宅配ロッカーといった荷受用の専用施設を設けることなく不在時の配達物の受領が可能になる。
特開2006-206225号公報 特開2015-045141号公報 米国特許第9508204号明細書 米国特許出願公開第2015/332531号明細書 米国特許出願公開第2017/017920号明細書
ところで、荷受用車両として登録した自身の所有する車両を、不特定の複数人に貸出したいという要望がある。一方で、荷受用車両として登録した自身の所有する車両を、不特定の複数人ではなく、家族や友人等といった知人に使用を限定して貸出したいという要望もある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、利用者を制限して車両のトランクを複数人で共有する技術の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面は、情報システムとして例示される。本情報システムは、複数の利用者による車両の荷室の使用を管理する。本情報処理システムは、車両の提供者から、車両の荷室を利用する利用者の範囲が指定された対象範囲情報を取得する対象範囲情報取得手段と、車両の荷室の使用を希望する利用者の属性を含む利用者登録情報を受け付ける手段と、対象範囲情報と利用者登録情報とに基づき、利用者による車両の荷室の使用に対する可否を判断する管理手段と、を備える。
このような構成によれば、車両の提供者から取得した、車両の荷室を利用する利用者の範囲が指定された対象範囲情報に基づいて、荷室の使用を希望する利用者から受け付けた使用要求に対する可否を判断することができる。本発明によれば、使用要求に対する可否の判断に基づいて車両のトランクの利用者が制限できる。利用者を制限して車両のトランクを複数人で共有する技術が提供できる。
また、本発明の他の側面において、管理手段は、対象範囲情報に基づき、車両を特定する車両情報へのアクセスの権限を車両の荷室の使用を希望する利用者に付与するようにしてもよい。このような構成によれば、複数の利用者間でシェアリングされる車両の車両情報へのアクセスの権限を、車両の提供者によって指定された利用者の属性に基づいて制限
することができる。車両の提供者が希望しない利用者に対しては車両情報の開示を抑制できる。
また、本発明の他の側面において、対象範囲情報に基づき、車両の荷室の使用を希望する利用者に対して車両を一時的に解錠または施錠する電子キーの鍵情報を発行する鍵情報発行手段をさらに備えるようにしてもよい。
このような構成によれば、車両の提供者によって指定された利用者には、対象範囲情報に応じて、車両の荷室を一時的に解錠または施錠する電子キーの鍵情報を発行することができる。例えば、対象範囲情報に応じて車両30の運転操作が可能、あるいは、荷室の開閉に限定する鍵情報を発行することができる。車両ユーザの家族は、例えば、車両を運転操作して駐車場から離れた自宅へ配達物を運搬でき、また、夜間の集荷物の収納の際には、イグニッションをON、または、ACC状態にして、前照灯を点灯させることで照明を確保できるため、利便性が向上する。
また、本発明の他の側面において、シェア対象範囲情報は、利用者の範囲に車両の提供者の家族を指定する家族指定、車両の提供者の友人を指定する友人指定、車両の提供者の居住所に近隣する知人指定、自車両の荷室を複数の利用者に提供する他の提供者を指定する提供者指定、利用者の性別、利用者の年齢、利用者の居住する地域範囲、および利用者の相対的な信頼度の少なくとも一つによる指定を含むようにしてもよい。このような構成によれば、車両の荷室をシェアリングして利用する利用者を、車両提供者の関係者や車両提供の経験者、利用者の属性に応じて制限することができる。例えば、荷室の利用にあたり、他者への配慮、使用時間帯への配慮、車両への配慮等が期待できる利用者の選別が可能になる。
なお、本発明の情報システムは、一又は複数の、コンピュータ等の処理装置で構成されてもよい。情報システムが複数の処理装置で構成される場合には、情報システムの各構成は複数の処理装置に分散して備えられ、それぞれの処理装置が協同して情報システムとしての処理を実現する。
また、本発明の他の側面は、複数の利用者による車両の荷室の使用を管理する情報処理システムのコンピュータが実行する情報処理方法として例示される。本情報処理方法は、コンピュータが、車両の提供者から、車両の荷室を利用する利用者の範囲が指定された対象範囲情報を取得する対象範囲情報取得ステップと、車両の荷室の使用を希望する利用者の属性を含む利用者登録情報を受け付けるステップと、対象範囲情報と利用者登録情報とに基づき、利用者による車両の荷室の使用に対する可否を判断する管理ステップと、を実行する。
また、本発明の他の側面は、複数の利用者による車両の荷室の使用を管理する情報処理システムのコンピュータに実行させるプログラムとして例示される。本プログラムは、コンピュータに、車両の提供者から、車両の荷室を利用する利用者の範囲が指定された対象範囲情報を取得する対象範囲情報取得ステップと、車両の荷室の使用を希望する利用者の属性を含む利用者登録情報を受け付けるステップと、対象範囲情報と利用者登録情報とに基づき、利用者による車両の荷室の使用に対する可否を判断する管理ステップと、を実行させる。
また、本発明の他の側面は、複数の利用者による車両の荷室の使用を管理する情報処理装置として例示される。本情報処理装置は、車両の提供者から、車両の荷室を利用する利用者の範囲が指定された対象範囲情報を取得する対象範囲情報取得手段と、車両の荷室の使用を希望する利用者の属性を含む利用者登録情報を受け付ける手段と、対象範囲情報と
利用者登録情報とに基づき、利用者による車両の荷室の使用に対する可否を判断する管理手段と、を備える。
情報処理装置は、実施形態に例示の鍵情報管理サーバであってもよく、シェア管理サーバであってもよい。また、情報処理装置の一部が鍵情報管理サーバにあってもよい。
なお、本発明は、上記処理や手段の少なくとも一部を含む情報システム、あるいは、情報処理装置として捉えることができる。また、本発明は、上記手段が行う処理の少なくとも一部を実行する情報処理方法として捉えることができる。また、本発明は、この方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体として捉えることができる。上記処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
本発明によれば、利用者を制限して、車両のトランクを複数人で共有する技術が提供できる。
実施形態に係るトランクシェアシステムの構成の一例を示す図である。 車載装置、利用者端末、所有者端末、シェア管理サーバ、鍵情報管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 所有者端末に通知されるシェア管理スケジュールを説明する図である。 利用者端末に開示される車両情報を説明する図である。 シェア対象範囲情報を説明する図である。 シェア管理情報を説明する図である。 貸出オーナー登録情報の登録処理の一例を示すフローチャートである。 利用者登録情報の登録処理の一例を示すフローチャートである。 利用者への車両情報の開示処理の一例を示すフローチャートである。 S13の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。 S15の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。 トランクシェアシステムの鍵発行処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して、一実施の形態に係るトランクシェアシステムについて説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本トランクシェアシステムは実施形態の構成には限定されない。
<1.システム構成>
図1は、本実施形態に係るトランクシェアシステム1の構成の一例を示す図である。トランクシェアシステム1は、車両30の荷室(トランク・ルーム)を集配物の受け渡し場所として複数の利用者間で共有(シェア)して利用可能なシェアリングサービスを提供するためのシステムである。以下の実施の形態では、車両のトランクを共有することをトランクシェアという。また、トランクシェアシステム1が提供するシェアリングサービスをトランクシェアサービスという。さらにまた、トランクシェアサービスを単にトランクシェアともいう。
図1に例示のトランクシェアシステム1は、シェア管理サーバ10と、鍵情報管理サーバ20とを含む。シェア管理サーバ10は、例えば、予め登録された車両30の所有者、権利者(以下、「車両ユーザ」とも称す)と、上記車両30の荷室を共有して利用する複数の利用者とに対して上記シェアリングサービスを提供する提供業者によって使用されるコンピュータである。
ここで、「提供業者」とは、本実施形態に係るシェアリングサービスを事業として提供する事業者である。提供業者は、電子キーを用いて施錠・解錠が可能な車両30を対象として、荷室をシェアする利用者の対象範囲を制限可能なシェアリングサービスを提供する。
提供業者として、例えば、配達物等を配送先に届ける宅配サービスを提供する宅配業者や配達物等の拠点間の輸送サービスを提供する物流業者、ネットショッピングを事業として提供する電子商取引業者が例示される。但し、提供業者は、車両30の販売を仲介する商社、代理店等の仲介業者であってもよく、車両30の貸出サービスや貸付サービス等を提供するレンタル業者やリース業者、あるいは、複数のレンタル業者やリース業者が連携して機能する場合もある。あるいは、車両30の製造業者や販売業者、製造業者の一部門や関連会社、商社や代理店、レンタル業者やリース業者、宅配業者や物流業者、電子商取引業者の何れかの事業者による連携組織が提供業者として機能する場合もある。
提供業者は、例えば、シェア管理サーバ10を備えるサービスサイトを運用し、車両30の荷室の解錠・施錠を可能にする鍵情報を管理する鍵情報管理サーバ20と連携させることで、荷室をシェアする利用者の対象範囲を制限可能にするシェアリングサービスを提供する。
シェア管理サーバ10は、少なくとも、シェア管理データベース(DB)200を有する。また、シェア管理サーバ10は、少なくとも、登録情報処理部110、シェア対象範囲情報取得部120、車両情報開示処理部130、シェア管理処理部140の各情報処理機能を提供する。ここで、シェア管理サーバ10は、単一のコンピュータであってもよく、複数のコンピュータの集まり、例えば、クラウドと呼ばれるシステムであってもよい。同様にして、シェア管理DB200は、単一の、あるいは、複数のデータベースサーバによって構築されてもよい。
トランクシェアシステム1において、シェア管理サーバ10は、ネットワークNに接続される。ネットワークNは、インターネット等の公衆ネットワーク、携帯電話網の無線ネットワーク、VPN(Virtual Private Network)等の専用ネットワーク、LAN(Local
Area Network)等のネットワークを含む。
ネットワークNには、車両30の荷室の鍵情報を管理する鍵情報管理サーバ20が接続される。また、ネットワークNには、車両30の通信ユニット32、車両ユーザの有する所有者端末40が接続される。車両ユーザは、車両30の正規鍵を有する鍵管理者である。本実施形態においては、「正規鍵」とは、有効期限の設定が存在しない電子キーをいう。正規鍵を用いるときには、いつでも車両30の解錠・施錠を行うことができる。
車両30の通信ユニット32は、ネットワークNに接続可能な無線通信ユニットである。通信ユニット32は、車両30に搭載された、図示しないカーナビゲーション装置やGPS(Global Positioning System)ユニットと連動し、車両30の現在位置に応じた渋
滞情報、道路状況、天気情報、ニュース情報等の各種情報を取得する。本実施形態においては、通信ユニット32は、例えば、車両30のエンジン始動が許諾された場合には、ネットワークNを介してエンジン始動時、エンジン停止時の自車両の位置情報をシェア管理サーバ10に通知する。なお、通信ユニット32は、エンジン始動の許諾がない場合であっても、一定の周期間隔で自車両の位置情報をシェア管理サーバ10に通知するとしてもよい。
また、ネットワークNには、車両30の荷室を配達物品の配送先として利用する利用者、あるいは、車両30の荷室を荷物の集荷先として利用する利用者の有する利用者端末50が接続される。また、ネットワークNには、車両30の荷室を配送先とする配達物品、
