以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断装置1の機能構成の例を示す図である。図1に示されるように、超音波診断装置1は、装置本体10、超音波プローブ70、ディスプレイ50、及び入力装置60を備える。装置本体10は、ネットワーク100を介して外部装置40と接続される。また、装置本体10は、ディスプレイ50、及び入力装置60と接続される。
超音波プローブ70は、例えば、複数の圧電振動子が所定の方向に沿って配列された1Dアレイプローブ、複数の圧電振動子が二次元マトリックス状に配列された2Dアレイプローブ、又は圧電振動子列をその配列方向と直交する方向に機械的に煽りながら超音波走査を実行可能なメカニカル4Dプローブ等である。
超音波プローブ70は、複数の圧電振動子、圧電振動子に設けられる整合層、及び圧電振動子から後方への超音波の伝播を防止するバッキング材等を有する。超音波プローブ70は、装置本体10と着脱自在に接続される。複数の圧電振動子は、装置本体10が有する超音波送信回路11から供給される駆動信号に基づき超音波を発生する。また、超音波プローブ70には、オフセット処理や、超音波画像のフリーズ等の際に押下されるボタンが配置されてもよい。
超音波プローブ70から被検体Pに超音波が送信されると、送信された超音波は、被検体Pの体内組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波(エコー)として超音波プローブ70が有する複数の圧電振動子にて受信される。超音波プローブ70は、受信した反射波を電気信号(反射波信号)に変換する。なお、反射波信号は、エコー信号と換言してもよい。反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。なお、送信された超音波パルスが移動している血流や心臓壁等の表面で反射された場合の反射波信号は、ドプラ効果により、移動体の超音波送信方向に対する速度成分に依存して周波数偏移を受ける。
図1に示される装置本体10は、超音波プローブ70から出力される反射波信号に基づいて超音波画像を生成する装置である。装置本体10は、図1に示されるように、超音波送信回路11、超音波受信回路12、信号処理回路13、画像生成回路15、内部記憶回路17、画像メモリ18、パラメータメモリ19、画像データベース20、入力インタフェース21、通信インタフェース22、制御回路23、ホストコンピュータ24、及びスイッチング電源25を含む。
超音波送信回路11は、超音波プローブ70に駆動信号を供給するプロセッサである。超音波送信回路11は、例えば、トリガ発生回路、遅延回路、及びパルサ回路等により実現される。トリガ発生回路は、制御回路23の制御の下、所定のレート周波数、すなわちパルス繰り返し周波数(PRF:Pulse Repetition Frequency)で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返し発生する。遅延回路は、超音波プローブ70から発生される超音波をビーム状に集束して送信指向性を決定するために必要な圧電振動子毎の遅延時間を、トリガ発生回路が発生する各レートパルスに対して与える。パルサ回路は、制御回路23の制御の下、レートパルスに基づくタイミングで、超音波プローブ70に駆動信号(駆動パルス)を印加する。遅延回路により各レートパルスに対し与える遅延時間を変化させることで、圧電振動子面からの送信方向が任意に調整可能となる。
超音波受信回路12は、超音波プローブ70から出力される反射波信号に対して各種処理を施し、デジタル化された反射波信号(以下、受信信号と称する)を生成するプロセッサである。超音波受信回路12は、例えば、アンプ回路、A/D変換器、受信遅延回路、及び加算器等により実現される。アンプ回路は、超音波プローブ70から出力される反射波信号をチャンネルごとに増幅してゲイン補正処理を行なう。A/D変換器は、ゲイン補正された反射波信号をデジタル信号に変換する。受信遅延回路は、デジタル信号に受信指向性を決定するのに必要な遅延時間を与える。加算器は、遅延時間が与えられた複数のデジタル信号を加算する。加算器の加算処理により、受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調された受信信号が発生する。この受信信号には、組織間の音響インピーダンスの差を反映した振幅情報と、生体組織の動き、例えば運動又は移動速度等を反映した位相情報とが含まれる。
信号処理回路13は、超音波受信回路12から受け取った受信信号に対して各種の信号処理を行うプロセッサである。信号処理回路13は、超音波受信回路12から受け取った受信信号に対して包絡線検波処理、及び対数増幅処理等を施し、信号強度が輝度の明るさで表現されるデータ(Bモードデータ)を生成する。生成されたBモードデータは、2次元的な超音波走査線上のBモードRAWデータとして不図示のRAWデータメモリに記憶される。
