JP7193824B1 - 森林計測用ドローン、ドローンシステム、及び、プログラム - Google Patents

森林計測用ドローン、ドローンシステム、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】森林において、樹木の樹高を精度良く計測する。【解決手段】森林を構成する樹木の樹高を計測するドローンは、前記樹木に対して、光を発して高さを計測する計測部と、前記樹木の立木方向へ前記ドローンを底面から複数の計測位置に順に移動させる移動部と、前記光による計測範囲に基づき、前記計測範囲で計測できる第1最大高を計算する計算部と、前記計測位置のうち、最も前記底面に近い計測位置である第1計測位置を前記底面から前記第1最大高の半分とする第1計測位置設定部と、前記計測位置のうち、前記第1計測位置を除いた計測位置のいずれかである第2計測位置を前回の計測位置である前回位置に前記第1最大高を加算して求める第2計測位置設定部と、前記第1計測位置、及び、前記第2計測位置で計測された各々の計測結果を合計して前記樹高を計算する樹高計算部とを備えることを特徴とする。【選択図】図14

Description

本発明は、森林計測用ドローン、ドローンシステム、及び、プログラムに関する。
持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、持続可能な開発のための2030アジェンダ、平成27(2015)年9月25日国連サミット採択、以下「SDGs」という。)の推進に向けた取り組みが行われている。具体的には、気候変動への対策等のため、森林資源を保護する技術が知られている。
航空レーザによる測量データのみを使用して、森林の樹種区分調査等に活用する植生図を生成する技術が知られている(例えば、特許文献1等を参照)。
ドローン(drone)等を用いて上空から撮影した写真等を入力して学習モデルを学習し、樹木等を低コストで分類する技術が知られている(例えば、特許文献2等を参照)。
特許第5592855号公報 特開2020-91640号公報
従来の技術は、森林において、森林を構成する樹木(以下単に「樹木」という。)の樹高を精度良く計測できない課題がある。
本発明は、森林において、樹木の樹高を精度良く計測することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様では、森林を構成する樹木の樹高を計測するドローンは、
前記樹木に対して、光を発して高さを計測する計測部と、
前記樹木の立木方向へ前記ドローンを底面から複数の計測位置に順に移動させる移動部と、
前記光による計測範囲に基づき、前記計測範囲で計測できる第1最大高を指定する指定部と、
前記計測位置のうち、最も前記底面に近い計測位置である第1計測位置を前記底面から前記第1最大高の半分とする第1計測位置設定部と、
前記計測位置のうち、前記第1計測位置を除いた計測位置のいずれかである第2計測位置を前回の計測位置である前回位置に前記第1最大高を加算して求める第2計測位置設定部と、
前記第1計測位置、及び、前記第2計測位置で計測された各々の計測結果を合計して前記樹高を計算する樹高計算部と
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、森林において、樹木の樹高を精度良く計測できる。
ドローンシステムの全体構成例を示す図である。 ドローン、及び、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 ドローンによる計測範囲の例を示す図である。 計測の方式例を示す図である。 全体処理例を示す図である。 第1最大高の指定例を示す図である。 計測位置、移動、計測、及び、樹高の計算例を示す図である。 姿勢の変化例を示す図である。 第2最大高の指定例を示す図である。 第2実施形態における計測位置、移動、計測、及び、樹高の計算例を示す図である。 第3実施形態における全体処理例を示す図である。 事前処理、及び、実行処理の例を示す図である。 全体経路、及び、計測地点の決定例を示す図である。 機能構成例を示す図である。 ネットワーク構造例を示す図である。
[第1実施形態]
以下、添付する図面を参照して、具体例を説明する。なお、以下の説明において、図面に記載する符号は、同一の要素を指す。
[軸の表記]
以下、ドローンの進行方向を「Y軸」とする。そして、Y軸に対して直交する右手方向を「X軸」とする。そして、以下の説明では、Y軸上に計測対象となる対象物がある、すなわち、ドローンの進行方向上に対象物があると仮定して説明する。また、「X-Y」平面が、地図における座標(例えば、緯度、及び、経度で示す。)平面と一致する。
X-Y平面に対し、垂直方向を「Z軸」とする。以下の説明では、樹木31は、垂直である例とする。すなわち、樹木31の立木方向は、Z軸と一致する。ゆえに、樹高は、Z軸の成分で表示される。また、樹高、及び、計測位置は、底面11を基準とする高さで示す。
X軸回りの回転を「ピッチ(Pitch)回転」という。Y軸回りの回転を「ロール(Roll)回転」という。Z軸回りの回転を「ヨー(Yaw)回転」という。
[ドローンシステムの全体構成例]
図1は、ドローンシステムの全体構成例を示す図である。ドローンシステム1は、ドローン10、及び、情報処理装置20を有する構成である。
ドローン10は、森林30へ向かって飛翔し、森林30を構成する樹木31を計測する飛翔体である。また、ドローン10は、操縦者による操作で指示された位置へ移動、又は、センサで周囲を認識してプログラム等に基づいて位置を判断して移動する。
なお、ドローン10は複数であってもよい。以下、ドローン10が単体である例で説明する。
情報処理装置20は、サーバ等である。また、情報処理装置20は、ドローン10と通信を行い、データを送受信する。
ドローンシステム1では、ドローン10が森林30において計測を行い、計測結果等を示すデータを情報処理装置20に送る。次に、データが送られてくると、情報処理装置20は、例えば、計測対象となった樹木31の位置情報、及び、各々の樹木31を計測した計測結果等を出力する。なお、情報処理装置20は、位置情報、及び、計測結果以外のデータを出力してもよい。
