本出願の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下で、添付の図面を参照して本出願の実施形態を詳細にさらに説明する。
当業者の理解を容易にするために、以下で本出願の実施形態のいくつかの用語を説明する。
(1)端末機器は、ユーザに音声および/またはデータ接続を提供する機器を含み、例えば、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイスや、無線モデムに接続された処理装置を含み得る。端末機器は、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を使用してコアネットワークと通信し、RANと音声および/またはデータを交換し得る。端末機器は、ユーザ機器(user equipment、UE)、無線端末機器、モバイル端末機器、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、移動コンソール(mobile)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point、AP)、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末機器(access terminal)、ユーザ端末機器(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザデバイス(user device)などを含み得る。例えば、端末機器は、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ばれる)、モバイル端末機器を有するコンピュータ、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、または車載モバイル装置、またはインテリジェントウェアラブルデバイスを含み得る。例えば、パーソナル通信サービス(personal communication service、PCS)電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、またはパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などのデバイスであり得る。端末機器は、制限のあるデバイス、例えば、消費電力が比較的少ないデバイス、記憶能力が制限されたデバイス、または計算能力が制限されたデバイスをさらに含む。例えば、端末機器は、バーコード、無線周波数識別(radio frequency identification、RFID)、センサ、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、またはレーザスキャナなどの情報感知デバイスを含む。
限定ではなく例として、本出願の実施形態では、端末機器は、代替として、ウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイスとも呼ばれ、ウェアラブル技術が使用されて日常のウェアラブルデバイスのインテリジェントな設計および開発を行った後に得られた例えば、眼鏡、手袋、時計、衣類、靴などのウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接装着されるか、またはユーザの衣類もしくはアクセサリに組み込まれたポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、ハードウェアデバイスであるのみならず、ソフトウェア支援、データ交換、およびクラウドインタラクションによってより強力な機能も実現する。一般化されたウェアラブルインテリジェントデバイスは、完全な機能を提供し、スマートフォンに頼らずに全部または一部の機能を実施することができる大型のウェアラブルデバイス、例えば、スマートウォッチやスマートグラスを含み、また特定のタイプのアプリケーション機能に焦点を当て、スマートフォンなどの別のデバイスと一緒に使用される必要があるウェアラブルデバイス、例えば、バイタルサインの監視を行う様々なスマートバンドや、インテリジェントヘッドセットや、インテリジェントジュエリーを含む。
(2)ネットワーク機器は、例えば、基地局(例えば、アクセスポイント)を含む。基地局は、アクセスネットワークのエアインターフェース上の1つまたは複数のセル内の無線端末機器と通信するデバイスを指し得る。ネットワーク機器は、受信された無線フレームとインターネットプロトコル(IP)パケットとを相互に変換し、端末機器とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして機能するように構成されてもよく、アクセスネットワークの残りの部分がIPネットワークを含み得る。ネットワーク機器は、エアインターフェースの属性管理をさらに調整し得る。例えば、ネットワーク機器は、LTEシステムもしくはLTE-Aにおける進化型NodeB(NodeB、eNB、もしくはe-NodeB、evolved Node B)を含んでいてもよく、第5世代モバイル通信技術(fifth generation、5G)NRシステムにおける次世代ノードB(next generation node B、gNB)を含んでいてもよく、またはクラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CloudRAN)システムにおける集中ユニット(central unit、CU)および分散ユニット(distributed unit、DU)を含んでいてもよい。これについては本出願の実施形態では限定されない。
(3)「システム」という用語と「ネットワーク」という用語は、本出願の実施形態では区別なく用いられる場合がある。「複数の」とは、2つまたは2つ以上を意味する。これを考慮して、「複数の」は、本出願の実施形態では、「少なくとも2つ」としても理解され得る。「少なくとも1つ」は、1つまたは複数として理解され、例えば、1つ、2つ、またはそれ以上として理解され得る。例えば、少なくとも1つを含むとは、1つ、2つ、またはそれ以上を含むことを意味し、どの1つが含まれるかを限定しない。例えば、A、B、およびCの少なくとも1つが含まれる場合、Aが含まれ得るか、Bが含まれ得るか、Cが含まれ得るか、AおよびBが含まれ得るか、AおよびCが含まれ得るか、BおよびCが含まれ得るか、またはA、B、およびCが含まれ得る。同様に、「少なくとも1つのタイプ」などの記述の理解も同様である。「および/または」という用語は、関連付けられる対象を記述するための関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在する、という3つの場合を表し得る。加えて、文字「/」は一般に、関連付けられる対象間の「または」の関係を示す。
特に指定しない限り、本出願の実施形態において言及される「第1」、「第2」などの序数は、複数の対象を区別するために使用され、複数の対象の順序、時系列、優先順位、または重要度を限定することを意図されたものではない。
以上では本出願の実施形態におけるいくつかの概念を説明しており、以下では本出願の実施形態における技術的特徴を説明する。
NRシステムや、LTEシステムや、LTE-Aシステムなどの無線通信システムでは、システムがTDDの二重モードを使用する場合、基地局間でCLIが発生され得る。例えば、第1の基地局が下り信号を送信すると、第2の基地局が上り信号を受信することになり、第1の基地局によって送信された下り信号は、通常、比較的高い出力を有し、第2の基地局によって受信され得る。ゆえに、第2の基地局の上り信号受信に対する干渉が引き起こされる。例えば、図1を参照すると、図1の第1のセルおよび第2のセル(第1のセル内の第1の基地局および第2のセル内の第2の基地局とみなされ得る)は同じ周波数帯域で動作する。第1のセルでは、第1の基地局が端末機器1に下り信号を送信しており、同時に、第2のセルでは、第2の基地局が端末機器2によって送信された上り(uplink、UL)信号を受信している。第1の基地局によって送信された下り信号は、一般に、比較的高い出力を有し、第2の基地局によっても受信され得る。この場合、第2の基地局による、端末機器2によって送信された上り信号の受信に対する干渉が引き起こされる。結果として、第1のセルの下り信号は第2のセルの上り信号の受信に干渉することになる。
基地局間のCLIは、通常、同じ周波数で動作している2つのTDDセルが異なる伝送方向を有する場合に発生する。したがって、それらのTDDセルにおける伝送方向が同じままの場合には、通常、CLIは発生されない。しかしながら、例外がある。例えば、互いに非常に遠く離れて位置される2つの基地局では、たとえそれら2つの基地局が同じ伝送方向を有していても、言い換えると、それら2つの基地局が上り信号を同時に受信し、下り信号を同時に送信しても、2つの基地局は互いに比較的遠く離れて位置されるため、一方の基地局によって送信された下り信号が他方の基地局に到着するときに明白な遅延が発生され、他方の基地局が上り受信方向に切り替わっている可能性がある。この場合、それら2つの基地局間でもCLIが発生される。例えば、図2を参照すると、基地局1と基地局2の伝送方向は最初は同じである。しかしながら、基地局1と基地局2との間の距離が比較的長いため、基地局1によって送信された下り信号が基地局2に到着するときに遅延が生じる。この場合、基地局2は、上り信号の受信プロセスを開始しており、基地局1によって送信された下り信号は、基地局2の上り信号受信にやはり干渉する。遠く離れて位置される基地局からの超長距離干渉は、通常、対流圏屈折によって引き起こされ、基地局間で干渉が引き起こされるかどうか、干渉距離、遅延などは、地理的位置および天候の影響を受ける。結果として、高い不確実性があることになる。
超長距離干渉を解決するために、基地局間の測定が考慮されて、干渉している基地局を特定し得る。しかしながら、NRシステムでは、現在、NR基地局(例えば、gNB)間の(例えば、gNB間の)チャネル状況測定のための参照信号が標準化されておらず、関連する測定プロセスも標準化されていない。
gNBと端末機器との間のチャネルの状況に関して、下り方向では、端末機器は、gNBと端末機器との間の下りチャネルの状況を、gNBによって端末機器に送信されたチャネル状態情報参照信号(channel-state information reference signal、CSI-RS)を使用して取得し得る。最初に、gNBによって端末機器に送信されるべきCSI-RSを生成する論理が簡単に説明される。図3を参照すると、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボル(symbol)において、CSI-RSは周波数領域で定義されるシーケンスである。例えば、周波数領域シーケンスは、{a,b,c,d,e,f,g,h}である。このシーケンスは、逆フーリエ変換によって時間領域に変換され、例えば、時間領域シーケンスは、{1,2,3,4,5,6,7,8}である。シーケンスが時間領域に変換された後、時間領域シーケンスの末尾部分の一部のサンプリング点がサイクリックプレフィックス(cyclic prefix、CP)の先頭部分に付加される。例えば、CPが付加されている取得された時間領域シーケンスは、{7,8,1,2,3,4,5,6,7,8}であり、先頭部分の7および8がCPである。最後に、基地局は、CPが付加されているCSI-RSを送信する。
CSI-RS周波数領域シーケンスは、Goldシーケンスに対して四相位相偏移変調(quadrature phase shift keying、QPSK)を行うことによって取得され、CSI-RSは、CSI-RSに対応するGoldシーケンスの初期位相に依存する。初期位相の式は以下のとおりである。
式中、l(小文字のL)は、スロット内の、CSI-RSを搬送するOFDMシンボルの、シンボル番号(number)を表し、
は、無線フレーム内の、CSI-RSを搬送し、Δf=2
μ・15[kHz]をサブキャリア間隔として使用するスロット(slot)の、スロット番号を表し、n
IDは、上位層パラメータによって決定されるスクランブリングコードIDであり、すべてのシンボル上のCSI-RSに共通である。
2つの隣接するOFDMシンボルのlの値は明確に異なることが分かる。したがって、2つの隣接するOFDMシンボル上で搬送されるCSI-RSは異なる初期位相を有し、言い換えると、2つの隣接するOFDMシンボル上のCSI-RSは異なる。これについては、図4を参照されたい。図4では、破線が異なるOFDMシンボルを分離している。
CSI-RSは、基地局と、既存の規格で基地局によってサービスされる端末機器との間の測定に使用される参照信号であることに留意されたい。
本出願の実施形態では、ある基地局によって別の基地局に送信されるべき参照信号が設計される。
基地局と端末機器との間のCSI-RS測定の方法と同様の方法で基地局間のチャネル測定または信号検出を行うことが予期されると仮定すると、従来技術の基地局と端末機器との間のCSI-RSを基地局間の測定に適用することは困難であり、特に、基地局と端末機器との間のCSI-RSを、超長距離干渉を解決するために使用される基地局間の測定に適用することは困難である。理由は以下のとおりである。第1の基地局によって送信された信号が第2の基地局に到着するときの遅延が不確実であるので、第2の基地局は、第1の基地局によって送信された参照信号(reference signal、RS)を、ブラインド検出によってしか検出することができない。相関検出が時間領域で行われる場合、時間領域スライディングウィンドウ相関検出がサンプリング点に対して1つずつ行われる必要があり、畳み込み計算が各サンプリング点の位置で行われる必要がある。ゆえに、計算オーバーヘッドが非常に高くなる。相関検出が周波数領域で行われる場合、複数のサンプリング点に対応する相関計算結果が、「フーリエ変換・周波数領域点乗算・逆フーリエ変換」によって一度に取得され得る。したがって、周波数領域相関検出の複雑度は比較的低く、周波数領域相関検出によって基地局間の測定を行った方がより有利である。周波数領域相関検出では、少なくとも1つの完全な検出対象サンプルが時間領域の検出ウィンドウで観測されることが保証される必要がある。観測される検出対象サンプルは、巡回シフト後に得られる検出対象サンプルであり得る。したがって、参照信号が周波数領域相関検出方法を使用して検出される必要がある場合、参照信号が巡回シフト特性を有することが保証されるべきである。言い換えると、参照信号はいくつかの繰り返し部分を含むことができ、すべての部分は同じであり、各部分は1つの完全な検出対象サンプルに相当する。数学的観点から見ると、その全長がNである巡回シーケンスx(n)は、x(n)=x(n+K)を満たす必要があり、x(n)=x(n+K)は、n=0,1,2,…,N-K-1について真であり、Kは定数であり、例えば、巡回特性に関連した各部分の長さである。繰り返し部分の少なくとも1つが検出ウィンドウにおける検出によって取得されると、参照信号は検出によって取得されると判断されることができる。例えば、検出ウィンドウは1つのOFDMシンボルであり、参照信号に含まれる繰り返し部分の各々の長さも1つのOFDMシンボルである。その場合、連続したOFDMシンボル上で搬送される参照信号は同じである必要がある。例えば、図5を参照すると、基地局2は、基地局1によって送信されたRSに対して周波数領域相関検出を行う。例えば、1つのOFDMシンボルの長さを有する検出ウィンドウでは、周波数領域相関検出の特性に基づいて、基地局1によって送信され、連続したOFDMシンボルで搬送されたRSは同じであることが保証される必要があり、巡回特性が保証される必要がある。
