JP7196015B2 - 車両監視装置、車両監視方法及びプログラム - Google Patents
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Description
特許文献1には、関連する技術として、画像に基づいて車種を判別し、積載量が判別した車種に定められた基準値を超えるか否かを判定する技術が開示されている。
また、特許文献1に記載のように、画像により車種を判別し、判別した車種に定められた基準値を超える積載量であるか否かを判定する技術もあるが、高速道路には予め備えられていない画像処理装置を新たに備える必要があり、コストが増加してしまう。
そこで、高速道路において、過積載であるか否かを精度よく簡易的に特定することのできる技術が求められている。
このようにすれば、車両監視装置は、新たな装置を増設することなく高速道路に予め備えられている車両検知器の検知情報を利用するため、過積載であるか否かを簡易な構成によって精度よく特定することができる。つまり、車両監視装置は、高速道路において、過積載であるか否かを精度よく簡易的に特定することができる。
また、レーザ式車両検知器を用いて寸法(距離、大きさなどを含む)を推定する場合、カメラ画像を用いて寸法を推定する場合に比べて、その推定した寸法の絶対値の精度が向上する。その結果、レーザ式車両検知器を用いる場合、カメラ画像を用いる場合に比べて、寸法を根拠にした車種の判別の精度や車両のシルエットを特定する精度を向上させることができる。
このようにすれば、車両監視装置1は、タイヤ幅に基づいて、さらに精度よく過積載であるか否かを特定することができる。つまり、車両監視装置1は、高速道路において、過積載であるか否かをより精度よく簡易的に特定することができる。
このようにすれば、車両監視装置1は、車両の重さを測るだけではなく、過積載の可能性のある車両を、料金収受の特徴のひとつである車両を特定可能な情報(例えば、車両のナンバープレートの情報)と関連付けて管理することができる。
このようにすれば、車両監視方法は、新たな装置を増設することなく高速道路に予め備えられている装置によって、過積載であるか否かを精度よく特定することができる。つまり、車両監視方法は、高速道路において、過積載であるか否かを精度よく簡易的に特定することができる。
このようにすれば、プログラムは、新たな装置を増設することなく高速道路に予め備えられている装置によって、過積載であるか否かを精度よく特定することができる。つまり、プログラムは、高速道路において、過積載であるか否かを精度よく簡易的に特定することができる。
以下、本発明の第1の実施形態による車両監視装置1について説明する。
本発明の第1の実施形態による車両監視装置1は、現状行っている車両の動荷重の測定結果に基づく過積載の判定に加えて、さらに、車両のシルエットに基づく過積載の判定を行い、過積載の可能性のある車両を特定する装置である。車両監視装置1は、図1に示すように、軸重計10、レーザ式車両検知器20、料金自動収受機30を備える。なお、図1には車両40が示されている。
料金自動収受機30は、図2に示すように、料金処理部301、通信部302、記憶部303、特定部304を備える。
通信部302は、料金自動収受機30とは別の装置と通信を行う。
記憶部303は、料金自動収受機30が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。
例えば、軸重計10による動荷重の測定結果が所定のしきい値(例えば、5トン)を超えた場合に、レーザ式車両検知器20が取得した車両40のシルエットを表す情報に含まれる車両40に搭載された積み荷全体のシルエットを表す情報から積み荷全体のシルエットをタッチパネルに表示して、料金自動収受機30の管理者がそのタッチパネルに表示された積み荷全体のシルエットを見る。そして、管理者は、積み荷全体のシルエットから過積載の可能性が高いか低いかを判定し、タッチパネルを操作してその判定結果に応じた情報を特定部304に送信する。特定部304は、タッチパネルからの判定結果が過積載の可能性が高いことを示す情報である場合、その車両40を、過積載の可能性がある車両と特定する。また、特定部304は、タッチパネルからの判定結果が過積載の可能性が低いことを示す情報である場合、その車両40を、過積載の可能性のない車両と特定する。
