JP7201402B2 - 検査チップ - Google Patents

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Description

本発明は、流体が送液される流路が設けられた検査チップに関する。
従来、流体が送液される流路が設けられた検査チップが種々提案されている。このような検査チップを用いて、各種検体又は試料の送液や反応を制御することにより、血液検査や遺伝子検査などを行なう方法が検討されている。
下記の特許文献1には、検査チップとして、凹部を有するプレート部材と、該プレート部材の表面に積層されたシート部材とを備える、マイクロ流路プレートが開示されている。上記マイクロ流路プレート内には、試薬収容空間、混合空間及びそれらを連結する試薬流路が設けられている。上記試薬収容空間には、液体状の試薬が収容されている。上記混合空間には、検体が収容されている。また、特許文献1では、シート部材がエラストマーからなり、シート部材の試薬収容空間を覆う部分が押圧されると、試薬収納空間に収容された試薬が試薬流路を通って混合空間に流入されることが記載されている。
特開2011-232223号公報
しかしながら、特許文献1の検査チップでは、マイクロ流路プレート内に配置された空間で試薬同士を合流させることはできても、試薬を十分に混合できないことがある。そのため、このような検査チップでは、精密な反応や検査が進まない場合がある。また、複数の空間の間で液を往復させることにより試薬を混合する場合、2種類以上のポンプが必要となる場合が多い。この場合、大容量の流路が必要となり、検査チップの小型化を図ることが難しい。
本発明の目的は、複数の試薬を確実に混合することができ、しかも小型化を図ることを可能とする、検査チップを提供することにある。
本発明に係る検査チップは、流体が送液される流路が設けられた検査チップであって、第1のチャンバーと、第2のチャンバーと、前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーの鉛直方向下側に配置されており、前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーを接続している、接続流路と、を備え、前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーのうち少なくとも一方に、気体又は液体が出入りするための出入口が設けられており、前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーのうち少なくとも一方が、凹部を有する基板と、前記基板上に設けられたカバー部材とにより構成されており、前記カバー部材が、弾性部材からなる。
本発明に係る検査チップのある特定の局面では、前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーのうち少なくとも一方に充填される液体の上面よりも鉛直方向上側に前記出入口が配置されている。
本発明に係る検査チップの他の特定の局面では、前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーのうち少なくとも一方の鉛直方向上側に前記出入口が連ねられている。
本発明に係る検査チップのさらに他の特定の局面では、前記第1のチャンバーが、前記弾性部材からなる前記カバー部材によって覆われており、前記第2のチャンバーの鉛直方向上側に前記出入口が連ねられている。
本発明に係る検査チップのさらに他の特定の局面では、前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーの双方が、前記弾性部材からなる前記カバー部材によって覆われている。
本発明に係る検査チップのさらに他の特定の局面では、前記第1のチャンバーが、前記第2のチャンバーの鉛直方向下側に配置されている。
本発明に係る検査チップのさらに他の特定の局面では、前記弾性部材からなる前記カバー部材によって覆われているチャンバー内に、液体試薬を収納した容器が配置されている。
本発明に係る検査チップのさらに他の特定の局面では、前記第1のチャンバー、前記第2のチャンバー、及び前記接続流路のうち、少なくとも1つに、液体を導入するための液体導入流路が接続されている。
本発明に係る検査チップのさらに他の特定の局面では、前記第1のチャンバー、前記第2のチャンバー、及び前記接続流路のうち、少なくとも1つに、液体を排出するための液体排出流路が接続されている。
本発明に係る検査チップのさらに他の特定の局面では、前記流路がマイクロ流路であり、マイクロチップである。
本発明に係る検査チップのさらに他の特定の局面では、前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーが、前記マイクロ流路より寸法の大きな非マイクロ流路であり、前記接続流路が前記マイクロ流路である。