位置情報は、樹木31の位置を示す座標等である。具体的には、位置情報は、地図データ21において、印をつけて示す、又は、「(X,Y)」の形式等である。なお、位置情報の表示形式は、地図データ21以外でもよい。
計測結果は、樹高を含む樹木31の状態を示すデータである。以下、樹高をZ軸の値で示す。なお、ドローン10は、樹高以外の計測値を計測してもよい。例えば、ドローン10は、樹種、葉の色、胸高直径、曲がり、傾き、又は、材積等の特徴を更に計測してもよい。さらに、樹木31の画像、施業情報、及び、防災情報等の情報が一緒にあってもよい。
位置情報、及び、計測結果等の情報は、各々の樹木31に対して対応付けして記憶する。例えば、各々の樹木31は、識別情報(identification、以下「ID」という。)等が事前に樹木31ごとに設定される。そして、位置情報、及び、計測結果等の情報は、IDに対応するようにデータベース化して記憶される。
なお、ドローンシステム1は、ドローン10、及び、情報処理装置20以外の装置を有してもよい。
[ドローン、及び、情報処理装置のハードウェア構成例]
図2は、ドローン、及び、情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。例えば、ドローン10、及び、情報処理装置20は、以下のようなハードウェア構成の装置である。
ドローン10は、センサ10H1、プロセッサ10H2、記憶装置10H3、通信装置10H4、電力装置10H5、及び、アクチュエータ10H6等を備える。
情報処理装置20は、Central Processing Unit(以下「CPU20H1」という。)、記憶装置20H2、入力装置20H3、出力装置20H4、及び、通信装置20H5等を備える。
センサ10H1は、例えば、light detection and ranging(LiDAR)を実現する装置である。したがって、センサ10H1は、レーザ光等を送受信する装置等である。なお、センサ10H1は、LiDAR以外の方法で測距を行う装置であってもよい。また、センサ10H1は、複数の種類を組み合わせて実現してもよい。さらに、センサ10H1は、計測範囲を走査して計測してもよいし、一定間隔ごとに計測する方式でもよい。
プロセッサ10H2は、各装置を制御する制御装置、及び、処理を行う演算装置である。
記憶装置10H3は、メモリ等の主記憶装置、及び、補助記憶装置等である。
通信装置10H4は、アンテナ等であって、情報処理装置20等の外部装置と通信を行う。
電力装置10H5は、バッテリ等である。したがって、電力装置10H5は、ドローン10を移動させるのに用いるエネルギーを貯蓄する装置である。
アクチュエータ10H6は、例えば、モータ等である。そして、アクチュエータ10H6は、X軸方向、Y軸方向、及び、Z軸方向に、ドローン10を動かす推力を発する装置である。
CPU20H1は、各装置を制御する制御装置、及び、処理を行う演算装置である。
記憶装置20H2は、メモリ等の主記憶装置、及び、補助記憶装置等である。
入力装置20H3は、操作者による操作を入力する装置である。
出力装置20H4は、操作者に処理結果等を出力する装置である。
通信装置20H5は、アンテナ等であって、ドローン10等の外部装置と通信を行う。
なお、ハードウェア構成は、上記の構成に限られない。例えば、ドローン10、及び、情報処理装置20は、演算装置、制御装置、記憶装置、入力装置、出力装置、通信装置、又は、補助装置を外部又は内部に更に備えてもよい。また、各装置は、複数の装置であってもよい。
[計測範囲の例]
図3は、ドローンによる計測範囲の例を示す図である。以下、ドローンはセンサ10H1により、図示するような範囲が計測可能な設定、及び、仕様であるとする例で説明する。ただし、計測範囲は図示する範囲に限られない。すなわち、計測範囲は設定等により変更できる。
以下、センサ10H1は直線距離で「5m」が計測できるとする。
図3(A)は、Z-Y平面での計測範囲の例を示す図である。具体的には、センサ10H1は、Z-Y平面において、Pitch軸回りに、上向き+45°、及び、下向き-45°の合計90°の範囲が計測可能の範囲である。以下、Z-Y平面におけるセンサ10H1が計測可能な範囲を「第1範囲α」という。
図3(B)は、X-Y平面での計測範囲の例を示す図である。具体的には、センサ10H1は、X-Y平面において、Yaw軸回りに、左向き+135°、及び、右向き-135°の合計270°の範囲が計測可能の範囲である。以下、X-Y平面におけるセンサ10H1が計測可能な範囲を「第2範囲β」という。
なお、計測範囲は、図示する範囲に限られない。例えば、計測範囲は、2次元的であり、第1範囲αのみ等でもよい。
[計測の方式例]
図4は、計測の方式例を示す図である。例えば、センサ10H1は、以下に示す方式のLiDAR等で距離等を計測する。
図4(A)は、dToF(direct Time of Flight)方式を示す図である。具体的には、センサ10H1は、図4(A)の上図に示す信号を発信素子から発する。そして、受光素子が、計測対象となる物体に反射した信号を受信する。受信結果は、例えば、図4(A)の下図に示す結果となる。そして、センサ10H1は、上図と下図の信号を比較する。すなわち、信号が発信してから受信するまでの時間差を計測する。
図4(B)は、iToF(indirect Time of Flight)方式を示す図である。具体的には、センサ10H1は、図4(B)の上図に示す信号を発信素子から発する。そして、受光素子が、計測対象となる物体に反射した信号を受信する。受信結果は、例えば、図4(B)の下図に示す結果となる。そして、センサ10H1は、上図と下図の信号を比較する。すなわち、発信した信号と受信した信号の位相差を計測する。このような計測を行うと、センサ10H1は、計測対象となる物体との距離を計測できる。なお、距離は、ドローン10に対して物体が真正面に位置するのであれば、Y軸方向の位置を示す。
