JP7194842B2 - 両眼視機能測定方法、両眼視機能測定プログラム、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法および両眼視機能測定システム - Google Patents
両眼視機能測定方法、両眼視機能測定プログラム、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法および両眼視機能測定システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7194842B2 JP7194842B2 JP2021550420A JP2021550420A JP7194842B2 JP 7194842 B2 JP7194842 B2 JP 7194842B2 JP 2021550420 A JP2021550420 A JP 2021550420A JP 2021550420 A JP2021550420 A JP 2021550420A JP 7194842 B2 JP7194842 B2 JP 7194842B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- eye
- subject
- measurement
- right eye
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/024—Methods of designing ophthalmic lenses
- G02C7/027—Methods of designing ophthalmic lenses considering wearer's parameters
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B3/00—Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
- A61B3/02—Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient
- A61B3/08—Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient for testing binocular or stereoscopic vision, e.g. strabismus
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B3/00—Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
- A61B3/02—Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient
- A61B3/028—Subjective types, i.e. testing apparatus requiring the active assistance of the patient for testing visual acuity; for determination of refraction, e.g. phoropters
- A61B3/032—Devices for presenting test symbols or characters, e.g. test chart projectors
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/024—Methods of designing ophthalmic lenses
- G02C7/025—Methods of designing ophthalmic lenses considering parameters of the viewed object
Description
本発明の第1の態様は、
被測定者の右眼で視認させる右眼用画像と、前記被測定者の左眼で視認させる左眼用画像とを、単一の可搬型表示画面上で前記被測定者に対して呈示する視標呈示ステップと、
前記右眼用画像および前記左眼用画像の呈示位置を相対的に変化させる呈示制御ステップと、
前記呈示位置を変化させた際に前記被測定者が前記右眼用画像と前記左眼用画像とを融像できなくなるタイミングを検知するタイミング検知ステップと、
前記タイミングを検知したときの前記右眼用画像と前記左眼用画像との相対位置関係に基づいて前記被測定者の両眼視機能についての所定パラメータ値を算出するパラメータ値算出ステップと、
を備える両眼視機能測定方法である。
前記可搬型表示画面として携帯情報端末が有する表示画面を用いて、前記右眼用画像および前記左眼用画像の呈示を行う。
前記所定パラメータ値は、前記被測定者の輻湊範囲を特定する値である。
前記右眼用画像および前記左眼用画像の相対位置変化の速度を変えて、前記所定パラメータ値を複数取得することによって、呈示画像の位置変化に対する前記被測定者の眼の追従能力の程度を判定する追従能力判定ステップを備える。
前記右眼用画像および前記左眼用画像は、同一の形状および大きさを有する図形によって構成されている。
前記右眼用画像および前記左眼用画像に対する前記被測定者の視距離を設定する視距離設定ステップ