本発明によれば、複数の試薬を確実に混合することができ、しかも小型化を図ることを可能とする、検査チップを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップを示す模式的斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップを示す分解斜視図である。 (a)~(d)は、本発明の第1の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップを用いた試薬の合流及び混合方法を説明するための図である。 押圧部材によって、カバー部材を押圧する方法を説明するための模式的斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップを用いた試薬の合流及び混合方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップにおいて、第1のチャンバー及び第2のチャンバーが設けられている部分を拡大して示す模式的平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップにおいて、第1のチャンバー及び第2のチャンバーが設けられている部分を拡大して示す模式的平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップにおいて、第1のチャンバー及び第2のチャンバーが設けられている部分を拡大して示す模式的平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップにおいて、第1のチャンバー、第2のチャンバー及び第3のチャンバーが設けられている部分を拡大して示す模式的平面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
本発明に係る検査チップは、流体が送液される流路が設けられた検査チップである。以下の第1~第5の実施形態では、本発明の検査チップの一例としてマイクロ流路を有するマイクロチップについて説明する。もっとも、本発明の検査チップは、このようなマイクロチップに限定されず、通常の寸法の流路が設けられたチップにも適用することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップを示す模式的斜視図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップを示す分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、マイクロチップ1は、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3を備える。第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3は、基板5内に設けられている。
基板5は、矩形板状の形状を有する。基板5の第1の主面5a上に、カバー部材6が積層されている。また、基板5の第2の主面5b上に、ベースシート7が積層されている。なお、本実施形態では、基板5に貫通孔が設けられており、この貫通孔をベースシート7で覆うことにより、基板5の凹部5c,5dが形成されている。なお、基板5及びベースシート7は、一体的に構成されていてもよい。
さらに、本実施形態では、基板5の凹部5c,5dをカバー部材6によって閉成することにより、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3が形成されている。従って、本実施形態では、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3の双方がカバー部材6によって覆われている。もっとも、本発明においては、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3のうち少なくとも一方がカバー部材6により覆われていればよい。
基板5は、合成樹脂の射出成形体からなる。もっとも、基板5は、金属やエラストマーなどの他の部材により構成されていてもよい。ベースシート7は、例えば、エラストマーや合成樹脂フィルムにより構成することができる。
カバー部材6は、弾性部材により構成されている。弾性部材としては、特に限定されないが、復元力を有する部材であることが好ましく、エラストマーであることがより好ましい。もっとも、カバー部材6は、合成樹脂フィルムであってもよい。なお、本発明においては、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3のうち少なくとも一方を覆っているカバー部材6が、弾性部材から構成されていればよい。
第1のチャンバー2の鉛直方向上側には、気体又は液体が出入りするための第1の出入口8が設けられている。また、第2のチャンバー3の鉛直方向上側には、気体又は液体が出入りするための第2の出入口9が設けられている。なお、鉛直方向とは、重力の作用する方向であり、図1に示すX方向である。マイクロチップ1では、鉛直方向において第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3が同じ高さ位置に設けられている。もっとも、鉛直方向において第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3が異なる高さ位置に設けられていてもよい。また、第1の出入口8及び第2の出入口9の位置についても特に限定されないが、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3に充填される液体の上面よりも鉛直方向上側に配置されていることが好ましい。この場合、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3の側面に第1の出入口8及び第2の出入口9が配置されていてもよい。もっとも、本実施形態のように第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3の鉛直方向上側に第1の出入口8及び第2の出入口9が連ねられていることがより好ましい。
第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3の鉛直方向下側には、接続流路4が配置されている。接続流路4は、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3を接続するマイクロ流路である。この接続流路4の途中に、鉛直方向下側に分岐する液体排出流路10が設けられている。液体排出流路10は、液体を排出するためのマイクロ流路である。第1のチャンバー2と液体排出流路10との間に第1の弁11が設けられている。また、液体排出流路10の途中に第2の弁12が設けられている。