また、信号処理回路13は、超音波受信回路12から受け取った受信信号に対して周波数解析を施して血流信号を抽出し、血流信号から平均速度、分散、及びパワー等の情報を多点について抽出したデータ(ドプラデータ)を生成する。生成されたドプラデータは、2次元的な超音波走査線上のドプラRAWデータとして不図示のRAWデータメモリに記憶される。
画像生成回路15は、信号処理回路13により生成されたデータに基づき、各種超音波画像データを生成可能なプロセッサである。画像生成回路15は、RAWデータメモリに記憶されたBモードRAWデータに基づいてBモード画像データを生成する。Bモード画像データに基づくBモード画像は、例えば被検体P内の構造物の形態を表す。Bモード画像データは、音波の集束等の超音波プローブの特性や超音波ビーム(例えば、送受信ビーム)の音場特性等が反映された画素値(輝度値)を有する。例えば、Bモード画像データにおいて、被走査領域において超音波のフォーカス付近では、非フォーカス部分よりも相対的に高輝度となる。
画像生成回路15は、RAWデータメモリに記憶されたドプラRAWデータに基づいて、移動体情報を表すドプラ画像データを生成する。ドプラ画像データは、速度画像データ、分散画像データ、パワー画像データ、又は、これらを組み合わせた画像データである。
画像生成回路15は、超音波走査の走査線信号列を、例えば、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用の超音波画像データを生成する。具体的には、画像生成回路15は、超音波走査の走査線信号列に対し、超音波プローブ70による超音波の走査形態に応じた座標変換を行うことで、表示用の超音波画像データを生成する。
なお、画像生成回路15は、生成した各種超音波画像データに対し、ダイナミックレンジ、輝度(ブライトネス)、コントラスト、γカーブ補正、及びRGB変換等の各種処理を実行してもよい。また、画像生成回路15は、生成した各種超音波画像データに、種々のパラメータの文字情報、目盛り、ボディマーク等の付帯情報を付加してもよい。
また、画像生成回路15は、操作者(例えば、術者)が入力インタフェース21により各種指示を入力するためのユーザインタフェース(GUI:Graphical User Interface)を生成し、GUIをディスプレイ50に表示させてもよい。ディスプレイ50としては、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は当技術分野で知られている他の任意のディスプレイが適宜利用可能である。なお、ディスプレイ50は、例えば報知部の機能を有してもよい。
内部記憶回路17は、例えば、磁気的若しくは光学的記録媒体、又は半導体メモリ等のプロセッサにより読み取り可能な記録媒体等を有する。内部記憶回路17は、例えば、超音波送受信を実現するための制御プログラム、画像処理を行うための制御プログラム、表示処理を行なうための制御プログラム、及び本実施形態に係る各種機能を実現するための制御プログラムを記憶している。
内部記憶回路17は、診断情報(例えば、患者ID、医師の所見等)、診断プロトコル、ボディマーク生成プログラム、及び映像化に用いるカラーデータの範囲を診断部位毎に予め設定する変換テーブル等のデータ群を記憶している。また、内部記憶回路17は、生体内の臓器の構造に関する解剖学図譜、例えば、アトラスを記憶してもよい。
内部記憶回路17は、入力インタフェース21を介して入力される記憶操作に従い、画像生成回路15で生成された各種超音波画像データを記憶する。なお、内部記憶回路17は、入力インタフェース21を介して入力される記憶操作に従い、画像生成回路15で生成された各種超音波画像データを、操作順番及び操作時間を含めて記憶してもよい。内部記憶回路17は、記憶しているデータを、通信インタフェース22を介して外部装置へ転送することも可能である。
画像メモリ18は、例えば、磁気的若しくは光学的記録媒体、又は半導体メモリ等のプロセッサにより読み取り可能な記録媒体等を有する。画像メモリ18は、画像生成回路15が生成した表示用の画像データを記憶する。ここで記憶される画像データは、例えば、実際にディスプレイ50に表示される画像を表す画像データである。画像メモリ18は、入力インタフェース21を介して入力されるフリーズ操作直前の複数フレームに対応する画像データを記憶する。画像メモリ18に記憶されている画像データは、例えば、連続表示(シネ表示)される。なお、ディスプレイ50に表示される画像には、例えば、超音波スキャンにより取得された超音波画像データに基づく画像、並びに、CT(Computed Tomography)画像データ、MR(Magnetic Resonance)画像データ、X線画像データ、及びPET画像データ等の他のモダリティにより取得された医用画像データに基づく画像が含まれる場合がある。
また、画像メモリ18は、信号処理回路13が生成したデータを記憶することも可能である。画像メモリ18が記憶するBモードデータ、又はドプラデータは、例えば、診断の後に操作者が呼び出すことが可能となっており、画像生成回路15を経由して表示用の超音波画像データとなる。