基地局間の測定、特に、互いに非常に遠く離れて位置される基地局間の、大気ダクト効果によって引き起こされる測定が、既存の参照信号(例えば、CSI-RS)を使用して直接行われる必要がある場合、受信側基地局は、各上りシンボルおよび各ガード区間シンボル上の参照信号に対してブラインド検出を行う必要がある。1つの可能な方法では、受信側基地局は、参照信号(例えば、CSI-RS)に対して周波数領域相関検出を行う。しかしながら、現在、基地局がCSI-RSを使用して周波数領域相関検出を行うときに問題がある。例えば、以下のような2つの問題がある。
(1)上記で分析されたように、2つの隣接するOFDMシンボル上の2つのCSI-RSに対応するGoldシーケンスの初期位相は異なる。結果として、2つの隣接するOFDMシンボル上のCSI-RSは必然的に異なり、図5の同等の巡回畳み込み効果は達成されることができなくなる。
(2)CSI-RSのCP付加方法のために、2つの隣接するOFDMシンボルには巡回特性がない。具体的には、たとえ(1)の問題が解決されることができ、同じCSI-RSが隣接するOFDMシンボル上で送信されることができても、図4を参照すると、送信されるCSI-RSは、「78-12345678-78-12345678」の形である。これ(すなわち、78-12345678の形)は、1つのOFDMシンボルにおいてのみ巡回しているが、2つのOFDMシンボル間には巡回性がない。2つのOFDMシンボル間の巡回性の特性については、「12345678-12345678」の形があることが保証される必要がある。
基地局間の測定は、従来技術の参照信号を使用して完了されることができないことが分かる。
これを考慮して、本出願の実施形態では、第1のリソース上で搬送される参照信号がM個の部分を含む。周波数領域相関検出では、少なくとも1つの完全な検出対象サンプルが時間領域検出ウィンドウで観測されることが保証される必要がある。観測される検出対象サンプルは、巡回シフト後に得られる検出対象サンプルであってもよく、M個の部分の各々が1つの完全な検出対象サンプルとして使用されてもよい。この場合、M個の部分は、同じである必要がある。したがって、参照信号のM個の部分の内容は同じである。加えて、参照信号に対応するサイクリックプレフィックスおよびサイクリックポストフィックスがM個の部分の間に含まれない場合もあり、サイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加され得るか、または付加されない場合もあり、サイクリックポストフィックスがM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加され得るか、または付加されない場合もある。したがって、参照信号は第1のリソース上で巡回特性を有し得る。参照信号が第1のリソース上で巡回特性を有するので、ネットワーク機器は、周波数領域相関検出によって、参照信号に対してブラインド検出を行い、参照信号を正しく取得することができる。したがって、検出の複雑度が低減され、ブラインド検出の精度が向上される。
本出願の実施形態は、5G NRシステムに適用され得るか、またはLTEシステムなどの別の通信システムに適用され得る。本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、通信システムにおいてあるエンティティは信号を送信する必要があり、別のエンティティはその信号または測定する必要がある限りにおいて、通信システムに適用することができる。当然ながら、本出願の実施形態で提供される参照信号は、基地局が端末機器に参照信号を送信するシナリオに適用されてもよく、または端末機器が基地局に参照信号を送信するシナリオに適用されてもよい。これについては本出願の実施形態では限定されない。本出願の実施形態は、例として、第1のネットワーク機器が第2のネットワーク機器に参照信号を送信するシナリオを説明しているにすぎない。
以上では、既存の問題を説明し、本出願の実施形態が適用され得る通信システムを説明している。以下では、図6を参照して、本出願の実施形態の適用シナリオ、または本出願の実施形態が適用されるネットワークアーキテクチャを説明する。
図6は、ネットワーク機器1とネットワーク機器2とを含んでいる。ネットワーク機器1は端末機器1として機能し、ネットワーク機器2は端末機器2として機能する。ネットワーク機器1とネットワーク機器2とは、互いに非常に遠く離れて位置される2つのネットワーク機器であってもよく、ネットワーク機器1とネットワーク機器2との間で測定が行われる必要がある。加えて、別のネットワーク機器および別の端末機器があってもよい。これについては本出願のこの実施形態では限定されない。加えて、本出願のこの実施形態は、互いに近くに位置されるネットワーク機器間の測定にも適用され得る。したがって、ネットワーク機器1とネットワーク機器2とは、代替として、互いに近くに位置される2つのネットワーク機器であってもよい。
図6のネットワーク機器は、例えば、アクセスネットワーク(access network、AN)デバイス、例えば、基地局である。
以下では、添付の図面を参照して、本出願の実施形態で提供される技術的解決策を説明する。
本出願の一実施形態は、参照信号の送信および受信の方法を提供する。図7は、この方法の流れ図である。以下の説明の過程では、この方法が図6に示されるネットワークアーキテクチャに適用される例が使用される。加えて、この方法は、2つの通信装置によって行われてもよい。2つの通信装置は、例えば、第1の通信装置および第2の通信装置である。第1の通信装置は、ネットワーク機器、またはネットワーク機器がこの方法で必要とされる機能を実施するのを支援することができる通信装置であり得る。当然ながら、第1の通信装置は、代替として、別の通信装置、例えば、チップシステムであってもよい。第2の通信装置も同様である。第2の通信装置は、ネットワーク機器、またはネットワーク機器がこの方法で必要とされる機能を実施するのを支援することができる通信装置であり得る。当然ながら、第2の通信装置は、代替として、別の通信装置、例えば、チップシステムであってもよい。加えて、第1の通信装置および第2の通信装置の実施態様は限定されない。例えば、第1の通信装置と第2の通信装置の両方がネットワーク機器であるか、または第1の通信装置はネットワーク機器であり、第2の通信装置は、ネットワーク機器がこの方法で必要とされる機能を実施するのを支援することができる通信装置である。ネットワーク機器は、例えば、基地局である。
説明を容易にするために、以下では、この方法が第1のネットワーク機器および第2のネットワーク機器によって行われる例を使用する。言い換えると、第1の通信装置は第1のネットワーク機器であり、第2の通信装置は第2のネットワーク機器である例が使用される。例えば、第1のネットワーク機器、図6に示されるネットワークアーキテクチャにおけるネットワーク機器1であり、第2のネットワーク機器は図6に示されるネットワークアーキテクチャにおけるネットワーク機器2である。あるいは、第1のネットワーク機器、図6に示されるネットワークアーキテクチャにおけるネットワーク機器2であり、第2のネットワーク機器は図6に示されるネットワークアーキテクチャにおけるネットワーク機器1である。
S71.第1のネットワーク機器が第1のリソースを決定する。
参照信号を生成するために、第1のネットワーク機器は、最初に、参照信号を伝送するために使用されるリソースを決定する必要がある。例えば、参照信号を伝送するために使用されるリソースは、プロトコルを使用して事前定義されるか、または事前構成される。この場合、第1のネットワーク機器は、参照信号を伝送するために使用されるリソースを直接決定し得る。例えば、第1のネットワーク機器によって決定される、参照信号を伝送するために使用されるリソースは、第1のリソースである。
例えば、第1のリソースはN個の時間領域シンボルを含んでいてもよく、N個の時間領域シンボルは連続した時間領域シンボルであり、Nは正の整数である。時間領域シンボルは、時間領域の単位である。例えば、時間領域シンボルは、OFDMシンボルである。本出願のこの実施形態では、N個の時間領域シンボルは連続したシンボルであり、「連続した」とは、N個の時間領域シンボルが先頭から末尾まで隣接していることとして理解され得る。
S72.第1のネットワーク機器が、第1のリソースに対応する参照信号を生成し、参照信号がM個の部分を含み、M個の部分すべてが同じであり、第1のリソースが参照信号のサイクリックプレフィックスもしくは参照信号のサイクリックポストフィックスを搬送しないか、または第1のリソースが参照信号のサイクリックプレフィックスを搬送し、参照信号に対応するサイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ位置され、かつ/もしくは第1のリソースが参照信号のサイクリックポストフィックスを搬送し、参照信号に対応するサイクリックポストフィックスがM個の部分の最後の部分の末尾にのみ位置され、Mが正の整数である。M個の部分は、時間領域のM個の部分である。
本出願のこの実施形態では、N個の時間領域シンボルで搬送される参照信号の様々な理解があり得る。
第1の理解では、N個の時間領域シンボルは、1つの完全な参照信号を搬送する。言い換えると、M個の部分(ならびにおそらくは含まれるサイクリックプレフィックスおよび/またはサイクリックポストフィックス)は、1つの完全な参照信号を形成し、N個の時間領域シンボルは1つの完全な参照信号を搬送する。そのような理解に基づけば、第1のネットワーク機器は、N個の時間領域シンボルで搬送される完全な参照信号を直接生成するとみなされ得る。
第2の理解では、M個の部分の各々が1つの独立した参照信号であり、N個の時間領域シンボルはM個の参照信号を搬送する。そのような理解に基づけば、S72は以下のようにも変更され得る。第1のリソースに対応するM個の参照信号を生成し、M個の参照信号すべてが同じであり、第1のリソースが参照信号に対応するサイクリックプレフィックスもしくは参照信号に対応するサイクリックポストフィックスを搬送しないか、または第1のリソースがサイクリックプレフィックスを搬送し、サイクリックプレフィックスがM個の参照信号の1番目の参照信号の先頭にのみ位置され、かつ/または第1のリソースがサイクリックポストフィックスを搬送し、サイクリックポストフィックスがM個の参照信号の最後の参照信号の末尾にのみ位置され、Mが正の整数である。そのような理解に基づけば、第1のネットワーク機器はM個の参照信号を生成するとみなされ得るか、または第1のネットワーク機器は、1つの参照信号を生成し、その参照信号をM回繰り返して、N個の時間領域シンボルで搬送されるM個の参照信号を取得するとみなされ得る。
第2のネットワーク機器が、低複雑度の周波数領域相関検出によって参照信号に対するブラインド検出を行うことができるようにするために、本出願のこの実施形態で提供される参照信号は、いくつかの条件を満たす必要がある。前述のいくつかの段落では、参照信号がこれらの条件を満たした後に有する特性を簡単に説明した。以下では、満たされる必要がある条件から始めて、どのようにして参照信号がこれらの条件を満たすことを可能にするかを説明する。最初に、以下の2つの条件が満たされる必要がある。
(1)送信される参照信号はM個の部分を含む。第1の理解に基づけば、M個の部分すべてが同じである。第2の理解に基づけば、M個の部分は、実際にはM個の参照信号であり、M個の参照信号すべてが同じである。
(2)N個の時間領域シンボルで搬送される参照信号にCPが付加され、特殊な付加方法が使用される。第1の理解に基づけば、N個の時間領域シンボルで搬送される1つの参照信号は、巡回特性を独立して満たす必要がある。第2の理解に基づけば、M個の参照信号は、巡回特性を満たす必要がある。
以下では、前述の2つの条件をどのようにして満たすかを別々に説明する。以下の説明の過程では、例として、第1の理解が説明に使用される。第2の理解が使用される場合には、実施態様は類推によって推測され得る。
1.第1の条件では、送信される参照信号は、M個の部分を含み、M個の部分すべてが同じである。
本出願のこの実施形態では、参照信号は任意の公知の信号であり得る。任意選択で、標準化の作業負荷を低減させ、ネットワーク機器の実装の複雑度を低減させるために、ネットワーク機器間の測定に使用される参照信号、すなわち、本出願のこの実施形態の参照信号は、既存のネットワーク機器によって送信されることができる、擬似ランダムシーケンスに基づくものである信号に基づいて設計されてもよい。
1つの可能な方法は、擬似ランダムシーケンス+コンステレーション変調を使用する方法に従って参照信号を決定することである。例えば、本出願のこの実施形態の参照信号は、Goldシーケンス+QPSK変調を使用して生成され得る。QPSKは、コンステレーション変調の一種であり、0と1のバイナリシーケンスを複素値のシンボルにマップするために使用される。シーケンス内の特定の要素は、その要素の初期位相Cinitに依存する。既存のNR規格では、Cinitの計算式は、上記の式1である。
