JP2021072454A - 端末装置、通信制御装置、基地局、ゲートウェイ装置、制御装置、方法及び記録媒体 - Google Patents

端末装置、通信制御装置、基地局、ゲートウェイ装置、制御装置、方法及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークスライスへのリソースの割り当てをより適切に行うことが可能な仕組みが提供する。【解決手段】複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置であって、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、を備える端末装置。【選択図】図1

Description

本開示は、端末装置、通信制御装置、基地局、ゲートウェイ装置、制御装置、方法及び記録媒体に関する。
セルラー移動通信の無線アクセス方式及び無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution(LTE)」、「LTE-Advanced(LTE-A)」、「LTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)」、「New Radio(NR)」、「New Radio Access Technology(NRAT)」、「5G」「Evolved Universal Terrestrial Radio Access(EUTRA)」、または「Further EUTRA(FEUTRA)」とも称する。)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project: 3GPP)において検討されている。なお、以下の説明において、LTEは、LTE-A、LTE-A Pro、及びEUTRAを含み、NRは、NRAT、及びFEUTRAを含む。LTEでは基地局装置(基地局)はeNodeB(evolved NodeB)、NRでは基地局装置(基地局)はgNodeB、LTE及びNRでは端末装置(移動局、移動局装置、端末)はUE(User Equipment)とも称する。LTE及びNRは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。単一の基地局装置は複数のセルを管理してもよい。
NRは、LTEに対する次世代の無線アクセス方式であり、LTEとは異なるRAT(Radio Access Technology)である。NRは、eMBB(Enhanced mobile broadband)、mMTC(Massive machine type communications)及びURLLC(Ultra reliable and low latency communications)を含む様々なユースケースに対応できるアクセス技術である。NRは、それらのユースケースにおける利用シナリオ、要求条件、及び配置シナリオなどに対応する技術フレームワークを目指して検討される。
例えば、NRでは、様々なユースケースに対応した複数形態の通信をひとつのネットワークで収容するためのスライシング技術が検討されている。スライシング技術によれば、ネットワークスライス(単にスライスとも称される)と呼ばれる論理ネットワークをひとつの物理ネットワークにおいて共存させることが可能である。スライシング技術に関しては、例えば特許文献1に、基地局の無線リソースを、基地局が提供する複数のネットワークスライスに動的に割り当てる技術が開示されている。
特開2017−200172号公報
上記の特許文献1などで提案されているスライシング技術は、未だ開発されてから日が浅く、さまざまな局面でネットワークスライスを活用するための技術が十分に提案されているとはいいがたい。例えば、特定の端末装置が使用するネットワークスライスへのリソースの割り当てを適切に行うための技術も、十分には提案されていないものの一つである。
そこで、本開示では、ネットワークスライスへのリソースの割り当てをより適切に行うことが可能な仕組みを提供する。
本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置であって、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、を備える端末装置が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置であって、前記複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置から報告された、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報に基づいて、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定する制御部、を備える通信制御装置が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置に無線通信サービスを提供する基地局であって、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、を備える基地局が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により送受信される情報を中継するゲートウェイ装置であって、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、を備えるゲートウェイ装置が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置にネットワークスライスを用いたサービスを提供する制御装置であって、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第1の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、を備える制御装置が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により実行される方法であって、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、を含む方法が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置により実行される方法であって、前記複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置から報告された、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報に基づいて、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定すること、を含む方法が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置に無線通信サービスを提供する基地局により実行される方法であって、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、を含む方法が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により送受信される情報を中継するゲートウェイ装置により実行される方法であって、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、を含む方法が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置にネットワークスライスを用いたサービスを提供する制御装置により実行される方法であって、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第1の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、を含む方法が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置を制御するコンピュータを、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置を制御するコンピュータを、前記複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置から報告された、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報に基づいて、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定する制御部、として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置に無線通信サービスを提供する基地局を制御するコンピュータを、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により送受信される情報を中継するゲートウェイ装置を制御するコンピュータを、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体が提供される。
また、本開示によれば、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置にネットワークスライスを用いたサービスを提供する制御装置を制御するコンピュータを、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第1の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体が提供される。
以上説明したように本開示によれば、ネットワークスライスへのリソースの割り当てをより適切に行うことが可能な仕組みが提供される。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係るシステムの全体構成の一例を概略的に示す図である。 LTEのネットワーク構成の概略を示す図である。 NRのネットワーク構成の概略を示す図である。 スライシング技術の概要を説明するための図である。 本実施形態に係るシステムによるネットワークスライスの提供例を説明するための図である。 ベアラとネットワークスライスとの関係の一例を示す図である。 本実施形態に係るシステムの全体構成の一例を詳細に示す図である。 MBMSにおける典型的なカウンティング手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る基地局の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るNSMEの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るMECアプリケーションサーバ及びMCEの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るS−GW及びP−GWの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係るネットワークスライスのセグメントの一例を説明するための図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係るシステムにおいて実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。 サーバの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 eNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
1.1.システム構成例
1.2.考察
1.3.システム全体の詳細な構成例
2.各装置の構成例
2.1.基地局の構成例
2.2.端末装置の構成例
2.3.NSMEの構成例
2.4.サービス制御装置の構成例
2.5.ゲートウェイ装置の構成例
3.技術的特徴
3.1.ネットワークスライスのセグメント
3.2.トラフィックの予測に基づく制御
3.2.1.技術的課題
3.2.2.技術的特徴
3.3.パフォーマンスの測定結果に基づく制御
3.3.1.技術的課題
3.3.2.技術的特徴
4.応用例
5.まとめ
<<1.はじめに>>
<1.1.システム構成例>
図1は、本開示の一実施形態に係るシステム1の全体構成の一例を概略的に示す図である。図1に示したように、システム1は、基地局100(100A及び100B)、端末装置200(200A及び200B)、コアネットワーク(Core Network)20、及びPDN(Packet Data Network)30を含む。
基地局100は、セル11(11A又は11B)を運用し、セル11の内部に位置する1つ以上の端末装置へ無線サービスを提供する。例えば、基地局100Aは、端末装置200Aに無線サービスを提供し、基地局100Bは端末装置200Bに無線サービスを提供する。セル11は、例えばLTE又はNR(New Radio)等の任意の無線通信方式に従って運用され得る。基地局100は、コアネットワーク20に接続される。コアネットワーク20は、PDN30に接続される。
コアネットワーク20は、MME(Mobility Management Entity)、S−GW(Serving gateway)、P−GW(PDN gateway)、PCRF(Policy and Charging Rule Function)及びHSS(Home Subscriber Server)を含み得る。若しくは、コアネットワーク20は、これらと同様の機能を有するNRのエンティティを含み得る。MMEは、制御プレーンの信号を取り扱う制御ノードであり、端末装置の移動状態を管理する。S−GWは、ユーザプレーンの信号を取り扱う制御ノードであり、ユーザデータの転送経路を切り替えるゲートウェイ装置である。S−GWは、複数の基地局に接続され、ハンドオーバ等におけるアンカーポイントとして機能する。P−GWは、ユーザプレーンの信号を取り扱う制御ノードであり、コアネットワーク20とPDN30との接続点となるゲートウェイ装置である。S−GW及びP−GWは、端末装置により送受信されるユーザプレーンの信号を中継する。PCRFは、ベアラに対するQoS(Quality of Service)等のポリシー及び課金に関する制御を行う制御ノードである。HSSは、加入者データを取り扱い、サービス制御を行う制御ノードである。
端末装置200は、基地局100による制御に基づいて基地局100と無線通信する。例えば、端末装置200は、基地局100にアップリンク信号を送信して、基地局100からダウンリンク信号を受信する。端末装置200は、いわゆるユーザ端末(User Equipment:UE)であってもよい。端末装置200は、ユーザとも称され得る。
<1.2.考察>
(1)ネットワークスライスの概要
まず、図2及び図3を参照して3GPPで検討されているLTE及びLTEの後継であるNRについて説明する。
図2は、LTEのネットワーク構成の概略を示す図である。図2に示すように、LTEのネットワーク構成は、RANとCNとに分類される。CNは、例えばMME(Mobility Management Entity)、S−GW(Serving gateway)、P−GW(PDN gateway)、PCRF(Policy and Charging Rule Function)及びHSS(Home Subscriber Server)を含み得る。これらのうち、MME、HSS及びPCRFは、制御プレーン(C-Plane)のエンティティであり、S−GW及びP−GWは、ユーザプレーン(U-Plane)のエンティティである。以下、各エンティティについて詳しく説明する。MMEは、制御プレーンの信号を取り扱う制御ノードであり、端末装置の移動状態を管理する。S−GWは、ユーザプレーンの信号を取り扱う制御ノードであり、ユーザデータの転送経路を切り替えるゲートウェイ装置である。P−GWは、ユーザプレーンの信号を取り扱う制御ノードであり、コアネットワーク20とPDN30との接続点となるゲートウェイ装置である。PCRFは、ベアラに対するQoS(Quality of Service)等のポリシー及び課金に関する制御を行う制御ノードである。HSSは、加入者データを取り扱い、サービス制御を行う制御ノードである。
図3は、NRのネットワーク構成の概略を示す図である。図3に示すように、NRのネットワーク構成は、NRとNew CNとに分類される。New CNは、制御プレーンに関する処理を行うNew Core C−Planeと、ユーザプレーンに関する処理を行うNew Core U−Planeとを含む。
NRの特徴は、2つある。第1の特徴は、6GHz以上100GHzまでの周波数帯を用いて、高速大容量の通信を実現することである。第2の特徴は、様々なユースケースのための複数形態の通信を効率的に収容することである。ここで、複数形態の通信とは、高速大容量通信(Mobile Broad Band)、低遅延通信(Low Latency)、MTC(Machine Type Communication)、及びD2D(Device to Device)等を含む。NRでは、これらの複数形態の通信を、ひとつのネットワークで収容することが検討されている。
