JP7202514B2 - 速度提示方法とそれを用いる車両 - Google Patents

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本発明は車両の速度を音響により提示する方法とそれを使用する車両に関するものである。
車両の速度は速度計で視覚的に提示することが一般的である。そのため、運転者は車両が発生するエンジン音や通り過ぎる風景の様子から車両の速度を推定し、たまに速度計を見てその速度を確認している。しかし、速度計を見る動作は前方の確認を中断するため前方不注意が生じる。このため、速度計を確認する頻度を少なくする傾向があり、不注意による制限速度違反を起こしやすい。更に、近年の電気自動車等はエンジン音が無い場合や有っても走行速度と無関係な場合がしばしばある。このためエンジン音などの聴覚的な情報による速度の推定が困難な状況になっている。
特開2010-149576
走行速度をエンジン音の変化からある程度把握するする習慣があった運転者にとっては、自動車の電気走行にともなう静粛化で聴覚による速度の類推が困難になり、気がつくと思わぬ制限速度違反を起こしていることがある。これは速度計が目視確認を必要としているためである。他方、速度監視を頻繁に実行すると前方不注意が増え、事故を起こす可能性が増大する問題がある。
車両の速度確認にともなう前方不注意な時間帯減らす目的で、聴覚により車両の速度把握を可能とし、更には速度制限違反の違反レベルを把握可能とするものである。
車両の速度を複数の段階的な速度範囲で区切り、前記各速度範囲に対応づけした音源または楽曲による演奏を車内に出力して運転者に聴覚による速度提示をする速度計において、
前記車両の速度が、前記各速度範囲の最低速度を超え、かつ其々が前記各最低速度を下回らない走行を継続する限り、前記各速度範囲に対応づけした音源または楽曲を継続して出力して、前記音源または前記楽曲の各々の出力を重畳させることで、出力している前記音源または前記楽曲の種類数を聴覚で判断可能とし、音源または楽曲の前記種類数から、前記車両の速度が属する速度範囲の段階を定量的に判断できるようにする車両の速度計は、
各速度範囲で分担する音源や音階が異なるとともに、音源または楽曲の各々の出力が重畳して出力するようにしているため、それ等の種類数から何段目の速度範囲で車両が走行しているか定量的に判断でき、速度計を見ることなく走行する車両の速度を速度範囲の下からの段階数として把握が可能になる。これにより、これまでの視覚による速度計の確認の頻度を減少させることができるため、速度計確認による前方不注意の時間を減少させることが可能になり、事故の低減に寄与できる速度計を提供できる効果がある。
車両の速度範囲に応じて分担する音源または前記音源の音階を異にし、前記音源または前記音源の音階の繰返し数を前記車両の速度に応じて異にした前記複数の音源または前記音源の音階を用いて、前記車両の運転者に聴覚による速度提示をする速度提示方法は、各速度範囲で分担する音源や音階が異なるため、どの速度範囲で車両が走行しているか判断でき、更にその速度範囲の低速側であるか、高速側であるか、あるいはその中間の速度であるかを音源等の繰返し数から判断が可能になり、速度計を見ることなく走行速度の把握が可能になる。これにより、この速度提示方法ではこれまでの視覚による速度計の確認の頻度を減少させることができるため、速度計確認による前方不注意の時間を減少させることが可能になり、事故の低減に寄与できるとともに、多少の変動が常にある走行速度を許容した安定した感覚の聴覚的な速度提示が可能になる効果がある。
車両の速度範囲に応じて分担する音源または音階を、次以降の速度範囲を分担する音源または音階と重畳して前記車両内に出力する音による速度は、各速度範囲で分担する音源や音階の出力をねるため、その重の数を聴覚で判別することで、下から何段階目の速度範囲で車両が走行しているか瞬時に判断することが可能になり、単純な速度範囲を分担した音源や音階による提示に比べて、走行する車両の速度の把握が定量的であり、かつ、容易になる効果がある。
走行する車両の速度が属する速度範囲に対応して出力される音源または楽曲の出力レベルを、前記速度範囲より低速側の速度範囲に対応して出力される各音源または各楽曲の出力レベルより、大きくする速度計は
各速度範囲で分担する音源や音階の出力を低下させても、それ等種類数の認識維持できる。このための特性を利用して、これ等の内の走行する車両の速度が属する速度範囲を除いた各速度範囲の各出力は低下させ、現在の走行速度が属する速度範囲を提示する音源や音階の繰返しの出力を大きく維持して聞きやすくする。これにより、走行する車両の速度把握がより明確になる効果がある。
走行する車両の速度が属する速度範囲に対応して出力される音源または楽曲の出力、及び前記速度範囲より低速側の全ての速度範囲に対応して出力される各音源または各楽曲の出力の強度を周期的に、かつ各々独立に増大させ、更に前記各出力が周期的に増大するタイミングをずらす速度計は、