参照信号がネットワーク機器間の測定に使用されるとき、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために、擬似ランダムシーケンス+コンステレーション変調を使用する生成方法が再利用されれば、M個の部分の各々が同じ初期位相を有することが可能にされて、M個の部分すべてを同じにすることを可能にし得ることが分かる。当然ながら、この方法は、M個の部分すべてを同じにすることを可能にする一方法にすぎない。本出願のこの実施形態はこれに限定されず、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために別の方法が使用されてもよい。この実施形態では、主に、M個の部分の各々が同じ初期位相を有することが可能にされて、M個の部分すべてを同じにすることを可能にし得る例を使用している。
M個の部分の各々が同じ初期位相を有することを可能にするために、本出願のこの実施形態では、M個の部分の各々の初期位相Cinitは、第1のリソースの時間領域情報に基づいて決定され得る。言い換えると、M個の部分の各々の初期位相が、第1のリソースの時間領域情報に基づいて決定されるので、M個の部分すべての初期位相が同じである。第1のリソースの時間領域情報は、例えば、第1のリソースの時間領域位置であり、または時間領域長さなどの他の情報であり得る。この実施形態では、主に、第1のリソースの時間領域情報が第1のリソースの時間領域位置である例を使用して、説明が提供されている。
理解を容易にするために、図8Aに、無線フレーム、サブフレーム、スロット、上りリンク下りリンク切り替え期間、および時間領域シンボルなどの時間領域の概念の間の関係を示す。サブキャリア間隔は30kHzであり、上りリンク下りリンク切り替え期間は2.5msであり、参照信号は、無線フレームの各上りリンク下りリンク切り替え期間の最後のN個のシンボルで送信されるものと仮定される。図8Aでは、斜線付きボックスは、下り伝送に使用される時間領域シンボルを表しており、縦線で埋められたボックスは、参照信号を伝送するために使用される時間領域シンボルを表しており、横線で埋められたボックスは、上り伝送に使用される時間領域シンボルを表しており、空白のボックスは、ガード区間を表している。
第1のリソースの時間領域情報に基づいてM個の部分の各々の初期位相C
initを決定する第1の方法では、M個の部分の各々の初期位相C
initは、第1のリソースが位置されるスロットまたは第1のリソースに含まれるスロットに基づいて決定され得る。第1のリソースとスロットとの間の時間領域サイズ関係は以下のとおりである。第1のリソースが1スロットよりも大きく、この場合、第1のリソースは複数のスロットを含み得るが、M個の部分の各々の初期位相C
initは、複数のスロットの1番目のスロット(もしくは最後のスロット)に基づいて決定され得るか、または第1のリソースが1スロットよりも小さい可能性があり、この場合、第1のリソースは1つのスロットに完全に含まれ、M個の部分の各々の初期位相C
initは、スロットに基づいて決定され得る。本出願で説明されるように、「第1のリソースが位置されるスロット」と「第1のリソースに含まれるスロット」とはどちらも、前述の関係に従う。例えば、初期位相C
initは、以下の式に従って決定され得る。
は、無線フレーム内の、第1のリソースが位置されるスロットのスロット番号、または無線フレーム期間内のスロット番号を表し、n
IDは、上位層パラメータによって決定されるスクランブリングコードIDである。1つの無線フレーム期間は、一般に、1024個の無線フレームを含み、1つの無線フレームは、簡単にフレーム(frame)とも呼ばれ得る。したがって、前述の式2によれば、参照信号に対応する初期位相は、第1のリソースが位置されるスロットまたは第1のリソースに含まれるスロットに基づいて決定され得る。さらに、第1のリソースが複数のスロットとオーバーラップする場合、任意選択で、初期位相は、第1のリソースとオーバーラップする複数のスロットのうちの1つに基づいて決定されてもよい。例えば、初期位相は、第1のリソースとオーバーラップする複数のスロットの1番目のスロットに基づいて決定されるか、または初期位相は、第1のリソースとオーバーラップする複数のスロットの最後のスロットに基づいて決定される。第1のリソースの時間領域情報の別の任意選択の方法では、各部分の初期位相を決定するために使用されるスロットは、代替として、第1のリソースに関連されるが、第1のリソースとオーバーラップしないスロットであってもよく、例えば、第1のリソースが位置される無線フレームの1番目のスロット、または第1のリソースが位置される無線フレームの最後のスロットであってもよい。前述の式2は、第1のリソースが位置されるスロットに基づいて初期位相を決定する一実施態様にすぎないことに留意されたい。式の具体的な形は、本出願のこの実施形態では限定されない。
第1のリソースの時間領域情報に基づいてM個の部分の各々の初期位相C
initを決定する第2の方法では、M個の部分の各々の初期位相C
initは、第1のリソースが位置されるサブフレームまたは第1のリソースに含まれるサブフレームに基づいて決定され得る。第1のリソースとサブフレームとの間の時間領域サイズ関係は以下のとおりである。第1のリソースが1サブフレームよりも大きく、この場合、第1のリソースは複数のサブフレームを含んでいてもよく、M個の部分の各々の初期位相C
initは、複数のサブフレームの1番目のサブフレーム(もしくは最後のサブフレーム)に基づいて決定され得るか、または第1のリソースが1サブフレームよりも小さい可能性があり、この場合、第1のリソースは1つのサブフレームに完全に含まれ、M個の部分の各々の初期位相C
initは、サブフレームに基づいて決定され得る。本出願で説明されるように、「第1のリソースが位置されるサブフレーム」と「第1のリソースに含まれるサブフレーム」とはどちらも、前述の関係に従う。例えば、初期位相C
initは、以下の式に従って決定され得る。
は、無線フレーム内の、第1のリソースが位置されるサブフレームのサブフレーム番号、または無線フレーム期間内のサブフレーム番号を表し、n
IDは、上位層パラメータによって決定されるスクランブリングコードIDである。したがって、前述の式3によれば、参照信号に対応する初期位相は、第1のリソースが位置されるサブフレームまたは第1のリソースに含まれるサブフレームに基づいて決定され得る。さらに、第1のリソースが複数のサブフレームとオーバーラップする場合、任意選択で、初期位相は、第1のリソースとオーバーラップする複数のサブフレームのうちの1つに基づいて決定されてもよい。例えば、初期位相は、第1のリソースとオーバーラップする複数のサブフレームの1番目のサブフレームに基づいて決定されるか、または初期位相は、第1のリソースとオーバーラップする複数のサブフレームの最後のサブフレームに基づいて決定される。第1のリソースの時間領域情報の別の任意選択の方法では、各部分の初期位相を決定するために使用されるサブフレームは、代替として、第1のリソースに関連されるが、第1のリソースとオーバーラップしないサブフレームであってもよく、例えば、第1のリソースが位置される無線フレームの1番目のサブフレーム、または第1のリソースが位置される無線フレームの最後のサブフレームであってもよい。前述の式3は、第1のリソースが位置されるサブフレームに基づいて初期位相を決定する一実施態様にすぎないことに留意されたい。式の具体的な形は、本出願のこの実施形態では限定されない。
第1のリソースの時間領域情報に基づいてM個の部分の各々の初期位相C
initを決定する第3の方法では、M個の部分の各々の初期位相C
initは、第1のリソースが位置される上りリンク下りリンク切り替え期間に基づいて決定され得る。例えば、初期位相C
initは、以下の式に従って決定され得る。
は、無線フレーム内の、第1のリソースが位置される上りリンク下りリンク切り替え期間のシーケンス番号、または無線フレーム期間内のシーケンス番号を表し、n
IDは、上位層パラメータによって決定されるスクランブリングコードIDである。したがって、前述の式4によれば、参照信号に対応する初期位相は、第1のリソースが位置される上りリンク下りリンク切り替え期間に基づいて決定され得る。第1のリソースの時間領域情報の別の任意選択の方法では、各部分の初期位相を決定するために使用される上りリンク下りリンク切り替え期間は、代替として、第1のリソースに関連するが、第1のリソースを含まない上りリンク下りリンク切り替え期間であってもよく、例えば、第1のリソースが位置される無線フレームの1番目の上りリンク下りリンク切り替え期間、または第1のリソースが位置される無線フレームの最後の上りリンク下りリンク切り替え期間であってもよい。前述の式4は、第1のリソースが位置される上りリンク下りリンク切り替え期間に基づいて初期位相を決定する一実施態様にすぎないことに留意されたい。式の具体的な形は、本出願のこの実施形態では限定されない。
第1のリソースの時間領域情報に基づいてM個の部分の各々の初期位相Cinitを決定する第4の方法では、M個の部分の各々の初期位相Cinitは、第1のリソースが位置される無線フレームに基づいて決定され得る。例えば、初期位相Cinitは、以下の式に従って決定され得る。
Cinit=(210(SFN+1)(2nID+1)+nID)mod231(式5)
SFNは、無線フレーム期間内の、第1のリソースが位置される無線フレームの無線フレーム番号を表し、nIDは、上位層パラメータによって決定されるスクランブリングコードIDである。したがって、前述の式5によれば、参照信号に対応する初期位相は、第1のリソースが位置される無線フレームに基づいて決定され得る。前述の式5は、第1のリソースが位置される無線フレームに基づいて初期位相を決定する一実施態様にすぎないことに留意されたい。式の具体的な形は、本出願のこの実施形態では限定されない。
第1のリソースの時間領域情報に基づいてM個の部分の各々の初期位相C
initを決定する第5の方法では、M個の部分の各々の初期位相C
initは、第1のリソースに含まれる時間領域シンボルに基づいて決定され得る。例えば、初期位相は、前述の式1を使用して決定され得る。読みやすくするために、以下に式が繰り返される。
l(l、小文字のL)は、スロット内の第1の時間領域シンボルのシンボル番号を表し、
は、無線フレーム内の、第1の時間領域シンボルが位置されるスロットのスロット番号を表し、n
IDは、上位層パラメータによって決定されるスクランブリングコードIDである。第1の時間領域シンボルは、例えば、事前定義された時間領域シンボルであり、第1の時間領域シンボルの選択は、以下の方法を含むが、これに限定されない。
方法1:第1の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルである。本明細書では、N個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの先頭の時間領域シンボルとも呼ばれ得ることに留意されたい。加えて、「第1の時間領域シンボル」と「1番目の時間領域シンボル」とは異なる概念である。「1番目の時間領域シンボル」は、時間的な概念であり、N個の時間領域シンボルの1番目のものである。「第1の時間領域シンボル」は、1つの時間領域シンボルを指すにすぎず、その時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの「1番目の時間領域シンボル」である場合もあり、または別の時間領域シンボルである場合もある。
方法2:第1の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルである。本明細書では、N個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの末尾の時間領域シンボルとも呼ばれ得ることに留意されたい。
方法3:第1の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルと最後の時間領域シンボル以外の時間領域シンボルである。例えば、第1の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの
番目のシンボルであってもよく、
はxの切り捨てを示す。
方法4:第1の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボル以外の時間領域シンボルである。例えば、第1の時間領域シンボルは、第1のリソースが位置される無線フレームの1番目の時間領域シンボルであり得る。
したがって、前述の式1によれば、参照信号に対応する初期位相は、第1の時間領域シンボルに基づいて決定され得る。前述のいくつかの方法は例にすぎないことに留意されたい。第1の時間領域シンボルをどのように選択するかは、本出願のこの実施形態では限定されない。
前述の方法1から方法4は、別々に使用されてもよく、または組み合わせて使用されてもよい。例えば、初期位相C
initは、無線フレーム番号、サブフレーム番号、スロット番号、シンボル番号、および上りリンク下りリンク切り替え期間のシーケンス番号のうちの1つまたは複数に基づいて一緒に決定され得る。例えば、式1によれば、初期位相は、第1の時間領域シンボルのシンボル番号と第1の時間領域シンボルが位置されるスロットのスロット番号の両方に基づいて決定され得る。別の例では、初期位相は、以下の式6に従って決定され得る。
lは、スロット内の第1の時間領域シンボルのシンボル番号を表し、
は、無線フレーム内の、第1の時間領域シンボルが位置されるスロットのスロット番号を表し、SFNは、無線フレーム期間内の、第1の時間領域シンボルが位置される無線フレームの無線フレーム番号を表し、n
IDは、上位層パラメータによって決定されるスクランブリングコードIDである。
第1のリソースの時間領域位置に基づいてM個の部分の各々の初期位相を決定する方法は、M個の部分すべてを同じにすることを可能にする一方法にすぎないことに留意されたい。本出願のこの実施形態はこれに限定されず、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために別の方法が使用されてもよい。例えば、1つの可能な方法では、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために事前定義または事前構成された方法が使用される。例えば、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために、M個の部分の各々に対応する初期位相C
initの値が直接事前定義される。別の例では、初期位相C
initは、、
のうちの1つまたは複数のパラメータに関連した式に従って決定され、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために、式中のすべてのパラメータ、
