JP7199970B2 - 電気接続構造体、電気接続箱及びワイヤハーネス - Google Patents

電気接続構造体、電気接続箱及びワイヤハーネス Download PDF

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Description

本発明は、電気接続構造体、電気接続箱及びワイヤハーネスに関する。
従来、少なくとも二者間の電気接続対象物同士を電気接続させる電気接続構造体や電気接続箱が知られている(下記の特許文献1)。その電気接続構造体や電気接続箱においては、1つ又は複数の配線経路を有する導電性のバスバがバスバ収容室に収容されており、そのバスバを介して電気接続対象物同士を電気接続させる。電気接続構造体や電気接続箱は、それぞれの電気接続対象物に電気接続させる電線を備えることによって、ワイヤハーネスを構成する。
特開平9-252518号公報
ところで、従来の電気接続構造体や電気接続箱においては、電気接続対象物を増やすなどする際に、例えば、元の配線経路に増加用の電気接続対象物の配線経路が追加された新たなバスバを作り直さなければならない。このため、従来の電気接続構造体や電気接続箱は、簡便な配線経路の追加が行えるとは云い難い。
そこで、本発明は、簡便に配線経路を追加することが可能な電気接続構造体、電気接続箱及びワイヤハーネスを提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明に係る電気接続構造体は、配線経路に対応させた電気部品の電気接続対象たる配線接続体を有する導電性の主バスバと、前記配線接続体が収容される電気接続室を有する絶縁性の電気配線ブロックと、前記配線経路を追加させる際に用いる回路追加構造と、を備え、前記回路追加構造は、追加配線経路に対応させた追加電気部品の電気接続対象たる追加配線接続体が設けられた導電性の副バスバと、前記副バスバを前記主バスバに対して電気接続させることが可能なバスバ間接続構造と、前記追加配線接続体の収容が可能な追加電気接続室と、を備え、前記バスバ間接続構造は、前記主バスバが有し、前記副バスバを電気接続させることが可能なバスバ間被接続体と、前記副バスバが有し、前記バスバ間被接続体に物理的且つ電気的に接続させるバスバ間接続体と、を備え、前記バスバ間接続体は、前記バスバ間被接続体を挟み込む第1から第3の押圧部を少なくとも有し、かつ、前記第3押圧部の撓みに伴う反力で前記第1及び第2の押圧部と前記第3押圧部との間に前記バスバ間被接続体を挟持することを特徴としている。
ここで、前記追加電気接続室は、前記電気配線ブロックに設けることが望ましい。
また、前記回路追加構造は、前記追加電気接続室を有する絶縁性の追加電気配線ブロックを備えることが望ましい。
また、前記追加電気接続室は、前記副バスバが用いられないときに、電線の端末に物理的且つ電気的に接続された端子金具を収容し得るものとして形成することが望ましい。
また、上記目的を達成する為、本発明に係る電気接続箱は、配線経路に対応させた電気部品の電気接続対象たる配線接続体を有する導電性の主バスバと、前記配線接続体が収容される電気接続室を有する絶縁性の電気配線ブロックと、前記電気配線ブロックが収容される絶縁性の筐体と、前記配線経路を追加させる際に用いる回路追加構造と、を備え、前記回路追加構造は、追加配線経路に対応させた追加電気部品の電気接続対象たる追加配線接続体が設けられた導電性の副バスバと、前記副バスバを前記主バスバに対して電気接続させることが可能なバスバ間接続構造と、前記追加配線接続体の収容が可能な追加電気接続室と、を備え、前記バスバ間接続構造は、前記主バスバが有し、前記副バスバを電気接続させることが可能なバスバ間被接続体と、前記副バスバが有し、前記バスバ間被接続体に物理的且つ電気的に接続させるバスバ間接続体と、を備え、前記バスバ間接続体は、前記バスバ間被接続体を挟み込む第1から第3の押圧部を少なくとも有し、かつ、前記第3押圧部の撓みに伴う反力で前記第1及び第2の押圧部と前記第3押圧部との間に前記バスバ間被接続体を挟持することを特徴としている。
また、上記目的を達成する為、本発明に係る電気接続箱は、配線経路に対応させた電気部品の電気接続対象たる配線接続体を有する導電性の主バスバと、前記配線接続体が収容される電気接続室を有する絶縁性の筐体と、前記配線経路を追加させる際に用いる回路追加構造と、を備え、前記回路追加構造は、追加配線経路に対応させた追加電気部品の電気接続対象たる追加配線接続体が設けられた導電性の副バスバと、前記副バスバを前記主バスバに対して電気接続させることが可能なバスバ間接続構造と、前記追加配線接続体の収容が可能な追加電気接続室と、を備え、前記バスバ間接続構造は、前記主バスバが有し、前記副バスバを電気接続させることが可能なバスバ間被接続体と、前記副バスバが有し、前記バスバ間被接続体に物理的且つ電気的に接続させるバスバ間接続体と、を備え、前記バスバ間接続体は、前記バスバ間被接続体を挟み込む第1から第3の押圧部を少なくとも有し、かつ、前記第3押圧部の撓みに伴う反力で前記第1及び第2の押圧部と前記第3押圧部との間に前記バスバ間被接続体を挟持することを特徴としている。
また、上記目的を達成する為、本発明に係るワイヤハーネスは、配線経路に対応させた電気部品の電気接続対象たる配線接続体を有する導電性の主バスバと、前記主バスバに対して電気接続される第1電線と、前記電気部品に対して電気接続される第2電線と、前記配線接続体が収容される電気接続室を有する絶縁性の電気配線ブロックと、前記配線経路を追加させる際に用いる回路追加構造と、を備え、前記回路追加構造は、追加配線経路に対応させた追加電気部品の電気接続対象たる追加配線接続体が設けられた導電性の副バスバと、前記副バスバを前記主バスバに対して電気接続させることが可能なバスバ間接続構造と、前記追加配線接続体の収容が可能な追加電気接続室と、を備え、前記バスバ間接続構造は、前記主バスバが有し、前記副バスバを電気接続させることが可能なバスバ間被接続体と、前記副バスバが有し、前記バスバ間被接続体に物理的且つ電気的に接続させるバスバ間接続体と、を備え、前記バスバ間接続体は、前記バスバ間被接続体を挟み込む第1から第3の押圧部を少なくとも有し、かつ、前記第3押圧部の撓みに伴う反力で前記第1及び第2の押圧部と前記第3押圧部との間に前記バスバ間被接続体を挟持することを特徴としている。
本発明に係る電気接続構造体は、主バスバのみの配線経路で電源側と電気部品とを電気接続させることもできれば、主バスバの配線経路と副バスバの追加配線経路とで電源側と電気部品とを電気接続させることもできる。このため、この電気接続構造体は、例えば、既存の主バスバに副バスバを接続し、その主バスバを電気配線ブロックに収容するという簡便な作業で、追加電気部品の配線経路を追加することができる。このように、本発明に係る電気接続構造体は、簡便に配線経路を追加することができるので、多様な配線経路のものを安価に構築することができる。また、本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスは、その電気接続構造体を包含するものであり、この電気接続構造体によって得られるものと同様の効果を奏することができる。
図1は、実施形態の電気接続構造体を示す分解斜視図である。 図2は、実施形態の電気接続構造体を別角度から見た分解斜視図である。 図3は、実施形態の電気接続構造体、電気接続箱及びワイヤハーネスを示す斜視図である。 図4は、主バスバを示す斜視図である。 図5は、第1回路保護部品に対しての電気接続状態を示す斜視図である。 図6は、第2回路保護部品に対しての電気接続状態を示す斜視図である。 図7は、電気配線ブロックの下面図である。 図8は、電気配線ブロックに対する主バスバと副バスバの取付状態を示す下面図である。 図9は、第1副バスバを示す斜視図である。 図10は、第2副バスバを示す斜視図である。 図11は、主バスバに対する副バスバの取付状態を示す斜視図である。 図12は、電気接続構造体の使用例の1つを示す斜視図である。 図13は、電気接続構造体の使用例の1つを示す斜視図である。 図14は、電気接続構造体の使用例の1つを示す斜視図である。 図15は、図7のX1-X1線断面の第1追加電気接続室に追加配線接続体が収容された状態を示す図である。 図16は、図7のX1-X1線断面の第1追加電気接続室に端子金具が収容された状態を示す図である。 図17は、図7のX2-X2線断面の第2追加電気接続室に追加配線接続体が収容された状態を示す図である。 図18は、図7のX2-X2線断面の第2追加電気接続室に端子金具が収容された状態を示す図である。 図19は、変形例1の電気接続構造体を示す分解斜視図である。 図20は、変形例1の電気接続構造体を別角度から見た分解斜視図である。 図21は、変形例1の電気接続構造体を示す斜視図である。 図22は、変形例1の主バスバと副バスバを示す分解斜視図である。 図23は、変形例1の電気配線ブロックと追加電気配線ブロックの下面図である。 図24は、変形例1の電気配線ブロックと追加電気配線ブロックに対する主バスバと副バスバの取付状態を示す下面図である。 図25は、変形例1の追加電気配線ブロックとバスバの分解斜視図である。 図26は、変形例1の電気接続構造体の使用例の1つを示す斜視図である。 図27は、変形例1の電気接続構造体の使用例の1つを示す斜視図である。 図28は、変形例1の電気接続構造体の使用例の1つを示す斜視図である。 図29は、変形例2の電気接続構造体を示す分解斜視図である。 図30は、変形例2の電気接続構造体を示す斜視図である。 図31は、変形例2の第1副バスバと第2副バスバと接続バスバを示す分解斜視図である。 図32は、変形例2の第1副バスバと第2副バスバと接続バスバの取付状態を示す斜視図である。 図33は、変形例2の第1副バスバと第2副バスバと接続バスバの取付状態を別角度から見た斜視図である。 図34は、変形例2のカバーについて説明する斜視図である。 図35は、変形例2のカバーを別角度から見た斜視図である。 図36は、変形例3の電気接続構造体を示す分解斜視図である。 図37は、変形例3の電気接続構造体を別角度から見た分解斜視図である。 図38は、変形例3の電気接続構造体を示す斜視図である。 図39は、変形例3の主バスバと副バスバと接続バスバを示す分解斜視図である。 図40は、変形例3の主バスバと副バスバと接続バスバの取付状態を示す斜視図である。 図41は、変形例3の電気接続構造体の使用例の1つを示す斜視図である。 図42は、変形例3における電気接続構造体の変形形態の1つを示す分解斜視図である。 図43は、変形例3における電気接続構造体の変形形態の使用例の1つを示す斜視図である。 図44は、変形例3における副電気配線ブロックの変形形態を示す斜視図である。 図45は、変形例3における電気接続構造体の変形形態の1つを示す分解斜視図である。 図46は、変形例3における電気接続構造体の変形形態の使用例の1つを示す斜視図である。 図47は、変形例3における副電気配線ブロックの変形形態を示す斜視図である。 図48は、変形例3における電気接続構造体の変形形態の1つを示す分解斜視図である。 図49は、変形例3における電気接続構造体の変形形態の使用例の1つを示す斜視図である。 図50は、変形例3における副電気配線ブロックの変形形態を示す斜視図である。
