JP7200710B2 - 薬剤鑑査装置 - Google Patents
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薬剤鑑査装置10は、分包紙に一服用分ずつ分包された状態で供給された鑑査対象の薬剤の数量及び種類を、一包ずつ鑑査する装置である。図1に示すように、薬剤鑑査装置10は、筐体10aの側面に鑑査対象の薬剤を導入するための導入部10bを有し、正面に操作パネル10cを有する。薬剤は、透光性を有する分包紙によって包装され、外部から視認可能な状態で薬剤鑑査装置10に供給される。また、薬剤鑑査装置10は、一服用分の薬剤を包装した分包袋が複数、連続するように形成された分包袋連続体の状態で分包袋を供給し、各分包袋について順次鑑査を行うことができる。
薬品情報検出制御は、正面側照明装置52をオン状態として撮影部40により撮影された正面側照明画像と、背面側照明装置54をオン状態として撮影部40により撮影された背面側照明画像とを用いて実施される。正面側照明画像は、図4(a)に示すように分包袋を正面視した状態の画像であり、薬剤及び分包袋に付されている印字が写った画像となる。また、背面側照明画像は、図4(b)に示すように薬剤の影と分包袋に付されている印字とが写った画像となる。制御装置60は、正面側照明画像及び背面側照明画像に基づき、分包袋内に収容されている薬剤の画像を抽出し、この薬剤の画像に基づいて薬剤情報を検出する。
上述した図6に示すフローに則って鑑査を行う場合には、先ずステップ2-1において、鑑査対象である分包袋群を構成するN包分(Nは2以上の自然数)の分包袋のうち、1包目であることを認識すべく、制御装置60は、包数を示す変数n(nは1以上N以下の自然数)を1に設定する。分包袋群を構成する分包袋の包数Nは、薬剤分包装置から取得される情報や処方情報に基づいて設定される。その後、制御装置60は、フローをステップ2-2に進める。
ステップ2-2において、制御装置60は、n包目の分包袋に収容されている薬剤について、数量鑑査を行う。数量鑑査は、n包目の分包袋に収容されている薬剤の数量を導出し、処方データと照合することにより鑑査を行う。ステップ2-2の数量鑑査において薬剤の数量を導出する方法はいかなる方法によって行われても良いが、例えば、上述した薬品情報検出制御により薬剤の画像領域として画定された領域の数を算出することにより導出すると良い。ステップ2-2において数量鑑査が完了すると、制御装置60は、フローをステップ2-3に進める。
ステップ2-3において、制御装置60は、n包目の分包袋に収容されている薬剤の種類についての鑑査を行う。薬剤の種類についての鑑査は、様々な方法により行うことができるが、例えば、正面側照明装置52をオン状態として撮影部40により撮影された正面側照明画像を用い、後述する図7に示したフローに則って行うことで、薬剤の外観に基づいて薬剤の種類についての鑑査(外観鑑査)を活用して、種類の鑑査(種類鑑査)を行うと良い。また、種類鑑査を行う場合には、薬剤情報データベース62に登録されている情報のうち、分包される可能性がある薬剤(採用薬)についての情報に参照範囲を限定して外観鑑査を行い、分包される可能性のない薬剤(非採用薬)についての情報を参照範囲から外して外観鑑査を行うと良い(図10(b)の概念図参照)。具体的な鑑査フローとしては、例えば、後に詳述する図7の制御フロー等に則って薬剤の種類についての鑑査を行うと良い。薬剤の種類についての鑑査が完了すると、制御装置60は、フローをステップ2-4に進める。
ステップ2-4において、制御装置60は、包数を示す変数nが、分包袋群を構成する包数に相当するNに到達しているかを確認する。制御装置60は、変数nがN未満である場合にフローをステップ2-5に進め、変数nがNに達している場合にフローをステップ2-6に進める。
ステップ2-5において、制御装置60は、変数nを1加算する処理を行う。その後、制御装置60は、フローをステップ2-2に戻す。これにより、次の包についての鑑査に移行する。
上述したステップ2-4において、変数nがNである場合には、鑑査対象である分包袋群をなす全ての分包袋について、数量鑑査及び種類鑑査が完了した状態である。そこで、ステップ2-6において、制御装置60は、N包分の分包袋の鑑査結果に基づき、分包袋群全体についての鑑査結果の判定(以下、「総合判定処理」とも称す)を行う。総合判定処理は、様々な方法によって行えるが、例えば、後に詳述する図9のフローに則って行うと良い。ステップ2-6において総合判定処理が完了すると、図6に示した一連の制御フローが完了する。
図7のフローに則って種類鑑査を行う場合には、先ずステップ3-1において、制御装置60は、分包袋に収容されている薬剤の形や大きさ等の形状についての鑑査(形状鑑査)を行う。形状鑑査は、いかなる方法によって行われても良いが、例えば、上述した薬品情報検出制御により薬剤の画像領域として画定された領域の形状と、処方されている薬剤の形状に関するデータとして薬剤情報データベース62に登録されている情報とを照合することにより鑑査すると良い。ステップ3-1において形状鑑査が完了すると、制御装置60は、フローをステップ3-2に進める。
ステップ3-2において、制御装置60は、分包袋に収容されている薬剤の色彩についての鑑査(色彩鑑査)を行う。色彩鑑査は、いかなる方法によって行われても良いが、例えば、正面側照明画像を用い、上述した薬品情報検出制御により薬剤の画像領域として画定された領域内の色彩情報を導出することによって分包袋に収容されている薬剤の色彩を特定し、特定された色彩と、薬剤情報データベース62に登録されている情報と照合することにより鑑査すると良い。ステップ3-2において色彩鑑査が完了すると、制御装置60は、フローをステップ3-3に進める。
上述したステップ3-3の模様鑑査を行う場合には、先ずステップ4-1において、鑑査対象として鑑査部30に実際に配置されている分包袋内に収容されている各薬剤について、正面側照明画像に写っている模様を導出する画像処理を行う。ステップ4-1が完了すると、制御装置60は、フローをステップ4-2に進める。
ステップ4-2において、制御装置60は、ステップ4-1において導出された各薬剤の模様が、処方されている薬剤が第一の方向(第一方向)に向いた状態で見える模様であるのか否かを照合する処理(第一方向照合処理)を行う。例えば、鑑査対象とされる薬剤が表側、及び裏側の面を有する薬剤である場合には、表側の面に付された模様であるのか否かを照合を行う。また、例えばカプセル剤のように表裏のない薬剤である場合には、この薬剤を所定の姿勢で正面視した状態で見える模様であるか否かの照合を行う。かかる処理はいかなる方法によって行われても良いが、例えば、処方データ、及び様々な薬剤の外観に係るマスター画像を登録した薬剤情報データベース62を参照し、正面側照明画像から割り出された模様と照合する処理を行う等すると良い。ステップ4-2の第一方向照合処理が完了すると、制御装置60は、フローをステップ4-3に進める。
ステップ4-3において、制御装置60は、ステップ4-1において導出された各薬剤の模様が、処方されている薬剤について、ステップ4-2において照合したのとは異なる第二の方向(第二方向)に向いた状態で見える模様であるのか否かを照合する処理(第二方向照合処理)を行う。例えば、鑑査対象とされる薬剤が表側、及び裏側の面を有する薬剤である場合には、裏側の面に付された模様であるのか否かの照合を行う。また、例えばカプセル剤のように表裏のない薬剤である場合には、ステップ4-2において照合された面とは異なる見え方をする面に付された模様であるか否かの照合を行う。かかる処理はいかなる方法によって行われても良いが、例えば、処方データ、及び様々な薬剤の外観に係るマスター画像を登録した薬剤情報データベース62を参照し、正面側照明画像から割り出された模様と照合する処理を行う等すると良い。ステップ4-2の第二方向照合処理が完了すると、制御装置60は、フローをステップ4-4に進める。
ステップ4-4において、制御装置60は、ステップ4-2において行った第一方向照合処理、あるいはステップ4-3において行った第二方向照合処理のいずれかにおいて適正であるとの照合結果が得られたか、鑑査対象とされている各薬剤について確認する処理を行う。第一方向照合処理及び第二方向照合処理のいずれか一方について適正と判断された薬剤について、制御装置60は、模様鑑査の鑑査結果が適正であると判断する(ステップ4-5)。一方、第一方向照合処理及び第二方向照合処理の双方とも不適正と判断された薬剤について、制御装置60は、模様鑑査の鑑査結果が不適正であると判定する(ステップ4-6)。ステップ4-5あるいはステップ4-6において模様鑑査の鑑査結果が出ると、図9に示した一連の制御フローが完了する。
