JP7199148B2 - 車両の前車発進警報装置 - Google Patents
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Description
たとえば、ステアリングが進行方向に対して斜めに操舵された状態で停車している場合、その停車状態から加速して発進すると、車両が前方ではなく斜め前方へ向けて発進する。
また、前車が発進したことの警報出力により、乗員はあせって、周囲の状況などを十分に確認することなく車両を発進させてしまう可能性がある。
このような状況が重なると、斜め前方へ向けて発進した自車が、隣の車線に停車している他の自動車に追突してしまう可能性がある。
本発明の第二形態に係る車両の前車発進警報装置は、停車中の前車が発進した場合に警報を出力する出力部を有する車両の前車発進警報装置において、前記前車の発進を検出する検出部と、前記検出部が前記前車の発進を検出した場合に前記出力部から警報を出力する制御部と、前記車両が走行する路面のすべりを検出するスリップセンサと、を有し、前記制御部は、前記スリップセンサにより前記路面がすべりやすいことが検出される場合、前記出力部からの前車が発進したことの警報出力をしない。
よって、前車が発進したことの警報に基づいて乗員があせって十分な状況確認をしないまま自車を発進させてしまうという状況を生じないようにできる。
仮に乗員が警報に基づいて無意識にアクセル操作をするように慣れているとしても、そのような操作をさせないようにできる。乗員に対する警報を、安全性を優先して出力することができる。
自動車1は、車両の一例である。自動車1は、内燃機関の動力、またはバッテリの蓄電電力により走行する。
図1の自動車1は、車体2を有する。車体2の前後左右には、二組の車輪3が設けられる。また、車体2の中央には、乗員が乗車する車室4が設けられる。車室4のシートに着座した乗員は、たとえばハンドル、ブレーキペダル、アクセルペダルといった操作部材を操作する。これにより、自動車1は、乗員の操作にしたがって走行、停止、右左折する。たとえば乗員がハンドルを操作すると、前輪が左右に回転して向きを変える。これにより、自動車1は、前輪が向いた方向へ向かって旋回する。
図2の自動車1の制御装置10では、複数のセンサや車載装置が、制御部としてのECU(Electrical Control Unit)11と、ネットワーク12により接続されている。
ネットワーク12には、たとえばCAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)に準拠した有線の通信ネットワークがある。ネットワーク12の一部は、無線通信ネットワークでもよい。ネットワーク12を通じて、ECU11、センサ、および車載装置は、データを送受する。
図2には、具体的には、複数のセンサとして、車間距離検出器13、前方カメラ14、操舵センサ15、傾斜センサ16、スリップセンサ17、車速センサ23、が例示的に図示されている。
また、複数の車載装置として、モニタ18、警報ランプ19、スピーカ20、方向指示器21、経路案内装置22、が例示的に図示されている。
ECU11は、操作部材の操作や経路案内装置22の案内経路に基づいて、内燃機関、図示外のブレーキ装置、操舵装置を制御し、自動車1の走行を制御する。
また、ECU11は、ネットワークインタフェイスを用いて、ネットワーク12に接続されたセンサおよび車載装置と通信し、自動車1についてのその他の制御を実行する。
たとえば、ECU11は、車間距離検出器13の検出距離が増えたこと、前方カメラ14の撮像画像における前車50の位置や大きさが変化したこと、に基づいて、停車中の前車50が発進したと判断する。そして、ECU11は、スピーカ20から警報音やメッセージを出力する。この他にもたとえば、ECU11は、モニタ18に警報画面を表示したり、警報ランプ19を点灯させたり、ハンドルを振動させたりしてよい。これにより、図2の自動車1の制御装置10は、自動車1の前車発進警報装置として機能する。
しかしながら、車両の状況によっては、警報を出力することが必ずしも適切であるとは考えられない状況が存在すると予想される。
