JP6814606B2 - 潮流発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、潮流発電装置に関する。
再生可能エネルギーを利用した発電方式として、海流の運動エネルギーから電力を生み出す潮流発電が知られている。例えば、特許文献1には、橋脚に支持された水車を備える発電装置が記載されている。そして、水車が橋脚に支持されていることで、水車を支持する支持構造を別途設ける必要がなくなることが記載されている。
特開2005−214142号公報
ところで、潮流発電においては、海中の所定の位置に水車が位置決めされなければならない。しかしながら、潮流発電装置が設置される場所は海流が速い場所であるため、水車の設置作業及び保守等を要する際に生じる水車の撤去作業は容易ではない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、タービンの設置作業及び撤去作業を容易にすることができる潮流発電装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る潮流発電装置は、海洋構造物に支持された支持部材と、海底に配置されたアンカーと、前記支持部材と前記アンカーとを繋ぐワイヤーと、前記ワイヤーに固定された第1位置決め部材と、タービン、前記ワイヤーに着脱可能であって前記第1位置決め部材に嵌合する第2位置決め部材、及び自重を調節することができるフロートを備えるタービンユニットと、を備える。
これにより、タービンユニットが海中に設置される際、フロートの自重が大きくされることで、タービンユニットがワイヤーに沿って下降する。そして、第2位置決め部材が第1位置決め部材が嵌合することにより、タービンユニットが海中の所定位置で位置決めされる。一方、タービンユニットが海中から撤去される際、フロートの自重が小さくされることで、浮力によってタービンユニットがワイヤーに沿って上昇する。水面まで浮上したタービンユニットは、船によって水面上を容易に移動させられる。したがって、潮流発電装置は、タービンの設置作業及び撤去作業を容易にすることができる。
本発明の望ましい態様として、第2位置決め部材は、ワイヤーの外径以上の幅を有するスリットを備えることが好ましい。
これにより、第2位置決め部材をワイヤーに取り付ける作業及び、第2位置決め部材をワイヤーから離脱させる作業が容易となる。
本発明の望ましい態様として、潮流発電装置は、前記ワイヤー、前記第1位置決め部材及び前記第2位置決め部材を、それぞれ複数備えることが好ましい。
これにより、複数の位置において第2位置決め部材が第1位置決め部材に嵌合する。このため、タービンユニットが海流を受けても揺動しにくくなる。具体的には、タービンユニットにおいて、複数のワイヤーを含む鉛直面に対する直交平面に対して角度をなす方向の動きが抑制される。このため、海流の運動エネルギーがタービンユニットの揺動によって消費されにくくなる。したがって、安定した発電ができる。
本発明の望ましい態様として、複数の前記第1位置決め部材は、鉛直方向において複数の位置に配置されていることが好ましい。
これにより、鉛直方向における複数の位置で第2位置決め部材が第1位置決め部材に嵌合する。このため、タービンユニットが海流を受けても揺動しにくくなる。具体的には、タービンユニットにおいて、複数のワイヤーを含む鉛直面に対して角度をなす方向の動きが抑制される。このため、海流の運動エネルギーがタービンユニットの揺動によって消費されにくくなる。したがって、安定した発電ができる。
本発明の望ましい態様として、前記第1位置決め部材は3つあり、2つの前記第1位置決め部材の位置は、鉛直方向において同じであり、且つもう1つの前記第1位置決め部材よりも鉛直方向上側であることが好ましい。
これにより、タービンユニットがより揺動しにくくなる。このため、タービンユニット2の揺動による海流の運動エネルギーの消費がより抑制される。したがって、より安定した発電ができる。