パラメータメモリ19は、例えば、半導体メモリ等のプロセッサにより高速に読み取り可能な記録媒体等を有する。パラメータメモリ19は、例えば、メインメモリ等である。パラメータメモリ19は、超音波スキャンを実施するために必要なパラメータ(以下、制御パラメータと称する)を記憶する。制御パラメータには、例えば、フレーム情報、ベクトル情報、ビーム情報、送信素子位置、送信遅延、送信開口、受信素子位置、受信遅延、受信開口、ヘッダ情報、デジタルフィルタ係数、プローブ選択データ、及びゲインデータ等が含まれる。
画像データベース20は、外部装置40から転送される画像データを記憶する。例えば、画像データベース20は、過去の診察において取得された同一患者に関する過去画像データを、外部装置40から取得して記憶する。過去画像データには、超音波画像データ、CT画像データ、MR画像データ、PET(Positron Emission Tomography)-CT画像データ、PET-MR画像データ及びX線画像データが含まれる。また、過去画像データは、例えばボリュームデータ、及びレンダリング画像データとして記憶されている。
なお、画像データベース20は、MO、CD-R、DVD等の記録媒体(メディア)に記録された画像データを読み込むことで、所望の画像データを格納してもよい。
入力インタフェース21は、入力装置60を介して、操作者からの各種指示を受け付ける。入力装置60には、例えば、マウス、キーボード、パネルスイッチ、スライダースイッチ、ダイヤルスイッチ、トラックボール、ロータリーエンコーダ、操作パネル及びタッチコマンドスクリーン(TCS)等が含まれる。また、入力装置60には、超音波の送受信方式、及び受信信号の処理方式等を含む各種撮像モードを切り替えるためのスイッチ群が含まれる。スイッチ群は、ダイヤルスイッチ、及び/又はトラックボール等の機械的なデバイスのみならず、TCS上に表示される操作パネル画像、又は、外部装置40におけるセカンドコンソール上に表示される操作パネル画像等のいずれであってもよい。
入力インタフェース21は、例えばバスを介してホストコンピュータ24に接続され、操作者から入力される操作指示を電気信号へ変換し、電気信号をホストコンピュータ24へ出力する。なお、本明細書において入力インタフェース21は、マウス及びキーボード等の物理的な操作部品と接続するものだけに限られない。例えば、超音波診断装置1とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される操作指示に対応する電気信号を無線信号として受け取り、この電気信号をホストコンピュータ24へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース21の例に含まれる。
通信インタフェース22は、ネットワーク100等を介して外部装置40と接続され、外部装置40との間でデータ通信を行う。外部装置40は、例えば、各種の医用画像のデータを管理するシステムであるPACS(Picture Archiving and Communication System)のデータベース、医用画像が添付された電子カルテを管理する電子カルテシステムのデータベース等である。また、外部装置40は、例えば、X線CT装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、核医学診断装置、及びX線診断装置等、本実施形態に係る超音波診断装置1以外の各種医用画像診断装置である。なお、外部装置40との通信の規格は、如何なる規格であっても良いが、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication Medicine)が挙げられる。
制御回路23は、例えば、超音波スキャンに関する動作を制御するプロセッサである。制御回路23は、内部記憶回路17に記憶されている動作プログラムを実行することで、この動作プログラムに対応する機能を実現する。具体的には、制御回路23は、システム制御機能231、及びスイッチング周波数制御機能233を有する。
なお、システム制御機能231、及びスイッチング周波数制御機能233は、内部記憶回路17に記憶される制御プログラムとして組み込まれることに限定されない。システム制御機能231、及びスイッチング周波数制御機能233は、例えば、制御回路23内に組み込まれていてもよい。また、システム制御機能231、及びスイッチング周波数制御機能233は、例えば、装置本体10に、各機能を実行可能な専用のハードウェア回路として組み込まれていてもよい。
システム制御機能231は、ホストコンピュータ24からの各種指示に基づいて各種動作を実施する機能である。システム制御機能231が実行されると、制御回路23は、例えば、ホストコンピュータ24から各撮像モードの超音波スキャンを開始する開始指示を受け付ける。このとき、制御回路23は、ビーム数、フレームレート、及び深さ等についても入力情報として受け付ける。制御回路23は、受け付けた開始指示、ビーム数、フレームレート、及び深さ等に基づいて、所定のPRFの超音波パルスを生成する。
