JP7204188B2 - 溶融型道路用塗料 - Google Patents
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Description
なお、上記の特許文献1は、水系塗料に限定したものであり、加熱して溶融する溶融型塗料については、言及していない。
(実施例1)
表1に示す配合でセルロースナノファイバー分散溶融型道路用塗料を調製した。
基本塗料(アトムライン#15白、顔料分86質量%、熱可塑性樹脂の固形分14質量%)100質量部に対して、フルオレン修飾されたセルロースナノファイバー(大阪ガスケミカル株式会社製のHBA0201、繊維径100nm~200nm、以下では単に「セルロースナノファイバー」と記す)を0.0001質量部を添加した。ディゾルバーを用いて塗料温度を190~200℃に維持しながら1500rpmで10分攪拌し、セルロースナノファイバーの固形分比率が0.0001質量%となるように調整し、実施例1の溶融型道路用塗料を調製した。
(顔料分86質量%、熱可塑性樹脂の固形分14質量%)
(注2)大阪ガスケミカル株式会社製:フルオレンセルロースナノファイバー、粉末状(固形分100%)
顔料:二酸化チタン、炭酸カルシウム、ガラスビーズ
熱可塑性樹脂:C5石油樹脂
添加するセルロースナノファイバーを0.001質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が0.001質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、実施例2の溶融型道路用塗料を調製した。
添加するセルロースナノファイバーを0.01質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が0.01質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、実施例3の溶融型道路用塗料を調製した。
添加するセルロースナノファイバーを0.1質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が0.10質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、実施例4の溶融型道路用塗料を調製した。
添加するセルロースナノファイバーを0.251質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が0.25質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、実施例5の溶融型道路用塗料を調製した。
添加するセルロースナノファイバーを0.502質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が0.50質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、実施例6の溶融型道路用塗料を調製した。
添加するセルロースナノファイバーを1.01質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が1.00質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、実施例7の溶融型道路用塗料を調製した。
添加するンセルロースナノファイバーを1.52質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が1.50質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、実施例8の溶融型道路用塗料を調製した。
添加するセルロースナノファイバーを2.04質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が2.00質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、実施例9の溶融型道路用塗料を調製した。
添加するセルロースナノファイバーを2.56質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が2.50質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、実施例10の溶融型道路用塗料を調製した。
添加するセルロースナノファイバーを3.04質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が2.95質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、実施例11の溶融型道路用塗料を調製した。
基本塗料(アトムライン#15白、顔料分86質量%、樹脂固形分14質量%)を比較例1とした。
添加するセルロースナノファイバーを3.09質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が3.00質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、比較例2の溶融型道路用塗料を調製した。
添加するセルロースナノファイバーを4.17質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が4.00質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、比較例3の溶融型道路用塗料を調製した。
添加すセルロースナノファイバーを5.26質量部とし、セルロースナノファイバーの固形分比率が5.00質量%となるように調整した以外は上記実施例1の溶融型道路用塗料と同様に、比較例4の溶融型道路用塗料を調製した。
1.外観試験
190~200℃で溶融した溶融型道路用塗料を、JIS H 4000に規定する軟質のアルミニウム板(150×70×1.5mm)の片面に、硬化膜厚が1.5mm±0.2mmとなるようにJIS K 5665 3種用アプリケータを用いて塗布し、24時間後の塗膜の状態を目視で確認した。結果を表2に示す。なお、評価基準は、以下のとおりである。
○:塗膜の外観が正常である。
△:塗膜に凹み等が認められる。
×:連続塗膜にならない。
190~200℃で溶融した溶融型道路用塗料を、JIS H 4000に規定する軟質のアルミニウム板(150×70×1.5mm)の片面に、硬化膜厚が1.5mm±0.2mmとなるようにJIS K 5665 3種用アプリケータを用いて塗布し、24時間後の塗膜の拡散反射率を測定した。拡散反射率の試験は、JIS Z 8722に規定される装置を用い、塗膜の三刺激値Y値を測定することにより行った。結果を表2に示す。なお、評価基準は、以下のとおりである。
○:拡散反射率が75以上である。
×:拡散反射率が75未満である。
190~200℃で溶融した溶融型道路用塗料を、JIS H 4000に規定する軟質のアルミニウム板(150×70×1.5mm)の片面に、硬化膜厚が1.5mm±0.2mmとなるようにJIS K 5665 3種用アプリケータを用いて塗布し、24時間後の塗膜の黄色度を測定した。黄色度の試験は、JIS Z 8722に規定される装置を用い、塗膜の三刺激値X、Y、Z値を測定することにより行った。黄色度は、下記式より算出し、算出した値を小数点以下2桁に丸めた。
黄色度=(1.28X-1.06Z)/Y
結果を表2に示す。なお、評価基準は、以下のとおりである。
○:黄色度が0.10以下である。
×:黄色度が0.10より大きい。
190~200℃で溶融した溶融型道路用塗料を内面のサイズが20mm×20mm×20mmの型に満たし、室温になるまで放冷した。次に加熱した小刀で型の上端面から盛り上がった部分を切り取った後、型から取り出しJIS R 6252に規定する研磨紙P100を用いて上端面を平らに仕上げた。試験片の上面と下面が平行になるように仕上げた。試験片を110℃±2℃に設定した恒温槽内に2時間静置し、試験片の変形の状態を確認した。初期の試験片の高さ(h1)と試験後の試験片の高さ(h2)をそれぞれノギスで測定し、下記式より変化率を算出した。
変化率(%)=100×(h1-h2)/h1
結果を表2に示す。なお、評価基準は、以下のとおりである。
○:変形がない。
△:変化率が20%未満である。
×:変化率が20%以上である。
JIS K 2207に規定する針入度60~80のストレートアスファルトと、JIS Z 8801-1に規定するふるい網で表3に適合するようにふるい分けした骨材と、を表4に示す割合で配合した後、金属製型枠に充填し、ローラーコンパクタを用い、140℃~160℃、線圧29.4kN/mの条件で、試験用のアスファルトブロックを作製した。かさ密度(20℃)は2.3~2.6、寸法は300mm×300mm×50mmであった。
○:塗膜の破壊がないもの。
△:塗膜に割れが認められる。
×:塗膜が破壊している。
Claims (1)
- 熱可塑性樹脂と、顔料と、数平均繊維径が2nm以上500nm以下のセルロースナノファイバーと、を含み、
前記セルロースナノファイバーが、リグニン、リグニン誘導体、フルオレン及びフルオレン誘導体からなる群より選ばれる何れかの物質で修飾されたものであり、
前記セルロースナノファイバーの固形分比率が、0.0001質量%以上2.95質量%以下であることを特徴とする溶融型道路用塗料。
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