JP7200049B2 - 立体視内視鏡の光学ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、二系統の光学系を並列に設けた立体視内視鏡の光学ユニットに関する。
医療分野および工業用分野等において内視鏡が利用されている。内視鏡には挿入部の先端部にCCDなどの固体撮像素子を配設した、いわゆる電子式の内視鏡がある。電子式の内視鏡においては、CCDの撮像面に結像された光学像を表示装置の画面上に表示して観察を行える。
近年、体腔内を精度良く診断するため、あるいは、処置具を的確に操作するために体腔内の奥行き情報を得られる立体視内視鏡が利用される。消化管に挿入される軟性な内視鏡では腹腔に挿入される硬性な内視鏡に比較して近接物体の立体視が必要になる。
このため、軟性な内視鏡の左右光学系の軸間距離が硬性な内視鏡における左右光学系の軸間距離よりも小さくなる。
消化管に挿入される内視鏡の挿入部は腹腔に挿入される内視鏡の挿入部に比べて細径である。そして、消化管用の内視鏡においては挿入部のさらなる細径化が望まれている。この結果、左右の光学系を高精度に並列に配列することが困難になる。
特許文献1には左右の光学系同士からの不要光の漏れ込みを良好に防止することができ、かつ、内視鏡の硬質部の細径化および短縮化が可能な構造の内視鏡用光学アダプタが示されている。この内視鏡用光学アダプタはカバーガラスと、視野絞りと、入射光学系である一対の偏心レンズと、1つの中継レンズと、フレア絞りと、明るさ絞りと、を備えている。
そして、一対の仮想開口を囲むように設けられる前側フレア絞りはDカット加工部によりアダプタの長手軸周りに回転することを規制し、一対の偏心レンズに対応する一対の開口を設けた明るさ絞りは2つの突起によりアダプタの長手軸周りに回転することを規制し、一対の仮想開口を囲むように設けられる後側フレア絞りは2つの突起によりアダプタの長手軸周りに回転することを規制している。
特許文献2には並列に設けられた対物光学系を構成する隣設するレンズ同士の接触、レンズの偏心の発生を防止しつつ対物光学系の光軸間隔を精度良く設定すること、および、ピント調整を容易かつ高精度に行える内視鏡撮像装置が開示されている。この内視鏡対物光学系は最も物体側の先端レンズは2つの凹面部を有する1つの光学部材である。
国際公開WO2017/104427号公報 特許6422621号公報
しかしながら、2つの凹面部を有するレンズに対して2つの絞り開口を有する視野絞りを配置する場合、2つの絞り開口を隣設するそれぞれの対物光学系の光軸上に高精度に配置することが難しい。また、2つの凹面部を有するレンズおよび視野絞りを収容するレンズ枠と、2つの光学系を有する対物光学枠とを固定する場合、嵌合部の隙間から湿気が侵入することを防止するためレンズ枠と対物光学枠との嵌合長が長くなり硬質部長の短縮に支障が生じる。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、2つの絞り開口を有する視野絞りを2つの対物光学系の光軸上に高精度に配置する組立性に優れ、フレアの低減および視野曇りを防止した小型な立体視内視鏡の光学ユニットを提供することを目的にしている。
本発明の一態様の立体視内視鏡の光学ユニットは、ステレオ光学系の物体側を構成する円形状で単一の光学エレメントであって、物体側に位置する第1面と、撮像素子側に位置する第2面と、該第2面と当該第1面との間に設けられた外周面と、を有し、前記第2面の予め定めた位置に一対の負レンズおよび位置決め部を一体的に含む物体側レンズと、
前記物体側レンズの第2面上に配置されて、前記一対の負レンズを通過した光束を規制する一対の絞り開口と位置決め孔を有する遮光板と、を備え
前記遮光板の位置決め孔の位置決め中心と前記物体側レンズの位置決め部の基準点とを同心に配置して、前記一対の絞り開口の開口中心が前記一対の負レンズの光軸上にそれぞれ配置される。
本発明によれば、組立性に優れ、フレアの低減および視野曇りを防止した小型な立体視内視鏡の光学ユニットを実現できる。
挿入部の先端部にステレオ光学系の光学ユニットを内蔵した内視鏡を説明する 立体視内視鏡の光学ユニットを説明する図 図2に示す光学ユニットの長手方向断面図であって、ステレオ光学系の2つの光軸を含む図 図3AのY3B-Y3B線断面図 先端レンズを説明する図 先端レンズの第2面側を正面から見た図 遮光板を説明する図 先端レンズおよび遮光板を先端レンズ枠に組付ける組付治具を説明する図 治具に先端レンズ枠を配置した図 治具に配置された先端レンズ枠内に遮光板を配置した図 治具に配置され遮光板が配置された先端レンズ枠内に先端レンズを配置した図 治具から取り外された先端レンズおよび遮光板が組付けられた先端レンズ枠を説明する図、および、この先端レンズ枠と第1の対物レンズ枠との関係を説明する図 先端レンズ枠の他の構成を説明する図 先端レンズ枠に配置される位置決めピンを用いた先端レンズおよび遮光板の先端レンズ枠への組付けを説明する図 先端レンズ枠に位置決めピンを配置した図 位置決めピンを配置した先端レンズ枠内に遮光板を配置した図 位置決めピン、遮光板が配置された先端レンズ枠内に先端レンズを配置した図 先端レンズの外径より小径で第1開口中心と第2開口中心とを結ぶ第1板線の中点が板中心に一致した遮光板を説明する図 第1収容凹部に先端レンズ用凹部と遮光板用凹部とを備え、先端レンズ用凹部の中心軸と遮光板用凹部の中心軸と枠中心軸に一致した先端レンズ枠を示す図 先端レンズおよび遮光板を第1収容凹部に収容した先端レンズ枠を示す図 先端レンズの外径およびフランジ貫通孔の内径より小径で第1開口中心と第2開口中心とを結ぶ第1板線の中点が板中心に一致した遮光板を説明する図 先端レンズを固定した先端レンズ枠のフランジ貫通孔内に遮光板を嵌入した図 フランジ貫通孔に遮光板を収容した先端レンズ枠を示す図 遮光板が固設された遮光枠を説明する図 遮光枠を説明する背面図 先端レンズ枠のフランジ貫通孔内に遮光板を固設した遮光枠を配置した図 遮光板を予め定めたクリアランス分大きな遮光板用凹部内に嵌入させることなく、第1開口中心を第1負レンズの第1光軸に配置し、第2開口中心を第2負レンズの第2光軸上に配置可能にする先端レンズ、遮光板、先端レンズ枠を説明する図 2つのレンズ穴を有する先端レンズ、2つの位置決め孔を有する遮光板、および、2つのピン嵌入孔を有する先端レンズ枠と、2つの位置決めピントの関係を説明する図 先端レンズおよび遮光板を遮光板用凹部を有していない先端レンズ枠の第1収容凹部に収容した状態を説明する図 先端レンズに設けた他の構成の位置決め部を説明する図 先端レンズに設けた別の構成の位置決め部を説明する図 先端レンズの一対の負レンズと遮光板の一対の絞り開口が位置ずれした状態を示す図 位置ずれしていた目視穴を位置決め孔内に均等に配置させて、基準点と位置決め孔の位置決め中心とを同心に配置して遮蔽板の開口中心が先端レンズの負レンズの軸上に配置させた図 位置決め孔内に配置された告知模様を示す図 先端レンズ枠の別の構成であって先端レンズ枠部と第1の対物レンズ枠部とを備える兼用枠を説明する図 図14Aの矢印Y14B-Y14B線断面図 先端レンズ枠の先端収容凹部の凹部底面に配置される固定ピンを用いた先端レンズおよび遮光板の先端レンズ枠への組付けを説明する図 固定ピンを先端収容凹部の凹部底面に固設した図 固定ピンが配置された先端収容凹部に遮光板および先端レンズを配置した図 図15Cの矢印Y15D-Y15D線断面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下の説明に用いる各図において、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものもある。すなわち、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、および各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
図1に示す内視鏡1は立体視内視鏡であって、挿入部2と、操作部3と、ユニバーサルケーブル4と、を有している。挿入部2は、観察対象部位へ挿入される細長な可撓性を有する長尺部材である。挿入部2は、先端側から順に先端部5、湾曲部6、および、可撓管部7を連設している。先端部5内には後述するステレオ光学系を備える光学ユニット(図2の符号9参照)が内蔵されている。
