JP7200032B2 - 延伸装置の調整方法および延伸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薄膜を縦方向および横方向に引き延ばす延伸装置に好適に利用できるものである。
延伸装置においては、縦延伸と横延伸を行うことができ、これらを順番に行うことを逐次二軸延伸法といい、一度に行うことを同時二軸延伸法という。同時二軸延伸法は、逐次延伸法に比べ、スクラッチが発生しにくい、原料の適応範囲が広く、結晶化速度が速くても延伸可能である、物性の縦横均一性が高いなどのメリットがある。
例えば、特許文献1(特開2004-155138号公報)には、折尺状に形成された複数個の等長リンク装置よりシート状物の両側端に配置された無端リンク装置を、シート状物の入口側及び出口側のスプロケットにより駆動し、進行方向に末広がり状に配置されたガイドで形成されるガイドレールによって案内し、シート状物を横方向に延伸させるシート状物の延伸機が開示されている。そして、この延伸機においては、延伸区間の最大屈曲部の後流に特定リンク装置を感知するセンサと、該センサの信号により無端リンクの駆動系を制御する制御装置を設け、シート状物の両側端の無端リンク装置の同期を制御している。
また、特許文献2(特開2000-37772号公報)には、リンクを駆動している左右出入り口のスプロケットを独立駆動させ、スプロケット位置をパルスゲージにて検知し個々の速度を比較計算しその偏差値を信号で送信しモータの回転数制御する同時二軸延伸装置が開示されている。
また、特許文献3(特開2008-302581号公報)には、未延伸フィルムを、複数の把持子を備える延伸機に連続的に供給し、前記未延伸フィルムの両端部を前記把持子で把持し、前記把持子を移動させることにより前記未延伸フィルムを縦及び横方向に同時二軸延伸する工程を含む、延伸光学フィルムの製造方法が開示されている。そして、前記同時二軸延伸の工程において、前記把持子が未延伸フィルムを把持する際のピッチが10~60mmの間隔であり、且つ相対する両把持子の一方が延伸終了部に到達したとき、各対の前記両把持子の中心を結ぶ線と、前記フィルム面内におけるフィルム搬送方向に垂直な方向とがなす角度が、0.5°以内にあるよう制御される。
特開2004-155138号公報 特開2000-37772号公報 特開2008-302581号公報
本発明者は、上記特許文献に記載のような同時二軸延伸装置についての研究開発に従事しており、特性の良好な薄膜(例えば、高機能フィルムなど)の製造方法について鋭意検討している。
この研究開発過程において、薄膜を縦方向および横方向に引き延ばす延伸装置において、薄膜の延伸方向が、斜めになるなど、所定の方向からズレることが判明した。このようなズレが生じた場合、薄膜の特性が変化してしまう。特に、高機能フィルムの製造に際しては、延伸方向のズレが、膜中の機能部位の不均一や光学特性の低下などに繋がり、膜特性に大きな影響を与える。
よって、同時二軸延伸装置における延伸方向のズレを解消し、延伸される薄膜の膜特性を向上させることが望まれる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される延伸装置の調整方法は、(a)搬送部と、前記搬送部の一方の側に設けられたL側チェーン移動装置と、前記搬送部の他方の側に設けられたR側チェーン移動装置とを有する延伸装置を準備する工程を有する。
そして、(a1)前記L側チェーン移動装置は、複数のL側リンクの連結体からなるL側チェーンと、前記L側リンクの第1端に設けられたL側クリップと、前記複数のL側リンクの前記第1端が走行するL側第1レールと、前記複数のL側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するL側第2レールと、前記L側第1レールに設けられたL側第1屈曲部と、前記L側リンクの通過を検出するL側第1センサと、前記L側第1屈曲部に接続されたL側制御部と、を有する。また、(a2)前記R側チェーン移動装置は、複数のR側リンクの連結体からなるR側チェーンと、前記R側リンクの第1端に設けられたR側クリップと、前記複数のR側リンクの前記第1端が走行するR側第1レールと、前記複数のR側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するR側第2レールと、前記R側第1レールに設けられたR側第1屈曲部と、前記R側リンクの通過を検出するR側第1センサと、前記R側第1屈曲部に接続されたR側制御部と、を有する。
そして、前記(a)工程の後、(b)前記L側第1センサにより前記複数のL側リンクの内の隣り合うL側リンクの前記第1端の間の距離であるL側第1リンク間距離を算出する工程、(c)前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を調整する工程であって、(c1)前記L側第1リンク間距離が許容範囲を超える場合に、前記L側制御部により前記L側第1屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を大きくし、(c2)前記L側第1リンク間距離が許容範囲未満である場合に、前記L側制御部により前記L側屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を小さくする、工程、を有する。
本願において開示される延伸装置は、(a)搬送部と、前記搬送部の一方の側に設けられたL側チェーン移動装置と、前記搬送部の他方の側に設けられたR側チェーン移動装置とを有する。そして、(a1)前記L側チェーン移動装置は、複数のL側リンクの連結体からなるL側チェーンと、前記L側リンクの第1端に設けられたL側クリップと、前記複数のL側リンクの前記第1端が走行するL側第1レールと、前記複数のL側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するL側第2レールと、前記L側第1レールに設けられたL側第1屈曲部と、前記L側リンクの通過を検出するL側第1センサと、前記L側第1屈曲部に接続されたL側制御部と、を有する。また、(a2)前記R側チェーン移動装置は、複数のR側リンクの連結体からなるR側チェーンと、前記R側リンクの第1端に設けられたR側クリップと、前記複数のR側リンクの前記第1端が走行するR側第1レールと、前記複数のR側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するR側第2レールと、前記R側第1レールに設けられたR側第1屈曲部と、前記R側リンクの通過を検出するR側第1センサと、前記R側第1屈曲部に接続されたR側制御部と、を有する。そして、前記L側第1センサは、前記L側リンクの通過時間を検出し、前記L側制御部は、前記L側リンクの通過時間から算出された前記L側第1リンク間距離が許容範囲を超える場合に、前記L側制御部により前記L側第1屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を大きくし、前記L側第1リンク間距離が許容範囲未満である場合に、前記L側制御部により前記L側第1屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を小さくする。