は、事前定義された値または事前構成された値である。
本出願のこの実施形態では、参照信号は任意の公知の信号であり得る。任意選択で、標準化の作業負荷を低減させ、ネットワーク機器の実装の複雑度を低減させるために、ネットワーク機器間の測定に使用される参照信号、すなわち、本出願のこの実施形態の参照信号は、既存のネットワーク機器によって送信されることができる、ピーク対平均電力比(peak to average power ratio、PAPR)シーケンスに基づいて設計されてもよい。
1つの可能な方法は、参照信号として、ZCシーケンスに基づく低PAPRシーケンスを使用することである。ZCシーケンスに基づく低PAPRシーケンスは、以下の式で表され得る。
αは、ベースシーケンス(base sequence)
の巡回シフトであり、
は、シーケンス長である。シーケンス長が36以上である事例(典型的な事例)では、ベースシーケンス
は、以下のように定義される。
u∈{0,1,…,29}は、ベースシーケンスグループ番号であり、vは、ベースシーケンス番号である。1/2≦m/2δ≦5のとき、v=0であり、6≦m/2δのとき、v={0,1}である。NZCは、MZC以下の素数である。
前述の式7および式8から、シーケンス長が決定されるときに、低PAPRシーケンスの各特定の要素値が、α、u、およびvによって一緒に決定され、したがって、PAPRシーケンスに基づくものである参照信号が決定されることが分かる。
参照信号がネットワーク機器間の測定に使用されるとき、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために、低PAPRシーケンスを使用する生成方法が使用されれば、M個の部分の各々が同じ巡回シフトα、同じベースシーケンスグループ番号u、および同じベースシーケンス番号vを有することが可能にされて、M個の部分すべてを同じにすることを可能にし得ることが分かる。当然ながら、この方法は、M個の部分すべてを同じにすることを可能にする一方法にすぎない。本出願のこの実施形態はこれに限定されず、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために別の方法が使用されてもよい。例えば、式8のシーケンス番号パラメータqが、ベースシーケンスグループ番号uおよびベースシーケンス番号vによって一緒に決定される。したがって、各部分が、同じ巡回シフトαおよび同じシーケンス番号パラメータqを有することが直接可能にされて、M個の部分すべてを同じにすることを可能にし得る。この実施形態では、主に、M個の部分の各々が同じ巡回シフトα、同じベースシーケンスグループ番号u、および同じベースシーケンス番号vを有することが可能にされて、M個の部分すべてを同じにすることを可能にし得る例を使用している。
M個の部分の各々が同じ巡回シフトα、同じベースシーケンスグループ番号u、および同じベースシーケンス番号vを有することを可能にするために、本出願のこの実施形態では、M個の部分の各々の巡回シフトα、ベースシーケンスグループ番号u、およびベースシーケンス番号vが、第1のリソースの時間領域情報に基づいて決定され得る。言い換えると、M個の部分すべての初期位相を同じにすることを可能にするために、M個の部分の各々の巡回シフトα、ベースシーケンスグループ番号u、およびベースシーケンス番号vが、第1のリソースの時間領域情報に基づいて決定される。第1のリソースの時間領域情報は、例えば、第1のリソースの時間領域位置であるか、または第1のリソースの時間領域長さなどの他の情報であり得る。この実施形態では、主に、第1のリソースの時間領域情報が第1のリソースの時間領域位置である例を使用して、説明が提供されている。第1のリソースの時間領域位置は、例えば、第1のリソースが位置されるスロットまたは第1のリソースに含まれるスロット、第1のリソースに含まれる時間領域シンボル、第1のリソースが位置されるサブフレームまたは第1のリソースに含まれるサブフレーム、第1のリソースが位置される上りリンク下りリンク切り替え期間、および第1のリソースが位置されるシステムフレーム、のうちの少なくとも1つを含む。
巡回シフトαを決定する方法において、参照信号のM個の部分の各々の第1のリソースの時間領域情報、巡回シフトα、ベースシーケンスグループ番号u、およびベースシーケンス番号vに基づくM個の部分の各々のベースシーケンスグループ番号u、およびベースシーケンス番号vは、以下の式に従って決定され得る。
前述の式において、l(l、小文字のL)は、スロット内の第1の時間領域シンボルのシンボル番号を表し、
は、無線フレーム内の、第1の時間領域シンボルが位置されるスロットのスロット番号を表し、n
IDは、上位層パラメータによって決定されるスクランブリングコードIDであり、Kは、事前定義または事前構成された値であり、例えば、K=1である。第1の時間領域シンボルは、例えば、事前定義された時間領域シンボルであり、第1の時間領域シンボルの選択は、以下の方法を含むが、これに限定されない。
方法1:第1の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルである。本明細書では、N個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの先頭の時間領域シンボルとも呼ばれ得ることに留意されたい。加えて、「第1の時間領域シンボル」と「1番目の時間領域シンボル」とは異なる概念である。「1番目の時間領域シンボル」は、時間的な概念であり、N個の時間領域シンボルの1番目のものである。「第1の時間領域シンボル」は、1つの時間領域シンボルを指すにすぎず、その時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの「1番目の時間領域シンボル」である場合もあり、または別の時間領域シンボルである場合もある。
方法2:第1の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルである。本明細書では、N個の時間領域シンボルの最後の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの末尾の時間領域シンボルとも呼ばれ得ることに留意されたい。
方法3:第1の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの1番目の時間領域シンボルと最後の時間領域シンボル以外の時間領域シンボルである。例えば、第1の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボルの
番目のシンボルであってもよく、
はxの切り捨てを示す。
方法4:第1の時間領域シンボルは、N個の時間領域シンボル以外の時間領域シンボルである。例えば、第1の時間領域シンボルは、第1のリソースが位置される無線フレームの1番目の時間領域シンボルであり得る。
したがって、前述の式9によれば、参照信号に対応する巡回シフトα、ベースシーケンスグループ番号u、およびベースシーケンス番号vは、第1の時間領域シンボルに基づいて決定され得る。
同様に、巡回シフトα、ベースシーケンスグループ番号u、およびベースシーケンス番号vは、代替として、第1のリソースに関連された
などのパラメータのうちの1つまたは複数に基づいて決定されてもよい。これについては本出願のこの実施形態では特に限定されない。しかしながら、uの最終的な値の範囲は、{0,1,…,29}であることに留意されたい。加えて、同様に、各部分は、第1のリソースに関連された
に基づいて、同じ巡回シフトαおよび同じシーケンス番号パラメータqを有することが可能にされて、M個の部分すべてを同じにすることを可能にし得る。
第1のリソースの時間領域の下りリンクに基づいてM個の部分の各々の巡回シフトα、ベースシーケンスグループ番号u、およびベースシーケンス番号vを決定する方法は、M個の部分すべてを同じにすることを可能にする一方法にすぎないことに留意されたい。本出願のこの実施形態はこれに限定されず、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために別の方法が使用されてもよい。例えば、1つの可能な方法では、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために事前定義または事前構成された方法が使用される。例えば、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために、M個の部分の各々に対応する巡回シフトα、ベースシーケンスグループ番号u、およびベースシーケンス番号vの値が直接事前定義される。あるいは、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために、巡回シフトα、ベースシーケンスグループ番号u、およびベースシーケンス番号vが、
の1つまたは複数のパラメータに関連された式に従って決定され、式中のすべてのパラメータ、
は事前定義された値または事前構成された値である。同様に、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために、M個の部分の各々に対応する巡回シフトαおよびシーケンス番号パラメータqの値が、代替として、直接事前定義されてもよい。あるいは、M個の部分すべてを同じにすることを可能にするために、巡回シフトαおよびシーケンス番号パラメータqが、
の1つまたは複数のパラメータに関連された式に従って決定され、式中のすべてのパラメータ、
は事前定義された値または事前構成された値である。
式1から式6および式9から、参照信号の初期位相はnIDにさらに関連されていることが分かる。
その場合、1つの任意選択の方法では、nIDが、セルの識別、例えば、物理セル識別(physical cell ID、PCID)の関連情報を搬送するために使用され得る。例えば、nIDは、PCIDに等しくてもよく、またはnIDとPCIDとの間にマッピング関係がある。例えば、nIDは、(Mを法とするPCID)の値であり、Mは、事前定義された値であり、例えば、Mは、PCIDの最大値以下である。この方法によれば、参照信号は、セル識別情報の一部を搬送することが可能になり得るので、検出によって参照信号を取得するときに、第2のネットワーク機器は、参照信号を送信するネットワーク機器が第1のネットワーク機器であると判断することができる。nIDは、代替として、セルの識別の他の関連情報、例えば、進化したユニバーサル地上無線アクセスネットワークのセル識別子(E-UTRAN cell identifier、ECI)や、進化したユニバーサル地上無線アクセスネットワークのセルグローバル識別子(E-UTRAN cell global identifier、ECGI)、を搬送するために使用されてもよい。
別の任意選択の方法では、nIDは、事前定義された値であり得る。例えば、nIDの値は0に等しいか、または別の事前定義された値であり得る。加えて、nIDの値の範囲がさらに制限されてもよく、例えば、nID∈{0,1,2,…,7}に制限され得る。この方法の利点は、第2のネットワーク機器が検出プロセスにおいてnIDの複数の可能な値を仮定しなくてもよく、複数の参照信号を使用して相互相関検出をローカルに行わなくてもよいことである。これは、参照信号に対するブラインド検出を行う複雑度を低減するのに役立つ。
当然ながら、nIDは前述の値取得方法に限定されず、特定の制限は課されない。
前述の技術的手段を使用してM個の部分すべてが同じにされることができる。
2.第2の条件では、N個の時間領域シンボルで搬送される参照信号にサイクリックプレフィックスおよび/またはサイクリックポストフィックスが付加され、特殊な付加方法が使用されるので、N個の時間領域シンボルで搬送される参照信号は巡回特性を満たす。
既存のCP付加方法では、CPが各時間領域シンボルに付加される。CPを付加することは、時間領域シンボルの最後のいくつかのサンプリング点を時間領域シンボルのフロントエンドに付加することと同等である。これについては、図8Bを参照されたい。図8Bは、2つの時間領域シンボルを含んでいる。各四角は、いくつかのサンプリング点を表している。あるいは、簡潔にするために、各四角が1つのサンプリング点を表すとみなされてもよく、四角7および四角8に対応するサンプリング点はCPとして使用され、時間領域シンボルの先頭に付加され、CPは、2つの時間領域シンボルにそれぞれ付加される。このCP付加方法では、たとえ2つの連続した時間領域シンボルが同じ参照信号を搬送しても、CPが付加された後で得られるシーケンス78-12345678-78-12345678は巡回特性を持たない。対照として、12345678-12345678に類似したシーケンスは巡回している。
この問題を考慮して、本出願のこの実施形態では、CPを付加する新しい方法が設計される。本出願のこの実施形態では、CPが付加されるときに、CPは、M個の部分間に含まれず、CPは、M個の部分の先頭に付加され、かつ/またはCPは、M個の部分の末尾に付加され得る。あるいは、CPが付加されない場合もある。M個の部分の先頭は、M個の部分の1番目の部分の先頭として理解されてもよく、M個の部分の先頭に付加されたCPは、サイクリックプレフィックスとも呼ばれ得る。M個の部分の末尾は、M個の部分の最後の部分の末尾として理解されてもよく、M個の部分の末尾に付加されたCPは、サイクリックポストフィックス(cyclic postfix、CP)とも呼ばれ得る。
具体的には、CP処理方法は、以下のいくつかの方法を含むがこれに限定されない。
方法1:サイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加される。
ここで、「サイクリックプレフィックスをM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加すること」は、サイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加され、M個の部分のその他の部分については、その部分の先頭にサイクリックプレフィックスが付加されないこととして理解され得る。加えて、サイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加され、CPが他のどんな位置にも付加されないこととしても理解され得る。言い換えると、第1のリソースは、M個の部分の1番目の部分の先頭に付加されたサイクリックプレフィックスのみを搬送し、他のどんなCPも搬送しない。