操作部3は可撓管部7に連設している。操作部3の例えば側部からはユニバーサルケーブル4が延出している。符号8は湾曲操作装置である。湾曲操作装置8は湾曲部3を湾曲動作させる際操作者によって操作される。
図2に示すように光学ユニット9は、観察物体側から順に先端レンズ枠10と、第1の対物レンズ枠20と、第2の対物レンズ枠30と、撮像枠40と、を主に備えている。符号51は先端レンズである。先端レンズ51は光学ユニット9に備えられた複数の光学エレメントにおいて最も物体側に位置する物体側レンズであり、単一の光学エレメントである。先端レンズ枠10は最も観察物体側に位置する物体側レンズ枠である。
図2中の符号27は保持部、符号39は切欠である。立体視内視鏡の光学ユニット9においては第1の対物レンズ枠20と第2の対物レンズ枠30とが軸周りに回転することによってステレオ光学系の並列な光軸がずれて立体視観察画像に不具合が生じるおそれがある。このため、光軸のずれ防止および組立性の向上を図る目的で第1の対物レンズ枠20に複数、例えば3つの保持部27を設け、第2の対物レンズ枠30に保持部27がそれぞれ係入される3つの切欠39を設けている。しかし、保持部27および、切欠39を不要にした構成であってもよい。
図3A-図5を参照して光学ユニット9を説明する。
図3Aに示すように光学ユニット9はステレオ光学系9Sを有する。ステレオ光学系9Sは第1光軸a1を有する第1対物光学系9S1と、第2光軸a2を有する第2対物光学系9S2と、を備える。第1光軸a1と第2光軸a2とは予め定めた距離離間して設定される。
第1対物光学系9S1は、先端レンズ枠10に設けられた光学エレメントである先端レンズ51が有する第1負レンズ61と、第1の対物レンズ枠20に設けられた光学エレメントである複数の光学レンズ62、63と、で主に構成されている。一方、第2対物光学系9S2は、先端レンズ51が有する第2負レンズ71と、第1の対物レンズ枠20に設けられた複数の光学レンズ72と、第2の対物レンズ枠30に設けられた光学エレメントである複数の光学レンズ73と、で主に構成されている。撮像枠40には撮像素子41等が設けられている。
第1対物光学系9S1を構成する光学レンズ62、63と、第2対物光学系9S2を構成する光学レンズ72、73と、は略同様の光学レンズである。符号42、43はカバーガラスである。第1カバーガラス42は撮像素子41の前面41fに透明接着剤で固定されて、撮像面を保護する。
図3Bに示すように第1の対物レンズ枠20には撮像ユニット9の長手軸a9に沿った貫通孔21が形成されている。貫通孔21は亜鈴形状であって第1対物孔22および第2対物孔23と、中継孔24と、を有している。第1対物孔22および第2対物孔23は略円形形状で並列に位置している。中継孔24は、第1対物孔22と第2対物孔23とを繋ぐ連結空間である。
第1対物孔22には第1対物光学系9S1を構成する複数の光学レンズ62、63が配設される。第2対物孔23には第2対物光学系9S2を構成する複数の光学レンズ72が配設される。中継孔24には位置決め部材であるスペーサ25が配設される。スペーサ25は板部材で予め定めた厚さに設定されている。
スペーサ25は隣設する光学レンズ62、72を含む光学エレメント同士の接触を確実に防止するとともに遮光部材あるいは反射防止部材として機能する。また、スペーサ23は複数の光学エレメントを対物孔22、23の保持面22a、23a方向に寄せて予め定めた位置に位置決めする。
図3Aに示す先端レンズ枠10は物体側レンズ枠である。先端レンズ枠10は物体側に設けられた第1収容凹部11と撮像素子側に設けられた第2収容凹部12とを備える。第1収容凹部11は物体側開口11mを有し、第2収容凹部12は素子側開口12mを有している。
物体側開口11mの内径および素子側開口12mの内径は予め定めた寸法に設定され、本実施形態において物体側開口11mの内径は素子側開口12mの内径より小径である。
符号13は内フランジであり、第1収容凹部11と第2収容凹部12とを区分する。符号13hはフランジ貫通孔であって後述する絞り開口(図5の符号52c、52d参照)を通過した光束が第2収容凹部12に導光される。符号14は外フランジであり、先端レンズ枠10の基端外周面から外方に突出している。外フランジ14の外径は第1の対物レンズ枠20の最大外径部より小径である。
内フランジ13の第1収容凹部11の内周面からの突出長は予め定めた値に設定してある。符号11dは第1底面であって第1収容凹部11の底面である。符号12dは第2底面12dであって第2収容凹部12の底面である。
第2収容凹部12の深さは予め定めた寸法に設定され、凹部内には第1の対物レンズ枠20の先端側が収容される。第1収容凹部11の深さは予め定めた寸法に設定され、凹部内には先端レンズ51および遮光板52が収容される。遮光板52は視野絞りとしての機能を有する。
第1収容凹部11の内周面11iは外径が同径な先端レンズ51および遮光板52を保持する保持面である。保持面の内径は先端レンズ51の外径および遮光板52の外径より予め定めたクリアランス分大きく設定してある。
図4A、図4Bに示すように先端レンズ51は物体側に配置される第1面51aと、撮像素子側に配置される第2面51bと、該第2面51bと当該第1面51aとの間に設けられた外周面51cと、を有している。
先端レンズ51の第2面51bの予め定めた位置にはステレオ光学系9Sを構成する光軸が平行な一対の負レンズ61、71、および、位置決め部51Pが一体的に含まれている。
一対の負レンズ61、71は予め定めた形状に形成された凹レンズである。第1負レンズ61の光軸a61は第1対物光学系9S1の第1光軸a1上に配置されてステレオ光学系9Sの第1対物光学系9S1を構成する。第2負レンズ71の光軸a71は第2対物光学系9S2の第2光軸a2上に配置されてステレオ光学系9Sの第2対物光学系9S2を構成する。
位置決め部51Pは位置決め穴(以下、レンズ穴と記載する)51hであって非貫通穴である。レンズ穴51hの内径、および、深さは予め定めた値に設定してある。レンズ穴51hの中心軸a51hは光軸a61、a71に平行である。なお、レンズ穴51hは加工性を考慮して穴内周面が底面に向かって細径になるテーパ形状である。
位置決め部51Pの基準点はレンズ穴51hの中心軸a51h上の中心c51hであって、第1負レンズ61の第1光軸a61と第2の負レンズ71の第2光軸a71とから等距離離間した位置に設定されている。
レンズ穴51hの中心c51hは例えば、第2面51bに位置する第1負レンズ61の第1軸a61と第2負レンズ71の第2軸a71とを結ぶ第1仮想線分である第1レンズ線L1に直交して、かつ、該第1レンズ線L1の中点cL1を通過する第2仮想線分である第2レンズ線L2上に位置するように設定してある。図4Bにおいて中点cL1は先端レンズ51のレンズ中心c51上に一致している。
具体的に、中心c51hは第2レンズ線L2上の中点cL1から距離d、離間した位置である。距離dは第1負レンズ61の第1軸a61上と第2負レンズ71の第2軸a71上とを通過する直径が第1軸a61と第2軸a71とを結ぶ軸間距離Dである円より外側に位置している。すなわち、距離dと軸間距離Dとの間にd>D/2の関係が設定してある。このことによって、レンズ穴51hで乱反射した光が一対の負レンズ61、71に入射することが防止される。
図5に示す遮光板52は先端レンズ51と同じ外径の円形状である。遮光板52の表面52aは先端レンズ51の第2面51b上に配置される。符号52eは指標であり、表面52aを告知する。指標52eはエッチングで形成されている。
遮光板52には貫通孔である一対の絞り開口52c、52dと、位置決め用貫通孔(以下、位置決め孔と記載する)52hと、が設けられている。一対の絞り開口52c、52dは先端レンズ51の一対の負レンズ61、71を通過した光束を規制する。
一対の絞り開口52c、52dは例えば四隅を斜面にした略四角形形状であって同形状である。第1絞り開口52cの第1開口中心c52cは第1対物光学系9S1の第1光軸a1上に配置される。第2絞り開口52dの第2開口中心c52dは第2対物光学系9S2の第2光軸a2上に配置される。