本願において開示される延伸装置の調整方法は、(a)搬送部と、前記搬送部の一方の側に設けられたL側チェーン移動装置と、前記搬送部の他方の側に設けられたR側チェーン移動装置とを有する延伸装置を準備する工程を有する。
そして、(a1)前記L側チェーン移動装置は、複数のL側リンクの連結体からなるL側チェーンと、前記L側リンクの第1端に設けられたL側クリップと、前記複数のL側リンクの前記第1端が走行するL側第1レールと、前記複数のL側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するL側第2レールと、前記L側第1レールに設けられたL側第1屈曲部と、前記L側リンクの通過を検出するL側第1センサと、前記L側第1屈曲部に接続されたL側制御部と、を有する。また、(a2)前記R側チェーン移動装置は、複数のR側リンクの連結体からなるR側チェーンと、前記R側リンクの第1端に設けられたR側クリップと、前記複数のR側リンクの前記第1端が走行するR側第1レールと、前記複数のR側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するR側第2レールと、前記R側第1レールに設けられたR側第1屈曲部と、前記R側リンクの通過を検出するR側第1センサと、前記R側第1屈曲部に接続されたR側制御部と、を有する。
そして、(a)工程の後、(b)前記L側第1センサおよび前記L側第1センサにより、前記複数のL側リンクの内の特定のL側リンクと、前記複数のR側リンクの内の前記特定のリンクと対応する特定のR側リンクと、のズレ量を算出する工程、(c)前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔、または、前記R側第1レールと前記R側第2レールとの間隔を調整する工程、を有する。
本願において開示される延伸装置は、(a)搬送部と、前記搬送部の一方の側に設けられたL側チェーン移動装置と、前記搬送部の他方の側に設けられたR側チェーン移動装置とを有する。そして、(a1)前記L側チェーン移動装置は、複数のL側リンクの連結体からなるL側チェーンと、前記L側リンクの第1端に設けられたL側クリップと、前記複数のL側リンクの前記第1端が走行するL側第1レールと、前記複数のL側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するL側第2レールと、前記L側第1レールに設けられたL側第1屈曲部と、前記L側リンクの通過を検出するL側第1センサと、前記L側第1屈曲部に接続されたL側制御部と、を有する。また、(a2)前記R側チェーン移動装置は、複数のR側リンクの連結体からなるR側チェーンと、前記R側リンクの第1端に設けられたR側クリップと、前記複数のR側リンクの前記第1端が走行するR側第1レールと、前記複数のR側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するR側第2レールと、前記R側第1レールに設けられたR側第1屈曲部と、前記R側リンクの通過を検出するR側第1センサと、前記R側第1屈曲部に接続されたR側制御部と、を有する。そして、前記L側制御部または前記R側第1センサは、前記L側第1センサおよび前記L側第1センサにより、前記複数のL側リンクの内の特定のL側リンクと、前記複数のR側リンクの内の前記特定のL側リンクと対応する特定のR側リンクと、のズレ量を算出結果に基づき、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔、または、前記R側第1レールと前記R側第2レールとの間隔を調整する。
本願において開示される延伸装置の調整方法によれば、特性の良好な薄膜を製造することができる。本願において開示される延伸装置によれば、特性の良好な薄膜を製造することができる。
実施の形態1の薄膜の製造システムの構成を示す模式図である。 実施の形態1の同時二軸延伸装置の構成を示す平面図である。 リンクおよびガイドレールの構成を示す断面模式図である。 リンクおよびガイドレールの構成を示す平面模式図である。 ガイドレールの駆動部の構成を模式的に示す平面図である。 実施の形態1の同時二軸延伸装置の構成を示す平面図である。 理想的な薄膜の延伸状態を示す平面図である。 比較例の薄膜の延伸状態を示す平面図である。 リンクのズレの補正制御を示す模式図である。 リンクピッチとリンク走行速度との関係を示す図である。 レール幅の調整の様子を示す図である。 リンクのズレの補正制御を示す模式図である。 センサSL1を通過するリンクの一端(リンクプレート)の様子およびセンサSL1の信号を示す図である。 センサを通過するリンクの様子およびセンサの信号を示す図である。 通常のリンクを随時検出する逐次センサと、特定のリンクを検出する追跡センサとの関係を示す図である。 通常のリンクを随時検出する逐次センサと、特定のリンクを検出する追跡センサとの関係を示す図である。
以下、実施の形態を実施例や図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態の薄膜の製造システムの構成を示す模式図である。
EXは二軸混練押し出し装置、TはTダイ、Cは原反冷却装置、STは同時二軸延伸装置、WIは巻き取り装置である。
例えば、図1の二軸混練押し出し装置EXの原料供給部Taに樹脂材料(ペレット)および添加剤などを供給し、混合しながら輸送(搬送)し、混練物(溶融樹脂)をTダイTのスリットから押し出しつつ、原反冷却装置Cにおいて冷却することで、薄膜(シート、フィルム)を形成する。
次いで、上記薄膜を同時二軸延伸装置STによりMD方向およびTD方向に延伸する。次いで、引き延ばされた薄膜を巻き取り装置WIに巻き取る。
このようにして、薄膜を製造することができる。なお、上記製造システム(図1)は、一例であり、形成する薄膜の特性に応じて、抽出槽を設け、膜中の可塑剤(例えば、パラフィンなど)を除去するなど、種々の変更が可能である。
ここで、上記同時二軸延伸装置STは、薄膜をMD方向およびTD方向に引き延ばす。MD(Machine Direction)方向は、搬送方向であり、縦方向とも言う。また、TD(Transverse Direction)方向は、搬送方向と交差する方向であり、横方向とも言う。
具体的に、薄膜は、その両側のレールを走行する複数のリンク(クリップ)によって両端を把持され、走行するリンク(クリップ)と共に搬送される。この際、両側のレール間隔が徐々に広がることで薄膜はTD方向に延伸され、また、レール幅が狭まりリンク間距離が大きくなることで薄膜はMD方向に延伸される。以下、さらに詳細に説明する。