制御回路23は、受け付けた入力情報に基づいて、超音波送信回路11、及び超音波受信回路12に対する制御パラメータを設定する。具体的には、例えば、制御回路23は、パラメータメモリ19から送信位置情報、送信開口、及び送信遅延等を読み出し、読み出した送信位置情報、送信開口、及び送信遅延等を、生成したPRFの値とともに超音波送信回路11に設定する。また、制御回路23は、パラメータメモリ19から受信開口、及び受信遅延等を読み出し、読み出した受信開口、及び受信遅延等を超音波受信回路12に設定する。
制御回路23は、設定した制御パラメータに基づいて超音波送信回路11、及び超音波受信回路12を制御し、各撮像モードに応じた超音波スキャンを実行する。具体的には、例えば、Bモードの超音波スキャンを開始する開始指示をホストコンピュータ24から受信している場合、制御回路23は、超音波送信回路11、及び超音波受信回路12を制御し、Bモードスキャンを実行する。また、例えば、Mモードの超音波スキャンを開始する開始指示をホストコンピュータ24から受信している場合、制御回路23は、超音波送信回路11、及び超音波受信回路12を制御し、Mモードスキャンを実行する。
制御回路23は、例えば、Bモードが選択された状態で、パルスインバージョン(PI:Pulse inversion)を実施する旨の実施指示をホストコンピュータ24から受け付けると、超音波送信回路11、及び超音波受信回路12を制御し、以下のようなBモードスキャンを繰り返し行う。すなわち、制御回路23は、超音波送信回路11を制御し、超音波プローブ70から被検体Pに向けて、同一方向に続けて位相がお互いに180度異なる2回の超音波を送信する。そして、制御回路23は、超音波受信回路12を制御し、この2回の超音波送信に対して生成された2つの反射波信号を受信し、受信した2つの反射波信号に対して各種処理を施し、位相がお互いに180度異なる2つの受信信号を生成する。
また、制御回路23は、例えば、Bモードが選択された状態で、コンビネーションフォーカスを実施する旨の実施指示をホストコンピュータ24から受け付けると、超音波送信回路11、及び超音波受信回路12を制御し、以下のようなBモードスキャンを繰り返し行う。すなわち、制御回路23は、超音波送信回路11を制御し、超音波プローブ70から被検体Pに向けて、同一方向に、かつ、複数の送信フォーカスに対し、複数回の超音波を送信する。そして、制御回路23は、超音波受信回路12を制御し、この複数回の超音波送信に対して生成された複数の反射波信号を受信し、受信した複数の反射波信号に対して各種処理を施し、送信フォーカスの異なる複数の受信信号を生成する。
スイッチング周波数制御機能233は、後述するスイッチング電源25のスイッチング動作のタイミングを決定するスイッチング周波数を制御する機能である。この機能は、所定の周波数のスイッチングクロックを生成し、生成したスイッチングクロックをスイッチング電源25へ供給する機能と換言可能である。スイッチング周波数制御機能233が実行されると、制御回路23は、PRFとスイッチング周波数との位相差が分散するように、スイッチング周波数を制御する。例えば、制御回路23は、PRFに対応するパルス繰り返し間隔(PRI:Pulse Repetition Interval)に基づく周期で、スイッチング周波数を徐々に変更する。具体的には、制御回路23は、繰り返し周期毎に、予め設定される変更幅、例えば変更前のスイッチング周波数の1%ずつスイッチング周波数を変更する。変更幅は、例えば、スイッチング電源25が供給する出力電圧が不安定にならない程度の幅である。制御回路23は、例えば入力インタフェース21を介して任意の値を受け付け、受け付けた値を変更幅として設定することができる。スイッチング周波数の変更幅は、1%に限定されず、例えば0.5%、及び2%等であってもよい。
ホストコンピュータ24は、プロセッサを有し、超音波診断装置1の中枢として機能する。ホストコンピュータ24は、入力インタフェース21を介して、操作者等からの各種指示を受け付ける。ホストコンピュータ24は、受け付けた各種指示を、制御回路23に入力する。また、ホストコンピュータ24は、受け付けた指示に応じて、信号処理回路13、及び画像生成回路15を制御し、超音波受信回路12で生成される受信信号に基づき、所定の超音波画像データを生成する。
ホストコンピュータ24は、例えば、入力インタフェース21を介し、Bモードが選択された状態で、パルスインバージョンを実施する旨の実施指示を受け付けると、受け付けた実施指示を制御回路23に入力する。ホストコンピュータ24は、信号処理回路13、及び画像生成回路15を制御し、例えば、超音波受信回路12により生成される2つの受信信号、すなわち位相がお互いに180度異なる2つの受信信号を加算する。これにより、基本波成分が抑制され、主に2次高調波成分に対応する高調波信号が生成される。そして、ホストコンピュータ24は、生成した高調波信号に基づいて超音波画像データを生成する。