位置決め孔52hは円形である。位置決め孔52hの内径はレンズ穴51hの内径と同径に設定してある。位置決め中心である位置決め孔52hの孔中心c52hは以下に示すように設定される。
孔中心c52hは、遮光板52の表面52aに設けられている第1絞り開口中心c52cと第2絞り開口中心c52dとを結ぶ板上第1仮想線分である第1板線L3に直交して、かつ、第1板線L3の中点cL3を通過する板上第2仮想線分である第2板線L4上に位置する。
具体的に、中心c52hは第2板線L4上の中点cL3から距離d離間した位置である。なお、図5において中点cL3は遮光板52の板中心c52に一致している。
図6A-図6Eを参照して、先端レンズ51および遮光板52の先端レンズ枠10への組付けを説明する。なお、この組付け例は一例であって取付けの順番等は以下の記載に限定されるものでは無い。
組付けにあたって作業者は図6Aに示す先端レンズ51、遮光板52、先端レンズ枠10に加えて治具80を用意する。
治具80は台部81と、凸部82と、位置決め突起83と、を有する。凸部82は例えば矩形の台部81の一面81aから突設している。位置決め突起83は凸部82の一端面82aの予め定めた位置から直立して設けられて位置決め軸部としての機能を有する。
凸部82は円柱形状の軸体であり、外径は第2収容凹部12内に予め定めた嵌め合いで嵌入されるように設定されている。位置決め突起83も円柱突起である。位置決め突起83の中心軸a83は、凸部82の中心c82を通過して一面81aを形成する一辺81bに直交する仮想線分上であって、凸部82の中心c82から距離d離間した位置に設けられている。
位置決め突起83は位置決め孔52hを通過してレンズ穴51h内に収容される。位置決め突起83の外径はレンズ穴51h内に予め定めた嵌め合いで嵌入するように設定されている。また、位置決め突起83の一端面82aからの突出長は、組付け時に突起端面83aがレンズ穴底面(図6Dの符号51hd参照)に当接することが無いように設定されている。
以下、組付け例を説明する。
まず、作業者は図6Bに示すように治具80の台部81から突出する凸部82に先端レンズ枠10を配置する。すなわち、作業者は素子側開口12mを凸部82に対向させ、先端レンズ枠10を凸部82に被せていく。
この結果、凸部82が第2収容凹部12内に収容されて、一端面82aが第2底面12dに当接して収容状態になる。このとき、素子側開口12m側の端面は一面81aから離間している。また、位置決め突起83の突起端面83aが第1収容部11内に配置される。
次に、作業者は図6Cに示すように治具80の凸部82に設置された先端レンズ枠10の第1収容凹部11内に遮光板52を配置する。
すなわち、作業者は遮光板52の裏面52bを一端面82aに向けて物体側開口11mから第1収容凹部11内に嵌入させていく。この嵌入作業中、作業者は位置決め孔52hと位置決め突起83とを位置合わせして、位置決め孔52h内に位置決め突起83を配置させる。
この結果、遮光板52の裏面52bが第1収容凹部11の第1底面11d上に配置される。このとき、位置決め突起83の突起端面83aは、遮光板52の表面52aから突出している。
次いで、作業者は図6Dに示すように治具80の凸部82に設置されて遮光板52が配置されたた先端レンズ枠10の第1収容凹部11内に先端レンズ51を配置する。
すなわち、作業者は先端レンズ51の第2面51bを表面52aに向けて物体側開口11mから第1収容凹部11内に嵌入させていく。この嵌入作業中、作業者はレンズ穴51hと位置決め突起83とを位置合わせして、レンズ穴51h内に位置決め突起83を導く。
この結果、先端レンズ51の第2面51bが遮光板52の表面52a上に配置されて第2面51bと表面52aとが密着する。このとき、位置決め突起83の突起端面83aがレンズ穴底面51hdに対して離間している。
このように、治具80の凸部82に設置した先端レンズ枠10の第1収容凹部11内に嵌入した遮光板52の位置決め孔52h内および先端レンズ51のレンズ穴51h内に治具80の位置決め突起83を配置している。このことによって、遮光板52は、位置決め孔52hの孔中心c52hとレンズ穴51hの中心c51hとが同心に配置され、先端レンズ51のレンズ中心c51に対して遮光板52の板中心c52が同軸上に配置される。
この結果、第1絞り開口52cの第1開口中心c52cが先端レンズ51の第1負レンズ61の第1軸a61上に高精度に配置されると共に、第2絞り開口52dの第2開口中心c52dが先端レンズ51の第2負レンズ71の第2軸a62上に高精度に配置される。
ここで、作業者は先端レンズ51の外周面51cと第1収容凹部11の内周面との隙間に接着剤を充填して、先端レンズ51を先端レンズ枠10に対して水密を保持した状態で固定する。このことによって、先端レンズ枠10の第1収容凹部11内においてレンズ穴51hの中心c51hと位置決め孔52hの孔中心c52hとが一致した状態で先端レンズ51と遮光板52とが一体に固設される。
接着固定完了後、作業者は、先端レンズ51および遮光板52が第1収容凹部11内に固設された先端レンズ枠10を治具80から取り外す。すると、レンズ穴51hおよび位置決め孔52hから位置決め突起83が抜去されて、図6Eに示す先端レンズ51及び遮光板52を設けた先端レンズ枠10を得られる。
このように、第1収容凹部11内に先端レンズ51および遮光板52が嵌入して固設された先端レンズ枠10によれば、先端レンズ51のレンズ穴51hと遮光板52の位置決め孔52hとが同心に配置される。この結果、第1絞り開口52cの第1開口中心c52cが先端レンズ51の第1負レンズ61の第1光軸a1上に設置されると共に、第2絞り開口52dの第2開口中心c52dが先端レンズ51の第2負レンズ71の第2光軸a2上に設置される。
そして、上述のように組付けられた先端レンズ枠10は図6Eの破線に示すように第1の対物レンズ枠20の先端側部20fに装着される。装着時、実線に示す先端レンズ枠10に固設された先端レンズ51のレンズ穴51h内および遮光板52の位置決め孔52h内には吸湿性を有する例えば吸湿用接着剤91が充填される。
一方、対物レンズ枠20の先端側部20fの第1段差面26aおよび第2段差面26bを有する段部26には固定用接着剤92が塗布される。レンズ穴51h内および位置決め孔52h内は吸湿部材を収容する吸湿部材収容部を兼用している。
そして、装着した先端レンズ枠10は該レンズ枠10の枠中心軸a10周りに光学性能を確認しつつ回転される。この結果、先端レンズ枠10の光軸a1、a2と第1の対物レンズ枠20に設けられた複数の光学レンズ62、72の光軸とを一致させる。そして、第1の対物レンズ枠20の先端側部20fへの組付けは固定用接着剤92が硬化することによって完了する。
この結果、先端レンズ枠10の第2収容凹部12内に第1の対物レンズ枠20の先端側部が固定用接着剤92で水密に保持された先端枠組100が構成される。また、先端枠組100内に吸湿用接着剤91が硬化した吸湿部93を得る。
図3A、図6Eに示すように先端枠組100において第1光軸a1上に第1負レンズ61と、第1絞り開口52c、複数の光学レンズ62等が配列され、第2光軸a2上に第2負レンズ71、第2絞り開口52d、複数の光学レンズ72等が配列される。
図3Aに示すように第2の対物レンズ枠30は、矢印3Y1に示すように先端枠組100に対して光軸方向に摺動自在に配置される。一方、撮像枠40は矢印3Y2に示すように第2の対物レンズ枠30に対して光軸方向に摺動自在に配置される。
そして、第1対物光学系9S1を通過した光学像および第2対物光学系9S2を通過した光学像が撮像素子41の撮像面に結像するように先端枠組100、第2対物レンズ枠30、撮像枠40の光軸方向の位置をそれぞれ調整して光学ユニット9が構成される。
この結果、先端枠組100を有する観察ユニット9によれば、遮光板52の第1開口中心c52cが先端レンズ51の第1光軸a1上に高精度に位置決めされ、遮光板52の第2開口中心c52dが先端レンズ51の第2光軸a2上に高精度に位置決めされてフレアの低減、組立性の向上を実現できる。
