JP7191274B1 - 通信システム、サーバ、通信機器及びアクセスポイント変更方法 - Google Patents

通信システム、サーバ、通信機器及びアクセスポイント変更方法 Download PDF

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Abstract

機器(4a)は、AP(3a)と通信接続ができなくなった場合、アドホック通信によって機器(4b)に対してアドバタイズをブロードキャスト送信し、機器(4b)は、アドバタイズを受信すると、機器(4a)に対して応答メッセージを送信し、機器(4a)は、応答メッセージを受信すると、機器(4b)に対してAP(3a)とは異なるAP(3b)に通信接続するための接続情報を要求する要求メッセージを送信する。機器(4b)は、要求メッセージを受信すると、機器(4a)に対してAP(3b)の接続情報が格納された接続情報メッセージを送信し、機器(4a)は、通信接続先を受信した接続情報メッセージに格納された接続情報で示されるAP(3b)に変更する。

Description

本開示は、通信システム、サーバ、通信機器及びアクセスポイント変更方法に関する。
近年、宅内の家電機器と、遠隔地のサーバとをインターネットを介して通信可能に接続し、サーバが、当該機器の状態に関する情報を収集したり、当該家電機器を制御できるようにしたシステムはよく知られている。
このようなシステムでは、特許文献1のように、家電機器は、宅内に設置されたブロードバンドルータ等のアクセスポイント(以下「AP」という。)と無線LAN(Local Area Network)接続して、APを介してサーバと通信するのが一般的である。
特開2020-027954号公報
上記のようなシステムにおいて、1台のAPでは、宅内の様々な場所に設置された複数の家電機器と良好に無線通信できない状況も起こり得るため、複数のAP(無線LAN中継器も含む。)を宅内に設置し、複数の家電機器の各々と最も近いAPとを無線LAN接続するように無線LANネットワークを構築するケースも多々ある。
このようなケースでは、レイアウト変更などに起因した無線環境の悪化により、家電機器とAPとの無線LAN接続が不可能になると(その結果、当該家電機器とサーバとの通信接続も不可能となる。)、ユーザは、当該家電機器と接続可能な宅内の他のAPを探して、当該家電機器を当該他のAPに無線LAN接続させるための設定作業が必要となり、手間がかかるという課題がある。
また、家電機器とAPとの無線LAN接続が不可能になった場合、ユーザが直ちにその状況を関知するのは困難であるため、当該状況が発生してから上記の作業が完了するまでには大きなタイムラグがあり、その間は、サーバによって提供されるサービスを受けることができないという課題もある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、通信機器がアクセスポイントと通信接続できなくなった場合、当該通信機器の通信接続先を他のアクセスポイントに自動的に変更することが可能な通信システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る通信システムは、
サーバと、
建物内に設置される複数のアクセスポイントと、
前記建物内に設置される複数の通信機器と、を備え、
前記複数のアクセスポイントの各々は、前記サーバと広域ネットワークを介して通信接続され、
前記複数の通信機器の各々は、前記複数のアクセスポイントのうちのいずれか1つと無線LANで通信接続され、
前記サーバは、
通信機器に関する通信機器情報と、当該通信機器が通信接続されるアクセスポイントに関するアクセスポイント情報とを対応付けた管理テーブルを記憶する管理テーブル記憶手段を備え、
前記複数の通信機器のいずれかとの通信に異常を検出すると、当該異常に係る通信機器である第1通信機器に対応するアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続される通信機器である第2通信機器に対して前記第1通信機器からのメッセージの待ち受けを指示し、
前記第2通信機器は、前記サーバから前記指示を受けると、前記第1通信機器からアドホック通信によって送信されるメッセージを待ち受け、
前記第1通信機器は、従前のアクセスポイントと通信接続ができなくなった場合、前記アドホック通信によって他の通信機器に対して予め定めたメッセージをブロードキャスト送信し、
前記第2通信機器は、前記メッセージを受信すると、前記アドホック通信によって前記第1通信機器に対して応答メッセージを送信し、
前記第1通信機器は、前記応答メッセージを受信すると、前記アドホック通信によって前記第2通信機器に対して前記従前のアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続するための接続情報を要求する要求メッセージを送信し、
前記第2通信機器は、前記要求メッセージを受信すると、前記アドホック通信によって前記第1通信機器に対して前記第2通信機器の通信接続先のアクセスポイントに通信接続するための接続情報が格納された接続情報メッセージを送信し、
前記第1通信機器は、前記接続情報メッセージを受信すると、通信接続先を前記接続情報メッセージに格納された前記接続情報で示されるアクセスポイントに変更する。
本開示によれば、通信機器がアクセスポイントと通信接続できなくなった場合、当該通信機器の通信接続先を他のアクセスポイントに自動的に変更することが可能となる。
実施の形態1における通信システムの全体構成を示す図 実施の形態1におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態1におけるサーバの機能構成を示すブロック図 実施の形態1における通信管理テーブルの一例を示す図 実施の形態1におけるサーバが実行する通信管理処理の手順を示すフローチャート 実施の形態1における機器のハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態1における機器の機能構成を示すブロック図 実施の形態1における機器が実行するAP変更処理の手順を示すフローチャート 実施の形態1における機器が実行するAP情報提供処理の手順を示すフローチャート 実施の形態1における通信システムの通信シーケンスの一例を示す図 実施の形態1の変形例におけるAP候補テーブルの一例を示す図 実施の形態2における通信システムの全体構成を示す図 実施の形態2におけるサーバの機能構成を示すブロック図 実施の形態2における機器のハードウェア構成を示すブロック図 実施の形態2における機器の機能構成を示すブロック図 実施の形態2における機器が実行するAP変更処理の手順を示すフローチャート 実施の形態2における機器が実行するAP情報提供処理の手順を示すフローチャート 実施の形態2における通信システムの通信シーケンスの一例を示す図
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本開示に係る通信システムは、住宅、オフィスビル、店舗、公共施設等の様々な建物に適用され得るが、以下の実施の形態では、住宅に適用された場合を例にして説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における通信システム1の全体構成を示す図である。通信システム1は、本開示に係る通信システムの一例である。通信システム1は、住宅Hに設置された複数の機器4(1又は複数の機器4a、1又は複数の機器4b)の状態を遠隔監視することを可能にし、また、これらの機器4を遠隔制御することを可能にしたシステムである。図1に示すように、通信システム1は、サーバ2と、各住宅Hに設置される、複数のAP3(AP3a、AP3b)及び複数の機器4(1又は複数の機器4a、1又は複数の機器4b)とを備える。以下、AP3a,3bにおいて共通する説明については、特に個々を指定せずにAP3と表記し、機器4a,4bにおいて共通する説明については、特に個々を指定せずに機器4と表記する。
<サーバ2>
サーバ2は、本開示に係るサーバの一例である。サーバ2は、AP3又は機器4のメーカ、販売会社等によって設置される、いわゆるクラウドサーバであり、インターネット等の広域ネットワークであるネットワークNに接続される。サーバ2は、各機器4の状態を遠隔監視し、また、各機器4を遠隔制御するサービスを提供する。
