JP7204621B2 - 包装体及び容器 - Google Patents

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本発明は、包装体及び容器に関する。
従来、ウェットティッシュやウェットシート、ドライシート等のシート体を収容する包装体が知られている。包装体の一面には、シート体の取出口の外縁に沿う口縁部、及び口縁部に沿う外形の切り離し部が形成されている。口縁部には、切り離し部の外形に沿ってハーフカットされた切れ目が形成されている。切れ目は、切り離し部の外形に沿って一様の深さで形成されている。包装体の一面には、切り離し部を覆うシールが貼付されている。シールを剥がしたときに切り離し部が切れ目に沿って切り離されることにより、取出口が開口する。
例えば、特許文献1には、ウェットティッシュの包装体が開示されている。ウェットティッシュの取出口は、長円形をなしている。
特開2004-155445号公報
ところで、切れ目の深さによっては、取出口を意図した形状(口縁部に沿った形状)に安定して形成することができない可能性がある。
例えば、切れ目が浅すぎる場合、シールを剥がしたときに取出口が形成されないことや、意図した形状に形成されない可能性が高い。
例えば、切れ目が深すぎる場合、製造時(包装体の一面にシールを貼る前)に切り離し部がずれたり外れたりする可能性が高い。
以上のような事情に鑑み、本発明は、取出口を意図した形状に安定して形成することができる包装体及び容器を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の態様は以下の構成を有する。
(1)本発明の一態様に係る包装体は、シート体を収容可能な包装体であって、前記包装体に収容された前記シート体を取り出し可能な取出口の外縁に沿う口縁部と、前記口縁部に沿う外形の切り離し部と、有するフィルム状の取出面本体と、前記取出面本体に貼付され、前記切り離し部を覆うシールと、備え、前記口縁部は、前記シールを剥がす方向に沿うように延びる切れ目を有する一対の延在部と、前記一対の延在部よりも前記シールの剥がし始めの側に設けられ前記一対の延在部の端に連続し、前記シールを剥がす方向とは反対側に凸の弧状をなし、前記延在部よりも深い切れ目を有する薄肉部と、を含む。
(2)上記(1)に記載の包装体において、前記口縁部は、前記シールを剥がす方向で前記一対の延在部の前記薄肉部の側の端及び前記薄肉部の両端を連続し、前記薄肉部の側から前記延在部の側に向かって切れ目の深さが漸次浅くなる一対の連続部を更に備えてもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載の包装体において、前記シート体は、液体含有シートであってもよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の包装体において、前記切れ目は、前記取出面本体の前記シールの側に形成され、前記取出面本体の前記シールとは反対側に形成されていなくてもよい。
(5)上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の包装体において、前記切れ目は、前記取出面本体の前記シールとは反対側に形成され、前記取出面本体の前記シールの側に形成されていなくてもよい。
(6)上記(4)または(5)に記載の包装体において、前記シート体は、液体含有シートであり、前記取出面本体は、複数層のラミネートであり、前記延在部の切れ目及び前記薄肉部の切れ目は、前記複数層のうち最初の一層のみに形成されていてもよい。
(7)上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の包装体において、前記取出面本体は、複数層のラミネートであってもよい。
(8)上記(7)に記載の包装体において、前記延在部の切れ目は、前記複数層のうち最後の一層を除く層に形成され、前記薄肉部の切れ目は、前記複数層のうち最初の一層を貫通していてもよい。
(9)上記(8)に記載の包装体において、前記薄肉部の切れ目は、前記複数層のうち前記最初の一層を貫通して前記最後の一層に到達し、前記最後の一層にも形成されていてもよい。
