本願の実施形態は、端末の消費電力を最大限減らす通信方法及び装置を提供する。
目的を達成するために、本願の実施態様において以下の技術的ソリューションが使用される。
第1態様によれば、本願の実施形態は通信方法を提供する。方法は、ネットワーク・デバイスにより送信されたパワー・セービング信号であってN個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されるパワー・セービング信号を受信するステップと、受信したパワー・セービング信号に基づいて、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを決定するステップとを含み、Nは1より大きな整数である。N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスの各々は、以下の情報:端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報、端末がPDCCHを監視する方式に関する情報、端末がチャネル状態情報CSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられるアクティブ帯域幅部分BWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のうちの少なくとも1つを含むことが可能である。
第1態様で提供される方法によれば、端末は、PDCCHを監視するか否かに関する情報以外の指示情報、例えば、端末がPDCCHを監視する具体的な方式に関する情報(端末がPDCCHを監視する場合に監視される探索空間セット、端末により監視されるPDCCHのフォーマット、PDCCHを監視する場合に端末はショート/スリープを実行する方式を含む)、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のような複数の情報を、ネットワーク・デバイスから受信する可能性がある。このように、端末の挙動は複数の側面から制御されることが可能であり、そのため、サービスが運ばれていない場合に、端末は、複数の周波数リソース・ユニットに対して端末の一部の機能をディセーブルにし、端末の消費電力を減らすことができる。また、複数の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスは、1つのパワー・セービング信号を使用することにより示され、複数のパワー・セービング信号を使用することによって複数の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示す必要はない。これはシグナリング・オーバーヘッドを減らす。
第1態様に関し、第1態様の第1実施形態において、端末がPDCCHを監視する方式は、端末がPDCCHを監視する場合に監視される探索空間セット、端末により監視されるPDCCHのフォーマット、及びPDCCHを監視する場合に端末がショート・スリープを実行する方式のうちの少なくとも1つを含む。この可能な設計に基づいて、端末がPDCCHを監視する場合に監視される探索空間、監視され得るPDCCHの特定のフォーマット、及びPDCCHを監視する場合に端末がショート・スリープを実行する方式が、制御され得る。このようにして、端末はPDCCHを適切に監視し、ショート・スリープを実行し、全ての探索空間セット中の全てのPDCCHを監視する必要はない。これにより、端末がPDCCHを監視する場合に引き起こされる消費電力を削減することができる。
第1態様又は第1態様の第1実施形態に関し、第1態様の第2実施形態において、パワー・セービング信号はM個のステータス・インデックス値を含む。M個のステータス・インデックス値は、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示す。Mは正の整数であり、MはN以下である。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値は、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されることが可能である。これは実装を簡易且つ容易にする。
第1態様の第2実施形態に関し、第1態様の第3実施形態において、MがN未満である場合に、M個のステータス・インデックス値のうちの少なくとも1つは、N個の周波数リソース・ユニットのうちの少なくとも2つにおける端末のステータスを相応に示す。この可能な設計に基づいて、1つのステータス・インデックス値が、2つ以上の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用され、シグナリング・オーバーヘッドを減らすことができる。
第1態様の第2実施形態又は第1態様の第3実施形態に関し、第1態様の第4実施形態において、ステータス・インデックス値とステータスとの間に第1の対応が存在し、第1の対応は、予め定められているか又はネットワーク・デバイスにより設定される。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値とステータスとの間の対応は、予め定められてもよいし、又はステータス・インデックス値とステータスとの間の対応は、ネットワーク・デバイスによって設定されてもよい。これは実装を簡易且つ容易にする。
第1態様又は第1態様の第1実施形態に関し、第1態様の第5実施形態において、 パワー・セービング信号は、K個のサブ・ステータス・インデックス値グループを含む。K個のサブ・ステータス・インデックス値グループは、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示す。Kは正の整数であり、KはN以下である。この可能な設計に基づいて、端末のステータスに含まれる情報を相応に示すサブ・ステータス・インデックス値は、パワー・セービング信号に含まれ、端末に送信されてもよい。
第1態様の第5実施形態に関し、第1態様の第6実施形態において、KがN未満である場合に、K個のサブ・ステータス・インデックス値グループのうちの少なくとも1つは、N個の周波数リソース・ユニットのうちの少なくとも2つにおける端末のステータスを相応に示す。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値グループは、2つ以上の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用され、シグナリング・オーバーヘッドを減らすことができる。
第1態様の第1実施形態又は第1態様の第6実施形態に関し、第1態様の第7実施形態において、各々のサブ・ステータス・インデックス値グループは、少なくとも1つのサブ・ステータス・インデックス値を含み、サブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報のうちの1つとの間に第2の対応が存在する。第2の対応は、予め定められているか又はネットワーク・デバイスにより設定される。この可能な設計に基づいて、サブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報との間の対応は、予め定められていてもよいし、又はサブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報との間の対応は、ネットワーク・デバイスによって設定されてもよい。これは実装を簡単且つ容易にする。
第1態様又は第1態様の実施形態のうちの任意の1つに関し、第1態様の第8実施形態において、周波数リソース・ユニットはキャリア又はBWPである。この可能な設計に基づいて、ネットワーク・デバイスによって配信されるパワー・セービング信号は、キャリア上で又はBWP内で端末のステータスを示すことができる。本願のこの実施形態では、周波数リソース・ユニットは、代替的に、周波数ドメイン・リソース・ユニットとして説明されてもよいし、又は別の名前を有していてもよいことに留意すべきである。これは限定されない。
第2態様によれば、本願は通信装置を提供する。通信装置は、端末、端末内のチップ、又はシステム・オン・チップであってもよいし、或いは、端末内にある機能モジュールであって、第1態様又は第1態様の可能な設計のうちの任意の1つに従って方法を実行するように構成された機能モジュールであってもよい。通信装置は、上記の態様又は可能な設計において端末により実行される機能を実装することが可能であり、機能は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実現されることが可能である。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。例えば、通信装置は、受信ユニット及び決定ユニットを含む可能性がある。
受信ユニットは、ネットワーク・デバイスにより送信されるパワー・セービング信号であって、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されるパワー・セービング信号を受信するように構成される。
決定ユニットは、受信したパワー・セービング信号に基づいて、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを決定するように構成され、Nは1より大きな整数である。N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスの各々は、以下の情報:端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報、端末がPDCCHを監視する方式に関する情報、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のうちの少なくとも1つを含むことが可能である。
第2態様に関し、第2態様の第1実施形態において、端末がPDCCHを監視する方式は、端末がPDCCHを監視する場合に監視される探索空間セット、端末により監視されるPDCCHのフォーマット、及びPDCCHを監視する場合に端末がショート・スリープを実行する方式のうちの少なくとも1つを含む。可能な設計に基づいて、端末がPDCCHを監視する場合に監視される探索空間、端末により監視されるPDCCHのフォーマット、及びPDCCHを監視する場合に端末がショート・スリープを実行する方式が、制御され得る。このようにして、端末はPDCCHを適切に監視し、ショート・スリープを実行し、全ての探索空間セット中の全てのPDCCHを監視する必要はない。これにより、端末がPDCCHを監視する場合に引き起こされる消費電力を削減することができる。
第2態様又は第2態様の第1実施形態に関し、第2態様の第2実施形態において、パワー・セービング信号はM個のステータス・インデックス値を含む。M個のステータス・インデックス値は、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示す。Mは正の整数であり、MはN以下である。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値は、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されることが可能である。これは実装を簡易且つ容易にする。
第2態様の第2実施形態に関し、第2態様の第3実施形態において、MがN未満である場合に、M個のステータス・インデックス値のうちの少なくとも1つは、N個の周波数リソース・ユニットのうちの少なくとも2つにおける端末のステータスを相応に示す。この可能な設計に基づいて、1つのステータス・インデックス値が、2つ以上の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用され、シグナリング・オーバーヘッドを減らすことができる。
第2態様の第2実施形態又は第2態様の第3実施形態に関し、第2態様の第4実施形態において、ステータス・インデックス値とステータスとの間に第1の対応が存在し、第1の対応は、予め定められているか又はネットワーク・デバイスにより設定される。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値とステータスとの間の対応は、予め定められてもよいし、又はステータス・インデックス値とステータスとの間の対応は、ネットワーク・デバイスによって設定されてもよい。これは実装を簡易且つ容易にする。
第2態様又は第2態様の第1実施形態に関し、第2態様の第5実施形態において、 パワー・セービング信号は、K個のサブ・ステータス・インデックス値グループを含む。K個のサブ・ステータス・インデックス値グループは、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示す。Kは正の整数であり、KはN以下である。この可能な設計に基づいて、端末のステータスに含まれる情報を相応に示すサブ・ステータス・インデックス値は、パワー・セービング信号に含まれ、端末に送信されてもよい。
第2態様の第5実施形態に関し、第2態様の第6実施形態において、KがN未満である場合に、K個のサブ・ステータス・インデックス値グループのうちの少なくとも1つは、N個の周波数リソース・ユニットのうちの少なくとも2つにおける端末のステータスを相応に示す。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値グループは、2つ以上の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用され、シグナリング・オーバーヘッドを減らすことができる。
第2態様の第1実施形態又は第2態様の第6実施形態に関し、第2態様の第7実施形態において、各々のサブ・ステータス・インデックス値グループは、少なくとも1つのサブ・ステータス・インデックス値を含み、サブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報のうちの1つとの間に第2の対応が存在する。第2の対応は、予め定められているか又はネットワーク・デバイスにより設定される。この可能な設計に基づいて、サブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報との間の対応は、予め定められていてもよいし、又はサブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報との間の対応は、ネットワーク・デバイスによって設定されてもよい。これは実装を簡単且つ容易にする。