図9に、CPがM個の部分の先頭にのみ付加される例を示す。図9では、N=2およびM=2が例として使用されている。M個の部分の1番目の部分に含まれる四角5から四角8は、CPとして使用され、1番目の部分の先頭に、すなわち、M個の部分の1番目の部分の先頭に付加されており、他のどんな位置にもCPが付加されていないことが分かる。加えて、1番目の部分の四角1から四角8は2番目の部分の四角1から四角8と同じであるので、2番目の部分に含まれる四角5から四角8がCPとして使用され、1番目の部分の先頭に付加されているとみなされてもよい。
加えて、第1のリソースのN個の時間領域シンボルに含まれる参照信号がM個の同じ参照信号として理解される場合、方法1は、参照信号に含まれるL個のサンプリング点が、N個の時間領域シンボルの末尾から開始して後から前の順に1つずつ付加され、参照信号に含まれる1番目のサンプリング点が付加された後で、参照信号が、最後のサンプリング点から開始して再度付加されることとしても理解され得る。このプロセスは、N個の時間領域シンボルの先頭が参照信号を含むまで繰り返される。この事例では、各時間領域シンボルがL個のサンプリング点を含み、各参照信号がK個のサンプリング点を含む場合、N個の時間領域シンボルは、最大
個の完全な参照信号を含み
N個の時間領域シンボルの先頭は、参照信号の最大最後のNL%K個のサンプリング点を含み、x%yは、xがyで除算された後に得られる余りを表す。
方法2:サイクリックポストフィックスがM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加される。M個の部分の最後の部分の末尾は、M個の部分の末尾としても理解され得る。言い換えると、第1のリソースは、M個の部分の最後の部分の末尾に付加されたサイクリックポストフィックスのみを搬送し、他のどんなCPも搬送しない。
ここで、「サイクリックポストフィックスをM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加すること」は、サイクリックポストフィックスがM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加され、M個の部分のその他の部分については、その部分の末尾にサイクリックポストフィックスが付加されないこととして理解され得る。加えて、サイクリックポストフィックスがM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加され、CPが他のどんな位置にも付加されないこととしても理解され得る。言い換えると、第1のリソースは、M個の部分の最後の部分の末尾に付加されたサイクリックポストフィックスのみを搬送し、他のどんなCPも搬送しない。
図10に、CPがM個の部分の末尾にのみ付加される例を示す。図10では、N=2およびM=2が例として使用されている。M個の部分の2番目の部分に含まれる四角1から四角4は、CPとして使用され、2番目の部分の末尾に、すなわち、M個の部分の最後の部分の末尾に付加されており、他のどんな位置にもCPが付加されていないことが分かる。加えて、1番目の部分の四角1から四角8は2番目の部分の四角1から四角8と同じであるので、1番目の部分に含まれる四角1から四角4がCPとして使用され、2番目の部分の末尾に付加されているとみなされてもよい。
加えて、第1のリソースのN個の時間領域シンボルに含まれる参照信号がM個の同じ参照信号として理解される場合、方法2は、参照信号に含まれるL個のサンプリング点が、N個の時間領域シンボルの先頭から開始して前から後の順に1つずつ付加され、参照信号に含まれる最後のサンプリング点が付加された後で、参照信号が、1番目のサンプリング点から開始して再度付加されることとしても理解され得る。このプロセスは、N個の時間領域シンボルの末尾が参照信号を搬送するまで繰り返される。この事例では、各時間領域シンボルがL個のサンプリング点を含み、各参照信号がK個のサンプリング点を含む場合、N個の時間領域シンボルは、最大
個の完全な参照信号を含み
N個の時間領域シンボルの末尾は、参照信号の最大最初のNL%K個のサンプリング点を含む。
方法3:サイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加され、サイクリックポストフィックスがM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加される。言い換えると、第1のリソースは、M個の部分の1番目の部分の先頭に付加されたサイクリックプレフィックスのみ、およびM個の部分の最後の部分の末尾に付加されたサイクリックポストフィックスのみを搬送し、他のどんなCPも搬送しない。
ここで、「サイクリックプレフィックスをM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加すること」は、サイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加され、M個の部分のその他の部分については、その部分の先頭にサイクリックプレフィックスが付加されないこととして理解され得る。同様に、「サイクリックポストフィックスをM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加すること」は、サイクリックポストフィックスがM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加され、M個の部分のその他の部分については、その部分の末尾にサイクリックポストフィックスが付加されないこととして理解され得る。
図11Aに、サイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加され、サイクリックポストフィックスがM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加される単なる一例を示す。図11Aでは、N=2およびM=2が例として使用されている。M個の部分の1番目の部分に含まれる四角7および四角8は、CPとして使用され、M個の部分の1番目の部分の先頭に、すなわち、M個の部分の1番目の部分の先頭に付加されており、M個の部分の2番目の部分に含まれる四角1および四角2は、CPとして使用され、2番目の部分の末尾に、すなわち、M個の部分の最後の部分の末尾に付加されており、他のどんな位置にもCPが付加されていないことが分かる。加えて、1番目の部分の四角1から四角8は2番目の部分の四角1から四角8と同じであるので、1番目の部分に含まれる四角1および四角2がCPとして使用され、2番目の部分の末尾に付加されているとみなされてもよく、2番目の部分に含まれる四角7および四角8が1番目の部分のヘッダに付加されているとみなされてもよい。
図11Bに、サイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加され、サイクリックポストフィックスがM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加される単なる一例を示す。図11Bでは、N=2およびM=1が例として使用されている。参照信号は1つの部分のみを含み、この部分に含まれる四角15および四角16がCPとして使用され、この部分の先頭に付加されており、この部分に含まれる四角1および四角2がCPとして使用され、この部分の末尾に付加されていることが分かる。
図12Aに、サイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加され、サイクリックポストフィックスがM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加される別の例を示す。図12Aでは、N=3およびM=3が例として使用されている。M個の部分の1番目の部分に含まれる四角7および四角8は、CPとして使用され、M個の部分の1番目の部分の先頭に、すなわち、M個の部分の1番目の部分の先頭に付加されており、M個の部分の3番目の部分に含まれる四角1から四角4は、CPとして使用され、第3の部分の末尾に、すなわち、M個の部分の最後の部分の末尾に付加されており、他のどんな位置にもCPが付加されていないことが分かる。加えて、1番目の部分と2番目の部分と3番目の部分との四角1から四角8が同じであるので、1番目の部分に含まれる四角1から四角4がCPとして使用され、3番目の部分の末尾に付加されているとみなされてもよく、3番目の部分に含まれる四角7および四角8がCPとして使用され、1番目の部分の先頭に付加されているとみなされてもよい。
図12Bに、サイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ付加され、サイクリックポストフィックスがM個の部分の最後の部分の末尾にのみ付加される別の例を示す。図12Bでは、N=2およびM=3が例として使用されている。すべてのグループの四角1から四角8が1つの部分である。M個の部分の1番目の部分に含まれる四角7および四角8は、CPとして使用され、M個の部分の1番目の部分の先頭に、すなわち、M個の部分の1番目の部分の先頭に付加されており、M個の部分の3番目の部分に含まれる四角1から四角4は、CPとして使用され、3番目の部分の末尾に、すなわち、M個の部分の最後の部分の末尾に付加されており、他のどんな位置にもCPが付加されていないことが分かる。加えて、1番目の部分と2番目の部分と3番目の部分との四角1から四角8が同じであるので、1番目の部分に含まれる四角1から四角4がCPとして使用され、3番目の部分の末尾に付加されているとみなされてもよく、3番目の部分に含まれる四角7および四角8がCPとして使用され、1番目の部分の先頭に付加されているとみなされてもよい。
方法4:CPは付加されない。言い換えると、第1のリソースは、参照信号のサイクリックプレフィックスまたは参照信号のサイクリックポストフィックスを搬送しない。
この方法では、M個の部分の各々の先頭または末尾にCPが付加されず、M個の部分間にもCPが付加されない。この方法は、M個の部分において、1つの部分はその部分に続く部分のサイクリックプレフィックスであるとも理解され得るか、またはM個の部分において、1つの部分はその部分に先行する部分のサイクリックポストフィックスであると理解され得る。
図13Aに、CPがM個の部分に付加されない例を示す。図13Aでは、N=2およびM=2が例として使用されている。図13Aの2つの部分では、どちらの部分の先頭、末尾、または中間位置にもCPが付加されていないことが分かる。図13Aは、2つの部分において、1番目の部分が2番目の部分のサイクリックプレフィックスであると理解され得るか、または2つの部分において、2番目の部分が1番目の部分のサイクリックポストフィックスであると理解され得る。
図13Bに、CPがM個の部分に付加されない別の例を示す。図13Bでは、N=2およびM=1が例として使用されている。四角1から四角16は1つの部分を表している。図13Bの部分にはCPが付加されていないことが分かる。
図9、図10、図11A、図11B、図12A、図12B、図13A、および図13Bの各々では、異なる時間領域シンボルが、縦の破線を使用して分離されている。図9、図10、図11A、図12A、および図13Aの各々では、1つの時間領域シンボルがM個の部分のうちの1つを搬送する例を使用しており、図11B、図12B、および図13Bの各々では、1つの部分が2つの時間領域シンボルで搬送される例を使用していることが分かる。言い換えると、M個の部分の1つが、1つの時間領域シンボルで搬送され得るか、または複数の時間領域シンボルで搬送され得るか、または1つのシンボルが複数の部分を搬送し得る。これについては特に限定されない。M個の部分の各々の長さは検出ウィンドウの長さに対応することが理解されよう。周波数領域相関検出の特性のために、検出ウィンドウで観測される連続した部分が巡回特性を有する必要があることが保証されることが必要である。したがって、本出願のこの実施形態では、M個の部分を同じにすることが可能にされ、そのため参照信号は巡回特性を有する。M個の部分がN個の時間領域シンボルでどのように搬送されるかは、本出願のこの実施形態では限定されない。
実際の適用に際して、第1のリソースのCPを処理するために前述の方法のうちのどれが選択されるかは、プロトコルを使用して事前定義され得るか、または事前にネットワーク機器間で折衝され得るなどである。これについては特に限定されない。
図11Aでは、1番目の部分の先頭に付加されるCPは、四角7および四角8に対応するサンプリング点を含み、2番目の部分の末尾に付加されるCPは、四角1および四角2に対応するサンプリング点を含む。しかしながら、実際には、別の割合が使用される場合がある。例えば、四角8に対応するサンプリング点が1番目の部分の先頭に付加されてもよく、四角1から四角3に対応するサンプリング点が2番目の部分の末尾に付加されてもよい。本出願のこの実施形態では、付加されるサイクリックプレフィックスとサイクリックポストフィックスとの長さは、M個の部分の1番目の部分の先頭に付加されるサイクリックプレフィックスの長さとM個の部分の最後の部分の末尾に付加されるサイクリックポストフィックスの長さの和がN*P以下であり、Pが、各時間領域シンボルに付加されることができるCPの指定された最大長であることが保証される限りにおいて、制限されない。例えば、図11Aでは、P=2である。この場合、1番目の部分の先頭と2番目の部分の末尾とに具体的に付加されるCPの長さは、1番目の部分の先頭に付加されるCPの長さと2番目の部分の末尾に付加されるCPの長さの和が2*2=4以下であることが保証される限りにおいて、制限されない。CPが付加されない場合には、M個の部分の1番目の部分の先頭に付加されるサイクリックプレフィックスの長さとM個の部分の最後の部分の末尾に付加されるサイクリックポストフィックスの長さの和がN*P以下であるという条件も満たされることが分かる。
同様に、図12Aでは、1番目の部分の先頭に付加されるCPは、四角7および四角8に対応するサンプリング点を含み、3番目の部分の末尾に付加されるCPは、四角1から四角4に対応するサンプリング点を含む。しかしながら、実際には、別の割合が使用される場合がある。例えば、四角6から四角8に対応するサンプリング点が1番目の部分の先頭に付加されてもよく、四角1から四角3に対応するサンプリング点が3番目の部分の末尾に付加されてもよい。M個の部分の1番目の部分の先頭に付加されるサイクリックプレフィックスの長さとM個の部分の最後の部分の末尾に付加されるサイクリックポストフィックスの長さの和がN*P以下であることが保証されさえすればよい。例えば、図12Aでは、P=2である。この場合、M個の部分の1番目の部分の先頭に付加されるサイクリックプレフィックスの長さとM個の部分の最後の部分の末尾に付加されるサイクリックポストフィックスの長さの和が3*2=6以下であることが保証されさえすればよい。
