JP7199663B2 - 温室用のスライド式ドア - Google Patents
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Description
前記ローラー1~4は、前記ベース板9の両端部に配置された左右一対の端部ローラー1、2と、前記ベース板9の中央部に配置された左右一対の中央ローラー3、4とで成ると共に、
前記ワイヤー8は、左側の端部ローラー1に下方から上方に巻き掛けられて内方に向かい、左側の中央ローラー3の上方に掛けられた後、隣接する右側の中央ローラー4の下方に掛けられて外方に向かい、つづいて右側の端部ローラー2に下方から上方に巻き掛けられて内方に向かい、前記右側の中央ローラー4の上方に掛けられた後、隣接する前記左側の中央ローラー3の下方に掛けられて外方に向かい、前記左側の端部ローラー1に巻き掛けられる前の当該ワイヤー8に接続されてエンドレス状に形成されて成り、
前記左側の端部ローラー1と左側の中央ローラー3間の下方に位置するワイヤー8に前記一方のドア30Aの上部31が接続されると共に、前記右側の端部ローラー2と右側の中央ローラー4間の下方に位置するワイヤー8に前記他方のドア30Bの上部31が接続され、前記左右いずれか一方のドア30A又は30Bの開き動作に応じて他方のドア30B又は30Aが同時に開き、前記左右いずれか一方のドア30A又は30Bの閉じ動作に応じて他方のドア30B又は30Aが同時に閉じる構成であることを特徴とする。
前記ローラー1~4は、前記ベース板9の両端部に配置された左右一対の端部ローラー1、2と、前記ベース板9の中央部に配置された左右一対の中央ローラー3、4とで成ると共に、
前記ワイヤー8は、左側の端部ローラー1に下方から上方に巻き掛けられて内方に向かい、左側の中央ローラー3の上方に掛けられた後、隣接する右側の中央ローラー4の下方に掛けられて外方に向かい、つづいて右側の端部ローラー2に下方から上方に巻き掛けられて内方に向かい、前記右側の中央ローラー4の上方に掛けられた後、隣接する前記左側の中央ローラー3の下方に掛けられて外方に向かい、前記左側の端部ローラー1に巻き掛けられる前の当該ワイヤー8に接続されてエンドレス状に形成されて成り、
前記左側の端部ローラー1と左側の中央ローラー3間の下方に位置するワイヤー8に前記一方のドア30Aの上部31が接続されると共に、前記右側の端部ローラー2と右側の中央ローラー4間の下方に位置するワイヤー8に前記他方のドア30Bの上部31が接続され、前記左右いずれか一方のドア30A又は30Bの開き動作に応じて他方のドア30B又は30Aが同時に開き、前記左右いずれか一方のドア30A又は30Bの閉じ動作に応じて他方のドア30B又は30Aが同時に閉じる構成であること、及び、
前記左右いずれか一方は両方のドア30A又は30Bの上部31に、引き込み式のぜんまいユニット50が設置され、かつ前記ぜんまいユニット50により引き込まれる第2ワイヤー51の先端51aが前記上辺レール12又はベース板9に接続され、左右いずれか一方のドア30A又は30Bが開かれた後の解除時に、前記ぜんまいユニット50の第2ワイヤー51が引き込まれて当該左右両方のドア30A、30Bが同時に自閉されることを特徴とする。
このスライド式ドアは、図12に示したような温室10の出入口開口11の上辺レール12近傍に設置されるベース板9に、エンドレス状のワイヤー8が複数のローラー1~4を介して設置され(図1)、下辺レール13内で戸車40を備えた左右の当該スライド式ドア30(30A、30B)の各上部31が前記ワイヤー8に接続されている(図8)。そして、左右いずれか一方の前記ドア30A又は30Bの開閉に応じて他方のドア30B又は30Aが同時に開閉され、温室10の内外を通過して作業しやすくさせるために実施される。以下、左側のドアを符号30A、右側のドアを符号30Bで示す。
なお、本実施形態における左右のスライド式ドア30(30A、30B)は、下辺レール13内で戸車40を備え、上辺レール13内で当該ドア30(30A、30B)の抜け落ちを防ぐ突出金具31a(図3B)を備えた例について説明するが、図示を省略した上辺レール12内で戸車40を備えた形態でも同様に実施される。また、図1A中、符号33は、このスライド式ドア30(30A、30B)の各内端に設けられた取っ手を示している。