図2に示すように、サーバ2は、ハードウェア構成として、通信インタフェース20と、制御回路21と、補助記憶装置22とを備える。通信インタフェース20は、ネットワークNに接続して他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、Ethernet(登録商標)に基づくインタフェースである。
制御回路21は、サーバ2を統括的に制御する。制御回路21は、何れも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備える。制御回路21によって実現されるサーバ2の機能の詳細については後述する。
補助記憶装置22は、本開示に係る管理テーブル記憶手段の一例である。補助記憶装置22は、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成される。読み書き可能な不揮発性の半導体メモリは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ等である。補助記憶装置22には、各機器4との通信を管理するプログラムである通信管理プログラムと、各機器4の遠隔監視及び遠隔制御を実現するためのプログラムである遠隔監視・制御プログラムと、これらのプログラムの実行時に使用されるデータとが記憶される。
サーバ2は、通信管理プログラム及び遠隔監視・制御プログラムを他のサーバからネットワークNを介して取得することが可能である。また、これらのプログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、光磁気ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ、HDD、SSD(Solid State Drive)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。サーバ2は、そのような記録媒体が自身に直接又は間接的に装着されると、当該記録媒体から通信管理プログラム及び遠隔監視・制御プログラムを読み出して取り込むことも可能である。
図3に示すように、サーバ2は、本開示に係る特徴的な機能構成として、通信異常検出部200と、通信管理部201とを備える。これらの機能部は、制御回路21が補助記憶装置22に記憶されている上述した通信管理プログラムを実行することで実現される。なお、このほかにも、サーバ2は、各機器4に対して遠隔監視及び遠隔制御を行うための機能を備えるが、かかる機能については説明を省略する。
通信異常検出部200は、各機器4との通信状態を監視し、通信異常の有無を検出する。詳細には、いずれかの機器4との通信ができない状態が予め定めた時間T1を超えた場合、通信異常検出部200は、当該機器4との通信に異常があると判定する。時間T1の長さは任意の設計事項であり、例えば、当該機器4との通常時の通信頻度に基づいて機器4毎に設定されてもよい。
通信異常検出部200は、機器4との通信に異常があると判定すると、通信管理テーブル220を更新する。通信管理テーブル220は、本開示に係る管理テーブルの一例である。図4に示すように、通信管理テーブル220は、各機器4との通信に関する情報(以下「通信情報」という。)を住宅H(すなわち、物件)毎に管理するためのデータテーブルであり、補助記憶装置22に記憶される。図4に示すように、通信情報には、機器情報と、AP情報と、接続状態とが含まれる。機器情報は、各機器4に関する情報であり、IP(Internet Protocol)アドレスと、MAC(Media Access Control)アドレスと、機器ID(identification)とが含まれる。機器情報は、本開示に係る通信機器情報の一例であり、機器IDは、本開示に係る識別情報の一例である。
AP情報は、当該機器4が通信接続しているAP(アクセスポイント)3に関する情報であり、SSID(Service Set Identifier)と、Keyとが含まれる。SSIDは、当該AP3の名称を示し、Keyは、いわゆる暗号化キーであり、当該AP3に接続するためのパスワードとなる。AP情報は、本開示に係るアクセスポイント情報の一例である。接続状態は、当該機器4との現在の通信接続の状態を示し、通信接続している場合は“接続中”となり、通信接続していない場合は“切断中”となる。通信異常検出部200は、機器4との通信に異常があると判定すると、当該機器4に対応する通信情報における接続状態を“切断中”に更新する。
通信管理部201は、機器4から受信した登録要求通知に格納されている機器情報及びAP情報に基づいて、当該機器4に対応する通信情報を生成し、通信管理テーブル220に新規登録する。本実施の形態において、新たに住宅Hに設置された機器4は、自機器の機器情報(すなわち、IPアドレス、MACアドレス及び機器ID)と、通信接続先のAP3のAP情報(すなわち、SSID及びKey)とが格納された登録要求通知をネットワークNを介してサーバ2に送信する。
また、通信管理部201は、いずれかの機器4との通信が切断されると、すなわち、通信異常検出部200によっていずれかの機器4との通信に異常があると判定されると、当該機器4(本開示に係る第1通信機器の一例)と同一物件(すなわち、同一の住宅H)の他の機器4のうち、通信が切断された機器4とは異なるAP3と通信接続し、且つ、接続状態が“接続中”の機器4を通信管理テーブル220を参照して探索する。そして、探索した機器4(本開示に係る第2通信機器の一例)に対して、他の機器4からのメッセージの待ち受けを指示する情報と、当該通信が切断された機器4の機器IDとが含まれた通知(以下「待受指示通知」という。)をネットワークNを介して送信する。
また、通信管理部201は、通信が切断された機器4から、AP3の変更を示す通知(以下「AP変更通知」という。)を受信すると、当該AP変更通知に含まれるAP情報に基づいて、通信管理テーブル220における当該機器4に対応する通信情報のAP情報を更新し、また、接続状態を“接続中”に更新する。
図5は、サーバ2が実行する通信管理処理の手順を示すフローチャートである。サーバ2は、一定時間毎(例えば、1分毎)に通信管理処理を繰り返し実行する。
(ステップS100)
サーバ2は、いずれかの機器4から登録要求通知を受信したか否かを判定する。機器4から登録要求通知を受信した場合(ステップS100;YES)、サーバ2の処理は、ステップS101に遷移する。一方、機器4から登録要求通知を受信していない場合(ステップS100;NO)、サーバ2の処理は、ステップS102に遷移する。
(ステップS101)
サーバ2は、受信した登録要求通知に格納されている機器情報及びAP情報に基づいて、当該機器4に対応する通信情報を生成し、通信管理テーブル220に新規登録する。その後、サーバ2の処理は、ステップS102に遷移する。
(ステップS102)
サーバ2は、機器4との通信切断を検出したか否かを判定する。詳細には、サーバ2は、通信異常検出部200によっていずれかの機器4との通信に異常があると新たに判定されたか否かを判定する。機器4との通信切断を検出した場合(ステップS102;YES)、サーバ2の処理は、ステップS103に遷移する。一方、機器4との通信切断を検出していない場合(ステップS102;NO)、サーバ2の処理は、ステップS105に遷移する。
(ステップS103)
サーバ2は、通信管理テーブル220を参照して、通信切断が検出された機器4と同一物件(すなわち、同一の住宅H)の他の機器4のうち、通信が切断された機器4とは異なるAP3と通信接続し、且つ、接続状態が“接続中”の機器4を探索する。
(ステップS104)
サーバ2は、探索した機器4に対して、待受指示通知をネットワークNを介して送信する。その後、サーバ2の処理は、ステップS105に遷移する。
(ステップS105)
サーバ2は、いずれかの機器4からAP変更通知を受信したか否かを判定する。機器4からAP変更通知を受信した場合(ステップS105;YES)、サーバ2の処理は、ステップS106に遷移する。一方、機器4からAP変更通知を受信していない場合(ステップS105;NO)、サーバ2は、本周期での通信管理処理を終了する。
(ステップS106)
サーバ2は、受信したAP変更通知に含まれるAP情報に基づいて、通信管理テーブル220における当該機器4に対応する通信情報を更新する。その後、サーバ2は、本周期での通信管理処理を終了する。