図2は、本実施の形態の同時二軸延伸装置の構成を示す平面図である。図2に示すように、本実施の形態の同時二軸延伸装置1は、2つのクリップ巡回装置(チェーン移動装置とも言う、2L、2R)を有する。2つのクリップ巡回装置(2L、2R)間において、延伸対象物(薄膜S)が、搬送される。この2つのクリップ巡回装置(2L、2R)間を“搬送部”と言う場合がある。
搬送方向(MD)に対して右側にクリップ巡回装置2Rが配置され、搬送方向(MD)に対して左側にクリップ巡回装置2Lが配置されている。これらのクリップ巡回装置(2L、2R)間において、薄膜Sが、搬送されながら引き延ばされる。即ち、前述したように、薄膜Sは、入口(IN、図中左側)において、その両側の端部をクリップ3で把持され、このクリップ3が移動することで、薄膜SをMD方向およびTD方向に延伸し、出口(OUT、図中右側)において、クリップ3からはずされ、例えば、巻き取り装置(WI)に巻き取られる。
また、同時二軸延伸装置は、領域A1、領域A2、領域A3において、それぞれ熱処理装置(図示せず)で覆われている。A1はプレヒート領域、A2は延伸領域、A3は熱固定領域である。
クリップ巡回装置2L(2R)は、環状でジグザグ状のチェーン4と、チェーン4を駆動するスプロケット5a、5b、5cと、チェーン4の移動経路となるガイドレール30とを有している。
ガイドレール30は、一対のレール(30a、30b、図3参照)よりなり、この2本のレールは、環状に配置されている。
環状のチェーン4は、複数のリンク8の連結体からなる。具体的には、同じ長さのリンク8が複数個、ジグザグに連結され、リンク(リンクプレート)8の一端が、一対のレールの一方の側(外側レール、30a)に移動可能に配置され、リンク8の他端が、一対のレールの他方の側(内側レール、30b)に移動可能に配置されている(図3、図4も参照)。
そして、リンク8の一端には、クリップ3が連結されており、前述したように、このクリップ3により、薄膜Sが入口(IN、図中左側)において把持され、このクリップ3が移動することで、薄膜SをMD方向およびTD方向に延伸しながら、搬送する。クリップ3は、例えば、バネなどにより把持部が開閉するように構成されている(図3も参照)。
図3は、リンクおよびガイドレールの構成を示す断面模式図であり、図4は、リンクおよびガイドレールの構成を示す平面模式図である。
前述したように、チェーン4は、ジグザグ状に連結された複数のリンク8から構成されている。そして、リンク8の一端は、リンクプレートAに回転可能に軸止めされている。また、リンク8の一端およびリンクプレートAとともに、クリップ3が軸止めされている。リンクプレートAの一端は、外側レール30aの一方の側に配置された軸受けローラRa1と接続され、リンクプレートAの他端は、外側レール30aの他方の側に配置された軸受けローラRa2と接続されている。外側レール30aは、クリップ側のレールであり、また、延伸対象物(薄膜)の搬送側のレールである。
リンク8の他端は、リンクプレートBに回転可能に軸止めされている。リンクプレートBの一端は、内側レール30bの一方の側に配置された軸受けローラRb1と接続され、リンクプレートAの他端は、内側レール30bの他方の側に配置された軸受けローラRb2と接続されている。なお、リンク8の端部には、前述した部材以外の部材が軸止めされていてもよい。
例えば、図4に示すように、一対のレール30a、30bの間隔(“レール幅”と言う)が縮まることにより、リンクピッチ(リンクプレート間距離、隣り合うリンクの端部間距離、開度)を変化させることができる。即ち、図4に示すように、レール幅が図中左側から右側にかけて狭くなると、ジグザグ状に連結された複数のリンク8の接続角度が大きくなり、リンクピッチが大きくなる。図4においては、リンクピッチがPT1からPT2に大きくなっている(PT1<PT2)。このため、クリップ3に把持された薄膜Sは、MD方向に延伸される。
ここで、レール幅および搬送部の両側のレール間隔は、駆動部(制御部)により制御することができる。図5は、ガイドレール(30)の駆動部の構成を模式的に示す平面図である。図5に示すように、レールは、複数のレール部により構成され、レール部間は屈曲部(変局部、関節部ともいう)P1により接続されている。図5においては、この屈曲部P1を黒丸で示す。
この屈曲部P1の位置を駆動軸を介してモータ(MT、MM)により制御する。図5に示すモータMTにより、4つの屈曲部P1の位置を移動させることができる。これにより、4つの屈曲部P1がTD方向に移動し、搬送部の両側のレール間隔WLRを調整することができる。例えば、前述したように、搬送部の両側のレール間隔WLRを調整することにより、クリップ3に把持された薄膜SをTD方向に引き延ばすことができる。一方、モータMMにより、2つの屈曲部P1の間隔を変更することができる。即ち、屈曲部P1をモータMMにより屈曲させることにより、屈曲部P1の間隔およびレール部の幅(Wab)を変更することができる。例えば、前述したように、屈曲部P1の間隔(レール部の幅)を狭くすることにより、リンクピッチが大きくなるため、クリップ3に把持された薄膜SをMD方向に引き延ばすことができる。モータMMにより駆動される屈曲部P1は、スプロケット5bと5c間のレール(搬送方向のレール)に位置する屈曲部P1である。なお、スプロケット5aと5c間のレールは、戻り方向のレールと呼ばれる。
ここで、本実施の形態の同時二軸延伸装置においては、図6に示すように、ガイドレール30に沿って複数のセンサSL1~SL10、SR1~SR10が設けられている。図6は、本実施の形態の同時二軸延伸装置の構成を示す平面図である。
図6に示すように、クリップ巡回装置2Lの搬送方向のレールにおいて、領域A1に、センサSL1、SL2が配置され、領域A2に設けられた複数の屈曲部P1の近傍に、センサSL3~SL8が配置され、領域A3に、センサSL9、SL10が配置されている。
また、クリップ巡回装置2Rの搬送方向のレールにおいて、センサSR1、SR2が配置され、領域A2に設けられた複数の屈曲部P1の近傍に、センサSR3~SR8が配置され、領域A3に、センサSR9、SR10が配置されている。クリップ巡回装置2L、2Rは、搬送部に対してそれぞれ対称な構成であり、センサSR1~SR10は、センサSL1~SL10と対応する位置に配置されている。
領域A1はプレヒート領域であり、搬送部の両側のレール間隔(WLR)はほぼ一定である。また、領域A2は延伸領域であり、搬送部の両側のレール間隔は徐々に大きくなる。別の言い方をすれば、領域A2のレール間隔は、領域A1のレール間隔より広く、領域A2の搬送方向のガイドレール30は、搬送部から遠ざかるように、斜めに配置されている。また、領域A3は熱固定領域であり、搬送部の両側のレール間隔は領域A1および領域A2のレール間隔より大きく、ほぼ一定である。