当該ベース板9には、小さな長円形状で横長に穿設されて隣接する一対の小孔90、90が略等間隔で4ケ所穿設されている(図13)。この小孔90は、主に左右両端の位置で、後述する妻面15のハウス骨組を構成する支柱パイプ14にUボルト91で固定するために設けられている(図2、図12参照)。或いは、上辺レール12に固定する際にも使用される。なお、図示を省略する2本の上辺レール2、2が中央で接続した際の接続ボルトの逃がし窓として、中央部に若干大きな長円形状で横長に穿設された小孔90’が一つ穿設されている。
一方、後述する中央ローラー3は、図6に示したように、前記図5のローラー(1、2、4)の滑車16を2つ重ね、共通する1本の支軸17で固着された二重ローラーに形成されている。他の中央ローラー4の溝部16aより奥行方向にも離間した溝部16aが設けられた構成となっている。つまり、奥行方向の長さが他のローラー(1、2、4)より厚く14mm程度に形成されている。中央の左右のローラー3、4間で交差するワイヤー8が接触しないように、奥行方向に離間した溝部16aに当該ワイヤー8が掛けられるようにしたためである。
これらのローラー1~4は、設置される位置と機能の相違から、端部ローラー1、2と、中央ローラー3、4の2種類に大別される。
そして、前記左側の中央ローラー3は、上述したように本実施形態の場合、二重ローラー(図6)で実施され、他方の右側の中央ローラー4と比べて、奥行方向にも離間する溝部16aが位置するように設けられている(図1A)。但し、左右いずれか一方の中央ローラー3又は4が、奥行方向に離隔して設けられればよいため、本実施形態のように左側の中央ローラー3ではなく、右側の中央ローラー4を、奥行方向にも離間した溝部16aを備えた二重ローラーで実施することも可能である(図示は省略)。
当該ワイヤー8の前記ローラー1~4への巻き掛け方を説明する。図1に示したように、本実施形態では、左側の端部ローラー1への巻き掛けからスタートする。まず、ワイヤー8は、左側の端部ローラー1に下方から上方に巻き掛けられて内方に向った後(図1Cの符号K2参照)、左側の二重ローラーの中央ローラー3の奥側に位置する溝部16aの上方に掛けられた後(図1A上図、図3B)、隣接する右側の中央ローラー4の下方に掛けられて外方に向い(図1Cの符号S1参照)、つづいて右側の介在ローラー6に下方から上方に巻き掛けられて内方に向い、前記右側の中央ローラー4の上方に掛けられた後、隣接する前記左側の中央ローラー3の手前に位置する溝部16aの下方に掛けられて外方に向かい(図1Cの符号K1参照)、前記左側の端部ローラー1に巻き掛けられる前の当該ワイヤー8に接続されて、エンドレス状に形成されている。
但し、このワイヤー8のローラー1~4への巻き掛けは、上述した反時計回りの巻き掛けのほか、時計回りで巻き掛けてもよく、巻き掛けスタートと終端の位置(ワイヤー8の端部8a、8bの接続位置)はエンドレス状になればどこであってもよい。
かように、ワイヤー8は、正面からみて中央部でX状にクロスするが、接触しないように構成されているので、上下に位置する当該ワイヤー8が中央部からそれぞれ左右逆方向に動くとき、互いに擦れたり干渉することなく、スライド式ドア30(30A、30B)のスムーズな開閉が実現される。
要するに、上述したローラー1~4へのワイヤー8の巻き掛けにより、右側のドア(30B)が符号S1→S2のように右方へ移動すると、左側のドア(30A)が符号K1→K2のように反対方向の左方へ移動し、左右のドア30A、30Bの互いに反対方向への動きが実現されている(図12、図13参照)。
図8に示したように、スライド式ドア30(30A、30B)の各上部31の内端部に、L字型のワイヤー固定金具80が設置され、そのワイヤー固定金具80に前記ワイヤー8が接続固定されている(図2参照)。
