JP7193810B1 - 疾患リスク評価のための腸内細菌叢のタイプ分類方法 - Google Patents
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Abstract
Description
被験試料から核酸を抽出する核酸抽出工程、
前記核酸の配列情報に基づき、全核酸に対する特定の細菌由来の核酸の存在比率を測定する測定工程、及び
5タイプ、10タイプ及び15タイプからなる評価グループ群から選択される評価グループを選択する選択工程、
前記存在比率と、予め定められた基準値に基づいて、前記被検試料の腸内細菌叢のタイプを分類する分類工程
を含み、
前記特定の細菌は、Actinomyces、Alistipes、Anaerostipes、Anaerotruncus、Bacteroides、Bifidobacterium、Bilophila、Blautia、Butyricicoccus、Butyricimonas、Clostridium、Collinsella、Coprobacillus、Coprococcus、Dialister、Dorea、Eggerthella、[Eubacterium]、Faecalibacterium、Gemmiger、Granulicatella、Holdemania、Lachnospira、Lactobacillus、Odoribacter、Oscillospira、Parabacteroides、Phascolarctobacterium、Prevotella、Roseburia、Ruminococcus、[Ruminococcus]、Streptococcus、Sutterella、Turicibacter、及びVeillonellaであり、
前記予め定められた基準値は、前記選択された評価グループにおいて前記特定の細菌ごとに定められる、
前記タイプ分類方法。
[2]前記被験試料が糞便である、[1]に記載のタイプ分類方法。
[3]前記配列情報は16S rRNAの配列情報である、[1]又は[2]に記載のタイプ分類方法。
[4]Actinomyces、Alistipes、Anaerostipes、Anaerotruncus、Bacteroides、Bifidobacterium、Bilophila、Blautia、Butyricicoccus、Butyricimonas、Clostridium、Collinsella、Coprobacillus、Coprococcus、Dialister、Dorea、Eggerthella、[Eubacterium]、Faecalibacterium、Gemmiger、Granulicatella、Holdemania、Lachnospira、Lactobacillus、Odoribacter、Oscillospira、Parabacteroides、Phascolarctobacterium、Prevotella、Roseburia、Ruminococcus、[Ruminococcus]、Streptococcus、Sutterella、Turicibacter、及びVeillonella由来の核酸が、それぞれ配列番号1~36で示される、[3]に記載のタイプ分類方法。
[5]前記予め定められた基準値が表1~3で示される値である、[4]に記載のタイプ分類方法。
被験者から得られた被験試料から核酸を抽出する核酸抽出工程、
前記核酸の配列情報に基づき、全核酸に対する特定の細菌由来の核酸の存在比率を測定する測定工程、
5タイプ、10タイプ及び15タイプからなる評価グループ群から選択される評価グループを選択する選択工程、
前記存在比率と、予め定められた基準値に基づいて、前記被検試料の腸内細菌叢のタイプを分類する分類工程、及び
前記腸内細菌叢のタイプに基づいて、各評価グループのタイプと疾患リスクの相関情報により、前記被験者の疾患リスクを評価する評価工程
を含み、
前記特定の細菌は、Actinomyces、Alistipes、Anaerostipes、Anaerotruncus、Bacteroides、Bifidobacterium、Bilophila、Blautia、Butyricicoccus、Butyricimonas、Clostridium、Collinsella、Coprobacillus、Coprococcus、Dialister、Dorea、Eggerthella、[Eubacterium]、Faecalibacterium、Gemmiger、Granulicatella、Holdemania、Lachnospira、Lactobacillus、Odoribacter、Oscillospira、Parabacteroides、Phascolarctobacterium、Prevotella、Roseburia、Ruminococcus、[Ruminococcus]、Streptococcus、Sutterella、Turicibacter、及びVeillonellaであり、