このように、本実施の形態においては、搬送部の両側に配置されるクリップ巡回装置2L、2Rのそれぞれに、センサSL1~SL10、センサSR1~SR10を設けたので、クリップ巡回装置2L、2Rのリンク位置のズレを補正することができる。
その結果、クリップ巡回装置2L、2Rのリンク位置のズレにより、薄膜の延伸方向が斜めになり、延伸された薄膜の特性が低下することを抑制できる。特に、高機能フィルムにおいて、膜中の機能部位の不均一や光学特性の低下などを抑制し、特性の良好な高機能フィルムを製造することができる。
特に、前述したように、クリップ巡回装置は、複雑な機構(例えば、リンクをレールに沿って走行させるための構成や、駆動部など)を有しており、リンク8とガイドレール30とに生じる隙間、レール幅のズレなどによりリンク位置のズレが生じ易い。さらに、延伸時に熱を加える場合には、クリップ巡回装置の各部位の熱膨張などにより、リンク位置のズレが大きくなり易く、その調整が重要となる。このため、本実施の形態のように、クリップ巡回装置に、センサを設け、リンク位置のズレを補正することは、非常に有効である。
図7は、理想的な薄膜の延伸状態を示す平面図である。図8は、比較例の薄膜の延伸状態を示す平面図である。
図7に示すように、特定のクリップCLとこれに対向するクリップCRについて、延伸処理が進み、即ち、クリップCL、CRが移動し、時刻T0→T1→T2→T3→T4と時間が進んでも、クリップCL、CRを結ぶ線LNが搬送方向に対しほぼ垂直であることが望まれる。
しかしながら、現実には、図8に示すように、延伸処理が進み、即ち、クリップCL、CRが移動し、時刻T0→T1→T2→T3→T4と時間が進むにしたがって、クリップCL、CRの位置にズレが生じ、クリップCL、CRを結ぶ線LNが搬送方向に対し斜めになってしまう。
これに対し、本実施の形態においては、前述したセンサにより、リンク位置のズレを補正することができる。特に、本発明者らの検討によれば、薄膜を搬送(延伸)していない状態においてもリンク位置のズレが確認されている。このような場合、現実に、薄膜の延伸処理を開始した場合、リンクのズレがより大きくなり、薄膜の特性劣化に繋がる。
よって、リンクのズレの補正については、薄膜の延伸処理の開始前に予備補正を行うことが好ましい。
(予備補正)
以下に図9を参照しながら予備補正の工程について説明する。図9は、リンクのズレの補正制御を示す模式図である。図10は、リンクピッチとリンク走行速度との関係を示す図であり、図11は、レール幅の調整の様子を示す図である。リンクピッチは、前述したように、隣り合うリンクの端部間距離である。
図9においては、領域A1において2つのセンサSA1、SA2が、領域A2において、4つのセンサSB1、SB2、SC1、SC2が配置されている。センサがリンクの通過を検出している期間(通過時間)をONとする。各センサ間において2つのセンサの反応時間差からリンクの走行速度を求め、対応するリンクのリンクピッチ(リンクプレート間距離、開度)を算定する。センサSB1-SB2間、センサSC1-SC2間でのリンクの走行速度とリンクピッチ(PB、PC)の関係式は以下のように示される。
PB=PA・(LB/tB)/(LA/tA)
PC=PA・(LC/tC)/(LA/tA)
PAは、センサSA1-SA2間のリンクピッチ
PBは、センサSB1-SB2間のリンクピッチ
PCは、センサSC1-SC2間のリンクピッチ
LAは、センサSA1-SA2間の距離
LBは、センサSB1-SB2間の距離
LCは、センサSC1-SC2間の距離
tAは、センサSA1-SA2間のセンサ反応時間差
tBは、センサSB1-SB2間のセンサ反応時間差
tCは、センサSC1-SC2間のセンサ反応時間差
である。
そして、(LA/tA)がセンサSA1-SA2間でのリンク走行速度、(LB/tB)がセンサSB1-SB2間でのリンク走行速度、(LC/tC)がセンサSC1-SC2間でのリンク走行速度であり、上記の2式からPAを基準としてPB、PCを算定できる。図10に示すように、リンク走行速度Vpの箇所と、Vqの箇所において、リンクピッチp、qとすると、p:q=Vp:Vqの関係がある。
但し、センサSB1-SB2間はリンクピッチが経時変化する延伸部であるため、PBはセンサSB1-SB2間の平均のリンクピッチとなる。この算出結果をもとに、各センサ間でレール幅(30aと30bの間)を調整してリンクピッチを修正する。例えば、図11に示すように、屈曲部P1間の距離を縮めること(図中の矢印部)により、レール幅を小さくすることができる。
さらに、出口側のスプロケット(5c)の回転速度を変化させて搬送部側のリンク数の調整を行う(図6参照)。これは、レール幅を調整により、スプロケット5bと5c間のレール(搬送方向のレール)において、リンク8の数(クリップ3の数)が変化し得るため、スプロケット5cの回転速度を変更して、リンク8の数(クリップ3の数)を調整する。
例えば、上記処理を図6に示すセンサSL3~SL8のそれぞれの間においてリンクピッチを算出し、レール幅の調整を順次実行する。
(本補正)
次いで、延伸処理中の本補正について説明する。
上記予備補正で、延伸処理中のリンクのズレが抑制されるが、延伸処理中にもリンクのズレが生じ得る。特に、延伸対象物(薄膜)の材料などによって薄膜の張力が変化し、リンクのズレが生じやすい場合が想定される。
以下に図12を参照しながら本補正の工程について説明する。図12は、リンクのズレの補正制御を示す模式図である。
図12においては、薄膜の搬送部の両側に配置されるクリップ巡回装置2L、2Rについて、それぞれ3つのセンサが配置されている。具体的にクリップ巡回装置2Lの領域A1においてセンサS1Lが、領域A2において、センサS2L、S3Lが配置されている。また、具体的にクリップ巡回装置2Rの領域A1においてセンサS1Rが、領域A2において、センサS2R、S3Rが配置されている。この本補正においては、リンクの相対的な位置の補正を行う。具体的には、薄膜の搬送部の両側に配置されるクリップ巡回装置2L、2Rの対応するセンサの反応時間差から対応するリンクのズレ量を算出する。これらの関係式は以下のように示される。
d1=t1・V1
d2=t2・V2
d3=t3・V3
d1は、センサS1L、S1Rの位置におけるリンクのズレ量
d2は、センサS2L、S2Rの位置におけるリンクのズレ量
d3は、センサS3L、S3Rの位置におけるリンクのズレ量
t1は、センサS1L、S1Rのセンサ反応時間差
t2は、センサS2L、S2Rのセンサ反応時間差
t3は、センサS3L、S3Rのセンサ反応時間差
V1は、センサS1LまたはS1Rの位置におけるリンク通過速度
V2は、センサS2LまたはS2Rの位置におけるリンク通過速度
V3は、センサS3LまたはS3Rの位置におけるリンク通過速度