本発明によれば、タービンの設置作業及び撤去作業を容易にすることができる潮流発電装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る潮流発電装置を示す模式図である。 図2は、図1におけるA矢視図である。 図3は、本実施形態に係るタービンケースを示す斜視図である。 図4は、本実施形態に係る第1位置決め部材及び第2位置決め部材を示す側面図である。 図5は、図4におけるB−B断面図である。 図6は、図4におけるC−C断面図である。 図7は、本実施形態に係るタービンユニットの設置方法を示すフローチャートである。 図8は、本実施形態に係るタービンユニットの撤去方法を示すフローチャートである。 図9は、本実施形態に係るタービンユニットが船に牽引されているときの様子を示す模式図である。 図10は、本実施形態に係る第2位置決め部材がワイヤーに嵌められたときの様子を示す模式図である。 図11は、本実施形態に係るフロートに注水されたときの様子を示す模式図である。 図12は、変形例1に係る潮流発電装置を示す模式図である。 図13は、図12におけるD矢視図である。 図14は、変形例2に係る潮流発電装置を示す模式図である。 図15は、図14におけるE矢視図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る潮流発電装置を示す模式図である。図1に示すように、潮流発電装置100は、海流の運動エネルギーから電力を生み出す装置である。潮流発電装置100は、橋梁9に支持され、橋梁9の近傍の海中に設置されている。橋梁9は、海峡のうち陸地間の距離が小さい位置に設けられている。このため、橋梁9が設けられる場所では海流の流れが比較的速くなっている。潮流発電装置100は、橋梁9の近傍の海中に設置されているので、海流の運動エネルギーを容易に得ることができる。また、橋梁9には、潮流発電装置100が生み出した電力を変電所等に送電するための送電線10が設けられている。送電線10は、橋梁9に沿って陸地まで設けられている。
図1に示すように、潮流発電装置100は、支持部材8と、アンカー3と、ワイヤー4と、第1位置決め部材6と、タービンユニット2と、を備える。支持部材8、アンカー3、ワイヤー4及び第1位置決め部材6によって、タービンユニット2が海中の所定位置に位置決めされている。
図1に示すように、支持部材8は、橋梁9の橋脚91に固定された部材である。支持部材8は、例えば水平面に平行な板状部材であって、鋼鉄等で形成されている。支持部材8は、例えば橋梁9の長手方向に対して交差する方向に橋脚91から突出している。また、支持部材8の端部は、海水面よりも上方に位置している。
図1に示すように、アンカー3は、海底に沈められた部材である。アンカー3は例えば鋼鉄等であって、アンカー3の密度は海水の密度に比較して大きい。アンカー3は、自重により海底との間に生ずる摩擦力によって、海底の所定位置に固定されている。例えば、アンカー3は、支持部材8の端部の真下に配置されている。
図2は、図1におけるA矢視図である。ワイヤー4は、例えばステンレス鋼等で形成された紐状の部材である。例えば、図2に示すように、ワイヤー4は2本設けられている。それぞれのワイヤー4は、図1に示すように支持部材8及びアンカー3を連結している。すなわち、ワイヤー4の一端が支持部材8に固定されており、ワイヤー4の他端がアンカー3に固定されている。例えば、ワイヤー4の他端は、アンカー3が海底に沈められる前に、陸上でアンカー3に固定される。ワイヤー4は、支持部材8とアンカー3を最短距離で結んでいる。すなわち、ワイヤー4は海中で撓みを生じないように支持部材8及びアンカー3に連結されている。ワイヤー4の長手方向は、鉛直方向に略等しい。
第1位置決め部材6は、支持部材8とアンカー3との間の位置であり且つ海中である位置でワイヤー4に固定されている。例えば、図2に示すように第1位置決め部材6は2つ設けられており、2つの第1位置決め部材6の鉛直方向の位置は同じである。
図1及び図2に示すように、タービンユニット2は、タービンケース20と、タービン21と、発電機22と、フロート23と、第2位置決め部材5と、を備える。