あるいは、車両30の荷室に収納された荷物を収集物品として集配送する業者(以下、「集配ユーザ」とも称す)の有する集配員端末60が接続される。集配送する業者には、配達物等を配送先に届ける宅配サービスを提供する宅配業者、配達物等の拠点間の輸送サービスを提供する物流業者が含まれる。
また、ネットワークNには、ネットショッピングを事業として提供する電子商取引業者等の運営する外部サーバ70A、配達物等の配送先に届ける配送サービスや配達物等の拠点間の輸送サービスを提供する集配業者の運営する外部サーバ70Bが接続される。なお、ネットワークNには、図示しない他の鍵情報管理サーバ20、車両30の通信ユニット32、所有者端末40、利用者端末50、集配員端末60、外部サーバ70A、70Bが複数に接続され得る。
本実施形態においては、車両ユーザは所有者端末40を介して、荷室を集配物の受け渡し場所として複数の利用者間で共有して利用可能な車両30をシェア管理サーバ10に登録する。また、車両ユーザは、車両30の登録時、あるいは、登録後にシェア管理サーバ10から提供されたトランクシェアサービスを支援するためのアプリケーションプログラム(以下、支援アプリとも称す)を介して、荷室をシェアする利用者の範囲を設定する。ここで、車両ユーザによって登録される、車両30の荷室をシェア可能な利用者の範囲設定は、「シェア対象範囲情報」とも称する。シェア対象範囲情報については、後述する。シェア管理サーバ10は、利用者からのトランクシェアサービスの利用申請を受け付けた場合には、車両30に設定されたシェア対象範囲情報に基づいて、シェア可能な荷室の利用者を制限する。シェア管理サーバ10は、例えば、利用者の属性がシェア対象範囲に含まれる場合には、トランクシェアされる車両30の情報を当該利用者に開示する。一方、シェア管理サーバ10は、例えば、利用者の属性がシェア対象範囲に含まれない場合には、トランクシェアされる車両30の情報を当該利用者に開示しない。
シェア管理サーバ10は、荷室の利用が許可された利用者からの利用依頼を受け付けたときには、連携する鍵情報管理サーバ20に利用依頼を受け付けた旨を通知する。鍵情報管理サーバ20は、例えば、車両30の識別情報、シェア管理サーバ10から通知を受けたときの時刻情報を含む情報に基づいて、利用者端末50、集配員端末60を一時的な電子キーとして機能させる鍵情報を発行する。発行された鍵情報は、例えば、シェア管理サーバ10を介し、利用者端末50、集配員端末60に送信される。
以下では、車両30の荷室が、配達物の配送先、または、収納された荷物の集荷先に指定され、集配ユーザは車両30の荷室への配達物の配送、および、車両30の荷室に収納された荷物の集荷を行うものとして説明を続ける。
鍵情報管理サーバ20は、例えば、車両30の施錠・解錠を可能にする鍵情報を管理する管理業者が有するPC(Personal Computer)、WS(WorkStation)、サーバ等のコンピュータである。但し、鍵情報管理サーバ20は、単一のコンピュータであってもよく、クラウドといった複数のコンピュータの集まりから構成されるシステムであってもよい。鍵情報管理サーバ20を有する管理業者とは、例えば、車両30の製造業者の一部門や関連会社、あるいは、上記製造業者等や提供業者から委託を受けて鍵情報の管理業務を運営する事業者である。
鍵情報管理サーバ20は、シェア管理サーバ10と連携し、車両30の荷室を配達物品の配送先として利用する利用者、あるいは、車両30の荷室を配達物品の収集先として利用する利用者の利用形態に応じた鍵情報を発行する。ここで、鍵情報とは、電子キーを用いた施錠・解錠が可能な車両30を利用するための認証情報である。車両30に搭載された車載装置31には、例えば、車両側認証情報が登録されている。車載装置31に登録された車両側認証情報は、例えば、車載装置31を搭載する車両30の識別情報と関付けされて鍵情報管理サーバ20に管理されている。
鍵情報管理サーバ20は、シェア管理サーバ10からワンタイムキーの発行要求があったときには、車両30に関連付けされた車両側認証情報に基づいて、一時的に車両30の施錠・解錠を可能にする認証情報を鍵情報として発行する。発行されたワンタイムキーは、ネットワークNを介して発行要求のあった所有者端末40、利用者端末50、集配員端末60に送信される。利用者は、例えば、利用者端末50のワンタイムキーにより車載装置31への認証に成功すると、車載装置31を介して車両30の荷室等のロックを施錠・解錠することが可能になる。
<2.ハードウェア構成>
図2は、トランクシェアシステム1を構成するシェア管理サーバ10、鍵情報管理サーバ20、車載装置31、所有者端末40、利用者端末50の各ハードウェア構成を例示する図である。なお、図1に例示の集配員端末60の構成は、利用者端末50と同様であるので、図2では省略する。また、図1に例示の外部サーバ70A、70Bの構成はシェア管理サーバ10と同様であるので図2では省略する。
本実施形態においては、車載装置31は、キーユニット80と施解錠装置90を含み構成される。キーユニット80は、スマートキーと称される電子キー(以下、携帯機)と同様の無線インターフェースを有しており、車載装置31を構成する既設の施解錠装置90との間で通信を行う。車両30の荷室を物品の集配先として利用する利用者は、例えば、利用者端末50の保持する認証情報に対するキーユニット80による認証を受けることで、物理的な鍵を用いることなく車両30の荷室や車室等の施錠・解錠を行うことができる。すなわち、キーユニット80は、上記認証情報を保持する所有者端末40、利用者端末50、集配員端末60(以下、利用者端末50等)との間で近距離無線通信を行い、利用者端末50等を認証した結果に基づいて、自身が車両30の電子キーとして振る舞うか否かを決定する。
利用者端末50等は、例えば、集配荷物の配送・集荷のために車両30の荷室にアクセスする際に、当該荷室の施錠・解錠をするための認証情報を、上記の通りシェア管理サーバ10を介して鍵情報管理サーバ20に発行してもらう。利用者端末50等からキーユニット80に送信された認証情報は、キーユニット80に予め記憶された車両側認証情報と照合される。認証処理が成功すると、利用者端末50等は、車載装置31を正当に作動させる端末として認証される。
利用者端末50等が認証されると、キーユニット80は、キーユニット80に予め記憶され、車両側認証情報と対応付けられた車両30のキーIDを、施錠・解錠信号とともに施解錠装置90に送信する。施解錠装置90は、キーユニット80から受信したキーIDが、施解錠装置90に予め格納されるキーIDと一致する場合に車両30を施錠・解錠する。なお、キーユニット80に予め記憶されるキーIDは、車両側認証情報によって暗号化されたものであってもよい。この場合、キーユニット80は、利用者端末50等の認証処理が成功すると、キーIDを車両側認証情報によって復号してから施解錠装置90に送信すればよい。キーユニット80および施解錠装置90は、車両30に搭載されるバッテリから供給される電力で動作する。但し、キーユニット80および施解錠装置90は、車両30に搭載されるバッテリ以外に、一般的な電池から供給される電力で動作するようにしてもよい。
施解錠装置90は、車両30の車室や荷室のドアを施錠および解錠するための装置であり、スマートキーシステムの一部を構成する既設の装置である。施解錠装置90は、車両30に対応する携帯機から、高周波(Radio Frequency,以下、RFと称する)帯の電波
を介して送信される施錠信号および解錠信号に応じて、車両30のドアを施錠および解錠する。また、携帯機を検索するための、低周波(Low Frequency,以下、LFと称する)
帯の電波を送信する機能を有している。
本実施形態では、上記の携帯機の代わりに、キーユニット80が施解錠装置90との間でRF帯およびLF帯の電波を送受信することで、車両30のドアの施錠・解錠を制御する。以降、断りがない限り、施解錠装置90の通信先をキーユニット80に限定して説明を行う。
施解錠装置90は、LF送信機91、RF受信機92、照合ECU93、ボディECU94、ドアロックアクチュエータ95を含んで構成される。LF送信機91は、キーユニット80を検索(ポーリング)するための低周波数帯(例えば、100KHz~300KHz)の電波を送信する手段である。LF送信機91は、例えば、車室内のセンターコンソールやハンドルの近傍に内蔵される。RF受信機92は、キーユニット80から送信された高周波数帯(例えば、100MHz~1GHz)の電波を受信する手段である。RF受信機92は、車室内のいずれかの場所に内蔵される。
照合ECU93は、キーユニット80からRF帯の電波を介して送信された信号(施錠信号または解錠信号)に基づいて、車両30の車室や荷室のドアを施錠および解錠する制御を行うコンピュータである。照合ECU93は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。なお、以下の説明において、施錠信号と解錠信号を施解錠信号と総称する。施解錠信号という用語は、施錠信号と解錠信号の少なくともいずれかを表す。
照合ECU93は、キーユニット80から送信された施解錠信号が、正当な装置から送信されたものであることを認証する。具体的には、施解錠信号に含まれるキーIDが、照合ECU93が有する記憶部に予め記憶されたキーIDと一致するか否かを判定する。そして、照合ECU93は、この判定の結果に基づいて、ボディECU94に解錠指令または施錠指令を送信する。この解錠指令または施錠指令は、CAN(Controller Area Network)等の車内ネットワークを介して送信される。
ボディECU94は、車両30のボディ制御を行うコンピュータである。ボディECU94は、照合ECU93から受信した解錠指令または施錠指令に基づいてドアロックアクチュエータ95を制御することで、車両30の車室ドアや荷室ドアの解錠および施錠を同時に又は独立して行う機能を有している。なお、照合ECU93とボディECU94とは一体のものであってもよい。
ドアロックアクチュエータ95は、車両30の乗降用ドアやリアゲート、荷室への荷物の積み卸しの際に開閉される荷室ドアを施錠及び解錠するアクチュエータである。ドアロックアクチュエータ95は、ボディECU94から送信された信号に基づいて動作する。なお、ドアロックアクチュエータ95は、車両30における乗降用ドアやリアゲートと荷室ドアとを独立して施錠及び解錠することができるように構成されてもよい。
次に、キーユニット80について説明する。キーユニット80は、車両30の車室内の所定の位置(例えばグローブボックス内)に配置された装置である。キーユニット80は、利用者端末50等と近距離無線通信を行って該利用者端末50等を認証する機能と、この認証結果に基づいて、RF帯の電波を用いて施解錠信号を送信する機能を有している。キーユニット80は、LF受信機81、RF送信機82、近距離通信部83、制御部84を有して構成される。
LF受信機81は、施解錠装置90から、LF帯の電波を介して送信されたポーリング信号を受信する手段である。LF受信機81は、LF帯の電波を受信するためのアンテナ(以下、LFアンテナ)を有している。RF送信機82は、RF帯の電波を介して、施解錠装置90に対して施解錠信号を送信する手段である。
近距離通信部83は、利用者端末50等と通信を行う手段である。近距離通信部83は、所定の無線通信規格を用いて、近距離(車室内と車室外で通信が行える程度)における通信を行う。
本実施形態では、近距離通信部83は、Bluetooth(登録商標)LowEnergy規格(以下、BLE)によるデータ通信を行う。BLEとは、Bluetoothによる低電力通信規格であり、機器同士のペアリングを必要とせず、相手を検知することですぐに通信を開始できるという特徴を有する。なお、本実施形態ではBLEを例示するが、他の無線通信規格も利用可能である。例えば、NFC(Near Field Communication)、UWB(Ultra Wideband)、WiFi(登録商標)などを利用することもできる。
制御部84は、近距離通信部83を介して利用者端末50等と近距離無線通信を行い、利用者端末50等を認証する制御と、認証結果に基づいて施解錠信号を送信する制御を行うコンピュータである。制御部84は、例えば、マイクロコンピュータによって構成される。
制御部84は、記憶部84aおよび認証部84bを有している。記憶部84aには、キーユニット80を制御するための制御プログラムが記憶されている。制御部84は、記憶部84aに記憶されている制御プログラムをCPU(不図示)によって実行することで、認証部84bを含む種々の機能を実現してもよい。例えば、制御部84は、施解錠装置90からLF帯の電波として送信されたポーリング信号をLF受信機81を介して受信する機能、施解錠装置90にRF帯の電波として施解錠信号をRF送信機82を介して送信する機能、近距離通信部83を介して行われる利用者端末50等との通信を処理する機能、認証部84bによる利用者端末50等の認証が成功した場合に施解錠信号を生成する機能等を実現する。
認証部84bは、利用者端末50等から送信された施錠要求または解錠要求(以下、施解錠要求と総称する)に含まれる認証情報に基づいて、利用者端末50等の認証を行う。具体的には、記憶部84aに記憶された車両側認証情報と、利用者端末50等から送信された認証情報とを比較し、これらが所定の関係にある場合に、認証成功と判断する。双方の認証情報が所定の関係を満たさない場合、認証失敗と判断する。ここで、所定の関係とは、記憶部84aに記憶された車両側認証情報と、利用者端末50等から送信された認証情報とが一致する場合のほか、2つの認証情報(車両側認証情報、利用者端末50等から送信された認証情報)を用いた所定の暗号化・複合化等の処理結果が一致する場合、2つの認証情報の一方に復号処理を行った結果が他方に一致する場合等を含む。
認証部84bが利用者端末50等の認証に成功した場合、利用者端末50等から受信した要求に応じて生成された施解錠信号がRF送信機82を介して施解錠装置90へ送信される。認証部84bが行う認証方式は、上述のように2つの認証情報を単純に比較して同一性を検証する方式であってもよく、非対称暗号を用いた方式であってもよい。以降、説明の必要に応じて、キーユニット80に記憶される車両側認証情報を装置認証情報、利用者端末50等から送信される認証情報を端末認証情報とも称する。キーユニット80は、施解錠信号とともに、上記のキーIDを施解錠装置90に送信する。
シェア管理サーバ10は、一般的なコンピュータの構成により例示される。シェア管理サーバ10は、接続バス16によって相互に接続されたCPU(Central Processing Unit)11、主記憶装置12、補助記憶装置13、通信IF(Interface)14、入出力IF15を備える。主記憶装置12および補助記憶装置13は、コンピュータが読み取り可能な記録媒体である。上記の構成要素はそれぞれ複数に設けられてもよいし、一部の構成要素を設けないようにしてもよい。
CPU11は、コンピュータ全体の制御を行う中央処理演算装置である。CPU11は、MPU(Microprocessor Unit)、プロセッサとも呼ばれる。但し、CPU11は、単
一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPUがマルチコア構成であってもよい。CPU11は、例えば、補助記憶装置13に記憶されたプログラムを主記憶装置12の作業領域に実行可能に展開し、プログラムの実行を通じて周辺機器の制御を行うことで所定の目的に合致した機能を提供する。
主記憶装置12は、CPU11が実行するコンピュータプログラム、CPU11が処理するデータ等を記憶する。主記憶装置12は、例えば、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)を含む。補助記憶装置13は、各種のプログラムおよび各種のデータを読み書き自在に記録媒体に格納する。補助記憶装置13は、例えば、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、シリコン
ディスク、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)等である。また、補助
記憶装置13は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリや、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等のディスク記録媒体といった可搬記録媒体を含むことができる。補助記憶装置13には、例えば、OS(Operating System)、各種プログラム、各種テーブル等が格納される。OSは、例えば、通信IF14を介してネットワークNに接続される他の情報処理装置等とのデータの受け渡しを行う通信インターフェースプログラムを含む。
通信IF14は、ネットワークNとの通信インターフェースである。通信IFとして、例えば、LANインターフェースボード、無線通信のための無線通信回路等が例示される。入出力IF15は、コンピュータに接続される機器との間でデータの入出力を行うインターフェースである。入出力IF15には、例えば、キーボード、タッチパネルやマウス等のポインティングデバイス、マイクロフォン等の入力デバイスが接続される。入出力IF15を介し、入力デバイスを操作する操作者からの操作指示等が受け付けられる。
また、入出力IF15には、例えば、LCD、EL(Electroluminescence)パネル、
有機ELパネル等の表示デバイス、スピーカ等の出力デバイスが接続される。入出力IF15を介して、CPU11で処理されるデータや情報、主記憶装置12、補助記憶装置13に記憶されるデータや情報が出力される。
シェア管理サーバ10は、CPU11のプログラムの実行により、少なくとも、登録情報処理部110、シェア対象範囲情報取得部120、車両情報開示処理部130、シェア管理処理部140の情報処理機能を提供する。但し、上記処理機能の少なくとも一部が、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、GPU(Graphics Processing Unit)等によって提供されてもよい。また、上
記処理機能の少なくとも一部が、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、数値演
算プロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用LSI(large scale integration)、その
他のディジタル回路であってもよい。
登録情報処理部110は、所有者端末40を介して入力された貸出オーナー登録情報を受け付けると共に、受け付けた貸出オーナー登録情報を所有者端末40の識別情報(電話番号、IPアドレス、MACアドレス等)に関連付けてシェア管理DB200に登録する。また、登録情報処理部110は、利用者端末50を介して入力された利用者登録情報を受け付けると共に、受け付けた利用者登録情報を利用者端末50の識別情報(電話番号、IPアドレス、MACアドレス等)に関連付けてシェア管理DB200に登録する。また、登録情報処理部110は、所有者端末40、利用者端末50に提供される支援アプリの識別番号を取得し、取得した支援アプリの識別番号を貸出オーナー登録情報、利用者登録
情報に登録する。
シェア対象範囲情報取得部120は、所有者端末40を介して入力されたシェア対象範囲情報を取得し、取得したシェア対象範囲情報を車両ユーザの識別情報に関連付けてシェア管理DB200に登録する。また、シェア対象範囲情報取得部120は、車両ユーザの利用するSNS等のユーザIDに基づいて特定された友人関係を示す情報をシェア対象範囲情報に登録する。
車両情報開示処理部130は、利用者によって登録された利用者登録情報と、車両ユーザによって設定されたシェア対象範囲情報とに基づいて、トランクシェア利用に関する車両30の情報を利用者に開示するか否かを判断する。シェア管理処理部140は、利用者に開示された車両30の中から選定された利用対象車両のシェア管理DB200への登録を行うと共に、車両毎のトランクシェア利用状態を管理する。車両情報開示処理部130、シェア管理処理部140については、図9から図11を用いて後述する。
鍵情報管理サーバ20は、シェア管理サーバ10と同様に、接続バス26によって相互に接続されたCPU21、主記憶装置22、補助記憶装置23、通信IF24、入出力IF25を備える。CPU21、主記憶装置22、補助記憶装置23、通信IF24、入出力IF25の各構成は、シェア管理サーバ10のCPU11、主記憶装置12、補助記憶装置13、通信IF14、入出力IF15と同様であるため、説明が省略される。
所有者端末40および利用者端末50は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、個人情報端末、ウェアラブルコンピュータ(スマートウォッチ等)といった小型のコンピュータである。なお、所有者端末40は、ネットワークNを介してシェア管理サーバ10に接続される、PC(パーソナルコンピュータ、Personal Computer)であっ
てもよい。
所有者端末40は、接続バス46によって相互に接続されたCPU41、主記憶装置42、補助記憶装置43、通信IF44a、近距離通信IF44b、入出力IF45を備える。CPU41、主記憶装置42、補助記憶装置43、入出力IF45は、シェア管理サーバ10のCPU11、主記憶装置12、補助記憶装置13、入出力IF15と同様の構成であるため、説明が省略される。通信IF44aは、例えば、携帯電話網の無線ネットワークを通じてインターネット等の公衆ネットワークにアクセスし、シェア管理サーバ10等とデータ通信を行うための通信回路である。近距離通信IF44bは、所定の通信規格に従って、近距離通信を行うための通信回路である。所定の通信規格は、例えば、BLE、NFC、UWB等である。なお、入出力IF45には、押しボタン等の入力デバイスを含むとしてもよく、カメラ等の映像や画像を入力するための入力デバイスを含むとしてもよい。
所有者端末40は、CPU41のブラウザプログラムの実行により、シェア管理サーバ10に接続される。所有者端末40では、車両ユーザの操作入力を介して、集配物の受け渡し場所として複数の利用者間で共有して利用可能な荷室を有する車両30の貸出オーナー登録が行われる。貸出オーナー登録後においては、シェア管理サーバ10からトランクシェアサービスを支援するための支援アプリが提供される。所有者端末40では、例えば、インストールされた支援アプリの実行を介して、シェア対象範囲情報、すなわち自身の所有する車両30の荷室をシェア可能な利用者の範囲が設定される。なお、利用者の範囲の設定は、オーナー登録時に行われるとしてもよい。車両ユーザは、支援アプリの実行を介して、車両30の荷室をシェアする利用者の範囲の設定を更新する。
また、所有者端末40は、CPU41の支援アプリの実行により接続されたシェア管理
サーバ10から、集配物の受け渡し場所として貸出した荷室の利用についての管理スケジュールが通知される。シェア管理スケジュールの通知は、例えば、日単位、週単位といった周期間隔で通知される。所有者端末40では、支援アプリの実行により、通知された管理スケジュールがHTML(HyperText Markup Language)等で記述されたコンテンツと
してLCD等の表示デバイスに表示される。
図3は、所有者端末40に通知されるシェア管理スケジュールを説明する図である。図3においては、テーブル構成として通知されたシェア管理スケジュールの一例が例示される。図3においては、少なくとも、シェアされる荷室の利用態様である利用区分、荷室の利用に関する利用日時、利用ステータス、物品の荷物属性、利用者情報等がテーブルフィールドとして含まれる。
利用区分フィールドには、荷室を配送先として利用するか、集荷先として利用するかを特定するための情報が提示される。例えば、荷室を配送先として利用する場合には「配送」と提示され、集荷先として利用する場合には「集荷」と提示される。利用日時フィールドには、荷室の利用に関する利用日時情報が提示される。なお、利用時間については、1時間や2時間といった単位時間幅の時間帯が提示される。利用ステータスフィールドには、荷室の利用が完了したか否かを示す情報が提示される。荷物属性フィールドには、集配荷物に関する、重さや大きさ、種別等の属性情報が提示される。利用者情報フィールドには、後述の、シェア対象範囲で指定された利用者を特定する情報が提示される。
車両30に対するシェア対象範囲が利用者の範囲を家族や近所の知人等に制限された場合には、シェア管理スケジュールの利用者情報フィールドには、例えば、家族や知人の名前等が設定される。車両ユーザは、通知されたシェア管理スケジュールを閲覧することで、集配物の受け渡し場所として利用される車両30の、荷室の利用範囲が制限された利用状況を把握できる。