(10)本発明の一態様に係る容器は、取出口の外縁に沿う口縁部と、前記口縁部に沿う外形の切り離し部と、有する取出面本体と、前記取出面本体に貼付され、前記切り離し部を覆うシールと、備え、前記口縁部は、前記シールを剥がす方向に沿うように延びる切れ目を有する一対の延在部と、前記一対の延在部よりも前記シールの剥がし始めの側に設けられ前記一対の延在部の端に連続し、前記シールを剥がす方向とは反対側に凸の弧状をなし、前記延在部よりも深い切れ目を有する薄肉部と、を含む。
本発明の上記(1)に記載の包装体によれば、口縁部は、シールを剥がす方向に沿うように延びる切れ目を有する一対の延在部と、一対の延在部よりもシールの剥がし始めの側に設けられ一対の延在部の端に連続し、シールを剥がす方向とは反対側に凸の弧状をなし、延在部よりも深い切れ目を有する薄肉部と、を含むことで、以下の効果を奏する。
口縁部の薄肉部は延在部よりも切れ目が深いため、口縁部の薄肉部を起点として切り離し部を切り離す際の力を小さくすることができる。切り離し部はいったん薄肉部で切り離されれば、この薄肉部の切り離れに追従するように一対の延在部に沿って切り離される。そのため、切れ目が切り離し部の外形に沿って一様の深さで形成されている場合と比較し、切り離し部を切り離し易くなる。即ち、シールを剥がしたときに取出口が形成されないことや、意図した形状に形成されないことを抑制することができる。加えて、延在部の切れ目を浅くしやすいため、薄肉部の切れ目を深くしても、製造時(取出面本体にシールを貼る前)に切り離し部がずれたり外れたりすることを抑制することができる。したがって、取出口を意図した形状に安定して形成することができる。
加えて、包装体の密閉性を保ち、異物の侵入を抑制することができる。
本発明の上記(2)に記載の包装体によれば、口縁部は、シールを剥がす方向で一対の延在部の薄肉部の側の端及び薄肉部の両端を連続し、薄肉部の側から延在部の側に向かって切れ目の深さが漸次浅くなる一対の連続部を更に備えることで、以下の効果を奏する。
薄肉部と延在部との間に連続部があるため、薄肉部及び延在部の切れ目の深さの差は徐々に小さくなる。そのため、切り離し部は口縁部の薄肉部を起点として一対の連続部及び一対の延在部に沿ってスムーズに切り離される。したがって、切り離し部をより一層切り離し易くなる。
本発明の上記(3)に記載の包装体によれば、シート体は、液体含有シートであることで、以下の効果を奏する。
包装体の密閉性を保ち、液体含有シートの乾燥を抑制することができる。
本発明の上記(4)に記載の包装体によれば、切れ目は、取出面本体のシールの側に形成され、取出面本体のシールとは反対側に形成されていないことで、以下の効果を奏する。
切れ目が取出面本体のシールとは反対側に形成されている場合と比較して、包装体の密閉性をより効果的に保つことができる。
本発明の上記(5)に記載の包装体によれば、切れ目は、取出面本体のシールとは反対側に形成され、取出面本体の前記シールの側に形成されていないことで、以下の効果を奏する。
切れ目が取出面本体のシールの側に形成されている場合と比較して、シールを剥がす際に切り離し部を取出面本体から切り離し易い。
本発明の上記(6)に記載の包装体によれば、シート体は、液体含有シートであり、取出面本体は、複数層のラミネートであり、延在部の切れ目及び薄肉部の切れ目は、複数層のうち最初の一層のみに形成されていることで、以下の効果を奏する。
ラミネートの層間に液体がしみこまないため、層間剥離が生じにくい。
本発明の上記(7)に記載の包装体によれば、取出面本体は、複数層のラミネートであることで、以下の効果を奏する。
水分を通しにくい層と印刷の発色がよい層とを重ねる等、取出面本体に複数の機能を持たせることができる。
本発明の上記(8)に記載の包装体によれば、延在部の切れ目は、複数層のうち最後の一層を除く層に形成され、薄肉部の切れ目は、複数層のうち最初の一層を貫通していることで、以下の効果を奏する。
最後の一層には延在部の切れ目が形成されないため、包装体の密閉性を保ちつつ、切り離し部を取出面本体から切り離し易くすることができる。
本発明の上記(9)に記載の包装体によれば、薄肉部の切れ目は、複数層のうち最初の一層を貫通して最後の一層に到達し、最後の一層にも形成されていることで、以下の効果を奏する。
薄肉部ではラミネートの最後の一層まで切れ目が形成されているため、層間剥離を抑制しつつ、切り離し部を取出面本体から切り離すことができる。
本発明の上記(10)に記載の容器によれば、上記の包装体と同様の構成を有することで、以下の効果を奏する。
取出口を意図した形状に安定して形成することができる。
