JP7186486B2 - 車両のシート構造 - Google Patents

車両のシート構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7186486B2
JP7186486B2 JP2019062392A JP2019062392A JP7186486B2 JP 7186486 B2 JP7186486 B2 JP 7186486B2 JP 2019062392 A JP2019062392 A JP 2019062392A JP 2019062392 A JP2019062392 A JP 2019062392A JP 7186486 B2 JP7186486 B2 JP 7186486B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat back
opening
vehicle
convex portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019062392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020158058A (ja
Inventor
豊 梅田
孝次郎 神山
哲朗 牛嶋
真司 築道
幸平 吉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2019062392A priority Critical patent/JP7186486B2/ja
Publication of JP2020158058A publication Critical patent/JP2020158058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7186486B2 publication Critical patent/JP7186486B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

本発明は、可倒式シートを備える車両のシート構造に関する。
特許文献1,2は、自動車に設けられるシートとして、可倒式シートを開示する。可倒式シートは、シートクッションに対して、シートバックを直立した状態から前倒し可能に設けられる。車体に設けられたストライカがシートバックに内蔵されるロック機構に嵌め込まれることで、シートバックは直立した状態に維持される(特許文献1,2)。
特許文献1は、シートバックの背面から側面にかけて開口する孔部に、ストライカ(U字状の棒材)を嵌め込んだ状態で、ロック機構のフックをストライカに係合させる構成を開示する。
特許文献2は、シートベルトを引っ掛けるシートベルトフックをストライカに一体成形することを開示する。
特開2015-020662号公報 実開平05-010129号公報
可倒式シートにおいて、シートバックを前倒し状態から直立状態に復帰させる際、シートベルトがシートバックに開口する上述の孔部、即ちストライカ用の開口部に入り込むことがある。更には、シートベルトにおいて上記開口部に入り込んだ箇所が、シートバックに設けられたロック機構と、ストライカとにかみ込まれる可能性がある。
上述のシートベルトフックがあっても、シートベルトをこのフックに引っ掛けることを忘れたり、シートベルトがこのフックから外れたりすれば、上述のシートベルトのかみ込みが生じ得る。
そこで、本発明の目的の一つは、可倒式シートを直立状態に復帰させる際にシートベルトのかみ込みを防止できる車両のシート構造を提供することにある。
本発明の一態様に係る車両のシート構造は、
前倒し状態と直立状態とに変位可能に支持されるシートバックを備える車両のシート構造であって、
前記シートバックは、
前記シートバックの背面から側面にかけて開口し、車体に設けられるストライカ部が嵌め込まれる開口部と、
前記シートバックの前記背面よりも後方に突出すると共に、前記側面よりも側方に突出し、前記開口部よりも下方に設けられる第一の凸部と、
前記シートバックの前記背面よりも後方に突出し、前記開口部よりも上方に設けられる第二の凸部とを備え、
前記第一の凸部は、上下方向からの平面視で、前記第二の凸部の最後端部よりも車幅方向の外側に位置する最後端部を有し、
前記第二の凸部は、前記第二の凸部の最後端部から車幅方向の外側に向かうと共に前方に向かって傾斜する面を有する。
上記の車両のシート構造では、シートバックを前倒し状態から直立状態に回動させても、シートベルトがシートバックの開口部に入り込まない。上記開口部の上下に設けられた凸部によって、シートベルトは上記開口部から離されるためである(詳細は後述する)。このような車両のシート構造は、シートベルトが、ストライカ部を係止するロック機構と開口部に嵌め込まれたストライカ部とにかみ込まれることを防止できる。
