JP7188605B2 - 異常検知装置及び表示装置 - Google Patents
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Description
本開示は、石炭焚ボイラの異常検知装置及び表示装置に関する。本願は、2019年9月3日に日本に出願された日本国特願2019-160378号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
過熱器や再熱器等に灰が付着することで排気ガスの流路(以下、「排気ガス流路」という。)が狭隘化し、排気ガスの流路が閉塞してしまう場合がある。この場合には、排ガス流路内の排気ガスの流れが阻害されてしまう。
特許文献1には、スートブロワを用いて過熱器や再熱器に付着した灰を除去する方法が開示されている。
ただし、スートブロアによる灰の除去が不完全である場合や、徐々に灰が堆積してスートブロアからの気体噴射では除去できない程度に強固に堆積してしまうことがあり、排気ガス流路の狭隘化や閉塞という異常事象は起こり得る。そのため、排気ガス流路の狭隘化や閉塞という異常事象を早期に発見することが望まれている。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、排気ガス流路の狭隘化や閉塞という異常事象を早期に発見可能な異常検知装置及び表示装置を提供することである。
(1)本開示の第1の態様の異常検査装置は、火力発電所に設けられた石炭焚ボイラの熱交換器に灰が付着することによる前記石炭焚ボイラの異常を検知する異常検知装置であって、前記石炭焚ボイラで生成された蒸気により前記火力発電所で発電される発電量および前記発電量と比例関係にある第1の物理量のいずれか1つである第1のパラメータと、前記石炭焚ボイラから排出される排ガスの圧力および前記圧力と比例関係にある第2の物理量のいずれか1つである第2のパラメータと、の相関を示す指標を求める相関算出部と、前記相関算出部により求められた前記指標が所定の範囲から外れた場合に前記異常を検知する異常判定部と、を備える。
(2)本開示の第2の態様は、上記第1の態様の異常検知装置であって、前記第1の物理量は、前記排ガスを誘引して前記石炭焚ボイラの内部の圧力を一定に保つ誘引通風ファンに流れる電流値である。
(3)本開示の第3の態様は、上記第1の態様又は上記第2の態様の異常検知装置であって、前記排ガスを誘引して前記石炭焚ボイラの内部の圧力を一定に保つ誘引通風ファンによって誘引される前記排ガスの流量を調整するベーンの開度値である。
(4)本開示の第4の態様は、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれかの異常検知装置であって、前記相関算出部は、前記発電量と前記圧力との相関を示す第1の指標と、前記第1の物理量と前記圧力との相関を示す第2の指標と、前記発電量と前記第2の物理量との相関を示す第3の指標と、のうち、1つ以上の指標を求め、前記異常判定部は、前記相関算出部により求められた前記1つ以上の前記指標が、それぞれ、前記所定の範囲から外れた場合に、前記異常を検知する。
(5)本開示の第5の態様の表示装置は、火力発電所に設けられた石炭焚ボイラの熱交換器に灰が付着することによる前記石炭焚ボイラの異常を表示する表示装置であって、表示部と、前記石炭焚ボイラで生成された蒸気により前記火力発電所で発電される発電量および前記発電量と比例関係にある第1の物理量のいずれか1つである第1のパラメータと、前記石炭焚ボイラから排出される排ガスの圧力および前記圧力と比例関係にある第2の物理量のいずれか1つである第2のパラメータと、の相関を示す指標を表示する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、所定の範囲内に存在する前記指標を第1の態様で表示し、前記所定範囲外に存在する前記指標を前記第1の態様とは異なる第2の態様で表示する。
以上説明したように、本開示によれば、排気ガス流路の狭隘化や閉塞という異常事象を早期に発見することができる。
(一実施形態)
以下、本実施形態に係る異常検知装置、異常検知方法及び表示装置を、図面を用いて説明する。
以下、本実施形態に係る異常検知装置、異常検知方法及び表示装置を、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る異常検知装置2を備えた火力発電所1の保守管理システムAの概略構成の一例を示す図である。
保守管理システムAは、火力発電所1、異常検知装置2及び通信装置3を備える。
火力発電所1は、異常検知装置2と通信ネットワークNで接続されている。火力発電所1は、火力発電所1に設けられた発電設備4の運転データを、通信ネットワークNを介して異常検知装置2に一定周期ごとに送信する。
異常検知装置2は、火力発電所1及び通信装置3のそれぞれと通信ネットワークNで接続されている。
