まず図1A~図1Cを参照すると、異なるアクセスを介した複数のパケットデータユニット(PDU)セッションのためのアーキテクチャオプションが、3GPP TR 23.799,Study on Architecture for Next Generation System,V0.7.0に記載されている。このオプションは、以下の事例、すなわち、異なるデータネットワークへの異なるアクセスを介した複数のPDUセッション(図1A)と、同じデータネットワークへの異なるアクセスを介した複数のPDUセッション(図1B)と、マルチアクセスPDUセッションと呼ばれ得る、同じデータネットワークへの異なるアクセスを介したPDUセッション(図1C)と、を含む。
図示のように、NG1は、次世代(NextGen)ユーザ機器(UE)と、Next Genコアネットワークまたはコアと、の間の制御プレーンのための参照点を識別する。NG2は、NextGen無線アクセスネットワークまたはアクセスネットワーク((R)ANと、NextGenコアと、の間の制御プレーンのための参照点を識別する。NG3は、NextGen(R)ANとNextGenコアとの間のユーザプレーンのための参照点を識別する。NG4は、NGコア制御機能とNGユーザプレーン機能との間の参照点を識別する。NG5は、NG制御機能とアプリケーション機能との間の参照点を識別する。NG6は、NextGenコアとデータネットワークとの間の参照点を識別する。データネットワークは、事業者外の公衆または私設のデータネットワーク、または事業者内のデータネットワークであり得る。NG-Uは、gNBと次世代コアネットワーク(NGC)との間のユーザプレーンインターフェースを指す。NG2およびNG-Uは、別段の指定のない限り、制限なしに、本明細書において交換可能に使用され得る。NG-Cは、gNBとNGCとの間のコントロールプレーンインターフェースを指す。NG3およびNG-Cは、別段の指定のない限り、制限なしに、本明細書において交換可能に使用され得る。NR Uuは、gNBとUEとの間の無線インターフェースを指す。NG1は、NextGen UEとNextGenコアとの間のNR Uu上の参照点である。本明細書で使用される場合、用語gNBは、new radio(NR)ノード、例えば、論理アクセスネットワークノードまたは無線アクセスネットワークノードを指す。
本明細書で使用される場合、別段の指定のない限り、アクセスネットワーク(AN)および無線アクセスネットワーク(RAN)は、制限なしに交換可能に使用され得る。さらに、用語gNB、アクセスネットワークノード、アクセスネットワーク機能、無線アクセスネットワークノード、無線アクセスネットワーク機能は、別段の指定のない限り、制限なしに、本明細書において交換可能に使用され得る。本明細書で使用される場合、アクセスネットワークCP機能(AN CP機能)またはAN CPノードは、gNB、アクセスネットワークノード、アクセスネットワーク機能、無線アクセスネットワークノード、または無線アクセス機能のコントロールプレーン機能を実装する論理ノードを指すことができる。同様に、アクセスネットワークUP機能(AN UP機能)またはAN UPノードは、gNB、アクセスネットワークノード、アクセスネットワーク機能、無線アクセスネットワークノード、または無線アクセスネットワーク機能のユーザプレーン機能を実装する論理ノードを指すことができる。
次に図2を参照すると、例示的なシステムアーキテクチャ200は、アクセスネットワークおよびコアネットワークの分離および独立した発展を可能にする。図示のように、例示的なデプロイメントユースケース(ケース1)は、3GPPアクセスのみのためのものであり、例示的なデプロイメントユースケース(ケース2)は、3GPPアクセスを制御する包括的な範囲内での非3GPPアクセスに関するものであり、別の例示的なデプロイメントユースケース(ケース3)は、スタンドアロン非3GPPアクセスのためのものである。CPとUPとの間の分離がコアネットワークにおいて示されているが、コントロールプレーンとユーザプレーンとの間の同様の分離が無線アクセスネットワークにおいて実施されてもよい。
図3を参照すると、新しいRAN無線スタックの上位層が中央ユニット302に集中している例が示されている。中央ユニット302とNR BSノード304の下位層との間の異なるプロトコル分割オプションが可能である。例示的なプロトコル分割オプションは、オプション1から8として図4に示されている。
ここで、LTEとNRとの間のデュアルコネクティビティのためのベアラタイプに目を向けると、様々なタイプのベアラが、LTE無線とnew radio(NR)との間のデュアルコネクティビティをサポートする。図5は、マスタセルグループ(MCG)を介した分割ベアラの一例を示す。この例示的なシナリオでは、コアネットワークは、発展型パケットコアネットワーク(EPC)または次世代(NextGen)コアネットワーク(NG CN)であり得る。例504は、LTEがセカンダリセルグループ(SCG)であり、NRがMCGである、例示的なシナリオを示す。この例示的なシナリオでは、コアネットワークは次世代(NextGen)コアネットワーク(NG CN)である。図6は、セカンダリセルグループ(SCG)を介した分割ベアラの一例を示す。例602は、LTEがMCGであり、NRがSCGであるシナリオを示す。このシナリオでは、コアネットワークは、発展型パケットコアネットワーク(EPC)または次世代(NextGen)コアネットワーク(NG CN)であり得る。例604は、LTEがSCGであり、NRがMCGであるシナリオを示す。このシナリオでは、コアネットワークは、次世代(NextGen)コアネットワーク(NG CN)である。図7は、セカンダリセルグループベアラの一例を示す。例えば、ベアラをコアネットワークから直接SCGにルーティングできる。例702は、LTEがMCGであるシナリオを示す。このシナリオでは、コアネットワークは、発展型パケットコアネットワーク(EPC)または次世代(NextGen)コアネットワーク(NG CN)であり得る。例704は、LTEがSCGであり、NRがMCGであるシナリオを示す。このシナリオでは、コアネットワークは、次世代(NextGen)コアネットワーク(NG CN)である。
ここで、ネットワークスライシングに目を向けると、図8は、例示的なネットワークスライシング概念の上位の図を描いている。ネットワークスライスは、1つ以上の特定のユースケースの通信サービス要件をサポートする論理ネットワーク機能の集まりから構成され得る。場合によっては、端末は、事業者またはユーザのニーズを満たすように選択されたスライスに方向付けられ得る。例えば、端末(UE)は、サブスクリプションまたは端末種別に基づいて選択されたスライスに方向付けられ得る。ネットワークスライシングは、コアネットワークのパーティションを対象にすることができる。場合によっては、無線アクセスネットワーク(RAN)は、複数のスライスをサポートするため、または異なるネットワークスライスのためのリソースの分割をサポートするために特定の機能を必要とすることがある。ネットワークスライシングの使用例を図9に示す。
ここで、NextGenシステムのためのサービス品質(QoS)フレームワークに目を向けると、図10は、コアネットワーク(CN)1002、無線アクセスネットワーク(RAN)1004、およびユーザ機器(UE)1006の間のQoS機能の例示的な分配を示す。QoSパラメータは、限定ではなく例として提示される、以下のうちの1つ以上を含み得る。
・フロー優先度指標(FPI)。これは、UPおよびAN機能でフロー処理ごとの優先度を定義することができる。これは、スケジューリングの優先度および輻輳の場合の優先度処理に対応し得る。これは、標準化されたQCIにより従来のシステムで定義されている優先度と同様である。
・フロー優先度レベル(FPL)。これは、ANリソースへのアクセスに対するフローの相対的重要度を定義することができる。これは、従来のLTEシステムで定義されている割り当ておよび保持の優先度(ARP)と同様であり得る。
・パケット優先度指標(PPI)。これは、UPおよびAN機能でパケットごとのスケジューリング優先度を定義することができる。同じフロー内のパケットには、異なるPPIがマークされ得る。
・パケット破棄優先度指標(PDPI)。これは、例えば同じフロー内のコンテンツを区別するために、輻輳が発生した場合のパケットごとの破棄優先度を定義することができる。場合によっては、ダウンリンクのPDPIマーキングは、UP機能によって設定され、ANによって使用される。
・最大フロービットレート(DL、UL):単一フローまたはアグリゲーションフローに適用可能なULおよびDLビットレート値。これは、フロー記述子によって識別されたデータフローに許可された最大ビットレートを示し得る。
・保証フロービットレート(DL、UL):単一フローまたはアグリゲーションフローに適用可能なULおよびDLビットレート値。これは、データフローに許可された保証ビットレートを示し得る。
・セッションビットレート(DL、UL):確立したユーザセッションに適用可能なULおよびDLのビットレート値。これは、ユーザセッションに許可された最大ビットレートを示し得る。
・反射型QoS指標(RQI):単一フローまたはアグリゲーションフローに適用可能なDL指標。これは、Uプレーンマーキングとして使用される場合、UP機能によって決定されてもよく、フローの有効期間の間パケットごとに適用され得る。
・リソースタイプ:GBRまたは非GBR。
・パケット遅延バジェット。これは、UEとUP機能との間でパケットが遅延され得る時間の上限を定義することができる。
・パケットエラー損失率。これは、データリンクレイヤプロトコル(例えば、E-UTRANのRLC)の送信者によって処理されているが、対応する受信機によって上位層(例えば、E-UTRANのPDCP)に正常に配信されていない、SDU(例えば、IPパケット)のレートの上限を定義することができる。
・信頼性。これは、遅延制約内でXバイトを送信する成功率を定義することができる。例えば、URLLに関して、ユーザプレーン遅延の目標は、ULについて0.5ms、DLについて0.5msであり得、これは1msの往復遅延、または等価的に最大1msの再送信遅延を意味する。1msの遅延内で1-10-5の信頼性は、1ms以下の再送信遅延で1-10-5の信頼性を意味する。これは、信頼性の目標が1msの遅延制約内で1-10-5であるURLLアプリケーションに当てはまる。
・割り当ておよび保持の優先度。これは、優先度レベル、プリエンプション機能、およびプリエンプションの脆弱性に関する情報を含み得る。場合によっては、この優先度レベルによって、リソース要求の相対的な重要度が定義される。
・QoS ID。これは、QoSプロファイルへのポインタとして使用され得る。
本明細書で使用される場合、別段の指定のない限り、PDU(パケットデータユニット)接続サービスは、UEとデータネットワークとの間でPDUの交換を提供するサービスを指す。PDUセッションは、別段の指定のない限り、UEとPDU接続サービスを提供するデータネットワークとの間の関連付けを指す。関連付けのタイプは、IPタイプ、イーサネット(登録商標)タイプ、および非IPタイプを含み得る。IPタイプのPDUセッションは、UEとIPデータネットワークとの間の関連付けを指すことができる。PDUセッションは、1つ以上のサービスデータユニットフローを含み得る。本明細書で使用する場合、別段の指定のない限り、アプリケーション検出フィルタは、それらのパケットの拡張検査に基づいてアプリケーションによって生成されたパケット(例えば、ヘッダおよび/またはペイロード情報)を検出するために使用されるロジックを指す。パケットフローのダイナミクスもまた検出され得る。アプリケーション識別子は、別段の指定のない限り、特定のアプリケーション検出フィルタを指す識別子を指す。サービスデータユニットフロー(SDF)は、別段の指定のない限り、ポリシー制御およびサービスデータフローテンプレートと一致する施行機能を通して潜在的に運ばれるパケットフローのアグリゲートされたセットを指す。便宜上、これはパケットフローとも呼ばれる場合もあり、パケットフローはUEからのおよび/またはUEへの特定のユーザデータフローであり得る。それぞれが特定のサービスデータフローフィルタに対応する、複数のパケットフローが、SDFに属し得る。
本明細書で使用される場合、別段の指定のない限り、サービスデータフローフィルタは、パケットフローのうちの1つ以上を識別するために使用されるパケットフローヘッダパラメータ値/範囲のセットを指す。これは、トラフィックフローフィルタ(TFF)と本明細書において呼ばれることもあり、DL、UL、またはその両方に対して指定され得るフロー記述子として分類され得る。サービスデータフローフィルタテンプレートは、SDFを定義するために必要とされ得る、サービスデータフローフィルタまたはアプリケーション識別子のセットを指すことができる。これは、トラフィックフローテンプレート(TFT)とも本明細書において呼ばれ得る。サービスデータフローフィルタ識別子は、PDUセッション内で、(例えば、CN CPポリシー機能とCP UPの施行機能との間のインターフェース上で使用される)特定のサービスデータフロー(SDF)フィルタに一意であるスカラーであり得る。サービスデータフローテンプレートは、アプリケーション検出フィルタを指すサービスデータフローフィルタのセットを指すことができ、サービスデータフローを定義するために必要となり得る。サービス識別子は、サービスに対する識別子を指す。サービス識別子は、フローベースの課金について指定された、サービスデータフローの最も詳細な識別情報を提供することができる。場合によっては、追加のAF情報が利用可能であれば、サービスの具体的なインスタンスが識別され得る。IP CANセッションは、UEとIPネットワークとの間の関連付けを指すことができる。IP CANセッションは、IPタイプのPDUセッションとみなすことができる。IP CANベアラは、定義された容量、遅延、およびビット誤り率などのIP伝送経路を指すことができる。エンドツーエンドシステムの観点から、IP CANベアラは、EPSベアラ、無線アクセスベアラ(RAB)、およびデータ無線ベアラ(DRB)の連結(concatenation)を含み得る。本明細書で使用される場合、別段の指定のない限り、パケットマーク(またはマーカ)は、所与のトラフィックフローフィルタ(TFF)またはトラフィックフローフィルタテンプレート(TFT)によって特徴付けられるデータパケットを、事前定義された一致するQoSプロファイル(複数可)に一意に関連付けるためにパケットカプセル化ヘッダに含まれるマークを指す。各QoSプロファイルは、マークによって関連付けられ識別され得る。本明細書で使用される場合、別段の指定のない限り、QoSプロファイルは、上で定義されたQoSパラメータのすべてまたはサブセットの組み合わせを指すことができる。ダウンリンクトラフィックの場合、場合によっては、パケットをアクセスネットワークに転送する前に、CNに配置されたUP機能によって各パケットにマークを適用することができる。アクセスネットワークでは、UP機能は、無線インターフェースを介してUEにパケットを送信する前にパケットマークを適用することができる。アップリンクでは、UEは、アクセスネットワークにパケットを転送する前に、パケットマークを適用することができる。アクセスネットワークは、パケットをコアネットワークに中継する前に、同じことをすることができる。QoS規則は、一般に、サービスデータフローの検出を可能にし、例えばQoSマークを含む、それに関連付けられているQoSパラメータまたはプロファイルを定義する、情報を指す。
ここで図11を参照すると、例示的なシステム1100が、サービスデータフロー、パケットフロー、サービスデータフローテンプレート、およびサービスデータフローフィルタの間の関係を示す。IPタイプのPDUセッションの場合、サービスデータフローを識別するサービスデータフローフィルタは、IP5タプルを一致させるためのパターン(例えば、送信元IPアドレスまたはIPv6ネットワークプレフィックス、宛先IPアドレスまたはIPv6ネットワークプレフィックス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、IP上のプロトコルのプロトコルID)を識別し得る。サービスデータフローに属するパケットを識別する例示的な検出プロセスを図12(ダウンリンク)および図13(アップリンク)に示す。ダウンリンクトラフィックの場合、宛先アドレスのIP CANセッションに関連付けられているサービスデータフローテンプレートのダウンリンク部分は、検出プロセスで一致する候補である。アップリンクトラフィックの場合、IP CANベアラに関連付けられているすべてのサービスデータフローテンプレートのアップリンク部分は、検出プロセスで一致する候補である。図14は、3GPP TR 23.799からのコントロールプレーンシグナリングを説明するコールフロー図の一例である。
ここで、ロングタームエボリューション(LTE)における論理チャネルに目を向けると、物理層は、MAC以上の層への情報転送サービスを提供する。物理層トランスポートサービスは、無線インターフェースを介してデータがどのようにどのような特性で転送されるかによって説明される。これは、「トランスポートチャネル」と呼ばれる。トランスポートチャネルは、MACとレイヤ1との間のSAPであり、論理チャネルは、MACとRLCとの間のSAPである。MAC層は、論理チャネル上でデータ転送サービスを提供する。論理チャネルタイプのセットが、MACによって提供される異なる種類のデータ転送サービスに対して定義される。各論理チャネルタイプは、どのタイプの情報が転送されるかによって定義される。LTEでは、MACが制御チャネルおよびトラフィックチャネルを提供する。トランスポートチャネル上の論理チャネルのマッピングは、RRCによって構成されている多重化に応じて変わる。例示的なLTEデータリンク(L2)構造およびLTE論理チャネルを図15に示す。
ここで、図16を参照して、LTEにおけるスケジューリングおよびQoS差別化に目を向けると、LTEにおけるスケジューラは、コアネットワークからのQoS構成と、UEからのバッファ状態報告(BSR)、ヘッドルーム報告(PHR)、およびチャネル状態指標(CSI)などのUEからの入力と、を利用して、スケジューリング決定を行い、ダウンリンクトラフィックならびにアップリンクトラフィックについてQoS差別化を提供する。LTEでは、QoS差別化は、ベアラレベルの粒度で提供される。
論理チャネル優先順位付けに関して、論理チャネル優先順位付け手順は、新しい送信が実行されるときのアップリンク送信に適用され得る。一例では、RRCは、優先度の値が大きいほど優先度のレベルが低い、優先度と、優先順位付けされたビットレート(PBR)を設定するprioritisedBitRateと、バケットサイズ長(BSD)を設定するbucketSizeDurationと、を各論理チャネルについてシグナリングすることによって、アップリンクデータのスケジューリングを制御する。NB-IoTの場合、prioritisedBitRate、bucketSizeDuration、および論理チャネル優先順位付け手順の対応するステップ(例えば、以下のステップ1およびステップ2)は適用できない。
場合によっては、MACエンティティは、各論理チャネルjについて変数Bjを維持する。関連する論理チャネルが確立されると、Bjは、ゼロに初期化され、各TTIについて積PBR×TTIの時間長だけ増やされ、PBRは、論理チャネルjの優先順位付けされたビットレートである。ただし、Bjの値はバケットサイズを超えることは決してできず、Bjの値が論理チャネルjのバケットサイズよりも大きい場合は、バケットサイズに設定される。論理チャネルのバケットサイズはPBR×BSDに等しく、PBRとBSDとは上位層によって構成される。
場合によっては、MACエンティティは、新しい送信が実行されたときに以下の論理チャネル優先順位付け手順を実行する。MACエンティティは、以下のステップで論理チャネルにリソースを割り当てる。ステップ1において、Bj>0であるすべての論理チャネルは、優先度の高い順にリソースが割り当てられる。論理チャネルのPBRが「無限大」に設定されている場合、MACエンティティは、優先度のより低い論理チャネル(複数可)のPBRを満たす前に、その論理チャネルでの送信に利用可能なすべてのデータにリソースを割り当てる。ステップ2において、MACエンティティは、ステップ1で論理チャネルjに供給されたMAC SDUの合計サイズだけBjを減らす。Bjの値は負になり得る。ステップ3において、場合によっては、リソースが残っている場合、すべての論理チャネルが、その論理チャネルのデータまたはULグラントのいずれかが順番を問わず使い尽くされるまで、(Bjの値に関係なく)厳密に優先度の高い順に扱われる。等しい優先度で構成された論理チャネルは、等しく扱われるべきである。
例示的な論理チャネル優先順位付け手順では、MACエンティティは、以下の相対優先度を高い順に考慮に入れる:セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)またはUL-CCCHからのデータのためのMAC制御要素、パディングのために含まれるBSRを除く、BSRのためのMAC制御要素、PHR、拡張PHR、またはデュアルコネクティビティPHRのためのMAC制御要素、パディングのために含まれるサイドリンクBSRを除く、サイドリンクBSRのためのMAC制御要素、UL-CCCHからのデータを除く、任意の論理チャネルからのデータ、パディングのために含まれるBSRのためのMAC制御要素、パディングのために含まれるサイドリンクBSRのためのMAC制御要素。
MACエンティティが1つのTTIで複数のMAC PDUを送信するように要求された場合、上記のステップ1から3および関連する規則が、各グラントに独立して、またはグラントの容量の合計のいずれかに適用され得る。また、グラントが処理される順序は、UEの実装に委ねられる。MACエンティティが1つのTTIで複数のMAC PDUを送信するように要求された場合に、どのMAC PDUにMAC制御要素が含まれるかを決定することはUEの実装次第である。UEが1つのTTIで2つのMACエンティティにおいてMAC PDU(複数可)を生成するように要求された場合、グラントがどの順序で処理されるかはUEの実装次第である。MACエンティティは、上記に従ってMAC PDU内にMAC制御要素およびMAC SDUを多重化する。
MAC多重化のためのLTE論理チャネル優先順位付け動作の一例が図17に示されており、チャネル1、チャネル2、およびチャネル3は、優先度の高い順になっている。この例によれば、チャネル1は最初にそのPBRまで扱われ、チャネル2はそのPBRまで扱われ、次いでチャネル3は(この例では、そのチャネルのために構成されているPBRによって許可されるよりも利用可能なデータ量が少ないため)利用可能な限り多くのデータで扱われる。その後、MAC PDU内にそれ以上空きがなくなるまで、またはチャネル1からのデータがなくなるまで、MAC PDU内の残りのスペースが、最も優先度が高いチャネル1からのデータで満たされる。チャネル1を扱った後にまだ空きがある場合、チャネル2も同様に扱われ得る。
ここで、バッファ状態報告に目を向けると、バッファ状態報告は、MACエンティティに関連付けられたULバッファでの送信に利用可能なデータ量に関する情報をサービングeNBに提供するために使用され得る。RRCは、タイマ(periodicBSR-Timer、retxBSR-Timer、およびlogicalChannelSR-ProhibitTimer)を構成することと、場合により、論理チャネルをLCGに割り当てるlogicalChannelGroupを、各論理チャネルについてシグナリングすることと、によって、BSR報告を制御する。次のイベントのいずれかが発生した場合、バッファ状態報告(BSR)がトリガされ得る。
・現在、送信バッファにあるよりも優先度の高いデータが到着した場合。つまり現在送信中のものより優先度の高い論理チャネルグループのデータが到着した場合であり、これは、スケジューリングの決定に影響を与え得るためである。
・サービングセルの変更。この場合、バッファ状態報告は、端末内の状況に関する情報を新しいサービングセルに提供するのに有用である。
・タイマによって制御され定期的に。
・パディングの代わりに。スケジュールされたトランスポートブロックサイズに一致させるのに必要なパディング量がバッファ状態報告よりも大きい場合、バッファ状態報告が挿入される。
バッファ状態に加えて、各端末において利用可能な送信電力の量もまたアップリンクスケジューラに関連し得る。パワーヘッドルーム報告(PHR)は、UL-SCH上のBSRと同様の方法で端末に報告される。PHRは、タイマによって制御されて定期的に、経路損失の変化によって(例えば、現在のパワーヘッドルームと最後の報告との間の差が構成可能な閾値よりも大きいとき)、またはパディングの代わりにトリガされ得る。
様々なタイプのPHRが定義されている。タイプ1報告は、キャリア上でPUSCHのみの送信を仮定したパワーヘッドルームを反映する。タイプ2報告は、PUSCHおよびPUCCH送信を仮定する。PUCCHは主コンポーネントキャリア上でのみ送信され得るため、タイプ1報告は、すべてのキャリアについて提供されるが、タイプ2報告は、主コンポーネントキャリアのみについて提供される。バッファ状態およびパワーヘッドルーム報告のシグナリングを図18に示す。
LTEにおけるスケジューリング要求に関して、スケジューラは、送信するデータを有する端末、従ってアップリンクリソースにスケジューリングされる必要がある端末についての知識を必要とする。送信するデータを持たない端末にアップリンクリソースを提供する必要はなく、これは、グラントされたリソースを埋めるために端末がパディングを実行することになるだけであるためである。従って、最低限、スケジューラは、端末が、送信するデータ、かつグラントを与えられるべきデータを持っているか否かを知る必要がある。これはスケジューリング要求として知られている。スケジューリング要求は、有効なスケジューリンググラントを持たない端末に使用される。スケジューリング要求は、アップリンクスケジューラからアップリンクリソースを要求するために端末によって発生される単純なフラグ(ビット)である。各端末には、n番目のサブフレームごとに発生する専用のPUCCHスケジューリング要求リソースを割り当てられ得る。専用のスケジューリング要求メカニズムでは、端末の識別情報は、要求が送信されるリソースから黙示的に知られているので、スケジューリングを要求している端末の識別情報を提供する必要はない。送信バッファ内に既に存在するものよりも高い優先度を有するデータが端末に到着し、端末がグラントを持たず、従って、データを送信することができない場合、端末は、次の可能な瞬間にスケジューリング要求を送信する。要求を受信すると、スケジューラは、端末にグラントを割り当てることができる。端末が次の可能なスケジューリング要求の瞬間までスケジューリンググラントを受信しない場合、スケジューリング要求は繰り返される。キャリアアグリゲーションの場合、スケジューリング要求は、主コンポーネントキャリアのみでのPUCCH送信の一般原則に従って、主コンポーネントキャリアで送信される。端末が可能なアップリンクコンポーネントキャリアの数にかかわらず、ただ1つのスケジューリング要求ビットがある。
アップリンクにおいて、E-UTRANは、PDCCH(複数可)上のC-RNTIを介して各送信時間間隔(TTI)でリソース(物理リソースブロック(PRB)および変調および符号化方式、MCS)をUEに動的に割り当てることができる。リソースはリソースブロックペアで割り当てられる。リソースブロックペアは、1ms×180kHzの時間-周波数単位に対応する。UEは、ダウンリンク受信が有効になっている場合にアップリンク送信のための可能な割り当てを見つけるために、常にPDCCHを監視する(構成されている場合は不連続受信(DRX)によって管理されるアクティビティ)。キャリアアグリゲーション(CA)が構成されている場合、同じC-RNTIがすべてのサービングセルに適用される。
さらに、E-UTRANは、最初のHARQ送信および潜在的にはUEへの再送信のために半永続的アップリンクリソースを割り当てることができる。RRCは、半永続的アップリンクグラントの周期性を定義することができ、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、アップリンクグラントが半永続的グラントであるか否か(例えば、RRCによって定義された周期性に従って、後続のTTIにおいて黙示的に再使用され得るか否か)を示すことができる。
UEが半永続的アップリンクリソースを有するサブフレームにおいて、UEがPDCCH(複数可)上でそのC-RNTIを見つけることができない場合、UEがTTIにおいて割り当てられているという半永続的割り当てによるアップリンク送信がなされ得る。一部の例では、ネットワークは、事前定義されたMCSに従って事前定義されたPRBの復号を実行する。そうでなければ、UEが半永続的アップリンクリソースを有するサブフレームにおいて、例えば、UEがPDCCH(複数可)上でそのC-RNTIを見つけた場合、PDCCH割り当ては、そのTTIに対する永続的割り当てをオーバーライドし、半永続的な割り当てではなく、PDCCHの割り当てに、UEの送信が従う。再送信は、黙示的に割り当てられてもよく、その場合にはUEは半永続的アップリンク割り当てを使用する、またはPDCCHを介して明示的に割り当てられてもよく、その場合にはUEは半永続的割り当てに従わない。場合によっては、アップリンクにブラインドデコーディングがなく、UEが割り当てられたリソースを満たすのに十分なデータを持っていない場合に、パディングが使用される。
UEが1つのTTIにおいていくつかのサービングセルで有効なアップリンクグラントを与えられる場合、グラントが論理チャネル優先順位付けの間に処理される順序、およびジョイント処理またはシリアル処理が適用されるか否かは、場合によっては、LTE Augmented Access(LAA)のSセルを介して論理チャネルの伝送制約を順守しながら、UEの実装に委ねられる。
同様に、ダウンリンクに関して、場合によっては、半永続的アップリンクリソースは、Pセルに対してのみ構成され、Pセルに対するPDCCH割り当てのみが、半永続的割り当てをオーバーライドすることができる。ダウンリンク制御(DC)が構成されている場合、場合によっては、半永続的アップリンクリソースは、PセルまたはPSセルに対してのみ構成され得る。様々な例において、Pセルに対するPDCCH割り当てのみがPセルに対する半永続的割り当てをオーバーライドすることができ、PSセルに対するPDCCH割り当てのみがPSセルに対する半永続的割り当てをオーバーライドすることができる。
LTEでは、送信時間間隔(TTI)は、ULとDLとの両方において同じ値(例えば、1ms)の固定時間長を有すると定義される。TTI時間長(例えば、TTI長)は、スケジューリング機会(PDCCH監視期間)の最小周期である。例えば、動的ULスケジューリングの場合、ネットワークは、TTIごとにスケジューリンググラント情報をUEにシグナリングすることができる。半永続的スケジューリング(SPS)のような準静的リソース割り当て方式の場合、ネットワークが準静的シグナリング(例えば、RRCシグナリング)を介して、スケジューリンググラントがn番目のサブフレームごとに、すなわちさらなる通知があるまで、適用されるという指示を伴うスケジューリンググラント、UEに提供することによってスケジューリングオーバーヘッドを減らそうと試みるため、ULスケジューリング機会の周期はTTI時間長より大きくなり得る。RRCシグナリングを介して構成された後、SPSスケジューリンググラントは、SPS C-RNTIを使用して(E)PDCCHシグナリングでアクティブ化または非アクティブ化され得る。LTEでは、偶然にも、PDCCH監視期間とUL送信時間間隔とが同じである。同様に、PDCCH監視期間とDL送信時間間隔とが同じである。以下の表1は、NRヌメロロジのまとめをそれらの重要なパラメータと共に提示する。ヌメロロジのシンボルの時間長、スロットの時間長、またはミニスロットの時間長の間には比例関係がある。
下記の表1、表2、および表3において、パラメータ
はスロット当たりのOFDMシンボルの数を表し、パラメータ
は、無線フレームあたりのスロットの数を表し、パラメータ
は、無線サブフレームあたりのスロットの数を表す。
本明細書では、従来のLTE設計は、ULサービスの差別化に対するサポートが限られていることが認識されている。QoS要件および/またはULグラントに対するサービス差別化マッピングは確定的ではない。最高のQoS要件がすべての多重化サービスに強いられている。これにより無線リソースの使用が最適ではなくなる。3GPPは、複雑さ対性能のトレードオフ分析に基づいて、この非確定的サービスベースのグラント設計を採用した。新しいネットワーク世代無線システムアーキテクチャでは、UL QoS差別化のためのLTE設計決定が再検討され得る。本明細書では、多様な5Gユースケースを考慮すると、LTEの限界がより悪くなり得ることが認識されている。
本明細書で論じられるように、ネットワークスライシングおよび物理層ヌメロロジ多重化の使用は、5Gシステムと総称される次世代セルラシステムのための対象とするユースケースの多様で相反する要件をサポートすることができる。無線アクセスネットワーク(RAN)から、ネットワークスライシングのためのいくつかのアーキテクチャモデルが可能である。あるモデル(図19Aに示すモデル1)では、ネットワークスライス固有のコントロールプレーン、ネットワークスライス固有のユーザプレーン、およびネットワークスライス固有の物理リソースがあると仮定する。別のモード(図19Bに示すモデル2)は、ネットワークスライス固有のコントロールプレーン、ネットワークスライス固有のユーザプレーン、ネットワークスライス固有のスケジューラ、および場合により物理リソースの共通プールを仮定している。このモデルでは、パブリック管理ネットワーク機能がスライス間で物理リソースを割り当て/再割り当てする。スライスは、リソースがスライスに割り当てられると、物理リソース固有のものとなる。さらに別のモデル(図19Cに示すモデル3)は、共有ネットワークスライスコントロールプレーン、共有ネットワークスライスユーザプレーン、共有ネットワークスライススケジューラ、および物理リソースを仮定している。キャリア上でのヌメロロジ多重化の一例を図20に示す。本明細書では、New Radio(NR)アーキテクチャはビーム中心であり得ることが認識されている。ビームを用いたセクタセルセルカバレッジの一例を図21に示す。
本明細書では、NRノードによるリソースグラント割り当てのためのメカニズムと、ULトラフィックに対する、UEによって受信されたリソースグラントの割り当てのためのメカニズムと、が説明される。ここで、具体的には、仮定されるデータリンク構造、NRノードによるリソースグラント割り当て、ULトラフィックに対する、UEによって受信されたリソースグラントの割り当てのためのオプション、バッファ状態報告のためのオプション、パワーヘッドルーム報告のためのオプション、およびスケジューリング要求のためのオプションが説明される。
L2(データリンク)構造に関して、ヌメロロジは、限定ではなく例として提示される、以下のうちの1つ以上の組み合わせによって定義され得る:サブフレーム長、ガード時間間隔、サブフレームあたりのシンボルの数、サブキャリア間隔、および送信時間間隔(TTI)。場合によっては、1つのヌメロロジが2つ以上のTTIに関連付けられ得る。TTIは、スロット粒度レベル(例えば、7または14個のOFDMシンボル)で、またはミニスロット粒度レベルで定義され得る。ミニスロットは、1つ以上のシンボルとして定義され得る。ヌメロロジは、帯域幅部分(BWP)に関連付けられ得る。キャリアの帯域幅はBWPに分割され、各BWPが所定のヌメロロジで構成され得る。gNBは、UEのためにBWPのヌメロロジを再構成することができる。本明細書で使用される場合、別段の指定のない限り、ヌメロロジおよびBWPは、制限なしに、交換可能に使用され得る。
ここで、無線ベアラ(RB)モデルに目を向けると、本明細書で別段の指定のない限り、無線ベアラは、データ無線ベアラまたはシグナリング無線ベアラをどちらでも示すために使用され得る。ここで、モデルは無線ベアラ(シグナリング無線ベアラまたはデータ無線ベアラ)について検討されている。1つの例では、RBは、UEに対して構成された各ネットワークスライスに固有のものである。例えば、異なるネットワークスライスに属するデータは、UEコンテキスト内の異なるRBセットにマッピングされ、RB構成は、UEに対して構成された各ネットワークスライスに固有のものである。各ネットワークスライスには、UEごとに2つ以上のRBが設定され得る。例えば、主な次世代システムのユースケース(例えば、eMBB、URLLまたはmMTC)のいずれかが、異なるQoS要件を有する広範囲のアプリケーションをカバーすることができる。従って、例えば差別化されたQoSを提供するためにeMBBネットワークをサポートするために、いくつかのRBがUEコンテキスト内に構成され得る。このモデルは、例えば異なるコアネットワークスライスをサポートするためにRANネットワークがスライシングされるシナリオに対応することができ、コアネットワークスライスは、静的構成または準静的構成(例えばセッション確立時)のいずれかを通じてRANネットワークスライスと関連付けられる。
別の例示的なモデルでは、RBは、UEに対して構成されたネットワークスライスに共通である。例えば、RB構成は、ネットワークスライス固有ではない場合がある。1つの実施形態では、異なるネットワークスライスからのデータは、おそらく同時に、同じRBにマッピングされてもよく、異なるRBからのデータは、同じネットワークスライスによって生成されたデータであってもよい。このモデルは、例えば、RANネットワークがスライシングされていないシナリオに対応し得る。
別の例では、RB構成は、UEに対して構成された各ヌメロロジに固有のものである。例えば、場合によっては、各RBは、UEコンテキスト内のただ1つのPHYヌメロロジと関連付けることができ、RBによって運ばれるデータは、1つのPHYヌメロロジにしかマッピングすることができない。各PHYヌメロロジは、UEコンテキスト内の2つ以上のRBに関連付けられ得る。無線ベアラは、別のPHYヌメロロジに再構成されてもよい。本実施形態の一例として、またヌメロロジは2つ以上のTTIを有することができるため、gNBは、1つ以上のTTIを有するただ1つのヌメロロジにマッピングされた無線ベアラ(データ無線ベアラまたはシグナリング無線ベアラ)を用いてUEを構成し得る。同じベアラについて、gNBは、ダウンリンク方向におけるヌメロロジおよび/またはTTIへの無線ベアラ(データ無線ベアラまたはシグナリング無線ベアラ)のマッピングとは異なる、アップリンク方向におけるヌメロロジおよび/またはTTIへの無線ベアラ(データ無線ベアラまたはシグナリング無線ベアラ)のマッピングでUEを構成することができる。
さらに別の例では、RB構成は、所与のUEに対して構成された物理層(PHY)ヌメロロジに共通であり得る。例えば、RB構成は、PHYヌメロロジ固有ではない場合がある。所与のRB上のデータは、例えば、MACスケジューリング決定の結果として、異なるヌメロロジに動的に(経時的に)マッピングされ得る。本実施形態の一例として、gNBは、2つ以上のヌメロロジにマッピングされた無線ベアラを用いてUEを構成することができ、各ヌメロロジが1つ以上のTTIを有する。同じ無線ベアラ(データ無線ベアラおよびシグナリング無線ベアラ)に対して、gNBは、ダウンリンク方向およびアップリンク方向で、ヌメロロジおよび/またはTTIに対する無線ベアラの異なるマッピングを用いてUEを構成することができる。例えば、UEが構成されている各無線ベアラについて、無線ベアラがマッピングされるUL方向のヌメロロジおよび/またはTTIのセットは、ヌメロロジおよび/またはTTIのセットと異なってもよく、論理チャネルはダウンリンク方向にマッピングされる。同様に、複数のRBが同じヌメロロジを共有し得る。例えば、アップリンク方向のUEにおいて、2つ以上のRBからのデータは、MACスケジューリング決定の結果として同じヌメロロジにマッピングされ得る。場合によっては、空間多重化における異なる層は異なるヌメロロジに属し得る。
さらに別の態様では、上記の例示的なRBモデルを組み合わせることができる。例えば、場合によっては、一部のRBは、ネットワークスライス固有であるように構成され、他の一部のRBは、2つ以上のネットワークスライスの間で共通のRBとして構成され得る。共通シグナリング無線ベアラ(SRB)を使用して、2つ以上のネットワークスライスに対するUE構成およびコントロールプレーンシグナリングをサポートすることができる。例えば、コアネットワークワークは、1つの共通コントロールプレーンネットワークスライスを有することができる。共通コントロールプレーンに関連付けられているNASシグナリングは、無線アクセスネットワーク内の共通SRBにマッピングされてもよい。無線アクセスネットワークはそれ自体、共通コアネットワークコントロールプレーンスライスにマッピングされる共通コントロールプレーンRANスライスを有することができる。別の例では、gNBは、1つ以上のTTIを有する1つのヌメロロジにのみマッピングされる1つの無線ベアラと、1つ以上のTTIにマッピングされる2つ以上のヌメロロジにマッピングされる別の無線ベアラとを用いてUEを構成し得る。さらに、1つの方向(例えば、アップリンク(UL)方向またはダウンリンク(DL)方向)における無線ベアラのヌメロロジおよび/またはTTIへのマッピングは、同じUEの無線ベアラによって異なり得る。
場合によっては、無線ベアラのヌメロロジおよび/またはTTIへのマッピングの構成は、1フェーズまたは2フェーズのプロセスとみなされ得る。例示的な1フェーズのプロセスでは、gNBは、RRC接続確立、RRC接続再構成、またはRRC接続再開手順中に、無線ベアラとヌメロロジおよび/またはTTIとのマッピングをUEにシグナリングすることができる。一例では、gNBはまた、MAC制御要素(MAC CE)シグナリングを使用して、無線ベアラをヌメロロジおよび/またはTTIにマッピングするようにUEを構成し得る。UEは、例えば手順が正常に完了すると、すべてのマッピング構成がアクティブであるとみなすことができる。例示的な2フェーズのプロセスでは、UEは、まず、例えば、RRC接続確立またはRRC接続再構成中に、RRCシグナリングを介して、構成された無線ベアラとヌメロロジおよび/またはTTIとの間の潜在的なマッピングを用いて構成される(フェーズ1)。2番目のフェーズでは、UEは、1番目のフェーズで受信されたマッピング構成の一部または全部をアクティブにする(使用する)ように、MAC CEシグナリングを通じてgNBによって命令される。1つの実施形態では、gNBは、明示的なマッピングを介して、無線ベアラとヌメロロジおよび/またはTTIとのマッピングを用いてUEを構成する。例えば、UEは、アップリンクにおいて、ダウンリンクにおいて、またはその両方において、各無線ベアラに対して許可されるヌメロロジおよび/またはTTIを用いて明示的に構成され得る。別の実施形態では、UEは、無線ベアラとヌメロロジおよび/またはTTIとのマッピングを黙示的に導出する。例えば、各無線ベアラについて、gNBは、アップリンクにおいて、ダウンリンクにおいて、またはその両方において、無線ベアラに許可されていないヌメロロジおよび/またはTTIを用いてUEを構成する。各無線ベアラに対して、UEは、gNBによって許可されているのはどのヌメロロジおよび/またはTTIであるか、およびgNBによって許可されていないのはどれかを識別するために、gNBからの構成を使用する。
ここで、例示的な論理チャネルモデル(例えば、制御チャネルおよびトラフィックチャネル)に目を向けると、1つの例では、論理チャネルは、UEに対して構成された各ネットワークスライスに固有のものである。例えば、MAC制御要素(MAC CE)のためのデータを含む、異なるネットワークスライスに属するデータは、UEコンテキスト内の異なる論理チャネルセットにマッピングされ、論理チャネル構成は、UEに対して構成された各ネットワークスライスに固有のものである。各ネットワークスライスには、UEごとに2つ以上の論理チャネルが設定され得る。例えば、主な次世代システムのユースケース(例えば、eMBB、URLLまたはmMTC)のいずれかが、異なるQoS要件を有する広範囲のアプリケーションをカバーすることができる。従って、例えばMAC層に、差別化されたデータ転送サービスアクセスポイント、ひいては差別化されたQoSを提供するためにeMBBネットワークをサポートするために、いくつかの論理チャネルがUEコンテキスト内に構成され得る。このモデルは、例えば異なるコアネットワークスライスをサポートするためにRANネットワークがスライシングされるシナリオに対応することができ、コアネットワークスライスおよび関連付けられているRANネットワークスライスは、静的構成または準静的構成(例えばセッション確立時)のいずれかを通じて構成される。
別の論理チャネルの例では、論理チャネルは、UEに対して構成されたネットワークスライスに共通である。例えば、論理チャネル構成は、ネットワークスライス固有ではない場合がある。これは、コアネットワークのスライス中にRANがスライスされないデプロイメントシナリオの場合に当てはまり得る。異なるネットワークスライスからのデータは、おそらく同時に、同じ論理チャネルにマッピングされてもよく、異なる論理チャネルからのデータは、同じネットワークスライスによって生成されたデータであってもよい。
さらに別の論理チャネルの例では、論理チャネル構成は、UEに対して構成された各ヌメロロジに固有のものである。例えば、場合によっては、各論理チャネルは、UEコンテキスト内のただ1つのPHYヌメロロジと関連付けることができ、論理チャネルによって運ばれるデータは、1つのPHYヌメロロジにしかマッピングすることができない。各PHYヌメロロジは、UEコンテキスト内の2つ以上の論理チャネルに関連付けられ得る。論理チャネルは、別のPHYヌメロロジに再構成されてもよい。本実施形態の一例として、またヌメロロジは2つ以上のTTIを有することができるため、gNBは、1つ以上のTTIを有するただ1つのヌメロロジにマッピングされた論理チャネルを用いてUEを構成し得る。同じ論理チャネルについて、gNBは、ダウンリンク方向における論理チャネルのヌメロロジおよび/またはTTIへのマッピングとは異なる、アップリンク方向におけるヌメロロジおよび/またはTTIへのマッピングでUEを構成することができる。
さらに別の例では、論理チャネルは、UEに対して構成された物理層(PHY)ヌメロロジに共通であり得る。例えば、論理チャネル構成は、PHYヌメロロジ固有ではない場合がある。所与の論理チャネル上のデータは、例えば、MACスケジューリング決定の結果として、異なるヌメロロジに動的に(経時的に)マッピングされ得る。例えば、BCCHに対応する論理チャネルのデータは、情報ブロードキャスト専用の物理チャネル(例えば、PBCH)のヌメロロジ、または他のシグナリングまたはPDSCHなどのデータトラフィックによって使用される物理ダウンリンク共有チャネルのヌメロロジにマッピングされ得る。本実施形態の一例として、gNBは、2つ以上のヌメロロジにマッピングされた論理チャネルを用いてUEを構成することができ、各ヌメロロジが1つ以上のTTIを有する。同じ論理チャネルに対して、gNBは、ダウンリンク方向およびアップリンク方向で、ヌメロロジおよび/またはTTIに対する論理チャネルの異なるマッピングを用いてUEを構成することができる。例えば、UEが構成されている各論理チャネルについて、論理チャネルがマッピングされるUL方向のヌメロロジおよび/またはTTIのセットは、ヌメロロジおよび/またはTTIのセットと異なってもよく、論理チャネルはダウンリンク方向にマッピングされる。
場合によっては、上記の例示的な論理モデルのうちの2つ以上を互いに組み合わせることができる。例として、一部の論理チャネルは、ネットワークスライス固有であるように構成され、他の一部の論理チャネルは、2つ以上のネットワークスライスに共通として構成され得る。共通シグナリング無線ベアラ(SRB)にマッピングされた論理チャネルを使用して、2つ以上のネットワークスライスに対するネットワーク構成およびコントロールプレーンシグナリングをサポートすることができる。例えば、コアネットワークワークは、1つの共通コントロールプレーンネットワークスライスを有することができる。共通コントロールプレーンに関連付けられているNASシグナリングは、無線アクセスネットワーク内の共通SRBにマッピングされてもよい。無線アクセスネットワークはそれ自体、共通コアネットワークコントロールプレーンスライスにマッピングされる共通コントロールプレーンRANスライスを有することができる。別の例では、gNBは、1つ以上のTTIを有する1つのヌメロロジにのみマッピングされる1つの無線ベアラと、2つ以上のヌメロロジにマッピングされる別の無線ベアラとを用いてUEを構成でき、各ヌメロロジが1つ以上のTTIを有する。さらに、1つの方向、例えば、アップリンク(UL)方向またはダウンリンク(DL)方向における無線ベアラのヌメロロジおよび/またはTTIへのマッピングは、同じUEの無線ベアラによって異なり得る。
場合によっては、論理チャネルのヌメロロジおよびまたはTTIへのマッピングの構成は、1段階(1フェーズ)手順または2段階(2フェーズ)であり得る。例示的な1フェーズの実施形態では、図22および図23を参照すると、gNBは、RRC接続確立手順、RRC接続再構成手順、またはRRC接続再開手順中に、論理チャネルとヌメロロジおよび/またはTTIとのマッピングをUEにシグナリングすることができる。gNBはまた、MAC制御要素(MAC CE)シグナリングを使用して、論理チャネルをヌメロロジおよび/またはTTIにマッピングするようにUEを構成し得る。場合によっては、UEは、例えば手順が正常に完了すると適用可能として、すべてのマッピング構成がアクティブであるとみなす。例示的な2フェーズの態様では、図24および図25を参照して、UEは、まず、例えば、RRC接続確立またはRRC接続再構成中に、RRCシグナリングを介して、構成された論理チャネルとヌメロロジおよび/またはTTIとの間の潜在的なマッピングを用いて構成される(フェーズ1)。2番目のフェーズでは、UEは、1番目のフェーズで受信されたマッピング構成の一部または全部をアクティブにする(使用する)ように、MAC CEシグナリングを通じてgNBによって命令される。1つの実施形態では、gNBは、明示的なマッピングを介して、論理チャネルとヌメロロジおよび/またはTTIとのマッピングを用いてUEを構成する。例えば、UEは、アップリンクにおいて、ダウンリンクにおいて、またはその両方において、各論理チャネルに対して許可されるヌメロロジおよび/またはTTIを用いて明示的に構成され得る。別の実施形態では、UEは、論理チャネルとヌメロロジおよび/またはTTIとのマッピングを黙示的に導出する。例えば、各無線ベアラについて、gNBは、アップリンクにおいて、ダウンリンクにおいて、またはその両方において、論理チャネルに許可されていないヌメロロジおよび/またはTTIを用いてUEを構成する。各論理チャネルに対して、UEは、gNBによって許可されているのはどのヌメロロジおよび/またはTTIであるか、およびgNBによって許可されていないのはどれかを識別するために、gNBからの構成を使用する。
図22~図25に示されるステップを実行するエンティティは、図52Bおよび図52Fに示すものなどの無線および/またはネットワーク通信のために構成された装置またはコンピュータシステムにおいて、そのメモリに記憶され、そのプロセッサ上で実行されるソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可能命令)の形態で実装され得る論理エンティティであり得ることを理解されたい。つまり、図22~図25に示す方法(複数可)は、図52Bおよび図52Fに示す装置またはコンピュータシステムなどの装置のメモリに記憶されたソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可能命令)の形態で実施することができ、このコンピュータの実行可能命令は、装置のプロセッサによって実行された場合に、図22~図25に示すステップを実行する。図22~図25に示される任意の送信および受信ステップは、装置のプロセッサおよびそれが実行するコンピュータ実行可能命令(例えば、ソフトウェア)の制御下で、装置の通信回路によって実行されてもよいことも理解されたい。
ここで、例示的なRRC論理チャネル構成情報要素(IE)に目を向けると、図26は、RRC論理チャネル構成IEおよびLogicalChannelConfig情報要素の一例を示す。図27は、RRC構成ヌメロロジ構造の一例を示す図である。各コンポーネントキャリアについて、UEは、ヌメロロジのリストを用いて構成されてもよく、各ヌメロロジは、例えば、図27のデータ構造によって示されるように定義されてもよい。場合によっては、UEが構成されているヌメロロジのセット全体内の各ヌメロロジがインデックス付けされる。構造におけるパラメータNumerologyIndexは、UEのために構成されたヌメロロジのリスト内の1つのヌメロロジを指す。各ヌメロロジは、パラメータtti-Listで表されるTTIのリストを有する。TTIの可能な値が列挙される(例えば、TTI x、TTI yおよびTTI z)。ヌメロロジは、TTIの可能な値のサブセットであるTTIのリストを用いて構成され得る。別段の指定のない限り、ヌメロロジインデックスおよび伝送プロファイルという用語は、限定なしに、本明細書において交換可能に使用される。
ここで、MACアーキテクチャに関して、様々な例示的なモデルを説明する。1つの例では、1つのMACエンティティがUEにおいて構成される。このMACエンティティは、UEのために構成されたすべてのスライスに共通である。マルチコネクティビティ(例えば、デュアルコネクティビティ)では、ネットワーク内の別個のスケジューラにより接続ごとに1つのMACエンティティがUEにおいて構成される。これらのMACエンティティのそれぞれは、UEに対して構成されたすべてのスライスに共通であり得る。マルチコネクティビティは動作モードを指すことができ、接続モードの複数のRx/Tx UEが、非理想的バックホールを介して接続された複数の異なるスケジューラによって提供されるE-UTRAおよび/またはNRの中で無線リソースを利用するように構成される。例えば、デュアルコネクティビティでは、1つはMCG用、もう1つはSCG用の、2つのMACエンティティをUEにおいて構成することができる。MACエンティティのそれぞれは、UEに対して構成されたスライスに共通であり得る。一部の例では、MACエンティティは、NRに対して定義されたトランスポートチャネルを処理し、例えば、これは、以下のトランスポートチャネルのNR同等物であり得る:ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有チャネル(複数可)(DL-SCH)、ページングチャネル(PCH)、アップリンク共有チャネル(複数可)(UL-SCH)、ランダムアクセスチャネル(複数可)(RACH)、マルチキャストチャネル(複数可)(MCH)、サイドリンクブロードキャストチャネル(SL-BCH)、サイドリンク発見チャネル(SL-DCH)、サイドリンク共有チャネル(SL-SCH)。場合によっては、各MACエンティティは、物理アップリンク制御チャネル(例えば、LTE PUCCHまたは同等なNRチャネル)送信および競合ベースのランダムアクセスをサポートするサービングセルを用いてRRCによって構成される。一例では、各MACエンティティについて、トランスポートチャネルのうちの一部は、例えばトラフィックトランスポートチャネル(例えば、eMBB、URLLまたはmMTC)のために、UEにおいて構成されたネットワークスライスごとに構成され得る。これは、Sセルが存在しなくても、複数のDL-SCH(またはNR同等DLトランスポートチャネル)が存在し得、複数のUL-SCH(またはNR同等ULトランスポートチャネル)およびRACHがMAC構成ごとにUEにおいて構成され得ることを意味し得る。UE MACエンティティが1つ以上のSセルで構成されている場合、複数のDL-SCH(またはNR同等DLトランスポートチャネル)があり得、複数のUL-SCH(またはNR同等ULトランスポートチャネル)およびRACHがMACエンティティごとにUEにおいて構成され得、Spセル上で潜在的にスライスごとに1つのDL-SCHおよびUL-SCH、各Sセルごとに、潜在的にスライスごとに1つのDL-SCH、0または1つのUL-SCH、および0または1つのRACH。
別の例として、スライスごとに1つのMACエンティティがUEにおいて構成される。マルチコネクティビティ(デュアルコネクティビティ)では、ネットワーク内の別個のスケジューラにより接続ごとにスライスごとに1つのMACエンティティがUEにおいて構成され得る。マルチコネクティビティは動作モードを指し、接続モードの複数のRx/Tx UEが、非理想的バックホールを介して接続された複数の異なるスケジューラによって提供されるE-UTRAおよび/またはNRの中で無線リソースを利用するように構成される。例えば、デュアルコネクティビティでは、スライスごとに2つのMACエンティティがUEにおいて構成され、1つがMCG用であり、1つがSCG用である。この例示的なシナリオでは、初期アクセス手順(例えば、ランダムアクセス手順、ページングまたはSI情報提供)を、すべてのネットワークスライスに共通にするために、初期アクセス手順の処理専用の1つのMACエンティティをUEにおいて構成することができる。マルチコネクティビティ(デュアルコネクティビティ)では、初期アクセス手順の処理専用の1つのMACエンティティが、ネットワークにおける個別のスケジューラにより接続ごとにUEにおいて構成される。このMACエンティティは、物理アップリンク制御チャネル(例えば、LTE PUCCHまたは同等なNRチャネル)送信および競合ベースのランダムアクセスをサポートするサービングセルを用いてRRCによって構成される。場合によっては、MACエンティティは、NR、例えば、以下のトランスポートチャネルのNR同等物に対して定義されたトランスポートチャネルを処理する:ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有チャネル(複数可)(DL-SCH)、ページングチャネル(PCH)、アップリンク共有チャネル(複数可)(UL-SCH)、ランダムアクセスチャネル(複数可)(RACH)、マルチキャストチャネル(複数可)(MCH)、サイドリンクブロードキャストチャネル(SL-BCH)、サイドリンク発見チャネル(SL-DCH)、サイドリンク共有チャネル(SL-SCH)。トランスポートチャネルは、UEにおいて構成されたネットワークスライスごとに構成され得る(例えばトラフィックトランスポートチャネル(例えば、eMBB、URLLまたはmMTC)。UE MACエンティティが1つ以上のSセルで構成されている場合、複数のDL-SCH(またはNR同等DLトランスポートチャネル)があり、複数のUL-SCH(またはNR同等ULトランスポートチャネル)およびRACHがMACエンティティごとにUEにおいて構成され得、Spセル上でスライスごとに1つのDL-SCHおよびUL-SCH、各Sセルごとに、潜在的にスライスごとに1つのDL-SCH、0または1つのUL-SCH、および0または1つのRACH。
別の例では、上記の例の組み合わせが実装され、一部のMACエンティティはネットワークスライスに共通であり、一部スライスに固有である。
PHYのヌメロロジは、MACサブレイヤで可視である。UEを構成する各PHYヌメロロジについて、UE MACに関連構成(例えば、TTI、サブキャリア間隔、CP長、周波数-時間領域リソースマッピングなど)を設けることができる。別の実施形態では、MAC構成は明示的なヌメロロジ構成を持たない。そうではなく、場合によっては、ヌメロロジ構成は、コンポーネントキャリア構成の一部としてコンポーネントキャリアごとに定義される。例えば、ヌメロロジ構成は、UE固有の物理チャネル構成を指定するためにLTEにおいて使用されるPhysicalConfigDedicated構造の(ダウンリンクにおける)pdsch-ConfigDedicatedまたは(アップリンクにおける)pucch-ConfigDedicatedのようなIE構造の一部として定義され得る。UE PHYを構成する各ヌメロロジについて、UE PHYサブレイヤは、ヌメロロジ構成をUE MACに可視とすることができる。さらに別の代替策では、PHYは、MACヌメロロジ構成にさらされない。そうではなく、MACは、論理チャネル多重化およびスケジューリング機能を実行するために、ヌメロロジの優先度の値、論理チャネル優先度、およびヌメロロジ構成への論理チャネルのマッピングに依拠し得る。
場合によっては、MACスケジューラは、例えば、サポートされるヌメロロジおよび/またはTTIに関して、コンポーネントキャリア構成情報に基づいて、論理チャネルからのデータまたはデータ無線ベアラからのデータが、許可されたヌメロロジおよびまたはTTIのサブセットまたはすべてのみをサポートするコンポーネントキャリアにのみマッピングされることを確実にすることによって、適切なコンポーネントキャリアスケジューリングを通じて、正しいヌメロロジへのベアラのマッピング、より具体的には、正しいヌメロロジへの(ベアラがマッピングされる)論理チャネルのマッピングを実施する。この例示的なオプションでは、MACスケジューラは、コンポーネントキャリアが少なくとも1つのヌメロロジおよびまたはTTIが論理チャネルで許可された状態で構成されていても、この論理チャネルで1つ以上のヌメロロジが許可されていないコンポーネントキャリアに論理チャネルからのデータをスケジューリングしない。
HARQは、様々な例示的な実施形態に従ってモデル化することができる。1つの例では、ダウンリンクにおいて、各サービングセルについてMACエンティティに1つのHARQエンティティがあり、これは、いくつかの並列HARQプロセスを維持する。同様に、アップリンクにおいて、構成されたアップリンクを有する各サービングセルについてMACエンティティに1つのHARQエンティティがあり得、これは、いくつかの並列HARQプロセスを維持し、以前の送信の受信成功または受信失敗に関するHARQフィードバックを待つ間に送信を連続的に行うことを可能にする。HARQエンティティはネットワークスライスに共通であり得る。例えば、場合によっては、HARQエンティティはネットワークスライス固有ではない。異なるネットワークスライスからのデータは同じHARQエンティティにマッピングされてもよく、同じネットワークスライスからのデータは異なるHARQエンティティにわたって構成されてもよい。HARQエンティティ当たりの並列HARQプロセスの数は、例えば、RRCシグナリングを通じて構成可能であり得る。場合によっては、HARQエンティティは、2つ以上のPHYヌメロロジをサポートするように構成され得る。例えば、1つのHARQエンティティからのデータは、2つ以上のヌメロロジからのリソースを使用して送信され得る。同じHARQエンティティ内で、異なるPHYヌメロロジ(例えば、遅延要件による、より短いTTI/シンボル長など)を有するデータが、異なるHARQプロセスにマッピングされ得る。このオプションの例示的な実施形態は、コンポーネントキャリア(セル)ごとに1つのHARQエンティティがある場合であり、各コンポーネントキャリアは、2つ以上のヌメロロジおよび/またはTTIをサポートする。ヌメロロジ構成は、コンポーネントキャリアごとに、コンポーネントキャリア構成の一部として、例えば、UE固有の物理チャネル構成を指定するためにLTEにおいて使用されるPhysicalConfigDedicated構造の(ダウンリンクにおける)pdsch-ConfigDedicatedまたは(アップリンクにおける)pucch-ConfigDedicatedのようなIE構造の一部として定義され得る。
別の例では、構成されたアップリンクを有する各サービングセルについてMACエンティティにネットワークスライスごとに1つのHARQエンティティがあり、これは、いくつかの並列HARQプロセスを維持し、以前の送信の受信成功または受信失敗に関するHARQフィードバックを待つ間に送信を連続的に行うことを可能にする。
さらに別の例では、HARQエンティティはネットワークスライス固有のものである。例えば、異なるネットワークスライスからのデータは、異なるHARQエンティティにマッピングされてもよい。各ネットワークスライスは、2つ以上のHARQエンティティを有することができる。HARQエンティティ当たりの並列HARQプロセスの数は、例えば、RRCシグナリングを通じて構成可能であり得る。
さらに別の例では、HARQエンティティはヌメロロジ固有のものである。例えば、各HARQエンティティは、特定のPHYヌメロロジで構成することができ、HARQエンティティから送信されるすべてのデータは、同じPHYヌメロロジを使用することができる。このオプションの例示的な実施形態は、コンポーネントキャリア(セル)ごとに1つのHARQエンティティがある場合であり、各コンポーネントキャリアは、ただ1つのヌメロロジおよび/またはTTIで定義される。
場合によっては、HARQエンティティはヌメロロジ固有ではない。HARQエンティティから送信されたデータへのヌメロロジの割り当ては、スケジューリング決定の結果として動的であり得る。
別の例示的なHARQモデルでは、上記の例示的なオプションのうちの2つ以上の組み合わせが実装される。例えば、一部のHARQエンティティは、ネットワークスライス固有であるように構成され、他の一部のHARQエンティティは、2つ以上のネットワークスライスの間で共通のHARQエンティティとして構成され得る。
ここで、RB、論理チャネル、MAC、およびHARQについての上記の可能性のあるモデルに基づいて、NR無線データリンク(L2)アーキテクチャについての以下の実施形態を説明する。これらの実施形態は、例示の目的でUL L2構造を使用して示されているが、同じ概念がダウンリンクに適用されてもよいことが理解されよう。
ここで図28を参照すると、例示的な実施形態によれば、スライス固有のL2構造が使用される。図28は、スライス固有のRB、スライス固有の論理チャネル、およびスライス固有のMACサブレイヤをサポートするUL L2構造の一例を示す。この例は、物理リソースの共通プールがスライス間で共有される構成、ならびに物理リソース(すなわち、コンポーネントキャリア(CC)および/またはビーム)がスライス固有である構成をサポートする。この例では、図28を参照すると、PHYのマルチビーム特性がMACサブレイヤにさらされている。例えば、ビーム構成は、MACサブレイヤに把握され得る。場合によっては、複数のビームでのUL送信がUEでサポートされている場合、ビームごとに別々のHARQエンティティを使用することができる。ビーム構成はスライス固有でもよい。1つの実施形態では、ビーム構成はMACには可視であり得るが、HARQエンティティ固有ではなく、すべてのHARQエンティティまたはサービングセルは、ネットワークスライスごとに同じビーム構成を共有することができる。あるいは、これらの詳細は、MACサブレイヤに対して透過的なままであり得、その場合、CCごとにビームごとに1つのHARQエンティティを有するのとは対照的に、CCごとに1つのHARQエンティティがあり得る。場合によっては、このセクションに示されているアーキテクチャ例のそれぞれについて、UEまたはNRノードのいずれかでの送信に使用されるビームの数に関係なく、サービングセルごとに1つのHARQエンティティがある代替例も企図される。例えば、ULデータ構造の場合、UEによって使用される送信ビームの数にかかわらず、UEにおいてサービングセル(コンポーネントキャリア)ごとに1つのHARQエンティティがあり得る。一例を図29に示す。同様に、DLにおいて、場合によっては、NRノードによる送信ビームの数にかかわらず、NRノードにおいてサービングセル(コンポーネントキャリア)ごとに1つのHARQエンティティがあり得る。
一部の例では、MACサブレイヤは、論理チャネルからのデータを多重化し、生成されたトランスポートブロック(複数可)を、UEがULグラントを受信したCC(複数可)/ビーム(複数可)にマッピングする役割を果たす。
ここで、図30を参照すると、スライス固有のRBおよび論理チャネル、ならびに共通MACサブレイヤをサポートするUL L2構造の一例を示す。この例は、物理リソースの共通プールがスライス間で共有される構成をサポートし得る。図30に示される本実施形態では、PHYのマルチビーム特性およびサポートされるヌメロロジがMACサブレイヤにさらされている。場合によっては、複数のビームでのUL送信がUEでサポートされている場合、ビームごとに別々のHARQエンティティを使用することができる。あるいは、PHYのこれらの特性の一方または両方は、MACサブレイヤに対して透過性のままであり得る。例えば、場合によっては、CCごとに、ビームごとに、ヌメロロジごとに1つのHARQエンティティではなく、CCごとに1つのHARQエンティティがある。
MACサブレイヤは、論理チャネルからのデータを多重化し、生成されたブロック(複数可)を、UEがULグラントを受信したCC(複数可)/ビーム(複数可)/ヌメロロジにマッピングする役割を果たし得る。
ここで、図31を参照すると、L2構造は、スライス固有のRB、スライス固有の論理チャネル、スケジューリングおよび多重化のための共通の上位MAC層、およびスライス固有のHARQをサポートする。この例では、UL共有トランスポートチャネル(またはNR内の同等チャネル)はスライス固有である。例えば、URLLネットワークスライスは、URLL要件を満たすためにPHYチャネルと共に構成されたトランスポートチャネルと共に専用HARQにマッピングされてもよい。CCごとに2つ以上のスライスが存在することができ、従って、CC内に2つ以上のHARQおよび2つ以上の関連するトランスポートが存在することができる。
図32に示す例は、図31に示す例と同様であるが、RBおよび論理チャネルがスライス固有ではない。
ここで、図33を参照すると、BRおよび論理チャネルはスライス固有である。HARQエンティティを含むMACは、スライスに共通であり、スライス固有ではない。この例は、図30に示す例と同様であるが、ULトランスポートチャネル(UL SCHまたはNR同等物)などのトランスポートチャネルはスライス固有である。このモデルでは、各HARQエンティティは、複数のUL SCH、例えばスライスごとに1つを有することができる。異なるスライスに属するトランスポートチャネルは、HARQエンティティによる異なるHARQプロセスに関連付けられている。
図34を参照すると、L2構造がスライス固有であり得るが、他の一部のネットワークスライスについては、RBおよび論理チャネルのみがスライス固有である、例示的なアーキテクチャが示されている。
ここで、QoSプロビジョニングおよびベアラマッピングに目を向けると、上記のように、パケットマーク(またはマーカ)は、所与のトラフィックフローフィルタ(TFF)またはトラフィックフローフィルタテンプレート(TFT)によって特徴付けられるデータパケットを、事前定義された一致するQoSプロファイル(複数可)に一意に関連付けるためにパケットカプセル化ヘッダに含まれるマークであり得る。パケットマーキングで使用されるパケットマークは、限定ではなく例として、以下のうちの1つ以上であり得る:アプリケーションID、フロー優先度指標(FPI)、QoSフローID、パケット優先度指標(PPI)、パケット破棄優先度指標(PDPI)、反射型QoS指標(RQI)、または任意のスカラー値。ANノードとCNノードとの間の相互運用性を可能にするために、パケットマークの値の範囲の一部または全部を指定することができる。
図35を参照すると、後続のサービス固有PDUセッションのためのコントロールプレーン遅延を加速および最小化するために、UEをネットワークにアタッチする際のQoSプロファイルの事前許可のためのCプレーンシグナリングを説明する例示的なフローが示されている。説明のために、CNはCN UP機能とCN CP機能とに分割される。CN CP機能は、CN CPモビリティ管理(MM)およびセッション管理(QoS制御を含む)機能、CN CPポリシー機能、およびCNサブスクリプション機能にさらに分割される。EPS/LTEアーキテクチャと同様に、CN UP機能は、S-GWおよびP-GWによってホストされる機能に対応し得る。同様に、CN CP機能マップは、例えば、MME、PCRF、およびHSSによってホストされる機能に対応し得る。
本例によれば、1において、OA&Mエンティティは、サポートされているQoS規則を用いてCN CP機能、具体的にはCN CPポリシー機能を構成する。この規則は、共通のQoS規則と、ネットワークスライス固有の規則と、を含み得る。OA&Mエンティティは、これらの機能がサポートすることができるQoS機能を用いてCN CP機能およびUP機能を構成することができる。構成された機能は、例えばアドミッションコントロールまたはトラフィックスロットリングで使用されてもよく、例えば、CN CPは、構成されたOA&M機能を使用してアドミッションコントロール決定を行い、CN UPは構成された機能を使用してトラフィックスロットリングを行う。この機能は、ネットワークスライス固有の機能の共通の機能であり得、例えば、様々なシステム機能メトリック(例えば、DL&ULフロントホール帯域幅、DL&ULバックホール帯域幅、最大CPU使用率など)および負荷メトリック(例えば、DL&UL最大データレート、PDUセッションタイプ当たりの最大セッション数など)の形態で定義され得る。能力の一例は、CN UP機能を通って流れ得る総アグリゲートデータレートであり得る。同様に、OA&Mエンティティは、これらの機能がサポートすることができるQoS機能を用いてAN CP機能およびAN UP機能を構成することができる。この機能は、ネットワークスライス固有の機能の共通の機能であり得、例えば、様々なシステム機能メトリックおよび負荷メトリックの形態で定義され得る。OA&Mエンティティはまた、UEがサポートすることができるQoS機能を用いて(例えば、DM OTA手順を介して)UEを構成することができる。この機能は、ネットワークスライス固有の機能の共通の機能であり得、例えば、様々なデバイス機能メトリックまたは負荷メトリックの形態で定義され得る。OA&M構成パラメータを用いて構成されているネットワークノードは、OA&Mエンティティに、構成の結果(成功または失敗)をACK/NACKして返すことができる。
2において、例によれば、構成情報は、ANとCNとの間の交換である。2aにおいて、AN-CNインターフェース上で正しく相互運用するために、AN CP機能およびCN CP機能に必要なAN-CNインターフェースアプリケーションレベル構成データが、QoSリソース機能、例えばネットワークスライス固有のQoSリソース機能をサポートするために更新される。場合によっては、この手順は、存在するとしても、従来のUE関連のコンテキストに影響を及ぼさない場合がある。AN CP機能が手順を開始してもよい。2bを参照すると、一例では、QoS関連パラメータの更新を伴う「CN構成更新(QoS)」の目的は、AN-CNインターフェース上で正しく相互運用するために、AN CP機能およびCN CP機能に必要なAN-CNインターフェースアプリケーションレベル構成データが、QoSリソース機能、例えばネットワークスライス固有のQoSリソース機能をサポートするために更新することである。場合によっては、この手順は、存在するとしても、従来のUE関連のコンテキストに影響を及ぼさない。CN CP機能が手順を開始してもよい。
さらに図35を参照すると、例によれば、3において、UEはネットワークへの登録/アタッチメント手順を開始する。UEは、アタッチ手順において、ネットワークによる拡張QoS事前許可を可能にし得る支援情報を含み得る。本明細書で使用される場合、拡張QoSは、UEサブスクリプションによって許可されたデフォルトPDUセッションに関連付けられているQoS規則以外のサービスによって要求されるQoS規則のセットを指すことができる。支援情報は、ネットワークスライス固有またはサービスファミリ/ユースケース固有(例えば、eMBB、URLL、mMTC)であり得る。支援情報は、UEの使用設定、好ましいネットワークの挙動、ネットワーク機能を含むUEの能力、(事前)構成されたQoS規則、および他の構成された/インストールされたアプリケーション情報(例えば、アプリケーションIDおよび要件)に関する情報を含み得る。アタッチ手順は、許可されたQoS規則を用いたUEの事前構成のためのネットワーク側(例えば、DM OTAメカニズム)からのポーリングの結果であり得る。
4において、例によれば、CN CP機能は、UEサブスクリプション情報、ネットワークポリシー、UEからの支援情報、およびネットワーク負荷を考慮して、QoS規則のセットを事前許可する。QoS規則は、サービスデータフローの検出を可能にし、それに関連するQoSパラメータまたはQoSマークを含むプロファイルを定義することを可能にする情報のセットを指すことができる。CN CPは、複数のサービスデータフローまたは単にパケットフローに対するQoS規則を事前許可することができる。一部の例では、CN CPは、事前許可されたQoS規則を用いてCN UPを構成する。
5において、CN CPは、ANに関連する許可されたQoS規則からの情報をAN CP機能にシグナリングするため、対応するベアラ(またはL2データリンク構造)がANにおいて事前に確立され得る。CN CPは、許可されたQoSプロファイルと、各プロファイルに対するマーク(NASレベルのQoSフローIDのNASレベルのQoSマーク)と、をAN CP機能に提供する。上述のように、QoSプロファイルに関連付けられたマークは、CN UPによってパケットマーキングに使用される。QoSプロファイルは、QoSパラメータの全部またはサブセットの組み合わせである。場合により、CN CPは、TFTおよびそれらとQoSプロファイルとの関連付けもAN CP機能に提供することができる。CN CPはまた、PDUセッションのコンテキスト内でデータフローを一意に識別する識別子をAN CP機能に提供する。識別子は、単一のパケットフロー、またはパケットフローのグループ、例えばSDFを識別することができる。この識別情報は、本明細書ではパケットフロー識別情報と呼ばれ得る。AN CP機能は、事前許可されたパケットフローのためにDRBを用いてAN UPノードを構成することができる。場合によっては、AN UPノードにおけるDRB構成はまた、UEにおけるDRBの構成の後に起こり得る。UP(AN UPおよびCN UP)では、AN UPノード(DRB)とCN UPノード(パケットフロー)との間のサービスアクセスポイント(SAP)におけるユーザプレーンにおける関連付けが作成され得る。
さらに図35を参照すると、6において、例によれば、AN CPノードは、UEに対してDRB(事前)確立を開始する。例えば、これは、RRC再構成手順と同様の手順を介して行われ得る。AN CPノードは、許可されたQoSプロファイル(DLおよび/またはUL)のためのDRB構成および各プロファイルのためのマーク(ASレベルQoSマークまたはASレベルQoSフローID)をUEにシグナリングする。構成はまた、各DRBまたはDRBのグループに対するパケットフロー識別情報を含み得る。構成例を図36に示す。DLでは、一部の例では、UEは、受信したデータが上位層の正しいSAPにルーティングされるように、一致する1つ以上のDRBを識別するためにパケットフロー識別情報を使用する。同様に、ULでは、UEは、受信したデータがUL送信のための正しいDRBにルーティングされるように、一致する1つ以上のDRBを識別するためにパケットフロー識別情報を使用する。本明細書で使用される場合、この識別情報は、多くの用語、例えば、DRBパケットフローバインディングID、DRBパケットフローSAP ID、ネットワークコンバージェンスプロトコルSAP IDなどで呼ばれ得る。DRBとパケットフローとの間の関連付けおよびデータパケットのDRBへのマッピングの詳細は、以下でさらに論じられる。
7において、UEおよびCN CPノードは、許可されたQoSプロファイルおよび各プロファイルのためのマーク(NASレベルのQoSフローIDのNASレベルのQoSマーク)を含み得る、事前許可されたQoS規則に関する上位層構成を、ANを介した直接メッセージ転送によるNASシグナリングを介して交換する。構成はまた、各パケットフローまたはパケットフローのグループに対するパケットフロー識別情報を含み、これは、UE ASに伝達されるのと同じパケットフロー識別子である。8において、アタッチ完了メッセージ(または同等のメッセージ)がネットワークに送信されて、UE登録の完了を示す。この時点では、場合によっては、事前に確立されたDRBを介したデータ転送が不可能であることに留意されたい。しかしながら、アタッチ手順がデフォルトのパケットフロー接続の確立を含む場合、データ転送は、そのデフォルトのパケットフロー接続を介して可能であり得る。
図35に示されるステップを実行するエンティティは、図52Bおよび図52Fに示すものなどの無線および/またはネットワーク通信のために構成された装置またはコンピュータシステムにおいて、そのメモリに記憶され、そのプロセッサ上で実行されるソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可能命令)の形態で実装され得る論理エンティティであり得ることを理解されたい。つまり、図35に示す方法(複数可)は、図52Bおよび図52Fに示す装置またはコンピュータシステムなどの装置のメモリに記憶されたソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可能命令)の形態で実施することができ、このコンピュータの実行可能命令は、装置のプロセッサによって実行された場合に、図35に示すステップを実行する。図35に示される任意の送信および受信ステップは、装置のプロセッサおよびそれが実行するコンピュータ実行可能命令(例えば、ソフトウェア)の制御下で、装置の通信回路によって実行されてもよいことも理解されたい。
ここで、図37を参照して、パケットフローおよびDRBアクティブ化のための例に目を向けると、例示的コールフロー図は、パケットフローおよびDRBアクティブ化のためのCプレーンシグナリングを説明している。図37のステップ1から6は、上記の図35のステップ3から8と同じである。
7において、新しいPDUセッション確立または既存のPDUセッションの修正がトリガされる。これは、UE(ステップ7a)またはCN CPノード(例えば、CN CPポリシーエンティティ、ステップ7b)またはアプリケーションサーバ(ステップ7c)またはAN(ステップ7d)のいずれかによってトリガされ得る。ANは、例えば既存のPDUセッションの修正を、AN UPノードが、例えばULでパケットを受信し、このPDUセッションのコンテキスト内でQoSプロファイルに関連付けられていないパケットマークを検出した場合に、トリガすることができる。
さらに図37を参照すると、8において、CNポリシー機能は、新しいQoS規則(複数可)を許可し、セッション管理およびQoS制御のためにCN CP機能に通知する。CP機能への通知は、許可されたQoSプロファイルと、CN UP機能によるパケットマーキングに使用される関連付けられたパケットマークとを含み得る。CN UPには、許可されたQoS規則も通知される。
9において、CN CPセッション管理およびQoS制御機能は、次いで、AN CPノードに対して、許可されたQoSプロファイルに対応する事前に確立されたパケットフローのアクティブ化を開始する。CN CPノードは、アクティブ化対象の事前に確立されたフローのパケットフロー識別子をAN CPノードに提供する。この段階で、CN CPノードはまた、以前に許可されていないパケットフローの確立を開始することもできる。例えば、AN CPノードが以前に事前に確立されたパケットフローのマークを変更することを決定した場合、CNは、これを事前に確立されていないパケットフローの確立として扱うことができる。この場合、CN CPノードは、許可されたQoSプロファイルと、対応するQoSプロファイルのそれぞれに対するマークとをAN CPノードに提供する。上述のように、QoSプロファイルに関連付けられたマークは、CN UPノードによってパケットマーキングに使用される。場合により、CN CPノードは、TFTおよびそれらとQoSプロファイルとの関連付けもAN CPノードに提供することができる。場合によっては、AN CPノードは、アクティブ化または確立が要求されているパケットフローに対してアドミッションコントロールを実行する。AN CPノードは、各PDUセッションについて、DRB IDおよびアクティブ化された事前許可されたパケットフローのためのパケットフロー識別子をAN UPノードに提供することができる。一部の例では、AN CPノードはまた、新しく確立されたパケットフローのためにDRBを用いてAN UPノードを構成している。許可されたパケットフローごとに、1つまたは複数のDRBを設定できる。UP(AN UPノードおよびCN UP)では、AN UPノード(DRB)とCN UPノード(パケットフロー)との間のサービスアクセスポイント(SAP)におけるユーザプレーンにおける関連付けが、新たに確立されたパケットフローに対して、すなわち事前許可されたパケットフローとは異なるパケットフローに対して作成される。
10において、例によれば、AN CPノードは、UEに向けてDRBアクティブ化を開始する。アクティブ化メッセージは、各PDUセッションについて、DRB IDおよび場合によってはアクティブ化されるべきDRBのための対応するパケットフロー識別子を含む。AN CPノードはまた、以前にQoSプロファイル(DLおよび/またはUL)を事前に確立していない新しいDRBの構成および各プロファイルのためのマークをUEにシグナリングする。この構成はまた、各DRBまたはDRBグループのパケットフロー識別情報を含む(図36の設定例を参照)。DLでは、UEは、受信したデータが上位層の正しいSAPにルーティングされるように、一致する1つ以上のDRBを識別するためにパケットフロー識別情報を使用する。同様に、ULでは、UEは、受信したデータがUL送信のための正しいDRBにルーティングされるように、一致する1つ以上のDRBを識別するためにパケットフロー識別情報を使用する。本発明者らはDRBおよびパケットフローアソシエーション識別情報をパケットフロー識別情報と呼んでいるが、この識別情報は、多くの他の用語、例えば、DRBパケットフローバインディングID、DRBパケットフローSAP ID、ネットワークコンバージェンスプロトコルSAP IDなどで呼ばれ得る。DRBとパケットフローとの間の関連付けおよびデータパケットのDRBへのマッピングの詳細は、以下で論じられる。RRCシグナリングが使用されてもよい。DRBアクティブ化のために、場合によっては、MAC CEシグナリングも使用され得る。
11において、UEは、DNBアクティブ化/新DRB確立応答メッセージをAN CPノードに送信する。12において、UEは、パケットフローのアクティブ化/新規確立を確認するNAS直接転送メッセージをAN CPノードに送信する。13において、AN CPノードは、UE応答メッセージをCN CPノードに中継する。14において、CN CPノードは、UE応答メッセージをCN UPノードに中継する。このステップにおいて、まだ実行されていない場合は、次のアクションが実行され得る。例えば、AN CPノードは、各PDUセッションについて、DRB IDおよびアクティブ化された事前許可されたパケットフローのためのパケットフロー識別子をAN UPノードに提供することができる。AN CPノードはまた、新しく確立されたパケットフローのためにDRBを用いてAN UPノードを構成し得る。許可されたパケットフローごとに、1つまたは複数のDRBを設定できる。UP(AN UPおよびCN UP)では、AN UPノード(DRB)とCN UPノード(パケットフロー)との間のサービスアクセスポイント(SAP)におけるユーザプレーンにおける関連付けが、新たに確立されたパケットフローに対して、すなわち事前許可されたパケットフローとは異なるパケットフローに対して作成される。15および16において、CN CPノードは、必要に応じて、UE応答メッセージをCNポリシー機能およびネットワークアプリケーション機能に中継する。
図37に示されるステップを実行するエンティティは、図52Bおよび図52Fに示すものなどの無線および/またはネットワーク通信のために構成された装置またはコンピュータシステムにおいて、そのメモリに記憶され、そのプロセッサ上で実行されるソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可能命令)の形態で実装され得る論理エンティティであり得ることを理解されたい。つまり、図37に示す方法(複数可)は、図52Bおよび図52Fに示す装置またはコンピュータシステムなどの装置のメモリに記憶されたソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可能命令)の形態で実施することができ、このコンピュータの実行可能命令は、装置のプロセッサによって実行された場合に、図37に示すステップを実行する。図37に示される任意の送信および受信ステップは、装置のプロセッサおよびそれが実行するコンピュータ実行可能命令(例えば、ソフトウェア)の制御下で、装置の通信回路によって実行されてもよいことも理解されたい。
ここで、コントロールプレーン(CP)におけるパケットフローとDRBとの間の関連付けに目を向けると、3つの例が図38に示されている。1つの例(オプション1)では、パケットフローと1つのDRBとの間に静的または準静的バインディングがある。例えば、AN CPノード(例えば、gNB CP機能)は、DRBがサポートするように構成または選択されるパケットフローのQoSプロファイルを満たすことができる、1つのDRBを構成するか、既に構成されている場合は1つのDRBを選択する。AN CPノードはDRBをパケットフローにバインディングする。バインディングの一部として、AN CPノードは、DRBをパケットフローにリンクする内部ユーザプレーンプロトコルスタックデータ構造(ダウンリンクおよびアップリンク)をインスタンス化することができる。1つの実施形態では、AN CPノードは、そのバインディングテーブル(内部メモリ、データベースなど)に、DRBと、パケットフロー識別子と、QOSプロファイルと、パケットマーキングのためにユーザプレーンで使用される対応するパケットマークと、の間の関連付けを記録する。このオプションでは、1つのパケットフロー(および1つのマーク)は1つのDRBのみにバインドされる。バインディングは、DRBが再構成される(AN CPノード、UE、CN、またはアプリケーションサーバのいずれかによってトリガされる)まで、またはPDUセッションが再構成または修正されるまで、有効のままである。別の実施形態では、パケットフローは、AN UPノードをCN UPノードにリンクするトンネル(ダウンリンクおよびアップリンク)に関連付けられ得る。パケットフロー識別子に関連付けられたパケットフローは、(アップリンクおよびダウンリンクにおいて)同じトンネルに関連付けられている。この代替実施形態では、AN CPノードは、DRBをトンネルと(アップリンク方向およびダウンリンク方向で)バインディングする。1つのDRBは(アップリンクおよびダウンリンクにおいて)1つのトンネルだけにバインディングされる。
構成された各DRBに対して、AN CPノードは、対応するパケットフロー識別子を用いてUEを構成する(図36参照)。構成メッセージは、MACシグナリング(例えば、DRBアクティブ化の場合。あるいはDRB付近の確立の場合にはRRCシグナリング)を介してもよい。CN CPノードはまた、上位層(ASの上位の層、すなわちNAS)構成情報で、例えば、パケットフロー識別子および対応するQoSマークと共に、このDRBにマッピングされたパケットフローに関連付けられているQoS規則で、UEを構成する。UEは、パケットフロー識別子および/またはマークを使用して、(アップリンクおよびダウンリンクの両方において)DRBを、DRBがサポートするように構成されているパケットフローに関連付けられている上位層SAPとバインディングする。前述のように、ここでパケットフローという用語は総称的に使用されており、パケットフローのグループ(例えば、サービスデータフローを指すことがある。
別の例(オプション2、図38)では、パケットフローと複数のDRBとの間に静的/準静的バインディングがある。この例によれば、AN CPノードは、DRBがサポートするように構成または選択されるパケットフローのQoSプロファイルを満たすことができる、2つ以上のDRBを構成するか、既に構成されている場合は2つ以上のDRBを選択する。以下でさらに説明される別の例(オプション3)とは対照的に、このオプションの目的は、無線インターフェース上で追加のオーバーヘッドなしに柔軟なQoSサポートを提供することである。例えば、ダウンリンクにおいて、AN UPノードは、受信したパケットが属するパケットフローに構成によってバインディングされたDRBセットから、受信したパケットの送信のためのDRBを動的に選択することができる。AN CPノードは、必要に応じてAN UPノードに、構成によってパケットフローにバインディングされたDRBセットの中から使用するDRBを示す。AN CPノードは、無線インターフェースの負荷状態、フロントホール、バックホールの負荷状態、およびハードウェアの負荷状態を含み得る、アクセスネットワーク全体の負荷状態、サービスサブスクリプションレベル(例えば、プラチナユーザ、ゴールドユーザ、シルバーユーザ、ブロンズユーザなど)、CNからまたは別のNRノードからNRノードによって受信されたRAT/周波数優先度(SPID)パラメータの加入者プロファイルIDのうちの1つ以上を、そのような決定の基礎とすることができる。SPIDは、ユーザ情報(例えば、モビリティプロファイル、サービス使用プロファイル)を参照するインデックスであることに留意されたい。この情報はUE固有であり、そのすべての無線ベアラに適用される。
場合によっては、AN CPノードは、(ダウンリンクおよびアップリンクの両方において)DRBセットをパケットフローにバインディングする。バインディングの一部として、AN CPノードは、DRBセットをパケットフローにリンクする内部ユーザプレーンプロトコルスタックデータ構造をインスタンス化することができる。1つの実施形態では、AN CPノードは、そのバインディングテーブル(内部メモリ、データベースなど)に、DRBセットと、パケットフロー識別子と、対応するQOSプロファイルと、パケットマーキングのためにユーザプレーンで使用される対応するパケットマークと、の間の関連付けを記録する。バインディングは、DRBセットが再構成される(AN CPノード、UE、CN、またはアプリケーションサーバのいずれかによってトリガされる)まで、またはPDUセッションが再構成または修正されるまで、有効のままである。別の実施形態では、パケットフローは、AN UPノードをCN UPノードにリンクするトンネル(ダウンリンクおよびアップリンク)に関連付けられ得る。パケットフロー識別子に関連付けられたパケットフローは、(アップリンクおよびダウンリンクにおいて)同じトンネルに関連付けられている。この代替実施形態では、AN CPノードは、DRBセットをトンネルと(アップリンク方向およびダウンリンク方向で)バインディングする。場合によっては、1つのDRBセットは(アップリンクおよびダウンリンクにおいて)1つのトンネルだけにバインディングされる。
構成された各DRBセットに対して、AN CPノードは、対応するパケットフロー識別子を用いてUEを構成する(図36参照)。構成メッセージは、MACシグナリング(例えば、DRBアクティブ化の場合。あるいはDRB付近の確立の場合にはRRCシグナリング)を介してもよい。CN CPノードはまた、上位層(ASの上位の層、すなわちNAS)構成情報で、例えば、パケットフロー識別子および対応するQoSマークと共に、このDRBセットにマッピングされたパケットフローに関連付けられているQoS規則で、UEを構成する。UEは、パケットフロー識別子および/またはマークを使用して、(アップリンクおよびダウンリンクの両方において)DRBセットを、DRBセットがサポートするように構成されているパケットフローに関連付けられている上位層SAPとバインディングする。前述のように、ここでパケットフローという用語は総称的に使用されており、パケットフローのグループ、例えばサービスデータフローを指すことがある。
さらに別の例(図38のオプション3)では、DRBバインディングへのフローはない。パケットはDRBに動的にマッピングされる。例えば、場合によっては、UEまたはANのいずれかにおける構成によって、DRBとパケットフローとの間にバインディングがない。NRノードとUEとの両方の挙動は、受信されたパケットを送信するためにどのDRBを使用するかの選択がやや動的であるという点に関してオプション2で説明されたものと同様である。ダウンリンクでは、AN CPノードは、どのDRBを送信に使用するかを動的に選択し、次いで、AN CPノードからの変更通知まで、そのDRBを使用するとAN UPノードに通知する。AN UPノードはまた、データパケット受信時にどのDRBを使用するかを自律的に選択することができる。同様に、アップリンクでは、UEは、UEの上位層からのデータパケットの受信時にどのDRBを使用するかを動的に選択することができる。以下で対処される1つの問題は、受信パケットがどのように正しい上位層SAPにルーティングされるかであり、これは、これがDRBと上位層SAPとの間で構成されたバインディングではないためである。
ここで、一例において、ユーザプレーンにおけるベアラへのデータパケットマッピングに目を向けると、DRBおよびパケットフローは、構成によってバインディングされると仮定され、1つのパケットフローは1つのDRBのみにバインディングされ、1つのDRBは1つのパケットフローのみにバインディングされる。識別子が異なる2つのパケットフローは、異なるDRBにバインディングされる。AN UPノード内のDLに関して、一例では、AN UPノードは、受信したダウンリンクパケットの送信のためのDRBを識別するために受信したパケットのトンネルを使用する。別の実施形態では、AN UPノードは、受信したダウンリンクパケットの送信のためのDRBを識別するために受信したパケットに含まれるマークを使用する。AN UPノードは、受信したパケットを送信のために識別されたDRBにマッピングする。AN UPノードは、送信されたパケットにこのパケットに対するQoSマークを含めることによってパケットマーキングを実行することができる。AN UPノード内のULに関して、一例では、AN UPノードは、DRBデータリンク構造と、トンネルまたはDRBに関連付けられているデータリンク構造と、の間の内部バインディング/関連付けを使用して、受信したパケットをCN UPノードに向けてルーティングする。別の実施形態では、AN UPノードは、受信したパケットに含まれるマークを使用して、パケットフローおよびこのパケットのCN UPノードへのルーティングパスを識別する。UEにおけるDLに関して、例では、ダウンリンクでパケットを受信すると、UEは、パケットが受信されたDRBに関連付けられている上位層サービスアクセスポイント(SAP)にパケットを転送する。1つの実施形態では、UEは、DRBと上位層SAPとの間のその内部バインディング/関連付けを使用する。別の実施形態では、UEは、受信したパケット内のマークを使用して、このDRBに関連付けられている上位層SAPを識別する。UEにおけるULに関して、1つの例では、アップリンクにおいて、UEは、パケットフロー識別子と関連付けられている上位SAPからパケットデータを受信した。UEは、例えばSAPとDRBとの間のマッピングが維持されている内部データベースから、SAPに関連付けられているDRBを識別する。UEは、上位層のSAPから受信したパケットを、識別されたDRBに関連付けられているPDCPエンティティ(またはNRの同等物)に転送する。UEは、送信されたパケットのヘッダに、パケットフロー識別子と関連付けられているQoSマークを含めることによってパケットマーキングを実行することができる。
パケットフローと複数のDRBとの間に静的/準静的バインディングがある別の例では、DRBおよびパケットフローは、構成によってバインディングされると仮定され、1つのパケットフローはDRBセットにバインディングされ、1つのDRBは1つのパックフロー識別子を有する1つのパケットフローのみにバインディングされる。2つの異なるDRBセットは、異なるパケットフロー識別子を有する異なるパケットフローにバインディングされる。RB確立の際(事前に確立されたベアラのアクティブ化または新しいベアラの確立の際)、AN CPノードは、パケットフローに関するQoS要件を満たすことができるQoSプロファイルのセットを識別し、これらのQoSプロファイルに一致するDRBセットをパケットフローにバインディングする。
この例は、柔軟なQoS差別化を可能にすることができ、特定のパケットに対して使用するDRBが、パケットの受信時に決定され得る、またはAN CPノードとUEとの間のシグナリングを再構成することなく少なくとも経時的に変化し得る。
1つの実施形態では、AN UPノードは、受信したダウンリンクパケットの送信に使用することができるDRBセットを識別するために受信したパケットのトンネルを使用する。別の実施形態では、AN UPノードは、受信したダウンリンクパケットの送信に使用することができるDRBセットを識別するために受信したパケットに含まれるマークを使用する。
以下の実施形態は、受信したパケットの送信に使用するDRBをDRBのセットの中から判定するために使用され得る。1つの実施形態では、AN CPノード(例えば、制御プレーン内のgNB)は、構成によってパケットフローにバインディングされたDRBセットから、受信パケットの送信のためのDRBを動的に選択することができる。次いで、AN CPノードは、このパケットの送信のために選択されたDRBのAN UPノードに命令する。AN CPノードは、無線インターフェースの負荷状態、フロントホール、バックホールの負荷状態、およびハードウェアの負荷状態を含み得る、アクセスネットワーク全体の負荷状態、サービスサブスクリプションレベル(例えば、プラチナユーザ、ゴールドユーザ、シルバーユーザ、ブロンズユーザなど)、CNからまたは別のNRノードからNRノードによって受信されたRAT/周波数優先度(SPI)パラメータの加入者プロファイルIDのうちの1つ以上を、そのような決定の基礎とすることができる。SPIDは、ユーザ情報(例えば、モビリティプロファイル、サービス使用プロファイル)を参照するインデックスであることに留意されたい。この情報はUE固有であり、そのすべての無線ベアラに適用される。AN UPノードからのトリガ時に、または事前に構成された周期で定期的に。AN UPノードは、例えばパケット受信時または事前に構成された周期に従って定期的に、DNB選択のためにAN CPノードをトリガすることができる。別の実施形態では、AN UPノードは、構成によってパケットフローにバインディングされたDRBセットから、受信パケットの送信のためのDRBを自律的に動的に選択することができる。AN UPノードは、受信したパケットを送信のために選択されたDRBにマッピングする。AN UPノードは、送信されたパケットにこのパケットに対するQoSマークを含めることによってパケットマーキングを実行することができる。
一実施形態では、AN UPノードは、DRBデータリンク構造と、トンネルまたはDRBに関連付けられているデータリンク構造と、の間の内部バインディング/関連付けを使用して、受信したパケットをCN UPノードに向けてルーティングする。別の実施形態では、AN UPノードは、受信したパケットに含まれるマークを使用して、パケットフローおよびこのパケットのCN UPノードへのルーティングパスを識別する。UEにおけるDLに関して、ダウンリンクでパケットを受信すると、UEは、パケットが受信されたDRBに関連付けられている上位層サービスアクセスポイント(SAP)にパケットを転送する。1つの実施形態では、UEは、DRBと上位層SAPとの間のその内部バインディング/関連付けを使用する。別の実施形態では、UEは、受信したパケット内のマークを使用して、このDRBに関連付けられている上位層SAPを識別する。UEにおけるULに関して、一例では、UEは、パケットフロー識別子と関連付けられている上位SAPからパケットデータを受信した。UEは、例えばSAPとDRBとの間のマッピングが維持されている内部データベースから、SAPに関連付けられているDRBセットを識別する。次いで、UEは、識別したDRBのセットからDRBを選択する。UEは、以下の実施形態のうちの1つに従ってDRBを選択することができる。UEは、ULにおいて、対応するダウンリンクパケットフローに使用されているものと同じDRBを使用する。DRBは、ダウンリンクパケットフローおよびアップリンクパケットフローにマッピングされ得ることに留意されたい。本実施形態は、UEが同じパケットフロー(すなわち、同じパケット識別子)のダウンリンクパケットを以前に受信したと仮定する。別の実施形態では、UEは、識別されたDRBセットから自律的にDRBを選択する。そのような選択は、(RRCシグナリングまたはMAC CEシグナリングを通して)AN CPからの指示に基づいてもよい。あるいは、UEは、無線インターフェースの負荷状態、フロントホール、バックホールの負荷状態、およびハードウェアの負荷状態を含み得る、アクセスネットワーク全体の負荷状態、サービスサブスクリプションレベル(例えば、プラチナユーザ、ゴールドユーザ、シルバーユーザ、ブロンズユーザなど)、QoSプロファイルの使用に関する事業者ポリシー(例えば、負荷推定およびサブスクリプションプロファイルに基づく)のうちの1つ以上を、その選択の基礎とすることができる。
UEは、上位層のSAPから受信したパケットを、選択されたDRBに関連付けられているPDCPエンティティ(またはNRの同等物)に転送する。UEは、送信されたパケットのヘッダに、パケットフロー識別子と関連付けられているQoSマークを含めることによってパケットマーキングを実行することができる。
DRMへのフローのない別の態様では、構成によって、DRBとパケットフローとの間にバインディングがない。NRノードとUEとの両方の挙動は、受信されたパケットを送信するためにどのDRBを使用するかの選択が動的であるという点に関してオプション2で説明されたものと同様である。ダウンリンクにおいて、NRノードは、データパケットの受信時にどのDRBを使用するかを動的に選択する。同様に、アップリンクでは、UEは、UEの上位層からのデータパケットの受信時にどのDRBを使用するかを動的に選択する。
本明細書では、対処される1つの問題は、受信パケットがどのように正しい上位層SAPにルーティングされるかであり、これは、これがDRBと上位層SAPとの間で構成されたバインディングではないためであると認識されている。この問題に対処するために、1つの例では、下位層アクセスストラタム(AS)SAP(例えば、PDCPまたはNR同等物)の上に位置する新しいパケットフローカプセル化プロトコル(FEP)が本明細書で説明される。場合によっては、FEPはネットワーク/トランスポート層の下にある(例えば、IPデータの場合にはUDP/IPまたはPDCP/IP)。本明細書では、フローカプセル化プロトコルという用語を使用しているが、サービスデータアダプテーションプロトコル(SDAP)という用語も使用することができる。よって、FEPおよびSDAPは、限定なしに、本明細書中において交換可能に使用され得る。
AN UPノードにおけるダウンリンクに関して、1つの実施形態では、AN UPノードは、QoSプロファイルを、従って、受信したダウンリンクパケットの送信に使用することができるDRBセットを、識別および選択するために受信したパケットに含まれるマークを使用する。
これは、柔軟なQoS差別化を可能にすることができ、特定のパケットに対して使用するDRBが、パケットの受信時に決定され得る、またはAN CPノードとUEとの間のシグナリングを再構成することなく少なくともオンザフライで経時的に変化し得る。QoSプロファイル、従って受信されたパケットの送信に使用するためのDRBを判定するために様々な例示的なメカニズムが使用され得る。一例では、AN CPノード(例えば、コントロールプレーン内のgNB)は、限定ではなく例として提示される、無線インターフェースの負荷状態、フロントホール、バックホールの負荷状態、およびハードウェアの負荷状態を含み得る、アクセスネットワーク全体の負荷状態、サービスサブスクリプションレベル(例えば、プラチナユーザ、ゴールドユーザ、シルバーユーザ、ブロンズユーザなど)、CNからまたは別のNRノードからNRノードによって受信されたRAT/周波数優先度(SPID)パラメータの加入者プロファイルIDのうちの1つ以上に基づいて、QoSプロファイルを動的に選択することができる。AN CPノードは、AN UPノードからのトリガ時に、または事前に構成された周期で定期的に、QoSプロファイルを動的に選択することができる。AN UPノードは、例えばパケット受信時または事前に構成された周期に従って定期的に、DNB選択のためにAN CPノードをトリガすることができる。別の実施形態では、AN UPノードは、QoSプロファイルを、従って、受信パケットの送信のためのDRBを自律的に動的に選択することができる。QoSプロファイルの選択時に、選択されたQoSプロファイルと一致するQoSプロファイルを有する既に確立されたDRBがまだ存在しない場合、新しいDRBを確立する必要があり得る。DRBを選択するノード(AN CPノードまたはAN UPノードのいずれか)は、新しいDRBの確立をトリガし得る。AN UPノードは、新しいDRBの確立を開始するようにAN CPノードをトリガし得る。
場合によっては、AN UPノードは、受信したパケットを送信のために選択されたDRBにマッピングする。AN UPノードは、送信されたパケットヘッダ(FEPヘッダ)にこのパケットに対するQoSマークを含めることによってパケットマーキングを実行することができる。AN UPノードはまた、正しい上位層サービスアクセスポイント(SAP)への、UEにおけるパケットのルーティングを助けるために追加の情報(例えば、バインディング識別子、パケットフロー識別子など)をパケットヘッダに含めることができる。
AN UPノードにおけるアップリンクに関して、1つの例によれば、AN UPノードは、受信したパケットヘッダ(FEPヘッダ)に含まれる情報(例えば、QoSマーク、バインディング識別子、パケットフロー識別子)を使用して、パケットフローおよびこのパケットのCN UPノードへのルーティングパスを識別する。ダウンリンクの場合と同様に、AN UPノードは、CN UPノードへのアップリンクルーティングパスを自律的に識別することができる。あるいは、CN CPノードは、受信したパケットをCN UPに向けてルーティングするために使用するようにルーティングパスのCN UPノードに命令することができる。AN CPノードは、QoSマーク(および/またはバインディング識別子、パケットフロー識別子などのパケットヘッダからの情報)とルーティングパスとの間の関連付けテーブルを用いてAN UPノードを事前構成することができる。AN UPノードは、ルーティングパスと受信したパケットのヘッダの内容との間の関連付けに関する情報についてAN CPノードをトリガすることができる。このトリガは、パケット受信時または事前定義された周期に基づく定期的な要求時であり得る。
UEにおけるダウンリンクに関して、1つの例では、ダウンリンクにおいてパケットを受信すると、UEは、受信したパケットヘッダ(FEPヘッダ)に含まれるQoSマークを使用して、受信したパケットの配信のための上位層サービスアクセスポイント(SAP)を識別する。別の実施形態では、UEは、パケットヘッダにカプセル化されているバインディング識別子(例えば、トンネル識別子、パケットフロー識別子など)を使用して、受信したパケットの配信のための上位層サービスアクセスポイント(SAP)を識別する。別の実施形態では、UEは、受信したパケットヘッダ内の情報(例えば、QoSマーク、バインディング識別子、パケットフロー識別子)の組み合わせを使用して、受信したパケットの配信のための上位層サービスアクセスポイント(SAP)を識別する。受信したパケットヘッダに反射型QoS指標(RQI)が含まれる場合、UEは、この情報を、対応するパケットフローのQoSプロファイルと関連付けることができる。
アップリンクでは、一例では、UEは、パケットフローに関連付けられた上位SAPからパケットデータを受信した。UEは、例えばその内部データベースから、このSAPに対する(受信したパックが属するパケットフローの)QoSプロファイルを識別する。RQIを使用する場合、QoSプロファイルは、このULパケットフローに関連付けられているDLパケットフローのQoSプロファイルと一致しなければならない。1つの実施形態では、UEは、識別されたQoSを満たすことができるDRBを選択する。UEは、以下の実施形態のうちの1つに従ってDRBを選択することができる。UEは、ULにおいて、対応するダウンリンクパケットフローに使用されているものと同じDRBを使用する。DRBは、ダウンリンクパケットフローおよびアップリンクパケットフローにマッピングされ得ることに留意されたい。本実施形態は、UEが同じパケットフロー(すなわち、同じパケット識別子)のダウンリンクパケットを以前に受信したと仮定する。別の実施形態では、UEは、識別されたDRBセットから自律的にDRBを選択する。そのような選択は、(RRCシグナリングまたはMAC CEシグナリングを通して)AN CPノードからの指示に基づいてもよい。あるいは、UEは、無線インターフェースの負荷状態、フロントホール、バックホールの負荷状態、およびハードウェアの負荷状態を含み得る、アクセスネットワーク全体の負荷状態、サービスサブスクリプションレベル(例えば、プラチナユーザ、ゴールドユーザ、シルバーユーザ、ブロンズユーザなど)、QoSプロファイルの使用に関する事業者ポリシー(例えば、負荷推定およびサブスクリプションプロファイルに基づく)のうちの1つ以上を、その選択の基礎とすることができる。
場合によっては、UEは、上位層のSAPから受信したパケットを、選択されたDRBに関連付けられているPDCPエンティティ(またはNRの同等物)に転送する。UEは、送信されたパケットのパケットヘッダに、パケットフロー識別子と関連付けられているQoSマーク、バインディング識別子、パケットフロー識別子のうちの1つ以上を含めることによってパケットマーキングを実行することができる。
よって、上記のように、装置は、データパケットに関連付けられているサービス品質プロファイルを識別するマークを含む第1のデータパケットを受信することができる。サービス品質プロファイルに基づいて、装置は、パケットを送信するための宛先を選択することができ、装置は、データパケットを宛先に送信することができ、データパケットがマークを含む。例えば、データパケットは、ネットワークにおいてダウンリンク通信で受信されてもよく、宛先が装置の上位層サービスアクセスポイントを含んでもよい。さらに、別の例では、サービス品質プロファイルに基づいて、装置は、パケットを送信するためのデータ無線ベアラを選択し、それによって宛先を選択することができる。装置は、選択されたデータ無線ベアラを介してデータパケットを宛先に送信することができる。
別の例によれば、RQIに関して上述したように、装置は、ネットワークにおいて第1の方向の第1のパケットを受信することができる。第1のパケット第1のパケットは、第1のパケットに関連付けられているサービス品質プロファイルを識別するマークを含み得る。後に、装置は、ネットワークにおいて、第1の方向とは反対の第2の方向の第2のパケットを受信することができる。装置は、第2のパケット内のフィルタを識別し、そのフィルタが第1のパケット内のマークと関連付けられていると判定することができる。フィルタがマークに関連付けられているとの判定に基づいて、装置は、マークを第2のパケットに挿入し、第2のパケットを第2の方向に送信することができ、第1の方向がアップリンク方向またはダウンリンク方向の一方であり、第2の方向がアップリンク方向またはダウンリンク方向の他方である。
ここで、フローカプセル化プロトコルの例に目を向けると、1つの例では、RRCがFEP構成を制御している。別の例では、FEPサブレイヤの機能は、FEPエンティティによって実行される。NRノード(例えば、gNB)において構成されたFEPエンティティの場合、UEにおいて構成されたピアFEPエンティティがあり、その逆もまた同様である。1つの例では、すべてのUEベアラに関して、eNBに1つのFEPエンティティがあり、UEに1つのFEPエンティティがある。代替的な例では、PDUセッションごとに単一のFEPエンティティを構成することができる。デュアルコネクティビティまたはマルチコネクティビティの場合、UEは、マスタgNB(MgNB)またはセカンダリgNB(SgNB)のいずれかによって制御されるセルグループごとに1つのFEPプロトコルエンティティで構成されてもよい。例えば、同じPDUセッションからの異なるQoSフローが異なるセルグループ、例えばMgNBおよびSgNBにマッピングされるデュアルコネクティビティの場合、UEは、セルグループごとにセッションごとに1つのFEPエンティティで構成され得る、すなわちこの場合、このセッションについてMgNBに1つのFEPエンティティおよびSgNBに1つのFEPエンティティで構成され得る。
場合によっては、FEPエンティティは、Uu無線インターフェースまたはNR同等物を介して、上位層(例えば、UEにおけるUDP/IPまたはTCP/IPおよびネットワーク側のCN UPノード)との間でFEP SDUを受信/送信し、ピアFEPエンティティとの間でFEP PDUを送信/受信する。NRノードでは、FEPエンティティが上位層からFEP SDUを受信すると、対応するFEP PDUを構築して下位層に配信することができる。UEでは、FEPエンティティが下位層からFEP PDUを受信すると、対応するFEP SDUを再構成して上位層に配信することができる。図39および図40は、ダウンリンクおよびアップリンクにおけるFEPサブレイヤの例示的な概観モデルをそれぞれ示している。一例では、FEPエンティティは、下位層エンティティとの間で次のFEP PDUを配信/受信する:FEPデータPDU。上位層に提供されるサービスに関して、FEPは、上位層(例えば、IP)へのユーザデータプレーンサービスの転送を提供してもよい。一例として、下位層(例えば、PDCP)から期待されるサービスは、ユーザプレーンデータの転送を含み得る。FEPサブレイヤは、例えば、限定されないが、ユーザプレーンデータの転送と、FEP SDUが属するパケットフロー(従って上位層SAP)の識別と、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピングと、DLパケットおよびULパケットの両方でのQoSフローのマーキングと、をサポートすることができる。
ここで、例示的なFEP動作モードに目を向けると、FEPエンティティは、2つの動作モード、すなわち、透過動作モード(TM)および非透過動作モード(NTM)で構成され得る。TM動作モードは、例えば、遅延に敏感なアプリケーションと、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のバインディングが静的または準静的に構成されている(UEまたは無線アクセスネットワークにおけるアクセスストラタムのパケット処理の一部としてのパケットのデータ無線ベアラへの動的マッピングなし)、または受信機によって黙示的に導出され得る、任意の他のユースケースと、に必要とされ得る。動作モードは、本開示で広く定義されているように、QoSフローIDまたはパケットマーカの存在または不在としてよりよく理解され得る。NTMモードでは、QoSフローIDまたはパケットマーカがFEPヘッダに存在する。1つの実施形態では、UEは、コントロールプレーンシグナリングを通じて、例えばその動作モードでのRRCシグナリングを通じて、gNBによって構成されてもよい。この場合、UEは、セルグループごとにセッションごとに1つのTMモードエンティティと1つのNTMエンティティとで構成され得る。別の実施形態では、TMモードまたはNTMモードの使用は、ユーザプレーンにおける帯域内シグナリングを介している。このオプションでは、同じFEPエンティティが、セッションごとおよびセルグループごとにTMモードおよびNTMモードの両方の動作モードを処理する。FEP PDU(DLではgNB、ULではUE)の送信機は、FEPヘッダに、動作モードがTMモードであるかNTMであるかを受信機に通知する指標を含む。
例示的な透過動作モード(UEがTMエンティティで構成されている場合)では、FEPはFEP PDUにFEPヘッダを含まない。
例示的な送信動作では、新しい透過モードデータ(TMD)PDUを下位層に提出する場合、TM FEPエンティティとして構成されている送信FEPエンティティは、修正なしにFEP SDUを下位層に提出する。例示的な受信動作では、下位層から新しいTMD PDUを受信する場合、TM FEPエンティティとして構成されている受信FEPエンティティは、修正なしにTMD PDUを上位層に配信する。
場合によっては、NTM動作モードまたは帯域内シグナリングTM動作モードをサポートするFEPエンティティによるDLデータ転送手順。このシナリオでは、FEPは、FEPヘッダをFEP PDUに含める。例示的な受信動作において、下位層(例えば、PDCP)からFEPデータPDUを受信する場合、UEにおけるFEPエンティティは、モード指標がNTM動作モードを示す場合、FEPヘッダに含まれる情報に基づいて、例えばFEPヘッダに含まれるパケットフローIDに基づいて、FEP SDUが向けられる上位層エンティティを識別する、および/またはFEPデータPDUからFEPヘッダを除去することによって、FEPデータPDUからFEP SDUを再構築する、および/または再構築されたFEP SDUをパケットフローIDによって識別された上位層エンティティに配信する。UEは、アップリンクQoSプロファイルを(ASにおける)DRBマッピングに更新する、および/またはアップリンクフローフィルタを(NASにおける)QoSプロファイルマッピングに更新することによって、反射型QoS関連付けを実行し得る。モード指標がTM動作モードを示す場合、UE受信エンティティは、上位層SAPに関する黙示的な知識に基づいて、TMD PDUを上位層に配信することができる。
例示的な送信動作において、上位層(例えば、IP)からFEPデータSDUを受信する場合、UEにおけるFEPエンティティは、モード指標がNTM動作モードを示す場合、DRB選択を実行することにより(例えば、QoSフローパケットからDRBへのマッピングを実行する)FEP PDUが向けられている下位層エンティティを識別することができる、および/またはFEP SDUにFEPヘッダを追加することによりFEP PDUを構築することができる、および/または選択されたDRBに対応する下位層エンティティに構築されたPDUを配信することができる。モード指標がTM動作モードを示す場合、UE送信エンティティは、QoSプロファイル/SAPからDRBへのマッピングの黙示的な知識に基づいて、FEP SDUを下位層に提出することができる。
FEPエンティティが、予約されたまたは無効な値を含むFEP PDUを受信した場合、FEPエンティティは、受信したPDUを破棄することができる。
一例では、FEP PDUは、長さをバイト単位で揃えた(すなわち、8ビットの倍数)であるビット列である。図41では、ビット列は、テーブルによって表され、テーブルにおいて、最上位ビットがテーブルの最初の行の左端のビットであり、最下位ビットがテーブルの最後の行の右端のビットであり、より一般的には、ビット列は、左から右へ、そして行の読み順で読み込まれる。FEP PDU内の各パラメータフィールドのビット順は、左端ビットの最初の最上位ビットと右端ビットの最後の最下位ビットで表される。FEP SDUは、長さをバイト単位で揃えた(すなわち、8ビットの倍数)であるビット列であり得る。FEP SDUは、最初のビットから先へとFEP PDUに含まれる。FEPエンティティは、FEPヘッダにおける予約ビット(もしあれば)の値を無視してもよい。
例示的なFEPヘッダは、限定ではなく例として提示される、パケットフロー識別情報、QoSマーク、バインディング識別子、1つ以上の予約ビットのうちの1つ以上を含み得る。さらに、QoSマーク(またはマーカ)は、AS層QoSマーク固有またはNAS層QOSマーク固有であってもよいし、AS層QoSマークおよびNAS層QoSマークの両方を含んでもよい。AS QoSマークの存在は、単一ビットによって示されてもよく、ここで、値1がAS QoSマークがFEPヘッダ内に存在することを示し、0がQoSマークがFEPヘッダ内に存在しないことを示す。同様に、NAS QoSマークの存在は、単一ビットによって示されてもよく、ここで、値1がNAS QoSマークがFEPヘッダ内に存在することを示し、0がNAS QoSマークがFEPヘッダ内に存在しないことを示す。動作モード指標は、AS QoSマークビットまたはNAS QoSマークビットまたはその両方によって表され得る。例えば、UE FEPエンティティは、0に設定されたAS QoSマーカビットおよび0に設定されたNAS QoSマーカビットの受信をTM動作モードとして解釈することができる。
ここで、ULスケジューリングをサポートする例示的な手順に目を向けると、ULリソースグラントは、変調および符号化方式および冗長バージョン情報と共に時間-周波数領域で定義された基本物理リソースブロックに関して定義され得る。ULグラントはまた、UL送信に関する電力制御情報と、UL ACK/NACK送信に関する指示/リソースと、を含み得る。NRでは、UEは、2つ以上のヌメロロジにわたる動作によって差別化QoSを同時に提供することができ、各ヌメロロジが、1つのサブフレーム当たりのシンボルの数、サブキャリア間隔、TTI、スロットおよびミニスロットサイズに関して異なり、スケジューリンググラントは、ヌメロロジの関数であり得る。リソースグラントのための時間-周波数領域における基本単位は、時間領域において、lシンボルにわたる時間長dsである、以後サブフレームと呼ぶ特定の基本時間単位の時間長を占有し、周波数領域において、k個のサブキャリアに細分されたmKHzを占有する、一対のリソースブロックとして定義することができる。パラメータkおよび/またはmは、ヌメロロジ固有のものであり得る。あるいは、パラメータkおよび/またはmは、複数のヌメロロジにわたって共通であり得る。同様に、シンボル長dsは、ヌメロロジ固有であってもよいし、ヌメロロジにわたって共通であってもよい。加えて、パラメータlは、ヌメロロジ固有であってもよいし、ヌメロロジにわたって共通であってもよい。参照ヌメロロジは、参照パラメータlref、dref、kref、およびmrefを用いて定義され得る。他の指定されたヌメロロジは、パラメータlref、dref、kref、およびmrefのそれぞれに対して定義されたスケーリングファクタ(複数可)による参照ヌメロロジの関数として定義され得る。
ネットワークは、ヌメロロジ固有(図42)または非ヌメロロジ固有(図43)であるリソースグラントをUEに割り当てることができる。次に、UEは、受信した非ヌメロロジ固有のリソースグラントをヌメロロジ固有のグラントに分割し、これらのヌメロロジ固有のリソース(図44)を、UEが構成されている論理チャネルにわたって分配することができる。割り当てられたグラントがヌメロロジ固有のものであるか2つ以上のヌメロロジに共通のものであるかにかかわらず、グラントは、1つ以上の送信プロファイル値を明示的に運ぶことができる。あるいは、UEは、グラントに関連付けられている送信プロファイルを黙示的に導出してもよい。UEがリソースグラントの送信プロファイルを黙示的に導出することができる1つのシナリオは、セルまたはコンポーネントキャリアがただ1つの送信プロファイルで構成されているシナリオである。そのような場合、UEは、gNBによる明示的な指示なしに、そのコンポーネントキャリアに割り当てられたリソースグラントに関連付けられている送信プロファイルを知る。UEがリソースグラントの送信プロファイルを黙示的に導出することができるシナリオの別の例は、デフォルト送信プロファイルが構成されるシナリオである。そのようなデフォルト送信プロファイルは、UEレベル、またはセルもしくはコンポーネントキャリアレベル、またはセルもしくはコンポーネントキャリアレベルのグループのレベルであり得る。このシナリオでは、UEが送信プロファイルの指示なしでグラントを受信した場合、UEは、構成されたデフォルト送信プロファイルとして送信プロファイルを導出することができる。
ネットワーク制御リソースグラント割り当てに関して、1つの例(オプション1)では、リソース/スケジューリンググラントは、ネットワークスライスに共通である(すなわち、グラントはネットワークスライス固有ではない)。異なるネットワークスライスからのデータは同じグラントにマッピングされてもよい。本実施形態の一例として、gNBは、2つ以上の論理チャネルからのアップリンクデータの送信に使用することができるリソースグラントを用いてUEを構成することができ、論理チャネルのうちの少なくとも一部が異なるネットワークスライスに属する。UEは、受信したグラントを論理チャネルからのULデータの送信に割り当て、論理チャネルのうちの少なくとも一部が異なるネットワークスライスに対して構成される。UEは、論理チャネル優先順位付け手順を通じて、リソースグラントが割り当てられている論理チャネルへの受信されたグラントの割り当てを判定する。UEは、リソースグラントを論理チャネルに分配することができ、論理チャネルのうちの少なくとも2つ以上が異なるネットワークスライスに属する。UEは、論理チャネル優先順位付け手順内で、gNBから受信したヌメロロジへの論理チャネルマッピングの制限を実施する。
別の例(オプション2)では、リソース/スケジューリンググラントは、物理層(PHY)ヌメロロジに共通である、すなわち、グラントはPHYヌメロロジ固有ではない。PHYヌメロロジは同じリソースグラントを共有してもよい。例えば、アップリンク方向におけるUEにおいて、2つ以上のヌメロロジからのデータが同じリソースグラントにマッピングされてもよい。この場合、異なるPHYヌメロロジのデータが、スケジューリンググラント内のシグナリングされたヌメロロジパラメータ/フォーマットを使用して、スケジューリンググラントにおけるPHYチャネルリソース上で運ばれ得る。例示的な実施形態では、gNBは、ヌメロロジ固有ではない時間-周波数領域でのULリソースグラントをUEに割り当てることができる。例えば、グラントは、参照ヌメロロジについて定義された、またはすべてのヌメロロジもしくはヌメロロジのサブセットに共通の基本時間-周波数単位として定義された、物理リソースブロックの粒度レベルで表現されてもよい(図43参照)。UEは、論理チャネル優先順位付け手順を通じて、リソースグラントが割り当てられている論理チャネルへの受信されたグラント(図44)の割り当てを判定する。UEは、リソースグラントを論理チャネルに分配することができ、論理チャネルのうちの少なくとも2つ以上が異なるヌメロロジに属する。UEは、論理チャネル優先順位付け手順内で、gNBから受信したヌメロロジへの論理チャネルマッピングの制限を実施する。
さらに別の例(オプション3)では、リソースグラントは、ネットワークスライス固有である(すなわち、異なるネットワークスライスからのデータは異なるグラントにマッピングされる)。各ネットワークスライスは、任意の特定のTTIまたは時間間隔Xにおいて2つ以上のリソースグラントを有することができる。
さらに別の例(オプション4)では、リソースグラントはヌメロロジ固有である(すなわち、異なるPHYヌメロロジからのデータには異なるリソースグラントが割り当てられる)。各PHYヌメロロジは、例えばヌメロロジにマッピングされたデータフロー、サービス、アプリケーション、またはネットワークスライスの関数として、1つのTTIまたは時間間隔X内に2つ以上のリソースグラントを割り当てられてもよい。例示的な実施形態では、UEは、特定のヌメロロジのために定義されたリソースを用いて構成され得る(図42を参照)。UEは、論理チャネル優先順位付け規則に従って、受信したグラントを論理チャネルに割り当てる。論理チャネル優先順位付け手順の間、UEは、構成されたリソースのヌメロロジにマッピングされることが許されていない論理チャネルを考慮から除外するものとする。さらに、リソースグラントは、論理チャネル固有または論理チャネルグループ固有であり得る(オプション5)。別の例示的な場合では、リソースグラントはアプリケーション固有である(オプション6)。別の例(オプション7)では、リソースグラントはデータフロー固有である。別の例(オプション8)では、上記オプションのうちの2つ以上の組み合わせが組み合わされる。例えば、一部のリソースグラントは、ネットワークスライス固有であるように構成され、他の一部のリソースグラントは、2つ以上のネットワークスライスの間で共通のリソースグラントとして構成され得る。
NRリソースグラント例オプション1
ここで、図45を参照して、オプション1に関してUE制御ULリソースグラント割り当てに目を向けると、リソースグラントはネットワークスライスに共通である、すなわち、グラントはネットワークスライス固有ではない。異なるネットワークスライスによって生成されたデータ(コントロールプレーンデータまたはユーザプレーンデータ)は同じグラントにマッピングされてもよい。一例では、1において、このオプションにおけるUEは、受信したグラントをどのようにネットワークスライスにわたって分配するか、例えば各ネットワークスライスの論理チャネルに分配するかを決定する。UEは、最も高い優先度のスライスから最も低い優先度のスライスまで、ネットワークスライスにわたって厳密な優先度による順序を使用できる(図45を参照)。例えば、ネットワークスライスは、スライスの優先度による順序で構成される。例えば、最も低い優先度の値を持つネットワークスライスが最も高い優先度のスライスであり、最も高い優先度の値を持つネットワークスライスが最も低い優先度のスライスである。UEは、ネットワークスライス構成を有するNRノードによって構成され得る。1つのネットワークスライス構成パラメータは、ネットワークスライス優先度であり得る。ネットワークスライスの優先度は、このネットワークスライスにマッピングされたサービス(例えば、無線ベアラ、論理チャネル)に対して構成された1つ以上のTTIの関数であり得る。サービスに2つ以上のTTIが設定されている場合、ネットワークスライスの優先度は、このネットワークスライスにマッピングされたサービスに対して構成されたTTIのうちの最も小さいTTIの関数であり得る。ネットワークスライスの優先度は、TTIの値が大きくなるにつれて低くなり、例えば、TTIの値が最小のネットワークスライスが優先度の最も高いネットワークスライスに対応し、TTIの値が最大のネットワークスライスが優先度の最も低いネットワークスライスに対応する。このオプションでは、ネットワークスライスは、優先度の高い順にリソースが割り当てられる。優先度の低いネットワークスライスには、優先度の高いネットワークスライスのデータにリソースが割り当てられた後に、リソースが残っている場合にのみ、リソースが割り当てられる。等しい優先度で構成されたネットワークスライスは、等しく扱われるべきである。あるいは、等しい優先度のネットワークスライスの場合、(以下のステップ3で定義される)最も高いSPBRを有するネットワークが選択される。場合によっては、ここで使用されるLCP手順は、従来のLTE LCP手順と同じであり得る。論理チャネル優先順位付け手順の間、UEは、構成されたリソースにマッピングされることが許されていない、または構成されたリソースのネットワークスライスにマッピングされることが許されていない、論理チャネルを考慮から除外するものとする。
2において、例示された例によれば、UEはスライス固有のSPBRを使用することができる。UEは、論理チャネルごとにスライス固有のSPBRまたはスライス固有のPBRを用いてネットワークによって構成され得る。あるいは、スライス固有のPBRは、UEによって、例えばネットワークスライスの論理チャネルのPBRの和として、黙示的に導出されてもよい。場合によっては、すべてのネットワークスライスは、優先度の高い順に(少なくともPBRのために)リソースが割り当てられる。MACエンティティは、優先度のより低いネットワークスライス(複数可)のPBRを満たす前に、そのネットワークスライスでの送信に利用可能なすべてのデータにリソースを割り当てる。リソースが残っている場合、すべてのネットワークスライスが、そのネットワークスライスのデータまたはULグラントのいずれかが順番を問わず使い尽くされるまで、厳密に優先度の高い順に扱われる。等しい優先度で構成されたネットワークスライスは、等しく扱われるべきである。この手順は図46において強調されている。
ネットワークは、スライス優先度の値が大きいほどスライス優先度のレベルが低い、スライス優先度と、スライスのスライス優先順位付けされたビットレート(SPBR)を設定する、slicePrioritisedBitRateと、スライスバケットサイズ長(SBSD)を設定するslicebucketSizeDurationと、を各論理チャネルについてシグナリングすることによって、アップリンクデータのスケジューリングを制御することができる。スライスのバケットサイズはSPBRxSBSDに等しい。MACエンティティは、各スライスiについて変数SBiを維持する。スライスiがその最初の論理チャネルを確立すると、SBiは、ゼロに初期化され、(スライスに適用可能な)各TTIについて積SPBRi×TTIの時間長だけ増やされ、SPBRiは、スライスjの優先順位付けされたビットレートである。SBiの値はスライスのバケットサイズを超えることは決してできず、SBiの値がスライスiのバケットサイズよりも大きい場合は、スライスiのバケットサイズに設定される。
ネットワークスライス固有の論理チャネルが仮定される例示的な場合では、各スライス内の論理チャネルは、従来のLTE LCP手順(図45のステップ3または図46のステップ3)に従ってリソースを割り当てられてもよい。論理チャネル優先順位付け手順の間、UEは、構成されたリソースにマッピングされることが許されていない、または構成されたリソースのネットワークスライスにマッピングされることが許されていない、論理チャネルを考慮から除外し得る。
図45および図46に示されるステップを実行するエンティティは、図52Bおよび図52Fに示すものなどの無線および/またはネットワーク通信のために構成された装置またはコンピュータシステムにおいて、そのメモリに記憶され、そのプロセッサ上で実行されるソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可能命令)の形態で実装され得る論理エンティティであり得ることを理解されたい。つまり、図45および図46に示す方法(複数可)は、図52Bおよび図52Fに示す装置またはコンピュータシステムなどの装置のメモリに記憶されたソフトウェア(すなわち、コンピュータ実行可能命令)の形態で実施することができ、このコンピュータの実行可能命令は、装置のプロセッサによって実行された場合に、図45および図46に示すステップを実行する。図45および図46に示される任意の送信および受信ステップは、装置のプロセッサおよびそれが実行するコンピュータ実行可能命令(例えば、ソフトウェア)の制御下で、装置の通信回路によって実行されてもよいことも理解されたい。
NRリソースグラント例オプション2
仮定:このオプションでは、リソースグラントは、物理層(PHY)ヌメロロジ(またはTTI)に共通である、すなわち、グラントはPHYヌメロロジ固有(またはTTI固有)ではない。PHYヌメロロジは同じリソースグラントを共有してもよい。例えば、アップリンク方向におけるUEにおいて、2つ以上のヌメロロジからのデータが同じリソースグラントにマッピングされてもよい。
一例では、UEは、受信したグラントをどのようにヌメロロジにわたって分配するかを決定する。UEは、PHYヌメロロジにわたって厳密な優先度の順序を用いることができる。例えばPHYヌメロロジはヌメロロジ優先度の順序で構成される。例えば、最も低い優先度の値を持つヌメロロジが最も高い優先度のヌメロロジであり、最も高い優先度の値を持つヌメロロジが最も低い優先度のヌメロロジである。UEは、ヌメロロジ構成を有するNRノードによって構成され得る。1つのヌメロロジ構成パラメータは、ヌメロロジ優先度であり得る。ヌメロロジの優先度は、このヌメロロジにマッピングされたサービス(例えば、無線ベアラ、論理チャネル)に対して構成された1つ以上のTTIの関数であり得る。サービスに2つ以上のTTIが設定されている場合、ヌメロロジの優先度は、このヌメロロジにマッピングされたサービスに対して構成されたTTIのうちの最も小さいTTIの関数であり得る。ヌメロロジの優先度は、TTIの値が大きくなるにつれて低くなり、例えば、TTIの値が最小のヌメロロジが優先度の最も高いヌメロロジに対応し、TTIの値が最大のヌメロロジが優先度の最も低いヌメロロジに対応する。このオプションでは、ヌメロロジは、優先度の高い順にリソースが割り当てられる。優先度の低いヌメロロジには、優先度の高いヌメロロジのデータにリソースが割り当てられた後に、リソースが残っている場合にのみ、リソースが割り当てられる。この場合、異なるPHYヌメロロジのデータが、スケジューリンググラント内のシグナリングされたヌメロロジパラメータ/フォーマットを使用して、スケジューリンググラントにおけるPHYチャネルリソース上で運ばれ得る。等しい優先度で構成されたヌメロロジは、等しく扱われるべきである。あるいは、等しい優先度のヌメロロジの場合、(以下のステップ3で定義される)最も高いNPBRを有するネットワークが選択される。場合によっては、ここで使用されるLCP手順は、従来のLTE LCP手順と同じであり得る。論理チャネル優先順位付け手順の間、UEは、構成されたリソースにマッピングされることが許されていない、または構成されたリソースのヌメロロジ(例えば、TTI)にマッピングされることが許されていない、論理チャネルを考慮から除外するものとする。例示的な手順が図47に強調表示されている。
場合によっては、UEは、ヌメロロジ固有のPBRを使用することができる。UEは、ヌメロロジ固有のPBRを用いてネットワークによって構成され得る。あるいは、ヌメロロジ固有のPBRは、UEによって、例えばヌメロロジの論理チャネルのPBRの和として、黙示的に導出されてもよい。場合によっては、すべてのヌメロロジは、優先度の高い順に(少なくともPBRのために)リソースが割り当てられる。MACエンティティは、優先度のより低いヌメロロジ(複数可)のPBRを満たす前に、最も高い優先度のヌメロロジでの送信に利用可能なすべてのデータにリソースを割り当てる。リソースが残っている場合、すべてのヌメロロジが、そのヌメロロジのデータまたはULグラントのいずれかが順番を問わず使い尽くされるまで、厳密に優先度の高い順に扱われる。等しい優先度で構成されたヌメロロジは、等しく扱われるべきである。ネットワークは、ヌメロロジ優先度の値が大きいほどヌメロロジ優先度のレベルが低い、ヌメロロジ優先度と、ヌメロロジの優先順位付けされたビットレート(NPBR)を設定する、numerologyPrioritisedBitRateと、ヌメロロジバケットサイズ長(NBSD)を設定するnumerologybucketSizeDurationと、を許可された各ヌメロロジについてUEにシグナリングすることによって、アップリンクデータのスケジューリングを制御する。ヌメロロジのバケットサイズはNPBRxNBSDに等しい。MACエンティティは、各ヌメロロジiについて変数NBiを維持する。ヌメロロジiがその最初の論理チャネルを確立すると、NBiは、ゼロに初期化され、各TTIについて積NPBRi×TTIの時間長だけ増やされ、NPBRiは、ヌメロロジjの優先順位付けされたビットレートである。NBiの値はヌメロロジのバケットサイズを超えることは決してできず、NBiの値がヌメロロジiのバケットサイズよりも大きい場合は、ヌメロロジiのバケットサイズに設定されるものとする。この手順の一例を図48に示す。ヌメロロジ固有の論理チャネルが仮定される例示的な場合では、各ヌメロロジ内の論理チャネルは、従来のLTE LCP手順に従ってリソースを割り当てられてもよい。論理チャネル優先順位付け手順の間、UEは、構成されたリソースにマッピングされることが許されていない、または構成されたリソースのヌメロロジ(例えば、TTI)にマッピングされることが許されていない、論理チャネルを考慮から除外するものとする。
ヌメロロジの優先順位付けに関して、ヌメロロジの優先度は、このヌメロロジにマッピングされたサービス(例えば、無線ベアラ、論理チャネル)に対して構成された1つ以上のTTIの関数であり得る。サービスに2つ以上のTTIが設定されている場合、ヌメロロジの優先度は、このヌメロロジにマッピングされたサービスに対して構成されたTTIのうちの最も小さいTTIの関数であり得る。ヌメロロジの優先度は、TTIの値が大きくなるにつれて低くなる。例えば、TTIの値が最小のヌメロロジが優先度の最も高いヌメロロジに対応し、TTIの値が最大のヌメロロジが優先度の最も低いヌメロロジに対応する。
TTIの関数として定義されるヌメロロジの優先度は、限定ではなく例として提示される、以下のようにさらに表現され得る。1つの例では、ヌメロロジの優先度は、k2*D(TTI)の値が大きくなるにつれて低くなり、例えば、k2*D(TTI)の値が最小のヌメロロジが優先度の最も高いヌメロロジに対応し、k2*D(TTI)の値が最大のヌメロロジが優先度の最も低いヌメロロジに対応する。パラメータk2は、UL割り当てからULデータ送信までの時間長、すなわち、TTI n内のULグラントスケジューリングの最後のシンボルと、対応するPUSCH送信のTTI n+k2と、の間のTTIの単位で表される時間長を表す。パラメータD(TTI)はTTIの時間長を表す。D(TTI)はマイクロ秒またはミリ秒で表すことができる。
他の例では、ヌメロロジの優先度は、k1*D(TTI)の値が大きくなるにつれて低くなり、例えば、k1*D(TTI)の値が最小のヌメロロジが優先度の最も高いヌメロロジに対応し、k1*D(TTI)の値が最大のヌメロロジが優先度の最も低いヌメロロジに対応する。パラメータk1は、DLデータからUL-ACK送信までの時間長を表し、これはTTIの単位で表すことができる。換言すれば、k1は以下のように定義することができる。PUCCH送信のためのスロットに関して、いくつかのシンボルにわたってPDSCH受信をスケジュールするPDCCHにおいてUEがDCIフォーマットを検出し、最後のシンボルがTTI n内にある場合、UEは、TTI n+k1内のPUCCH送信において対応するHARQ-ACK情報を提供するものとし、k1は、DCIフォーマットの[DL-data-DL-acknowledgement]フィールドによって示され得るTTIの数である。[DL-data-DL-acknowledge]フィールドの値は、(3GPP TS 38.213からの)次の表に定義されているように、いくつかのスロットの値にマッピングされる。
別の例では、ヌメロロジの優先度は、k3*D(TTI)の値が大きくなるにつれて低くなり、例えば、k3*D(TTI)の値が最小のヌメロロジが優先度の最も高いヌメロロジに対応し、k3*D(TTI)の値が最大のヌメロロジが優先度の最も低いヌメロロジに対応する。パラメータk3は、このヌメロロジに関連付けられている最小往復時間(RTT)を表した。RTTは、TTIの関数で例えばk3*TTIと表すことができる。RTTの時間長は、k3*D(TTI)とさらに表すことができる。
場合によっては、ヌメロロジの優先度は、k4*D(TTI)の値が大きくなるにつれて低くなり、例えば、k4*D(TTI)の値が最小のヌメロロジが優先度の最も高いヌメロロジに対応し、k4*D(TTI)の値が最大のヌメロロジが優先度の最も低いヌメロロジに対応する。パラメータk2は、DL割り当てからDLデータ受信までの時間長、すなわち、TTI n内のDLグラントスケジューリングの最後のシンボルと、対応するPDSCH受信のTTI n+k4と、の間のTTIの単位で表される時間長を表す。パラメータD(TTI)はTTIの時間長を表す。D(TTI)は、例えば、マイクロ秒またはミリ秒で表すことができる。
NRリソースグラント例オプション3:
仮定:リソースグラントは、ネットワークスライス固有である(すなわち、異なるネットワークスライスからのデータは異なるグラントにマッピングされる)。各ネットワークスライスは、任意の特定のTTIまたは時間間隔Xにおいて2つ以上のリソースグラントを有することができる。
ここで、UEは、ネットワークスライスに固有のグラントから各ネットワークスライスのデータのためのリソースを割り当てる。論理チャネルがネットワークスライス固有であると仮定すると、従来のLTE LCP手順は各ネットワークスライスに対して再使用され得る。論理チャネルがスライス固有ではない場合、論理チャネルは、UEによるリソース割り当て(論理チャネル優先順位付け)の目的のために、ネットワークスライス固有とみなされ得る。例えば、2つ以上のネットワークスライスのデータが論理チャネルにマッピングされる場合、その論理チャネルは、リソースグラントを有するスライスに固有のものとみなすことができる。リソースグラントを有する、そのようなスライスが2つ以上複数ある場合、論理チャネルは、最も高い優先度を有するスライスに固有のものとみなされ得る。スライスに対するデータ/論理チャネルにリソースが割り当てられた後に、グラントが残っている場合、UE(MAC)は、所与のスライスに対する未使用のグラントを使用して、他のネットワークスライスに対するリソースグラントを割り当てることができる。この目的のために、UEは、未使用のグラントを共通のグラントとみなしてもよく、共通のグラント割り当てについて説明したリソーススキームのうちのいずれか、例えば上記の「NRリソースグラントオプション1」または「NRリソースグラントオプションオプション2」のリソース割り当て方式を使用してもよい。UEは、本明細書中の事前定義された規則または事前プロビジョニング規則に従って、未使用グラントを割り当てることができ、例えば、UEは、未使用のグラントをURLLCデータ、eMBBデータ、次いでmMTCデータの順に割り当ててもよい。
1つの実施形態では、各スライス固有のリソースグラントは、スライス固有のPBRに関連付けられてもよい。UEは、そのようなPBRで明示的に構成されてもよいし、本明細書で指定された規則に基づいて、または事前プロビジョニングを通じて黙示的にそのようなスライス固有のPBRを導出してもよい。UEは、第1のスライス固有のPBRを満たすためにリソースを割り当てた。グラントが残っている場合、UEは、使用されたグラントを次のように使用することができる:例えば上記の「NRリソースグラントオプション1」または「NRリソースグラントオプション2」で説明したリソース割り当て方式のうちの1つに従ってグラントを割り当てる。UEは、本明細書中の事前定義された規則または事前プロビジョニング規則に従って、未使用グラントを割り当てることができ、例えば、UEは、未使用のグラントをURLLCデータ、eMBBデータ、次いでmMTCデータの順に割り当ててもよい。
別の実施形態では、UEは、NRノードによってネットワークスライスに割り当てられたリソースグラントの一部または全部を、別のネットワークスライスに再割り当てすることができる。例えば、UEは、ネットワークによって割り当てられたリソースグラントを所与のネットワークスライス、すなわちより高い優先度のネットワークスライスに自律的に再割り当てすることができる。例えば、UEは、本明細書の事前定義された規則に従って、またはネットワーク構成によって定義された規則に従って、またはUEの事前プロビジョニングを通じて、それを行うことができる。一例として、UEは、eMBBスライスグラントに関連付けられているリソースをURLLCに自律的に再割り当てすることができる。あるいは、UEは、URLLCスライスグラントに関連するリソースをeMBBに自律的に再割り当てすることができる。
NRリソースグラント例オプション4
仮定:リソースグラントはヌメロロジ固有である(すなわち、異なるPHYヌメロロジのためのデータには異なるリソースグラントが割り当てられる)。各PHYヌメロロジは、例えばヌメロロジにマッピングされたデータフロー、サービス、アプリケーション、またはネットワークスライスの関数として、1つのTTIまたは時間間隔X内に2つ以上のリソースグラントを割り当てられてもよい。
一例では、UE(MAC)は、ヌメロロジに固有のグラントから所与のヌメロロジを使用するように構成されたデータのためにリソースを割り当てる。論理チャネルがヌメロロジ固有のものであると仮定すると、従来のLTE LCP手順は、同じヌメロロジにマッピングされた論理チャネルのそれぞれについて再使用され得る。ヌメロロジに対するデータ/論理チャネルにリソースが割り当てられた後に、グラントが残っている場合、UE(MAC)は、所与のヌメロロジからの未使用のグラントを使用して、他のヌメロロジに対するリソースグラントを割り当てることができる。この目的のために、UEは、未使用のグラントを共通のグラントとみなしてもよく、共通のグラント割り当てについて説明したリソーススキームのうちのいずれか、例えば上記の「NRリソースグラントオプション1」または「NRリソースグラントオプションオプション2」のリソース割り当て方式を使用してもよい。UEは、本明細書中の事前定義された規則または事前プロビジョニング規則に従って、未使用グラントを割り当てることができ、例えば、UEは、未使用のグラントをURLLCデータ、eMBBデータ、次いでmMTCデータの順に割り当ててもよい。
1つの実施形態では、各ヌメロロジ固有のリソースグラントは、ヌメロロジ固有のPBRに関連付けられてもよい。UEは、そのようなPBRで明示的に構成されてもよいし、本明細書で指定された規則に基づいて、または事前プロビジョニングを通じて黙示的にそのようなスライス固有のPBRを導出してもよい。UEは、第1のヌメロロジ固有のPBRを満たすためにリソースを割り当てた。グラントが残っている場合、UEは、限定ではなく例として提示される以下のように、使用されたグラントを使用することができる。例えば上記の「NRリソースグラントオプション1」または「NRリソースグラントオプション2」で説明した共通リソース割り当て方式のうちの1つに従ってグラントを割り当てる。UEは、本明細書中の事前定義された規則または事前プロビジョニング規則に従って、未使用グラントを割り当てることができ、例えば、UEは、未使用のグラントをURLLCデータ、eMBBデータ、次いでmMTCデータの順に割り当ててもよい。
別の実施形態では、UEは、NRノードによってヌメロロジに割り当てられたリソースグラントの一部または全部を、別のヌメロロジに再割り当てすることができる。例えば、UEは、ネットワークによって割り当てられたリソースグラントを所与のヌメロロジ、すなわちより高い優先度のヌメロロジに自律的に再割り当てすることができる。例えば、UEは、本明細書の事前定義された規則に従って、またはネットワーク構成によって定義された規則に従って、またはUEの事前プロビジョニングを通じて、それを行うことができる。
NRリソースグラント例オプション5:
仮定:リソースグラントは、論理チャネル固有または論理チャネルグループ固有である。論理チャネルグループは、以下のうちの1つであり得る:BSR報告目的のために構成された論理チャネルグループ、同じヌメロロジまたは同じTTI値を使用することが許可されるように構成された論理チャネルのセット。一例では、UEは、論理チャネルに固有のグラントから各論理チャネルのデータのためのリソースを割り当てる。グラントが論理チャネルグループに対するものである場合、UEは、同じ論理チャネルグループを有する論理チャネルへのリソース割り当てのための従来のLTE論理チャネル優先順位付け手順と同様の手順を適用することができる。UEは、PBRを満たすために、論理チャネル優先度の高い順に各論理チャネルにリソースを割り当てた。代替的な実施形態では、新しいレベルの優先度を定義することができる。例えば、そのような新しいレベルの優先度は、論理チャネルがマッピングされるように構成されるヌメロロジ/TTIに基づいてもよい。論理チャネル(または論理チャネルに関連付けられている無線ベアラ)は、2つ以上のヌメロロジまたはTTIにマッピングされ得る。この場合、論理チャネルの提案された優先度を定義するために使用されるTTIは、論理チャネルが構成されているすべてのTTIの中で最大値を有するTTIである。この優先度は、(例えば、現在LTEにおいて定義されているような)論理チャネル優先度に対するオーバーレイ優先度である。この新しいタイプの優先度を論理チャネル優先度タイプ1とし、従来の論理チャネルLTEのような優先度を優先度タイプ2として示す。UEは、論理チャネルを以下のように優先順位付けする:優先度タイプ1に基づいて第1のランク付けが実行され、続いて優先度タイプ2に基づいて第2のランク付けが実行される。優先度タイプ1の値が最も高いと、論理チャネル優先度は最も低い、例えば、TTI値が最も高いと、対応する論理チャネルの優先度は最も低い。優先度タイプ1に基づいて等しい優先度を有する論理チャネルは、優先度タイプ2に従ってさらにランク付けされる。等しい優先度タイプ1の論理チャネルのうち、優先度タイプ2の値が最も高いと、論理チャネル優先度が最も低い。場合によっては、UEは、上記から導出された論理チャネルのランク付けを使用してLTE LCP手順を適用する。上記の手順を図49に示す。
場合によっては、リソースが残っている場合、UEがグラントを受信し、受信したリソースグラントの使用を制限されていない論理チャネルグループ外のデータを有するすべての論理チャネルが、その論理チャネルのデータまたはULグラントのいずれかが順番を問わず使い尽くされるまで、厳密に優先度の高い順に扱われる。等しい優先度で構成された論理チャネルは、等しく扱われるべきである。
上記のステップ3の代わりに、グラントが残っている場合、UE(MAC)は、例えば、限定することなく、以下のように未使用分を使用することができる。UEは、未使用のグラントを共通のグラントとみなしてもよく、共通のグラント割り当てについて説明したリソーススキームのうちのいずれか、例えば上記の「NRリソースグラントオプション1」または「NRリソースグラントオプションオプション2」のリソース割り当て方式を使用してもよい。UEは、本明細書中の事前定義された規則または事前プロビジョニング規則に従って、未使用グラントを割り当てることができ、例えば、UEは、未使用のグラントをURLLCデータ、eMBBデータ、次いでmMTCデータの順に割り当ててもよい。
別の実施形態では、論理チャネルにマッピングされたアプリケーションまたはデータフローに対して論理チャネルのサブ優先度を定義することができる。UEは、論理チャネルにマッピングされたデータフローまたはアプリケーションのサブ優先度の厳密に高い順にリソースを割り当てることができる。あるいは、PBRは、論理チャネルにマッピングされたデータサブフローまたはアプリケーションに対して定義されてもよい。サブ優先度PBRを満たすために、UEは、論理チャネルサブ優先度の高い順に各データフローまたはアプリケーションにリソースを割り当てた。リソースが残っている場合、論理チャネル内のすべてのデータフローまたはアプリケーションは、その論理チャネルのデータまたはULグラントのいずれかが順番を問わず使い尽くされるまで、厳密に優先度の高い順に扱われる。等しい論理チャネルサブ優先度で構成されたデータフローおよびアプリケーションは等しく扱われるべきである。
ここで、拡張LTE論理チャネル優先順位付けに目を向けると、上記で捉えたNRリソースグラント割り当てオプションの一部に照らして様々な例が提示される。
1つの実施形態では、新しい送信が実行されたときに論理チャネル優先順位付け手順が実行される。一例では、RRCは、優先度の値が大きいほど優先度のレベルが低い、優先度と、優先順位付けされたビットレート(PBR)を設定するprioritisedBitRateと、バケットサイズ長(BSD)を設定するbucketSizeDurationと、論理チャネルのためのデータを、同じ送信プロファイル(複数可)の値(複数可)を持つグラントのリソースと共に送信することができるか否かを示す、許可された送信プロファイルの値(複数可)と、を各論理チャネルについてシグナリングすることによって、アップリンクのスケジューリングを制御する。NB-IoTの場合、prioritisedBitRate、bucketSizeDuration、および論理チャネル優先順位付け手順の対応するステップ(すなわち、以下のステップ1およびステップ2)は適用できない。
MACエンティティは、各論理チャネルjについて変数Bjを維持し得る。関連する論理チャネルが確立されると、Bjは、ゼロに初期化されるものとし、各TTIについて積PBR×TTIの時間長だけ増やされ、PBRは、論理チャネルjの優先順位付けされたビットレートである。ただし、Bjの値はバケットサイズを超えることは決してできず、Bjの値が論理チャネルjのバケットサイズよりも大きい場合は、バケットサイズに設定されるものとする。論理チャネルのバケットサイズはPBR×BSDに等しく、PBRとBSDとは上位層によって構成される。
一例では、MACエンティティは、新しい送信が実行されたときに様々な論理チャネル優先順位付け手順を実行し得る。MACエンティティは、例えば、以下のステップで、グラントの送信プロファイルで設定された(またはこのグラントに対して許可された)論理チャネルにリソースを割り当てることができる。1において、Bj>0である論理チャネルは、優先度の高い順にリソースが割り当てられる。論理チャネルのPBRが「無限大」に設定されている場合、MACエンティティは、優先度のより低い論理チャネル(複数可)のPBRを満たす前に、その論理チャネルでの送信に利用可能なすべてのデータにリソースを割り当てるものとする。2において、MACエンティティは、ステップ1で論理チャネルjに供給されたMAC SDUの合計サイズだけBjを減らすものとする。Bjの値は負になり得る。3において、リソースが残っている場合、論理チャネルが、その論理チャネルのデータまたはULグラントのいずれかが順番を問わず使い尽くされるまで、(Bjの値に関係なく)厳密に優先度の高い順に扱われる。等しい優先度で構成された論理チャネルは、等しく扱われ得る。
MACエンティティが1つのTTIで複数のMAC PDUを送信するように要求された場合、上記のステップ1から3および関連する規則が、各グラントに独立して、またはグラントの容量の合計のいずれかに適用され得る。また、グラントが処理される順序は、UEの実装に委ねられる。MACエンティティが1つのTTIで複数のMAC PDUを送信するように要求された場合に、どのMAC PDUにMAC制御要素が含まれるかを決定することはUEの実装次第である。UEが1つのTTIで2つのMACエンティティにおいてMAC PDU(複数可)を生成するように要求された場合、グラントがどの順序で処理されるかはUEの実装次第である。複数のULグラントが受信されると、グラントが処理される順序は、UEの実装に委ねられる。
別の例では、RRCは、優先度の値が大きいほど優先度のレベルが低い、優先度と、優先順位付けされたビットレート(PBR)を設定するprioritisedBitRateと、バケットサイズ長(BSD)を設定するbucketSizeDurationと、論理チャネルのためのデータを、同じ送信プロファイル(複数可)の値(複数可)を持つグラントのリソースと共に送信することができるか否かを示す、許可された送信プロファイルの値(複数可)と、を各論理チャネルについてシグナリングすることによって、アップリンクのスケジューリングを制御する。RRCはまた、論理チャネルへのマッピングに関係なく、優先度の値が大きいほど優先度のレベルが低い、各送信プロファイルの絶対優先度をUEにシグナリングすることによって、アップリンクデータのスケジューリングを制御する。NB-IoTの場合、prioritisedBitRate、bucketSizeDuration、および論理チャネル優先順位付け手順の対応するステップ(すなわち、以下のステップ1およびステップ2)は適用できない。
MACエンティティは、各論理チャネルjについて変数Bjを維持するものとする。関連する論理チャネルが確立されると、Bjは、ゼロに初期化されるものとし、各TTIについて積PBR×TTIの時間長だけ増やされ、PBRは、論理チャネルjの優先順位付けされたビットレートである。ただし、Bjの値はバケットサイズを超えることは決してできず、Bjの値が論理チャネルjのバケットサイズよりも大きい場合は、バケットサイズに設定されるものとする。論理チャネルのバケットサイズはPBR×BSDに等しく、PBRとBSDとは上位層によって構成される。
MACエンティティは、新しい送信が実行されたときに以下の論理チャネル優先順位付け手順を実行することができる。送信プロファイルの優先度の高い順に各グラントに対して、MACエンティティは、例えば、以下のステップで、グラントの送信プロファイルで設定された論理チャネルにリソースを割り当てるものとする。1において、Bj>0である論理チャネルは、優先度の高い順にリソースが割り当てられる。論理チャネルのPBRが「無限大」に設定されている場合、MACエンティティは、優先度のより低い論理チャネル(複数可)のPBRを満たす前に、その論理チャネルでの送信に利用可能なすべてのデータにリソースを割り当てるものとする。2において、MACエンティティは、ステップ1で論理チャネルjに供給されたMAC SDUの合計サイズだけBjを減らすものとする。Bjの値は負になり得る。3において、現在のグラントのリソースが残っている場合、論理チャネルが、その論理チャネルのデータまたはULグラントのいずれかが順番を問わず使い尽くされるまで、(Bjの値に関係なく)厳密に優先度の高い順に扱われる。等しい優先度で構成された論理チャネルは、等しく扱われるべきである。
場合によっては、MACエンティティが1つのTTIで複数のMAC PDUを送信するように要求された場合、ステップ1から3および関連する規則が、各グラントに独立して、またはグラントの容量の合計のいずれかに適用され得る。また、グラントが処理される順序は、UEの実装に委ねられる。MACエンティティが1つのTTIで複数のMAC PDUを送信するように要求された場合に、どのMAC PDUにMAC制御要素が含まれるかを決定することはUEの実装次第である。UEが1つのTTIで2つのMACエンティティにおいてMAC PDU(複数可)を生成するように要求された場合、グラントがどの順序で処理されるかはUEの実装次第である。同じ優先度のヌメロロジを持つ複数のULグラントが受信されると、グラントが処理される順序は、UEの実装に委ねられる。
別の例では、RRCは、優先度の値が大きいほど優先度のレベルが低い、優先度と、優先順位付けされたビットレート(PBR)を設定するprioritisedBitRateと、バケットサイズ長(BSD)を設定するbucketSizeDurationと、論理チャネルのためのデータを、同じ送信プロファイル(複数可)の値(複数可)を持つグラントのリソースと共に送信することができるか否かを示す、許可された送信プロファイルの値(複数可)と、優先度の値が大きいほど優先度のレベルが低い、送信プロファイル固有の優先度と、を各論理チャネルについてシグナリングすることによって、アップリンクのスケジューリングを制御する。NB-IoTの場合、prioritisedBitRate、bucketSizeDuration、および論理チャネル優先順位付け手順の対応するステップ(すなわち、以下のステップ1およびステップ2)は適用できない。
MACエンティティは、各論理チャネルjについて変数Bjを維持し得る。関連する論理チャネルが確立されると、Bjは、ゼロに初期化されるものとし、各TTIについて積PBR×TTIの時間長だけ増やされ、PBRは、論理チャネルjの優先順位付けされたビットレートである。ただし、Bjの値はバケットサイズを超えることは決してできず、Bjの値が論理チャネルjのバケットサイズよりも大きい場合は、バケットサイズに設定されるものとする。論理チャネルのバケットサイズはPBR×BSDに等しく、PBRとBSDとは上位層によって構成される。
MACエンティティは、新しい送信が実行されたときに以下の論理チャネル優先順位付け手順を実行することができる。MACエンティティは、例えば、以下のステップで、グラントの送信プロファイルで設定された(またはこのグラントに対して許可された)論理チャネルにリソースを割り当てることができる。1において、Bj>0である論理チャネルは、優先度の高い順にリソースが割り当てられる。等しい優先度で構成された論理チャネルには、伝送プロファイル固有の優先度の高い順にリソースが割り当てられる。論理チャネルのPBRが「無限大」に設定されている場合、MACエンティティは、優先度のより低い論理チャネル(複数可)のPBRを満たす前に、その論理チャネルでの送信に利用可能なすべてのデータにリソースを割り当てるものとする。2において、MACエンティティは、ステップ1で論理チャネルjに供給されたMAC SDUの合計サイズだけBjを減らすことができる。Bjの値は負になり得る。3において、リソースが残っている場合、論理チャネルが、その論理チャネルのデータまたはULグラントのいずれかが順番を問わず使い尽くされるまで、(Bjの値に関係なく)厳密に優先度の高い順に扱われる。同じ優先度で構成された論理チャネルは、その論理チャネルのデータまたはULグラントのいずれかが順番を問わず使い尽くされるまで、(Bjの値に関係なく)厳密に送信プロファイル固有の優先度の高い順に扱われるべきである。等しい送信プロファイル固有の優先度で構成された論理チャネルは、等しく扱われるべきである。
MACエンティティが1つのTTIで複数のMAC PDUを送信するように要求された場合、ステップ1から3および関連する規則が、各グラントに独立して、またはグラントの容量の合計のいずれかに適用され得ることに留意されたい。また、グラントが処理される順序は、UEの実装に委ねられる。MACエンティティが1つのTTIで複数のMAC PDUを送信するように要求された場合に、どのMAC PDUにMAC制御要素が含まれるかを決定することはUEの実装次第である。UEが1つのTTIで2つのMACエンティティにおいてMAC PDU(複数可)を生成するように要求された場合、グラントがどの順序で処理されるかはUEの実装次第である。複数のULグラントが受信されると、グラントが処理される順序は、UEの実装に委ねられ得ることにも留意されたい。
別の例では、RRCは、優先度の値が大きいほど優先度のレベルが低い、優先度と、優先順位付けされたビットレート(PBR)を設定するprioritisedBitRateと、バケットサイズ長(BSD)を設定するbucketSizeDurationと、論理チャネルのためのデータを、同じ送信プロファイル(複数可)の値(複数可)を持つグラントのリソースと共に送信することができるか否かを示す、許可された送信プロファイルの値(複数可)と、優先度の値が大きいほど優先度のレベルが低い、送信プロファイル固有の優先度と、を各論理チャネルについてシグナリングすることによって、アップリンクのスケジューリングを制御する。RRCはまた、論理チャネルへのマッピングに関係なく、優先度の値が大きいほど優先度のレベルが低い、各送信プロファイルの絶対優先度をUEにシグナリングすることによって、アップリンクデータのスケジューリングを制御する。NB-IoTの場合、prioritisedBitRate、bucketSizeDuration、および論理チャネル優先順位付け手順の対応するステップ(すなわち、以下のステップ1およびステップ2)は適用できない。
MACエンティティは、各論理チャネルjについて変数Bjを維持し得る。関連する論理チャネルが確立されると、Bjは、ゼロに初期化されるものとし、各TTIについて積PBR×TTIの時間長だけ増やされ、PBRは、論理チャネルjの優先順位付けされたビットレートである。ただし、Bjの値はバケットサイズを超えることは決してできず、Bjの値が論理チャネルjのバケットサイズよりも大きい場合は、バケットサイズに設定されるものとする。論理チャネルのバケットサイズはPBR×BSDに等しく、PBRとBSDとは上位層によって構成される。
本実施形態では、MACエンティティは、新しい送信が実行されたときに以下の論理チャネル優先順位付け手順を実行することができる。送信プロファイルの絶対優先度の高い順に各グラントに対して、MACエンティティは、例えば、以下のステップで、グラントの送信プロファイルで設定された(またはこのグラントに対して許可された)論理チャネルにリソースを割り当てることができる。1において、
ステップ1:Bj>0である論理チャネルは、優先度の高い順にリソースが割り当てられる。等しい優先度で構成された論理チャネルには、論理チャネルの伝送プロファイル固有の優先度の高い順にリソースが割り当てられる。論理チャネルのPBRが「無限大」に設定されている場合、MACエンティティは、優先度のより低い論理チャネル(複数可)のPBRを満たす前に、その論理チャネルでの送信に利用可能なすべてのデータにリソースを割り当てるものとする。2において、MACエンティティは、ステップ1で論理チャネルjに供給されたMAC SDUの合計サイズだけBjを減らすことができる。Bjの値は負になり得る。3において、リソースが残っている場合、論理チャネルが、その論理チャネルのデータまたはULグラントのいずれかが順番を問わず使い尽くされるまで、(Bjの値に関係なく)厳密に優先度の高い順に扱われる。同じ優先度で構成された論理チャネルは、その論理チャネルのデータまたはULグラントのいずれかが順番を問わず使い尽くされるまで、(Bjの値に関係なく)厳密に論理チャネルの送信プロファイル固有の優先度の高い順に扱われるべきである。等しい送信プロファイル固有の優先度で構成された論理チャネルは、等しく扱われるべきである。
場合によっては、MACエンティティが1つのTTIで複数のMAC PDUを送信するように要求され、ステップ1から3および関連する規則が、各グラントに独立して、またはグラントの容量の合計のいずれかに適用され得る。また、グラントが処理される順序は、UEの実装に委ねられる。MACエンティティが1つのTTIで複数のMAC PDUを送信するように要求された場合に、どのMAC PDUにMAC制御要素が含まれるかを決定することはUEの実装次第である。UEが1つのTTIで2つのMACエンティティにおいてMAC PDU(複数可)を生成するように要求された場合、グラントがどの順序で処理されるかはUEの実装次第である。
NRでは、LTEと同様に、送信時間間隔(TTI)もまた、連続したデータ送信機会間の時間長とみなすことができる。
表1に示すように、スロットまたはミニスロットの時間長(例えば、マイクロ秒)はヌメロロジ固有であり、従ってヌメロロジによって異なるが、ヌメロロジにわたって比例関係を維持する。ミニスロット内のシンボルの数に関して、ヌメロロジごとに2つ以上のミニスロット構成があり得る。従って、ヌメロロジは、2つ以上のTTIを有し、それぞれミリ秒またはマイクロ秒単位で時間が異なる。スロットレベルスケジューリングおよびミニスロットレベルスケジューリングがNRシステムによってサポートされていると仮定し、gNBが同じヌメロロジまたは2つ以上のヌメロロジ内で、スロットレベルまたはミニスロットレベルで、同じUEへのデータ送信をスケジュールできると仮定すると、データ送信時間間隔、すなわち連続するデータ送信機会間の時間長は可変であり、固定されていない。LTEにおけるようなMAC手順をサポートする固定時間長TTIを有するために、MAC手順のための基本NR時間単位(NR-UNIT)として、固定時間長のTTI*で示されるUE固有のTTIが提案される。本明細書の残りの部分では、ヌメロロジ固有の変数TTI(複数可)とは対照的に、固定時間長の固定基本NR時間単位に関してTTI*を用いる。本明細書で使用される場合、NR-UNITおよびTTI*は、別段の指定のない限り、制限なしに交換可能に使用され、両方の用語はまた、単に所定の時間単位または所定の期間を指すことができる。
NRシステムにおけるシンボル、ミニスロット、またはスロットの時間長が互いに比例関係にある結果として、2つの連続する送信機会間の時間間隔もまた互いに比例する。従って、2つの連続した送信機会間の時間間隔は、UEのスロットレベルスケジューリングを仮定すると、必然的に、UEが構成され得る最小スロット長の倍数である。同様に、2つの連続する送信機会間の時間間隔は、UEのミニスロットおよびスロットレベルのスケジューリングを仮定すると、UEが構成され得る最小ミニスロット長の倍数となる。
そのため、NR-UNIT(すなわち、TTI*)は様々な方法で定義することができる。限定ではなく例として、NR-UNITまたは所定の時間単位は、次のように定義することができる。
・UEの能力による、スロットレベルスケジューリング(それぞれミニスロットレベルスケジューリング)のためにUEがサポートできる可能な最小スロット(それぞれミニスロット)長。UEはまた、UEのバッテリレベル、デバイスカテゴリ、省電力モード設定などの他の情報も考慮に入れることができる。
・UEが構成されているヌメロロジにわたる可能な最小スロット(それぞれミニスロット)長。構成は静的であっても準静的RRCシグナリングを介してもよい。
・UEが構成されている帯域幅部分(BWP)にわたる可能な最小スロット(それぞれミニスロット)長。構成は静的であっても準静的RRCシグナリングを介してもよい。
・gNBによってUEにシグナリングされる、UL送信(PUSCH、PUCCH、またはPUSCHもしくPUCCHのいずれか)機会間の最小時間間隔として使用される、またはDL受信(PDSCH、PDCCH、またはPDSCHもしくはPDCCHのいずれか)機会間の最小時間間隔として使用される、スロット(それぞれミニスロット)長。
・アクティブなヌメロロジにわたってとられた最小スロット(それぞれミニスロット)長。アクティブなヌメロロジは、構成されたヌメロロジのうちアクティブ化されたヌメロロジとして定義され、UEは、UL送信(PUSCH、PUCCH、またはPUSCHもしくはPUCCHのいずれか)またはDL受信(PDSCH、PDCCH、またはPDSCHもしくはPDCCHのいずれか)を行うことが期待され得る。UEは、アクティブなヌメロロジ、すなわちgNBからの構成シグナリングを通してUL送信またはDL受信を実行することを期待できるヌメロロジを判定でき、構成シグナリングが、準静的RRCシグナリング、MACシグナリング(例えば、ランダムアクセス応答)、またはDCIシグナリングのうちの1つ以上であり得る。
・アクティブ化されたUL BWPまたはDL BWPにわたってとられた最小スロット(それぞれミニスロット)長。UEは、上位層パラメータ[activated-DL-BWP]によるアクティブ化されたDL BWPを用いて構成することができ、パラメータ[activated-DL-BWP]は、DL受信のための構成されたDL BWPセットからDL BWPサブセットを定義する。同様に、UEは、上位層パラメータ[activated-UL-BWP]によるアクティブ化されたUL BWPを用いて構成することができ、パラメータ[activated-UL-BWP]は、UL送信のための構成されたUL BWPセットからUL BWPサブセットを定義する。
・参照またはデフォルトのヌメロロジのスロット(それぞれミニスロット)長。
さらに、NR-UNITは、UL送信に関して、またはDL方向に関して定義され得る。
UL方向に関して、NR-UNITは、限定ではなく例として提示される、以下のように定義され得る。
・UEの能力による、スロットレベルULスケジューリング(それぞれミニスロットレベルULスケジューリング)のためにUEがサポートできる可能な最小スロット(それぞれミニスロット)長。UEはまた、UEのバッテリレベル、デバイスカテゴリ、省電力モード設定などの他の情報も考慮に入れることができる。
・UEが構成されているULヌメロロジにわたる可能な最小スロット(それぞれミニスロット)長。構成は静的であっても準静的RRCシグナリングを介してもよい。
・UEが構成されているUL BWPにわたる可能な最小スロット(それぞれミニスロット)長。構成は静的であっても準静的RRCシグナリングを介してもよい。
・gNBによってUEにシグナリングされる、UL送信(PUSCH、PUCCH、またはPUSCHもしくはPUCCHのいずれか)機会間の最小時間間隔として使用されるスロット(それぞれミニスロット)長。
・アクティブなULヌメロロジにわたってとられた最小スロット(それぞれミニスロット)長。アクティブなULヌメロロジは、構成されたULヌメロロジのうちアクティブ化されたULヌメロロジとして定義され、UEは、UL送信(PUSCH、PUCCH、またはPUSCHもしくはPUCCHのいずれか)を行うことが期待され得る。UEは、アクティブなULヌメロロジ、すなわちgNBからの構成シグナリングを通してUL送信を実行することを期待できるヌメロロジを判定でき、構成シグナリングが、準静的RRCシグナリング、MACシグナリング(例えば、ランダムアクセス応答)、またはDCIシグナリングのうちの1つ以上であり得る。
・アクティブ化されたUL BWPにわたってとられた最小スロット(それぞれミニスロット)長。UEは、上位層パラメータ[activated-UL-BWP]によるアクティブ化されたUL BWPを用いて構成することができ、パラメータ[activated-UL-BWP]は、UL送信のための構成されたUL BWPセットからUL BWPサブセットを定義する。
・参照またはデフォルトのヌメロロジ、例えば参照またはデフォルトのULヌメロロジのスロット(それぞれミニスロット)長。
DL方向に関して、NR-UNITは、限定ではなく例として提示される、以下のように定義され得る。
・UEの能力による、スロットレベルDLスケジューリング(それぞれミニスロットレベルDLスケジューリング)のためにUEがサポートできる可能な最小スロット(それぞれミニスロット)長。UEはまた、UEのバッテリレベル、デバイスカテゴリ、省電力モード設定などの他の情報も考慮に入れることができる。
・UEが構成されているDLヌメロロジにわたる可能な最小スロット(それぞれミニスロット)長。構成は静的であっても準静的RRCシグナリングを介してもよい。
・UEが構成されているDL BWPにわたる可能な最小スロット(それぞれミニスロット)長。構成は静的であっても準静的RRCシグナリングを介してもよい。
・gNBによってUEにシグナリングされる、DL受信(PDSCH、PDCCH、またはPDSCHもしくはPDCCHのいずれか)機会間の最小時間間隔として使用されるスロット(それぞれミニスロット)長。
・アクティブなDLヌメロロジにわたってとられた最小スロット(それぞれミニスロット)長。アクティブなDLヌメロロジは、構成されたDLヌメロロジのうちアクティブ化されたDLヌメロロジとして定義され、UEは、DL受信(PDSCH、PDCCH、またはPDSCHもしくはPDCCHのいずれか)を行うことが期待され得る。UEは、アクティブなDLヌメロロジ、すなわちgNBからの構成シグナリングを通してDL送信を実行することを期待できるヌメロロジを判定でき、構成シグナリングが、準静的RRCシグナリング、MACシグナリング(例えば、ランダムアクセス応答)、またはDCIシグナリングのうちの1つ以上であり得る。
・アクティブ化されたDL BWPにわたってとられた最小スロット(それぞれミニスロット)長。UEは、上位層パラメータ[activated-DL-BWP]によるアクティブ化されたDL BWPを用いて構成することができ、パラメータ[activated-DL-BWP]は、DL受信のための構成されたDL BWPセットからDL BWPサブセットを定義する。
・参照またはデフォルトのヌメロロジ、例えば参照またはデフォルトのDLヌメロロジのスロット(それぞれミニスロット)長。
上記のNR-UNITまたはTTI*の定義のいずれにもかかわらず、一部の例では、NR-UNITは、OFDMシンボルの整数の数としてUEにおいて表現または構成され得る。例えばマイクロ秒またはミリ秒単位でのその場合のシンボル長は、上記のNR-UNITの定義の中のどの定義が使用されるかによって変わる。
簡単にするために、本開示の残りの部分では、別段の指定のない限り、NR-UNIT(すなわち、TTI*)の定義は送信方向と無関係である。
場合によっては、NR-UNITは固定されていてもよいが、時間とともに更新されてもよい。例えば、最小のミニスロットまたはスロット長を有するヌメロロジまたはそれぞれBWPが非アクティブ化されるか、UEの構成されたヌメロロジセットまたはそれぞれBWPセットから削除される場合、NR-UNIは更新され得る。必ずしも必要ではないが、本明細書で提案されているNR-UNITの定義を考慮すると、このような更新は、例えばUEがより高い時間粒度で動作するので省電力およびバッテリ寿命の向上に関して有益であり得、このことは、例えばプロトコル変数およびカウンタを含むUEコンテキストがより少ない頻度で更新されることを意味する。
ここで、LCPに対する様々な例示的な強化に目を向けると、場合によっては、ULリソースグラントR(i)は、ULグラント割り当て時間およびUL割り当てからULデータ送信までの時間、すなわちグラントの総寿命によって特徴付けられ得る。k2を、NR_UNITにおけるULデータからULデータ送信までの時間とする。絶対時間単位では、本説明でD(NR-UNIT)と表されるNR-UNITの時間長は、マイクロ秒またはミリ秒単位で表現され得る。ULグラントリソースR(i)に対するULグラント割り当て時間は、ここでは、グラントがUEで受信される瞬間(例えば、共通のUE-gNBタイムラインにおけるNR-UNIT番号)として理解される。初期送信とそれに続く同じリソースグラントを使用する周期的送信からなるSPSのようなULグラント割り当て方式の場合、ULグラント割り当て時間はまた、同じグラントを使用する最後のUL送信の時間インスタンスとして理解され得る。
一例では、所与のグラントR(i)について端末に利用可能な最大処理時間バジェットは、k2、すなわちグラントの全有効期間および適用可能なタイムアドバンスTAの値(または同等には端末から基地局までの距離)の関数である。T_PROC_UEを、端末で利用可能な最大処理時間バジェットとする。T_LCPで示されるLCP手順の時間バジェットは、T_PROC_UEのコンポーネントであり、これにより上限を定められている。理想的には、進行中のLCP手順がある間に、新しいULグラントを考慮に入れなければならない可能性を最小にするために、T_LCPは、UEの処理能力および予想されるUE負荷を考慮に入れて、できるだけ小さく設定されるものとする。各グラントR(i)に対して、パラメータT_LCP(i)を定義することができ、T_LCP(i)は、グラント有効期間が切れる前にグラントを処理するためのLCP手順時間バジェットである。一部の例では、T_LCPはすべてのグラントに対して同じであり得る。
一部の例では、新しい送信が実行されたときにはいつでも、論理チャネル優先順位付け手順が適用され得る。例示的な実施形態によれば、各利用可能なスケジューリングリソースグラントR(i)に対して、カウンタLCP_START(i)が維持される。カウンタLCP_START(i)は、グラントR(i)の期間として解釈することができる。各グラントR(i)について、UEは、ULグラント割り当て時にカウンタLCP_START(i)を0に初期化し、その後NR-UNITごとにカウンタLCP_START(i)を1増やす。UEは、少なくとも1つのリソースグラントR(j)に対して、カウンタLCP_START(j)=k2(j)-T_LCP(j)の場合に、LCP手順を実行する。UEは、関係T_LCP(j)≧(k2(h)-T_LCP(h))-LCP_START(h)を満たすすべてのリソースグラントR(h)を論理チャネルへのリソースグラント割り当てのための許可されたグラントとみなす。T_LCP(j)≧(k2(h)-T_LCP(h))-LCP_START(h)の関係は、グラントR(j)を用いたデータの送信期間とグラントR(h)を用いたデータの送信期間とが重なることを意味し、換言すれば、グラントR(j)によってトリガされたLCP手順は、グラントR(h)を有するデータの送信期間前に完了しない。一例を図53に示す。
例示的なLCP手順の第1の部分(パート1)を図54に示す。LCP手順のこの部分は、図53のステップ9に対応する。
リソースグラントの優先度を判定することに関して、許可された各リソースグラントR(h)について、UEは、グラントの残りの有効期間に基づいて、すなわちグラントの有効期間が満了するまでの残り時間に基づいて、LCP手順の目的のためにリソースグラントの優先度を判定し得る。グラントR(h)の場合、時点tにおける、グラントの有効期間が満了するまでのこの残り時間は、k2(h)-LCP_START(h、t)として計算され、LCP_START(h、t)は、時刻tに対応するNR_UNITにおけるカウンタLCP_START(h)の現在の値である。LCP手順をトリガする関係LCP_START(j)=k2(j)-T_LCP(j)を満たすグラントR(j)については、グラントR(j)の残りの有効期間は、LCPがトリガされた時間においてT_LCP(j)である。UEは、厳密に残りの有効期間の値の高い順に、許可されたグラントR(h)に優先順位を付ける。残りの有効期間が最も短いグラントが最も高い優先度のグラントであり、残りの有効期間が最も長いグラントが最も低い優先度のグラントである。
別の実施形態では、UEは、パラメータk2、すなわちUL割り当てからULデータ送信までの期間に基づいて、リソースグラントの優先度を判定することができる。UEは、k2の値の高い順に、許可されたグラントR(h)に優先順位を付ける。k2の値が最も短いグラントが最も高い優先度のグラントであり、k2の値が最も長いグラントが最も低い優先度のグラントである。
同点の場合、場合によっては、最大のグラントが優先度のより高いグラントとして選択される。最大のグラントは、最大のリソース要素数を有するグラントとして定義することができる。あるいは、最大のグラントは、MAC SDU内で最大量のデータを送信することができるとUEが推定したグラントとして定義されてもよい。他の代替策では、同点の場合、優先度の高いグラントがランダムに選択される。
ここで、LCP手順の目的のために論理チャネルの選択に目を向けると、グラントはヌメロロジ固有であると仮定され得る。論理チャネルは2つ以上のヌメロロジにマッピングされ得るため、論理チャネル上のデータは2つ以上のヌメロロジによって扱われ得る。2つ以上の論理チャネルを2つ以上のヌメロロジにマッピングすることができるため、ヌメロロジに固有のグラントが、2つ以上の論理チャネルからより多くのデータを扱うことができる。同様に、論理チャネルは、一部のヌメロロジでリソースグラントを使用することを制限され得る。LCP手順は、論理チャネルのヌメロロジへのマッピングの制約を考慮に入れるべきである。
一例では、各選択されたULグラントについて、論理チャネルが様々な条件を満足する場合、LCP手順のために論理チャネルが選択され得る。例えば、(例えば、サブキャリア間隔(SCS)からの制約の結果として)ヌメロロジマッピングの制約の結果として選択されたグラントを使用することを制限されていない場合、論理チャネルは選択され得る。別の例では、データ複製制約の結果として選択されたグラントを使用することが制限されていない場合、論理チャネルが選択され得る。例えば、少なくとも2つのコンポーネントキャリアCC1およびCC2上のデータ複製をサポートするために、DRBが2つの論理チャネルLC1およびLC2にマッピングされる場合(CAまたはDCデータ複製の場合)、LC1はCC2上のグラントの使用を制限されると同時に、LC2はCC1上のグラントの使用を制限され得る。選択されたグラントがコンポーネントキャリアCC2にある場合、LC1は選択されたグラントを使用することを制限される。同様に、選択されたグラントがCC1にある場合、論理チャネルLC2は選択されたグラントを使用することを制限される。別の例では、論理チャネルはパラメータk2値を割り当てられてもよい。論理チャネルは、NR-UNITまたはマイクロ秒もしくはミリ秒単位の時間長で表される論理チャネルのk2値が、論理チャネルのパラメータk2と同じ時間単位で表される、選択されたグラントのパラメータk2以上である場合に選択され得る。上述のように、ULグラントに関連付けられているパラメータk2は、NR_UNITにおけるULデータからULデータ送信までの時間を表す。絶対時間単位では、本説明でD(NR-UNIT)と表されるNR-UNITの時間長は、マイクロ秒またはミリ秒単位で表現され得る。ULグラントリソースR(i)に対するULグラント割り当て時間は、ここでは、グラントがUEで受信される瞬間(例えば、共通のUE-gNBタイムラインにおけるNR-UNIT番号)として理解される。初期送信とそれに続く同じリソースグラントを使用する周期的送信からなるSPSのようなULグラント割り当て方式の場合、ULグラント割り当て時間はまた、同じグラントを使用する最後のUL送信の時間インスタンスとして理解され得る。
上述の条件に対する代替策は、以下のように説明することができる:論理チャネルは、1つ以上のヌメロロジにマッピングすることができる、すなわち、論理チャネルは、1つ以上のヌメロロジを使用してデータ伝送のために構成され得る。本明細書で上述したように、ヌメロロジは、2つ以上のTTIを有し、それぞれミリ秒またはマイクロ秒単位で時間が異なる。その結果、本明細書で既に定義されているように、論理チャネルは、1つ以上のTTIを使用してデータ送信のために構成され得る。スロットレベルスケジューリングおよびミニスロットレベルスケジューリングがNRシステムによってサポートされていると仮定し、gNBが同じヌメロロジまたは2つ以上のヌメロロジ内で、スロットレベルまたはミニスロットレベルで、同じUEへのデータ送信をスケジュールできると仮定すると、f所与の論理チャネルのデータのためのデータ送信時間間隔、すなわち連続するデータ送信機会間の時間長は可変であり、固定されていなくてもよい。各論理チャネルが、むしろTTIの数として表されるパラメータk2で構成されていると仮定する。論理チャネルが構成されている各TTIは、マイクロ秒またはミリ秒の特定の数dのNR_UNITに変換され得る。固定時間長単位で表現すると、ULデータグラント割り当て時間とULデータ送信時間との間の期間は、k2*dとして表すことができる。MaxLatency(LCH)を、論理チャネルLCHのために構成されたすべてのTTIにわたってとられる最大k2*dとする。MaxLatency値が、Maxlatencyと同じ時間単位で表される選択されたグラントのパラメータk2以上である場合、LCP手順に対して論理LCHが選択される。代替的な実施形態では、論理チャネルLCHの許容可能な遅延は、MinLatency(LCH)およびMaxLatency(LCH)によって特徴付けられる遅延窓内となるように定義され得る。論理チャネルは、このグラントのために選択される、すなわち、グラントに関連付けられた遅延、すなわちグラントのパラメータk2が下限においてMinLatency(LCH)、また上限においてMaxLatency(LCH)によって定義される遅延窓内に含まれる場合に、論理はこのグラントを用いることから制限されない。
よって、上記の説明に従って、ネットワークに接続するように構成された複数の論理チャネルを備える装置は、ネットワークを介して装置に接続されたネットワークノードから第1のリソースグラントを受信することができる。第1のリソースグラントが、第1のグラントに関連付けられている第1の有効期間を示すことができて、第1のグラントは第1の有効期間が切れると使用不可能になる。第1のグラントに関連付けられた有効期間に基づいて、装置(UE)は、装置の複数の論理チャネルのうちの1つの論理チャネルを選択し、リソースの第1のグラントを使用して選択された論理チャネル上でデータを送信し得る。さらに、第1のリソースグラントが、第1のリソースグラントに関連付けられているヌメロロジをさらに示すことができ、選択された論理チャネルが、ヌメロロジに基づいてさらに選択され得る。またさらに、装置は、データ無線ベアラが複数の論理チャネルのうちの論理チャネルより多くマッピングされているか否かを判定することができ、データ無線ベアラが複数の論理チャネルのうちの2つ以上の論理チャネルにマッピングされている場合、装置は、複数の論理チャネルのうちの少なくとも1つの論理チャネルが第1のリソースグラントを使用することを制限することができる。
ここで、論理チャネル優先度に目を向けると、場合によって、従来のLTE論理チャネル優先度定義が再利用され得る。この方式では、各論理チャネルに1つの優先度の値が割り当てられる。優先度の値が小さいほど、論理チャネルの優先度が高くなる。
本開示で既に説明したように、様々な例で新しい論理チャネル優先度タイプを導入することができる。1つの実施形態では、この新しい優先度タイプは、論理チャネルにマッピングされたサービスデータフローまたはQoSフローの遅延要件に対して定義され得る。各論理チャネルには、導入されたパラメータk2の値が割り当てられる。論理チャネルに割り当てられたパラメータk2の値が小さいほど、論理チャネルの優先度は高い。
代替的な実施形態では、上で定義された2つの優先度タイプは一緒に使用され得る。例えば、論理チャネルは、2つのタイプの優先度、すなわち、パラメータk2ベースの優先度およびLTEベースの優先度タイプを割り当てられてもよい。次いで、論理チャネルは、パラメータk2ベースの優先度に基づいてまず優先順位付けされ得る。同点の場合、場合によっては、従来のLTE優先度の定義による論理チャネル優先度を使用して論理チャネルに優先度を付けることができる。
LCP手順の第2の部分(パート2)についての異なるオプションが図55、図56、および図57に示されている。例示的なLCP手順のパート2は、図53のステップ10に対応する。
一例では、送信のための新しいデータがあり、グラントR(j)に対して条件LCP_START(j)=k2(j)-T_LCP(j)が満たされた結果としてLCP手順がトリガされる場合、新しいグラントR(l)が、m NR-UNIT後に利用可能になり、T_LCP(j)≧m*NR-UNIT、およびT_LCP(j)-m*NR_UNIT≧k2(1)-T_LCP(1)の関係を満たすことが可能である、すなわち、グラントR(j)によってトリガされたLCP手順は、グラントR(1)処理の開始時間の前に完了しない。
新たに利用可能なグラントR(l)のための許可された論理チャネルセットと、従来の許可されたグラントR(h)のための許可された論理チャネルセットと、の間に共通の少なくとも1つの論理チャネルがあるこの例の場合、様々なオプション、例えば図55および図56に示すものなどを実装することができる。
1つの例では、図55を参照すると、1において、LCPが中断される。2において、進行中のLCPによって既に割り当てられているグラントは、それらが割り当てられている論理チャネルによって使用される。ステップ2の後に残っているグラントは、以下のステップ4で使用され得る。3において、新たに利用可能なグラントが、許可可能なグラントのセットに追加され得る。4において、LCPを再初期化することができ、例えばステップ2からの残りのリソースグラントを新たに利用可能なグラントR(1)と共に考慮に入れて、新しいLCP手順を新しい許可可能なグラントのセットで開始することができる。
別の例では、図56を参照して、進行中のLCPが再開される。例えば、1において、進行中のLCPが停止される。2において、例によれば、ステップ1で現在停止されているLCP手順によって既に割り当てられているリソースグラントは、割り当てに利用可能なグラントのプールに戻される。例えば、許可されたグラントR(h)の値は、ステップ1において現在停止されているLCP手順の開始の前に、それらのそれぞれの値に留まってもよい。3において、新たに利用可能なグラントR(l)が、利用可能なグラントのセットに追加され得る。4において、LCP手順は、新しい許可可能なグラントのセットで再開される。あるいは、残りのLCP時間バジェットが十分ではない可能性があるという事実を考慮するために、場合によっては、許可された論理チャネルの特定の重複しないセットをそれぞれ割り当てて2つ以上の並列LCP手順を開始することができる。
新たに利用可能なグラントR(l)のための許可された論理チャネルセットと、従来の許可されたグラントR(h)のための許可された論理チャネルセットと、の間に共通の論理チャネルがない場合、図57に示す別の例をリソースグラント割り当てのために実装することができる。図57を参照すると、図示の例によれば、1において、進行中のLCPは中断されない。2において、新たに許可されたグラントR(1)に固有の許可された論理チャネルのセットを用いて、新しいLCP手順が開始される。
よって、上記の説明に従って、自身の通信回路を介してネットワークに接続するように構成された複数の論理チャネルを備える装置(UE)は、ネットワークを介して装置に接続されたネットワークノードから第1のリソースグラントを受信することができ、第1のリソースグラントが、第1のグラントに関連付けられている第1の有効期間を示して、第1のグラントは第1の有効期間が切れると使用不可能になる。第1のグラントに関連付けられた第1の有効期間に基づいて、装置は、装置の複数の論理チャネルのうちの1つの論理チャネルを選択し、リソースの第1のグラントを使用して選択された論理チャネル上でデータを送信し得る。一例では、第1のリソースグラントが受信された場合に、装置は、グラントに関連付けられたカウンタを確立することができる。装置は、第1のグラントの期間を追跡するために、第1のグラントが使用されずに所定の時間単位が満了するたびにカウンタを1増やすことができる。一例では、装置は、グラントを使用することができる論理チャネルのサブセットを識別するために、複数の論理チャネルのそれぞれの遅延要件を第1のグラントの遅延と比較し、選択された論理チャネルが論理チャネルのサブセットのうちの1つである。選択された論理チャネルが、論理チャネルの所定の優先順位付けに基づいて論理チャネルのサブセットから選択することができ、所定の優先付け順位が、選択された論理チャネルの遅延要件または選択された論理チャネルのサービス品質要件のうちの少なくとも1つに基づくことができる。
さらに、図53~図57を参照して説明したように、装置は、ネットワークを介して装置に接続されたネットワークノードから第2のリソースグラントを受信することができ、第2のリソースグラントが、第2のグラントに関連付けられている第2の有効期間を示して、第2のグラントは第2の有効期間が切れると使用不可能になる。一例では、第1のグラントの第1の有効期間は、第2のグラントの第2の有効期間と重なる。装置は、第2の有効期間が第1の有効期間の前に期限切れになるであろうという決定を下すことができる。決定に基づいて、装置は、複数の論理チャネルのうちの1つを介してデータを送信するために、第1のリソースグラントの代わりに第2のリソースグラントを使用することができる。別の例では、装置は、第2のリソースグラントを使用して別の論理チャネルを介してデータを送信するために、第1のリソースグラントを用いて選択された論理チャネルを介してデータの送信を中断することができ、第2のリソースグラントの期限が切れた後、装置は、選択された論理チャネルを介してデータの送信を再開する。データは、アップリンク通信において装置(例えば、UE)によってネットワークに送信されてもよいし、装置間通信において装置によって別の装置に送信されてもよい。
ここで、バッファ状態報告(BSR)に目を向けると、UEは、様々なバッファ状態報告モデルに基づいて、バッファ状態、すなわちMACエンティティ(複数可)に関連付けられているULバッファ内の送信に利用可能なデータ量を報告し得る。
1つの例示的なバッファ状態報告オプション(オプション1)では、BSRはネットワークスライスに共通している、すなわち、バッファ状態報告はネットワークスライス固有ではない。場合によっては、バッファ状態は各ネットワークスライスで別々に報告されない。UE(MAC)は、異なるネットワークスライスからのバッファ状態を集約することができ、これを、すべてのネットワークスライスに関連付けられているULバッファにおける送信に利用可能なデータに適用可能な単一のバッファ状態報告として報告した。ネットワークは、ネットワークスライスに共通の以下の例示的なタイマで、例えばRRCシグナリングを使用して、UEを構成することによってバッファ状態報告シグナリングを制御し得る:周期的BSRタイマ、再送信BSRタイマ、およびバッファ状態報告禁止タイマ。一部の例では、限定ではなく例として提示される以下のイベントのいずれかが発生した場合、UEはBSRをトリガし得る:データの到着、サービングセルの変更、周期的BSRタイマに基づいてく定期的に、MAC PDUパディングの代わりのBSR。
別の例示的なバッファ状態報告オプション(オプション2):BSRはPHYヌメロロジに共通している。例えば、バッファ状態報告はPHYヌメロロジ固有のものではない。場合によっては、バッファ状態は各ヌメロロジで別々に報告されない。UE(MAC)は、異なるヌメロロジからのバッファ状態を集約することができ、これを、すべてのPHYヌメロロジに関連付けられているULバッファにおける送信に利用可能なデータに適用可能な単一のバッファ状態として報告した。1つの例示的な実施形態では、UEは、ヌメロロジへの論理チャネルマッピングを考慮せずに、構成された論理チャネルまたは論理チャネルのグループについてのバッファ状態を報告することができる。ネットワークは、限定ではなく例として提示されるすべてのPHYヌメロロジに共通の以下のタイマで、例えばRRCシグナリングを使用して、UEを構成することによってバッファ状態報告シグナリングを制御し得る:周期的BSRタイマ、再送信BSRタイマ、およびバッファ状態報告禁止タイマ。以下のイベントのいずれかが発生した場合、UEはBSRをトリガし得る:データの到着、サービングセルの変更、周期的BSRタイマに基づいてく定期的に、MAC PDUパディングの代わりのBSR。
さらに別のバッファ状態報告オプション(オプション3)では、BSRはネットワークスライス固有である。例えば、UE(MAC)は、各ネットワークスライスに対して別々に、場合によっては同時に、異なるネットワークスライスからのバッファ状態をNRノードに報告する。各ネットワークスライスは、任意の特定のTTIまたは時間間隔Xにおいて2つ以上のバッファ状態報告を有することができる。例えば、UE(MAC)は、各ネットワークスライスについて別々にネットワークスライスの異なる論理チャネルまたは異なる論理チャネルグループについてバッファ状態を報告することができる。別の代替策では、UE(MAC)は、ネットワークスライスごとに単一のバッファ状態を報告することができる、すなわち、UEは、同じネットワークスライスに属するすべての論理チャネルからのバッファ状態を集約し、これを単一バッファ状態報告としてNRノードに報告することができる。ネットワークは、限定ではなく例として提示される各ネットワークスライスについて以下の例示的なタイマで、例えばRRCシグナリングを使用して、UEを構成することによってバッファ状態報告シグナリングを制御し得る:周期的BSRタイマ、再送信BSRタイマ、およびバッファ状態報告禁止タイマ。限定ではなく例として提示される以下のイベントのいずれかが発生した場合、UEはBSRをトリガし得る:ネットワークスライスのためのデータの到着、サービングセルの変更、周期的BSRタイマに基づいてく定期的に、MAC PDUパディングの代わりのBSR。
さらに別の例示的なバッファ状態報告オプション(オプション4)では、BSRはヌメロロジ固有である。例えば、UE(MAC)は、各ヌメロロジに対して別々に、場合によっては同時に、異なるヌメロロジからのバッファ状態をNRノードに報告する。各ヌメロロジは、任意の特定のTTIまたは時間間隔Xにおいて2つ以上のバッファ状態報告を有することができる。例えば、UE(MAC)は、各ヌメロロジについて別々にヌメロロジの異なる論理チャネルまたは異なる論理チャネルグループについてバッファ状態を報告することができる。別の代替策では、UE(MAC)は、ヌメロロジごとに単一のバッファ状態報告を報告する、すなわち、UEは、同じPHYヌメロロジに属するすべての論理チャネルからのバッファ状態を集約し、これを単一バッファ状態報告としてNRノードに報告することができる。ネットワークは、限定ではなく例として提示される各ヌメロロジについて以下の例示的なタイマで、例えばRRCシグナリングを使用して、UEを構成することによってバッファ状態報告シグナリングを制御し得る:周期的BSRタイマ、再送信BSRタイマ、およびバッファ状態報告禁止タイマ。限定ではなく例として提示される以下のイベントのいずれかが発生した場合、UEはBSRをトリガし得る:ネットワークスライスのためのデータの到着、サービングセルの変更、周期的BSRタイマに基づいてく定期的に、MAC PDUパディングの代わりのBSR。
さらに別の例示的なバッファ状態報告オプション(オプション5)では、BSRはアプリケーション固有である。UEは各アプリケーションに対して別々にBSRを報告する。ネットワークは、各アプリケーションについて以下の例示的なタイマで、例えばRRCシグナリングを使用して、UEを構成することによってバッファ状態報告シグナリングを制御し得る:周期的BSRタイマ、再送信BSRタイマ、およびバッファ状態報告禁止タイマ。限定ではなく例として提示される以下のイベントのいずれかが発生した場合、UEはBSRをトリガし得る:アプリケーションのためのデータの到着、サービングセルの変更、周期的BSRタイマに基づいてく定期的に、MAC PDUパディングの代わりのBSR。
別の例示的なバッファ状態報告オプション(オプション6)では、BSRはデータフロー固有である。UEは各データフローに対して別々にBSRを報告する。ネットワークは、各データフローについて以下の例示的なタイマで、例えばRRCシグナリングを使用して、UEを構成することによってバッファ状態報告シグナリングを制御し得る:周期的BSRタイマ、再送信BSRタイマ、およびバッファ状態報告禁止タイマ。限定ではなく例として提示される以下のイベントのいずれかが発生した場合、UEはBSRをトリガし得る:データフローのためのデータの到着、サービングセルの変更、周期的BSRタイマに基づいてく定期的に、MAC PDUパディングの代わりのBSR。
別のバッファ状態報告オプション(オプション7)では、BSRは論理チャネル固有または論理チャネルグループ固有である。UEは、各論理チャネルまたは論理チャネルグループに対して別々にBSRを報告する。論理チャネルまたは論理チャネルグループはスライス固有であり得る。例えば、BSRはスライス固有として報告されてもよく、各スライス内で、BSRは、論理チャネルベースまたは論理チャネルグループベースで、例えばスライス固有ベースまたはスライスグループベースで報告されてもよい。ネットワークは、各論理チャネルまたは論理チャネルグループについて以下の例示的なタイマで、例えばRRCシグナリングを使用して、UEを構成することによってバッファ状態報告シグナリングを制御し得る:周期的BSRタイマ、再送信BSRタイマ、およびバッファ状態報告禁止タイマ。限定ではなく例として提示される以下のイベントのいずれかが発生した場合、UEはBSRをトリガし得る:論理チャネルまたは論理チャネルグループのためのデータの到着、サービングセルの変更、周期的BSRタイマに基づいてく定期的に、MAC PDUパディングの代わりのBSR。
別のバッファ状態報告オプション(オプション8)において:上記のオプションのうちの2つ以上の組み合わせが実行されてもよい。例えば、UEは、一部のバッファ状態をネットワーク固有のバッファ状態として報告することができ、一方、UEは、すべてのネットワークスライスに共通の他の一部のバッファ状態を報告することができる。
UE BSR報告方法および構成は、ULリソースグラント割り当てに合わせるように(上位層によって)構成され得る。このようにして、報告されたBSRは、UEのためのアップリンクスケジューリンググラント(複数可)を適切に判定するためにネットワークによって適切に使用され得る。
ここで、パワーヘッドルーム報告に目を向けると、UEの最大許容送信電力は、キャリアごと、ネットワークスライスごと、ビームごとなどとして定義され得る。UEの最大許容送信電力の定義に応じて、対応するパワーヘッドルームがそれに応じて定義される。UE(例えば、MAC)はパワーヘッドルーム(タイプ1パワーヘッドルームまたはタイプ2パワーヘッドルーム)を報告することができ、これは、様々な電力状態報告モデルに基づいてUEにおいて利用可能な送信電力量であり得る。
1つの例示的なパワーヘッドルーム報告オプション(オプション1)では、PHRはネットワークスライスに共通している、すなわち、パワーヘッドルーム報告はネットワークスライス固有ではない。パワーヘッドルームは各ネットワークスライスで別々に報告されない。ネットワークは、限定ではなく例として提示される、すべてのネットワークスライスに共通の以下のパラメータ、すなわち周期的PHRタイマ、禁止PHRタイマ、経路損失の変化(現在のパワーヘッドルームと最後の報告との差が構成可能な閾値よりも大きい)を用いて、例えばRRCシグナリングを使用して、UEのためにUEを構成することによってPHRシグナリングを制御し得る。
別の例示的なパワーヘッドルーム報告オプション(オプション2)では、PHRはPHYヌメロロジに共通している、すなわち、パワーヘッドルーム報告はPHYヌメロロジ固有ではない。パワーヘッドルームは各ヌメロロジで別々に報告されない。ネットワークは、限定ではなく例として提示される、すべてのPHYヌメロロジに共通の以下のパラメータ、すなわち周期的PHRタイマ、禁止PHRタイマ、経路損失の変化(現在のパワーヘッドルームと最後の報告との差が構成可能な閾値よりも大きい)を用いて、例えばRRCシグナリングを使用して、UEのためにUEを構成することによってPHRシグナリングを制御し得る。
別のパワーヘッドルーム報告オプション(オプション3)において:PHRはネットワークスライス固有である、すなわち、UE(MAC)は、異なるネットワークスライスについてのパワーヘッドルームを各ネットワークスライスについて別々に、場合によっては同時にNRノードに報告する。各ネットワークスライスは、任意の特定のTTIまたは時間間隔Xにおいて2つ以上のパワーヘッドルーム報告を有することができる。例えば、UE(MAC)は、各ネットワークスライスについて別々に異なるサービングセルについてパワーヘッドルームを報告することができる。別の代替策では、UE(MAC)は、ネットワークスライスごとに単一のパワーヘッドルームを報告し得る。ネットワークは、限定ではなく例として提示される、各ネットワークスライスについての以下のパラメータ、すなわち周期的PHRタイマ、禁止PHRタイマ、経路損失の変化(現在のパワーヘッドルームと最後の報告との差が構成可能な閾値よりも大きい)を用いて、例えばRRCシグナリングを使用して、UEのためにUEを構成することによってPHRシグナリングを制御し得る。
別のパワーヘッドルーム報告オプション(オプション4)において:PHRはヌメロロジ固有である、すなわち、UE(MAC)は、異なるPHYヌメロロジについてのパワーヘッドルームを各ヌメロロジについて別々に、場合によっては同時にNRノードに報告する。各ヌメロロジは、任意の特定のTTIまたは時間間隔Xにおいて2つ以上のパワーヘッドルーム報告を有することができる。例えば、UE(MAC)は、各ヌメロロジについて別々に異なるサービングセルについてパワーヘッドルームを報告することができる。別の代替策では、UE(MAC)は、ヌメロロジごとに単一のパワーヘッドルームを報告し得る。ネットワークは、限定ではなく例として提示される、各ヌメロロジについての以下のパラメータ、すなわち周期的PHRタイマ、禁止PHRタイマ、経路損失の変化(現在のパワーヘッドルームと最後の報告との差が構成可能な閾値よりも大きい)を用いて、例えばRRCシグナリングを使用して、UEのためにUEを構成することによってPHRシグナリングを制御し得る。
別の例では、パワーヘッドルーム報告オプション(オプション5):パワーヘッドルームはアプリケーション固有である。UEは各アプリケーションに対して別々にパワーヘッドルームを報告する。ネットワークは、限定ではなく例として提示される、各アプリケーションについての以下のパラメータ、すなわち周期的PHRタイマ、禁止PHRタイマ、経路損失の変化(現在のパワーヘッドルームと最後の報告との差が構成可能な閾値よりも大きい)を用いて、例えばRRCシグナリングを使用して、UEのためにUEを構成することによってPHRシグナリングを制御し得る。
別のパワーヘッドルーム報告オプション(オプション6)では:PHRはデータフロー固有である。UEは各データフローに対して別々にPHRを報告する。ネットワークは、限定ではなく例として提示される、各アプリケーションについての以下のパラメータ、すなわち周期的PHRタイマ、禁止PHRタイマ、経路損失の変化(現在のパワーヘッドルームと最後の報告との差が構成可能な閾値よりも大きい)を用いて、例えばRRCシグナリングを使用して、UEのためにUEを構成することによってPHRシグナリングを制御し得る。
別のバッファ状態報告オプション(オプション7)において、上記のオプションのうちの2つ以上の組み合わせが実行されてもよい。例えば、UEは、一部のパワーヘッドルームをネットワーク固有として報告することができ、一方、UEは、すべてのネットワークスライスに共通の他の一部のパワーヘッドルームを場合により同時に報告することができる。
ここで、スケジューリング要求(SR)に目を向けると、UEは、様々な例示的なSRモデルに基づいてスケジューリング要求(SR)をNRノードに送信することができる。1つの例では、SRはネットワークスライスに共通している、すなわち、スケジューリング要求はネットワークスライス固有ではない。スケジューリング要求は各ネットワークスライスに対して別々に送信されない。場合によっては、SRの周期はすべてのスライスで共通である。限定ではなく例として提示される以下のイベントにより、UEはSRをトリガし得る:任意の構成されたネットワークスライスの送信バッファ内に既に存在するよりも高い優先度を有するデータの到着。
SRは、任意の構成されたネットワークスライスの送信バッファ内に既に存在するよりも高い優先度でTTI内に送信に利用可能なデータがある結果として送信されてもよく、このTTI内の送信に対するUL-SCHリソースはない。1つの実施形態では、スケジュール要求は、リソースグラントが要求されているネットワークスライスをgNBに示すことができる。リソースグラントが要求されている各ネットワークスライスは、SR内の単一ビットによって表すことができる。gNBによってUEにシグナリングされたグラント割り当ては、グラントが割り当てられているネットワークスライスの指示も含むことができる。gNBは、グラントが割り当てられるネットワークスライスのそれぞれについて単一のビットをUEへのグラント割り当てシグナリングに設定することができ、ここで、「1」はグラントが割り当てられることを示し、「0」はグラントが割り当てられないことを示し、その逆もまた同様である。別の実施形態では、スケジュール要求は、リソースグラントが要求されているネットワークスライスを示していない。UEがネットワークスライスに共通のリソース、すなわちUEが構成されている任意のネットワークスライスに使用できるリソースを要求する場合、UEはSR内にスライス指示ビットを設定しなくてもよい。UEは、gNBから受信したリソースグラントメッセージ内の各ネットワークスライスに関連付けられているビットの値を使用して、そのネットワークスライスにグラントが割り当てられているか否かを識別する。どのネットワークスライスにもビットが設定されていない場合、UEはこれを、受信したグラントが、UEが構成されているすべてのネットワークスライスに使用可能であることを意味すると解釈することができる。
別のスケジューリング要求の例では:SRはPHYヌメロロジに共通である、すなわち、スケジューリング要求はPHYヌメロロジに固有のものではない。バッファ状態は各ヌメロロジで別々に報告されない。スケジューリング要求は各ヌメロロジに対して別々に送信されない。SRの周期はすべてのヌメロロジで共通である。以下のイベントにより、UEはSRをトリガし得る:任意の構成されたヌメロロジの送信バッファ内に既に存在するよりも高い優先度を有するデータの到着。1つの実施形態では、スケジューリング要求は、リソースグラントが要求されているヌメロロジをgNBに示すことができる。リソースグラントが要求されている各ヌメロロジは、SR内の単一ビットによって表すことができる。gNBによってUEにシグナリングされたグラント割り当ては、グラントが割り当てられているヌメロロジの指示も含むことができる。gNBは、グラントが割り当てられるヌメロロジのそれぞれについて単一のビットを設定することができ、1は、グラントが割り当てられることを示し、0は、グラントが割り当てられないことを示し、その逆もまた同様である。別の実施形態では、スケジューリング要求は、リソースグラントが要求されているヌメロロジを示していない場合がある。UEがヌメロロジに共通のリソース、すなわちUEが構成されている任意のヌメロロジに使用できるリソースを要求している場合、UEはヌメロロジ指示ビットを設定しなくてもよい。場合によっては、UEは、gNBから受信したリソースグラントメッセージ内の各ヌメロロジに関連付けられているビットの値を使用して、その特定のヌメロロジにグラントが割り当てられているか否かを識別する。どのヌメロロジにもビットが設定されていない場合、UEはこれを、受信したグラントが、UEが構成されているすべてのヌメロロジに使用可能であることを意味すると解釈することができる。
別のスケジューリング要求オプションまたは例では、SRはネットワークスライス固有である、すなわち、UEは、gNBによってネットワークスライス固有のSRで構成され、UEは、各ネットワークスライスに対して別々に、場合によっては同時にスケジューリング要求をNRノードに送信する。スケジューリング周期は、ネットワークスライス固有のものであり、例えば、スライスxの場合、スケジューリング要求サブフレームはn_x個のサブフレーム(複数可)ごとに発生し、スライスyの場合、スケジューリング要求サブフレームはn_y個のサブフレームごとに発生する。限定ではなく例として提示される以下のイベントにより、UEはSRをトリガし得る:このSRに関連付けられているネットワークスライスの送信バッファ内に既に存在するよりも高い優先度を有するデータの到着。
別のスケジューリング要求の例では、SRはヌメロロジ固有である、すなわち、UEは、gNBによってヌメロロジ固有のSRで構成され、UEは、各ヌメロロジに対して別々に、場合によっては同時にスケジューリング要求をNRノードに送信する。スケジューリング周期は、ヌメロロジ固有のものであり、例えば、ヌメロロジxの場合、スケジューリング要求サブフレームはn_x個のサブフレームごとに発生し、ヌメロロジyの場合、スケジューリング要求サブフレームはn_y個のサブフレームごとに発生する。限定ではなく例として提示される以下のイベントにより、UEはSRをトリガし得る:このSRに関連付けられているヌメロロジの送信バッファ内に既に存在するよりも高い優先度を有するデータの到着。
さらに別のスケジューリング要求の例では、SRはアプリケーション固有である、すなわち、UEは、gNBによってアプリケーション固有のSRで構成され、UEは、各アプリケーションに対して別々に、場合によっては同時にSRを送信する。スケジューリング周期は、アプリケーション固有のものであり、例えば、アプリケーションxの場合、スケジューリング要求サブフレームはn_x個のサブフレームごとに発生し、アプリケーションyの場合、スケジューリング要求サブフレームはn_y個のサブフレームごとに発生する。以下のイベントにより、UEはSRをトリガし得る:このSRに関連付けられているアプリケーションの送信バッファ内に既に存在するよりも高い優先度を有するデータの到着。
さらに別のスケジューリング要求の例では、SRはデータフロー固有である、すなわち、UEは、gNBによってデータフロー固有のSRで構成され、UEは、各データフローに対して別々に、場合によっては同時にSRを送信する。スケジューリング周期は、データフロー固有のものであり、例えば、データフローxの場合、スケジューリング要求サブフレームはn_x個のサブフレームごとに発生し、データフローyの場合、スケジューリング要求サブフレームはn_y個のサブフレームごとに発生する。以下のイベントにより、UEはSRをトリガし得る:このSRに関連付けられているデータフローの送信バッファ内に既に存在するよりも高い優先度を有するデータの到着。
さらに別のスケジューリング要求の例では、SRは論理チャネル固有または論理チャネルグループ固有である、すなわち、UEは、gNBによって論理チャネル固有または論理チャネルグループ固有のSRで構成され、UEは、各論理チャネルまたは論理チャネルグループに対して別々にSRを送信する。論理チャネルまたは論理チャネルグループはスライス固有であり得る。例えば、SRはスライス固有として報告されてもよく、各スライス内で、SRは、論理チャネルベースまたは論理チャネルグループベースで、例えばスライス固有ベースまたはスライスグループベースで報告されてもよい。以下のイベントにより、UEはSRをトリガし得る:このSRに関連付けられている論理チャネルまたは論理チャネルグループの送信バッファ内に既に存在するよりも高い優先度を有するデータの到着。
別のスケジューリング要求の例では、上記のオプションのうちの2つ以上の組み合わせ。例えば、UEは、一部のSRをネットワーク固有として報告することができ、一方、UEは、すべてのネットワークスライスに共通の他の一部のSRを場合により同時に報告することができる。
ここで、上述したような、UE、アクセスネットワーク(例えば、RAN)、およびコアネットワーク間のUE能力調整の例に目を向けると、次世代移動体通信システムは、eMBB、URLLC、およびmMTCなどの広範な利用シナリオをサポートするように設計されている。これらの主要なユースケースは、遅延、データレート、モビリティ、デバイス密度、信頼性、UEのバッテリ寿命、ネットワークのエネルギー消費量などに関して、多様で相反するサービス要件を有する。これらの多様で相反するサービス要件を効率的にサポートするために、ネットワークスライスが使用される。どのネットワークスライスまたはネットワークスライスの組み合わせまたはネットワークスライス機能をそれらがサポートするかに関して、UEが異なれば機能が異なり得る。以下、ネットワークスライスの文脈におけるUE能力処理のための方法を検討する。この検討のために、スライスタイプをeMBBスライスタイプ、URLLスライスタイプ、またはmMTCスライスタイプなど、主要なユースケースのためのスライスとして呼ぶ。
UE能力は、UE RANスライス能力に関して定義され得、UE無線能力などの能力であり得る。UE能力はまた、UEコアネットワークスライス能力に関して定義され得る。UE能力シグナリングへの1つの手法は、UEがネットワークに、スライス固有ベースでまたはスライスタイプ固有ベースでRANスライス能力をシグナリングすることである。同様に、UEは、スライス固有ベースまたはスライスタイプ固有ベースでUEコアネットワーク機能をネットワークにシグナリングすることができる。スライス固有能力シグナリングをネットワークスライスハード分割UE能力シグナリングと呼ぶことができる。この手法では、UEは、ネットワークスライスまたはネットワークスライスタイプ固有のUE能力をネットワークにシグナリングする。ネットワーク能力シグナリングへの別の手法は、複合UE能力シグナリング手法である。この手法では、UEは、UE無線能力を含む複合UE RAN能力をネットワークにシグナリングすることができる。同様に、UEは、複合UEコアネットワーク能力をシグナリングし得る。第3の手法は、一部のUE能力(UE RAN/RAT能力またはUEコアネットワーク能力のいずれか)がスライス固有またはスライスタイプ固有ベースでシグナリングされ、他の一部がネットワークスライスにわたる複合能力としてシグナリングされる両方の手法の組み合わせであり得る。
ネットワークスライスハード分割UE能力処理の例では、スライスまたはスライスタイプに対するUE能力(例えば、周波数帯域などの無線能力、サポートされる帯域の組み合わせ、NASセキュリティアルゴリズムなどのコアネットワーク機能など)は、十分に使用されない場合があるが、別のスライスまたはスライスタイプのためのUE能力は、十分に利用され、能力拡張または能力アップグレードから利益を得ることができる。そのようなシナリオでは、ネットワークが利用率の低いスライスからUE能力を再割り当てすることが可能である。ネットワークは、ネットワークスライス間またはネットワークスライスタイプ間で分割された新しい能力でUEを再構成することができる。UEはまた、UEが構成されているネットワークスライス間の能力分割を再調整する必要性を自律的に検出し得る。例えば、UEがNR RATを含むネットワークスライスで構成されていると仮定する。その後、UEは、LTE RATまたはWLAN RATを含む追加のスライスを用いて構成される。これは、更新された自身の能力情報(例えば、無線能力)を用いてネットワーク(アクセスネットワークおよびコアネットワーク)に向けてUE能力更新を開始するようにUEをトリガし得る。これは、例えば、特定のネットワークスライスの使用レベルまたはRAT間の干渉レベル(デバイス内干渉)の結果であり得る。UEは、例えば新しい帯域の組み合わせ、またはネットワークスライス間の新しい能力分割を示すために、ネットワークに対して能力更新を送信することができる。ネットワークは、新しい能力分割を受け入れることもできるし、新しい能力分割を拒否および/または提案することができる。UEは、RRC接続状態でUE能力更新手順を開始することができる。このRRC接続状態は、NRの文脈で論じられているRRC接続状態、例えばRRC接続アクティブ状態またはRRC接続非アクティブ状態のいずれであってもよい。
グラフィカルユーザインターフェース(GUI)などのインターフェースを使用して、次世代移動体通信システムのアーキテクチャの態様およびQoSに関連する機能をユーザが制御および/または構成するのを支援することができる。
ユーザインターフェース(UI)を使用して、本明細書に記載の発明に関連するパラメータのうちの1つ以上を構成することができる。ユーザインターフェースは、テキストの、テキストユーザインターフェース(TUI)、またはグラフィカルの、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)とすることができる。
UIは、アプリケーション/サービスが所与のネットワークリソースのセット、すなわちスライスにどのようにマッピングされるかを構成する能力をユーザに提供し得る。例えば、UIは、ユーザがアプリケーション/サービスがどのスライス(複数可)にアクセスできるかを手動で選択することを可能にし得る。アプリケーション/スライスマッピングのための例示的なUIを図50に示す。2つ以上のスライスがアプリケーション/サービス要件を満たすシナリオでは、スライスのリストが提供されてもよく、スライスはユーザの好みに従って順序付けられてもよい。
UEによって検出されたスライスのどれもサービス要件を満たすことができないシナリオの場合、サービス要件を満たすことができなかったことを示す通知がUE上に示され得る。次いで、ユーザは指示を確認するように促され得る。あるいは、サービス要件を満たすことができるスライスが利用可能になるまで、「ベストエフォート」サービスを提供するために使用され得るネットワークスライスにアプリケーション/サービスをマッピングするためのオプションをユーザに提供することができる。このシナリオに関するUIとモデムとの間の例示的なシグナリングを図51に示す。
UIは、バッファ状態報告(BSR)および/またはパワーヘッドルーム報告(PHR)の報告を構成する能力をユーザに提供することができる。UIは、BSR/PHR報告に使用されるデフォルト値を設定する、またはRRCエンティティによって構成された値をオーバーライドにする能力をユーザに提供することができる。UIはまた、どのスライスをBSR/PHR報告に使用するかを選択するためのオプションをユーザに提供し得る。
UIは、リソースグラント割り当てオプションを構成する能力をユーザに提供し得る。例えば、ネットワーク制御リソースグラント割り当ての場合、グラント割り当ては、NRリソースグラントオプション、例えばネットワークスライスに共通(NRリソースグラントオプション1)、物理層ヌメロロジに共通(NRリソースグラントオプション2)などのうちの1つに構成され得る。そして、UE制御リソースグラント割り当ての場合、グラント割り当ては、NRリソースグラントオプション、例えばネットワークスライスに共通(NRリソースグラントオプション1)、物理層ヌメロロジに共通(NRリソースグラントオプション2)などのうちの1つに構成され得る。図50のインターフェースは、以下に説明される図52Bおよび図52Fに示されるものなどのディスプレイを使用して生成され得ることを理解されたい。
例示的な通信システム/ネットワーク
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、無線アクセスと、コアトランスポートネットワークと、コーデック、セキュリティ、およびサービス品質に関する作業を含むサービス能力と、を含む、セルラー通信ネットワーク技術のための技術標準を開発している。最近の無線アクセス技術(RAT)標準としては、WCDMA(登録商標)(通常3Gと呼ばれる)、LTE(通常4Gと呼ばれる)、およびLTEアドバンスト標準が挙げられる。3GPPは、「5G」とも呼ばれるNew Radio(NR)と呼ばれる次世代セルラー技術の標準化に取り組み始めている。3GPP NR標準の開発は、6GHz未満の新しい柔軟な無線アクセスの提供と、6GHz超の新しいウルトラモバイルブロードバンド無線アクセスの提供と、を含むと予想される次世代無線アクセス技術(new RAT)の定義を含むと予想される。柔軟な無線アクセスは、6GHz未満の新しいスペクトルでの後方非互換の新しい無線アクセスから構成されることが予想されており、また、要件が異なる幅広い3GPP NRのユースケースのセットに対応するために、同じスペクトルで一緒に多重化できる異なる動作モードを含むことが予想されている。ウルトラモバイルブロードバンドは、例えば屋内用途およびホットスポットのためのウルトラモバイルブロードバンドアクセスの機会を提供するセンチメートル波およびミリ波のスペクトルを含むと予想される。特に、ウルトラモバイルブロードバンドは、センチメートル波およびミリ波固有の設計最適化を用いて、6GHz未満の柔軟な無線アクセスと共通の設計フレームワークを共有することが予想されている。
3GPPは、NRがサポートすることが予想される様々なユースケースを特定し、その結果、データレート、遅延、およびモビリティについての多種多様なユーザエクスペリエンス要件に至った。ユースケースとしては、以下の一般的なカテゴリ、すなわち、高度化モバイルブロードバンド(例:密集地域でのブロードバンドアクセス、屋内超高ブロードバンドアクセス、群衆内ブロードバンドアクセス、どこでも50Mbps以上、超低コストブロードバンドアクセス、車内モバイルブロードバンド)、クリティカルな通信、大規模マシンタイプ通信、ネットワーク運用(例えば、ネットワークスライシング、ルーティング、マイグレーションおよび相互作用、エネルギー節約)、および拡張されたあらゆるモノと車両間(enhanced vehicle-to-everything、eV2X)通信が挙げられる。これらのカテゴリの具体的なサービスおよびアプリケーションとしては、例えば、モニタリングおよびセンサネットワーク、デバイスの遠隔制御、双方向の遠隔制御、パーソナルクラウドコンピューティング、ビデオストリーミング、ワイヤレスクラウドベースのオフィス、ファーストレスポンダへの接続、車載eCall、災害警報、リアルタイムゲーミング、多人数参加型ビデオ通話、自動運転、拡張現実、触覚インターネット、ならびに仮想現実などが挙げられる。これらおよび他のユースケースが本明細書では企図されている。
図52Aは、本明細書において説明され特許請求の範囲で定義される方法および装置が実施され得る例示的な通信システム100の1つの実施形態を示す。図示のように、例示的な通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、および/または102d(一般的にまたはまとめてWTRU 102と呼ばれる場合がある)と、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105/103b/104b/105bと、コアネットワーク106/107/109と、公衆交換電話網(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112と、を備え得るが、本開示の実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU 102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境で動作および/または通信するように構成された任意のタイプの装置またはデバイスとすることができる。各WTRU 102a、102b、102c、102dは、ハンドヘルド無線通信装置として図52A~図52Eに示されているが、5G無線通信について企図されている多種多様なユースケースでは、各WTRUは、単なる例としてであるが、ユーザ機器(UE)、移動局、固定式または移動式加入者ユニット、ページャ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家庭用電化製品、スマートウォッチまたはスマートウェアなどのウェアラブルデバイス、医療機器、またはeHealthデバイス、ロボット、産業用機器、無人機、自動車、トラック、電車、または航空機などの航走体などを含む、無線信号を送信および/または受信するように構成された任意のタイプの装置またはデバイスを含み得る、または無線信号を送信および/または受信するように構成された任意のタイプの装置またはデバイスで実施され得ることを理解されたい。
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを備え得る。基地局114aは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU 102a、102b、102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。基地局114bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、RRH(リモート無線装置)118a、118bおよび/またはTRP(送信/受信ポイント)119a、119bのうちの少なくとも1つと有線および/または無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。RRH 118a、118bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU 102cのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。TRP 119a、119bは、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU 102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、基地局114a、114bは、ベーストランシーバ基地局(BTS)、NodeB、eNodeB、Home NodeB、Home eNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは単一の要素としてそれぞれ描かれているが、基地局114a、114bは任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
基地局114aは、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含むことができるRAN 103/104/105の一部とすることができる。基地局114bは、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどの他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)も含むことができるRAN 103b/104b/105bの一部とすることができる。基地局114aは、セル(図示せず)と呼ばれる場合がある特定の地理的領域内で無線信号を送信および/または受信するように構成され得る。基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれる場合がある特定の地理的領域内で有線および/または無線信号を送信および/または受信するように構成され得る。セルはセルセクタにさらに分割され得る。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。よって、一実施形態では、基地局114aは、3つの送受信機、例えばセルの各セクタに1つの送受信機を備え得る。一実施形態では、基地局114aは、多入力・多出力(MIMO)技術を採用することができ、従って、セルの各セクタに対して複数の送受信機を利用することができる。
基地局114aは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチメートル波、ミリ波など)であり得る無線インターフェース115/116/117を介してWTRU 102a、102b、102cのうちの1つ以上と通信することができる。無線インターフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
基地局114bは、任意の適切な有線(例えば、ケーブル、光ファイバなど)または無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチメートル波、ミリ波など)であり得る有線または無線インターフェース115b/116b/117bを介してRRH 118a、118bおよび/またはTRP 119a、119bのうちの1つ以上と通信することができる。無線インターフェース115b/116b/117bは、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
RRH 118a、118bおよび/またはTRP 119a、119bは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチメートル波、ミリ波など)であり得る無線インターフェース115c/116c/117cを介してWTRU 102c、102dのうちの1つ以上と通信することができる。無線インターフェース115c/116c/117cは、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
より具体的には、上記のように、通信システム100は多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つ以上のチャネルアクセス方式を採用し得る。例えば、RAN 103/104/105内の基地局114aおよびWTRU 102a、102b、102c、またはRAN 103b/104b/105b内のRRH 118a、118bおよびTRP 119a、119bならびにWTRU 102c、102dは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装してもよく、これは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用して無線インターフェース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または発展型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含み得る。
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU 102a、102b、102c、またはRAN 103b/104b/105b内のRRH 118a、118bおよびTRP 119a、119bならびにWTRU 102c、102dは、発展型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実装してもよく、これは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)を使用して無線インターフェース115/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立することができる。将来、無線インターフェース115/116/117は3GPP NR技術を実装する場合もある。
一実施形態では、基地局114aおよびWTRU 102a、102b、102c、またはRAN 103b/104b/105b内のRRH 118a、118bおよびTRP 119a、119bならびにWTRU 102c、102dは、IEEE802.16(例えば、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定基準2000(IS-2000)、暫定基準95(IS-95)、暫定基準856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM(登録商標))、GSM進化型高速データレート(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装してもよい。
図52Aの基地局114cは、例えば、無線ルータ、Home NodeB、Home eNodeB、またはアクセスポイントとすることができ、事業所、家、航走体、キャンパスなどの局所的なエリアにおける無線接続を容易にするために任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114cおよびWTRU 102eは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するためにIEEE802.11などの無線技術を実装することができる。一実施形態では、基地局114cおよびWTRU 102dは、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するためにIEEE802.15などの無線技術を実装することができる。さらに一実施形態では、基地局114cおよびWTRU 102eは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するためにセルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-Aなど)を利用することができる。図4Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。よって、基地局114cは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
RAN 103/104/105および/またはRAN 103b/104b/105bは、WTRU 102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に音声、データ、アプリケーション、および/またはボイス・オーバー・インターネットプロトコル(VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークとすることができるコアネットワーク106/107/109と通信することができる。例えば、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、課金サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイドコーリング、インターネット接続、ビデオ配信などを提供することができる、および/またはユーザ認証などの高水準セキュリティ機能を実行することができる。
図52Aには示されていないが、RAN 103/104/105および/またはRAN 103b/104b/105bおよび/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN 103/104/105および/またはRAN 103b/104b/105bと同じRATまたは異なるRATを使用する他のRANと直接的または間接的に通信することができることが理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用し得るRAN 103/104/105および/またはRAN 103b/104b/105bに接続されていることに加えて、コアネットワーク106/107/109はまた、GSM無線技術を採用している別のRAN(図示せず)と通信し得る。
コアネットワーク106/107/109はまた、PSTN 108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのWTRU 102a、102b、102c、102d、102eのためのゲートウェイとして機能することができる。PSTN 108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびTCP/IPインターネットプロトコル群におけるインターネットプロトコル(IP)などの共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線または無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN 103/104/105および/またはRAN 103b/104b/105bと同じRATまたは異なるRATを使用することができる1つ以上のRANに接続された別のコアネットワークを含むことができる。
通信システム100内のWTRU 102a、102b、102c、102dの一部またはすべては、マルチモード機能を含むことができ、例えば、WTRU 102a、102b、102c、102d、および102eは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含むことができる。例えば、図4Aに示すWTRU 102eは、セルラベースの無線技術を採用することができる基地局114a、およびIEEE 802無線技術を採用することができる基地局114cと通信するように構成され得る。
図52Bは、例えばWTRU 102などの、本明細書に示された実施形態による無線通信のために構成された例示的な装置またはデバイスのブロック図である。図52Bに示すように、例示的なWTRU 102は、プロセッサ118と、送受信機120と、送信/受信要素122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128と、固定式メモリ130と、リムーバブルメモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138と、を備え得る。WTRU 102は、一実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含み得ることが理解されよう。また、各実施形態では、限定するものではないが、とりわけ、トランシーバ基地局(BTS)、NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、Home NodeB、発展型Home NodeB(eNodeB)、Home 発展型NodeB(HeNB)、Home 発展型NodeBゲートウェイ、およびプロキシノードなどの、基地局114aおよび114b、および/または基地局114aおよび114bが表し得るノードは、図52Bに示され、本明細書で説明されている要素の一部またはすべてを含むことができることが企図されている。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU 102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実行することができる。プロセッサ118は送受信機120に結合されてもよく、送受信機120は送信/受信要素122に結合されてもよい。図52Bは、プロセッサ118と送受信機120とを別々の構成要素として示しているが、プロセッサ118と送受信機120とは電子パッケージまたはチップに一緒に集積されてもよいことが理解されよう。
送信/受信要素122は、無線インターフェース115/116/117を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信する、または基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。図52Aには示されていないが、RAN 103/104/105および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN 103/104/105と同じRATまたは異なるRATを使用する他のRANと直接的または間接的に通信することができることが理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用し得るRAN 103/104/105に接続されていることに加えて、コアネットワーク106/107/109はまた、GSM無線技術を採用している別のRAN(図示せず)と通信し得る。
コアネットワーク106/107/109はまた、PSTN 108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのWTRU 102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとして機能することができる。PSTN 108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびTCP/IPインターネットプロトコル群におけるインターネットプロトコル(IP)などの共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線または無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN 103/104/105と同じRATまたは異なるRATを使用することができる1つ以上のRANに接続された別のコアネットワークを含むことができる。
通信システム100内のWTRU 102a、102b、102c、102dの一部またはすべては、マルチモード機能を含むことができ、例えば、WTRU 102a、102b、102c、および102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含むことができる。例えば、図52Aに示すWTRU 102cは、セルラベースの無線技術を採用することができる基地局114a、およびIEEE 802無線技術を採用することができる基地局114bと通信するように構成され得る。
図52Bは、例えばWTRU 102などの、本明細書に示された実施形態による無線通信のために構成された例示的な装置またはデバイスのブロック図である。図52Bに示すように、例示的なWTRU 102は、プロセッサ118と、送受信機120と、送信/受信要素122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128と、固定式メモリ130と、リムーバブルメモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138と、を備え得る。WTRU 102は、一実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含み得ることが理解されよう。また、各実施形態では、限定するものではないが、とりわけ、トランシーバ基地局(BTS)、NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、Home NodeB、発展型Home NodeB(eNodeB)、Home 発展型NodeB(HeNB)、Home 発展型NodeBゲートウェイ、およびプロキシノードなどの、基地局114aおよび114b、および/または基地局114aおよび114bが表し得るノードは、図52Bに示され、本明細書で説明されている要素の一部またはすべてを含むことができることが企図されている。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU 102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実行することができる。プロセッサ118は送受信機120に結合されてもよく、送受信機120は送信/受信要素122に結合されてもよい。図52Bは、プロセッサ118と送受信機120とを別々の構成要素として示しているが、プロセッサ118と送受信機120とは電子パッケージまたはチップに一緒に集積されてもよいことが理解されよう。
送信/受信要素122は、無線インターフェース115/116/117を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信する、または基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えばIR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射体/検出器とすることができる。さらに別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号との両方を送信および受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成され得ることが理解されよう。
加えて、図52Bでは送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU 102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU 102は、MIMO技術を採用することができる。よって、一実施形態では、WTRU 102は、無線インターフェース115/116/117を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信されることになっている信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU 102は、マルチモード機能を有し得る。よって、送受信機120は、WTRU 102が、例えばUTRAおよびIEEE 802.11などの複数のRATを介して通信できるようにするための複数の送受信機を含むことができる。
WTRU 102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合され、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118はまた、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128にユーザデータを出力することができる。加えて、プロセッサ118は、固定式メモリ130および/またはリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスし、そのメモリにデータを記憶することができる。固定式メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリ記憶装置を含むことができる。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含み得る。一実施形態では、プロセッサ118は、サーバまたは家庭用コンピュータ(図示せず)上など、WTRU 102上に物理的に配置されていないメモリからの情報にアクセスし、そのメモリにデータを記憶することができる。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU 102内の他の構成要素に対して電力を分配および/または制御するように構成され得る。電源134は、WTRU 102に電力を供給するための任意の適切な装置であり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
プロセッサ118はまた、WTRU 102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成され得るGPSチップセット136に結合され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU 102は、無線インターフェース115/116/117を介して基地局(例えば、基地局114a、114b)から位置情報を受信することができる、および/または2つ以上の近隣の基地局から受信した信号のタイミングに基づいて、その位置を判定することができる。WTRU 102は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な位置判定方法によって位置情報を取得し得ることが理解されよう。
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合されてもよく、他の周辺機器138は、追加の特徴、機能、および/または有線もしくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを備え得る。例えば、周辺機器138としては、加速度計などの様々なセンサ、バイオメトリクス(例えば、指紋)センサ、eコンパス、衛星送受信機、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートまたは他の相互接続インターフェース、振動装置、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線装置、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザなどを挙げることができる。
WTRU 102は、センサ、家庭用電化製品、スマートウォッチまたはスマートウェアなどのウェアラブルデバイス、医療機器またはeHealthデバイス、ロボット、産業機器、無人機、自動車、トラック、電車、または航空機などの航走体などの他の装置またはデバイスで実施することができる。WTRU 102は、周辺機器138のうちの1つを備え得る相互接続インターフェースなどの1つ以上の相互接続インターフェースを介してそのような装置またはデバイスの他のコンポーネント、モジュール、またはシステムに接続することができる。
図52Cは、一実施形態によるRAN 103およびコアネットワーク106のシステム図である。上記のように、RAN 103は、無線インターフェース115を介してWTRU 102a、102b、および102cと通信するためにUTRA無線技術を使用することができる。RAN 103はまた、コアネットワーク106と通信してもよい。図52Cに示すように、RAN 103は、無線インターフェース115を介してWTRU 102a、102b、102cと通信するための1つ以上の送受信機をそれぞれ含むことができるNodeB 140a、140b、140cを備え得る。NodeB 140a、140b、140cは、RAN 103内の特定のセル(図示せず)にそれぞれ関連付けられ得る。RAN 103はまた、RNC 142a、142bを含み得る。RAN 103は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のNodeBおよびRNCを含み得ることが理解されよう。
図52Cに示すように、NodeB 140a、140bは、RNC 142aと通信することができる。加えて、NodeB 140cは、RNC 142bと通信することができる。NodeB 140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介してそれぞれのRNC 142a、142bと通信することができる。RNC 142a、142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信することができる。RNC 142a、142bのそれぞれは、自身が接続されているそれぞれのNodeB 140a、140b、140cを制御するように構成され得る。加えて、RNC 142a、142bのそれぞれは、外部ループ電力制御、負荷制御、許可制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシチ、セキュリティ機能、データ暗号化などの他の機能を実行またはサポートするように構成され得る。
図52Cに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイル交換センター(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含み得る。上記の要素のそれぞれはコアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のうちの任意の1つが、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことが理解されよう。
RAN 103内のRNC 142aは、IuCSインターフェースを介してコアネットワーク106内のMSC 146に接続され得る。MSC 146は、MGW 144に接続され得る。MSC 146およびMGW 144は、WTRU 102a、102b、102cと従来の地上通信装置との間の通信を容易にするために、PSTN 108などの回線交換網へのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供することができる。
RAN 103内のRNC 142aはまた、IuPSインターフェースを介してコアネットワーク106内のSGSN 148に接続され得る。SGSN 148はGGSN 150に接続され得る。SGSN 148およびGGSN 150は、WTRU 102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供することができる。
上記のように、コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線通信ネットワークを含み得るネットワーク112に接続され得る。
図52Dは、一実施形態によるRAN 104およびコアネットワーク107のシステム図である。上記のように、RAN 104は、無線インターフェース116を介してWTRU 102a、102b、および102cと通信するためにE-UTRA無線技術を使用することができる。RAN 104はまた、コアネットワーク107と通信してもよい。
RAN 104は、eNodeB 160a、160b、160cを含み得るが、RAN 104は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeNodeBを含み得ることが理解されよう。eNodeB 160a、160b、160cは、無線インターフェース116を介してWTRU 102a、102b、102cと通信するための1つ以上の送受信機をそれぞれ含み得る。一実施形態では、eNodeB 160a、160b、160cは、MIMO技術を実装することができる。よって、eNodeB 160aは、例えば、WTRU 102aに無線信号を送信し、そこから無線信号を受信するために複数のアンテナを使用することができる。
eNodeB 160a、160b、および160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよく、無線リソース管理判断、ハンドオーバ判断、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを扱うように構成され得る。図52Dに示すように、eNodeB 160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信することができる。
図52Dに示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162と、サービングゲートウェイ164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ166と、を含み得る。上記の要素のそれぞれはコアネットワーク107の一部として示されているが、これらの要素のうちの任意の1つが、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことが理解されよう。
MME 162は、S1インターフェースを介してRAN 104内のeNodeB 160a、160b、および160cのそれぞれに接続することができ、制御ノードとして機能することができる。例えば、MME 162は、WTRU 102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU 102a、102b、102cの初期アタッチ中の特定のサービングゲートウェイの選択などを担当することができる。MME 162はまた、RAN 104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるためのコントロールプレーン機能を提供することができる。
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介してRAN 104内のeNodeB 160a、160b、および160cのそれぞれに接続され得る。サービングゲートウェイ164は、一般に、WTRU 102a、102b、102cとの間でユーザデータパケットをルーティングおよび転送することができる。サービングゲートウェイ164はまた、eNodeB間ハンドオーバ中にユーザプレーンを固定すること、ダウンリンクデータがWTRU 102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガすること、WTRU 102a、102b、102cのコンテキストを管理および記憶することなどの他の機能を実行し得る。
サービングゲートウェイ164はまた、WTRU 102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供することができる、PDNゲートウェイ166に接続され得る。
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク107は、WTRU 102a、102b、102cと従来の地上通信装置との間の通信を容易にするために、PSTN 108などの回線交換網へのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供することができる。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN 108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むか、またはこれと通信することができる。加えて、コアネットワーク107は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線通信ネットワークを含み得るネットワーク112へのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供し得る。
図52Eは、一実施形態によるRAN 105およびコアネットワーク109のシステム図である。RAN 105は、無線インターフェース117を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するためにIEEE 802.16無線技術を採用するアクセスサービスネットワーク(ASN)とすることができる。以下でさらに論じるように、WTRU 102a、102b、102c、RAN 105、およびコアネットワーク109の異なる機能エンティティ間の通信リンクは、参照点として定義され得る。
図52Eに示すように、RAN105は、基地局180a、180b、180c、およびASNゲートウェイ182を含み得るが、RAN 105は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含み得ることが理解されよう。基地局180a、180b、180cは、RAN 105内の特定のセルにそれぞれ関連付けられ、無線インターフェース117を介してWTRU 102a、102b、102cと通信するための1つ以上の送受信機を含み得る。一実施形態では、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実装することができる。よって、基地局180aは、例えば、WTRU 102aに無線信号を送信し、そこから無線信号を受信するために複数のアンテナを使用することができる。基地局180a、180b、180cはまた、ハンドオフトリガリング、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、サービス品質(QoS)ポリシー施行などのモビリティ管理機能を提供することができる。ASNゲートウェイ182は、トラフィックアグリゲーションポイントとして機能することができ、ページング、加入者プロファイルのキャッシング、コアネットワーク109へのルーティングなどを担当し得る。
WTRU 102a、102b、102cとRAN 105との間の無線インターフェース117は、IEEE 802.16仕様を実装するR1参照点として定義され得る。加えて、WTRU 102a、102b、および102cのそれぞれは、コアネットワーク109との論理インターフェース(図示せず)を確立することができる。WTRU 102a、102b、102cとコアネットワーク109との間の論理インターフェースは、認証、許可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理に使用され得るR2参照点として定義され得る。
基地局180a、180b、および180cのそれぞれの間の通信リンクは、WTRUハンドオーバおよび基地局間のデータ転送を容易にするためのプロトコルを含むR8参照点として定義され得る。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182との間の通信リンクは、R6基準点として定義され得る。R6基準点は、WTRU 102a、102b、102cのそれぞれに関連付けられたモビリティイベントに基づいてモビリティ管理を容易にするためのプロトコルを含み得る。
図52Eに示すように、RAN 105はコアネットワーク109に接続され得る。RAN 105とコアネットワーク109との間の通信リンクは、例えば、データ転送およびモビリティ管理機能を容易にするためのプロトコルを含むR3基準点として定義され得る。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(MIP-HA)184と、認証、許可、課金(AAA)サーバ186と、ゲートウェイ188と、を備え得る。上記の要素のそれぞれはコアネットワーク109の一部として示されているが、これらの要素のうちの任意の1つが、コアネットワーク事業者以外のエンティティによって所有および/または運用されてもよいことが理解されよう。
MIP-HAは、IPアドレス管理を担当することができ、WTRU102a、102b、および102cが異なるASNおよび/または異なるコアネットワーク間をローミングできるようにし得る。MIP-HA 184は、WTRU 102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換網へのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供することができる。AAAサーバ186は、ユーザ認証およびユーザサービスのサポートを担当し得る。ゲートウェイ188は他のネットワークとの相互作用を容易にすることができる。例えば、ゲートウェイ188は、WTRU 102a、102b、102cと従来の地上通信装置との間の通信を容易にするために、PSTN 108などの回線交換網へのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供することができる。加えて、ゲートウェイ188は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される他の有線または無線通信ネットワークを含み得るネットワーク112へのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに提供し得る。
図52Eには示していないが、RAN 105は他のASNに接続することができ、コアネットワーク109は他のコアネットワークに接続することができることが理解されよう。RAN 105と他のASNとの間の通信リンクは、RAN 105と他のASNとの間でWTRU 102a、102b、102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含み得るR4基準点として定義され得る。コアネットワーク109と他のコアネットワークとの間の通信リンクは、ホームコアネットワークと訪問先コアネットワークとの間の相互作用を容易にするためのプロトコルを含み得るR5基準として定義され得る。
本明細書で説明され、図52A、図52C、図52D、および図52Eに示されるコアネットワークエンティティは、特定の従来の3GPP仕様書においてそれらのエンティティに与えられた名前によって識別されるが、これらのエンティティおよび機能は、将来、他の名前で識別される場合があり、特定のエンティティまたは機能は、将来の3GPP NR仕様を含む、3GPPによって公表された将来の仕様では組み合わされる場合があることを理解されたい。よって、説明され図52A、図52B、図52C、図52D、および図52Eに示されている特定のネットワークエンティティおよび機能は、単なる例として提供されたものであり、本明細書に開示され、特許請求の範囲で定義される主題は、現在定義されているか将来定義されるかにかかわらず、任意の同様の通信システムで実施または実装され得ることを理解されたい。
図52Fは、RAN 103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN 108、インターネット110、または他のネットワーク112における特定のノードまたは機能エンティティなどの、図52A、図52C、図52D、および図52Eに示される通信ネットワークの1つ以上の装置が実施され得る例示的なコンピューティングシステム90のブロック図である。コンピューティングシステム90は、コンピュータまたはサーバを備えることができ、どこにまたはどんな手段で記憶またはアクセスされるかを問わないソフトウェアの形態であり得るコンピュータ可読命令によって主に制御され得る。このようなコンピュータ可読命令は、コンピューティングシステム90に作業をさせるために、プロセッサ91内で実行され得る。プロセッサ91は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、状態機械などとすることができる。プロセッサ91は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはコンピューティングシステム90が通信ネットワーク内で動作できるようにする任意の他の機能を実行することができる。コプロセッサ81は、メインのプロセッサ91とは異なる任意のプロセッサであり、追加の機能を実行したりプロセッサ91を支援したりし得る。プロセッサ91および/またはコプロセッサ81は、本明細書に開示されている方法および装置に関連するデータを受信、生成、および処理することができる。
動作中、プロセッサ91は、命令をフェッチし、復号し、実行し、またコンピュータシステムの主データ転送経路であるシステムバス80を介して他のリソースとの間で情報を転送する。このようなシステムバスは、コンピューティングシステム90内の構成要素を接続し、データ交換のための媒体を規定する。システムバス80は、典型的には、データを送信するためのデータラインと、アドレスを送信するためのアドレスラインと、割り込みを送信するため、およびシステムバスを動作させるための制御ラインと、を備える。このようなシステムバス80の一例としては、PCI(ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト)バスがある。
システムバス80に結合されたメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)82と読み取り専用メモリ(ROM)93とを含む。このようなメモリは、情報を記憶し検索することを可能にする回路を備える。ROM 93は、一般に、容易に修正することができない記憶データを含む。RAM 82に記憶されたデータは、プロセッサ91または他のハードウェア装置によって読み取られ得る、または変更され得る。RAM 82および/またはROM 93へのアクセスは、メモリコントローラ92によって制御され得る。メモリコントローラ92は、命令が実行されると、仮想アドレスを物理アドレスに変換するアドレス変換機能を提供し得る。メモリコントローラ92はまた、システム内のプロセスを隔離し、システムプロセスをユーザプロセスから隔離するメモリ保護機能を提供し得る。よって、第1のモードで稼働しているプログラムは、それ自身のプロセスの仮想アドレス空間によってマップされたメモリのみにアクセスすることができ、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、別のプロセスの仮想アドレス空間内のメモリにアクセスすることはできない。
加えて、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91からの命令をプリンタ94、キーボード84、マウス95、およびディスクドライブ85などの周辺機器に伝達する役割を果たす周辺機器コントローラ83を備え得る。
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューティングシステム90によって生成された視覚的出力を表示するために使用される。このような視覚的出力は、テキスト、グラフィック、アニメーショングラフィック、およびビデオを含み得る。視覚的出力は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)の形態で提示されてもよい。ディスプレイ86は、CRTベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズマベースのフラットパネルディスプレイ、またはタッチパネルで実装され得る。ディスプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するのに必要な電子構成要素を備える。
さらに、コンピューティングシステム90は、例えば、RAN 103/104/105、コアネットワーク106/107/109、PSTN 108、インターネット110、または図52A、図52B、図52C、図52D、および図52Eの他のネットワーク112などの外部通信ネットワークにコンピューティングシステム90を接続するために使用され得るネットワークアダプタ97などの通信回路を備えて、コンピューティングシステム90がそれらのネットワークの他のノードまたは機能エンティティと通信できるようにし得る。通信回路は、単独で、またはプロセッサ91と組み合わされて、本明細書で説明される特定の装置、ノード、または機能エンティティの送信および受信ステップを実行するために使用され得る。
本明細書に記載の装置、システム、方法、およびプロセスのいずれかまたはすべては、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プログラムコード)の形で実施され、この命令は、プロセッサ118または91などのプロセッサによって実行された場合、本明細書に記載のシステム、方法およびプロセスをプロセッサに実行および/または実装させ得ることが理解されよう。具体的には、本明細書で説明されるステップ、動作、または機能のいずれも、無線および/または有線ネットワーク通信用に構成された装置またはコンピューティングシステムのプロセッサ上で実行される、そのようなコンピュータ実行可能命令の形で実装され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、情報を記憶するための任意の非一時的(例えば、有形または物理的)方法または技術で実装される揮発性および不揮発性、取り外し可能および固定式の媒体を含むが、そのようなコンピュータ可読記憶媒体は信号を含まない。コンピュータ可読記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、もしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、もしくは他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピューティングシステムによってアクセスされ得る任意の他の有形または物理的媒体を含むがこれらに限定されない。
以下は、上記の説明に現れる可能性があるサービスレベル技術に関する頭字語のリストである。
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
ACK 確認応答
AF アプリケーション機能
AN アクセスネットワーク
AS アクセスストラタム
APN アクセスポイント名
BCH ブロードキャストチャネル
BCCH ブロードキャスト制御チャネル
BS 基地局
BSD バケットサイズ長
BSR バッファ状態報告
CAN 接続アクセスネットワーク
CC コンポーネントキャリア
CCCH 共通制御チャネル
CE 制御要素
CN コアネットワーク
CP コントロールプレーン
CPU 中央処理装置
CQI チャネル品質指標
C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
CSI チャネル状態指標
DL ダウンリンク
DM デバイス管理
DN データネットワーク
DRB データ無線ベアラ
eMBB 拡張モバイルブロードバンド
eNB 発展型NodeB
EPC 発展型パケットコア
E-UTRA 発展型ユニバーサル地上無線アクセス
FEP フローカプセル化プロトコル
FPI フロー優先度指標
FPL フロー優先度
GBR 保証ビットレート
GW ゲートウェイ
HARQ ハイブリッド自動再送要求(HARQ)
ID 識別子
IMS IPマルチメディアサブシステム
IMT 国際移動通信システム
IOTまたはIoT モノのインターネット
IP インターネットプロトコル
L2 データリンク層
LCG 論理チャネルグループ
LCP 論理チャネルの優先順位付け
LTE ロングタームエボリューション
MAC 媒体アクセス制御
MCG マスタセルグループ
MCH マルチキャストチャネル
mIOT 大規模モノのインターネット
MTC マシンタイプ通信
mMTC 大規模マシンタイプ通信
NAS 非アクセスストラタム
NB ナローバンド
NextGen 次世代
NG 次世代
NGC 次世代コアネットワーク
NR New Radio
OAM 運用、管理、および保守
OTA 無線で
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
PBR 優先ビットレート
PCH ページングチャネル
PDCP パケットデータコンバージェンスプロトコル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PDU パケットデータユニット
PHY 物理層
PHR パワーヘッドルームレポート
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
PHY 物理層(物理層またはサブ層)
QoS サービス品質
RAB 無線アクセスベアラ
RACH ランダムアクセスチャネル
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RB リソースブロックまたは無線ベアラ
RLC 無線リンク制御
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RRC 無線リソース制御
RQI 反射型QoS指標
Rx 受信機
SA2 サービス・システム関連の作業部会2
SAP サービスアクセスポイント
SCell: 二次電池
SpCell 特別セル
SCG 二次電池グループ
SCH 共有チャネル
SDU サービスデータユニット
SL サイドリンク
SPID 加入者プロファイルID
SR スケジューリング要求
SRB シグナリング無線ベアラ
TFF トラフィックフローフィルタ
TFT トラフィックフローテンプレート
TRP 送信/受信ポイント
TTI 送信時間間隔
Tx 送信機
UCI アップリンク制御情報
UDP ユーザデータグラムプロトコル
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UP ユーザプレーン
URLLC 超高信頼・低遅延通信
UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク