JP7195463B1 - 熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】硬化後の屈折率が低く、かつ、厚膜の形成が可能な熱硬化性樹脂組成物を提供する。【解決手段】(A)メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの加水分解縮合物であり、重量平均分子量が10,000~100,000であるポリシロキサンを固形分中1~35重量%、および、(B)数珠状シリカを固形分中65~99重量%含む、熱硬化性樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、熱硬化性樹脂組成物、該組成物の硬化物からなる硬化膜、および、該硬化膜を有する積層体に関する。
従来、ディスプレイ分野やレンズ等の光学部品分野において、表面での反射によって視覚効果が損なわれるという問題がある。これらの反射を低減させるために、ディスプレイ等の表面に低屈折率膜を積層する工夫がなされている。低屈折率膜の材料としては、フッ素系ポリマーやシリカ蒸着材料が一般的に用いられている。しかし、フッ素系ポリマーは屈折率が1.37~1.46程度で反射率低減が不充分であった。また、シリカ蒸着材料は屈折率が1.25~1.35と充分低いものの、膜厚が数百nmレベルであり、厚膜の形成が困難であった。
近年、ミニLEDやマイクロLEDを用いたディスプレイ用途では、三次元的なデバイス構造に適用するため、屈折率が1.30以下で、数ミクロンに厚膜形成可能な低屈折率材料が求められている。
低屈折率膜を形成するための材料として、特許文献1には、テトラメトキシシラン又はテトラエトキシシランからなるポリシロキサンと、数珠状コロイダルシリカを含む、低屈折率膜形成用液組成物が記載されている。また、特許文献2には、ケイ素アルコキシドとフルオロアルキル基含有ケイ素アルコキシドからなるポリシロキサンと、ヒュームドシリカ粒子を含む、低屈折率膜形成用の組成物が記載されている。しかしながら、硬化後の屈折率が低く、厚膜の形成が可能な熱硬化性樹脂組成物は得られていなかった。
特開2016-135838号公報 特開2015-194740号公報
本発明は、硬化後の屈折率が低く、かつ、厚膜の形成が可能な熱硬化性樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、種々検討したところ、メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの加水分解縮合物であり、特定の重量平均分子量をもつポリシロキサン、および、数珠状シリカを、特定の配合量で含む熱硬化性樹脂組成物が、硬化後の屈折率が低く、かつ、厚膜の形成が可能であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(A)メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの加水分解縮合物であり、重量平均分子量が10,000~100,000であるポリシロキサンを固形分中1~35重量%、および、(B)数珠状シリカを固形分中65~99重量%含む、熱硬化性樹脂組成物に関する。
メチルトリアルコキシシランの、テトラエトキシシランに対するモル比が0.7~3であることが好ましい。
ポリシロキサン(A)が、メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの、塩基性触媒の存在下での加水分解縮合物であることが好ましい。
また、本発明は、前記熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなり、製膜直後の波長589nmにおける屈折率が1.4以下である硬化膜に関する。
また、本発明は、前記熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなり、膜厚が1μm以上である硬化膜に関する。
前記硬化膜は、温度85℃、かつ相対湿度85%の条件下に500時間暴露した後の屈折率の、製膜直後の屈折率に対する変化率が10%以下であることが好ましい。
また、本発明は、基材と、前記硬化膜とを有する積層体に関する。
また、本発明は、基材と、膜厚が1μm以上の硬化膜とを有する積層体であって、硬化膜が数珠状シリカを65~99重量%含み、空隙率が40%以上であり、波長589nmにおける屈折率が1.4以下である積層体に関する。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの加水分解縮合物であり特定の重量平均分子量をもつポリシロキサン、および、数珠状シリカを含むため、硬化後の屈折率が低く、かつ、厚膜の形成が可能である。
実施例2の硬化膜の走査型電子顕微鏡による断面図(10万倍)を示す。 実施例2の硬化膜の走査型電子顕微鏡による断面図(20万倍)を示す。
<<熱硬化性樹脂組成物>>
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、(A)メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの加水分解縮合物であり、重量平均分子量が10,000~100,000であるポリシロキサンを固形分中1~35重量%、および、(B)数珠状シリカを固形分中65~99重量%含むことを特徴とする。
<(A)ポリシロキサン>