第2態様又は第2態様の実施形態のうちの任意の1つに関し、第1態様の第8実施形態において、周波数リソース・ユニットはキャリア又はBWPである。この可能な設計に基づいて、ネットワーク・デバイスによって配信されるパワー・セービング信号は、キャリア上で又はBWP内で端末のステータスを示すことができる。本願のこの実施形態では、周波数リソース・ユニットは、代替的に、周波数ドメイン・リソース・ユニットとして説明されてもよいし、又は別の名前を有していてもよいことに留意すべきである。これは限定されない。
第3態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、端末、端末内のチップ、又はシステム・オン・チップであってもよい。通信装置は、上記の態様又は可能な設計において端末により実行される機能を実装することが可能である。機能は、ハードウェアによって実現されることが可能である。例えば、可能な設計において、通信装置はプロセッサ及び通信インターフェースを含む可能性がある。プロセッサは、第1態様又は第1態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける機能を実現する際に通信装置をサポートするように構成されることが可能である。例えば、プロセッサは、通信インターフェースを介して、ネットワーク・デバイスによって送信されたパワー・セービング信号であって、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されるパワー・セービング信号を受信し、受信したパワー・セービング信号に基づいてN個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを決定することができる。ステータスは、以下の情報:端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報、端末がPDCCHを監視する方式に関する情報、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のうちの少なくとも1つを含むことが可能である。更に別の可能な設計において、通信装置はメモリを更に含むことができる。メモリは、通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令及びデータを記憶するように構成される。通信装置が動作する場合に、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、そのため、通信装置は、第1態様又は第1態様の可能な設計のうちの任意の1つに従って通信方法を実行する。
第4態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、読み取り可能な不揮発性記憶媒体であってもよく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行される場合に、コンピュータは、第1態様又は前述の態様の可能な設計のうちの任意の1つに従って通信方法を実行することが可能である。
第5態様によれば、命令を含むコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で実行される場合に、コンピュータは、第1態様又は前述の態様の可能な設計に従って通信方法を実行することが可能である。
第6態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、端末、端末内のチップ、又はシステム・オン・チップであってもよい。通信装置は、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリを含む。1つ以上のメモリは、1つ以上のプロセッサに結合され、1つ以上のメモリは、コンピュータ・プログラム・コードを記憶するように構成される。コンピュータ・プログラム・コードは、コンピュータ命令を含み、1つ以上のプロセッサがコンピュータ命令を実行する場合に、通信装置は、第1態様又は第1態様の可能な設計のうちの任意の1つに従って通信方法を実行することが可能である。
第3態様ないし第6態様の任意の設計モードで達成される技術的な効果については、第1態様又は第1態様の可能な設計のうちの任意の1つで達成される技術的な効果を参照されたい。詳細は再び説明されない。
第7態様によれば、本願の実施形態は通信方法を提供する。方法は、ネットワーク・デバイスが、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されるパワー・セービング信号を生成し、パワー・セービング信号を端末に送信するステップを含み、Nは1より大きな整数である。周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスの各々は、以下の情報:端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報、端末がPDCCHを監視する方式に関する情報、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のうちの少なくとも1つを含むことが可能である。
第7態様で提供される方法に基づいて、ネットワーク・デバイスは、PDCCHを監視するか否かに関する情報以外の指示情報を端末に送信することが可能である。例えば、端末がPDCCHを監視する特定の方式(端末がPDCCHを監視する場合に監視される探索空間セット、端末により監視されるPDCCHのフォーマット、PDCCHを監視する場合に端末がショート・スリープを実行する方式を含む)、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のような複数の情報が、端末に送信される可能性があり、そのため、端末は、ネットワーク・デバイスの指示に基づいて、複数の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを決定し、端末のステータスを、決定されたステータスに調整する。このように、端末の挙動は複数の側面から制御されることが可能であり、そのため、サービスが運ばれていない場合に、端末は、複数の周波数リソース・ユニットに対して端末の一部の機能をディセーブルにし、端末の消費電力を減らすことができる。また、複数の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスは、1つのパワー・セービング信号を使用することにより示され、複数のパワー・セービング信号を使用することによって複数の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示す必要はない。これはシグナリング・オーバーヘッドを減らす。
第7態様に関し、第7態様の第1実施形態において、端末がPDCCHを監視する方式は、端末がPDCCHを監視する場合に監視される探索空間セット、端末により監視されるPDCCHのフォーマット、及びPDCCHを監視する場合に端末がショート・スリープを実行する方式のうちの少なくとも1つを含む。この可能な設計に基づいて、端末がPDCCHを監視する場合に監視される探索空間、監視され得るPDCCHの特定のフォーマット、及びPDCCHを監視する場合に端末がショート・スリープを実行する方式が、制御され得る。このようにして、端末はPDCCHを適切に監視し、ショート・スリープを実行し、全ての探索空間セット中の全てのPDCCHを監視する必要はない。これにより、端末がPDCCHを監視する場合に引き起こされる消費電力を削減することができる。
第7態様又は第7態様の第1実施形態に関し、第7態様の第2実施形態において、パワー・セービング信号はM個のステータス・インデックス値を含む。M個のステータス・インデックス値は、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示す。Mは正の整数であり、MはN以下である。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値は、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されることが可能である。これは実装を簡易且つ容易にする。
第7態様の第2実施形態に関し、第7態様の第3実施形態において、MがN未満である場合に、M個のステータス・インデックス値のうちの少なくとも1つは、N個の周波数リソース・ユニットのうちの少なくとも2つにおける端末のステータスを相応に示す。この可能な設計に基づいて、1つのステータス・インデックス値が、2つ以上の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用され、シグナリング・オーバーヘッドを減らすことができる。
第7態様の第2実施形態又は第7態様の第3実施形態に関し、第7態様の第4実施形態において、ステータス・インデックス値とステータスとの間に第1の対応が存在し、第1の対応は、予め定められているか又はネットワーク・デバイスにより設定される。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値とステータスとの間の対応は、予め定められてもよいし、又はステータス・インデックス値とステータスとの間の対応は、ネットワーク・デバイスによって設定されてもよい。これは実装を簡易且つ容易にする。
第7態様又は第7態様の第1実施形態に関し、第7態様の第5実施形態において、 パワー・セービング信号は、K個のサブ・ステータス・インデックス値グループを含む。K個のサブ・ステータス・インデックス値グループは、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示す。Kは正の整数であり、KはN以下である。この可能な設計に基づいて、端末のステータスに含まれる情報を相応に示すサブ・ステータス・インデックス値は、パワー・セービング信号に含まれ、端末に送信されてもよい。
第7態様の第5実施形態に関し、第7態様の第6実施形態において、KがN未満である場合に、K個のサブ・ステータス・インデックス値グループのうちの少なくとも1つは、N個の周波数リソース・ユニットのうちの少なくとも2つにおける端末のステータスを相応に示す。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値グループは、2つ以上の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用され、シグナリング・オーバーヘッドを減らすことができる。
第7態様の第5実施形態又は第7態様の第6実施形態に関し、第7態様の第7実施形態において、各々のサブ・ステータス・インデックス値グループは、少なくとも1つのサブ・ステータス・インデックス値を含み、サブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報のうちの1つとの間に第2の対応が存在する。第2の対応は、予め定められているか又はネットワーク・デバイスにより設定される。この可能な設計に基づいて、サブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報との間の対応は、予め定められていてもよいし、又はサブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報との間の対応は、ネットワーク・デバイスによって設定されてもよい。これは実装を簡単且つ容易にする。
第7態様又は第7態様の実施形態のうちの任意の1つに関し、第7態様の第8実施形態において、周波数リソース・ユニットはキャリア又はBWPである。この可能な設計に基づいて、ネットワーク・デバイスによって配信されるパワー・セービング信号は、キャリア上で又はBWP内で端末のステータスを示すことができる。本願のこの実施形態では、周波数リソース・ユニットは、代替的に、周波数ドメイン・リソース・ユニットとして説明されてもよいし、又は別の名前を有していてもよいことに留意すべきである。これは限定されない。
第8態様によれば、本願は通信装置を提供する。通信装置は、ネットワーク・デバイス、ネットワーク・デバイス内のチップ、又はシステム・オン・チップであってもよいし、或いは、ネットワーク・デバイス内にある機能モジュールであって、第7態様又は第7態様の可能な設計のうちの任意の1つに従って方法を実行するように構成された機能モジュールであってもよい。通信装置は、上記の態様又は可能な設計においてネットワーク・デバイスにより実行される機能を実装することが可能であり、機能は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実現されることが可能である。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。例えば、通信装置は、生成ユニット及び送信ユニットを含む可能性がある。
生成ユニットは、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されるパワー・セービング信号を生成するように構成され、Nは1より大きな整数である。
送信ユニットは、パワー・セービング信号を端末に送信するように構成される。周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスの各々は、以下の情報:端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報、端末がPDCCHを監視する方式に関する情報、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のうちの少なくとも1つを含むことが可能である。
第8態様に関し、第8態様の第1実施形態において、端末がPDCCHを監視する方式は、端末がPDCCHを監視する場合に監視される探索空間セット、端末により監視されるPDCCHのフォーマット、及びPDCCHを監視する場合に端末がショート・スリープを実行する方式のうちの少なくとも1つを含む。可能な設計に基づいて、端末がPDCCHを監視する場合に監視される探索空間、監視され得るPDCCHの特定のフォーマット、及びPDCCHを監視する場合に端末がショート・スリープを実行する方式が、制御され得る。このようにして、端末はPDCCHを適切に監視し、ショート・スリープを実行し、全ての探索空間セット中の全てのPDCCHを監視する必要はない。これにより、端末がPDCCHを監視する場合に引き起こされる消費電力を削減することができる。