<AP3>
AP3は、本開示に係るアクセスポイントの一例である。AP3は、住宅HにWi-Fi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)を構築するアクセスポイントであり、詳細には、AP3aは、ブロードバンドルータであり、AP3bは、無線LAN中継器である。
<機器4>
機器4は、本開示に係る通信機器の一例である。機器4は、例えば、いわゆるIoT(Internet of Things)機器、情報家電、ネット家電、スマート家電等と称される家電機器、HEMS(Home Energy Management System)コントローラ等の制御装置、タブレット端末等である。本実施の形態では、ユーザによって、設置時において、AP3aと通信接続されるように設定された機器4を機器4aとし、AP3bと通信接続されるように設定された機器4を機器4bとしている。
図6に示すように、機器4は、ハードウェア構成として、第1通信インタフェース40と、第2通信インタフェース41と、制御回路42と、補助記憶装置43とを備える。なお、このほかにも、機器4は、当該機器4の本来的な機能(例えば、エアコンの場合は、空気温度を調節する機能、テレビの場合は、テレビ放送を受信する機能、映像及び音声を出力する機能等)を実現するためのハードウェアが含まれるものとする。
第1通信インタフェース40は、本開示に係る第1通信インタフェースの一例であり、無線LAN通信を行うためのインタフェースである。第2通信インタフェース41は、本開示に係る第2通信インタフェースの一例であり、アドホック通信により他の機器4と無線通信するためのインタフェースである。本実施の形態では、第2通信インタフェース41は、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信を行うためのインタフェースである。
制御回路42は、CPU、ROM、RAM(何れも図示せず)を含んで構成され、機器4を統括的に制御する。制御回路42によって実現される機器4の機能の詳細については後述する。
補助記憶装置43は、例えば、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ、HDD等で構成される。読み書き可能な不揮発性の半導体メモリは、例えば、EEPROM、フラッシュメモリ等である。補助記憶装置43には、サーバ2との通信を制御するためのプログラムである通信制御プログラムを含む各種のプログラムと、これらのプログラムの実行時に使用されるデータとが記憶される。
機器4は、通信制御プログラムをサーバ2等の他の機器からネットワークNを介して取得することが可能である。また、これらのプログラムは、CD-ROM、DVD、光磁気ディスク、USBメモリ、HDD、SSD、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。機器4は、そのような記録媒体が自身に直接又は間接的に装着されると、当該記録媒体から通信制御プログラムを読み出して取り込むことも可能である。
図7に示すように、機器4は、本開示に係る特徴的な機能構成として、登録要求部400と、通信異常検出部401と、AP情報取得部402と、AP変更通知部403と、AP情報提供部404とを備える。これらの機能部は、制御回路42が補助記憶装置43に記憶されている上述した通信制御プログラムを実行することで実現される。
登録要求部400は、当該機器4の設置時にユーザによってAP3との通信接続設定が行われることで、AP情報テーブル430にAP情報(すなわち、SSID及びKey)が登録されると、自機器の機器情報(すなわち、IPアドレス、MACアドレス及び機器ID)と、当該AP情報とが格納された登録要求通知をネットワークNを介してサーバ2に送信する。ここでのAP情報は、本開示に係る接続情報の一例である。AP情報テーブル430は、当該機器4が通信接続するAP3のAP情報を管理するためのデータテーブルであり、補助記憶装置43に記憶される。機器4を新たに設置する際、ユーザは、例えば、WPS(Wi-Fi Protected Setup)機能を使用したり、当該機器4に手動でAP情報を入力する等してAP3との通信接続設定を行う。
通信異常検出部401は、AP3との通信における通信異常の有無を検出する。詳細には、通信異常検出部401は、AP3と通信接続ができない状態が予め定めた時間T2を超えた場合、AP3との通信に異常があると判定する。時間T2の長さは任意の設計事項である。
AP情報取得部402は、本開示に係る接続情報取得手段の一例である。AP情報取得部402は、通信異常検出部401によってAP3との通信に異常があると判定された場合、すなわち、従前のAP3と通信接続ができなくなった場合、他の機器4からAP情報を取得する。詳細には、先ず、AP情報取得部402は、自機器の機器情報(すなわち、IPアドレス、MACアドレス及び機器ID)が格納されたメッセージ(いわゆるアドバタイズ)を第2通信インタフェース41を介してブロードキャスト送信する。そして、他の機器4からアドバタイズに対する応答メッセージを受信すると、AP情報取得部402は、当該機器4に対して、AP情報を要求するためのAP情報要求メッセージ(本開示に係る要求メッセージの一例)を第2通信インタフェース41を介して送信する。
上記のAP情報要求メッセージに応答して当該機器4からAP情報が格納されたAP情報メッセージ(本開示に係る接続情報メッセージの一例)が送信されると、AP情報取得部402は、当該AP情報メッセージを受信し、受信したAP情報メッセージに格納されているAP情報を抽出して取得する。そして、AP情報取得部402は、取得したAP情報をAP情報テーブル430に上書き保存する。
AP変更通知部403は、本開示に係るアクセスポイント変更手段の一例である。AP変更通知部403は、通信接続先をAP情報取得部402によって取得されたAP情報で示されるAP3に変更する。詳細には、AP変更通知部403は、AP情報取得部402によって取得されたAP情報で示されるAP3に通信接続し、当該機器4の機器情報と、当該AP情報とが格納されたAP変更通知をネットワークNを介してサーバ2に送信する。
AP情報提供部404は、本開示に係る接続情報提供手段の一例である。AP情報提供部404は、上述した待受指示通知をサーバ2から受信すると、第2通信インタフェース41を通信可能状態にして、他の機器4から送信される上述したアドバタイズを待ち受ける。そして、AP情報提供部404は、他の機器4からアドバタイズを受信すると、自機器の機器情報が格納された応答メッセージを当該機器4に対して第2通信インタフェース41を介して送信する。
そして、AP情報提供部404は、当該機器4から送信されたAP情報要求メッセージを受信すると、当該機器4に対して機器認証を行う。詳細には、AP情報提供部404は、サーバ2から受信した待受指示通知に格納されている機器IDと、当該AP情報要求メッセージに格納されている機器IDとを照合する。その結果、双方の機器IDが一致した場合(すなわち、双方の識別情報が一致した場合)、AP情報提供部404は、自機器が接続するAP3のAP情報が格納されたAP情報メッセージを当該機器4に対して第2通信インタフェース41を介して送信する。一方、双方の機器IDが一致しない場合、AP情報提供部404は、当該機器4に対してAP情報メッセージを送信しない。
図8は、機器4が実行するAP変更処理の手順を示すフローチャートである。機器4は、AP3との通信に異常があることを検出すると、以下のAP変更処理を実行する。
(ステップS200)
機器4は、自機器の機器情報(すなわち、IPアドレス、MACアドレス及び機器ID)が格納されたメッセージ(すなわち、アドバタイズ)をアドホック通信により(すなわち、第2通信インタフェース41を介して)ブロードキャスト送信する。その後、機器4の処理は、ステップS201に遷移する。
(ステップS201)
機器4は、アドバタイズに対する他の機器4からの応答メッセージを受信したか否かを判定する。応答メッセージを受信していない場合(ステップS201;NO)、機器4は、引き続きステップS201の処理を行う。一方、応答メッセージを受信した場合(ステップS201;YES)、機器4の処理は、ステップS202に遷移する。
(ステップS202)