利用者端末50は、所有者端末40と同様にして、接続バス56によって相互に接続されたCPU51、主記憶装置52、補助記憶装置53、通信IF54a、近距離通信IF54b、入出力IF55を備える。上記構成は、所有者端末40のCPU41、主記憶装置42、補助記憶装置43、通信IF44a、近距離通信IF44b、入出力IF45と同様であるため、説明が省略される。
利用者端末50は、CPU51のブラウザプログラムの実行により、シェア管理サーバ10に接続される。利用者端末50では、利用者の操作入力を介して、集配物の受け渡し場所として複数の利用者間で共有して利用可能な荷室を有する車両30に対する利用者登録が行われる。利用者登録後においては、シェア管理サーバ10から支援アプリが提供される。利用者端末50では、例えば、インストールされた支援アプリの実行を介して、トランクシェアの利用可能な車両30の情報が利用者に開示される。利用者端末50では、支援アプリの実行により、開示された車両30の情報がHTML等で記述されたコンテンツとしてLCD等の表示デバイスに表示される。
図4は、利用者端末50において、利用者に開示される車両30の情報を説明する図である。図4は、車両30の情報の一例がテーブル形式で例示される。車両30の情報は、トランクがシェアされる車両30を特定するための情報、車両30の駐車位置、トランクシェアの利用情報等が含まれる。図4では、テーブル構成として、識別番号、車両メーカ、車種、ナンバー、駐車場住所、車両位置、色、利用者数、利用可能時間帯、利用区分、荷物属性の各フィールドを有する。
識別番号は、利用者がトランクシェアで利用可能な車両の通し番号である。車両メーカは、当該車両を製造したメーカを示す情報である。車種はセダンやワンボックスといった車両の属するタイプを示す情報である。ナンバーは、車両の前後に取付けられた標識(ナンバープレート)に示される自動車登録番号である。駐車場住所は、車両が駐車された駐
車場の所在地を示す住所情報である。車両位置は、駐車場の中の駐車位置を示す情報である。車両位置として、車両が駐車する位置の緯度・経度が提示されるとしてもよい。色は、車両の色種別を示す情報である。色に代えて、当該車両の画像情報を提示するとしてもよい。利用者数は、該当する車両のトランクシェアを利用する利用者の人数である。利用可能時間帯は、該当する車両の利用予約が空き状態の日時と時間帯を示す情報である。ただし、利用可能時間帯に代えて、利用できない時間帯および予約済み時間帯を提示するようにしてもよい。利用区分は、配送先限定、集荷先限定等のトランクシェアの利用目的を示す区分である。荷物属性は、トランクシェアで利用可能な荷物の重さ、大きさ、種別等の制限である。荷物属性は、自然言語で記述してもよい。また、荷物属性は、トランクシェアで利用可能な荷物の重さ、大きさ、種別等の数値を示す数値の並び、すなわち、リストであってもよい。また、荷物属性のデータ自体は、他のテーブルに記述され、ポインタでリンクされる構造を有するものであってもよい。
利用者端末50は、CPU51のブラウザプログラムの実行により、例えば、ネットショッピングを事業として提供する電子商取引業者等の運営する外部サーバ70A、集配業者の運営する外部サーバ70Bに接続される。利用者端末50は、利用者の操作入力を介し、開示された車両30の情報を購入物の配送先、あるいは、集荷物の集荷先として指定する。
(シェア管理DB)
シェア管理サーバ10において、シェア管理DB200には、少なくとも貸出オーナー登録情報、利用者登録情報、集配業者情報、シェア対象範囲情報、シェア管理情報が格納される。
貸出オーナー登録情報は、シェア管理サーバ10に登録された車両ユーザの登録情報である。貸出オーナー登録情報には、車両ユーザを一意に識別する識別情報、住所、所有者端末40以外の連絡先、登録日、車両ユーザの種別、車両30を識別する車両識別情報、車両30の駐車位置を特定する情報、車両30に搭載された通信ユニット32の識別情報、車両30の保険番号、所有者端末40の識別情報が含まれる。車両ユーザの種別には、個人、グループ、事業者等の情報が含まれる。車両識別情報には、例えば、車両30の型式、製造年、排気量、車両種別、製造番号、自動車登録番号標(カーナンバー)等が含まれる。車両30の駐車位置を特定する情報には、トランクシェアで利用する際の車両30が駐車される駐車場の住所、駐車場内の駐車位置が含まれる。なお、駐車場内の駐車位置に替えて通信ユニット32を介して取得された緯度、経度が含まれるとしてもよい。また、車両30の駐車位置を特定する情報には、車両30の画像情報、トランクシェアを提供する際の駐車位置の画像情報が含まれるとしてもよい。通信ユニット32の識別情報には、IPアドレス、MACアドレス(Media Access Control)等が含まれる。所有者端末40の識別情報には、所有者端末40の電話番号、IPアドレス、メールアドレス、MACアドレス、シェア管理サーバ10から提供される支援アプリの識別番号等が含まれる。
また、貸出オーナー登録情報には、トランクシェアの貸出期間、トランクシェアの利用形態、荷物属性の制限、料金体系、利用口座等が含まれる。なお、料金体系は、例えば、トランクシェアの利用形態、利用時間帯、利用回数、荷物属性(重さ、大きさ、種別等)に応じて区別されるとしてもよい。貸出オーナー登録情報は、シェア管理サーバ10あるいはシェア管理サーバ10と連携するコンピュータが、登録時の情報に基づいてシェア管理DB200に登録する。但し、貸出オーナー登録情報は、提供業者、あるいは、提供業者の委託によるシェア管理DB200の管理者が、貸出オーナー登録時の情報に基づいてシェア管理DB200に登録するとしてもよい。
利用者登録情報は、シェア管理サーバ10に登録されたトランクシェア利用者の利用者
情報である。利用者を一意に識別する識別情報、氏名、住所、年齢、性別、トランクシェアの利用形態、利用者端末50以外の連絡先、利用者端末50の識別情報が含まれる。なお、シェア対象範囲情報に友人関係が含まれる場合には、利用者の友人関係を特定する情報が含まれる。利用者の友人関係を特定する情報として、例えば、SNS(Social Networking Service)等の利用者IDが例示される。利用者端末50の識別情報には、利用者
端末50の電話番号、IPアドレス、メールアドレス、MACアドレス、シェア管理サーバ10から提供された支援アプリの識別番号等が含まれる。利用者登録情報のシェア管理DB200への登録は、貸出オーナー登録情報と同様にして行われる。
集配業者情報は、シェア管理サーバ10に登録された集配ユーザの情報である。集配業者情報には、集配ユーザを一意に識別する識別情報、名称、集配ユーザの事業者コード、集配ユーザのサービス拠点情報、連絡先、集配員の使用する集配員端末60の識別情報が含まれる。集配員端末60の識別情報には、例えば、集配員端末60の電話番号、IPアドレス、メールアドレス、MACアドレス、シェア管理サーバ10から提供された支援アプリの識別番号等が含まれる。
また、集配業者情報には、トランクシェアの鍵発行サービスに係る契約期間、料金体系、支払口座等が含まれる。料金体系は、例えば、トランクシェアの利用形態や、集配作業の時間帯、集配回数等に応じて区別されるとしてもよい。集配業者情報のシェア管理DB200への登録は、貸出オーナー登録情報と同様にして行われる。
シェア対象範囲情報は、車両30の車両ユーザによって設定される、シェア管理サーバ10に登録された車両30のトランクシェアを利用する利用者の範囲を指定する情報である。シェア対象範囲情報は、車両ユーザを一意に識別する識別情報に関連付けされてシェア管理DB200に格納される。シェア対象範囲情報のシェア管理DB200への登録は、貸出オーナー登録情報と同様にして行われる。なお、一人の貸出オーナーが複数台の車両をトランクシェアサービスに供与する場合に、シェア対象範囲情報は、車両別に指定できるようにしてもよい。
図5は、シェア対象範囲情報を説明する図である。図5においては、シェア管理DB200に格納されたシェア対象範囲情報がテーブル形式で例示される。シェア対象範囲情報には、例えば、車両ユーザの家族指定、車両ユーザの友人指定、車両ユーザの友人関係指定、車両ユーザの居住所に近隣する知人指定、利用者の性別や年齢等の指定、不特定多数の利用者の許可の指定等が含まれる。また、シェア対象範囲情報には、利用者の居住する地域範囲の指定、自車両の荷室をトランクシェアに提供している他の車両オーナーの指定、相対的に一定以上の信頼度を有する利用者への指定等が含まれる。図5においては、シェア対象範囲情報は利用者の範囲を指定するフィールドである利用者範囲指定区分フィールドを有する。さらに、利用者範囲指定区分フィールドのサブフィールドとして、車両ユーザによって指定されたシェア対象範囲が格納される。
車両オーナーIDは、車両ユーザの識別情報である。家族、友人、知人には、トランクシェアの利用が指定された家族、友人、知人の氏名等が格納される。車両オーナーが指定する友人は、例えば、車両ユーザの利用しているSNS等の友人関係によって指定することもできる。このような友人関係を特定するために、友人関係には、車両ユーザの利用しているSNS等から付与されたIDが、友人関係を特定するための情報として格納される。シェア管理サーバ10は、例えば、車両ユーザに付与されたIDに基づいて、該当するSNSサービスサイトにアクセスし、API(Application Programming Interface)等
を介して車両ユーザの友人関係を特定する。そして、シェア管理サーバ10は、SNS等から特定された車両オーナーの友人関係の情報をシェア対象範囲情報にインポートすればよい。
性別、年齢には、利用者に対して指定された性別、年齢が格納される。年齢の指定は、
「**歳から**歳」といった形式でもよく、「**歳以上」等の閾値形式でもよく、「**代」といった年代の形式であってもよい。地域範囲には、利用者に対して指定された利用者の居住する地域範囲が格納される。地域範囲の指定は、地域範囲を示す住所であってもよく、緯度、経度で指定される地域範囲であってもよい。また、例えば、車両30の駐車している駐車場から半径**km以内といった形式でもよい。
信頼度には、利用者に対して指定された相対的な信頼度が格納される。信頼度の指定は、相対的な信頼度を評価するための項目、例えば、利用者の家族構成、年代、職業、年収等といった項目と共に、利用を許可するための評価値が指定される。上記項目には、それぞれに種別に応じたポイント値が割当てられ、項目毎に獲得したポイント値と評価値との大小比較によって利用者を指定できる。なお、トランクシェアの利用にあたり、例えば、所定金額の担保金の支払いを求め、該担保金の支払いを上記評価項目に置き換えるとしてもよい。担保金の支払いがあったときには評価値以上とすることができる。
他オーナーの可否には、自車両の荷室をトランクシェアに提供している他の車両オーナーに対する利用の許可を指定する場合には「可」、許可しない場合には「否」が格納される。範囲指定の有無には、荷室を利用するための利用者の範囲の指定が有るか無いかの指定が格納される。車両オーナーが利用者の範囲を制限せずに不特定多数の利用者に貸出す場合には「無」、利用者の範囲を制限する場合には「有」が格納される。なお、範囲指定の有無に「有」が格納された場合には、少なくとも他のサブフィールドに利用者の範囲を指定する情報が格納される。
なお、車両ユーザは、図5に例示されたシェア対象範囲情報の中から、所望の項目を選択して設定すればよい。また、図5に例示されたシェア対象範囲情報のうち、車両ユーザが設定しない項目は、シェア対象範囲情報による制限がないものと処理される。
シェア管理情報は、トランクシェアに貸出された車両毎の利用状態を管理する情報である。図6は、シェア管理情報を説明する図である。図6においては、テーブル構成としてシェア管理DB200に格納されたシェア管理情報が例示される。シェア管理情報には、車両30を識別する識別情報、トランクシェアする利用者の人数、利用者の識別情報、利用形態、利用の完了・未完了のステータス、利用期間(利用日の時間帯を含む)、荷物属性、車両ユーザの識別情報が含まれる。シェア管理情報には、利用者端末50の識別情報、車両30の駐車位置を特定する情報等が含まれる。