以上のような計測により、センサ10H1は、物体の有無を検出する。したがって、距離とは別に、物体の有無が認識できるため、センサ10H1は、樹木31の一部があるか否かを検出できる。このようにして、センサ10H1は、樹木31の一部における高さが計測できる。
[樹高の計測の第1例]
図5は、全体処理例を示す図である。例えば、ドローン10は、以下の順序で処理を行う。
ステップS01では、ドローン10は、計測対象とする樹木31を検出する。例えば、ドローン10は、樹木31をセンサ等で検出する。すなわち、複数の樹木31が存在する森林30において、ドローン10は、樹高を計測する樹木31を特定する。なお、検出方法は、センサに限られず、設定等で決めてもよい。
ステップS02では、ドローン10は、第1最大高を指定する。
第1最大高は、1つの計測位置で立木方向(すなわち、「高さ」となる。)において計測可能な最大範囲である。
図4(A)に示すように、ドローン10は、センサ10H1が発する光の角度、及び、光を送受信できる距離といった仕様等により、1つの計測位置で立木方向に計測可能な範囲が限られる。そして、1つの計測位置で立木方向に計測可能な範囲、すなわち、第1最大高は、センサ10H1の仕様等に基づいて計算できる。
図6は、第1最大高の指定例を示す図である。以下、図4(A)に示す計測範囲を例に説明する。
第1最大高MH1は、例えば、図4(A)に示す計測範囲の場合には、下記(1)式の通り計算する。
第1最大高MH1= 第1辺A × 2
= 第2辺B × sin(α×1/2) × 2
= 5m × sin(45°) × 2
= 3.54・・・m(以下小数点第2位を四捨五入) × 2
≒ 7.0m (1)
上記(1)式の通り、センサ10H1によって計測が可能な距離、及び、第1範囲αが定まると、第1最大高MH1が計算できる。すなわち、センサ10H1の仕様等に基づき、第1最大高MH1が定まる。この例では、第1最大高MH1は、「7.0m」である。なお、第1最大高MH1は、計算でなく、仕様等で定まる計測可能な最大高さ等を入力して指定してもよい。
ステップS03では、ドローン10は、第1計測位置を設定する。
ステップS04では、ドローン10は、第1計測位置へ移動する。
ステップS05では、ドローン10は、第1計測位置で計測する。
ステップS06では、ドローン10は、次の第2計測位置を設定する。
ステップS07では、ドローン10は、次の第2計測位置へ移動する。
ステップS08では、ドローン10は、第2計測位置で計測する。
ステップS09では、ドローン10は、すべての第2計測位置で計測が完了したか否かを判断する。次に、すべての第2計測位置で計測が完了したと判断すると(ステップS09でYES)、ドローン10は、ステップS10に進む。一方で、すべての第2計測位置で計測が完了していないと判断すると(ステップS09でNO)、ドローン10は、ステップS06に進む。
ステップS10では、ドローン10は、今までの計測結果に基づき、樹高を計算する。
ステップS03乃至ステップS10は、具体的には以下のように実行される。
図7は、計測位置、移動、計測、及び、樹高の計算例を示す図である。以下、ドローン10が1つの樹木31、すなわち、1つの樹高を計測するのに、計測を行う回数を合計で「N」回とする。したがって、樹高は、「N」回の計測結果を合計すると計算できる。
また、以下の説明は樹高が「40m」の樹木31を計測対象とする例である。なお、樹高は計測する前の状態では未知である。以下、「樹高C」という。さらに、樹高Cを計測するのに要する計測回数「N」も計測する前の状態では未知である。
そして、各々の計測結果は、複数の計測位置で計測される。以下、複数の計測位置のうち、最も底面11に近い計測位置を「第1計測位置P1」という。一方で、第1計測位置P1以外の計測位置を「第2計測位置P2」という。
ドローン10は、底面11に近い順(図における下から上へ向かう順である。)に、計測位置を移動して計測を行う。具体的には、図7に示すように、ドローン10は、第1計測位置P1、第21計測位置P21、第22計測位置P22、第23計測位置P23、第24計測位置P24、及び、第25計測位置P25の順に移動し、各計測位置で計測する。
計測位置の位置(Z軸方向についての位置、すなわち、高さである。)は、例えば、下記(2)式の通り計算する。
H(m=1) = 第1最大高MH1 × 1/2
H(m=2~N)= 前回の第2計測位置 H(m-1) + 第1最大高MH1 (2)
上記(2)式において、「H(m)」は、「m」回目の計測位置を示す。「m」は、計測回数を示し、「m=1」が初回である。そして、「m」は、「1」から「N」までカウントアップしていく値である。また、上記(2)式において、「前回の第2計測位置 H(m-1)」が前回位置である。
上記(2)式が示す通り、初回(m=1)の計測位置は、上記(2)式の上段式で計算する。図7が示す通り、「H(m=1)」は、図6が示す計測範囲である場合には、「7m × 1/2=3.5m」(第1最大高MH1の半分である。)と設定される(ステップS03)。
次に、ドローン10は、第1計測位置P1、すなわち、「3.5m」の高さに移動する(ステップS04)。移動後、ドローン10は、第1計測位置P1で樹木31を計測する(ステップS05)。この例では、樹木31は、「40m」の樹高Cであるため、ドローン10が計測できる最大値である、第1最大高MH1、すなわち、「7m」が計測結果となる。
次に、2回目(m=2)の計測は、上記(2)式の下段式で計算する。図7が示す通り、「H(m=2)」は、図6が示す計測範囲である場合には、「第1計測位置 H(m=1) + 第1最大高MH1=3.5m+7m=10.5m」と設定される(ステップS06)。次に、ドローン10は、第21計測位置P21、すなわち、「10.5m」の高さに移動する(ステップS07)。移動後、ドローン10は、第21計測位置P21で樹木31を計測する(ステップS08)。この例では、樹木31は、「40m」の樹高Cであるため、ドローン10が計測できる最大値である、第1最大高MH1、すなわち、「7m」が計測結果となる。