機器4は、応答メッセージの送信元の機器4に対して、AP情報要求メッセージをアドホック通信により送信する。その後、機器4の処理は、ステップS203に遷移する。
(ステップS203)
機器4は、AP情報要求メッセージの送信先の機器4からAP情報メッセージを受信したか否かを判定する。AP情報メッセージを受信していない場合(ステップS203;NO)、機器4は、引き続きステップS203の処理を行う。一方、AP情報メッセージを受信した場合(ステップS203;YES)、機器4の処理は、ステップS204に遷移する。
(ステップS204)
機器4は、受信したAP情報メッセージからAP情報を抽出して取得し、取得したAP情報をAP情報テーブル430に上書き保存する。その後、機器4の処理は、ステップS205に遷移する。
(ステップS205)
機器4は、取得したAP情報で示されるAP3に通信接続し、当該機器4の機器情報と、当該AP情報とが格納されたAP変更通知をネットワークNを介してサーバ2に送信する。その後、機器4は、AP変更処理を終了する。
図9は、機器4が実行するAP情報提供処理の手順を示すフローチャートである。機器4は、サーバ2から送信された待受指示通知を受信すると、以下のAP情報提供処理を実行する。
(ステップS300)
機器4は、アドホック通信を有効化(すなわち、第2通信インタフェース41による通信を有効化)して、他の機器4からのアドバタイズを受信可能な状態にする。その後、機器4の処理はステップS301に遷移する。
(ステップS301)
機器4は、他の機器4からのアドバタイズを受信したか否かを判定する。アドバタイズを受信していない場合(ステップS301;NO)、機器4は、引き続きステップS301の処理を行う。一方、アドバタイズを受信した場合(ステップS301;YES)、機器4の処理は、ステップS302に遷移する。
(ステップS302)
機器4は、アドバタイズの送信元の機器4に対して、自機器の機器情報が格納された応答メッセージをアドホック通信により送信する。その後、機器4の処理は、ステップS303に遷移する。
(ステップS303)
機器4は、応答メッセージに対する当該機器4からのAP情報要求メッセージを受信したか否かを判定する。AP情報要求メッセージを受信していない場合(ステップS303;NO)、機器4は、引き続きステップS303の処理を行う。一方、AP情報要求メッセージを受信した場合(ステップS303;YES)、機器4の処理は、ステップS304に遷移する。
(ステップS304)
機器4は、サーバ2から受信した待受指示通知に格納されている機器IDと、AP情報要求メッセージに格納されている機器IDとが一致するか否かを判定する。双方の機器IDが一致する場合(ステップS304;YES)、機器4の処理は、ステップS305に遷移する。一方、双方の機器IDが一致しない場合(ステップS304;NO)、機器4は、AP情報提供処理を終了する。
(ステップS305)
機器4は、当該AP情報要求メッセージの送信元の機器4に対して、自機器が接続するAP3のAP情報が格納されたAP情報メッセージをアドホック通信により送信する。その後、機器4は、AP情報提供処理を終了する。
図10に通信システム1における通信シーケンスの一例を示す。図10に示す例において、住宅Hに設置された機器4aは、自機器の機器情報(すなわち、IPアドレス、MACアドレス及び機器ID)と、通信接続先のAP3aのAP情報(すなわち、SSID及びKey)とが格納された登録要求通知をネットワークNを介してサーバ2に送信する。
サーバ2は、機器4aからの登録要求通知を受信すると、受信した登録要求通知に格納されている機器情報及びAP情報に基づいて、機器4aに対応する通信情報を生成し、通信管理テーブル220に新規登録する。以降、機器4aとサーバ2との間で通常のデータ送受信が行われる。
また、住宅Hに設置された機器4bは、自機器の機器情報と、通信接続先のAP3bのAP情報とが格納された登録要求通知をネットワークNを介してサーバ2に送信する。サーバ2は、機器4bからの登録要求通知を受信すると、受信した登録要求通知に格納されている機器情報及びAP情報に基づいて、機器4bに対応する通信情報を生成し、通信管理テーブル220に新規登録する。以降、機器4bとサーバ2との間で通常のデータ送受信が行われる。
その後、サーバ2は、機器4aとの通信において異常を検出すると、機器4bに対して待受指示通知を送信する。待受指示通知を受信した機器4bは、アドバタイズを待ち受ける状態となる。また、機器4aは、AP3aとの通信において異常を検出すると、アドホック通信によりアドバタイズをブロードキャストで送信する。
アドバタイズを受信した機器4bは、機器4aに対して応答メッセージをアドホック通信により送信する。応答メッセージを受信した機器4aは、機器4bに対してAP情報要求メッセージをアドホック通信により送信する。AP情報要求メッセージを受信した機器4bは、機器認証を行い、機器4aの正当性が認証されると、機器4aに対してAP3bのAP情報が格納されたAP情報メッセージをアドホック通信により送信する。
AP情報メッセージを受信した機器4aは、AP情報メッセージからAP情報を抽出して取得し、取得したAP情報をAP情報テーブル430に保存する。そして、機器4aは、取得したAP情報に基づいてAP3bに通信接続し、自機器の機器情報と、取得したAP情報とが格納されたAP変更通知をネットワークNを介してサーバ2に送信する。
サーバ2は、機器4aから受信したAP変更通知に基づいて通信管理テーブル220を更新する。
以上説明したように、本実施の形態における通信システム1によれば、機器4がAP3と通信接続できなくなった場合、当該機器4の通信接続先を他のAP3に自動的に変更することが可能となる。このため、ユーザの手を煩わせることなく、直ちにサーバ2との通信を復旧させることができる。
(変形例1)
同一物件に3台以上のAP3が設置されている場合、サーバ2は、互いに異なるAP3に接続される複数の機器4に対して待受指示通知を送信し、アドバタイズをブロードキャスト送信した機器4(すなわち、AP3と通信接続できない機器4)は、当該複数の機器4から、それぞれ異なるAP3のAP情報が格納されたAP情報メッセージを受信するケースも起こり得る。この場合、複数のAP情報を取得した機器4は、各AP情報に対応するAP3から周期的に送信されるビーコンを受信し、各AP3からのビーコンを受信した際の電界強度(電波強度ともいう。)を計測して、最も電界強度の高いAP3を通信接続先に決定してもよい。例えば、当該機器4は、受信したビーコンのRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度)を計測する。
上記の場合、複数のAP情報を取得した機器4は、取得した各AP情報と、計測した各電界強度とに基づいて、図11に例示するようなAP候補テーブルを構築し、最も電界強度が高いAP3のAP情報をAP情報テーブル430に保存する。AP候補テーブルは、制御回路42のRAM又は補助記憶装置43のメモリ領域に一時的に展開される。
(変形例2)
サーバ2は、いずれかの機器4の通信異常を検出した場合、当該機器4と同一物件(すなわち、同一の住宅H)の他の全ての機器4に対して待受指示通知を送信してもよい。この場合、アドバタイズをブロードキャスト送信した機器4(すなわち、AP3と通信接続できない機器4)は、従前に接続していたAP3に接続する他の機器4からAP情報メッセージを受信するケースも起こり得る。このようなケースでは、当該機器4は、他の機器4から取得したAP情報のSSIDと、従前のAP情報のSSIDとを比較して、双方が一致しないことを条件に、当該取得したAP情報をAP情報テーブル430に保存すればよい。
また、AP3と通信接続できない機器4は、その原因がAP情報テーブル430からKeyを示す情報がクリアされたことによるものと判定した場合、上記のケースにおいて、他の機器4から取得したAP情報のSSIDと、AP情報テーブル430に保存されている従前のAP3のSSIDとを比較して、双方が一致することを条件に、当該取得したAP情報をAP情報テーブル430に保存してもよい。これにより、機器4は、最適なAP3(すなわち、最も近いAP3)である従前のAP3と再接続することが可能になる。
(変形例3)