周期的に出力レベルの増大した音源または楽曲の種類数を順次数えることで、容易に各速度範囲で分担する音源や音階の重複の数が分かる。このため、特別な音楽的な才能や訓練をすることなく聴覚による速度提示が利用可能になる効果がある。
道路交通法上の交通違反の点数一覧表の中の速度超過の項目が示す速度の範囲を速度範囲として用いる速度計は、
制限速度を越えている度合いを聴覚で常に理解が可能である。このため、必要とする速度計を目視する回数をあえて減少させて車両を走行させようとする心理が原因で、思わぬ速度違反を犯してしまう事があるが、これに対して、本願の速度計を用いると罰金や違反点数を運転者の聴覚情報として常に意識させることが可能になり、速度違反防止法令順守の心理の回復に効果がある。
走行速度の確認ができる車両のスピードメータとは別に、一定のルールで区切った速度範囲を走行速度に対応して繰返音を発生させ、その繰返し数や音色により現在の車両の走行速度を聴覚で分かる機能を車両に付加する。単純な具体例としては、車内で再生する繰返し音として、時速ゼロKm~10Kmまではバイオリンが音、次の時速10Km~20Kmまではフルートの音、次の時速20Km~30Kmまではピアノの音などする。こうした区切りとなる速度範囲を以後は速度領域と称することにする。これ等の楽器の音、例えばバイオリンのドの繰返し音が時速1Kmでは例えば10秒ごとに1回、5Kmでは10秒ごとに5回、10Kmでは10秒ごとに10回とし、10Kmを超えるとフルートのドの音に変わり、時速11Kmでは10秒ごとに1回、20Kmでは10秒ごとに10回のドの音がし、20Kmを超えるとピアノのドの音に変わり、時速21Kmでは10秒ごとに1回、30Kmでは10秒ごとに10回のドの音がするようにする。このようにすることで、車内に出力される音色からどの速度領域であるか判断でき、その音色の繰返し数が変わることで対象とする速度領域におけるおおよその速度、すなわち低速側であるか、高速側であるか、それ等の中間であるかなどの速度を運転者は把握することが可能になる。これにより、例えば音色がピアノで10秒ごとに5回(2秒間に1回)程度のドの音がしていれば、ピアノが20Kmから30Kmの速度範囲に速度があることを表しており、ピアノの音が2秒間に1回程度の繰返し数が聞こえることで、20Kmから30Kmの中間程度の速度、つまり25Km程度で走行していると運転者は判断できるようになる。
なお、この仕組みは車両に通常の速度計とともに併設するものであり、従来からの速度計を車両から排除するものではない。
図1は本発明を実施する車両の装置の配置図であって、モータやエンジンなどからなる駆動部1が変速機2を介して一対の車輪3を駆動する。駆動部1は電気やガソリンなどを蓄積したエネルギー源9からエネルギー制御部8の下で供給し回転する。ここまでの説明は多少の省略があるが車両の一般的形態である。
この車両の駆動は車のアクセルや電車のノッチに相当する速度設定値入力部7により制御されて車両が走行する。他に道路上の制限速度の標識を認識する標識認識部4やと車両の速度検出部5やGPS(グローバル・ポジショニング・システム)の検出・処理部6が適切な箇所に設置されている。これらの各部が発生するデータ等は次に説明する制御部10に送られる。
制御部10では音源・楽譜等の記憶部12からのデータ読取を行うとともに、必要なデータの演算を行い、表示部11がそのマン・マシンインタフェースを司る。更に楽器等の信号発生部13を制御し、音源の選択や音量を指示する。ここで、記憶部12での記憶情報は音声圧縮情報MP3や歌詞や楽譜やMIDIのような音楽情報であることもある。楽器等信号発生部13で生成されたデータはD/Aコンバータ14を介してデジタル信号をアナログ信号に変換し、更にアンプ部15で増幅してスピーカ16から車内に出力される。
図2は横軸の車両の走行速度に対して音源の繰返し数を左側の縦軸で示し、右側の軸を音源の周波数を示す特性図で、速度に対する各音源の特性を示している。横軸の速度は0(ゼロ)から始まり、速度S1,S2、S3とそれ以降のSn-1、Sn等の目盛が刻んである。細い破線20で示す音源は速度0からS1までの速度領域を分担しており、左側の縦軸では速度0で最も少ない繰返し数であり、例えば音源の繰返しはゼロ回である。速度がS1で最も繰返しは多くなり、その間は直線的に繰返しが増加する特性である。速度がS1を超えると直ちに繰返しはゼロとなり、無音化する。
また、右側の縦軸では速度0で最も少ない周波数であり、例えば音源の周波数は100ヘルツである。速度がS1で最も周波数は高くなり、その間は直線的に周波数が増加する特性である。速度がS1を超えると直ちに最も少ない周波数である100ヘルツになる。この説明では音源の繰返し数(左側の縦軸)と周波数(右側の縦軸)の両者の説明を同時にしたが、文章が煩雑になるとともに周波数(右側の縦軸)の説明は繰返し数(左側の縦軸)の説明と重複するため以後は省略する。なお、ここでの音源としては例えばサイン波や矩形波や楽器の音などがあり、周波数としてはそれ等の音源をフーリエ変換した際の最大出力となる周波数を示すとする。
