JP7185976B1 - 食生活評価システム及び食生活評価方法 - Google Patents

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Abstract

【解決手段】取得制御部101は、ヒトが排泄した1回のスポット尿中に含まれる栄養成分指標であって、ナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比のうち、2つ以上選択された栄養成分指標のスポット尿栄養成分指標を取得する。判定制御部102は、前記取得されたスポット尿栄養成分指標と、当該スポット尿栄養成分指標に予め設定された基準値とを前記スポット尿栄養成分指標毎に比較して、前記スポット尿栄養成分指標が前記基準値以上か否かを前記スポット尿栄養成分指標毎に判定する。決定制御部103は、前記判定されたスポット尿栄養成分指標毎の判定結果から、前記ヒトの食事のバランスを示す食事評価パターンを決定する。出力制御部104は、前記食事評価パターンに対して、前記ヒトの食事のバランスが良くなるような食事評価コメントを出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、食生活評価システム及び食生活評価方法に関する。
従来より、ヒトの尿に含まれる特定成分濃度を測定して、ヒトの食生活を評価する技術は、多種存在する。例えば、特開2006-29819号公報(特許文献1)には、ヒトが一日に排泄する特定成分排泄量を算出する尿分析方法が開示されている。この尿分析方法は、先ず、ヒトが排泄する起床後一番尿の量と特定成分の濃度とを測定して、起床後一番尿の特定成分排泄量を求める。次に、就寝前の放尿から起床後一番尿の放尿までの経過時間を取得し、特定成分排泄量を経過時間と、予め設定されている規定時間との比に基づいて規定時間当量へ換算する。そして、尿分析方法は、この換算された規定時間当量に基づいて、ヒトが一日に排泄する特定成分排泄量を算出する。特定成分は、例えば、ナトリウム及びカリウム及びカルシウムのいずれか1つ以上である。これにより、日々の生活習慣を崩さずに測定した生体情報(特定成分排泄量)によって、医療知識の無い一般人であっても生活習慣病の予防や管理に必要かつ具体的な生活習慣改善情報を得ることができるとしている。
又、特開2006-126184号公報(特許文献2)には、データ取得部と、特定成分排泄当量算出部と、特定成分摂取量演算部と、出力部と、を備える成分摂取量測定装置が開示されている。データ取得部は、予め定められた就寝時間帯の前で最後に排尿した時刻から、就寝時間帯の後で最初に排尿した時刻までの経過時間である就寝経過時間と、就寝経過時間の間に排泄された尿の尿量と、尿の特定成分濃度とを含む尿データを取得する。特定成分排泄当量算出部は、取得された尿量と特定成分濃度と予め定められた規定時間とから、ヒトが規定時間に排泄する特定成分量である特定成分排泄当量を算出する。特定成分摂取量演算部は、算出された特定成分排泄当量から、ヒトが一日に摂取する一日特定成分摂取量を推定し、出力部は、一日特定成分摂取量を含む測定結果を出力する。これにより、日々の生活の中で排尿された尿中の特定成分を測定することによって、生活習慣病の予防や管理に必要な生活習慣改善情報を得ることができるとしている。
又、国際公開第13/021695号(特許文献3)には、相関関係記憶部と、データ入力部と、演算部と、を備える尿成分分析装置が開示されている。相関関係記憶部は、ヒトが排泄した1回の尿中における第1特定成分、第2特定成分間の濃度比と、ヒトが1日に排泄した全ての尿を1つに収集したときの1日の全尿中における第1特定成分、第2特定成分間の濃度比との間の相関関係を表すデータを記憶している。データ入力部は、被測定者が排泄した1回の尿中における第1特定成分、第2特定成分間の濃度比を表すデータを入力する。演算部は、データ入力部を介して得られた被測定者の1回の尿中における第1特定成分、第2特定成分間の濃度比に基づいて、相関関係記憶部に記憶された相関関係を用いて、被測定者が1日に排泄した全ての尿を1つに収集するものとしたときの1日の全尿中における第1特定成分、第2特定成分間の濃度比を換算して求める。被測定者が排泄した1日の全尿中における2つの特定成分の間の濃度比を簡便に求めることができるとしている。
又、特開2013-36817号公報(特許文献4)には、相関関係記憶部と、全尿量取得部と、データ入力部と、第1演算部と、第2演算部と、を備える尿成分分析装置が開示されている。相関関係記憶部は、ヒトが排泄した1回の尿中における特定成分の濃度と、ヒトが1日に排泄した全ての尿を1つに収集したときの1日の全尿中における特定成分の濃度との間の相関関係を表すデータを記憶している。全尿量取得部は、被測定者が排泄する1日の全尿量を、換算又はデータベースに基づいて取得する。データ入力部は、被測定者が排泄した1回の尿中における特定成分の濃度を表すデータを入力する。第1演算部は、データ入力部を介して得られた被測定者の1回の尿中における特定成分の濃度に基づいて、相関関係記憶部に記憶された相関関係を用いて、被測定者が1日に排泄した全ての尿を1つに収集するものとしたときの1日の全尿中における特定成分の濃度を換算して求める。第2演算部は、第1演算部によって求められた1日の全尿中における特定成分の濃度に対して、全尿量取得部によって取得された1日の全尿量を乗算して、被測定者の1日の全尿中における特定成分の排泄量を算出する。これにより、被測定者の1日の全尿中における特定成分の排泄量を簡便にかつ精度良く求めることができるとしている。
又、非特許文献1(Yukio Yamori et al, “DIETARY RISK FACTORS OF STROKE AND HYPERTENSION IN JAPAN - Part 1: Methodological Assessment of Urinalysis for Dietary Salt and Protein Intakes -”, Japanese Circulation Journal, Vol. 46, September 1928, p. 933-938)、非特許文献2(Yukio Yamori et al, “DIETARY RISK FACTORS OF STROKE AND HYPERTENSION IN JAPAN - Part 2: Validity of Urinarysis for Dietary Salt and Protein Intakes under a Field Condition -”, Japanese Circulation Journal, Vol. 46, September 1928, p. 939-943)、非特許文献3(Yukio Yamori et al, “DIETARY RISK FACTORS OF STROKE AND HYPERTENSION IN JAPAN - Part 3: Comparative Study on Risk Factors between Farming and Fishing Villages in Japan -”, Japanese Circulation Journal, Vol. 46, September 1928, p. 944-948)には、24時間尿中の特定の成分濃度を尿中のクレアチニン濃度で除算した値を利用して、食生活を評価することが開示されている。