各機器4は、常時間欠的にアドホック通信(すなわち、第2通信インタフェース41を介した通信)を有効化して、他の機器4からのアドバタイズを待ち受けるようにしてもよい。この場合、上記の変形例2と同様のケースが起こり得るが、AP3と通信接続できない機器4は、他の機器4から取得したAP情報と、従前のAP情報とを比較して、双方が一致しないことを条件に、当該取得したAP情報をAP情報テーブル430に保存すればよい。
あるいは、AP3と通信接続できない原因がAP情報テーブル430からKeyを示す情報がクリアされたことによるものと判定した場合、当該機器4は、他の機器4から取得したAP情報のSSIDと、AP情報テーブル430に保存されている従前のAP3のSSIDとを比較して、双方が一致することを条件に、当該取得したAP情報をAP情報テーブル430に保存してもよい。
(変形例4)
機器4が、家電機器と標準化されたシリアル通信規格に則ったインタフェースにて電気的に接続される通信アダプタであってもよい。
(変形例5)
サーバ2の機能部(図3参照)の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよいし、機器4の機能部(図7参照)の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよい。専用のハードウェアとは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はこれらの組み合わせである。
上記の各変形例に係る技術思想は、それぞれ単独で実現されてもよいし、適宜組み合わされて実現されてもよい。
(実施の形態2)
続いて、本開示の実施の形態2について説明する。なお、以下の説明において、実施の形態1と共通する構成要素等については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図12は、実施の形態2における通信システム1’の全体構成を示す図である。通信システム1’は、本開示に係る通信システムの一例である。通信システム1’は、住宅Hに設置された複数の機器4’(1又は複数の機器4’a、1又は複数の機器4’b)の状態を遠隔監視することを可能にし、また、これら機器4’を遠隔制御することを可能にしたシステムである。図12に示すように、通信システム1’は、サーバ2’と、各住宅Hに設置される、複数のAP3(AP3a、AP3b)及び複数の機器4’(1又は複数の機器4’a、1又は複数の機器4’b)とを備える。以下、AP3a,3bにおいて共通する説明については、特に個々を指定せずにAP3と表記し、機器4’a,4’bにおいて共通する説明については、特に個々を指定せずに機器4’と表記する。
<サーバ2’>
サーバ2’は、本開示に係るサーバの一例である。サーバ2’は、AP3又は機器4’のメーカ、販売会社等によって設置される、いわゆるクラウドサーバであり、インターネット等のネットワークNに接続される。サーバ2’は、各機器4’の状態を遠隔監視し、また、各機器4’を遠隔制御するサービスを提供する。
サーバ2’のハードウェア構成は、実施の形態1のサーバ2(図2参照)と同様である。図13に示すように、サーバ2’は、本開示に係る特徴的な機能構成として、通信異常検出部200と、通信管理部201’とを備える。これらの機能部は、サーバ2’が備える制御回路21が補助記憶装置22に記憶されている、各機器4’との通信を管理するプログラムである通信管理プログラムを実行することで実現される。なお、このほかにも、サーバ2’は、各機器4’に対して遠隔監視及び遠隔制御を行うための機能を備えるが、かかる機能については説明を省略する。
通信管理部201’は、機器4’から受信した登録要求通知に格納されている機器情報及びAP情報に基づいて、当該機器4’に対応する通信情報を生成し、通信管理テーブル220に新規登録する。本実施の形態では、各機器4’は、自機器の動作モードが通常モードからAPモードに切り替わると、APとして動作する機能を有する。このため、各機器4’には、SSIDとKeyが設定されており、通信管理テーブル220に登録される機器情報には、IPアドレス、MACアドレス及び機器IDに加え、さらに、APモード時のSSID及びkeyが含まれている。詳細には、新たに住宅Hに設置された機器4’は、自機器の機器情報(すなわち、IPアドレス、MACアドレス、機器ID、SSID及びkey)と、通信接続先のAP3のAP情報とが格納された登録要求通知をネットワークNを介してサーバ2’に送信する。
また、通信管理部201’は、いずれかの機器4’との通信が切断されると、すなわち、通信異常検出部200によっていずれかの機器4’との通信に異常があると判定されると、当該機器4’(本開示に係る第1通信機器の一例)と同一物件(すなわち、同一の住宅H)の他の機器4’のうち、通信が切断された機器4’とは異なるAP3と通信接続し、且つ、接続状態が“接続中”の機器4’を通信管理テーブル220を参照して探索する。
そして、通信管理部201’は、探索した機器4’(本開示に係る第2通信機器の一例)に対して、指定した機器4’から無線LAN通信によって送信されるビーコンの待ち受けを指示する情報と、当該指定した機器4’のAPモード時のSSID及びKeyと、当該指定した機器4’の機器IDとが含まれた通知(以下「待受指示通知」という。)をネットワークNを介して当該探索した機器4’に送信する。
また、通信管理部201’は、通信が切断された機器4’から、AP3の変更を示す通知(以下「AP変更通知」という。)を受信すると、当該AP変更通知に含まれるAP情報に基づいて、通信管理テーブル220における当該機器4’に対応する通信情報のAP情報を更新し、また、接続状態を“接続中”に更新する。
<機器4’>
機器4’は、本開示に係る通信機器の一例である。機器4’は、例えば、いわゆるIoT機器、情報家電、ネット家電、スマート家電等と称される家電機器、HEMSコントローラ等の制御装置、タブレット端末等である。本実施の形態では、ユーザによって、設置時において、AP3aと通信接続されるように設定された機器4’を機器4’aとし、AP3bと通信接続されるように設定された機器4’を機器4’bとしている。
図14に示すように、機器4’は、ハードウェア構成として、第1通信インタフェース40と、制御回路42と、補助記憶装置43とを備える。すなわち、機器4’のハードウェア構成は、実施の形態1の機器4(図6参照)から第2通信インタフェース41が除去された構成となっている。なお、このほかにも、機器4’は、当該機器4’の本来的な機能(例えば、エアコンの場合は、空気温度を調節する機能、テレビの場合は、テレビ放送を受信する機能、映像及び音声を出力する機能等)を実現するためのハードウェアが含まれるものとする。
図15に示すように、機器4’は、本開示に係る特徴的な機能構成として、登録要求部400’と、通信異常検出部401と、AP情報取得部402’と、AP変更通知部403’と、AP情報提供部404’とを備える。これらの機能部は、機器4’が備える制御回路42が補助記憶装置43に記憶されている、サーバ2’との通信を制御するためのプログラムである通信制御プログラムを実行することで実現される。
登録要求部400’は、当該機器4’の設置時にユーザによってAP3との通信接続設定が行われることで、AP情報テーブル430にAP情報(すなわち、SSID及びKey)が登録されると、自機器の機器情報(すなわち、IPアドレス、MACアドレス、機器ID、SSID及びKey)と、当該AP情報とが格納された登録要求通知をネットワークNを介してサーバ2’に送信する。
AP情報取得部402’は、通信異常検出部401によってAP3との通信に異常があると判定された場合、他の機器4’からAP情報を取得する。詳細には、先ず、AP情報取得部402’は、自機器の動作モードを通常モードからAPモードに切り替え、APモード時のSSIDが格納されたビーコンを第1通信インタフェース40を介してブロードキャスト送信する。そして、他の機器4’からビーコンに対する応答メッセージを受信すると、AP情報取得部402’は、当該機器4’に対して、AP情報を要求するためのAP情報要求メッセージ(本開示に係る要求メッセージの一例)を第1通信インタフェース40を介して送信する。
上記のAP情報要求メッセージに応答して当該機器4’からAP情報が格納されたAP情報メッセージ(本開示に係る接続情報メッセージの一例)が送信されると、AP情報取得部402’は、当該AP情報メッセージを受信し、受信したAP情報メッセージに格納されているAP情報を抽出して取得する。そして、AP情報取得部402’は、取得したAP情報をAP情報テーブル430に上書き保存する。