また、ホストコンピュータ24は、例えば、入力インタフェース21を介し、Bモードが選択された状態で、コンビネーションフォーカスを実施する旨の実施指示を受け付けると、受け付けた実施指示を制御回路23に入力する。ホストコンピュータ24は、信号処理回路13、及び画像生成回路15を制御し、例えば、超音波受信回路12により生成される複数の受信信号、すなわち送信フォーカスの異なる複数の受信信号を加算する。これにより、浅い領域から深い領域までフォーカスされた受信信号が生成される。そして、ホストコンピュータ24は、生成した受信信号に基づいて超音波画像データを生成する。
ホストコンピュータ24は、生成した超音波画像データに基づく超音波画像をディスプレイ50に表示する。
スイッチング電源25は、例えばAC/DCコンバータ回路、又は、DC/DCコンバータ回路等を含む。スイッチング電源25は、制御回路23から供給されるスイッチングクロックに従い、トランジスタをON/OFFすることにより、不図示の商用電源から入力されるAC電圧、又は、DC電圧から所定の電圧値のDC電圧を生成する。スイッチング電源25は、生成したDC電圧を、超音波診断装置1が備える各回路、例えば、超音波送信回路11、及び超音波受信回路12等に供給する。
次に、本実施形態に係る制御回路23が有するスイッチング周波数制御機能233によるスイッチング周波数の制御方法の例について、図を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係るスイッチング周波数の制御方法の例を説明するための図である。以下の説明では、Bモードが選択された状態で、コンビネーションフォーカスを実施する旨の実施指示が入力され、4つの送信フォーカスに対してそれぞれBモードスキャンが実行されるものとする。また、スイッチング電源25の許容される周波数範囲は、400KHzから500KHzまでである場合を例として説明する。なお、送信フォーカスの数は、2以上の整数であればどのような値であっても構わない。
なお、本実施形態に係るスイッチング周波数の制御方法は、コンビネーションフォーカス法を利用したBモードスキャン以外でも適用可能である。例えば、本実施形態に係るスイッチング周波数の制御方法は、同じ方向(走査線)へ超音波を複数回送信して得られる複数のエコー信号を加算し、加算された複数のエコー信号に基づいて超音波画像データを生成する手法に適用可能である。すなわち、本実施形態に係るスイッチング周波数の制御方法は、例えば、コンビネーションフォーカス法を利用したMモードスキャン、パルスインバージョン法を利用したBモードスキャン、及びパルスインバージョン法を利用したMモードスキャン等に適用可能である。
超音波パルスの送信タイミングを規定するPRIは、例えば超音波送信回路11、及び超音波受信回路12等の動作周波数(以下、システムクロック周波数と称する。)に基づく周期のN(Nは正の整数)倍に設定される。Nは、例えば、システム変数と称され、超音波パルスを送受信する深さに応じて変動する変数である。以下の説明では、システムクロック周波数が、例えば、1.27MHzであるものとする。システムクロック周波数が1.27MHzであり、Bモードスキャンを実行する際のNを「20」とした場合、PRF Fpは、1.27MHz÷20=63.5KHzとなる。
図2では、スイッチング周波数Fs(KHz)、FsがPRF Fp(KHz)の整数倍となるシステム変数の最小値、及びFsの変更順序が示されている。FsがFpの整数倍となるシステム変数の最小値は、超音波画像上にスイッチングノイズが重畳され得るシステム変数のうち、最小の値を表す。図2において、スイッチング周波数の初期値は、444.4KHzに設定されているとする。スイッチング周波数の初期値は、例えば、入力インタフェース21を介して予め設定される。なお、スイッチング周波数:444.4KHzは、PRF:63.5KHzの整数倍である略7倍であるため、Bモードスキャン又はMモードスキャンで取得される超音波画像上に、スイッチングに起因するスイッチングノイズが表れる。
本実施形態に係る制御回路23は、初期値を中心として、例えば、プラスマイナスで略10%の範囲内に収まるようにスイッチング周波数の最大値、及び最小値を決定する。これにより、図2で示されるように、初期値:444.4KHzを中心として、スイッチング周波数の最大値は、例えば500KHzに決定される。また、スイッチング周波数の最小値は、例えば400KHzに決定される。
ところで、上記の設定を用いて一般的な超音波診断装置により4つの送信フォーカスを用いたコンビネーションフォーカスが実施されると、同一方向における4つの異なる深さから反射波信号がそれぞれ検出される。このとき、スイッチング周波数:444.4KHzは、PRF:63.5KHzの略整数倍である略7倍であるため、検出された4つの反射波信号には、同じ時相で発生したスイッチングノイズが含まれる。そのため、この4つの反射波信号に基づく受信信号が加算されると、4つの反射波信号に含まれるスイッチングノイズも同じ時相で加算され、生成されるBモード画像に表れるスイッチングノイズは顕著なものとなる。
