JP7197897B2 - コントロール弁のシートリーク検知方法 - Google Patents

コントロール弁のシートリーク検知方法 Download PDF

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本発明は、流体システムが備えるコントロール弁のシートリーク検知方法に関し、特に圧力式の流量制御装置に用いられるコントロール弁のシートリーク検知方法に関する。
半導体製造装置や化学プラントにおいて、材料ガスやエッチングガス等の流量を制御するために、種々のタイプの流量計および流量制御装置が利用されている。このなかで圧力式流量制御装置は、コントロール弁と絞り部(例えばオリフィスプレート)とを組み合せた比較的簡単な機構によって各種流体の流量を高精度に制御することができるので広く利用されている。
特許文献1には、絞り部の上流側に設けられた圧力センサを用いて流量を制御するように構成された圧力式流量制御装置が開示されている。圧力式流量制御装置は、絞り部の上流の圧力に基づいて絞り部の下流側に流れる流体の流量の制御を行うので、ガスの付着や腐食により絞り部の口径の変化などが生じたときには、流量制御の精度が低下する。このため、従来、絞り部の状態を判断するための自己診断機能を備えた圧力式流量制御装置が開発されている。
特許文献2には、圧力式流量制御装置の自己診断方法が開示されている。特許文献2に記載の自己診断方法では、流量制御用のコントロール弁と、下流側の下流バルブとを閉じた後、オリフィス上流の圧力とオリフィス下流の圧力とが収束して平衡状態に達したときの収束圧力および収束時間をそれぞれの基準値と比較することによって、異常の有無を検知している。
より具体的には、上記の異常の検知方法では、平衡状態に達するまでの収束時間が短くなった場合、オリフィスの拡大が生じたと判断し、収束時間が長くなった場合、オリフィスの詰まりが生じたと判断している。また、収束圧力が高くなるとともに収束時間が長くなった場合は、上流側のコントロール弁にシートリーク(弁の完全閉時においても弁体と弁座の間からガスが漏れ出る現象)が生じていると判断している。
特開2004-212099号公報 国際公開第2017/110066号 国際公開第2018/070464号 国際公開第2013/179550号
圧力式流量制御装置において、コントロール弁としては、任意開度に調整可能な例えばピエゾ素子駆動型のバルブが用いられている。ただし、任意開度に調整可能はバルブは、AOV(Air Operated Valve)や電磁弁などの開閉弁(オンオフ弁)に比べると完全閉時の遮断性が低いことが多い。このため、一般的には、流量制御装置の下流側に、より遮断性の高いAOVや電磁弁などの下流開閉弁が設けられている。下流開閉弁を用いれば、ガスの停止を確実に行うことができるので、コントロール弁にシートリークが生じたとしてもその影響を受けることがない。
例えば、特許文献2に開示されたようなコントロール弁が一つだけ設けられた圧力式流量制御装置においては、シートリーク量が制御流量以下であれば、シートリークは流量制御の精度に対しては影響を与えない。
一方、特許文献3には、並列接続された2つの流路のそれぞれに、コントロール弁、絞り部および圧力センサから形成される流量制御ユニットを設けて、大流量レンジと小流量レンジとを別々の流路で流量制御を行うように構成された流量制御装置が記載されている。このような並列流路を有する流量制御装置では、一方の流路で流量制御を行っているときには、他方の流路のコントロール弁を完全に閉じて流路を遮断しておくことがある。例えば、小流量レンジでの流量制御を行う場合、大流量レンジの流路におけるコントロール弁は閉じておく必要がある。
特許文献3に開示された流量制御装置において、大流量レンジの流量制御を行うためのコントロール弁にシートリークが生じていると、小流量レンジで流量制御を行うときに、リーク分の流量が加算される。このため、想定している以上の流量のガスが実際には流れることになり、流量制御の精度が著しく低下してしまうという問題がある。
並列流路を有する流量制御装置における流量制御精度の低下を防止するためには、各流路においてコントロール弁の下流側に下流遮断弁をそれぞれ設けることが考えられる。しかしながら、流量制御装置は、半導体製造装置のプロセスチャンバの近傍に配置される場合、できるだけ小型化する必要がある。このため、下流遮断弁を各流路に設けることは装置の小型化の観点から容易ではなく、また、各流路に下流遮断弁を設ける構成を採用すると製造コストが増加するという問題がある。
したがって、特に上記のような並列流路を有する流量制御装置においては、シートリークが制御流量に影響を与えるため、コントロール弁のシートリークを検知できることが重要であり、比較的簡単な構成、好ましくは現状の流量制御装置の構成を利用して、コントロール弁のシートリークを検知することができれば有利である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、流体システムにおいて、流量制御装置を構成するコントロール弁のシートリークを適切に検知する方法を提供することをその主たる目的とする。