また、対物レンズ枠20の第1段差面26aと第2段差面26bとを有する段部26に塗布した固定用接着剤92によって先端レンズ枠10と対物レンズ枠20とを固定することにより、硬質長を増大させることなく接着面積を確保して撮像ユニット9の小型化を実現できる。
また、先端枠組100の先端レンズ51のレンズ穴51h内および遮光板52の位置決め孔52h内に吸湿用接着剤91を充填している。この結果、先端レンズ枠10と第1の対物レンズ枠20との接着部分から観察ユニット9内に水分が侵入した際に吸湿用接着剤91によって該水分が吸収されて視野曇りの発生を防止できる。
なお、上述した実施形態においてはレンズ穴51hの配置位置と位置決め孔52hとの配置位置とは仮想線分に直行する仮想線上に限定されるものでは無い。言い換えれば、先端レンズ51の一対の負レンズ61、71と、遮光板52の第1開口52c、第2開口52dとを予め定めた関係に配置可能であれば、仮想線分に同じ角度で交差する仮想線上に対応する位置関係で設けてあればよい。
また治具80を用いて先端レンズ51、遮光板52を先端レンズ枠10の第1収容凹部11内に配置して、負レンズ61の第1光軸a1上に第1の開口52cの第1開口中心c52cを位置決めし、負レンズ71の第2光軸a2上に第2開口52dの第2開口中心c52dを位置決めしている。
しかし、治具80を使用することなく図7Aに示す先端レンズ枠10Aを用いて先端レンズ枠10Aの第1収容凹部11内に先端レンズ51、遮光板52を配設するようにしてもよい。
図7A、図7Bに示す先端レンズ枠10Aは治具兼用枠である。先端レンズ枠10Aは先端レンズ枠10の内フランジ13の代わりに、内壁15を備えている。内壁15には亜鈴形状の貫通孔である逃がし孔16および位置決めピン孔(以下、ピン孔と記載する)17が予め定めた位置に形成されている。逃がし孔16は、中心軸a16a、a16bが先端レンズ枠10Aの枠中心軸a10Aに並行な第1孔16aおよび第2孔16bを有する。
本実施形態においてピン孔17の内径は位置決め孔52hの内径およびレンズ穴51hの内径と同径である。ピン孔17の孔中心c17は、第1孔16aの中心と第2孔16bの中心とを結ぶ第1壁線L5に直交して、かつ、第1壁線L5の中点cL5を通過する第2壁線L6上の中点cL5から距離d離間している。そして、中点cL5は第1収容凹部11の壁中心である枠中心軸a10A上に位置している。
ピン孔17には段付きの位置決めピン95の細径な軸体である位置決め軸部96が嵌入される。符号97は太径な鍔部である。ピン孔17は位置決め軸部96が嵌入するピン嵌入孔である。
逃がし孔16の大きさは素子側開口12m側から内壁15の第2壁面15bを見たとき第1の開口52cおよび第2の開口52dが露呈するように形作られている。この構成によれば、一対の負レンズ61、71および一対の絞り開口52c、52dを通過した光束は内壁15に遮られること無く逃がし孔16を通過して第2収容凹部12に導光される。符号15aは第1壁面であって第1収容凹部11の底面である。
本実施形態によれば、組付けにあたって作業者は先端レンズ51、遮光板52、先端レンズ枠10Aに加えて位置決めピン95を用意する。作業者は図7Cに示すように位置決めピン95の位置決め軸部96の鍔部97側に位置する一方の側部をピン嵌入孔17に嵌入する。すると、鍔部97の端面が第2壁面15bに当接して位置決め軸部96の他方の側部が第1壁面15aから突出して第1収容凹部11内に配置される。
その後、作業者は図7Dに示すように遮光板52を物体側開口11mから第1収容凹部11内に嵌入させていく。この嵌入作業中、位置決め孔52h内に位置決め軸部96を配置させて遮光板52の裏面52bを第1収容凹部11の第1壁面15a上に配置する。
次いで、作業者は図7Eに示すように先端レンズ51を物体側開口11m側から第1収容凹部11内に嵌入させていく。この嵌入作業中、レンズ穴51h内に軸部92を導く。
そして、先端レンズ51の第2面51bが遮光板52の表面52a上に配置されて第2面51bと表面52aとが密着する。このとき、位置決め軸部96の他方側の軸部端面96aがレンズ穴底面51hdに対して離間してレンズ穴51h内に配置される。
この結果、治具80を用いることなく、上述した実施形態と同様にレンズ穴51hの中心c51hと位置決め孔52hの孔中心c52hとが同心に配置されて、第1開口中心c52cを第1負レンズ61の第1光軸a1上に高精度に配置できると共に、第2開口中心c52dを第2負レンズ71の第2光軸a2上に高精度に配置できる。
その他の作用および効果は上述した実施形態と同様である。
上述した実施形態において遮光板52は先端レンズ51と同じ外径の円形状である。しかし、遮光板52は先端レンズ51と同じ外径の円形状に限定されるものではなく、図8A、図9Aに示すように先端レンズ51の外径より小径な円形状であってもよい。
図8Aに示す遮光板52Aは二点鎖線に示す先端レンズ51の外径より小径である。遮光板52Aは上述した遮光板52と同様に、貫通孔である一対の絞り開口52c、52dと、位置決め孔52hと、を有している。位置決め孔52hの孔中心c52hは、第1開口中心c52cと第2開口中心c52dとを結ぶ第1板線L3に直交して、かつ、第1板線L3の中点cL3を通過する第2板線L4上で中点cL3から距離d離間した位置である。そして、中点cL3は遮光板52Aの板中心c52Aに一致している。
遮光板52Aは図8B、図8Cに示す先端レンズ枠10Bの第1収容凹部11Bの予め定めた位置である遮光板用凹部105内に配置される。第1収容凹部11Bは先端レンズ用凹部101と、遮光板用凹部105と、を備える。先端レンズ用凹部101の中心軸a101と、遮光板用凹部105の中心軸a105とは先端レンズ枠10Bの枠中心軸a10Bに一致している。
先端レンズ用凹部101の円形の内周面は第1内周面であって先端レンズ51を保持するレンズ保持面102である。レンズ保持面102の内径は先端レンズ51の外径より予め定めたクリアランス分大きく設定してある。一方、遮光板用凹部105の内周面は第2内周面であって遮光板52Aを保持する円形の板保持面106である。板保持面106の内径は遮光板52Aの外径より予め定めたクリアランス分大きく設定してある。
先端レンズ枠10Bは上述の図7Aで示した内壁15、逃がし孔16および位置決めピン嵌入孔17を備えている。符号103はレンズ用底面であり先端レンズ51の第2面51bが配置される。物体側開口11mからレンズ用底面103までの距離は先端レンズ51の厚みを考慮して予め定めた値に設定されている。また、レンズ底面103から内壁15の第1壁面15aまでの距離は遮光板52Aの厚みを考慮して予め定めた値に設定されている。
なお、第2壁面15aは遮光板用凹部105の底面である。符号105mは遮光板用凹部開口であり遮光板52Aが通過する。その他の構成は上述した実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
この構成によれば、作業者は先端レンズ枠10Bの位置決めピン嵌入孔17に段付きの位置決めピン95の位置決め軸部96を嵌入させて上述したように組付けを行う。この結果、図8Cに示すように遮光板52Aが遮光板用凹部開口を通過して第1壁面15aに到達して遮光板用凹部105内に嵌入される。また、遮光板52Aより大径な先端レンズ51はレンズ用底面103に到達して先端レンズ用凹部101内に嵌入される。この嵌入状態において、位置決め軸部96が遮光板52Aの位置決め孔52h内および先端レンズ51のレンズ穴51h内に導入されている。
したがって、先端レンズ51の外径より小径な遮光板52Aを配設した先端レンズ枠10Bにおいてレンズ穴51hの中心c51hと位置決め孔52hの孔中心c52hとを同心に配置して、第1開口中心c52cを第1負レンズ61の第1光軸a1上に高精度に配置できると共に、第2開口中心c52dを第2負レンズ71の第2光軸a2上に高精度に配置できる。
上述した実施形態においては先端レンズ51の外径より小径な遮光板52Aを第1収容凹部11Bが備える遮光板用凹部105に配置していた。しかし、小径な遮光板52Bを図9A-図9Cに示すように配置するようにしてもよい。