繰返し数(左側の縦軸)を用いた説明をつづけると、太い破線21は別の音源の速度領域であり、その範囲はS1からS2まである。S1で繰返し数がゼロであり、S2に向かって繰返しは増大しS2で最大となり、S2を越えると繰返しは直ちにゼロとなる。
これ等と同様に細い一点鎖線22の音源はS2とSn-1の範囲を速度領域とし、太い一点鎖線23の音源はSn-1とSnの範囲を速度領域とし、細い直線24の音源はSnから上の速度領域を受け持つ。ただし、細い直線24の音源はSnの途中までを図示しており、説明もそれに対応している。
これ等の繰返し特性も細い破線20や太い破線21で説明したと同様に速度の増加に対して繰返しが増大する特性を示す。
これまでの説明では、各速度範囲を分担する音源が異なるとして説明したが、音源は同一とし、音階を異にすることで同様の領域分けが可能である。例えばピアノを音源として細い破線20はドの音程のみ、太い破線21はレ音程のみ、細い一点鎖線22はミ音程のみ、太い一点鎖線23はファ音程のみ、細い直線24はソ音程のみ、として速度に合わせてその繰返し数を変化させることができる。
また、細い破線20はド音程のみ、太い破線21はミ音程のみ、細い一点鎖線22はドとミの組合せ、太い一点鎖線23はソのみの音程、細い直線24はドとミとソの音程の組合せ、などと音を組合せることで速度範囲を提示する方法も可能である。
これ等いずれも速度の絶対値の提示でなく、設定した範囲の低速側にあるか高速側にあるか、またはその中間かを繰返し音で提示するだけで曖昧性がある。また、それぞれの音源や音程がどの速度範囲を示しているか運転者が事前に覚えなくてはならない弱点がある。しかし、車両の発進時に行う加速時には何段階音色や音程の変化があったかで、どこの範囲の速度域で走行しているかが理解できるし、ほぼ一定速で走行中はその速度が低下しているのか、増加しているのかは繰返し数の変化や音色の変化で判断が十分できる。もちろん、この速度提示方法では慣れを必要とするため、使用初期の場合は速度把握が困難な場合がある
以降の説明では、これ等の問題を解決して、走行する車両の速度あるいは速度範囲をできるだけ定量的に把握可能とする音による速度計を説明する。
図3は図2と同じく、横軸の車両の走行速度に対して音源の繰返し数を縦軸に示す特性図である。ここに示す太い破線21、細い一点鎖線22、太い一点鎖線23、細い直線24は図2での説明と基本的には同じで各音源の特性を示すが、繰返し数が最大となる速度が図2よりα分だけ広くなっている。これにより、 それまでの音源と新たな音源に一部重なりを生じ、その重なりによって両者の境が聴覚的に明確に分かり、例えば制限速度となる速度域に到達しているとか、それを超えようとしているなどの微妙な感覚を運転する者が理解しやすくできるようになる。更に、繰返し音が無音になる速度がなくなるなどの効果がある。
図4は図2と同じく、横軸の車両の走行速度に対して音源の繰返し数を縦軸に示す特性図である。ここでの太い破線21、細い一点鎖線22、太い一点鎖線23、細い直線24は図2での説明と基本的には同じであるが、速度に対する繰返し数が線形の特性ではなく、2次関数であったり、対数であったり、その他の関数であったりする事が可能である。これにより各速度領域の区切りにおける繰返し数のより急激な変化が得られ、運転者にはっきりと速度領域が変化したことを意識させられる効果がある。
次に上記説明の図2を実現するフローチャートを図5に示す。ちなみにこれを実現するのは図1における制御部10である。フローチャートは101のスタートから始まり、まず、音源や楽譜等を蓄積する図1の記憶部12から必要な情報の読み出しが102で行われる。車両の始動に伴い運転開始103が行われ、まず走行速度が0~S1の範囲にあるか110で判断する。これが否定であれば次の判断120に移るが、肯定であれば図2における音源20による走行速度に従った繰返し数の音を111で出力する。この繰返し数の音の発生は別途説明する。その際の出力レベルは112で調整し、図1のD/Aコンバータ14によりデジタル信号がアナログ信号に変換し、アンプ部15で増幅してスピーカ16から音が出力される。112の出力レベルに関しては後で補足する。
次の段階で判断120に移り、ここで走行速度がS1~S2の範囲にあるか判断し、否定であれば次の判断130に移るが、肯定であれば図2の音源21の出力を121で行い、122で出力レベルの調整をする。このような処理が次の判断130やそれ以降の判断150までにおいても判断120と同様になされ図2の特性を持つ各種音源が出力される。