また、例えば、記憶部303は、過積載であると特定部304が判定するための基準となるシルエットの情報を予め記憶する。そして、特定部304は、軸重計10による動荷重の測定結果が所定のしきい値を超えた場合に、その基準となるシルエットの情報とレーザ式車両検知器20が取得した車両40のシルエットの情報とを比較し、比較結果に基づいて車両40が過積載の可能性があるか否かを特定する。具体的には、例えば、特定部304は、比較結果が、基準となるシルエットの面積よりもレーザ式車両検知器20が取得した車両40のシルエットの面積の方が広いことを示す場合、その車両40を、過積載の可能性がある車両と特定する。また、具体的には、例えば、特定部304は、比較結果が、基準となるシルエットの面積よりもレーザ式車両検知器20が取得した車両40のシルエットの面積の方が狭いことを示す場合、その車両40を、過積載の可能性がない車両と特定する。
次に、本発明の第1の実施形態による車両監視装置1の処理について説明する。
ここでは、各車両40について車両監視装置1が行う処理について図3に示す処理フローを用いて説明する。
なお、車両40は、車線方向に走行する。そして、軸重計10は、走行する車両40の車軸ごとに、軸重計10自身に掛かる車両40の動荷重を計測するものとする。また、レーザ式車両検知器20は、車両40に複数のレーザを投光することで車両40のシルエットを表す情報を取得するものとする。
特定部304は、軸重計10による動荷重の測定結果が所定のしきい値を超えたか否かを特定する(ステップS3)。
また、特定部304は、軸重計10による動荷重の測定結果が所定のしきい値を超えたと判定した場合(ステップS3においてYES)、レーザ式車両検知器20が取得した、各レーサについての車両40までの距離の情報、すなわち車両40のシルエットを表す情報を、レーザ式車両検知器20から取得する(ステップS4)。
特定部304は、車両40のシルエット情報に基づいて、対象とする車両40が過積載の可能性のある車両でないと特定した場合(ステップS5においてNO)、処理を終了する。
また、特定部304は、車両40のシルエット情報に基づいて、対象とする車両40が過積載の可能性のある車両であると特定した場合(ステップS5においてYES)、特定した車両40を、その車両40を特定可能な情報(例えば、車両40のナンバープレートの情報)と、過積載の可能性があることを示す情報とを関連付けて記憶部303に書き込む(ステップS6)。そして、特定部304は、処理を終了する。
そして、特定部304が特定した車両40について従来と同様に静荷重を計測すればよい。
このようにすれば、車両監視装置1は、新たな装置を増設することなく高速道路に予め備えられている装置によって、過積載であるか否かを精度よく特定することができる。つまり、車両監視装置1は、高速道路において、過積載であるか否かを精度よく簡易的に特定することができる。
次に、本発明の第2の実施形態による車両監視装置1について説明する。なお、本発明の第2の実施形態では、主に、本発明の第1の実施形態による車両監視装置1と異なる点について説明する。
(車両監視装置の構成)
本発明の第2の実施形態による車両監視装置1は、本発明の第1の実施形態による車両監視装置1と同様の過積載の判定を行う。そして、本発明の第2の実施形態による車両監視装置1は、さらに、踏板の押圧された範囲に基づく積載の判定を行い、過積載の可能性のある車両を特定する装置である。本発明の第2の実施形態による車両監視装置1は、図4に示すように、軸重計10、レーザ式車両検知器20、料金自動収受機30、踏板50を備える。料金自動収受機30は、本発明の第1の実施形態による料金自動収受機30と同様に、料金処理部301、通信部302、記憶部303、特定部304を備える。なお、図4には車両40が示されている。
記憶部303は、その相関関係を予め記憶する。
特定部304は、記憶部303が記憶する相関関係を用いることで、車両40が踏板50の上を走行したときの抵抗値の変化からタイヤ幅を特定する。
次に、本発明の第2の実施形態による車両監視装置1の処理について説明する。
ここでは、各車両40について車両監視装置1が行う処理について図5に示す処理フローを用いて説明する。