又、非特許文献4(Yukio Yamori et al, “An inverse association between magnesium in 24-h urine and cardiovascular risk factors in middle-aged
subjects in 50 CARDIAC Study populations”, Hypertension Research (2015) 38, p. 219-225)には、24時間尿中のマグネシウム/クレアチニン比が高いと、心血管疾患の危険性が高まることが開示されている。
又、非特許文献5(Yukio Yamori et al. “An inverse association between magnesium in 24-h urine and cardiovascular risk factors in middle-aged subjects in 50 CARDIAC Study populations“, Hypertens Res. 2015 Mar;38(3): p. 219-225)には、24時間尿中のクレアチニン濃度に対するマグネシウム濃度の比であるMg/Cre比が高い程、体重指数(BMI)、血圧(BP)、血清総コレステロール(TC)、肥満、高血圧、高コレステロール血症などの心血管疾患の危険因子が低くなることが開示されている。
又、非特許文献6(Okuda M et al. “Estimation of daily sodium and potassium excretion from overnight urine of Japanese children and adolescents”, Environ Health Prev Med. 2020 Nov 27;25(1): p. 74)には、24時間尿中のナトリウム濃度と、カリウム濃度と、クレアチニン濃度と、身長と、体重と、年齢とを変数にすることで、1日のナトリウム排泄量とカリウムの排泄量とを推定できることが開示されている。
特開2006-29819号公報 特開2006-126184号公報 国際公開第13/021695号 特開2013-36817号公報
ヒトの栄養調査は、例えば、空腹時採血や食習慣等のアンケートにより行われているが、これらの調査では、手間や時間が掛かり、ヒトが口から摂取した食事の種類を適切に分析することが難しいという課題がある。
特許文献1に記載の技術では、ヒトの起床後一番尿を用いるが、ヒトは起床後一番尿を取り忘れ易いという課題がある。又、特許文献2に記載の技術では、就寝経過時間と就寝経過時間での尿を用いるが、同様に、ヒトは尿を取り忘れ易いという課題がある。
特許文献3に記載の技術では、被測定者の1回の尿中の第1特定成分、第2特定成分間の濃度比を1日の全尿中の第1特定成分、第2特定成分間の濃度比に換算するが、換算後の1日の全尿中の第1特定成分、第2特定成分間の濃度比と、実際の1日の全尿中の第1特定成分、第2特定成分間の濃度比との差異が大きく、精度高く換算することが出来ないという課題がある。又、特許文献4に記載の技術では、被測定者の1回の尿中の特定成分濃度を1日の全尿中の特定成分濃度に換算するが、同様に、換算後の1日の全尿中の特定成分濃度と、実際の1日の全尿中の特定成分濃度との差異が大きいという課題がある。
非特許文献1-4に記載の技術では、24時間尿中の特定成分濃度/クレアチニン比により食生活を評価したり、心血管疾患の危険性を評価したりしているが、24時間尿が必要という課題がある。非特許文献5-6に記載の技術では、同様に、24時間尿が必要という課題がある。
ここで、ヒトの食生活を精度高く評価するためには、ヒトの1日の24時間尿を採取し、24時間尿中の特定成分濃度や特定成分排泄量を算出することが好ましいが、1回でも尿を採取し忘れると、24時間尿とならず、24時間尿の採取自体が難しいという課題がある。
一方、従来のスポット尿を用いたヒトの食生活評価では、生活習慣病のリスクとの関連性について、精度が低く、信頼性に欠けるという課題がある。又、スポット尿中の栄養成分の種類が乏しく、評価可能な栄養成分が限定されており、ヒトの食生活を全体的に評価することが出来ないという課題がある。
そこで、本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、ヒトの1回のスポット尿を用いて、簡便に、且つ、全体的に、ヒトの食生活を評価することが可能な食生活評価システム及び食生活評価方法を提供することを目的とする。
本発明に係る食生活評価システムは、取得制御部と、判定制御部と、決定制御部と、出力制御部と、を備える。取得制御部は、ヒトが排泄した1回のスポット尿中に含まれる栄養成分指標であって、ナトリウムイオン濃度とカリウムイオン濃度との比を示すナトリウム/カリウム比と、マグネシウムイオン濃度とクレアチニン濃度との比を示すマグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素濃度とクレアチニン濃度との比を示す尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウムイオン濃度とクレアチニン濃度との比を示すナトリウム/クレアチニン比のうち、2つ以上選択された栄養成分指標のスポット尿栄養成分指標を取得する。判定制御部は、前記取得されたスポット尿栄養成分指標と、当該スポット尿栄養成分指標に予め設定された基準値とを前記スポット尿栄養成分指標毎に比較して、前記スポット尿栄養成分指標が前記基準値以上か否かを前記スポット尿栄養成分指標毎に判定する。決定制御部は、前記判定されたスポット尿栄養成分指標毎の判定結果から、前記ヒトの食事のバランスを示す食事評価パターンを決定する。出力制御部は、前記食事評価パターンに対して、前記ヒトの食事のバランスが良くなるような食事評価コメントを出力する。
又、本発明に係る食生活評価方法は、取得制御ステップと、判定制御ステップと、決定制御ステップと、出力制御ステップと、を備える。本発明に係る食生活評価方法に係る各ステップは、本発明に係る食生活評価システムに係る各制御部に対応する。
本発明によれば、ヒトの1回のスポット尿を用いて、簡便に、且つ、全体的に、ヒトの食生活を評価することが可能となる。