前記予め定められた基準値は、前記選択された評価グループにおいて前記特定の細菌ごとに定められる、
前記評価方法。
[7]前記被験者が日本人である、[6]に記載の評価方法。
[8]前記5タイプからなる評価グループにおいて、前記相関情報が表5で示され、
表中、空欄はリスクがないことを示し、Aは最もリスクが高いことを示し、Cは最もリスクが低いことを示し、BはA及びCに属さないことを示す、
[6]又は[7]に記載の評価方法。
[9]前記10タイプからなる評価グループにおいて、前記相関情報が表7で示され、
表中、空欄はリスクがないことを示し、Aは最もリスクが高いことを示し、Cは最もリスクが低いことを示し、BはA及びCに属さないことを示す、
[6]又は[7]に記載の評価方法。
[10]前記15タイプからなる評価グループにおいて、前記相関情報が表9で示され、
表中、空欄はリスクがないことを示し、Aは最もリスクが高いことを示し、Cは最もリスクが低いことを示し、BはA及びCに属さないことを示す、[6]又は[7]に記載の評価方法。
被験者から得られた被験試料から核酸を抽出する核酸抽出工程、
前記核酸の配列情報に基づき、全核酸に対するPrevotella細菌由来の核酸の存在比率を測定する測定工程、及び
前記存在比率が予め定められた基準値以上の場合に、前記被験者を健常体であると判定する判定工程
を含む、前記判定方法。
1-1.概要
本発明の第1の態様は疾患リスク評価のための腸内細菌叢のタイプ分類方法である。本発明のタイプ分類方法は、核酸抽出工程、測定工程、選択工程、及び分類工程を必須工程として含む。本発明のタイプ分類方法によれば、被験試料に含まれる核酸に基づき、それが由来する腸内細菌叢をタイプ分類することができる。
本明細書で使用する用語について、以下で定義する。
本明細書において、「腸」とは、ヒトの十二指腸以降の消化管を指す。具体的には、十二指腸、空腸、及び回腸を含む小腸、並びに盲腸、虫垂、結腸、及び直腸を含む大腸等が挙げられる。
本態様の方法は、核酸抽出工程、測定工程、選択工程、及び分類工程を必須工程として含む。以下、各工程について具体的に説明をする。
「核酸抽出工程」は、被験試料から核酸を抽出する工程である。
核酸抽出工程は、通常、前処理ステップ、溶菌ステップ、及び粗核酸回収ステップを含み、任意選択で、さらに、核酸精製ステップを含む。以下、各ステップについて説明する。
「測定工程」は、前記核酸抽出工程から得られた核酸の配列情報に基づき、全核酸に対する特定の細菌由来の核酸の存在比率を測定する工程である。本工程は前記後述する分類工程よりも前に、又はそれと同時に実施することができる。
「選択工程」は、5タイプ、10タイプ及び15タイプからなる3つの評価グループ群から評価グループを選択する工程である。
「分類工程」は、前記測定工程で得られた存在比率と、予め定められた基準値に基づいて、前記被検試料の腸内細菌叢のタイプを分類する工程である。ここで、予め定められた基準値は、前記選択された評価グループにおいて前記特定の細菌ごとに定められる。本工程は上述の測定工程後に、又はそれと同時に実施することができる。
2-1.概要
本発明の第1の態様は疾患リスク評価のための腸内細菌叢に基づく疾患リスクの評価方法である。本発明の評価方法は、核酸抽出工程、測定工程、選択工程、分類工程、及び評価工程を必須工程として含む。本発明の評価方法によれば、被験者の腸内細菌叢の情報に基づき、被験者の疾患リスクを評価することができる。
本態様の方法は、核酸抽出工程、測定工程、選択工程、及び分類工程を必須工程として含む。以下、各工程について具体的に説明をする。
「核酸抽出工程」は、被験者から得られた被験試料から核酸を抽出する工程である。本工程の基本的操作は、第1態様に記載の核酸抽出工程に準ずる。したがって、ここでは、相違点についてのみ説明する。
「測定工程」は、前記核酸抽出工程から得られた核酸の配列情報に基づき、全核酸に対する特定の細菌由来の核酸の存在比率を測定する工程である。本工程は上述の核酸抽出工程よりも後に、又はそれと同時に実施することができる。本工程の基本的操作は、第1態様に記載の測定工程に準ずる。したがって、ここでの具体的な説明は省略する。