本発明の実施形態によるシートリーク検知方法は、絞り部、前記絞り部の上流側に設けられたコントロール弁、前記絞り部の上流側かつ前記コントロール弁の下流側に設けられた第1圧力センサ、前記絞り部の下流側に設けられた第2圧力センサ、前記コントロール弁の上流側に設けられた流入圧力センサ、および、前記コントロール弁を制御する制御回路を含む流量制御装置と、前記第2圧力センサの下流側に設けられた下流開閉弁と、前記流入圧力センサの上流側に設けられた上流開閉弁とを備える流体システムにおいて行われる、前記コントロール弁のシートリークの検知方法であって、前記流入圧力センサが出力する流入圧力が前記第2圧力センサが出力する下流圧力よりも大きい状態において、前記上流開閉弁、前記下流開閉弁、および、前記コントロール弁を開状態から閉状態に変化させるステップ(a)と、前記上流開閉弁、前記下流開閉弁、および、前記コントロール弁を閉状態に維持したまま、前記流入圧力センサによって測定される流入圧力、前記第1圧力センサによって測定される上流圧力、または、前記第2圧力センサによって測定される下流圧力のうちの少なくとも1つを測定するステップ(b)と、前記第1圧力センサが出力する前記上流圧力と前記第2圧力センサの出力する前記下流圧力とが平衡圧力に達した後の、前記流入圧力の時間変化、前記上流圧力の時間変化、または、前記下流圧力の時間変化のうちの少なくともいずれかに基づいて、前記コントロール弁のシートリークを検知するステップ(c)とを含む。
ある実施形態において、前記流量制御装置は、共通流入路と、共通流出路と、前記共通流入路と共通流出路との間に設けられた互いに並列な複数の並列流路とを有し、前記複数の並列流路のそれぞれに、前記絞り部、前記コントロール弁、および、前記第1圧力センサが設けられ、前記流入圧力センサは、前記共通流入路の圧力を測定し、前記第2圧力センサは、前記共通流出路の圧力を測定するように構成されており、前記ステップ(a)は、前記複数の並列流路のそれぞれに設けられた前記コントロール弁を全て閉状態に変化させるステップを含む。
ある実施形態において、前記複数の並列流路のそれぞれに設けられた絞り部は、それぞれ異なる流路断面積を有し、前記流量制御装置の流量制御時において前記複数の並列流路のそれぞれに設けられたコントロール弁のうちの1つが開いているときには他のコントロール弁を閉じるように構成されている。
ある実施形態において、前記ステップ(a)においては、前記上流開閉弁、前記下流開閉弁、および、前記コントロール弁には同時に閉命令が与えられる。
ある実施形態において、前記ステップ(a)においては、前記コントロール弁が閉じられてから所定時間経過後に、前記上流開閉弁および前記下流開閉弁に同時に閉命令が与えられる。
ある実施形態において、前記ステップ(c)においては、前記流入圧力の時間変化および前記下流圧力の時間変化の双方に基づいてシートリークを検知する。
ある実施形態において、前記シートリークの検知は、前記流入圧力の時間変化が所定の閾値以上となり、かつ、前記下流圧力の時間変化が所定の閾値以上となったときに、シートリークが生じていると判断することによって行う。
ある実施形態において、前記コントロール弁は、ピエゾ素子駆動式バルブであり、前記上流開閉弁および前記下流開閉弁は、空気駆動弁、電磁弁、または、電動弁のいずれかである。
ある実施形態において、上記のシートリークの検知方法は、前記流入圧力の時間変化、前記上流圧力の時間変化、または、前記下流圧力の時間変化の少なくともいずれかに基づいて、リーク流量を演算するステップをさらに包む。
ある実施形態において、上記のシートリークの検知方法は、前記シートリークが検知されたときに警報を行うステップをさらに含む。
本発明の実施形態によれば、流体システムにおいて、流量制御装置を構成するコントロール弁のシートリークを適切に検知することができる。
本発明の実施形態に係る流体システムを模式的に示す図である。 本発明の実施形態に係る流量制御装置を模式的に示す図である。 コントロール弁を閉じた後の上流圧力と下流圧力との変化を示すグラフである。 本発明の実施形態に係るシートリーク検知方法を説明するための図であり、(a)は上流開閉弁および下流開閉弁の開閉動作を示し、(b)はコントロール弁の開閉動作を示し、(c)は、流入圧力P0、上流圧力P1、下流圧力P2の変化を示す。 上流開閉弁および下流開閉弁を閉鎖したあとの流入圧力P0、上流圧力P1および下流圧力P2の時間変化を示すグラフである。 上流開閉弁および下流開閉弁を閉鎖したあとの流入圧力P0、上流圧力P1および下流圧力P2の時間変化を示すグラフである。 本発明の実施形態に係るシートリーク検知方法を示す例示的なフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、半導体製造装置を構成する本発明の実施形態による流体システム100を示す。流体システム100は、ガス供給源2と、ガス供給源2から供給されるガスの流量を制御するための流量制御装置10と、流量制御装置10を介してガスが供給されるプロセスチャンバ4と、プロセスチャンバ4に接続された真空ポンプ6とを備えている。