を備える。
第1~第6のいずれか1態様に記載の両眼視機能測定方法をコンピュータに実行させるための両眼視機能測定プログラムである。
第1~第6のいずれか1態様に記載の両眼視機能測定方法を使用して被測定者の両眼視機能を測定するステップと、
前記両眼視機能の測定結果に基づいて眼鏡レンズの光学設計値を決定するステップと、
を備える眼鏡レンズの設計方法である。
第8の態様に記載の眼鏡レンズの設計方法を使用して眼鏡レンズを設計するステップと、
前記眼鏡レンズの設計結果に従って眼鏡レンズを製造するステップと、
を備える眼鏡レンズの製造方法である。
被測定者の右眼で視認させる右眼用画像と、前記被測定者の左眼で視認させる左眼用画像とを、単一の可搬型表示画面上で前記被測定者に対して呈示する視標呈示部と、
前記右眼用画像および前記左眼用画像の呈示位置を相対的に変化させる呈示制御部と、
前記呈示位置を変化させた際に前記被測定者が前記右眼用画像と前記左眼用画像とを融像できなくなるタイミングを検知するタイミング検知部と、
前記タイミングを検知したときの前記右眼用画像と前記左眼用画像との相対位置関係に基づいて前記被測定者の両眼視機能についての所定パラメータ値を算出するパラメータ値算出部と、
を備える両眼視機能測定システムである。
前記視標呈示部は、前記可搬型表示画面として携帯情報端末が有する表示画面を用いて、前記右眼用画像および前記左眼用画像の呈示を行うように構成されている。
まず、本実施形態の概要を説明する。
しかも、可搬型表示画面を被測定者の眼前に位置させる際に、その可搬型表示画面の周囲に遮蔽すれば、実空間情報を遮断した空間内で被測定者に対する視差画像の呈示を行うことができる。つまり、外界から遮蔽された状態で被測定者の眼前に視差画像が呈示されるので、呈示される視差画像以外に外界から奥行きと遠近感を感じる情報(実空間情報)を被測定者が取得してしまうことがない。
また、可搬型表示画面を被測定者の眼前に位置させた状態を保つことで、被測定者の顔の方向に依存せず正確な位置に視差画像を位置させることができる。
さらには、視差画像に対する視距離(画像とそれを見る者との物理的な距離)についても一定に保たれるようにすれば、被測定者の眼の調節機能(ピント合わせ機能)を一定に保ったまま両眼視機能の測定を行うことができる。
例えば、測定結果から運動性融像が弱いことが認められた被測定者については、両眼分離が強い状態で融像しにくく複視を訴えやすいので、運動性融像ができる範囲までプリズムを入れることで補う、といったレンズ設計を行った眼鏡レンズを提供することが実現可能となる。また、例えば、測定結果から運動性融像が強いことが認められた被測定者については、パナムの融像域が広い可能性があるので、融像に影響することなくインセットを減らすことが可能であり、鼻側の最大収差量を減らすことができる、といったレンズ設計を行った眼鏡レンズを提供することが実現可能となる。なお、「運動性融像」とは、単一視を維持するために行われる眼球運動を伴う融像のことをいう。
続いて、本実施形態の具体的な内容を説明する。
図1は、本実施形態の眼鏡レンズの製造方法を実現するための眼鏡レンズ製造システム1の構成を示すブロック図である。眼鏡レンズ製造システム1は、例えば眼鏡レンズ製造工場に設置されており、図1に示すように、両眼視機能測定システム10、入力装置20(キーボード、マウス、ゲームパッド等)、PC(Personal Computer)30、ディスプレイ40、加工機50を有している。PC30には、両眼視機能測定システム10を用いて測定された被測定者の両眼視機能の測定データと、入力装置20に入力された眼鏡レンズの仕様データが入力する。仕様データには、例えば眼鏡レンズの光学特性や製品種別が含まれる。眼鏡レンズの光学特性には、例えば頂点屈折力(球面屈折力、乱視屈折力、乱視軸方向、プリズム屈折力、プリズム基底方向)等が想定される。両眼視機能測定システム10および入力装置20は、眼鏡レンズ製造工場から離れた眼鏡店に設置されてもよい。この場合、両眼視機能測定システム10による測定データや入力装置20に入力された仕様データは、コンピュータネットワークを介してPC30に伝送される。
図2は、両眼視機能測定システム10の概略を示す図である。図3は、両眼視機能測定システム10の構成を示すブロック図である。両眼視機能測定システム10を用いた両眼視機能測定方法では、片眼だけに着目した処方では得られない眼鏡レンズの設計データ(又は評価データ)を得るべく、被測定者2の両眼視機能を複数種類測定することができる。
呈示制御部113aが呈示させる右眼用画像および左眼用画像は、視差画像として機能するものであることから、同一の形状および大きさを有する図形に基づいて構成されているものとする。なお、各画像を構成する図形の具体例については、詳細を後述する。
次に、以上のように構成された両眼視機能測定システム10を用いて行う両眼視機能測定の手順、すなわち本実施形態の両眼視機能測定方法について、具体的な内容を説明する。