第8態様又は第8態様の第1実施形態に関し、第8態様の第2実施形態において、パワー・セービング信号はM個のステータス・インデックス値を含む。M個のステータス・インデックス値は、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示す。Mは正の整数であり、MはN以下である。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値は、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されることが可能である。これは実装を簡易且つ容易にする。
第8態様の第2実施形態に関し、第8態様の第3実施形態において、MがN未満である場合に、M個のステータス・インデックス値のうちの少なくとも1つは、N個の周波数リソース・ユニットのうちの少なくとも2つにおける端末のステータスを相応に示す。この可能な設計に基づいて、1つのステータス・インデックス値が、2つ以上の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用され、シグナリング・オーバーヘッドを減らすことができる。
第8態様の第2実施形態又は第8態様の第3実施形態に関し、第8態様の第4実施形態において、ステータス・インデックス値とステータスとの間に第1の対応が存在し、第1の対応は、予め定められているか又はネットワーク・デバイスにより設定される。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値とステータスとの間の対応は、予め定められてもよいし、又はステータス・インデックス値とステータスとの間の対応は、ネットワーク・デバイスによって設定されてもよい。これは実装を簡易且つ容易にする。
第8態様又は第8態様の第1実施形態に関し、第8態様の第5実施形態において、 パワー・セービング信号は、K個のサブ・ステータス・インデックス値グループを含む。K個のサブ・ステータス・インデックス値グループは、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示す。Kは正の整数であり、KはN以下である。この可能な設計に基づいて、端末のステータスに含まれる情報を相応に示すサブ・ステータス・インデックス値は、パワー・セービング信号に含まれ、端末に送信されてもよい。
第8態様の第5実施形態に関し、第8態様の第6実施形態において、KがN未満である場合に、K個のサブ・ステータス・インデックス値グループのうちの少なくとも1つは、N個の周波数リソース・ユニットのうちの少なくとも2つにおける端末のステータスを相応に示す。この可能な設計に基づいて、ステータス・インデックス値グループは、2つ以上の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用され、シグナリング・オーバーヘッドを減らすことができる。
第8態様の第1実施形態又は第8態様の第6実施形態に関し、第8態様の第7実施形態において、各々のサブ・ステータス・インデックス値グループは、少なくとも1つのサブ・ステータス・インデックス値を含み、サブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報のうちの1つとの間に第2の対応が存在する。第2の対応は、予め定められているか又はネットワーク・デバイスにより設定される。この可能な設計に基づいて、サブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報との間の対応は、予め定められていてもよいし、又はサブ・ステータス・インデックス値とステータスに含まれる情報との間の対応は、ネットワーク・デバイスによって設定されてもよい。これは実装を簡単且つ容易にする。
第8態様又は第8態様の実施形態のうちの任意の1つに関し、第8態様の第8実施形態において、周波数リソース・ユニットはキャリア又はBWPである。この可能な設計に基づいて、ネットワーク・デバイスによって配信されるパワー・セービング信号は、キャリア上で又はBWP内で端末のステータスを示すことができる。本願のこの実施形態では、周波数リソース・ユニットは、代替的に、周波数ドメイン・リソース・ユニットとして説明されてもよいし、又は別の名前を有していてもよいことに留意すべきである。これは限定されない。
第9態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、端末、端末内のチップ、又はシステム・オン・チップであってもよい。通信装置は、上記の態様又は可能な設計において端末により実行される機能を実装することが可能である。機能は、ハードウェアによって実現されることが可能である。例えば、可能な設計において、通信装置はプロセッサ及び通信インターフェースを含む可能性がある。プロセッサは、第7態様又は第7態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける機能を実現する際に通信装置をサポートするように構成されることが可能である。例えば、プロセッサは、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されるパワー・セービング信号を生成し、Nは1より大きな整数である。パワー・セービング信号は通信インターフェースを介して端末に送信される。周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスの各々は、以下の情報:端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報、端末がPDCCHを監視する方式に関する情報、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のうちの少なくとも1つを含むことが可能である。更に別の可能な設計において、通信装置はメモリを更に含むことができる。メモリは、通信装置に必要なコンピュータ実行可能命令及びデータを記憶するように構成される。通信装置が動作する場合に、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、そのため、通信装置は、第7態様又は第7態様の可能な設計のうちの任意の1つに従って通信方法を実行する。
第10態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、読み取り可能な不揮発性記憶媒体であってもよく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行される場合に、コンピュータは、第7態様又は前述の態様の可能な設計のうちの任意の1つに従って通信方法を実行することが可能である。
第11態様によれば、命令を含むコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で実行される場合に、コンピュータは、第7態様又は前述の態様の可能な設計に従って通信方法を実行することが可能である。
第12態様によれば、通信装置が提供される。通信装置は、端末、端末内のチップ、又はシステム・オン・チップであってもよい。通信装置は、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリを含む。1つ以上のメモリは、1つ以上のプロセッサに結合され、1つ以上のメモリは、コンピュータ・プログラム・コードを記憶するように構成される。コンピュータ・プログラム・コードは、コンピュータ命令を含み、1つ以上のプロセッサがコンピュータ命令を実行する場合に、通信装置は、第7態様又は第7態様の可能な設計のうちの任意の1つに従って通信方法を実行することが可能である。
第9態様ないし第12態様の任意の設計モードで達成される技術的な効果については、第7態様又は第7態様の可能な設計のうちの任意の1つで達成される技術的な効果を参照されたい。詳細は再び説明されない。
第13態様によれば、本願の実施形態は、第2態様ないし第6態様のうちの任意の1つに従う端末と、第8態様ないし第12態様のうちの任意の1つに従うネットワーク・デバイスとを含む通信システムを提供する。
本願の実施態様において提供される方法の理解を促すために、本願の実施態様における幾つかの用語が、本願の実施態様を説明する前に説明される。
キャリア・アグリゲーション(carrier aggregation,CA):2つ以上のコンポーネント・キャリア(component carrier,CC)が、より広い伝送帯域幅(例えば、100メガヘルツ(MHz))をサポートするために統合される。各CCは独立したセル(cell)に対応し、1つのCCは1つのセルと同等であるとすることが可能であり、各CCの最大帯域幅は20MHzである。3GPPプロトコルは、1つの端末が複数のCCで構成されてもよいことを規定している(例えば、最大5つのCC又は32個のCCが設定されてもよい)。端末の複数のCCにおいて、CCのうちの1つは、プライマリ・セル(primary cell,PCell)と呼ばれてもよく、端末が初期コネクション確立を実行するセル、又は端末が無線リソース制御(radio resource control,RRC)コネクション再確立を実行するセル、又はハンドオーバ(handover)プロセスで指定されたプライマリ・セルである。PCellは、端末とのRRC通信に対する責務を有する。PUCCHはPCellにおいてのみ送信することが可能である。残りのCCはセカンダリ・セル(secondary cell,SCell)と呼ばれる。SCellは端末のRRC再設定中に追加され、追加の無線リソースを提供するために使用される。
帯域幅部分(bandwidth part,BWP)は、システム帯域幅の一部である。システム帯域幅は、1つのキャリアの帯域幅であってもよく、システム帯域幅は、例えば200MHz又は400MHzのように非常に広い帯域幅であってもよい。一部の端末は、このように広いシステム帯域幅をサポートすることができない。従って、ネットワーク・デバイスは、端末が20MHzでネットワーク・デバイスと通信できるように、端末に対して例えば20MHz のようなBWP (システム帯域幅の一部)を設定することができる。BWPは、ダウンリンクBWP(downlink BWP,DL BWP)とアップリンクBWP(uplink BWP,UP BWP)に分類することができる。ネットワーク・デバイスは、端末に対して複数のDL BWPと複数のUL BWPを設定し、少なくとも1つのDL BWPと少なくとも1つのUL BWPをアクティブ(active)にすることが可能である。端末は、アクティベートされたDL BWPにおいて、ネットワーク・デバイスによって送信されたダウンリンク信号を受信し、ダウンリンク信号は、ダウンリンク制御信号及びダウンリンク・データを含むがこれらに限定されない。端末は、アクティベートされたUL BWPにおいてアップリンク信号を送信し、アップリンク信号は、アップリンク制御シグナリング、アップリンク・データ、スケジューリング・リクエスト(scheluing request,SR)、チャネル・サウンディング・リファレンス信号(sounding reference signal,SRS)、チャネル状態情報(channel state information,CSI)/チャネル品質インジケータ(channel quality indicate,CQI)フィードバック等を含むが、これらに限定されない。
間欠受信(discontinuous reception,DRX)は、コネクテッド間欠受信(connected discontinuous reception,C-DRX)と言及される場合がある。C-DRXの基本原理は、C-DRXサイクル(cycle)がRRC_CONNECTED状態における端末に設定されることである。図1は、C-DRXサイクルの概略図である。図1に示すように、C-DRXサイクルは、アクティブ時間「オン・デュレーション」及びドーマント時間「DRX用の機会」を含み得る。「オン・デュレーション」では、端末は、物理ダウンリンク制御チャネル(pysical downlink control channel,PDCCH)を監視して受信する。「DRX用の機会」では、端末は、電力消費を低減するためにPDCCHを受信しない。C-DRXサイクルの長さ、並びにアクティブ時間及びドーマント時間の長さは全て端末に関して基地局によって設定される。異なるCC又はBWPは、異なるC-DRXサイクルを有するかもしれないし、或いは同じC-DRXサイクルを有するかもしれない。
PDCCHモニタリングは、端末がダウンリンク信号を受信し、受信したダウンリンク信号中の一連のPDCCH候補(candidate)に対してブラインド検出を実行し、その端末に送信されたPDCCHが存在するかどうかを確認することを意味することが可能である。PDCCH候補のグループは、探索空間セット(search space set)を構成することが可能であり、探索空間セットによって占められる時間-周波数リソース位置は、制御リソース・セット(control resource set,CORESET)と呼ばれる。異なる検索空間セットは異なるモニタリング・サイクルを有する。探索空間セットは、更に:共通探索空間セット(common search space set)及び端末固有探索空間セット(UE-specific search space set)という2つのタイプに分類されてもよい。端末は、異なるタイプの検索空間セットにおいて、異なるフォーマット(format)においてダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)を運ぶPDCCHを監視する。監視されるべきPDCCHの特定のフォーマットは、探索空間セットが設定される場合に、端末のためにネットワーク側によって設定される。
クロス・スロット・スケジューリングは、PDCCHと対応する物理ダウンリンク・データ・チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)のクロス・スロット・スケジューリングを指す可能性がある。例えば、クロス・スロット・スケジューリングがPDCCH及び対応するPDSCHに対して実行されるかどうかは、PDCCHと対応するPDSCHとの間の時間インターバルK0(スロット(slot)が単位として使用される)を使用することによって示されてもよい。
PDCCHと対応するPDSCHの間の時間インターバルK0(スロット(slot)が単位として使用される)は、基地局によって動的に示される。具体的には、K0の値はバリュー・セットを構成し、そのセットはRRCシグナリングを使用することで基地局によって設定される。1つのスケジューリングの時間の間に、基地局は、PDCCH上で、K0のバリュー・セット内の値を指定する。K0が0に等しい場合、それは、PDCCHとPDSCHが同じスロット内にあることを示し、これは「同一スロット・スケジューリング」と言及される。K0が0より大きい場合、それは、PDCCHとPDSCHが同じスロットにないことを示し、これは「クロス・スロット・スケジューリング」と言及される。一般に、クロス・スロット・スケジューリングの間に、端末は、何らかの無用なデータをバッファリングすることを回避してエネルギを節約することができる。端末がK0についての値であって端末により指示される値の全てが0より大きいことを知っている場合、端末はクロス・スロット方式で確実にスケジューリングされる。端末のK0のバリュー・セットが0を含む場合、端末は、同一スロット方法でスケジューリングされる可能性がある。この場合、端末はエネルギを節約できない。