真空ポンプ6は、プロセスチャンバ内および流路内を真空引きするために用いられる。また、ガス供給源2からは、原料ガス、エッチングガスまたはキャリアガスなどの半導体の製造プロセスに用いられる種々のガスがプロセスチャンバ4に供給される。なお、図1には1系統のガス供給ラインのみが示されているが、プロセスチャンバ4には多数のガス供給ラインが接続されていてもよいことは言うまでもない。
流体システム100において、流量制御装置10の上流側には上流開閉弁V1が設けられており、流量制御装置10の下流側には下流開閉弁V2が設けられている。流体システム100は、流量制御装置10の上流側および下流側の両方で流路を遮断することができるように構成されている。上流開閉弁V1および下流開閉弁V2としては、遮断性および応答性が良好なバルブを用いることが好適であり、例えば、空気駆動弁(AOV)、電磁弁(ソレノイドバルブ)、または電動弁などのオンオフ弁が用いられる。
図2は、流体システム100の流量制御装置10の詳細構成および流量制御装置10の両側に配置された上流開閉弁V1および下流開閉弁V2を示す。なお、図示する態様では、上流開閉弁V1および下流開閉弁V2は流量制御装置10の外側に設けられているが、これらは、流量制御装置10の内部に組み込まれていてもよい。
図2に示すように、流量制御装置10は、共通流入路11と共通流出路12とを有している。共通流入路11と共通流出路12との間には、並列流路としての第1流路13aと第2流路13bとの2つの流路が設けられている。第1流路13aおよび第2流路13bは、共通流入路11および共通流出路12に連通しており、共通流入路11から分岐するとともに共通流出路12へと合流するように形成されている。各流路11、12、13a、13bは、例えば、金属製ブロックに設けられた細穴によって形成されるが、配管によって形成されていてもよい。
流量制御装置10において、第1流路13aおよび第2流路13bのそれぞれに、圧力式の流量制御ユニット20a、20bが設けられている。流量制御ユニット20a、20bは、それぞれ、コントロール弁Vca、Vcb、コントロール弁Vca、Vcbの下流側に設けられた絞り部(ここではオリフィスプレート)22a、22b、および、コントロール弁Vca、Vcbと絞り部22a、22bとの間の圧力を測定する第1圧力センサ24a、24bを有している。
本実施形態において、第1流路13aは、大流量のガスを流すときに用いられる流路であり、第2流路13bは、小流量のガスを流すときに用いられる流路である。具体的には、第1流路13aに設けられた絞り部22aの口径が、第2流路13bに設けられた絞り部22bの口径よりも大きく形成されている。また、コントロール弁Vca、Vcbのサイズも、制御流量の大きさに対応して、コントロール弁Vcaがコントロール弁Vcbよりも大きく設計されている。
流量制御装置10が制御可能な流量の最大値を100%(フルスケール流量)としたとき、大流量用の第1流路13aは、例えば、5~100%の流量範囲で流量制御を行うときに用いられ、小流量用の第2流路13bは、例えば、1~5%の流量範囲で流量制御を行うときに用いられる。なお、上記の大流量と小流量とで異なる流路で切り替えて流量制御を行う流量制御装置は、特許文献3に詳細に開示されており、本実施形態においても同様の構成を採用することができる。
また、流量制御装置10は、両流路のコントロール弁Vca、Vcbおよび第1圧力センサ24a、24bに接続された共通の制御回路26を有している。制御回路26は、回路基板上に設けられたCPU、ROMやRAMなどのメモリ(記憶装置)、A/Dコンバータ等を含んでおり、後述する動作を実行するように構成されたコンピュータプログラムを含んでいてよく、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実現され得る。制御回路26は、流量制御ユニット20a、20bの動作を独立して制御できる限り任意の態様を有していてよく、流量制御ユニット20a、20bのそれぞれに別々の制御回路が設けられていてもよい。制御回路26の一部または全ての構成要素は、流量制御ユニット20または流量制御装置10の外部に設けられていてもよく、上流開閉弁V1および下流開閉弁V2の動作を制御するための外部制御ユニットの一部として設けられていてもよい。
以下、流量制御ユニット20a、20bをまとめて流量制御ユニット20と記載し、絞り部22a、22bをまとめて絞り部22と記載し、コントロール弁Vca、Vcbをまとめてコントロール弁Vcと記載し、第1圧力センサ24a、24bをまとめて第1圧力センサ24と記載することがある。