(A)成分として用いるポリシロキサン(以下、単に(A)ポリシロキサンとも記載する。)は、メチルトリアルコキシシランとテトラエトキシシランの加水分解縮合物であり、高分子量化されたアルコキシシランである。(A)ポリシロキサンは、シロキサン結合(Si-O-Si)を1分子内に1個以上有するもの等が挙げられ、シロキサン結合(Si-O-Si)を主鎖として有するものであることが好ましい。(A)ポリシロキサンの構造は特に限定されず、直鎖状であってもよく、分岐状でもよい。
メチルトリアルコキシシランとしては、メチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
加水分解縮合反応におけるメチルトリアルコキシシランとテトラエトキシシランの配合比は、特に限定されないが、メチルトリアルコキシシランの、テトラエトキシシランに対するモル比が0.7~3であることが好ましい。前記モル比が0.7未満ではポリシロキサン分子量が低下して膜が白化する傾向があり、3を超えるとポリシロキサンの分子量が大きくなり、ゲル化する傾向がある。
(A)ポリシロキサンは、重量平均分子量が10,000~100,000である限り、メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランに加えて、下記式(I)により表されるアルコキシシランが加水分解縮合されたものであってもよい。
SiR (I)
(式中、Rは、水素、水酸基、炭素数1~4のアルコキシ基、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよいフェニル基である。但し、4つのRのうち少なくとも1個は炭素数1~4のアルコキシ基又は水酸基である。)
式(I)における置換基としては、特に限定されないが、例えば、(メタ)アクリロキシ基、ビニル基、エポキシ基、グリシドキシ基、アミノ基、メルカプト基、ウレイド基、イソシアネート基等が挙げられる。
式(I)により表されるアルコキシシランとしては、例えば、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、メチルフェノキシシラン、n-プロピルトリメトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、n-ヘキシルトリメトキシシラン、n-ヘキシルトリエトキシシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、n-オクチルトリエトキシシラン、n-デシルトリメトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、メトキシジメチル(フェニル)シラン、トリフェニルメトキシシラン、メトキシ(ジメチル)オクタデシルシラン、メトキシ(ジメチル)-n-オクチルシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチルジエトキシシラン等を挙げることができる。
(A)ポリシロキサンが構成単位としてメチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシラン以外のアルコキシシランを含む場合、加水分解縮合反応における、メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシラン以外のアルコキシシランの配合量は、アルコキシシランの総モル数中0.01~5モル%であることが好ましく、0.05~1モル%であることがより好ましい。
メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの加水分解縮合反応は、例えば、メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランが有するアルコキシ基の加水分解による水酸基の形成、及び、形成された水酸基同士の縮合反応により行われる。これらの反応は、一段階で行うことができる。メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシラン以外のアルコキシシランを使用する場合において、そのアルコキシシラン中に水酸基が存在する場合には、その水酸基を直接、縮合反応に用いることができる。反応時の温度条件は特に限定されないが、好ましくは20~100℃、より好ましくは30~50℃である。時間条件は特に限定されないが、好ましくは0.5~24時間、より好ましくは1~5時間である。
アルコキシシランの加水分解縮合反応においては、水を添加することが好ましい。水の添加量はアルコキシシランの合計1モルに対し0.5~5モルが好ましく、1~3モルがより好ましい。
メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの加水分解縮合反応により(A)ポリシロキサンが得られるが、(A)ポリシロキサン中には、未反応のアルコキシ基、アルコキシ基が加水分解した水酸基が一部残存していてもよい。
式(I)により表されるアルコキシシランの加水分解縮合反応は、触媒、溶媒等の任意成分の存在下で行ってもよい。