両眼視機能測定プログラムは、被測定者2の輻湊範囲を測定する輻湊範囲測定モードに移行する。ここでいう輻湊範囲は、調節を伴わない輻湊である。ここで、眼球の輻湊(又は開散)と調節は、公知のドンダース図に示されるように本来的には連携して働く。そのため、輻湊を調節から分離して測定することは簡単ではない。なお、ドンダース図については、「石原忍著、鹿野信一改訂「小眼科学」改訂第17版、金原出版、(1925)p50」、「畑田豊彦著「奥行き情報と視覚の特性」視覚情報研究会、昭和49年4月23日、p12」、本出願人がした国際公開第2010/090144号パンフレット等に記載がある。ドンダース図中、原点を通る傾き1(角度45度)の直線は、ドンダース線である。ドンダース線は、斜視や斜位のない裸眼の被測定者が対象を見ているときの輻湊と調節との連携を表している。ドンダース線の左右には、輻湊(又は開散)限界値を示すドンダース曲線がプロットされている。ドンダース線の一点から左右のドンダース曲線までの値であって右側(輻湊角が大となる側)が虚性相対輻湊に分類され、左側(輻湊角が小となる側)が実性相対輻湊に分類される。
両眼視機能測定プログラムは、被測定者2の左右眼上下開散許容値を測定する左右眼上下開散許容値測定モードに移行する。左右眼上下開散許容値は、立体視可能な左右眼の上下開散の許容値である。図7は、両眼視機能測定プログラムによる左右眼上下開散許容値測定モードで実行される処理のフローチャートを示す図である。図8は、左右眼上下開散許容値測定モードの実行中に表示画面に表示される画像の遷移図である。以降の本明細書中の説明並びに図面において、同一の又は同様の処理には同一の又は同様の符号を付して説明を簡略又は省略する。
第一の不等倍率許容値は、立体視可能な左右眼の不等倍率の許容値である。不等倍率に対して眼鏡レンズの処方を行うか否かは、一般に左右の視力差が2ディオプター以上あるかどうかを判断基準として杓子定規に決められている。ところが、患者には個人差があるため、左右の視力差が2ディオプター未満であっても融像することが困難な場合がある。またこれとは逆に、左右の視力差が2ディオプター以上あっても融像が困難でない場合もある。以下に説明する第一の不等倍率許容値測定モードでは、左右の視力差を加味した融像の可否が実測される。そのため、第一の不等倍率許容値測定モードによる測定の結果を利用すると、個人差を考慮した不等倍率に対する最適な処方が可能になる。
両眼視機能測定プログラムは、被測定者2の第二の不等倍率許容値を測定する第二の不等倍率許容値測定モードに移行する。第二の不等倍率許容値は、立体視可能な左右眼の特定方向に限定した不等倍率の許容値である。図11は、両眼視機能測定プログラムによる第二の不等倍率許容値測定モードで実行される処理のフローチャートを示す図である。図12は、第二の不等倍率許容値測定モードの実行中に表示画面に表示される画像の遷移図である。
融像回旋は、輻湊等の視線方向が平行でないときに発生することがある。遠方視の場合の眼球の回旋は、リスティング法則(Listing’s Law)に基づく。リスティング法則は、眼球が空間上のある方向に向いたときの姿勢を定める法則である。眼球の姿勢とは、眼球の横方向と縦方向の向きを指す。眼球の姿勢が定まらなければ、網膜像の上下左右が定まらない。眼球の姿勢は、視線方向、すなわち眼球の光軸方向だけでは一義的に決まらない。眼球の姿勢は、視線方向が確定しただけでは依然として視線を軸に回転する全ての方向を取りうる。
両眼視機能測定システム10を用いて立体視の機能を測定することもできる。立体視の測定では、例えば形状の異なる二種類の視差画像が表示画面111の右眼用画像領域111Rおよび左眼用画像領域111Lに表示される。視差画像は、被測定者2が測定に集中できるように○や△等の単純な幾何学形状であることが望ましい。本実施形態では、二種類の視差画像は、○画像と△画像とする。○画像は、△画像よりも視差が大きい。そのため、被測定者2には、○画像が手前に視え、△画像が奥に視える。次いで、○画像と△画像の少なくとも一方の視差が連続的に又は段階的に変えられる。被測定者2は、○画像と△画像の奥行きが感じられなくなった時点や二重像が見えた時点等で入力装置115の所定の操作キーを押す。メモリ114には、所定の操作キーが押された時点の画像の視差が記憶される。CPU113は、記憶された画像の視差および視距離に基づいて被測定者2が立体視できる限界を計算する。
上述した各種測定モードでは、一つの測定項目が測定される。別の測定モードでは、複数(例えば輻湊範囲、左右眼上下開散許容値、第一の不等倍率許容値、第二の不等倍率許容値、左右眼回旋視差許容値のうち少なくとも二つ)の測定項目を同時に測定する複合的な測定を行ってもよい。特に、密接不可分な複数の測定項目を同時に測定した場合、各測定項目単独の測定結果だけでは把握できない測定結果が得られる可能性がある。オペレータは、同時に測定する測定項目を任意に選択することができる。測定項目の幾つかの組み合わせは、予め用意されていてもよい。以下に、複合的な測定例を3例説明する。
例えば輻湊範囲と上下開散は相互作用が強い。そこで、第一の複合的な測定モードでは、左眼用画像200L又は右眼用画像200Rの少なくとも一方を画面斜め方向に連続的に又は段階的に移動させて輻湊範囲と左右眼上下開散許容値の同時測定を行う。ここで、画面斜め方向は、画面水平方向又は画面垂直方向以外のあらゆる方向であり、画面水平方向成分と画面垂直方向成分の両成分を含む。すなわち、左眼用画像200L又は右眼用画像200Rには、輻湊範囲測定モード時と左右眼上下開散許容値測定モード時の各変化パターン(画面水平方向、画面垂直方向の移動)を合成した表示の変化(以下、説明の便宜上、「複合的変化」と記す。)が与えられる。画面斜め方向の角度は、オペレータが設定してもよく又は両眼視機能測定プログラムで予め定められていてもよい。
