JP7188038B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関する。
下記特許文献1には、ミドルブロックに補助溝が設けられた不整地走行用の自動二輪車用タイヤが記載されている。この種のタイヤは、コーナリング中、補助溝のエッジが路面を引っ掻いて路面に対して大きな摩擦力を発揮するので、優れたコーナリング性能を有する。
特開2016-2885号公報
一般に、空気入りタイヤ、とりわけ、内圧が小さいモトクロス用の空気入りタイヤ等は、走行時、タイヤ軸方向の内外で接地圧の差が大きくなりやすく、トレッド部の接地形状の中央部分が路面から離間するバックリングが生じやすいという問題があった。このようなバックリングが生じた空気入りタイヤは、その挙動が不安定になり、旋回性能が悪化する。このように、旋回性能を高めるためには、バックリングを抑制することが重要であるところ、上記特許文献1のタイヤは、このバックリングについて考慮されたものではなく、旋回性能をさらに向上させる余地があるものであった。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出されたもので、バックリングを抑制して、旋回性能を向上することができる空気入りタイヤを提供することを主たる課題としている。
本発明は、空気入りタイヤであって、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスコードを有するカーカスを含み、ビードベースラインから前記カーカスのタイヤ半径方向の最外側点までのタイヤ半径方向の高さHと、前記カーカスのタイヤ軸方向の最大幅Wとの比であるカーカス偏平率(H/W)が、100%を超える。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記カーカス偏平率(H/W)は、105%~145%であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記トレッド部には、前記カーカスのタイヤ半径方向外側にトレッドゴムが配され、前記サイドウォール部には、前記カーカスのタイヤ軸方向外側にサイドウォールゴムが配され、前記ビード部には、前記カーカスのタイヤ軸方向外側にクリンチゴムが配され、前記トレッドゴムのタイヤ赤道上でのゴム厚さa、前記カーカスの前記最大幅Wのタイヤ半径方向位置における前記サイドウォールゴムのゴム厚さb、前記クリンチゴムの最大ゴム厚さcは、下記式(1)及び(2)を満足するのが望ましい。
100%≦b/a≦125%…(1)80%≦c/a≦100%…(2)
本発明に係る空気入りタイヤは、前記カーカスコードが、タイヤ赤道に対して20~45度で配されるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された状態で、前記空気入りタイヤに縦荷重Aが負荷されたときの縦撓み量Bと前記縦荷重Aとの比(A/B)を縦ばね定数としたときに、前記空気入りタイヤは、第1縦荷重における縦ばね定数の変化率が、前記第1縦荷重よりも大きい第2縦荷重における縦ばね定数の変化率以上であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記第1縦荷重が、0.96~1.92kNであり、前記第2縦荷重は、1.92kNより大かつ2.88kN以下であるのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記空気入りタイヤが、モトクロス用であるのが望ましい。
発明者らは、カーカス偏平率(H/W)が、トレッド部の接地圧に大きな影響を与えることを突き止めた。前記カーカス偏平率(H/W)は、ビードベースラインからカーカスのタイヤ半径方向の最外側点までのタイヤ半径方向の高さHと、前記カーカスのタイヤ軸方向の最大幅Wとの比である。本発明では、前記カーカス偏平率(H/W)が、100%を超えるように形成される。これにより、トレッド部の接地形状において、タイヤ軸方向の接地幅がタイヤ周方向の接地長さに比して著しく小さくなり、ひいては、タイヤ軸方向での接地圧分布が均一化する。したがって本発明の空気入りタイヤは、バックリングが抑制されて、優れた旋回性能を有する。
本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤのタイヤ子午線断面図である。 図1の空気入りタイヤの接地形状を示す平面図である。 (A)は、カーカスコードの断面図、(B)は、(A)の側面図である。 (A)、(B)は、縦荷重が作用したときのカーカスコードの撚り構造の変化を示す側面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という場合がある。)1の正規状態におけるタイヤ回転軸(図示省略)を含むタイヤ子午線断面図である。図1には、好ましい態様として、自動二輪車用、とりわけ、モトクロスに適したタイヤ1が示される。但し、本発明は、例えば、乗用車用、重荷重用等の空気入りタイヤ1にも適用しうる。