流量制御装置10は、また、第1および第2流路13a、13bに共通するものとして、流量制御ユニット20のコントロール弁Vcの上流側に設けられた流入圧力センサ23と、流量制御ユニット20の絞り部22の下流側に設けられた第2圧力センサ25とを備えている。本実施形態において、流入圧力センサ23は、共通流入路11に設けられ、第2圧力センサ25は、共通流出路12に設けられている。ただし、これに限られず、流入圧力センサ23および第2圧力センサ25の一方または両方は、いずれかの流量制御ユニット20の内部に組み込まれていてもよい。
第1圧力センサ24は、コントロール弁Vcと絞り部22との間の流路の圧力(上流圧力P1、P1’)を測定することができ、第2圧力センサ25は、絞り部22の下流側の圧力(下流圧力P2)を測定することができる。また、流入圧力センサ23は、共通流入路11に接続されたガス供給源2(例えば原料気化器)から供給されるガスの圧力(流入圧力P0)を測定することができ、ガス供給量または供給圧を調整するために用いることができる。
コントロール弁Vcは、例えば、弁体としての金属製ダイヤフラムと、これを駆動する駆動装置としてのピエゾ素子(ピエゾアクチュエータ)とによって構成されたピエゾ素子駆動式バルブであってよい。ピエゾ素子駆動式バルブは、ピエゾ素子への駆動電圧に応じて開度を変更することが可能なように構成されており、駆動電圧の制御により任意開度に調整することが可能である。また、第1圧力センサ24、第2圧力センサ25、および、流入圧力センサ23は、例えばシリコン単結晶のセンサチップとダイヤフラムとを内蔵するものであってよい。
本実施形態において、絞り部22は、オリフィスプレートによって構成されている。オリフィスプレートは、オリフィス断面積が固定されているので、開度が固定された絞り部として機能する。本明細書において、「絞り部」とは、流路の断面積を前後の流路断面積より小さく制限した部分を意味し、例えば、オリフィスプレートや臨界ノズル、音速ノズル、スリット構造などを用いて構成されるが、他のものを用いて構成することもできる。オリフィスまたはノズルの径は、例えば10μm~500μmに設定される。
以上のように構成された流量制御ユニット20は、第1圧力センサ24によって測定された上流圧力P1、P1’に基づいてコントロール弁Vcの開度を制御することによって、絞り部22の下流側に流れるガスの流量を制御するように構成されている。
具体的には、大流量のガスの流量制御を行う時は、コントロール弁Vcbを閉じて第2流路13bを遮断するとともに、第1流路13aに設けた流量制御ユニット20aのコントロール弁Vcaを第1圧力センサ24aの出力に基づいて開度調整を行うことによって流量制御を行う。同様に、小流量のガスの流量制御を行う時は、コントロール弁Vcbを閉じて第1流路13aを遮断するとともに、第2流路13bに設けた流量制御ユニット20bのコントロール弁Vcbを第1圧力センサ24bの出力に基づいて開度調整を行うことによって流量制御を行う。
なお、大流量のガスの流量制御は、コントロール弁Vcbを開けて第2流路13bを開通させた上で、コントロール弁Vcaの開度調整によって、第1流路13aおよび第2流路13bを流れるガスの全量の流量制御を行うようにしてもよい。ただし、流量制御の精度を向上させるためには、小流量側の流路をコントロール弁Vcbによって遮断して、流路を切り替えて流量制御を行うことが好ましい。
流量制御装置10における流量制御は、公知の圧力式流量制御装置と同様の方法によって行うことができる。臨界膨張条件(P1≧約2×P2:アルゴンガスの場合)を満たすときには、流量Q=K1P1(K1は流体の種類と流体温度に依存する比例係数)の関係にしたがって第1圧力センサ24の出力(すなわち上流圧力)P1から演算流量を求め、演算流量が設定流量と同じになるようにコントロール弁Vcをフィードバック制御する。
また、非臨界膨張条件下では、流量Q=K2P2m(P1-P2)n(K2は流体の種類と流体温度に依存する比例係数、指数m、nは実際の流量から導出された値)の関係にしたがって第1圧力センサ24の出力(すなわち上流圧力)P1および第2圧力センサ25の出力(すなわち下流圧力)P2から演算流量を求め、演算流量が設定流量と同じになるようにコントロール弁Vcをフィードバック制御すればよい。
また、図示しないが、流量制御ユニット20は、ガスの温度を測定するための温度センサを有していてよい。温度センサとしては、例えばサーミスタを用いることができる。温度センサの出力は、制御回路26においてより精度高く流量を検出するために用いられ得る。
上記のように一方の流路のみをガスが流れるようにするために、他方の流路に設けられたコントロール弁Vcは完全に閉じることができるように構成されていることが好適である。このために、コントロール弁Vcのシート(弁座)として樹脂製(例えば、ポリクロロトリフルオロエチレン(PETFE)製)のシートを用いてもよい。樹脂製のシートを用いれば、コントロール弁を閉じたときの気密性を向上させることができるので、流路切り替えを好適に行うことができる。また、コントロール弁の弁体(金属ダイヤフラム)におけるシートとの当接面に、樹脂製の薄膜を形成しておいてもよい。