本発明に係る電気接続構造体、電気接続箱及びワイヤハーネスは、配線経路に対応させた電気部品の電気接続対象たる配線接続体を有する導電性の主バスバと、その配線接続体が収容される電気接続室と、配線経路を追加させる際に用いる回路追加構造と、を備える。この電気接続構造体、電気接続箱及びワイヤハーネスにおいて、回路追加構造は、追加配線経路に対応させた追加電気部品の電気接続対象たる追加配線接続体が設けられた導電性の副バスバと、副バスバを主バスバに対して電気接続させることが可能なバスバ間接続構造と、追加配線接続体の収容が可能な追加電気接続室と、を備えるものとして構成する。そして、そのバスバ間接続構造は、主バスバが有し、副バスバ側を電気接続させることが可能なバスバ間被接続体を備えるものとして構成する。本発明に係る電気接続構造体、電気接続箱及びワイヤハーネスは、このように構成することによって、簡便に配線経路を追加することができる。
以下に、本発明に係る電気接続構造体、電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
本発明に係る電気接続構造体、電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態の1つを図1から図18に基づいて説明する。
図1から図3の符号1は、本実施形態の電気接続構造体を示す。この電気接続構造体1は、少なくとも二者間の電気接続対象物同士を電気接続させるための構造体であり、その二者間を繋ぐ1つ又は複数の配線経路を有している。例えば、この電気接続構造体1は、電源(一方の電気接続対象物)と電気部品EP(他方の電気接続対象物)とを繋ぐ配線経路を有しており、その配線経路を介して電源と電気部品とを電気接続させる。ここで、電気部品EPとは、例えば、ヒューズ等の回路保護部品(第1及び第2の回路保護部品EP1,EP2)、リレー、端子金具、コネクタなどのことを指している。本実施形態では、回路基板、電子制御ユニット(いわゆるECU)等の電子機器についても、電気部品EPの一形態として考える。
この電気接続構造体1は、導電性のバスバ(以下、「主バスバ」という。)10を備えており、この主バスバ10によって配線経路が形成されている(図1及び図2)。主バスバ10は、金属等の導電性材料で成形される。この例示では、銅板等の金属板を母材にして板状にプレス成形されている。
この主バスバ10は、電源(図示略)側に電気接続される1つの入力系統と、電気部品EPに電気接続される1つ又は複数の出力系統と、を有している。この主バスバ10においては、1つの入力系統と1つの出力系統との間での通電経路が1つの配線経路となり、出力系統が1つの場合、1つの配線経路が形成され、出力系統が複数の場合、その出力系統毎の複数の配線経路が形成される。主バスバ10は、電源側に電気接続される電源接続体11と、配線経路に対応させた電気部品EPの電気接続対象たる配線接続体12と、を有する(図1、図2及び図4)。この例示の主バスバ10は、複数の配線接続体12を有している。
この例示の電源接続体11は、雄タブ端子形状に形成され、雌端子(図示略)に嵌入接続される。その雌端子は、第1電線We1(図3)の端末に物理的且つ電気的に接続されている。電源接続体11は、その雌端子を介して第1電線We1に物理的且つ電気的に接続されており、この雌端子と第1電線We1とを介して電源側に電気接続される。
配線接続体12は、端子形状に形成される。この例示の主バスバ10は、配線接続体12として、第1回路保護部品EP1に電気接続させる複数の第1配線接続体12Aと、第2回路保護部品EP2に電気接続させる1つの第2配線接続体12Bと、を有する(図1、図2及び図4)。第1配線接続体12Aは、音叉端子形状に形成され、第1回路保護部品EP1における一方の雄タブ端子形状の端子接続部EP1aを嵌入口から嵌入接続させる(図5)。第2配線接続体12Bは、雄タブ端子形状に形成され、第2回路保護部品EP2における一方の雌端子形状の端子接続部(図示略)に嵌入接続される(図6)。
尚、第1回路保護部品EP1における他方の雄タブ端子形状の端子接続部EP1bは、第2電線We2の端末に物理的且つ電気的に接続された雌端子T1に嵌入接続される(図5)。この端子接続部EP1bは、その雌端子T1を介して第2電線We2に物理的且つ電気的に接続されており、この雌端子T1と第2電線We2とを介して例えば負荷(アクチュエータ等の電気機器)に電気接続される。また、第2回路保護部品EP2における他方の雌端子形状の端子接続部(図示略)には、第2電線We2の端末に物理的且つ電気的に接続された雄端子T2が嵌入接続される(図6)。この端子接続部は、その雄端子T2を介して第2電線We2に物理的且つ電気的に接続されており、この雄端子T2と第2電線We2とを介して例えば負荷に電気接続される。
この例示の主バスバ10は、同一平面上で略等間隔に並べられ且つ嵌入口を同じ向きに向けた複数の第1配線接続体12Aの組み合わせを2組有しており、それぞれの組み合わせが間隔を空けて対向配置されている。一方の組み合わせにおいては、それぞれの第1配線接続体12Aと同一平面上に、それぞれの第1配線接続体12Aの嵌入口と同じ向きに先端部(第2回路保護部品EP2の端子接続部への嵌入起点側の端部)を向けて第2配線接続体12Bが配置されている。
この主バスバ10は、一方の組み合わせにおける複数の第1配線接続体12Aと第2配線接続体12Bを同一平面上で連結させる矩形の平板状の第1連結体13と、他方の組み合わせにおける複数の第1配線接続体12Aを同一平面上で連結させる矩形の平板状の第2連結体14と、を有する(図1、図2及び図4)。一方の組み合わせにおいては、それぞれの第1配線接続体12Aにおける嵌入口とは逆側の端部と第2配線接続体12Bにおける先端部とは逆側の端部を第1連結体13の第1辺部13aに連結させる(図4)。他方の組み合わせにおいては、それぞれの第1配線接続体12Aにおける嵌入口とは逆側の端部を第2連結体14の第1辺部14aに連結させる(図4)。
この主バスバ10においては、第1連結体13の第2辺部13b(第1辺部13aとは逆側の辺部)側と第2連結体14の第2辺部14b(第1辺部14aとは逆側の辺部)側とを矩形の平板状の第3連結体15で連結させる(図4)。但し、この例示の第2連結体14は、後述する副バスバ31を取り付けるために、第1辺部14aと第2辺部14bとの間隔を第1連結体13における第1辺部13aと第2辺部13bとの間隔よりも狭めている。そこで、この主バスバ10においては、その狭めた分を補う大きさの矩形の平板状の突出体16を第2連結体14の第2辺部14bと第3連結体15との間に介在させている(図4)。その突出体16は、第2連結体14と同一平面上で第2辺部14bの一部から突出させている。
電気接続構造体1は、この主バスバ10が収容され且つ保持される絶縁性の電気配線ブロック20を備える(図1から図3、図7及び図8)。電気配線ブロック20は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。
電気配線ブロック20は、主バスバ10が収容され且つ保持されるバスバ収容室(主バスバ収容室)21(図2、図7及び図8)と、第1回路保護部品EP1が収容され且つ保持される第1回路保護部品EP1毎の第1電気部品収容室22(図1)と、第2回路保護部品EP2が収容され且つ保持される第2回路保護部品EP2毎の第2電気部品収容室23(図1)と、を有する。
バスバ収容室21には、電源接続体11を収容させる電源接続室21aが形成されている(図2、図7及び図8)。その電源接続室21aにおいては、挿入された雌端子に対して電源接続体11が嵌入接続されている。
また、このバスバ収容室21には、第1配線接続体12Aを収容させる第1配線接続体12A毎の第1電気接続室21b(図2、図7及び図8)と、第2配線接続体12Bを収容させる第2電気接続室21c(図7及び図8)と、が形成されている。第1電気接続室21bにおいては、第1電気部品収容室22に収容された第1回路保護部品EP1の端子接続部EP1aが挿入され、その挿入された端子接続部EP1aが第1配線接続体12Aに嵌入接続される。一方、第2電気接続室21cは、バスバ収容室21と第2電気部品収容室23の一部分であり、このバスバ収容室21と第2電気部品収容室23とで共用している部屋として設けられている。よって、この第2電気接続室21cにおいては、第2回路保護部品EP2が第2電気部品収容室23に収容されることによって、この第2回路保護部品EP2の端子接続部に対して第2配線接続体12Bが嵌入接続される。