遮光板52Bの外径は図9Aに示すように二点鎖線に示す先端レンズ51の外径より小径である。加えて、遮光板52Bの外径は図9Bに示す先端レンズ枠10Cのフランジ貫通孔113の内径よりも小径に設定してある。フランジ貫通孔113は第1収容凹部111と第2収容凹部12とを連絡する貫通孔であって遮光板収容孔を兼用している。
図9A、図9Bに示すように遮光板52Bには上述した遮光板52Aと同様な、貫通孔である一対の絞り開口52c、52dと、位置決め孔52hと、を有している。位置決め孔52hの孔中心c52hは、第1開口中心c52cと第2開口中心c52dとを結ぶ第1板線L3に直交して、かつ、第1板線L3の中点cL3を通過する第2板線L4上で中点cL3から距離d離間した位置である。そして、中点cL3は遮光板52Bの板中心c52Bに一致している。
本実施形態において遮光板52Bは、先端レンズ枠10Cのフランジ貫通孔113内に配置される。フランジ貫通孔113の内径は遮光板52Bの外径より予め定めたクリアランス分大きく設定してある。遮光板52Bは矢印Y9B1に示すように先端レンズ枠10Cの素子側開口12mから第2収容凹部12内を通過してフランジ貫通孔113内に嵌入される。
本実施形態において先端レンズ枠10Cの第1収容凹部であるレンズ用凹部111内には予め先端レンズ51が水密を保持した状態で固定されている。したがって、フランジ貫通孔113内に配置された遮光板52Bは、破線に示すように遮光板52Bの表面52aが先端レンズ51の第2面51bに密着している。
この配置状態で位置決め軸部である位置決め軸体85を位置決め孔52hを通過させてレンズ穴51h内に挿入する。この結果、遮光板52Bの位置決め孔52hの孔中心b52hと先端レンズ51のレンズ穴51hの中心c51hとが同心に配置されると共に、先端レンズ51のレンズ中心c51に対して遮光板52の板中心c52Bが同軸上に配置される。
なお、位置決め軸体85は円柱の棒部材である。位置決め軸体85の外径はレンズ穴51h内、位置決め孔52h内に予め定めた嵌め合いで嵌入するように設定してある。
位置決め軸体85を配置させた状態で接着剤を塗布し、遮光板52Bをフランジ貫通孔113に固定する。遮光板52Bがフランジ貫通孔113へ固定された後、位置決め軸体85をレンズ穴51h、位置決め孔52hから抜去する。
このことによって、図9Cに示すように先端レンズ51の外径より小径な遮光板52Bをフランジ貫通孔113に配設した先端レンズ枠10Cを得られる。この先端レンズ枠10Cにおいては挿入位置決め軸体85を位置決め孔52h、レンズ穴51h内に配置してフランジ貫通孔113に固定している。したがって、遮光板52Bの第1開口中心b52cを第1負レンズ61の第1光軸a1上に高精度に配置できると共に、第2開口中心b52dを第2負レンズ71の第2光軸a2上に高精度に配置できる。
上述した構成において遮光板52Bは位置調整のためフランジ貫通孔113内で回転される。その際、遮光板52Bの外周面とフランジ貫通孔113の内周面とが接触して回転されることによってメッキ剥がれ、かじりが発生するおそれがある。メッキ剥がれによるメッキカスあるいはかじり発生による金属カスは、先端レンズ51の第2面51b、あるいは、負レンズ61、71に付着するおそれがある。そして、カスの付着によって光学性能が低下されるおそれがある。
この不具合を防止するため遮光板52Bの裏面52bに、図9Dに示すように遮光枠53を固定する。符号53fは遮光板固定面であって、遮光板52Bの裏面52bが配置される。
図9D、図9Eに示すように遮光枠53は枠本体53aと、板固定部53bと、逃がし孔53cと、逃がし開口53dと、を備える。逃がし開口53cは遮光枠53の予め定めた位置に予め定めた大きさで形成され、遮光板52Bに形成された第1開口52cおよび第2開口52dを外部に露出させる第1貫通孔の開口である。逃がし孔53dは遮光枠53の予め定めた位置に予め定めた大きさで形成され、位置決め孔52hを外部に露出させる第2貫通孔である。
枠本体53aの直径は先端レンズ枠10Cのフランジ貫通孔113に嵌入するように設定してある。板固定部53bの外径は遮光板52Bの外径より小径に設定してある。本実施形態において遮光板52Bの外径は、フランジ貫通孔113の内周面より小さく設定してある。
図9Eに示すように遮光枠53の枠本体53aには周方向に例えば3つの凹部53eが等間隔で形成してある。言い換えれば、枠本体53aは3つの凸部53gを有する。枠本体53aの外周面である凸部外表面は貫通孔接触面53hである。貫通孔接触面53hはフランジ貫通孔113の内周面に接する。このフランジ貫通孔113の内周面に接触する貫通孔接触面53hを有する凸部53gの稜線には曲面を有する面取り面(以下、R面と記載する)が形成してある。
この構成によれば、遮光板52Bが固設された遮光枠53は、枠本体53aの外周面全面ではなく、稜線にR面を設けた3つの凸部53gの貫通孔接触面53hをフランジ貫通孔113の内周面に部分的に接触させて先端レンズ枠10C内に嵌入させていく。そして、遮光枠53に固設された遮光板52Bの表面52aが先端レンズ51の第2面51bに密着する。
このため、フランジ貫通孔113内で遮光枠53を進退させている際、あるいは、遮光枠53を回転させている際の接触抵抗が軽減されてメッキが剥がれる不具合、かじりが発生する不具合を防止して挿入性を改善できる。
また、遮光枠53は凹部53eを設けた枠本体53と、外径が遮光板52Bの外径より小径に設定した板固定部53bと、を備え、板固定部53bの遮光板固定面53fに遮光板52Bを固定している。このため、遮光枠53を進退、あるいは、回転させた際に発生するメッキカス、あるいは、金属カスをフランジ貫通孔113の内周面と遮光板52Bの裏面52bと枠本体53aと凹部53eとの間に形成される収容空間S内に収容すること、あるいは、凹部53eから外部にカスを排出することができる。
このことによって、先端レンズ51にカスが付着して光学性能が低下する不具合を解消できる。なお、組付け時において作業者は、先端レンズ51を上向きに配置して遮光枠53を下方から上方向に向けてフランジ貫通孔113内に嵌入させるとよい。
図8Aで示した先端レンズ51の外径より小さな遮光板52Aは先端レンズ枠10Bの遮光板用凹部105内に嵌入され、図9Aで示した先端レンズ51の外径より小さな遮光板52Bは先端レンズ枠10Cのフランジ貫通孔113内に嵌入される。そして、この嵌入状態において、位置決め軸部96あるいは位置決め軸体85を位置決め孔52h内およびレンズ穴51h内に導入させて第1開口52cを第1負レンズ61の第1光軸a1上に高精度に配置し、第2開口52dを第2負レンズ71の第2光軸a2上に高精度に配置している。
図10Aに示す構成において先端レンズ51の外径より小さな遮光板52Aを遮光板用凹部105を設けることなく、第1開口中心c52cを第1負レンズ61の第1光軸a1上に、第2開口中心c52dを第2負レンズ71の第2光軸a2上に高精度に配置することが可能である。
図10Aに示すように本実施形態においては先端レンズ51の外径より小径な遮光板52Aに位置決め孔52hに加えて第2の位置決め孔52h2を設けている。このため本実施形態において、位置決め孔52hを第1の位置決め孔52h1と記載する。
第2の位置決め孔52h2の中心c52h2は第1板線L3を挟んで孔中心c52h1の反対側に位置している。第2の位置決め孔52h2は対向する直線部52sを含んで長丸形状の遊嵌部である。直線部52sの幅寸法は第1の位置決め孔52h1の孔径と同じに設定してある。したがって、第2の位置決め孔51h2に配置される位置決め軸部96は直線部52sに沿って移動可能である。
本実施形態においてはさらに、先端レンズ51にレンズ穴51hに加えて第2のレンズ穴51h2を設けている。本実施形態においてレンズ穴51hを、第1のレンズ穴51h1と記載する。加えて、先端レンズ枠10Aの内壁15にピン孔17に加えて第2のピン孔17h2を設けている。本実施形態においてピン孔17を、第1のピン孔17h1と記載する。