24時間尿栄養成分指標と、スポット尿栄養成分指標と、被験者の性別と、被験者の人数と、24時間尿栄養成分指標とスポット尿栄養成分指標との相関係数との関係を示す表である。 被験者が男女の場合のスポット尿のナトリウム/カリウム比と24時間尿のナトリウム/カリウム比との関係を示すグラフである。 被験者が男のみの場合のスポット尿のナトリウム/カリウム比と24時間尿のナトリウム/カリウム比との関係を示すグラフである。 被験者が女のみの場合のスポット尿のナトリウム/カリウム比と24時間尿のナトリウム/カリウム比との関係を示すグラフである。 被験者が男女の場合のスポット尿のマグネシウム/クレアチニン比と24時間尿のマグネシウム/クレアチニン比との関係を示すグラフである。 被験者が男のみの場合のスポット尿のマグネシウム/クレアチニン比と24時間尿のマグネシウム/クレアチニン比との関係を示すグラフである。 被験者が女のみの場合のスポット尿のマグネシウム/クレアチニン比と24時間尿のマグネシウム/クレアチニン比との関係を示すグラフである。 被験者が男女の場合のスポット尿の尿素窒素/クレアチニン比と24時間尿の尿素窒素/クレアチニン比との関係を示すグラフである。 被験者が男のみの場合のスポット尿の尿素窒素/クレアチニン比と24時間尿の尿素窒素/クレアチニン比との関係を示すグラフである。 被験者が女のみの場合のスポット尿の尿素窒素/クレアチニン比と24時間尿の尿素窒素/クレアチニン比との関係を示すグラフである。 被験者が男女の場合のスポット尿のナトリウム/クレアチニン比と24時間尿のナトリウム/クレアチニン比との関係を示すグラフである。 被験者が男のみの場合のスポット尿のナトリウム/クレアチニン比と24時間尿のナトリウム/クレアチニン比との関係を示すグラフである。 被験者が女のみの場合のスポット尿のナトリウム/クレアチニン比と24時間尿のナトリウム/クレアチニン比との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る食生活評価システムの概念図と機能ブロック図とである。 本発明の実施形態に係る食生活評価方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るパターンシートを示す図である。 本発明の実施形態に係るパターンシートに数値を反映させた場合を示す図である。 本発明の実施形態に係るコメントシートを示す図である。 本発明の実施形態に係るBMIシートを示す図である。 本発明の実施形態に係る良好習慣アンケートシートを示す図である。 本発明の実施形態に係る不良習慣アンケートシートを示す図である。 2種類のスポット尿栄養成分指標を取り扱った場合の参照食事評価パターンとコメントのシートを示す図である。 3種類のスポット尿栄養成分指標を取り扱った場合の参照食事評価パターンとコメントのシートを示す図である。 3種類のスポット尿栄養成分指標を取り扱った場合の他の参照食事評価パターンとコメントのシートを示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本発明者は、長年、24時間尿中の栄養成分濃度と、その尿を排泄したヒトの食生活とを評価することで、24時間尿中の栄養成分濃度の高低により、そのヒトの栄養の実態を把握し、そのヒトの心筋梗塞や高血圧や循環器疾患、脳卒中等の生活習慣病のリスクが生じることを見いだしてきた。一方、24時間尿の摂取自体は困難という課題があった。
そこで、本発明者は、24時間尿中の栄養成分濃度に代わる指標を探し求めていたところ、後述する1日のスポット尿の栄養成分指標が24時間尿中の栄養成分指標と相関があることを見いだした。
図1は、24時間尿栄養成分指標と、スポット尿栄養成分指標と、被験者の性別と、被験者の人数(N数)と、24時間尿栄養成分指標とスポット尿栄養成分指標との相関係数との関係を示す表である。ここで、栄養成分指標として、ナトリウム/カリウム比(Na/K比)は、尿中のナトリウムイオン濃度とカリウムイオン濃度との比を示し、マグネシウム/クレアチニン比(Mg/Cre比)は、マグネシウムイオン濃度とクレアチニン濃度との比を示し、尿素窒素/クレアチニン比(UN/Cre比)は、尿素窒素(UN)(urea nitrogen)濃度とクレアチニン濃度との比を示し、ナトリウム/クレアチニン比は、ナトリウムイオン濃度とクレアチニン濃度との比(Na/Cre比)を示す。
ここで、ナトリウムイオンは、例えば、食塩に含まれ、カリウムイオンは、例えば、野菜や果物に含まれ、マグネシウムイオンは、例えば、種実、海藻、乳に含まれ、尿素窒素濃度は、たんぱく質に含まれる。又、尿中に含まれるクレアチニン濃度は、被験者の筋肉量を反映し、被験者の身体的な状況に対応して排出される。そのため、栄養成分濃度をクレアチニン濃度で除算した栄養成分指標を用いることで、被験者の身体的な状況を反映した正確な指標として利用することが可能となる。
さて、図1に示すように、24時間尿栄養成分指標のナトリウム/カリウム比は、スポット尿栄養成分指標のナトリウム/カリウム比と相関があることが分かる。具体的には、図2に示すように、スポット尿のナトリウム/カリウム比は、24時間尿のナトリウム/カリウム比に対して線形関係を有している。更に、被験者が男のみの場合や被験者が女のみの場合、図3-図4に示すように、その相関関係が良好になることがある。
又、24時間尿栄養成分指標のマグネシウム/クレアチニン比は、スポット尿栄養成分指標のマグネシウム/クレアチニン比と相関があり、図5に示すように、スポット尿のマグネシウム/クレアチニン比は、24時間尿のマグネシウム/クレアチニン比に対して線形関係を有している。同様に、被験者が男のみの場合や被験者が女のみの場合、図6-図7に示すように、その相関関係が良好になることがある。
又、24時間尿栄養成分指標の尿素窒素/クレアチニン比は、スポット尿栄養成分指標の尿素窒素/クレアチニン比と相関があり、図8に示すように、スポット尿の尿素窒素/クレアチニン比は、24時間尿の尿素窒素/クレアチニン比に対して線形関係を有している。同様に、被験者が男のみの場合や被験者が女のみの場合、図9-図10に示すように、その相関関係が良好になることがある。
又、24時間尿栄養成分指標のナトリウム/クレアチニン比は、スポット尿栄養成分指標のナトリウム/クレアチニン比と相関があり、図11に示すように、スポット尿のナトリウム/クレアチニン比は、24時間尿のナトリウム/クレアチニン比に対して線形関係を有している。同様に、被験者が男のみの場合や被験者が女のみの場合、図12-図13に示すように、その相関関係が良好になることがある。
つまり、スポット尿栄養成分指標のナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比とを評価することで、これらに対応する24時間尿栄養成分指標の評価と同等の評価を行うことが出来るのである。
ここで、それぞれのスポット尿栄養成分指標は、独立して24時間尿栄養成分指標と相関していることから、ナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比のうち、2つ以上の栄養成分指標を選択することで、選択された栄養成分指標のスポット尿栄養成分指標から、24時間尿栄養成分指標の評価と同等の評価を行うことが出来る。
又、同様に、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比とのそれぞれのスポット尿栄養成分指標は、独立して24時間尿栄養成分指標と相関していることから、1回のスポット尿中に含まれる栄養成分濃度であって、マグネシウムイオン濃度と、尿素窒素濃度と、ナトリウムイオン濃度のうち、2つ以上選択された栄養成分濃度のそれぞれと、スポット尿中に含まれるクレアチニン濃度との比を示すスポット尿栄養成分指標を採用することでも、採用されたスポット尿栄養成分指標から、24時間尿栄養成分指標の評価と同等の評価を行うことが出来る。