前記「正規状態」は、タイヤ1が正規リム(図示省略)にリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態である。以下、特に言及されない場合、タイヤ1の各部の寸法等はこの正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITSAT VARIOUSCOLD INFLATION PRESSURES"に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2と、その両端部からタイヤ半径方向内側に向けてのびる一対のサイドウォール部3と、各サイドウォール部3のタイヤ半径方向内側に位置するビード部4とを有する。
本実施形態のトレッド部2は、タイヤ半径方向外側に凸となる比較的小さな曲率半径で円弧状に湾曲し、タイヤ軸方向の最も外側にトレッド端2e、2eが設けられている。また、トレッド部2には、比較的疎らに複数個のブロックBuと、ブロックBu、Bu間を継ぐ溝Gとが設けられる。各ブロックBuは、例えば、トレッド部2の接地圧を全体的に高め、軟質な土砂ないし泥濘路において路面への食い込み量を大きくして、高い駆動力を発揮できるように配置されている。また、溝Gは、タイヤ半径方向の最も内側に配される溝底Gsを含んでいる。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、カーカス6とトレッドゴム2Gとサイドウォールゴム3Gとクリンチゴム4Gとを含んでいる。
本実施形態のカーカス6は、トレッド部2からサイドウォール部3をへて、両側のビード部4のビードコア5、5間までのびている。
本実施形態のタイヤ1は、タイヤ1のカーカス偏平率(H/W)が100%を超える。カーカス偏平率(H/W)は、ビードベースラインBLからカーカス6のタイヤ半径方向の最外側点6cまでのタイヤ半径方向の高さHと、カーカス6のタイヤ軸方向の最大幅Wとの比である。これにより、図2に示されるように、トレッド部2の接地形状2aにおいて、タイヤ軸方向の接地幅Laがタイヤ周方向の接地長さLbに比して著しく小さくなり、ひいては、タイヤ軸方向での接地圧分布が均一化する。したがって、本実施形態のタイヤ1は、バックリング変形が抑制されて、優れた旋回性能を有する。なお、図2は、正規荷重負荷状態で得られるトレッド部2の形状である。
前記「正規荷重負荷状態」は、正規状態のタイヤ1に正規荷重を負荷して、キャンバー角0度で平面に接地させた状態をいう。前記「正規荷重」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES"に記載の最大値、ETRTOであれば"LOAD CAPACITY"である。
とりわけ、カーカス偏平率(H/W)が105%~145%であるのが望ましい。カーカス偏平率(H/W)が145%を超える場合、接地形状2aの接地幅Laが過度に小さくなり、タイヤ1の横剛性(タイヤ軸方向の剛性)が低下するので、旋回性能が悪化するおそれがある。このような観点より、カーカス偏平率(H/W)が115%~140%であるのが、さらに望ましい。
カーカス6は、本実施形態では、ビードコア5、5間を継ぐ本体部6aと、この本体部6aの両側に連なりかつビードコア5のタイヤ軸方向内側から外側に折り返された折返し部6bとを有するカーカスプライで構成されている。カーカスプライは、少なくとも1枚以上、本実施形態では、タイヤ半径方向内外に重ねられた2枚のカーカスプライ6A、6Bで形成されている。
内のカーカスプライ6Aの折返し部6bの外端6sは、本実施形態では、外のカーカスプライ6Bの折返し部6bの外端6tとタイヤ半径方向で異なる位置に配されている。これにより、各外端6s、6t近傍での歪が緩和される。内のカーカスプライ6Aの折返し部6bの外端6sは、例えば、外のカーカスプライ6Bの折返し部6bの外端6tよりもタイヤ半径方向の外側に位置している。内のカーカスプライ6Aの折返し部6bの外端6sは、本実施形態では、カーカス6のタイヤ軸方向の最大幅Wとなるタイヤ半径方向位置よりもタイヤ半径方向内側に配されている。カーカス6の最大幅Wは、本実施形態では、外のカーカスプライ6Aの本体部6a間の距離である。
各カーカスプライ6A、6Bは、カーカスコード9(図3(A)に示す)をトッピングゴム(図示省略)で被覆したコードプライである。カーカスコード9は、例えば、アラミド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ナイロン、レーヨン等の有機繊維やスチールが好適に採用される。
カーカスコード9は、タイヤ赤道Cに対して、例えば20度~45度の角度で配されている。また、各カーカスプライ6A、6Bのカーカスコード9は、プライ間相互で交差するように傾斜の向きを違えて配される。このようなバイアス構造のカーカス6は、サイドウォール部3の横剛性を高めて、高い旋回性能を発揮する。
本実施形態のタイヤ1には、例えば、バンド層(図示省略)が配されていても良い。バンド層は、カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配され、カーカス6と接触する。バンド層には、公知の構成が適宜採用される。
本実施形態のトレッドゴム2Gは、トレッド部2に配され、かつ、カーカス6のタイヤ半径方向の外側に配されている。本実施形態のサイドウォールゴム3Gは、サイドウォール部3に配され、かつ、カーカス6のタイヤ軸方向の外側に配されている。本実施形態のクリンチゴム4Gは、ビード部4に配され、かつ、カーカス6のタイヤ軸方向の外側に配されている。
