JP7188011B2 - 水流発電装置及び水流発電装置の補修方法 - Google Patents

水流発電装置及び水流発電装置の補修方法 Download PDF

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Description

本発明は、水流発電装置及び水流発電装置の補修方法に関する。
従来、水流発電装置として、例えば、特表2014-534375号公報に記載されるように、水底に対しプラットフォーム(浮体)を係留ロープで係留し、プラットフォームを水中に浮遊させ、水流によってプラットフォームのブレードを回転させて発電を行う装置が知られている。一方、水流発電装置の補修方法に関するものとして、例えば、特開2011-132943号公報に記載されるように、水流を用いて発電する機能を備えた発電機(浮体)に対しフロートを取り付け、フロートを水面に配置し、メンテンナンス時に発電機を水面まで引き上げ、フロート上で発電機のメンテナンスを行う方法が知られている。
特表2014-534375号公報 特開2011-132943号公報
このような水流発電装置及びその補修方法にあっては、浮体を係留するロープやロープの水底側を支持するアンカなど水底付近に配置される部材の補修が困難である。すなわち、アンカを水底から水面まで引き上げられれば補修が行えるが、重量物であるアンカを引き上げるのは難しく、水流発電装置の補修が円滑に行えない。
そこで、水流発電装置の補修が円滑に行える水流発電装置及び水流発電装置の補修方法の開発が望まれている。
そこで、本開示の一態様に係る水流発電装置は、水底に設置されるアンカに対し係留ロープによって係留され、水中で浮遊可能であって、水流によってタービンを回転させて発電を行う浮体と、浮体に接続され、アンカを介して水底に沿って設置され、浮体で発電された電力を伝送するケーブルとを備え、ケーブルは、水面まで引き上げ可能な弛み部を有して設置されている。この水流発電装置によれば、ケーブルが水面まで引き上げ可能な弛み部を有して設置されているため、補修時において、水底に設置されるケーブルを水面まで容易に引き上げることができる。従って、水面まで引き上げたケーブルに浮体などを取り付けて水流発電装置を再設置することにより、係留ロープなど水流発電装置の部品の補修を円滑に行うことができる。
また、本開示の一態様に係る水流発電装置において、弛み部は水深の二倍以上の長さで設けられていてもよい。この場合、弛み部を水深の二倍以上の長さとすることにより、ケーブルを水面まで確実に引き上げることができる。
本開示の一態様に係る水流発電装置の補修方法は、水底に設置されるアンカに対し係留ロープによって浮体を係留し、浮体を水中に浮遊させ水流によって発電を行わせ、浮体に接続されるケーブルにより電力を伝送する水流発電装置の補修方法であって、ケーブルに弛み部を設けてケーブルを水底に沿って設置する設置工程と、係留ロープに対し浮体を切り離す切離工程と、弛み部を吊り上げてケーブルを水面に向けて引き上げる引上工程と、水面まで引き上げたケーブルを切断する切断工程と、切断したケーブルを浮体に取り付け、浮体に対し新たな係留ロープ及び新たなアンカを取り付け、新たなアンカを水底に沈設し浮体を水中に浮遊させて設置する再設置工程とを含み、設置工程において、弛み部はケーブルを水面まで引き上げ可能に弛ませて設置されている。この水流発電装置の補修方法によれば、弛み部を設けて設置されているケーブルに対しその弛み部を吊り上げてケーブルを引き上げるため、ケーブルを水面まで容易に引き上げることができる。従って、水中に設置される係留ロープなど水流発電装置の部品の補修が円滑に行える。
また、本開示の一態様に係る水流発電装置の補修方法において、設置工程にて、弛み部は水深の二倍以上の長さで設けられていてもよい。この場合、弛み部を水深の二倍以上の長さとすることにより、ケーブルを水面まで確実に引き上げることができる。
本開示に係る発明によれば、水流発電装置の補修を円滑に行うことができる。
本開示の実施形態に係る水流発電装置の概要を示す図である。 図1の水流発電装置における発電用ポッドの説明図である。 本開示の実施形態に係る水流発電装置の補修方法における切離工程を示す図である。 本開示の実施形態に係る水流発電装置の補修方法における引上工程を示す図である。 本開示の実施形態に係る水流発電装置の補修方法における引上工程を示す図である。 本開示の実施形態に係る水流発電装置の補修方法における再設置工程を示す図である。 本開示の実施形態に係る水流発電装置の補修方法における再設置工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る水流発電装置の構成概要図である。