そこで、本発明では、ヒトの栄養状態を具体的に評価するために、スポット尿栄養成分指標のナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比との4種類を基本的な指標として、食生活評価システムと食生活評価方法を構成している。これらの指標を用いることで、ヒトの一回のスポット尿を用いて、ヒトの食生活の全体のバランスを見ることが可能となる。
先ず、本発明に係る食生活評価システム1は、例えば、図14に示すように、評価端末装置10と、ネットワーク11と、ユーザー端末装置12と、を備える。
評価端末装置10は、ヒト(被験者)Aの尿を評価する評価者Bが使用する一般的なコンピュータであり、ヒトAのスポット尿のスポット尿栄養成分指標に基づいて、ヒトAの食事評価パターンを決定し、食事評価パターンに対応した食事評価コメント(評価内容)を出力する。又、評価端末装置10は、データを処理するため、ネットワーク上のサーバとしても良い。
ネットワーク11は、評価端末装置10と、ユーザー端末装置12とをそれぞれ通信可能に接続する。ネットワーク11は、例えば、Wifi(登録商標)アクセスポイントを介したLAN(Local Area Network)の他、無線基地局を介したWAN(Wide Area Network)、第3世代(3G)の通信方式、LTEなどの第4世代(4G)の通信方式、第5世代(5G)以降の通信方式、Bluetooth(登録商標)、特定小電力無線方式等の無線通信ネットワークを含む。
ユーザー端末装置12は、ヒトAが使用する一般的なコンピュータであり、例えば、タッチパネル付きの携帯端末装置、ディスクトップ型端末装置、タブレット型端末装置、ウェアラブル型端末装置を含む。
評価端末装置10と、ユーザー端末装置12とは、指示を入力するための入力部と、情報を蓄積するための記憶部と、情報を出力するための出力部と、を備えている。評価端末装置10と、ユーザー端末装置12とは、図示しないCPU、ROM、RAM等を内蔵しており、CPUは、例えば、RAMを作業領域として利用し、ROM等に記憶されているプログラムを実行する。後述する各部についても、CPUがプログラムを実行することで各部の機能を実現する。
次に、図15を参照しながら、本発明の実施形態に係る構成及び実行手順について説明する。先ず、評価者Bが、ヒトAの食生活を評価するために、ヒトAが排泄した1回のスポット尿を採取する。
ここで、ヒトAの1回のスポット尿Uの種類に特に限定は無いが、例えば、ヒトAが就寝から最初の起床時一番に排泄したスポット尿U、ヒトAが起床後午前に排泄したスポット尿U、ヒトAが起床後午後に排泄したスポット尿U等を挙げることが出来る。
評価者Bはスポット尿Uを処理し、評価端末装置10の取得制御部101は、スポット尿中に含まれるナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比とを含む栄養成分に関係するスポット尿栄養成分指標を取得する(図2:S101)。
ここで、取得制御部101の取得方法に特に限定は無い。例えば、薬局、学校健診(幼稚園、小学校、中学校、高校、大学)、企業健診、健診センター等の食生活評価所でヒトAの食生活の評価を行う場合は、評価者Bが、ヒトAのスポット尿Uを取得し、評価端末装置10の尿分析部10aに収納する。尿分析部10aには、スポット尿U中の栄養成分の濃度を測定するセンサー101aが設けられており、センサー101aがスポット尿Uに接触すると、センサー101aが測定信号を出力し、取得制御部101は、センサー101aからの測定信号に基づいて、スポット尿U中の栄養成分の濃度を取得する。
ここで、センサー101aの種類は、スポット尿栄養成分指標の種類によって適宜設定されるが、例えば、スポット尿栄養成分指標が、ナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比であれば、センサー101aは、ナトリウムイオン濃度、カリウムイオン濃度、マグネシウムイオン濃度、尿素窒素濃度に対応したイオン選択性電極法やクレアチニン濃度に対応した試薬法、酵素法、分光光度法、高速クロマトグラフィー等が採用される。
又、便器Tにセンサー101aが設けられている場合、ヒトAが排尿すると、センサー101aがスポット尿Uに接触することで測定信号を出力し、取得制御部101は、センサー101aからの測定信号に基づいて、スポット尿U中の栄養成分の濃度を取得する。
そして、取得制御部101は、取得した栄養成分の濃度を用いて、スポット尿栄養成分指標を算出して取得する。ここで、スポット尿栄養成分指標が、ナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比の4種類であれば、取得制御部101は、ナトリウムイオン濃度とカリウムイオン濃度とに基づいてナトリウム/カリウム比を算出し、マグネシウムイオン濃度とクレアチニン濃度とに基づいてマグネシウム/クレアチニン比を算出し、尿素窒素濃度とクレアチニン濃度とに基づいて尿素窒素/クレアチニン比を算出し、ナトリウムイオン濃度とクレアチニン濃度とに基づいてナトリウム/クレアチニン比を算出する。
尚、その他の形態として、評価者BがヒトAのスポット尿Uのスポット尿栄養成分指標を外部の測定機関で取得する場合は、評価者Bは、取得したスポット尿栄養成分指標を評価端末装置10に入力することで、取得制御部101が、スポット尿U中のスポット尿栄養成分指標を取得する。
さて、スポット尿栄養成分指標の取得が完了すると、評価端末装置10の判定制御部102は、取得されたスポット尿栄養成分指標と、当該スポット尿栄養成分指標に予め設定された基準値とをスポット尿栄養成分指標毎に比較して、スポット尿栄養成分指標が基準値以上か否かをスポット尿栄養成分指標毎に判定する(図2:S102)。
ここで、判定制御部102の判定方法に特に限定は無い。例えば、判定方法は、スポット尿栄養成分指標の種類によって適宜変更される。例えば、スポット尿栄養成分指標が、ナトリウム/カリウム比の場合、24時間尿栄養成分指標のナトリウム/カリウム比に対応し、低ければ低い程、そのヒトAは、食塩量が少なく、且つ、野菜や果実の量が多い食事を摂取していると判断される。そこで、判定制御部102は、取得されたナトリウム/カリウム比が基準値未満であると、当該ナトリウム/カリウム比は適切と判定し、ナトリウム/カリウム比が基準値以上であると、当該ナトリウム/カリウム比は不適と判定する。
1回のスポット尿のナトリウム/カリウム比における基準値は、例えば、ヒトのナトリウムの望ましい1日摂取量(又は塩分摂取量)とカリウムの望ましい1日摂取量とに基づいて決定すると好ましい。
又、スポット尿栄養成分指標が、マグネシウム/クレアチニン比の場合、24時間尿栄養成分指標のマグネシウム/クレアチニン比に対応し、高ければ高い程、そのヒトAは、海藻や種実類、乳製品の量が多い食事を摂取していると判断される。そこで、判定制御部102は、取得されたマグネシウム/クレアチニン比が基準値以上であると、当該マグネシウム/クレアチニン比は適切と判定し、マグネシウム/クレアチニン比が基準値未満であると、当該マグネシウム/クレアチニン比は不適と判定する。
1回のスポット尿のマグネシウム/クレアチニン比における基準値は、例えば、ヒトの体重に対応したヒトのマグネシウムの望ましい1日摂取量に基づいて決定すると好ましい。