ここで、この電気接続構造体1は、その主バスバ10で形成されている配線経路を追加させる際に用いる回路追加構造30を備える(図1、図2、図4及び図7から図11)。その回路追加構造30は、追加配線経路に対応させた追加電気部品EPxの配線経路を追加させる際に、導電性のバスバ(以下、「副バスバ」という。)31を用いる(図1、図2及び図8から図11)。また、この回路追加構造30は、その副バスバ31を主バスバ10に対して物理的且つ電気的に接続させることが可能なバスバ間接続構造32を備える(図1、図2、図4及び図11)。また、この回路追加構造30は、副バスバ31の追加配線接続体(後述する追加配線接続体41,51)の収容が可能な追加電気接続室33を備える(図1、図2、図7及び図8)。
副バスバ31は、金属等の導電性材料で成形される。この例示では、銅板等の金属板を母材にして板状にプレス成形されている。この例示の回路追加構造30は、追加電気部品EPxとして、第1回路保護部品EP1と第2回路保護部品EP2の内の少なくとも一方を追加させることができる。よって、この例示の回路追加構造30は、副バスバ31として、第1回路保護部品EP1の配線経路を追加させるための第1副バスバ40と、第2回路保護部品EP2の配線経路を追加させるための第2副バスバ50と、を備えている(図1、図2、図8及び図11)。
第1副バスバ40には、追加配線経路に対応させた第1回路保護部品EP1の電気接続対象たる追加配線接続体41が設けられる(図1、図2、図9及び図11)。第1副バスバ40は、1つ又は複数の追加配線接続体41を有する。追加配線接続体41は、第1配線接続体12Aと同じように、音叉端子形状に形成されている。この例示の第1副バスバ40は、同一平面上で略等間隔に並べられ且つ嵌入口を同じ向きに向けた複数の追加配線接続体41を有している。
第2副バスバ50には、追加配線経路に対応させた第2回路保護部品EP2の電気接続対象たる追加配線接続体51が設けられる(図1、図2、図10及び図11)。第2副バスバ50は、1つ又は複数の追加配線接続体51を有する。追加配線接続体51は、第2配線接続体12Bと同じように、雄タブ端子形状に形成されている。この例示の第2副バスバ50は、1つの追加配線接続体51を有している。
バスバ間接続構造32は、主バスバ10と副バスバ31との間に設ける。このバスバ間接続構造32は、下記の具体例に限らず、例えば、螺子止め構造や溶接構造等の別構造のものを用いてもよい。本実施形態のバスバ間接続構造32は、主バスバ10が有し、副バスバ31を物理的且つ電気的に接続させることが可能なバスバ間被接続体(後述するバスバ間被接続体17A,17B)と、副バスバ31が有し、主バスバ10のバスバ間被接続体に物理的且つ電気的に接続させることが可能なバスバ間接続体(後述するバスバ間接続体42,52)と、を備える。
この例示の主バスバ10は、第2連結体14をバスバ間被接続体として利用する。ここでは、第2連結体14において、突出体16を設けず、かつ、第3連結体15に対して第1配線接続体12A側にオフセットさせている部分をバスバ間被接続体として利用する。この例示の主バスバ10は、そのバスバ間被接続体として、第1副バスバ40を物理的且つ電気的に接続させることが可能な第1バスバ間被接続体17Aと、第2副バスバ50を物理的且つ電気的に接続させることが可能な第2バスバ間被接続体17Bと、を有している(図1、図2、図4及び図11)。ここでは、突出体16を間に挟んで第1副バスバ40と第2副バスバ50とが取り付けられるように、第1バスバ間被接続体17Aと第2バスバ間被接続体17Bとが配置されている。
第1副バスバ40は、第1バスバ間被接続体17Aに物理的且つ電気的に接続させるバスバ間接続体42と、このバスバ間接続体42をそれぞれの追加配線接続体41に連結させる連結体43と、を有する(図1、図2、図9及び図11)。この第1副バスバ40においては、連結体43がクランク形状に形成されており、一端側の矩形の平板部43aにそれぞれの追加配線接続体41が連結され、他端側の矩形の平板部43bにバスバ間接続体42が連結されている(図9)。
バスバ間接続体42は、第1から第3の押圧部42a-42cを有しており(図9)、その第1から第3の押圧部42a-42cで第1バスバ間被接続体17Aを挟み込むことによって、その第1バスバ間被接続体17Aに連結させる。第1から第3の押圧部42a-42cは、互いに間隔を空けて一列に並べられている。このバスバ間接続体42においては、第1及び第2の押圧部42a,42bが第3押圧部42cを間に挟んで両端に配置されている。第1及び第2の押圧部42a,42bは、他方の平板部43bと同一平面上で矩形の平板状の片体として形成され、第1バスバ間被接続体17Aの一方の平面に面接触状態で対向配置させる。一方、第3押圧部42cは、他方の平板部43bに対して第1バスバ間被接続体17Aの板厚よりも小さくオフセットさせた矩形の平板状の片体42c(図9)を第1バスバ間被接続体17Aの他方の平面に対向配置させるべく、クランク型の片体状に形成されている。この第3押圧部42cは、可撓性を有する。このバスバ間接続体42は、第3押圧部42cが自らの撓みに伴う反力を第1バスバ間被接続体17Aの他方の平面に作用させることによって、第1及び第2の押圧部42a,42bと第3押圧部42cとで第1バスバ間被接続体17Aを挟持する。
この第1副バスバ40は、第1バスバ間被接続体17Aに物理的且つ電気的に接続させることによって、主バスバ10の電源接続体11と追加配線接続体41との間に追加配線経路を形成する。
第2副バスバ50は、第2バスバ間被接続体17Bに物理的且つ電気的に接続させるバスバ間接続体52と、このバスバ間接続体52を追加配線接続体51に連結させる連結体53と、を有する(図1、図2、図10及び図11)。この第2副バスバ50においては、連結体53が矩形の平板状に形成されており、この連結体53の1つの辺部に追加配線接続体51とバスバ間接続体52とが間隔を空けて連結されている。バスバ間接続体52は、先に示したバスバ間接続体42と同等の形状にものとして形成する。よって、このバスバ間接続体52は、第1から第3の押圧部42a-42cと同等の形状で且つ同等の機能の第1から第3の押圧部52a-52cを有している(図10)。第3押圧部52cは、連結体53に対して第2バスバ間被接続体17Bの板厚よりも小さくオフセットさせ、かつ、第2バスバ間被接続体17Bの他方の平面に対向配置させる矩形の平板状の片体52cを有する(図10)。このバスバ間接続体52は、第3押圧部52cが自らの撓みに伴う反力を第2バスバ間被接続体17Bの他方の平面に作用させることによって、第1及び第2の押圧部52a,52bと第3押圧部52cとで第2バスバ間被接続体17Bを挟持する。
この第2副バスバ50は、第2バスバ間被接続体17Bに物理的且つ電気的に接続させることによって、主バスバ10の電源接続体11と追加配線接続体51との間に追加配線経路を形成する。
本実施形態の電気接続構造体1においては、この第1副バスバ40と第2副バスバ50を主バスバ10と同じ電気配線ブロック20に収容させ且つ保持させる。よって、追加電気接続室33は、電気配線ブロック20に設ける。この例示では、追加電気接続室33として、追加配線接続体41の収容が可能な追加配線接続体41毎の第1追加電気接続室33Aと、追加配線接続体51の収容が可能な第2追加電気接続室33Bと、が電気配線ブロック20に設けられている(図1、図2、図7及び図8)。
本実施形態の電気配線ブロック20は、第1副バスバ40が収容され且つ保持される副バスバ収容室(以下、「第1副バスバ収容室」という。)24Aと、第2副バスバ50が収容され且つ保持される副バスバ収容室(以下、「第2副バスバ収容室」という。)24Bと、を有する(図2、図7及び図8)。更に、本実施形態の電気配線ブロック20は、追加配線経路に対応させた第1回路保護部品EP1が収容され且つ保持される第1回路保護部品EP1毎の第1追加電気部品収容室25と、第2回路保護部品EP2が収容され且つ保持される第2回路保護部品EP2毎の第2追加電気部品収容室26と、を有する(図1)。
第1追加電気接続室33Aは、第1副バスバ収容室24Aに形成されている。この第1追加電気接続室33Aにおいては、第1追加電気部品収容室25に収容された第1回路保護部品EP1の端子接続部EP1aが挿入され、その挿入された端子接続部EP1aが追加配線接続体41に嵌入接続される。一方、第2追加電気接続室33Bは、第2副バスバ収容室24Bと第2追加電気部品収容室26の一部分であり、この第2副バスバ収容室24Bと第2追加電気部品収容室26とで共用している部屋として設けられている。よって、この第2追加電気接続室33Bにおいては、第2回路保護部品EP2が第2追加電気部品収容室26に収容されることによって、この第2回路保護部品EP2の端子接続部に対して追加配線接続体51が嵌入接続される。
以上示した電気接続構造体1は、主バスバ10のみの配線経路で電源側と電気部品EPとを電気接続させることもできれば(図12)、主バスバ10の配線経路と第1副バスバ40及び第2副バスバ50の内の少なくとも一方の追加配線経路とで電源側と電気部品EPとを電気接続させることもできる。例えば、この電気接続構造体1は、第1回路保護部品EP1の配線経路を主バスバ10に追加したい場合(図13)、主バスバ10と第1副バスバ40とを接続して電気配線ブロック20に収容するだけの簡便な作業で、第1回路保護部品EP1の配線経路を追加することができる。また、この電気接続構造体1は、第2回路保護部品EP2の配線経路を主バスバ10に追加したい場合(図14)、主バスバ10と第2副バスバ50とを接続して電気配線ブロック20に収容するだけの簡便な作業で、第2回路保護部品EP2の配線経路を追加することができる。また、この電気接続構造体1は、第1回路保護部品EP1と第2回路保護部品EP2の配線経路を主バスバ10に追加したい場合(図3)、主バスバ10と第1副バスバ40と第2副バスバ50とを接続して電気配線ブロック20に収容するだけの簡便な作業で、第1回路保護部品EP1と第2回路保護部品EP2の配線経路を追加することができる。例えば、この電気接続構造体1は、既存の主バスバ10をそのまま残し、その既存の主バスバ10に第1副バスバ40と第2副バスバ50を接続するだけで、追加電気部品の配線経路を追加することができる。このように、本実施形態の電気接続構造体1は、簡便に配線経路を追加することができる。よって、この電気接続構造体1は、多様な配線経路のものを安価に構築することができる。