速度判定の最後の段階として、車両には設計上の最高速度Smがあるため、それ以上の走行速度であるかを160で判断し、否定であれば162の判断に移る。160の判断が肯定であれば最大速度であることを161で警告する。次に車両の運転の継続を判断162で行い、肯定であれば、判断110に戻る。これが、否定であればこの処理を163で終了する。このようにして、運転者に聴覚による速度情報が提供される。
次に、速度と音源の繰返し数の算出方法について図6を用いて説明する。図6は図2の特性図の一部を切出した1つの音源の特性であり、横軸は走行速度、縦軸は音源の繰返し数であり、実線が計画した特性である。走行速度SからS+aまでの範囲における特性でSでは繰返しがゼロでありS+aで最大繰返しPとなり、その間は線形に繰返しが増加する。この途中の速度Sxにおける繰返しPxは以下の式で表せる。
[数1]
Px=(Sx-S)/a×P
線形の繰返しの場合はこの式を用いて各走行速度における音源の繰返しを決定する。Pxをゼロにさせないようにするには、右辺に最低の繰返し数を加算して算出することになる。また、図4のように非線形の特性の場合はその関数を適用することになる。
別の特性の例を図7 に示す。この図も速度と繰返しの関係を示しているが、図2や図3と比べると、図7では一度出現した音源の音や音色は出現速度以上の走行では最高速度Smまで消滅しない特性である。ここで、音源20は速度0から出力している音源である。他の音源21、22、23、24 はそれぞれの速度範囲の最低速度にあたるS1、S2,Sn1,Sn以上の速度で出力し、最高速度Sm まで繰返し数を増加させながら出力をする。これ等の立ち上がりは一気に速度に比例した繰返し数の音源を出力するのではなく、助走のように立上がり当初はゆっくりと繰返し数を増加させ、次第に速度と比例した周期に近づけている。これは突然に新たな音源の音が加わる事による違和感を軽減する効果と、走行速度に比例した繰返しが音源20を中心として増加するので速度変化は音源20により分かるため、新たな音源の繰返し音が別のテンポで加わることにより、運転者に速度が新たな速度範囲に達したことが分かりやすくする効果がある。ただし、これは突然新たな音源の音が入ることを否定しているわけではない。また、図7中では各音源の特性を音源20と接しないように描いているが、各音源の特性曲線を区別しやすくするための便法であり、実際は同じ繰返し数になっていると理解するのが正しい。なお、図の様に前後の速度範囲の繰返し数が接近して両者に多少の繰返し数の違いを生じた状態では、これによるビート(音の共振)が起こるが、この音源の重なりによるビートを速度範囲が入替る速度に達したこと示す判断手段として利用すること可能である。これ等に関しては以後の図8、図13、図18 なども同じである。
別の特性の例を図8 に示す。この図も速度と繰返し数の関係を示しているが、図7 と比べると、図8では一度出現した音源の音や音色は出現速度以上の走行では最高速度Smまで消滅しない。ただし、その繰返し数が頭打ちになり一定数で増加は止まるようにしている。この特性では速度が増加すると音源の重なりが増えることで、各速度範囲を単位とする速度の増加を段階的に把握でき、さらに、その速度範囲での車両の速度の増減は音の繰返し数の増減から運転者が理解できるようになる
別の特性の例を図9 に示す。この図も速度と繰返しの関係を示しているが、図8と比べると、図9では低い速度域から出現した音源繰返しの上限は小さくしてあり、速度が上がるにつれて、各速度範囲に対応した音源の繰返しの上限は大きくしてある。これにより繰返音源が何種類あるか把握しやすくなり、その種類数と現在の速度に比例して繰返し数が変化する音源から、走行速度の範囲の確認とその中での速度の低、中、高の速度の推測ができ、これにより速度範囲が分かりやすくなり、間違えが少なく精度の高い速度把握が可能になる効果がある。
別の特性の例を図10 に示す。この図も速度と繰返し数の関係を示す図アと、その音の出力レベルを図イに示してある。これ等の特性図の同じ種類の線は同一速度範囲に対応する音源または楽曲であり、速度に対して図アは繰返し数、図イは音の出力を示している。具体的には図アの細い破線は速度ゼロから始まりS1で飽和した繰返し数の音源20の出力であり、それ以上の速度では繰返しは一定値をとる。しかし、図9と異なりその一定値のS1の繰返し出力は図イで示すように、速度S1以上での音源20の出力レベルをS1までの出力レベルより下げるように設定してある。これは出力している音源の種類を把握するにはそれ等の出力が小さくても可能のでそれ等の出力は抑え、車両の現在の速度範囲における音源を強調する目的で、現在の速度に比例して繰返し数が変化している音源の出力大きくしてある。これにより、現在の速度に応じて繰返し数が変化している音源の繰返し音以外に何種類の音源が出力してるかを判断することで現在の速度範囲を把握し、出力を大きくして強調している現在の速度範囲の音源の繰返し数からその速度範囲の高側、低側などを判断して走行速度を明確に推定できるようにしている。