ただし、コントロール弁Vcのシートリークが生じたときには不具合が生じるため、上記のような対策をとったとしてもシートリークの発生を検知できることは重要である。以下、流量制御装置10を含む流体システム100において、コントロール弁Vcのシートリークを検知する方法を説明する。
シートリークの検知は、まず、開いている状態の上流開閉弁V1、下流開閉弁V2、および、流量制御ユニット20を構成するコントロール弁Vcを、全て閉じることによって開始される。ただし、上記のように第1流路13aおよび第2流路13bが設けられている場合には、流量制御を行っていない方の流路のコントロール弁Vcは、最初から閉じられていてもよい。
上流開閉弁V1、下流開閉弁V2、およびコントロール弁Vcが開いているとき、典型的には、流入圧力P0は上流圧力P1よりも大きく、上流圧力P1は下流圧力P2よりも大きい。下流圧力P2は例えば5kPa abs以下の真空圧に設定され、上流圧力P1は設定流量に応じた例えば10kPa~300kPa absに設定されている。このような圧力に設定されてガスが流れている状態から、本実施形態では、上流開閉弁V1、下流開閉弁V2、および、コントロール弁Vcに対して閉命令を同時に出力する。
コントロール弁Vcを閉じる動作は、例えば、外部制御装置から流量制御装置10に送られる設定流量を0に設定することによって行うことができる。また、上流開閉弁V1および下流開閉弁V2は例えば外部制御装置によって閉状態に設定される。この動作は、流量を0に設定する制御、または、ガス供給を停止するときの通常の制御として実行されてよい。ガス供給を停止する制御は、例えば、半導体製造における1プロセス終了時などに実行される。
図3は、ガス流通状態から、上流開閉弁V1、コントロール弁Vcおよび下流開閉弁V2を閉じた後の、上流圧力P1および下流圧力P2の変化を示すグラフである。図3に示すように、上流開閉弁V1、コントロール弁Vcおよび下流開閉弁V2が時刻t0に閉じられ、その後、各弁が閉状態に維持されているとき、上流圧力P1はガス流通状態の初期圧力から降下し、下流圧力P2はガス流通状態の初期圧力から上昇し、すなわち、絞り部22を介して差圧が解消するように圧力変動が生じる。そして、両側の弁Vc、V2の閉状態が維持されているので、上流圧力P1および下流圧力P2は、時間の経過とともに実質的に同じ平衡圧力P’に収束する。ここでは、収束した時刻を時刻t1とする。
ただし、コントロール弁Vcにシートリークが生じている場合、上流開閉弁V1と下流開閉弁V2とが閉状態に維持されているので、コントロール弁Vcの上流側の流入圧力P0はリークに伴って低下し、上流圧力P1、P1’および下流圧力P2は平衡圧力P’に達した後にもリークに伴って増加する。したがって、これらの圧力の時間変化、特に、第1圧力センサ24の出力する上流圧力P1と第2圧力センサ25の出力する下流圧力P2とが平衡圧力に達した後の流入圧力P0および下流圧力P2の時間変化に基づいて、コントロール弁Vcのシートリークを検知することが可能である。
図4は、本実施形態によるシートリーク検知方法を説明するための図であり、(a)は上流開閉弁V1および下流開閉弁V2の開閉動作を示し、(b)はコントロール弁Vcの開閉動作を示し、(c)は、流入圧力P0、上流圧力P1、下流圧力P2の変化を示す。
図4(a)に示すように、上流開閉弁V1および下流開閉弁V2を時刻t0において同時に閉鎖し、また、図4(b)に示すように、コントロール弁Vc(ここでは、第1流路13aおよび第2流路13bに設けられたコントロール弁Vca、Vcbのうちの開いていた一方)も同時刻t0に閉鎖されたものとする。
このとき、図4(c)において実線L1で示すように、両方のコントロール弁Vca、Vcbのいずれにもシートリークが生じていない場合、流入圧力センサ23が出力する流入圧力P0は時間が経過しても一定の圧力に維持される。また、実線L2で示すように、第1圧力センサ24および第2圧力センサ25が出力する上流圧力P1および下流圧力P2も、時刻t1に平衡圧力に達した後は、一定の圧力に維持される。
一方で、図4(c)において破線L3、L4で示すように、コントロール弁Vca、Vcbのいずれかにシートリークが生じていた場合、少なくとも収束時刻t1後において、流入圧力P0は低下し、かつ、下流圧力P2(および上流圧力P1)は上昇する。これは、上流開閉弁V1および下流開閉弁V2が閉状態に維持されてこれらの間の空間が閉鎖されている状態で、コントロール弁Vcの上流側から、コントロール弁Vcを介して、リークしたガスがコントロール弁Vcの下流側に流出するからである。