図6においては、上述した情報を格納する項目が、車両ID、利用期間、利用形態、利用ステータス、荷物属性、利用者ID、利用者端末、利用者数、車両位置、駐車場住所、車両オーナーIDの各フィールドとして表示される。
図6において、車両IDは車両30を識別する識別情報に対応し、利用者数はトランクシェアする利用者の人数に対応する。利用者IDは利用者の識別情報に対応し、利用者端末は利用者端末50の識別情報に対応する。車両位置、駐車場住所は、車両30の駐車位置を特定する情報に対応し、車両オーナーIDは車両ユーザの識別情報に対応する。
なお、シェア管理情報には、集配ユーザ名が含まれるとしてもよく、トランクシェアに予約された利用内容が完了した場合には、鍵情報が発行された集配員端末60の識別情報、集配作業の完了時刻等が含まれるとしてもよい。なお、本実施の形態では、集配ユーザは、図5に例示したシェア対象範囲情報による制限の対象外とすればよい。
<3.処理の流れ>
次に、本実施形態に係るシェア管理サーバ10の提供する、利用者へのトランクシェアの権限を付与する処理について説明する。図7は、貸出オーナー登録情報のシェア管理DB200へ登録する処理の一例を示すフローチャートである。シェア管理サーバ10は、例えば、CPU11等が補助記憶装置13に記憶された各種プログラムや各種データ、シェア管理DB200に格納された情報を読み出して実行することで、図7から図11に例示の処理を提供する。図7、図8に例示の処理は、主に登録情報処理部110、シェア対象範囲情報取得部120の情報処理機能により提供される。
図7のフローチャートにおいて、処理の開始は、所有者端末40を介して操作入力された貸出オーナー登録情報の受け付けのときが例示される。所有者端末40は、車両ユーザの操作によって入力された貸出オーナー登録情報を受け付け、シェア管理サーバ10に送信する。シェア管理サーバ10は、所有者端末40から送信された貸出オーナー登録情報を受け付ける。そして、シェア管理サーバ10は、受け付けた貸出オーナー登録情報と車両ユーザを一意に識別する識別情報とを対応付けてシェア管理DB200に登録する(S1)。
次に、シェア管理サーバ10は、所有者端末40を介して操作入力された車両30のトランクシェアの利用者の範囲を指定するシェア対象範囲情報を取得する(S2)。シェア対象範囲情報には、図6を用いて説明したように、車両ユーザの家族、友人、知人、友人関係を特定する情報、利用者の性別、年齢、地域範囲、信頼度、他の車両ユーザへの可否、範囲指定の有無等の中から車両ユーザが指定した項目が含まれる。シェア管理サーバ10は、取得したシェア対象範囲情報を車両ユーザの識別情報(車両オーナーID)に対応付けて、シェア管理DB200に登録する(S3)。シェア管理サーバ10は、車両の荷室を利用する利用者の範囲が指定された対象範囲情報を取得する対象範囲情報取得手段の一例として、S1からS3の処理を実行するということができる。
シェア管理DB200のシェア対象範囲情報には、車両ユーザによって指定された利用者の範囲の制限が、利用者範囲指定区分フィールドのサブフィールドとして格納される。S3の処理後、図7に示す処理が終了する。
なお、シェア管理サーバ10は、車両ユーザの利用しているSNS等の利用IDが友人関係を特定する情報として含まれる場合には、例えば、上記利用IDに基づいて該当するSNSサービスサイトにアクセスする。そして、シェア管理サーバ10は、API等を介して、SNSサービスサイトにおける車両ユーザの友人関係を特定してもよい。SNS等から特定された車両オーナーの友人関係の情報は、シェア態様範囲情報にインポートされる。
図8は、利用者登録情報のシェア管理DB200へ登録する処理の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートにおいて、処理の開始は、利用者端末50を介して操作入力された利用者登録情報の受け付けのときが例示される。また、図8のフローチャートによる処理は、例えば、利用者端末50を介して操作入力された、利用者によるトランクシェアリングサービスの利用要求、すなわち、トランクの貸出要求のときであってもよい。シェア管理サーバ10は、利用者端末50から送信された利用者の操作によって入力された利用者情報登録を受け付ける(S4)。シェア管理サーバ10は、利用者の氏名、住所、年齢、性別、SNS等のID、年収、職業、家族構成といった、シェア対象囲情報に対応する情報が含まれる利用者登録情報を取得する(S5)。シェア管理サーバ10は、取得した利用者登録情報を、利用者を一意に識別する識別情報に対応付けて、シェア管理DB200に登録する(S6)。シェア管理サーバ10は、車両の荷室の使用を希望する利用者の属性を受け付ける手段の一例として、S4からS6の処理を実行するということができる。
次に、シェア管理サーバ10の、利用者への車両情報を開示する処理について説明する。図9は、例えば、利用者情報の登録時に行われる利用者への車両情報を開示する処理の一例を示すフローチャートである。図9に例示の処理は、主に車両情報開示処理部130、シェア管理処理部140の情報処理機能により提供される。
図9のフローチャートにおいて、処理の開始は、利用者情報の登録のときが例示される。シェア管理サーバ10は、利用者情報の登録のときを契機としてシェア管理DB200を参照し、トランクシェアの利用可能な車両30の登録情報を抽出する(S11)。シェ
ア管理サーバ10は、例えば、利用者の住所を検索キーとしてシェア管理DB200に登録された貸出オーナー登録情報を検索する。そして、シェア管理サーバ10は、トランクシェアで利用される車両30の駐車場の住所が、利用者の住所の属する地域(例えば、市区町村)近隣に存在する車両30の貸出オーナー登録情報を抽出する。なお、このような抽出条件は任意であり、予めプログラム内の変数として定義することができる。例えば、トランクシェアの対象になる車両30の駐車する駐車場が、利用者の住所に対して所定の距離範囲内に存在すること等を抽出条件にするとしてもよい。例えば、利用者の住所を中心として半径3km以内の地域範囲に駐車場が登録された車両30の貸出オーナー登録情報が抽出できる。距離範囲を抽出条件にする場合には、距離の大きさに応じて複数の抽出条件を設定することができる。シェア管理サーバ10は、S11の処理で抽出された貸出オーナー登録情報を利用者の識別情報に関連付けて主記憶装置12の所定の領域に一時的に記憶する。
シェア管理サーバ10は、S11の処理で抽出された車両30毎のシェア対象範囲情報を取得する(S12)。シェア対象範囲情報には、トランクシェアを利用する利用者の範囲が指定される。シェア管理サーバ10は、S11の処理で抽出された貸出オーナー登録情報から、車両ユーザの識別情報を取得する。そしてシェア管理サーバ10は、取得した車両ユーザの識別情報を検索キーとしてシェア管理DB200に格納されたシェア対象範囲情報を検索し、該当する車両30に設定されたシェア対象範囲情報を抽出する。車両30毎に抽出されたシェア対象範囲情報は、それぞれの車両ユーザの識別情報に関連付けされて主記憶装置12の所定の領域に一時的に記憶される。
シェア管理サーバ10は、S12の処理で抽出されたシェア対象範囲情報に基づいて、該当する車両30毎に、トランクシェアに関する情報が利用者に開示可能か否かを判断する(S13)。S13の処理の詳細については図10を用いて後述する。シェア管理サーバ10は、利用者による車両の荷室の使用に対する可否を判断する管理手段の一例として、S13の処理を実行するということもできる。
S13の処理の結果、S11の処理で抽出された車両30の中から、シェア対象範囲情報で指定された条件に適合する車両30が特定される。シェア管理サーバ10は、S13の処理で特定された車両30の貸出オーナー登録情報をS14の処理に引き渡す。シェア管理サーバ10は、S11の処理で抽出された車両30の全てに対してS13の処理を繰り返し、処理対象の利用者が利用可能な車両30を特定する。
シェア管理サーバ10は、S13の処理から引き渡された車両30の貸出オーナー登録情報から、トランクシェアサービスの利用に関する所定情報を取得する(S14)。ここで、所定情報には、少なくともトランクシェアされる車両30を特定する情報(車両メーカ名、車種、色または車両画像、ナンバー等)、駐車位置情報(駐車場住所、駐車位置等、駐車位置の画像情報等)、トランクシェアサービスの利用形態、荷物属性の制限が含まれる。なお、同じタイミング、あるいは利用時間が重複する期間内に、複数の利用者が同一の車両のトランクを利用することが可能なトランクシェアサービスでは、所定情報には、該当する車両の重複する利用期間でのトランクシェアサービスを利用者する利用者の人数が含まれるとしてもよい。シェア管理サーバ10は、例えば、車両30の識別情報を検索キーとしてシェア管理DB200に格納されたシェア管理情報を検索して現時点で把握されるトランクシェア利用者の人数を取得し、所定情報に含めるとすればよい。シェア管理サーバ10は、取得したトランクシェア利用に関する車両30の所定情報をS15の処理に引き渡す。
シェア管理サーバ10は、S14の処理から引き渡された車両30の所定情報を処理対象の利用者に開示する(S15)。S15の処理の詳細については図11を用いて後述する。S15の処理の結果、シェア対象範囲情報で指定された条件に適合する利用者に対し
て、トランクシェアの利用可能な車両30の所定情報が通知される。
利用者に通知された所定情報は、メールやSMSメッセージ、支援アプリを介してHTML等で記述されたコンテンツとして利用者端末50の備えるLCD等の表示デバイスに表示される。利用者は利用者端末50の表示デバイスに表示された車両30毎の所定情報を閲覧してトランクシェア利用を希望する車両30を選別する。利用者は、例えば、所定情報に付加されたラジオボタン等への有効操作を行い、選別した車両30へのトランクシェア利用の意思をシェア管理サーバ10に送信する。
シェア管理サーバ10は、ラジオボタンの有効操作が行われた車両30の指定に基づいて、利用者がトランクシェアとして利用する車両30を登録する(S16)。シェア管理サーバ10は、利用者によって選別された車両30の指定を受け付けると共に、受け付けた車両30に関する情報と利用者とを関連付けて主記憶装置12の所定の領域に一時的に記憶する。
シェア管理サーバ10は、利用者によって指定された車両30の情報に対応する貸出オーナー登録情報から車両30の識別情報を特定する。シェア管理サーバ10は、特定した車両30の識別情報を、利用者のシェア管理DB200に登録された利用者登録情報に格納する。また、シェア管理サーバ10は、車両30の識別情報に基づいてシェア管理DB200のシェア管理情報に格納されたトランクシェアする利用者の人数、利用者の識別情報を更新する。
なお、S15の処理において、車両30のナンバー、車両画像等を伏せた状態で車両30の情報が開示された場合には、当該処理ステップにより、指定された車両30の色または車両画像、ナンバー、駐車位置等、駐車位置の画像情報等を含む情報が処理対象の利用者に開示される。利用者は利用者端末50の表示デバイスを介して、自身が指定した車両30の開示された所定情報を認識することができる。S16の処理後、図9に示す処理が終了する。
次に、S13の処理の詳細を説明する。図10は、S13の処理の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。S21において、シェア管理サーバ10は、シェア管理DB200に登録された利用者登録情報から、利用者の属性を示す情報を取得する。ここで、利用者の属性を示す情報とは、該当する車両30に指定されたシェア対象範囲情報に対応する情報をいう。すなわち、図8のS5の処理で取得された、利用者の氏名、住所、年齢、性別、SNS等のID、年収、職業、家族構成といった情報である。シェア管理サーバ10は、利用者登録情報から取得された利用者の属性情報を利用者の識別情報に対応付けて主記憶装置12の所定の領域に一時的に記憶する。
シェア管理サーバ10は、S21の処理で取得した利用者の属性情報とシェア対象範囲情報とを比較し、利用者の属性がシェア対象範囲情報で指定される条件を充足するものか否かを判定する。より具体的には、シェア管理サーバ10は、利用者の属性がシェア対象範囲に含まれるか否かを判定する(S22)。
例えば、シェア管理サーバ10は、シェア対象範囲情報が範囲指定「無」の場合には、不特定多数の利用者への許可が指定されているものとして、シェア対象範囲に含まれると判断する。一方、シェア対象範囲情報が範囲指定「有」の場合には、シェア対象範囲情報に含まれる他の指定情報と利用者の属性に基づいて判定が行われる。