RANと接続するコアネットワーク側の技術として、LTEではEPC(Evolved Packet Core)が採用されていたが、その後継として、New Coreが検討されている。New Coreには、上述した複数形態の通信を効率よく収容すること、及びCAPEX/OPEX(設備導入費用、運用費用)を低く抑えることが求められている。
CAPEX/OPEXを低く保ちながら、複数形態の通信を提供するためには、通信形態毎に物理的にネットワークを分けることは困難である。そこで、物理的には単一のネットワークにおいて複数の通信形態に対応する複数の論理的なネットワークを運用すること、及び通信形態毎の通信量の需要に応じて柔軟に論理ネットワークのキャパシティを変更することが検討されている。
そのためには、コアネットワークの各ノード(換言すると、通信設備)を仮想マシン(virtual machine)として実装して、論理ネットワーク毎に対象の通信形態に応じたノードの動作を仮想的に実行させることが考えられる。仮想マシンで実装された機能については、通信の需要の増減に応じて機能を増減させたり、機能毎に割り当てられる計算機リソースを増減させたりすることが可能なためである。仮想マシンにより実装された機能は、仮想ネットワーク技術により、他の機能と接続されてネットワーク化される。そのような仮想ネットワーク技術としては、例えば、各スイッチのルールを中央のコントローラが配布して、当該コントローラが配布したルールに従ってスイッチが動作する、オープンフロー(Open Flow)という技術がある。オープンフローによれば、仮想マシンによって実装された機能同士を接続するスイッチを自在に切り替えることで、柔軟なネットワーク運用が可能となる。
仮想マシン技術とは、物理的なサーバの中にひとつ以上の論理的なマシン(即ち、仮想マシン)を動作させる技術である。仮想マシン技術を用いることにより、物理的なサーバは、仮想マシンに異なる機能を与えたり、同じ機能を持つ仮想マシンを複数動作させることで処理負荷を分散させたりすることができる。
以上のように、仮想マシンとオープンフローのような仮想ネットワーク(virtual network)の技術とを組み合わせて、性質の異なる論理ネットワーク(即ち、通信のための土管)を提供する技術は、スライシング(Slicing)とも称される。なお、仮想ネットワークとは、仮想マシン同士を繋ぐネットワークを仮想的に実現する技術である。
図4は、スライシング技術の概要を説明するための図である。図4に示すように、仮想マシンとオープンフロースイッチとを組み合わせることで、低遅延通信用のコアネットワーク、MTC用のコアネットワーク、D2D用のコアネットワークが、ひとつの物理ネットワーク上で実現される。換言すると、互いに異なる通信サービスを提供可能な、論理的に独立なネットワークが、ひとつの物理ネットワーク上で実現される。スライシング技術において提供される論理ネットワークは、スライス又はネットワークスライスとも称される。スライシング技術によれば、用途の異なる論理ネットワークを柔軟に提供することができる。さらに、スライシング技術によれば、仮想マシンに割り当てる計算リソースを増減させたり、スイッチングを変更したりすることにより、各ネットワークスライスの容量を柔軟に変更可能である。
CAPEX/OPEXを低く抑えながら複数形態の通信を効率よく収容する、といったNew Coreへの要求を考慮すれば、セルラーネットワークにおいてスライシング技術は採用されることが望ましい。
ここで、セルラーネットワークは、RANとCNで構成される。スライシング技術は、主に、CN側に適用し易いと考えられている。LTEにおいては、CN側にMME、P−GW、S−GW及びPCRFのような様々なノードがあるのに対して、RAN側には基地局しかないからである。しかし、1つの基地局が、限りのある周波数帯域を用いて、様々な通信形態に対応する無線サービスを提供可能にするため、及び通信形態毎の通信リソース量を柔軟に変更可能にするためには、RAN側でもスライシング技術が適用されることが望ましい。
なお、ネットワークスライスに一見類似する概念に、ネットワーク上の通信品質を保障するQoS(Quality of Service)がある。しかし、QoSは、あくまでも、遅延時間や通信帯域を制御するものにすぎなかった。これに対し、ネットワークスライスは、遅延時間や通信帯域を制御可能なだけに留まらない。例えば、異なるネットワークスライス間では、アッタチプロシージャ等のシグナリング自体、異なり得る。また、異なるネットワークスライス間では、ネットワークへのアクセス方法自体、異なり得る。即ち、ネットワークスライスは、独自のシグナリング及びアクセス方法を提供しつつ、遅延時間や通信帯域を制御可能である。従って、QoSは、ネットワークスライスが提供する機能の一部の機能を提供可能な、ネットワークスライスのサブセットとして捉えることができる。
(2)システムが提供するネットワークスライス
本実施形態に係る基地局100、端末装置200及びCN20の各々は、互いに異なる通信サービスを提供するひとつ以上の論理ネットワークを提供可能である。即ち、基地局100、端末装置200及びCN20の各々は、ひとつ以上のネットワークスライスを提供可能である。この点について、図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態に係るシステムによるネットワークスライスの提供例を説明するための図である。図5に示すように、例えば、端末装置200はネットワークスライスU1〜U2を提供し、基地局100はネットワークスライスB1〜B4を提供し、CN20はネットワークスライスC1〜C3を提供する。通常は、CNにスライシング技術が適用され、CNにおいてネットワークスライスが提供されると考えられている。これに対し、本実施形態では、図5に示すように、RAN側でもネットワークスライスが提供され、さらに、基地局100と端末装置200とでそれぞれネットワークスライスが提供される。
基地局100、端末装置200及びCN20の各々において提供されたネットワークスライスは、互いに関連付けられることで、端末装置200からCN20までの、エンドツーエンドのネットワークスライスが形成される。図5に示した例では、ネットワークスライスU1、B2及びC3が関連付けられて、エンドツーエンドのネットワークスライスが形成されている。なお、ネットワークスライス同士を関連付ける主体は任意である。例えば、CN20内の制御エンティティが、各々のネットワークスライスを関連付ける。このような制御エンティティは、スライシングマネジメントエンティティ(Slicing management entity)とも称される。スライシングマネジメントエンティティは、端末装置200からのリクエストに応じて、又はCN20が提供するネットワークスライスのリソース状況に応じて、各々のネットワークスライスを関連付ける。
そこで、基地局100、端末装置200及びCN20の各々は、互いに、自身が提供可能なネットワークスライスに関する情報を提供し合うことが望ましい。ネットワークスライスに関する技術が提供されることで、端末装置200は、ネットワーク側からどのようなネットワークスライスが提供されるか、及びネットワークスライスの状態(例えば、混雑度)等を認識した上で、アタッチを要求して所望するネットワークスライスに接続することが可能となる。なお、ネットワークスライスに関する情報は、ネットワークスライスに関するケイパビリティを示すケイパビリティ情報として捉えられてもよい。
以下、ネットワークスライスのケイパビリティについて説明する。
・CN20により提供されるネットワークスライスのケイパビリティ
CN20は、ひとつ以上のネットワークスライスを提供可能である。CN20のネットワークスライスの一例として、低遅延用のネットワークスライス、及びMTC用のネットワークスライスが考えられる。低遅延用のネットワークスライスは、通過するスイッチの段数が少なく、且つ、処理遅延が少なくなるように計算機リソースが十分に割り当てられたネットワークである。一方、MTC用のネットワークスライスは、ユーザプレーンの処理よりも、制御プレーンの処理に多くの計算機リソースが割り当てられたネットワークである。これにより、MTC用のネットワークスライスは、収容する端末数が多く1度に送信されるデータ量が小さい、という通信形態に適したものとなる。他に、CN20のネットワークスライスの一例として、EPCに対応したネットワークスライス、及びNRに対応したネットワークスライスが挙げられる。
CN20により提供されるネットワークスライスのケイパビリティとしては、スイッチの段数、計算機リソースの量、EPCに対応したネットワークスライスか否か、及びNRに対応したネットワークスライスか否かが挙げられる。
・基地局100により提供されるネットワークスライスのケイパビリティ
基地局100は、ひとつ以上のネットワークスライスを提供可能である。基地局100は、キャリアアグリゲーション技術を用いて、複数のコンポーネントキャリアを同時に運用することができる。それらの複数のコンポーネントキャリアの中で、どの周波数及びタイムスロットをMTC用に使用し、高速大容量通信用に使用し、又は低遅延通信用に使用するかは、基地局100によるリソーススケジューリングに多く依存する。従って、リソースの割り当ての観点では、ネットワークスライスとスケジューリングとは一見類似するとも言える。しかしながら、スケジューリングは、例えばMTCにおける収容端末数等のパラメータ設定が困難なので、ネットワークスライスとは似て非なるものである。
基地局100により提供されるネットワークスライスのケイパビリティとしては、例えば低遅延通信用のリソースをどの程度提供できて、その場合の遅延量はどの程度のものであるか、が挙げられる。また、基地局100により提供されるネットワークスライスのケイパビリティとしては、例えば、MTCのように多くの端末が同時にネットワークに接続するような通信形態の場合には、何台の端末を収容可能であるか、が挙げられる。
・端末装置200により提供されるネットワークスライスのケイパビリティ
端末装置200は、ひとつ以上のネットワークスライスを提供可能である。換言すると、端末装置200は、ひとつ以上の通信形態に対応した処理が可能である。例えば、端末装置200は、MTCを取り扱うプロトコルが実装されている場合、MTC用のネットワークスライスを提供することができる。このことは、低遅延通信等の他の通信形態についても同様である。
端末装置200により提供されるネットワークスライスのケイパビリティとしては、どのような通信形態(MTC及び低遅延通信等)に対応した処理が可能であるか、即ちどの通信形態に対応したネットワークスライスを提供可能であるかが挙げられる。
(3)ベアラとネットワークスライスとの関係
LTEにおけるRAN及びEPCでは、QoS毎にベアラと称されるセッションが生成され、異なるQoSのために異なるベアラが用意されていた。端末装置は、最初にデフォルトベアラ(default bearer)を生成し、その後、必要なQoSに対応する専用ベアラ(dedicated bearer)を生成し、通信を行う。ベアラ生成のためには、端末装置、基地局、MME、S−GW、P−GW及びPCRFが関与する多くのトランザクションが要されるため、遅延等が生じていた。これに対し、ひとつのネットワークスライスは、複数のQoSを提供可能であるから、遅延等を軽減することができる。この点について、図6を参照して説明する。
図6は、ベアラとネットワークスライスとの関係の一例を示す図である。図6に示すように、ひとつのネットワークスライス(#1)は、複数のベアラ(#1〜#6)を含む。図6において、ベアラ#1〜#3はQoS値が1のベアラであり、ベアラ#4〜#6はQoS値が2のベアラである。また、ベアラ#1及び#4は、UE#1のためのベアラであり、ベアラ#2及び#5は、UE#2のためのベアラであり、ベアラ#3及び#6は、UE#3のためのベアラである。このように、ひとつのネットワークスライスにおいて、複数の端末装置200のための、複数のQoSのベアラが含まれ得る。従って、複数の端末装置200が、複数のQoSのベアラを用いた通信を、ひとつのネットワークスライスを介して行うことができる。
図6では、1つのネットワークスライスが図示されているが、複数のネットワークスライスがひとつの端末装置200に提供され得る。端末装置200は、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信を行う。即ち、端末装置200は、1つ又は複数のネットワークスライスを用いて通信を行い得る。
(4)ネットワークスライスの独立性
ネットワークスライスは、独立性が担保されていることが望ましい。ネットワークスライスの独立性の定義は、ネットワークスライスにおけるトラフィックが、他のネットワークスライスのトラフィックに影響を与えず、且つ、他のネットワークスライスのトラフィックからの影響を受けない、ということである。ネットワークスライスの独立性が担保される場合、ネットワークスライスを用いた通信は、他のネットワークスライスにおける動的な事情による影響を受けない。RANのネットワークスライスに関して言えば、ネットワークスライスの独立性が担保される場合、ネットワークスライスに割り当てられる無線リソース及び送信機会に関し、他のネットワークスライスの影響を受けない。
独立性が担保されたネットワークスライスにおいては、他のネットワークスライスから完全に独立した通信が行われる。例えば、ひとつのネットワークスライス内で、基地局100はダウンリンク信号を送信し、端末装置200は受信したダウンリンク信号に対するACK/NACK等のアップリンク制御信号を送信する。
複数のネットワークスライスの各々は、基本的には別のネットワークであるから、独立性が担保されていることが望ましい。一方で、独立性が担保されていないネットワークスライスも提供され得る。例えば、RANのネットワークスライス同士が、1つのチャネルを共有して提供される場合には、独立性が担保されたネットワークスライスを提供することが困難な場合がある。RANにおいても、ネットワークスライスの独立性が担保されていることが望ましい。
(5)低遅延通信のユースケース
低遅延通信を実現するために、低遅延通信用のネットワークスライスが構築される場合がある。その場合に、端末装置が利用するアプリケーションサーバ(例えば、コンテンツキャッシュサーバ、又はゲームを提供するサーバ)を、端末装置の近くに配置する技術が採用され得る。かかる技術は、MEC(Mobile Edge Computing)とも称される。MECに対応したアプリケーションは、MECアプリケーションとも称される。MECアプリケーションが配置されるサーバは、MECアプリケーションサーバとも称される。低遅延通信用のネットワークスライスを構築することは、MECアプリケーションサーバをネットワーク内に配置するかを決定してネットワークスライスを構築すること、とも言える。
(6)MBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)
MBMSとは、セルラーネットワークを利用して、動画等のコンテンツを一斉に端末装置に配信する仕組みである。コンテンツは、典型的には基地局から端末装置へブロードキャスト又はマルチキャストされるが、場合によってはユニキャストされ得る。LTEネットワークを利用するMBMSは、eMBMS(evolved MBMS)とも称される。以下、これらを特に区別せず、MBMSと総称する。MBMSによれば、コンテンツを視聴する端末装置の数に関わらず、周波数帯域幅を柔軟に制御することが可能である。
(7)提案技術の概要
提案技術によれば、ネットワークスライスに関与するエンティティから収集された情報に基づいて、ネットワークスライスの容量が動的に制御される。ネットワークスライスの容量とは、ネットワークスライスに割り当てられるリソースの量である。
収集される情報としては、端末装置200により使用されるネットワークスライスにおいて将来発生するトラフィックを予測するための情報が挙げられる。かかる情報により、端末装置200により使用されるネットワークスライスにおいて将来発生するトラフィックを見越して、ネットワークスライスの容量を適正化することが可能となる。他に、収集される情報としては、端末装置200により使用されるネットワークスライスのパフォーマンスの測定結果を示す情報が挙げられる。かかる情報により、端末装置200により使用されているネットワークスライスの現在の状況に応じて、ネットワークスライスの容量を適正化することが可能となる。
ここで、動的なリソース割り当てに関する技術のひとつとして、LTEにおけるスケジューリングリクエストがある。端末装置は、通信を行う際にスケジューリングリクエストを基地局に送信して、スケジューリングリクエストに応じて割り当てられたリソースを用いて基地局と通信する。
提案技術とスケジューリングリクエストとは、似て非なる技術である。詳しくは、提案技術は、ネットワークスライスという、通信路そのものにリソースを割り当てる技術である。一方で、スケジューリングリクエストは、通信路に割り当てられたリソースの中から、端末装置にリソースを割り当てる技術である。より詳しくは、LTEは、ネットワークスライスがひとつ存在する構成であるとも捉えられ、スケジューリングリクエストは、ひとつのネットワークスライスの中でのリソースの割り当てを制御するための技術である、とも捉えられる。