加えて、容器の密閉性を保ち、異物の侵入を抑制することができる。
実施形態に係る包装体の平面図である。 図1においてシールを取り外した状態の図である。 実施形態に係る口縁部の平面図である。 図3のIV-IV断面の拡大図である。 実施形態に係る口縁部の形成方法の一例の説明図である。 実施形態の第一変形例に係る口縁部の断面図である。 実施形態の第二変形例に係る口縁部の断面図である。 実施形態の第三変形例に係る口縁部の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。各図において、同一構成については同一の符号を付す。実施形態においては、包装体が収容するシート体の一例として、ウェットティッシュ(液体含有シート)を挙げて説明する。例えば、ウェットティッシュは、平面視で矩形状をなしている。ウェットティッシュは、不織布やティッシュペーパーなどに液体(例えば水に、アルコール、除菌剤、防腐剤、香料などを混入した液体)を含浸させたものである。
<包装体>
図1に示すように、包装体1は、包装袋10及びシール20を備える。
包装袋10は、複数のウェットティッシュ2を積層した積層体を収容可能な大きさの袋状をなしている。包装袋10は、気密性及び耐水性を有する柔軟なフィルム材で形成されている。
例えば、包装袋10は、表面(外側)からポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、アルミニウム箔、いわゆるシーラントと呼ばれるヒートシール性フィルムなどが順に積層されて接合された積層フィルムで形成されている。例えば、積層フィルムは、PETフィルムにアルミニウムやシリカ、アルミナ等が蒸着され、内面にヒートシール性フィルムが重ねられたものでもよい。
包装袋10は、フィルム状の取出面本体11を備える。取出面本体11は、包装袋10に収容されたウェットティッシュ2が取り出される側の面状部分である。例えば、取出面本体11の厚みは、数十μmである。平面視で、取出面本体11は、ウェットティッシュ2の外形よりも大きい矩形状をなしている。
図4に示すように、取出面本体11は、複数層11a,11bのラミネートである。例えば、取出面本体11は、取出面本体11の厚み方向でシール20の側の第一層11aと、取出面本体11の厚み方向でシール20とは反対側の第二層11bと、を有する。例えば、取出面本体11は、第一層11aにPETフィルム、第二層11bにアルミニウム等の蒸着膜を有する。
図2に示すように、取出面本体11は、包装袋10に収容されたウェットティッシュ2を取り出し可能な取出口12の外縁に沿う口縁部13(図3参照)と、口縁部13に沿う外形の切り離し部14(図3参照)と、を有する。口縁部13には、切り離し部14の外形に沿ってハーフカットされた切れ目15(図4参照)が形成されている。なお、図4においては切り離し部14の図示を省略している。
図1に示すように、シール20は、取出面本体11に貼付されている。シール20は、切り離し部14(図3参照)を覆っている。平面視で、シール20は、切り離し部14よりも大きい外形を有する。シール20は、切り離し部14の側に粘着層(不図示)を有する。シール20は、繰り返し剥離可能に取出面本体11に取り付けられている。
シール20は、シール20を剥がすときに摘まれる摘み部21を有する。例えば、摘み部21は、使用者が親指と人差し指とで摘むことが可能な大きさを有する。摘み部21は、シール20を剥がす方向(以下「剥離方向DP」ともいう。)を示す三角形状の表示を有する。
図2に示すように、取出口12は、シール20を剥がす方向に沿う長軸方向DLに延びる形状をなしている。平面視で、取出口12は、剥離方向DPに長軸を沿わせた長円形状を有する。シール20を剥がす前、取出口12は開口していない。すなわち、シール20を剥がす前、口縁部13と切り離し部14とはつながっている(図3参照)。シール20を剥離方向DPに沿って剥がしたときに、切り離し部14が切れ目15に沿って切り離されることにより、取出口12が開口する。取出口12が開口すると、包装袋10に収容されているウェットティッシュ2の一部が露出する。
<口縁部>