異常検知装置2は、通信ネットワークNを介して火力発電所1から発電設備4の運転データを収集し、その収集した運転データから発電設備4の異常を早期に検知する情報処理装置である。例えば、異常検知装置2は、発電設備4の保守を支援するサーバであって、クラウドコンピューティングを用いて構成されてもよい。なお、前記異常は、異常のみならず、異常の予兆も含む。
異常検知装置2は、発電設備4の異常を検知した場合には、その検知結果を、通信ネットワークNを介して通信装置3に出力する。
異常検知装置2は、通信ネットワークNを介して火力発電所1から発電設備4の運転データを収集し、その収集した運転データから発電設備4の異常を早期に検知する情報処理装置である。例えば、異常検知装置2は、発電設備4の保守を支援するサーバであって、クラウドコンピューティングを用いて構成されてもよい。なお、前記異常は、異常のみならず、異常の予兆も含む。
異常検知装置2は、発電設備4の異常を検知した場合には、その検知結果を、通信ネットワークNを介して通信装置3に出力する。
通信装置3は、異常検知装置2と通信ネットワークNを介して情報を送受する。通信装置3は、異常検知装置2から取得した情報を自装置の表示部50に表示可能である。例えば、通信装置3は、異常検知装置2から取得した異常の検知結果を、通信ネットワークNを介して取得し、その取得した検知結果を表示部50に表示する。
例えば、通信装置3は、火力発電所1の保守や管理を行っている事業者や作業者が保有する通信装置である。例えば、通信装置3は、スマートフォンやタブレット端末等の携帯情報端末であってもよい。また、通信装置3は、火力発電所1の内部、例えば中央管理室5に設けられてもよいし、火力発電所1の外部に設けられてもよい。
なお、通信装置3は、本開示の「表示装置」の一例である。
なお、通信装置3は、本開示の「表示装置」の一例である。
通信ネットワークNは、無線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。通信ネットワークNは、携帯電話回線網などの移動体通信網、無線パケット通信網、インターネット及び専用回線又はそれらの組み合わせであってもよい。
次に、本実施形態に係る火力発電所1の概略構成について、図1を用いて説明する。
本実施形態に係る火力発電所1は、発電設備4及び中央管理室5を備える。
本実施形態に係る火力発電所1は、発電設備4及び中央管理室5を備える。
発電設備4は、石炭焚ボイラ7での燃料の燃焼により、石炭焚ボイラ7の内部に設置された伝熱管などを流れる流体を加熱して生成した蒸気を第1の蒸気タービン8及び第2の蒸気タービン9に供給して回転駆動する。そして、発電設備4は、第1の蒸気タービン8及び第2の蒸気タービン9の回転駆動によって発電機10を駆動させて発電電力を得る。
中央管理室5は、発電設備4の監視や発電設備4を構成する装置の運転の制御等の発電設備4の管理を行う。この中央管理室5には、例えば、発電設備4を構成する複数の装置等のデータ(運転データ)の計測や計測結果に基づく計算を行う中央制御盤を備えており、中央制御盤で算出されたデータをもとに、複数のオペレータがオペレーションコンピュータを用いて発電における設備の制御や監視を行っている。
以下に、本実施形態に係る発電設備4の概略構成を、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る発電設備4の概略構成を説明する図である。
図2に示すように、発電設備4は、微粉炭供給装置6、石炭焚ボイラ7、第1の蒸気タービン8、第2の蒸気タービン9、発電機10、電力センサ11、排ガス処理設備12、及び煙突13を備える。
微粉炭供給装置6は、微粉炭を製造し、当該微粉炭を石炭焚ボイラ7に燃料として供給する。例えば、微粉炭供給装置6は、石炭をミルで磨り潰すことにより所定粒径の微粉炭を製造し、当該微粉炭を石炭焚ボイラ7に順次連続的に供給する。
石炭焚ボイラ7は、火炉20、燃焼装置21、過熱器22、再熱器23及び節炭器24を備える。
火炉20は、垂直かつ筒状に設けられた炉壁によって構成され、燃料を燃焼させて燃焼熱を発生させる炉体である。火炉20では、燃焼装置21によって燃料が燃焼されることで高温の燃焼ガス(排ガス)が発生する。
燃焼装置21は、火炉20に設置され、外気(燃焼用空気)及び燃料を取り込んで当該燃料を燃焼させることで排ガスを生成する。燃焼装置21は、例えばバーナである。
過熱器22は、複数の伝熱管から構成されており、排ガスが有する燃焼熱を上記伝熱管内の水と熱交換させることにより水蒸気を発生させる熱交換器である。過熱器22は、火炉20内に設けられている。過熱器22は、排ガスの熱で生成した蒸気(以下、「第1の蒸気」という。)を第1の蒸気タービン8の駆動に必要な温度まで過熱する。過熱器22は、第1の蒸気を第1の蒸気タービン8に供給する。