図3は、本実施形態に係るタービンケースを示す斜視図である。タービンケース20は、タービン21を収容するための部材である。図3に示すように、タービンケース20は、例えば直方体状の部材である。具体的には、タービンケース20は、縦材201と、横材202と、横材203と、横材204と、横材205と、を備える。縦材201は、長尺部材であり、例えば4本設けられている。横材202、横材203、横材204及び横材205は、例えば平面視で互いに重なる矩形の部材である。それぞれの縦材201が横材202、横材203、横材204及び横材205の頂点を連結している。横材202、横材203、横材204及び横材205の一辺は、縦材201の長さよりも短い。
タービンケース20は、タービン21を回転可能に支持している。例えば、横材202及び横材205に支持された軸受によって、タービン21のシャフトが支持されている。また、タービンケース20は、複数の開口部を有するので、タービン21を支持しながらもタービン21に海水を導くことができる。また、タービンケース20は、海流によって流されてきた大きな浮遊物とタービン21との接触を抑制することができる。これにより、タービン21の破損が抑制される。
タービン21は、海流を受けることで、例えば鉛直方向に平行な軸を中心に回転する。タービン21は発電機22に接続されており、タービン21の回転は発電機22に伝達される。これにより、タービン21が回転すると発電機22で電力が生じる。発電機22は、橋梁9に設けられた送電線10に接続されている。このため、発電機22で生じた電力は送電線10によって変電所等に送電される。また、発電機22はタービン21の鉛直方向上側に配置されている。これにより、発電機22から送電線10までの距離が短くなるので、発電機22と送電線10とを結ぶ電線が短くなる。
フロート23は、例えばポンプ等によって空気の注入及び排出が可能である中空部材である。フロート23は、例えば樹脂等で形成されている。図3に示すように、フロート23は、発電機22の鉛直方向上側に取り付けられている。これにより、タービンユニット2の重心が鉛直方向下側に寄りやすい。このため、タービンユニット2の姿勢が安定しやすい。なお、空気ではなく液体がフロート23に注入及び排出されてもよい。
図1及び図2に示すように、第2位置決め部材5は、タービンケース20から水平方向に突出する部材である。第2位置決め部材5は、第1位置決め部材6に嵌合する部材である。例えば、図2に示すように第2位置決め部材5は2つ設けられており、2つの第2位置決め部材5の鉛直方向の位置は同じである。
図4は、本実施形態に係る第1位置決め部材及び第2位置決め部材を示す側面図である。図5は、図4におけるB−B断面図である。図6は、図4におけるC−C断面図である。図4は、第2位置決め部材5が第1位置決め部材6に嵌合する前の状態を示している。図4及び図5に示すように、第2位置決め部材5は、接続部51と、円盤部52と、円錐部53と、スリット54と、を備える。接続部51は、タービンケース20に固定される部材である。円盤部52は、接続部51の端部に設けられた略円盤状の部材である。円錐部53は、円盤部52の鉛直方向下側に設けられた円錐状の部材である。円錐部53の外径は、鉛直方向下側に向かって小さくなっている。言い換えると、円錐部53は、鉛直方向下側に向かって突出する楔形の突起である。スリット54は、円盤部52の鉛直方向上側の端部から円錐部53の鉛直方向下側の端部に亘って設けられた切欠きである。スリット54の幅D1は、ワイヤー4の外径D2以上であって、例えば外径D2に略等しい。また、円盤部52の水平断面においてスリット54の水平方向の長さD3は円盤部52の直径D4よりも大き、且つ円錐部53の水平断面においてスリット54の水平方向の長さは円錐部53の直径より大きい。図5に示すように、スリット54の水平方向の一端は平面視で円盤部52の中心に位置しており、スリット54の水平方向の他端は開口している。このため、ワイヤー4は、スリット54に嵌まることができ且つスリット54から離脱することができる。すなわち、第2位置決め部材5は、ワイヤー4に着脱可能である。
図4及び図6に示すように、第1位置決め部材6は、凹部63と、孔62と、を備える。凹部63は、鉛直方向下側に向かって内径が小さくなる円錐状の窪みである。凹部63は、第2位置決め部材5の円錐部53と嵌合する形状を有する。孔62は、平面視で凹部63の中心に設けられた、鉛直方向に貫通する貫通孔である。ワイヤー4が孔62を貫通している。また、図4に示すように、第1位置決め部材6は、ワイヤー4に固定された補助部材61により鉛直方向に位置決めされている。補助部材61は、例えば溶接等によりワイヤー4に固定されている。