「選択工程」は、5タイプ、10タイプ及び15タイプからなる評価グループ群から選択される評価グループを選択する工程である。本工程は必須工程であるが、本発明のタイプ分類方法のフローにおける順序は問わない。例えば、核酸抽出工程と同時又はそれ以前に実施してもよく、後述する分類工程よりも前に、又はそれと同時に実施することができる。本工程の基本的操作は、第1態様に記載の選択工程に準ずる。したがって、ここでの具体的な説明は省略する。
「分類工程」は、前記測定工程で得られた存在比率と、予め定められた基準値に基づいて、前記被検試料の腸内細菌叢のタイプを分類する工程である。ここで、予め定められた基準値は、前記選択された評価グループにおいて前記特定の細菌ごとに定められる。本工程は上述の測定工程よりも後に、又はそれと同時に実施することができる。本工程の基本的操作は、第1態様に記載の分類工程に準ずる。したがって、ここでの具体的な説明は省略する。
「評価工程」は、前記分類工程によって被験試料が分類された腸内細菌叢のタイプに基づいて、各評価グループのタイプと疾患リスクの相関情報により、前記被験者の疾患リスクを評価する工程である。本態様の評価方法に特有の工程である。本工程は上述の分類工程よりも後に、又はそれと同時に実施することができる。
3-1.概要
本発明の第3の態様は腸内細菌叢に基づく健常体判定方法である。本発明の判定方法は、核酸抽出工程、測定工程、及び判定工程を必須工程として含む。本発明の判定方法によれば、被験者のPrevotella属細菌由来の核酸の存在比率に基づき、被験者が健常体であるか否かを判定することができる。
本態様の方法は、核酸抽出工程、測定工程、及び判定工程を必須工程として含む。以下、各工程について具体的に説明をする。
「核酸抽出工程」は、被験者から得られた被験試料から核酸を抽出する工程である。本工程は後述する測定工程よりも前に実施することができる。本工程の基本的操作は、第1態様及び第2態様に記載の核酸抽出工程に準ずる。したがって、ここでの具体的な説明は省略する。
「測定工程」は、前記核酸抽出工程から得られた核酸の配列情報に基づき、全核酸に対するPrevotella属細菌由来の核酸の存在比率を測定する工程である。本工程は上述の核酸抽出工程よりも後に、又はそれと同時に実施することができる。本工程の基本的操作は、第1態様に記載の測定工程に準ずる。したがって、ここでは相違点のみを説明する。
「判定工程」は、前記測定工程から得られた存在比率が予め定められた基準値以上の場合に、前記被験者を健常体であると判定する工程である。本工程は上述の測定工程よりも後に、又はそれと同時に実施することができる。本工程で使用される判定方法として、第1態様の分類工程において記載されている分類方法を使用することができる。
具体的なカットオフ値としては、例えば、0.0000262以上の値を使用することができる。
(目的)
日本人被験者から得た被験試料を用いて、腸内細菌叢に含まれる細菌の存在比率を網羅的に測定する。
1.被験者
下記臨床試験に参加し、データの2次利用に関して同意を得た被験者1,803名の腸内細菌叢及び問診、服薬状況、生理学的検査、血液学的検査、生化学的検査、尿検査等のデータを使用した。
・的確医療(precision medicine)に向けた糖尿病、非アルコール性脂肪性肝疾患/非アルコール性脂肪肝炎、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、神経免疫疾患に対する腸内細菌の解析
・免疫チェックポイント阻害剤の効果・有害事象と腸内細菌叢との関連に関する研究
・グアーガム分解物の調整細菌叢を通した軟便改善に関する臨床研究
・大腸癌診断における便中コリバクチン測定の有用性に関する検討
・カロテノイド類の生体調節機能に着目した抗メタボ食品提供技術の開発とその効果の実証研究
・ケール「TCL-499」に含まれるカロテノイド類の生体調節機能に着目した抗メタボ食品提供技術の開発とその効果の実証研究
・「京くれない」ニンジンに含まれるカロテノイド類の生体調整機能に着目した抗メタボ食品提供技術の開発とその効果の実証研究
・ケール「こいあおな」に含まれるカロテノイド類やグルコシノレート類の生体調整機能に着目したプラセボ対照ランダム化比較試験(パイロットスタディ)
・カロテノイド摂取に伴う腸内細菌叢変容に関する検証
・ケール「こいあおな」の12週間連続摂取による血清尿酸値調整作用の検証試験(プラセボ対照ランダム化比較試験)
・京丹後長寿コホート研究
・慢性便秘症患者における大建中湯、桂枝加芍薬湯の合方処方の有効性に関する検証