例えば、過熱器22は、直列に設けられた一次過熱器、二次過熱器、及び最終過熱器を備える。そして、一次過熱器、二次過熱器、及び最終過熱器の順に蒸気が過熱され、当該蒸気が前記最終過熱器から第1の蒸気として第1の蒸気タービン8に供給される。なお、一次過熱器、二次過熱器、及び最終過熱器が配置される位置は、火炉20内であって、排ガスが流通する経路である排気ガス流路100内であれば、特に限定されない。なお、過熱器22の段数については特に限定されない。
例えば、過熱器22は、直列に設けられた一次過熱器、二次過熱器、及び最終過熱器を備える。そして、一次過熱器、二次過熱器、及び最終過熱器の順に蒸気が過熱され、当該蒸気が前記最終過熱器から第1の蒸気として第1の蒸気タービン8に供給される。なお、一次過熱器、二次過熱器、及び最終過熱器が配置される位置は、火炉20内であって、排ガスが流通する経路である排気ガス流路100内であれば、特に限定されない。なお、過熱器22の段数については特に限定されない。
再熱器23は、複数の伝熱管から構成されており、排ガスが有する燃焼熱を当該伝熱管内の第1の蒸気と熱交換させることにより第1の蒸気を過熱する熱交換器である。再熱器23は、第1の蒸気タービン8から供給された第1の蒸気を、排ガスが有する燃焼熱により第2の蒸気タービン9の駆動に必要な温度まで再熱する。再熱器23は、再熱した第1の蒸気(以下、「第2の蒸気」という。)を第2の蒸気タービン9に供給する。
例えば、再熱器23は、直列に設けられた一次再熱器、二次再熱器、及び最終再熱器を備える。そして、一次再熱器、二次再熱器、及び最終再熱器の順に第1の蒸気が過熱され、当該第1の蒸気が前記最終再熱器から第2の蒸気として第2の蒸気タービン9に供給される。なお、一次再熱器、二次再熱器、及び最終再熱器が配置される位置は、火炉20内であって、排気ガス流路100内であれば、特に限定されない。なお、再熱器23の段数については特に限定されない。
例えば、再熱器23は、直列に設けられた一次再熱器、二次再熱器、及び最終再熱器を備える。そして、一次再熱器、二次再熱器、及び最終再熱器の順に第1の蒸気が過熱され、当該第1の蒸気が前記最終再熱器から第2の蒸気として第2の蒸気タービン9に供給される。なお、一次再熱器、二次再熱器、及び最終再熱器が配置される位置は、火炉20内であって、排気ガス流路100内であれば、特に限定されない。なお、再熱器23の段数については特に限定されない。
節炭器24は、複数の伝熱管から構成されており、排ガスが有する燃焼熱を当該伝熱管内の水と熱交換させる熱交換器である。節炭器24は、復水器(不図示)から供給される水(復水)を、排ガスが有する燃焼熱で加熱する。節炭器24で過熱された復水は、過熱器22に供給され、過熱器22にて第1の蒸気に状態変化する。
なお、過熱器22、再熱器23及び節炭器24のそれぞれは、本開示の「熱交換器」の一例である。
第1の蒸気タービン8は、発電機10と直結されている。第1の蒸気タービン8は、過熱器22で過熱された第1の蒸気により回転して発電機10を回転させる。第1の蒸気タービン8の発電に用いた第1の蒸気は、再熱器23に供給される。なお、例えば、第1の蒸気タービン8は、いわゆる高圧タービンである。
第2の蒸気タービン9は、発電機10と直結されている。第2の蒸気タービン9は、再熱器23で再熱された第2の蒸気により回転して発電機10を回転させる。第2の蒸気タービン9を駆動した後の第2の蒸気は、上記復水器へ導かれ、その復水器により水に戻される。例えば、第2の蒸気タービン9は、いわゆる低圧タービンであってもよいし、中圧タービン及び低圧タービンであってもよい。
発電機10は、第1の蒸気タービン8及び第2の蒸気タービン9の回転により駆動することで発電する。
電力センサ11は、発電機10が発電した発電電力の発電量Eを計測して、その計測した発電量Eを中央管理室5や異常検知装置2に出力する。
電力センサ11は、発電機10が発電した発電電力の発電量Eを計測して、その計測した発電量Eを中央管理室5や異常検知装置2に出力する。
排ガス処理設備12は、石炭焚ボイラ7から煙突13に向けて排出される排ガスを処理する設備であり、石炭焚ボイラ7と煙突13とを結ぶ煙道200に備えられている。排ガス処理設備12は、圧力センサ30、GAH(Gas Air Heater)31、EP(Electrostatic Precipitator)32、ダンパ33、IDF(Induced Draft Fan)34及び電流センサ35を備える。排ガス処理設備12は、煙道200における上流側(石炭焚ボイラ7側)から下流側(煙突13側)にかけて、GAH31→EP32→ダンパ33→IDF(誘引通風ファン)34の順で設けられている。
圧力センサ30は、石炭焚ボイラ7から排出される排ガスの圧力(以下、「排ガス圧力」という。)Pを計測する。なお、本実施形態の圧力センサ30は、排ガス圧力Pとして、石炭焚ボイラ7の出口からGAH31までの間の排ガスの圧力を計測したが、これに限定されない。すなわち、圧力センサ30は、石炭焚ボイラ7の出口からIDF34の入口までの間の煙道200内を流れる排ガスの圧力であれば、どの位置の圧力を排ガス圧力Pとして計測してもよい。