ところで、第1追加電気接続室33Aにおいては、第1回路保護部品EP1の配線経路の追加のために第1副バスバ40を用いる場合、先に示したように、その第1副バスバ40の追加配線接続体41が収容される(図15)。本実施形態の電気接続構造体1は、第1副バスバ40が用いられない場合、その第1追加電気接続室33Aが有効活用されるように構成している。具体的に、本実施形態の第1追加電気接続室33Aは、第1副バスバ40が用いられないときに、第3電線We3の端末に物理的且つ電気的に接続された端子金具T3を収容し得るものとして形成する(図16)。この第1追加電気接続室33Aには、収容された端子金具T3を収容完了位置で保持するための係止突起部27Aを設けている(図16)。
また、第2追加電気接続室33Bにおいては、第2回路保護部品EP2の配線経路の追加のために第2副バスバ50を用いる場合、先に示したように、その第2副バスバ50の追加配線接続体51が収容される(図17)。本実施形態の電気接続構造体1は、第2副バスバ50が用いられない場合、その第2追加電気接続室33Bが有効活用されるように構成している。具体的に、本実施形態の第2追加電気接続室33Bは、第2副バスバ50が用いられないときに、第4電線We4の端末に物理的且つ電気的に接続された端子金具T4を収容し得るものとして形成する(図18)。この第2追加電気接続室33Bには、収容された端子金具T4を収容完了位置で保持するための係止突起部27Bを設けている(図18)。
この例示では、その係止突起部27Bを第2副バスバ50の収容完了位置での位置保持用にも利用する。そこで、第2副バスバ50には、追加配線接続体51が第2追加電気接続室33Bの収容完了位置に収容されているときに、係止突起部27Bを挿入させる貫通孔54を形成している(図10及び図17)。ここでは、追加配線接続体51に貫通孔54を設けている。第2副バスバ50は、追加配線接続体51が収容完了位置のときに、貫通孔54に挿入された係止突起部27Bによって、その収容完了位置で係止される。
ここで、この電気接続構造体1は、第1電線We1や第2電線We2を電気配線ブロック20に外方に引き出させることによって、その第1電線We1や第2電線We2と共にワイヤハーネスWHを構成する(図3)。また、この電気接続構造体1は、電気配線ブロック20を絶縁性の筐体B0に収容し且つ保持させることによって、電気接続箱Bを構成する(図3)。そして、この電気接続構造体1は、その筐体B0から第1電線We1や第2電線We2を外方に引き出させることによって、その筐体B0も含んだワイヤハーネスWHを構成する(図3)。その電気接続箱BやワイヤハーネスWHは、電気接続構造体1を包含するものであり、この電気接続構造体1によって得られるものと同様の効果を奏することができる。
尚、電気接続箱Bにおいては、筐体B0が電気配線ブロック20と一体になって成形された1つの部品として用意されたものであってもよい。この場合の筐体B0は、第1配線接続体12Aが収容される第1電気接続室21bと、第2配線接続体12Bが収容される第2電気接続室21cと、を有している。更に、この筐体B0は、追加配線接続体41の収容が可能な第1追加電気接続室33Aと、追加配線接続体51の収容が可能な第2追加電気接続室33Bと、を有している。
[変形例1]
図19から図21の符号2は、本変形例の電気接続構造体を示す。本変形例の電気接続構造体2は、前述した実施形態の電気接続構造体1、電気接続箱B及びワイヤハーネスWHの回路追加構造30を下記の回路追加構造130に置き換えたものに相当する(図19から図24)。
本変形例の回路追加構造130は、副バスバ140と、その副バスバ140を主バスバ10に対して物理的且つ電気的に接続させることが可能なバスバ間接続構造132と、を備える(図19、図20及び図22)。
副バスバ140は、金属等の導電性材料で成形される。この例示では、銅板等の金属板を母材にして板状にプレス成形されている。この例示の回路追加構造130は、追加電気部品EPxとして、第1回路保護部品EP1を追加させることができる。よって、副バスバ140には、電気配線ブロック20の中に設ける追加配線経路に対応させた第1回路保護部品EP1の電気接続対象たる第1追加配線接続体141と、電気配線ブロック20の外に設ける追加配線経路に対応させた第1回路保護部品EP1の電気接続対象たる第2追加配線接続体142と、が設けられる(図19及び図22)。副バスバ140は、1つ又は複数の第1追加配線接続体141と、1つ又は複数の第2追加配線接続体142と、を少なくとも有する。第1追加配線接続体141と第2追加配線接続体142は、各々、実施形態の第1副バスバ40の追加配線接続体41と同じように、音叉端子形状に形成されている。この例示の副バスバ140は、同一平面上で略等間隔に並べられ且つ嵌入口を同じ向きに向けた複数の第1追加配線接続体141の組み合わせと、同一平面上で略等間隔に並べられ且つ嵌入口を同じ向きに向けた複数の第2追加配線接続体142の組み合わせと、を有しており、それぞれの組み合わせが間隔を空けて対向配置されている。
バスバ間接続構造132は、実施形態のバスバ間接続構造32と同じように、主バスバ10のバスバ間被接続体17Aと、副バスバ140のバスバ間接続体143と、を備える(図19、図20及び図22)。そのバスバ間接続体143は、実施形態のバスバ間接続体42と同様のものであり、第1から第3の押圧部143a-143cを有している(図22)。
この例示の副バスバ140は、そのバスバ間接続体143をそれぞれの第1追加配線接続体141に連結させる第1連結体144と、それぞれの第2追加配線接続体142を連結させる第2連結体145と、その第1連結体144及び第2連結体145を連結させる第3連結体146と、を有する(図22)。第1連結体144は、第1副バスバ40の連結体43と同じようにクランク形状を成しており、一端側の矩形の平板部144aにそれぞれの第1追加配線接続体141を連結させ、他端側の矩形の平板部144bにバスバ間接続体143を連結させている(図22)。第2連結体145は、矩形の平板状を成しており、矩形の平板状の第3連結体146を介して平板部144aに連結されている。
本変形例の回路追加構造130は、更に、第1追加配線接続体141の収容が可能な第1追加電気接続室133と、第2追加配線接続体142の収容が可能な第2追加電気接続室134とを備える(図20、図23及び図24)。
本変形例の電気接続構造体2においては、それぞれの第1追加配線接続体141を主バスバ10と同じ電気配線ブロック20に収容させる。第1追加電気接続室133は、実施形態の第1追加電気接続室33Aと同様のものであり、第1追加配線接続体141毎に電気配線ブロック20に設けている。よって、この第1追加電気接続室133においては、電気配線ブロック20の第1追加電気部品収容室25に収容された第1回路保護部品EP1の端子接続部EP1aが挿入され、その挿入された端子接続部EP1aが第1追加配線接続体141に嵌入接続される。
一方、本変形例の電気接続構造体2においては、それぞれの第2追加配線接続体142を電気配線ブロック20の外に配置する。そこで、本変形例の回路追加構造130は、それぞれの第2追加配線接続体142を収容させる絶縁性の追加電気配線ブロック160を備える(図19から図21、図23及び図24)。その追加電気配線ブロック160は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形され、電気配線ブロック20の隣に並べて配置される。この追加電気配線ブロック160は、追加配線経路に対応させた第1回路保護部品EP1が収容され且つ保持される第1回路保護部品EP1毎の追加電気部品収容室165を有する(図19及び図25)。第2追加電気接続室134は、第2追加配線接続体142毎に追加電気配線ブロック160に設けている。この第2追加電気接続室134においては、追加電気部品収容室165に収容された第1回路保護部品EP1の端子接続部EP1aが挿入され、その挿入された端子接続部EP1aが第2追加配線接続体142に嵌入接続される。
本変形例においても、第1追加電気接続室133は、実施形態の第1追加電気接続室33Aと同じように、副バスバ140が用いられないときに端子金具T3を収容し得るものとして形成する。また、第2追加電気接続室134は、その第1追加電気接続室133と同じように、副バスバ140が用いられないときに端子金具T3を収容し得るものとして形成する。
ここで、本変形例の追加電気配線ブロック160においては、副バスバ140とは別の導電性のバスバ110も収容される(図19、図20、図24及び図25)。本変形例では、主バスバ10が収容される電気配線ブロック20を基準ブロックとして設定しているので、第2追加配線接続体142が収容されるブロックを追加電気配線ブロック160と称している。しかしながら、本変形例の電気接続構造体2は、バスバ110を主バスバ10と同様の電源バスバとして形成することによって、電気配線ブロック20と追加電気配線ブロック160を同程度の電源分配用のブロックとして利用してもよい。
バスバ110は、電源側に電気接続される電源接続体111と、第1回路保護部品EP1に電気接続させる音叉端子形状の第1配線接続体112Aと、第2回路保護部品EP2に電気接続させる雄タブ端子形状の第2配線接続体112Bと、第3回路保護部品EP3に電気接続させる雄タブ端子形状の第3配線接続体112Cと、を有している。このバスバ110は、同一平面上で略等間隔に並べられ且つ嵌入口を同じ向きに向けた複数の第1配線接続体112Aの組み合わせと、同一平面上で間隔を空けて並べられた電源接続体111と複数の第2配線接続体112Bと複数の第3配線接続体112Cの組み合わせと、を有する。このバスバ110においては、それぞれの組み合わせが間隔を空けて対向配置されている。