図3に示すように、口縁部13は、長軸方向DL(剥離方向DP)の中心Cを回転中心として点対称の形状をなしている。口縁部13は、一対の延在部30、薄肉部31及び一対の連続部32を備える。口縁部13には、切り離し部14の外形に沿ってハーフカットされた切れ目15が形成されている(図4参照)。例えば、切れ目15の深さは、取出面本体11の厚みの40%~70%である。例えば、取出面本体11が第一層11aにPETフィルム、第二層11bにアルミニウム等の蒸着膜を有する場合、少なくとも第一層11aがカットされているとよい。本実施形態では、切れ目15は、取出面本体11のシール20の側に形成され、取出面本体11のシール20とは反対側には形成されていない。例えば、口縁部13の長軸方向DLの長さは、40mm~60mmである。
<延在部>
延在部30は、剥離方向DPに沿うように延びる切れ目を有する。例えば、延在部30の切れ目15の深さは、取出面本体11の厚みの40%~50%である。図4に示すように、延在部30の切れ目15は、複数層11a,11bのうち最後の一層11bを除く層11aに形成されている。「最後の一層」は、取出面本体11に切れ目15を形成する側(例えば、刃を入れる側)から数えて最後の層を意味する。本実施形態では、延在部30の切れ目15は、二層11a,11bのうちシール20側から数えて最後の第二層11bを除く第一層11aに形成されている。すなわち、延在部30の切れ目15は、複数層11a,11bのうち最初の一層11aのみに形成されている。「最初の一層」は、取出面本体11に切れ目15を形成する側(例えば、刃を入れる側)から数えて最初の層を意味する。
図3に示すように、延在部30は、平面視で長軸方向DLと直交する方向(以下「短軸方向DS」ともいう。)の外方に凸の弧状をなしている。延在部30は、剥離方向DPの中央位置で最も短軸方向DSの外側に位置している。以下、剥離方向DPにおいてシール20の剥がし始めの側を「剥離方向DP上流側」、剥離方向DPにおいて剥離方向DP上流側とは反対側、すなわちシール20の剥がし終わりの側を「剥離方向DP下流側」とする。一対の延在部30は、剥離方向DP下流側の端で互いに連続している。
延在部30は、剥離方向DPの中央位置で薄肉部31の曲率半径R2よりも大きい曲率半径R1を有する。口縁部13の長軸方向DLの中心Cと延在部30の短軸方向DSの外端(短軸方向DSで最も外側に位置する部分)との間の距離は、薄肉部31の曲率半径R2よりも大きい。例えば、一対の延在部30の短軸方向DSの外端の間の距離は、10mm~30mmである。
<薄肉部>
図4に示すように、薄肉部31は、延在部30よりも深い切れ目15を有する。例えば、薄肉部31の切れ目15の深さは、取出面本体11の厚みの60%~70%である。薄肉部31の切れ目15は、複数層11a,11bのそれぞれに形成されている。具体的に、薄肉部31の切れ目15は、複数層11a,11bのうち最初の一層11aを貫通して最後の一層11bに到達し、最後の一層11bにも形成されている。薄肉部31の切れ目15は、最後の一層11bは貫通していない。なお、図4においては、薄肉部31及び延在部30の切れ目15の深さの差が分かりやすいように切れ目15を誇張して図示している。
図3に示すように、薄肉部31は、一対の延在部30よりも剥離方向DP上流側に設けられている。薄肉部31は、一対の延在部30の剥離方向DP上流側の端に連続部32を介して連続している。薄肉部31は、平面視で剥離方向DPとは反対側に凸の弧状をなしている。平面視で、薄肉部31は、剥離方向DPとは反対側の外端を起点として、剥離方向DP下流側に向かうに従って、短軸方向DSの外側に位置するように外方に凸の湾曲形状をなしている。例えば、薄肉部31の曲率半径R2は、2mm~4mmである。
<連続部>
連続部32は、長軸方向DLで延在部30と薄肉部31との間に配置されている。一対の連続部32は、剥離方向DPで一対の延在部30の薄肉部31の側の端(剥離方向DP上流側の端)と、薄肉部31の両端(剥離方向DP下流側の端)とをそれぞれ連続している。
図4に示すように、連続部32は、薄肉部31の側から延在部30の側に向かって切れ目15の深さが漸次浅くなっている。連続部32の切れ目15の深さは、薄肉部31の剥離方向DP下流側の端における切れ目15の深さと、延在部30の剥離方向DP上流側の端における切れ目15の深さとの間で変化している。例えば、連続部32の切れ目の深さは、取出面本体11の厚みの50%~60%の範囲で変化している。
<口縁部の形成方法>