以降、ドローン10は、同様に第2計測位置P2を設定、及び、移動し、各第2計測位置P2で計測を行う(ステップS06乃至ステップS09)。
図7に示す例では、第2計測位置P2は、「H(m=3)=17.5m」、「H(m=4)=24.5m」、「H(m=5)=31.5m」、及び、「H(m=6)=38.5m」のように設定される(ステップS06)。
また、第1計測位置P1、及び、第21計測位置P21乃至第24計測位置P24における計測結果は、いずれも「7m」である。そして、第25計測位置P25における計測結果は、「40m-35m=5m」である。
以上のように計測が完了すると(ステップS09でYES)、ドローン10は、各々の計測結果を合計して樹高Cを計算する(ステップS10)。具体的には、樹高Cは、下記(3)式の通り計算する。
樹高C= Σ(各計測位置での計測結果)
=7m + 7m + 7m + 7m + 7m + 5m
=40m (3)
以上のように、ドローン10は、第1最大高MH1に樹木31を立木方向に分割して計測する。そして、分割して計測した高さを合計すると、樹高Cが計測できる。このように分割して計測を行うと、ドローン10は、1回の計測範囲を超えた高さのある樹木31でも計測できる。そのため、ドローン10は、森林において、樹木を精度良く計測できる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、ドローン10は、姿勢を変化させて、立木方向へ計測範囲を拡張する点が異なる。具体的には、ドローン10は、例えば、以下のように姿勢を変化させて、計測を行うように制御する。
図8は、姿勢の変化例を示す図である。図8(A)は、姿勢を変化させる前の例を示す図である。以下、姿勢を変化させる前は、第1実施形態と同様の計測範囲であるとする。
図8(B)は、上方向へ計測範囲を拡張する例を示す図である。具体的には、ドローン10は、Pitch軸回転を「+30°」行う。
図8(C)は、下方向へ計測範囲を拡張する例を示す図である。具体的には、ドローン10は、Pitch軸回転を「-30°」行う。
なお、姿勢の変化は、上記に示す例に限られない。例えば、姿勢の変化は、「±30°」の回転量でなくともよい。
以上のように姿勢を変化させると、計測範囲が拡張するため、ドローン10は、1つの計測位置で計測できる計測値を大きくできる。以下、姿勢の変化によって計測可能な最大範囲を「第2最大高MH2」という。
図9は、第2最大高の指定例を示す図である。以下、X-Y平面におけるセンサ10H1が拡張した計測可能な範囲を「第3範囲γ」という。第3範囲γは、第1範囲αを拡張した範囲である。
図8に示す拡張を行うと、ドローン10は、Y軸方向における直線距離で「拡張後距離D」の距離で検出できる。拡張後距離Dは、下記(4)式の通りとなる。
拡張後距離D= 5m × cos(45°+30°)
= 5m × 0.258・・
≒1.3m (4)
上記(4)式で示す拡張後距離Dで図8に示すように姿勢を変化させると、第1範囲αより高い高さを計測できる。第3範囲γで計測できる高さである第2最大高MH2は、下記(5)式の通りとなる。
第2最大高MH2= 拡張後距離D × tan(45°+30°) × 2
= 1.3m × 3.73・・ ×2
≒ 10m (5)
そして、第2実施形態では、上記(5)式で計算した第2最大高MH2を用いて計測位置が設定される。なお、第2最大高MH2は数値を入力する等で指定されてもよい。したがって、第2実施形態では、以下のように計測が行われる。
図10は、第2実施形態における計測位置、移動、計測、及び、樹高の計算例を示す図である。第1実施形態と比較すると、計測回数が少ない、すなわち、「N=5」である点が異なる。
図10に示す例では、「H(m=1)」は、図9が示す計測範囲である場合には、「10m × 1/2=5m」(第2最大高MH2の半分である。)と設定される(ステップS03)。また、第2計測位置P2は、「H(m=2)=15m」、「H(m=3)=25m」、「H(m=4)=35m」、及び、「H(m=5)=45m」というように、前回位置に第2最大高MH2を加算して求める(ステップS06)。
以上のように、姿勢を変化させると、1回の計測位置で計測できる計測範囲が拡張できる。そのため、ドローン10は、計測回数を少なくできる。
[第3実施形態]
第3実施形態は、ドローンシステム1、及び、ドローン10がArtificial Intelligence(人工知能、以下「AI」という。)を用いる点が異なる。
以下の説明では、学習中、又は、学習を行う前の状態を単に「学習モデル」という。すなわち、学習モデルは、教師データを入力して学習を行う。一方で、学習モデルを一定以上学習させた後の状態を「学習済みモデル」という。したがって、学習済みモデルは、事前に行う学習の学習結果に基づき、未知データが入力されるのに対して対応する出力を行う処理を実行する。なお、AIは、学習済みモデルとなった後も追加して学習を行ってもよい。
図11は、第3実施形態における全体処理例を示す図である。以下、学習モデルを学習させて学習済みモデルを生成する処理を「事前処理」という。一方で、事前処理により生成された学習済みモデルを用いて実行する処理を「実行処理」という。
なお、事前処理と実行処理は、連続して行わなくともよい。すなわち、実行処理が行われる前に事前処理等により、学習済みモデルが準備されているのであれば、事前処理と実行処理は、間隔が空いてもよい。また、学習済みモデルは、実行処理で入力するデータを教師データにして更に学習してもよい。
以下、事前処理、及び、実行処理を連続して実行する全体処理を例に説明する。
ステップS101では、ドローン10は、計測地点等を入力して学習モデルを学習させる。例えば、計測地点は、地図データにおける座標(X,Y)、又は、GPS等で取得する緯度、及び、経度等の形式である。また、計測地点は、3次元データでもよい。