実施形態1の車両のシート構造であって、シートバックが直立した状態を示す斜視図である。 実施形態1の車両のシート構造であって、シートバックが直立した状態を示す右側面図である。 実施形態1の車両のシート構造において、シートバックの開口部にストライカ部が嵌め込まれた状態を示す斜視図である。 実施形態1の車両のシート構造において、シートバックが前倒しされた状態を示す斜視図である。 実施形態1の車両のシート構造に備えられる第一の凸部と、シートベルトとの接触状態を説明する斜視図である。 実施形態1の車両のシート構造に備えられる第二の凸部と、シートベルトとの接触状態を説明する斜視図である。 実施形態1の車両のシート構造に備えられる第二の凸部と、シートベルトとの接触状態を説明する断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の車両のシート構造を具体的に説明する。
図中、同一符号は同一名称物を示す。
図中の「FR」は車両の前方、「RR」は車両の後方、「UP」は車両の上方、「LWR」は車両の下方、「RH」は車両の右方、「LH」は車両の左方を示す。以下、単に、前方、後方、上方、下方、右方、左方と呼ぶことがある。
[実施形態1]
図1~図7を参照して、実施形態1に係る車両のシート構造を説明する。
図1~図3は、シートバック11が直立した状態を示し、順に、車両の右斜め後方からみた斜視図、右側面図、車両の左斜め後方からみた斜視図である。
図4は、シートバック11が前倒しされた状態を車両の左斜め前方からみた斜視図である。
図5~図7は、シートバック11の一部、後述するカバー2、シートベルト7を示す。図5,図6は車両の左斜め後方からみた斜視図である。図7は、シートバック11等を水平面で切断した断面図である。
(概要)
実施形態1の車両のシート構造1は、シートバック11を備える可倒式シート10と、車体6に設けられるストライカ部60(図3,図4)と、シートベルト7とを備える車両に利用される。シートバック11は、その背面15から側面16にかけて開口する開口部20を備える。開口部20にはストライカ部60が嵌め込まれる(図3)。開口部20を経たストライカ部60は、シートバック11に内蔵されるロック機構(図示せず)に係止される。この係止によって、シートバック11は直立状態に維持される。シートベルト7は、シートバック11の回動軌跡において、シートバック11の側面16と車体6との間に配索される(図4)。
実施形態1の車両のシート構造1は、シートバック11と、シートバック11の開口部20の上下にそれぞれ設けられる第一の凸部3と第二の凸部4とを備える。これらの凸部3,4によって、シートバック11を前倒し状態から直立状態に回動させた際に、シートベルト7が開口部20に入り込むことを防止する。
以下、まず、可倒式シート10の概要、車体6の概要を簡単に説明する。次に、第一の凸部3及び第二の凸部4を詳細に説明する。
(可倒式シート)
可倒式シート10は、図2に示すようにシートバック11と、シートクッション12と、シートバック11の回転機構(図示せず)とを備える。回転機構によって、シートバック11は、シートクッション12に対して、前倒し状態(図4)と直立状態とに変位可能に支持される。
本例の可倒式シート10は、自動車の後部座席であり、車幅方向に並んで複数のシートバックを備える。ここでは、主として、車幅方向の右方に配置されるシートバック11を示す。以下、右方に配置されるシートバック11を例に説明する。左方のシートバックについては、「右方」を「左方」に読み替えるとよい。
シートバック11の背面15における上方寄りの位置であって、背面15と右方の側面16との角部に、開口部20が設けられている(図1も参照)。ここでの開口部20は、後述するカバー2に設けられている。シートバック11自体に設けられた開口部(以下、開口部Aと呼ぶ)は、カバー2に隠れて見えない。開口部Aは、背面15から側面16にかけて連続して開口し、ストライカ部60が嵌め込まれる。
その他、本例の可倒式シート10は、リクライニング機構、及びスライド機構を有さない。本例のシートクッション12は一つであり、複数の乗員が車幅方向に並んで着席可能な大きさを有するが、乗員数に対応して分割されていてもよい。回転機構を含めて、可倒式シート10の基本的な構成は、公知の構成を利用できる。
(車体)
車体6には、図4に示すように所定の位置にストライカ部60が固定されている。本例のストライカ部60は、シートバック11を前倒し状態から直立状態に回動させると、シートバック11の開口部20,Aに自動的に嵌め込まれる位置に設けられている。
車体6において、直立状態にあるシートバック11よりも上方かつ右方の所定の位置には、ショルダーアンカー67が固定される(図1,図2も参照)。シートベルト7は、直立状態のシートバック11に対して、シートバック11における上方かつ右方の角部、即ち右方の肩部分を挟むように、ショルダーアンカー67に支持される(図1,図2)。その他、シートベルト7の基本的な構成は、公知の構成を利用できる。
本例では、車体6にフック68が設けられている。フック68は、車体6の下方寄りに、シートクッション12(図4では不図示)の側方に配置される。フック68は、シートベルト7を使用しない場合(後部座席に乗員がいない場合、シートバック11を前倒し状態で使用する場合等)にシートベルト7を係止する。シートベルト7は、タングプレート78近くの箇所がフック68に引っ掛かることで、フック68に保持される。