したがって、各弁が閉じてから収束時間Δt0が経過したあと、上流開閉弁V1、前記下流開閉弁V2、および、前記コントロール弁Vcを閉状態に維持したまま、流入圧力センサ23および第2圧力センサ25を用いて流入圧力P0および下流圧力P2を測定し、流入圧力P0の時間変化および下流圧力P2の時間変化に基づいて、コントロール弁のシートリークを検知することができる。
具体的には、流入圧力P0の変化の傾きΔP0/Δtおよび下流圧力P2の変化の傾きΔP2/Δtを、所定の閾値と比較して、シートリークの有無を検知することができる。あるいは、収束時間Δt0よりも長い時間経過後の第1時刻における流入圧力P0と、第1時刻から所定時間経過後の第2時刻における流入圧力P0との差、および、第1時刻における下流圧力P2と第2時刻における下流圧力P2との差をそれぞれの閾値と比較することによってシートリークの有無を検知することができる。
ここで、本実施形態では、上記の収束時刻t1後の流入圧力P0の時間変化と、下流圧力P2の時間変化との両方を参照して、シートリークの有無を検知するようにしている。これは、設定流量を0にして行うメンテナンスモード等においては、共通流入路11が真空引きされて、流入圧力P0が強制的に低下することがあるからである。この場合、流入圧力P0のみを参照していると、実際にはコントロール弁Vcにシートリークが生じていないにも関わらず、流入圧力P0の低下からシートリークが発生したと誤検知してしまうことになる。したがって、このような誤検知を防止するために、流入圧力P0および下流圧力P2の両方を参照して、シートリークの有無を検知するようにしている。
ただし、上記のようなメンテナンスモードを考慮しなければ、流入圧力P0または下流圧力P2のいずれか一方を参照して、シートリークの有無を検知することも可能である。
また、上記態様において、下流圧力P2を参照しているが、シートリークの検知過程においては、上流圧力P1、P1’と下流圧力P2とは同等のものとして考えている。すなわち、下流圧力P2に代えて、上流圧力P1、P1’を参照してシートリークを検知することも可能である。したがって、流入圧力センサ23が出力する流入圧力P0、第1圧力センサ24a、24bが出力する上流圧力P1、P1’、第2圧力センサ25が出力する下流圧力P2のいずれかの時間変化を測定することによって、シートリークの検知は可能である。
ただし、本実施形態では、小流量および大流量のどちらの制御においても用いる第2圧力センサ25の出力である下流圧力P2を参照するようにしている。これにより、第1圧力センサ24a、24bの特性の差などが存在する場合にも、誤検知が生じるおそれを少なくしている。
また、シートリークの検知時おいて上流圧力P1、P1’と下流圧力P2とが等価になるのは収束後であるが、収束時間をできるだけ短くすることが好適である。このためには、コントロール弁Vcの弁座と絞り部22との間の流量容積をなるべく小さくすることが好ましい。流量容積が小さい場合、各弁の閉鎖後に上流圧力P1は急速に下流圧力P2と略同じ圧力まで低下することになる。したがって、シートリークの検知を迅速に行うことが可能になる。
上流圧力P1と下流圧力P2との収束の影響を低減させるために、他の態様において、上流開閉弁V1、下流開閉弁V2、および、コントロール弁Vcを同時に閉じるのではなく、コントロール弁Vcを先に閉じるようにしてもよい。この場合、コントロール弁Vcを閉じた後に、上流圧力P1は下流圧力P2に向けて急速に減少するとともに、流入圧力P0が増加する。その後、上流開閉弁V1、下流開閉弁V2を同時に閉じることによって、上記と同様にしてシートリークの検知を行うことが可能である。
また、上記のように全ての弁を閉じた後、シートリークが生じている場合には、流入圧力P0は減少し、下流圧力P2は増加する。このときの流入圧力P0の減少率または下流圧力P2の上昇率に基づいて、シートリークの流量を推定することが可能である。例えば、上流開閉弁V1とコントロール弁Vcとの間のガスは、コントロール弁Vcのシートリークにより流れ出るが、このときの圧力減少率ΔP0/Δtは、リーク流量に比例するものと考えられる。
より具体的には、特許文献4(国際公開第2013/179550号)に記載のビルドダウン方式の流量測定と同様に、Q=(1000/760)×60×(273/(273+T))×V×(ΔP0/Δt)にしたがってリーク流量Qを求め得る。ここで、Tはガス温度(℃)であり、ΔPは圧力降下の大きさ(Torr)であり、ΔtはΔP0の圧力降下に要した時間(sec)である。また、Vは、上流開閉弁V1とコントロール弁Vcとの間の流路の総容積(リットル)であり、流路の径や長さなどから予め求めておくことができる。ビルドダウン方式の流量測定では、既知体積の容量の上流側の弁(ここでは上流開閉弁V1)を閉じた後の圧力減少率ΔP/Δtによって流量を求める方式であり、上記式に従えば、上流開閉弁V1とコントロール弁Vcとの間の空間から流れ出たガスの流量、すなわち、リーク流量を求めることが可能であると考えられる。