M個の部分は、前述の処理によって、N個のシンボル上で巡回特性を有することを可能にされる。
参照信号は、前述の処理によって、上記の2つの条件を満たすことを可能にされるので、第2のネットワーク機器は、低複雑度の周波数領域相関検出によって参照信号に対するブラインド検出を行い、参照信号を正しく取得することができることが分かる。したがって、検出の複雑度が低減され、ブラインド検出の精度が向上され、言い換えると、複雑度が低く精度が高い検出によって、到着時刻が未知の参照信号を取得するという要件が満たされる。
本出願のこの実施形態では、測定に関与するネットワーク機器は、同じ受信および送信の時間構成を使用し得る、すなわち、同じ上りリンク下りリンク切り替え期間を使用し得る。例えば、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器とは同じ上りリンク下りリンク切り替え期間を使用し得る。測定に関与するネットワーク機器は、各上りリンク下りリンク切り替え期間において同じ下り伝送時間、同じ上り伝送時間、および同じ上りリンク下りリンク時間間隔を使用する。例えば、図14Aを参照すると、3つのネットワーク機器、すなわち、ネットワーク機器1、ネットワーク機器2、およびネットワーク機器3が測定に関与する。3つのネットワーク機器は、同じ上りリンク下りリンク切り替え期間を使用し、各上りリンク下りリンク切り替え期間において同じ下り伝送時間、同じ上り伝送時間、および同じ上りリンク下りリンク時間間隔を使用する。あるいは、同じ上りリンク下りリンク切り替え期間を使用するが、異なるネットワーク機器は、1つの上りリンク下りリンク切り替え期間において異なる上り伝送時間および異なる上りリンク下りリンク時間間隔を使用してもよく、ただし、1つの上りリンク下りリンク切り替え期間における各ネットワーク機器の上り伝送時間と上りリンク下りリンク時間間隔との和は、その上りリンク下りリンク切り替え期間におけるその他のネットワーク機器の上り伝送時間と上りリンク下りリンク時間間隔との和と同じである必要がある。例えば、図14Bを参照すると、3つのネットワーク機器、すなわち、ネットワーク機器1、ネットワーク機器2、およびネットワーク機器3が測定に関与する。これら3つのネットワーク機器は、同じ上りリンク下りリンク切り替え期間を使用する。各上りリンク下りリンク切り替え期間において、ネットワーク機器2とその他2つのネットワーク機器とは、下り伝送時間のみが同じで、異なる上り伝送時間および異なる上りリンク下りリンク時間間隔を使用するが、各上りリンク下りリンク切り替え期間において、ネットワーク機器2によって使用される上り伝送時間と上りリンク下りリンク時間間隔の和は、その他2つのネットワーク機器の各々によって使用される上り伝送時間と上りリンク下りリンク時間間隔の和と同じである。
本出願のこの実施形態では、ネットワーク機器間の測定に使用される参照信号を送信するときに、異なるネットワーク機器が参照信号を同位置で送信し得る。言い換えると、ネットワーク機器がネットワーク機器間の測定に使用される参照信号を送信する位置は事前に指定され得る。例えば、位置は、プロトコルを使用して事前定義され得る。このようにして、参照信号検出プロセスを簡素化されることができる。
ネットワーク機器がブラインド検出によって参照信号を受信および取得すると、ネットワーク機器は、本来、受信参照信号に基づいて、その参照信号を送信するネットワーク機器を決定することができる。受信参照信号に基づいて、参照信号を送信するネットワーク機器をどのように決定するかが以下で説明される。しかしながら、受信参照信号に基づいて参照信号を送信するネットワーク機器は識別されることができない可能性もある。この場合には、受信側ネットワーク機器と送信側ネットワーク機器とが同じ受信および送信の時間構成と、同じ参照信号送信位置とを使用すれば、参照信号を受信するネットワーク機器は、受信参照信号に基づいて、参照信号を送信するネットワーク機器の位置を大まかに決定することができる。これは、干渉源を位置特定するのに役立つ。
ネットワーク機器間の測定に使用される参照信号を送信するときに、異なるネットワーク機器は参照信号を同位置で送信し得る。任意選択の方法では、ネットワーク機器は参照信号を、上りリンク下りリンク切り替え期間の下り伝送時間の最後のN個の時間領域シンボルで送信し得る。言い換えると、ネットワーク機器は参照信号を、上りリンク下りリンク切り替え期間の下り伝送時間の最後の1つまたは複数の時間領域シンボルで送信し得る。参照信号を送信するために使用される最後の時間領域シンボルの具体的な数は、参照信号によって占有される時間領域シンボルの数に依存する。
参照信号が上りリンク下りリンク切り替え期間の下り伝送時間の最後の時間領域シンボルを用いて送信されるので、最大干渉範囲は最初に決定されることができる。参照信号によって占有されるN個の時間領域シンボルは、下り伝送時間中の最後のN個の時間領域シンボルであるので、検出によって参照信号を取得した後、第2のネットワーク機器は、検出によって参照信号が取得された後の範囲にはCLI干渉が引き起こされないと判断することができ、そのため、干渉を低減または除去するために、干渉除去手段がさらに適用されることができ、例えば、低次変調、低ビットレートなどが、CLI干渉を受けるエリアに使用される。
第2に、検出成功率は最大限まで保証されることができる。図15Aを参照すると、参照信号が、上りリンク下りリンク切り替え期間の下り伝送時間の最後のN個の時間領域シンボルで送信されず、上りリンク下りリンク切り替え期間の下り伝送時間の別のN個の時間領域シンボルで送信される場合、参照信号が遅延後に第2のネットワーク機器に到着した後に第2のネットワーク機器がまだ下り伝送時間内にある可能性がある。図15Aに示されるように、参照信号の開始位置は、第2のネットワーク機器の下り伝送時間内である。この場合、第2のネットワーク機器は、送信プロセスにあり、一般には、信号を受信または検出しない。結果として、第2のネットワーク機器は参照信号を検出することができなくなる。しかしながら、第1のネットワーク機器の下り信号は、第2のネットワーク機器の上り受信プロセスに対するCLI干渉をやはり引き起こす可能性がある。これを考慮して、本出願のこの実施形態では、上りリンク下りリンク切り替え期間の下り伝送時間の最後のシンボルを使用して参照信号を送信するという解決策を提供する。図15Bを参照すると、参照信号が、上りリンク下りリンク切り替え期間の下り伝送時間の最後のN個の時間領域シンボルで送信され、参照信号が遅延後に第2のネットワーク機器に到着した後に、第2のネットワーク機器は上り伝送時間内にあるので、第2のネットワーク機器は検出によって参照信号を正しく取得して、測定を完了することができる。図15Aおよび図15Bでは、斜線付きボックスは参照信号を表している。
S73.第2のネットワーク機器が、参照信号を受信するために使用される第2のリソースを決定し、第2のリソースに含まれる時間領域シンボルが、上り時間領域シンボルおよび/またはガード区間時間領域シンボルである。
本出願のこの実施形態では、第2のネットワーク機器は、上り伝送時間に参照信号を受信でき、図15Bに一例を示す。あるいは、第2のネットワーク機器は参照信号をガード区間(guard period、GP)に受信してもよい。あるいは、第2のネットワーク機器は参照信号を、GPと上り伝送時間の両方に受信してもよい。これについては特に限定されない。したがって、第2のリソースに含まれる時間領域シンボルは、上り時間領域シンボルおよび/またはGP時間領域シンボルである。
例えば、第2のネットワーク機器によって決定される第2のリソースは、すべての上りリンク下りリンク切り替え期間の上り時間領域シンボル、またはすべての上りリンク下りリンク切り替え期間のGP時間領域シンボル、またはすべての上りリンク下りリンク切り替え期間の上り時間領域シンボルおよびGP時間領域シンボルを含み得るので、検出をより包括的とすることができ、参照信号の見落としは回避されることができる。あるいは、例えば、プロトコルを使用して、または別の方法で、ネットワーク機器間の測定に使用される参照信号が特定の上りリンク下りリンク切り替え期間に伝送されることが事前定義される。この場合、第2のネットワーク機器によって決定される第2のリソースは、特定の上りリンク下りリンク切り替え期間の上り時間領域シンボル、または特定の上りリンク下りリンク切り替え期間のGP時間領域シンボル、または特定の上りリンク下りリンク切り替え期間の上り時間領域シンボルおよびGP時間領域シンボルをさらに含み得るので、第2のネットワーク機器の受信回数は減らされることができ、それによって第2のネットワーク機器の節電が容易になる。
S73とS71およびS72の2つのステップとの順序は限定されない。例えば、S71およびS72がS73の前に行われてもよく、またはS71およびS72がS73の後に行われてもよく、またはS73とS71およびS72の2つのステップとが同時に行われてもよい。例えば、S73とS71とが同時に行われること、またはS73とS72とが同時に行われること、またはS73がS71の後、S72の前に行われることは、S73とS71およびS72の2つのステップとが同時に行われることとみなされる。
S74.第1のネットワーク機器が第1のリソース上で参照信号を送信し、第2のネットワーク機器が第2のリソースで参照信号の全部または一部を受信する。
第1のリソースは、N個の時間領域シンボルを含み、参照信号を生成した後、第1のネットワーク機器は第1のリソース上で参照信号を送信し得る。複数のネットワーク機器がその参照信号を受信し得る。ネットワーク機器は参照信号を同じ方法で受信し得る。したがって、本明細書では、第2のネットワーク機器が参照信号を受信することが例として用いられる。
第2のネットワーク機器によって決定される第2のリソースは、第2のネットワーク機器がブラインド検出を行うリソースとして理解されてもよく、第2のネットワーク機器が参照信号を実際に受信するリソースは、第2のリソースのサブセットであるべきである。例えば、第2のネットワーク機器が参照信号を実際に受信するリソースは、第3のリソースと呼ばれる。図15Bが例として用いられる。第2のリソースは、図15Bの第2のネットワーク機器のGPおよび上り伝送に対応するリソースとして理解されてもよく、第3のリソースは、第2のネットワーク機器が図15Bの第1のネットワーク機器の参照信号を受信する位置に対応するリソース、すなわち、図15Bの斜線付きボックスの位置として理解され得る。
例えば、第2のネットワーク機器は、第2のネットワーク機器にCLI干渉を引き起こし得る少なくとも1つのネットワーク機器を決定し得る。少なくとも1つのネットワーク機器に関する情報は、第2のネットワーク機器で事前構成され得るか、または第2のネットワーク機器によって別の方法で取得され得る。第2のネットワーク機器は、少なくとも1つのネットワーク機器に対応する少なくとも1つの参照信号を生成し得る。ここでは、これは、異なるネットワーク機器によって送信される参照信号は異なることとして理解される。参照信号を受信した後、第2のネットワーク機器は、少なくとも1つの生成された参照信号と受信参照信号とに対して相互相関操作を別々に行い得る。例えば、第2のネットワーク機器が生成された参照信号と受信参照信号とに対して相互相関操作を行うときに、相関ピーク値が特定の閾値を超える場合、第2のネットワーク機器は、受信参照信号は参照信号であると判断することができる。加えて、参照信号を生成するときに、第2のネットワーク機器は生成された参照信号に対応するネットワーク機器を知るので、第2のネットワーク機器は、受信参照信号が第1のネットワーク機器によって送信されると判断することができる。これは、上記のように、参照信号を送信しているネットワーク機器は受信参照信号に基づいて決定されることができることを指示している。例えば、図16を参照すると、第1のネットワーク機器は参照信号としてRS1を送信し、第2のネットワーク機器は、事前にローカルで複数の参照信号を生成しており、複数の参照信号はRS1を含む。検出によってRS1を検出した後、第2のネットワーク機器は、生成された参照信号および受信信号に対して相互相関操作を行い得る。生成されたRS1と受信したRS1とに対して相互相関操作が行われるときに相関ピーク値が特定の閾値を超える場合、第2のネットワーク機器は、受信信号が第1のネットワーク機器からのRS1であると判断することができる。
加えて、上記のように、第2のネットワーク機器が、受信参照信号に基づいて、その参照信号を送信しているネットワーク機器を決定することができない可能性もあり、相互相関操作によって検出が引き続き実施されることがやはり例として用いられる。例えば、第2のネットワーク機器は、少なくとも1つの生成された参照信号と受信参照信号とに対して相互相関操作を行うが、相互相関操作に失敗する。言い換えると、少なくとも1つの参照信号と受信参照信号とに対して相互相関操作が行われるときに、どの相関ピーク値も特定の閾値を超えない。その場合、第2のネットワーク機器は、受信参照信号はその少なくとも1つの参照信号と異なると判断することができる。この場合、第2のネットワーク機器は、参照信号を送信しているネットワーク機器を直接決定することができない。本出願のこの実施形態では、第2のネットワーク機器は、参照信号に基づいて、参照信号を送信しているネットワーク機器を大まかに位置特定して、干渉源を最終的に決定し得る。
加えて、図7に示される実施形態のS71からS74などのステップの順序は、本出願のこの実施形態では限定されない。S72およびS74が例として用いられる。「受信すること」が「検出すること」として理解される場合、S74はS72の前に行われ得る。第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器とは互いに遠く離れて位置され、対流圏の屈折効果が信号伝播に影響を及ぼすと仮定される。この場合、第2のネットワーク機器は、第1のネットワーク機器からの測定信号の到着時刻を決定することができない。したがって、第2のネットワーク機器は、信号が受信されることができるすべてのシンボル上で、参照信号があるかどうかを検出し得る。この場合、S74はS72の前に行われ得る。しかしながら、第2のネットワーク機器は検出を早く開始することができるが、第2のネットワーク機器は、第1のネットワーク機器によって送信された参照信号が第2のネットワーク機器に到着した後に初めて、検出によって、第1のネットワーク機器からの参照信号を取得することができる。したがって、「受信すること」が「正常に受信すること」または「正常に検出すること」として理解される場合、S72はS74の前に行われ得る。