たとえば、ステアリングが進行方向に対して斜めに操舵された状態で停車している場合、その停車状態から加速して発進してしまうと、車両が前方ではなく斜め前方へ向けて発進する。
また、前車50が発進したことの警報出力により、乗員はあせって、周囲の状況などを十分に確認することなく車両を発進させてしまう可能性がある。
このような状況が重なると、斜め前方へ向けて発進した自車が、隣の車線に停車している他の自動車51に追突してしまう可能性がある。
このように自動車1では、乗員に対する警報を、安全性を考慮して出力することが求められている。
ECU11は、たとえば自車の停車中に、図3の処理を繰り返し実行する。
これにより、ECU11は、前車50が発進したとしても、自車が停止状態から加速して進路を変更または逸脱して発進する場合、またはその可能性があると予想される場合には、前車50が発進したことの警報を出力しない。
図4は、自動車1が車線境界線60をまたいで、現在の走行車線とは異なる車線へ自車が移動する状況の説明図である。
この場合、操舵センサ15に検出される操舵角度および前輪の向きは、直進状態よりも右側へ切れている。前方カメラ14の撮像画像では、左右両側よりも中央へ寄った位置に車線境界線60が撮像される。後続車がいる場合、乗員は、方向指示器21を右へ操作して点灯させる。
これらの自動車1の状態に基づいて、ECU11は、図3のステップST3の判断において、自車が進路変更中であると判断できる。
よって、ECU11は、停車中の前車50が発進したことの警報をステップST5において出力することなく、図3の処理を終了することができる。
乗員は、前車50が発進した後に、自らの意思で状況を確認してから自車を発進させることができる。
この場合、操舵センサ15に検出される操舵角度および前輪の向きは、直進状態よりも左側へ切れている。前方カメラ14の撮像画像では、中央部分に車線境界線60が撮像される。後続車がいる場合、乗員は、方向指示器21を左へ操作して点灯させる。
これらの自動車1の状態に基づいて、ECU11は、図3のステップST3の判断において、自車が進路変更中であると判断できる。
よって、ECU11は、停車中の前車50が発進したことの警報をステップST5において出力することなく、図3の処理を終了することができる。
乗員は、前車50が発進した後に、自らの意思で状況を確認してから自車を発進させることができる。
この場合、乗員は、方向指示器21を左へ操作して点灯させる可能性がある。ECU11は、図3のステップST3の判断において、自車が進路変更中であると判断できる。
また、ECU11は、図3のステップST4の判断において、経路案内装置22が右折を案内していることに基づいて、自車が進路を逸脱する可能性があると判断できる。
よって、ECU11は、停車中の前車50が発進したことの警報をステップST5において出力することなく、図3の処理を終了することができる。
乗員は、前車50が発進した後に、自らの意思で状況を確認してから自車を発進させることができる。
図5は、具体的には、たとえば直進停車後に、たとえば乗員がハンドルを右へ操作して前輪を右向きに据え切りした状況である。
この場合、操舵センサ15に検出される操舵角度および前輪の向きは、直進状態よりも右側へ切れている。また、乗員は、方向指示器21を左へ操作して点灯させる可能性がある。
これらの自動車1の状態に基づいて、ECU11は、図3のステップST3の判断において、自車が進路変更中であると判断できる。
また、ECU11は、図3のステップST4の判断において、自車の発進方向が正常な直進方向とは異なり、自車が進路を逸脱する可能性があると判断してもよい。
よって、ECU11は、停車中の前車50が発進したことの警報をステップST5において出力することなく、図3の処理を終了することができる。
乗員は、前車50が発進した後に、自らの意思で状況を確認してから自車を発進させることができる。
図6は、具体的には、ゆるやかな左カーブの手前で、乗員がハンドルを左へ操作する前に停車した状況である。
この場合、前車50は、左方向へ移動するように発進する。これに対し、自車は、前輪が直進方向を向いているので、仮にそのまま発進した場合には、前車50とは異なる方向へ発進してしまうことになる。