GAH31は、石炭焚ボイラ7に供給される燃焼用空気を排ガスの熱を利用して予熱する空気予熱器である。GAH31は、一種の熱交換器であり、外気から取り込んだ燃焼用空気と排ガスとを熱交換させることにより燃焼用空気を加熱(予熱)して石炭焚ボイラ7に供給する。
EP32は、排ガス中に含まれる粉塵を吸着して除去する電気集塵機である。EP32は、複数の放電極(電極)と集塵極(電極)とを備え、排ガスに含まれる粉塵を放電極周りに発生するコロナ放電によって帯電させ、帯電した粉塵を集塵極が発生する電界によって集塵極に付着させる。
ダンパ33は、IDF34の入口に設けられ、IDF34によって誘引される排ガスの流量を調整する。ダンパ33は、排ガスの流路断面積を調整するための複数のベーンを有し、そのベーンの開度(以下、「ベーン開度」という。)を調整することでIDF34によって誘引される排ガスの流量を調整する。なお、このベーン開度は、石炭焚ボイラ7内部の排ガスの圧力を負圧にするようにフィードバック制御される。
IDF34は、排ガスを誘引して煙突13に向けて通風させる。IDF34の駆動は、排ガスを誘引して石炭焚ボイラ7の内部の圧力を一定(負圧)に保つように制御される。
したがって、IDF34に流れる電流値であるファン電流値IFは、石炭焚ボイラ7の内部の圧力を一定(負圧)に保つようにフィードバック制御される。
したがって、IDF34に流れる電流値であるファン電流値IFは、石炭焚ボイラ7の内部の圧力を一定(負圧)に保つようにフィードバック制御される。
電流センサ35は、ファン電流値IFを計測する。そして、電流センサ35は、計測したファン電流値IFを中央管理室5や異常検知装置2に出力する。
煙突13は、所定長を有する鉛直姿勢の筒状構造物であり、煙道200から下端に供給された排ガスを上端(高所)から大気に放出する。煙突13には必要に応じて排ガス加熱装置が設けられている。
次に、本実施形態に係る異常検知装置2について説明する。
異常検知装置2は、通信ネットワークNを介して火力発電所1から発電設備4の運転データを収集し、その収集した運転データから発電設備4の異常を早期に検知する。
ここで、異常とは、過熱器22や再熱器23、節炭器24等の熱交換器に灰が付着することで、排気ガス流路100の狭隘化や排気ガス流路100の閉塞(以下、「灰閉塞」という。)が起こり、排ガス流路K内の排気ガスの流れが阻害されてしまうことである。この排気ガスの流れが阻害され、例えば重度の灰閉塞に至ると、石炭焚ボイラ7の運転が停止(以下、「停缶」という。)してしまう。
そこで、異常検知装置2は、発電設備4の運転データの相関を例えば一定周期ごとに求め、その相関が所定範囲から外れたばあいに発電設備4の上記異常を検知する。すなわち、異常検知装置2は、発電設備4の運転データの相関の異常から発電設備4の上記異常を検知する。
以下に、本実施形態に係る異常検知装置2を、図3を用いて説明する。
異常検知装置2は、通信ネットワークNを介して火力発電所1から発電設備4の運転データを収集し、その収集した運転データから発電設備4の異常を早期に検知する。
ここで、異常とは、過熱器22や再熱器23、節炭器24等の熱交換器に灰が付着することで、排気ガス流路100の狭隘化や排気ガス流路100の閉塞(以下、「灰閉塞」という。)が起こり、排ガス流路K内の排気ガスの流れが阻害されてしまうことである。この排気ガスの流れが阻害され、例えば重度の灰閉塞に至ると、石炭焚ボイラ7の運転が停止(以下、「停缶」という。)してしまう。
そこで、異常検知装置2は、発電設備4の運転データの相関を例えば一定周期ごとに求め、その相関が所定範囲から外れたばあいに発電設備4の上記異常を検知する。すなわち、異常検知装置2は、発電設備4の運転データの相関の異常から発電設備4の上記異常を検知する。
以下に、本実施形態に係る異常検知装置2を、図3を用いて説明する。
図3は、本実施形態に係る異常検知装置2の概略構成を示す図である。
図3に示すように、異常検知装置2は、通信部40、相関算出部41及び異常判定部42を備える。後に詳しく説明するが、異常検知装置2の全部または一部がコンピュータであり、相関算出部41および異常判定部42は、コンピュータである。
図3に示すように、異常検知装置2は、通信部40、相関算出部41及び異常判定部42を備える。後に詳しく説明するが、異常検知装置2の全部または一部がコンピュータであり、相関算出部41および異常判定部42は、コンピュータである。
通信部40は、通信ネットワークNを介して火力発電所1から発電設備4の運転データを取得して、その取得した運転データを相関算出部41に出力する。なお、通信部40は、発電設備4に設けられた各装置と通信することで運転データを取得してもよいし、中央管理室5の中央制御盤等の装置を介して運転データを取得してもよい。ここで、例えば、運転データとは、例えば、発電設備4の各所に設置した各種センサなどから得られた測定データである。本実施形態では、通信部40は、運転データとして、発電量E、排ガス圧力P、ファン電流値IF及びベーン開度の値(ベーン開度値)Vを取得する。