図5に示すように、口縁部13の形成方法は、長尺帯状の母材40を搬送する搬送装置50を用いる。搬送装置50は、互いに対向する一対の搬送ロール51,52(第一ロール51及び第二ロール52)を備える。母材40は、搬送方向DTに並ぶ複数の取出面本体形成部41(取出面本体11を形成するための部分)を有する。取出面本体11の口縁部13は、一対の搬送ロール51,52を用いて長尺帯状の母材40を搬送させながら形成する。
第一ロール51の表面には、口縁部13に沿う外形の刃56を有する金型55が取り付けられている。例えば、刃56の高さは、0.1mm~0.9mmである。刃56は、口縁部13の薄肉部31に対応する部位が他の部位よりも高くなっている。
例えば、一対の搬送ロール51,52を回転させると母材40が一方向に搬送される(搬送方向DTに向かって移動する)。母材40が搬送される過程で、取出面本体形成部41に金型55の刃56が食い込み、口縁部13が形成される。金型55の刃56が上記のように高くなっていることによって、口縁部13の薄肉部31に対応する部位では他の部位よりも大きく刃56が食い込む。図5の例では、口縁部13の長軸方向DLは、母材40の搬送方向DTと平行である。
<作用効果>
以上説明したように、上記実施形態に係る包装体1は、ウェットティッシュ2を収容可能な包装体1であって、包装体1に収容されたウェットティッシュ2を取り出し可能な取出口12の外縁に沿う口縁部13と、口縁部13に沿う外形の切り離し部14と、を有するフィルム状の取出面本体11と、取出面本体11に貼付され、切り離し部14を覆うシール20と、備え、口縁部13は、剥離方向DPに沿うように延びる切れ目15を有する一対の延在部30と、一対の延在部30よりも剥離方向DP上流側に設けられ一対の延在部30の端に連続し、剥離方向DPとは反対側に凸の弧状をなし、延在部30よりも深い切れ目15を有する薄肉部31と、を含む。
この構成によれば、口縁部13の薄肉部31は延在部30よりも切れ目15が深いため、口縁部13の薄肉部31を起点として切り離し部14を切り離す際の力を小さくすることができる。切り離し部14はいったん薄肉部31で切り離されれば、この薄肉部31の切り離れに追従するように一対の延在部30に沿って切り離される。そのため、切れ目15が切り離し部14の外形に沿って一様の深さで形成されている場合と比較し、切り離し部14を切り離し易くなる。即ち、シール20を剥がしたときに取出口12が形成されないことや、意図した形状に形成されないことを抑制することができる。加えて、延在部30の切れ目15を浅くしやすいため、薄肉部31の切れ目15を深くしても、製造時(取出面本体11にシール20を貼る前)に切り離し部14がずれたり外れたりすることを抑制することができる。したがって、取出口12を意図した形状に安定して形成することができる。
加えて、包装体1の密閉性を保つことができる。そのため、異物の侵入を抑制するとともに、ウェットティッシュ2の乾燥を抑制することができる。
上記実施形態によれば、口縁部13は、剥離方向DPで一対の延在部30の薄肉部31の側の端及び薄肉部31の両端を連続し、薄肉部31の側から延在部30の側に向かって切れ目15の深さが漸次浅くなる一対の連続部32を更に備えることで、以下の効果を奏する。
薄肉部31と延在部30との間に連続部32があるため、薄肉部31及び延在部30の切れ目15の深さの差は徐々に小さくなる。そのため、切り離し部14は口縁部13の薄肉部31を起点として一対の連続部32及び一対の延在部30に沿ってスムーズに切り離される。したがって、切り離し部14をより一層切り離し易くなる。
上記実施形態によれば、切れ目15は、取出面本体11のシール20の側に形成され、取出面本体11のシール20とは反対側に形成されていないことで、以下の効果を奏する。
切れ目15が取出面本体11のシール20とは反対側に形成されている場合と比較して、包装体1の密閉性をより効果的に保つことができる。
上記実施形態によれば、取出面本体11は、複数層11a,11bのラミネートであることで、以下の効果を奏する。
水分を通しにくい層と印刷の発色がよい層とを重ねる等、取出面本体11に複数の機能を持たせることができる。
上記実施形態によれば、延在部30の切れ目15は、複数層11a,11bのうち最後の一層11bを除く層11aに形成され、薄肉部31の切れ目15は、複数層11a,11bのうち最初の一層11aを貫通していることで、以下の効果を奏する。
最後の一層11bには延在部30の切れ目15が形成されないため、包装体1の密閉性を保ちつつ、切り離し部14を取出面本体11から切り離し易くすることができる。