本出願のこの実施形態では、参照信号を受信した後、第2のネットワーク機器は、複数の種類の処理を行い得る。例えば、第2のネットワーク機器は、参照信号を送信している第1のネットワーク機器が干渉源であると判断し、干渉除去などの対応する処理をさらに行い得る。例えば、第2のネットワーク機器は、端末機器が干渉を受けるシンボル上でデータを送信しないように、または干渉抑圧合成(interference rejection combining、IRC)アルゴリズムを用いて干渉を除去するようにスケジュールし得る。
本出願のこの実施形態で提供される方法によれば、ネットワーク機器は、効果的な超長距離干渉測定を行えるようにされることができ、さらに、ネットワーク機器は、超長距離干渉除去を行って、通信システムの伝送性能を向上させることができる。
本出願のこの実施形態で提供される方法は、超長距離測定を行うために使用され得るが、実際には、近隣のネットワーク機器(互いに比較的近くに位置されるネットワーク機器として理解され得る)間の測定にも使用され得る。違いは、近隣のネットワーク機器間の測定のシナリオでは、地理的距離によって引き起こされる遅延はほとんど無視されることができるので、測定を行うネットワーク機器間の参照信号の到着時刻が基本的に決定されることにある。
一般的に、端末機器は、通常、GPには受信も送信も行わない。したがって、例えば、測定に関与する第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器とが近隣のネットワーク機器である場合、第1のネットワーク機器は、下り伝送時間および/またはGPに参照信号を送信し得る。言い換えると、第1のネットワーク機器は、参照信号を下り伝送時間に送信し得るか、または参照信号をGPに送信し得るか、または参照信号を下り伝送時間とGP時間の両方に送信し得る。第2のネットワーク機器は参照信号をGPに受信し得る。この場合、参照信号は、端末機器によって送信されたデータ、端末機器によって受信される必要があるデータなどに対する干渉を引き起こさず、それによって、端末機器による参照信号およびデータの伝送の成功率が向上する。
例えば、図17Aを参照すると、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器とは、例えば、近隣のネットワーク機器である。第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器とは、同じ上りリンク下りリンク切り替え期間を使用し、1つの上りリンク下りリンク切り替え期間において、上り伝送時間が整列されており、GPが整列されており、下り伝送時間が整列されている。第2のネットワーク機器に参照信号を送信する場合、第1のネットワーク機器は参照信号をGPに送信し得る。2つのネットワーク機器は互いに比較的近くに位置されており、地理的距離によって引き起こされる遅延はほとんど無視されることができるので、第2のネットワーク機器は参照信号をGPに受信するため、参照信号の受信は、第2のネットワーク機器のデータの受信または送信に影響を及ぼさない。この場合、参照信号によって占有されるN個の時間領域シンボルは、GPにおけるN個の時間領域シンボルであり得る。図17Aでは、斜線付きボックスが参照信号を表している。
別の例として、図17Bを参照すると、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器とは、例えば、近隣のネットワーク機器である。第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器とは同じ上りリンク下りリンク切り替え期間を使用するが、1つの上りリンク下りリンク切り替え期間において、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器との上り伝送時間が整列されておらず、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器とのGPが整列されておらず、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器との下り伝送時間が整列されていない。上りリンク下りリンク切り替え期間における第1のネットワーク機器の下り伝送時間は第2のネットワーク機器のGPと整列されているので、第1のネットワーク機器は第2のネットワーク機器に参照信号を、下り伝送時間のものであり、第2のネットワーク機器のGPと整列されている時間セグメントに送信してもよく、その場合、第2のネットワーク機器は参照信号をGPに受信し得るため、参照信号の受信は、第2のネットワーク機器のデータの受信または送信に影響を及ぼさない。参照信号によって占有されるN個の時間領域シンボルは、依然として上りリンク下りリンク切り替え期間の下り伝送時間中の最後のN個の時間領域シンボルであり、下り伝送時間内および/または上りリンク下りリンク切り替え期間内の、第1のネットワーク機器の下り伝送時間が第2のネットワーク機器のGPと整列されている先頭位置から開始する、N個の時間領域シンボルであり得ることが分かる。図17Bでは、斜線付きボックスが参照信号を表している。
手短に言うと、第1のネットワーク機器によって送信された参照信号が第2のネットワーク機器の上り信号受信に干渉しないことが可能な限り保証される。
本出願のこの実施形態では、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器とが互いに比較的近くに位置されるネットワーク機器である場合、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器との間の測定と、互いに非常に遠く離れて位置されるネットワーク機器間の測定との違いは、第2のネットワーク機器が構成情報を事前に取得できる点にある。第2のネットワーク機器では、構成情報は、第1のリソースを決定するために使用され、かつ/または参照信号を決定するために使用される。言い換えると、構成情報が使用されて第1のリソースを決定することができ、または構成情報が使用されて参照信号を決定することができ、または構成情報が使用されて第1のリソースおよび参照信号を決定することができる。例えば、構成情報が使用されて第1のリソースを決定する場合、構成情報は、第1のリソースの時間領域および/または周波数領域の構成情報を含むことができ、すなわち、第1のリソースの時間領域情報を含み得るか、または第1のリソースの周波数領域情報を含み得るか、または第1のリソースの時間領域および周波数領域の情報を含み得る。別の例では、構成情報が使用されて参照信号を決定する場合、構成情報は、参照信号を生成するために使用されるシーケンスを含むか、または参照信号を生成するために使用される他の情報を含むことができ、例えば、
l、およびn
IDなどの情報のうちの少なくとも1つを含み、例えば、
およびlを含むか、またはlを含むか、または
l、およびn
IDを含み得る。構成情報に含まれる内容は、本出願のこの実施形態では、第2のネットワーク機器が構成情報を使用して第1のリソースおよび/または参照信号を決定できる限りにおいて、限定されない。第2のネットワーク機器は、構成情報を使用して、第1のネットワーク機器によって参照信号を送信するために使用される構成を決定することができ、検出対象の時間周波数リソースの位置をさらに決定し、かつ/または検出対象の参照信号を決定することができる。
構成情報は、第1のネットワーク機器によって第2のネットワーク機器に送信され得るか、または第2のネットワーク機器の上位層制御ノードによって構成され得るか、またはネットワーク配置時に技術者によって手動で構成され得る。第2のネットワーク機器によって構成情報を取得するための方法は、限定されない。第2のネットワーク機器では、構成情報は、第1のリソースを決定するために使用され、かつ/または参照信号を決定するために使用される。その場合、構成情報を送信するか、または構成情報を構成するネットワーク機器(例えば、第1のネットワーク機器)では、構成情報は、第1のリソースを指示するために使用され、かつ/または参照信号を指示するために使用される。
加えて、第1のネットワーク機器および第2のネットワーク機器が互いに比較的近くに位置されるネットワーク機器である場合、第1のネットワーク機器は、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器との間の測定を実施するために、構成情報を事前に送信し得るので、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器とは、同じ上りリンク下りリンク構成を使用し得るか、または異なる上りリンク下りリンク構成を使用し得る。これについては特に限定されない。
本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、互いに非常に遠く離れて位置されるネットワーク機器間の測定と、互いに比較的近くに位置されるネットワーク機器間の測定の両方に適用され得る。この場合、一実施態様では、同じ参照信号が、互いに非常に遠く離れて位置されるネットワーク機器間の測定と、互いに比較的近くに位置されるネットワーク機器間の測定とに再利用され得る。このシナリオについては、図18を参照されたい。図18は、3つのネットワーク機器、すなわち、第1のネットワーク機器、第2のネットワーク機器、および第3のネットワーク機器を含んでいる。第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器との間の距離は比較的長く、第1のネットワーク機器と第3のネットワーク機器との間の距離は比較的短く、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器との間で測定が行われる必要があり、第1のネットワーク機器と第3のネットワーク機器との間でも測定が行われる必要がある。この場合、第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器との間の測定は、互いに非常に遠く離れて位置されるネットワーク機器間の測定であり、第1のネットワーク機器と第3のネットワーク機器との間の測定は、互いに比較的近くに位置されるネットワーク機器間の測定である。その場合、同じ参照信号、例えば、その参照信号が、2つの測定プロセスで再利用され得る。
図18に示されるシナリオにおける測定プロセスについては、図19を参照されたい。第1のネットワーク機器によって送信された同じ参照信号が、互いに非常に遠く離れて位置されるネットワーク機器間の測定と、互いに比較的近くに位置されるネットワーク機器間の測定の両方に使用される。第3のネットワーク機器では、第3のネットワーク機器と第1のネットワーク機器との間の距離が比較的短いので、第3のネットワーク機器は、第1のネットワーク機器が参照信号を送信する時刻に基づいて、参照信号が受信される必要がある時刻を決定でき、すべてのGPおよび/または上り伝送時間にブラインド検出を行う必要がない。第1のネットワーク機器と第2のネットワーク機器との間の測定、および第1のネットワーク機器と第3のネットワーク機器との間で測定が行われるときに第3のネットワーク機器によって取得されることができる構成情報などの内容については、前述の説明を参照されたい。図19では、斜線付きボックスは参照信号を表している。
本出願のこの実施形態で提供される方法は、互いに非常に遠く離れて位置されるネットワーク機器間の測定と、互いに比較的近くに位置されるネットワーク機器間の測定の両方に使用されることができる。ネットワーク機器間の測定のための機構が提供され、ネットワーク機器が干渉源を決定し、さらに干渉除去などの対応する措置を講じるのに役立ち、それによって通信品質が向上する。
以下では、添付の図面を参照して、本出願の実施形態の前述の方法を実施するように構成された装置を説明する。したがって、前述の内容すべてが以下の実施形態において使用されてもよく、繰り返される内容は再度説明されない。
図20は、通信装置2000の概略構造図である。通信装置2000は、前述の説明における第1のネットワーク機器の機能を実施し得る。通信装置2000は、上記の第1のネットワーク機器であり得るか、または上記の第1のネットワーク機器に配置されたチップであり得る。通信装置2000は、プロセッサ2001と、送受信機2002とを含み得る。プロセッサ2001は、図7に示される実施形態のS71およびS72を行うように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。送受信機2002は、図7に示される実施形態のS74を行うように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。
例えば、プロセッサ2001は、第1のリソースを決定し、第1のリソースに対応する参照信号を生成する、ように構成される。参照信号はM個の部分を含み、M個の部分すべてが同じである。第1のリソースは、参照信号のサイクリックプレフィックスまたは参照信号のサイクリックポストフィックスを搬送しない。あるいは、第1のリソースは参照信号のサイクリックプレフィックスを搬送し、参照信号に対応するサイクリックプレフィックスはM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ位置され、かつ/または第1のリソースは参照信号のサイクリックポストフィックスを搬送し、参照信号に対応するサイクリックポストフィックスはM個の部分の最後の部分の末尾にのみ位置される。Mは正の整数である。
送受信機2002は、参照信号を第1のリソース上で送信するように構成される。
前述の方法実施形態のステップのすべての関連する内容が、対応する機能モジュールの機能の説明において引用され得る。ここでは詳細は繰り返し説明されない。