例えば、相関算出部41は、通信部40を介して火力発電所1から得られた発電量E、排ガス圧力P、ファン電流値IF及びベーン開度値Vに基づいて、第1のパラメータと第2パラメータとの相関を示す指標Cを求める。すなわち、相関算出部41は、指標Cを算出する。第1のパラメータと第2パラメータとは、排気ガス流路100の狭隘化又は排気ガス流路100の灰閉塞により、第1のパラメータと第2パラメータとの相関を示す指標Cが所定の範囲Hから外れるパラメータである。
ここで、指標Cは、第1のパラメータと第2パラメータとの相関を示すものであればどのような指標でもよいが、例えば、第1のパラメータと第2パラメータとの相関係数であってもよいし、第1のパラメータと第2パラメータとで表される二次元上の座標データであってもよいし、当該座標データのマハラノビスの距離であってもよい。また、指標Cは、排気ガス流路100の狭隘化や排気ガス流路100の灰閉塞が発生していないときの第1のパラメータと第2パラメータとから得られた1次回帰直線から上記座標データまでの距離であってもよい。
ここで、指標Cは、第1のパラメータと第2パラメータとの相関を示すものであればどのような指標でもよいが、例えば、第1のパラメータと第2パラメータとの相関係数であってもよいし、第1のパラメータと第2パラメータとで表される二次元上の座標データであってもよいし、当該座標データのマハラノビスの距離であってもよい。また、指標Cは、排気ガス流路100の狭隘化や排気ガス流路100の灰閉塞が発生していないときの第1のパラメータと第2パラメータとから得られた1次回帰直線から上記座標データまでの距離であってもよい。
第1のパラメータは、発電量Eおよび発電量Eと比例関係にある第1の物理量Q1のいずれかである。第1の物理量Q1は、発電量Eと比例関係にあるパラメータであれば特に限定されないが、例えばファン電流値IFである。すなわち、第1の物理量Q1は、排ガスを誘引して石炭焚ボイラ7の内部の圧力を一定に保つ誘引通風ファン34に流れる電流値1Fでもよい。また、第1の物理量Q1は、第1の蒸気の圧力や温度、第2の蒸気の圧力や温度、燃料流量、燃料用空気の流量等であってもよい。
第2のパラメータは、排ガス圧力Pおよび排ガス圧力Pと比例関係にある第2の物理量Q2のいずれかである。第2の物理量Q2は、排ガス圧力Pと比例関係にあるパラメータであれば特に限定されないが、例えばベーン開度値Vである。すなわち、第2の物理量Q2は、排ガスを誘引して石炭焚ボイラ7の内部の圧力を一定に保つ誘引通風ファン34によって誘引される排ガスの流量を調整するベーンの開度値でもよい。
相関算出部41は、第1のパラメータと第2パラメータとの相関を示す指標Cを一以上求める。例えば、相関算出部41は、以下に示すように、(a)~(c)のうち、一以上の指標Cを求めればよく、(a)~(c)のうち、一つの指標Cを求めてもよいし、すべての指標C(C1~C3)を求めてもよい。なお、本実施形態では、相関算出部41が(a)及び(b)の二つの指標C1,C2を求める場合について説明する。
(a)発電量Eと排ガス圧力Pとの相関を示す第1の指標C1。
(b)第1の物理量Q1(例えば、ファン電流値IF)と排ガス圧力Pとの相関を示す第2の指標C2。
(c)発電量Eと第2の物理量Q2(例えば、ベーン開度値V)との相関を示す第3の指標C3。
(b)第1の物理量Q1(例えば、ファン電流値IF)と排ガス圧力Pとの相関を示す第2の指標C2。
(c)発電量Eと第2の物理量Q2(例えば、ベーン開度値V)との相関を示す第3の指標C3。
異常判定部42は、相関算出部41により求められた指標Cが所定の範囲Hから外れたか否かを判定する。そして、異常判定部42は、指標Cが所定の範囲Hから外れた場合に上記異常の発生を検知する。例えば、所定の範囲Hは、排気ガス流路100の狭隘化や排気ガス流路100の灰閉塞が発生していないときの指標Cが取り得る範囲である。
例えば、異常判定部42は、相関算出部41が算出した第1の指標C1及び第2の指標C2を取得し、その取得した第1の指標C1が所定の範囲H1から外れ、且つ、その取得した第2の指標C2が所定の範囲H2から外れた場合に上記異常の発生を検知する。
なお、指標Cが所定の範囲Hから外れたか否かを判定する方法は、MT法(マハラノビス・タグチメソッド)等の公知の技術を用いることができる。
例えば、異常判定部42は、相関算出部41が算出した第1の指標C1及び第2の指標C2を取得し、その取得した第1の指標C1が所定の範囲H1から外れ、且つ、その取得した第2の指標C2が所定の範囲H2から外れた場合に上記異常の発生を検知する。
なお、指標Cが所定の範囲Hから外れたか否かを判定する方法は、MT法(マハラノビス・タグチメソッド)等の公知の技術を用いることができる。