ここまで説明では幾つかの速度領域の音源や音階が重なっている状態を運転者が聞き分けて、どの速度領域で走行しているか判断していた。そのためある程度の慣れがないと速度計を目視してその領域を確認しなければならなくなる場合があり、本来の前方不注意の時間を少なくする目的が十分に達成できなくなることがある。次に図11を用いて、音源や音階の重なりを容易に理解できる手法を説明する。この図は音源や音階に重なりのある速度領域を想定している。図11は横軸が時間経過を示し、縦軸は重なり合って出力している音源や音階の出力を示す。ここでは音源20と21と22が重なり合っている速度領域である。ちなみにこの速度領域では音源23が車両の速度に合わせて繰返し数を変化させている状態であるが、ここには音源23の情報は図示していない。また、横軸の時間は0から5まで数字が示してあるが、時間単位は適宜である。全ての出力は基本的には中間レベルに設定してあるが、細い破線で示した音源20は0から1および3から4の時間で出力が増加している。太い破線で示した音源21は1から2および4から5の時間で出力が増加している。細い一点鎖線で示した音源22は2から3および5以降の時間で出力が増加している。ここで例えばこれらの出力を、音源20と21と22がピアノの音を音源として各々ドとミとソの音階を出力しているとすると、0から1ではドの音階の繰返し音が強く出力し、1から2ではミの音階の繰返し音が強く出力し、2から3ではソの音階の繰返し音が強く出力し、3から4では再びドの音階の繰返し音が強く出力する。こうした各音源の出力の差により、車両の運転者はド、ミ、ソの3種類の音階の繰返し音が重なった段階だと容易に理解できる。これにより、現在は速度に比例して繰返し音が変化する音源23やその音階は4段階目の速度領域にあると判断できるようになる。この区別による速度領域の判断は容易であり、速度計を目視する必要性を格段に減らすことが容易になる。
別の音源や音階の重なりを容易に理解でする手法を図12に示す。この図12は図11とほぼ同じ条件である。ただし、図11で音源20,21,22を時間の変化とともにそれぞれ単独で出力を増加させたが、図12では音源20,21,22の出力増加が重なり合うように出力増加させている。そのため、音源20が立上がると、ドの音が出力され、それと時間をずらせて音源21が立上ると音源20と音源21が重複して出力するため、ドとミの音の出力が重複する。さらに、それと時間をずらせて音源22が立上ると音源20と音源21と音源22が重複して出力するため、ドとミとソの音の3の出力が重複する。その後、音源20は出力を低下すると、音源21と音源22が重複して出力するため、ミとソの音の出力が重複する。更に音源21が出力を低下すると、音源22のみのが出力するため、ソの音の出力のみになる。更に音源22が出力を低下すると強調される音がなくなる。これを繰返すと、車両の運転者には強調音がない状態から、ドの音、次にドとミの音、次にドとミとソの音、次にミとソの音、次にソの音となる強調音が順次聞こえ、現在の車両の走行速度は3段階より1つ上の速度範囲にあることが容易に理解できる。これにより4段階目の速度範囲での速度に比例した音源や音階の繰返し数の変化から実際の速度が聴覚のみで推定可能になる。
ここでは特定の速度範囲をド、ミ、ソの3音階が順次強調出力する例で説明したが、他の速度範囲でも音源や音階の数を異にして同様にその重なり数の把握から、走行速度聴覚のみで把握可能になる。以上の説明をした図12は図11の音源20,21,22の波形の位相をずらせて出力増加をしていることと同じである。また、この波形は矩形波で示したが、サイン波や三角波の形状であってもかまわない。
次に図8を実現する図1における制御部10での処理を図13のフローチャートに示す。101のスタートから始まり、まず、図1の記憶部12から音源や楽曲等の必要な情報の読み出し102で行う。車両の始動に伴い運転開始103が行われると、まず走行速度が0(ゼロ)以上であるか110で判断し、否定であれば162の判断に移るが、肯定であれば速度がS2以上かを111で判断する。これが否定であれば図8における音源20による走行速度に従った繰返しの音を112で出力する。その際の出力レベルが114で調整され、図1におけるD/Aコンバータ14によりデジタル信号がアナログ信号に変換され、アンプ部15で増幅されてスピーカ16から音が出力される。他方、111における判断で速度がS2以上で肯定の場合は音源20の繰返し数を速度S2に相当する周期に113で固定する。この出力に関しても114で出力レベルを調整する。
この一連の処理により図8における細い破線20に相当する音源の出力がなされる。
114の出力レベルの調整完了後は図8における次の速度領域に相当する太い破線21の音を出力するための処理である。これは基本的には前述の110の判断と同じであり、異なるのは判断する速度と出力する音源の選択が異なる。以下は説明が重複になるが念のため説明する。