なお、本明細書において、マイクロ流路とは、流体の搬送に際し、マイクロ効果が生じるような微細な流路をいう。このようなマイクロ流路では、液体は、表面張力の影響を強く受け、通常の大寸法の流路を流れる液体とは異なる挙動を示す。
マイクロ流路の横断面形状及び大きさは、上記のマイクロ効果が生じる流路であれば特に限定はされない。例えば、マイクロ流路に流体を流す際、ポンプや重力を用いる場合には、流路抵抗を低下させる観点から、マイクロ流路の横断面形状がおおむね長方形(正方形を含む)の場合には、小さい方の辺の寸法で、20μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましく、100μm以上がさらに好ましい。マイクロチップ1を用いたマイクロ流体デバイスのより一層小型化の観点より、小さい方の辺の寸法で、5mm以下が好ましく、1mm以下がより好ましく、500μm以下がさらに好ましい。
また、マイクロ流路の横断面形状がおおむね円形の場合には、直径(楕円の場合には、短径)が、20μm以上が好ましく、50μm以上がより好ましく、100μm以上がさらに好ましい。上記マイクロ流体デバイスのより一層小型化の観点より、直径(楕円の場合には、短径)は、5mm以下が好ましく、1mm以下がより好ましく、500μm以下がさらに好ましい。
一方、例えば、マイクロ流路に流体を流す際、毛細管現象を有効に活用する場合には、マイクロ流路の横断面形状がおおむね長方形(正方形を含む)の場合には、小さい方の辺の寸法で、5μm以上であることが好ましく、10μm以上であることがより好ましく、20μm以上であることがさらに好ましい。また、小さい方の辺の寸法で、200μm以下であることが好ましく、100μm以下であることがさらに好ましい。
以下、このようなマイクロチップ1を用いた試薬の合流及び混合方法の一例について説明する。
図3(a)~(d)は、本発明の第1の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップを用いた試薬の合流及び混合方法を説明するための図である。なお、図3(a)~(d)は、マイクロチップ1内をカバー部材6側から視たときの模式的平面図であり、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3が設けられている部分を拡大して示している。カバー部材6は、破線で示している。また、以下の図面において、X方向が鉛直方向であるものとする。
第1の実施形態の合流及び混合方法では、まず、第1の弁11及び第2の弁12を閉状態とする。次に、図3(a)に示すように、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3内に、それぞれ、液体の試薬A及び液体の試薬Bを配置する。試薬A及び試薬Bは、それぞれ、第1の出入口8及び第2の出入口9から供給されるものとする。従って、本実施形態では、第1の出入口8及び第2の出入口9が、液体を導入するための液体導入流路を兼ねている。
次に、第1の弁11を開状態とする。そして、図4に示すように、押圧部材13aによって、カバー部材6の第1のチャンバー2を覆っている部分を押圧する。この際、第1のチャンバー2の全体を押圧することが望ましいが、第1のチャンバー2のうち、試薬Aが設けられている部分のみを押圧してもよく、試薬Aが設けられていない部分のみを押圧してもよい。また、試薬Aが設けられている部分及び試薬Aが設けられていない部分の双方を押圧してもよい。なお、本実施形態では、第1の弁11及び第2の弁12も、押圧部材13b,13cによってカバー部材6を押圧することにより流路を開閉する弁である。第1の弁11及び第2の弁12は、特に限定されず、光学的に開状態と閉状態とを切り替えられる弁構造を有する弁であってもよい。
なお、押圧部材13a~13cの平面形状は、チャンバーや弁の平面形状と同じであることが好ましいが、異なっていてもよい。押圧部材13a~13c、チャンバー、及び弁の平面形状は、特に限定されず、例えば、矩形状、円状、楕円状が挙げられる。押圧部材13a~13cとしては、例えば、押圧ピンなどが挙げられる。また、押圧部材13a~13cは、人間の指であってもよく、ガスなどにより加圧する手段であってもよい。
押圧部材13aによって、カバー部材6の第1のチャンバー2を覆っている部分を押圧することにより、図3(b)に示すように、接続流路4を介して第2のチャンバー3側へ試薬Aを移動させ、第2のチャンバー3内で試薬Aと試薬Bを合流させる。なお、接続流路4に試薬Bが配置されている場合は、接続流路4内で試薬Aと試薬Bを合流させる。
次に、押圧部材13aによる押圧を解除し、押圧部材13aをカバー部材6から引き離す。押圧部材13aによる押圧が解除される際には、図3(c)に示すように、試薬A及び試薬Bが接続流路4を介して第1のチャンバー2側へ移動する力が作用する。このとき、試薬A及び試薬Bが均一に混合されることになる。また、この操作を複数繰り返すことによって、試薬A及び試薬Bをより一層均一に混合することができる。そして、試薬A及び試薬Bを十分に混合させた後、第2の弁12を開状態とすることにより、図3(d)に示すように液体排出流路10から混合試薬を排出することができる。