核酸保存液の入ったブラシ型ロング採便キット(テクノスルガラボ社)を用いて被験者が採便を行い、室温で保存した。
核酸保存液に入った糞便からNucleospin microbial DNA kit(MACHEREY-NAGEL社)を用いて核酸を抽出した。まず、微量遠沈管にキット付属の溶出バッファー(BE)を100μL加え、さらに糞便を含んだ核酸保存液を約500μL添加して混合した。セラミックビーズが入ったNucleospin beadsチューブ(MACHEREY-NAGEL社)にプロテアーゼKと共に混合液を添加し、ビーズにより細菌体を破砕した。その後の操作はキットの説明書の通りに実施した。
次世代シーケンサーを用いて、以下の要領で、得られた核酸の16S rRNA遺伝子(V3-V4領域)の配列を決定した。
リバースプライマー:イルミナ社 MiSeq 用オーバーハングアダプター(配列番号38;5'-GTCTCGTGGGCTCGGAGATGTGTATAAGAGACAGGGA CTACHVGGGTWTCTAAT-3')が5'末端側に連結した806Rプライマー
MiSeq(illumina社)を用いて、核酸が由来する細菌の属を以下の要領で決定した。
得られた塩基配列データに基づいて、最適な腸内細菌の属の同定及び存在比率の算出を行った。解析には、QIIME2ソフトウェアを搭載した機器(OSはUbuntu Linux 18.04.5 LTS)を用いた。解析にはデフォルトパラメータを使用し、細菌の16S rRNAの配列としては、GREENGENES(バージョン13_8)の配列情報を使用した。細菌属の同定の際のconfidence levelの基準値は0.7とした。
(目的)
測定された腸内細菌叢をクラスタリング解析により、タイプに分類する。
1.分類するタイプの数の決定
実施例1において得られた被験者の腸内細菌叢のデータに基づいて、最適なクラスター(分類)数を統計ソフトRを搭載したMacintoshPC(OSはCatalina)を用いて決定した。分類方法としてPartitioning Around Medoids(PAM)法を選択した場合の最適な分類数は、シルエット法により算出した。また、分類方法としてDirichlet Multinomial Mixtures(DMM)法を選択した場合の最適な分類数は、DMMモデルへのフィッティングにより算出した。いずれの方法においても最大のクラスター数を20に設定し、元となるデータとしては、半分以上の被験試料で検出された細菌属のデータのみを使用した。そのほかのパラメータはデフォルトのまま使用した。
統計ソフトRを搭載したMacintoshPC(OSはCatalina)を用いて、クラスタリング解析を行った。
最適分類数がPAM法では5、DMM法では15となったため、15及び5つのクラスターに分類するクラスタリング解析を行うこととした。これに加え、DMM法では分類数が10の場合にモデルフィットの値が十分に下がったため、10つのクラスターに分類するクラスタリング解析も行うこととした。
5つの分類は、デフォルトパラメータを用いたPAM法によるパーティショニングによって行った。また、10つ及び15つの分類は、デフォルトパラメータを用いたDMM法により行った。
結果を表10~12及び図1~3に示す。
(目的)
各タイプにおける疾患の罹患状況の比率を算出し、タイプ分類と疾患リスクの相関情報を取得する。
各評価グループに関して、各タイプに分類された被験者のデータから各種疾患の罹患状況のデータを集計した。
いずれの疾患分類においても、他の全てのタイプの罹患個体の割合より低いタイプを特定して対照とした。各タイプの各疾患の罹患個体の割合に関し、オッズ比オプションを用いたwald法により対照タイプとの統計学的な比較を行った。有意な差が見られたタイプ及び疾患において、対照タイプの罹患個体の割合に対する、罹患個体の割合の倍率を算出した。
結果を表13~15に示す。
(目的)
Prevotella属の存在比率に基づいて健常体を判定するためのカットオフ値を算出する。
以下の要領に従って、カットオフ値の算出を行った。
統計ソフトウェアJMPバージョン14(SAS社;;を搭載したWindowsPCを使用し、分析タブにあるモデルのあてはめの算出機能を使用して名義ロジスティックを算出後、ROC曲線を出力し、カットオフ値を算出した。
健常体の検出のためのPrevotella属の存在比率のカットオフ値は2.62×10-5となった。この時のAUCは0.61、感度は0.48、特異度は0.70であった。
(目的)
各細菌の存在比率に基づいて腸内細菌叢のタイプ分類するための基準値を算出する。