判断120で速度がS1以上であるかを判断する。否定であれば162の判断に移るが、肯定であれば速度がSn-1以上かを121で判断し、否定であれば音源21による(走行速度―S1)に対応する繰返し数の音を122で出力し、124の出力レベル調整に移る。121の判断で速度がSn-1以上であり肯定の場合は123の処理で音源21の繰返し数を速度S2―S1に相当する周期に固定する。この出力に関しても124で出力レベルを調整する。これにより図8の音源21の出力がなされる。
こうした処理を次の速度領域以降でも同様に繰り返すことで、図7における音源22以降の音の出力が可能になる。
図10のフローチャートの最後になる判断160では速度Sm以上か判断するが、これ以降はこれまでと処理内容が異なり、肯定であれば車両の設計上の最大速度であることを運転者に警告する161の処理に移り162の判断に移る。判断160が否定であれば162の判断に直接移り、車両の運転の有無を判断する。これが肯定であれば判断110にもどるが、肯定であればこの一連の処理の終了を162のストップで行う。
以上のようにして、図8を出力するための処理がなされる。
また、図9や図10の出力に関しても一連の処理はほぼ同じでよいが、図11のフローチャートの中の判断や処理を調整する必要がある。これ等についての細述は省略する。
ここまでは聴覚による走行速度を連続的に提示する方法を説明したが、車両の速度を運転者が確認する主な目的は走行中の道路の法定制限速度(以下、制限速度とする)に対して、運転する車両がそれ以下かそれ以上の速度であるかを判断することに使われている。一般に運転者は制限速度を道路標識により認識しているが、最近は画像処理による自動判定が可能になり車内で標識情報を提示できるようになっている。更にGPSを利用したナビゲーションシステムにより、走行中の地図上の位置や走行中の道路名を把握できるとともに、その道路の制限速度の情報を取得することが可能になっている。これらの手段により制限速度の情報を取得している場合に、制限速度と運転する車両の速度との関係を聴覚情報により提示する方法を次に説明する。
図14は速度と音源の繰返し数の関係を示す図であり、細い破線20で示す音源20の繰返しは速度ゼロから速度を上昇させるに従い、連続的に音源の繰返し数を増加させる。太い破線21は速度S1から音源21の繰返しを増加させ、速度S2まで出力し、それ以上の速度では音源21の出力は停止し、細い一点鎖線22の音源22を速度S2から繰返しを増加させ、速度S3まで出力する。このような音の提示をそれ以上の速度範囲でも同様な繰返しを聴覚的に速度情報として提示する。ここで、速度S1を前述の標識認識やナビゲーションシステム等で取得した制限速度と一致させることにより、音源20の繰返しの上昇により、車両の速度が上昇していることが分かり、制限速度S1を越えたことが音源21の出力により運手者に理解できるようにする。また、その制限速度オーバーの度合いは音源22や23の出力の有無で、理解が可能になる。もちろん、S2を制限速度と一致させて、音源21の繰返し音は制限速度に近づいているとする予告として使用することも可能である。また、図中の速度表示のS1,S2,S4,S5,Smなどを通常の速度計のように10Km単位やその倍数の単位にすることができるが、速度超過による点数が変わる速度の区切りであることも可能である。ちなみに、東京都(警視庁)では速度超過が時速20Km,25Km,30Km,50Kmを区切りとして、各々1点2点3点6点12点の点が提示されている。そこで、速度超過が20KmをS2,25KmをS3,30KmをS4,50KmをS5に設定するなどがその例である。この実質的罰則を速度表示の区切りとして使用することは、違反を強く実感させ、速度制限違反を抑制できる効果がある。ここで、細い破線20で示す音源20は単に走行速度の上昇を聴覚的に示すだけであるので省略可能である。
図15は速度と繰返し数の関係を示す特性を示す図であり、細い破線20で示す音源20の繰返し数は速度ゼロから速度を上昇させるに従い、連続的に繰返しを増加する。太い破線21は制限速度S1から音源21の繰返し数を増加し、途中から音源20と重複して繰返し数の出力とする。細い一点鎖線22の音源22は速度S2から繰返しを増加し、途中から音源20と音源21と重複して出力する。速度S3以上の速度でも同様な音源の追加がなされることで、制限速度を越える速度の段階を音の重なりの数から運転者理解できるようになり、速度違反の警告としての役割を十分に果たすことができる。
これまでは車両の速度に対して、音源の繰返し数の変化や音源の周波数を変化させる手法の組み合わせにより速度領域を聴覚的に提示することを説明してきたが、次に車両の速度に対して、音源が奏でる楽曲の出力を変化させて速度領域を聴覚的に提示する速度提示を説明する。