すなわち、ドローン10は、森林30において、どの地点で樹木31を計測したかを学習モデルに学習させる。なお、最適化する項目に応じて、教師データは、計測地点以外のデータが入力されてもよい。例えば、樹高の計算精度を最適化の対象とする場合には、教師データに、樹木31の樹高(例えば、別の計算精度の良い計測方法で計測した結果等である。)等の最適化する項目に対応したデータが含まれてもよい。
学習モデルは、計測地点等を教師データとするため、計測地点をつなげて構成する全体経路を学習できる。そして、最適化させる項目が正解データとなる。
例えば、全体経路ごとに、計測地点をすべて回る総計測時間、計測地点の点数、樹高の計算精度、計測地点をすべて回るのに移動する総移動距離、計測地点をすべて回るのに消費するエネルギー、又は、これらの組み合わせ等の項目が計算されるのが望ましい。そして、複数の全体経路に対し、各々の項目が計算されるため、ドローン10は、複数の全体経路を各々の項目を比較して最適な全体経路となる計測地点の配置を学習できる。
以上のように、事前処理が行われると、学習済みモデルが生成される。すなわち、以上のような事前処理で学習した学習済みモデルを用いる以下の実行処理を行うと、ドローン10は、最適化させたい項目、すなわち、目的に応じて計測地点、及び、全体経路を出力できる。
ステップS102では、ドローン10は、地図データ、及び、条件等を入力する。なお、ドローン10は、地図データ以外を入力してもよい。すなわち、ドローン10は、計測対象とする森林30、及び、樹木31の位置等を特定する情報等を入力する。したがって、計測対象とする森林30、及び、樹木31をドローン10が特定できるのであれば、データの形式は問わない。
ステップS103では、ドローン10は、計測地点を教師データにして学習した学習済みモデルを用いて、計測地点を決定する。すなわち、ドローン10は、樹木31をどの計測地点で計測するかを決定する。
なお、決定は、ステップS102で入力する条件等を考慮してもよい。例えば、条件に計測する範囲が入力されている場合には、ドローン10は、条件で定める範囲内に計測地点を決定する。このように条件が入力されていると、ドローン10を柔軟に運用できる。
また、ドローン10は、複数の計測地点を決定してもよい。そして、複数の計測地点を決定する場合には、ドローン10は、計測地点を巡回する順序等を決定して全体経路を生成するのが望ましい。
全体経路、すなわち、各々の計測地点は、最適化する項目に基づいて決定されるのが望ましい。
例えば、ドローン10は、計測地点をすべて回る総計測時間を最小にするように計測地点を決定する。つまり、ドローン10は、森林30を計測する時間を最短にするように全体経路を生成する。このように、全体経路の最適化がされると、ドローン10は、計測に要する時間を短くできる。
ドローン10は、計測地点の点数を最小にするように計測地点を決定してもよい。つまり、ドローン10は、可能な限り少ない計測地点で計測するように全体経路を生成する。計測地点が少ないと、結果的にドローン10の移動距離、総計測時間、又は、消費エネルギー量等の負担を少なくできる場合が多い。ゆえに、計測地点が少なくなるように全体経路の最適化がされると、ドローン10は、計測に要する負担を少なくできる。
ドローン10は、樹高の計算精度を最良にするように計測地点を決定してもよい。樹高は、計測を行う角度等によって精度が異なる場合がある。なお、ドローン10は、樹高以外のパラメータを計測する場合には、他のパラメータ計測精度を最適化してもよい。ゆえに、可能な限り樹高の計測精度が良くなるように全体経路の最適化がされると、ドローン10は、樹高を精度良く計測できる。
ドローン10は、計測地点をすべて回るのに移動する総移動距離を最短にするように計測地点を決定してもよい。総移動距離が短いと、ドローン10は、結果的に総計測時間、又は、消費エネルギー量等の負担を少なくできる場合が多い。ゆえに、総移動距離を最短にするように全体経路の最適化がされると、ドローン10は、計測に要する負担を少なくできる。
ドローン10は、計測地点をすべて回るのに消費するエネルギー量を最小にするように計測地点を決定してもよい。例えば、エネルギー量は、消費電力量等である。すなわち、可能な限り少ない電力量ですべての計測が完了するように全体経路の最適化がされると、ドローン10は、少ないエネルギー量で計測を実現できる。
このように、ドローン10は、全体経路を生成する上で各々の計測地点を決定し、全体経路を把握する。なお、全体経路を生成するのに、ドローン10は、樹高、樹間、マッチングポイントの検出、データ合成を行うポイント、及び、データ基点等を考慮すると、最適化がしやすい。
ステップS104では、ドローン10は、計測地点へ移動する。なお、複数の計測地点が決定している場合には、ドローン10は、決定された順序で計測地点へ移動する。
ステップS105では、ドローン10は、計測地点で計測を行う。例えば、計測は、図5に示す全体処理である。なお、ドローン10は、1つの計測地点で複数の樹木31を計測してもよい。また、ドローン10は、異なる計測地点で同一の樹木31を複数回計測して計測結果を平均する等の統計処理を行ってもよい。
ステップS106では、ドローン10は、すべての計測地点で計測が完了したか否かを判断する。次に、すべての計測地点で計測が完了したと判断すると(ステップS106でYES)、ドローン10は、全体処理を終了する。一方で、すべての計測地点で計測が完了していないと判断すると(ステップS106でNO)、ドローン10は、ステップS104に進む。すなわち、ドローン10は、全体経路が示す順序で各々の計測地点に移動し、かつ、各々の計測地点で計測を行う。
図12は、事前処理、及び、実行処理の例を示す図である。例えば、事前処理は、図示するように教師データD1を学習モデルA1に入力して行う。
教師データD1は、例えば、計測地点データD11、条件データD12、及び、評価データD13等である。
計測地点データD11は、各々の樹木31を計測した計測地点を特定するデータである。例えば、計測地点データD11は、座標値等の形式である。なお、計測地点データD11は、各々の樹木31を計測した計測地点から樹木31を撮影した画像データ等でもよい。すなわち、ドローン10は、画像データが示す樹木31の向き等に基づき、樹木31対する角度等を計算して、計測地点を推測してもよい。