AP変更通知部403’は、通信接続先をAP情報取得部402’によって取得されたAP情報で示されるAP3に変更する。詳細には、AP変更通知部403’は、動作モードをAPモードから通常モードに切り替え、AP情報取得部402’によって取得されたAP情報で示されるAP3に通信接続し、当該機器4’の機器情報と、当該AP情報とが格納されたAP変更通知をネットワークNを介してサーバ2’に送信する。
AP情報提供部404’は、上述した待受指示通知をサーバ2’から受信すると、サーバ2’との通信を中断して、待受指示通知で指定された機器4’から無線LAN通信によって送信されるビーコンを待ち受ける。そして、AP情報提供部404’は、当該機器4’からビーコンを受信すると、自機器の機器情報が格納された応答メッセージを当該機器4’に対して第1通信インタフェース40を介して送信する。
そして、当該機器4’から送信されたAP情報要求メッセージを受信すると、AP情報提供部404’は、自機器が接続するAP3のAP情報が格納されたAP情報メッセージを当該機器4’に対して第1通信インタフェース40を介して送信する。
図16は、機器4’が実行するAP変更処理の手順を示すフローチャートである。機器4’は、AP3との通信に異常があることを検出すると、以下のAP変更処理を実行する。
(ステップS400)
機器4’は、動作モードを通常モードからAPモードに切り替える。その後、機器4’の処理は、ステップS401に遷移する。
(ステップS401)
機器4’は、自機器のSSIDが格納されたビーコンを無縁LAN通信により(すなわち、第1通信インタフェース40を介して)ブロードキャスト送信する。その後、機器4’の処理は、ステップS402に遷移する。
(ステップS402)
機器4’は、ビーコンに対する他の機器4’からの応答メッセージを受信したか否かを判定する。応答メッセージを受信していない場合(ステップS402;NO)、機器4’は、引き続きステップS402の処理を行う。一方、応答メッセージを受信した場合(ステップS402;YES)、機器4’の処理は、ステップS403に遷移する。
(ステップS403)
機器4’は、応答メッセージの送信元の機器4’に対して、AP情報要求メッセージを無線LAN通信により送信する。その後、機器4’の処理は、ステップS404に遷移する。
(ステップS404)
機器4’は、AP情報要求メッセージの送信先の機器4’からAP情報メッセージを受信したか否かを判定する。AP情報メッセージを受信していない場合(ステップS404;NO)、機器4’は、引き続きステップS404の処理を行う。一方、AP情報メッセージを受信した場合(ステップS404;YES)、機器4’の処理は、ステップS405に遷移する。
(ステップS405)
機器4’は、受信したAP情報メッセージからAP情報を抽出して取得し、取得したAP情報をAP情報テーブル430に上書き保存する。その後、機器4’の処理は、ステップS406に遷移する。
(ステップS406)
機器4’は、動作モードをAPモードから通常モードに切り替える。その後、機器4’の処理は、ステップS407に遷移する。
(ステップS407)
機器4’は、取得したAP情報で示されるAP3に通信接続し、当該機器4’の機器情報と、当該AP情報とが格納されたAP変更通知をネットワークNを介してサーバ2’に送信する。その後、機器4’は、AP変更処理を終了する。
図17は、機器4’が実行するAP情報提供処理の手順を示すフローチャートである。機器4’は、サーバ2’から送信された待受指示通知を受信すると、以下のAP情報提供処理を実行する。
(ステップS500)
機器4’は、サーバ2’との通信を中断し、待受指示通知で指定された機器4’から無線LAN通信によって送信されるビーコンを待ち受ける。その後、機器4’の処理はステップS501に遷移する。
(ステップS501)
機器4’は、当該待受指示通知で指定された機器4’からのビーコンを受信したか否かを判定する。ビーコンを受信していない場合(ステップS501;NO)、機器4’は、引き続きステップS501の処理を行う。一方、ビーコンを受信した場合(ステップS501;YES)、機器4’の処理は、ステップS502に遷移する。
(ステップS502)
機器4’は、当該機器4’に対して、すなわち、ビーコンの送信元の機器4’に対して、自機器の機器情報が格納された応答メッセージを無線LAN通信により送信する。その後、機器4’の処理は、ステップS503に遷移する。
(ステップS503)
機器4’は、応答メッセージに対する当該機器4’からのAP情報要求メッセージを受信したか否かを判定する。AP情報要求メッセージを受信していない場合(ステップS503;NO)、機器4’は、引き続きステップS503の処理を行う。一方、AP情報要求メッセージを受信した場合(ステップS503;YES)、機器4’の処理は、ステップS504に遷移する。
(ステップS504)
機器4’は、当該AP情報要求メッセージの送信元の機器4’に対して、自機器が接続するAP3のAP情報が格納されたAP情報メッセージを無線LAN通信により送信する。その後、機器4’の処理はステップS505に遷移する。
(ステップS505)
機器4’は、サーバ2’との通信を再開し、AP情報提供処理を終了する。
図18に通信システム1’における通信シーケンスの一例を示す。図18に示す例において、住宅Hに設置された機器4’aは、自機器の機器情報(すなわち、IPアドレス、MACアドレス、機器ID、SSID及びKey)と、通信接続先のAP3aのAP情報(すなわち、SSID及びKey)とが格納された登録要求通知をネットワークNを介してサーバ2’に送信する。
サーバ2’は、機器4’aからの登録要求通知を受信すると、受信した登録要求通知に格納されている機器情報及びAP情報に基づいて、機器4’aに対応する通信情報を生成し、通信管理テーブル220に新規登録する。以降、機器4’aとサーバ2’との間で通常のデータ送受信が行われる。
また、住宅Hに設置された機器4’bは、自機器の機器情報と、通信接続先のAP3bのAP情報とが格納された登録要求通知をネットワークNを介してサーバ2’に送信する。サーバ2’は、機器4’bからの登録要求通知を受信すると、受信した登録要求通知に格納されている機器情報及びAP情報に基づいて、機器4’bに対応する通信情報を生成し、通信管理テーブル220に新規登録する。以降、機器4’bとサーバ2’との間で通常のデータ送受信が行われる。
その後、サーバ2’は、機器4’aとの通信において異常を検出すると、機器4’bに対して待受指示通知を送信する。待受指示通知を受信した機器4’bは、サーバ2’との通信を中断し、機器4’aから無線LAN通信によって送信されるビーコンを待ち受ける状態となる。また、機器4’aは、AP3aとの通信において異常を検出すると、動作モードを通常モードからAPモードに切り替えて、無線LAN通信によりビーコンをブロードキャストで送信する。
ビーコンを受信した機器4’bは、機器4’aに対して応答メッセージを無線LAN通信により送信する。応答メッセージを受信した機器4’aは、機器4’bに対してAP情報要求メッセージを無線LAN通信により送信する。AP情報要求メッセージを受信した機器4’bは、機器4’aに対してAP3bのAP情報が格納されたAP情報を無線LAN通信により送信する。
AP情報メッセージを受信した機器4’aは、AP情報メッセージからAP情報を抽出して取得し、取得したAP情報をAP情報テーブル430に保存する。そして、機器4’aは、動作モードをAPモードから通常モードに切り替え、取得したAP情報に基づいてAP3bに通信接続し、自機器の機器情報と、取得したAP情報とが格納されたAP変更通知をネットワークNを介してサーバ2’に送信する。
サーバ2’は、機器4’aから受信したAP変更通知に基づいて通信管理テーブル220を更新する。
以上説明したように、本実施の形態における通信システム1’によれば、機器4’がAP3と通信接続できなくなった場合、当該機器4’の通信接続先を他のAP3に自動的に変更することが可能となる。このため、ユーザの手を煩わせることなく、直ちにサーバ2’との通信を復旧させることができる。また、機器4’同士間の通信が無線LAN通信で行われるため、BLE等のアドホック通信用の通信インタフェースが搭載されていない家電機器等にも適用することが可能となる。
(変形例1)