例えば輻湊範囲、上下開散、左右眼の不等倍率は相互作用が強い。そこで、第二の複合的な測定モードでは、左眼用画像200L又は右眼用画像200Rの少なくとも一方を連続的に又は段階的に画面斜め方向に移動させると共に拡大又は縮小表示する。画像の拡大又は縮小が特定方向に限定されている場合は第二の不等倍率許容値の測定となり、縦横比固定である場合は第一の不等倍率許容値の測定となる。左眼用画像200L又は右眼用画像200Rには、輻湊範囲測定モード時、左右眼上下開散許容値測定モード時、第二の不等倍率許容値(又は第一の不等倍率許容値)測定モード時の各変化パターン(画面水平方向、画面垂直方向の移動、表示倍率の変更)を合成した複合的変化が与えられる。各変化パターンをどのような割合で与えるかは、オペレータが設定してもよく又は両眼視機能測定プログラムで予め定められていてもよい。
融像回旋は、上述したように、輻湊に伴って発生する。そこで、第三の複合的な測定モードでは、左眼用画像200L又は右眼用画像200Rの少なくとも一方を連続的に又は段階的に画面水平方向に移動させると共に時計回り又は反時計回りに回転させる。すなわち、左眼用画像200L又は右眼用画像200Rには、輻湊範囲測定モード時と左右眼回旋視差許容値測定モード時の各変化パターン(画面水平方向の移動、画像重心を中心とした回転)を合成した複合的変化が与えられる。各変化パターンをどのような割合で与えるかは、オペレータが設定してもよく又は両眼視機能測定プログラムで予め定められていてもよい。
上述した各測定モードでは、左眼用画像200Lと右眼用画像200Rが表示画面の中央に表示される。そのため、被測定者2が正面視した状態での測定結果しか得られない。そこで、各測定モードにおいて正面視状態での測定を行った後、左眼用画像200Lと右眼用画像200Rの表示位置を例えば図20に示すように表示画面の周辺(画面左上隅)に移す。スマートフォン110を支持するが支持筐体部112aが被測定者2の頭に装着されており、それぞれの位置関係が固定的であるため、左眼用画像200Lと右眼用画像200Rを自ずと側方視する。この状態で測定を行うと、被測定者2が側方視した状態での測定結果が得られる。更に、左眼用画像200Lと右眼用画像200Rを画面周辺の別の位置(画面上端中央、画面右上隅、画面右端中央、画面右下隅・・・)に順に移して測定を行うと、様々な方向の側方視状態での測定結果が得られる。側方視は、例えば融像回旋を必ず伴うなど正面視と条件が異なる。そのため、正面視の場合と異なる測定結果が得られる。かかる測定結果も考慮して眼鏡レンズの設計を行うと、より一層好適な処方が可能になる。
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果が得られる。
また、可搬型表示画面111を用いることで、その表示画面111を被測定者2の眼前に位置させることが非常に容易である。この点でも、被測定者2の両眼視機能の測定の簡便化を図る上で非常に好ましいものとなる。しかも、表示画面111を被測定者2の眼前に位置させた状態を保持することで、被測定者2の顔の方向に依存せず、正中面に対する左右の視差画像位置の誤差を一定に保つことができる。そのため、左右の視差画像位置の誤差がなくなるように表示画面111を被測定者2に装着させるのが好適である。
さらには、可搬型表示画面111を用いた場合には、その周囲を遮蔽することで、実空間情報を遮断した空間内での視差画像の呈示を容易に実現することが可能となる。実空間情報を遮断した空間内で視差画像の呈示を行えば、呈示される視差画像以外に外界から奥行きと遠近感を感じる情報(実空間情報)を被測定者2が取得してしまうことがない。したがって、被測定者2に奥行き感覚を手掛かりとせずに、両眼視機能に関する能力を高精度に測定できる。
つまり、本実施形態によれば、単一の可搬型表示画面111上で視差画像の呈示を行うことで、被測定者2の両眼視機能の測定を高精度に、かつ、非常に簡便に行うことができる。
以上に本発明の実施形態を説明したが、上述した開示内容は、本発明の例示的な実施形態を示すものである。すなわち、本発明の技術的範囲は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
Claims (11)
- 被測定者の右眼で視認させる右眼用画像と、前記被測定者の左眼で視認させる左眼用画像とを、単一の可搬型表示画面上で前記被測定者に対して呈示する視標呈示ステップと、
前記右眼用画像および前記左眼用画像の呈示位置を相対的に変化させる呈示制御ステップと、
前記呈示位置を変化させた際に前記被測定者が前記右眼用画像と前記左眼用画像とを融像できなくなるタイミングを前記被測定者による入力装置での操作内容に基づいて検知するタイミング検知ステップと、
前記タイミングを検知したときの前記右眼用画像と前記左眼用画像との相対位置関係に基づいて前記被測定者の両眼視機能についての所定パラメータ値を算出するパラメータ値算出ステップと、
を備える両眼視機能測定方法。 - 前記可搬型表示画面として携帯情報端末が有する表示画面を用いて、前記右眼用画像および前記左眼用画像の呈示を行う