統計ソフトJMP(SAS社)を用いた尤度比カイ二乗に基づく対話的パーティショニングによって、決定木の作成と各分岐における基準値の算出を行った。R2値を0.8とする条件において解析を行った。この際、パラメータはデフォルトのものを使用した。
解析は、データベース上の全ての細菌の属についての存在比率を利用した場合と、Actinomyces、Alistipes、Anaerostipes、Anaerotruncus、Bacteroides、Bifidobacterium、Bilophila、Blautia、Butyricicoccus、Butyricimonas、Clostridium、Collinsella、Coprobacillus、Coprococcus、Dialister、Dorea、Eggerthella、[Eubacterium]、Faecalibacterium、Gemmiger、Granulicatella、Holdemania、Lachnospira、Lactobacillus、Odoribacter、Oscillospira、Parabacteroides、Phascolarctobacterium、Prevotella、Roseburia、Ruminococcus、[Ruminococcus]、Streptococcus、Sutterella、Turicibacter、及びVeillonellaの36属に属する細菌由来の核酸以外の合計をその他と分類した場合の2通りを、各評価グループに関して行った。
個々の被験者につき、各腸内細菌の存在比率データを用いて、算出した基準値に基づいてタイプ分類を行い、実施例2におけるクラスタリング解析の結果との一致率を算出した。
結果を表16に示す。
36種類の属に限定した場合に算出された具体的な基準値は表1~3に示す。
Claims (7)
- 疾患リスク評価のための腸内細菌叢のタイプ分類方法であって、
被験試料から核酸を抽出する核酸抽出工程、
前記核酸の配列情報に基づき、全核酸に対する特定の細菌由来の核酸の存在比率を測定する測定工程、及び
5タイプ、10タイプ及び15タイプからなる評価グループ群から選択される評価グループを選択する選択工程、
前記存在比率と、予め定められた基準値に基づいて、前記被検試料の腸内細菌叢のタイプを分類する分類工程
を含み、
前記疾患が、虚血性心疾患、心不全、NAFLD、ALD、VLD、FD、IBS、慢性便秘、甲状腺障害、パーキンソン病、双極性障害、認知症、UC、クローン病、UC及びクローン病からなる炎症性疾患、リウマチ、胃癌、肝癌、十二指腸癌、食道癌、大腸癌、胆のう癌、肺癌、膵臓癌、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病、高BMI、並びに高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病及び高BMIからなる生活習慣病からなる群から選択される一以上の疾患であり、
前記特定の細菌は、Actinomyces、Alistipes、Anaerostipes、Anaerotruncus、Bacteroides、Bifidobacterium、Bilophila、Blautia、Butyricicoccus、Butyricimonas、Clostridium、Collinsella、Coprobacillus、Coprococcus、Dialister、Dorea、Eggerthella、[Eubacterium]、Faecalibacterium、Gemmiger、Granulicatella、Holdemania、Lachnospira、Lactobacillus、Odoribacter、Oscillospira、Parabacteroides、Phascolarctobacterium、Prevotella、Roseburia、Ruminococcus、[Ruminococcus]、Streptococcus、Sutterella、Turicibacter、及びVeillonellaであり、
前記5タイプ、10タイプ及び15タイプからなる評価グループ群における腸内細菌の存在比率は、それぞれ表1~3に示され、
前記5タイプ、10タイプ及び15タイプからなる評価グループにおける、タイプと前記疾患のリスクの相関情報は、それぞれ表4~6で示され、
表4~6中、空欄はリスクがないことを示し、Aは最もリスクが高いことを示し、Cは最もリスクが低いことを示し、BはA及びCに属さないことを示し、
前記予め定められた基準値は、前記選択された評価グループにおいて前記特定の細菌ごとに定められ、