そこで、本実施形態に係る制御回路23は、例えばPRIに基づく周期で、スイッチング周波数を予め設定された変更幅ずつ変更する。このとき、スイッチング周波数は、例えば、超音波パルスを送信するタイミングに基づいて変更される。なお、スイッチング周波数を変更するタイミングは、超音波パルスを送信するタイミングを基準とするものに限定されず、PRIに基づく周期に従っていれば任意の時点でよい。
図2に示される例では、制御回路23は、システム変数を20として設定したPRIに基づく周期で、スイッチング周波数を、例えば「444.4KHz→439.6KHz→434.8KHz→430.1KHz→425.5KHz→421.1KHz→416.7KHz→412.4KHz→408.2KHz→404.0KHz→400.0KHz→404.0KHz→408.2KHz→412.4KHz→416.7KHz→421.1KHz→425.5KHz→430.1KHz→434.8KHz→439.6KHz→444.4KHz→449.4KHz→454.5KHz→459.8KHz→465.1KHz→470.6KHz→476.2KHz→481.9KHz→487.8KHz→493.8KHz→500.0KHz→493.8KHz→487.8KHz→481.9KHz→476.2KHz→470.6KHz→465.1KHz→459.8KHz→454.5KHz→449.4KHz」のように、段階的に徐々に変更する。制御回路23は、このような変更制御を繰り返し実行する。
以上の制御方法によれば、PRIに基づく最初の周期においては、スイッチング周波数が444.4KHzのため、スイッチング周波数がPRF:63.5KHzの整数倍になる。一方、2番目以降の周期では、スイッチング周波数が444.4KHzとなる周期以外は、スイッチング周波数がPRFの整数倍にはならない。これにより、スイッチング周波数がPRFの整数倍になる周期が連続することがなくなる。つまり、例えば、パルスインバージョン法、又はコンビネーションフォーカス法等において、反射波信号に含まれるスイッチングノイズが同じ時相で加算されることを避けることが可能となる。
次に、本実施形態に係る超音波診断装置1の制御回路23がスイッチング周波数を変更する際の、超音波パルスの送信タイミングとスイッチングクロックの供給タイミングとの関係を、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る超音波パルスの送信タイミングとスイッチングクロックの供給タイミングとの関係の例を表すタイミングチャートである。図3に示される上段の波形は、設定されているPRIに従って送信される4つの超音波パルスの送信波形の例を表している。Tは、PRIにより規定される超音波パルスの送信タイミングを表している。
図3に示される下段の波形は、スイッチングクロックの送信波形を表している。t=t1、t=t2、t=t3、及びt=t4は、スイッチング周波数が変更される時点を表している。t=t1、t=t2、t=t3、及びt=t4は、例えば、対応する超音波パルスの送信タイミングTに基づいて設定される。なお、スイッチング周波数が変更される時点は、超音波パルスの送信タイミングTに基づく時点に限定されず、PRIに基づく周期に従っていれば任意の時点でよい。
図3によれば、制御回路23は、スイッチング周波数制御機能233を実行することにより、スイッチング周波数を、「444.4KHz→439.6KHz→434.8KHz→430.1KHz」と変更する。すなわち、制御回路23は、t=t1、t=t2、t=t3、及びt=t4の時点で、444.4KHzのスイッチングクロックS1、439.6KHzのスイッチングクロックS2、434.8KHzのスイッチングクロックS3、及び430.1KHzのスイッチングクロックS4をそれぞれ生成し、スイッチング電源25に供給する。
複数のスイッチング周波数において、整数倍されてスイッチング周波数と一致するPRFを決定するためのシステム変数はそれぞれ異なる。すなわち、FsがFpの整数倍となるシステム変数の最小値は、スイッチング周波数毎に異なる。具体的には、スイッチング周波数:444.4KHzに対するシステム変数の最小値は20、439.6KHzに対するシステム変数の最小値は26、434.8KHzに対するシステム変数の最小値は184、430.1KHzに対するシステム変数の最小値は62であり、それぞれ異なる。
図2を用いた上記の説明ではシステム変数が20と設定され、PRFが63.5KHzと設定されている。このため、超音波パルスの送信タイミングTに基づいてスイッチング周波数を予め設定された変更幅ずつ変更した場合、スイッチングノイズが発生し得るシステム変数の最小値は、変更したスイッチング周波数毎に異なる。すなわち、変更後のスイッチング周波数に由来する4つのスイッチングクロック間の位相が一致することはない。