ワイヤー固定金具80は、図9~図11に図示例のごとく、水平部80aと、同水平部30aの基部が下方に垂下した垂直部80dとによりL字型に形成されている。水平部80aの先端には、ワイヤー8を挟み込む挟持金具80bがワッシャー80f付組込みネジ80cで締め付け自在に設けられている。垂直部80dの中央は、下方にU字状に切欠された固定切欠部80eに形成されている。
よって、図3と図8に図示例のごとく、スライド式ドア30(30A、30B)の各上部31を構成する横桟の内端部に、ワイヤー固定金具80垂直部80dを当接し、その固定切欠部80eに蝶ナット82を挿し込み、板付ボルト81で締め付け固定する。
そして、当該ワイヤー固定金具80の水平部80aの下面と挟持金具80bとの間に、ワイヤー8を挿通する。左側の端部ローラー1と左側の中央ローラー3に掛けられる下方位置のワイヤー8に前記左側のドア30Aの上部31が接続され、前記右側の端部ローラー2と右側の中央ローラー4に掛けられる下方位置のワイヤー8に前記右側のドア30Bの上部31が接続され(図1B、図2参照)、そのように位置が決まったらそれぞれワッシャー80f付組込みネジ80cにより締め付けて接続固定する。
なお、通常は上述したように、下方に位置するワイヤー8にスライド式ドア30(30A、30B)の上部31が固定されるが、場合によっては、上方に位置するワイヤー8に各ドア30A、30Bの上部31を固定して実施する形態も採用可能である。
すなわち、左右のスライド式ドア30A及び30Bの各上部31の閉じ方向寄りに内端に、第2ワイヤー(51)引き込み式のぜんまいユニット50がそれぞれ設置され、かつ第2ワイヤー51の先端51aが前記上辺レール12又はベース板9の中央位置に接続されている。前記ぜんまいユニット50としては、互いに独立して回動可能なせんまい部とダンパ部(図示は両略)とに捲回する第2ワイヤー51を介してスライド式ドア30A及び30Bを自動的に閉止可能なユニット等で実施される。左右両方のドア30A、30Bが開かれた後の解除時に、前記ぜんまいユニット50の第2ワイヤー51が引き込まれて両方のドア30A、30Bが同時にスムーズに自閉される。但し、左右いずれかの30A又は30Bにのみ、ぜんまいユニット50を設置する形態でも実施可能である。
3、4 中央ローラー
10 温室
11 出入口開口
12 上辺レール
13 下辺レール
14 支柱パイプ
16 滑車
16a 溝部
17 支軸
30 スライド式ドア
30A 一方のドア
30B 他方のドア
31 上部
40 戸車
50 ぜんまいユニット
51 第2ワイヤー
51a 先端
8 ワイヤー
80 ワイヤー固定金具
81 板付ボルト
82 蝶ナット
9 ベース板
90 取付孔
91 Uボルト
92 蝶ナット
Claims (8)
- 温室の出入口開口の上辺レール近傍に設置されるベース板に、エンドレス状のワイヤーが複数のローラーを介して設けられ、前記上辺レール又は下辺レール内で戸車を備えた左右のスライド式ドアの各上部が前記ワイヤーに接続され、左右いずれか一方の前記ドアの開閉に応じて他方のドアが同時に開閉される温室用のスライド式ドアであって、
前記ローラーは、前記ベース板の両端部に配置された左右一対の端部ローラーと、前記ベース板の中央部に配置された左右一対の中央ローラーとで成ると共に、
前記ワイヤーは、左側の端部ローラーに下方から上方に巻き掛けられて内方に向かい、左側の中央ローラーの上方に掛けられた後、隣接する右側の中央ローラーの下方に掛けられて外方に向かい、つづいて右側の端部ローラーに下方から上方に巻き掛けられて内方に向かい、前記右側の中央ローラーの上方に掛けられた後、隣接する前記左側の中央ローラーの下方に掛けられて外方に向かい、前記左側の端部ローラーに巻き掛けられる前の当該ワイヤーに接続されてエンドレス状に形成されて成り、