上記の3式からリンクのズレ量(d1、d2、d3)を算出し、ズレ量をもとにレール幅を調整してリンクの位置を補正する(図11参照)。例えば、クリップ巡回装置2R側を基準として、クリップ巡回装置2Lのリンクの位置を調整する。基準となるクリップ巡回装置は、2L側でもよい。
例えば、上記処理を図6に示すセンサSL3~SL8、SR3~SR8のそれぞれの位置においてリンクのズレ量を算出し、レール幅の調整を順次実行する。このとき、ズレ量が大きい箇所から優先的にレール幅の調整を行ってもよい。全ての箇所においてズレ量が許容範囲内に収まるまでズレ量の算定およびレール幅の調整を繰り返し行う。
この本補正においては、搬送部側のリンク数が変化しない範囲での調整(微調整)を行うことが望ましい。但し、予備補正と同様に、搬送部側のリンク数の調整を行ってもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、図6に示す同時二軸延伸装置を用いた延伸装置の調整方法について説明する。
(St1)まず、薄膜の延伸処理の開始前において、同時二軸延伸装置のクリップ巡回装置2Lを駆動させる。
(St2)そして、クリップ巡回装置2Lにおいて、センサによりリンクピッチを算定する。この際、領域A1のリンクピッチを基準として、領域A2や領域A3のリンクピッチの倍率を算出する。
(St3)そして、算出されたリンクピッチの倍率と予め設定されている設定MD倍率(設定値)とを比較する。この設定MD倍率は、演算装置によるシミュレーションなどにより求められる。
(St4)リンクピッチの差が許容範囲外である場合、リンクピッチを調整するために、領域A2のレール幅を調整する。具体的には、算出されたリンクピッチの倍率が、設定MD倍率より小さい場合は、リンクピッチを大きくするべく、レール幅を小さくする。逆に、設定MD倍率より大きい場合は、リンクピッチを小さくするべく、レール幅を大きくする。
このような調整は、センサが配置されたレール部毎に行うことが可能である。例えば、センサSL3、SL4、SL5、SL6、SL7、SL8が配置されたレール部をゾーン3、ゾーン4、ゾーン5、ゾーン6、ゾーン7、ゾーン8とする(図6)。これらのゾーンにおいては、前述したように、モータMMにより、2つの屈曲部P1の間隔を変更することができる。即ち、屈曲部P1をモータMMにより屈曲させることにより、レール部の間隔を調整することができる。なお、センサSL1、SL2が配置されたレール部は“領域A1のレール部”と言い、センサSL9、SL10が配置されたレール部は“領域A3のレール部”と言う。
この後、上記ステップ2(St2)に戻り、ステップ3(St3)、ステップ4(St4)を行う。
ステップ4(St4)において、リンクピッチの差が許容範囲内になった時点で、予備補正を終了する。ステップ4(St4)において、リンクピッチの差が未だ許容範囲外である場合には、ステップ2(St2)~ステップ4(St4)を繰り返す。この際、ゾーン3~ゾーン9の同じ部位において、レール部の間隔の調整を繰り返してもよいが、ゾーンを変更しつつ、レール部の間隔の調整を繰り返してもよい。例えば、ゾーン3からゾーン9まで、搬送の上流側から順次調整を行ってもよい。
その後、薄膜を流し、薄膜の延伸処理を行う。
(実施例1)
例えば、センサを用い、リンクの一端(リンクプレート、ドグ、ブラケットとも言う)が、センサを横切る期間(通過時間)をONとする。センサの構成について制限はないが、例えば、光ファイバセンサを用いる。この光ファイバセンサは、リンクプレートの走行位置の上方に配置された発光部およびリンクプレートの走行位置の下方に配置された受光部を有する。そして、これらと電子制御装置との間が光ファイバで接続されている。なお、発光部と受光部の位置を逆にしてもよい。
リンクの一端(リンクプレートB)がセンサSL1を横切り、次のリンクの一端(リンクプレートB)がセンサSL1を横切る。このように、センサSL1は、順次通過するリンクの一端(リンクプレートB)を検出する。図13に、センサSL1を通過するリンクの一端(リンクプレートB)の様子およびセンサSL1の信号を示す。
また、同じ時期(期間)において、リンクの一端がセンサSLKを横切り、次のリンクの一端(リンクプレートB)がセンサSLKを横切る。このように、センサSLKは、順次通過するリンクの一端(リンクプレートB)を検出する。図14に、センサSLKを通過するリンク(リンクプレートB)の様子およびセンサSLKの信号を示す。
図13、図14に示すように、センサSL1において、ONの期間がt1、OFFの期間がt1’であり、センサSLKにおいて、ONの期間がtK、OFFの期間がtK’である。
ここで、センサSL1が配置された領域A1のレール部のリンクピッチp1は、リンクの一端(リンクプレートB)の幅Lとリンク間の隙間L1との和となり、以下の(式1)で示される。
Figure 0007200032000001
また、センサSLKが配置されたレール部(ゾーンKとも言う)のリンクピッチpKは、リンクの一端(リンクプレートB)の幅Lとリンク間の隙間LKとの和となり、以下の(式2)で示される。
Figure 0007200032000002
そして、センサSLKが配置されたレール部(ゾーンK)での、リンクピッチの倍率PVKは、センサSL1が配置された領域A1のリンクピッチp1を基準として、以下の(式3)で示される。
Figure 0007200032000003
さらに、センサSLKが配置されたレール部(ゾーンK)での、リンクピッチの倍率PVKが、ゾーンKでの設定MD倍率SVK(許容範囲を含む)より大きい場合は、リンクピッチを小さくするべく、ゾーンKのレール幅を大きくする。また、センサSLKが配置されたレール部(ゾーンK)での、リンクピッチの倍率PVKが、ゾーンKでの設定MD倍率SVKより小さい場合は、リンクピッチを大きくするべく、ゾーンKのレール幅を小さくする。
なお、式4に示す関係があるため、PVKは式5のように近似できる。
Figure 0007200032000004
Figure 0007200032000005
センサSLKは、例えば、センサSL3~SL8である(図6)。例えば、センサSL3の信号に基づき、リンクピッチの倍率PV3を求め、ゾーン3での設定MD倍率SV3(許容範囲を含む)と比較し、ゾーン3のレール幅を調整する。この後、センサSL4~SL8について同様にレール幅を調整する。
(実施例2)
上記実施例1においては、ゾーン毎に、リンクピッチの倍率(例えば、PV3)と、設定MD倍率(例えば、SV3)とを比較し、対応するゾーンのレール幅を調整したが、以下のようにレール幅を調整してもよい。
センサSLK、例えば、センサSL3~SL8について、センサSL3~SL8のそれぞれの信号に基づき、それぞれのリンクピッチの倍率PV3~PV8を求める。次いで、リンクピッチの倍率PV3~PV8と、それぞれのゾーンでの設定MD倍率SV3~SV8(例えば、許容範囲を含まない中心値)とを比較し、それらの差(誤差)e3~e8を求める。