この状態に基づいて、ECU11は、図3のステップST4の判断において、前車50の発進方向と自車の発進方向とが異なる可能性があるとして、自車が進路を逸脱する可能性があると判断してもよい。
よって、ECU11は、停車中の前車50が発進したことの警報をステップST5において出力することなく、図3の処理を終了することができる。
乗員は、前車50が発進した後に、自らの意思で状況を確認してから自車を発進させることができる。
図7(A)の直進する路面61は、具体的には図7(B)の断面に示すように、進行方向左側が下がるように傾斜した路面61である。自車は、直進方向に沿って発進するように停車している。
この場合、傾斜センサ16は、左下がりの状態に自動車1が傾斜していることを検出する。
この状態に基づいて、ECU11は、図3のステップST4の判断において、自車が左方向へずれて発進する可能性があるとして、自車が進路を逸脱する可能性があると判断する。
よって、ECU11は、停車中の前車50が発進したことの警報をステップST5において出力することなく、図3の処理を終了することができる。
乗員は、前車50が発進した後に、自らの意思で状況を確認してから自車を発進させることができる。
図8の路面61は、ダートの左カーブにさしかかったところで、自動車1が停車した状態である。
この場合、スリップセンサ17は、路面61がスリップし易いことを検出する。
この状態に基づいて、ECU11は、図3のステップST4の判断において、図中に点線で示す操舵した左方向へ発進するのではなく、それよりも直進的な実践で示す方向へ発進してしまう可能性があるとして、自車が進路を逸脱する可能性があると判断する。
よって、ECU11は、停車中の前車50が発進したことの警報をステップST5において出力することなく、図3の処理を終了することができる。
乗員は、前車50が発進した後に、自らの意思で状況を確認してから自車を発進させることができる。
よって、前車50が発進したことの警報に基づいて乗員があせって十分な状況確認をしないまま自車を発進させてしまうということが起きなくなる。
仮に乗員がその警報に基づいて無意識にアクセル操作をするように慣れているとしても、そのような操作を乗員にさせないようにできる。乗員に対する警報を、安全性を優先して出力することができる。
このほかにもたとえば、ECUは、自車が進路を変更または逸脱して発進する場合、またはその可能性がある場合、前車50が発進したことの通常の警報出力を止め、その上で通常とは異なる警報を出力するようにしてもよい。この場合の代替の警報は、好ましくは、通常の警報よりも音量を抑えたり、より警報的ではない音にしたりして、警報的な要素を抑えたものが望ましい。また、警報メッセージにあっては、前車50が発進したことを通知するものではなく、操舵方向の確認を促したり、操舵方向を報知したりすることを通知するものに替えてもよい。
また、ECUは、警報の出力を止めるとともに、自動車の走行に係る自動制御を実施してもよい。ECUは、たとえば操舵方向を適切な方向へ制御したり、アクセルペダルへの大きな操作を無効化させたりしてよい。
Claims (2)
- 停車中の前車が発進した場合に警報を出力する出力部を有する車両の前車発進警報装置において、
前記前車の発進を検出する検出部と、
前記検出部が前記前車の発進を検出した場合に前記出力部から警報を出力する制御部と、
前記車両についての車幅方向の傾斜を検出する傾斜センサと、
を有し、
前記制御部は、
前記傾斜センサにより車幅方向の傾斜が検出される場合、前記出力部からの前車が発進したことの警報出力をしない、
車両の前車発進警報装置。
- 停車中の前車が発進した場合に警報を出力する出力部を有する車両の前車発進警報装置において、
前記前車の発進を検出する検出部と、
前記検出部が前記前車の発進を検出した場合に前記出力部から警報を出力する制御部と、
前記車両が走行する路面のすべりを検出するスリップセンサと、
を有し、
前記制御部は、
前記スリップセンサにより前記路面がすべりやすいことが検出される場合、前記出力部からの前車が発進したことの警報出力をしない、
車両の前車発進警報装置。
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