条件データD12は、条件を示すデータである。条件は、計測におけるドローン10等の制約条件、及び、計測を行った環境条件等である。
例えば、制約条件は、ドローン10に搭載するバッテリに基づく、樹木31の本数、面積、移動可能距離、又は、使用可能時間等であってもよい。ほかにも、制約条件は、法律等に基づくドローン10が移動禁止である範囲、又は、飛行可能な高度等を示してもよい。
また、樹木31の本数が多い、又は、面積が広いと、ドローン10は移動距離が長くなりやすい。したがって、樹木31の本数、又は、面積等の条件が把握できると、ドローン10は、より精度良く学習モデルA1を学習させることができる。
環境条件は、天候、又は、風量等である。すなわち、環境条件は、計測地点データD11等がどのような条件下で計測されたか等である。例えば、風が強いといった環境条件であると、ドローン10は、風による影響が大きいため、エネルギー量の消費効率が悪い場合が多い。また、天候が悪い、又は、風が強い等のように環境条件が悪いと、ドローン10は、計測精度が悪い場合が多い。したがって、環境条件が把握できると、ドローン10は、より精度良く学習モデルA1を学習させることができる。
このように、条件は、ドローン10を運用する上で前提となる要件等である。
評価データD13は、評価項目を示すデータである。例えば、評価データD13は、計測結果、移動軌跡、又は、経過時間等を示す。なお、評価データD13は、最適化する項目に応じる種類が望ましい。例えば、樹高の計算精度を最適化する場合には、評価データD13は、樹高の計算誤差等が入力されるのが望ましい。
なお、教師データD1は、上記以外の種類のデータを含んでもよい。また、教師データD1は、GPS及びセンサ等で計測の際に現在地点等を取得して生成されるデータ等でもよい。
以上のように教師データD1を入力して学習モデルA1を学習させると、学習済みモデルA2を生成できる。そして、学習済みモデルA2を用いると、ドローン10は以下のような実行処理が実行可能となる。
まず、ドローン10は未知データD2を入力する。例えば、ドローン10は、ステップS102のように、地図データ21、及び、条件等を含む未知データD2を入力する。
未知データD2は、計測対象とする森林30、及び、計測における条件を示すデータである。例えば、未知データD2は、計測対象データD21、及び、設定データD22等を含む。
計測対象データD21は、森林30の位置等を示すデータである。例えば、計測対象データD21は、地図データ21等の形式である。なお、計測対象データD21は、座標値等の形式でもよい。
設定データD22は、条件等を示すデータである。すなわち、設定データD22は、どのような条件下で計測を行うかを設定するデータである。なお、設定データD22は、ドローン10がセンサ等を備え、センサデータ等でもよい。
以上のように、学習済みモデルA2を用いると、ドローン10は、例えば、地図データ21上に、全体経路を最適化して、第1計測地点41、第2計測地点42、及び、第3計測地点43等のように出力できる。
[全体経路、及び、計測地点の決定例]
図13は、全体経路、及び、計測地点の決定例を示す図である。例えば、図13(A)は、第1全体経路AP1を生成した例である。
第1全体経路AP1は、第1計測地点41、第2計測地点42、第3計測地点43、第4計測地点44、第5計測地点45、及び、第6計測地点46の順に移動して計測していく全体経路の例である。学習済みモデルA2を用いると、ドローン10は、第1全体経路AP1のような経路を生成できる。
図13(B)は、第1全体経路AP1を最適化して第2全体経路AP2を生成した例である。
第2全体経路AP2は、第1全体経路AP1と比較すると、第1計測地点41、第2計測地点42、及び、第3計測地点43の3点で構成される点が異なる。また、第2全体経路AP2は、第1全体経路AP1と比較すると、第1計測地点41、第2計測地点42、及び、第3計測地点43の地点が異なる。
第2全体経路AP2は、第1全体経路AP1よりも計測地点の点数を少なくした例である。第2全体経路AP2は、第1全体経路AP1と同様の樹木31を計測対象とするが、1つの計測地点で第1全体経路AP1よりも多くの樹木31を計測対象としている点が異なる。このように、一度に多くの樹木31を計測できる計測地点を特定できると、第2全体経路AP2のような計測地点の点数が少ない全体経路を生成できる。
また、第2全体経路AP2は、第1全体経路AP1よりも外側を移動していく経路である。このような経路であると、障害物が少なく、樹高等を精度良く計測できる場合が多い。ほかにも、第2全体経路AP2のように、同様の樹木31を複数回計測できるのが望ましい。
[機能構成例]
図14は、機能構成例を示す図である。例えば、ドローン10は、計測部10F1、移動部10F2、指定部10F3、第1計測位置設定部10F4、第2計測位置設定部10F5、及び、樹高計算部10F6を備える。また、ドローン10は、学習部10F7、決定部10F8、地図データ入力部10F9、現在位置取得部10F10、樹種データ入力部10F11、及び、撮影データ入力部10F12等を更に備えるのが望ましい。
計測部10F1は、樹木31に対して、光を発して高さを計測する計測手順を行う。例えば、計測部10F1は、センサ10H1等で実現する。
移動部10F2は、樹木の立木方向へドローン10を底面から複数の計測位置に順に移動させる移動手順を行う。例えば、移動部10F2は、アクチュエータ10H6等で実現する。
指定部10F3は、光による計測範囲に基づき、第1最大高MH1を指定する指定手順を行う。例えば、指定部10F3は、プロセッサ10H2等で実現する。
第1計測位置設定部10F4は、計測位置のうち、第1計測位置P1を底面から第1最大高MH1の半分とする第1計測位置設定手順を行う。例えば、第1計測位置設定部10F4は、プロセッサ10H2等で実現する。