このように、本実施形態においては、押圧部材13aによって、カバー部材6を押圧するだけで、容易に試薬A及び試薬Bを混合することができる。また、カバー部材6を押圧する操作を繰り返すことにより、試薬A及び試薬Bをより一層確実に混合することができる。しかも、ポンプなどの大掛かりな装置を用いないので、小型化を図ることもできる。よって、マイクロチップ1によれば、複数の試薬を確実に混合することができ、しかも小型化を図ることが可能となる。
特に、マイクロチップ1は、鉛直方向に沿って、縦置きに配置されている。そのため、重力が作用する方向は、図3(a)~(d)に示すX方向である。そして、接続流路4は、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3に対し、この重力が作用するX方向の下側に設けられている。従って、第2のチャンバー3内において、試薬Bには、この重力が作用するX方向に沿って接続流路4側へ移動しようとする力が作用する。一方、第1のチャンバー2から送液される試薬Aには、その反対側に移動しようとする力が作用するため、合流時に確実に混合されることとなる。従って、本実施形態のように、マイクロチップ1は、重力が作用する鉛直方向に沿って、縦置きに配置され、第2のチャンバー3の鉛直方向下側に接続流路4が設けられていることが望ましい。
本実施形態においては、第1のチャンバー2の鉛直方向下側に接続流路4が設けられているので、第1のチャンバー2から接続流路4に試薬Aを送液する際に、第1のチャンバー2における液残りをより一層生じ難くすることができる。また、第2のチャンバー3の鉛直方向下側から試薬Aを流入させるので、鉛直方向上側に設けられた第2の出入口9からの液漏れがより一層生じ難い。
本実施形態においては、流路の狭い接続流路4から広い第2のチャンバー3に試薬Aを送液する。従って、乱流が生じ易く、試薬A及び試薬Bをより一層確実に混合することができる。
本実施形態においては、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3の断面積が、接続流路4の断面積より大きい。特に、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3がマイクロ流路より寸法の大きな非マイクロ流路であるのに対し、接続流路4がマイクロ流路である。従って、カバー部材6を押圧していない状態においては、重力により第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3内に確実に液体を溜めることができる。もっとも、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3、並びに接続流路4の寸法は、特に限定されないが、本実施形態のように、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3が非マイクロ流路であり、接続流路4がマイクロ流路であることが好ましい。
また、本実施形態では、第2のチャンバー3に試薬Aのほぼ全量を流入させることができる。従って、試薬Aの全量を試薬Bとより一層確実に混合することができる。
なお、本発明において、マイクロチップ1は横置きに配置されて用いられてもよい。そして、この場合においても、第2のチャンバー3の鉛直方向下側に接続流路4が設けられていることが望ましい。
また、本実施形態においては、第1のチャンバー2だけでなく、第2のチャンバー3を覆っているカバー部材6も、弾性部材により構成されている。そのため、第2のチャンバー3に試薬Aが移動した際に、さらに第2のチャンバー3を覆っているカバー部材6を押圧することにより、今度は接続流路4を介して第1のチャンバー2に試薬A及び試薬Bを移動させることができる。さらに、第1のチャンバー2に試薬A及び試薬Bが移動した際に、第1のチャンバー2を覆っているカバー部材6を押圧し、接続流路4を介して第2のチャンバー3に試薬A及び試薬Bを移動させることができる。この操作を繰り返し、図5に示すように、試薬A及び試薬Bを第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3間を往復させることにより、試薬A及び試薬Bをより一層確実に混合することができる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップにおいて、第1のチャンバー及び第2のチャンバーが設けられている部分を拡大して示す模式的平面図である。なお、図6は、マイクロチップ21内をカバー部材6側から視たときの模式的平面図であり、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3が設けられている部分を拡大して示している。カバー部材6は、破線で示している。また、他のカバー部材14は、一点鎖線で示している。
図6に示すように、マイクロチップ21では、第1の出入口8が設けられていない。第1のチャンバー2には、別の液体導入流路から第1のチャンバー2に液体の試薬Aが供給されている。一方、液体の試薬Bは、接続流路4の途中に設けられている。また、マイクロチップ21では、第1のチャンバー2のみが、弾性部材であるカバー部材6によって覆われている。第2のチャンバー3は、弾性部材以外の部材からなる他のカバー部材14によって覆われている。他のカバー部材14としては、例えば、合成樹脂フィルムを用いることができる。また、第1の弁11及び第2の弁12や、液体排出流路10は設けられていない。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態においては、第1のチャンバー2を覆っているカバー部材6を押圧部材13aによって押圧することにより、試薬A及び試薬Bを第2のチャンバー3側に移動させ、混合することができる。また、接続流路4は、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3の鉛直方向(重力方向)下側に設けられている。よって、第2の実施形態においても、複数の試薬を確実に混合することができ、しかも小型化を図ることが可能となる。