追加電気配線ブロック160は、バスバ110が収容され且つ保持されるバスバ収容室161(図23及び図24)と、第1回路保護部品EP1が収容され且つ保持される第1回路保護部品EP1毎の第1電気部品収容室162(図19及び図25)と、第2回路保護部品EP2が収容され且つ保持される第2回路保護部品EP2毎の第2電気部品収容室163(図19及び図25)と、第3回路保護部品EP3が収容され且つ保持される第3電気部品収容室164(図19及び図25)と、を有している。
バスバ収容室161には、電源接続体111を収容させる電源接続室161aが形成されている(図23及び図24)。その電源接続室161aにおいては、電気配線ブロック20側と同じように、挿入された雌端子に対して電源接続体111が嵌入接続されている。また、このバスバ収容室161には、第1配線接続体112Aを収容させる第1配線接続体112A毎の第1電気接続室161bと、第2配線接続体112Bを収容させる第2配線接続体112B毎の第2電気接続室161cと、それぞれの第3配線接続体112Cを収容させる第3電気接続室161dと、が形成されている(図23及び図24)。第1電気接続室161bにおいては、第1電気部品収容室162に収容された第1回路保護部品EP1の端子接続部EP1aが挿入され、その挿入された端子接続部EP1aが第1配線接続体112Aに嵌入接続される。一方、第2電気接続室161cは、バスバ収容室161と第2電気部品収容室163の一部分であり、このバスバ収容室161と第2電気部品収容室163とで共用している部屋として設けられている。よって、この第2電気接続室161cにおいては、第2回路保護部品EP2が第2電気部品収容室163に収容されることによって、この第2回路保護部品EP2の端子接続部に対して第2配線接続体112Bが嵌入接続される。また、第3電気接続室161dは、バスバ収容室161と第3電気部品収容室164の一部分であり、このバスバ収容室161と第3電気部品収容室164とで共用している部屋として設けられている。よって、この第3電気接続室161dにおいては、第3回路保護部品EP3が第3電気部品収容室164に収容されることによって、この第3回路保護部品EP3の端子接続部に対して第3配線接続体112Cが嵌入接続される。
以上示した電気接続構造体2は、主バスバ10の配線経路とバスバ110の配線経路とで電源側と電気部品EPとを電気接続させることができる(図26)。また、この電気接続構造体2は、電気配線ブロック20側で第1回路保護部品EP1の配線経路を主バスバ10に追加したい場合(図27)、又は、追加電気配線ブロック160側で第1回路保護部品EP1の配線経路を主バスバ10に追加したい場合(図28)、電気配線ブロック20と追加電気配線ブロック160の双方で第1回路保護部品EP1の配線経路を主バスバ10に追加したい場合(図21)、主バスバ10と副バスバ140とを接続し、主バスバ10を電気配線ブロック20に収容しながら、副バスバ140を電気配線ブロック20と追加電気配線ブロック160とに収容するだけの簡便な作業で、第1回路保護部品EP1の配線経路を追加することができる。例えば、この電気接続構造体2は、既存の主バスバ10をそのまま残し、その既存の主バスバ10に副バスバ140を接続するだけで、追加電気部品の配線経路を追加することができる。このように、本変形例の電気接続構造体2は、簡便に配線経路を追加することができる。よって、この電気接続構造体2は、多様な配線経路のものを安価に構築することができる。また、本変形例の電気接続箱BとワイヤハーネスWHは、その電気接続構造体2を包含するものであり、この電気接続構造体2によって得られるものと同様の効果を奏することができる。
ここで、本変形例の電気接続構造体2、電気接続箱B及びワイヤハーネスWHにおいても、第1追加電気接続室133と第2追加電気接続室134は、実施形態の第1追加電気接続室33Aと同じように、副バスバ140が用いられないときに、第3電線We3の端末の端子金具T3を収容し得るものとして形成してもよい。
尚、本変形例の電気接続箱Bにおいても、筐体B0は、電気配線ブロック20及び追加電気配線ブロック160と一体になって成形された1つの部品として用意されたものであってもよい。この場合の筐体B0は、第1配線接続体12Aが収容される第1電気接続室21bと、第2配線接続体12Bが収容される第2電気接続室21cと、を有している。更に、この筐体B0は、第1追加配線接続体141の収容が可能な第1追加電気接続室133と、第2追加配線接続体142の収容が可能な第2追加電気接続室134と、を有している。
[変形例2]
図29及び図30の符号3は、本変形例の電気接続構造体を示す。本変形例の電気接続構造体3は、前述した変形例1の電気接続構造体2、電気接続箱B及びワイヤハーネスWHの回路追加構造130を下記の回路追加構造230に置き換えたものに相当する(図29及び図31から図33)。そして、本変形例の回路追加構造230は、変形例1の回路追加構造130において、副バスバ140を第1副バスバ240と第2副バスバ250とに置き換え、この置換に伴う下記の変更を行ったものである(図29及び図31から図33)。本変形例の回路追加構造230においては、変形例1の追加電気配線ブロック160を流用している。
本変形例の回路追加構造230は、第1副バスバ240と、第2副バスバ250と、その第1副バスバ240及び第2副バスバ250を主バスバ10に対して物理的且つ電気的に接続させることが可能なバスバ間接続構造232と、その第1副バスバ240及び第2副バスバ250を物理的且つ電気的に接続させる接続バスバ233と、を備える(図29及び図31から図33)。
この例示の回路追加構造230において、第1副バスバ240と第2副バスバ250と接続バスバ233は、副バスバ140を第1追加配線接続体141側と第2追加配線接続体142側と第3連結体146側とに分割したものに相当する。よって、第1副バスバ240は、第1追加配線接続体141と同様の音叉端子形状に形成され且つ第1追加配線接続体141と同様に配置された複数の追加配線接続体241を有する(図31から図33)。また、第2副バスバ250は、第2追加配線接続体142と同様の音叉端子形状に形成され且つ第2追加配線接続体142と同様に配置された複数の追加配線接続体251を有する(図29及び図31から図33)。従って、本変形例の回路追加構造230においては、第1副バスバ240の追加配線接続体241が電気配線ブロック20の第1追加電気接続室133に収容され、第2副バスバ250の追加配線接続体251が追加電気配線ブロック160の第2追加電気接続室134に収容される。
ここで、この例示の回路追加構造230において、バスバ間接続構造232は、変形例1のバスバ間接続構造132と同じように、主バスバ10のバスバ間被接続体17Aを備えている。そして、この例示のバスバ間接続構造232においては、そのバスバ間被接続体17Aに対して第1副バスバ240側を物理的且つ電気的に接続させることによって、第1副バスバ240及び第2副バスバ250を主バスバ10に対して物理的且つ電気的に接続させる。よって、第1副バスバ240は、バスバ間被接続体17Aに対して物理的且つ電気的に接続させることが可能なバスバ間接続体242と、そのバスバ間接続体242をそれぞれの追加配線接続体241に連結させる連結体243と、を有する(図31から図33)。バスバ間接続体242は、変形例1のバスバ間接続体143と同様のものであり、第1から第3の押圧部242a-242cを有している(図31)。連結体243は、副バスバ140の第1連結体144と同じようにクランク形状を成しており、一端側の矩形の平板部243aにそれぞれの追加配線接続体241を連結させ、他端側の矩形の平板部243bにバスバ間接続体242を連結させている(図31及び図32)。
第2副バスバ250は、それぞれの追加配線接続体251を連結させる連結体252を有する(図31から図33)。
接続バスバ233は、矩形の平板状の連結主体233aと、第1副バスバ240に対して物理的且つ電気的に接続させることが可能な第1接続体233bと、第2副バスバ250に対して物理的且つ電気的に接続させることが可能な第2接続体233cと、を有する(図31)。この接続バスバ233においては、連結主体233aの2つの辺部から第1接続体233bと第2接続体233cを各々垂設させている。
第1接続体233bは、第1副バスバ240の平板部243aに取り付ける。この第1接続体233bは、バスバ間接続体242の第1及び第2の押圧部242a,242bと同様の形状から成る第1から第3の押圧部233b-233bと、バスバ間接続体242の第3押圧部242cと同様の形状から成る第4及び第5の押圧部233b,233bと、を有する(図31)。第1から第3の押圧部233b-233bは、互いに間隔を空けて一列に並べられている。この第1接続体233bにおいては、第1押圧部233bと第2押圧部233bとの間に第4押圧部233bを配置し、第2押圧部233bと第3押圧部233bとの間に第5押圧部233bを配置している。この第1接続体233bは、第1から第3の押圧部233b-233bと第4及び第5の押圧部233b,233bとで平板部243aを挟持させることによって、接続バスバ233を第1副バスバ240に対して物理的且つ電気的に接続させる。