第2計測位置設定部10F5は、計測位置のうち、第2計測位置P2を前回位置に第1最大高MH1を加算して求める第2計測位置設定手順を行う。例えば、第2計測位置設定部10F5は、プロセッサ10H2等で実現する。
樹高計算部10F6は、第1計測位置P1、及び、第2計測位置P2で計測された各々の計測結果を合計して樹高を計算する樹高計算手順を行う。例えば、樹高計算部10F6は、プロセッサ10H2等で実現する。
学習部10F7は、計測地点を含む教師データD1を入力して、学習モデルA1を学習させる学習手順を行う。例えば、学習部10F7は、プロセッサ10H2等で実現する。
決定部10F8は、学習済みモデルA2を用いて、計測地点を決定する決定手順を行う。例えば、決定部10F8は、プロセッサ10H2等で実現する。
地図データ入力部10F9は、森林30、及び、森林30の周辺等を示す地図データ21等を入力する地図データ入力手順を行う。例えば、地図データ入力部10F9は、通信装置10H4等で実現する。
現在位置取得部10F10は、ドローン10の現在位置を取得する現在位置取得手順を行う。例えば、現在位置取得部10F10は、センサ10H1等で実現する。
樹種データ入力部10F11は、樹種データを入力する樹種データ入力手順を行う。例えば、樹種データ入力部10F11は、通信装置10H4等で実現する。
撮影データ入力部10F12は、樹木を上空から撮影した撮影データを入力する撮影データ入力手順を行う。例えば、撮影データ入力部10F12は、センサ10H1等で実現する。
以上のような構成であると、ドローン10は、森林30において、樹木31を第1計測位置P1、及び、第2計測位置P2等を含む複数の計測位置で分割して計測する。このようにして計測される計測結果を合計すると、樹高を精度良く計測できる。
なお、機能構成は、図示する構成に限られない。例えば、事前処理を行う場合には、決定部10F8がなくともよい。また、実行処理を行う場合には、学習部10F7がなくともよい。また、学習部10F7は、ドローン10ではなく、外部装置が備えてもよい。このように、各機能は、ドローンシステム1が有する情報処理装置が備えてあればよい。
[AIのネットワーク構造例]
図15は、ネットワーク構造例を示す図である。例えば、学習モデル、及び、学習済みモデルは、以下のようなネットワーク300の構造である。
ネットワーク300は、例えば、入力層L1、中間層L2(「隠れ層」等ともいう。)、及び、出力層L3等を有する構成である。
入力層L1は、データを入力する層である。
中間層L2は、入力層L1で入力するデータを重み、及び、バイアス等に基づいて変換する。このように中間層L2で処理された結果が出力層L3へ伝えられる。
出力層L3は、推測結果等を出力する層である。
AIは、以上のような構成、すなわち、ディープラーニング等で実現する。なお、AIは、ディープラーニング以外の機械学習を行ってもよい。
そして、学習により、重みの係数、及び、等が最適化される。なお、ネットワーク300は、図示するネットワーク構造に限られない。つまり、AIは、他の機械学習によって実現されてもよい。
例えば、AIは、「教師なし」の機械学習等により、次元削減等の前処理を行う構成等でもよい。
[データの種類例]
ドローン10は、森林30、及び、森林30の周辺を示す地図データを入力してもよい。地図データは、2次元でもよいし、又は、4次元でもよい。また、地図データは、各々の樹木31の位置を点で示す点群データ等の形式、又は、点群データを併用してもよい。
ドローン10は、ドローン10の現在位置を取得して現在位置データを入力してもよい。
ドローン10は、樹木の種類を示す樹種データを入力してもよい。具体的には、樹種データは、森林30、及び、樹木31の種類、特徴、又は、過去の計測結果等を示す。
ドローン10は、樹木を上空から撮影した撮影データを入力してもよい。すなわち、ドローン10は、いわゆる航空写真、衛星写真、又は、その他のセンサで上空から森林30を計測したデータでもよい。
上記のようなデータが用いられると、ドローン10は、ある程度の特徴が事前に把握できるため、森林30、及び、樹木31を精度良く認識できる。また、上記のようなデータが用いられると、ドローン10は、位置、又は、樹木31の各種サイズ等を精度良く推定できる。
[SDGsへの貢献]
SDGsにおける課題「13」及び「15」等に貢献する効果を奏する。本発明は、森林における樹木を精度良く計測し、森林の正確かつ効率的な管理を実現する。すなわち、本発明は、森林の管理を実現することで森林を保護する効果を奏する。この効果により、森林資源等の環境保護に貢献する。
[その他の実施形態]
ドローンは、樹高以外のデータを計測してもよい。例えば、ドローンは、樹頂点位置等を計測してもよい。ほかにも、ドローンシステムは、ドローンが収集する情報と他の装置等が収集する情報を合わせて管理、データ生成、及び、一元化する等をしてもよい。例えば、ドローンシステムは、立木位置等を利用してもよい。
なお、各構成は、一体でなくともよい。すなわち、各装置は、複数の装置を組み合わせた構成でもよい。
情報処理システムを構成する複数の情報処理装置は、処理及び記憶を分散、冗長、並列、又は、これらの組み合わせとなる実行を行ってもよい。また、上記の全体処理等では、ドローンが計算等の処理を行う例であるが、ドローンが備える演算装置以外で処理が実行されてもよい。例えば、AIの学習は、サーバ等の情報処理装置で行い、学習後、学習済みモデルがドローン等に配信されてドローンが実行処理を行う等といった構成でもよい。すなわち、各処理は、どの装置が備える演算装置で実行されるかを問わない。
なお、本発明は、上記に例示する各実施形態に限定されない。したがって、本発明は、技術的な要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の追加、又は、変形が可能である。ゆえに、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項のすべてが本発明の対象となる。なお、上記に例示する実施形態は、実施において好適な具体例である。そして、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現で可能であって、このような変形例は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 :ドローンシステム