ショート・スリープはまた、「PDCCHスキッピング」(PDCCH skipping)とも言及され、端末が数スロット、数ミリ秒、又は数回のPDCCHモニタリング機会(PDCCH occasion)においてPDCCHをモニタリングしない挙動を指す。一般に、PDCCHスキッピングは、ネットワーク側によって動的に示される。例えば、ネットワーク・デバイスは、端末がエネルギを節約するために数スロット、数ミリ秒、又は数回のPDCCHモニタリング機会(PDCCH occasion)においてPDCCHをモニタリングしないことを指示するように、1つの指示情報を端末に送信することができる。
測定:端末と基地局の間の通信のプロセスにおいて、端末はデータを送受信するだけでなく、リファレンス信号(reference signal,RS)も送受信する。RSは、様々な測定に使用される可能性があり、端末は、RSに基づいて測定を行うことが可能である。例えば、端末は、基地局により送信されたチャネル状態情報リファレンス信号(channel state information reference signal,CSI-RS)を受信し、その信号を用いてチャネル状態測定を実行し、基地局のコンフィギュレーション/指示情報に基づいて測定結果を基地局へフィードバックし、その結果、基地局は、例えば変調及び符号化方式(modulation and coding scheme,MCS)を調整したり、或いは複数入力複数出力のプリコーディング行列(multi-input multi-out,MIMO)を決定したりするようにして、データ・スケジューリングをより良好に実行する。別の例では、端末は、基地局により送信された同期信号ブロック(synchronization signal block,SSB)及び/又はCSI-RSを受信し、次いで、現在のリンク品質を決定するために、信号を使用することによって、無線リソース測定(radio resource management,RRM)の測定、無線リンク管理(radio link management,RLM)の測定、及び/又はビーム管理(beam management,BM)の測定を実行する。
RS受信と測定は、2つの異なるステップとして考えることが可能であることに留意すべきである。具体的には、前者は信号を受信することであり、後者は信号を処理することである。代替的に、「測定」は受信を含み、また、信号処理も含むと考えることが可能である。
現在、端末の電力消費を削減するために、2つの側面から最適化を実行することが可能である。1.サービスが搬送される場合(即ち、データが伝送されることを必要とする場合)には、データ伝送効率が向上する。2.サービスが搬送されない場合(言い換えれば、データが伝送されることを必要としない場合)には、端末のエネルギ消費量は削減される。第2の点については、国際電気通信連合無線通信部門(international telecommunication union-radiocommunicationssector,ITU-R)の報告書において、端末のエネルギ消費は、スリープ状態にある端末の割合を増やすことによって、削減できることが述べられている。例えば、ネットワーク・デバイスは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)に基づいてパワー・セービング信号(power saving signal)を端末に送信することができる。パワー・セービング信号は、端末が、1つ以上の次のコネクテッド間欠受信(connected discontinuous reception,C-CRX)サイクル(cycle)において、スリープ状態又はウェークアップ状態にあることを指示するために使用されることが可能である。パワー・セービング信号を受信した後、端末は、パワー・セービング信号の指示に基づいて、スリープ状態又はウェークアップ状態にあることが可能であり、その結果、スリープ状態では、端末の一部の回路がディセーブルにされ、端末のエネルギ消費を削減することができる。
端末のワーキング・プロセスにおいて、PDCCHをモニタリングすることに加え、端末の消費電力を増加させる多くの動作が存在する。どのようにして端末の消費電力を最大限減らすかは、緊急に解決される必要のある問題である。従って、本願の実施形態は、パワー・セービング信号を使用することによって、PDCCH以外の端末のより多くの状態を監視するための通信方法を提供する。方法の詳細については、以下を参照されたい。
以下、添付の図面を参照しながら、本願のこの実施形態の実装を詳細に説明する。
本願のこの実施形態で提供される電力制御方法は、キャリア・アグリゲーションをサポートするか、又は複数のアクティブBWPの同時動作をサポートする任意の通信システムに適用することができる。通信システムは、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3rd generation partnership project,3GPP)通信システム、例えば、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution,LTE)システムであってもよい。代替的に、通信システムは、第5世代(5th generation,5G)移動通信システム、ニュー・ラジオ(new radio,NR)システム、NR-ビークル・ツー・エブリシング(vehicle-to-everything,V2X)通信システム、及び別の次世代通信システムであってもよい。代替的に、通信システムは、非3GPP通信システムであってもよい。これは限定されない。以下、本願のこの実施態様で提供される方法を説明するための例として図2を使用する。
図2は、本願の実施形態による通信システムの概略図である。図2に示すように、通信システムは、ネットワーク・デバイス及び複数の端末(例えば、端末1及び端末2)を含む可能性がある。端末は、ネットワーク・デバイスのカバレッジ・エリア内に配置することが可能であり、端末は、CA又は複数のアクティブBWPを介して、ネットワーク・デバイスと通信することが可能であり、端末は、複数の周波数リソース・ユニット(CC又はBWP)において同時に動作することが可能である。例えば、端末は、1つ以上のCC(又はBWP)において、ネットワーク・デバイスによって送信されたデータ/情報を受信したり、1つ以上のCC(又はBWP)においてネットワーク・デバイスにデータ/情報を送信したりすることが可能である。
図2のネットワーク・デバイスは、無線トランシーバ機能を有する任意のデバイスである可能性があり、無線物理制御機能、リソース・スケジューリング及び無線リソース管理、無線アクセス制御、モビリティ管理のような機能を主に実現するように構成されている。具体的には、ネットワーク・デバイスは、アクセス・ネットワーク(access network,AN)/無線アクセス・ネットワーク(radio access network,RAN)デバイスであってもよいし、複数の5G-AN/5G-RANノードを含むデバイスであってもよいし、又は、ノードB(nodeB,NB)、エボルブド・ノードB(evolution nodeB,eNB)、次世代ノードB(generation nodeB,gNB)、送信受信ポイント(transmission receive point,TRP)、送信ポイント(transmission point,TP)、路側機(road side unit,RSU)、何らかの他のアクセス・ノードの任意のノードなどであるとすることが可能である。これは限定されない。
図2の端末(terminal equipment)は、ユーザー装置(user equipment,UE)、移動局(mobile station,MS)、移動端末(mobile terminal,MT)等と言及される可能性がある。端末は、水上(例えば、蒸気船上)に配備されてもよいし、空中に(例えば、航空機、気球、及び人工衛星の上に)配備されてもよい。具体的には、図2の端末は、携帯電話(mobile phone)、タブレット・コンピュータ、又は無線トランシーバ機能を有するコンピュータであってもよい。代替的に、端末は、仮想現実(virtual reality,VR)端末、拡張現実(augmented reality,AR)端末、産業用制御における無線端末、無人運転における無線端末、遠隔医療における無線端末、スマート・グリッドにおける無線端末、スマート・シティ(smart city)における無線端末、スマート・ホーム(smart home)における無線端末、車載端末、V2V通信能力を有する車両などであってもよい。これは限定されない。
図2に示す通信システムでは、端末の消費電力を最大限に低減するため、ネットワーク・デバイスは、パワー・セービング信号(power saving signal)を端末に送信し、パワー・セービング信号を使用することにより、複数の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを指定し、例えば、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを監視するか、又はPDCCHを監視しないことを端末に指示し、PDCCHを監視する方式を端末に指示し、チャネル状態情報CSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないことを端末に指示し、端末が位置付けられるアクティブ帯域幅部分BWPを指示し、端末の受信アンテナの数を指示し、端末の受信レイヤ数を指示し、端末の最大受信レイヤ数を指示し、端末の送信アンテナ数を指示し、端末の送信レイヤ数を指示し、端末の最大送信レイヤ数を指示し、クロス・スロット・スケジューリングを実行すること、又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないことを端末に指示し、その結果、端末は、パワー・セービング信号に基づいて、端末のステータスを、ネットワーク・デバイスにより指示されたステータスに調整して、端末の電力消費を削減することが可能である。具体的に、このプロセスについては、図4に対応する実施形態の説明を参照されたい。
図2は、単なる例示的なフレームワークの図であることに留意すべきである。図2に含まれるノード数は限定されない。図2に示す機能ノードに加えて、図2に示す通信システムは、別のノード、例えば、コア・ネットワーク・デバイス、ゲートウェイ・デバイス、又はアプリケーション・サーバーを更に含んでもよい。これは限定されない。
特定の実装において、図2の端末又はネットワーク・デバイスは、図3に示す構成要素を含むことが可能である。図3は、本願の実施形態による通信装置300の概略構成図である。通信装置300は、本願の実施形態で提供される通信方法を実施するように構成される。図3に示すように、通信装置300は、少なくとも1つのプロセッサ301と、通信ライン302と、少なくとも1つの通信インターフェース303とを含む。更に、通信装置300は、メモリ304を更に含むことが可能である。プロセッサ301、メモリ304、及び通信インターフェース303は、通信ライン302を介して互いに接続されることが可能である。本願のこの実施態様において、「少なくとも1つ」は、1、2、3、又はそれ以上であり得る。これは本願のこの実施態様において限定されない。
プロセッサ301は、中央処理ユニット(central processing unit,CPU)、汎用プロセッサ、ネットワーク・プロセッサ(network processor,NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processing,DSP)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device,PLD)、又はそれらの任意の組み合わせであってもよい。プロセッサは、代替的に、処理機能を有する任意の他の装置、例えば、回路、構成要素、又はソフトウェア・モジュールであってもよい。
通信ライン302は、通信装置に含まれる構成要素の間で情報を送信するように構成されたパスを含んでもよい。
通信インターフェース303は、他のデバイス又は通信ネットワーク(例えば、イーサーネット、無線アクセス・ネットワーク(radio access network,RAN)、又は無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area networks,WLAN))と通信するように構成される。通信インターフェース303は、モジュール、回路、トランシーバ、又は通信を実施することが可能な任意の装置であってもよい。
メモリ304は、静的な情報及び命令を記憶することが可能なリード・オンリ・メモリ(read-only memory,ROM)又は他の種類の静的記憶装置、又は情報及び命令を記憶することが可能なランダム・アクセス・メモリ(random access memory,RAM)又は他の種類の動的記憶装置であってもよい。代替的に、メモリ304は、電気的に消去可能なプログラマブル・リード・オンリ・メモリ(electrically erasable programmable read-only memory,EEPROM)、コンパクト・ディスク・リード・オンリ・メモリ(compact disc read-only memory,CD-ROM)又は別のコンパクト・ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置(コンパクト光ディスク、レーザー・ディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイ・ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体又は別の磁気記憶装置、又は、他の任意の媒体であって、命令又はデータ構造の形態で予期されるプログラム・コードを搬送又は記憶するように構成されることが可能であり且つコンピュータによってアクセス可能な他の任意の媒体であるとすることが可能である。しかしながら、メモリ304はこれに限定されない。