(凸部)
本例のシートバック11は、シートバック11自体の開口部Aを覆うようにシートバック11に取り付けられるカバー2を備える。カバー2は、シートバック11に装着された状態(以下、カバー装着状態と呼ぶ)において、開口部Aに連通するように設けられた開口部20を備える。本例の第一の凸部3及び第二の凸部4は、このカバー2に設けられる。以下、カバー2を詳細に説明する。
〈概要〉
本例のカバー2は、図1に示すように、シートバック11の上方寄りの位置であって、背面15から右方の側面16にかけて配置される断面L字状の樹脂成形体である。カバー2は、背面15側に配置される後壁部25と、側面16側に配置される側壁部26とでつくる稜線を分断するように、開口部20を備える。また、カバー2は、第一の凸部3と、第二の凸部4とを備える。第一の凸部3は、後壁部25よりも後方に突出すると共に側壁部26よりも側方(ここでは右方)に突出する。第二の凸部4は、後壁部25から後方に向かって突出する。カバー装着状態では、第一の凸部3は、シートバック11の背面15よりも後方に突出すると共に側面16よりも側方に突出し、第二の凸部4は、シートバック11の背面15よりも後方に突出する。
〈開口部〉
開口部20は、カバー2の後壁部25から側壁部26にかけて連続して開口する。開口部20の大きさは、シートバック11の開口部Aと同様に、ストライカ部60に応じて調整される。
〈凸部〉
以下、主に図5,図6を参照して、第一の凸部3、第二の凸部4を説明する。
凸部3,4は、開口部20を挟むように下方、上方に位置する。また、凸部3,4は、カバー2における開口部20の形成位置に対応した位置に設けられている。詳しくは、カバー2を上下方向から平面視すれば、凸部4、開口部20を構成する周縁、及び凸部3はそれぞれ、カバー2の幅方向(カバー装着状態では車幅方向)に重複した箇所を有する。
《第一の凸部:下方の凸部》
開口部20よりも下方に設けられる第一の凸部3は、シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰する際に、シートベルト7が開口部20側に変位することを抑制する機能を有する。この機能の説明は後述する。
本例の第一の凸部3は、三角錐状の突起である。三角錐の一面が概ね後壁部25に接する。別の一面が上方を向いて配置される上端面30である。上端面30の一部は、側壁部26につながり、側壁部26よりも側方に突出する箇所を構成する。上下方向からの平面視で三角形状である上端面30の一つの頂点は、凸部3のうち、最も後方に配置される最後端部35である。三角錐の残りの二面は、後壁部25から最後端部35に向かって傾斜する面と、側壁部26から最後端部35に向かって傾斜する面とである(図1,図2も参照)。本例では、この二面は、滑らかな湾曲面33によって構成される。湾曲面33の一部も、側壁部26よりも突出する箇所を構成する。凸部3は、これら上端面30、湾曲面33、最後端部35を有する。
第一の凸部3の最後端部35は、上下方向からの平面視で、後述する第二の凸部4の最後端部45よりも車幅方向の外側(ここでは右側)に位置する。このような最後端部35は、カバー装着状態において、シートバック11の側方に位置するシートベルト7に接触し易い位置に配置されているといえる。
本例の上端面30は、開口部20を構成する周縁に連続して設けられている。カバー2において第一の凸部3の大きさ(例、最後端部35における後壁部25又は側壁部26からの突出長さ、凸部3の幅、凸部3の上下方向の長さ等)、配置位置(幅方向の位置、上下方向の位置等)は、以下の条件を満たすように調整される。この調整は、シートバック11の回転軌道と、シートベルト7の配置位置とに応じて行うとよい。
(条件)シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰する際、シートバック11の変位に伴って、第一の凸部3に接触したシートベルト7が開口部20よりも後方及び車幅方向の外側に配置される、即ち開口部20から離れる。
《第二の凸部:上方の凸部》
開口部20よりも上方に設けられる第二の凸部4は、シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰する際に、シートベルト7をシートバック11の側方にガイドする機能を有する。この機能の説明は後述する。
本例の第二の凸部4は、三角柱状の突起である。三角柱の長方形の一面が後壁部25に接する。三角柱の三角形の一面が上方を向いて配置される上端面40である。上端面40と、上端面40に対向する下端面とをつなぐ稜線は、凸部4のうち、最も後方に配置される最後端部45である。残りの長方形の二面は、後壁部25から最後端部45に向かって傾斜する面である。一方の傾斜面41は、最後端部45から車幅方向の外側(ここでは右方)に向かうと共に前方に向かって傾斜する。他方の傾斜面42は、最後端部45から車幅方向の内側(ここでは左方)に向かうと共に前方に向かって傾斜する。凸部4は、これら上端面40、下端面、傾斜面41,42、最後端部45を有する。