10 :ドローン
10F1 :計測部
10F2 :移動部
10F3 :指定部
10F4 :第1計測位置設定部
10F5 :第2計測位置設定部
10F6 :樹高計算部
10F7 :学習部
10F8 :決定部
10F9 :地図データ入力部
10F10 :現在位置取得部
10F11 :樹種データ入力部
10F12 :撮影データ入力部
11 :底面
20 :情報処理装置
21 :地図データ
30 :森林
31 :樹木
41 :第1計測地点
42 :第2計測地点
43 :第3計測地点
44 :第4計測地点
45 :第5計測地点
46 :第6計測地点
A :第1辺
B :第2辺
C :樹高
A1 :学習モデル
A2 :学習済みモデル
AP1 :第1全体経路
AP2 :第2全体経路
D1 :教師データ
D2 :未知データ
MH1 :第1最大高
MH2 :第2最大高
P1 :第1計測位置
P2 :第2計測位置
P21 :第21計測位置
P22 :第22計測位置
P23 :第23計測位置
P24 :第24計測位置
P25 :第25計測位置
α :第1範囲
β :第2範囲
γ :第3範囲

Claims (8)

  1. 森林を構成する樹木の樹高を計測するドローンであって、
    前記樹木に対して、光を発して高さを計測する計測部と、
    前記樹木の立木方向へ前記ドローンを底面から複数の計測位置に順に移動させる移動部と、
    前記光による計測範囲に基づき、前記計測範囲で計測できる第1最大高を指定する指定部と、
    前記計測位置のうち、最も前記底面に近い計測位置である第1計測位置を前記底面から前記第1最大高の半分とする第1計測位置設定部と、
    前記計測位置のうち、前記第1計測位置を除いた複数の計測位置である第2計測位置を前回の計測位置である前回位置に前記第1最大高を加算して求める第2計測位置設定部と、
    前記第1計測位置、及び、前記第2計測位置で計測された各々の計測結果を合計して前記樹高を計算する樹高計算部とを備えるドローン。
  2. 前記移動部は、
    姿勢を変化させて、前記立木方向へ前記計測範囲を拡張し、
    前記指定部は、
    前記第1最大高を拡張して計測できる第2最大高を指定し、
    前記第1計測位置設定部は、
    前記底面から前記第1最大高の半分に代えて、前記第1計測位置を前記底面から前記第2最大高の半分とし、
    前記第2計測位置設定部は、
    前記第2計測位置を前記前回位置に、前記第1最大高に代えて、前記第2最大高を加算して求める請求項1に記載のドローン。
  3. 前記計測部による計測を行った計測地点を含む教師データを入力して、学習モデルを学習させる学習部を更に備える請求項1又は2に記載のドローン。
  4. 前記計測部による計測を行った計測地点を含む教師データで学習した学習済みモデルを用いて、前記計測地点を決定する決定部を更に備える請求項1又は2に記載のドローン。
  5. 前記決定部は、
    前記計測地点をすべて回る総計測時間を最小にする、前記計測地点の点数を最小にする、前記樹高の計算精度を最良にする、前記計測地点をすべて回るのに移動する総移動距離を最短にする、又は、前記計測地点をすべて回るのに消費するエネルギー量を最小にする全体経路を生成する請求項4に記載のドローン。
  6. 前記森林、及び、前記森林の周辺を示す地図データを入力する地図データ入力部と、
    前記ドローンの現在位置を取得する現在位置取得部と、
    前記樹木の種類を示す樹種データを入力する樹種データ入力部と、
    前記樹木を上空から撮影した撮影データを入力する撮影データ入力部とを更に備える請求項1又は2に記載のドローン。
  7. 森林を構成する樹木の樹高を計測するドローン、及び、前記ドローンと通信を行う情報処理装置を有するドローンシステムであって、
    前記ドローンは、
    前記樹木に対して、光を発して高さを計測する計測部と、
    前記樹木の立木方向へ前記ドローンを底面から複数の計測位置に順に移動させる移動部とを備え、
    前記情報処理装置は、
    前記光による計測範囲に基づき、前記計測範囲で計測できる第1最大高を計算する計算部と、
    前記計測位置のうち、最も前記底面に近い位置、かつ、初回に計測を行う第1計測位置を前記底面から前記第1最大高の半分とする第1計測位置設定部と、
    前記計測位置のうち、前記第1計測位置を除いた複数の計測位置である第2計測位置を前回位置に前記第1最大高を加算して求める第2計測位置設定部と、
    前記第1計測位置、及び、前記第2計測位置で計測された各々の計測結果を合計して前記樹高を計算する樹高計算部とを備えるドローンシステム。
  8. 森林を構成する樹木の樹高を計測する計測方法をドローンに実行させるためのプログラムであって、
    前記樹木に対して、光を発して高さを計測する計測手順と、
    前記樹木の立木方向へ前記ドローンを底面から複数の計測位置に順に移動させる移動手順と、
    前記光による計測範囲に基づき、前記計測範囲で計測できる第1最大高を計算する計算部と、
    前記計測位置のうち、最も前記底面に近い計測位置である第1計測位置を前記底面から前記第1最大高の半分とする第1計測位置設定手順と、
    前記計測位置のうち、前記第1計測位置を除いた複数の計測位置である第2計測位置を前回の計測位置である前回位置に前記第1最大高を加算して求める第2計測位置設定手順と、
    前記第1計測位置、及び、前記第2計測位置で計測された各々の計測結果を合計して前記樹高を計算する樹高計算手順とを実行させるためのプログラム。

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