第2接続体233cは、バスバ間接続体242と同様の形状のものとして形成し、第2副バスバ250の連結体252に取り付ける。よって、この第2接続体233cは、第1から第3の押圧部242a-242cと同様の第1から第3の押圧部233c-233cを有している(図31)。この第2接続体233cは、第1及び第2の押圧部233c,233cと第3押圧部233cとで連結体252を挟持させることによって、接続バスバ233を第2副バスバ250に対して物理的且つ電気的に接続させる。接続バスバ233においては、2つの第2接続体233cが一列に並べて配置されている。
本変形例の回路追加構造230は、第1副バスバ240と第2副バスバ250と接続バスバ233とが電気配線ブロック20と追加電気配線ブロック160とに収容された状態で、その接続バスバ233を外方から覆い隠す絶縁性のカバー234を備えている(図29、図30、図34及び図35)。そのカバー234は、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。
このカバー234は、接続バスバ233の連結主体233aを収容させるカバー主体234aを備える(図34及び図35)。このカバー234は、第1ロック機構235を介して電気配線ブロック20に取り付け(図35)、かつ、第2ロック機構236を介して追加電気配線ブロック160に取り付ける(図34)。
第1ロック機構235は、カバー234に設けた第1係合部235aと、電気配線ブロック20に設けた第2係合部235bと、を備える(図35)。例えば、第1係合部235aと第2係合部235bの内の一方は、爪部として形成される。そして、その内の他方は、その爪部に引っ掛けて、カバー234を電気配線ブロック20への取付完了状態で保持させる係止部として形成される。この例示では、第1係合部235aが係止部として形成され、第2係合部235bが爪部として形成されている。この第1ロック機構235は、2箇所に設けている。
第2ロック機構236は、カバー234に設けた第1係合部236aと、追加電気配線ブロック160に設けた第2係合部236bと、を備える(図34)。例えば、第1係合部236aと第2係合部236bの内の一方は、爪部として形成される。そして、その内の他方は、その爪部に引っ掛けて、カバー234を追加電気配線ブロック160への取付完了状態で保持させる係止部として形成される。この例示では、第1係合部236aが係止部として形成され、第2係合部236bが爪部として形成されている。この第2ロック機構236は、2箇所に設けている。
以上示した本変形例の電気接続構造体3は、変形例1の電気接続構造体2と同形態の配線経路の追加を行うことができる。よって、この電気接続構造体3は、変形例1の電気接続構造体2と同じように、多様な配線経路のものを安価に構築することができる。また、本変形例の電気接続箱BとワイヤハーネスWHは、その電気接続構造体3を包含するものであり、この電気接続構造体3によって得られるものと同様の効果を奏することができる。
ここで、本変形例の電気接続構造体3、電気接続箱B及びワイヤハーネスWHにおいても、第1追加電気接続室133と第2追加電気接続室134は、変形例1の第1追加電気接続室133及び第2追加電気接続室134と同じように、第1副バスバ240及び第2副バスバ250が用いられないときに、第3電線We3の端末の端子金具T3を収容し得るものとして形成してもよい。
また、本変形例の電気接続箱Bにおいても、筐体B0は、変形例1の筐体B0と同じように、電気配線ブロック20及び追加電気配線ブロック160と一体になって成形された1つの部品として用意されたものであってもよい。
[変形例3]
図36から図38の符号4は、本変形例の電気接続構造体を示す。本変形例の電気接続構造体4は、導電性の主バスバ310と、この主バスバ310が収容され且つ保持される絶縁性の電気配線ブロック320と、を備える(図36及び図37)。
ここで例示する主バスバ310は、前述した変形例1及び2のバスバ110と同様の形状に形成されている(図36、図37、図39及び図40)。よって、この主バスバ310は、電源側に電気接続される電源接続体311と、第1回路保護部品EP1に電気接続させる音叉端子形状の第1配線接続体312Aと、第2回路保護部品EP2に電気接続させる雄タブ端子形状の第2配線接続体312Bと、第3回路保護部品EP3に電気接続させる雄タブ端子形状の第3配線接続体312Cと、を有している(図36、図39及び図40)。そして、この主バスバ310は、同一平面上で略等間隔に並べられ且つ嵌入口を同じ向きに向けた複数の第1配線接続体312Aの組み合わせと、同一平面上で間隔を空けて並べられた電源接続体311と複数の第2配線接続体312Bと複数の第3配線接続体312Cの組み合わせと、を有する。この主バスバ310においては、それぞれの組み合わせが間隔を空けて対向配置されている。
本変形例の主バスバ310には、後述するバスバ間接続構造332のバスバ間被接続体313が形成されている(図39及び図40)。この例示では、電源接続体311等を有する一方の組み合わせにバスバ間被接続体313が設けられている。本変形例の主バスバ310においては、バスバ110で第2配線接続体112Bとして用いていた3つの内の1つをバスバ間被接続体313として利用する。よって、この例示のバスバ間被接続体313は、雄タブ端子形状に形成されている。
ここで例示する電気配線ブロック320は、前述した変形例1及び2の追加電気配線ブロック160と同様の形状に形成されている。よって、この電気配線ブロック320は、主バスバ310が収容され且つ保持されるバスバ収容室(主バスバ収容室)321(図37)と、第1回路保護部品EP1が収容され且つ保持される第1回路保護部品EP1毎の第1電気部品収容室322(図36)と、第2回路保護部品EP2が収容され且つ保持される第2回路保護部品EP2毎の第2電気部品収容室323(図36)と、第3回路保護部品EP3が収容され且つ保持される第3電気部品収容室324(図36)と、を有している。
但し、本変形例の電気配線ブロック320においては、追加電気配線ブロック160で第2電気部品収容室163として用いていた3つの内の1つをバスバ間被接続体313の収容室(以下、「接続部収容室」という。)325として利用する(図36)。
また、本変形例のバスバ収容室321は、変形例1及び2のバスバ収容室161と同じように、電源接続体311を収容させる電源接続室321a(図37)と、第1配線接続体312Aを収容させる第1配線接続体312A毎の第1電気接続室321b(図37)と、第2配線接続体312Bを収容させる第2配線接続体312B毎の第2電気接続室321c(図36)と、それぞれの第3配線接続体312Cを収容させる第3電気接続室321d(図36)と、が形成されている。第2電気接続室321cは、バスバ収容室321と第2電気部品収容室323の一部分であり、このバスバ収容室321と第2電気部品収容室323とで共用している部屋として設けられている。よって、この第2電気接続室321cにおいては、第2回路保護部品EP2が第2電気部品収容室323に収容されることによって、この第2回路保護部品EP2の端子接続部に対して第2配線接続体312Bが嵌入接続される。また、第3電気接続室321dは、バスバ収容室321と第3電気部品収容室324の一部分であり、このバスバ収容室321と第3電気部品収容室324とで共用している部屋として設けられている。よって、この第3電気接続室321dにおいては、第3回路保護部品EP3が第3電気部品収容室324に収容されることによって、この第3回路保護部品EP3の端子接続部に対して第3配線接続体312Cが嵌入接続される。
本変形例の電気接続構造体4は、主バスバ310で形成されている配線経路を追加させるための回路追加構造330を備える(図36、図37、図39及び図40)。その回路追加構造330は、導電性の副バスバ340Aを用いて、追加電気部品EPxの配線経路を追加させる。
本変形例の副バスバ340Aは、金属等の導電性材料で成形される。この例示では、銅板等の金属板を母材にして板状にプレス成形されている。この例示では、追加電気部品EPxとして、第1回路保護部品EP1を追加させる。よって、副バスバ340Aには、追加配線経路に対応させた第1回路保護部品EP1の電気接続対象たる追加配線接続体341Aが設けられる(図36、図37、図39及び図40)。副バスバ340Aは、1つ又は複数の追加配線接続体341Aを有する。追加配線接続体341Aは、音叉端子形状に形成されている。この例示の副バスバ340Aは、同一平面上で略等間隔に並べられ且つ嵌入口を同じ向きに向けた複数の追加配線接続体341Aの組み合わせを有しており、それぞれの追加配線接続体341Aが矩形の平板状の連結体342によって繋がれている(図39及び図40)。
回路追加構造330は、その副バスバ340Aを主バスバ310に対して電気接続させることが可能なバスバ間接続構造332を備える(図36、図37、図39及び図40)。本変形例のバスバ間接続構造332は、主バスバ310と副バスバ340Aとの間に介在させて、これらを連結させる接続バスバ350を備える。その接続バスバ350は、金属等の導電性材料で成形される。この例示では、銅板等の金属板を母材にして板状にプレス成形されている。
バスバ間接続構造332は、主バスバ310が有し、接続バスバ350を介して副バスバ340Aを電気接続させることが可能なバスバ間被接続体313と、接続バスバ350が有し、主バスバ310のバスバ間被接続体313に物理的且つ電気的に接続させることが可能なバスバ間接続体351と、を備える(図39及び図40)。この例示のバスバ間接続体351は、例えば、バスバ間被接続体313を嵌入させる雌端子形状のものとして、又は、バスバ間被接続体313に巻き付けて加締め圧着させる2つのバレル片部を有するものとして形成する。