図1に示すように、水流発電装置1は、水中に浮体2を浮遊させ、浮体2に設けられたタービン20を水流FWによって回転させ、タービン20の回転によって発電を行う装置である。例えば、水流発電装置1は、海洋に設置され、海流によって発電する。浮体2は、係留ロープ3によりアンカ4に係留されている。浮体2は、左右二つの発電用ポッド21をビーム22によって連結して構成されている。ビーム22は、例えば矩形の板状体を水平に配置して設けられる。発電用ポッド21には係留ロープ3の一端が取り付けられ、係留ロープ3の他端が水底に設置されるアンカ4に取り付けられている。
係留ロープ3は、浮体2をアンカ4に係留するためのロープ材であり、例えばワイヤロープなどの強靭なロープ材により構成される。図1では、係留ロープ3として、浮体2側の端部を二つに分岐させたロープ材が用いられている。すなわち、係留ロープ3の浮体2側の二つの端部の一方は右の発電用ポッド21に取り付けられ、他方は左の発電用ポッド21に取り付けられている。アンカ4は、浮体2が水流FWで流されないように保持するための構造物であり、例えばコンクリート製又は金属製のものが用いられる。アンカ4は、重量の大きい構造物の自重により位置を維持するシンカであってもよいし、グラウンドアンカなどの支持力も用いて位置を維持するタイプであってもよい。
浮体2には、ケーブル5が接続されている。ケーブル5は、浮体2で発電した電力を伝送するための送電ケーブルである。ケーブル5は、発電用ポッド21に接続され、係留ロープ3に沿って設けられ、アンカ4に取り付けられている。ケーブル5は、アンカ4から陸側に向けて水底に配置されている。ケーブル5には、コネクタ51が取り付けられている。コネクタ51は、水中コネクタであって、ケーブル5における浮体2とアンカ4の間に位置に取り付けられている。コネクタ51は、ケーブル5の切り離しに用いられ、分離及び結合が可能に構成される。また、コネクタ51は、係留ロープ3の切り離しにも用いられ、係留ロープ3に対しても浮体2とアンカ4の間の位置に取り付けられている。つまり、コネクタ51は、通常使用時において結合状態とされケーブル5及び係留ロープ3を接続している。そして、切り離し時において、コネクタ51は、二つに分離してケーブル5及び係留ロープ3を切り離す。
ケーブル5には、弛み部52が設けられている。弛み部52は、ケーブル5を弛んだ状態で設けた部位であり、送電する向きと異なる向きに配されるケーブル5の部分を含む部位である。例えば、弛み部52は、送電する向きと異なる方向にケーブル5を往復させて設けられる。また、弛み部52は、ケーブル5を弛んだ状態で設けられていれば、送電する方向においてケーブル5を往復させて設けられていてもよい。また、弛み部52は、円状に巻回して設けられていてもよい。弛み部52は、例えば、アンカ4の近傍位置に設けられる。具体的には、アンカ4に掛止されたケーブル5は、アンカ4から引き出された位置で弛み部52を形成している。
弛み部52は、ケーブル5を水面まで引き上げられるように弛んだ状態で設けられる。例えば、弛み部52におけるケーブル5を上方へ引き上げることにより、ケーブル5を水面まで引き上げられるように、弛み部52が設けられる。ここで、水面とは、ほぼ水面の位置も含む。つまり、水面の近傍位置までケーブル5を引き上げ可能に弛み部52が設けられていてもよい。
弛み部52におけるケーブル5の長さは、例えば水深の二倍以上の長さとされる。すなわち、弛み部52が設置される水域において、その水域の水深の二倍以上の長さとして弛み部52が設けられる。これにより、弛み部52を吊り上げてケーブル5を確実に水面まで引き上げることができる。ケーブル5が水面の近傍位置まで引き上げることができれば、水底付近でケーブル5の切断作業などを行う場合と比べて、容易にケーブル5の切断作業などを行うことができる。このように弛み部52が設けられることにより、水流発電装置1の補修が円滑に行える。また、弛み部52におけるケーブル5の長さは、例えば浮体2からアンカ4までのケーブル5の長さの二倍以上の長さとしてもよい。また、弛み部52におけるケーブル5の長さは、例えばコネクタ51からアンカ4までのケーブル5の長さの二倍以上の長さとしてもよい。これらの場合も、弛み部52を吊り上げてケーブル5を水面又は水面付近の位置まで引き上げることができる。