図6に示したように、ネットワークスライスは、端末装置200ごとの複数のQoSに対応するベアラを含む。LTEにおけるスケジューリングリクエストは、ひとつのネットワークスライスに含まれる複数のベアラを対象とした、ベアラ間でのリソースの調整を行うために用いられる。一方で、提案技術は、複数のネットワークスライスを対象とした、ネットワークスライス間でのリソースの調整を行うために用いられる。
<1.3.システム全体の詳細な構成例>
本実施形態には、MBMSに関するエンティティを始め、多様なエンティティが関与し得る。そこで、図7を参照して、システム1の全体的な構成例を詳細に説明する。図7は、本実施形態に係るシステム1の全体構成の一例を詳細に示す図である。図7に示すように、システム1は、RAN、コアネットワーク及びインターネット(PDN)に大別される。
図7では、図1を参照しながら説明した、基地局100、S−GW51、P−GW52、MME53及びHSS54が図示されている。これらのエンティティは、説明の便宜上、LTEにおける名称で示されている。提案技術が5Gに適用される場合には、これらのエンティティにより実行される処理は、LTEにおけるこれらのエンティティと同様の機能を有するエンティティ(例えば、VNF)により、実行される。即ち、以下の説明における、S−GW51等のLTEにおける名称は、同様の機能を有する5Gにおけるエンティティの名称に読み替えられれば良い。
図7では、上述したMECアプリケーションサーバ41が、RANにおいて図示されている。MECアプリケーションサーバ41は、端末装置200にネットワークスライスを用いてMECアプリケーションのサービスを提供する、サービス制御装置である。MECアプリケーションサーバ41は、論理的なエンティティとして実現され、基地局100等に含まれてもよい。MECアプリケーションサーバ41は、コアネットワークに含まれていてもよい。
オリジナルサーバ61は、インターネット上に配置される、コンテンツを提供するサーバである。例えば、オリジナルサーバ61には、端末装置200に提供されるアプリケーションが配置される。
コアネットワークには、NSME(Network slice management entity)300が配置される。NSME300は、端末装置200に提供され得る複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置である。NSME300は、論理的なエンティティとして実現され、基地局100又はコアネットワークの他の装置に含まれてもよい。
図7では、MBMSに関するエンティティが図示されている。MBMSに関するエンティティは、MCE42、MBMSゲートウェイ55、BM−SC56、及びコンテンツサーバ57である。
・MCE(Multicell/Multicast Coordination Entity)42
MCE42は、RAN側のエンティティとして分類される。MCE42は、端末装置200にネットワークスライスを用いてMBMSのサービスを提供する、サービス制御装置である。MCE42は、論理的なエンティティとして実現され、基地局100に含まれてもよい。MCE42は、基地局100とは別に配置されてもよい。
MCE42の役割は、3つある。第1の役割は、MBMS用の時間及び周波数リソースを割り当てることである。第2の役割は、変調方式及び符号化レート、即ちMCS(Modulation and Coding Scheme)を決めることである。第3の役割は、カウンティング手続きを実行することである。
カウンティング手続きとは、ユーザがどの程度サービス(コンテンツの配信)に興味があるかを示す情報を収集する手続きである。カウンティング手続きにより収集された、サービスに興味のあるユーザの数に応じて、MBMS用の時間及び周波数リソースが割り当てられたり、割り当てが停止されたりする。
5Gでは、端末装置に特有な(UE Specific)なビームを用いて各端末装置にMBMSのコンテンツが提供されると予想される。基地局と端末装置との間の通信が、ユニキャストとして取り扱われる場合であっても、コンテンツサーバ57から基地局100へのコンテンツの配信は、ブロードキャスト(IP(Internet protocol)層としてはマルチキャスト)で行われる。カウンティング手続きにより、どの基地局100にマルチキャストを行うべきかが特定される。MBMSにおける典型的なカウンティング手続きの流れの一例を、図8を参照して説明する。
図8は、MBMSにおける典型的なカウンティング手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、端末装置200、基地局100及びMCE42が関与する。図8に示すように、まず、MCE42は、MBMSサービスカウンティングリクエストを基地局100に送信する(ステップS12)。次いで、基地局100は、MBMSサービスカウンティングレスポンスをMCE42に返信し(ステップS14)、MBMSサービスカウンティングリクエストを端末装置200に送信する(ステップS16)。次に、端末装置200は、MBMSサービスカウンティングレスポンスを基地局100に返信し(ステップS18)。そして、基地局100は、MBMSサービス結果報告をMCE42に送信する(ステップS20)。
・MBMSゲートウェイ55
MBMSゲートウェイ55は、コアネットワークに配置されるエンティティである。MBMSゲートウェイ55は、IPマルチキャストアドレスに対応する基地局100に、パケットを送信する機能を有する。アプリケーション層としては、端末装置200へのコンテンツのブロードキャストが行われる。ただし、IP層としては、基地局100とMBMSゲートウェイ55との間での事前のシグナリングにより特定された基地局100に対して、コンテンツがマルチキャストされる。
・BM−SC56
BM−SC56は、MBMSコンテンツのエントリーポイントである。BM−SC56は、主に4つの機能を有する。第1の機能は、MBMSサービスの開始、終了を管理する、MBMSセッションマネジメントを行うことである。第2の機能は、各MBMSセッションに対して、TMGI(Temporary Mobile Group Identity)と称されるIDを割り振ることである。第3の機能は、各MBMSセッションに対して、QoSを割り当てることである。第4の機能は、アプリケーションレベルでのユーザに対して、番組表等の放送に関する情報を提供することである(TS29.061参照)。
・コンテンツサーバ57
コンテンツサーバ57は、MBMSのコンテンツを提供するサーバである。コンテンツサーバ57は、コアネットワークの中に配置される。MBMSのコンテンツを提供するサーバは、コアネットワークの外に配置されてもよい。例えば、インターネット上に配置されるオリジナルサーバ61が、MBMSのコンテンツを提供してもよい。
<<2.各装置の構成例>>
以下、図9〜図13を参照して、システム1に含まれる各装置の構成例を説明する。
<2.1.基地局の構成例>
図9は、本実施形態に係る基地局100の構成の一例を示すブロック図である。図9を参照すると、基地局100は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び制御部150を備える。
(1)アンテナ部110
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部120へ出力する。
(2)無線通信部120
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、端末装置へのダウンリンク信号を送信し、端末装置からのアップリンク信号を受信する。
(3)ネットワーク通信部130
ネットワーク通信部130は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部130は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、他の基地局100、MECアプリケーションサーバ41、MCE42及びコアネットワークのエンティティ等を含む。
(4)記憶部140
記憶部140は、基地局100の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(5)制御部150
制御部150は、基地局100の様々な機能を提供する。制御部150は、報告部151及び通信制御部153を含む。報告部151は、端末装置200によるネットワークスライスの使用に関する各種情報を報告する機能を有する。例えば、報告部151は、後述するパフォーマンス測定情報(第2の情報に相当)をNSME300に報告し、パフォーマンス測定情報の報告に関するケイパビリティ情報をMME53に報告する。通信制御部153は、NSME300による制御に従い、ネットワークスライスを用いて端末装置200と通信する機能を有する。例えば、通信制御部153は、NSME300により決定されたネットワークスライスの容量に応じたリソースを、基地局100が提供するネットワークスライスに割り当てる。なお、制御部150は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部150は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<2.2.端末装置の構成例>
図10は、本実施形態に係る端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。図10を参照すると、端末装置200は、アンテナ部210、無線通信部220、記憶部230及び制御部240を備える。
(1)アンテナ部210
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
(2)無線通信部220
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、基地局からのダウンリンク信号を受信し、基地局へのアップリンク信号を送信する。
(3)記憶部230
記憶部230は、端末装置200の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(4)制御部240
制御部240は、端末装置200の様々な機能を提供する。制御部240は、報告部241及び通信制御部243を含む。報告部241は、端末装置200によるネットワークスライスの使用に関する各種情報を報告する機能を有する。例えば、報告部241は、後述するトラフィック予測情報(第1の情報に相当)及びパフォーマンス測定情報をNSME300に報告し、トラフィック予測情報及びパフォーマンス測定情報の報告に関するケイパビリティ情報をMME53に報告する。通信制御部243は、NSME300による制御に従い、ネットワークスライスを用いて基地局100と通信する機能を有する。例えば、通信制御部243は、NSME300により決定されたネットワークスライスの容量に応じたリソースを、端末装置200が提供するネットワークスライスに割り当てる。なお、制御部240は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部240は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<2.3.NSMEの構成例>
図11は、本実施形態に係るNSME300の構成の一例を示すブロック図である。図11を参照すると、NSME300は、ネットワーク通信部310、記憶部320及び制御部330を備える。
(1)ネットワーク通信部310
ネットワーク通信部310は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部310は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、基地局100、MECアプリケーションサーバ41、MCE42及びコアネットワークのエンティティ等を含む。
(2)記憶部320
記憶部320は、NSME300の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(3)制御部330
制御部330は、NSME300の様々な機能を提供する。制御部330は、取得部331及びネットワークスライス制御部333を含む。取得部331は、ネットワークスライスに関与する各エンティティから報告される、ネットワークスライスの使用に関する各種情報を取得する機能を有する。例えば、取得部331は、トラフィック予測情報及びパフォーマンス測定情報、並びにこれらの情報の報告に関するケイパビリティ情報を取得する。ネットワークスライス制御部333は、端末装置200に使用され得る複数のネットワークスライスを制御する機能を有する。例えば、ネットワークスライス制御部333は、取得部331により取得された情報に基づいて、端末装置200に使用されるネットワークスライスの容量を制御する。なお、制御部330は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部330は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<2.4.サービス制御装置の構成例>
図12は、本実施形態に係るMECアプリケーションサーバ41及びMCE42の構成の一例を示すブロック図である。図12を参照すると、MECアプリケーションサーバ41及びMCE42は、ネットワーク通信部410、記憶部420及び制御部430を備える。
(1)ネットワーク通信部410
ネットワーク通信部410は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部410は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、基地局100及びコアネットワークのエンティティ等を含む。
(2)記憶部420
記憶部420は、MECアプリケーションサーバ41又はMCE42の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(3)制御部430
制御部430は、MECアプリケーションサーバ41又はMCE42の様々な機能を提供する。制御部430は、報告部431及びサービス提供部433を含む。報告部431は、端末装置200によるネットワークスライスの使用に関する各種情報を報告する機能を有する。例えば、報告部431は、端末装置200に提供されるサービス(MECアプリケーションのサービス又はMBMSのサービス)に関するトラフィック予測情報をNSME300に報告する。サービス提供部433は、端末装置200にサービス(MECアプリケーションのサービス又はMBMSのサービス)を提供する機能を有する。なお、制御部430は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部430は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<2.5.ゲートウェイ装置の構成例>
図13は、本実施形態に係るS−GW51及びP−GW52の構成の一例を示すブロック図である。図13を参照すると、S−GW51及びP−GW52は、ネットワーク通信部510、記憶部520及び制御部530を備える。
(1)ネットワーク通信部510
ネットワーク通信部510は、情報を送受信する。例えば、ネットワーク通信部510は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、基地局100及びコアネットワークのエンティティ等を含む。
(2)記憶部520
記憶部520は、S−GW51又はP−GW52の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(3)制御部530
制御部530は、S−GW51又はP−GW52の様々な機能を提供する。制御部530は、報告部531及び通信制御部533を含む。報告部531は、端末装置200によるネットワークスライスの使用に関する各種情報を報告する機能を有する。例えば、報告部531は、パフォーマンス測定情報をNSME300に報告し、パフォーマンス測定情報の報告に関するケイパビリティ情報をMME53に報告する。通信制御部533は、NSME300による制御に従い、ネットワークスライスを提供する機能を有する。例えば、通信制御部533は、NSME300により決定されたネットワークスライスの容量に応じたリソースを、S−GW51又はP−GW52が提供するネットワークスライスに割り当てる。なお、制御部530は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、制御部530は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
<<3.技術的特徴>>
<3.1.ネットワークスライスのセグメント>
ネットワークスライスは、複数のセグメントに区分され得る。この点について、図14を参照して説明する。