トレッドゴム2Gのタイヤ赤道C上でのゴム厚さa、カーカス6の最大幅Wのタイヤ半径方向位置におけるサイドウォールゴム3Gのゴム厚さb、及び、クリンチゴム4Gの最大ゴム厚さcは、下記式(1)及び(2)を満足するのが望ましい。ゴム厚さaは、本実施形態では、タイヤ赤道C上でのカーカス6と溝底Gsとの間の厚さである。また、各ゴム厚さaないしcは、外のカーカスプライ6Bの本体部6aに対する法線方向の距離である。
100%≦b/a≦125%…(1)
80%≦c/a≦100%…(2)
カーカス6の最大幅W付近のサイドウォールゴム3Gには、走行時、大きな圧縮荷重が作用する。このため、ゴム厚さbをゴム厚さa以上とすることで、カーカス6の最大幅W付近の剛性を大きく維持して、接地形状2aの接地幅Laの増加を抑制することができる。これにより、バックリングを抑えることができる。また、最大ゴム厚さcをゴム厚さa以下とすることにより、走行時、ビード部4の縦撓みを小さくして、トレッド端2e側の接地圧を低減し、トレッド部全体の接地圧分布を均一化する。これにより、バックリングをさらに抑制することができる。したがって、旋回性能が一層向上する。ゴム厚さbがゴム厚さaの125%を超えると、カーカス6の最大幅W付近の剛性が過度に大きくなり、タイヤ1の撓みが過度に小さくなるので、旋回性能が悪化するおそれがある。最大ゴム厚さcがゴム厚さaの80%未満の場合、ビード部4の剛性が過度に小さくなるので、旋回性能が悪化するおそれがある。
このような観点より、下記式(3)又は(4)を満足するのが、一層望ましい。
105%≦b/a≦120%…(3)
85%≦c/a≦95%…(4)
トレッドゴム2Gは、その損失正接tanδ1が0.2~0.4であるのが望ましい。このようなトレッドゴム2Gは、摩擦力が大きい高ヒステリシスロスのゴムで形成している。これにより、旋回時のグリップ性を高めることができる。なお、損失正接tanδは、JIS-K6394の規定に準拠して、下記の条件で、粘弾性スペクトロメータを用いて測定された値である。
初期歪:10%
振幅:±2%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
同様の観点より、サイドウォールゴム3Gの損失正接tanδ2はトレッドゴム2Gの損失正接tanδ1よりも大きいのが望ましい。サイドウォールゴム3Gの損失正接tanδ2は、例えば、0.4~0.6であるのが望ましい。さらに、クリンチゴム4Gの損失正接tanδ3は、サイドウォールゴム3Gの損失正接tanδ2よりも小さいのが望ましい。クリンチゴム4Gの損失正接tanδ3は、例えば、0.2~0.4であるのが望ましい。
一般に、縦荷重Aが大きくなるほど、トレッド部2の接地形状2aにおいて、タイヤ軸方向での接地圧分布の差が大きくなるので、バックリングの生じるおそれが大きくなる。このため、タイヤ1は、第1縦荷重A1における縦ばね定数の変化率ε1が、第1縦荷重A1よりも大きい第2縦荷重A2における縦ばね定数の変化率ε2以上であるのが望ましく、縦ばね定数の変化率ε2よりも大きいのが、さらに望ましい。縦ばね定数は、正規状態のタイヤ1に縦荷重Aが負荷されたときの縦撓み量Bと縦荷重Aとの比(A/B)である。縦ばね定数の変化率εは、異なる縦荷重Aにおける縦ばね定数の差を、前記異なる縦荷重Aの差で除した比率である。
発明者らの種々の実験より、第1縦荷重A1は、0.96~1.92kNであり、第2縦荷重A2は、1.92kNより大かつ2.88kN以下であるのが望ましいことが突きとめられた。第1縦荷重A1は、1G(重力加速度)に相当する荷重であり、基準となる。第2縦荷重A2は、一般に旋回時にタイヤ1に作用する荷重である。このため、第1縦荷重A1及び第2縦荷重A2の縦ばね定数の変化率εを比較することで、低荷重時及び高荷重時の旋回走行を向上することができる。第1縦荷重A1における縦ばね定数の変化率ε1は、50~100N/mm・kNが望ましい。第2縦荷重A2における縦ばね定数の変化率ε2は、30~80N/mm・kNが望ましい。
このような第1縦荷重A1における縦ばね定数の変化率ε1、及び、第2縦荷重A2における縦ばね定数の変化率ε2を具えるタイヤ1は、例えば、カーカスコード9を規定することで実現される。本実施形態のカーカスコード9は、図3(A)、(B)に示されるように、コア10と外層11とからなる層撚り構造とされている。コア10は、アラミド繊維を撚り合わせた1本のアラミド繊維コード部10Aからなる。外層11は、コア10の周囲に巻き付けられ、かつ、複数のスチール素線11fを撚り合わせた1本のスチールコード部11Aからなる。
アラミド繊維コード部10Aは、例えば、太さ1100~1670dtexのアラミド繊維の束を撚り合わせた束撚り構造のものが使用される。スチールコード部11Aは、例えば、2~9本のスチール素線11fの束を撚り合わせた束撚り構造のものが使用される。スチール素線11fは、例えば、素線径が0.15~0.25mmの範囲のものが使用される。