又、スポット尿栄養成分指標が、尿素窒素/クレアチニン比の場合、24時間尿栄養成分指標の尿素窒素/クレアチニン比に対応し、高ければ高い程、そのヒトAは、肉類、魚介類、卵、大豆の量が多い食事を摂取していると判断される。そこで、判定制御部102は、取得された尿素窒素/クレアチニン比が基準値以上であると、当該尿素窒素/クレアチニン比は適切と判定し、尿素窒素/クレアチニン比が基準値未満であると、当該尿素窒素/クレアチニン比は不適と判定する。
1回のスポット尿の尿素窒素/クレアチニン比における基準値は、例えば、ヒトの体重に対応したヒトのタンパク質の望ましい1日摂取量に基づいて決定すると好ましい。
又、スポット尿栄養成分指標が、ナトリウム/クレアチニン比の場合、24時間尿栄養成分指標のナトリウム/クレアチニン比に対応し、低ければ低い程、そのヒトAは、食塩量が少ない食事を摂取していると判断される。そこで、判定制御部102は、取得されたナトリウム/クレアチニン比が基準値未満であると、当該ナトリウム/クレアチニン比は適切と判定し、ナトリウム/クレアチニン比が基準値以上であると、当該ナトリウム/クレアチニン比は不適と判定する。
1回のスポット尿のナトリウム/クレアチニン比における基準値は、例えば、ヒトの体重に対応したヒトのナトリウムの望ましい1日摂取量(又は塩分摂取量)に基づいて決定すると好ましい。このように、判定制御部102は、スポット尿栄養成分指標が基準値以上か否かの判定結果に基づいて、スポット尿栄養成分指標が適切判定か不適判定かをスポット尿栄養成分指標毎に判定する。
尚、スポット尿栄養成分指標の種類毎の基準値は、例えば、評価端末装置10のメモリMに予め記憶され、判定制御部102は、メモリMからスポット尿栄養成分指標の種類に対応する基準値を取得して判定に用いる。
又、基準値は、スポット尿栄養成分指標の種類の他に、ヒトAの身体情報(性別、年齢、身長、体重等)によって適宜変更されても良い。スポット尿栄養成分指標が、ナトリウム/カリウム比、マグネシウム/クレアチニン比、尿素窒素/クレアチニン比、ナトリウム/クレアチニン比の場合、ヒトAの性別や年齢、BMI(Body Mass Index){体重(kg)/身長(m)}によって、基準値が多少変動する。例えば、図1に示すように、ナトリウム/カリウム比、マグネシウム/クレアチニン比、尿素窒素/クレアチニン比、ナトリウム/クレアチニン比では、被験者の性別によって分けることで、相関係数が良好になる場合がある。
そこで、判定制御部102は、ヒトA又は評価者Bから、ヒトAの性別、年齢、BMIのいずれかを含む身体情報を取得し、取得されたスポット尿栄養成分指標の種類と、取得した身体情報との組み合わせに対応する基準値を取得し、取得されたスポット尿栄養成分指標が、取得した基準値以上か否かを判定する。このように、スポット尿栄養成分指標の種類とヒトAの身体情報に応じて基準値を変更することで、ヒトAの身体情報に適した判定を行うことが可能となり、1回のスポット尿で、ヒトAの食生活を精度高く評価することが出来る。尚、身体情報の種類が増加する程、基準値をきめ細かく設定することが可能となるため、身体情報に、性別、年齢、BMIの全てを加えることで、ヒトAの食生活をより精度高く評価しても良い。
さて、スポット尿栄養成分指標の判定が完了すると、評価端末装置10の決定制御部103は、判定されたスポット尿栄養成分指標毎の判定結果から、ヒトAの食事のバランスを示す食事評価パターンを決定する(図2:S103)。
ここで、決定制御部103の決定方法に特に限定は無い。例えば、決定制御部103は、メモリMに予め記憶されたパターンシートを参照する。パターンシート400には、図16に示すように、スポット尿栄養成分指標毎の参照判定結果401と、当該参照判定結果401の組み合わせにより特定される参照食事評価パターン402とが関連付けて記憶されている。
参照判定結果401には、適切判定又は不適判定がスポット尿栄養成分指標(例えば、ナトリウム/カリウム比、マグネシウム/クレアチニン比、尿素窒素/クレアチニン比、ナトリウム/クレアチニン比)毎に設定されている。
参照食事評価パターン402の数は、参照判定結果401の種類(適切判定/不適判定)の数(2)を底とし、スポット尿栄養成分指標の数(4)をべき数とした2=16となる。
ここで、ナトリウム/カリウム比とマグネシウム/クレアチニン比と尿素窒素/クレアチニン比とナトリウム/クレアチニン比との参照判定結果401が全て適切判定である場合は、参照食事評価パターン402には、食事のバランスが最良である「1」が設定される。参照食事評価パターンが「1」の場合は、例えば、「和食」と名付ける。又、ナトリウム/カリウム比の参照判定結果401が不適判定であり、マグネシウム/クレアチニン比と尿素窒素/クレアチニン比とナトリウム/クレアチニン比との参照判定結果401が適切判定である場合は、参照食事評価パターン402には、食事のバランスが良好であるものの、野菜不足を示す「2」が設定される。一方、ナトリウム/カリウム比とマグネシウム/クレアチニン比と尿素窒素/クレアチニン比とナトリウム/クレアチニン比との参照判定結果401が全て不適判定である場合は、参照食事評価パターン402には、食事のバランスが最悪である「16」が設定される。参照食事評価パターンが「16」の場合は、例えば、「ジャンクフード」と名付ける。
このように、4種類のスポット尿栄養成分指標の適切判定又は不適判定の組み合わせは、合計16の食事評価パターンを形成させる。言い換えると、複数の参照食事評価パターンは、スポット尿栄養成分指標毎の適切判定又は不適判定の参照判定結果の組み合わせによって形成される。これらの参照食事評価パターンでは、それぞれ必要とされる栄養成分が異なるため、それぞれの食事評価パターンに対して、最も有効と思われるコメントが必要になるであろう。
さて、決定制御部103は、複数の参照食事評価パターン402のうち、判定されたスポット尿栄養成分指標毎の判定結果のそれぞれに一致する参照判定結果401の組み合わせの参照食事評価パターン402を、ヒトAの食事評価パターンとして決定する。具体的には、決定制御部103は、判定された判定結果と、パターンシート400の参照判定結果401とをスポット尿栄養成分指標毎に照合し、スポット尿栄養成分指標毎の判定結果のそれぞれがスポット尿栄養成分指標毎の参照判定結果401のそれぞれと一致するパターンシート400の参照食事評価パターン402を、ヒトAの食事評価パターンとして決定する。これにより、スポット尿栄養成分指標毎の判定結果の組み合わせにより特定される食事評価パターンを一義的に決定することが可能となる。
ここで、食事評価パターンの他に、食事評価パターンの良し悪しを示す数値を追加しても構わない。例えば、図17に示すように、パターンシート500に、スポット尿栄養成分指標の参照判定結果501と、参照食事評価パターン502と、参照食事評価パターン502の良し悪しを示す食事評価数値503とが関連付けて記憶されている。