ゾーンKの誤差eKは、以下の式6で示される。なお、SVKは、ゾーンKでの設定MD倍率であり、PVKは、ゾーンKでのリンクピッチの倍率である。
Figure 0007200032000006
そして、各誤差e3~e8の2乗の和(評価関数J)を算出し、あらかじめ設定された許容値AVと比較する。評価関数Jは、以下の式7で示される。
Figure 0007200032000007
演算結果が、J<AVであれば、補正は不要、即ち、レール幅の調整は不要であると判断する。J≧AVであれば、補正が必要と判断し、レール幅の調整を行う。
レール幅の調整は次のように行う。例えば、上流側のゾーンから順に調整を行う。ゾーン3において、誤差e3≧0(リンクピッチの倍率PV3が、設定MD倍率SV3以下である)場合には、ゾーン3のレール幅を狭める。逆に、誤差e3<0(リンクピッチの倍率PV3が、設定MD倍率SV3より大きい)場合には、ゾーン3のレール幅を広げる。
このように、ゾーン3のレール幅を調整した後、再び、各誤差e3~e8の2乗の和(評価関数J)を算出し、許容値AVと比較する。未だJ≧AVであれば、補正が必要と判断し、レール幅の調整を行う。ここでは、上記ゾーン3より下流側のゾーン4について、その誤差(e4≧0またはe4<0)に基づいて、ゾーン4のレール幅の調整を行う。
このように、各誤差e3~e8の2乗の和(評価関数J)が、許容値AV未満となるまで、ゾーン5、ゾーン6…の順にレール幅の調整を行う。
(応用例)
上記実施例2においては、各ゾーンでのレール幅の調整を1回としたが、各ゾーンでのレール幅の調整回数を複数回または所定の時間毎としてもよい。
(実施の形態3)
上記実施例2においては、薄膜の延伸処理の開始前の誤差eKおよび評価関数Jを用いた補正について説明したが、薄膜の延伸処理中の補正において誤差eKおよび評価関数Jを用いてもよい。
例えば、薄膜の延伸処理中において、センサSL3~SL8について、センサSL3~SL8のそれぞれの信号に基づき、それぞれのリンクピッチの倍率PV3~PV8を求める。次いで、リンクピッチの倍率PV3~PV8と、それぞれのゾーンでの設定MD倍率SV3~SV8(例えば、許容範囲を含まない中心値)とを比較し、それらの差(誤差)e3~e8を求める。
そして、各誤差e3~e8の2乗の和(評価関数J)を算出し、あらかじめ設定された許容値AVと比較する。
演算結果が、J<AVであれば、補正は不要、即ち、レール幅の調整は不要であると判断する。J≧AVであれば、補正が必要と判断し、レール幅の調整を行う。
レール幅の調整は次のように行う。ゾーン3において、誤差e3≧0(リンクピッチの倍率PV3が、設定MD倍率SV3以下である)場合には、ゾーン3のレール幅を狭める。逆に、誤差e3<0(リンクピッチの倍率PV3が、設定MD倍率SV3より大きい)場合には、ゾーン3のレール幅を広げる。
このように、ゾーン3のレール幅を調整した後、再び、各誤差e3~e8の2乗の和(評価関数J)を算出し、許容値AVと比較する。未だJ≧AVであれば、補正が必要と判断し、レール幅の調整を行う。ここでは、上記ゾーン3について、再度、レール幅の調整を行う。
このように、各誤差e3~e8の2乗の和(評価関数J)が、許容値AV未満となるまで、領域A2において、最も上流側にあるゾーン3のレール幅の調整を、各誤差e3~e8の2乗の和(評価関数J)が、許容値AV未満となるまで、繰り返し行ってもよい。
(実施の形態4)
本実施の形態においては、各種の変形例について説明する。
(変形例1)
図11に示す予備補正および図12に示す本補正において、領域A2のガイドレールが斜めに配置されている部分において、リンクピッチや左右のリンクのズレ量を算出し、レール幅を調整することが好ましい。この領域A2は、延伸領域であり、膜の特性に大きく関係する部分である。さらに、延伸処理中においては、膜の張力が大きく加わる箇所であるため、この領域A2において延伸装置の調整を行うことが好ましい。
(変形例2)
図11に示す予備補正および図12に示す本補正において、予備補正においては、センサとして通過するリンク(通常のリンク)を随時検出する逐次センサを用い、本補正においては、特定のリンクを検出する追跡センサを用いてもよい。例えば、特定のリンクにおいて幅を大きくし(図15参照)、この幅広リンクの通過を検出することにより、リンクのズレ量(d1、d2、d3)を算出してもよい。図15は、通常のリンクを随時検出する逐次センサと、特定のリンクを検出する追跡センサとの関係(配置および信号)を示す図である。
具体的には、本補正においては、特定のリンク(幅広リンク)を検出する追跡センサを用いる。図15に示すように、通常のリンク(通常のリンク、B)を逐次センサ(SL1)で検出し、特定のリンク(幅広リンク、BW)を追跡センサ(SLW)で検出する。例えば、逐次センサ(SL1)と追跡センサ(SLW)とのON信号の重なりにより特定のリンク(幅広リンク、BW)を検出することができる。また、追跡センサ(SLW)のON信号が規定値より長い場合に特定のリンク(幅広リンク、BW)であると判定することにより、特定のリンク(幅広リンク)を検出してもよい。
(変形例3)
上記変形例2においては、特定のリンクを、幅広リンク(図15参照)としたが、特定のリンクを、丈長リンクとしてもよい。図16は、通常のリンクを随時検出する逐次センサと、特定のリンクを検出する追跡センサとの関係(配置および信号)を示す図である。
この場合も、予備補正においては、センサとして通過するリンクを随時検出する逐次センサを用い、本補正においては、特定のリンクを検出する追跡センサを用いる。図16に示すように、通常のリンク(通常のリンク、B)を逐次センサ(SL1)で検出し、丈長リンク(丈長リンク、BL)を追跡センサ(SLL)で検出する。追跡センサ(SLL)は、逐次センサ(SL1)より後方、別の言い方をすれば、レール(内側レール)30bより遠く配置されている。ここで、レール30bと通常のリンクの端部との距離A1は、レール30bと逐次センサ(センサ位置、例えば、光ファイバセンサの発光部)との距離A2より大きく、また、レール30bと丈長リンクの端部との距離A3は、レール30bと追跡センサ(センサ位置)との距離A4より大きく、さらに、レール30bと追跡センサ(センサ位置)との距離A4は、レール30bと通常のリンクの端部との距離A1より大きい。
