JP7195659B1 - 動画生成装置、動画生成方法、プログラム、動画生成システム - Google Patents
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図1は本実施形態による動画生成システムの構成を示す図である。
この図で示すように、動画生成システム100は、動画生成装置1と、GNSSアンテナ2と、撮影装置3とを含んで構成される。動画生成装置1は情報処理装置の一例である。管理者は、GNSSアンテナ2を地表に設置する。GNSSアンテナ2は、複数のGNSS(global navigation satellite system)衛星から受信した衛星測位信号を受信してGNSSアンテナ2の設置されている座標を算出する位置センサを少なくとも備えた位置測位装置の一例である。GNSSアンテナ2は地表や地物(ビルやその他構造物)などの観察対象の所望の位置に複数設置されている。GNSSアンテナ2は、算出した自装置の座標と自装置のIDと、座標の算出時刻とを少なくとも含む位置情報(地点データ)を、所定の間隔で、通信ネットワーク等で接続された動画生成装置1へ送信する。撮影装置3はカメラを搭載したドローン31や航空機32、地上レーザスキャナ33、人工衛星などであってもよい。なお地上レーザスキャナ33はGNSSアンテナ2の機能を備えており、自装置が位置する座標(緯度、経度、高度)を検知できてよい。
動画生成装置1のコンピュータは、図2で示すようにCPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、HDD104、通信モジュール105、データベース106、等のハードウェアを備える。
動画生成装置1のCPU101は、表示プログラムを実行する。これにより動画生成装置1は、制御部11、画像取得部12、記録部13、動画生成部14、座標管理部15、出力部16、電子基準点算出部17の各機能を発揮する。
制御部11は、動画生成装置1の各機能を制御する。
画像取得部12は、異なる時刻に撮影された観察対象の画像を複数取得する。
記録部13は、処理に必要な各情報をデータベース106等に記録する。
動画生成部14は、画像に含まれる観察対象の複数位置の座標情報を取得し、異なる時刻に撮影された観察対象の対応する複数位置の座標情報に基づいて、観察対象の状態変化の遷移動画を生成する。動画生成部14は、観察対象の所定期間の成長量を取得し、当該所定期間の成長量に基づいて、観察対象の状態変化の遷移動画を生成してよい。または動画生成部14は、画像から観察対象のエリアを特定し、当該特定した観察対象のエリアの状態変化の遷移動画を生成してよい。
座標管理部15は、観察対象の画像内の再計算対象点の周りの複数の電子基準点を特定する。
出力部16は、遷移動画を出力する。
電子基準点算出部17は、再計算対象点を基準として特定した電子基準点の今日の座標を少なくとも算出する。
以下、動画生成装置1の処理の詳細について説明する。
動画生成装置1の画像取得部12は撮影装置3から観察対象の画像を取得する(ステップS101)。記録部13は観察対象のIDと観察対象の画像を紐づけてデータベース106に記録する(ステップS102)。一例として画像は、地表の観察対象を含む矩形範囲のIDと、その画像の矩形範囲を示す位置情報(例えば矩形範囲の各頂点座標)と、その矩形範囲について撮影装置3が撮影して生成した画像とを紐づけて、データベース106に記録してよい。なお撮影対象の画像が示す地表の範囲には予めGNSSアンテナ2が複数設置されているものとする。
動画生成装置1は、過去から現在までに撮影された観察対象の複数の画像を用いて、過去、現在、将来の観察対象の状態変化の遷移動画を示す動画像を生成してよい。以下の動画生成装置1が、過去に撮影された観察対象の複数の画像を用いて、過去、現在、将来の観察対象の状態変化の遷移動画を示す動画像を生成する処理について説明する。
特定電子基準点の座標や移動速度の補正値の算出の具体例は、まず電子基準点算出部17が座標管理部15からの特定電子基準点の座標の出力要求に基づいて、再計算対象点の座標を基準としてステップS202において特定された複数の特定電子基準点の識別情報を取得する(ステップS301)。例えばデータベース106に電子基準点の識別情報と座標とが紐づいて記録されていれば、再計算対象点の座標の近傍の特定電子基準点の座標に基づいてその識別情報を取得することができる。電子基準点算出部17は、複数の特定電子基準点の識別情報に基づいて、それら特定電子基準点について同一または異なる日時に算出された電子基準点化成値(座標)と、当該特定電子基準点の移動速度をデータベース106から読み取る(ステップS302)。
この図ではIGS点4つ(IGS点1~4)、特定電子基準点4つ(電子基準点A~D)を用いて、当該4つの特定電子基準点の今日や将来の所定の日時の座標を推定処理してその緯度と移動速度を求めている様子を示している。このような四次元統合網平均により、同日における精度の高い座標および移動速度の算出を行うことができる。