そして、パターンシート500の参照判定結果501のうち、適切判定に対して10点を付与し、不適判定に対して0点を付与し、スポット尿栄養成分指標毎の参照判定結果501の点数の合計を食事評価数値503に反映させる。言い換えると、食事評価数値503は、参照食事評価パターン502の参照判定結果501の適切判定が多い程、値が高く設定される。例えば、参照食事評価パターン502が「1(和食)」の場合は、数値503は、「40点」となり、参照食事評価パターン502が「2」の場合は、数値503は、「30点」となり、参照食事評価パターン502が「16(ジャンクフード)」の場合は、数値503は、「0点」となる。決定制御部103は、参照食事評価パターン502の決定とともに、当該参照食事評価パターン502に対応する食事評価数値503を取得する。これにより、ヒトAの食事のバランスを食事評価パターンとともに食事評価数値で可視化することが出来るため、直感的で分かり易い評価を示すことが可能となる。
さて、ヒトAの食事評価パターンの決定が完了すると、評価端末装置10の出力制御部104は、食事評価パターンに対して、ヒトAの食事のバランスが良くなるような食事評価コメントを出力する(図2:S104)。
ここで、出力制御部104の出力方法に特に限定は無い。例えば、出力制御部104は、メモリMに予め記憶されたコメントシートを参照する。コメントシート600には、図18に示すように、参照食事評価パターン601と、参照食事評価パターン601に対して食事のバランスが良くなるような食事評価コメント602とが関連付けて記憶されている。
例えば、参照食事評価パターン601が「1(和食)」である場合、食事評価コメント602は、「バランス良く食べれているようです。」というような今の食生活を維持するためのコメントとなる。又、参照食事評価パターン601が「2」である場合、食事評価コメント602は、「ナトリウムカリウム比の改善→野菜や果物」というような、ナトリウム/カリウム比を改善するために必要な食品を挙げたコメントとなる。
又、参照食事評価パターン601が「3」である場合、食事評価コメント602は、「マグネシウム不足の改善→海藻・種実類・乳製品」というような、マグネシウム/クレアチニン比を改善するために必要な食品を挙げたコメントとなる。参照食事評価パターン601が「4」である場合、食事評価コメント602は、「タンパク質不足の改善→肉類・魚介類・卵・大豆」というような、尿素窒素/クレアチニン比を改善するために必要な食品を挙げたコメントとなる。参照食事評価パターン601が「5」である場合、食事評価コメント602は、「過剰食塩摂取の改善→食塩の代わりにコショウや七味、しょうがなどの薬味や香辛料を使用」というような、ナトリウム/クレアチニン比を改善するために必要な食品を挙げたコメントとなる。
又、参照食事評価パターン601が「16(ジャンクフード)」である場合、食事評価コメント602は、全てのスポット尿栄養成分指標が不適判定であるため、それぞれのスポット尿栄養成分指標の不適判定に対応する不適判定コメントを組み合わせたコメントとなり、例えば、「ナトリウムカリウム比の改善→野菜や果物、マグネシウム不足の改善→海藻・種実類・乳製品、タンパク質不足の改善→肉類・魚介類・卵・大豆、過剰食塩摂取の改善→食塩の代わりにコショウや七味、しょうがなどの薬味や香辛料を使用」というような、ナトリウム/カリウム比とマグネシウム/クレアチニン比と尿素窒素/クレアチニン比とナトリウム/クレアチニン比を改善するためのコメントとなる。
このように、食事評価コメント602には、参照食事評価パターン601の種類に応じて、今のヒトAの食生活を改善するためのコメントが設定される。これにより、ヒトAが、自身の食事評価パターンとコメントを確認することで、自身の食生活の見直しに役立てることが出来る。又、評価者Bは、ヒトAの食生活の改善や食育に役立てることが出来る。又、上述のスポット尿栄養成分指標を用いることで、ヒトAの食事のバランスを考慮して、ヒトAの食生活を全体的に評価することが可能となる。
尚、今回の食事評価コメント602では、不適判定を有する参照食事評価パターンに対して、不適判定のスポット尿栄養成分指標に対応する不適判定コメントを、不適判定のスポット尿栄養成分指標毎に取得して加算した食事評価コメントとして構成しているが、実際には、それぞれの食事評価パターンで必要とされる栄養成分が異なってくるため、それぞれの食事評価パターンに対する食事評価コメントは、適宜設計変更される。
さて、出力制御部104は、決定された食事評価パターンと、コメントシート600の参照食事評価パターン601とを照合し、食事評価パターンが参照食事評価パターン601と一致するコメントシート600の食事評価コメント602を取得し、出力する。これにより、ヒトAの1回のスポット尿を用いて、ヒトAの食事のバランスを簡単に評価することが可能となる。又、食事評価パターンに食事評価数値が設定されている場合は、出力制御部104は、食事評価パターンと食事評価コメント602とともに食事評価数値を出力しても良い。
ここで、食事評価コメント602は、例えば、評価者Bが、食生活評価所で所定のシートに印刷し、ヒトAに直接渡して、食生活の支援の助言を行っても良いし、他の構成でも構わない。
例えば、ヒトAが、ユーザー端末装置12を用いて、ネットワーク11を経由して評価端末装置10にアクセスし、評価端末装置10にヒトAの識別情報を入力すると、評価端末装置10の出力制御部104は、ヒトAのスポット尿Uに対応する食事評価コメント602をユーザー端末装置12に表示させるように構成しても良い。
尚、本発明の実施形態では、スポット尿栄養成分指標として、ナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比の4種類を採用したが、他の指標を追加しても構わない。例えば、スポット尿栄養成分指標として、スポット尿中に含まれる、ナトリウム、カリウム、マグネシウム以外の亜鉛、カルシウム、クロム、セレン、鉄、銅、マンガン、モリブデン、ヨウ素、リン等のミネラル、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等のビタミンの栄養成分濃度と、これらの栄養成分濃度とクレアチニン濃度との比を挙げることが出来る。
又、本発明の実施形態では、食塩(塩分)の摂取量の目安として、スポット尿栄養成分指標として、ナトリウム/クレアチニン比を採用したが、これに代えて、1回のスポット尿中に含まれるナトリウムイオン濃度に基づいたスポット尿栄養成分指標を採用しても構わない。例えば、取得制御部101は、ヒトが排泄した1回のスポット尿中に含まれるナトリウムイオン濃度から、24時間尿中に含まれるナトリウムイオン濃度を算出し、24時間尿中に含まれるナトリウムイオン濃度から、そのヒトが摂取した1日当たりの塩分摂取量をスポット尿栄養成分指標として採用する。1日当たりの塩分摂取量について、好ましい基準値は、例えば、国際基準で、5.0g、日本基準で、男性では、8.0g、女性では、7.0gと良く知られているため、基準値の設定が容易で、且つ、被験者が分かり易いという利点がある。
又、本発明の実施形態では、スポット尿栄養成分指標を評価することで食事評価パターンを決定して、この食事評価パターンに合う食事評価コメントを出力するように構成したが、食事評価パターンに加えて、BMIによる評価やアンケートによる評価を追加しても構わない。
例えば、出力制御部104は、食事評価パターンに対応する食事評価数値を出力する場合、評価端末装置10のBMI制御部が、ヒトA又は評価者BからのヒトAのBMIの入力を受けて、メモリMに予め記憶されたBMIシートを参照する。BMIシート700には、図19に示すように、区分されたBMI701と、BMIの良し悪しを示すBMI数値702と、BMIに応じて食生活を改善するためのBMIコメント703とが関連付けて記憶されている。
ここで、BMI701が「肥満」や「痩せ」の場合は、BMI数値702は、「0点」となり、BMI701が「やや肥満」や「やや痩せ」の場合は、BMI数値702は、「5点」となり、BMI701が「標準」の場合は、BMI数値702は、「10点」となる。つまり、BMI数値702は、BMIが標準に近づく程、値が高くなるように設定される。
そして、BMI制御部は、入力されたヒトAのBMIとBMIシート700のBMI701とを照合して、ヒトAのBMIとBMI701とが一致するBMIシート700のBMI数値702とBMIコメント703とを取得する。出力制御部104は、食事評価パターンに対応する食事評価数値にBMI制御部により取得されたBMI数値702を加算した合計値を算出し、その合計値と、食事評価パターンに対応する食事評価コメントと、BMI701に対応するBMIコメント703とを出力する。これにより、数値により総合的に食生活と体型を判断することが出来るとともに、BMIに応じたBMIコメントを出力することが可能となる。
例えば、出力制御部104は、食事評価パターンに対応する食事評価数値を出力する場合、評価者Bは、ヒトAに対して良好習慣の頻度に関するアンケートを取得する。良好習慣とは、例えば、大豆摂取習慣、魚介類摂取習慣、運動習慣等を挙げることが出来る。良好習慣が大豆摂取習慣又は魚介類摂取習慣である場合は、1週間のうち、何回摂取するかの頻度をヒトAから回答してもらい、良好習慣が運動習慣である場合は、1週間のうち、何回運動するかの頻度をヒトAから回答してもらう。評価端末装置10のアンケート制御部が、ヒトA又は評価者BからのヒトAのアンケート結果の入力を受けて、メモリMに予め記憶された良好習慣アンケートシートを参照する。良好習慣アンケートシート800には、図20に示すように、良好習慣801と、良好習慣頻度802と、良好習慣頻度802に対応する良好習慣数値803と、良好習慣数値803に対応する良好習慣評価804と、良好習慣数値803に対応する良好習慣コメント805とが関連付けて記憶されている。頻度802は、例えば、週0、週1-2、週3-4、週5-6、週7とされ、良好習慣数値803は、頻度802が高い程、高くなるように設定されている。
そして、アンケート制御部は、ヒトAのアンケート結果と良好習慣アンケートシート800の良好習慣頻度802とを照合し、ヒトAのアンケート結果と良好習慣頻度802とが一致する良好習慣アンケートシート800の良好習慣数値803と、良好習慣評価804と、良好習慣コメント805とを取得する。出力制御部104は、食事評価パターンに対応する数値にアンケート制御部により取得された数値803を加算した合計値を算出し、その合計値と、食事評価パターンに対応する食事評価コメントと、良好習慣のアンケート結果に対応する良好習慣評価804と、良好習慣コメント805とを出力する。これにより、数値により総合的に食生活と良好習慣を判断することが出来るとともに、良好習慣に応じた良好習慣コメントを出力することが可能となる。
一方、評価者Bは、ヒトAに対して不良習慣の頻度に関するアンケートを取得する。不良習慣とは、例えば、揚げ物摂取習慣、お菓子摂取習慣等を挙げることが出来る。不良習慣が揚げ物摂取習慣又はお菓子摂取習慣である場合は、1週間のうち、何回摂取するかの頻度をヒトAから回答してもらう。アンケート制御部が、ヒトA又は評価者BからのヒトAのアンケート結果の入力を受けて、メモリMに予め記憶された不良習慣アンケートシートを参照する。不良習慣アンケートシート900には、図21に示すように、不良習慣901と、不良習慣頻度902と、不良習慣頻度902に対応する不良習慣数値903と、不良習慣数値903に対応する不良習慣評価904と、不良習慣数値903に対応する不良習慣コメント905とが関連付けて記憶されている。不良習慣頻度902は、例えば、週0、週1-2、週3-4、週5-6、週7とされ、不良習慣数値903は、不良習慣頻度902が高い程、低くなるように設定されている。
そして、アンケート制御部は、ヒトAのアンケート結果と不良習慣アンケートシート900の不良習慣頻度902とを照合し、ヒトAのアンケート結果と不良習慣頻度902とが一致する不良習慣アンケートシート900の不良習慣数値903と、不良習慣評価904と、不良習慣コメント905とを取得する。出力制御部104は、食事評価パターンに対応する食事評価数値にアンケート制御部により取得された不良習慣数値903を加算した合計値を算出し、その合計値と、食事評価パターンに対応する食事評価コメントと、不良習慣のアンケート結果に対応する不良習慣評価904と、不良習慣コメント905とを出力する。これにより、数値により総合的に食生活と不良習慣を判断することが出来るとともに、不良習慣に応じたコメントを出力することが可能となる。
尚、上述では、BMIによる評価や良好習慣又は不良習慣のアンケートによる評価のそれぞれを食事評価パターンに加えて評価したが、食事評価パターンに、BMIによる評価と良好習慣及び不良習慣のアンケートによる評価を全て加えても構わない。
又、本発明の実施形態では、ナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比の4種類のスポット尿栄養成分指標を取り扱ったため、食事評価パターンを16パターン用意して、ヒトの食生活を評価したが、スポット尿栄養成分指標を2つ以上選択することで、選択した数に対応した食事評価パターンを用意して、ヒトの食生活を評価しても構わない。
例えば、図22に示すように、ナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比との2種類のスポット尿栄養成分指標を取り扱った場合は、食塩や野菜・果物、果実、海藻、乳に関係するコメントの食事評価パターンを4パターン用意すれば良い。又、ナトリウム/カリウム比と、尿素窒素/クレアチニン比との2種類のスポット尿栄養成分指標を取り扱った場合は、食塩や野菜・果物、たんぱく質に関係するコメントの食事評価パターンを4パターン用意すれば良い。更に、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比との2種類のスポット尿栄養成分指標を取り扱った場合は、果実、海藻、乳、たんぱく質に関係するコメントの食事評価パターンを4パターン用意すれば良い。
図23に示すように、ナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比の3種類のスポット尿栄養成分指標を取り扱った場合は、食塩や野菜・果物、果実、海藻、乳、たんぱく質に関係するコメントの食事評価パターンを8パターン用意すれば良い。又、図24に示すように、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比の3種類のスポット尿栄養成分指標を取り扱った場合は、果実、海藻、乳、たんぱく質、食塩に関係するコメントの食事評価パターンを8パターン用意すれば良い。スポット尿栄養成分指標の組み合わせは、図1で示したナトリウム/カリウム比と、マグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウム/クレアチニン比の4種類から適宜選択すれば良いが、これらに他の栄養成分指標を追加しても構わない。
ここで、評価対象のスポット尿栄養成分指標の数が増加する程、ヒトの栄養状態を様々な観点から評価することが可能となり、スポット尿栄養成分指標の数が減少すると、ヒトの栄養状態を最小限の観点で評価することが出来る。
以上のように、本発明に係る食生活評価システム及び食生活評価方法は、ヒトの1回のスポット尿の栄養成分指標から、ヒトの1回のスポット尿を用いて、ヒトの食事のバランスを評価して、ヒトの食生活の改善や食育に役立てるシステム及び方法として有用であり、ヒトの1回のスポット尿を用いて、簡便に、且つ、全体的に、ヒトの食生活を評価することが可能な食生活評価システム及び食生活評価方法として有効である。
1 食生活評価システム
10 評価端末装置
11 ネットワーク
12 ユーザー端末装置
101 取得制御部
102 判定制御部
103 決定制御部
104 出力制御部

Claims (7)

  1. ヒトが排泄した1回のスポット尿中に含まれるスポット尿栄養成分指標であって、ナトリウムイオン濃度とカリウムイオン濃度との比を示すナトリウム/カリウム比と、マグネシウムイオン濃度とクレアチニン濃度との比を示すマグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素濃度とクレアチニン濃度との比を示す尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウムイオン濃度とクレアチニン濃度との比を示すナトリウム/クレアチニン比の4つのスポット尿栄養成分指標を取得する取得制御部と、
    前記取得されたスポット尿栄養成分指標と、当該スポット尿栄養成分指標に予め設定された基準値とを前記スポット尿栄養成分指標毎に比較して、前記スポット尿栄養成分指標が前記基準値以上か否かの判定結果に基づいて、前記スポット尿栄養成分指標が適切判定か不適判定かを前記スポット尿栄養成分指標毎に判定する判定制御部と、
    前記スポット尿栄養成分指標毎の適切判定又は不適判定の参照判定結果の組み合わせによって形成される16種類の参照食事評価パターンのうち、前記判定されたスポット尿栄養成分指標毎の判定結果のそれぞれに一致する参照判定結果の組み合わせにより特定される参照食事評価パターンを、前記ヒトの食事のバランスを示す食事評価パターンとして決定し、前記決定に用いた参照食事評価パターンに関連付けられた食事評価数値であって、前記参照食事評価パターンの参照判定結果の適切判定が多い程、値が高くなる食事評価数値を取得する決定制御部と、
    前記食事評価パターンに対して、前記ヒトの食事のバランスが良くなるような食事評価コメントと、前記取得された食事評価数値とを出力する出力制御部と、
    アンケートの結果により、前記ヒトから、揚げ物摂取習慣、及び、お菓子摂取習慣の不良習慣の頻度の入力を受け付けると、当該入力された不良習慣の頻度に対応する不良習慣数値であって、不良習慣の頻度が高い程、値が低くなる不良習慣数値を取得し、前記食事評価数値に前記不良習慣数値を加算した合計値を出力するアンケート制御部と、
    を備える食生活評価システム。
  2. 前記揚げ物摂取習慣、及び、お菓子摂取習慣の不良習慣の頻度に関するアンケートは、前記揚げ物摂取習慣、及び、お菓子摂取習慣のそれぞれについて、1週間のうち、何回摂取するかの頻度を前記ヒトから回答してもらう、
    請求項1に記載の食生活評価システム。
  3. 前記アンケート制御部は、アンケートの結果により、前記ヒトから、大豆摂取習慣、及び、魚介類摂取習慣の良好習慣の頻度の入力を受け付けると、当該入力された良好習慣の頻度に対応する良好習慣数値であって、良好習慣の頻度が高い程、値が高くなる良好習慣数値を取得し、前記食事評価数値と前記不良習慣数値とに前記良好習慣数値を加算した合計値を出力する、
    請求項1に記載の食生活評価システム。
  4. 前記大豆摂取習慣、及び、魚介類摂取習慣の良好習慣の頻度に関するアンケートは、前記大豆摂取習慣、及び、魚介類摂取習慣のそれぞれについて、1週間のうち、何回摂取するかの頻度を前記ヒトから回答してもらう、
    請求項3に記載の食生活評価システム。
  5. 前記ヒトのBMIの入力を受け付けると、当該入力されたBMIに対応するBMI数値であって、BMIが標準に近づく程、値が高くなるBMI数値を取得し、前記食事評価数値と前記不良習慣数値とに前記BMI数値を加算した合計値を出力するBMI制御部
    を更に備える、
    請求項1に記載の食生活評価システム。
  6. 前記ヒトのBMIの入力を受け付けると、当該入力されたBMIに対応するBMI数値であって、BMIが標準に近づく程、値が高くなるBMI数値を取得し、前記食事評価数値と前記不良習慣数値と前記良好習慣数値とに前記BMI数値を加算した合計値を出力するBMI制御部
    を更に備える、
    請求項3に記載の食生活評価システム。
  7. ヒトが排泄した1回のスポット尿中に含まれるスポット尿栄養成分指標であって、ナトリウムイオン濃度とカリウムイオン濃度との比を示すナトリウム/カリウム比と、マグネシウムイオン濃度とクレアチニン濃度との比を示すマグネシウム/クレアチニン比と、尿素窒素濃度とクレアチニン濃度との比を示す尿素窒素/クレアチニン比と、ナトリウムイオン濃度とクレアチニン濃度との比を示すナトリウム/クレアチニン比の4つのスポット尿栄養成分指標を取得する取得制御ステップと、
    前記取得されたスポット尿栄養成分指標と、当該スポット尿栄養成分指標に予め設定された基準値とを前記スポット尿栄養成分指標毎に比較して、前記スポット尿栄養成分指標が前記基準値以上か否かの判定結果に基づいて、前記スポット尿栄養成分指標が適切判定か不適判定かを前記スポット尿栄養成分指標毎に判定する判定制御ステップと、
    前記スポット尿栄養成分指標毎の適切判定又は不適判定の参照判定結果の組み合わせによって形成される16種類の参照食事評価パターンのうち、前記判定されたスポット尿栄養成分指標毎の判定結果のそれぞれに一致する参照判定結果の組み合わせにより特定される参照食事評価パターンを、前記ヒトの食事のバランスを示す食事評価パターンとして決定し、前記決定に用いた参照食事評価パターンに関連付けられた食事評価数値であって、前記参照食事評価パターンの参照判定結果の適切判定が多い程、値が高くなる食事評価数値を取得する決定制御ステップと、
    前記食事評価パターンに対して、前記ヒトの食事のバランスが良くなるような食事評価コメントと、前記取得された食事評価数値とを出力する出力制御ステップと、
    アンケートの結果により、前記ヒトから、揚げ物摂取習慣、及び、お菓子摂取習慣の不良習慣の頻度の入力を受け付けると、当該入力された不良習慣の頻度に対応する不良習慣数値であって、不良習慣の頻度が高い程、値が低くなる不良習慣数値を取得し、前記食事評価数値に前記不良習慣数値を加算した合計値を出力するアンケート制御ステップと、
    を備える食生活評価方法。
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