同一物件に3台以上のAP3が設置されている場合、サーバ2’は、互いに異なるAP3に接続される複数の機器4’に対して待受指示通知を送信し、ビーコンをブロードキャスト送信した機器4’(すなわち、AP3と通信接続できない機器4’)は、当該複数の機器4’から、それぞれ異なるAP3のAP情報が格納されたAP情報メッセージを受信するケースも起こり得る。この場合、複数のAP情報を取得した機器4’は、各AP情報に対応するAP3から周期的に送信されるビーコンを受信し、各AP3からのビーコンを受信した際の電界強度(電波強度ともいう。)を計測して、最も電界強度の高いAP3を通信接続先に決定してもよい。例えば、当該機器4’は、受信したビーコンのRSSIを計測する。
上記の場合、複数のAP情報を取得した機器4’は、取得した各AP情報と、計測した各電界強度とに基づいて、図11に例示するようなAP候補テーブルを構築し、最も電界強度が高いAP3のAP情報をAP情報テーブル430に保存する。AP候補テーブルは、制御回路42のRAM又は補助記憶装置43のメモリ領域に一時的に展開される。
(変形例2)
サーバ2’は、いずれかの機器4’の通信異常を検出した場合、当該機器4’と同一物件(すなわち、同一の住宅H)の他の全ての機器4’に対して待受指示通知を送信してもよい。この場合、ビーコンをブロードキャスト送信した機器4’(すなわち、AP3と通信接続できない機器4’)は、従前に接続していたAP3に接続する他の機器4’からAP情報メッセージを受信するケースも起こり得る。このようなケースでは、当該機器4’は、他の機器4’から取得したAP情報のSSIDと、従前のAP情報のSSIDとを比較して、双方が一致しないことを条件に、当該取得したAP情報をAP情報テーブル430に保存すればよい。
また、AP3と通信接続できない機器4’は、その原因がAP情報テーブル430からKeyを示す情報がクリアされたことによるものと判定した場合、上記のケースにおいて、他の機器4’から取得したAP情報のSSIDと、AP情報テーブル430に保存されている従前のAP3のSSIDとを比較して、双方が一致することを条件に、当該取得したAP情報をAP情報テーブル430に保存してもよい。これにより、機器4’は、最適なAP3(すなわち、最も近いAP3)である従前のAP3と再接続することが可能になる。
(変形例3)
機器4’が、家電機器と標準化されたシリアル通信規格に則ったインタフェースにて電気的に接続される通信アダプタであってもよい。
(変形例4)
サーバ2’の機能部(図13参照)の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよいし、機器4’の機能部(図15参照)の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよい。専用のハードウェアとは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC、FPGA又はこれらの組み合わせである。
上記の各変形例に係る技術思想は、それぞれ単独で実現されてもよいし、適宜組み合わされて実現されてもよい。
本開示は、広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能である。また、上述した実施の形態は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、本開示の範囲内とみなされる。
本開示は、建物内の機器が当該建物内のアクセスポイントを介してサーバと通信するシステムに好適に採用され得る。
1,1’ 通信システム、2,2’ サーバ、3,3a,3b AP、4,4’,4a,4’a,4b,4’b 機器、20 通信インタフェース、21,42 制御回路、22,43 補助記憶装置、40 第1通信インタフェース、41 第2通信インタフェース、200 通信異常検出部、201,201’ 通信管理部、220 通信管理テーブル、400,400’ 登録要求部、401 通信異常検出部、402,402’ AP情報取得部、403,403’ AP変更通知部、404,404’ AP情報提供部、430 AP情報テーブル、N ネットワーク

Claims (11)

  1. サーバと、
    建物内に設置される複数のアクセスポイントと、
    前記建物内に設置される複数の通信機器と、を備え、
    前記複数のアクセスポイントの各々は、前記サーバと広域ネットワークを介して通信接続され、
    前記複数の通信機器の各々は、前記複数のアクセスポイントのうちのいずれか1つと無線LANで通信接続され、
    前記サーバは、
    通信機器に関する通信機器情報と、当該通信機器が通信接続されるアクセスポイントに関するアクセスポイント情報とを対応付けた管理テーブルを記憶する管理テーブル記憶手段を備え、
    前記複数の通信機器のいずれかとの通信に異常を検出すると、当該異常に係る通信機器である第1通信機器に対応するアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続される通信機器である第2通信機器に対して前記第1通信機器からのメッセージの待ち受けを指示し、
    前記第2通信機器は、前記サーバから前記指示を受けると、前記第1通信機器からアドホック通信によって送信されるメッセージを待ち受け、
    前記第1通信機器は、従前のアクセスポイントと通信接続ができなくなった場合、前記アドホック通信によって他の通信機器に対して予め定めたメッセージをブロードキャスト送信し、
    前記第2通信機器は、前記メッセージを受信すると、前記アドホック通信によって前記第1通信機器に対して応答メッセージを送信し、
    前記第1通信機器は、前記応答メッセージを受信すると、前記アドホック通信によって前記第2通信機器に対して前記従前のアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続するための接続情報を要求する要求メッセージを送信し、
    前記第2通信機器は、前記要求メッセージを受信すると、前記アドホック通信によって前記第1通信機器に対して前記第2通信機器の通信接続先のアクセスポイントに通信接続するための接続情報が格納された接続情報メッセージを送信し、
    前記第1通信機器は、前記接続情報メッセージを受信すると、通信接続先を前記接続情報メッセージに格納された前記接続情報で示されるアクセスポイントに変更する、通信システム。
  2. 前記サーバは、前記第2通信機器に対して前記メッセージの待ち受けを指示する際、前記第1通信機器を識別するための識別情報を前記第2通信機器に通知し、
    前記第2通信機器は、前記通知された識別情報と前記要求メッセージに含まれる識別情報とが一致した場合に限り、前記接続情報メッセージを前記第1通信機器に対して送信する、請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第1通信機器は、互いに異なるアクセスポイントに通信接続される複数の第2通信機器の各々から前記接続情報メッセージを受信した場合、通信接続先を各接続情報で示される複数のアクセスポイントのうち、最も電界強度の高いアクセスポイントに変更する、請求項1又は2に記載の通信システム。
  4. サーバと、
    建物内に設置される複数のアクセスポイントと、
    前記建物内に設置される複数の通信機器と、を備え、
    前記複数のアクセスポイントの各々は、前記サーバと広域ネットワークを介して通信接続され、
    前記複数の通信機器の各々は、前記複数のアクセスポイントのうちのいずれか1つと無線LANで通信接続され、
    前記サーバは、
    通信機器に関する通信機器情報と、当該通信機器が通信接続されるアクセスポイントに関するアクセスポイント情報とを対応付けた管理テーブルを記憶する管理テーブル記憶手段を備え、
    前記複数の通信機器のいずれかとの通信に異常を検出すると、当該異常に係る通信機器である第1通信機器に対応するアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続される通信機器である第2通信機器に対して前記第1通信機器からのビーコンの待ち受けを指示し、
    前記第2通信機器は、前記サーバから前記指示を受けると、前記サーバとの通信を中断し、前記第1通信機器から無線LAN通信によって送信されるビーコンを待ち受け、