次に、上述の処理によって推定された特定電子基準点の情報を用いて観察対象において特定した再計算対象点の各座標の推定を行うステップS204、ステップS207の処理の詳細について以下説明する。
この図では特定電子基準点8つ(電子基準点A~H)、再計算対象点Xの1つと、を用いて、当該再計算対象点Xの座標と移動速度とを算出する様子を示している。このように、それぞれの特定電子基準点の過去に算出された座標を推定処理により同一日に統一して作成(化成)する処理と、図6で示す四次元統合網平均により、再計算対象点Xの精度の高い座標および移動速度の算出を行うことができる。
動画生成装置1は観察対象が山体などの地形情報であるとする。動画生成装置1は、過去、現在、将来の所定日時の山体の各位置(再計算対象点)の座標情報を上述の処理により算出する。動画生成装置1は、それら座標情報を用いて、過去、現在、将来の山体の形状変化の遷移動画を生成する。動画生成装置1は、過去、現在、将来の山体の形状変化の遷移動画を端末のディスプレイに表示する。
動画生成装置1は観察対象が飛行場で、樹木の生えているエリアがある場合には、そのエリアの樹木の形状変化の遷移動画を生成するようにしてもよい。この場合、動画生成装置1の動画生成部14は、観察対象である飛行場の画像から樹木の生えているエリアを各画素の色情報に基づいて特定する。または動画生成部14は観察対象の画像において樹木の形状のパターン認識や、機械学習モデルを用いた認識処理により、観察対象の画像における樹木を特定するようにしてもよい。データベース106には予め地域に応じた樹木の単位期間あたり成長量の情報が記録されている。動画生成部14は、観察対象の画像に樹木を特定した場合に、その樹木の将来の各日時における3次元形状を、当該樹木の期間あたりの成長量に応じて算出する。そして、動画生成部14は、過去、現在、複数の将来日時の、観察対象の一つである樹木の形状変化の遷移動画を生成する。一例として動画生成部14は、図11に示すように、樹木の形状変化の遷移を示す遷移動画を生成することができる。動画生成装置1は上記の他の形状変化の遷移動画に、樹木の形状変化の遷移を示す遷移動画を重ねた動画を生成するようにしてもよい。
動画生成装置1は観察対象が宅地エリアで、その宅地エリア内に樹木の生えているエリアがある場合には、そのエリアの樹木の形状変化の遷移動画を生成するようにしてもよい。この場合も同様に、動画生成装置1の動画生成部14は、観察対象である宅地エリアの画像から樹木の生えているエリアを各画素の色情報に基づいて特定する。または動画生成部14は観察対象の画像において樹木の形状のパターン認識や、機械学習モデルを用いた認識処理により、観察対象の画像における樹木を特定するようにしてもよい。データベース106には予め地域に応じた樹木の単位期間あたり成長量の情報が記録されている。動画生成部14は、観察対象の画像に樹木を特定した場合に、その樹木の将来の各日時における3次元形状を、当該樹木の期間あたりの成長量に応じて算出する。そして、動画生成部14は、過去、現在、複数の将来日時の、観察対象の一つである樹木の形状変化の遷移動画を生成する。動画生成装置1は上記の他の形状変化の遷移動画に、樹木の形状変化の遷移を示す遷移動画を重ねた動画を生成するようにしてもよい。
動画生成装置1は撮影装置3(地上レーザスキャナ33など)が撮影した現在の観察対象の画像と、管理者が作成した将来の複数の画像を用いて、当該観察対象の状態変化の遷移動画を生成するようにしてもよい。そして動画生成部14は、撮影装置3が撮影した画像に含まれる観察対象の複数位置の座標情報と、管理者が作成した将来の複数の画像に含まれる観察対象の複数の位置の座標情報とを合わせて、観察対象の状態変化の遷移動画を生成するようにしてもよい。例えば図13に示すように、過去または現在の宅地エリアや宅地造成地の画像と、管理者が作成した将来の状態の対応する宅地エリアや宅地造成地の画像を時系列に表示することで、動画生成部14は、観察対象である宅地エリアや宅地造成地の状態変化の遷移動画を生成することができる。
動画生成装置1は、少なくとも、画像取得部と、動画生成部とを備える。
画像取得部12は、異なる時刻に撮影された観察対象の画像を複数取得する。
動画生成部14は、画像に含まれる観察対象の複数位置の座標情報を取得し、異なる時刻に撮影された観察対象の対応する複数位置の座標情報に基づいて、観察対象の状態変化の遷移動画を生成する。
2・・・GNSSアンテナ
3・・・撮影装置
11・・・制御部
12・・・画像取得部
13・・・記録部
14・・・動画生成部
15・・・座標管理部
16・・・出力部
17・・・電子基準点算出部
Claims (14)
- 異なる時刻に撮影された観察対象の画像を複数取得する画像取得部と、
前記画像に含まれる前記観察対象の複数位置の位置センサから地表座標系の座標情報を取得し、前記異なる時刻に撮影された観察対象の対応する過去の日時の複数位置の前記座標情報に基づいて過去の日時から将来の日時までの複数日時の座標情報を算出する座標管理部と、
前記複数位置の前記過去の日時から前記将来の日時までの複数日時の座標情報に基づいて前記日時それぞれの複数の前記画像における前記観察対象の3次元形状を算出し、それら各画像の観察対象の3次元形状における前記座標情報を用いて位置を合わせて、当該各画像に基づく前記観察対象の状態変化の遷移動画を生成する動画生成部と、
前記遷移動画を出力する出力部と、
を備える動画生成装置。 - 前記観察対象の複数位置の座標情報を複数の電子基準点の座標の四次元統合網平均計算を用いた化成値に基づいて算出する前記座標管理部と、
を備える請求項1に記載の動画生成装置。 - 前記動画生成部は、前記観察対象の所定期間の成長量を取得し、当該所定期間の成長量に基づいて、前記観察対象の状態変化の遷移動画を生成する
請求項1または請求項2に記載の動画生成装置。 - 前記動画生成部は、前記画像から前記観察対象のエリアを特定し、当該特定した前記観察対象のエリアの前記状態変化の遷移動画を生成する
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の動画生成装置。 - 前記観察対象が地形であり、
前記動画生成部は、前記地形の状態変化の遷移動画を生成する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の動画生成装置。 - 前記観察対象が山体であり、
前記動画生成部は、前記山体の状態変化の遷移動画を生成する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の動画生成装置。 - 前記観察対象が地盤沈下エリアであり、
前記動画生成部は、前記地盤沈下エリアの状態変化の遷移動画を生成する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の動画生成装置。 - 前記観察対象が樹木であり、
前記動画生成部は、前記樹木の状態変化の遷移動画を生成する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の動画生成装置。 - 前記観察対象が宅地造成地であり、
前記動画生成部は、前記宅地造成地の状態変化の遷移動画を生成する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の動画生成装置。 - 前記観察対象が工事現場であり、
前記動画生成部は、前記工事現場の状態変化の遷移動画を生成する
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の動画生成装置。 - 前記動画生成部は、前記観察対象の画像に基づいて生成した3D画像の形状の変化に基づいて前記遷移動画を生成する処理の処理開始タイミングを特定し、当該処理開始タイミングの前後の前記観察対象の画像を用いて前記遷移動画を生成する
請求項1から請求項10の何れか一項に記載の動画生成装置。 - 異なる時刻に撮影された観察対象の画像を複数取得し、
前記画像に含まれる前記観察対象の複数位置の位置センサから地表座標系の座標情報を取得し、前記異なる時刻に撮影された観察対象の対応する過去の日時の複数位置の前記座標情報に基づいて過去の日時から将来の日時までの複数日時の座標情報を算出し、
前記複数位置の前記過去の日時から前記将来の日時までの複数日時の座標情報に基づいて前記日時それぞれの複数の前記画像における前記観察対象の3次元形状を算出し、それら各画像の観察対象の3次元形状における前記座標情報を用いて位置を合わせて、当該各画像に基づく前記観察対象の状態変化の遷移動画を生成し、
前記遷移動画を出力する
動画生成方法。 - 動画生成装置のコンピュータを、
異なる時刻に撮影された観察対象の画像を複数取得する画像取得手段、
前記画像に含まれる前記観察対象の複数位置の位置センサから地表座標系の座標情報を取得し、前記異なる時刻に撮影された観察対象の対応する過去の日時の複数位置の前記座標情報に基づいて過去の日時から将来の日時までの複数日時の座標情報を算出する座標管理手段、
前記複数位置の前記過去の日時から前記将来の日時までの複数日時の座標情報に基づいて前記日時それぞれの複数の前記画像における前記観察対象の3次元形状を算出し、それら各画像の観察対象の3次元形状における前記座標情報を用いて位置を合わせて、当該各画像に基づく前記観察対象の状態変化の遷移動画を生成する動画生成手段、
として機能させるプログラム。 - 異なる時刻に撮影された観察対象の画像を複数取得する画像取得部と、
前記画像に含まれる前記観察対象の複数位置の位置センサから地表座標系の座標情報を取得し、前記異なる時刻に撮影された観察対象の対応する過去の日時の複数位置の前記座標情報に基づいて過去の日時から将来の日時までの複数日時の座標情報を算出する座標管理部と、
前記複数位置の前記過去の日時から前記将来の日時までの複数日時の座標情報に基づいて前記日時それぞれの複数の前記画像における前記観察対象の3次元形状を算出し、それら各画像の観察対象の3次元形状における前記座標情報を用いて位置を合わせて、当該各画像に基づく前記観察対象の状態変化の遷移動画を生成する動画生成部と、
前記遷移動画を出力する出力部と、
を備える動画生成システム。
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