上記実施形態によれば、薄肉部31の切れ目15は、複数層11a,11bのうち最初の一層11aを貫通して最後の一層11bに到達し、最後の一層11bにも形成されていることで、以下の効果を奏する。
薄肉部31ではラミネートの最後の一層11bまで切れ目が形成されているため、層間剥離を抑制しつつ、切り離し部14を取出面本体11から切り離すことができる。
<変形例>
なお、上記実施形態では、シート体がウェットティッシュ2である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、シート体は、ウェットシート、ドライシート等のウェットティッシュ2以外のシート体であってもよい。
上記実施形態では、切れ目15が取出面本体11のシール20の側に形成され、取出面本体11のシール20とは反対側に形成されていない例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図6に示すように、切れ目15は、取出面本体11のシール20とは反対側に形成され、取出面本体11のシール20の側に形成されていなくてもよい。この構成によれば、切れ目15が取出面本体11のシール20の側に形成されている場合(図4参照)と比較して、シール20を剥がす際に切り離し部14を取出面本体11から切り離し易い。
上記実施形態では、取出面本体11が二層11a,11bのラミネートである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、取出面本体11は、単層であってもよいし、三層以上のラミネートであってもよい。
上記実施形態では、延在部30の切れ目15が複数層11a,11bのうち最後の一層11bを除く層11aに形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、延在部30の切れ目15は、複数層11a,11bのうち最後の一層11bまでに形成されていてもよい。この構成によれば、複数層11a,11bのすべての層に延在部30の切れ目15が形成されているため、層間剥離を抑制しつつ、切り離し部14を取出面本体11から容易に切り離すことができる。
上記実施形態では、薄肉部31の切れ目15が複数層11a,11bのそれぞれに形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図7に示すように、薄肉部31の切れ目15は、複数層11a,11bのうち最初の一層11aのみに形成されていてもよい。すなわち、延在部30の切れ目15及び薄肉部31の切れ目15は、複数層11a,11bのうち最初の一層11aのみに形成されていてもよい。この構成によれば、最後の一層11b(ウェットティッシュ2に最も近い層)に切れ目15がないことによりラミネートの層間に液体がしみこまないため、層間剥離が生じにくい。すなわち、切れ目15が取出面本体11のシール20の側にあるため、ウェットティッシュ2からの切れ目15への液体のしみこみの課題は生じない。
図7の例では、切れ目15が取出面本体11のシール20の側にある場合に延在部30の切れ目15及び薄肉部31の切れ目15が複数層11a,11bのうち最初の一層11aのみに形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図8に示すように、切れ目15が取出面本体11のシール20とは反対側にある場合に延在部30の切れ目15及び薄肉部31の切れ目15が複数層11a,11bのうち最初の一層11bのみに形成されていてもよい。なお、図8の例では、図7の例に対し最初の一層及び最後の一層の配置(例えば、刃を入れる方向)が逆になっている。この構成によれば、最初の一層11b(ウェットティッシュ2に最も近い層)のみに切れ目15があることによりラミネートの層間に液体がしみこまないため、層間剥離が生じにくい。
上記実施形態では、取出口12がシール20を剥がす方向に沿う長軸方向DLに延びる形状をなしている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、取出口12は、シール20を剥がす方向と交差する方向に延びる形状をなしていてもよい。平面視で、取出口12は、剥離方向DPに短軸を沿わせた長円形状を有してもよい。または、平面視で、取出口12は、真円形状を有してもよい。