前記[Eubacterium]はHoldemanelaである、
前記タイプ分類方法。
- 前記被験試料が糞便である、請求項1に記載のタイプ分類方法。
- 前記配列情報は16S rRNAの配列情報である、請求項1又は2に記載のタイプ分類方法。
- Actinomyces、Alistipes、Anaerostipes、Anaerotruncus、Bacteroides、Bifidobacterium、Bilophila、Blautia、Butyricicoccus、Butyricimonas、Clostridium、Collinsella、Coprobacillus、Coprococcus、Dialister、Dorea、Eggerthella、[Eubacterium]、Faecalibacterium、Gemmiger、Granulicatella、Holdemania、Lachnospira、Lactobacillus、Odoribacter、Oscillospira、Parabacteroides、Phascolarctobacterium、Prevotella、Roseburia、Ruminococcus、[Ruminococcus]、Streptococcus、Sutterella、Turicibacter、及びVeillonella由来の核酸が、それぞれ配列番号1~36で示される、請求項3に記載のタイプ分類方法。
- 腸内細菌叢に基づく疾患リスクの評価方法であって、
被験者から得られた被験試料から核酸を抽出する核酸抽出工程、
前記核酸の配列情報に基づき、全核酸に対する特定の細菌由来の核酸の存在比率を測定する測定工程、
5タイプ、10タイプ及び15タイプからなる評価グループ群から選択される評価グループを選択する選択工程、
前記存在比率と、予め定められた基準値に基づいて、前記被検試料の腸内細菌叢のタイプを分類する分類工程、及び
前記腸内細菌叢のタイプに基づいて、各評価グループのタイプと疾患リスクの相関情報により、前記被験者の疾患リスクを評価する評価工程
を含み、
前記疾患が、虚血性心疾患、心不全、NAFLD、ALD、VLD、FD、IBS、慢性便秘、甲状腺障害、パーキンソン病、双極性障害、認知症、UC、クローン病、UC及びクローン病からなる炎症性疾患、リウマチ、胃癌、肝癌、十二指腸癌、食道癌、大腸癌、胆のう癌、肺癌、膵臓癌、高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病、高BMI、並びに高血圧、高脂血症、高尿酸血症、糖尿病及び高BMIからなる生活習慣病からなる群から選択される一以上の疾患であり、
前記特定の細菌は、Actinomyces、Alistipes、Anaerostipes、Anaerotruncus、Bacteroides、Bifidobacterium、Bilophila、Blautia、Butyricicoccus、Butyricimonas、Clostridium、Collinsella、Coprobacillus、Coprococcus、Dialister、Dorea、Eggerthella、[Eubacterium]、Faecalibacterium、Gemmiger、Granulicatella、Holdemania、Lachnospira、Lactobacillus、Odoribacter、Oscillospira、Parabacteroides、Phascolarctobacterium、Prevotella、Roseburia、Ruminococcus、[Ruminococcus]、Streptococcus、Sutterella、Turicibacter、及びVeillonellaであり、
前記5タイプ、10タイプ及び15タイプからなる評価グループ群における腸内細菌の存在比率は、それぞれ表10~12に示され、
前記5タイプ、10タイプ及び15タイプからなる評価グループにおける、タイプと前記疾患のリスクの前記相関情報は、それぞれ表13~15で示され、
表13~15中、空欄はリスクがないことを示し、Aは最もリスクが高いことを示し、Cは最もリスクが低いことを示し、BはA及びCに属さないことを示し、
前記予め定められた基準値は、前記選択された評価グループにおいて前記特定の細菌ごとに定められ、
前記[Eubacterium]はHoldemanelaである、
前記評価方法。
- 前記被験者が日本人である、請求項6に記載の評価方法。
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