触媒としては、特に限定されないが、塩基性触媒、酸性触媒が挙げられる。塩基性触媒としては、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。酸性触媒としては、例えば、ギ酸、酢酸、氷酢酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸等の有機酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム等のハロゲン化アルミニウム、硝酸アルミニウム等の無機酸、酸性シリカゲル、酸性シリカゾル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、(A)ポリシロキサンの重量平均分子量を向上させるために塩基性触媒を用いることが好ましく、水酸化テトラメチルアンモニウムを用いることがより好ましい。加水分解縮合反応のpH条件はpH9~14が好ましく、pH11~13がより好ましい。触媒の配合量は、特に限定されないが、式(I)により表されるアルコキシシランの合計1モルに対して、0.001~0.1モルであることが好ましい。
溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;テトラヒドロフラン等のエーテル類;エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のグリコールエーテル類;メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、3-メトキシブチル-1-アセテート等のアルキレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類を挙げることができる。これらの溶媒は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。溶媒の配合量は、特に限定されないが、メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの合計1モルに対して10~50モルが好ましく、20~40モルがより好ましい。
メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの加水分解縮合反応の終了後は、必要に応じて反応溶液のpHの調整や溶媒の留去を行ってもよい。
(A)ポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は、10,000~100,000である限り特に限定されないが、14,000~70,000であることが好ましく、16,000~50,000であることがより好ましい。重量平均分子量が10,000未満であると、硬化膜が白化し、表面外観が劣ることがあり、100,000を超えると、液安定性(ポットライフ)が低下することがある。ここで、重量平均分子量はゲル透過クロマトグラフィー(GPC)にて測定した値である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物における(A)ポリシロキサンの含有量は固形分中1~35重量%であるが、5~30重量%であることが好ましく、5~20重量%であることがより好ましい。含有量が固形分中1重量%未満であると、硬化膜の均一性が悪化することがあり、35重量%を超えると、硬化膜の湿熱に対する耐久性が低下し、屈折率が高くなる傾向がある。
<(B)シリカ>
(B)数珠状シリカ(以下、単に(B)シリカとも記載する。)は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物の屈折率の低減に寄与する。数珠状シリカを含むことにより、熱硬化性樹脂組成物中に空隙ができ、硬化膜の屈折率が低減すると考えられる。
数珠状シリカは、シリカ単粒子が数個~十数個、数珠状につながったものをいう。数珠状シリカを構成するシリカ単粒子の数は3以上であることが好ましく、5以上であることがより好ましい。数珠状シリカに含まれるシリカ単粒子は直鎖状であってもよいし、分枝鎖状であってもよい。
(B)シリカの平均粒子径は、特に限定されないが、60nm以下であることが好ましく、20nm以下であることがより好ましい。平均粒子径が60nmを超えると、塗膜の透明性が悪化することがある。ここで、平均粒子径は、シリカ単粒子の粒子径を指す。
熱硬化性樹脂組成物における(B)シリカの含有量は、固形分中65~99重量%である限り特に限定されないが、70~95重量%であることが好ましく、80~95重量%であることがより好ましい。含有量が70重量%未満であると、耐久性が著しく低下することがあり、95重量%を超えると、硬化膜が荒れることがある。
<熱硬化性樹脂組成物の製造>
熱硬化性樹脂組成物は、(A)ポリシロキサン、(B)シリカ、および必要に応じて後述する任意成分を混合することにより得られる。混合は、撹拌機を用いた撹拌混合や、ロールミルを用いた混練等により行うことができる。各成分の混合順は特に限定されない。混合時の温度は1~60℃が望ましい。
<任意成分>
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、(A)ポリシロキサン、(B)シリカに加えて、任意で他の成分を含有していてもよい。他の成分としては、例えば、溶媒、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、無機微粒子、導電性高分子、炭素材料、重合開始剤、レベリング剤等が挙げられる。
溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、2-プロパノール、ブタノール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール等のアルコール類;テトラヒドロフラン等のエーテル類;エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のグリコールエーテル類;メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、3-メトキシブチル-1-アセテート等のアルキレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、N-メチル1-メチルピロリドン、2-ピロリドン、γ-ブチロラクトンを挙げることが出来る。これらの溶媒は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の熱硬化性樹脂組成物が溶媒を含む場合、その含有量は特に限定されず、固形分率が所望の値となるように適宜調整することができる。本発明の熱硬化性樹脂組成物の固形分率は、特に限定されないが、1~25重量%であることが好ましく、5~20重量%であることがより好ましい。固形分率が1重量%未満であると、成膜性が悪化することがあり、25重量%を超えると、粘度が高すぎるため、成膜が困難となることがある。
熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、メラミン等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂の配合量は、ポリシロキサン(A)100重量部に対して1~500重量部が好ましく5~200重量部がより好ましい。
無機微粒子としては、例えば、シリカ、金属酸化物微粒子、窒化物、2種以上の金属元素から構成される複合酸化物、金属酸化物に異種の元素がドープされた化合物等が挙げられる。金属酸化物微粒子として、具体的には、球状シリカ、中空シリカ、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化チタン(TiO)、酸化ケイ素(SiO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化鉄(Fe、FeO、Fe)、酸化銅(CuO、CuO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化イットリウム(Y)、酸化ニオブ(Nb)、酸化モリブデン(MoO)、酸化インジウム(In、InO)、酸化スズ(SnO)、酸化タンタル(Ta)、酸化タングステン(WO、W)、酸化鉛(PbO、PbO)、酸化ビスマス(Bi)、酸化セリウム(CeO、Ce)、酸化アンチモン(Sb、Sb)、酸化ゲルマニウム(GeO、GeO)等が挙げられる。これらの無機微粒子の配合量は、ポリシロキサン(A)100重量部に対して1~1000重量部が好ましく、5~100重量部がより好ましい。
導電性高分子としては、例えば、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリフェニレンビニレン、ポリナフタレン、これらの誘導体、及び、これらとドーパントとの複合体等が挙げられ、ポリ(3,4-二置換チオフェン)、又は、ポリ(3,4-二置換チオフェン)とポリ陰イオンとの複合体が好ましい。導電性高分子の配合量は、ポリシロキサン(A)100重量部に対して0.5~100重量部が好ましく、1~10重量部がより好ましい。
炭素材料としては、特に限定されず、例えば、カーボンナノ材料、グラフェン、フラーレン等が挙げられる。炭素材料の配合量は、ポリシロキサン(A)100重量部に対して0.5~100重量部が好ましく、1~10重量部がより好ましい。
重合開始剤としては、光ラジカル重合開始剤、熱ラジカル重合開始剤、光カチオン重合開始剤等を使用できる。これらの重合開始剤は単独で使用してもよく、併用してもよい。
レベリング剤としては特に限定されず、例えば、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性シロキサン、ポリエーテルエステル変性水酸基含有ポリジメチルシロキサン、ポリエーテル変性アクリル基含有ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性アクリル基含有ポリジメチルシロキサン、パーフルオロポリジメチルシロキサン、パーフルオロポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、パーフルオロポリエステル変性ポリジメチルシロキサン等のシロキサン系化合物;パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール等のフッ素系化合物;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、プロピレンオキシド重合体、エチレンオキシド重合体などのポリエーテル系化合物;ヤシ油脂肪酸アミン塩、ガムロジン等のカルボン酸;ヒマシ油硫酸エステル類、リン酸エステル、アルキルエーテル硫酸塩、ソルビタン脂肪酸エステル、スルホン酸エステル、コハク酸エステル等のエステル系化合物;アルキルアリールスルホン酸アミン塩、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のスルホン酸塩化合物;ラウリルリン酸ナトリウム等のリン酸塩化合物;ヤシ油脂肪酸エタノールアマイド等のアミド化合物;アクリル系化合物等が挙げられる。レベリング剤の配合量は、熱硬化性樹脂組成物の固形分中0.001~5重量%が好ましく、0.01~1重量%がより好ましい。
<<硬化膜>>
本発明の熱硬化性樹脂組成物を基材に塗布した後、加熱することにより硬化膜が得られる。基材への塗布は、バーコート法、ディップコーティング法、スピンコーティング法、スリットコート、インクジェットなどの一般的な方法により行うことができる。硬化のための加熱温度は特に限定されないが、60~180℃が好ましく、80~150℃がより好ましい。硬化のための加熱時間は特に限定されないが、2~60分が好ましく、5~30分がより好ましい。
本発明の硬化膜は、本発明の熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなるため、屈折率が低いという特徴を有する。硬化膜の波長589nmにおける屈折率(nD)は、特に限定されないが、1.4以下であることが好ましく、1.35以下であることがより好ましく、1.3以下であることがさらに好ましい。波長589nmにおける屈折率が1.4を超えると、硬化物表面における反射低減効果が充分に得られない場合がある。
本発明の硬化膜の空隙率は特に限定されないが、40%以上であることが好ましく、45%以上であることがより好ましい。空隙率の上限は特に限定されないが一般的に70%以下である。空隙率が40%未満であると屈折率が高くなる傾向があり、70%を超えると硬化膜が脆くなる傾向がある。硬化膜の空隙率は、実施例に記載の評価方法により算出できる。
本発明の硬化膜の膜厚は1μm以上とすることが好ましく、2μm以上とすることがより好ましい。膜厚の上限は特に限定されないが一般的に10μm以下である。
本発明の硬化膜は、本発明の熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなるため、湿度や熱への耐久性に優れるという特徴を有する。硬化膜の、温度85℃、かつ相対湿度85%の条件下に500時間暴露した後の屈折率の、製膜直後の屈折率に対する変化率が10%以下であることが好ましく、5%以下であることがより好ましい。
<<積層体1>>
本発明はまた、基材と、本発明の硬化膜とを有する積層体に関する。
<基材>
基材の材質としては、例えば、ガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、変性ポリエステル等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリスチレン樹脂、環状オレフィン系樹脂等のポリオレフィン類樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ポリサルホン(PSF)樹脂、ポリエーテルサルホン(PES)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、トリアセチルセルロース(TAC)樹脂等が挙げられる。基材の厚みは、特に限定されないが、50~200μmが好ましい。本発明の積層体は、基材と本発明の硬化膜との他に、粘着層、導電層、反射防止層等を有していてもよい。
<<積層体2>>
本発明はまた、基材と、膜厚が1μm以上の硬化膜とを有する積層体であって、硬化膜が数珠状シリカを65~99重量%含み、空隙率が40%以上であり、波長589nmにおける屈折率が1.4以下である積層体に関する。
基材は、積層体1について述べたものを使用できる。積層体1と同様に、基材と硬化膜との他に、粘着層、導電層、反射防止層等を有していてもよい。
硬化膜は、樹脂組成物を硬化することにより得られる。硬化膜の製造に用いる樹脂組成物は特に限定されないが、上述した熱硬化性樹脂組成物を用いることができる。熱硬化性樹脂組成物の硬化条件は前述したとおりである。
硬化膜の膜厚は1μm以上であるが、2μm以上とすることが好ましい。膜厚の上限は特に限定されないが一般的に10μm以下である。
硬化膜中の数珠状シリカの含有量は65~99重量%であるが、70~95重量%であることが好ましく、80~95重量%であることがより好ましい。硬化膜中の数珠状シリカの含有量は、硬化膜を構成する硬化性樹脂組成物の固形分に基づき求められる。
硬化膜は空隙率が40%以上であり、45%以上であることが好ましい。空隙率の上限は特に限定されないが一般的に70%以下である。硬化膜の波長589nmにおける屈折率は1.4以下であり、1.35以下であることが好ましく、1.3以下であることがより好ましい。
本発明の積層体は、低屈折率で膜厚の大きい硬化膜を有するため、光学用途向けの接着層、保護層、帯電防止層に好適に使用できる。具体的には、液晶、有機EL、マイクロLEDなどのディスプレイ部材や、レンズ材料に好適に使用できる。
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。以下、「部」又は「%」は特記ない限り、それぞれ「重量部」又は「重量%」を意味する。
(1)以下に、(A)ポリシロキサンの合成例で使用した各種薬品を示す。
(1-1)アルコキシシラン
テトラエトキシシラン(TEOS)(東京化成工業社製)
メチルトリエトキシシラン(ダウ・ケミカル社製、XIAMETER OFS-6383)
エチルトリエトキシシラン(東京化成工業社製)
(1-2)触媒
水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)(東京化成工業社製)
(1-3)溶媒
プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)(ダイセル社製)
(2)以下に、実施例及び比較例で使用した各種薬品を示す。
(2-1)(A)ポリシロキサン
合成例1~2、比較合成例1~3で製造したものを用いた。
(2-2)(B)シリカ