図2は、発電用ポッド21の構造を示す概要図である。
図2に示すように、発電用ポッド21は、本体211の後部にタービン20を設けて構成されている。発電用ポッド21の本体211は、例えば前部及び後部を閉塞した中空の筒状体により構成される。なお、本実施形態において、「前部」は水流FWの上流側の部分を意味し、「後部」は水流FWの下流側の部分を意味する。また、「前方」は水流FWの上流側を意味し、「後方」は水流FWの下流側を意味する。浮体2及び発電用ポッド21において、水中で水流FWの上流側に配置される部分が前部であり、水流FWの下流側に配置される部分が後部である。
タービン20は、ブレード20a及びハブ20bを備えている。ブレード20aは、水流FWを受けて回転力を発生させる翼部材であり、ハブ20bの外周に径方向へ向けて複数設けられている。図2では、二つのブレード20aを備えたタービン20を示しているが、三つ以上のブレード20aを備えたタービンを用いる場合もある。ハブ20bは、発電用ポッド21の前後方向に向けた軸線を中心に回転可能に設けられ、例えば発電機23の回転軸23aに取り付けられ、回転軸23aと一体に回転する。
発電機23は、タービン20の回転の運動エネルギを電気エネルギに変換する機器であり、タービン20の回転力を受けて発電する。発電機23にはパワーコンディショナ24が接続されている。発電機23は、パワーコンディショナ24に対し発電電力を出力する。パワーコンディショナ24は、発電機23の発電電力の調整及び発電運転制御を行う。発電電力の調整は、交流電力である発電電力を直流電力に変換し、所望の周波数となるように直流電力を交流電力に変換して行われる。パワーコンディショナ24には、高圧受電部25が接続されている。高圧受電部25は、パワーコンディショナ24から出力される交流電力を変圧する。高圧受電部25から出力される電力は、ケーブル5を通じて陸上側へ送電される。
高圧受電部25には、システム制御部26が接続されている。システム制御部26は、浮体2及び発電用ポッド21全体の制御を実行する。発電用ポッド21には、図示しない浮力調整用のバラストタンクが設けられている。このバラストタンクにはシステム制御部26の指令を受けて水の出し入れが行われ、この水の出し入れによって浮体2の浮力調整が行われる。
発電用ポッド21の下部には、係留ロープ3が取り付けられている。係留ロープ3は、例えば、発電用ポッド21の下部に取り付けられる留め具211aに掛け止められて取り付けられている。
次に、本実施形態に係る水流発電装置1の補修方法について説明する。
水流発電装置1の補修は、水流発電装置1を構成する部品のうち損傷した部品を修繕し又はその損傷した部品を交換することによって行われる。ここでは、水流発電装置1において、損傷した係留ロープ3を交換して補修する場合について説明する。
まず、図1に示すように、ケーブル5に弛み部52を設けて、水流発電装置1を設置しておく。すなわち、係留ロープ3によりアンカ4に対し浮体2を係留し、浮体2から延びるケーブル5に弛み部52を設けた状態で水流発電装置1を設置しておく。図1は、補修前の水流発電装置1の設置状況を示している。ケーブル5に弛み部52を設けて水流発電装置1を設置しておくことにより、弛み部52を用いてケーブル5を水面まで容易に引き上げることができる。
次に、図3に示すように、浮体2の切離工程が行われる。この切離工程は、係留ロープ3に対し浮体2を切り離す工程である。すなわち、コネクタ51の切り離しを行い、係留ロープ3及びケーブル5が中間位置で分離される。これにより、浮体2が係留ロープ3及びケーブル5から切り離される。コネクタ51の分離作業は、例えば潜水士による作業、無人潜水機による作業などによって行えばよい。また、コネクタ51の分離は、図3のように、浮体2を水面に浮上させた後に行えばよい。浮体2を水面に浮上させて係留ロープ3の張力を低下させることで、コネクタ51の分離を円滑に行うことができる。なお、係留ロープ3において、補修が必要な箇所は、コネクタ51の設置位置より下方の位置にある。