第2のレンズ穴51h2の中心c51h2は第1レンズL1を挟んで孔中心c51h1の反対側に位置している。第2のレンズ穴51h2は長丸形状の遊嵌部である。直線部51sの幅寸法は第1のレンズ穴51h1の穴径と同じに設定してある。したがって、第2のレンズ穴51h2に配置される位置決め軸部96は直線部51sに沿って移動可能である。これに対して、第2のピン孔17h2と第1のピン孔17h1とは同径であって第1壁線L5を挟んで対称に位置する嵌入部である。
その他の構成は上述した実施形態と同様であって同部材には同符号を付して説明を省略する。
本実施形態によれば、組付けにあたって作業者は先端レンズ51、遮光板52A、先端レンズ枠10Aに加えて2本の位置決めピン95を用意する。作業者はそれぞれの位置決めピン95の位置決め軸部96をピン孔17h1、17h2に嵌入する。すると、位置決め軸部96の先端側を第1壁面15aから第1収容凹部11内に突出する。
その後、作業者は遮光板52Aを物体側開口11mから第1収容凹部11内に挿入していく。この嵌入作業中、位置決め孔52h1、52h2内に位置決め軸部96を配置させて遮光板52Aの裏面52bを第1収容凹部11の第1壁面15a上に配置する。
その後、作業者は先端レンズ51を物体側開口11m側から第1収容凹部11内に嵌入させていく。この嵌入作業中、レンズ穴51h1、51h2内に位置決め軸部96を導き、図10Cに示すように先端レンズ51の第2面51bを遮光板52Aの表面52aに密着させる。
この結果、第1の位置決め孔52hおよび第2の位置決め孔52h2にそれぞれ位置決め軸部96を配置して遮光板52Aが回動することを防止できる。
したがって、先端レンズ枠10Aの第1収容凹部11内に遮光板用凹部105を設けること無く、先端レンズ51の外径より小径な遮光板52Aを第1のレンズ穴51h1の中心c51h1と第1の位置決め孔52h1の孔中心c52h1とを同心に配置して、第1開口中心c52cを第1負レンズ61の第1光軸a1上に高精度に配置できると共に、第2開口中心c52dを第2負レンズ71の第2光軸a2上に高精度に配置できる。
なお、作業者は、第1収容凹部11内に位置決め軸部96を突出させた状態にして、重ねて配置した遮光板52A、先端レンズ51を第1収容凹部11内に嵌入させるようにしてもよい。また、作業者は、予め第1収容凹部11内に遮光板52Aと先端レンズ51とを配置し、その後に一方の位置決めピン95を位置決め孔52h2、レンズ穴51h2に配置し、他方の位置決めピン95を位置決め孔52h1、レンズ穴51h1に嵌入させるようにしてもよい。
このように、嵌合部および遊嵌部を先端レンズ51、遮光板52Aに設け、2つの嵌合部を先端レンズ枠10Aの内壁15に設けている。この結果、先端レンズ枠10Aへの先端レンズ51および遮光板52Aの高精度な組付けの自由度を増やすことができる。
なお、上述した実施形態においては先端レンズ枠10Aに嵌合部として2つのピン孔17h1、17h2を設け、先端レンズ51および遮光板52Aにそれぞれ嵌合部と遊嵌部とを設けている。しかし、先端レンズ51に嵌合部として2つのレンズ穴51h1を設け、遮光板52A及びレンズ枠10Aにそれぞれ嵌合部と遊嵌部とを設ける。あるいは、レンズ枠10Aに嵌合部として2つの位置決め孔51h1を設け、先端レンズ51および先端レンズ枠10Aにそれぞれ嵌合部と遊嵌部とを設ける。
このことによって、上述したように先端レンズ枠10Aへの先端レンズ51および遮光板52Aの高精度な組付けと、組付けの自由度の増加と、を実現するようにしてもよい。
上述した実施形態において位置決め部51Pを、治具80の位置決め突起83、あるいは、位置決めピン95の位置決め軸部96が嵌入する位置決め穴としている。しかし、位置決め部51Pは上述した位置決め穴51hに限定されるものではなく、図11Aに示すように第2面51bに開口を有する非貫通な目視穴131、または、図11Bに示すように第2面51bに設けた告知模様105であってもよい。
目視穴131の凹み内周面は加工性を考慮して底面向かって細径なテーパ形状である。告知模様105を形作る線溝は加工性を考慮して底部に向かって線幅が小さくなるテーパ形状である。
図11Aに示す符号131は目視穴である。目視穴131の内径は破線に示す位置決め孔52hの内径より予め小径に設定してある。目視穴131の深さは吸湿用接着剤91の充填量を考慮して適宜設定される。点c51Pは基準点であって目視穴131の中心である。この基準点c51Pの位置は上述したレンズ穴51hの中心c51hと同様に設定されている。
図11Bに示す告知模様135は位置決め部51Pであって、例えば3本の線分136、137、138を放射状に設けて形成されている。
なお、線分136、137、138は目視穴131と略同径な仮想円139内に予めレンズに成型されている、あるいは、追加工で罫書かれる。また、各線分136、137、138の端部は仮想円139上に配置され、各線分136、137、138の交点が基準点c51P上に位置する。
位置決め部51Pが上述した目視穴131の場合、以下の図12A-図12Cに示す手順で遮蔽板52の開口中心c52c、c52dを先端レンズ51の負レンズ61、62の軸a61、a62上に配置する。
作業者は、第1レンズ枠10の第1収容凹部11内に遮光板52および先端レンズ51を嵌入する。このとき、図12Aに示すように位置決め孔52hが目視穴131に対して位置ずれしていた場合、遮光板52の第1絞り開口52cと先端レンズ51の第1負レンズ61が位置ずれするとともに、第2絞り開口52dと先端レンズ51の第2負レンズ62も位置ずれする。
ここで、作業者は遮光板52を板中心c52を中心にして軸周りに例えば矢印に示すように反時計回りに回転させていく。すると、その回転に伴って位置決め孔52h内に配置される目視穴131の面積が増大していく。
そして、図12Bに示すように位置決め孔52h内に目視穴131の外周を全て配置させる。このとき、作業者は目視にて円形の目視穴131の外周が位置決め孔52hの円周に対して均等に離間するように調整する。
一方、位置決め部51Pが上述した告知模様135の場合には、上述した位置ずれを確認した後、遮光板52を軸廻りに回転させて、図12Cに示すように位置決め孔52h内に告知模様135を配置させる。すなわち、各線分136、137、138の各端部が位置決め孔52hの円周に対して均等に離間するように調整する。
この調整完了後、基準点c51Pと位置決め孔52hの中心c52hとが同心に配置されて、遮蔽板52の開口中心c52c、c52dが先端レンズ51の負レンズ61、62の軸a61上、a62上に配置される。
このように、先端レンズ51の第2面51bに目視穴131、あるいは、告知模様135を設け、位置決め孔52hに対して目視穴131、あるいは、告知模様135を目視にて位置決めする。この結果、作業者は目視作業によって第1絞り開口52cの第1開口中心c52cを先端レンズ51の第1負レンズ61の第1軸a61上に精度良く設置できると共に、第2絞り開口52dの第2開口中心c52dを先端レンズ51の第2負レンズ71の第2軸a62上に精度良く設置できる。
なお、第1レンズ枠10の代わりに第1レンズ枠10A、10B、10C、を使用した場合においても同様な目視作業によって位置決めを行える。なお、告知模様105は放射状に設けられた3本の線分136、137、138に限定されるものでは無く、円形状の模様、正多角形形状の模様等であってもよい。
上述した実施形態においては、先端レンズ51、遮光板52を先端レンズ枠10の第1収容凹部11に固定し、その後、先端レンズ枠10と第1の対物レンズ枠20とを接着固定して先端枠組100を構成していた。しかし、図13A、図13Bに示す先端レンズ枠10Eを予め形成して上述した先端レンズ枠10と第1の対物レンズ枠20との接着部分から観察ユニット9内に水分が侵入する不具合を解消するようにしてもよい。
図13A、図13Bに示す先端レンズ枠10Eは物体側レンズ枠部140と対物レンズ枠部150とを備えた兼用枠である。
物体側レンズ枠部140は第1収容凹部11に対応する先端収容凹部141を有する。符号142は物体側開口であり、符号143は凹部底面である。先端収容凹部141には上述した先端レンズ51および遮光板52が物体側開口142側から収容される。
対物レンズ枠部150は上述した亜鈴形状の貫通孔21と非貫通なピン固定穴151とを有する。貫通孔21の立体視対物孔開口21mおよびピン固定穴151のピン開口152は凹部底面143に形成されている。