シェア管理サーバ10は、シェア対象範囲情報が車両オーナーの家族、友人、知人を指定し、利用者の氏名が上記指定に該当する場合には、シェア対象範囲に含まれると判断する。また、シェア管理サーバ10は、シェア対象範囲情報が車両オーナーの友人関係を指定し、SNS等から取得した友人関係を特定する情報の中に、利用者が登録したSNSの
IDが含まれる場合には、シェア対象範囲に含まれると判断する。また、シェア管理サーバ10は、シェア対象範囲情報がトランクシェア利用者の性別や年齢を指定し、利用者の性別や年齢が該当する場合には、シェア対象範囲に含まれると判断する。また、シェア管理サーバ10は、シェア対象範囲情報がトランクシェア利用者の居住する地域範囲を指定し、利用者の住所が上記地域範囲内に含まれる場合には、シェア対象範囲に含まれると判断する。
また、シェア管理サーバ10は、シェア対象範囲情報がトランクシェア利用者に対して相対的に一定以上の信頼度を有することを指定し、利用者から取得された相対的な信頼度を評価する項目内容が、一定以上と評価される場合には、シェア対象範囲に含まれると判断する。あるいは、トランクシェアの利用にあたり、利用者が所定金額の担保金の支払いを完了した場合には、シェア管理サーバ10は、シェア対象範囲に含まれると判断する。
また、シェア管理サーバ10は、シェア対象範囲情報が他の車両ユーザへの貸出を「可」とする場合には、利用者の氏名等に基づいて貸出オーナー登録情報を検索する。そして、シェア管理サーバ10は、貸出オーナー登録情報に利用者が登録されている場合には、シェア対象範囲に含まれると判断する。
シェア管理サーバ10は、利用者の属性が、上述の、シェア対象範囲に含まれると判断されるケースの何れにも該当しない場合には、シェア対象範囲に含まれないと判断する。
S22の処理において、シェア管理サーバ10は、利用者の属性情報が、抽出されたシェア対象範囲に含まれる場合には(S22、「Yes」)、該当する車両30のトランクシェアに関する情報の開示は可能と判断しS23の処理に移行する。S23の処理では、シェア管理サーバ10は、トランクシェアに関する情報の開示は可能と判断された車両30の貸出オーナー登録情報をS4の処理に引き渡す。一方、シェア管理サーバ10は、利用者の属性情報が、抽出されたシェア対象範囲に含まない場合には(S22、「No」)、該当する車両30のトランクシェアに関する情報の開示は不可と判断し、S14の処理に移行する。利用者の属性情報が、抽出されたシェア対象範囲に含まない場合には、S23の処理がスキップされるため、車両30の情報が開示されることはない。
次に、S15の処理の詳細を説明する。図11は、S15の処理の詳細な処理の一例を示すフローチャートである。S24において、シェア管理サーバ10は、利用者の利用可能な車両が存在するか否かを判定する。シェア管理サーバ10は、S14の処理から引き渡された情報に車両30の所定情報が含まれる場合には(S24、「Yes」)、利用者の利用可能な車両30が存在すると判断し、S25の処理に移行する。一方、シェア管理サーバ10は、S14の処理から引き渡された情報に車両30の所定情報が含まれない場合には(S24、「No」)、利用者の利用可能な車両30が存在しないと判断し、S26の処理に移行する。
S25の処理では、シェア管理サーバ10は、例えば、車両30毎にトランクシェア利用の意思を確認するためのラジオボタン等を付加し、引き渡された車両30の所定情報を利用者の利用者端末50に通知する。但し、シェア管理サーバ10は、S14の処理から引き渡された車両30の所定情報の中から開示に係る情報をさらに選別して利用者端末50に通知するとしてもよい。シェア管理サーバ10は、例えば、車両メーカ名、車種、駐車場住所、トランクシェアの利用形態、荷物属性の制限、トランクシェア利用者の人数を選別して開示するとしてもよい。シェア管理サーバ10は、利用者に開示するトランクシェアの利用に係る情報を、車両30のナンバー、車両画像等を伏せた上で最小限の情報に制限することができる。S25の処理後、S16の処理に移行される。
S26の処理では、シェア管理サーバ10は、現時点において利用可能な車両30が存在しないことを利用者の利用者端末50に通知する。シェア管理サーバ10は、例えば、「現在、配達物の配送先、荷物の集荷先として利用可能な車両はありません」といった旨
の、予め定めされた所定のメッセージを利用者端末50に通知する。S14の処理から引き渡された情報に車両30の所定情報が含まれない場合には、S26の処理後、図9に示す処理が終了する。
トランクシェア利用に関する車両30の登録後に、利用者から、トランクシェアされる車両30の変更希望が通知された場合には、シェア管理サーバ10では、当該変更希望の受け付けを契機として、図9に例示の処理が行われる。シェア管理サーバ10は、例えば、変更前の車両30を処理対象から除いた状態で図9の処理を繰り返す。
但し、変更希望を通知した利用者に対してトランクシェア利用可能な車両30が存在しない場合には、シェア管理サーバ10は、例えば、「現在、配達物の配送先、荷物の集荷先として利用可能な車両はありません。変更前の車両の利用を継続しますか」といった旨の、予め定めされた所定のメッセージに、ラジオボタンを付加して利用者端末50に通知するとしてもよい。
また、シェア管理サーバ10は、シェア管理DB200の利用者登録情報に登録されたトランクシェアの利用期間の終了前に、「車両の利用期間の終了が迫っています。現在、配達物の配送先、荷物の集荷先として使用している車両の利用を継続しますか」といった旨の予め定めされた所定のメッセージに、ラジオボタンを付加して利用者端末50に通知するとしてもよい。この場合においても、トランクシェアで利用する車両30の変更が希望されるときには、シェア管理サーバ10では、変更前の車両30を処理対象から除いた状態で図9の処理が繰り返される。
シェア管理サーバ10は、定期的に、あるいは、シェア対象範囲情報の更新を契機として、図9に例示の処理を行うとしてもよい。この場合では、シェア管理サーバ10は、シェア管理DB200に利用者登録情報が格納された利用者の全てを対象にして、図9に例示の処理を行う。シェア管理サーバ10は、定期的に、あるいは、シェア対象情報の更新を契機として図9に例示の処理を行うことで、最新のシェア対象範囲情報、利用者登録情報に基づいて見直された、トランクシェアの利用可能な車両30の情報を利用者に通知することができる。
トランクシェアを利用する利用者においては、更新されたシェア対象範囲情報に基づいて通知された、新たな車両30の情報に基づいて、既に利用している対象車両の変更が可能になる。例えば、利用者の居住所により近い駐車場で貸出されている対象車両に更新することができる。あるいは、利用者が希望する利用形態や荷物属性の制限、車両30の駐車場環境(露天や屋根付き、駐車場に至る経路の簡易さ等)により沿った対象車両に更新することができる。
なお、図7から図11を用いて説明した、シェア管理サーバ10の情報処理機能は、鍵情報管理サーバ20が本実施形態に係るシェア管理機能を備え、トランクシェアを利用する利用者に対して提供することもできる。
次に、トランクシェアシステム1における鍵発行処理の流れを説明する。図12に示す図は、トランクシェアシステム1における鍵発行処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図12においては、シェア管理サーバ10には、少なくとも車両ユーザの貸出オーナー情報、利用者の利用者情報、シェア対象範囲情報の登録が完了し、シェア管理情報には、利用者のトランクシェアの利用に係るスケジュールが予約されているものとして説明する。また、利用者端末50等には、支援アプリがインストールされているものとして説明する。
なお、図12においては、シェア管理サーバ10から鍵情報の発行要求を受けた鍵情報管理サーバ20が鍵情報を発行する形態である。ここで、鍵情報の発行は、シェア管理サーバ10が鍵情報管理サーバ20の処理機能を備え、利用者端末50等に鍵情報を発行するとしてもよい。
図12の利用者は、例えば、ネットショッピングサイトを提供する外部サーバ70Aにアクセスして購入品(配達物)を購入し、購入品の配送先として車両30のトランクシェアを利用するものとする。
利用者は、例えば、利用者端末50の支援アプリを介してシェア管理サーバ10にアクセスし、シェア管理DB200に格納された車両30のシェア管理情報を閲覧する。そして、利用者は、例えば、車両30のトランクシェアの利用状態から、配達物の配送先としてシェア利用可能な日時、時間帯の候補を選定する。選定された日時、時間帯は、利用者端末50を介して購入品の配送先、配送希望日、配送希望時間帯として、ネットショッピングサイトを提供する外部サーバ70Aに登録される。外部サーバ70Aは、例えば、登録された購入品の配送先、配送希望日、配送希望時間帯等の情報と利用者を特定する情報とを関連付けて、ネットワークNに接続された集配業者の運営する外部サーバ70Bに通知する。外部サーバ70Bでは、例えば、自身が管理する集配物の集配管理情報(集配スケジュール等)に、外部サーバ70Aから通知された配達物に関する情報を登録する。外部サーバ70Bは、例えば、利用者を特定する情報に含まれる利用者端末50の電話番号、メールアドレス等に基づいて、配達物(購入品)の配達を受け付けた旨の通知を利用者に送信する。集配業者からの通知を受信した利用者は、例えば、支援アプリの実行を介して、配達物の利用に選定した日時、時間帯、物品属性等をシェア管理サーバ10に登録する。シェア管理サーバ10は、トランクシェアで利用される車両30のシェア管理情報に、上記配達物の日時、時間帯、物品属性、利用形態(配送先)、利用者の識別情報を登録する。
但し、シェア管理サーバ10、ネットショッピングサイトを提供する外部サーバ70A、集配業者が運営する外部サーバ70Bが相互に連携し、上記処理手順を提供するとしてもよい。例えば、ネットショッピングサイトにおいて、利用者が購入品の配送先として車両30を指定すると、外部サーバ70Aがシェア管理サーバ10にアクセスして利用者の利用者情報の特定、および、利用者がトランクシェアする車両30の空きスケジュールの検索を依頼する。そして、外部サーバ70Aがシェア管理サーバ10によって検索された空きスケジュールに基づいて、購入品の配送予定日、配送予定時間帯を複数に選定し、選定した上記予定情報を外部サーバ70Bに通知するとしてもよい。外部サーバ70Bは、例えば、外部サーバ70Aから通知された購入品の予定情報と自身の管理する集配スケジュール等との集配期間を調整し、購入品の配送日、配送時間帯を決定し、外部サーバ70Bの管理する集配スケジュール等に登録する。
外部サーバ70Bは、購入品の配送日、配送時間帯を外部サーバ70Aに通知する。外部サーバ70Aは、通知された購入品の配送日、配送時間帯を集配業者名称(集配ユーザ名称)等と共にシェア管理サーバ10、利用者端末50に通知する。シェア管理サーバ10は、外部サーバ70Aから通知された購入品の配送日、配送時間帯、集配業者等の情報をシェア管理DB200のシェア管理情報に登録するとしてもよい。
利用者は、利用者端末50に搭載された支援アプリを介して車両30の荷室等を解錠・施錠する鍵情報の発行要求をシェア管理サーバ10に対して通知する(S31)。利用者端末50からシェア管理サーバ10に対して通知される鍵情報の発行要求には、配達物が収納された車両30を特定する情報、利用者を特定する情報、利用者端末50に通知された完了通知の識別番号が含まれる。
シェア管理サーバ10は、利用者端末50からの鍵情報の発行要求を受け付けると共に、鍵情報管理サーバ20に対してワンタイムキーの発行を要求する。シェア管理サーバ10は、利用者端末50からの鍵情報の発行要求に含まれる利用者を特定する情報に基づいて、利用者の属性を特定する。そして、シェア管理サーバ10は、鍵情報管理サーバ20に対して利用者の属性に対応したワンタイムキーの発行を要求する(S32)。
例えば、利用者が車両ユーザの家族である場合には、電子キーの対応箇所を制限しない鍵情報の発行を要求することができる。また、友人や知人等では、トランクシェアの利用箇所を荷室以外の領域、例えば、後部座席の利用が可能な鍵情報の発行を要求することができる。また、上記以外の利用者には、トランクシェアの利用箇所を荷室に限定することができる。シェア管理サーバ10は、例えば、鍵情報の利用箇所を特定する情報と共に車両30の識別情報を含むワンタイムキーの発行要求を鍵情報管理サーバ20に送信する。