可能な設計において、メモリ304はプロセッサ301から独立していてもよい。具体的には、メモリ304は、プロセッサ301の外部のメモリであってもよい。この場合、メモリ304は、通信ライン302を介してプロセッサ301に接続されてもよく、命令又はプログラム・コードを記憶するように構成される。プロセッサ301は、メモリ304に記憶された命令やプログラム・コードを呼び出して実行する際に、本願の以下の実施形態で提供される通信方法を実施することができる。更に別の可能な設計において、メモリ304は、代替的にプロセッサ301と一体化されてもよい。具体的には、メモリ304はプロセッサ301の内部メモリであってもよい。例えば、メモリ304はキャッシュであり、何らかのデータ、命令情報、及び/又は類似のものを一時的に記憶するように構成することができる。
可能な実装において、プロセッサ301は、1つ以上のCPU、例えば、図3のCPU 0及びCPU 1を含んでもよい。別の可能な実装において、通信装置300は、複数のプロセッサ、例えば、図3のプロセッサ301及びプロセッサ307を含んでもよい。更に別の可能な実装において、通信装置300は、出力デバイス305及び入力デバイス306を更に含んでもよい。入力デバイス306は、例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、又はジョイスティック等のデバイスであってもよく、出力装置305は、例えば、ディスプレイ・スクリーン又はスピーカ(speaker)のようなデバイスであってもよい。
通信装置300は、汎用デバイス又は専用デバイスであってもよいことに留意すべきである。例えば、通信装置300は、デスクトップ・コンピュータ、ポータブル・コンピュータ、ネットワーク・サーバー、PDA、携帯電話、タブレット・コンピュータ、無線端末、埋め込みデバイス、チップ・システム、又は図3におけるものと同様な構造を有するデバイスであってもよい。通信装置300のタイプは、本願のこの実施形態では限定されない。本願のこの実施形態において、チップ・システムは、チップを含んでもよいし、又は、チップ及び別のディスクリート構成要素を含んでもよい。
以下、図2に示す通信システムを参照して、本願の実施形態で提供される通信方法を説明する。以下の方法の実施形態における各デバイスは、図3に示される構成要素を有する可能性があり、詳細は再度説明されない。また、本願の以下の実施形態では、ネットワーク要素間でやり取りされるメッセージの名称や、メッセージ内のパラメータの名称などは、単なる一例に過ぎず、特定の実装では別の名称を有する可能性がある。これは、本願のこの実施態様において特に限定されない。例えば、以下のパワー・セービング信号は、代替的に第1信号などと名付けられてもよい。更に、本願の実施態様における「第1の」及び「第2の」のような用語は、異なるオブジェクトを区別するために使用されるが、オブジェクトの特定のシーケンスを記述するようには使用されていない。「第1の」及び「第2の」により表現される様々なオブジェクトの属性は、本願の実施態様で限定されない
図4は、本願の実施形態による通信方法のフローチャートである。図4に示すように、本方法は、以下のステップを含む可能性がある。
ステップ401:ネットワーク・デバイスがパワー・セービング信号を生成する。
ネットワーク・デバイスは、図2のネットワーク・デバイスであってもよい。
パワー・セービング信号は、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用することができる。端末は、CA方式又は複数のアクティブBWPの方式でネットワーク・デバイスと通信する任意のデバイスであってもよい。周波数リソース・ユニットは、BWP、CC、セル、又は別の粒度の周波数ドメイン・リソースであってもよい。これは限定されない。Nは 1より大きな整数である。例えば、N個の周波数リソース・ユニットは、2個以上の周波数リソース・ユニットであってもよい。パワー・セービング信号は、2つ以上の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用することができる。周波数リソース・ユニットは、代替的に、周波数ドメイン・リソース・ユニットとして説明されてもよいし、別の名前を有していてもよいことに留意すべきである。これは限定されない。
周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスの各々は、以下の情報:端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報、端末がPDCCHを監視する方式に関する情報、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられるアクティブ帯域幅部分BWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のうちの少なくとも1つを含む。周波数リソース・ユニットにおける端末の状態は本願では限定されないことに留意すべきである。情報に加えて、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスの各々は:端末がRRM測定を実行するか又はRRM測定を実行しないという情報、端末がRLM測定を実行するか又はRLM測定を実行しないという情報、端末がBM測定を実行するか又はBM測定を実行しないという情報、及び端末の電力消費に影響する別のステータスに関する情報、を更に含んでもよい。これは限定されない。
端末がPDCCHを監視する方式は、端末がPDCCHを監視する場合に監視される検索空間セット、端末により監視されるPDCCHのフォーマット、及びPDCCHを監視する場合に端末がショート・スリープを実行する方式のうちの少なくとも1つを含む可能性がある。例えば、PDCCHのフォーマットが端末によって監視されることは:全てのPDCCHを監視するか又は一部のPDCCHを監視すること(CORESETの一部分のみ、検索空間セットの一部分などを監視すること)、例えば、共通の検索空間セット内のPDCCHのみを監視するが、UE固有の検索空間セットを監視しないこと;一部のDCIフォーマットのみを監視すること、例えば、共通探索空間セット内のグループ共通PDCCH(group common PDCCH)(例えば、スロット構造インジケータ(slot format indication,SFI))のみを監視するが、スケジューリング情報を運ぶPDCCH(scheduling PDCCH)を監視しないこと;又は共通の検索空間セット内で監視されることを必要とする全てのPDCCHを監視すること、を含む可能性がある。PDCCHを監視する際に端末がショート・スリープを実行する方式は、ショート・スリープの持続時間、ショート・スリープ指示情報の監視サイクル、及び/又は類似のものを含む。これは限定されない。ショート・スリープの持続時間とは、アクティブ時間「オン持続時間」内にショート・スリープ指示情報を受信した後に、端末がスリープに入る時間の長さをいう可能性がある。ショート・スリープ指示情報の監視サイクルとは、端末がアクティブ時間「オン持続時間」内でショート・スリープ指示を監視する時間インターバルをいう可能性がある。ショート・スリープ指示情報は、PDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないかを端末に指示するために使用されることが可能である。
端末がCSI測定を行う場合、端末の電力消費は増加する。端末がCSI測定を行わない場合、端末の電力消費を減らすことができる。CSI測定に関連する説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は再び説明されない。
端末が位置付けられるアクティブBWPは、端末が位置付けられるアクティブBWPの帯域幅の値であってもよい。本願では、より広いアクティブBWP帯域幅は、端末のより多くの電力消費を示す。逆に、より狭いアクティブBWP帯域幅は、端末のより少ない電力消費を示す
端末の受信アンテナ数は、端末によってサポートされる最大受信アンテナ数であってもよく、端末の送信アンテナ数は、端末によってサポートされる最大送信アンテナ数であってもよい。本願では、端末のより多くの受信アンテナ数/端末のより多くの送信アンテナ数は、端末のより多くのエネルギ消費を示す。端末のより少ない受信アンテナ数/端末のより少ない送信アンテナ数は、端末のより少ない電力消費を示す。
端末の受信レイヤ数と端末の最大受信レイヤ数は、端末によりサポートされる受信レイヤ数を反映することが可能である。本願では、端末のより多くの受信レイヤ数/端末のより多くの最大受信レイヤ数は、端末のより多くのエネルギ消費を示す。端末のより少ない受信レイヤ数/端末のより少ない最大受信レイヤ数は、端末のより少ないエネルギ消費を示す。
端末の送信レイヤ数と端末の最大送信レイヤ数は、端末によりサポートされる送信レイヤ数を反映することが可能である。本願では、端末のより多くの送信レイヤ数/端末のより多くの最大送信レイヤ数は、端末のより多くのエネルギ消費を示す。端末のより少ない送信レイヤ数/端末のより少ない最大送信レイヤ数は、端末のより少ないエネルギ消費を示す。
端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないことは、上記のように説明され得る。PDCCHと対応するPDSCHとの間の時間インターバルK0が0である場合、PDCCHとPDSCHは同じスロットにあり、端末はクロス・スロット・スケジューリングを実行しない。逆に、K0>0である場合、PDCCHとPDSCHは同じスロットにはなく、端末はクロス・スロット・スケジューリングを実行することを示す。
例えば、本願の実施形態において、パワー・セービング信号の具体的な実装については、方式1を参照されたい。パワー・セービング信号は、ステータスに対応するステータス・インデックス値を含み、そのステータスに対応するステータス・インデックス値を使用することにより、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスが示される。代替的に、パワー・セービング信号の具体的な実装については、方式2を参照されたい。パワー・セービング信号は、ステータスに含まれる情報に対するサブ・ステータス・インデックス値の1対1対応を含み、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスは、ステータスに含まれる情報に対応するサブ・ステータス・インデックス値を使用することにより一緒に示される。
ステップ402:ネットワーク・デバイスは、パワー・セービング信号を端末に送信する。
パワー・セービング信号は、DCI、RSに含まれてもよい。
ネットワーク・デバイスは、例えば、N個の周波数リソース・ユニットのうちの1つにおいて端末にパワー・セービング信号を送信することができる。例えば、ネットワーク・デバイスは、プライマリ・セル、PScell、又はアクティブBWPにおいて、パワー・セービング信号を端末に送信することができる。
このようにして、ネットワーク・デバイスは、1つの周波数リソース・ユニットのみにおいてパワー・セービング信号を送信することにより、複数の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すことができ、そして、周波数リソース・ユニットにおける端末の状態を示すために、各周波数リソース・ユニットでパワー・セービング信号を送信することを要しない。これはシグナリング・オーバーヘッドを減らす。
ステップ403:端末は、ネットワーク・デバイスにより送信されたパワー・セービング信号を受信し、受信したパワー・セービング信号に基づいてN個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを決定する。
端末は、例えば、N個の周波数のリソース・ユニットのうちの1つにおいて、ネットワーク・デバイスにより送信された電力リファレンス信号を受信することができる。例えば、端末は、プライマリ・セル、PSell、又はアクティブBWPにおいて、ネットワーク・デバイスにより送信されたパワー・セービング信号を受信することができる。
本願では、パワー・セービング信号の具体的な実装が方式1で説明される場合、端末は、ステータスとステータス・インデックス値との対応に基づいて、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを判定することができる。或いは、パワー・セービング信号の具体的な実装が方式2で説明される場合、端末は、ステータスに含まれる情報とサブ・ステータス・インデックス値との間の対応に基づいて、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを判定することができる。
パワー・セービング信号によって示される内容は、本願の実施形態では限定されないことに留意すべきである。N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すことに加えて、パワー・セービング信号は、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスの特定の時刻又は他の情報を示すために更に使用されてもよい。これに限定されない。例えば、パワー・セービング信号は、1つ以上のC-DRXサイクルにおいてN個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されてもよい。パワー・セービング信号を受信した後、端子は、1つ以上のC-DRXサイクルにおいて、端子のステータスを、パワー・セービング信号によって示されるステータスに対応して調整することができる。
図4に示される方法に基づいて、ネットワーク・デバイスは、パワー・セービング信号を生成し、パワー・セービング信号を端末に送信し、PDCCHを監視するかどうかに関する情報以外の指示情報、例えば、端末がPDCCHを監視する具体的な方式(端末がPDCCHを監視する際に監視され探索空間セット、端末によって監視されるPDCCHのフォーマット、PDCCHを監視する際に端末がショート・スリープを実行する方式を含む)、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないかという情報、端末が位置付けられているアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行する又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないかという情報、のような情報のうちの複数個を端末に指示することが可能である。端末は、パワー・セービング信号を受信した後、ネットワーク・デバイスの指示に従って、複数の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを判定することができ、その結果、端末は端末の現在のステータスを、判定したステータスに調整する。このように、端末の挙動が複数の側面から制御されることが可能であり、その結果、サービスが運ばれていない場合には、端末は複数の周波数リソース・ユニットに対して端末の一部の機能をディセーブルにし、端末の電力消費を減らすことができる。