本例の第二の凸部4は、開口部20から上方に離れた位置に設けられている。カバー2において凸部4の大きさ(例、最後端部45における後壁部25からの突出長さ、凸部4の幅、凸部4の上下方向の長さ等)、配置位置(幅方向の位置、上下方向の位置等)は、以下の条件を満たすように調整される。この調整は、シートバック11の回転軌道と、シートベルト7の配置位置と、第一の凸部3の配置位置とに応じて行うとよい。
(条件)シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰する際、シートバック11の変位に伴って、シートベルト7が第一の凸部3に接触してから第二の凸部4の傾斜面41に接触するように配置される。
その他、本例のカバー2は、後壁部25に二つの締結孔28を備える。各締結孔28には、カバー2をシートバック11に固定する締結部材(例、ボルト等、図示せず)が挿通される。図1~図4は、締結孔28を省略している。また、本例のカバー2は、固定部29を備える(図2のみに示す)。固定部29は、シートバック11の側面16から車幅方向に挿入されて、シートバック11に固定される(詳細は図示せず)。カバー2の固定方法は、適宜変更できる。
(前倒し状態から直立状態への復帰操作)
次に、実施形態1の車両のシート構造1について、シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰する操作の手順、このときの第一の凸部3及び第二の凸部4とシートベルト7との配置状態を説明する。
以下は、シートバック11が前倒しされた状態において、シートベルト7がフック68に係止されていない状態で、シートバック11を復帰させる場合を説明する。
シートバック11を前倒し状態(図4)から後方に回動させると、シートバック11における背面15と側面16との角部及びその近傍の箇所は、シートバック11の側方に配置されるシートベルト7の近くを通過する。特に、シートバック11の側面16と車体6(図7では車体6に取り付けられたトリム69)との隙間が狭い場合等では、シートベルト7は、シートバック11に接し易い。例えば、シートベルト7は、シートバック11における上述の角部の下方に引っ掛かり、角部から背面15にわたって貼り付くように接することがある(図5)。その結果、シートベルト7がシートバック11の開口部Aに入り込む可能性がある。
実施形態1の車両のシート構造1では、シートバック11の背面15において、上述の角部近くに第一の凸部3及び第二の凸部4が設けられている。そのため、シートベルト7の一部は、図5に示すようにシートバック11の上記角部の下方に接触すると共に、第一の凸部3にも接触する。第一の凸部3の最後端部35は、第二の凸部4の最後端部45よりも後方に位置する。そのため、シートベルト7は、まず、第一の凸部3の最後端部35に接触する。
シートベルト7の一部が最後端部35に接触すると、この接触箇所及びその近傍の箇所は、第一の凸部3の形状(湾曲面33)に沿って右方に流され、凸部3の側方に接触した状態に維持される。その結果、シートベルト7において、凸部3との接触箇所よりも上方に位置する箇所は、凸部3によって、開口部20から後方かつ側方に離された状態に維持される。即ち、第一の凸部3は、シートベルト7における上述の上方側の箇所が開口部20に入り込むように変位することを阻止する。なお、この状態では、シートベルト7は、まだ、第二の凸部4に接触していない(図7の二点鎖線参照)。
シートバック11を更に回動させると、シートベルト7における第一の凸部3との接触箇所よりも上方側の箇所は、図7の実線で示すように、第二の凸部4の傾斜面41に接触する。本例の傾斜面41は長方形状の平面である。そのため、シートベルト7の一面(内側面70)は、傾斜面41に面接触することができる。
シートベルト7の一部が傾斜面41に接触すると、この接触箇所は、傾斜面41の形状に沿って右方かつ前方に流されるようにガイドされる(図6も参照)。その結果、シートベルト7において、第一の凸部3との接触箇所よりも上方に位置する箇所は、第二の凸部4によって、開口部20から側方に離されることが促進される。
シートバック11を更に回動させると、シートベルト7は、第一の凸部3から離れて、第一の凸部3との接触箇所を有さず、第二の凸部4の傾斜面41との接触箇所を有する状態になる。この状態で、シートバック11を更に回動させると、シートベルト7は、傾斜面41に沿って側方に流されて、第二の凸部4からも離れる。その結果、シートベルト7は、シートバック11の側面16の側方に位置する。
シートバック11を更に回動させることで、開口部20及び開口部Aにストライカ部60が嵌め込まれる。ストライカ部60は、開口部20及び開口部Aを経て、ロック機構に係止される。その結果、シートバック11は直立状態に維持される。
(主な効果)