そして、図4に示すように、係留ロープ3及びケーブル5の下方部分には、錘7が取り付けられる。そして、係留ロープ3及びケーブル5の下方部分は、錘7と共に水底に沈設される。錘7は、水より比重の大きい重量物により構成され、例えば鉄などの金属又はコンクリート構造物などにより構成される。係留ロープ3及びケーブル5の下方部分は、錘7を取り付けて沈設されることにより、海中に浮遊することが抑制される。沈設された係留ロープ3、ケーブル5及び錘7は、魚礁として利用することができる。
次いで、ケーブル5の引上工程が行われる。引上工程は、弛み部52を吊り上げてケーブル5を水面に向けて引き上げる工程である。この引上工程において、アンカ4より陸側(送電する側)のケーブル5の部分が水面に向けて引き上げられる。例えば、図4に示すように、作業船6のクレーンなどを用い、ケーブル5の弛み部52が水面に向けて吊り上げられる。このとき、弛み部52はケーブル5の長さに余裕を持たせて設けられているため、弛み部52より陸側のケーブル5の部分に過剰な張力を与えることなく、ケーブル5を円滑に水面まで引き上げることができる。また、弛み部52を水深の二倍以上の長さで設けることにより、ケーブル5を確実に水面まで引き上げることができる。
そして、図5に示すように、ケーブル5を水面まで引き上げたら、ケーブル5の切断工程が行われる。ケーブル5の切断は、船上で行ってもよいし、水面近くの船上以外で行ってもよい。ケーブル5を切断することにより、水底に敷設されたケーブル5を再利用することができる。
そして、水流発電装置1の再設置工程が行われる。再設置工程は、切断したケーブル5を浮体2に取り付け、浮体2に対し新たな係留ロープ3及び新たなアンカ4を取り付け、新たなアンカ4を水底に沈設し、浮力調整などを行って浮体2を元の水中位置付近に配置して浮遊させて、水流発電装置1を再設置する工程である。まず、図6に示すように、アンカ4の沈設作業が行われる。アンカ4は、新たなものと交換される。アンカ4には、ケーブル5が掛止される。ケーブル5の端部は、浮体2に接続される。また、アンカ4には、係留ロープ3が取り付けられる。この係留ロープ3も、新たなものと交換される。この交換により、係留ロープ3が補修される。アンカ4は、作業船6を用い、水底に向けて沈下される。
そして、図7に示すように、アンカ4を水底に沈設したら、浮体2を水中に浮遊させる。これにより、水流発電装置1を補修前と同じ水域に再設置することができ、水流発電装置1の部品の補修が完了する。また、このとき、アンカ4の陸側のケーブル5の部分に弛み部52を設けてもよい。これにより、アンカ4又は係留ロープ3が損傷した場合、アンカ4又は係留ロープ3の交換が必要な場合など、その補修を円滑に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態に係る水流発電装置1及び水流発電装置1の補修方法によれば、ケーブル5に弛み部52を設けて設置することにより、補修時において、水底に設置されるケーブル5を水面まで容易に引き上げることができる。これにより、水中に設置される係留ロープ3などの水流発電装置1の部品における補修が円滑に行える。また、ケーブル5に弛み部52を設けて設置することにより、補修した水流発電装置1を補修前と同じ水域に再設置することができる。
例えば、ケーブル5を水面まで引き上げることができれば、ケーブル5の切断が容易となる。このため、切断したケーブル5を浮体2に接続し、浮体2に新たなアンカ4及び新たな係留ロープ3を取り付け、浮体2を水中に配置して、水流発電装置1を稼働させることができる。従って、アンカ4及び係留ロープ3を新たなものに交換して、水流発電装置1の補修を円滑に行うことができる。
アンカ4又は係留ロープ3の補修を行う場合、例えばアンカ4及び係留ロープ3を水面まで引き上げて補修することも考えられる。しかしながら、アンカ4は重量物であり、アンカ4を引き上げるのは容易ではない。アンカ4を引き上げようとすると、大型のクレーン船などを用いる必要があり、補修コストが高くなる。また、係留ロープ3はアンカ4と接続されており、アンカ4を引き上げずに係留ロープ3のみを引き上げることは困難である。特に、係留ロープ3の損傷箇所がアンカ4に近い部分である場合には係留ロープ3のみを引き上げることはできない。