このような構造のコードは、図4(A)に記載されているように、縦荷重Aが小さいときには、スチールコード部11Aがアラミド繊維コード部10Aの周囲に巻き付くコール状の形態をなしている。そして縦荷重Aが大きくなるに従い、アラミド繊維コード部10Aがしだいに伸張していくとともに、スチールコード部11Aは、コール状から真直状へとその巻き付けがのばされていく。そして、スチールコード部11Aが真直状となった後は、図4(B)に記載されているように、スチールコード部11Aの周囲に、アラミド繊維コード部10Aがコール状に巻き付く逆の形態に変化する。この形態では、スチールコード部11Aが支配的となるため、カーカスコード9は急激に伸びにくくなる。これにより、本実施形態の第1縦荷重A1における縦ばね定数の変化率ε1、及び、第2縦荷重A2における縦ばね定数の変化率ε2を具えるタイヤ1が形成される。
なお、第1縦荷重A1における縦ばね定数の変化率ε1、及び、第2縦荷重A2における縦ばね定数の変化率ε2を具えるタイヤ1は、例えば、前記カーカスコード9の規定に代えて、又は、加えて、各ゴム2G、3G、4Gの損失正接tanδを調整することでも実現される。
以上、本発明の実施形態について、詳述したが、本発明は例示の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様に変形して実施し得るのは言うまでもない。
図1の基本構造を有するモトクロス用の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、旋回性能についてテストされた。各試供タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
<旋回性能>
各試供タイヤが、下記の条件で、排気量450ccのモトクロス用の自動二輪車の全輪に装着された。テストライダーが、この車両をオフロード路面のテストコースを走行させ、旋回時の安定性やグリップ力、ハンドル操作等に関する旋回性能がテストライダーの官能により評価された。結果は、5点満点で表示され、数値が大きい程良好である。
タイヤサイズ:80/100-21(前輪)、120/80-19(後輪)
リム:21×1.60(前輪)、19×2.15(後輪)
内圧:80kPa(全輪)
第1縦荷重:0.96~1.92kN
第2縦荷重:1.92kNより大かつ2.88kN以下
第1縦荷重の変化率ε1:75N/mm・kN(各例共通)
テストの結果などが表1に示される。
Figure 0007188038000001
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比べて、旋回性能が向上していることが確認できた。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6c 最外側点
BL ビードベースライン

Claims (6)

  1. 空気入りタイヤであって、
    トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスコードを有するカーカスを含み、
    ビードベースラインから前記カーカスのタイヤ半径方向の最外側点までのタイヤ半径方向の高さHと、前記カーカスのタイヤ軸方向の最大幅Wとの比であるカーカス偏平率(H/W)が、100%を超え、
    前記空気入りタイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された状態で、前記空気入りタイヤに縦荷重Aが負荷されたときの縦撓み量Bと前記縦荷重Aとの比(A/B)を縦ばね定数としたときに、
    前記空気入りタイヤは、第1縦荷重における縦ばね定数の変化率が、前記第1縦荷重よりも大きい第2縦荷重における縦ばね定数の変化率以上である、
    空気入りタイヤ。
  2. 前記カーカス偏平率(H/W)は、105%~145%である、請求項1の空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド部には、前記カーカスのタイヤ半径方向外側にトレッドゴムが配され、
    前記サイドウォール部には、前記カーカスのタイヤ軸方向外側にサイドウォールゴムが配され、
    前記ビード部には、前記カーカスのタイヤ軸方向外側にクリンチゴムが配され、
    前記トレッドゴムのタイヤ赤道上でのゴム厚さa、
    前記カーカスの前記最大幅Wのタイヤ半径方向位置における前記サイドウォールゴムのゴム厚さb、
    前記クリンチゴムの最大ゴム厚さcは、下記式(1)及び(2)を満足する、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
    100%≦b/a≦125%…(1)
    80%≦c/a≦100%…(2)
  4. 前記カーカスコードは、タイヤ赤道に対して20~45度で配される、請求項1ないし3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1縦荷重は、0.96~1.92kNであり、
    前記第2縦荷重は、1.92kNより大かつ2.88kN以下である、請求項1ないし4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記空気入りタイヤは、モトクロス用である、請求項1ないし5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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