更に、このバスバ間接続構造332は、接続バスバ350が有し、副バスバ340Aを物理的且つ電気的に接続させることが可能なバスバ間被接続体352と、副バスバ340Aが有し、接続バスバ350のバスバ間被接続体352に物理的且つ電気的に接続させることが可能なバスバ間接続体343と、を備える(図39及び図40)。この例示の接続バスバ350においては、矩形の平板部をバスバ間被接続体352として利用している。また、副バスバ340Aにおいては、連結体342を間に挟んでそれぞれの追加配線接続体341Aとは逆側にバスバ間接続体343を設けている。この例示のバスバ間接続体343は、例えば、実施形態のバスバ間接続体42の第1及び第2の押圧部42a,42bと同様の形状から成る第1及び第2の押圧部343a,343bと、バスバ間接続体42の第3押圧部42cと同様の形状から成る第3及び第4の押圧部343c,343dと、を有する。第1及び第2の押圧部343a,343bは、互いに間隔を空けて一列に並べられている。また、第3及び第4の押圧部343c,343dは、互いに間隔を空けて一列に並べられている。このバスバ間接続体343においては、第1押圧部343aと第2押圧部343bとの間に第3及び第4の押圧部343c,343dを配置している。このバスバ間接続体343は、第1及び第2の押圧部343a,343bと第3及び第4の押圧部343c,343dとでバスバ間被接続体352を挟持させることによって、副バスバ340Aを接続バスバ350に対して物理的且つ電気的に接続させる。
ここで、接続バスバ350は、バスバ間接続体351とバスバ間被接続体352との間に、追加配線接続体353を1つ又は複数有している(図36、図37、図39及び図40)。この例示の接続バスバ350には、追加配線接続体353が1つ形成されている。また、この例示の追加配線接続体353は、第2回路保護部品EP2に対して物理的且つ電気的に接続させるべく、雄タブ端子形状に形成している。
本変形例の回路追加構造330は、接続バスバ350が収容され且つ保持される絶縁性の追加電気配線ブロック360と、副バスバ340Aが収容され且つ保持され、この副バスバ340Aと共に追加電気配線ブロック360に収容され且つ保持される絶縁性の追加電気配線ブロック(以下、「副電気配線ブロック」という。370Aと、を備える(図36及び図37)。その追加電気配線ブロック360と副電気配線ブロック370Aは、合成樹脂等の絶縁性材料で成形される。
追加電気配線ブロック360は、接続バスバ350が収容され且つ保持されるバスバ収容室361(図36及び図37)と、副電気配線ブロック370Aが収容され且つ保持されるブロック収容室362(図36)と、を有する。そのバスバ収容室361とブロック収容室362は、互いに連通させる。よって、この追加電気配線ブロック360においては、バスバ収容室361に収容された接続バスバ350と副電気配線ブロック370Aと共にブロック収容室362収容された副バスバ340Aとを、バスバ間被接続体352とバスバ間接続体343とを介して物理的且つ電気的に接続させることができる。
更に、この追加電気配線ブロック360は、電気配線ブロック320の接続部収容室325に収容されるブロック接続体363を有する(図36)。接続バスバ350においては、バスバ収容室361に収容されている状態で、バスバ間接続体351がブロック接続体363の外方に突出させられている。
また更に、この追加電気配線ブロック360は、追加配線経路に対応させた第2回路保護部品EP2が収容され且つ保持される追加電気部品収容室364を有する(図36及び図37)。
副電気配線ブロック370Aは、副バスバ340Aが収容され且つ保持されるバスバ収容室(副バスバ収容室)371Aを有する(図37)。そのバスバ収容室371Aには、接続バスバ350のバスバ間被接続体352も収容される。よって、このバスバ収容室371Aにおいては、副バスバ340Aのバスバ間接続体343とバスバ間被接続体352とが物理的且つ電気的に接続されている。
更に、この副電気配線ブロック370Aは、追加配線経路に対応させた第1回路保護部品EP1が収容され且つ保持される第1回路保護部品EP1毎の追加電気部品収容室372Aを有する(図36)。
本変形例の回路追加構造330は、副バスバ340Aにおける追加配線接続体341Aの収容が可能な追加電気接続室333Aを備える(図37)。その追加電気接続室333Aは、追加配線接続体341A毎に設けられている。この追加電気接続室333Aは、バスバ収容室371Aに形成されている。この追加電気接続室333Aにおいては、追加電気部品収容室372Aに収容された第1回路保護部品EP1の端子接続部EP1aが挿入され、その挿入された端子接続部EP1aが追加配線接続体341Aに嵌入接続される。
また、本変形例の回路追加構造330は、接続バスバ350における追加配線接続体353の収容が可能な追加電気接続室334も備えている(図36及び図37)。その追加電気接続室334は、バスバ収容室361と追加電気部品収容室364の一部分であり、このバスバ収容室361と追加電気部品収容室364とで共用している部屋として設けられている。よって、この追加電気接続室334においては、第2回路保護部品EP2が追加電気部品収容室364に収容されることによって、この第2回路保護部品EP2の端子接続部に対して追加配線接続体353が嵌入接続される。
以上示した電気接続構造体4は、主バスバ310の配線経路のみで電源側と電気部品EPとを電気接続させることができる(図41)。また、この電気接続構造体4は、第1回路保護部品EP1の配線経路を主バスバ310に追加したい場合(図38)、主バスバ310と副バスバ340Aを接続バスバ350で接続し、主バスバ310を電気配線ブロック320に収容しながら、副バスバ340Aと接続バスバ350を追加電気配線ブロック360と副電気配線ブロック370Aに収容するだけの簡便な作業で、第1回路保護部品EP1の配線経路を追加することができる。例えば、この電気接続構造体3は、既存の主バスバ310をそのまま残し、その既存の主バスバ310に副バスバ340Aを接続するだけで、追加電気部品の配線経路を追加することができる。このように、本変形例の電気接続構造体4は、簡便に配線経路を追加することができる。よって、この電気接続構造体4は、多様な配線経路のものを安価に構築することができる。また、本変形例の電気接続箱BとワイヤハーネスWHは、その電気接続構造体4を包含するものであり、この電気接続構造体4によって得られるものと同様の効果を奏することができる。
ここで、本変形例の電気接続構造体4、電気接続箱B及びワイヤハーネスWHは、副バスバ340Aと副電気配線ブロック370Aを下記のものに置き換えるだけで、別の追加電気部品EPxの配線経路を追加させることができる。
例えば、電気接続構造体4においては、第2回路保護部品EP2の配線経路を主バスバ310に追加したい場合(図42及び図43)、副バスバ340Aと副電気配線ブロック370Aを、副バスバ340Bと副電気配線ブロック370Bに置き換えればよい。
副バスバ340Bは、追加配線接続体341Bを1つ又は複数有するものである(図42)。その追加配線接続体341Bは、追加配線経路に対応させた第2回路保護部品EP2の電気接続対象であり、雄タブ端子形状に形成されている。この例示の副バスバ340Bは、副バスバ340Aにおいて、それぞれの追加配線接続体341Aを2つの追加配線接続体341Bに変更したものに相当する。
副電気配線ブロック370Bは、追加電気部品収容室372Bを1つ又は複数有し、かつ、追加電気接続室333Bを1つ又は複数有するものである(図44)。この例示の副電気配線ブロック370Bは、副電気配線ブロック370Aにおいて、バスバ収容室(副バスバ収容室)371Aをバスバ収容室(副バスバ収容室)371Bに変更し、かつ、それぞれの追加電気部品収容室372Aを2つの追加電気部品収容室372Bに変更し、かつ、それぞれの追加電気接続室333Aを2つの追加電気接続室333Bに変更したものに相当する。バスバ収容室371Bは、副バスバ340Bが収容され且つ保持される部屋であり、接続バスバ350のバスバ間被接続体352も収容される。追加電気部品収容室372Bは、追加配線経路に対応させた第2回路保護部品EP2が収容され且つ保持される第2回路保護部品EP2毎の部屋である。追加電気接続室333Bは、副バスバ340Bにおける追加配線接続体341Bの収容が可能な部屋である。この追加電気接続室333Bは、追加配線接続体341B毎に設けられている。この追加電気接続室333Bは、バスバ収容室371Bと追加電気部品収容室372Bの一部分であり、このバスバ収容室371Bと追加電気部品収容室372Bとで共用している部屋として設けられている。よって、この追加電気接続室333Bにおいては、第2回路保護部品EP2が追加電気部品収容室372Bに収容されることによって、この第2回路保護部品EP2の端子接続部に対して追加配線接続体341Bが嵌入接続される。
また、この電気接続構造体4においては、第1回路保護部品EP1と第2回路保護部品EP2の双方の配線経路を主バスバ310に追加したい場合(図45及び図46)、副バスバ340Aと副電気配線ブロック370Aを、副バスバ340Cと副電気配線ブロック370Cに置き換えればよい。
副バスバ340Cは、追加配線接続体341Aと追加配線接続体341Bを少なくとも1つずつ有するものである(図45)。この例示の副バスバ340Cは、副バスバ340Aにおいて、それぞれの追加配線接続体341Aの内の隣り合う2つを1つの追加配線接続体341Bに変更したものに相当する。
副電気配線ブロック370Cは、追加電気部品収容室372Aと追加電気部品収容室372Bを少なくとも1つずつ有し、かつ、追加電気接続室333Aと追加電気接続室333Bを少なくとも1つずつ有するものである(図47)。この例示の副電気配線ブロック370Cは、副電気配線ブロック370Aにおいて、バスバ収容室(副バスバ収容室)371Aをバスバ収容室(副バスバ収容室)371Cに変更し、かつ、それぞれの追加電気部品収容室372Aの内の隣り合う2つを追加電気部品収容室372Bに変更し、かつ、それぞれの追加電気接続室333Aの内の隣り合う2つを追加電気接続室333Bに変更したものに相当する)。バスバ収容室371Cは、副バスバ340Cが収容され且つ保持される部屋であり、接続バスバ350のバスバ間被接続体352も収容される。