図4に示す方法では、パワー・セービング信号の実装は方式1又は方式2で示すことが可能である。
方式1:パワー・セービング信号はM個のステータス・インデックス値を含み、M個のステータス・インデックス値はN個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示し、Mは正の整数であり、MはN以下である。
ステータス・インデックス値は、1つ以上のバイナリ・ビットを含む可能性があり、各ステータス・インデックス値は、1つ以上の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示すことが可能である。ステータスは、上述したような1つ以上の情報を含んでもよい。具体的には、各ステータス・インデックス値は、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスに含まれる複数の情報を併せて示すことができる。ステータス・インデックス値に含まれるビット数は、ステータスに含まれる情報の個数に関係する。ステータス・インデックス値の値の範囲は、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスに含まれる複数の情報に対応する複数の可能な組み合わせを示す必要がある。例えば、ステータス・インデックス値と周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスとの間に第1の対応が存在してもよい。第1の対応は、予め定められていてもよいし、或いはネットワーク・デバイスによって設定されてもよい。例えば、ネットワーク・デバイスは、動的なシグナリング(例えば、DCI又は他のシグナリング)を使用することによって、端末のための第1の対応を設定することができる。
例えば、表1は、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスとステータス・インデックス値との間の対応を示す。周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスは、端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報と、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報との2つの情報を含んでもよい。表1に示すように、4つの可能なステータスが存在する可能性があり、各ケースに対応するステータス・インデックス値は次のとおりであってもよい:PDCCHは監視されず、CSI測定も実行されないことを、ステータス1が示す場合、ステータス・インデックス値は00である。PDCCHは監視されないが、CSI測定は実行されることを、ステータス2が示す場合、ステータス・インデックス値は01である。幾つかのPDCCHは監視され、CSI測定は実行されることを、ステータス3が示す場合、ステータス・インデックス値は10である。全てのPDCCHは監視され、CSI測定は実行されることを、ステータス4が示す場合、ステータス・インデックス値は11である。
表1
MがNに等しい場合、M個のステータス・インデックス値は、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを1対1対応で指定することができる。MがN未満である、M個のうち少なくとも1つのステータス・インデックス値は、N個のうち少なくとも2つの周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に指定することができる。
例えば、端末は、CC1~CC5の5つのCCで構成され、パワー・セービング信号は5つのステータス・インデックス値を含むことが可能である。5つのステータス・インデックス値は、5つのCCに1対1で対応することが可能であり、1つのステータス・インデックス値は、1つのCCにおける端末のステータスを示すために使用される。代替的に、パワー・セービング信号は、インデックス1、インデックス2、及びインデックス3の3つのステータス・インデックス値を含んでもよい。インデックス1はCC 1における端末のステータスを示すために使用されてもよく、インデックス2はCC 2~CC4における端末のステータスを示すために使用されてもよく、インデックス3はCC 5における端末のステータスを示すために使用されてもよい。
別の例に関し、第1の対応は、3つのステータスと3つのステータスに対応するステータス・インデックス値とを含むことが仮定される。ステータス1は、PDCCHは監視されず、ステータス・インデックス値は00であることを示す。ステータス2は、共通の探索空間セットにおけるPDCCHのみが監視され、ステータス・インデックス値は01であることを示す。ステータス3は、全てのPDCCHが監視され、ステータス・インデックス値は10であることを示す。この場合において、端末が3つのセルで設定されているならば、ネットワーク・デバイスは、3つのセルのステータスを示すために、セル1において、パワー・セービング信号を端末に送信する。例えば、パワー・セービング信号は、以下の3つのステータス・インデックス値:10,01,及び00を含む。3つのステータス・インデックス値はそれぞれセル1、セル2、セル3における端末のステータスに対応する。この場合、端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値10と第1の対応とに基づいて、端末はセル1における全てのPDCCHを監視することを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値01と第1の対応とに基づいて、端末は共通の探索空間セットにおけるPDCCHのみがセル2において監視されることを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値00と第1の対応とに基づいて、PDCCHはセル3において監視されないことを知ることができる。
別の例に関し、第1の対応は、4つのステータスと4つのステータスに対応するステータス・インデックス値とを含むことが仮定される。ステータス1は、PDCCHは監視されず、、ステータス・インデックス値は00であることを示す。ステータス2は、共通の探索空間セットにおけるグループ共通PDCCHのみが監視され、スケジューリングPDCCHは監視されず、ステータス・インデックス値は01であることを示す。ステータス3は、共通の探索空間セットで監視されることを必要とする全てのPDCCHが監視され、ステータス・インデックス値は10であることを示す。ステータス4は、全てのPDCCHが監視され、ステータス・インデックス値は11であることを示す。この場合、端末が3つのセルで設定されているならば、ネットワーク・デバイスは、3つのセルのステータスを示すために、セル1においてパワー・セービング信号を端末に送信する。例えば、パワー・セービング信号は、以下の3つのステータス・インデックス値:10,01,及び00を含む。3つのステータス・インデックス値はそれぞれセル1、セル2、及びセル3における端末のステータスに対応する。この場合、端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値11と第1の対応とに基づいて、端末はセル1における全てのPDCCHを監視することを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値01と第1の対応とに基づいて、セル2において共通の探索空間セットにおけるグループ共通PDCCHのみが監視され、スケジューリングPDCCHは監視されないことを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値10と第1の対応とに基づいて、共通の探索空間セットで監視されることを要する全てのPDCCHはセル3において監視されることを知ることができる。
別の例に関し、第1の対応は、4つのステータスと4つのステータスに対応するステータス・インデックス値とを含むことが仮定される。ステータス1は、PDCCHは監視されず、CSI測定も実行されず、ステータス・インデックス値は00であることを示す。ステータス2は、PDCCHは監視されないが、CSI測定は実行され、ステータス・インデックス値は01であることを示す。ステータス3は、幾つかのPDCCHは監視され、CSI測定は実行され、ステータス・インデックス値は10であることを示す。ステータス4は、全てのPDCCHは監視され、CSI測定は実行され、ステータス・インデックス値は11であることを示す。この場合、端末が4つのセルで設定されているならば、ネットワーク・デバイスは、4つのセルのステータスを示すために、セル1においてパワー・セービング信号を端末に送信する。例えば、パワー・セービング信号は、以下の4つのステータス・インデックス値:11,01,10,及び00を含む。4つのステータス・インデックス値はそれぞれセル1、セル2、セル3、及びセル4における端末のステータスに対応する。この場合、端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値11と第1の対応とに基づいて、端末はセル1において全てのPDCCHを監視し、CSI測定を実行することを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値01と第1の対応とに基づいて、セル2においてPDCCHは監視されないが、CSI測定は実行されることを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値10と第1の対応とに基づいて、セル3において幾つかのPDCCHが監視され、CSI測定が実行されることを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値00と第1の対応とに基づいて、セル4においてPDCCHは監視されず、CSI測定も実行されないことを知ることができる。
別の例に関し、端末は3つのセル:セル1、セル2、及びセル3で設定されている。2つのBWP、即ち、BWP 1及びBWP 2が、各セルにおける端子のために設定される。第1の対応は、6つのステータスと6つのステータスに対応するステータス・インデックス値とを含む。ステータス1は、PDCCHは監視されず、CSI測定も実行されず、端末はBWP 1にあり、ステータス・インデックス値は000であることを示す。ステータス2は、PDCCHは監視されず、CSI測定も実行されず、端末はBWP 2にあり、ステータス・インデックス値は001であることを示す。ステータス3は、PDCCHは監視されないが、CSI測定は実行され、端末はBWP 1にあり、ステータス・インデックス値は010であることを示す。ステータス4は、PDCCHは監視されないが、CSI測定は実行され、端末はBWP 2にあり、ステータス・インデックス値は011であることを示す。ステータス5は、PDCCHは監視され、CSI測定は実行され、端末はBWP 1にあり、ステータス・インデックス値は100であることを示す。ステータス6は、PDCCHは監視され、CSI測定は実行され、端末はBWP 2にあり、ステータス・インデックス値は101であることを示す。この場合、ネットワーク・デバイスは、3つのセルのステータスを示すために、セル1においてパワー・セービング信号を端末に送信する。例えば、パワー・セービング信号は、以下の3つのステータス・インデックス値:101、011、及び000を含む。3つのステータス・インデックス値はそれぞれセル1、セル2、及びセル3における端末のステータスに対応する。この場合、端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値101と第1の対応とに基づいて、端末はセル1においてPDCCHを監視し、CSI測定を実行し、端末はBWP2にあることを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値011と第1の対応とに基づいて、端末はセル2においてPDCCHは監視されないが、CSI測定は実行され、端末はBWP2にあることを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値000と第1の対応とに基づいて、端末はセル3においてPDCCHは監視されず、CSI測定も実行されず、端末はBWP1にあることを知ることができる。
別の例に関し、端末は3つのセル:セル1、セル2、及びセル3で設定されている。2つのBWP、即ち、BWP 1及びBWP 2が、各セルにおける端子のために設定される。第1の対応は、8つのステータスと8つのステータスに対応するステータス・インデックス値とを含む。ステータス1は、PDCCHは監視されず、CSI測定も実行されず、端末はBWP 1にあり、端末の最大レイヤ数は2であり、ステータス・インデックス値は000であることを示す。ステータス2は、PDCCHは監視されず、CSI測定も実行されず、端末はBWP21にあり、端末の最大レイヤ数は2であり、ステータス・インデックス値は001であることを示す。ステータス3は、PDCCHは監視されないが、CSI測定は実行され、端末はBWP 1にあり、端末の最大レイヤ数は2であり、ステータス・インデックス値は010であることを示す。ステータス4は、PDCCHは監視されないが、CSI測定は実行され、端末はBWP2にあり、端末の最大レイヤ数は2であり、ステータス・インデックス値は011であることを示す。ステータス5は、PDCCHは監視されるが、CSI測定は実行され、端末はBWP 1にあり、端末の最大レイヤ数は2であり、ステータス・インデックス値は100であることを示す。ステータス6 は、PDCCHは監視され、CSI測定は実行され、端末はBWP2にあり、端末の最大レイヤ数は2であり、ステータス・インデックス値は101であることを示す。ステータス7は、PDCCHは監視され、CSI測定は実行され、端末はBWP 1にあり、端末の最大レイヤ数は4であり、ステータス・インデックス値は110であることを示す。ステータス8は、PDCCHは監視され、CSI測定は実行され、端末はBWP2にあり、端末の最大レイヤ数は4であり、ステータス・インデックス値は111であることを示す。この場合、ネットワーク・デバイスは、3つのセルのステータスを示すために、セル1においてパワー・セービング信号を端末に送信することができる。例えば、パワー・セービング信号は、以下の3つのステータス・インデックス値:101、011、及び000を含む。3つのステータス・インデックス値はそれぞれセル1、セル2、及びセル3における端末のステータスに対応する。この場合、端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値101と第1の対応とに基づいて、端末はセル1においてPDCCHを監視し、CSI測定を実行し、端末はBWP2にあり、端末の最大レイヤ数は4であることを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値101と第1の対応とに基づいて、セル2においてPDCCHが監視され、CSI測定が実行され、端末はBWP2にあり、端末の最大レイヤ数は2であることを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値100と第1の対応とに基づいて、セル3においてPDCCHが監視され、CSI測定が実行され、端末はBWP1にあり、端末の最大レイヤ数は2であることを知ることができる。