上記実施形態では、ウェットティッシュ2(シート体)を収容する包装体1の例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、シート体の包装体1以外の容器(例えば紙パックのジュースの容器など)に本発明を適用してもよい。
なお、上記において実施形態又はその変形例として記載した各構成要素は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることができるし、また、組み合わされた複数の構成要素のうち一部の構成要素を適宜用いないようにすることもできる。
1…包装体、2…ウェットティッシュ(シート体)、11…取出面本体、11a…第一層(最初の一層)、11b…第二層(最後の一層)、12…取出口、13…口縁部、14…切り離し部、15…切れ目、20…シール、30…延在部、31…薄肉部、32…連続部、C…長軸方向の中心、DL…長軸方向、DS…短軸方向(長軸方向と直交する方向)、DP…剥離方向(シールを剥がす方向)

Claims (10)

  1. シート体を収容可能な包装体であって、
    前記包装体に収容された前記シート体を取り出し可能な取出口の外縁に沿う口縁部と、前記口縁部に沿う外形の切り離し部と、有するフィルム状の取出面本体と、
    前記取出面本体に貼付され、前記切り離し部を覆うシールと、備え、
    前記口縁部は、
    前記シールを剥がす方向に沿うように延びる切れ目を有する一対の延在部と、
    前記一対の延在部よりも前記シールの剥がし始めの側に設けられ前記一対の延在部の端に連続し、前記シールを剥がす方向とは反対側に凸の弧状をなし、前記延在部よりも深い切れ目を有する薄肉部と、を含むことを特徴とする包装体。
  2. 前記口縁部は、前記シールを剥がす方向で前記一対の延在部の前記薄肉部の側の端及び前記薄肉部の両端を連続し、前記薄肉部の側から前記延在部の側に向かって切れ目の深さが漸次浅くなる一対の連続部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の包装体。
  3. 前記シート体は、液体含有シートであることを特徴とする請求項1または2に記載の包装体。
  4. 前記切れ目は、前記取出面本体の前記シールの側に形成され、前記取出面本体の前記シールとは反対側に形成されていないことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の包装体。
  5. 前記切れ目は、前記取出面本体の前記シールとは反対側に形成され、前記取出面本体の前記シールの側に形成されていないことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の包装体。
  6. 前記シート体は、液体含有シートであり、
    前記取出面本体は、複数層のラミネートであり、
    前記延在部の切れ目及び前記薄肉部の切れ目は、前記複数層のうち最初の一層のみに形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の包装体。
  7. 前記取出面本体は、複数層のラミネートであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の包装体。
  8. 前記延在部の切れ目は、前記複数層のうち最後の一層を除く層に形成され、
    前記薄肉部の切れ目は、前記複数層のうち最初の一層を貫通していることを特徴とする請求項7に記載の包装体。
  9. 前記薄肉部の切れ目は、前記複数層のうち前記最初の一層を貫通して前記最後の一層に到達し、前記最後の一層にも形成されていることを特徴とする請求項8に記載の包装体。
  10. 取出口の外縁に沿う口縁部と、前記口縁部に沿う外形の切り離し部と、有する取出面本体と、
    前記取出面本体に貼付され、前記切り離し部を覆うシールと、備え、
    前記口縁部は、
    前記シールを剥がす方向に沿うように延びる切れ目を有する一対の延在部と、
    前記一対の延在部よりも前記シールの剥がし始めの側に設けられ前記一対の延在部の端に連続し、前記シールを剥がす方向とは反対側に凸の弧状をなし、前記延在部よりも深い切れ目を有する薄肉部と、を含むことを特徴とする容器。
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