なお、図4で示した補助部材61はなくてもよい。例えば、第1位置決め部材6がワイヤー4に溶接等で固定されていれば、第1位置決め部材6が鉛直方向に位置決めされるので補助部材61は不要となる。
なお、ワイヤー4は、必ずしも2本でなくてもよい。例えばワイヤー4は、1本であってもよいし3本以上であってもよい。ただし、1本のワイヤー4に取り付けられる第1位置決め部材6は1つであることが好ましい。また、ワイヤー4の長手方向は、必ずしも鉛直方向に沿っていなくてもよく、鉛直方向に対して角度を有していてもよい。また、タービン21は、必ずしも例えば鉛直方向に平行な軸を中心に回転しなくてもよく、鉛直方向に角度を有する軸を中心に回転してもよい。
なお、第1位置決め部材6及び第2位置決め部材5は、必ずしも上述した形状でなくてもよい。例えば、第1位置決め部材6が円錐部53に相当する突起を有しており、第2位置決め部材5が凹部63に相当する窪みを有していてもよい。
なお、タービンケース20の縦材201、横材202、横材203、横材204及び横材205は、必ずしも図3に示すように角材で形成されていなくてもよい。例えば、横材202、横材203、横材204及び横材205は、それぞれ丸棒材で形成されていてもよい。
なお、タービンユニット2が備えるフロートは必ずしも1つでなくてもよく、複数のフロートを備えていてもよい。例えば、タービンユニット2は、タービンケース20の鉛直方向下側に2つ目のフロートを備えていてもよい。
なお、支持部材8は、必ずしも橋梁9の橋脚91に支持されなくてもよく、海洋構造物に支持されていればよい。例えば、支持部材8は、海洋構造物として防波堤、桟橋又は埠頭等の港湾構造物に支持されていてもよい。
図7は、本実施形態に係るタービンユニットの設置方法を示すフローチャートである。図8は、本実施形態に係るタービンユニットの撤去方法を示すフローチャートである。図9は、本実施形態に係るタービンユニットが船に牽引されているときの様子を示す模式図である。図10は、本実施形態に係る第2位置決め部材がワイヤーに嵌められたときの様子を示す模式図である。タービンユニット2が海中に設置された後、タービンユニット2に対して保守等を要する際には、タービンユニット2は海中から撤去されることがある。例えば従来技術において、タービンの設置作業又は撤去作業は、大型のクレーン設備等を備える作業船等が必要である。海流が速い場所でこのような作業船を用いてタービンの設置作業又は撤去作業を行うことは容易ではない。
図7に示すように、タービンユニット2が設置される際、まずタービンユニット2が船11で牽引される(ステップS11)。具体的には、図9に示すように、タービンユニット2は、ロープ12によって船11に繋がれた状態で船11に牽引される。この時、例えばフロート23の中は空気で満たされている。これにより、タービンユニット2は、フロート23が水面に浮かんだ状態で牽引される。
次に、第2位置決め部材5がワイヤー4に嵌められる(ステップS12)。具体的には、図5に示したように、ワイヤー4が第2位置決め部材5のスリット54に嵌められる。これにより、図10に示すように、第2位置決め部材5が第1位置決め部材6の真上に位置する状態が形成される。
次に、タービンユニット2が船11から離脱させられる(ステップS13)。具体的には、タービンユニット2とロープ12との連結が解除され、ロープ12が船11に回収される。
そして、フロート23からの排気が開始される(ステップS14)。例えば、船11に設けられたポンプがフロート23にホース等で接続され、ポンプが稼働することにより排気が行われる。具体的には、少なくともタービンユニット2の自重がタービンユニット2に作用する浮力を上回るように排気量が調節される。これにより、フロート23の中に海水が浸入するので、図11に示すようにタービンユニット2は自重によりワイヤー4に沿って海中へ沈んでいく。また、フロート23に対する排気量は、タービンユニット2の重心がタービンユニット2の鉛直方向の中間位置よりも下側に位置するように調節される。これにより、下降時におけるタービンユニット2の姿勢が安定する。その後、第2位置決め部材5が第1位置決め部材6に嵌まることで、タービンユニット2が停止する。これにより、タービンユニット2が鉛直方向に位置決めされ、図1に示した状態となる。このようにして、タービンユニット2は海中に設置される。