図14は、本実施形態に係るネットワークスライスのセグメントの一例を説明するための図である。図14に示す例では、ネットワークスライスは、セグメント#1、セグメント#2及びセグメント#3に区分される。セグメント#1は、基地局100から端末装置200までのネットワークスライスである。セグメント#2は、基地局100からS−GW51までのネットワークスライスである。セグメント#3は、S−GW51からP−GW52までのネットワークスライスである。端末装置200にとっては、ネットワークスライスは、端末装置200からP−GW52までのひとつの通信路があるように捉えられる。しかし、システム1全体としては、ネットワークスライスはツリー構造を有する。複数のセグメント#1のネットワークスライスがセグメント#2で束ねられ、複数のセグメント#2のネットワークスライスがセグメント#3で束ねられる。
<3.2.トラフィックの予測に基づく制御>
<3.2.1.技術的課題>
ネットワークスライスの容量(即ち、割り当てられるリソース量)は、リソース効率向上のため、実際のトラフィックの状況に合わせて動的に制御されることが望ましい。例えば、ネットワークスライスの容量は、ユーザデータのトラフィック及び制御信号のトラフィックに合わせて動的に制御されることが望ましい。ネットワークスライスの容量を動的に制御する際には、ターゲットとする容量が決定されて、ターゲットに向けてネットワークスライスの容量が増減される。しかし、ターゲットとする容量をどのように決定するかは、明確ではなかった。
具体的には、ネットワークスライスを構築するために時間がかかる(即ち、遅延する)ので、どれくらい後のトラフィックに合わせてネットワークスライスを構築すべきかが明確ではなかった。また、ネットワークスライスの容量を制御するための仕組みが明確ではなかった。
<3.2.2.技術的特徴>
(1)概要
端末装置200は、トラフィック予測情報をNSME300に報告する。トラフィック予測情報は、端末装置200が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを、NSME300が決定するために用いられる情報である。具体的には、トラフィック予測情報は、端末装置200により使用されるネットワークスライスにおいて、将来発生するトラフィックを予測するための情報である。トラフィック予測情報は、ネットワークスライスの容量のターゲット値を決定するために用いられる。端末装置200は、自発的にトラフィック予測情報をNSME300に報告してもよいし、NSME300からのリクエストに応じてトラフィック予測情報をNSME300に報告してもよい。
トラフィック予測情報は、端末装置200等におけるネットワークスライスへの潜在的な要求を示す情報とも捉えられてもよい。ネットワークスライスへの潜在的な要求とは、現在使用中のネットワークスライスの容量ではなく、将来使用することを端末装置200等が希望するネットワークスライスの容量である。
NSME300は、端末装置200から報告されたトラフィック予測情報を取得する。そのために、NSME300は、トラフィック予測情報を報告するよう要求するメッセージを、端末装置200に送信してもよい。NSME300は、例えば、端末装置200に提供されるアプリケーションの開始をトリガとして、当該メッセージを端末装置200に送信する。当該メッセージを、カウンティングリクエストとも称する。また、トラフィック予測情報を収集する手続きを、以下ではカウンティング手続きとも称する。なお、トラフィック予測情報を収集するためのカウンティング手続きは、ネットワークスライスのための手続きであって、上述したMBMSにおけるカウンティング手続きとは異なる。
NSME300は、取得したトラフィック予測情報に基づいて、ネットワークスライスの容量のターゲット値を決定する。そして、NSME300は、ネットワークスライスの容量が決定されたターゲット値に一致するように、端末装置200が使用するネットワークスライスの容量を制御する。トラフィック予測情報に基づいてネットワークスライスの容量が制御されるので、リソース効率を向上させることが可能となる。
(2)トラフィック予測情報
トラフィック予測情報は、端末装置200により使用されるネットワークスライスにおいて将来発生するトラフィックを、予測するための情報である。トラフィック予測情報に含まれる情報の一例を、以下に説明する。
・開始時間
トラフィック予測情報は、ネットワークスライスを使用した通信の開始時間を示す情報を含んでいてもよい。ネットワークスライスを使用した通信の開始時間を示す情報の一例を、下記の表1に示す。表1によれば、ネットワークスライスを使用した通信の開始時間の複数の候補に対応するインデックスが定義される。トラフィック予測情報は、これらインデックスのうちひとつを含む。
Figure 2021072454
・継続時間
トラフィック予測情報は、ネットワークスライスを使用した通信の継続時間を示す情報を含んでいてもよい。ネットワークスライスを使用した通信の継続時間を示す情報の一例を、下記の表2に示す。表2によれば、ネットワークスライスを使用した通信の継続時間の複数の候補に対応するインデックスが定義される。トラフィック予測情報は、これらインデックスのうちひとつを含む。
Figure 2021072454
・RRC(Radio Resource Control)状態の比率
トラフィック予測情報は、ネットワークスライスを使用した通信の継続時間におけるRRC状態の比率を示す情報を含んでいてもよい。RRC状態の比率とは、RRCアイドル状態とRRC接続状態との比率である。NRでは、RRCインアクティブ状態が導入される。従って、NRにおけるRRC状態の比率は、RRCアイドル状態、RRC接続状態及びRRCインアクティブ状態の各々の比率である。RRCアイドル状態とは、端末装置200のRRC接続が確立されていない状態を指す。RRC接続状態とは、端末装置200のRRC接続が確立されており、且つ端末装置200がデータの送受信を行う可能性がある状態を指す。RRCインアクティブ状態とは、端末装置200のRRC接続が確立されており、且つ端末装置200がデータの送受信を行わない状態を指す。なお、RRC状態の比率は、ネットワークスライスを使用した通信の継続時間全体におけるRRC接続状態の時間の比率として捉えられてもよい。
・ネットワークスライスへの要求条件
トラフィック予測情報は、ネットワークスライスを用いた通信への要求条件を示す情報を含んでいてもよい。ネットワークスライスへの要求条件を示す情報は、データ量を示す情報、ユーザデータのQoS、及び制御データのQoS等を含み得る。データ量を示す情報は、100byte/s(秒)、1000byte/s、1Mbyte/s、1Gbyte/s、100Gbyte/s、又は不明等を含み得る。ユーザデータ及び制御データのQoSは、LTEにおけるQoSと同様に、遅延及びエラーレートに関する。例えば、ユーザデータのQoSとして遅延50ms(ミリ秒)及びBER(Bit error rate)=0.001等が要求され、制御データのQoSとして遅延10ms及びBER=0.00001が要求される。
以上、トラフィック予測情報に含まれる情報の一例を、説明した。下記の表3に、トラフィック予測情報の一例を示す。
Figure 2021072454
(3)トラフィック予測情報に基づくネットワークスライスの容量の制御
NSME300は、端末装置200から収集したトラフィック予測情報に基づいて、ネットワークスライスの容量を制御する。詳しくは、NSME300は、トラフィック予測情報に基づいて、端末装置200が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定する。端末装置200が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定することは、既存のネットワークスライスの容量を増強又は減少させること、及び新規のネットワークスライスの容量を決定して新規のネットワークスライスを構築すること等を含む。ネットワークスライスの容量の制御は、例えば、ネットワーク機能に割り当てる計算機リソース量の決定及びネットワーク機能同士のスイッチングによる接続により、実現される。以下、図15を参照して、ネットワークスライスの容量の制御に係る手続きの流れの一例を説明する。
図15は、本実施形態に係るシステム1において実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、端末装置200、基地局100、MME53、S−GW51、P−GW52、及びNSME300が関与する。図15に示すように、まず、NSME300は、カウンティングリクエストをMME53に送信する(ステップS102)。次いで、MME53は、受信したカウンティングリクエストを端末装置200に転送する(ステップS104)。MME53は、各端末装置200に対するメッセージ送信が可能であるので、カウンティングリクエストの中継点として使用され得る。次に、端末装置200は、カウンティングリクエストに対する報告として、トラフィック予測情報をNSME300に報告する(ステップS106)。トラフィック予測情報の一例は、上記表3に示した通りである。そして、NSME300は、端末装置200から取得したトラフィック予測情報に基づいて、ネットワークスライスの容量に関する意思決定を行う(ステップS108)。その後、NSME300は、端末装置200、基地局100、MME53、S−GW51及びP−GW52の各エンティティに対しメッセージを送信して、ネットワークスライスの容量を制御する(ステップS110)。
ネットワークスライスの容量を制御するためのメッセージは、例えば、ネットワークスライスに使用する計算機リソースの指定、新規のネットワークスライスの構築の指示、又はネットワークスライス同士の統合の指示等を含む。なお、既存のネットワークスライスに使用する計算機リソースの指定については、増加分又は減少分の指定であってもよい。ネットワークスライスの容量を制御するためのメッセージの一例を、下記の表4に示す。
Figure 2021072454
ここで、カウンティング手続きに非対応の端末装置200が存在し得る。そこで、端末装置200は、トラフィック予測情報を報告可能であるか否かを示すケイパビリティ情報をコアネットワーク側(例えば、MME53)に報告する。これにより、カウンティングリクエストの宛先となる端末装置200を、トラフィック予測情報を報告可能である端末装置200に限定することが可能となる。以下、ケイパビリティ情報の収集及びカウンティングリクエストの宛先の決定に関する手続きの流れを、図16を参照して詳しく説明する。
図16は、本実施形態に係るシステム1において実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、端末装置200、基地局100、MME53、S−GW51、P−GW52、及びNSME300が関与する。図16に示すように、まず、端末装置200は、トラフィック予測情報を報告可能であるか否かを示すケイパビリティ情報を、MME53に報告する(ステップS112)。その後、NSME300は、カウンティングリクエストをMME53に送信する(ステップS114)。すると、MME53は、端末装置200から収集したケイパビリティ情報に基づいて、トラフィック予測情報を報告させるサンプルとなる端末装置200を決定する(ステップS116)。そして、MME53は、サンプルとして決定した端末装置200に対し、カウンティングリクエストを転送する(ステップS118)。その後のステップS120〜S124の処理は、図15を参照して説明したステップS106〜S110の処理と同様である。
ここで、カウンティングリクエストに対して返信されるトラフィック予測情報は、いわゆるSLA(Service Level Agreement)とは異なる。SLAは、サービス事業者とサービス利用者との間で結ばれる、サービスのレベルに関する契約である。セルラー通信においては、サービス事業者(例えば、通信キャリア)は、端末装置200に対し、SLAに従って通信リソースを割り当てる義務がある。これに対し、NSME300は、トラフィック予測情報において要求された通りのネットワークスライスを、端末装置200に提供する義務はない。
(4)サービス事業者ごとの相違
端末装置200に提供されるサービスは、多様に考えられる。トラフィック予測情報の内容及び/又はカウンティング手続きは、端末装置200に提供されるアプリケーションの種類によって異なり得る。以下、この点について具体的に説明する。
・第1の例
第1の例では、端末装置200に提供されるサービスは、インターネット上に配置されるアプリケーションのサービスである。サービス事業者は、例えば図7に示したオリジナルサーバ61に、アプリケーションを配置する。以下、本例におけるトラフィック予測情報の内容及びカウンティング手続きについて詳しく説明する。
−端末装置200からの収集
トラフィック予測情報は、端末装置200から収集されてもよい。その場合、トラフィック予測情報の収集は、サービス事業者によりトリガされる。
サービス事業者(例えば、オリジナルサーバ61)は、端末装置200に対するアプリケーションの提供を開始する際に、その旨をNSME300に通知する。すると、NSME300は、かかる通知をトリガとして、アプリケーションの提供を受ける端末装置200にカウンティングリクエストを送信し、トラフィック予測情報の報告を受ける。これにより、NSME300は、これから開始されるアプリケーションにより発生するトラフィックの予測に基づいて、ネットワークスライスの容量を制御することが可能となる。
なお、NSME300は、サービス事業者からの通知があった場合に、必ずしもカウンティング手続きを開始するとは限らない。NSME300は、カウンティング手続きを開始するか否かを選択し得る。NSME300は、複数の通知を統合して、カウンティング手続きを開始するか否かを選択してもよい。サービス事業者からの通知は、例えば、開始するアプリケーションの種類及び端末装置200のID(例えば、加入者番号)等を含み得る。
以下、手続きの流れの一例を、図17を参照して説明する。
図17は、本実施形態に係るシステム1において実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、端末装置200、基地局100、MME53、S−GW51、P−GW52、NSME300及びオリジナルサーバ61が関与する。オリジナルサーバ61には、サービス事業者のアプリケーションが配置される。
図17に示すように、まず、オリジナルサーバ61は、アプリケーションを開始することを示す、アプリケーションレベルのシグナリングを、端末装置200に送信する(ステップS202)。次いで、オリジナルサーバ61は、端末装置200に対するアプリケーションをスタートすることを示す情報を、NSME300に送信する(ステップS204)。かかる情報は、例えば、開始するアプリケーションの種類及び端末装置200のID(例えば、加入者番号)等を含む。次に、NSME300は、アプリケーションの提供を受ける端末装置200を宛先とするカウンティングリクエストをMME53に送信し(ステップS206)、MME53により当該端末装置200に転送される(ステップS208)。その後のステップS210〜S214の処理は、図15を参照して説明したステップS106〜S110の処理と同様である。
−サービス事業者からの収集
トラフィック予測情報は、サービス事業者から収集されてもよい。
サービス事業者(例えば、オリジナルサーバ61)は、端末装置200に対するアプリケーションの提供を開始する際に、トラフィック予測情報を自発的に又はNSME300からのリクエストに応じて、NSME300に報告する。NSME300は、サービス事業者から報告されたトラフィック予測情報に基づいて、ネットワークスライスの容量を制御する。
オリジナルサーバ61から報告されるトラフィック予測情報は、端末装置200から報告されるトラフィック予測情報と同様である。詳しくは、オリジナルサーバ61から報告されるトラフィック予測情報は、端末装置200により使用されるネットワークスライスにおいて将来発生するトラフィックを予測するための情報を含む。例えば、オリジナルサーバ61から報告されるトラフィック予測情報は、表3に一例を示した情報を含む。
オリジナルサーバ61から報告されるトラフィック予測情報は、端末装置200から報告されるトラフィック予測情報と同様の情報と共に、又は代えて、他の情報を含んでいてもよい。例えば、オリジナルサーバ61から報告されるトラフィック予測情報は、開始するアプリケーションの種類及びアプリケーションの提供を受ける端末装置200の数(即ち、加入者の人数)等を含んでいてもよい。これにより、複数の端末装置200に提供されるアプリケーションについての総合的な使用予測が、NSME300に提供されることとなる。
トラフィック予測情報がサービス事業者から報告される場合、端末装置200からのトラフィック予測情報の報告は、省略されてもよい。もちろん、サービス事業者及び端末装置200の双方からトラフィック予測情報が報告されてもよい。その場合、NSME300は、サービス事業者及び端末装置200の双方から報告されたトラフィック予測情報に基づいて、ネットワークスライスの容量を制御する。
以下、手続きの流れの一例を、図18を参照して説明する。