ピン固定穴151の固定穴中心c151は貫通孔21の第1対物孔22の第1中心軸a22と第2対物孔23の第2中心軸a23とを結ぶ凹部第1仮想線分である第1凹部線L7に直交して、かつ、先端収容凹部141の凹部中心c141を通過する凹部第2仮想線分である第2凹部線L8上に位置する。具体的に固定穴中心c151は第2凹部線L8上の凹部中心c141から距離d離間した位置に設けられている。
なお、物体側レンズ枠部140に第1収容凹部11に対応する先端収容凹部141を設けているが、物体側レンズ枠部140に第1収容凹部11B、11C、11Dに対応する先端収容凹部を設けるようにしてもよい。
図14A-図14Dを参照して先端レンズ51および遮光板52の先端レンズ枠10Eへの組付けを説明する。なお、この組付け例は一例であって取付けの順番等は以下の記載に限定されるものでは無い。
本実施形態によれば、組付けにあたって作業者は図14Aに示す先端レンズ51、遮光板52、先端レンズ枠10Eに加えて固定ピン160を用意する。固定ピン160は円柱形状の位置決め用軸部となる軸体であって、予め定められた温度以上で不可逆的に収縮する。
なお、先端レンズ枠10Eの対物レンズ枠部150の貫通孔21内には上述した光学レンズ62、63、72等の光学エレメントが配設済みである。また、固定ピン160を吸湿部材で形成するようにしてもよい。
作業者は図14Bの矢印に示すように固定ピン160をピン固定穴151に挿入して例えば接着固定する。このとき、固定ピン160のピン端面161が凹部底面143から予め定めた量突出して先端収容凹部141内に配置される。
この後、作業者は図14Cに示すように遮光板52、先端レンズ51を先端収容凹部141内に嵌入させていく。この嵌入作業中、作業者は位置決め孔52hと固定ピン160との位置合わせ、およびレンズ穴51hと固定ピン160との位置合わせをしつつ、レンズ穴51h内に固定ピン160を導いて、先端レンズ51および遮光板52を先端収容凹部141内に配置する。
このように、固定ピン160を配設した先端レンズ枠10Eの先端収容凹部141内に嵌入された遮光板52の位置決め孔52h内および先端レンズ51のレンズ穴51h内に固定ピン160が配置されている。このことによって、レンズ穴51hの中心c51hと位置決め孔52hの孔中心c52hとが同心になる。
この結果、第1絞り開口52cの第1開口中心c52cが先端レンズ51の第1負レンズ61の第1軸a61上に高精度に配置されると共に、第2絞り開口52dの第2開口中心c52dが先端レンズ51の第2負レンズ71の第2軸a62上に高精度に配置される。
ここで、作業者は先端レンズ51の外周面51cと先端収容凹部141の内周面との隙間に接着剤を充填して、先端レンズ51を先端レンズ枠10Eに対して水密を保持した状態で固定する。このことによって、図14Cおよび図14Dに示す物体側レンズ枠部140に先端レンズ51および遮光板52を配設し、対物レンズ枠部150の貫通孔21内に光学レンズ62、63、72等の光学エレメントを配設した先端レンズ枠10Eを備える光学ユニット9を得られる。
このように、先端レンズ枠10Eを備える光学ユニット9によれば、先端レンズ枠10Eを別体側レンズ枠部140と対物レンズ枠部150とを備えた兼用枠にしている。このため、先端レンズ枠10と第1の対物レンズ枠20とを一体に固定するための接着部を不要にして接着部分から観察ユニット9内に水分が侵入する不具合を解消することができる。 その他の構成及び作用は上述した実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略している。
なお、図示は省略するが第1の対物レンズ枠20の先端面に上述したピン固定穴151を設け、このピン固定穴151に固定ピン160を固定しておく。この構成によれば、上述した先端レンズ枠10A、10B、10Cを固定ピン160を介して第1の対物レンズ枠20の先端側部20fに配置し、その後、遮光板52、52A、52B、52C、および先端レンズ51に固定ピン161を嵌入させて第1収容凹部11内へ配設する。
この結果、第1絞り開口52cの第1開口中心c52cを先端レンズ51の第1負レンズ61の第1光軸a1上に設置し、第2絞り開口52dの第2開口中心c52dを先端レンズ51の第2負レンズ71の第2光軸a2上に位置合わせする作業を容易に行うことを可能にして組立性の向上を実現できる。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…内視鏡 2…挿入部 3…操作部 4…ユニバーサルケーブル 5…先端部 6…湾曲部 7…可撓管部 8…湾曲操作装置 9…撮像ユニット 9S…ステレオ光学系 9S1…第1対物光学系 9S2…第2対物光学系 10、10A、10B…先端レンズ枠 11…第1収容凹部 11m…物体側開口 12…第2収容凹部 12d…第2底面 12m…開口 13…内フランジ 14…外フランジ 15…内壁 15a…第1壁面 15b…第2壁面 16…逃がし孔 17…ピン嵌入孔 19…先端切欠 20…対物レンズ枠 20f…先端側部 21…貫通孔 21m…立体視対物孔開口 22…第1対物孔 23…第2対物孔 24…中継孔 25…位置決め部材 26…段部 26a…第1段差面 26b…第2段差面 27…第1保持部 28…第2保持部 30…第2の対物レンズ枠 39…対物用切欠 40…撮像枠 41…撮像素子 41f…前面 42、43…カバーガラス 51…先端レンズ 51P…位置決め部 51a…第1面 51b…第2面 51c…外周面 51h…レンズ穴 51hd…レンズ穴底面 52…遮光板 52a…表面 52b…裏面 52c、52d…絞り開口 52e…指標 52h…位置決め孔 61…第1負レンズ 71…第2負レンズ 80…治具 81…台部 81a…一面 81b…一辺 82…凸部 82a…一端面 83…位置決め突起 83a…突起端面 91…吸湿用接着剤 92…固定用接着剤 93…吸湿部 95…位置決めピン 96…位置決め軸部 96a…軸部端面 97…鍔部 100…先端枠組 101…目視穴 105…告知模様 136、137、138…線分 109…仮想円 110…先端レンズ枠部 111…先端収容凹部 113…凹部底面 114…ピン固定穴 115…ピン開口 120…対物レンズ枠部 130…固定ピン 131…ピン端面

Claims (17)

  1. ステレオ光学系の物体側を構成する円形状で単一の光学エレメントであって、物体側に位置する第1面と、撮像素子側に位置する第2面と、該第2面と当該第1面との間に設けられた外周面と、を有し、前記第2面の予め定めた位置に一対の負レンズおよび位置決め部を一体的に含む物体側レンズと、
    前記物体側レンズの第2面上に配置されて、前記一対の負レンズを通過した光束を規制する一対の絞り開口と位置決め孔を有する遮光板と、を備え
    前記遮光板の位置決め孔の位置決め中心と前記物体側レンズの位置決め部の基準点とを同心に配置して、前記一対の絞り開口の開口中心が前記一対の負レンズの光軸上にそれぞれ配置されることを特徴とする立体視内視鏡の光学ユニット。
  2. 前記位置決め部の基準点は、前記第2面に設けられた一対の負レンズの光軸同士を結ぶ第1レンズ線に直交して該第1レンズ線の中点を通過する第2レンズ線上であって当該第1レンズ線の中点から予め定めた距離d離間した位置に設けられ、