図16は横軸の車両の走行速度に対して音源等の出力レベルを縦軸に示す特性図であり、速度に対して割当てた楽器や声等信号(以下、音源とする)の出力特性を示す。横軸の車両の速度は0(ゼロ)からSnまでの目盛が刻んである。実線20で示す音源20は速度0からS1までを分担領域としており、速度0で最大出力とし、S1で出力がゼロになる直線の出力波形である。細い破線21は別の音源の分担領域(0からS2まで)であり、0とS2で出力がゼロで、S1において最大出力となる三角波形の出力をする。同様に太い破線22、細い一点破線23、太い二点破線24、細い実線25は各々別の音源に対応し、各速度領域で出力する。
この特性図のような出力特性で、各音源では楽曲を演奏するようにさせると、例えば速度S1では音源21(例えばバイオリン)の音による演奏が聞こえるが、速度を上げると音源21の音は速度S2に向かって次第に出力を下げ、それに伴い音源22(例えばピアノ)の音の演奏が強くなり、速度S2では音源21の音は消え、音源22の音のみの演奏になる。この様にすることで、車両がS1かたS2まで増速した際にS1に近い側の速度であるか、S2に近い側の速度であるかを2つの音源の強さで聴覚的に判断が可能になる。もちろんある程度の慣れを必要とするが、車両にはもともと速度計が付いているため音源と速度の関係は両者を見比べることで比較的容易に理解可能になり、速度計を見なくても走行速度が理解できるようになる。
次に上記の図16を実現する図1における制御部10での処理を図17のフローチャートで示す。101のスタートから始まり、まず、楽曲選択102が行われ、次に楽曲を蓄積する記憶部12から歌や楽曲等の必要な情報の読み出し103が行われる。車両の始動に伴い運転開始104が行われると、演奏開始105が指示される。ここで、歌と演奏に流れは分岐する。一方の歌は106で歌出力を開始し、図1に示すD/Aコンバータ14によりデジタル信号がアナログ信号に変換され、アンプ部15で増幅されてスピーカ16から音が出力される。歌の終了を107で監視し、歌が終了であれば再び演奏開始105になる。演奏開始105で分岐した曲の演奏も同時に開始され歌と同期した演奏がなされる。ただし、その出力は車両の走行速度により音源が選択されかつ出力レベルも調整される。具体的にはまず走行速度が0~S1の範囲にあるか110を判断し、否定であれば次の判断120に移る。肯定であれば音源30を出力111でおこなう。その際の出力レベルが112で調整され、図1に示したD/Aコンバータ14によりデジタル信号がアナログ信号に変換され、アンプ部15で増幅されてスピーカ16から音が出力される。その後は再び判断110に戻る。112の出力レベルに関しては後で補足する。
次の段階で判断120に移り、走行速度が0~S2の範囲にあるか判断され、否定であれば次の判断130に移るが、肯定であれば音源31の出力を121で行い、122で出力レベルの調整し、判断120に戻る。次の判断130やそれ以降の判断150においても判断120と同様な処理が繰返される。
ここで、例えば走行速度が0~S1の間では110と120の判断が両者共に肯定になると音源30と音源31が出力をする。その出力は図16の特性図の0~S1の間の実線30と破線31となる。具体的には走行速度が0からS1に向かって次第に上昇するに従い音源30の音は小さくなり、音源31の音は大きくなる。ところが走行速度がS1~S2の間では110の判断は否定になるため出現せず、120の判断と130の判断の肯定で音源31と音源32が出力状態となる。その出力は図14のS1~S2の間の破線31と太い破線32のようになり、走行速度の上昇に伴い音源31は次第に弱くなり、音源32の音が大きくなる。このように走行速度の上昇に伴い選択される音源が変わり、一般的に記述すれば150の判断で音源nを151で出力し、その出力レベルを151で調整する。ここで車両には設計上の最高速度Smがあるため、それ以上の走行速度であるかを160で判断し、肯定であれば最大速度であることを161で警告する。次に車両の運転の継続を162判断で行い、肯定であれば、110の判断に戻る。また、否定であれば163で終了する。
このようにすることで、速度に合わせて少なくても2つの音源が選択され両者の音源の組合せから車両の走行速度がどの速度の間にあり、かつ両者の音の相対的強弱から大よその速度が聴覚のみを使用して類推可能になる。
ここで、各音源の選択に伴い出力レベルの調整があるが、その出力レベル算出方法の例を次に説明する。図18は図16の特性図の一部を切出した特性図の図であり、横軸は走行速度、縦軸は音源の出力であり、点線が計画した出力である。走行速度Sにおける出力Hが最大出力であり、その両側の速度で直線的に出力を下げ、速度Sから速度a分下げた速度S-aおよび速度Sから速度a分上げた速度S+aで出力がゼロになる。この途中の速度Sxにおける出力Hxは以下の式で表せる。
[数2]
Hx=(1-(|Sx-S|)/a)H