請求項1に記載の両眼視機能測定方法。 - 前記所定パラメータ値は、前記被測定者の輻湊範囲を特定する値である
請求項1または2に記載の両眼視機能測定方法。 - 前記右眼用画像および前記左眼用画像の相対位置変化の速度を変えて、前記所定パラメータ値を複数取得することによって、呈示画像の位置変化に対する前記被測定者の眼の追従能力の程度を判定する追従能力判定ステップ
を備える請求項1~3のいずれか1項に記載の両眼視機能測定方法。 - 前記右眼用画像および前記左眼用画像は、同一の形状および大きさを有する図形によって構成されている
請求項1~4のいずれか1項に記載の両眼視機能測定方法。 - 前記右眼用画像および前記左眼用画像に対する前記被測定者の視距離を設定する視距離設定ステップ
を備える請求項1~5のいずれか1項に記載の両眼視機能測定方法。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載の両眼視機能測定方法をコンピュータに実行させるための両眼視機能測定プログラム。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の両眼視機能測定方法を使用して、前記両眼視機能測定方法を実行させる両眼視機能測定プログラムをインストールされたコンピュータが、被測定者の両眼視機能を測定するステップと、
眼鏡レンズを加工する加工機を制御する加工制御プログラムが、前記両眼視機能の測定結果に基づいて眼鏡レンズの光学設計値を決定するステップと、
を備える眼鏡レンズの設計方法。 - 請求項8に記載の眼鏡レンズの設計方法を使用して眼鏡レンズを設計するステップと、
前記眼鏡レンズの設計結果に基づく前記加工制御プログラムの実行に従って眼鏡レンズを製造するステップと、
を備える眼鏡レンズの製造方法。 - 被測定者が操作する入力装置と、
前記被測定者の右眼で視認させる右眼用画像と、前記被測定者の左眼で視認させる左眼用画像とを、単一の可搬型表示画面上で前記被測定者に対して呈示する視標呈示部と、
前記右眼用画像および前記左眼用画像の呈示位置を相対的に変化させる呈示制御部と、
前記呈示位置を変化させた際に前記被測定者が前記右眼用画像と前記左眼用画像とを融像できなくなるタイミングを前記被測定者による前記入力装置での操作内容に基づいて検知するタイミング検知部と、
前記タイミングを検知したときの前記右眼用画像と前記左眼用画像との相対位置関係に基づいて前記被測定者の両眼視機能についての所定パラメータ値を算出するパラメータ値算出部と、
を備える両眼視機能測定システム。 - 前記視標呈示部は、前記可搬型表示画面として携帯情報端末が有する表示画面を用いて、前記右眼用画像および前記左眼用画像の呈示を行うように構成されている
請求項10に記載の両眼視機能測定システム。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019180309 | 2019-09-30 | ||
JP2019180309 | 2019-09-30 | ||
PCT/JP2020/031783 WO2021065247A1 (ja) | 2019-09-30 | 2020-08-24 | 両眼視機能測定方法、両眼視機能測定プログラム、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法および両眼視機能測定システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2021065247A1 JPWO2021065247A1 (ja) | 2021-12-23 |
JP7194842B2 true JP7194842B2 (ja) | 2022-12-22 |
Family
ID=75338201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021550420A Active JP7194842B2 (ja) | 2019-09-30 | 2020-08-24 | 両眼視機能測定方法、両眼視機能測定プログラム、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法および両眼視機能測定システム |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220257110A1 (ja) |
EP (1) | EP4039170A4 (ja) |
JP (1) | JP7194842B2 (ja) |
CN (1) | CN114302668A (ja) |
WO (1) | WO2021065247A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI776459B (zh) * | 2021-04-08 | 2022-09-01 | 上河國際有限公司 | 可快速自主篩選需求光學度數之裝置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008086657A (ja) | 2006-10-04 | 2008-04-17 | Tomoya Handa | 立体視機能検査具、立体視機能検査装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体 |