また、この電気接続構造体4においては、第3回路保護部品EP3の配線経路を主バスバ310に追加したい場合(図48及び図49)、副バスバ340Aと副電気配線ブロック370Aを、副バスバ340Dと副電気配線ブロック370Dに置き換えればよい。
副バスバ340Dは、追加配線接続体341Dを1つ又は複数有するものである(図48)。その追加配線接続体341Dは、追加配線経路に対応させた第3回路保護部品EP3の電気接続対象であり、雄タブ端子形状に形成されている。この例示の副バスバ340Dは、副バスバ340Aにおいて、それぞれの追加配線接続体341Aを複数の追加配線接続体341Dに変更したものに相当する)。この例示の副バスバ340Dには、3つの追加配線接続体341Dが形成されている。
副電気配線ブロック370Dは、追加電気部品収容室372Dを1つ又は複数有し、かつ、追加電気接続室333Dを1つ又は複数有するものである(図50)。この例示の副電気配線ブロック370Dは、副電気配線ブロック370Aにおいて、バスバ収容室(副バスバ収容室)371Aをバスバ収容室(副バスバ収容室)371Dに変更し、かつ、それぞれの追加電気部品収容室372Aを1つの追加電気部品収容室372Dに変更し、かつ、それぞれの追加電気接続室333Aを1つの追加電気接続室333Dに変更したものに相当する。バスバ収容室371Dは、副バスバ340Dが収容され且つ保持される部屋であり、接続バスバ350のバスバ間被接続体352も収容される。追加電気部品収容室372Dは、追加配線経路に対応させた第3回路保護部品EP3が収容され且つ保持される第3回路保護部品EP3毎の部屋である。追加電気接続室333Dは、副バスバ340Dにおける追加配線接続体341Dの収容が可能な部屋であり、第3回路保護部品EP3に電気接続させる全ての追加配線接続体341Dが収容される。この追加電気接続室333Dは、バスバ収容室371Dと追加電気部品収容室372Dの一部分であり、このバスバ収容室371Dと追加電気部品収容室372Dとで共用している部屋として設けられている。よって、この追加電気接続室333Dにおいては、第3回路保護部品EP3が追加電気部品収容室372Dに収容されることによって、この第3回路保護部品EP3の端子接続部に対して追加配線接続体341Dが嵌入接続される。
このように、本変形例の電気接続構造体4、電気接続箱B及びワイヤハーネスWHは、対となる副バスバ(340A、340B,340C,340D)と副電気配線ブロック(370A、370B,370C,370D)の組み合わせを変更するだけで、様々な追加電気部品EPxに対応させた配線経路を追加させることができる。従って、本変形例の電気接続構造体4、電気接続箱B及びワイヤハーネスWHは、より多様な配線経路のものを安価に構築することができる。
ここで、本変形例の電気接続構造体4、電気接続箱B及びワイヤハーネスWHにおいても、追加電気接続室333Aは、実施形態の第1追加電気接続室33Aと同じように、副バスバ340A,340Cが用いられないときに、第3電線We3の端末の端子金具T3を収容し得るものとして形成してもよい。
また、本変形例の電気接続箱Bにおいても、筐体B0は、電気配線ブロック320と追加電気配線ブロック360と副電気配線ブロック370A(370B,370C,370D)とが一体になって成形された1つの部品として用意されたものであってもよい。
1,2,3,4 電気接続構造体
10,310 主バスバ
12 配線接続体
12A,312A 第1配線接続体
12B,312B 第2配線接続体
17A,17B,313 バスバ間被接続体
20,320 電気配線ブロック
21b,321b 第1電気接続室
21c,321c 第2電気接続室
30,130,230,330 回路追加構造
31,140,340A、340B,340C,340D 副バスバ
32,132,232,332 バスバ間接続構造
33,333A,333B,333D,334 追加電気接続室
33A,133 第1追加電気接続室
33B,134 第2追加電気接続室
40,240 第1副バスバ
41,241 追加配線接続体
50,250 第2副バスバ
51,251 追加配線接続体
141 第1追加配線接続体
142 第2追加配線接続体
160,360 追加電気配線ブロック
312C 第3配線接続体
321d 第3電気接続室
341A,341B,341D,353 追加配線接続体
370A,370B,370C,370D 副電気配線ブロック(追加電気配線ブロック)
B 電気接続箱
B0 筐体
EP 電気部品
EPx 追加電気部品
T3 端子金具
We1 第1電線
We2 第2電線
We3 第3電線
WH ワイヤハーネス

Claims (7)

  1. 配線経路に対応させた電気部品の電気接続対象たる配線接続体を有する導電性の主バスバと、
    前記配線接続体が収容される電気接続室を有する絶縁性の電気配線ブロックと、
    前記配線経路を追加させる際に用いる回路追加構造と、
    を備え、
    前記回路追加構造は、追加配線経路に対応させた追加電気部品の電気接続対象たる追加配線接続体が設けられた導電性の副バスバと、前記副バスバを前記主バスバに対して電気接続させることが可能なバスバ間接続構造と、前記追加配線接続体の収容が可能な追加電気接続室と、を備え、
    前記バスバ間接続構造は、前記主バスバが有し、前記副バスバを電気接続させることが可能なバスバ間被接続体と、前記副バスバが有し、前記バスバ間被接続体に物理的且つ電気的に接続させるバスバ間接続体と、を備え、
    前記バスバ間接続体は、前記バスバ間被接続体を挟み込む第1から第3の押圧部を少なくとも有し、かつ、前記第3押圧部の撓みに伴う反力で前記第1及び第2の押圧部と前記第3押圧部との間に前記バスバ間被接続体を挟持することを特徴とした電気接続構造体。
  2. 前記追加電気接続室は、前記電気配線ブロックに設けることを特徴とした請求項1に記載の電気接続構造体。
  3. 前記回路追加構造は、前記追加電気接続室を有する絶縁性の追加電気配線ブロックを備えることを特徴とした請求項1又は2に記載の電気接続構造体。
  4. 前記追加電気接続室は、前記副バスバが用いられないときに、電線の端末に物理的且つ電気的に接続された端子金具を収容し得るものとして形成することを特徴とした請求項1,2又は3に記載の電気接続構造体。
  5. 配線経路に対応させた電気部品の電気接続対象たる配線接続体を有する導電性の主バスバと、
    前記配線接続体が収容される電気接続室を有する絶縁性の電気配線ブロックと、
    前記電気配線ブロックが収容される絶縁性の筐体と、
    前記配線経路を追加させる際に用いる回路追加構造と、
    を備え、
    前記回路追加構造は、追加配線経路に対応させた追加電気部品の電気接続対象たる追加配線接続体が設けられた導電性の副バスバと、前記副バスバを前記主バスバに対して電気接続させることが可能なバスバ間接続構造と、前記追加配線接続体の収容が可能な追加電気接続室と、を備え、
    前記バスバ間接続構造は、前記主バスバが有し、前記副バスバを電気接続させることが可能なバスバ間被接続体と、前記副バスバが有し、前記バスバ間被接続体に物理的且つ電気的に接続させるバスバ間接続体と、を備え、
    前記バスバ間接続体は、前記バスバ間被接続体を挟み込む第1から第3の押圧部を少なくとも有し、かつ、前記第3押圧部の撓みに伴う反力で前記第1及び第2の押圧部と前記第3押圧部との間に前記バスバ間被接続体を挟持することを特徴とした電気接続箱。
  6. 配線経路に対応させた電気部品の電気接続対象たる配線接続体を有する導電性の主バスバと、
    前記配線接続体が収容される電気接続室を有する絶縁性の筐体と、
    前記配線経路を追加させる際に用いる回路追加構造と、
    を備え、
    前記回路追加構造は、追加配線経路に対応させた追加電気部品の電気接続対象たる追加配線接続体が設けられた導電性の副バスバと、前記副バスバを前記主バスバに対して電気接続させることが可能なバスバ間接続構造と、前記追加配線接続体の収容が可能な追加電気接続室と、を備え、
    前記バスバ間接続構造は、前記主バスバが有し、前記副バスバを電気接続させることが可能なバスバ間被接続体と、前記副バスバが有し、前記バスバ間被接続体に物理的且つ電気的に接続させるバスバ間接続体と、を備え、
    前記バスバ間接続体は、前記バスバ間被接続体を挟み込む第1から第3の押圧部を少なくとも有し、かつ、前記第3押圧部の撓みに伴う反力で前記第1及び第2の押圧部と前記第3押圧部との間に前記バスバ間被接続体を挟持することを特徴とした電気接続箱。
  7. 配線経路に対応させた電気部品の電気接続対象たる配線接続体を有する導電性の主バスバと、
    前記主バスバに対して電気接続される第1電線と、
    前記電気部品に対して電気接続される第2電線と、
    前記配線接続体が収容される電気接続室を有する絶縁性の電気配線ブロックと、
    前記配線経路を追加させる際に用いる回路追加構造と、
    を備え、
    前記回路追加構造は、追加配線経路に対応させた追加電気部品の電気接続対象たる追加配線接続体が設けられた導電性の副バスバと、前記副バスバを前記主バスバに対して電気接続させることが可能なバスバ間接続構造と、前記追加配線接続体の収容が可能な追加電気接続室と、を備え、
    前記バスバ間接続構造は、前記主バスバが有し、前記副バスバを電気接続させることが可能なバスバ間被接続体と、前記副バスバが有し、前記バスバ間被接続体に物理的且つ電気的に接続させるバスバ間接続体と、を備え、
    前記バスバ間接続体は、前記バスバ間被接続体を挟み込む第1から第3の押圧部を少なくとも有し、かつ、前記第3押圧部の撓みに伴う反力で前記第1及び第2の押圧部と前記第3押圧部との間に前記バスバ間被接続体を挟持することを特徴としたワイヤハーネス。
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