また、真空圧などの低圧に維持された既知容量の空間に、バルブを開いてガスを流し込んだ時の空間内の圧力上昇率によって流量を演算するビルドアップ法(ROR法)が知られている。本構成においても、ビルドアップ法を利用して、下流圧力P2の上昇率ΔP2/Δtおよびコントロール弁Vcと下流開閉弁V2との間の流路容積Vに基づいて、リーク流量を演算により求め得る。
図5および図6は、シートリークが生じた際の流入圧力P0と下流圧力P2(および上流圧力P1)との時間変化を示すグラフである。ただし、図5のグラフは、コントロール弁Vcの開度調整を行うことにより、3.2sccmのリーク流量でのシートリークを、疑似的、強制的に発生させたときのものである。また、図6のグラフは、コントロール弁Vcの開度調整を行うことにより、0.055sccmのリーク流量でのシートリークを、疑似的、強制的に発生させたときのものである。
図5および図6からわかるように、いずれの場合にも、シートリークが生じている場合には、上流開閉弁V1および下流開閉弁V2を閉鎖した時刻t0後には、流入圧力P0は時間とともに減少し、下流圧力P2(および上流圧力P1)は時間とともに増加している。したがって、流入圧力P0の時間変化および下流圧力P2の時間変化を測定すれば、シートリークの発生を検知できることがわかる。なお、図5および図6に示す例では、予めコントロール弁Vcの開度をシートリークに対応する非常に小さい開度に設定しているため、上流開閉弁V1および下流開閉弁V2を閉鎖した時刻t0において、上流圧力P1および下流圧力P2はいずれも略0の値を示している。
また、図5および図6を比較してわかるように、リーク流量が比較的大きい場合(図5)は、リーク流量が比較的小さい場合(図6)に比べて、流入圧力P0の圧力減少率(ΔP0/Δt:すなわちグラフの傾き)および下流圧力P2の圧力上昇率ΔP2/Δtが、急になることがわかる。したがって、ΔP0/ΔtまたはΔP2/Δtに基づいて、リーク流量を推定できることがわかる。
以下、図7を参照しながら、本発明の実施形態に係るシートリーク検知方法の例示的なフローチャートを説明する。
シートリークの検知が開始されると、まず、ステップS1において、設定流量0%が入力される。これにより、全てのコントロール弁Vcは全閉する。また、ステップS2において、上流開閉弁V1および下流開閉弁V2が閉鎖される。上流開閉弁V1および下流開閉弁V2の閉鎖は、通常、ステップS1の設定流量0%入力と同時に行われる。
次に、ステップS3において、上流圧力P1と下流圧力P2とが収束する収束時間Δt0以上の所定時間が経過したかどうかが判断される。収束時間Δt0以上の所定時間は予めメモリに記憶されていてよい。収束時間Δt0以上の所定時間は、例えば、0.5秒~20秒に設定される。
次に、ステップS4において、収束時間Δt0以上の時間が経過した後の流入圧力P0および下流圧力P2が、流入圧力センサ23および第2圧力センサ25を用いて測定される。測定した結果はメモリに格納される。
次に、ステップS5において、所定時間が経過したことが確認されたときは、ステップS6において流入圧力P0および下流圧力P2が再度測定される。測定した結果はメモリに格納される。また、このときの所定時間は、例えば、10秒~60秒に設定される。
次に、ステップS7において、ステップS4およびステップS6で測定した各流入圧力P0から得られる流入圧力P0の時間変化(例えば、流入圧力P0の差)が、閾値以上であるか否かが判定される。ここで、閾値未満であった場合には、ステップS11においてシートリーク無しと決定され、検知フローは終了する。
また、ステップS7において、流入圧力P0の時間変化が閾値以上であった時は、ステップS8において、ステップS4およびステップS6で測定した各下流圧力P2から得られる下流圧力P2の時間変化(例えば、下流圧力P2の差)が、閾値以上であるか否かが判定される。ここで、閾値未満であった場合には、ステップS11においてシートリーク無しと決定され、検知フローは終了する。
ステップS8で下流圧力P2の時間変化が閾値以上と判断された場合、ステップS9において、シートリーク有りと判定され、ステップS10において、ユーザにシートリークの発生を知らせる警報を作動させてから検知プロセスを終了する。ステップS10における警報は、例えば、音や光で知らせるものであってよい。これにより、ユーザはシートリークの発生を認識することができ、流量制御に不具合が生じていることを知ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、種々の改変が可能である。例えば、上記実施形態では圧力式流量制御装置において用いられる圧力センサをシートリークの検知のために用いたが、圧力式流量制御装置で無くとも、コントロール弁の前後に圧力センサを設ければ同様のシートリーク検知が可能となる。
本発明の実施形態によるシートリーク検知方法は、例えば、流量制御装置を含む流体システムにおいて、コントロール弁のシートリークを検知するために好適に利用される。