JP2012095693A (ja) | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Hoya Corp | 両眼視機能測定方法、両眼視機能測定プログラム、眼鏡レンズの設計方法、及び眼鏡レンズの製造方法 |
JP2015524943A (ja) | 2012-07-30 | 2015-08-27 | エシロール エンテルナショナル (コンパニ ジェネラル ドプチック) | 累進多焦点レンズの適合性を判定する方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BRPI1007918A2 (pt) | 2009-02-05 | 2016-02-23 | Hoya Corp | métodos de projeto de lente de óculos, de avaliação de lente de óculos, e de fabricação de lente de óculos, sistema de fabricação de lente de óculos, e, lentes de óculos |
DE102011054833A1 (de) * | 2010-10-29 | 2012-05-03 | Hoya Corp. | Verfahren zum Messen der binokularen Sehleistung, Programm zum Messen der binokularen Sehleistung, Verfahren zum Entwerfen von Brillengläsern und Verfahren zur Herstellung von Brillengläsern |
JP6024159B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-11-09 | 株式会社ニコン | 情報提示装置、情報提示システム、サーバ、情報提示方法及びプログラム |
CN108471939B (zh) * | 2017-09-04 | 2020-07-28 | 深圳前海达闼云端智能科技有限公司 | 一种潘弄区测量方法、装置以及可穿戴显示设备 |
-
2020
- 2020-08-24 JP JP2021550420A patent/JP7194842B2/ja active Active
- 2020-08-24 EP EP20870601.0A patent/EP4039170A4/en active Pending
- 2020-08-24 CN CN202080058553.6A patent/CN114302668A/zh active Pending
- 2020-08-24 US US17/624,823 patent/US20220257110A1/en active Pending
- 2020-08-24 WO PCT/JP2020/031783 patent/WO2021065247A1/ja unknown
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008086657A (ja) | 2006-10-04 | 2008-04-17 | Tomoya Handa | 立体視機能検査具、立体視機能検査装置、コンピュータプログラム、及び記録媒体 |
JP2012095693A (ja) | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Hoya Corp | 両眼視機能測定方法、両眼視機能測定プログラム、眼鏡レンズの設計方法、及び眼鏡レンズの製造方法 |
JP2015524943A (ja) | 2012-07-30 | 2015-08-27 | エシロール エンテルナショナル (コンパニ ジェネラル ドプチック) | 累進多焦点レンズの適合性を判定する方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20220257110A1 (en) | 2022-08-18 |
JPWO2021065247A1 (ja) | 2021-12-23 |
EP4039170A1 (en) | 2022-08-10 |
EP4039170A4 (en) | 2023-10-04 |
WO2021065247A1 (ja) | 2021-04-08 |
CN114302668A (zh) | 2022-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9259146B2 (en) | Binocular visual performance measuring method, binocular visual performance measuring program, eyeglass lens design method and eyeglass lens manufacturing method | |
JP5967597B2 (ja) | 画像表示装置および画像表示方法 | |