第2の実施形態では、カバー部材6で覆われている第1のチャンバー2に第1の出入口8が設けられていないので、より一層確実に試薬Aを第2のチャンバー3側に押し出すことができ、より一層確実に試薬A及び試薬Bを混合することができる。このように、カバー部材6で覆われているチャンバーには第1の出入口8などの出入口が設けられていないことが望ましい。また、出入口が設けられている場合においても、第1のチャンバー2を構成するカバー部材を押圧する際には、弁などにより第1の出入口8を封止しておくことが望ましい。
一方、弾性部材であるカバー部材6により覆われていない第2のチャンバー3側には、第2の出入口9などの出入口が設けられていることが望ましい。その場合においても、より一層確実に試薬Aを第2のチャンバー3側に押し出すことができ、より一層確実に試薬Aと試薬Bを混合することができる。
さらに、本実施形態のように、試薬Bは、接続流路4に設けられていてもよく、第2のチャンバー3及び接続流路4のいずれに設けられていてもよい。また、第1のチャンバー2に試薬A及び試薬Bの双方が設けられていてもよい。また、第2の実施形態のように、第1の弁11及び第2の弁12は設けられていなくともよく、必要な場所に適宜弁が設けられていればよい。さらに、液体排出流路10についても、接続流路4に必ずしも接続されている必要はなく、第1のチャンバー2や第2のチャンバー3に必要に応じて適宜接続されていてもよい。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップにおいて、第1のチャンバー及び第2のチャンバーが設けられている部分を拡大して示す模式的平面図である。なお、図7は、マイクロチップ31内をカバー部材6側から視たときの模式的平面図であり、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3が設けられている部分を拡大して示している。カバー部材6は、破線で示している。
図7に示すように、マイクロチップ31では、液体の試薬Aが収納され密封された容器15が第1のチャンバー2内に配置されている。容器15は、開口部を有する壁部15aと、壁部15aの開口部を封止している蓋部15bとを有するブリスターパックである。なお、容器15は上記に限定されず、例えば、カプセルや袋状の容器などであってもよく、液体の試薬Aを密封できるものであればよい。また、本実施形態では、試薬Bが固体であり、接続流路4の途中に固着されている。なお、第2のチャンバー3もカバー部材6で覆われている。その他の点は、第2の実施形態と同様である。
第3の実施形態においては、第1のチャンバー2を構成するカバー部材6を押圧することにより、容器15も押圧される。これにより、液体の試薬Aを容器15から放出させることができ、さらには試薬Aを接続流路4側に押し出すことができる。接続流路4に押し出された試薬Aは、試薬Bと合流し、両者は第2のチャンバー3側に移動し混合される。また、接続流路4は、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3の鉛直方向(重力方向)下側に設けられている。よって、第3の実施形態においても、複数の試薬を確実に混合することができ、しかも小型化を図ることが可能となる。
第3の実施形態のように、試薬Aは、容器15に収納されていてもよい。もっとも、第2のチャンバー3を構成するカバー部材6が弾性部材の場合は、第2のチャンバー3内に試薬Bを収納した容器15が設けられていてもよい。さらには、第3の実施形態のように、試薬Bは、固体であってもよく、接続流路4や第2のチャンバー3内に固着されていてもよい。
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップにおいて、第1のチャンバー及び第2のチャンバーが設けられている部分を拡大して示す模式的平面図である。なお、図8は、マイクロチップ41内をカバー部材6側から視たときの模式的平面図であり、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3が設けられている部分を拡大して示している。カバー部材6は、破線で示している。
図8に示すように、マイクロチップ41では、重力の作用する方向であるX方向において、第1のチャンバー2が、第2のチャンバー3より下側に配置されている。また、第2のチャンバー3もカバー部材6で覆われている。その他の点は、第2の実施形態と同様である。
第4の実施形態においても、押圧部材13aによって、カバー部材6を押圧するだけで、容易に試薬A及び試薬Bを混合することができる。また、接続流路4は、第1のチャンバー2及び第2のチャンバー3の鉛直方向(重力方向)下側に設けられている。よって、第4の実施形態においても、複数の試薬を確実に混合することができ、しかも小型化を図ることが可能となる。
また、第4の実施形態のように、重力の作用する方向であるX方向において、第1のチャンバー2が、第2のチャンバー3より下側に配置されている場合、より一層確実に試薬A及び試薬Bを混合することができる。もっとも、本発明においては、重力の作用する方向であるX方向において、第1のチャンバー2が、第2のチャンバー3より上側に配置されていてもよく、同じ位置に設けられていてもよい。
(第5の実施形態)
図9は、本発明の第5の実施形態に係る検査チップとしてのマイクロチップにおいて、第1のチャンバー、第2のチャンバー及び第3のチャンバーが設けられている部分を拡大して示す模式的平面図である。なお、図9は、マイクロチップ51内をカバー部材6側から視たときの模式的平面図であり、第1のチャンバー2、第2のチャンバー3及び第3のチャンバー16が設けられている部分を拡大して示している。カバー部材6は、破線で示している。