なお、車両40は、車線方向に走行する。そして、軸重計10は、走行する車両40の車軸ごとに、軸重計10自身に掛かる車両40の動荷重を計測するものとする。また、レーザ式車両検知器20は、車両40に複数のレーザを投光することで車両40のシルエットを表す情報を取得するものとする。また、踏板50では、車両40が踏板50の上を走行するときに、車両40のタイヤにより押圧された範囲と平接点が電気的に短絡されるものとする。
車両監視装置1の特定部304は、車両40のシルエット情報に基づいて、対象とする車両40が過積載の可能性のある車両でないと特定した場合(ステップS5においてNO)、処理を終了する。
また、車両監視装置1の特定部304は、車両40のシルエット情報に基づいて、対象とする車両40が過積載の可能性のある車両であると特定した場合(ステップS5においてYES)、車両40が踏板50の上を走行するときの踏板50の抵抗値の変化の情報を、踏板50から取得する(ステップS7)。
そして、特定部304は、特定した車両40のタイヤ幅がダブルタイヤ以上の幅であるか否かを特定する(ステップS9)。
また、特定部304は、特定した車両40のタイヤ幅がダブルタイヤ以上の幅であると特定した場合(ステップS9においてYES)、すなわち、車両40のタイヤによって押圧された範囲がダブルタイヤの幅に相当する値(所定値の一例)以上であると特定した場合、その車両40が過積載の可能性のある車両であると特定する(ステップS10)。
車両監視装置1は、ステップS6の処理を行い、処理を終了する。
そして、特定部304が特定した車両40について従来と同様に静荷重を計測すればよい。
このようにすれば、車両監視装置1は、タイヤ幅に基づいて、本発明の第1の実施形態による車両監視装置1よりもさらに精度よく過積載であるか否かを特定することができる。つまり、車両監視装置1は、高速道路において、過積載であるか否かをより精度よく簡易的に特定することができる。
図6は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図6に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述の車両監視装置1、料金自動収受機30、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
5・・・コンピュータ
6・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10・・・軸重計
20・・・レーザ式車両検知器
30・・・料金自動収受機
40・・・車両
50・・・踏板
301・・・料金処理部
302・・・通信部
303・・・記憶部
304・・・特定部
Claims (5)
- 車線に設けられて、車両の荷重を計測する軸重計と、
前記車線の車線方向と交差する面にレーザを投光するレーザ式車両検知器と、
前記軸重計による動荷重の測定結果が所定のしきい値を超えた場合に、前記レーザの投光結果より形成された前記車両のシルエット情報に基づいて、過積載の可能性のある前記車両を特定する特定部と、
を備える車両監視装置。 - 前記車線の幅方向に延びて設置され、押圧された範囲を特定可能な踏板、
をさらに備え、
前記特定部は、
前記押圧された範囲が所定値以上であった場合に、過積載の可能性のある前記車両を特定する、
請求項1に記載の車両監視装置。 - 前記特定部は、
過積載の可能性のある前記車両を特定可能な情報と、過積載の可能性があることを示す情報とを関連付けて記憶部に書き込む、
請求項1または請求項2に記載の車両監視装置。 - 車線に設けられて、車両の荷重を計測することと、
前記車線の車線方向と交差する面にレーザを投光することと、
前記荷重の測定結果が所定のしきい値を超えた場合に、前記レーザの投光結果より形成された前記車両のシルエット情報に基づいて、過積載の可能性のある前記車両を特定することと、
を含む車両監視方法。 - 車線に設けられて、車両の荷重を計測する軸重計と、前記車線の車線方向と交差する面にレーザを投光するレーザ式車両検知器と、を備える車両監視装置のコンピュータに、
前記軸重計による動荷重の測定結果が所定のしきい値を超えた場合に、前記レーザの投光結果より形成された前記車両のシルエット情報に基づいて、過積載の可能性のある前記車両を特定することと、
を実行させるプログラム。
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