    前記第1通信機器は、従前のアクセスポイントと通信接続ができなくなった場合、無線LAN通信によってビーコンをブロードキャスト送信し、
    前記第2通信機器は、前記ビーコンを受信すると、無線LAN通信によって前記第1通信機器に対して応答メッセージを送信し、
    前記第1通信機器は、前記応答メッセージを受信すると、無線LAN通信によって前記第2通信機器に対して前記従前のアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続するための接続情報を要求する要求メッセージを送信し、
    前記第2通信機器は、前記要求メッセージを受信すると、無線LAN通信によって前記第1通信機器に対して前記第2通信機器の通信接続先のアクセスポイントに通信接続するための接続情報が格納された接続情報メッセージを送信し、
    前記第1通信機器は、前記接続情報メッセージを受信すると、通信接続先を前記接続情報メッセージに格納された前記接続情報で示されるアクセスポイントに変更する、通信システム。
  5. 通信機器に関する通信機器情報と、当該通信機器が通信接続されるアクセスポイントに関するアクセスポイント情報とを対応付けた管理テーブルを記憶する管理テーブル記憶手段を備え、
    複数の通信機器のいずれかとの通信に異常を検出すると、当該異常に係る通信機器である第1通信機器に対応するアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続される通信機器である第2通信機器に対して前記第1通信機器からのメッセージの待ち受けを指示する、サーバ。
  6. 通信機器に関する通信機器情報と、当該通信機器が通信接続されるアクセスポイントに関するアクセスポイント情報とを対応付けた管理テーブルを記憶する管理テーブル記憶手段を備え、
    複数の通信機器のいずれかとの通信に異常を検出すると、当該異常に係る通信機器である第1通信機器に対応するアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続される通信機器である第2通信機器に対して前記第1通信機器からのビーコンの待ち受けを指示する、サーバ。
  7. 建物内に設置される通信機器であって、
    前記建物内に設置される複数のアクセスポイントのうちのいずれか1つと無線LAN通信するための第1通信インタフェースと、
    前記建物内に設置される他の通信機器とアドホック通信するための第2通信インタフェースと、
    自身の通信接続先のアクセスポイントを介してサーバから前記他の通信機器からのメッセージの待ち受けの指示を受けると、前記他の通信機器からアドホック通信によって送信されるメッセージを待ち受け、前記他の通信機器から前記メッセージを受信すると、前記アドホック通信によって前記他の通信機器に対して応答メッセージを送信し、その後、前記他の通信機器から前記アドホック通信によって送信された要求メッセージを受信すると、前記通信接続先のアクセスポイントに通信接続するための接続情報を前記アドホック通信によって前記他の通信機器に提供する接続情報提供手段と、を備える、通信機器。
  8. 建物内に設置される通信機器であって、
    前記建物内に設置される、複数のアクセスポイント及び他の通信機器のうちのいずれか1つと無線LAN通信するための通信インタフェースと、
    従前のアクセスポイントと通信接続ができなくなった場合、前記他の通信機器から前記従前のアクセスポイントとは異なる他のアクセスポイントに通信接続するための接続情報を無線LAN通信によって取得する接続情報取得手段と、
    通信接続先を前記接続情報で示されるアクセスポイントに変更するアクセスポイント変更手段と、を備える、通信機器。
  9. 建物内に設置される通信機器であって、
    前記建物内に設置される、複数のアクセスポイント及び他の通信機器のうちのいずれか1つと無線LAN通信するための通信インタフェースと、
    自身の通信接続先のアクセスポイントを介してサーバから前記他の通信機器からのビーコンの待ち受けの指示を受けると、前記他の通信機器から無線LAN通信によって送信されるビーコンを待ち受け、前記他の通信機器から前記ビーコンを受信すると、無線LAN通信によって前記他の通信機器に対して応答メッセージを送信し、その後、前記他の通信機器から無線LAN通信によって送信された要求メッセージを受信すると、前記通信接続先のアクセスポイントに通信接続するための接続情報を無線LAN通信によって前記他の通信機器に提供する接続情報提供手段と、を備える、通信機器。
  10. 通信機器に関する通信機器情報と、当該通信機器が通信接続されるアクセスポイントに関するアクセスポイント情報とを対応付けた管理テーブルを記憶する管理テーブル記憶手段を備えたサーバが、
    複数の通信機器のいずれかとの通信に異常を検出すると、当該異常に係る通信機器である第1通信機器に対応するアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続される通信機器である第2通信機器に対して前記第1通信機器からのメッセージの待ち受けを指示し、
    前記第2通信機器が、前記サーバから前記指示を受けると、前記第1通信機器からアドホック通信によって送信されるメッセージを待ち受け、
    前記第1通信機器が、従前のアクセスポイントと通信接続ができなくなった場合、前記アドホック通信によって他の通信機器に対して予め定めたメッセージをブロードキャスト送信し、
    前記第2通信機器が、前記メッセージを受信すると、前記アドホック通信によって前記第1通信機器に対して応答メッセージを送信し、
    前記第1通信機器が、前記応答メッセージを受信すると、前記アドホック通信によって前記第2通信機器に対して前記従前のアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続するための接続情報を要求する要求メッセージを送信し、
    前記第2通信機器が、前記要求メッセージを受信すると、前記アドホック通信によって前記第1通信機器に対して前記第2通信機器の通信接続先のアクセスポイントに通信接続するための接続情報が格納された接続情報メッセージを送信し、
    前記第1通信機器が、前記接続情報メッセージを受信すると、通信接続先を前記接続情報メッセージに格納された前記接続情報で示されるアクセスポイントに変更する、アクセスポイント変更方法。
  11. 通信機器に関する通信機器情報と、当該通信機器が通信接続されるアクセスポイントに関するアクセスポイント情報とを対応付けた管理テーブルを記憶する管理テーブル記憶手段を備えたサーバが、
    複数の通信機器のいずれかとの通信に異常を検出すると、当該異常に係る通信機器である第1通信機器に対応するアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続される通信機器である第2通信機器に対して前記第1通信機器からのビーコンの待ち受けを指示し、
    前記第2通信機器が、前記サーバから前記指示を受けると、前記サーバとの通信を中断し、前記第1通信機器から無線LAN通信によって送信されるビーコンを待ち受け、
    前記第1通信機器が、従前のアクセスポイントと通信接続ができなくなった場合、無線LAN通信によってビーコンをブロードキャスト送信し、
    前記第2通信機器が、前記ビーコンを受信すると、無線LAN通信によって前記第1通信機器に対して応答メッセージを送信し、
    前記第1通信機器が、前記応答メッセージを受信すると、無線LAN通信によって前記第2通信機器に対して前記従前のアクセスポイントとは異なるアクセスポイントに通信接続するための接続情報を要求する要求メッセージを送信し、
    前記第2通信機器が、前記要求メッセージを受信すると、無線LAN通信によって前記第1通信機器に対して前記第2通信機器の通信接続先のアクセスポイントに通信接続するための接続情報が格納された接続情報メッセージを送信し、
    前記第1通信機器が、前記接続情報メッセージを受信すると、通信接続先を前記接続情報メッセージに格納された前記接続情報で示されるアクセスポイントに変更する、アクセスポイント変更方法。
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