実施形態1の車両のシート構造1は、シートバック11の背面15側に第一の凸部3,第二の凸部4を備えるため、シートバック11を前倒し状態から直立状態に復帰させる際にシートベルト7がストライカ部60用の開口部20に入り込むことを防止できる。従って、実施形態1の車両のシート構造1は、仮にシートベルト7をフック68に引っ掛けることを忘れて、上述の直立状態への復帰動作を行っても、シートベルト7がロック機構とストライカ部60とにかみ込まれることを防止できる。
特に、実施形態1の車両のシート構造1は、一つの突起とせず、シートベルト7が開口部20側に変位することを抑制する機能を有する凸部3と、シートベルト7をシートバック11の側方にガイドする機能を有する凸部4とを分けて備える。そのため、両凸部3,4における上下方向の長さ、突出高さ等を最小にすることができる。従って、実施形態1の車両のシート構造1は、上述のようにシートバック11の側面16とトリム69との隙間が狭い場合等でも、凸部3,4における車体6側への張り出しを押えられる。このような実施形態1の車両のシート構造1は、凸部3,4を備えるものの、車室内の空間を広く使用できる。
更に、本例の車両のシート構造1は、以下の効果も奏する。
(a)シートバック11は、第一の凸部3及び第二の凸部4が設けられたカバー2を備える。そのため、シートバック11にカバー2を取り付けることで、所定の形状の凸部3,4を備える構成を容易に構築することができる。
(b)カバー2は、シートバック11の背面15側に設けられる開口部A等を覆い隠す。そのため、カバー2によって、見栄えがよい。
(c)第一の凸部3の上端面30は、開口部20を構成する周縁に連続する平坦面である。このような上端面30は、開口部20にストライカ部60が嵌め込まれる際にガイドとして機能する。
また、本例のカバー2は樹脂成形体であるため、以下の効果も奏する。
(1)シートベルト7がカバー2に接触すると滑り易い。そのため、シートベルト7は、上述のように開口部20から離されて、シートバック11の側方に流れ易い。
(2)カバー2は、軽量である。
(3)カバー2は、射出成形等によって、所定の形状に容易に成形可能であり、製造性に優れる。
なお、実施形態1では、右方のシートバック11について説明したが、左方のシートバックについても、同様の構成を備えることができる。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、実施形態1に対して、以下の変更が可能である。
(1)カバー2を省略して、第一の凸部3及び第二の凸部4がシートバック11自体に設けられる。この場合、部品点数が少ない。
(2)カバー2におけるシートバック11の背面15を覆う面積が実施形態1よりも大きい。例えば、カバー2は、背面15の全体を覆ってもよい。このようなカバー2は、前倒し状態において、背面15を保護する機能も有する。
1 車両のシート構造
10 可倒式シート、11 シートバック、12 シートクッション
15 背面、16 側面
2 カバー
20 開口部、25 後壁部、26 側壁部、28 締結孔、29 固定部
3 第一の凸部、30 上端面、33 湾曲面、 35 最後端部
4 第二の凸部、40 上端面、41,42 傾斜面、45 最後端部
6 車体、60 ストライカ部、67 ショルダーアンカー、68 フック
69 トリム
7 シートベルト、70 内側面、78 タングプレート

Claims (1)

  1. 前倒し状態と直立状態とに変位可能に支持されるシートバックを備える車両のシート構造であって、
    前記シートバックは、
    前記シートバックの背面から側面にかけて開口し、車体に設けられるストライカ部が嵌め込まれる開口部と、
    前記シートバックの前記背面よりも後方に突出すると共に、前記側面よりも側方に突出し、前記開口部よりも下方に設けられる第一の凸部と、
    前記シートバックの前記背面よりも後方に突出し、前記開口部よりも上方に設けられる第二の凸部とを備え、
    前記第一の凸部は、上下方向からの平面視で、前記第二の凸部の最後端部よりも車幅方向の外側に位置する最後端部を有し、
    前記第二の凸部は、前記第二の凸部の最後端部から車幅方向の外側に向かうと共に前方に向かって傾斜する面を有する、
    車両のシート構造。
JP2019062392A 2019-03-28 2019-03-28 車両のシート構造 Active JP7186486B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019062392A JP7186486B2 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 車両のシート構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019062392A JP7186486B2 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 車両のシート構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020158058A JP2020158058A (ja) 2020-10-01