図18は、本実施形態に係るシステム1において実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、端末装置200、基地局100、MME53、S−GW51、P−GW52、NSME300及びオリジナルサーバ61が関与する。オリジナルサーバ61には、サービス事業者のアプリケーションが配置される。
図18に示すように、まず、オリジナルサーバ61は、アプリケーションを開始することを示す、アプリケーションレベルのシグナリングを、端末装置200に送信する(ステップS222)。次いで、オリジナルサーバ61は、端末装置200に対するアプリケーションをスタートすることを示す情報を、NSME300に送信する(ステップS204)。かかる情報は、トラフィック予測情報を含む。その後のステップS226〜S228の処理は、図15を参照して説明したステップS108〜S110の処理と同様である。
・第2の例
第2の例では、端末装置200に提供されるサービスは、MECアプリケーションのサービスである。サービス事業者は、例えば図7に示したMECアプリケーションサーバ41に、MECアプリケーションを配置する。以下、本例におけるトラフィック予測情報の内容及びカウンティング手続きについて詳しく説明する。
アプリケーションの位置が異なる以外は、基本的には第1の例と同様である。例えば、トラフィック予測情報は、端末装置200から報告されてもいし、MECアプリケーションサーバ41から報告されてもよい。また、MECアプリケーションサーバ41から報告されるトラフィック予測情報は、端末装置200により使用されるネットワークスライスにおいて将来発生するトラフィックを予測するための情報を含む。例えば、サービス事業者から報告されるトラフィック予測情報は、表3に一例を示した情報を含む。
MECアプリケーションサーバ41から報告されるトラフィック予測情報は、端末装置200から報告されるトラフィック予測情報と同様の情報と共に、又は代えて、他の情報を含んでいてもよい。例えば、MECアプリケーションサーバ41から報告されるトラフィック予測情報は、開始するアプリケーションの種類及びアプリケーションの提供を受ける端末装置200の数(即ち、加入者の人数)等を含んでいてもよい。これにより、複数の端末装置200に提供されるアプリケーションについての総合的な使用予測が、NSME300に提供されることとなる。
−MECアプリケーションの位置情報
第2の例に特有な点として、トラフィック予測情報が、MECアプリケーションの位置情報を含むことが挙げられる。MECアプリケーションの位置情報は、MECアプリケーションが配置されるエンティティの識別情報(例えば、IPアドレス)であってもよい。また、MECアプリケーションの位置情報は、MECアプリケーションによりトラフィックの増減が起きる主なセグメントを示す情報であってもよい。セグメントについては、図14を参照して上記説明した通りである。MECアプリケーションの位置情報を含むトラフィック予測情報は、MECアプリケーションサーバ41から報告されてもよいし、端末装置200から報告されてもよい。
以下、MECアプリケーションの位置情報に基づくネットワークスライスの容量の制御について詳しく説明する。
MECアプリケーションは、ネットワーク内のどの位置にも配置され得る。MECアプリケーションと端末装置200との間では、ネットワークスライスの容量が増強されることが望ましい。MECアプリケーションと端末装置200との間では、MECアプリケーションの開始に起因してトラフィックが増加するためである。一方で、MECアプリケーションよりもネットワーク側(P−GW52側)では、ネットワークスライスの容量は増強されなくてもよい場合が多い。
そこで、NSME300は、MECアプリケーションの位置情報に基づいて、ネットワークスライスの容量を制御する。例えば、NSME300は、ネットワークスライスのうちMECアプリケーションの位置よりも端末装置200側のセグメントに、MECアプリケーションの位置よりもネットワーク側のセグメントよりも多いリソースを割り当てる。MECアプリケーションの位置情報に基づいてネットワークスライスの容量が制御されることにより、MECアプリケーションと端末装置200との間のセグメントの容量を、重点的に増強することが可能となる。これにより、リソース効率を向上させると共に、MECアプリケーションの遅延を低減させることが可能となる。
以下、手続きの流れの一例を、図19を参照して説明する。
図19は、本実施形態に係るシステム1において実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、端末装置200、基地局100、MME53、S−GW51、P−GW52、及びNSME300が関与する。本シーケンスでは、MECアプリケーションサーバ41は、論理的なエンティティとして実現され、基地局100に含まれるものとする。即ち、基地局100に、MECアプリケーションが配置される。
図19に示すように、まず、基地局100は、MECアプリケーションを開始することを示す、アプリケーションレベルのシグナリングを、端末装置200に送信する(ステップS302)。次いで、基地局100は、端末装置200に対するMECアプリケーションをスタートすることを示す情報を、NSME300に送信する(ステップS304)。NSME300に送信される情報は、MECアプリケーションの位置情報を含み得る。次に、NSME300は、MECアプリケーションの提供を受ける端末装置200を宛先とするカウンティングリクエストをMME53に送信し(ステップS306)、MME53により当該端末装置200に転送される(ステップS308)。その後のステップS310〜S314の処理は、図15を参照して説明したステップS106〜S110の処理と同様である。
−MECアプリケーションの移動
MECアプリケーションは、端末装置200の移動等に応じて移動し得る。MECアプリケーションが移動すると、移動元ではトラフィックが減少し、移動先ではトラフィックが増加する。そのため、MECアプリケーションの移動に応じて、ネットワークスライスの容量が制御されることが望ましい。
そこで、トラフィック予測情報は、MECアプリケーションの移動に関する情報を含む。MECアプリケーションの移動に関する情報は、移動前の位置情報、移動後の位置情報、移動時間、及び移動により増減すべき計算機リソースを示す情報等を含む。MECアプリケーションの移動に関する情報を含むトラフィック予測情報は、MECアプリケーションサーバ41から報告されてもよいし、端末装置200から報告されてもよい。MECアプリケーションの移動に関する情報の一例を、表5に示す。
Figure 2021072454
NSME300は、MECアプリケーションの移動を示す情報に基づいて、ネットワークスライスの容量を制御する。例えば、NSME300は、移動に伴いトラフィックが増減するセグメントを特定し、当該セグメントへのリソース割り当てを増減させる。これにより、MECアプリケーションの移動元及び移動先の双方におけるリソース効率を向上させると共に、移動後のMECアプリケーションの遅延を低減させることが可能となる。
以下、手続きの流れの一例を、図20及び図21を参照して説明する。
図20は、本実施形態に係るシステム1において実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、基地局100#1、基地局100#2、MME53、S−GW51、P−GW52、及びNSME300が関与する。本シーケンスでは、MECアプリケーションサーバ41は、論理的なエンティティとして実現され、基地局100に含まれるものとする。即ち、基地局100に、MECアプリケーションが配置される。本シーケンスでは、基地局100#1に配置されたMECアプリケーションが、基地局100#2に移動する際の手続きについて説明する。
図20に示すように、基地局100#1は、基地局100#1から基地局100#2にMECアプリケーションが移動することを示す情報をNSME300に通知する(ステップS322)。NSME300は、基地局100#1から通知された情報に基づいて、ネットワークスライスの容量に関する意思決定を行う(ステップS324)。その後、NSME300は、基地局100#1、基地局100#2、MME53、S−GW51及びP−GW52の各エンティティに対しメッセージを送信して、ネットワークスライスの容量を制御する(ステップS326)。そして、基地局100#1は、MECアプリケーションを基地局100#2に移動させる(ステップS328)。
図21は、本実施形態に係るシステム1において実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、基地局100、MME53、S−GW51、P−GW52、及びNSME300が関与する。本シーケンスでは、MECアプリケーションサーバ41は、論理的なエンティティとして実現され、基地局100に含まれるものとする。即ち、基地局100に、MECアプリケーションが配置される。本シーケンスでは、基地局100に配置されたMECアプリケーションが、S−GW51に移動する際の手続きについて説明する。
図21に示すように、基地局100は、基地局100からS−GW51にMECアプリケーションが移動することを示す情報をNSME300に通知する(ステップS342)。NSME300は、基地局100から通知された情報に基づいて、ネットワークスライスの容量に関する意思決定を行う(ステップS344)。その後、NSME300は、基地局100、MME53、S−GW51及びP−GW52の各エンティティに対しメッセージを送信して、ネットワークスライスの容量を制御する(ステップS346)。そして、基地局100は、MECアプリケーションをS−GW51に移動させる(ステップS348)。
・第3の例
第3の例では、端末装置200に提供されるサービスは、MBMSのサービスである。サービス事業者は、例えば図7に示すMCE42、MBMSゲートウェイ55、BM−SC56及びコンテンツサーバ57を運用する。以下、本例におけるトラフィック予測情報の内容及びカウンティング手続きについて詳しく説明する。
本例において、トラフィック予測情報は、提供するサービスがMBMSであることを示す情報を含む。
また、トラフィック予測情報は、MBMSにおけるカウンティング手続きにより報告された情報を含む。具体的には、トラフィック予測情報は、MBMSのコンテンツ(即ち、MBMSの番組)に興味のあるユーザの数を示す情報を含む。MCE42は、コンテンツの放送が開始される際にカウンティング手続きを実行して、コンテンツに興味のあるユーザの数を計数し、計数結果を示す情報を含むトラフィック予測情報をNSME300に報告する。
また、トラフィック予測情報は、ブロードキャスト、マルチキャスト及びユニキャストの各々のトラフィック量を示す情報を含む。かかる情報は、MBMSにおけるカウンティング手続きにより報告された情報に基づいて生成されてもよい。例えば、基地局100あたりのMBMSのコンテンツに興味のあるユーザ数に応じて、当該基地局100においてコンテンツがブロードキャストされるか、マルチキャストされるか、ユニキャストされるかが判定される。そして、この判定結果と放送予定のコンテンツが示すトラフィック量とにより、かかる情報が生成される。
MBMSの場合、MCE42と端末装置200にコンテンツを放送する基地局100の各々との間に、セッションが確立される。従って、セッションの数は、基地局100の数に依存するが、端末装置200の数には依存しない。例えば、コンテンツを放送する基地局100の数がM個の場合、M個のセッションがMCE42と基地局100との間に確立される。このように、セッションの数が端末装置200の数に依存しないので、MCE42と基地局100との間で行われる通信が、ネットワークスライスの容量に与える影響は少ないと言える。
一方で、基地局100は、端末装置200に対し、ブロードキャスト、マルチキャスト又はユニキャストのいずれの方法でもコンテンツを提供可能である。コンテンツの提供方法は、RANのMBMS用のネットワークスライスの種類や容量に影響を与え得る。例えば、ブロードキャストが採用される場合、ブロードキャストのネットワークスライスの容量が増強されることが望ましい。他方、例えば端末装置200に特有な(UE Specific)なビームを用いたユニキャストが採用される場合、RANのMBMS用のネットワークスライスはユニキャストとして実装されるので、ユニキャストのネットワークスライスの容量が増強されることが望ましい。
そこで、NSME300は、トラフィック予測情報に基づいて、ネットワークスライスの種類及び容量を制御する。詳しくは、NSME300は、提供するサービスがMBMSであることを示す情報がトラフィック予測情報に含まれる場合、コンテンツに興味のあるユーザの数及びコンテンツの提供方法に基づいて、RANのネットワークスライスの種類及び容量を制御する。例えば、NSME300は、ユニキャストが採用されるRANについては、ユニキャストとして実装されるMBMS用のネットワークスライスに多くのリソースを割り当てる。また、NSME300は、ブロードキャストキャストが採用されるRANについては、ブロードキャストとして実装されるMBMS用のネットワークスライスに多くのリソースを割り当てる。また、NSME300は、ネットワークスライスに割り当てるリソース量を、コンテンツに興味のあるユーザの数に応じて制御する。これにより、RANのネットワークスライスへのリソース割り当てを、MBMSのコンテンツの放送のために最適化することが可能となる。
また、トラフィック予測情報は、満たすべきスループットを示す情報と、視聴エリアを示す情報とを含む。視聴エリアを示す情報は、MBMSのコンテンツを放送する基地局100の識別情報(例えば、IPアドレス)であってもよい。NSME300は、ネットワークスライスに割り当てるリソース量を、満たすべきスループットを示す情報に応じて制御する。これにより、RANのネットワークスライスへのリソース割り当てを、MBMSのコンテンツの放送のために最適化することが可能となる。また、視聴エリアを示す情報により、NSME300は、容量を制御すべきネットワークスライスを特定することが可能となる。
以下、手続きの流れの一例を、図22を参照して説明する。
図22は、本実施形態に係るシステム1において実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、端末装置200、基地局100、MCE42、S−GW51、P−GW52、及びNSME300が関与する。
図22に示すように、まず、ステップS402〜S410において、MBMSのカウンティング手続きが行われる。各ステップの処理は、図8を参照して説明したステップS12〜S20と同様である。次いで、MCE42は、MBMSサービスのためのネットワークスライスの容量の変更リクエストを、NSME300に送信する。かかるリクエストには、トラフィック予測情報が含まれる。NSME300は、MCE42から受信したリクエストに基づいて、ネットワークスライスの容量に関する意思決定を行う(ステップS414)。その後、NSME300は、端末装置200、基地局100、S−GW51及びP−GW52の各エンティティに対しメッセージを送信して、ネットワークスライスの容量を制御する(ステップS416)。
<3.3.パフォーマンスの測定結果に基づく制御>
<3.3.1.技術的課題>
ネットワークスライスの容量は、実際の使用状況に応じて適宜修正されることが望ましい。そのためには、ネットワークスライスに関与する各エンティティが、どの程度現在のネットワークスライスの容量に満足しているかが報告されることが望ましい。
このような背景から、以下では、ネットワークスライスの容量を、実際の使用状況に応じて適宜修正することが可能な仕組みを提供する。なお、かかる仕組みにおいて報告される内容とは、既存のいわゆるメジャメントレポート手続きで報告されるチャネル品質とは異なるものとなり得る。
<3.3.2.技術的特徴>
(1)概要
端末装置200が使用するネットワークスライスに関与する各々のエンティティは、端末装置200が使用するネットワークスライスのパフォーマンスを測定し、測定結果を示すパフォーマンス測定情報をNSME300に報告する。パフォーマンス予測情報は、端末装置200が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを、NSME300が決定するために用いられる情報である。パフォーマンス測定情報は、端末装置200が使用するネットワークスライスの容量を、適宜修正するために用いられる。報告するエンティティは、自発的にパフォーマンス測定情報をNSME300に報告してもよいし、NSME300からのリクエストに応じてパフォーマンス測定情報をNSME300に報告してもよい。
NSME300は、各エンティティから報告されたパフォーマンス測定情報を取得する。そのために、NSME300は、パフォーマンス測定情報を報告するよう要求するメッセージを、報告させるエンティティに送信してもよい。当該メッセージを、パフォーマンスレポートリクエストとも称する。
パフォーマンス測定情報を報告するエンティティは、端末装置200、基地局100、S−GW51又はP−GW52の少なくともいずれかである。
(2)パフォーマンス測定情報
パフォーマンス測定情報は、ネットワークスライスのパフォーマンスの測定結果を示す情報である。パフォーマンス測定情報は、例えば、遅延及びスループットの測定結果を含み得る。
パフォーマンス測定情報は、瞬時の測定結果ではなく、所定時間における測定結果を示す情報である。例えば、パフォーマンス測定情報は、所定時間におけるスループット及び当該所定時間におけるパケットの遅延の分布を含み得る。
パフォーマンス測定情報は、ネットワークスライスという土管全体のパフォーマンスを把握するために用いられる。従って、パフォーマンス測定情報は、各端末装置200宛てのベアラ毎に測定され、報告されなくてもよい。ネットワークスライスという土管全体のパフォーマンスは、例えば、設定されたQoSが示す遅延及びスループットがどの程度満たされているか、により示される。そのため、パフォーマンス測定情報は、ネットワークスライスに含まれるトラフィックのQoS毎に測定され、報告されることが望ましい。QoS自体は、遅延及びエラーレートで記述されることもあるが、ネットワークスライスの容量の制御のための情報としては、設定されたQoS毎の遅延及びスループットが、パフォーマンス測定情報に含まれることが望ましい。
そこで、遅延及びスループットの測定は、QoS毎に行われる。複数のQoSの、様々な端末装置200を送信先又は送信元とするデータが、ひとつのネットワークスライスを通過し得る。そこで、QoS毎に、全ての端末装置200に関する遅延及びスループットの測定結果が統合される。そして、QoS毎の遅延及びスループットの測定結果が、パフォーマンス測定情報として報告される。
ここで、図6を再度参照すると、ひとつのネットワークスライス#1を使用する端末装置200が複数存在し(UE#1、#2及び#3)、各々の端末装置200は複数のQoS(QoS=1及び2)を使用している。図6に示した例では、ベアラ#1〜#6の各々で遅延及びスループットが測定される。そして、QoS=1が設定されたベアラ#1、#2及び#3の測定結果が統合されて、QoS=1のパフォーマンス測定報告情報として報告される。また、QoS=2が設定されたベアラ#4、#5及び#6の測定結果が統合されて、QoS=2のパフォーマンス測定報告情報として報告される。
パフォーマンスの測定は、セグメント毎に行われる。そして、セグメント毎のパフォーマンス測定情報が報告される。具体的には、端末装置200が使用するネットワークスライスに関与する各々のエンティティは、端末装置200が使用するネットワークスライスを構成する複数のセグメントのうち、各々のエンティティを一端(入口又は出口)とするセグメントについてのパフォーマンスの測定結果を、パフォーマンス測定情報として報告し得る。例えば、端末装置200は、端末装置200を一端とするセグメントであるセグメント#1についてのパフォーマンスを測定し、パフォーマンス測定情報をNSME300に報告し得る。また、基地局100は、基地局100を一端とするセグメントであるセグメント#1又は#2の少なくともいずれかについてのパフォーマンスを測定し、パフォーマンス測定情報をNSME300に報告し得る。また、S−GW51は、S−GW51を一端とするセグメントであるセグメント#2又は#3の少なくともいずれかについてのパフォーマンスを測定し、パフォーマンス測定情報をNSME300に報告し得る。また、P−GW52は、P−GW52を一端とするセグメントであるセグメント#3のパフォーマンスを測定し、パフォーマンス測定情報をNSME300に報告し得る。
遅延の測定は、セグメントの入口のエンティティによりデータに付与されたタイムスタンプと当該データがセグメントの出口のエンティティに到着した時間との差分をとることにより、実行されてもよい。この場合、遅延の測定は、典型的にはセグメントの出口のエンティティにより実行される。
遅延の測定は、セグメントの入口のエンティティにデータが到着した時間と、セグメントの出口のエンティティからの当該データの受信応答(ACK又はNACK)がセグメントの入り口のエンティティに到達した時間との差分をとることにより、実行されてもよい。この場合、遅延の測定は、典型的にはセグメントの入口のエンティティにより実行される。
スループットの測定は、例えば、セグメントの入口のエンティティを通過したトラフィック量とセグメントの出口のエンティティを通過したトラフィック量とを、所定時間QoS毎にカウントすることにより、実行されてもよい。スループットの測定は、典型的にはセグメントの入口及び出口の各々のエンティティにより実行される。
ここで、入口のエンティティ及び出口のエンティティは、各々の測定結果を別々にNSME300に報告してもよい。他に、入口のエンティティ若しくは出口のエンティティの一方又は他のエンティティが、入口のエンティティ及び出口のエンティティによる測定結果を統合して、NSME300に報告してもよい。
パフォーマンス測定情報の一例を、下記の表6に示す。
Figure 2021072454
上記表6に示した例では、セグメント#1(基地局−端末装置間のセグメント)のパフォーマンス測定情報が、基地局100及び端末装置200の双方により報告される。即ち、上記表6に示した例では、同一セグメントのパフォーマンス測定情報が、セグメントの入口及び出口の各々のエンティティにより報告されている。
(3)パフォーマンス測定情報の収集の効率化
NSME300は、端末装置200が使用するネットワークスライスを構成する複数のセグメントの各々についてのパフォーマンスの測定結果を示すパフォーマンス測定情報を、セグメントの端部のエンティティから収集する。NSME300は、各セグメントを端部とする複数のエンティティから、パフォーマンス測定情報を報告させるサンプルとなる一部のエンティティを指定し、サンプルとして指定したエンティティからパフォーマンス測定情報を収集してもよい。例えば、NSME300は、各セグメントを端部とするエンティティのうち、サンプルとなる一部のエンティティに対してパフォーマンスレポートリクエストを送信して、パフォーマンス測定情報を報告させる。これにより、各エンティティのパフォーマンス測定情報の報告負荷を軽減することができる。各セグメントを端部とするエンティティは、端末装置200に近いセグメントであるほど多くなる。従って、パフォーマンス測定情報を報告させるエンティティを限定することのより得られる報告負荷の軽減効果は、端末装置200に近いセグメントほど大きくなる。
ここで、パフォーマンスの測定報告手続きに非対応のエンティティが存在し得る。そこで、端末装置200が使用するネットワークスライスに関与する各々のエンティティ(とりわけ、基地局100及び端末装置200)は、パフォーマンス測定情報を報告可能であるか否かを示すケイパビリティ情報をコアネットワーク側(例えば、MME53)に報告し得る。これにより、パフォーマンスレポートリクエストの宛先となる基地局100及び端末装置200を、パフォーマンス測定情報を報告可能である基地局100及び端末装置200に限定することが可能となる。
以下、パフォーマンス測定情報の収集の具体例を説明する。
セグメント#1に関しては、複数の端末装置200のうち一部の端末装置200と基地局100との間のネットワークスライスのパフォーマンスが測定され、セグメント#1のネットワークスライスのパフォーマンスの代表値として報告される。詳しくは、セグメント#1には、基地局100と、当該基地局100を経由するネットワークスライスを使用する複数の端末装置200が関与し得る。そこで、基地局100は、自身のパフォーマンスの測定結果と共に、当該複数の端末装置200のうちサンプルとして指定された端末装置200のパフォーマンスの測定結果を、セグメント#1のパフォーマンス測定情報としてNSME300に報告する。
セグメント#2に関しては、複数の基地局100のうち一部の基地局100とS−GW51との間のネットワークスライスのパフォーマンスが測定され、セグメント#2のネットワークスライスのパフォーマンスの代表値として報告される。詳しくは、セグメント#2には、S−GW51と、当該S−GW51を経由するネットワークスライスを使用する複数の基地局100が関与し得る。そこで、S−GW51は、自身のパフォーマンスの測定結果と共に、当該複数の基地局100のうちサンプルとして指定された基地局100のパフォーマンスの測定結果を、セグメント#2のパフォーマンス測定情報としてNSME300に報告する。
セグメント#3に関しては、複数のS−GW51のうち一部のS−GW51とP−GW52との間のネットワークスライスのパフォーマンスが測定され、セグメント#3のネットワークスライスのパフォーマンスの代表値として報告される。詳しくは、セグメント#3には、P−GW52と、当該P−GW52を経由するネットワークスライスを使用する複数のS−GW51が関与し得る。そこで、P−GW52は、自身のパフォーマンスの測定結果と共に、当該複数のS−GW51のうちサンプルとして指定されたS−GW51のパフォーマンスの測定結果を、セグメント#3のパフォーマンス測定情報としてNSME300に報告する。
(4)パフォーマンス測定情報に基づくネットワークスライスの容量の制御
NSME300は、収集したパフォーマンス測定情報に基づいて、ネットワークスライスの容量を制御する。詳しくは、NSME300は、パフォーマンス情報に基づいて、端末装置200が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定する。端末装置200が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定することは、端末装置200が使用中のネットワークスライスの容量を変更するか否かを決定すること、変更する場合は増強量若しくは減少量を決定すること、等を含む。ネットワークスライスの容量の制御は、例えば、ネットワーク機能に割り当てる計算機リソース量の決定及びネットワーク機能同士のスイッチングによる接続により、実現される。以下、図23を参照して、ネットワークスライスの容量の制御に係る手続きの流れの一例を説明する。
図23は、本実施形態に係るシステム1において実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、端末装置200、基地局100、MME53、S−GW51、P−GW52、及びNSME300が関与する。
図23に示すように、まず、基地局100は、パフォーマンス測定情報を報告可能であるか否かを示すケイパビリティ情報を、MME53に報告する(ステップS502)。同様に、端末装置200は、パフォーマンス測定情報を報告可能であるか否かを示すケイパビリティ情報を、MME53に報告する(ステップS504)。
次いで、NSME300は、パフォーマンスレポートリクエストをMME53に送信する(ステップS506)。すると、MME53は、ステップS502及びS504で取得したケイパビリティ情報に基づいて、パフォーマンス測定情報を報告させるサンプルとなる基地局100及び端末装置200を決定する(ステップS508)。そして、MME53は、S−GW51、並びにサンプルとして決定した基地局100及び端末装置200に対し、パフォーマンスレポートリクエストを転送する。
まず、MME53は、S−GW51にパフォーマンスレポートリクエストを転送する(ステップS510)。すると、S−GW51は、ネットワークスライスのパフォーマンスを測定し、パフォーマンスレポートリクエストに対する報告として、パフォーマンス測定情報をNSME300に報告する(ステップS512)。
次いで、MME53は、サンプルとして決定した基地局100にパフォーマンスレポートリクエストを転送する(ステップS514)。すると、基地局100は、ネットワークスライスのパフォーマンスを測定し、パフォーマンスレポートリクエストに対する報告として、パフォーマンス測定情報をNSME300に報告する(ステップS516)。
次に、MME53は、サンプルとして決定した端末装置200にパフォーマンスレポートリクエストを転送する(ステップS518)。すると、端末装置200は、ネットワークスライスのパフォーマンスを測定し、パフォーマンスレポートリクエストに対する報告として、パフォーマンス測定情報をNSME300に報告する(ステップS520)。
そして、NSME300は、基地局100、端末装置200及びS−GW51から取得したパフォーマンス測定情報に基づいて、ネットワークスライスの容量に関する意思決定を行う(ステップS522)。その後、NSME300は、端末装置200、基地局100、MME53、S−GW51及びP−GW52の各エンティティに対しメッセージを送信して、ネットワークスライスの容量を制御する(ステップS524)。
上記説明した処理では、同一セグメントのパフォーマンス測定情報が、セグメントの入口及び出口の各々のエンティティにより報告される。これに対し、同一セグメントのパフォーマンス測定情報は、セグメントの入口又は出口の一方のエンティティにより統合され、報告されてもよい。これにより、パフォーマンス測定情報の報告のためのシグナリングを低減することが可能となる。例えば、セグメント#1(基地局−端末装置間のセグメント)のパフォーマンス測定情報が、基地局100により統合され、報告されてもよい。この場合、コアネットワークにおけるシグナリングを低減することが可能となる。この場合の処理の流れを、図24を参照して説明する。
図24は、本実施形態に係るシステム1において実行されるネットワークスライスの容量の制御手続きの流れの一例を示すシーケンス図である。本シーケンスには、端末装置200、基地局100、MME53、S−GW51、P−GW52、及びNSME300が関与する。
図24に示すステップS532〜S538の処理は、図23を参照して説明したステップS502〜S508の処理と同様である。ステップS538において、MME53は、基地局100及び端末装置200から取得したケイパビリティ情報に基づいて、パフォーマンス測定情報を報告させるサンプルとなる基地局100及び端末装置200を決定する。そして、MME53は、S−GW51、並びにサンプルとして決定した基地局100及び端末装置200に対し、パフォーマンスレポートリクエストを転送する。
ステップS540〜S542の処理は、図23を参照して説明したステップS510〜S512の処理と同様である。
次いで、MME53は、サンプルとして決定した基地局100及び端末装置200に、パフォーマンスレポートリクエストを転送する(ステップS544及びS546)。すると、端末装置200は、ネットワークスライスのパフォーマンスを測定し、パフォーマンスレポートリクエストに対する報告として、パフォーマンス測定情報を基地局100に報告する(ステップS548)。基地局100は、ネットワークスライスのパフォーマンスを測定すると共に、端末装置200から報告されたパフォーマンス測定情報を統合して、NSME300に報告するパフォーマンス測定情報を生成する(ステップS550)。例えば、基地局100は、セグメント#1(基地局−端末装置間のセグメント)におけるアップリンク及びダウンリンクの遅延及びスループットの測定結果を示す情報を生成する。そして、基地局100は、生成したパフォーマンス測定情報をNSME300に報告する(ステップS552)。
ステップS554〜S556の処理は、図23を参照して説明したステップS522〜S524の処理と同様である。
<<4.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、NSME300、MECアプリケーションサーバ41、MCE42、S−GW51及びP−GW52等の制御エンティティは、タワーサーバ、ラックサーバ、又はブレードサーバなどのいずれかの種類のサーバとして実現されてもよい。また、制御エンティティは、サーバに搭載される制御モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール、又はブレードサーバのスロットに挿入されるカード若しくはブレード)であってもよい。
また、例えば、基地局100は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局100は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局100は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局100として動作してもよい。
また、例えば、端末装置200は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置200は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置200は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
<4.1.制御エンティティに関する応用例>
図25は、本開示に係る技術が適用され得るサーバ700の概略的な構成の一例を示すブロック図である。サーバ700は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703、ネットワークインタフェース704及びバス706を備える。
プロセッサ701は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、サーバ700の各種機能を制御する。メモリ702は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ701により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ703は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。
ネットワークインタフェース704は、サーバ700を有線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インタフェースである。有線通信ネットワーク705は、EPC(Evolved Packet Core)などのコアネットワークであってもよく、又はインターネットなどのPDN(Packet Data Network)であってもよい。
バス706は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703及びネットワークインタフェース704を互いに接続する。バス706は、速度の異なる2つ以上のバス(例えば、高速バス及び低速バス)を含んでもよい。
図25に示したサーバ700において、図11を参照して説明した制御部330に含まれる1つ以上の構成要素(取得部331及び/又はネットワークスライス制御部333)、図12を参照して説明した制御部430に含まれる1つ以上の構成要素(報告部431及び/又はサービス提供部433)、又は図13を参照して説明した制御部530に含まれる1つ以上の構成要素(報告部531及び/又は通信制御部533)は、プロセッサ701において実装されてもよい。一例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)がサーバ700にインストールされ、プロセッサ701が当該プログラムを実行してもよい。別の例として、サーバ700は、プロセッサ701及びメモリ702を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムをメモリ702に記憶し、当該プログラムをプロセッサ701により実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてサーバ700又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるための上記プログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図25に示したサーバ700において、例えば、図11を参照して説明したネットワーク通信部310、図12を参照して説明したネットワーク通信部410、又は図13を参照して説明したネットワーク通信部510は、ネットワークインタフェース704において実装されてもよい。また、記憶部320、記憶部420、又は記憶部520は、メモリ702及び/又はストレージ703において実装されてもよい。
<4.2.基地局に関する応用例>
(第1の応用例)
図26は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図26に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図26にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図26に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図26に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図26には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図26に示したeNB800において、図9を参照して説明した制御部150に含まれる1つ以上の構成要素(報告部151及び/又は通信制御部153)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図26に示したeNB800において、図9を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ822において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図27は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図27に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図27にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図26を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図26を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図27に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図27には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図27に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図27には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図27に示したeNB830において、図9を参照して説明した制御部150に含まれる1つ以上の構成要素(報告部151及び/又は通信制御部153)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図27に示したeNB830において、例えば、図9を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部110は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部130は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。また、記憶部140は、メモリ852において実装されてもよい。
<4.3.端末装置に関する応用例>
(第1の応用例)
図28は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図28に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図28には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図28に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図28にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図28に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図28に示したスマートフォン900において、図10を参照して説明した制御部240に含まれる1つ以上の構成要素(報告部241及び/又は通信制御部243)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図28に示したスマートフォン900において、例えば、図10を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ902において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図29は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図29に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図29には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図29に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図29にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図29に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図29に示したカーナビゲーション装置920において、図10を参照して説明した制御部240に含まれる1つ以上の構成要素(報告部241及び/又は通信制御部243)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図29に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図10を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ922において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<5.まとめ>>
以上、図1〜図29を参照して、本開示の一実施形態について詳細に説明した。上記説明したように、本実施形態に係る端末装置200は、複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する。そして、端末装置200は、使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を、複数のネットワークスライスを制御するNSME300に報告する。NSME300において、端末装置200から報告された情報に基づいてリソース割り当てが決定されるので、端末装置200が使用するネットワークスライスに割り当てられるリソース量を適正化することが可能となる。
とりわけ、端末装置200は、端末装置200により使用されるネットワークスライスにおいて、将来発生するトラフィックを予測するための情報であるトラフィック予測情報を、NSME300に報告する。これにより、端末装置200により使用されるネットワークスライスにおいて将来発生するトラフィックを見越して、ネットワークスライスの容量が制御される。これにより、ネットワークスライスの容量が適正化されて、リソース効率を向上させることが可能となる。
さらに、端末装置200は、端末装置200により使用されるネットワークスライスのパフォーマンスの測定結果を示す情報であるパフォーマンス測定情報を、NSME300に報告する。これにより、端末装置200により使用されているネットワークスライスの現在の状況に応じて、ネットワークスライスの容量が制御される。これにより、ネットワークスライスの容量が適正化されて、リソース効率を向上させることが可能となる。
また、NSME300は、端末装置200から報告された情報に基づいて、端末装置200が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定する。詳しくは、NSME300は、端末装置200により使用されるネットワークスライスにおいて将来発生するトラフィックを見越して、及び/又は末装置200により使用されているネットワークスライスの現在の状況に応じて、ネットワークスライスの容量を制御する。これにより、ネットワークスライスの容量が適正化して、リソース効率を向上させることが可能となる。
また、基地局100、MECアプリケーションサーバ41、MCE42、S−GW51及びMME53は、トラフィック予測情報又はパフォーマンス測定情報の少なくともいずれかを、NSME300に報告する。これにより、端末装置200からこれらの情報が報告される場合と同様に、ネットワークスライスの容量が適正化されて、リソース効率を向上させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置であって、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
を備える端末装置。
(2)
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報は、前記端末装置により使用されるネットワークスライスにおいて将来発生するトラフィックを予測するための第1の情報を含む、前記(1)に記載の端末装置。
(3)
前記第1の情報は、ネットワークスライスを使用した通信の開始時間、継続時間、RRC状態の比率、又はネットワークスライスへの要求条件の少なくともいずれかを含む、前記(2)に記載の端末装置。
(4)
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報は、前記端末装置が使用するネットワークスライスのパフォーマンスの測定結果を示す第2の情報を含む、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の端末装置。
(5)
前記第2の情報は、前記端末装置が使用するネットワークスライスを構成する複数のセグメントのうち、前記端末装置を一端とするセグメントについてのパフォーマンスの測定結果を示す情報を含む、前記(4)に記載の端末装置。
(6)
前記制御部は、QoSごとにパフォーマンスを測定する、前記(5)に記載の端末装置。
(7)
前記制御部は、前記通信制御装置からのリクエストに応じて、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を報告する、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の端末装置。
(8)
前記制御部は、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を報告可能であるか否かを示すケイパビリティ情報を報告する、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の端末装置。
(9)
複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置であって、
前記複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置から報告された、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報に基づいて、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定する制御部、
を備える通信制御装置。
(10)
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報は、前記端末装置により使用されるネットワークスライスにおいて将来発生するトラフィックを予測するための第1の情報を含む、前記(9)に記載の通信制御装置。
(11)
前記端末装置に提供されるアプリケーションの開始をトリガとして、前記第1の情報を報告するよう要求するメッセージを前記端末装置に送信する、前記(10)に記載の通信制御装置。
(12)
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報は、前記端末装置が使用するネットワークスライスのパフォーマンスの測定結果を示す第2の情報を含む、前記(9)〜(11)のいずれか一項に記載の通信制御装置。
(13)
前記制御部は、前記端末装置が使用するネットワークスライスを構成する複数のセグメントの各々についての前記第2の情報を、前記セグメントの端部のエンティティから収集する、前記(12)に記載の通信制御装置。
(14)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置に無線通信サービスを提供する基地局であって、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
を備える基地局。
(15)
前記第2の情報は、前記端末装置が使用するネットワークスライスを構成する複数のセグメントのうち、前記基地局を一端とするセグメントについてのQoS毎のパフォーマンスの測定結果を示す情報を含む、前記(14)に記載の基地局。
(16)
前記制御部は、前記第2の情報を報告可能であるか否かを示すケイパビリティ情報を報告する、前記(14)又は(15)に記載の基地局。
(17)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により送受信される情報を中継するゲートウェイ装置であって、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
を備えるゲートウェイ装置。
(18)
前記第2の情報は、前記端末装置が使用するネットワークスライスを構成する複数のセグメントのうち、前記ゲートウェイ装置を一端とするセグメントについてのQoS毎のパフォーマンスの測定結果を示す情報を含む、前記(17)に記載のゲートウェイ装置。
(19)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置にネットワークスライスを用いたサービスを提供する制御装置であって、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第1の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
を備える制御装置。
(20)
前記サービスは、MECアプリケーションのサービスである、前記(19)に記載の制御装置。
(21)
前記第1の情報は、MECアプリケーションの位置情報を含む、前記(20)に記載の制御装置。
(22)
前記サービスは、MBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)のサービスである、前記(19)に記載の制御装置。
(23)
前記第1の情報は、ブロードキャスト、マルチキャスト及びユニキャストの各々のトラフィック量を示す情報を含む、前記(22)に記載の制御装置。
(24)
前記第1の情報は、MBMSのコンテンツを放送する基地局の識別情報を含む、前記(22)又は(23)に記載の制御装置。
(25)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により実行される方法であって、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、
を含む方法。
(26)
複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置により実行される方法であって、
前記複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置から報告された、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報に基づいて、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定すること、
を含む方法。
(27)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置に無線通信サービスを提供する基地局により実行される方法であって、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、
を含む方法。
(28)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により送受信される情報を中継するゲートウェイ装置により実行される方法であって、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、
を含む方法。
(29)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置にネットワークスライスを用いたサービスを提供する制御装置により実行される方法であって、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第1の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、
を含む方法。
(30)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置を制御するコンピュータを、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
(31)
複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置を制御するコンピュータを、
前記複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置から報告された、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報に基づいて、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定する制御部、
として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
(32)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置に無線通信サービスを提供する基地局を制御するコンピュータを、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
(33)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により送受信される情報を中継するゲートウェイ装置を制御するコンピュータを、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
(34)
複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置にネットワークスライスを用いたサービスを提供する制御装置を制御するコンピュータを、
前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第1の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
1 システム
11 セル
20 コアネットワーク
30 PDN(Packet Data Network)
41 MECアプリケーションサーバ
42 MCE
51 S−GW
52 P−GW
53 MME
54 HSS
55 MBMSゲートウェイ
56 BM−SC
57 コンテンツサーバ
61 オリジナルサーバ
100 基地局
110 アンテナ部
120 無線通信部
130 ネットワーク通信部
140 記憶部
150 制御部
151 報告部
153 通信制御部
200 端末装置
210 アンテナ部
220 無線通信部
230 記憶部
240 制御部
241 報告部
243 通信制御部
300 NSME
310 ネットワーク通信部
320 記憶部
330 制御部
331 取得部
333 ネットワークスライス制御部
410 ネットワーク通信部
420 記憶部
430 制御部
431 報告部
433 サービス提供部
510 ネットワーク通信部
520 記憶部
530 制御部
531 報告部
533 通信制御部

Claims (34)

  1. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置であって、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
    を備える端末装置。
  2. 前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報は、前記端末装置により使用されるネットワークスライスにおいて将来発生するトラフィックを予測するための第1の情報を含む、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記第1の情報は、ネットワークスライスを使用した通信の開始時間、継続時間、RRC状態の比率、又はネットワークスライスへの要求条件の少なくともいずれかを含む、請求項2に記載の端末装置。
  4. 前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報は、前記端末装置が使用するネットワークスライスのパフォーマンスの測定結果を示す第2の情報を含む、請求項1に記載の端末装置。
  5. 前記第2の情報は、前記端末装置が使用するネットワークスライスを構成する複数のセグメントのうち、前記端末装置を一端とするセグメントについてのパフォーマンスの測定結果を示す情報を含む、請求項4に記載の端末装置。
  6. 前記制御部は、QoSごとにパフォーマンスを測定する、請求項5に記載の端末装置。
  7. 前記制御部は、前記通信制御装置からのリクエストに応じて、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を報告する、請求項1に記載の端末装置。
  8. 前記制御部は、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を報告可能であるか否かを示すケイパビリティ情報を報告する、請求項1に記載の端末装置。
  9. 複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置であって、
    前記複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置から報告された、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報に基づいて、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定する制御部、
    を備える通信制御装置。
  10. 前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報は、前記端末装置により使用されるネットワークスライスにおいて将来発生するトラフィックを予測するための第1の情報を含む、請求項9に記載の通信制御装置。
  11. 前記端末装置に提供されるアプリケーションの開始をトリガとして、前記第1の情報を報告するよう要求するメッセージを前記端末装置に送信する、請求項10に記載の通信制御装置。
  12. 前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報は、前記端末装置が使用するネットワークスライスのパフォーマンスの測定結果を示す第2の情報を含む、請求項9に記載の通信制御装置。
  13. 前記制御部は、前記端末装置が使用するネットワークスライスを構成する複数のセグメントの各々についての前記第2の情報を、前記セグメントの端部のエンティティから収集する、請求項12に記載の通信制御装置。
  14. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置に無線通信サービスを提供する基地局であって、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
    を備える基地局。
  15. 前記第2の情報は、前記端末装置が使用するネットワークスライスを構成する複数のセグメントのうち、前記基地局を一端とするセグメントについてのQoS毎のパフォーマンスの測定結果を示す情報を含む、請求項14に記載の基地局。
  16. 前記制御部は、前記第2の情報を報告可能であるか否かを示すケイパビリティ情報を報告する、請求項14に記載の基地局。
  17. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により送受信される情報を中継するゲートウェイ装置であって、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
    を備えるゲートウェイ装置。
  18. 前記第2の情報は、前記端末装置が使用するネットワークスライスを構成する複数のセグメントのうち、前記ゲートウェイ装置を一端とするセグメントについてのQoS毎のパフォーマンスの測定結果を示す情報を含む、請求項17に記載のゲートウェイ装置。
  19. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置にネットワークスライスを用いたサービスを提供する制御装置であって、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第1の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
    を備える制御装置。
  20. 前記サービスは、MECアプリケーションのサービスである、請求項19に記載の制御装置。
  21. 前記第1の情報は、MECアプリケーションの位置情報を含む、請求項20に記載の制御装置。
  22. 前記サービスは、MBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)のサービスである、請求項19に記載の制御装置。
  23. 前記第1の情報は、ブロードキャスト、マルチキャスト及びユニキャストの各々のトラフィック量を示す情報を含む、請求項22に記載の制御装置。
  24. 前記第1の情報は、MBMSのコンテンツを放送する基地局の識別情報を含む、請求項22に記載の制御装置。
  25. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により実行される方法であって、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、
    を含む方法。
  26. 複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置により実行される方法であって、
    前記複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置から報告された、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報に基づいて、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定すること、
    を含む方法。
  27. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置に無線通信サービスを提供する基地局により実行される方法であって、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、
    を含む方法。
  28. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により送受信される情報を中継するゲートウェイ装置により実行される方法であって、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、
    を含む方法。
  29. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置にネットワークスライスを用いたサービスを提供する制御装置により実行される方法であって、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第1の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告すること、
    を含む方法。
  30. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置を制御するコンピュータを、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
    として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
  31. 複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置を制御するコンピュータを、
    前記複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置から報告された、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる情報に基づいて、前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定する制御部、
    として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
  32. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置に無線通信サービスを提供する基地局を制御するコンピュータを、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
    として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
  33. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置により送受信される情報を中継するゲートウェイ装置を制御するコンピュータを、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第2の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
    として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
  34. 複数のネットワークスライスのうち少なくともいずれかを用いて通信する端末装置にネットワークスライスを用いたサービスを提供する制御装置を制御するコンピュータを、
    前記端末装置が使用するネットワークスライスへのリソース割り当てを決定するために用いられる第1の情報を、前記複数のネットワークスライスを制御する通信制御装置に報告する制御部、
    として機能させるためのプログラムが記録された記録媒体。
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