ここで、アンカ4を引き上げずに、新たなアンカ4及び係留ロープ3を用いて補修を行うことが考えられる。しかしながら、水底に沿って敷設されるケーブル5の再利用が困難となる。すなわち、水底に敷設されるケーブル5を引き上げることが難しく、ケーブル5を浮体2に接続することが困難だからである。そこで、本実施形態に係る水流発電装置1及び水流発電装置1の補修方法では、予めケーブル5に弛み部52を設けて設置することにより、補修時において、水底に敷設されるケーブル5を水面まで容易に引き上げることができる。これにより、水底に敷設されるケーブル5を再利用しつつ、係留ロープ3などの水流発電装置1の部品の補修が円滑に行えるのである。
また、本実施形態に係る水流発電装置1及び水流発電装置1の補修方法において、ケーブル5の弛み部52は、水深の二倍以上の長さで設けられている。このため、水底に敷設されるケーブル5を水面まで確実に引き上げることができる。
以上のように、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲の記載の要旨を逸脱しない範囲で様々な変形態様で実施することができる。
例えば、上述した各実施形態においては、左右二つの発電用ポッド21をビーム22によって連結した浮体2を用いる場合について説明したが、浮体はこのように構成されるものに限られない。例えば、浮体は、左右二つの発電用ポッド21の間に中央ポッドを備えていてもよいし、一つの発電用ポッド21を備えて構成されていてもよい。また、三つ以上の発電用ポッド21を備えるものであってもよい。
また、上述した各実施形態においては、発電用ポッド21に係留ロープ3が接続される場合について説明したが、係留ロープ3は、浮体2における発電用ポッド21以外の部分に接続されていてもよい。例えば、係留ロープ3は、左右の発電用ポッド21の間に設けられるビーム22に接続されていてもよい。この場合であっても、上述した各実施形態に係る水流発電装置及び水流発電装置の補修方法と同様の作用効果を得ることができる。
また、上述した各実施形態においては、水流発電装置が海に設置される場合について説明したが、本発明に係る水流発電装置は、河川や湖などの水中に設置される場合もある。この場合であっても、水流による発電が可能であれば、上述した各実施形態に係る水流発電装置と同様な作用効果を得ることができる。
1 水流発電装置
2 浮体
3 係留ロープ
4 アンカ
5 ケーブル
20 タービン
20a ブレード
20b ハブ
21 発電用ポッド
22 ビーム
23 発電機
24 パワーコンディショナ
25 高圧受電部
26 システム制御部
51 コネクタ
52 弛み部
211a 留め具
FW 水流

Claims (4)

  1. 水底に設置されるアンカに対し係留ロープによって係留され、水中で浮遊可能であって、水流によってタービンを回転させて発電を行う浮体と、
    前記浮体に接続され、前記アンカを介して前記水底に沿って設置され、前記浮体で発電された電力を伝送するケーブルと、を備え、
    前記ケーブルは、水面まで引き上げ可能な弛み部を有して設置されており、
    前記ケーブルは、前記アンカに取り付けられており、
    前記ケーブルの前記弛み部は、前記ケーブルのうち、前記アンカから前記浮体とは反対側に引き出された部分である、水流発電装置。
  2. 前記弛み部は、水深の二倍以上の長さで設けられている、
    請求項1に記載の水流発電装置。
  3. 水底に設置されるアンカに対し係留ロープによって浮体を係留し、前記浮体を水中に浮遊させ水流によって発電を行わせ、前記浮体に接続されるケーブルにより電力を伝送する水流発電装置の補修方法であって、
    前記ケーブルに弛み部を設けて前記ケーブルを前記水底に沿って設置する設置工程と、
    前記係留ロープに対し前記浮体を切り離す切離工程と、
    前記弛み部を吊り上げて前記ケーブルを水面に向けて引き上げる引上工程と、
    前記水面まで引き上げた前記ケーブルを切断する切断工程と、
    切断した前記ケーブルを前記浮体に取り付け、前記浮体に対し新たな係留ロープ及び新たなアンカを取り付け、前記新たなアンカを前記水底に沈設し前記浮体を水中に浮遊させて設置する再設置工程と、
    を含み、
    前記設置工程において、前記弛み部は、前記ケーブルを前記水面まで引き上げ可能に弛ませて設置されている、
    水流発電装置の補修方法。
  4. 前記設置工程において、前記弛み部は、水深の二倍以上の長さで設けられている、
    請求項3に記載の水流発電装置の補修方法。
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