また、この場合も、逐次センサと追跡センサとにおいて、光ファイバセンサを用いる際には、光の干渉を低減するため、発光部の位置を逐次センサにおいては上側に、追跡センサにおいては、下側とするなど、発光部の配置位置をずらしてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態および実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態または実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、上記実施の形態において予備補正を薄膜の延伸処理中に行ってもよく、また、本補正を薄膜の延伸前の予備補正として行ってもよい。また、予備補正中において、クリップ巡回装置2L、2Rが、熱処理装置(図示せず)により加熱された状態であってもよく、加熱されていない状態であってもよい。
また、上記実施の形態のおいては、センサが配置されているレール部に対応してゾーンを設定したが、ゾーンの定義は適宜変更可能である。例えば、センサを中心とした所定の領域をゾーンとしてもよい。
2L クリップ巡回装置
2R クリップ巡回装置
3 クリップ
4 チェーン
5a スプロケット
5b スプロケット
5c スプロケット
8 リンク
30 ガイドレール
30a レール
30b レール
A リンクプレート
A1 領域
A2 領域
A3 領域
B リンクプレート
C 原反冷却装置
CL クリップ
CR クリップ
L リンクの一端(リンクプレート)の幅
L1 リンク間の隙間
LK リンク間の隙間
LN 線
MM モータ
MT モータ
p リンクピッチ
p1 リンクピッチ
P1 屈曲部
pK リンクピッチ
q リンクピッチ
Ra1 軸受けローラ
Ra2 軸受けローラ
Rb1 軸受けローラ
Rb2 軸受けローラ
S 薄膜
S1L センサ
S1R センサ
S2L センサ
S2R センサ
S3L センサ
S3R センサ
SA1 センサ
SA2 センサ
SB1 センサ
SB2 センサ
SC1 センサ
SC2 センサ
SL1~SL10 センサ
SLK センサ
SR1~SR10 センサ
ST 同時二軸延伸装置
T Tダイ
Ta 原料供給部
Wab レール部の幅(レール幅)
WI 巻き取り装置
WLR レール間隔

Claims (12)

  1. (a)搬送部と、前記搬送部の一方の側に設けられたL側チェーン移動装置と、前記搬送部の他方の側に設けられたR側チェーン移動装置とを有する延伸装置を準備する工程、
    ここで、
    (a1)前記L側チェーン移動装置は、
    複数のL側リンクの連結体からなるL側チェーンと、
    前記L側リンクの第1端に設けられたL側クリップと、
    前記複数のL側リンクの前記第1端が走行するL側第1レールと、
    前記複数のL側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するL側第2レールと、
    前記L側第1レールに設けられたL側第1屈曲部と、
    前記L側リンクの通過を検出するL側第1センサと、
    前記L側第1屈曲部に接続されたL側制御部と、を有し、
    (a2)前記R側チェーン移動装置は、
    複数のR側リンクの連結体からなるR側チェーンと、
    前記R側リンクの第1端に設けられたR側クリップと、
    前記複数のR側リンクの前記第1端が走行するR側第1レールと、
    前記複数のR側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するR側第2レールと、
    前記R側第1レールに設けられたR側第1屈曲部と、
    前記R側リンクの通過を検出するR側第1センサと、
    前記R側第1屈曲部に接続されたR側制御部と、を有し、
    (b)前記(a)工程の後、前記L側第1センサにより前記複数のL側リンクの内の隣り合うL側リンクの前記第1端の間の距離であるL側第1リンク間距離を算出する工程、
    (c)前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を調整する工程であって、
    (c1)前記L側第1リンク間距離が許容範囲を超える場合に、前記L側制御部により前記L側第1屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を大きくし、
    (c2)前記L側第1リンク間距離が許容範囲未満である場合に、前記L側制御部により前記L側第1屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を小さくする、工程、
    を有し、
    前記L側第1レールと前記R側第1レールは、第1領域および第2領域に配置され、
    前記第2領域における前記L側第1レールと前記R側第1レールとの間隔は、前記第1領域における前記L側第1レールと前記R側第1レールとの間隔より大きく、
    前記第2領域において、前記L側第1レールと前記L側第2レールは、斜めに配置され、
    前記L側第1センサは、前記第2領域に複数配置されており、
    前記複数配置された前記L側第1センサのそれぞれにおいて、リンクピッチの倍率を求め、それぞれ配置されている箇所における設定倍率と比較して誤差を算出し、前記誤差の2乗の和とあらかじめ設定した許容値とを比較して前記許容範囲を超えるか否かを判断する、延伸装置の調整方法。
  2. 請求項1記載の延伸装置の調整方法において、
    前記L側第1センサは、前記L側第1屈曲部の近傍に配置されている、延伸装置の調整方法。
  3. 請求項2記載の延伸装置の調整方法において、
    前記L側第1センサより搬送方向の下流にL側第2センサを有し、
    前記L側第1センサにより算出された前記L側第1リンク間距離に基づき、前記L側第1センサ部の近傍のL側第1ゾーンにおいて、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を調整した後、
    前記L側第2センサにより算出されたL側第2リンク間距離に基づき、前記L側第2センサの近傍のL側第2ゾーンにおいて、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を調整する、延伸装置の調整方法。
  4. 請求項3記載の延伸装置の調整方法において、
    前記L側第1リンク間距離と前記L側第1ゾーンにおける設定値との比較により前記L側第1ゾーンにおいて、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を調整し、
    前記L側第2リンク間距離と前記L側第2ゾーンにおける設定値との比較により前記L側第2ゾーンにおいて、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を調整する、延伸装置の調整方法。
  5. 請求項1記載の延伸装置の調整方法において、
    (d)前記(a)工程の後、前記L側第1センサおよび前記L側第1センサにより、前記複数のL側リンクの内の特定のL側リンクと、前記複数のR側リンクの内の前記特定のリンクと対応する特定のR側リンクと、のズレ量を算出する工程、