図4は、本実施形態において、PRIにより規定される超音波パルスが立ち上がる時点を基準とした場合に、各周期で発生するスイッチングクロックの関係を表す図である。図4では、スイッチングクロックS1、S2、S3、及びS4の各波形を、超音波パルスが立ち上がる時点を基準として、縦に整列して表している。
図4によれば、超音波パルスの送信タイミングTを含む期間P1においては、超音波送信パルス、スイッチングクロックS1、スイッチングクロックS2、スイッチングクロックS3、及びスイッチングクロックS4がONとなるタイミングは揃っている。一方で、期間P1において超音波送信パルス及び各スイッチングクロックがOFFとなるタイミングは一致していない。また、反射波信号を受信する期間P2、P3、P4において、超音波送信パルス及び各スイッチングクロックがON及びOFFとなるタイミングは一致していない。すなわち、超音波送信パルスと、各スイッチングクロックとの位相差が分散していることが分かる。これにより、例えば、スイッチングクロックS1、S2、S3、及びS4が供給されている間にそれぞれ生成される4つの受信信号が加算される場合でも、スイッチングノイズが同じ位相で加算されることはない。したがって、複数の受信信号を加算して生成された超音波画像上に表れるスイッチングノイズの増加を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態に係る超音波診断装置1によれば、PRIに基づく周期で、スイッチング周波数を変更した場合でも、スイッチングクロックのデューティー比を維持することができる。図5は、本実施形態に係る制御回路23がスイッチング周波数を変更した場合の各スイッチングクロックのデューティー比を説明するための図である。図5に示される上段の波形は、超音波パルスの送信波形を表している。また、図5に示される下段の波形は、スイッチングクロックの送信波形を表している。具体的には、スイッチングクロックS1、S2、及びS3の送信波形を表している。また、t=t5、及びt=t6は、スイッチング周波数が変更される時点を表している。図5において、制御回路23は、超音波パルスの送信タイミングTに基づいてスイッチング周波数を変更している。図5によれば、スイッチングクロックS1、S2、及びS3のデューティー比は、それぞれ、t11/t12、t21/t22、及びt31/t32である。
一般的に、超音波パルスの送信タイミングTの付近でスイッチングクロックにリセットをかけると、スイッチングクロックのデューティー比が維持できない場合がある。スイッチングクロックのデューティー比が維持できないと、スイッチング電源25の出力電圧が不安定になる。本実施形態に係る制御回路23によれば、徐々に、例えば変更前のスイッチング周波数の1%ずつスイッチング周波数を変更するため、t11/t12、t21/t22、及びt31/t32の値が等しくなるように制御することができる。したがって、スイッチング電源25は、安定した出力電圧を超音波送信回路11、及び超音波受信回路12等に供することが可能となる。
次に、本実施形態に係る制御回路23によるスイッチング周波数の制御方法により生成される超音波画像上に表れるスイッチングノイズを抑制できることを、図を用いて説明する。以下、Bモードスキャンにおいて、4つの送信フォーカスに対してコンビネーションフォーカスが実施されてBモード画像が生成されたものとして説明する。図6は、本実施形態に係る超音波診断装置1がディスプレイ50に表示するBモード画像の例を表す図である。図7は、スイッチング周波数を制御しない場合のBモード画像の例を表す図である。一般的に、スイッチングノイズは、走査線(ラスター)方向に平行に表れる。図6によれば、Bモード画像上に顕著なスイッチングノイズは表れていない。一方、図7によれば、領域R1内に走査線(ラスター)方向対して平行に顕著なノイズが表れている。このように、本実施形態に係る超音波診断装置1によれば、Bモード画像上に表れるスイッチングノイズを抑制することができる。
上記実施形態によれば、制御回路23は、超音波送信回路11、及び超音波受信回路12を制御し、PRIに基づく周期で被検体Pに超音波を送信し、被検体Pから反射波信号を受信する。スイッチング電源25は、制御回路23から供給されるスイッチングクロックのスイッチング周波数に従ったスイッチングにより電圧を生成し、生成した電圧を超音波送信回路11、及び超音波受信回路12に供給する。制御回路23は、PRIに基づく周期で、スイッチング周波数を予め設定された変更幅ずつ変更する。
これにより、例えばBモードスキャン又はMモードスキャンにより生成された複数の受信信号が加算される場合であっても、PRFとスイッチング周波数との位相差が分散されるため、同じ位相においてスイッチングノイズが加算されることを抑制することができる。