なお、シェア管理サーバ10は、例えば、シェア管理情報に格納された利用時間帯(利用日時を含む)の情報を取得し、該利用時間帯情報をワンタイムキーの発行要求に含めるとしてもよい。また、シェア管理サーバ10は、ワンタイムキーの発行要求に、車両30を配送先に指定した利用者の識別情報を含めるとしてもよい。
鍵情報管理サーバ20は、シェア管理サーバ10から送信されたワンタイムキーの発行要求を受け付け、鍵情報を発行する(S33)。鍵情報管理サーバ20は、少なくともワンタイムキーの発行要求に含まれる車両30の車両識別情報、発行要求を受け付けた時刻情報に基づいて、利用者端末50を一時的な電子キーとして機能させる鍵情報を発行する。なお、鍵情報管理サーバ20は、鍵情報の発行要求に利用時間帯情報が含まれる場合には、該利用時間帯情報に応じた有効期限を鍵情報に設定するとしてもよい。
また、鍵情報管理サーバ20は、鍵情報の発行要求に利用箇所を特定する情報が含まれる場合には、車両30の運転操作が可能な鍵情報、車両の後部座席ドアを開閉可能な鍵情報を発行するとしてもよい。このような、利用箇所に対応した鍵情報の発行は、予めシェア管理サーバ10との間で設定しておけばよい。車両ユーザの家族は、例えば、車両30を運転操作して、駐車場から離れた自宅への配送された配達物の運搬が可能になるため、利便性が向上する。鍵情報管理サーバ20は、シェア対象範囲の指定に対応した鍵情報の発行を提供できる。
トランクシェアシステム1のシェア管理サーバ10および鍵情報管理サーバ20は、対象範囲情報に基づき、前記車両の荷室の使用を希望する利用者に対して前記車両を一時的に解錠または施錠する電子キーの鍵情報を発行する鍵情報発行手段の一例として、S32からS33の処理を実行するということができる。
鍵情報管理サーバ20は、発行した鍵情報をワンタイムキーとしてシェア管理サーバ10に引き渡すと、シェア管理サーバ10は、鍵情報管理サーバ20から引き渡されたワンタイムキーを利用者端末50に配信する(S34)。利用者端末50は、シェア管理サーバ10から配信されたワンタイムキーを受信し、主記憶装置52の所定の領域に一時的に記憶する(S35)。ワンタイムキーは、鍵情報管理サーバ20から直接、利用者端末50に発行されるとしてもよい。
但し、シェア管理サーバ10は、例えば、集配員端末60、あるいは、外部サーバ70Bからの配達完了の通知の受け付けを契機として鍵情報管理サーバ20に対してワンタイムキーの発行を要求するとしてもよい。この場合には、S31の処理が省略できる。
利用者は、支援アプリを実行し、鍵情報を受信した利用者端末50を、配達物を収納する車両30の荷室等を施錠・解錠するための一時的な電子キーとして動作させて、解錠要求を送信する(S36)。なお、利用者がシェア対象範囲情報で指定された家族の場合には、例えば、鍵情報を受信した利用者端末50は、施錠・解錠の対応箇所が荷室等に限定されずに車両30の運転操作が可能な電子キーになる。
車両30に搭載された車載装置31のキーユニット80は、利用者端末50からの解錠要求に伴う認証を実行し、認証が成功すると施解錠装置90に対して施解錠信号およびキーIDを送信する。キーユニット80から送信された施解錠信号およびキーIDに従って施解錠装置90による解錠処理が行われ、車両30の荷室等が解錠される(S37)。利
用者端末50、シェア管理サーバ10には、車載装置31からの解錠通知が通知される(S38)。シェア管理サーバ10においては、解錠通知を受信した時刻情報が、車両30のシェア管理情報に記録される。
利用者は、解錠された車両30の荷室等に収納された配達物を取り出し、荷室の施錠を行う(S39)。荷室の施錠においては、S37、38で説明した処理と同様の処理が行われる(S40、S41)。利用者は、例えば、利用者端末50を介し、集配完了通知をシェア管理サーバ10に送信する(S42)。シェア管理サーバ10においては、例えば、集配完了通知を受信した時刻情報が、車両30のシェア管理情報に記録されると共に、該当する利用期間に対応する、利用の完了・未完了のステータスに「完了」が記録される(S43)。
シェア管理サーバ10は、利用者端末50に保持されたワンタイムキーを無効化する(S44)。シェア管理サーバ10は、例えば、集配完了通知に伴うシェア管理情報への記録を契機として、利用者端末50に対して保持された鍵情報の消去指示を行う。利用者端末50では、例えば、鍵情報の消去指示を受けた支援アプリの処理を介して、主記憶装置52の所定の領域に一時的に保持されたワンタイムキーの鍵情報が消去される(S45)。
なお、利用者端末50では、集配完了通知を契機とした支援アプリの実行により、主記憶装置52の所定の領域に一時的に保持されたワンタイムキーの鍵情報を消去するとしてもよい。
車両30を集荷物の集荷先として指定する場合においても、図12に示すシーケンス図が適用される。
利用者は、例えば、利用者端末50の支援アプリを介してシェア管理サーバ10にアクセスし、シェア管理DB200に格納された車両30のシェア管理情報を閲覧する。そして、利用者は、例えば、車両30のトランクシェアの利用状態から、集荷物の集荷先としてシェア利用可能な日時、時間帯の候補を複数に選定する。利用者は、例えば、利用者端末50を介して集荷物の集荷先、利用者を特定する情報と共に、選定した複数の候補を集荷希望日、集荷希望時間帯として、集配サービスを提供する集配ユーザの外部サーバ70Bに登録する。
外部サーバ70Bは、利用者を特定する情報に含まれる利用者端末50の電話番号、メールアドレス等に基づいて、集荷物の集荷を受け付けた旨の通知を利用者に送信する。集配ユーザからの通知を受信した利用者は、支援アプリを介して、集荷物の集荷先に選定した日時や時間帯、集荷物の物品属性等をシェア管理サーバ10に登録する。シェア管理サーバ10は、トランクシェアで利用される車両30のシェア管理情報に、上記集荷先の利用日時、時間帯、物品属性、利用形態(集荷先)、利用者の識別情報を登録する。
但し、シェア管理サーバ10、集配業者が運営する外部サーバ70Bが相互に連携し、上記処理手順を提供するとしてもよい。例えば、外部サーバ70Bにアクセスした利用者が集荷物の集荷先として車両30を指定すると、外部サーバ70Bがシェア管理サーバ10にアクセスして利用者の利用者情報の特定、および、利用者のトランクシェアする車両30の空きスケジュールの検索を依頼する。そして、外部サーバ70Bがシェア管理サーバ10によって検索された空きスケジュールと、自身の管理する集配スケジュール等との集配期間を調整し、利用者の集荷物の集荷日、集荷時間帯を決定し、集配スケジュール等へ登録するとしてもよい。
外部サーバ70Bは、利用者に対して決定した集荷物の集荷日、集荷時間帯を集配業者名称(集配ユーザ名称)等と共にシェア管理サーバ10、利用者端末50に通知する。シェア管理サーバ10は、外部サーバ70Bから通知された集荷物の集荷日、集荷時間帯、集配業者、利用者等の情報をシェア管理DB200のシェア管理情報に登録するとしても
よい。
利用者は、例えば、集荷先に指定した車両30の駐車場に移動し、集荷物の荷室等への収納を行う。利用者は、利用者端末50に搭載された支援アプリを介して車両30の荷室等を解錠・施錠する鍵情報の発行要求をシェア管理サーバ10に対して通知する(S31)。利用者端末50の鍵情報の発行要求には、少なくとも車両30を特定する情報、利用者を特定する情報が含まれる。
シェア管理サーバ10は、利用者端末50からの鍵情報の発行要求を受け付けると共に、鍵情報管理サーバ20に対してワンタイムキーの発行を要求する。シェア管理サーバ10は、例えば、鍵情報の発行要求に含まれる利用者を特定する情報に基づいて、利用者の属性を特定する。そして、シェア管理サーバ10は、鍵情報管理サーバ20に対して利用者の属性に対応したワンタイムキーの発行を要求する(S32)。利用者が車両ユーザの家族である場合には、電子キーの対応箇所を制限しない鍵情報の発行、友人や知人等では、トランクシェアの利用箇所を荷室以外の領域、例えば、後部座席の利用が可能な鍵情報の発行を要求することができる。
鍵情報管理サーバ20は、シェア管理サーバ10から送信されたワンタイムキーの発行要求を受け付け、鍵情報を発行する(S33)。鍵情報管理サーバ20は、少なくともワンタイムキーの発行要求に含まれる車両30の車両識別情報、発行要求を受け付けた時刻情報に基づいて、利用者端末50を一時的な電子キーとして機能させる鍵情報を発行する。なお、鍵情報管理サーバ20は、鍵情報の発行要求に利用時間帯情報が含まれる場合には、該利用時間帯情報に応じた有効期限を鍵情報に設定するとしてもよい。
また、鍵情報管理サーバ20は、鍵情報の発行要求に利用箇所を特定する情報が含まれる場合には、車両30の運転操作が可能な鍵情報、車両の後部座席ドアを開閉可能な鍵情報を発行するとしてもよい。このような、利用箇所に対応した鍵情報の発行は、予めシェア管理サーバ10との間で設定しておけばよい。車両ユーザの家族は、例えば、夜間の車両30への集荷物の収納の際には、イグニッションをON、または、ACC状態にして、車両30の前照灯を点灯させることで照明を確保できるため、利便性が向上する。鍵情報管理サーバ20は、シェア対象範囲の指定に対応した鍵情報の発行を提供できる。
集荷時においても、鍵情報管理サーバ20は、発行した鍵情報をワンタイムキーとしてシェア管理サーバ10に引き渡すと、シェア管理サーバ10は、鍵情報管理サーバ20から引き渡されたワンタイムキーを利用者端末50に配信する。利用者端末50では、受信したワンタイムキーが主記憶装置62等に一時的に記憶される(S34、35)。利用者は、支援アプリを実行し、鍵情報を受信した利用者端末50を、車両30の荷室等を施錠・解錠するための一時的な電子キーとして動作させ、解錠要求を送信すると、車載装置31は、解錠要求に伴う認証を実行し、認証が成功すると車両30の荷室等が解錠される(S36、37)。ここで、利用者の属性がシェア対象範囲情報で指定された家族の場合には、電子キーとして動作する利用者端末50の施錠・解錠の対応箇所は、荷室等に限定されないとしてもよい。
車載装置31は、利用者端末50、シェア管理サーバ10へ解錠通知を行う(S46)と、シェア管理サーバ10においては、解錠通知を受信した時刻情報が、車両30のシェア管理情報に記録される。
利用者は、解錠された車両30の荷室等に集荷物を収納し、荷室の施錠を行うと、S37、38で説明した処理と同様の処理が行われる(S40、41)。利用者端末50は、施錠通知後の利用者の操作入力を受け付け、シェア管理サーバ10に対して車両30への集荷物の収納が完了した旨の通知を行う(S42)。シェア管理サーバ10においては、例えば、集配完了通知の受信時刻情報が、車両30のシェア管理情報に記録される(S4
3)。
シェア管理サーバ10は、利用者端末50に保持されたワンタイムキーを無効化する(S44)。シェア管理サーバ10は、例えば、集配完了通知に伴うシェア管理情報への記録を契機として、利用者端末50に対して保持された鍵情報の消去指示を行う。利用者端末50では、例えば、鍵情報の消去指示を受けた支援アプリの処理を介して、主記憶装置52の所定の領域に一時的に保持されたワンタイムキーの鍵情報が消去される(S45)。
なお、利用者端末50では、集配完了通知を契機とした支援アプリの実行により、主記憶装置52の所定の領域に一時的に保持されたワンタイムキーの鍵情報を消去するとしてもよい。
シェア管理サーバ10は、受信した解錠通知、および、施錠通知に基づいて利用時間帯、利用回数等を計測し、対価に反映するとしてもよい。シェア管理サーバ10は、車両の解錠通知、施錠通知に基づいて、利用期間に応じた対価請求が可能になる。
以上、説明したように、本実施形態に係るシェア管理サーバ10は、車両ユーザから取得したシェア対象範囲情報に基づいて、受け付けた使用要求に対する可否を判断することができる。そして、シェア管理サーバ10は、トランクシェア対象になる車両の利用者を限定し、あるいは選別することができる。シェア管理サーバ10は、例えば、利用者の属性がシェア対象範囲に含まれる場合には、トランクシェアされる車両30の情報を開示する。一方、シェア管理サーバ10は、例えば、利用者の属性がシェア対象範囲に含まれない場合には、トランクシェアされる車両30の情報を開示しない。