数珠状シリカ微粒子分散体(日産化学社製、品番:PGM-ST-UP、平均粒子径:12nm、分散媒:プロピレングリコールモノメチルエーテル、固形分:15.5重量%)
(2-3)溶媒
プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)(ダイセル社製)
(3)評価方法
(3-1)屈折率
エリプソメーター(ジェー・エー・ウーラム社製、M-2000U)を用いて、硬化膜の波長589nmにおける屈折率を測定した。また、硬化膜を温度85℃、かつ相対湿度85%の条件下に500時間暴露した後の屈折率を測定し、製膜直後の屈折率に対する変化率を、下記式により算出した。
変化率(%)=((湿熱試験後の屈折率)-(製膜直後の屈折率))/(製膜直後の屈折率)×100
(3-2)空隙率
先行文献(Applied Optics,1980,19,1425)に記載の下記計算式:
ρ =(n -1)(1-ρ)+1(ρは空隙率、nはシリカの屈折率、nρは屈折率の実測値)
に基づき、シリカの屈折率は1.45として算出した。
(3-3)表面外観
硬化膜の表面を目視で観察し、透明性を有するもの、白化しているもの、クラックを生じているものに分類して評価した。
(合成例1~2、比較合成例1~3)(A)ポリシロキサンの製造
各成分の配合量が下記表1に記載のモル比となるように、室温条件下、300mLセパラブルフラスコに、所定量のメタノール、トリアルコキシシラン、テトラエトキシシラン、水を仕込み、室温で30分攪拌した。次に、触媒として水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)の20重量%水溶液を滴下し、下記表1に記載の時間、40℃で熟成させて(A)ポリシロキサンを得た。得られた(A)ポリシロキサンについて、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)にて重量平均分子量を測定した。結果を表1に示す。なお、表1に記載の水の添加量は、仕込み時に添加した水、及びTMAH水溶液に含まれる水の総量である。
Figure 0007195463000001
(実施例1~3、比較例1~4)
溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルを用いて、下記表2に記載の重量比で(A)ポリシロキサン、および(B)シリカを混合し、固形分が15%となるように調製して熱硬化性樹脂組成物を得た。この熱硬化性樹脂組成物を、ガラス製の基板上にバーコーターにより塗布した。150℃で30分間硬化させ、膜厚2μmの硬化膜を形成した。形成された塗膜の屈折率、空隙率、硬化膜外観の評価結果を表2に示す。
Figure 0007195463000002
比較例1~2では、使用した(A)ポリシロキサンの重量平均分子量が10,000を下回り、得られた硬化膜は白化やクラックがみられた。比較例3では、使用した(A)ポリシロキサンがメチルトリアルコキシシランを含まないため、得られた硬化膜は白化した。比較例4では、(A)ポリシロキサンの配合量が固形分中35重量%を超えており、硬化膜の湿熱試験後の屈折率の変化量が大きかった。実施例1~3では硬化膜の透明性が保たれ、空隙率は高く、湿熱試験後の屈折率の変化も抑制された。
(硬化膜断面の観察)
実施例2の硬化膜の断面を走査型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製、Regulus8220)で観察した。図1(倍率10万倍)、図2(倍率20万倍)に示す様に、多数の空隙構造が確認された。また、硬化膜の空隙率は50%であった。主成分となるシリカの屈折率は通常1.45~1.46(波長589nm)程度であるため、硬化膜中に形成している多数の空隙が、屈折率の低下に寄与していると考えられる。

Claims (8)

  1. (A)メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの加水分解縮合物であり、重量平均分子量が10,000~100,000であるポリシロキサンを固形分中1~35重量%、および、
    (B)数珠状シリカを固形分中65~99重量%含む、
    熱硬化性樹脂組成物。
  2. メチルトリアルコキシシランの、テトラエトキシシランに対するモル比が0.7~3である、請求項1に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  3. ポリシロキサン(A)が、メチルトリアルコキシシランおよびテトラエトキシシランの、塩基性触媒の存在下での加水分解縮合物である、請求項1または2に記載の熱硬化性樹脂組成物。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなり、製膜直後の波長589nmにおける屈折率が1.4以下である硬化膜。
  5. 請求項1~3のいずかに記載の熱硬化性樹脂組成物の硬化物からなり、膜厚が1μm以上である硬化膜。
  6. 温度85℃、かつ相対湿度85%の条件下に500時間暴露した後の屈折率の、製膜直後の屈折率に対する変化率が10%以下である、
    請求項4または5に記載の硬化膜。
  7. 基材と、請求項4~6のいずれかに記載の硬化膜とを有する積層体。
  8. 前記硬化膜が数珠状シリカを65~99重量%含み、空隙率が40%以上であり、
    波長589nmにおける屈折率が1.4以下である、請求項7に記載の積層体。
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