前記左側の端部ローラーと左側の中央ローラー間の下方に位置するワイヤーに前記一方のドアの上部が接続されると共に、前記右側の端部ローラーと右側の中央ローラー間の下方に位置するワイヤーに前記他方のドアの上部が接続され、前記左右いずれか一方のドアの開き動作に応じて他方のドアが同時に開き、前記左右いずれか一方のドアの閉じ動作に応じて他方のドアが同時に閉じる構成であることを特徴とする温室用のスライド式ドア。 - 前記左側の端部ローラーと左側の中央ローラー間の下方に位置するワイヤーの代わりの上方に位置するワイヤーに、前記一方のドアの上部が接続されると共に、前記右側の端部ローラーと右側の中央ローラー間の下方に位置するワイヤーの代わりの上方に位置するワイヤーに、前記他方のドアの上部が接続され、前記左右いずれか一方のドアの開き動作に応じて他方のドアが同時に開き、前記左右いずれか一方のドアの閉じ動作に応じて他方のドアが同時に閉じる構成であることを特徴とする、請求項1に記載した温室用のスライド式ドア。
- 前記左右いずれか一方の中央ローラーは、他方の中央ローラーより奥行方向に離隔して配置され、前記左右の中央ローラー間で交差するワイヤーが互いに接触しない構成であることを特徴とする、請求項1又は2記載した温室用のスライド式ドア。
- 前記左右いずれか一方の中央ローラーは、奥行が他方の中央ローラーより長く形成され、かつワイヤーを掛ける溝部が、他方の中央ローラーの溝部より奥行方向にも離間して設けられていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一に記載した温室用のスライド式ドア。
- 前記左右のスライド式ドアの各上部の内端部に、L字型のワイヤー固定金具が設置され、そのワイヤー固定金具に前記ワイヤーが接続固定されていることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一に記載した温室用のスライド式ドア。
- 前記左右のスライド式ドアの戸車には、ベアリングが装填されていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一に記載した温室用のスライド式ドア。
- 前記ベース板は、前記上辺レールの内側面でUボルトを介して温室の支柱パイプに取り付けられていることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一に記載した温室用のスライド式ドア。
- 温室の出入口開口の上辺レール近傍に設置されるベース板に、エンドレス状のワイヤーが複数のローラーを介して設けられ、前記上辺レール又は下辺レール内で戸車を備えた左右のスライド式ドアの各上部が前記ワイヤーに接続され、左右いずれか一方の前記ドアの開閉に応じて他方のドアが同時に開閉される温室用のスライド式ドアであって、
前記ローラーは、前記ベース板の両端部に配置された左右一対の端部ローラーと、前記ベース板の中央部に配置された左右一対の中央ローラーとで成ると共に、
前記ワイヤーは、左側の端部ローラーに下方から上方に巻き掛けられて内方に向かい、左側の中央ローラーの上方に掛けられた後、隣接する右側の中央ローラーの下方に掛けられて外方に向かい、つづいて右側の端部ローラーに下方から上方に巻き掛けられて内方に向かい、前記右側の中央ローラーの上方に掛けられた後、隣接する前記左側の中央ローラーの下方に掛けられて外方に向かい、前記左側の端部ローラーに巻き掛けられる前の当該ワイヤーに接続されてエンドレス状に形成されて成り、
前記左側の端部ローラーと左側の中央ローラー間の下方に位置するワイヤーに前記一方のドアの上部が接続されると共に、前記右側の端部ローラーと右側の中央ローラー間の下方に位置するワイヤーに前記他方のドアの上部が接続され、前記左右いずれか一方のドアの開き動作に応じて他方のドアが同時に開き、前記左右いずれか一方のドアの閉じ動作に応じて他方のドアが同時に閉じる構成であること、及び、
前記左右いずれか一方又は両方のドアの上部に、引き込み式のぜんまいユニットが設置され、かつ前記ぜんまいユニットにより引き込まれる第2ワイヤーの先端が上辺レール又はベース板に接続され、左右いずれか一方のドアが開かれた後の解除時に、前記ぜんまいユニットの第2ワイヤーが引き込まれて当該左右両方のドアが同時に自閉されること、
を特徴とする温室用のスライド式ドア。
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