US20170188813A1 (en) | Display device for demonstrating optical properties of eyeglasses | |
EP3531194A1 (en) | Image preparation device, image preparation method, image preparation program, method for designing eyeglass lens, and method for manufacturing eyeglass lens | |
JP5631157B2 (ja) | 両眼視機能測定方法、両眼視機能測定プログラム、眼鏡レンズの設計方法、及び眼鏡レンズの製造方法 | |
EP2949266A1 (en) | Ophthalmologic apparatus | |
EP2749207A1 (en) | Eyeglasses-wearing simulation method, program, device, eyeglass lens-ordering system and eyeglass lens manufacturing method | |
CN103380625A (zh) | 头戴式显示器及其位置偏差调整方法 | |
JP5937235B2 (ja) | 固視ずれを補正するためのプリズム処方値取得システム、取得方法、取得装置およびプログラム | |
JP5715797B2 (ja) | 両眼視機能測定方法、両眼視機能測定プログラム、眼鏡レンズの設計方法、及び眼鏡レンズの製造方法 | |
JP5098739B2 (ja) | シミュレーション装置、シミュレーションプログラムおよびシミュレーションプログラムを記録した記録媒体 | |
JP7194842B2 (ja) | 両眼視機能測定方法、両眼視機能測定プログラム、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法および両眼視機能測定システム | |
US11754856B2 (en) | Method for designing eyeglass lens, method for manufacturing eyeglass lens, eyeglass lens, eyeglass lens ordering device, eyeglass lens order receiving device, and eyeglass lens ordering and order receiving system | |
WO2013146040A1 (ja) | 情報提示装置、情報提示システム、サーバ、情報提示方法及びプログラム | |
WO2021065170A1 (ja) | 両眼視機能測定方法、両眼視機能測定プログラム、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法および両眼視機能測定システム | |
CN108604015B (zh) | 图像显示方法和头戴显示设备 | |
WO2021157001A1 (ja) | 感受性の評価方法、眼鏡レンズの設計方法、眼鏡レンズの製造方法、眼鏡レンズ、眼鏡レンズ発注装置、眼鏡レンズ受注装置および眼鏡レンズ受発注システム | |
JP2016200753A (ja) | 画像表示装置 | |
US9921418B2 (en) | Spectacle lens supply system, program therefor, prism amount determination device, prism amount determination method, and method for producing spectacle lens | |
CN111479104A (zh) | 用于计算视线会聚距离的方法 | |
CA3088248C (en) | Image generating device, eyeglass lens selection system, method for image generation and program | |
JPH08266465A (ja) | 眼光学系のシミュレーション装置 | |
EP4011273A1 (en) | Method and device for determining at least one astigmatic effect of at least one eye | |
JP2016167038A (ja) | 眼鏡装用パラメータ測定装置、眼鏡装用パラメータ測定プログラムおよび撮像制御方法 | |
JPWO2017051915A1 (ja) | 視覚シミュレーション装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220823 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221115 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221212 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7194842 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |