JP7185270B2 - 曲げ駆動装置 - Google Patents

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Description

本開示は、曲げ駆動装置に関する。
特開2006-204612号公報(以下、特許文献1)はバルーンアクチュエータを開示している。バルーンアクチュエータは、バルーンの膨張を、下側の膜と上側の膜との伸びの違いによる曲げ運動に変換する曲げ駆動装置である。
特開2006-204612号公報
バルーンアクチュエータは、生体組織の取り扱いに用いられることが想定されている。特に、特許文献1に開示されているバルーンアクチュエータは、比較的小さな組織の取り扱いに用いられることが想定されている。このようなバルーンアクチュエータを、重量のある組織を押し上げるなどの動作にも用いたいという要望がある。
しかしながら、特許文献1に開示されているバルーンアクチュエータは、バルーン内圧によって下側の膜と上側の膜との両側の伸びの差分で曲げ運動が生じるため、両側の膜が伸びる分、バルーンの膨張の曲げ運動への変換効率が落ちる。その結果、バルーン内圧が同じでも曲げ駆動装置の出力が小さくなる。そのため、バルーンの膨張の曲げ運動への変換効率を高め、曲げ駆動装置の曲げ動作の出力を高めることが求められる。
ある実施の形態に従うと、曲げ駆動装置は、内部空間に供給された流体の流体圧によって表面の膜体が伸びつつ膨張し、その伸びによって生じた引っ張り応力によって曲がり運動を行う曲げ駆動装置であって、膜体は、流体圧によって伸びが生じる第1膜体と、流体圧による伸びが第1膜体よりも小さく、膨張が小さくなるように構成され、第1膜体との間に内部空間を構成するように第1膜体の第1の面に対して接合された第2膜体と、を含み、第1膜体の第1の面の反対側の第2の面側に積層され、第2の面に対して、第2の面内に設定された第1の方向において内部空間を挟む2つの接合位置で接合された非伸縮性のシートをさらに備える。
図1は、第1の例に係る曲げ駆動装置の概略図である。 図2は、第2の例に係る曲げ駆動装置の概略図である。 図3は、第2の例に係る曲げ駆動装置を例として曲がり運動の原理を説明するための図である。 図4は、第1の例に係る曲げ駆動装置を例として、端部が固定された場合の曲がり運動の原理を説明するための図である。 図5は、発明者の製作した第2の例に係る曲げ駆動装置での曲がり運動の様子を表した図である。 図6は、曲げ駆動装置の変位と発生力との対応関係を表した図である。 図7は、曲げ駆動装置の内部空間の膨張量と膜体の引張強さとの関係、及び、内部空間の圧力と膜体の接着強度との関係を表した図である。 図8は、曲げ駆動装置の第1膜体を製造する工程を表した図である。 図9は、曲げ駆動装置の第2膜体を製造し、第1膜体と接合する工程を表した図である。 図10は、曲げ駆動装置の膜体にシートを接合する工程を表した図である。 図11は、特許文献1のバルーンアクチュエータの曲げ駆動を説明するための図である。
[1.曲げ駆動装置の概要]
(1)本実施の形態に含まれる曲げ駆動装置は、内部空間に供給された流体の流体圧によって表面の膜体が伸びつつ膨張し、その伸びによって生じた引っ張り応力によって曲がり運動を行う曲げ駆動装置であって、膜体は、流体圧によって伸びが生じる第1膜体と、流体圧による伸びが第1膜体よりも小さく、膨張が小さくなるように構成され、第1膜体との間に内部空間を構成するように第1膜体の第1の面に対して接合された第2膜体と、を含み、第1膜体の第1の面の反対側の第2の面側に積層され、第2の面に対して、第2の面内に設定された第1の方向において内部空間を挟む第1接合位置及び第2接合位置で接合された非伸縮性のシートをさらに備える。膨張量の多い側の膜体(第1膜体)側に非伸縮性のシートを配することによって、シートは第1膜体の膨張によって膨張方向に持ち上げられる。そのため、シートに引っ張り応力が生じる。シートに生じる引っ張り応力によって第2膜体にたわみが発生する。第2膜体に生じたたわみによって、第1膜体の膨張方向への曲がり運動が生じる。これにより、内部空間の膨張の曲がり運動への変換効率を向上させることができる。その結果、曲げ動作の出力を高めることができる。
(2)好ましくは、第1膜体の膨張によってシートに生じる引っ張り応力によって第2膜体にたわみを発生させて、たわみによる第1膜体の膨張方向への曲がり運動を生じさせる。これにより、内部空間の膨張の曲がり運動への変換効率を向上させることができる。その結果、曲げ動作の出力を高めることができる。
(3)好ましくは、第1膜体及び第2膜体の第1の方向の端部は固定されており、第2膜体は、第1膜体側とは逆側の面に第1の補強部を有し、第1の補強部は、少なくとも端部から第1接合位置及び第2接合位置のうちの近い側の接合位置までの範囲に設けられている。端部が固定されていることによって、逆側の端部付近のに第1膜体と第2膜体との接触面積部分に分布して内部空間の膨張によるシートの押上げ力が荷重として作用し、逆側の端部が第1膜体の膨張方向へ向かう曲がり運動が生じる。また、少なくとも端部から近い側の接合位置までの範囲に第1の補強部が配されていることで、曲がり運動による負担が端部に集中して変形等が生じることを防止できる。
(4)好ましくは、第1膜体のヤング率E1、第2膜体のヤング率E2、及び、シートのヤング率E3がE2>E3>E1の関係を満たす。第1膜体、第2膜体、及び、シートの断面二次モーメントIが共通の場合、曲げ剛性EIはヤング率Eに比例する。そのため、E2>E1より、第2膜体の方が第1膜体より曲げ剛性が高い。このため、内部空間の空気圧による変形は、第1膜体の方が第2膜体よりも大きい。これにより、内部空間の膨張が効率的にシートに伝搬する。また、E2>E3より、シートの押上げ力をより効率的に曲がり運動に変換することができる。
(5)好ましくは、第1膜体のヤング率E1、第2膜体のヤング率E2、及び、シートのヤング率E3がE3>E2>E1の関係を満たす。E3>E2>E1の関係より変形率(伸び)1/Eは1/E1>1/E2>1/E3の関係を満たす。つまり、第1膜体の方が第2膜体より伸びが大きい。このため、内部空間の空気圧による膨張は、第1膜体の方が第2膜体よりも大きい。これにより、内部空間の膨張が効率的にシートに伝搬する。また、第2膜体の方がシートより伸びが大きい。このため、シートの押上げ力をより効率的に曲がり運動に変換することができる。
(6)好ましくは、第1膜体の厚みH1、第2膜体の厚みH2、及び、シートの厚みH3がH2>H3>H1の関係を満たす。第1膜体、第2膜体、及び、シートのヤング率Eが共通の場合、曲げ剛性EIは断面二次モーメントIに比例する。断面二次モーメントIは、厚みHの三乗に比例する。そのため、H2>H1より、第2膜体の方が第1膜体より曲げ剛性が高い。このため、内部空間の空気圧による変形は、第1膜体の方が第2膜体よりも大きい。これにより、内部空間の膨張が効率的にシートに伝搬する。また、H2>H3より、シートの押上げ力をより効率的に曲がり運動に変換することができる。
(7)好ましくは、内部空間は第1の方向に並ぶ複数の内部空間を構成している。
(8)好ましくは、シートは、第1接合位置及び第2接合位置に加えて、複数の内部空間の間の第3接合位置で第2の面に対して接合されている。これにより、複数の内部空間外周の第1膜体1とシートとの接触面積が増加する。その結果、複数の内部空間の膨張によってシートを持ち上げる力のシートへの伝搬のロスが抑えられる。
(9)好ましくは、第2膜体は、第1膜体側とは逆側の面に第2の補強部をさらに有し、第2の補強部は第3接合位置に設けられている。これにより、複数の内部空間の間の剛性が低下する箇所が補強される。曲がり運動による負担が複数の内部空間の間の剛性が低下する箇所に集中して変形等が生じることを防止できる。
[2.曲げ駆動装置の例]
[2.1曲げ駆動装置の全体構成]
曲げ駆動装置1は、内部空間に供給された流体(例えば空気)の流体圧によって、バルーン状に表面の膜体が伸びつつ膨張し、その伸びによって生じた引っ張り応力によって曲がり運動を行う装置である。なお、図1に示された第1の例に係る曲げ駆動装置1A及び図2に示された第2の例に係る曲げ駆動装置1Bを代表させて、曲げ駆動装置1と称する。
図1に示されるように、第1の例に係る曲げ駆動装置1Aは、内部空間13を有する膜体10を備える。膜体10は、第1膜体11と第2膜体12とを含む。第2膜体12は、第1膜体11との間に内部空間13を構成するように、第1膜体11の第1の面11Aに対して接合されている。内部空間13は、図示しない空気流入口及び流路に接続されている。内部空間13に対しては、給排気が可能である。
説明の簡便のために、図1に示されるように、曲げ駆動装置1Aに対してXY軸を設定する。第1膜体11の第1の面11A、及び、第1の面11Aの逆側の第2の面11B内の第1の方向をX軸方向とし、第1の面11A内にX軸を設定する。第1の面11Aの法線方向をY軸方向として、第1膜体11及び第2膜体12のX軸方向の一方の端部ED1を原点OとしてY軸を設定する。第1膜体11及び第2膜体12のX軸方向の他方の端部ED2は、Xの値が大きくなるようにX軸の向きを設定する。第1膜体11と第2膜体12とはX軸を挟んで接合されている。X軸方向のうち、Xの値が大きくなる向きを+X向き、Xの値が小さくなる向きを-X向きという。また、Xの値が大きい側を+X側、小さい側を-X側という。Y軸方向のうち、Yの値が大きくなる向きを+Y向き、Yの値が小さくなる向きを-Y向きという。また、Yの値が大きい側を+Y側、小さい側を-Y側という。第1膜体11の第1の面11Aは第1膜体11の-Y側の面であり、第2の面11Bは第1膜体11の+Y側の面である。
曲げ駆動装置1Aは、さらに、第1膜体11の第2の面11B側に積層された非伸縮性のシート14を備える。シート14は、第2の面11Bに対して、内部空間13を挟む第1接合位置14A及び第2接合位置14Bで接合され、接合位置14A,14B以外は非接合である。第1接合位置14A及び第2接合位置14Bが並ぶ方向がX軸方向(第1の方向)である。第1接合位置14Aは内部空間13の-X側の位置であり、第2接合位置14Bは内部空間13の+X側の位置である。
好ましくは、曲げ駆動装置1Aは、端部ED1が固定端、端部ED2が自由端である。そして、好ましくは、第2膜体12は、-Y側の面、つまり、第1膜体11に接合された面と逆側の面に設けられた第1の補強部15Aを有する。第1の補強部15Aは、一例として、第2膜体12の-Y側の面に対して接合された、第2膜体12とは別部材である補強部材である。第1の補強部15Aは、端部ED1からX軸に沿って+X向きに延び、少なくとも第1接合位置14Aまでの範囲に設けられている。好ましくは、図1に示されるように、内部空間13の-X向きの端部13Eを超える範囲まで設けられる。端部ED1付近の特に-Y向きの変形を抑制する。そのため、第1の補強部15Aが設けられることで曲がり運動による負担が端部ED1付近に集中して変形等が生じることを防止できる。
内部空間13はX軸方向に並ぶ複数の内部空間を構成してもよい。例えば、図2に示された第2の例に係る曲げ駆動装置1Bは、第1膜体11と第2膜体12との間に、X軸方向に並ぶ2つの内部空間13A,13Bを有している。
この場合、シート14は、第2の面11Bに対して、X軸方向において接合位置14A,14Bに加えて、さらに、内部空間13Aと内部空間13Bとの間の第3接合位置14Cで接合されていてもよい。これにより、内部空間13A,13B外周の第1膜体11とシート14との接触面積が増加する。その結果、内部空間13A,13Bの膨張によってシート14を持ち上げる力のシート14への伝搬のロスが抑えられ、内部空間13A,13Bの膨張の曲がり運動への変換効率を向上させることができる。
なお、第2膜体12は、第1の補強部15Aに加えて第2の補強部15Bをさらに有してもよい。第2の補強部15Bは、第3接合位置14Cに設けられる。図2に示された曲げ駆動装置1Bでは、内部空間13Aと内部空間13Bとの間の第3接合位置14Cに、さらに、第2膜体12とは別部材である補強部材である第2の補強部15Bを備える。第2の補強部15Bが第3接合位置14Cに設けられることで、曲がり運動による負担が内部空間13Aと内部空間13Bとの間に集中して変形等が生じることを防止できる。
なお、第1の補強部15A及び/又は第2の補強部15Bは、第2膜体12と別部材である補強部材に限定されず、第2膜体12の一部であってもよい。例えば、第1の補強部15A及び/又は第2の補強部15Bは第2膜体12の一部であって、他の位置より厚みが厚く形成されていてもよい。
[2.2各部の材質]
第1膜体11の材質は、内部空間13内の空気圧によって伸びが生じるものである。そのため、第1膜体11は内部空間13内の空気圧によって+Y方向に膨張する。第2膜体12の材質も、内部空間13内の空気圧によって伸びが生じるものであるが、その伸びは第1膜体11の伸びよりも小さい。そのため、第2膜体12も内部空間13内の空気圧によって-Y方向に膨張するが、第1膜体11の内部空間13内の空気圧による膨張よりも小さい。シート14は非伸縮性のシートである。なお、ここでの非伸縮性とは、まったく伸縮しないものに加えて、第1膜体11及び第2膜体12と比較して非伸縮と言える程度に伸縮が十分に小さいものも含む。つまり、若干の伸縮性を有するものが含まれてもよい。
第1膜体11及び第2膜体12の素材は、一例として、シリコン樹脂である。第1膜体11の素材は、例えば、二液型RTC(Room-Temperature Curing:室温硬化型)シリコンゴムであって、例えば、主剤と硬化剤との重量比が10:1のRTCシリコンゴムである。物性値の一例として、密度は1.03g/cm^3、引張強さは4.3MPa、破断伸びT1は350%である。
第2膜体12は、一例として、シリコン樹脂素材の膜と、PDMS(polydimethylsiloxane:ポリメチルシロキサン)素材の膜との積層構造である。PDMS素材は、例えば、主剤と硬化剤との重量比が10:1である。物性値の一例として、PDMSの密度は1.05g/cm^3、引張強さは6.7MPa、破断伸びT2は140%である。PDMSのヤング率は0.44MPa程度であり、RTCシリコンゴムのヤング率はPDMSのヤング率よりも大きい。
シート14は高分子合成フィルムである。シート14の素材は、一例として、PI(polyimide:ポリイミド)であって、例えば、厚みが50μmのPIである。物性値の一例として、密度は1.42g/cm^3、引張強さは300MPa、破断伸びT3は85%である。ヤング率E3は3300MPaである。
RTCシリコンゴムからなる第1膜体11のヤング率E1、シリコン樹脂素材の膜とPDMSの膜との積層構造である第2膜体12のヤング率E2、及び、シート14のヤング率E3は、E2>E3>E1の関係を満たす。E2>E1より、第2膜体12の方が第1膜体11より剛性が高い。このため、内部空間13の空気圧によって第1膜体11の方が第2膜体12よりも変形しやすい。つまり、第2膜体12の膨張が抑えられ、一方で、第1膜体11が大きく膨張する。これにより、内部空間13の膨張が効率的にシート14に伝搬する。また、E2>E3より、シート14の方が第2膜体12よりも変形しやすい。これにより、内部空間13の膨張によってシート14に生じた押上げ力が効率的に第2膜体12に伝搬する。これらのことから、内部空間13の膨張を効率的に曲がり運動に変換することができる。
なお、上記した第1膜体11、第2膜体12、及びシート14の素材は一例であって、他の素材であってもよい。他の例として、第1膜体11、第2膜体12、及びシート14の素材は、それぞれのヤング率がE3>E2>E1の関係を満たす素材であってもよい。E3>E2>E1の関係より、第1膜体11、第2膜体12、及びシート14の変形率(伸び)1/Eは、1/E1>1/E2>1/E3の関係を満たす。つまり、第1膜体11の方が第2膜体12より伸びやすい。このため、内部空間13の空気圧によって第1膜体11の方が第2膜体12よりも伸びやすい。つまり、第2膜体12の膨張が抑えられ、一方で、第1膜体11が大きく膨張する。これにより、内部空間13の膨張が効率的にシート14に伝搬する。また、シート14の方が第2膜体12よりも伸びやすい。これにより、内部空間13の膨張によってシート14に生じた押上げ力が効率的に第2膜体12に伝搬する。これらのことから、内部空間13の膨張を効率的に曲がり運動に変換することができる。
なお、好ましくは、第1膜体11の厚みH1、第2膜体12の厚みH2、及び、シート14の厚みH3が、H2>H3>H1の関係を満たす。一例として、第1膜体11の厚みH1は90μm、第2膜体12の厚みH2は1.2mmである。第1膜体11のヤング率E1、第2膜体12のヤング率E2、及び、シート14のヤング率E3が共通の場合、それぞれの曲げ剛性EIは断面二次モーメントI(I=WH^3/12(W:矩形幅、H:矩形厚み))に比例する。断面二次モーメントIは、厚みHの三乗に比例する。そのため、H2>H1より、第2膜体12の方が第1膜体11より曲げ剛性が高い。このため、内部空間の空気圧による変形は、第1膜体11の方が第2膜体12よりも大きい。これにより、内部空間の膨張が効率的にシート14に伝搬する。また、H2>H3より、シート14の押上げ力をより効率的に曲がり運動に変換することができる。
なお、第1の例に係る曲げ駆動装置1Aの場合、第1膜体11及び第2膜体12は、一例として、16mm×50mmである。X軸方向の長さ50mmのうち、内部空間13のX軸方向の長さは例えば12mm、図示しない内部空間13に伸びる流路の高さは例えば65μmである。
[2.3曲がり運動の原理]
第2膜体12のヤング率E2は第1膜体11のヤング率E1より大きいため、第2膜体12の方が第1膜体11より剛性が高い。つまり、第1膜体11の方が第2膜体12より変形しやすい。また、第1膜体の破断伸びT1は第2膜体の破断伸びT2より大きいため、第2膜体12の方が第1膜体11より伸び剛性が高い。これらのことより、内部空間13に供給された空気の空気圧によって、第2膜体12より第1膜体11の方が大きく変形する。その結果、図3に示されたように、曲げ駆動装置1Bでは、内部空間13A,13Bに空気が給気されると、第1膜体11は+Y向きである膨張方向Exに膨張し、かつ、第2膜体12の-Y向きの膨張は第1膜体11の膨張よりも小さい。又は、ほぼ膨張しない。
シート14は第1膜体11の膨張により+Y向きに力F1が作用して押し上げられる。しかしながら、非伸縮性のシートであるため+Y向きに膨張しない。又は、膨張が極めて小さい。そのため、接合位置14A,14Bに、それぞれ+X向き、-X向きの内部空間13に向かう方向の引っ張り力TF1,TF2が生じる(B)。これにより、第2膜体12はX軸方向に圧縮され、接合位置14A,14Bは、それぞれ、元の位置(A)から+X向き、-X向きに圧縮に応じた距離d移動する。
しかしながら、第2膜体12は剛性が高いため、圧縮による変形が小さい。そのため、接合位置14A,14Bはそれぞれ距離dよりも大きく移動しない。その結果、第2膜体12の接合位置14A,14Bと重なる位置には+Y向きにたわみW1,W2が生じる(C)。たわみW1,W2によって、接合された第1膜体11及び第2膜体12は+Y向きに曲がる。
図4に示されるように、曲げ駆動装置1Aの端部ED1は固定端であり、端部ED2は自由端であるため、接合位置14A,14Bにそれぞれ引っ張り力TF1,TF2が生じる。この状態は、第2膜体12を端部ED1を固定端とする片持ち梁とし、接合位置14Bに引っ張り力TF2の+Y向き分力が集中荷重として作用している状態である。そのため、第2接合位置14Bと重なる位置には+Y向きのたわみWが発生する。たわみWは、接合された第1膜体11及び第2膜体12に+Y向きの曲がり運動を生じさせる。
なお、図5は、発明者が曲げ駆動装置1Bを製作し、端部ED1を固定して内部空間13A,13Bに給気した状態を示している。図5に示されたように、曲げ駆動装置1Bでは上方に曲がり運動が生じることが確認された。
[2.4設計思想]
図6に実線で示されたように、曲げ駆動装置1の発生力fは、変位Zが増加するにつれて小さくなる。なお、曲げ駆動装置1Aの場合、図4に示されたように、変位ZはたわみWに相当する。図6に矢印で示されたように、変位Zと発生力fとの対応関係は、変位Zの最大値(最大変位)Zmaxが増加するにつれて発生力fの最大値(最大発生力)fmaxが増加するように変化する。
曲げ駆動装置1を、ある変位に対して要求される発生力となるように設計するために、変位Zと発生力fとの対応関係を複数種類、予め実験にて求めておく。例えば、10mmの変位(Z=10mm)に対する発生力f(10)が50~100gを要求する場合(f(10)=50~100g)を想定する。この場合、図6のグラフにおいて、f(10)=50~100gとなる対応関係を示す曲線を特定する。そして、特定された対応関係の最大変位Zmaxとなるように曲げ駆動装置1を設計する。
変位Z、すなわち、たわみWは、内部空間13の膨張量と内圧とに依存する。膨張量が大きいほど変位Zは大きく、また、内圧が高いほど変位Zは大きいためである。図7に示されたように、第1膜体11及び第2膜体12の素材の引張強さが高いほど内部空間13の膨張量を多くできる。また、第1膜体11と第2膜体12との接着強度が高いほど内部空間13内の圧力を高く維持できる。従って、図6の矢印に示された最大変位Zmaxの変化は、第1膜体11及び第2膜体12の素材の引張強さと、第1膜体11と第2膜体12との接着強度と、に依存する。
弾性に優れたシリコン樹脂は、圧力が復元力より小さい範囲(復元力>圧力)内で膨張量が最大となる。従って、最大変位Zmaxを変化させるためには、第1膜体11及び第2膜体12の素材である二液型RTCにおける主剤と硬化剤との混合比率を変化させる。従って、要求する発生力fとなる対応関係の最大変位Zmaxとなるような二液型RTCにおける主剤と硬化剤との混合比率を決定する。
第1膜体11と第2膜体12との接着強度は、第1膜体11と第2膜体12との素材や、接合方法に依存する。曲げ駆動装置1では第1膜体11と第2膜体12との接合箇所の素材は同一であるため、第1膜体11と第2膜体12との接合方法に依存する。従って、要求する発生力fとなる対応関係の最大変位Zmaxとなるような第1膜体11と第2膜体12との接合方法を決定する。
[2.5製造方法]
曲げ駆動装置1Aは、図8~図10に示される工程で製造される。図8は、第1膜体11を製造する工程、図9は第2膜体12を製造し、第1膜体11と接合する工程、及び、図10はシート14を接合する工程を示している。
詳しくは、図8を参照して、SU-8などのエポキシ樹脂にて基盤20上に内部空間13に対応した形状のピース23を、例えばフォトリソグラフィなどによって成形する(ステップS11)。内部空間13が第1の方向に連続する複数の内部空間13A,13Bからなる場合(曲げ駆動装置1Bの場合)、図8に示されるように、ピース23は、複数の内部空間13A,13Bに相当するピース23A,23Bが一方向に連続し、それらが流路13Cに対応したピース23Cで連結されている。
次に、ピース23上面にスピンコードなどの薄膜成形法によって二液型RTCシリコンゴムで薄膜21を成形するとともに、例えば矩形などの特定の形状となるように側面21Aを一体成形する(ステップS12)。その後、ピース23から薄膜21及び側面21Aを剥離することで、薄膜21が第1膜体11となる。ピース23から剥離した薄膜21と側面21Aとが凹部24を形成する(ステップS13)。凹部24は、内部空間13A,13B及びそれらを連結する流路13Cに対応した形状である。
図9を参照して、型枠30にPDMS(ポリジメチルシロキサン)ポリマーなどのシリコン樹脂を流し込み硬化させる(ステップS21)。型枠30から硬化したPDMSを剥離し、剥離したPDMS膜を下層31Aとする(ステップS22)。次に、下層31Aの上面にスピンコードなどの薄膜成形法によって二液型RTCシリコンゴムで薄膜を成形する(ステップS23)。下層31A上面に成形された薄膜が上層31Bとなり、下層31A及び上層31Bとが積層して第2膜体12を構成する。
図8に示された工程で成形された第1膜体11と、ステップS21~S23で成形された第2膜体12とは、第1膜体11の凹部24が第1膜体11と第2膜体12とに挟まれるように接合される(ステップS24)。これにより、凹部24が内部空間13を構成する。第1膜体11と第2膜体12との接合(接着)は、一例としてVUV(真空紫外光)接着である。
図10を参照して、接合された第1膜体11と第2膜体12とによって形成される内部空間13A,13Bを連結する流路13Cに外部から給気するための図示しないコネクタを接続した上で(ステップS31)、接合された第1膜体11及び第2膜体12の外周をパリレンポリマー蒸着することによって(ステップS32)、パリレン成膜する。パリレン膜32の上から、非伸縮性のシート14を接合する(ステップS33)。ステップS33の接合は通常の接合であって、例えば、接着剤などを利用してシート14をパリレン膜32を介して第1膜体11に接合する。
図10に示されたように、接合された第1膜体11と第2膜体12とに対して図1,図2のようにX軸及びY軸を設定した場合、ステップS33では、シート14を、X軸方向において内部空間13を挟む2つの接合位置14A,14Bで接合する。また、曲げ駆動装置1Bの場合は、接合位置14A,14Bに加えて、内部空間13A,13Bの間の接合位置14Cでも接合する。
[2.6実施の形態の効果]
図11に示されるように、特許文献1に示された従来のバルーンアクチュエータ1Cでは、内部空間13が膨張することによって、第1膜体11及び第2膜体12の両方が伸びる。このときに、第1膜体11の伸びE1と第2膜体12の伸びE2とが異なることで、伸びの小さい側に曲げ動作する。図11の例の場合、第1膜体11の伸びE1が第2膜体12の伸びE2よりも大きいため、バルーンアクチュエータ1Cは第2膜体12側に矢印Rの方向に曲がる。
しかしながら、バルーンアクチュエータ1Cでは、曲げ動作の出力は第1膜体11の伸びE1と第2膜体12の伸びE2と差によって生じるので両膜体11,12ともに伸びると差が小さくなり、曲げ動作の出力は小さくなる。
これに対して、本実施の形態に係る曲げ駆動装置1は、膨張量の多い側の膜体(第1膜体)側に非圧縮性のシート14を配することによって、内部空間13の膨張による第1膜体11の伸びをダイレクトに曲がり運動に変換することができる。さらに、非圧縮性のシート14を用いているため、バルーン状に膨張した内部空間13の耐圧が高く割れにくい。そのため、その膨張によるシート14の押上げ力を曲がり運動に変換した際、その運動力を高くすることができる。つまり、曲げ動作の出力を、図11に示された従来のバルーンアクチュエータ1Cよりも高めることができる。その結果、例えば、曲げ駆動装置1を生体組織の取り扱いに利用する場合、バルーンアクチュエータ1Cよりも重量のある組織を押し上げることが可能になる。
また、本実施の形態に係る曲げ駆動装置1では、内部空間13は第2膜体12側には概ね膨張せず、第1膜体11側に大きく膨張する。そのため、第2膜体12側(例えば下側)に膨張のためのスペースを確保する必要がない。曲げ駆動装置1を生体組織の取り扱いに利用する場合などの狭いスペースでも用いることが可能になる。
また、第1膜体11及び第2膜体12の素材はシリコン樹脂であるため、柔軟性に優れている。また、第1膜体11及び第2膜体12の素材はシリコン樹脂で薄膜成形されているため透過性が高く、曲げ駆動装置1を介した視野を確保することができる。そのため、曲げ駆動装置1を生体組織の取り扱いに利用する場合などの複雑な空間で用いる場合でも視野が良好となり、利用しやすくなる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
1 :曲げ駆動装置
1A :曲げ駆動装置
1B :曲げ駆動装置
1C :バルーンアクチュエータ
10 :膜体
11 :第1膜体
11A :第1の面
11B :第2の面
12 :第2膜体
13 :内部空間
13A :内部空間
13B :内部空間
13C :流路
13E :端部
14 :シート
14A :接合位置
14B :接合位置
14C :接合位置
15A :第1の補強部
15B :第2の補強部
20 :基盤
21 :薄膜
21A :側面
23 :ピース
23A :ピース
23B :ピース
23C :ピース
24 :凹部
30 :型枠
31A :下層
31B :上層
32 :パリレン膜
E1 :ヤング率
E2 :ヤング率
E3 :ヤング率
ED1 :端部
ED2 :端部
EL1 :伸び
EL2 :伸び
Ex :膨張方向
F1 :力
H1 :厚み
H2 :厚み
H3 :厚み
O :原点
TF1 :引っ張り力
TF2 :引っ張り力
Z :変位
Zmax :最大変位
d :距離
f :発生力
fmax :最大発生力

Claims (9)

  1. 内部空間に供給された流体の流体圧によって表面の膜体が伸びつつ膨張し、前記伸びによって生じた引っ張り応力によって曲がり運動を行う曲げ駆動装置であって、
    前記膜体は、
    流体圧によって伸びが生じる第1膜体と、
    前記流体圧による伸びが前記第1膜体よりも小さく、膨張が小さくなるように構成され、前記第1膜体との間に前記内部空間を構成するように前記第1膜体の第1の面に対して接合された第2膜体と、を含み、
    前記第1膜体の前記第1の面の反対側の第2の面側に積層され、前記第2の面に対して、前記第2の面内に設定された第1の方向において前記内部空間を挟む第1接合位置及び第2接合位置で接合され、少なくとも前記第1接合位置と前記第2接合位置との間は非接合とされた非伸縮性のシートをさらに備える
    曲げ駆動装置。
  2. 前記第1膜体の膨張によって前記シートに生じる引っ張り応力によって前記第2膜体にたわみを発生させて、前記たわみによる前記第1膜体の膨張方向への曲がり運動を生じさせる
    請求項1に記載の曲げ駆動装置。
  3. 前記第1膜体及び前記第2膜体の前記第1の方向の端部は固定されており、
    前記第2膜体は、前記第1膜体側とは逆側の面に第1の補強部を有し、
    前記第1の補強部は、少なくとも前記端部から前記第1接合位置及び前記第2接合位置のうちの近い側の接合位置までの範囲に設けられている
    請求項1または2に記載の曲げ駆動装置。
  4. 前記第1膜体のヤング率E1、前記第2膜体のヤング率E2、及び、前記シートのヤング率E3がE2>E3>E1の関係を満たす
    請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の曲げ駆動装置。
  5. 前記第1膜体のヤング率E1、前記第2膜体のヤング率E2、及び、前記シートのヤング率E3がE3>E2>E1の関係を満たす
    請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の曲げ駆動装置。
  6. 前記第1膜体の厚みH1、前記第2膜体の厚みH2、及び、前記シートの厚みH3がH2>H3>H1の関係を満たす
    請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の曲げ駆動装置。
  7. 前記内部空間は前記第1の方向に並ぶ複数の内部空間を構成している
    請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の曲げ駆動装置。
  8. 前記シートは、前記第1接合位置及び前記第2接合位置に加えて、前記複数の内部空間の間の第3接合位置で前記第2の面に対して接合されている
    請求項7に記載の曲げ駆動装置。
  9. 前記第2膜体は、前記第1膜体側とは逆側の面に第2の補強部をさらに有し、
    前記第2の補強部は前記第3接合位置に設けられている
    請求項8に記載の曲げ駆動装置。
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