    (e)前記(d)工程の後、前記ズレ量に応じて、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔、または、前記R側第1レールと前記R側第2レールとの間隔を調整する工程、
    を有する延伸装置の調整方法。
  6. 請求項5記載の延伸装置の調整方法において、
    前記(e)工程は、
    (e1)前記L側制御部により前記L側第1屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を大きくする、
    (e2)前記L側制御部により前記L側第1屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を小さくする、
    (e3)前記R側制御部により前記R側第1屈曲部を制御することにより、前記R側第1レールと前記R側第2レールとの間隔を大きくする、
    (e4)前記R側制御部により前記R側第1屈曲部を制御することにより、前記R側第1レールと前記R側第2レールとの間隔を小さくする、
    のいずれかの工程を有する、延伸装置の調整方法。
  7. (a)搬送部と、前記搬送部の一方の側に設けられたL側チェーン移動装置と、前記搬送部の他方の側に設けられたR側チェーン移動装置とを有し、
    (a1)前記L側チェーン移動装置は、
    複数のL側リンクの連結体からなるL側チェーンと、
    前記L側リンクの第1端に設けられたL側クリップと、
    前記複数のL側リンクの前記第1端が走行するL側第1レールと、
    前記複数のL側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するL側第2レールと、
    前記L側第1レールに設けられたL側第1屈曲部と、
    前記L側リンクの通過を検出するL側第1センサと、
    前記L側第1屈曲部に接続されたL側制御部と、を有し、
    (a2)前記R側チェーン移動装置は、
    複数のR側リンクの連結体からなるR側チェーンと、
    前記R側リンクの第1端に設けられたR側クリップと、
    前記複数のR側リンクの前記第1端が走行するR側第1レールと、
    前記複数のR側リンクの前記第1端と反対側の第2端が走行するR側第2レールと、
    前記R側第1レールに設けられたR側第1屈曲部と、
    前記R側リンクの通過を検出するR側第1センサと、
    前記R側第1屈曲部に接続されたR側制御部と、を有し、
    前記L側第1レールと前記R側第1レールは、第1領域および第2領域に配置され、
    前記第2領域における前記L側第1レールと前記R側第1レールとの間隔は、前記第1領域における前記L側第1レールと前記R側第1レールとの間隔より大きく、
    前記第2領域において、前記L側第1レールと前記L側第2レールは、斜めに配置され、
    前記L側第1センサは、前記第2領域に複数配置されており、
    前記L側第1センサは、前記L側リンクの通過時間を検出し、
    前記L側制御部は、
    前記L側リンクの通過時間から算出された前記L側第1リンク間距離が許容範囲を超える場合に、前記L側制御部により前記L側第1屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を大きくし、
    前記L側第1リンク間距離が許容範囲未満である場合に、前記L側制御部により前記L側第1屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を小さくし、
    前記複数配置された前記L側第1センサのそれぞれにおいて、リンクピッチの倍率を求め、それぞれ配置されている箇所における設定倍率と比較して誤差を算出し、前記誤差の2乗の和とあらかじめ設定した許容値とを比較して前記許容範囲を超えるか否かを判断する、延伸装置。
  8. 請求項7記載の延伸装置において、
    前記L側第1センサは、前記L側第1屈曲部の近傍に配置されている、延伸装置。
  9. 請求項8記載の延伸装置において、
    前記L側第1センサより搬送方向の下流にL側第2センサを有し、
    前記L側制御部は、
    前記L側第1センサにより算出された前記L側第1リンク間距離に基づき、前記L側第1センサ部の近傍のL側第1ゾーンにおいて、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を調整した後、
    前記L側第2センサにより算出されたL側第2リンク間距離に基づき、前記L側第2センサの近傍の第2ゾーンにおいて、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を調整する、延伸装置。
  10. 請求項9記載の延伸装置において、
    前記L側制御部は、
    前記L側第1リンク間距離と前記L側第1ゾーンにおける設定値との比較により前記L側第1ゾーンにおいて、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を調整し、
    前記L側第2リンク間距離と前記L側第2ゾーンにおける設定値との比較により前記L側第2ゾーンにおいて、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を調整する、延伸装置。
  11. 請求項7記載の延伸装置において、
    前記L側制御部または前記R側制御部は、
    前記L側第1センサおよび前記R側第1センサにより、前記複数のL側リンクの内の特定のL側リンクと、前記複数のR側リンクの内の前記特定のL側リンクと対応する特定のR側リンクと、のズレ量に基づき、
    前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔、または、前記R側第1レールと前記R側第2レールとの間隔を調整する、延伸装置。
  12. 請求項11記載の延伸装置において、
    前記L側制御部は、
    (e1)前記L側制御部により前記L側第1屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を大きく、または
    (e2)前記L側制御部により前記L側第1屈曲部を制御することにより、前記L側第1レールと前記L側第2レールとの間隔を小さくし、
    前記R側制御部は、
    (e3)前記R側制御部により前記R側第1屈曲部を制御することにより、前記R側第1レールと前記R側第2レールとの間隔を大きく、または
    (e4)前記R側制御部により前記R側第1屈曲部を制御することにより、前記R側第1レールと前記R側第2レールとの間隔を小さくする、延伸装置の調整方法。
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