    前記位置決め孔の位置決め中心は、前記一対の絞り開口の開口中心同士を結ぶ第1板線に直交して該第1板線の中点を通過する第2板線上であって、当該第1板線の中点から前記距離d離間して位置することを特徴とする請求項1に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  3. 前記位置決め部は非貫通穴であって、該非貫通穴および前記位置決め孔には位置決め用軸部が嵌入されることを特徴とする請求項1に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  4. 前記非貫通穴および前記位置決め孔は吸湿部材が収容される吸湿部材収容部を兼用することを特徴とする請求項3に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  5. 前記非貫通穴および前記位置決め孔には吸湿用接着剤または前記吸湿部材で形成された前記位置決め用軸部が配置されることを特徴とする請求項4に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  6. 前記位置決め部は前記位置決め孔内に含まれる、前記第2面に開口を有する凹み、または、前記第2面に形成された告知模様であることを特徴とする請求項1に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  7. 前記非貫通穴は、物体側レンズの第2面から底方向に向かって連続的に細径、あるいは、小さくなるテーパ形状であることを特徴とする請求項3に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  8. 記凹みは、物体側レンズの第2面から底方向に向かって連続的に細径、あるいは、小さくなるテーパ形状であることを特徴とする請求項6に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  9. 前記距離dと、前記一対の負レンズの互いの軸同士を結ぶ軸間距離Dと、の間にd>D/2の関係を設定していることを特徴とする請求項2に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  10. さらに、物体側に設けられた第1収容凹部と、撮像素子側に設けられた第2収容凹部と、を配置した物体側レンズ枠を備え、
    前記物体側レンズと前記遮光板とが同じ外径の円形状であって、
    前記第1収容凹部は、
    前記物体側レンズの外周面および前記遮光板の外周面が保持される内周面と、
    前記物体側レンズの第2面上に配置された前記遮光板が配置される底面と、
    前記底面に形成され前記物体側レンズの一対の負レンズ、前記遮光板の一対の絞り開口をそれぞれ通過した光束を前記第2収容凹部に導光する貫通孔と、を有することを特徴とする請求項2に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  11. さらに、物体側に設けられた第1収容凹部と、撮像素子側に設けられた第2収容凹部と、を配置した物体側レンズ枠を備え、
    前記遮光板の外径が前記物体側レンズの外径より小径な円形状であって、
    前記第1収容凹部は、
    前記物体側レンズの外周面を保持する第1内周面および該物体側レンズの第2面が配置されるレンズ用底面を有するレンズ用凹部と、
    前記レンズ用凹部のレンズ用底面に形成された前記遮光板が通過する開口、該遮光板の外周面を保持する第2内周面および当該遮光板が配置される第2底面を有する遮光板用凹部と、
    前記第2底面に形成された前記物体側レンズの一対の負レンズ、前記遮光板の一対の絞り開口をそれぞれ通過した光束を前記第2収容凹部に導光する貫通孔と、を有することを特徴とする請求項2に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  12. 前記物体側レンズ枠は前記貫通孔を有する第1収容凹部の第2底面に前記位置決め用軸部が嵌入する軸部貫通孔を備え、
    前記物体側レンズは前記第2面に前記位置決め部として非貫通穴を備え、
    前記位置決め用軸部の一側部は前記軸部貫通孔に嵌入し、
    前記位置決め用軸部の他側部は前記遮光板の位置決め用貫通孔を通過して前記物体側レンズの非貫通穴に嵌入することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  13. 前記物体側レンズ枠は、
    前記物体側レンズおよび前記遮光板を収容する物体側レンズ枠部と、
    前記物体側レンズ枠部の凹部底面に対物孔開口を備え前記物体側レンズの一対の負レンズおよび前記遮光板の一対の絞り開口を通過した光束がそれぞれ入射する複数の光学レンズが配設される一対の対物孔を有する対物レンズ枠部と、
    前記物体側レンズ枠部の凹部底面であって予め定めた位置にピン開口を有するピン固定穴と、
    前記ピン固定穴に固設される前記位置決め用軸部である固定ピンと、を具備することを特徴とする請求項12に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  14. さらに、物体側に設けられた第1収容凹部、撮像素子側に設けられた第2収容凹部、および、第1収容凹部と第2収容凹部とを連絡する貫通孔、を配置した物体側レンズ枠と、
    前記遮光板の外径が前記物体側レンズの外径より小径で円形状の遮光板と、を備え、
    前記第1収容凹部は前記物体側レンズの外周面を保持する内周面および該物体側レンズの第2面が配置される底面を有し、
    前記貫通孔は前記遮光板の外周面を保持する内周面を有し、
    前記遮光板は該遮光板の表面を前記物体側レンズの第2面上に配置して前記貫通孔に配置されて、前記遮光板の位置決め孔の位置決め中心と前記物体側レンズの位置決め部の基準点とを同心に配置して、一対の絞り開口の開口中心が前記一対の負レンズの光軸上にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項2に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  15. さらに、物体側に設けられた第1収容凹部、撮像素子側に設けられた第2収容凹部、および、第1収容凹部と第2収容凹部とを連絡する貫通孔、を配置した物体側レンズ枠と、
    前記物体側レンズの外径および前記貫通孔の内径より小径で円形状の遮光板と、
    前記遮光板が固設される該遮光板の外径より大径でかつ前記貫通孔の内径より小径で円形状の遮光枠と、を備え、
    前記第1収容凹部は前記物体側レンズの外周面を保持する内周面および該物体側レンズの第2面が配置される底面を有し、
    前記貫通孔は前記遮光枠の外周面を保持する内周面を有し、
    前記遮光板は該遮光板の表面を前記物体側レンズの第2面上に配置して前記貫通孔内に配置され、
    前記遮光板の位置決め孔の位置決め中心と前記物体側レンズの位置決め部の基準点とを同心に配置して、一対の絞り開口の開口中心が前記一対の負レンズの光軸上にそれぞれ配置されることを特徴とする請求項2に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  16. 前記遮光枠は、
    前記貫通孔の内周面に外周面が保持される枠本体と、
    前記遮光板の外径より小径で該遮光板の裏面が配置される遮光板固定面を有する板固定部と、
    前記遮光板の予め定めた位置に予め定めた大きさで形成された、第1開口および第2開口を外部に露出させる開口を有する、第1貫通孔と、
    前記遮光板の予め定めた位置に予め定めた大きさで形成された、前記位置決め孔を外部に露出させる、第2貫通孔と、を備え、
    前記枠本体の外周面側に複数の凹部を形成して、前記貫通孔の内周面に部分的に接触する複数の貫通孔接触面を設けたことを特徴とする請求項15に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
  17. 2つの位置決め用軸部と、
    前記位置決め用軸部が配置される2つの位置決め部を有する物体側レンズと、
    前記位置決め用軸部が通過する2つの位置決め孔を有する遮光板と、
    前記位置決め用軸部を配設するための2つのピン孔を内壁に有する物体側レンズ枠と、
    を備え、
    前記物体側レンズ、前記遮光板、前記物体側レンズ枠のうち少なくとも一つの部材に2つの位置決め用軸部がそれぞれ嵌入して配置される断面形状が円形の嵌入部を設け、残りの部材には一方の位置決め用軸部が嵌入して配置される前記嵌入部および他方の位置決め用軸部が予め定めた方向に移動可能に配置される遊嵌部を設けることを特徴とする請求項1に記載の立体視内視鏡の光学ユニット。
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