ここで、式中のSx-Sを挟む2本の縦棒は絶対値を意味している。この式を用いて各走行速度における音源の出力レベルを決定する。
図19は上記の図16に示した音源の出力制御による速度提示を車両の速度が制限速度S1以上になった時点で出力させる提示である。この図19と次の図20では横軸が速度であり、左側の縦軸は音源の繰返しで、右側の縦軸は音源の出力である。図19では細い実線20のみが繰返し数が速度に比例して増加する出力であり、速度の上昇を提示している。音源31から34までは右側の縦軸の出力に対応する特性図であり、図16の音源31から34までと同じ出力である。これにより、速度制限S1を越える前は単に音源20の繰返し音が運転者に聞こえるが、これだけでは実際の速度は理解困難である。しかし、速度制限を越えると31から34の音源により楽曲が重複して聞こえ、速度制限を越えたことと、そのレベルが運転者に理解できるようになる。ただし、音源20の出力では、具体的な走行速度が理解できないため、ムード的な役割しかしない。このため場合によりこれを音源20の出力はゼロとすることは可能であり、その場合は制限速度を越える前は無音であり、制限速度を越えると初めて楽曲が聞こえて制限速度を越えたことが運転者に理解できるようになる。
図20の特性図では音源30から音源34までが図14と同様に出力するようにし、運転者が具体的速度を理解できるようにしている。それに加えて音源21から音源24までの音源の繰返し音の出力で、制限速度を超えたこととその超過レベルを運転者が理解できるようになり、より具体的な速度情報と制限速度の越えたレベルを運転者に提示することが可能になる。
ここで、これまで音源として楽器を中心に説明したが、音源はサイン波などの各種の波形であったり、録音した音響データであったり、編集して作成した音響データであったりしてよい。また、音階は通常の楽器の奏でる音階に制限されることはなく、単純に周波数変換した音響データであったり、音響データの一部の周波数の強調や低減によるデータであってもよい。
ここでの説明は主として静粛化した電気駆動の自動車を前提にして説明してきたが、電車や電気機関車などの鉄道の運転についても同様に利用することができ、これにより運転者はより前方に集中した運転を可能になる。
車両の装置の配置図 特性図 別の特性図 別の特性図 フローチャート 式を説明するための特性図 別の特性図 別の特性図 別の特性図 別の特性図 別の特性図 別の特性図 フローチャート 別の特性図 別の特性図 別の特性図 フローチャート 別の特性図 別の特性図 別の特性図
1は駆動部、2は変速機、3は車輪、4は標識認識部、5は速度検出部、6はGPS検出・処理部、7は速度設定値入力部、8はエネルギー制御部、9はエネルギー源、10は制御部、11は表示部、12は記憶部、13は信号発生部、14はD/Aコンバータ、15はアンプ部、16はスピーカ、20は音源、21、22、23、24は各々異なる音源、30は楽曲を伴う音源、31、32、33、34、35は各々楽曲を伴う異なる音源の出力、101から163まではフローチャートの各処理に付けた番号、S、S1、S2、S3、S4、S5、Sn、Sn-1、Sx、S-a、S+aは各々車両の走行速度、Smは車両の最高速度、P、Px、H、Hxは各々音源の出力である。

Claims (4)

  1. 車両の速度を複数の段階的な速度範囲で区切り、前記各速度範囲に対応づけした音源または楽曲による演奏を車内に出力して運転者に速度提示をする速度計において、
    前記車両の速度が、前記各速度範囲の最低速度を超え、かつ其々が前記各最低速度を下回らない走行を継続する限り、前記各速度範囲に対応づけした音源または楽曲を継続して出力して、前記音源または前記楽曲の各々の出力を重畳させることで、出力している前記音源または前記楽曲の種類数を聴覚で判断可能とし、音源または楽曲の前記種類数から走行する車両の現在の速度に対応する速度範囲の段階数を定量的に判断可能とすることを特徴とする車両の速度計
  2. 走行する車両の速度が属する速度範囲に対応して出力される音源または楽曲の出力レベルを、前記速度範囲より低速側の全ての速度範囲に対応して出力される各音源または各楽曲の出力レベルより、大きくすることを特徴とする請求項1に記載の速度計
  3. 走行する車両の速度が属する速度範囲に対応して出力される音源または楽曲の出力と、前記速度範囲より低速側の全ての速度範囲に対応して出力される各音源または各楽曲の出力の強度を周期的に、かつ各々独立に増大させ、更に前記各出力を周期的に増大させるタイミングをずらすことを特徴とする請求項1に記載の速度計
  4. 道路交通法上の交通違反の点数一覧表の中の速度超過の項目が示す速度の範囲を、速度範囲として用いることを特徴とする請求項1および請求項2および請求項3に記載の速度計
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