上述したステップ2-6において分包袋群全体についての鑑査結果の判定を行う場合には、先ずステップ5-1において、制御装置60は、分包袋群をなす各分包袋について、ステップ2-2における数量鑑査の結果、不良と判定された分包袋の有無について確認する。その後、制御装置60は、ステップ5-2にフローを進める。
ステップ5-2において、制御装置60は、ステップ2-3における種類鑑査の結果、不良と判定された分包袋の有無について確認する。その後、制御装置60は、ステップ5-3にフローを進める。
ステップ5-3において、鑑査対象とされた分包袋群をなす分包袋のそれぞれに共通して分包されるべき共通薬剤について、図7のステップ3-3において、制御装置60は、図8のフローに則って行った模様鑑査の実施結果について検証する。具体的には、分包袋群全体として模様鑑査の実施結果を検証した場合に想定される結果として、以下の4つのパターンが想定される。
(1)第一方向照合処理が適正であった分包袋しか含まれていないケース。
(2)第二方向照合処理が適正であった分包袋しか含まれていないケース。
(3)第一方向照合処理が適正であった分包袋と、第二方向照合処理が適正であった分包袋が混在しているケース。
(4)第一方向照合処理、あるいは第二方向照合処理において不適正であった分包袋が存在しているケース。
制御装置60は、ステップ5-4において鑑査結果を出力する。鑑査結果の出力は、例えば、各分包袋への印刷や、薬剤鑑査装置10に付属あるいは別途接続されたモニタやプリンタ等の出力装置等による出力等の方法で行われる。また、ステップ5-4における鑑査結果の出力は、例えば、ステップ5-1における数量鑑査の結果確認において、いずれの分包袋についても処方通りの数量の薬剤が分包されていると確認された場合に、その旨の出力を行うことにより行われる。また、数量が処方すべき数量と相違している薬剤が存在している場合には、例えば、どの分包袋においてどの薬剤の数量が相違しているかを出力することにより鑑査結果の出力が行われる。また、ステップ5-2における種類鑑査の結果確認において、いずれの分包袋についても処方通りの種類の薬剤が分包されていると確認された場合には、その旨の出力を行うことにより鑑査結果の出力が行われる。また、処方すべき薬剤の種類と相違している薬剤が分包されている場合には、例えば、どの分包袋においてどの種類の薬剤が誤って分包されているかを出力することにより鑑査結果の出力が行われる。
10b :導入部
30 :鑑査部
40 :撮影部
60 :制御装置(鑑査処理部)
62 :薬剤情報データベース
Claims (5)
- 薬剤を収容した分包袋を撮影することにより得られた画像に基づいて、前記薬剤の種類及び数量のいずれか一方又は双方が処方通りであるかを鑑査するものであり、
複数の前記分包袋からなり、前記分包袋のそれぞれに共通して分包されるべき共通薬剤が含まれている分包袋群について鑑査する場合に、
鑑査対象とされた前記分包袋群をなす前記分包袋のうち少なくとも一つについての前記画像から前記共通薬剤の第一の向きについての外観情報と、残りの前記分包袋の前記画像に前記共通薬剤の第一の向きを除く前記共通薬剤の第二の向きについての外観情報が導出されることを条件として、前記共通薬剤が、前記分包袋群をなす前記分包袋のそれぞれに分包されているとの判断を行うことを特徴とする薬剤鑑査装置。 - 前記分包袋群が、分包されている前記薬剤の数量及び種類が同一である複数の前記分包袋からなるものであることを特徴とする請求項1に記載の薬剤鑑査装置。
- 前記外観情報が、鑑査対象とされた前記薬剤の形状に関する情報、模様に関する情報、色彩に関する情報、又はこれらの組み合わせに関する情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤鑑査装置。
- 前記分包袋として、一方の面が透明であり、他方の面が不透明なものが供給されることを条件として、
前記分包袋を前記透明な面側から撮影した画像が前記鑑査に用いられることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の薬剤鑑査装置。 - 薬剤を収容した分包袋を撮影することにより得られた前記画像に基づいて、前記分包袋に収容されている前記薬剤の数量が処方通りであるかを鑑査する数量鑑査を実行可能であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の薬剤鑑査装置。
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