異常判定部42は、上記異常を検知した場合には、当該異常の検知結果を、通信部40から通信ネットワークNを介して通信装置3に送信する。この異常の検知結果とは、異常の発生を知らせる通知であってもよいし、指標Cが所定の範囲Hから外れたことを示すデータであってもよいし、その両方であってもよい。
また、異常判定部42は、上記異常が発生した旨を電子メールやSNS(Social Network Service)により通信装置3に対して通知を行ってもよい。
また、異常判定部42は、上記異常が発生した旨を電子メールやSNS(Social Network Service)により通信装置3に対して通知を行ってもよい。
なお、異常判定部42は、上記異常の有無に関わらず、求めた指標Cを時系列に異常検知装置2の記憶部に格納してもよい。
図1に戻り、通信装置3は、表示部50及び表示制御部51を備える。
表示部50は、情報を表示画面に表示する。例えば、表示部50は、表示制御部51の制御の下、各種情報を表示する。表示部50は、パーソナルコンピュータ用のモニタであってよいし、携帯情報端末の表示デバイスであってもよい。
表示部50は、情報を表示画面に表示する。例えば、表示部50は、表示制御部51の制御の下、各種情報を表示する。表示部50は、パーソナルコンピュータ用のモニタであってよいし、携帯情報端末の表示デバイスであってもよい。
表示制御部51は、通信ネットワークNを介して異常検知装置2から異常の検知結果を取得し、その取得した検知結果を表示部50に表示する。例えば、表示制御部51は、検知結果として異常と判定されたときの指標Cを含む一定期間内の指標Cを表示する。図4は、第1の指標C1が所定の範囲H1から外れた場合における表示部50の表示画面を示す図である。図5は、第2の指標C2が所定の範囲H2から外れた場合における表示部50の表示画面を示す図である。
表示制御部51は、一定周期ごとに算出した指標Cの分布データと、指標Cの時系列データとを表示部50に表示する。ここで、図4の(a)及び図5の(a)に示すように、表示制御部51は、指標Cの分布データを表示部50に表示するにあたって、所定の範囲H以内の指標Cのデータを第1の態様(図4の(a)及び図5の(a)の白丸)で表示し、所定の範囲H以外の指標Cのデータを第1の態様とは異なる第2の態様(図4の(a)及び図5の(a)のドット模様の丸)で表示する。
例えば、表示制御部51は、所定の範囲H以内の指標Cのデータを第1の色で表示し、所定の範囲H以外の指標Cのデータを第1の色とは異なる第2の色で表示する。さらに、表示制御部51は、所定の範囲Hを識別できるように表示部50に表示してもよい。例えば、表示制御部51は、所定の範囲Hを第3の態様(例えば、第3の色)で表示部50に表示してもよい。すなわち、所定の範囲H以内の指標C、所定の範囲H以外の指標C及び所定範囲Hの範囲のそれぞれを区別できるように表示すれば、どのような態様であってもよい。
例えば、表示制御部51は、所定の範囲H以内の指標Cのデータを第1の色で表示し、所定の範囲H以外の指標Cのデータを第1の色とは異なる第2の色で表示する。さらに、表示制御部51は、所定の範囲Hを識別できるように表示部50に表示してもよい。例えば、表示制御部51は、所定の範囲Hを第3の態様(例えば、第3の色)で表示部50に表示してもよい。すなわち、所定の範囲H以内の指標C、所定の範囲H以外の指標C及び所定範囲Hの範囲のそれぞれを区別できるように表示すれば、どのような態様であってもよい。
図4の(b)及び図5の(b)に示すように、表示制御部51は、指標Cの時系列データを表示部50に表示するにあたって、所定の範囲H以内の指標Cのデータを第1の態様(図4の(b)及び図5の(b)の白丸)で表示し、所定の範囲H以外の指標Cのデータを第2の態様(図4の(b)及び図5の(b)のドット模様の丸)で表示してもよい。なお、表示制御部51は、指標Cの時系列データを表示するにあたって、縦軸が指標Cであり、横軸が時刻として表示部50に表示してもよい。すなわち、所定の範囲H以内の指標C、所定の範囲H以外の指標C及び所定範囲Hの範囲のそれぞれを区別できるように表示すれば、どのような態様であってもよい。
なお、表示制御部51は、表示部50に対して上記異常が発生した旨をバナー通知やポップアップ通知を行ってもよい。また、表示制御部51は、異常判定部42から電子メールやSNSで配信されたリンクがユーザにより選択されることによって、指標Cの分布データ(図4の(a)や図5の(a))及び指標Cの時系列データ(図4の(b)や図5の(b))を異常検知装置2から読み取り、表示部50に表示してもよい。
次に、本実施形態に係る保守管理システムAの動作の流れを、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る保守管理システムAのシーケンス図である。