図9に示すように、マイクロチップ51では、液体排出流路10の代わりに分岐接続流路17が接続流路4の途中に設けられている。分岐接続流路17は、接続流路4よりも鉛直方向下側に設けられており、第3のチャンバー16に接続されている。従って、第3のチャンバー16も、第1のチャンバー2、第2のチャンバー3、及び接続流路4より鉛直方向下側に設けられている。第3のチャンバー16には、液体の試薬Cが設けられており、その鉛直方向上側には、第3の出入口18が設けられている。第3のチャンバー16は、鉛直方向下側(X方向)において、分岐接続流路17と接続されている。また、接続流路4において、分岐接続流路17と第2のチャンバー3との間に第3の弁19が設けられている。さらに、分岐接続流路17の途中に、第4の弁20が設けられている。なお、破線で示すように、マイクロチップ51では、第1のチャンバー2、第2のチャンバー3、及び第3のチャンバー16のいずれもが、カバー部材6により覆われている。また、第1の弁11及び第2の弁12や、液体排出流路10は設けられていない。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
第5の実施形態では、まず、第3の弁19を開状態にし、第4の弁20を閉状態にした状態で、第1の実施形態と同様にして、試薬A及び試薬Bを混合する。次に、第3の弁19を閉状態にし、第4の弁20を開状態にした状態で、第1のチャンバー2を構成するカバー部材6を押圧し、試薬A及び試薬Bの混合試薬を、分岐接続流路17を介して第3のチャンバー16側に移動させる。それによって、試薬A及び試薬Bの混合試薬と、試薬Cを均一に混合することができる。このように、本発明においては、3以上のチャンバーを設け、3以上の試薬を逐次混合することもできる。その場合においても、複数の試薬を確実に混合することができ、しかも小型化を図ることが可能となる。
1,21,31,41,51…マイクロチップ
2,3,16…第1,第2,第3のチャンバー
4…接続流路
5…基板
5a,5b…第1,第2の主面
5c,5d…凹部
6…カバー部材
7…ベースシート
8,9,18…第1,第2,第3の出入口
10…液体排出流路
11,12…第1,第2の弁
13a,13b,13c…押圧部材
14…他のカバー部材
15…容器
15a…壁部
15b…蓋部
17…分岐接続流路
19,20…第3,第4の弁

Claims (9)

  1. 流体が送液される流路が設けられた検査チップであって、
    第1のチャンバーと、
    第2のチャンバーと、
    前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーの鉛直方向下側に配置されており、前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーを接続している、接続流路と、
    を備え、
    前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーのうち少なくとも一方に、気体又は液体が出入りするための出入口が設けられており、
    前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーのうち少なくとも一方に充填される液体の上面よりも鉛直方向上側に前記出入口が配置されており、
    前記出入口が、液体を導入するための液体導入流路であり、
    前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーのうち少なくとも一方が、凹部を有する基板と、前記基板上に設けられたカバー部材とにより構成されており、前記カバー部材が、弾性部材からなる、検査チップ。
  2. 前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーのうち少なくとも一方の鉛直方向上側に前記出入口が連ねられている、請求項1に記載の検査チップ。
  3. 前記第1のチャンバーが、前記弾性部材からなる前記カバー部材によって覆われており、
    前記第2のチャンバーの鉛直方向上側に前記出入口が連ねられている、請求項1又は2に記載の検査チップ。
  4. 前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーの双方が、前記弾性部材からなる前記カバー部材によって覆われている、請求項1~3のいずれか1項に記載の検査チップ。
  5. 前記第1のチャンバーが、前記第2のチャンバーの鉛直方向下側に配置されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の検査チップ。
  6. 前記弾性部材からなる前記カバー部材によって覆われているチャンバー内に、液体試薬を収納した容器が配置されている、請求項1~5のいずれか1項に記載の検査チップ。
  7. 前記第1のチャンバー、前記第2のチャンバー、及び前記接続流路のうち、少なくとも1つに、液体を排出するための液体排出流路が接続されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の検査チップ。
  8. 前記流路がマイクロ流路であり、マイクロチップである、請求項1~7のいずれか1項に記載の検査チップ。
  9. 前記第1のチャンバー及び前記第2のチャンバーが、前記マイクロ流路より寸法の大きな非マイクロ流路であり、前記接続流路が前記マイクロ流路である、請求項に記載の検査チップ。
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