この結果、本実施形態に係るシェア管理サーバ10によれば、複数の利用者間でシェアリングされる車両の車両情報へのアクセスの権限を、車両の提供者によって指定された利用者の属性に基づいて制限することができる。また、本実施形態に係るシェア管理サーバ10によれば、複数の利用者に貸与される車両の車両情報へのアクセスの権限を制限できる。
また、シェア管理サーバ10は、車両の提供者によって指定されたシェア対象範囲情報を充足する利用者には、シェアリングされる車両の車両情報を開示し、車両の荷室を一時的に解錠または施錠する電子キーの鍵情報を発行する。シェア対象範囲情報を充足する利用者は、例えば、発行された鍵情報を用いて、自身の所有する携帯端末を車両の荷室の開閉に利用する電子キーとして動作させることで、荷室を介した集配物等の受け渡しが可能になる。
この結果、本実施形態に係るシェア管理サーバ10を構成に含むトランクシェアシステム1によれば、利用者の制限が可能な車両のトランク貸与あるいは複数利用者によって車両のトランクを共用する技術が提供できる。
また、シェア管理サーバ10は、車両の提供者の家族指定、車両の提供者の友人指定、車両の提供者の居住所に近隣する知人指定、自車両の荷室を複数の利用者のシェアリングに提供する他の提供者指定の少なくとも一つの指定を含むシェア対象範囲情報に基づいて、トランクシェア対象になる車両の利用者を選別できる。本実施形態に係るトランクシェアシステムによれば、車両の荷室をシェアリングして利用する利用者を、車両提供者の関係者や車両提供の経験者に制限できる。
また、シェア管理サーバ10は、利用者の性別指定、利用者の年齢指定、利用者の居住する地域範囲指定、利用者の相対的な信頼度指定の少なくとも一つの指定をさらに含むシェア対象範囲情報に基づいて、トランクシェア対象になる車両の利用者を選別できる。本実施形態に係るトランクシェアシステムによれば、車両の荷室をシェアリングして利用する利用者を、利用者の属性に応じて制限することができる。例えば、荷室の利用にあたり
、他者への配慮、使用時間帯の配慮、車両への配慮が期待できる利用者の選別が可能になる。
また、シェア管理サーバ10は、荷室を利用する利用者の範囲を指定しないことをさらに含むシェア対象範囲情報に基づいて、トランクシェア対象になる車両の利用者を選別できる。本実施形態に係るトランクシェアシステムによれば、利用者の範囲を制限せずに不特定多数の利用者に対して自車両の荷室の開放を希望する車両提供者のニーズに対応することができる。
また、本実施形態に係るトランクシェアシステムにおいては、鍵情報は、シェア対象範囲情報に基づいて電子キーの対応箇所を、車両30の運転操作が可能、あるいは、荷室の開閉に限定するように制限できる。車両ユーザの家族は、例えば、車両30を運転操作して、駐車場から離れた自宅への配送された配達物の運搬が可能になるため、利便性が向上する。また、車両ユーザの家族は、例えば、夜間の車両30への集荷物の収納の際には、イグニッションをON、または、ACC状態にして、車両30の前照灯を点灯させることで照明を確保できるため、利便性が向上する。
<4.変形形態>
上記の実施形態は一例であり、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
(変形例1)
実施形態では、キーユニット80において認証処理が成功した場合に、施解錠装置90によって車両30が施解錠される例を説明した。変形例1では、施解錠装置90において、キーユニット80の処理が実行されるようにしてもよい。つまり、施解錠装置90は、利用者端末50等から受信した認証情報を認証するための制御ユニット(ECU)を備え、当該制御ユニットは、利用者端末50等の認証が成功すると、CAN等の車内ネットワークを介して、ボディECU94に解錠指令または施錠指令を送信するようにしてもよい。変形例1のトランクシェアシステム1によれば、キーユニット80を設置することなく簡易な構成により、トランクシェアの利用が可能になる。
(変形例2)
実施形態では、鍵情報管理サーバ20が発行した鍵情報を利用者端末50等が受信し、受信した鍵情報の認証情報に基づいて利用者端末50等が認証されると、キーユニット80から施解錠信号が施解錠装置90に送信されて車両30が施解錠される。変形例2では、認証情報は、利用者端末50等を認証するための情報ではなく、車両30を解施錠するためのキーIDの情報を含むものとする例である。
この場合、利用者端末50等は、車両30を施解錠するためのキーIDを含む鍵情報を鍵情報管理サーバ20等から受信し、受信したキーIDを施解錠信号とともに、施解錠装置90に送信する。施解錠装置90は、受信したキーIDと施解錠装置90に予め記憶されたキーIDとを照合し、一致した場合に車両30を施解錠する。キーIDは、利用者端末50等と、鍵情報管理サーバ20等または施解錠装置90との間で、暗号化して送受信されるようにしてもよい。鍵情報管理サーバ20は、例えば、キーIDを時刻情報とともに所定のアルゴリズムで暗号化することで、ワンタイムキーを生成してもよい。施解錠装置90は、受信したワンタイムキーを、鍵情報管理サーバ20と同じ所定のアルゴリズムによって復号して、施解錠装置90に予め記憶されたキーIDと照合すればよい。なお、ワンタイムキーは、鍵情報管理サーバ20からシェア管理サーバ10に送信され、シェア管理サーバ10から利用者端末50等に送信されるようにしてもよい。いずれにしても、利用者端末50等は、ワンタイムキーの受領から所定時間が経過するとワンタイムキーを削除することで、無効化すればよい。
変形例1のトランクシェアシステム1によれば、キーIDおよび時刻情報から生成されるワンタイムキーを鍵情報にすることで、鍵情報管理サーバ20等は、発行要求ごとに、一時的に有効な鍵情報を利用者端末50等に送信することができる。
(変形例3)
実施形態および変形例2では、鍵情報管理サーバ20は、キーユニット80に固有な固定の認証情報に対応する利用者端末50等用の認証情報、または車両30の施解錠装置90に予め記憶されたキーIDを送信した。しかし、利用者端末50等とキーユニット80との間の認証情報は、上記のものに限定されない。変形例3では、例えば、鍵情報管理サーバ20は、利用者端末50等から鍵情報の発行要求を受け付ける度に、新たな認証情報を生成し利用者端末50等に発行してもよい。この場合、鍵情報管理サーバ20等は、新たな認証情報に対応するキーユニット80用の車両側認証情報を、通信ユニット32を介して、キーユニット80に格納するようにすればよい。キーユニット80は、CAN等の車内ネットワークを通じて通信ユニット32に接続される。但し、鍵情報管理サーバ20は、利用者端末50等に発行する認証情報を、例えば、車両30を識別する識別情報と時刻情報とによって生成した上で、認証情報と時刻情報とを利用者端末50等に引き渡すとしてもよい。この場合では、車両30のキーユニット80は、鍵情報管理サーバ20と同一のアルゴリズムで車両側認証情報を生成すればよい。利用者端末50等は、鍵情報として発行された認証情報と時刻情報とをキーユニット80に送信し、認証を受ければよい。
(その他)
実施形態および各変形例のトランクシェアシステム1において、車両30の施解錠は、セキュリティを考慮して、荷室ドアのみ解錠・施錠制御が行われ、車室ドアの解錠・施錠制御は行われずにロック状態は保持されるものと想定する。そうすると、例えば、荷室と車室とが隔てられていないボディ構造を持つ車両30、所謂、ワンボックスと俗称されるタイプでは、荷室ドアを解錠することで車室へのアクセスが可能になるため、車両30の所有者、利用者等はセキュリティ上の懸念を抱く可能性がある。
そこで、荷室と車室とが隔てられていない車両30では、荷室ドアが開扉されたときに、室内も撮影可能なドライブレコーダー等が室内の動画撮影を行い、撮影動画に基づいて荷室から車室への侵入の有無を判定すればよい。例えば、ドライブレコーダーを制御するECUは、荷室から車室への侵入が有ったと判定した場合には、撮影動画の保存、車載アラームの作動、業者へ通知、車両ユーザへ通知等を行う。一方、ECUは、車室への侵入が無かったと判定した場合には、荷室ドアの閉扉及びロック動作が行われた時点で、撮影動画を消去してもよい。ドライブレコーダーは、ユーザ・サービスの一環として、車室内への侵入の有無に関わらず、撮影動画を所有者端末40等に送信してもよい。
なお、トランクシェアで利用される範囲を、例えば、シェア対象範囲情報として取得した信頼度等で分離してもよい。例えば、評価値以上の信頼度を有する利用者では、荷室ドアが開扉されたときの室内の動画撮影は行わず、評価値未満の信頼度の利用者に対して、荷室ドアが開扉されたときの室内の動画撮影を行うとすることができる。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
情報処理装置その他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記何れかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等か
ら取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM等がある。
1 トランクシェアシステム
10 シェア管理サーバ
20 鍵情報管理サーバ
30 車両
31 車載装置
32 通信ユニット
40 所有者端末
50 利用者端末
60 集配員端末
70A、70B 外部サーバ
80 キーユニット
90 施解錠装置
110 登録情報処理部
120 シェア対象範囲情報取得部
130 車両情報開示処理部
140 シェア管理処理部
200 シェア管理データベース(DB)

Claims (3)

  1. 複数の利用者による車両の荷室の使用を管理する情報システムであって、
    車両の提供者から、前記車両の荷室を利用する利用者の範囲が指定された対象範囲情報を定期的に、または、前記対象範囲情報の更新を契機として取得する対象範囲情報取得手段と、
    前記車両の荷室の使用を希望する利用者の属性を含む利用者登録情報を受け付ける手段と、
    前記利用者の属性が前記対象範囲情報で指定される条件を充足するか否かを判定することにより、前記利用者による前記車両の荷室の使用に対する可否を判断する管理手段と、
    前記対象範囲情報に基づき、前記車両の荷室の使用を希望する利用者に対して前記車両の独立して施錠及び解錠することができるように構成された箇所を一時的に解錠または施錠する前記利用者の属性に対応して利用可能な前記箇所を制限した電子キーの鍵情報を発行する鍵情報発行手段と、
    備える情報システム
  2. 複数の利用者による車両の荷室の使用を管理する情報システムのコンピュータが、
    車両の提供者から、前記車両の荷室を利用する利用者の範囲が指定された対象範囲情報を定期的に、または、前記対象範囲情報の更新を契機として取得する対象範囲情報取得ステップと、
    前記車両の荷室の使用を希望する利用者の属性を含む利用者登録情報を受け付けるステップと、
    前記利用者の属性が前記対象範囲情報で指定される条件を充足するか否かを判定することにより、前記利用者による前記車両の荷室の使用に対する可否を判断する管理ステップと、
    前記対象範囲情報に基づき、前記車両の荷室の使用を希望する利用者に対して前記車両の独立して施錠及び解錠することができるように構成された箇所を一時的に解錠または施錠する前記利用者の属性に対応して利用可能な前記箇所を制限した電子キーの鍵情報を発行する鍵情報発行ステップと、
    実行する情報処理方法
  3. 複数の利用者による車両の荷室の使用を管理する情報システムのコンピュータに、
    車両の提供者から、前記車両の荷室を利用する利用者の範囲が指定された対象範囲情報を定期的に、または、前記対象範囲情報の更新を契機として取得する対象範囲情報取得ステップと、
    前記車両の荷室の使用を希望する利用者の属性を含む利用者登録情報を受け付けるステップと、
    前記利用者の属性が前記対象範囲情報で指定される条件を充足するか否かを判定することにより、前記利用者による前記車両の荷室の使用に対する可否を判断する管理ステップと、
    前記対象範囲情報に基づき、前記車両の荷室の使用を希望する利用者に対して前記車両の独立して施錠及び解錠することができるように構成された箇所を一時的に解錠または施錠する前記利用者の属性に対応して利用可能な前記箇所を制限した電子キーの鍵情報を発行する鍵情報発行ステップと、
    実行させるプログラム
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