図6に示すように、火力発電所1の発電設備4に設けられた各装置や中央管理室5に設けられた各装置は、発電設備4の運転データを異常検知装置2に一定周期ごとに送信する(ステップS101)。異常検知装置2は、運転データを受信すると、その運転データを用いて指標Cを算出する(ステップS102)。例えば、異常検知装置2は、発電量Eと排ガス圧力Pとの相関を示す第1の指標C1、第1の物理量Q1(例えば、ファン電流値IF)と排ガス圧力Pとの相関を示す第2の指標C2、及び発電量Eと第2の物理量Q2(例えば、ベーン開度値V)との相関を示す第3の指標C3のうち、少なくとも一つの指標Cを求める。換言すれば、相関算出部41が、発電量Eと排ガスの圧力Pとの相関を示す第1の指標C1と、第1の物理量Q1と排ガスの圧力Pとの相関を示す第2の指標C2と、発電量Eと第2の物理量との相関を示す第3の指標C3とのうち、1つ以上の指標Cを求める。
異常検知装置2は、求めた指標Cが所定の範囲Hから外れたか否かを判定する(ステップS103)。異常検知装置2は、指標Cが所定の範囲Hから外れたと判定した場合には、排気ガス流路100の狭隘化又は排気ガス流路100の灰閉塞という異常が発生したと判定して、当該異常の検知結果を通信装置3に送信する(ステップS104)。一方、異常検知装置2は、指標Cが所定の範囲Hから外れていないと判定した場合には、排気ガス流路100の狭隘化又は排気ガス流路100の灰閉塞という異常が発生していないとして、判定した結果を通信装置3に送信する。例えば、異常検知装置2が、第1の指標C1、第2の指標C2、第3の指標C3のうち一つ以上の指標Cを求める場合、異常検知装置2は、相関算出部41により求められた1つ以上の指標Cが、当該1つ以上の指標Cのそれぞれに対して設定された所定の範囲H(H1~H3)から各々外れた場合に、異常を検知する。
通信装置3は、異常検知装置2から通信ネットワークNを介して判定結果を取得した場合には、その判定結果を自装置の表示部50に表示する(ステップS105)。この判定結果は、異常検知装置2により上記異常が発生していると判定された結果(検知結果)でもよいし、上記異常が発生していないと判定された結果でもよいし、その両方であってもよい。例えば、通信装置3は、異常検知装置2から異常が発生していないと判定された判定結果を受信した場合には、異常が発生していないことを示す情報を表示部50に表示する。また、通信装置3は、異常の検知結果を取得した場合には、その取得した検知結果を表示部50に表示する(ステップS105)。具体的には、通信装置3は、一定周期ごとに算出した指標Cの分布データと、指標Cの時系列データとを表示部50に表示する。ここで、通信装置3は、指標Cの分布データを表示部50に表示するにあたって、所定の範囲H以内の指標Cのデータを第1の態様で表示し、所定の範囲H以外の指標Cのデータを第1の態様とは異なる第2の態様で表示する。さらに、通信装置3は、指標Cの時系列データを表示部50に表示するにあたって、所定の範囲H以内の指標Cのデータを第1の態様で表示し、所定の範囲H以外の指標Cのデータを第2の態様で表示する。これにより、火力発電所1の保守や管理を行っている者は、表示部50に表示された指標Cの分布データや時系列データを確認して、異常の発生を発見することができる。さらに、火力発電所1の保守や管理を行っている者は、通信装置3を操作して、異常検知装置2の記憶部に格納されている指標Cのデータを読み出して、表示部50に対して指標Cの分布データや時系列データを表示させることができる。したがって、上記異常の発生が検知されていない場合であっても、通信装置3は、表示部50に指標Cの分布データや時系列データを表示させることができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
(変形例1)
上記異常判定部42は、相関算出部41が算出した第1の指標C1が所定の範囲H1から外れるという第1の条件、第2の指標C2が所定の範囲H2から外れるという第2の条件、及び第3の指標C3が所定の範囲H3から外れるという第3の条件のうち、いずれか1つの条件が成立した場合に上記異常を検知してもよい。
上記異常判定部42は、相関算出部41が算出した第1の指標C1が所定の範囲H1から外れるという第1の条件、第2の指標C2が所定の範囲H2から外れるという第2の条件、及び第3の指標C3が所定の範囲H3から外れるという第3の条件のうち、いずれか1つの条件が成立した場合に上記異常を検知してもよい。
(変形例2)
上記異常検知装置2は、異常判定部42は、上記異常の検知結果を通信装置3に送信してから所定期間の間において指標Cが所定の範囲Hから外れている状況が継続している場合には、中央管理室5の中央制御盤に通知してもよい。中央管理室5の中央制御盤は、異常検知装置2から当該通知を受信した場合には、発電量Eを低下させるように発電設備4を制御してもよい。