図8に示すように、タービンユニット2が撤去される際、まずフロート23への給気が開始される(ステップS21)。例えば、船11に設けられたポンプがフロート23にホース等で接続され、ポンプが稼働することにより給気が行われる。具体的には、少なくともタービンユニット2の自重がタービンユニット2に作用する浮力を下回るように給気量が調節される。これにより、タービンユニット2は浮力によりワイヤー4に沿って水面へ上昇していく。また、フロート23における給気量は、タービンユニット2の重心がタービンユニット2の鉛直方向の中間位置よりも下側に位置するように調節される。これにより、上昇時におけるタービンユニット2の姿勢が安定する。
次に、水面に浮上したタービンユニット2が船11に連結される(ステップS22)。具体的には、タービンユニット2がロープ12によって船11に連結される。これにより、図10に示した状態となる。
次に、第2位置決め部材5がワイヤー4から離脱させられる(ステップS23)。具体的には、ワイヤー4が第2位置決め部材5のスリット54から離脱させられる。これにより、タービンユニット2は水平方向に移動可能となる。
そして、タービンユニット2が船11で牽引される(ステップS24)。具体的には、タービンユニット2は、ロープ12によって船11に繋がれた状態で船11に牽引される。この時、例えばフロート23の中は空気で満たされている。これにより、タービンユニット2は、フロート23が水面に浮かんだ状態で牽引される。このようにして、タービンユニット2は撤去される。
以上で説明したように、潮流発電装置100は、海洋構造物(橋脚91)に支持された支持部材8と、海底に配置されたアンカー3と、支持部材8とアンカー3とを繋ぐワイヤー4と、ワイヤー4に固定された第1位置決め部材6と、タービンユニット2と、を備える。タービンユニット2と、タービン21、ワイヤー4に着脱可能であって第1位置決め部材6に嵌合する第2位置決め部材5、及び自重を調節することができるフロート23を備える。
これにより、タービンユニット2が海中に設置される際、フロート23の自重が大きくされることで、タービンユニット2がワイヤー4に沿って下降する。そして、第2位置決め部材5が第1位置決め部材6が嵌合することにより、タービンユニット2が海中の所定位置で位置決めされる。一方、タービンユニット2が海中から撤去される際、フロート23の自重が小さくされることで、浮力によってタービンユニット2がワイヤー4に沿って上昇する。水面まで浮上したタービンユニット2は、船11によって水面上を容易に移動させられる。したがって、潮流発電装置100は、タービン21の設置作業及び撤去作業を容易にすることができる。より具体的には、潮流発電装置100は、従来技術において必要であった大型クレーン設備を備える作業船を不要とすることができる。
また、潮流発電装置100においては、第2位置決め部材6は、ワイヤー4の外径D2以上の幅D1を有するスリット54を備える。
これにより、第2位置決め部材6をワイヤー4に取り付ける作業及び、第2位置決め部材6をワイヤー4から離脱させる作業が容易となる。
また、潮流発電装置100は、ワイヤー4、第1位置決め部材6及び第2位置決め部材5をそれぞれ複数備える。
これにより、複数の位置において第2位置決め部材5が第1位置決め部材6に嵌合する。このため、タービンユニット2が海流を受けても揺動しにくくなる。具体的には、タービンユニット2において、複数のワイヤー4を含む鉛直面に対する直交平面(図2において紙面に対して直交する鉛直面)に対して角度をなす方向の動きが抑制される。このため、海流の運動エネルギーがタービンユニット2の揺動によって消費されにくくなる。したがって、安定した発電ができる。
(変形例1)
図12は、変形例1に係る潮流発電装置を示す模式図である。図13は、図12におけるD矢視図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図13に示すように、変形例1に係る潮流発電装置100Aは、ワイヤー4aと、ワイヤー4bと、ワイヤー4cと、第1位置決め部材6aと、第1位置決め部材6bと、第1位置決め部材6cと、を備える。ワイヤー4a、ワイヤー4b及びワイヤー4cのそれぞれは、支持部材8とアンカー3を最短距離で結んでいる。ワイヤー4a、ワイヤー4b及びワイヤー4cは、平面視で同一直線上に並べられている。第1位置決め部材6aは、ワイヤー4aに固定されている。第1位置決め部材6bは、ワイヤー4bに固定されている。第1位置決め部材6cは、ワイヤー4cに固定されている。第1位置決め部材6a、第1位置決め部材6b及び第1位置決め部材6cは、鉛直方向における複数の位置に配置されている。具体的には、第1位置決め部材6bが第1位置決め部材6aよりも鉛直方向下側に配置されており、第1位置決め部材6cが第1位置決め部材6bよりも鉛直方向下側に配置されている。
図13に示すように、潮流発電装置100Aは、上述した実施形態に係るタービンユニット2とは異なるタービンユニット2Aを備える。タービンユニット2Aは、第2位置決め部材5aと、第2位置決め部材5bと、第2位置決め部材5cと、を備える。例えば、第2位置決め部材5a、第2位置決め部材5b及び第2位置決め部材5cは、タービンケース20に固定されている。第2位置決め部材5a、第2位置決め部材5b及び第2位置決め部材5cは、鉛直方向における複数の位置に配置されている。具体的には、第2位置決め部材5bが第2位置決め部材5aよりも鉛直方向下側に配置されており、第2位置決め部材5cが第2位置決め部材5bよりも鉛直方向下側に配置されている。
第2位置決め部材5aから第2位置決め部材5bまでの鉛直方向の距離は、第1位置決め部材6aから第1位置決め部材6bまでの鉛直方向の距離に等しい。これにより、第2位置決め部材5aが第1位置決め部材6aに嵌合すると同時に、第2位置決め部材5bが第1位置決め部材6bに嵌合する。また、第2位置決め部材5bから第2位置決め部材5cまでの鉛直方向の距離は、第1位置決め部材6bから第1位置決め部材6cまでの鉛直方向の距離に等しい。これにより、第2位置決め部材5bが第1位置決め部材6bに嵌合すると同時に、第2位置決め部材5cが第1位置決め部材6cに嵌合する。
上述したように、変形例1に係る潮流発電装置100Aにおいては、複数の第1位置決め部材(第1位置決め部材6a、第1位置決め部材6b及び第1位置決め部材6c)は、鉛直方向において複数の位置に配置されている。
これにより、鉛直方向における複数の位置で第2位置決め部材(第2位置決め部材5a、第2位置決め部材5b及び第2位置決め部材5c)が第1位置決め部材(第1位置決め部材6a、第1位置決め部材6b及び第1位置決め部材6c)に嵌合する。このため、タービンユニット2Aが海流を受けても揺動しにくくなる。具体的には、タービンユニット2Aにおいて、複数のワイヤー(ワイヤー4a、ワイヤー4b及びワイヤー4c)を含む鉛直面(図13において紙面に平行な面)に対して角度をなす方向の動きが抑制される。このため、海流の運動エネルギーがタービンユニット2Aの揺動によって消費されにくくなる。したがって、安定した発電ができる。
(変形例2)
図14は、変形例2に係る潮流発電装置を示す模式図である。図15は、図14におけるE矢視図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図14に示すように、変形例2に係る潮流発電装置100Bは、ワイヤー4dと、ワイヤー4eと、ワイヤー4fと、第1位置決め部材6dと、第1位置決め部材6eと、第1位置決め部材6fと、を備える。ワイヤー4d、ワイヤー4e及びワイヤー4fのそれぞれは、支持部材8とアンカー3を最短距離で結んでいる。ワイヤー4d、ワイヤー4e及びワイヤー4fは、平面視で同一直線上に並べられている。第1位置決め部材6dは、ワイヤー4dに固定されている。第1位置決め部材6eは、ワイヤー4eに固定されている。第1位置決め部材6fは、ワイヤー4fに固定されている。第1位置決め部材6d、第1位置決め部材6e及び第1位置決め部材6fは、鉛直方向における複数の位置に配置されている。具体的には、第1位置決め部材6eは、第1位置決め部材6dよりも鉛直方向下側に配置されている。第1位置決め部材6fの鉛直方向の位置は、第1位置決め部材6dの鉛直方向の位置と同じである。
図15に示すように、潮流発電装置100Bは、上述した実施形態に係るタービンユニット2とは異なるタービンユニット2Bを備える。タービンユニット2Bは、第2位置決め部材5dと、第2位置決め部材5eと、第2位置決め部材5fと、を備える。例えば、第2位置決め部材5d及び第2位置決め部材5fは、発電機22に固定されている。例えば、第2位置決め部材5eは、タービンケース20に固定されている。第2位置決め部材5d、第2位置決め部材5e及び第2位置決め部材5fは、鉛直方向における複数の位置に配置されている。具体的には、第2位置決め部材5eは、第2位置決め部材5d及び第2位置決め部材5fの鉛直方向下側に配置されている。第2位置決め部材5fの鉛直方向の位置は、第2位置決め部材5dの鉛直方向の位置と同じである。
第2位置決め部材5dから第2位置決め部材5eまでの鉛直方向の距離は、第1位置決め部材6dから第1位置決め部材6eまでの鉛直方向の距離に等しい。これにより、第2位置決め部材5dが第1位置決め部材6dに嵌合すると同時に、第2位置決め部材5eが第1位置決め部材6eに嵌合する。また、第1位置決め部材6d及び第1位置決め部材6fが鉛直方向で同じ位置にあり且つ第2位置決め部材5d及び第2位置決め部材5fが鉛直方向で同じ位置にあるので、第2位置決め部材5dが第1位置決め部材6dに嵌合すると同時に、第2位置決め部材5fが第1位置決め部材6fに嵌合する。
上述したように、変形例2に係る潮流発電装置100Bにおいては、第1位置決め部材は3つある(第1位置決め部材6d、第1位置決め部材6e及び第1位置決め部材6f)。2つの第1位置決め部材(第1位置決め部材6d及び第1位置決め部材6f)の位置は、鉛直方向において同じであり、且つもう1つの第1位置決め部材(第1位置決め部材6e)よりも鉛直方向上側である。
これにより、タービンユニット2Bがより揺動しにくくなる。このため、タービンユニット2Bの揺動による海流の運動エネルギーの消費がより抑制される。したがって、より安定した発電ができる。
10 送電線
100、100A、100B 潮流発電装置
11 船
12 ロープ
2、2A、2B タービンユニット
20 タービンケース
201 縦材
202、203、204、205 横材
21 タービン
22 発電機
23 フロート
3 アンカー
4、4a、4b、4c、4d、4e、4f ワイヤー
5、5a、5b、5c、5d、5e、5f 第2位置決め部材
51 接続部
52 円盤部
53 円錐部
54 スリット
6、6a、6b、6c、6d、6e、6f 第1位置決め部材
61 補助部材
62 孔
63 凹部
8 支持部材
9 橋梁
91 橋脚

Claims (4)

  1. 海洋構造物に支持された支持部材と、
    海底に配置されたアンカーと、
    前記支持部材と前記アンカーとを繋ぐワイヤーと、
    前記ワイヤーに固定された第1位置決め部材と、
    タービン、前記ワイヤーに着脱可能であって前記第1位置決め部材に嵌合する第2位置決め部材、及び自重を調節することができるフロートを備えるタービンユニットと、を備え
    前記第2位置決め部材は、前記ワイヤーの外径以上の幅を有するスリットを備える
    潮流発電装置。
  2. 前記ワイヤー、前記第1位置決め部材及び前記第2位置決め部材を、それぞれ複数備える請求項1に記載の潮流発電装置。
  3. 複数の前記第1位置決め部材は、鉛直方向において複数の位置に配置されている請求項に記載の潮流発電装置。
  4. 前記第1位置決め部材は3つあり、
    2つの前記第1位置決め部材の位置は、鉛直方向において同じであり、且つもう1つの前記第1位置決め部材よりも鉛直方向上側である請求項又はに記載の潮流発電装置。
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