JP7186486B2 true JP7186486B2 (ja) 2022-12-09

Family

ID=72641483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019062392A Active JP7186486B2 (ja) 2019-03-28 2019-03-28 車両のシート構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7186486B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002283956A (ja) 2001-03-26 2002-10-03 Nissan Shatai Co Ltd 車両用シート装置
US20120025557A1 (en) 2010-07-29 2012-02-02 Honda Motor Co., Ltd. Striker webbing guide assembly

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0345435A (ja) * 1989-07-14 1991-02-27 Nissan Motor Co Ltd 自動車シート
JP2584969Y2 (ja) * 1992-10-13 1998-11-11 トヨタ車体株式会社 車両用折畳みシートのロックカバー構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002283956A (ja) 2001-03-26 2002-10-03 Nissan Shatai Co Ltd 車両用シート装置
US20120025557A1 (en) 2010-07-29 2012-02-02 Honda Motor Co., Ltd. Striker webbing guide assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020158058A (ja) 2020-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3663057A (en) Vehicle seat having restraint system within trim
US20120181409A1 (en) Vehicle slide rail apparatus
US7980618B2 (en) Housing system and housing method for passenger seat
US8172327B2 (en) Integrated seat fold-down lever/belt exit
US20080012417A1 (en) Seat belt webbing enclosure
US6234529B1 (en) Seat belt routing via roof mount
US10471854B2 (en) Vehicular seat
JP2007118623A (ja) スライド部材のロック構造
JP7186486B2 (ja) 車両のシート構造
JP5308191B2 (ja) 蓋部材
CN114633715A (zh) 车辆用座椅安全带装置
WO2005123468A1 (en) A seat belt buckle arrangement for use with a vehicle seat
JP4696618B2 (ja) シートベルト装置
JP7240074B2 (ja) 車両後部構造
JPH0636729Y2 (ja) シートベルト用バックル
JP7040413B2 (ja) 車両用シート
JP2002087208A (ja) シートベルトの取付構造
JPS6340047Y2 (ja)
JPH06206486A (ja) 自動車のシートバックロック装置
JP3760786B2 (ja) 車両用シート装置
JP3050511B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP2010269688A (ja) 車両用シート
JP3595732B2 (ja) 車両用シート
JP3477438B2 (ja) 車両フロア構造
JP2021123223A (ja) 乗物用内装材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220216

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221128

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7186486

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150