上記異常検知装置2は、異常判定部42は、上記異常の検知結果を通信装置3に送信してから所定期間の間において指標Cが所定の範囲Hから外れている状況が継続している場合には、中央管理室5の中央制御盤に通知してもよい。中央管理室5の中央制御盤は、異常検知装置2から当該通知を受信した場合には、発電量Eを低下させるように発電設備4を制御してもよい。
以上、説明したように、本実施形態に係る異常検知装置2は、第1のパラメータと第2のパラメータとの相関異常を検知することで、排気ガス流路100の狭隘化又は排気ガス流路100の灰閉塞という異常を検知する。
このような構成によれば、火力発電所1の保守や管理を行っている事業者や作業者は、排気ガス流路の狭隘化や閉塞という異常事象を早期に発見することができる。
また、本実施形態に係る通信装置3は、第1のパラメータと第2のパラメータとの相関を示す指標Cを表示するにあたって、所定の範囲H内に存在する指標Cを第1の態様で表示し、所定範囲H外に存在する指標Cを第1の態様とは異なる第2の態様で表示する。
このような構成によれば、火力発電所1の保守や管理を行っている事業者や作業者は、通信装置3の表示画面を確認することで、排気ガス流路の狭隘化や閉塞という異常事象を早期に発見することができる。
なお、上述した異常検知装置2の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。この場合、上記コンピュータは、CPU、GPUなどのプロセッサ及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えてもよい。そして、上記異常検知装置2の全部または一部の機能をコンピュータで実現するためのプログラムを上記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを上記プロセッサに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここで、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
本開示によれば、排気ガス流路の狭隘化や閉塞という異常事象を早期に発見することができる。
A 保守管理システム
1 火力発電所
2 異常検知装置
3 通信装置(表示装置)
41 相関算出部
42 異常判定部
50 表示部
51 表示制御部
1 火力発電所
2 異常検知装置
3 通信装置(表示装置)
41 相関算出部
42 異常判定部
50 表示部
51 表示制御部
Claims (5)
- 火力発電所に設けられた石炭焚ボイラの熱交換器に灰が付着することによる前記石炭焚ボイラの異常を検知する異常検知装置であって、
前記石炭焚ボイラで生成された蒸気により前記火力発電所で発電される発電量および前記発電量と比例関係にある第1の物理量のいずれか1つである第1のパラメータと、前記石炭焚ボイラから排出される排ガスの圧力および前記圧力と比例関係にある第2の物理量のいずれか1つである第2パラメータと、の相関を示す指標を求める相関算出部と、
前記相関算出部により求められた前記指標が所定の範囲から外れた場合に前記異常を検知する異常判定部と、
を備える、異常検知装置。 - 前記第1の物理量は、前記排ガスを誘引して前記石炭焚ボイラの内部の圧力を一定に保つ誘引通風ファンに流れる電流値である、請求項1に記載の異常検知装置。
- 前記第2の物理量は、前記排ガスを誘引して前記石炭焚ボイラの内部の圧力を一定に保つ誘引通風ファンによって誘引される前記排ガスの流量を調整するベーンの開度値である、請求項1又は2に記載の異常検知装置。
- 前記相関算出部は、
前記発電量と前記圧力との相関を示す第1の指標と、前記第1の物理量と前記圧力との相関を示す第2の指標と、前記発電量と前記第2の物理量との相関を示す第3の指標と、のうち、1つ以上の指標を求め、
前記異常判定部は、
前記相関算出部により求められた前記1つ以上の指標が、それぞれ、前記所定の範囲から外れた場合に、前記異常を検知する、請求項1から3のいずれか一項に記載の異常検知装置。 - 火力発電所に設けられた石炭焚ボイラの熱交換器に灰が付着することによる前記石炭焚ボイラの異常を表示する表示装置であって、
表示部と、
前記石炭焚ボイラで生成された蒸気により前記火力発電所で発電される発電量および前記発電量と比例関係にある第1の物理量のいずれか1つである第1のパラメータと、前記石炭焚ボイラから排出される排ガスの圧力および前記圧力と比例関係にある第2の物理量のいずれか1つである第2パラメータと、の相関を示す指標を表示する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、所定の範囲内に存在する前記指標を第1の態様で表示し、前記所定範囲外に存在する前記指標を前記第1の態様とは異なる第2の態様で表示する、表示装置。
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