方式2:パワー・セービング信号はK個のサブ・ステータス・インデックス値グループを含み、K個のサブ・ステータス・インデックス値グループは、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを相応に示し、Kは正の整数であり、KはN以下である。
各サブ・ステータス・インデックス値グループは、少なくとも1つのサブ・ステータス・インデックス値を含み、サブ・ステータス・インデックス値は、バイナリ・ビット“0”又は“1”又はインジケータであってもよい。これは限定されない。1つのサブ・ステータス・インデックス値は、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスに含まれる1つの情報を示すことができる。サブ・ステータス・インデックス値グループに含まれるサブ・ステータス・インデックス値の数は、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスに含まれる情報の数と同じである。具体的には、方式2において、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスは、それぞれの情報を「別々に符号化する」形式で示されることが可能である。例えば、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスであってパワー・セービング信号によって示されるステータスが、4つの情報を含む場合に、パワー・セービング信号は、サブ・ステータス・インデックス値グループを含むことが可能である。サブ・ステータス・インデックス値グループは、4つの情報を相応に示す4つのバイナリ・ビットを含んでもよい。サブ・ステータス・インデックス値グループにおけるサブ・ステータス・インデックス値のシーケンスは、本願では限定されないことに留意すべきである。
例えば、サブ・ステータス・インデックス値グループに含まれるサブ・ステータス・インデックス値と、周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスに含まれる情報との間に、第2の対応が存在し、第2の対応は予め定められてもよいし、或いはネットワーク・デバイスによって設定されてもよい。例えば、ネットワーク・デバイスは、動的なシグナリング(例えば、DCI又は他のシグナリング)を使用することによって、端末のための第2の対応を設定することができる。例えば、表2は、ステータス・インデックス値と周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスとの間の対応を示す。周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスは、2つの情報:端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報と、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報とを含んでもよい。表2に示すように、「PDCCHは監視されない」に対応するサブ・ステータス・インデックス値は0である。「PDCCHは監視される」に対応するサブ・ステータス・インデックス値は1である。「CSI測定は実行される」に対応するサブ・ステータス・インデックス値は0である。「CSI測定は実行されない」に対応するサブ・ステータス・インデックス値は1である。
表2
KがNに等しい場合、K個のステータス・サブ・インデックス値グループは、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを1対1対応で示すことができる。KがN未満である場合、K個のうちの少なくとも1つのサブ・ステータス・インデックス値グループ、N個のうちの少なくとも2つの周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示す。言い換えれば、1つのサブ・ステータス・インデックス値グループが、2つ以上の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されてもよい。
例えば、第2の対応は、以下の3つの情報:PDCCHが監視されるか又は監視されないかという情報、端末が位置付けられているアクティブBWPに関する情報、及び端末の最大レイヤ数に関する情報を含む。更に、情報の一部に対応するサブ・ステータス・インデックス値は、以下のようであってもよい:サブ・ステータス・インデックス値は、PDCCHが監視される場合には1であってもよく、PDCCHが監視されない場合には0であってもよい。サブ・ステータス・インデックス値は、BWPがBWP1である場合には0であってもよく、BWPがBWP1である場合には0であってもよい。サブ・ステータス・インデックス値は、端末の最大レイヤ数が2である場合には0であってもよく、端末の最大レイヤ数が4である場合には1であってもよい。3つの情報に対応するサブ・ステータス・インデックス値のシーケンスは、PDCCHが監視されるか又は監視されないという情報、端末が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、及び端末の最大レイヤ数に関する情報である。この場合、端末がセル1からセル3という3つのセルで設定されている場合、ネットワーク・デバイスは、3つのセルのステータスを示すために、セル1においてパワー・セービング信号を端末に送信することができる。例えば、パワー・セービング信号は、以下の3つのステータス・インデックス値グループ:110,101,及び100を含む。各ステータス・インデックス値グループは、セル1、セル2、及びセル3において端末のステータスにそれぞれ対応する3つのサブ・ステータス・インデックス値を含む。この場合、端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値グループ110と第2の対応とに基づいて、端末はセル1においてPDCCHを監視し、BWP 2上にあり、及び端末の最大レイヤ数が2であることを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値グループ101と第2の対応とに基づいて、セル2においてPDCCHが監視され、端末はBWP1上にあり、及び端末の最大レイヤ数が4であることを知ることができる。端末は、パワー・セービング信号に含まれるステータス・インデックス値グループ100と第2の対応とに基づいて、セル3においてPDCCHが監視され、端末はBWP1上にあり、及び端末の最大レイヤ数が2であることを知ることができる。
方式2において、ネットワーク・デバイスは、周波数リソース・ユニットにおける端末の他のステータスを更に示すことが可能であり、例えば、端末が周波数ドメイン・リソース・ユニットに関してクロス・スロット・スケジューリングを実行するかどうかを示すことが可能であることに留意すべきである。端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するかどうかを示すために方式2が使用される場合、以下の2つの実装が使用されてもよい:1.ネットワーク・デバイスは、2つのK0値のセットを端末のために設定し、1つのセット内の全ての値は0より大きい。ネットワーク・デバイスがセットを使用するために端末に指示する場合、クロス・スロット・スケジューリングを実行することが可能である。例えば、ネットワーク・デバイスは、端末のために唯1つのK0値セットを設定するが、現在のスケジューリング中に「最小のK0値」を端末に指定する。「最小K0値」が0より大きい場合、クロス・スロット・スケジューリングが実行されてもよい。K0値セットがセット1である場合、サブ・ステータス・インデックス値は0である。K0値セットがセット2である場合、サブ・ステータス・インデックス値は1である。2.代替的に、K0値セットの各値は、1つのサブ・ステータス・インデックス値を有する。例えば、K0={0, 1, 3, 5}であり、対応するサブ・ステータス・インデックス値はそれぞれ0,1,2,3である。ネットワーク・デバイスが、最小K0値のサブ・ステータス・インデックス値が2であることを端末に示す場合、端末は、端末がスケジューリングされる場合に最小K0値は3であることを知っており、その結果、クロス・スロット・スケジューリングが実行することが可能である。
別の例に関し、ネットワーク・デバイスは、代替的に、方式2で設計されているパワー・セービング信号を使用して、周波数ドメイン・リソース・ユニットにおいて端末がショート・スリープを実行する方法を指定することができる。例えば、パワー・セービング信号は、端末のショート・スリープ方式を指定するために使用されるサブ・ステータス・インデックス値(例えば、バイナリ・ビット)を含んでもよい。1つのバイナリ・ビットは、ショート・スリープの時間の長さを示すために使用され、0はショート・スリープ時間が2タイム・スロットであることを示し、1はショート・スリープ時間が4タイム・スロットであることを示す。このように、パワー・セービング信号に含まれるサブ・ステータス・インデックス値が0である場合には、パワー・セービング信号を受信した後に、端末は、端末のショート・スリープ方式に対応するサブ・ステータス・インデックス値に基づいて、ショート・スリープ時間は2スロットであると判断することができる。パワー・セービング信号に含まれるサブ・ステータス・インデックス値が1である場合には、パワー・セービング信号を受信した後に、端末は、端末のショート・スリープ方式に対応するサブ・ステータス・インデックス値に基づいて、ショート・スリープ時間は4スロットであると判断することができる。代替的に、ショート・スリープ指示の監視周期を示すために1つのバイナリ・ビットが使用され、ここで、0はショート・スリープ指示情報の監視周期が3スロットであることを示し、1はショート・スリープ指示情報の監視周期が5スロットであることを示す。このように、パワー・セービング信号に含まれるサブ・ステータス・インデックス値が0である場合には、パワー・セービング信号を受信した後、端末は、端末のショート・スリープ方式に対応するサブ・ステータス・インデックス値に基づいて、3スロットを1周期として使用することにより、ショート・スリープ指示情報を監視するように決定することができる。パワー・セービング信号に含まれるサブ・ステータス・インデックス値が1である場合には、パワー・セービング信号を受信した後、端末は、端末のショート・スリープ方式に対応するサブ・ステータス・インデックス値に基づいて、5スロットを1周期として使用することにより、ショート・スリープ指示情報を監視するように決定することができる。
説明に加えて、複数の情報(例えば、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないかという情報、端末が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報)が、方式2において1つずつ端末に指示されてもよいことに、留意すべきである。代替的に、方式1で複数の情報が併せて端末に指示される。例えば、端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するかどうか又は端末のショート・スリープ方式を併せて示すために使用されるステータス・インデックス値が決定されてもよい。ステータス・インデックス値は、パワー・セービング信号に含まれ、端末に送信され、その結果、端末は、ステータス・インデックス値に基づいて、端末が周波数リソース・ユニットにおいてクロス・スロット・スケジューリングを実行するか否かを決定し、端末のショート・スリープ方式を決定する。
パワー・セービング信号を使用することにより、ネットワーク・デバイスが、複数の周波数リソース・ユニットのステータスを端末に示す上記の方法に関し、ネットワーク・デバイスは、端末の電力消費に影響を及ぼす他のステータスを端末に更に示し得ることを理解することができる。詳細は説明されない。
上記は、ノード間の相互作用の観点から、本願の実施態様で提供される解決策を主に説明している。前述の機能を実現するために、端末及びネットワーク・デバイスのようなノードは、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェア・モジュールを含むことを理解することが可能である。当業者は、本明細書で開示された実施形態で説明される実施例との組み合わせにおいて、アルゴリズム・ステップが、ハードウェア又はハードウェアとコンピュータ・ソフトウェアの組み合わせによって実施されてもよいことに容易に気付くはずである。機能がハードウェア又はコンピュータ・ソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるか否かは、特定のアプリケーション、及び技術的ソリューションの設計制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションの各々について、説明済みの機能を実現するために様々な方法を使用することが可能であるが、その実装が本願の範囲を超えるようには考えられるべきではない。
本願の実施形態において、機能モジュールへの分割は、前述の方法例に基づいて、第1デバイス及び第2デバイスに対して実行されることが可能である。例えば、各機能モジュールは、対応する機能に基づく分割によって得られてもよいし、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実現されてもよいし、ソフトウェア機能モジュールの形態で実現されてもよい。本願の実施態様において、モジュールへの分割は一例であり、単なる論理な機能分割であるに過ぎないことに留意すべきである。実際の実装では、別の分割方式が使用されてもよい。
図5は通信装置50の構造図である。通信装置50は、端末、端末内のチップ、又はシステム・オン・チップであってもよい。通信装置50は、上記の実施形態における端末の機能を実行するように構成されてもよい。可能な実装において、図5に示す通信装置50は、受信ユニット501及び決定ユニット502を含む。
受信ユニット501は、ネットワーク・デバイスにより送信されるパワー・セービング信号であって、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されるパワー・セービング信号を、受信するように構成されている。例えば、受信ユニット501は、ステップ403を実行する際に端末をサポートするように構成されてもよい。
決定ユニット502は、受信したパワー・セービング信号に基づいて、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを決定するように構成され、Nは1より大きな整数である。N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスの各々は、以下の情報:端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報、端末がPDCCHを監視する方式に関する情報、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられているアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のうちの少なくとも1つを含むことが可能である。例えば、決定ユニット502は、ステップ403を実行する際に端末をサポートするように構成されてもよい。
前述の方法の実施形態におけるステップの関連する全ての内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用され得ることに留意すべきである。詳細はここでは再び説明しない。本願のこの実施形態で提供される通信装置50は、上記の通信方法において端末の機能を実行するように構成され、従って上記の通信方法と同様の効果を達成することができる。
更に別の可能な実装において、図5に示す通信装置50は、処理モジュール及び通信モジュールを含んでもよい。処理モジュールは、通信装置50の動作を制御及び管理するように構成される。例えば、処理モジュールは、決定ユニット502の機能を統合することが可能であり、ステップ403を実行し、本明細書で説明済みの技術の別のプロセスを実行する際に、通信装置50をサポートするように構成される。通信モジュールは、受信ユニット501の機能を統合するように構成されることが可能であり、ステップ403、及び通信装置50と他のネットワーク・エンティティとの間の通信、例えば、通信装置50と機能モジュール又は図2に示すネットワーク・エンティティとの間の通信を実行する際に通信装置50をサポートするように構成されることが可能である。更に、通信装置50は、通信装置50のプログラム・コード及びデータを記憶するように構成された記憶モジュールを更に含んでもよい。
処理モジュールは、プロセッサ又はコントローラであるとすることが可能である。プロセッサは、本願で開示される内容に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装又は実行することができる。代替的に、プロセッサは、計算機能を実施するプロセッサの組み合わせ、例えば1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、又はDSPとマイクロプロセッサの組み合わせであってもよい。通信モジュールは、トランシーバ回路、通信インターフェース等であってもよい。記憶モジュールはメモリであってもよい。処理モジュールがプロセッサであり、通信モジュールが通信インターフェースであり、記憶モジュールがメモリである場合に、図5に示す通信装置50は、図3に示す通信装置であってもよい。
図6は通信装置60の構造図である。通信装置60は、ネットワーク・デバイス、ネットワーク・デバイス内のチップ、又はシステム・オン・チップであってもよい。通信装置60は、上記の実施形態におけるネットワーク・デバイスの機能を実行するように構成されてもよい。可能な実装において、図6に示す通信装置60は、生成ユニット601及び送信ユニット602を含む。
生成ユニット601は、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されるパワー・セービング信号を生成するように構成され、Nは1より大きな整数である。例えば、生成ユニット601は、ステップ401を実行する際に通信装置60をサポートするように構成されてもよい。
送信ユニット602は、パワー・セービング信号を端末に送信するように構成される。周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスの各々は、以下の情報:端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報、端末がPDCCHを監視する方式に関する情報、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のうちの少なくとも1つを含むことが可能である。例えば、送信ユニット602は、ステップ402を実行する際に通信装置60をサポートするように構成されてもよい。
更に別の可能な実施形態では、図6に示す通信装置60は、処理モジュール及び通信モジュールを含む。処理モジュールは、通信装置60の動作を制御及び管理するように構成される。例えば、処理モジュールは、生成ユニット601の機能を統合することが可能であり、ステップ401及び本明細書で説明済みの別のプロセスを実行する際に通信装置60をサポートするように構成することができる。通信モジュールは、送信ユニット602の機能を統合することが可能であり、ステップ402を実行し、及び他のネットワーク・エンティティと通信する際に、例えば、図2に示す機能モジュール又はネットワーク・エンティティと通信する際に、通信装置60をサポートするように構成することが可能である。通信装置60は、通信装置60のプログラム・コード及びデータを記憶するように構成された記憶モジュールを更に含むことができる。
処理モジュールは、プロセッサ又はコントローラであるとすることが可能である。プロセッサは、本願で開示される内容に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装又は実行することができる。代替的に、プロセッサは、計算機能を実施するプロセッサの組み合わせ、例えば1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、又はDSPとマイクロプロセッサの組み合わせであってもよい。通信モジュールは、トランシーバ回路、通信インターフェース等であってもよい。記憶モジュールはメモリであってもよい。処理モジュールがプロセッサであり、通信モジュールが通信インターフェースであり、記憶モジュールがメモリである場合に、本願の実施形態における通信装置60は、図3に示す通信装置であってもよい。
図7は、本願の実施形態による通信システムの構造図である。図7に示すように、通信システムは、端末70及びネットワーク・デバイス71を含んでもよい。
ネットワーク・デバイス71の機能は、図6に示す通信装置60の機能と同様である。ネットワーク・デバイス71は、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスを示すために使用されるパワー・セービング信号を生成し、生成されたパワー・セービング信号を端末に送信するように構成することが可能であり、Nは1より大きな整数である。
端末70の機能は、図5に示す通信装置50の機能と同様である。端末70は、ネットワーク・デバイス71によって送信されたパワー・セービング信号を受信し、受信したパワー・セービング信号に基づいて、N個の周波数リソース・ユニットにおける端末の状態を決定するように構成されてもよい。
周波数リソース・ユニットにおける端末のステータスの各々は、以下の情報:端末がPDCCHを監視するか又はPDCCHを監視しないという情報、端末がPDCCHを監視する方式に関する情報、端末がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、端末の受信アンテナ数に関する情報、端末の受信レイヤ数に関する情報、端末の最大受信レイヤ数に関する情報、端末の送信アンテナ数に関する情報、端末の送信レイヤ数に関する情報、端末の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のうちの少なくとも1つを含むことが可能である。
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、図4に示される実施形態における対応する機能エンティティの機能説明において引用され得ることに留意すべきである。詳細は、ここでは再び説明しない。
図7に示される通信システムに基づいて、端末は、PDCCHを監視するか否かに関する情報以外の指示情報、例えば、端末がPDCCHを監視する具体的な方式のような情報(端末がPDCCHを監視する場合に監視される探索空間セット、端末により監視されるPDCCHのフォーマット、PDCCHを監視する場合に端末はショート・スリープを実行する方式を含む)、端末70がCSI測定を実行するか又はCSI測定を実行しないという情報、端末70が位置付けられるアクティブBWPに関する情報、端末70の受信アンテナ数に関する情報、端末70の受信レイヤ数に関する情報、端末70の最大受信レイヤ数に関する情報、端末70の送信アンテナ数に関する情報、端末70の送信レイヤ数に関する情報、端末70の最大送信レイヤ数に関する情報、及び端末70がクロス・スロット・スケジューリングを実行するか又はクロス・スロット・スケジューリングを実行しないという情報のような複数の情報を、ネットワーク・デバイス71から受信する可能性がある。複数の周波数リソース・ユニットにおける端末70のステータスは、ネットワーク・デバイス71の指示に基づいて決定され、その結果、端末70は端末の現在のステータスを決定されたステータスに調整する。このように、端末70の挙動は複数の側面から制御されることが可能であり、そのため、サービスが運ばれていない場合に、端末70は、複数の周波数リソース・ユニットに対して端末70の一部の機能をディセーブルにし、端末70の電力消費を減らすことができる。
実装に関する上記の説明は、簡便かつ簡潔な説明のためにのみ、機能モジュールへの分割は説明のための例として使用されていることを、当業者が明確に理解することを可能にする。実際のアプリケーションでは、上記の機能は、条件に基づいて、異なる機能モジュールに割り当てられて実装されてもよい。具体的には、装置の内部構造は、上述の機能の全部又は一部を実現するために、異なる機能モジュールに分割される。
本願で提供される幾つかの実施形態において、開示される装置及び方法は、別の方法で実施されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上述の装置の実施形態は、単なる一例に過ぎない。例えば、モジュール又はユニットへの分割は、単なる論理的な関数分割であるに過ぎず、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素は、他の装置に組み合わせられ又は統合されてもよいし、或いは、幾つかの特徴は無視され又は実行されなくてもよい。更に、表示又は説明される相互カップリング、直接カップリング、又は通信接続は、何らかのインターフェースを介して実現されてもよい。装置又はユニット間の間接的なカップリング又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形態で実施されてもよい。
別個のパーツとして説明されているユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、ユニットとして示されているパーツは、1つ以上の物理的ユニットであってもよいし、一カ所に配置されていてもよいし、或いは異なる場所に分散されていてもよい。ユニットの一部又は全部が、実施形態のソリューションの目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
また、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、各ユニットが物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実施されてもよいし、又はソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてもよい。
統合されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合に、統合されたユニットは、読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本願の実施形態における技術的ソリューションは本質的に、又は先行技術に寄与する部分は、又は技術的ソリューションの全部若しくは一部は、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、デバイス(シングル・チップ・マイクロコンピュータ、チップ等であってもよい)又はプロセッサ(processor)に、本願の実施形態で説明される方法のステップの全部又は一部を実行するように指示する幾つかの命令を含む。記憶媒体は、プログラム・コードを記憶することが可能な任意の媒体、例えば、USBフラッシュ・ドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクを含むことが可能である。
以上の説明は、本願の単なる具体的な実装に過ぎず、本願の保護範囲を限定するものではない。本願で開示される技術的範囲内の如何なる変更又は置換も、本願の保護範囲内に該当するものとする。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。