図21は、通信装置2100の概略構造図である。通信装置2100は、前述の説明における第2のネットワーク機器の機能を実施し得る。通信装置2100は、上記の第2のネットワーク機器であり得るか、または上記の第2のネットワーク機器に配置されたチップであり得る。通信装置2100は、プロセッサ2101と、送受信機2102とを含み得る。プロセッサ2101は、図7に示される実施形態のS73を行うように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。送受信機2102は、図7に示される実施形態のS74を行うように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。
例えば、プロセッサ2101は、参照信号を受信するために使用される第2のリソースを決定し、第2のリソースに含まれる時間領域シンボルが、上り時間領域シンボルおよび/またはガード区間時間領域シンボルである、ように構成される。
送受信機2102は、第2のリソース上で参照信号の一部または全部を受信するように構成される。参照信号はM個の部分を含み、M個の部分すべてが同じである。第1のリソースは、参照信号のサイクリックプレフィックスまたは参照信号のサイクリックポストフィックスを搬送しない。あるいは、第1のリソースは参照信号のサイクリックプレフィックスを搬送し、参照信号に対応するサイクリックプレフィックスはM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ位置され、かつ/もしくは第1のリソースは参照信号のサイクリックポストフィックスを搬送し、参照信号に対応するサイクリックポストフィックスはM個の部分の最後の部分の末尾にのみ位置される。Mは正の整数である。
前述の方法実施形態のステップのすべての関連する内容が、対応する機能モジュールの機能の説明において引用され得る。ここでは詳細は繰り返し説明されない。
1つの単純な実施形態において、通信装置2000または通信装置2100は、代替として、図22Aに示される通信装置2200の構造を使用して実施されてもよいことを、当業者は理解できよう。通信装置2200は、上記端末機器またはネットワーク機器の機能を実施し得る。通信装置2200は、プロセッサ2201を含み得る。
通信装置2200が、前述の説明における第1のネットワーク機器の機能を実施するように構成される場合、プロセッサ2201は、図7に示される実施形態のS71およびS72を行うように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。あるいは、通信装置2200が、前述の説明における第2のネットワーク機器の機能を実施するように構成される場合、プロセッサ2201は、図7に示される実施形態のS73を行うように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。
通信装置2200は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積チップ(application-specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップ(system on chip、SoC)、中央処理装置(central processing unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、またはプログラマブルロジックデバイス((programmable logic device、PLD)もしくは別の集積チップによって実施され得る。通信装置2200は、第1のネットワーク機器または第2のネットワーク機器が本出願の実施形態で提供される方法を実施するように、本出願の実施形態における第1のネットワーク機器または第2のネットワーク機器に配置され得る。
任意選択の一実施態様では、通信装置2200は、別のデバイスと通信するように構成される、送受信コンポーネントを含み得る。通信装置2200が、前述の説明における第1のネットワーク機器または第2のネットワーク機器の機能を実施するように構成される場合、送受信コンポーネントは、図7に示される実施形態のS74を行うように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。例えば、送受信コンポーネントは、通信インターフェースである。通信装置2200が第1のネットワーク機器または第2のネットワーク機器である場合、通信インターフェースは、第1のネットワーク機器または第2のネットワーク機器内の送受信機、例えば、送受信機2002や送受信機2102であり得る。送受信機は、例えば、第1のネットワーク機器または第2のネットワーク機器内の無線周波数送受信コンポーネントである。あるいは、通信装置2200が第1のネットワーク機器または第2のネットワーク機器に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、チップの入力/出力インターフェース、例えば、入力/出力ピンであり得る。
任意選択の一実施態様では、通信装置2200は、メモリ2202をさらに含み得る。図22Bを参照されたい。メモリ2202は、コンピュータプログラムまたは命令を格納するように構成され、プロセッサ2201は、コンピュータプログラムまたは命令を復号および実行するように構成される。コンピュータプログラムまたは命令は、第1のネットワーク機器または第2のネットワーク機器の機能プログラムを含み得ることを理解されたい。第1のネットワーク機器の機能プログラムがプロセッサ2201によって復号および実行されると、第1のネットワーク機器は、本出願の実施形態における図5に示される実施形態で提供される方法の第1のネットワーク機器の機能を実施し得る。第2のネットワーク機器の機能プログラムがプロセッサ2201によって復号および実行されると、第2のネットワーク機器は、本出願の実施形態における図5に示される実施形態で提供される方法の第2のネットワーク機器の機能を実施し得る。
別の任意選択の実施態様では、第1のネットワーク機器または第2のネットワーク機器の機能プログラムは、通信装置2200の外部メモリに格納される。第1のネットワーク機器の機能プログラムがプロセッサ2201によって復号および実行されると、メモリ2202は、第1のネットワーク機器の機能プログラムの一部または全部の内容を一時的に格納する。第2のネットワーク機器の機能プログラムがプロセッサ2201によって復号および実行されると、メモリ2202は、第2のネットワーク機器の機能プログラムの一部または全部の内容を一時的に格納する。
別の任意選択の実施態様では、第1のネットワーク機器または第2のネットワーク機器の機能プログラムは、通信装置2200内のメモリ2202に格納される。通信装置2200のメモリ2202が第1のネットワーク機器の機能プログラムを格納している場合、通信装置2200は、本出願の実施形態における第1のネットワーク機器に配置され得る。通信装置2200のメモリ2202が第2のネットワーク機器の機能プログラムを格納している場合、通信装置2200は、本出願の実施形態における第2のネットワーク機器に配置され得る。
さらに別の任意選択の実施態様においては、第1のネットワーク機器の機能プログラムの一部のコンテンツが通信装置2200の外部メモリに格納され、第1のネットワーク機器の機能プログラムのその他のコンテンツが通信装置2200内のメモリ2202に格納される。あるいは、第2のネットワーク機器の機能プログラムの一部のコンテンツが通信装置2200の外部メモリに格納され、第2のネットワーク機器の機能プログラムのその他のコンテンツが通信装置2200内のメモリ2202に格納される。
本出願の実施形態では、通信装置2000、通信装置2100、および通信装置2200は、各機能モジュールが各機能に基づく分割によって得られる形で与えられるか、または各機能モジュールが一体的な分割によって得られる形で与えられ得る。本明細書における「モジュール」は、ASIC、1つもしくは複数のソフトウェアプログラムもしくはファームウェアプログラムを実行するプロセッサおよびメモリ、論理集積回路、ならびに/または前述の機能を提供できる別の構成要素であり得る。
加えて、図20に示される実施形態で提供される通信装置2000は、代替として、別の形で実施されてもよい。例えば、通信装置は、処理モジュールと送受信モジュールとを含む。例えば、処理モジュールは、プロセッサ2001によって実施されてもよく、送受信モジュールは、送受信機2002によって実施されてもよい。処理モジュールは、図7に示される実施形態のS71およびS72を行うように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。送受信モジュールは、図7に示される実施形態のS74を行うように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。
例えば、処理モジュールは、第1のリソースを決定し、第1のリソースに対応する参照信号を生成する、ように構成される。参照信号はM個の部分を含み、M個の部分すべてが同じである。第1のリソースは、参照信号のサイクリックプレフィックスまたは参照信号のサイクリックポストフィックスを搬送しない。あるいは、第1のリソースが参照信号のサイクリックプレフィックスを搬送し、参照信号に対応するサイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ位置され、かつ/もしくは第1のリソースは、参照信号のサイクリックポストフィックスを搬送し、参照信号に対応するサイクリックポストフィックスは、M個の部分の最後の部分の末尾にのみ位置される。Mは正の整数である。
送受信モジュールは、参照信号を第1のリソース上で送信するように構成される。
前述の方法実施形態のステップのすべての関連する内容が、対応する機能モジュールの機能の説明において引用され得る。ここでは詳細は繰り返し説明されない。
同様に、図21に示される実施形態で提供される通信装置2100も、代替として、別の形で実施されてもよい。例えば、通信装置は、処理モジュールと送受信モジュールとを含む。例えば、処理モジュールは、プロセッサ2101によって実施されてもよく、送受信モジュールは、送受信機2102によって実施されてもよい。処理モジュールは、図7に示される実施形態のS73を行うように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。送受信モジュールは、図7に示される実施形態のS74を行うように構成され、かつ/または本明細書に記載される技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。
例えば、処理モジュールは、参照信号を受信するために使用される第2のリソースを決定し、第2のリソースに含まれる時間領域シンボルが、上り時間領域シンボルおよび/またはガード区間時間領域シンボルである、ように構成される。
送受信モジュールは、第2のリソース上で参照信号の一部または全部を受信するように構成される。参照信号はM個の部分を含み、M個の部分すべてが同じである。第1のリソースは、参照信号のサイクリックプレフィックスまたは参照信号のサイクリックポストフィックスを搬送しない。あるいは、第1のリソースが参照信号のサイクリックプレフィックスを搬送し、参照信号に対応するサイクリックプレフィックスがM個の部分の1番目の部分の先頭にのみ位置され、かつ/もしくは第1のリソースは、参照信号のサイクリックポストフィックスを搬送し、参照信号に対応するサイクリックポストフィックスは、M個の部分の最後の部分の末尾にのみ位置される。Mは正の整数である。
前述の方法実施形態のステップのすべての関連する内容が、対応する機能モジュールの機能の説明において引用され得る。ここでは詳細は繰り返し説明されない。
本出願の実施形態で提供される通信装置2000、通信装置2100、および通信装置2200は、図7に示される実施形態で提供される方法を行うように構成され得る。したがって、通信装置2000、通信装置2100、および通信装置2200によって達成され得る技術的効果については、前述の方法実施形態を参照されたい。ここでは詳細は繰り返し説明されない。
本出願の実施形態は、本出願の実施形態による方法、機器(システム)、およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、流れ図および/またはブロック図内の各プロセスおよび/または各ブロック、ならびに流れ図および/またはブロック図内のプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実施するために使用され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサがマシンを生成するために提供され得るものであり、このため、これらの命令がコンピュータまたは任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行されると、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するための装置を生成する。
前述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用して実施され得る。各実施形態を実施するためにソフトウェアが使用される場合、各実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実施され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本出願の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別の可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、マイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体、または、1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバやデータセンタなどのデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state drive、SSD))などであり得る。
当業者であれば、本出願の趣旨および範囲を逸脱することなく本出願の実施形態に様々な改変および変形を加えることができることは明白である。このように、本出願は、本出願の実施形態に加えられるそれらの改変および変形を、それらが本出願の特許請求の範囲および特許請求の範囲と均等な技術の範囲内に入る限りにおいて包含することを意図されている。