2 ガス供給源
4 プロセスチャンバ
6 真空ポンプ
10 流量制御装置
20 流量制御ユニット
22 絞り部
23 流入圧力センサ
24 第1圧力センサ
25 第2圧力センサ
V1 上流開閉弁
V2 下流開閉弁
Vc コントロール弁
100 流体システム

Claims (10)

  1. 絞り部、前記絞り部の上流側に設けられたコントロール弁、前記絞り部の上流側かつ前記コントロール弁の下流側に設けられた第1圧力センサ、前記絞り部の下流側に設けられた第2圧力センサ、前記コントロール弁の上流側に設けられた流入圧力センサ、および、前記コントロール弁を制御する制御回路を含む流量制御装置と、
    前記第2圧力センサの下流側に設けられた下流開閉弁と、
    前記流入圧力センサの上流側に設けられた上流開閉弁と
    を備える流体システムにおいて行われる、前記コントロール弁のシートリークの検知方法であって、
    前記流入圧力センサが出力する流入圧力が前記第2圧力センサが出力する下流圧力よりも大きい状態において、前記上流開閉弁、前記下流開閉弁、および、前記コントロール弁を開状態から閉状態に変化させるステップ(a)と、
    前記上流開閉弁、前記下流開閉弁、および、前記コントロール弁を閉状態に維持したまま、所定の収束時間以上の時間が経過したこと、あるいは、前記第1圧力センサの出力と前記第2圧力センサの出力との差が所定閾値以下になったことをもって、前記第1圧力センサが出力する上流圧力と前記第2圧力センサの出力する下流圧力とが平衡圧力に達した収束状態となったと判定するステップ(a’)と、
    前記ステップ(a’)において前記収束状態となったと判定された後、前記上流開閉弁、前記下流開閉弁、および、前記コントロール弁を閉状態に維持したまま、前記流入圧力センサによって測定される流入圧力、前記第1圧力センサによって測定される上流圧力、または、前記第2圧力センサによって測定される下流圧力のうちの少なくとも1つを測定するステップ(b)と、
    前記ステップ(a’)において前記収束状態となったと判定された後の、前記流入圧力の時間変化、前記上流圧力の時間変化、または、前記下流圧力の時間変化のうちの少なくともいずれかに基づいて、前記コントロール弁のシートリークを検知するステップ(c)と
    を含む、シートリーク検知方法。
  2. 前記流量制御装置は、共通流入路と、共通流出路と、前記共通流入路と共通流出路との間に設けられた互いに並列な複数の並列流路とを有し、前記複数の並列流路のそれぞれに、前記絞り部、前記コントロール弁、および、前記第1圧力センサが設けられ、前記流入圧力センサは、前記共通流入路の圧力を測定し、前記第2圧力センサは、前記共通流出路の圧力を測定するように構成されており、
    前記ステップ(a)は、前記複数の並列流路のそれぞれに設けられた前記コントロール弁を全て閉状態に変化させるステップを含む、請求項1に記載のシートリーク検知方法。
  3. 前記複数の並列流路のそれぞれに設けられた絞り部は、それぞれ異なる流路断面積を有し、前記流量制御装置の流量制御時において前記複数の並列流路のそれぞれに設けられたコントロール弁のうちの1つが開いているときには他のコントロール弁を閉じるように構成されている、請求項2に記載のシートリーク検知方法。
  4. 前記ステップ(a)において、前記上流開閉弁、前記下流開閉弁、および、前記コントロール弁には同時に閉命令が与えられる、請求項1から3のいずれかに記載のシートリーク検知方法。
  5. 前記ステップ(a)において、前記コントロール弁が閉じられてから所定時間経過後に、前記上流開閉弁および前記下流開閉弁に同時に閉命令が与えられる、請求項1から3のいずれかに記載のシートリーク検知方法。
  6. 前記ステップ(c)において、前記流入圧力の時間変化および前記下流圧力の時間変化の双方に基づいてシートリークを検知する、請求項1から5のいずれかに記載のシートリーク検知方法。
  7. 前記シートリークの検知は、前記流入圧力の時間変化が所定の閾値以上となり、かつ、前記下流圧力の時間変化が所定の閾値以上となったときに、シートリークが生じていると判断することによって行う、請求項6に記載のシートリーク検知方法。
  8. 前記コントロール弁は、ピエゾ素子駆動式バルブであり、前記上流開閉弁および前記下流開閉弁は、空気駆動弁、電磁弁、または、電動弁のいずれかである、請求項1から7のいずれかに記載のシートリーク検知方法。
  9. 前記流入圧力の時間変化、前記上流圧力の時間変化、または、前記下流圧力の時間変化の少なくともいずれかに基づいて、リーク流量を演算するステップをさらに包む、請求項1から8のいずれかに記載のシートリーク検知方法。
  10. 前記シートリークが検知されたときに警報を行うステップをさらに含む、請求項1から9のいずれかに記載のシートリーク検知方法。

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