したがって、Bモードスキャン又はMモードスキャンを実行する場合において、超音波画像上に表れるスイッチングノイズの増加を抑制することが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、超音波送信回路11、超音波受信回路12、信号処理回路13、制御回路23、及びスイッチング電源25が、装置本体10に含まれる場合について説明した。しかしながら、これに限られない。第2の実施形態では、超音波送信回路11、超音波受信回路12、信号処理回路13、制御回路23、及びスイッチング電源25が、超音波プローブ70a内に含まれる場合を説明する。
図8は、第2の実施形態に係る超音波診断装置1aの機能構成の例を示す図である。図8に示されるように、超音波診断装置1aは、処理装置10a、超音波プローブ70a、ディスプレイ50、及び入力装置60を備える。処理装置10aは、ネットワーク100を介して外部装置40と接続される。また、処理装置10aは、ディスプレイ50、及び入力装置60と接続される。超音波プローブ70aは、処理装置10aと着脱自在に接続される。
超音波プローブ70aは、探触部71、超音波送信回路11、超音波受信回路12、通信インタフェース72、パラメータメモリ19、制御回路23、及びスイッチング電源25を含む。なお、超音波プローブ70aは、オフセット処理や、超音波画像のフリーズ等の際に押下されるボタン等を入力インタフェースとして有していてもよい。
探触部71は、複数の圧電振動子、圧電振動子に設けられる整合層、及び圧電振動子から後方への超音波の伝播を防止するバッキング材等を有する。探触部71は、圧電振動子により、超音波送信回路11から供給される駆動信号に基づき超音波を発生する。探触部71から被検体Pへ超音波が送信されると、送信された超音波は、被検体Pの体内組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射される。探触部71は、圧電振動子により、反射波を受信する。探触部71は、受信した反射波を反射波信号に変換する。
通信インタフェース72は、有線、又は無線により処理装置10aと接続され、処理装置10aとの間でデータ通信を行う。具体的には、例えば、通信インタフェース72は、処理装置10aのホストコンピュータ24からの各種指示を受信し、受信した指示を制御回路23へ出力する。また、通信インタフェース72は、超音波受信回路12で生成される受信信号を処理装置10aへ出力する。なお、有線は例えば、USB(Universal Serial Bus)により実現されるが、これに限定されない。
図8に示される処理装置10aは、超音波プローブ70aから出力される受信信号に基づいて超音波画像を生成する装置である。処理装置10aは、信号処理回路13、画像生成回路15、内部記憶回路17、画像メモリ18、画像データベース20、入力インタフェース21、通信インタフェース22a、及びホストコンピュータ24を有する。
通信インタフェース22aは、有線、又は無線により超音波プローブ70aと接続され、超音波プローブ70aとの間でデータ通信を行う。具体的には、例えば、通信インタフェース22aは、ホストコンピュータ24からの各種指示を超音波プローブ70aへ出力する。また、通信インタフェース22aは、超音波プローブ70aで生成される受信信号をホストコンピュータ24へ出力する。また、通信インタフェース22aは、ネットワーク100等を介して外部装置40と接続され、外部装置40との間でデータ通信を行う。
なお、超音波プローブ70a、及び処理装置10aの構成は上記に限定されない。例えば、超音波プローブ70aは、パラメータメモリ19を必ずしも有しなくてもよい。また、超音波プローブ70aは、信号処理回路13を有していても構わない。また、超音波プローブ70aは、超音波送受信を実現するための制御プログラム、及びスイッチング周波数制御機能233を実現するための制御プログラム等を記憶するメモリを有していても構わない。
また、本実施形態に係る処理装置10aに含まれる構成すべてが、超音波プローブ70a内に含まれてもよい。この場合、超音波プローブ70aは、超音波画像を表示するためのディスプレイ50(ディスプレイ、タブレット端末、スマートフォン等)と、USBまたは無線で接続されてもよい。
また、処理装置10aは、ディスプレイ50、及び入力装置60を含んでいてもよい。このとき、処理装置10aは、例えば、タブレット端末、又はスマートフォン等の端末装置により実現される。
(その他の実施形態)
加えて、実施形態に係る各機能は、当該処理を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して頒布することも可能である。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、Bモードスキャン又はMモードスキャンを実行する場合において、超音波画像上に表れるスイッチングノイズの増加を抑制することができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。